人狼議事


105 CLUB【_Ground】

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視点:


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 02時半頃


【見】 地下鉄道 フランク

―翌週・VIPルーム―

[男の姿は珍しくスーツに包まれていた。
それも幾分根の張るもので、履物も黒く光る革靴である。
後ろで緩やかに髪を括り、いつもは伸び放題のひげも整えられている。
こういう姿は年に数度、本社での大規模な会議の日のみである。]

 …、…―――――。

[VIPに向かう前に、短く息を飲んだ。
通る通路、響く足音が雨音とジャズに紛れ。
ほんの少し、一週間の記憶を辿る。]

(@3) 2013/12/19(Thu) 02時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―雨の回想・蛇の部屋―

 どんな事をされても、文句言わねぇ、言えねぇ。
 人間が勝手に、テメエの欲で作ったもんだ。

[矛盾だらけだ、蛇に説く男の指先がその“テメエの欲”を作り上げている。]

 でも、お前らは。
 幸せにならなくちゃ、いけねぇ。

[エゴイズム。
それも押し付けだ。
男はそう思いながらも。]

 お前らが“生まれた”のは、幸せになる為だ。

[“作られた”命だったとしても。]

(@6) 2013/12/19(Thu) 02時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 ――――ああ。

[18点とはいえ、やって見せたのだ。
男は広げられる腕を拒否するつもりはない。
撫でられ、抱きしめられ、厳しい言葉を投げた代わりにやさしく。
その後蛇の部屋には、彼の愛らしい嬌声が響いた *だろう*]

(@7) 2013/12/19(Thu) 02時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―雨の回想・ある晴れた日―

[サンダルの音を響かせて、研究室から外に出たのは何日ぶりか。
名指しで呼び出されることは男にとってあまりなく、何事かと思いもしたが。
まさか本当に呼び出してくるとは思わず。
人間嫌いではあるが、面白い奴だと喉奥で笑ったのは少し前。]

 あーっと、ミー、ナ?

[一階のバーに現れ、第一声が疑問形であるのは
男が彼に名前を聞いていなかった上に、まともに顔をみたのが初めてであったからである。
ああ、こういう顔をしていたのか。
黒縁のガラス板に反射させて、カウンターにでも腰を下した。]

 良い話と、悪い話?

[何を告げられるのか、多少の検討はつけていた。
首に下げた銀が、揺れる。]

(@8) 2013/12/19(Thu) 03時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 は?

[絵本作家、特にこれといって熱心に愛読しているというわけではない。
単純に昔手にとった絵本がその作者で、単純に気にいっていただけだ。
その作者が愛玩動物の話を出す、と。
30(0..100)x1秒ほど停止して考え。]

 あー、……そ。

[襟足を掻いたのは、ほんの少々のわかりにくい照れ隠しだ。
受け取ったのは10冊、その中には男が持っていた本があった。
その本をわざわざ一番下に回して、受け取る。
次に告げられる内容もまた、男は表情も変えずに聞き終え。]

 そうか。

[ただ一つ、告げた。]

(@9) 2013/12/19(Thu) 03時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 わかった。
 『UG:3541』にも確認を取っておく。

[それは酷く淡々とした、事務作業。
相手の眉間に寄ったシワを、緊張した面持ちを。
逸らされぬ視線を暫く見つめ返し、―――先に逸らしたのはどちらだろう?]

 来週までに準備しておけ。

[逃げ帰るような背には、そう落とした。
それから数日、男の日常は *変わらない*]

(@11) 2013/12/19(Thu) 03時頃

【見】 地下鉄道 フランク

―雨の日・VIPルーム―

[雨の音が遠ざかり、鍵盤の作り出す音楽が満ちて行く。
一週間の時間はそれこそ光陰流水の如く。
流れ落ちる雨の水に過ぎ行く時間を重ね、男の足はVIPルームにたどり着く。]

 あー。

[嫌気のさした顔で襟足を掻く。
本部でお小言を言われたらしく。]

 リージ=カストラータ=ミナー、様。
 藤原怜、様。
 本日、ご購入の費用はご用意されておりますでしょうか。

[敬語だと言うのに淡々とした、寧ろ毒気さえ感じられる声が室内に低く響く。
軍人様の嫌がる煙は、今は纏わず。]

(@14) 2013/12/19(Thu) 03時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 お連れの準備が出来ましたら、再度お声かけ下さい。
 所員がお連れ致します。

[それから男は連れてきた際、研究所員が愛玩動物の後ろに待機する事。
客本人が目隠しを取ってやる事。
目を合わせれば、もう他の誰のものでもなくなる事を簡単に説明した。]

 つわけなんで。
 其々に確認とるから待っとけ。

[結局本社のお小言は説明の一瞬だけで効力を失い
男はまた、客を客と思わない態度で背を向けた。]

(@16) 2013/12/19(Thu) 03時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―研究ルーム―

[男は一度研究ルームへ立ち寄る。
支給された、もとい無理やり着ろと押し付けられた真新しい白衣に腕を通す。
ノリが利き過ぎて随分かたい。]

 おい、ティー。
 藤原に連絡受けたのお前だろ。
 呼ばれたら、鶯“運べ”よ。

[商品を運ぶよう、生きて意思もある彼らを“モノ扱い”で告げる。
男にとっては揺ぎ無い、境界線。
愛玩動物は研究対象であり、商品であるというボーダー。
たとえ幸せにならねばいけないと、矛盾を抱えていても。]

(@19) 2013/12/19(Thu) 04時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[一本、二本、空気清浄機の体力を瀕死に近づけて行く。
吸殻の山の中に押しつぶし、男が抱えるのは10冊の本。]

 運んでくる。

[差し入れの本を抱え、寮へと足を向ける。
煙草の残り香が、白煙が棚引いて消えた。]

(@20) 2013/12/19(Thu) 04時頃

【見】 地下鉄道 フランク

―寮・広間―

 お前ら、差し入れだ。
 ヒゲ面の絵本作家のオッサンからだ。
 あと、お前らが遊んでるボールは元軍人からだと。

[もうボールで遊ぶ動物が居ただろう。
差出人に関してはきちんとチェックしたが、モノのチェックはしていない。
手袋が一つ紛れ込んでいるなど、男が気付く事はなく。
そして配膳口に重ねるのは絵本10冊。
順番関係なくバラバラだが、一番下には怪獣が描かれたものが敷かれている。]

 勉強にもなる、好きに使え。

[雨と同じような温度で、男は告げ。
そこにシマリスの気配を感じれば、何か考えるような表情をした。]

(@22) 2013/12/19(Thu) 04時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 おい、鶯と狼。
 お前らを今日買い取りたいってやつが上に来てる。
 呼ばれたら連れて行く。

[動物達が何を思っているかは知らないが、男は広間で声を掛けた。
広間にいる他の動物たちにも、わざと聞こえるように。]

 準備しとけよ。

[そして其々に通信を飛ばし、男の気配は扉の音と共に消えた。
配膳口には数滴、男の髪から落ちた雨粒が *落ちている*]

(@23) 2013/12/19(Thu) 04時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 05時頃


【見】 地下鉄道 フランク

[男の一週間の中に変化はなく、世話があれどの動物へも分け隔てなく
愛も温度もない淡々とした愛撫でデータを更新した。
狼の思うように意図的に、それは何十年も変わらず、愛玩動物を名前では呼ばなかった。
動物の前では自分がなんたるかを無意識に感じさせる為に、動物の名称を。
客の前では余計な嫉妬心を煽らぬために、そして研究所員にとってあれは商品であると明示するために製造番号を。
何度動物に、狼に訴えられたとしても。独り言でも。
男が名を呼ぶことはない。]

 ――――――。

[雨垂れに届く音声に返信しながら、まず *向かう先は*]

(@26) 2013/12/19(Thu) 09時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―寮・フェネックの部屋―

 いいか、入るぞ。

[ノック音と返事が返るまでを待ち、あればドアをゆっくりと開ける。
音は驚かしすぎないように小さく、しかし存在と距離を教えるために確実に。
煙草の臭いはフェネックの側に寄る。
いつもと違うのはコツコツとした革靴の音と、清潔でのりのきいた白衣。
その下に雨で濡れたスーツがあった。]

 少しだけ待て。

[湿度に弱い動物だ、男は一度白衣を脱ぎ
雨の染みた高価なスーツのジャケットを扉付近に捨て置いて、もう一度白衣を羽織る。
歩み寄り、衣擦れをわざと鳴らしながら手を伸ばした。]

(@32) 2013/12/19(Thu) 13時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 触るぞ。

[目隠しをしたフェネックがどんな反応を見せるかはわからないが。
男はゆっくりとその体を抱き上げ、腕にゆるく抱き締めて座った。]

 ――――――。

[それからは暫く黙っている。
動物を抱き締めるだのということは、とても *珍しい*]

(@33) 2013/12/19(Thu) 13時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 13時半頃


【見】 地下鉄道 フランク

[フェネックを抱き締めたまま、暫くは黙っている。
男が愛玩動物とボーダーラインを引くのは、愛玩動物のためでもあり
そしてまた、男自身の為でもあった。
距離を縮めて、温もりを覚え、その命が買われ離れていく瞬間。
そんなものを味わうのは、たったの一度で十分だ。
繰り返し経験する“売買”に立ち合うことは、楽な仕事とは言えない。
今度のことも、変わらず。]

 サミュ、すまん。
 俺が申請を受けた、狼は俺が運ぶ。

[そう告げたのは、研究ルームを離れる前。]

(@41) 2013/12/19(Thu) 15時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 お前も、いつかかならず買い手がつく。
 不安ならこうしてやる。
 だから、あんなこと言うな。

[淡々と、雨垂れは落ちる。]

 言わんでくれ。

[要らないと、いつ処分されるのかと。
ならば一体なんのために彼らは生まれ、なんのために彼らを生み出すのか。
買われて消えていった命の走馬灯と、首の銀色が小さく *音を立てた*]

(@42) 2013/12/19(Thu) 15時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 19時頃


【見】 地下鉄道 フランク

―寮・フェネックの部屋―

[抱きしめた動物は最初こそ戸惑いを見せていたが
いつしか男の白衣を掴み、そしてシワを強く刻んだ(>>88
投げられる端末は音を立てて、落ちる。
衝撃に故障してしまうことはないだろうが、この動物が望むのは
誰の声も届けなかった、通信機の。]

 ―――――。

[言葉が浮かばない。
自らを頭脳明晰だと、客の一人に言ってのけた男の頭は
こういった時なにを語るのが“正解”なのか考え続ける。
過去に、似たような経験がないわけじゃない。
それでも毎回、いや、いつだって。
“正解”などありもしないものを、追い求めて。]

(@60) 2013/12/19(Thu) 20時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[“いつか” なんて曖昧な言葉を、どうして選んでしまったのか。
それは不安を煽るだけの言葉でしかないと、わかっているのに。
見えぬ未来を語る、保障も何もない、男の勝手なエゴイズム。
先週、蛇が口にした言葉が雨だれのように落ちる(>>61)]

 (――――なんなんだろうな。)

[愛も、幸せも、何もかも。
ただその言葉を落とさなかったのは、これ以上不安にさせるわけにはいかなかったからだ。
子供の駄々のような言葉を、行動を、男は黙って。
抱きしめた手をゆっくりと伸ばし、背を、頭を一度ずつ
とん  とん  と、撫でた。
それは叩いて叱るつもりでもあり、撫でて慰めるつもりでもあり。]

(@61) 2013/12/19(Thu) 20時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 ――――、いい。

[落ちる、言葉。]

 ずるいと思って構わん。
 お前がそう思うなら、お前にとってはそういうことだ。
 他を嫌うならそれでもいい。
 何も間違ってない。

[それはモニターにも映し出され、声は雨だれのように届く。]

 俺も一緒だ。

[最後の一言の意味は、この動物にはきっとわからなかっただろうけれど。]

(@62) 2013/12/19(Thu) 20時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 幸せにしてもらわんと困る。

[涙は落ち着いてくれただろうか。
男の言葉は“正しかった”だろうか。
男自身にもわからない、わからずとも、それでも揺らぎないのは。]

 勿論、お前もだ。

[愛玩動物を幸せにするという、強い意志。
通信機が未読のメッセージを光らせている。
ああ、と再生を押しながら離れた。]

 今日は湿度が高い、不調があったらすぐに誰か呼べよ。

[フェネックの部屋を出る際に落としたのは、そんな言葉だった。]

(@63) 2013/12/19(Thu) 20時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[フェネックの部屋を出て、未読のメッセージを読んでいく。
一つは買われて行く動物の、そして部下からの幾つか。
返事を返しながら向かうのは、また別の動物の部屋。

それが終われば、狼を運ぶ事になるのだろう。
男は短く、息を吐いた。]

(@65) 2013/12/19(Thu) 20時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 20時半頃


【見】 地下鉄道 フランク

―寮・シマリスの部屋―

[白衣、手には塗れたジャケット。
幾つかの通信を返して、男はシマリスの部屋へと向かう。]

 おい、いるかシマリス。

[ナーバスになっていると受けた報告。
寂しさゆえに、ならば男こそ適任ではない気がするも
買われて行く動物が現れた以上、こうして残されていく動物に不安が募るのは必然。
先のフェネックもしかり、口には出さないが蛇や虎もそうなのだろう。]

 部屋には入らん、目隠しはせんでいい。
 そのかわり聞いておけ。

[男の声はリスへ届ける為に、少しだけ張ったものとなる。]

(@74) 2013/12/19(Thu) 21時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 今、お前が辛い分。
 お前を幸せにしてくれるやつが“絶対に”現れる。

[触れるのは扉。]

 見つけてやる、それが俺たちの仕事だ。

[見つけてやる、それに為ることは出来なくとも。]

 だから辛い時は泣けばいい、隠す必要はない。
 寂しければ、寂しいといえばいい。
 我慢しなくていい、がんばらなくてもいい。

[フェネックの青白くなった指先にも、きっと同じ事を落とした。]

(@75) 2013/12/19(Thu) 21時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[動物たちは一途すぎる、純粋で眩しく、例えひねくれていても臆病でも。
だから癒され、だから愛らしい。
愛玩動物が“人間”にしか縋れないように、ここへ来る人間もまた
そういった動物たちに心を奪われ、共に生きる事を決めて、買い取る。
幸せにならなくてはいけない、動物も、人間も。]

 無理して「いい子」でいる必要は、ないんだ。

[男に出来る事は飼い主を見定め、愛玩動物が愛されるように動く事だけ。
動物を買ってやることでも、愛玩動物になることでも、ない。]

 すこし、休め。

[そう残して、男はシマリスの部屋を後にする。
一方的な、研究所員の男のエゴを押し付けて。]

(@76) 2013/12/19(Thu) 21時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 22時頃


【見】 地下鉄道 フランク

―研究ルーム―

[男の足音は普段とは違う音で、しかしいつもと変わらぬ歩調で
地下四階の研究ルームにたどり着いた。
椅子を引き、座る。]

 ――――――。

[煙草を咥え、灰皿の中の無残な死体たちが片付けられていることに気がついた。
優秀な部下からの返事はない。
つまり今、あの小さな部屋の中で“それ”は行われているのだろう。
火をつける為にライターを指で擦る。
オイルはまだまだ溜まっているのに、フリントが火をともしたのは何度音を立ててからか。
深く煙を吸い込み、フィルターを無意識に強く噛んだ。]

(@77) 2013/12/19(Thu) 22時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[カメラの仕込まれていない研究ルームで、男は銀のロケットを手にとった。
指先は酷く優しく、そっと大切なページを壊れぬように開く。
黒縁のガラスに映るものに細まる目は、誰にも向けたことのない色をして。
緩やかに微笑んだ表情は、モニターに映る事はない。
抱き締めるように、指先が銀色を包み込む。
そこで初めて、自分自身の指先が金属より冷えていたのだと知った。
この雨に濡れて冷えたのか、それとも。]

 ――――――。

[デスクの上に置かれた一通の手紙。
添えられた名前に、眉根を寄せて。
見せたくない、聞かせたくないと言うように。
開いていたロケットを、ゆっくりと閉じた。]

(@78) 2013/12/19(Thu) 22時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 22時半頃


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 22時半頃


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 22時半頃


【見】 地下鉄道 フランク

[男は狼に、通信を送る。
それは事務的で淡々とした雨垂れ。
「準備が出来たら呼べ」と。]

 悪いな、行ってくる。

[目隠しと耳を塞いだ銀色のロケットに触れる唇は、甘い。
いつでもすぐに“運べるように”と、男は研究ルームから寮の方へ歩き出した。
雨に濡れたジャケットを着て、その上にフェネックの手でシワが少し刻まれた白衣を着。
ポケットに、一通の手紙をいれて。]

(@79) 2013/12/19(Thu) 22時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―寮・狼の部屋―

[男は扉の前で待つ。
愛玩動物とはいえ、同じ仲間に挨拶もあるだろう。
この数週間の生活を群れと認識しているなら、きっと尚更。
急かす事はなく、タイミングは愛玩動物に任せた。
部屋の中に気配が感じ取れるまで、男の背中は扉越し。
冷え切った指先で、襟足を掻き毟った。]

(@81) 2013/12/19(Thu) 22時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[二つの通信、それは男などなくとも惹かれあったのであろう二人から。
絶妙なタイミングに、人知れず笑った。]

 入るぞ。

[目隠しをしているであろう、確認をとってから部屋の中へ。
そして狼の手をとると、賛美歌のない狭い協会へ“運び”だす。
途中で擦れ違うティーから聞こえた言葉に、滞りなく鶯が購入された事を知る。
小声で擦れ違い様に返し、足を進めた。]

(@84) 2013/12/19(Thu) 23時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[緊張した手を引きつれ、氷のように冷たい指先が“商品を運ぶ”。
落ちる声に耳を傾け、しかし男はなんの言葉も返さない。
未練を残させてはいけない。
そして、今口を開いては――――ならない。]

 ――――――。

[直接届けられたその声に、返す反応はなく。
沈黙のまま、狭い教会へとたどり着く。]

(@88) 2013/12/19(Thu) 23時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―狭い教会―

[愛玩動物に何か特別な衣装を用意する事はない。
それも、ここへ運ぶ研究所員其々に違うのだろう。
男にとっては結婚式ではないのだ、動物と言う商品を売りに出すだけ。
飾り気のない教会、そこに居たのはどんな表情であったろうか。
数日前にこの狼を迎えたいと言って、赤面して逃げ帰った表情を思い出す。
代わりに男が浮かべるのは無表情だ。]

 待たせたな。
 説明したとおり、目隠しを外して目を合わせろ。

[狼を一人立たせ、男は半歩下がる。
目隠しには指一本触れることなく、行く末を見つめる。]

(@89) 2013/12/19(Thu) 23時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/19(Thu) 23時半頃


フランクは、通信で届く動物の声に、救われた気がして。

2013/12/20(Fri) 00時頃


【見】 地下鉄道 フランク

[視線は、合わされた。
男はそれをガラス板に反射させると、踵を返す。
二人の世界を壊さぬように、扉はゆっくりと開かれた。

――――音など、立てない。]

(@95) 2013/12/20(Fri) 00時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[気づかれる事のないよう、若しくは気付かれても追いかけられぬよう。
男は素早く扉の向こうに身を滑り込ませた。]

 ――――は、は。

酷く、疲れた顔をして。
息を吐き出し、浮かべたのは自嘲。
大声で笑い出してもよかった、やりは、しないが。
吐き出したのは小さな声だけであった。]

 ……っ!

[自分が呼びつけておきながら、そこに部下の姿があって。
男は一瞬、しまったという表情をするハメになる。
ゆるやかに、表情を戻し。]

 見送り、よろしく。
 虎に呼ばれたんで、仕事してくる。

[装えただろうか、“上司”の顔は。]

(@97) 2013/12/20(Fri) 00時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[部下の困惑が見える。
それでも問いかけられなかったことは、本当に有り難かった。
今問われれば、どんな事を口走るか、わからない。]

 ――――――。

[壁でも殴れたら、晴れやかになるだろうか。
男自身の身体に痛みでも与えれば、忘れるだろうか。

赦されない事を、二度も繰り返し。

首から銀を下げる権利も、資格も、何もかも、今の男にはなく。
引き千切る為に伸びた指先が、金属(おもい)を断ち切れる事もなく。
激情を昇らせるほどの若さもなく、次第に訪れる冷静な雨音。
触れて、咥えていない煙草のフィルターを噛み潰して。
濡れて冷たくなったスーツと、何もしみこんでいない白衣を翻し歩き出す。]

(@100) 2013/12/20(Fri) 00時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―寮・虎の部屋―

 おい、虎。
 大丈夫か?

[そこへ着く頃には、既にいつものように心は凪いでいた。
長く生きればそれだけ、そんなふうに自分を押し殺す事を身につける。
大丈夫かと問うのは、通信に乗せられた声があまりにも泣きそうな音であったためだ。
扉をノックし、声があるようならばゆっくりと足を進める。]

(@102) 2013/12/20(Fri) 00時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[返るのは小さな声、猛獣たらん弱い音。
部屋の真ん中に座る身体は、割と長身である男より大きく。
それなのにどこか、縮んで見えた。]

 悪いな、朝濡れてそのままだ。

[もう滴り落ちる雫はないが、匂いは消えず。
雨垂れが叩くリズムはこの部屋に聞こえるだろうか。
ざあざあとではなく、はたりはたりと。
男の耳には、そんな音が聞こえている。]

 雪になるかも知れん。
 うちのオーナーが言ってた。

[ゆっくりと傍により、虎の横へと座った。]

(@105) 2013/12/20(Fri) 01時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[近付く体を拒否する事はなく、寄せられる身を抱き締めることも普段ならしない。
ただ今は、虎が寂しそうに見えたから。
――――いや、そんな建前で温まりたかったのかも知れない。]

 雪はな、

[空気中の塵や水分が集結し。
などと口を開くのを辞めた。]

 花弁みたいな、羽根みたいな。
 涙みたいなもんだ。

[全く違う三つに、虎は困惑するだろうか。
腕を伸ばし、頭を撫でてやった。
揺れる金属に、触れぬようにする仕草。
ああ、と男は頷いた。]

(@110) 2013/12/20(Fri) 01時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 難しかったか。

[どれも教えるには中傷的すぎた。
やはり小難しく雪の成り立ちでも話した方がよかったか。
そう思いながらも、虎はこのままでいいと、どこかそんな風に感じていた。]

 “寂しい”ってのも、大事なことだ。
 嬉しい、楽しい、そういうのを感じる為に
 さみしいのも、感じなくちゃなんねぇんだ。

[押し付けられる顔、それでも戸惑う色が見える。
痛むのは銀の下に刻まれた爪痕。
そのほうへ、虎の顔を引き寄せた。
ほんの少し、強く。]

(@114) 2013/12/20(Fri) 02時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[神聖な場所から離れた姿は、いま虎の部屋にある。

繰り返した過ちは、時を遡らせるには充分すぎた。
数日前のバーでの会話。
数週間前に人知れず吐き出した、安堵の息。
揺れる銀を留める鎖が外れやすくなった、二年前の出来事。
虎や狼の愛玩動物をプロジェクト発案した頃。
研究チームのリーダーに昇格した時。
ただがむしゃらに仕事だけに費やした日々。

上塗りされてしまう愛。
目隠しが外される瞬間。
交わした言葉。
渡すつもりだった、銀色のロケット。

初めて出会った、あの日。]

(@122) 2013/12/20(Fri) 02時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[男は虎を抱きしめて、ただ一度だけ自嘲の息を吐く。

銀色(こんなもの)を首から下げていることも。
繰り返した過ちも。
焼け焦げた傷口も。

何もかも、言葉になど出来はしない。
何もかも、誰にも知られてはならない。
引き裂かれた古傷が痛むかわりに、虎を強く抱きしめた。]

(@123) 2013/12/20(Fri) 02時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 辛くても、寂しくても、抱えとかなきゃいけねぇんだ。

[それは虎に言い聞かせるようで。
男自身に、命令していく言葉の鎖。
忘れるな、そして口には出すなと。]

 泣きたい時は、泣け。

[男はもう素直に泣くほど純粋でなく、歳もとった。
だから代わりに泣いてくれれば、この痛みも少しはおさまるかも知れない。]

 悪かったな。

[誰に謝っているのか、なにに、謝っているのか。]

(@125) 2013/12/20(Fri) 02時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[ぽつと落とす声は、雨だれのように落ちる。
遡った時間を流水のように地に落とし。
やがて雪に変わったとしても。

地面を濡らす事に *かわりはない*]

(@128) 2013/12/20(Fri) 03時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/20(Fri) 03時頃


【見】 地下鉄道 フランク

[名前を呼ばれ、長年使われ続けた偽名がホンモノなのかニセモノなのか。
その境界線が薄まっているように、思う。
思ってから、“フー”で居なければと意識を向けた。
実在するという意味と、誰、という意味とを含む“Foo/Who”に。
雨垂れに重なりすぎた過去たちは、音と涙に流され行く。]

 たくさん泣け、そのぶんきっと幸せになる。
 お前も、幸せにならなきゃいけないんだからな。

[回される手に力が籠れば、しっかりと抱き締めてやった。
何度も背を擦り、何度も柔らかく叩き、子供をあやすように。
胸元が濡れるほど、その手つきはいつもとは違い優しくなった。]

(@135) 2013/12/20(Fri) 09時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[何度も背を撫で、息もだいぶ落ち着いてきたらしい虎の喉のなる音を聞く。
それしか知らない、そうするために作られた命だ。
行きつく先は当たり前だというのに、どこかすこし微笑ましささえ覚えた。]

 我慢しなくていいぞ。

[ティーの時とは逆の言葉を告げ、男の手は虎の背中をゆっくりと撫でる。
尻に行き着けば尻尾の付け根をなぞり、緩く握り。]

 可愛い声、聞かせてくれるか?

[握ったままするすると尻尾を滑らせて
先端を冷たい掌で *包み込んだ*]

(@136) 2013/12/20(Fri) 09時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/20(Fri) 09時頃


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/20(Fri) 14時頃


【見】 地下鉄道 フランク

 素直なお前のことを“愛して”もらいたいだろ?

[だから我慢などする必要はないと、尻尾に与える刺激に強弱をつける。
まるで中心の熱を昂らせる行為のように、尻尾の先を緩く擦り。
いつもとは違う慈しみを冷えた手に、その手も徐々に温かく変わっていく。
未読のメッセージを再生させれば、届くのは不安がっている動物たちの声。
その中のひとつに、自嘲が漏れて。]

 違いねぇな……――――俺は嘘吐きだ。

[その言葉を隠すように、虎の脚の間に手を伸ばした。
握り締められる服にシワがまた刻まれる。
片手は衣服の上から中心を、もう片方は尾から離れ背に渡り、後頭部をくしゃりと撫でる。
普段とは違う行動で。]

 ああ、もっと聞かせろ――――。

[紡ぎかけた名前は、男の中に雨垂れ。]

(@155) 2013/12/20(Fri) 14時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

『We wish you every happiness.』

[貴方が幸せでありますように。
幾重の嘘と矛盾の連なるその気障な羅列。

買われて行く狼に幸あらんことを。
共に歩むを決めた飼い主に祝福を。
動物にも、人間にも、幸せを。

それは、嘘のない偽り。]

(@156) 2013/12/20(Fri) 15時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 よかったら、教えろ。

[下肢の服を寛げ取り出すのは雄々しいもの。
反応を見せていれば頭を撫でるように、筋やシワを指先が滑る。
陰嚢を柔らかく揉みしだけば、表情を見るように顔を覗きこんだ。]

 どうだ?

[この虎が誰かに買われるため、新たなデータとなるように重ねていく行為。
けれどモニターを覗く狼にしていたのとは違う手つきと、声。
整えた黒髪も、滅多に着ないスーツも、新しい白衣も。]

(@159) 2013/12/20(Fri) 16時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[動物の目に敷かれた目隠しが、憎い。
魔法のような“一目惚れ”が、憎い。
その愛はシステムであってプロセスではないのに。
そう、作っているのは自分達であるというのに。
指先が虎の目隠しに触れ。]

 ――――――。

[外れてしまわぬように、締め直す。
黒縁のガラス板もまた、誰にも外されぬ、目隠し。
一度だけ見上げたマジックミラーに映るのは、男の表情。
それは、酷く――――]

(@161) 2013/12/20(Fri) 17時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[此方側からは見えず、向こうからは見える現実と。
此方からしか見えず、向こうからは見えない感情と。
永遠の合わせ鏡の中に映る男の姿は、確かに存在しているはずなのに。]


 Someone is crying.
 And “who” is that?


[その呟きを最後に、男は感情を切り捨てた。]

(@162) 2013/12/20(Fri) 18時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 ん、今のがいいのな。

[止まない雨はないと、虎に囁いたように。
男の雨は止む、止んだと言い聞かせて殺される感情。
優しさと熱を帯びかけていた指先は切り替えられ、事務的に動き始める。

締め直した時に聞こえた、落胆の吐息にも気付いていながら。
だからこそ、これ以上優しくしてはいけないと。
男は買う立場でも、買われる立場でもない。]

 いい声だ、もっと啼けるか?
 尻尾が揺れてる。

[耳元に唇を寄せて囁くのは低く。
指先は熱から離れ、揺れる尻尾を柔らかく掴んだ。
招くのは男の咥内。
獣の毛に覆われたその尻尾を口に含み、唾液で濡らしていく。]

(@166) 2013/12/20(Fri) 19時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[向かい合い、抱き合う形で虎の尻尾に愛撫を施す。
舌の上が毛だらけになろうが、眉ひとつ寄せることのないまま
まるで今反応を見せる雄に舌を這わせているように彷彿させて。
甘噛み、ベタベタに唾液で汚し。]

 ――――ンン。

[ぢゅ、と溢す唾液を啜る音。
けれど尻尾にばかりで、浮いた腰にも虎の雄々しさにも指は触れない。]

(@167) 2013/12/20(Fri) 19時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 ん、嫌か?
 そんなことないよな?

[一度口から尻尾を解放するも、掴んだ手はくにくにと刺激を与えることを忘れない。
反応を見せる熱、そこから垂れるものを濡れた尻尾で擦りあげ。]

 嫌じゃねぇからこうなるんだもんな?

[ピタピタと弄ぶように絡め、離せば透明な糸が伝い切れる。
押し付けられる顔、耳に唇を当てたまま囁く。
体温を測るついでに、毛に覆われた皮膚に微かに歯を立てた。]

 どうだ?

[確認する声に温かさは失われてしまったけれど。]

(@169) 2013/12/20(Fri) 20時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[繰り返す声が男を呼んでも、男の唇が名前を紡ぐことはない。
消えた温もりは虎の胸を締め付け、小さく肩を震わせても。]

 辛いか?

[決定的な刺激も与えず、埋まらない隙間も埋めてやれず。
代わりに男の指は尻尾を掴んだまま、後ろへと。
何度も道具を受け入れたそこに、先ずは指をゆっくりと押し当て。
涙混じりの声に漏らす苦笑は。]

 力、抜いてろ。

[ひとつ、ふたつと指を侵入させて解し始める。]

(@170) 2013/12/20(Fri) 20時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 やるよ、気持ちいいのを。

[十分に解れたなら指を引き抜き、耳元に囁く。
触れる唇は口付けに似て。
抜いた部分にぐり、と。
十分に濡らした尻尾を推し進めていく。]

 噛んでもいいぞ。
 まあ、死なねぇ程度に、してくれ。

[服を噛むよりと、シャツの首もとを緩める。
肌を合わせた方が涙も止まるかと。
目隠しした虎の顔にひたりと触れる銀の下、浮かぶのは獰猛な獣のじゃれた傷痕。]

(@171) 2013/12/20(Fri) 21時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/20(Fri) 22時頃


【見】 地下鉄道 フランク

[指を引き抜き、慾も体も埋め尽くすように尻尾を押し進めていく。
男のものは使えない、そしてそこに熱がともることも、まだ。]

 しっかり、飲み込めよ。

[抜き差し出来るように作られたものでない尾を中に埋め。
自分の手ではできぬ奥まで飲み込ませると、手は前で泣く熱に触れ。
ごつい手で包み込めば、予告もなく素早く扱きあげた。]

 中、自分で出来るな?

[初めに囁いたように、可愛い声を聞かせろと前を攻め立てる掌。
くちゅくちゅと立てる卑猥な音は部屋中に広がって。]

(@179) 2013/12/20(Fri) 22時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 …、…くすぐってぇな。

[牙は立てられず、代わりにざらついた感覚が皮膚を這う。
図体ばかりでかいのに、まるで子猫のようなそれに少し笑みが漏れた。
噛みついて傷がついても、怒りなどしないし
胸を切り裂かれても、叱りなどしなかったのに。]

 ほら、啼いて聞かせろ。

[先端をグリグリと親指でいじくり、括れをなぞり、裏側を指が這う。
少し強く圧迫して、熱を吐き出させるようにと扱き上げる。
傷痕に触れない指に、また苦笑を落として。]

(@180) 2013/12/20(Fri) 22時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[甲高い声が聞こえれば、片手は顔にのぼり喉仏を擦る。
顎を持ち上げ唇に触れれば、口を広げさせ嬌声を堪えることを許さない。
掠れた短い声でなく、脳まで痺れるような。]

 だめだ、もっと。

[反り上がる背、合わせるように猛りを擦って。
一瞬離れ、また触れる唇が熱い。
薄い皮膚など切り裂いてしまっても構わないのに、そうしない
あるいはそうできない姿に、緩やかに後頭部を撫でた。]

(@181) 2013/12/20(Fri) 23時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[ほんの少しだけ皮膚を刺した牙、とはいえ胸元の爪痕程ではない。
余程、工場で強くしつけられてしまったのだろう。
虎は頑なに男の傷にも、銀にも触れず。]

 ああ、いい声だ。
 上手だな、いいぞ。

[中を自分で擦る尻尾に、ご褒美のように手を滑らせながら付け根を握り。
逆の手を先走る露に指先を絡め、擦り、扱き。
やがて熱すぎる白濁が飛び散れば、快楽の小波が消えてしまわぬように滑りをそのまま熱に塗り込んだ。
離れる牙、手が延びる。

男は――――]

(@183) 2013/12/20(Fri) 23時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[音を立てて落ちた銀色。
そっと虎に囁きを落とせば、酷く優しい手つきで指先に触れた。
それから、落ちた銀色を拾う。]

 可愛く啼けたな、いい子だ。

[頭をなで、綺麗だった白衣が虎の吐き出した熱を拭っていく。
言葉は淡々としたもので、まるでボーダーラインを引き直すように。]

(@185) 2013/12/21(Sat) 00時頃

【見】 地下鉄道 フランク

[鎖が千切れてしまっているらしい、今すぐに直すこともできず
男は拾ったそれを白衣のポケットにしまった。
もう片手で触れる震える手に、両手を添えて。]

 うん?

[まるでなんでもなかったかのように、手を撫でる。
“大丈夫”と言わないのは、二年前も今も変わらず。
ただそっと、その手を撫でた。]

(@189) 2013/12/21(Sat) 00時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/21(Sat) 00時半頃


【見】 地下鉄道 フランク

[出荷直前の虎が、一度出荷を見合わせる事となった事件。
猫が揺れる玩具に飛びついた、ただそれだけの事だ。
切り裂かれた胸が痛くないわけもなかったが
それよりも、本当の猛獣のように扱われた姿の方が男には辛かった。

こうして、怯えるほど躾をされるハメになったのだろう。
その原因は男の放った一言のせいでも、あり。

だからこそか、目隠しから溢れる涙を救い上げ。
頬を、頭を撫であげた。
首筋による顔が噛み痕を舐めるのは、くすぐったく。
また手を伸ばして、髪をぐちゃぐちゃにしてやった。]

 俺は平気だ。

[落ち着くように、何度でも。]

(@193) 2013/12/21(Sat) 01時頃

【見】 地下鉄道 フランク

 もう、寂しくないな?
 必要な時に呼べ、また来る。

[手は離れる、余計な熱を与えてしまわぬように。
癖のように掻き毟る首筋は、この時ばかりは逆を押さえ。
左側の傷をさすって、立ち上がった。
いつものように淡々と、“必要な時”に呼べと落として。]

 ああ、多分雪になってんぞ。
 さっきから音しねぇもんな。

[見て見るといい、と口にして(>>371
男の姿はゆっくりと、虎の部屋を 後にした*]

(@194) 2013/12/21(Sat) 01時頃

【見】 地下鉄道 フランク

―寮・虎の部屋―

 謝れるのは、いいことだ。

[謝罪にはそう告げた。
撫でる手は離れ、空を切る手をもう一度撫でる事はなく。]

 雪、綺麗だぞ。

[それは触れると消えてしまう、幻想のよう。
静かに寂しく降り積もる。
足音は振り返らず、虎の部屋から離れ。
扉が閉まる音と共に聞こえるのは。]

(@196) 2013/12/21(Sat) 01時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 …――――それは、叶えてやれねぇよ。

[冷酷に落ちる、雪の一片。
取り残される動物は、総じてそう思ってしまうのだろうか。
居心地のいい場所だと、認識してしまっているのだろうか。
それではならない、そう在ってはならない。
男の足音は、いつもと違う革靴の音で遠ざかる。

優しさも、温もりも、何もかもを *引き連れて*]

(@198) 2013/12/21(Sat) 01時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

―研究ルーム―

[男の足は研究ルームへと戻り、デスクに着く。
まだ部下たちは帰ってきていないようだ。]

 ――――――。

[シャリ、と持ち上げた、千切れた銀色。
指先がぱちんと開く。
その表情は前(>>@78)と違い、なんの色もなく。

黒縁のガラスが映すのは――――ただの銀。

そのロケットは空虚で、元から何も入ってなどいない。
男の表情が次第に曇り、眉根を寄せ。
憤怒とも、悲痛とも、疲弊ともとれるものを作り上げた。]

(@199) 2013/12/21(Sat) 01時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[“いつか”写真をいれて、二人で互いに持とうと誓った。
減俸もペナルティも、この研究所から追い出されてもいいと。

結局は、写真など撮る事も出来ぬまま引き裂かれ。

最後に聞いた悲痛な声が、今でも耳に残っている。
目隠しを外され変わる表情を、今でもこの目が覚えている。]

(@200) 2013/12/21(Sat) 01時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

 悪いな。

 …、……悪い。

[その声は、酷く細く。]


 愛してる。


[数度、その言葉を繰り返して。]

(@201) 2013/12/21(Sat) 01時半頃

【見】 地下鉄道 フランク

[何もないその銀に、甘い甘い口付けを落とす。
ゆっくりと蓋を閉じた微かな音の次に聞こえるのは。
灰と吸殻だらけのゴミ箱が、それを受け止める音。

時計を見上げた男の表情は、もういつもと変わらない。



――――ああ、なんて最高の *誕生日だ*]

(@202) 2013/12/21(Sat) 01時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2013/12/21(Sat) 01時半頃


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