268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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…そっちじゃないよ、こっちだよ。 ここ、秘密基地なんだ。雨もへいきだし暖かいよ。
(0) 2019/07/25(Thu) 01時頃
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[夜の港を見下ろす丘の上。 東屋の下から藍色の星空を指差す。]
ほら、もうすぐ星が降ってくるよ。 今週末から降り出して、ちょっとずつ増えていくんだ。
何回願い事唱えられるかな。なにお願いしようかな。
相棒は?好きな子とかいんの?
(1) 2019/07/25(Thu) 01時頃
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わふ!わふわふ!
[少年に寄り添う毛皮が温和に吠える。 濡れた長い鼻を少年の脇に押し付けながら。]
(2) 2019/07/25(Thu) 01時頃
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うははは。くすぐったいよ、相棒。 なんでじゃん、色気づいてなんかないよ。
例のお客さん思い出してたの! あれは絶対恋だね。恋。 俺は靴磨くだけが特技じゃないの。
(3) 2019/07/25(Thu) 01時頃
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わふー? ……わふぅ…、わふわふ!わふわふ!くぅん!
(4) 2019/07/25(Thu) 01時頃
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・7月28日0時に自動開始いたします。それまでに入村をお願い致します。
・役職は【片想い】または【おまかせ】で入村してください。
・白ログでは全年齢を心掛けてください。
秘話は白ログではスパイス程度にご利用ください。
・中の人発言は灰とメモのみ許可。
メモでの過度な打ち合わせや過度な中身会話はご遠慮ください。
・プロローグはペルセウス・マーケットの前日お昼です。
それ以降、1dからは全日ペルセウス・マーケットの夜がメインです。
・エピローグはペルセウス流星群の極大となります。
ペルセウス・マーケットが最高に盛り上がる日でもあります。
(#0) 2019/07/25(Thu) 01時半頃
【ペルセウス・マーケット】
WIKIにもある通り、ペルセウス座流星群の期間に行われるお祭りです。
普段は長閑なオリュース市ですがこの時期は賑やかになります。
明け方まで明かりをつけて営業する店舗も多いです。
今年のペルセウス座流星群は満月と被っているので観測条件が悪いのですが、村では雰囲気優先。流星の目安は1dに1時間あたり10個くらいで、更新の度に増えていく予定です。RPのスパイスにお使いください。
(#1) 2019/07/25(Thu) 01時半頃
コアを考慮して縁結びをしていないのでコアずれが発生する可能性があります。
現在地や時間軸は出来るだけ分かり易く明記してください。
また長期不在もあらかじめメモで連絡頂けると嬉しいです。
夏本番で体調を崩しやすい時期&長丁場の村なので健康に気を付けながら楽しんでくださいね。
入村パスワードは企画WIKIに埋めておきました。
分からない場合はお手数ですが村建てまでご一報ください。
(#2) 2019/07/25(Thu) 01時半頃
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ー オリュース市・街角 −
[僕のパレットの中のどんな青より鮮やかで、 どんな色彩よりも眩しい白い雲が湧く空を見上げて、 いや見上げすぎて少し痛くなってしまった首を鳴らして 大きく伸びをする]
う〜ん。 いい天気だな。
この様子だと今年の流星群も描き応えがありそうだな。
[拡げた売り物のキャンパスの幾つかには 宵闇を走る無数の光の軌跡が残っている。 今時綺麗な写真も動画も素人が撮れる時代、 名も無い、街角画家の絵なんてそうそう売れるわけもない。 それでも僕は描き残すことを止められない。
写実は写真には適わないかもしれないけど、 その時見た自分の心の色は残せないって信じてるから]
(5) 2019/07/25(Thu) 18時半頃
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旅の思い出に似顔絵いかがですか?
[奥ゆかしい言葉を使えば長閑なこの街が賑わうのは 明日からだ。 普段は少ない観光客の数も増えている。 夢も無いがお金を稼ぐには打ってつけの現実的な時でもある。
夜のロマンチックな祭りを期待する客たちの 笑顔を残すために、僕はスケッチブックを広げて 足を留めた人たちに笑いかけた**]
(6) 2019/07/25(Thu) 18時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/25(Thu) 18時半頃
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― カフェ内 ―
[ふと気づけばグラスの氷が解けていた。 軽く目を瞑り、眼鏡をかけ直す。息を深く吸い込めばそのまま吐き出した。普段の閑散とした空気からはうかがえないほど街の空気が騒がしい。冷たいレモン水を飲み干して、一度パソコンの電源を落とす。編集者が足で重ねた日々は遠く。 今はもっぱらSNSが遣り取りの主流となった。が、どうにも自分はあの紙でのやり取りが好きだったようだ。封筒に入ったままの原稿を見る。
小さな編集部。 児童書籍を中心に扱う自身の担当する先生のもの。 ――ではない。すでに先生のものは、パソコンの中だ。 ならこれは]
(7) 2019/07/25(Thu) 19時半頃
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『その日、鐘が鳴りました』
(8) 2019/07/25(Thu) 19時半頃
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『もう動かないはずの鐘が』
『 ×××の為に 』
(9) 2019/07/25(Thu) 19時半頃
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[首を振り、目を閉じた。 もう終わった事だ。何もかも。何度と困難を乗り越えたギリシャの英雄。その名を冠した流星群は昔の人々の夢物語を考えさせる。だが、再び息を吐き。気持ちを切り替える。今日の晩御飯は何が良いか。
友人に教わったパスタを冷やした料理がいいかもしれない。 今までパスタを冷やすという発想はなかったが あれは良いものだ。]
(10) 2019/07/25(Thu) 19時半頃
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[トマト缶とプチトマト、塩気多めのパスタ パセリに生ハムを添えて。]
……
[―――考えるだけで口許が綻ぶというものだが。 自分の表情は如何にもあまり動かない為、自身は笑っても 笑っていると周りが思わないのが、厄介ではあるが**]
(11) 2019/07/25(Thu) 19時半頃
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― アパート ―
あー大丈夫ですよ。 じゃあ週末はほぼ入りですね。
[店では昼のピークも過ぎたであろう時間帯、ベッドの上でごろごろしながらスマホで店長と話をしていた。 内容はペルセウス・マーケットの時期のバイトのシフトについてだ。 どうも入る予定だった別のバイトの都合がどうしてもつかなかったらしく、自分に話が回って来たのだが、こっちも望むところだった。]
(12) 2019/07/25(Thu) 20時頃
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いや、むしろお金必要なんでありがたいです。 就職決まったはいいけど引っ越せませんでしたはちょっと微妙過ぎるんで。 あ、そーです前言ってたところでなんとかなりました。 え?そんなことないですよ。 一応連合加盟国なんで。 大体今の時代どこいっても危ないじゃないですか。
…そうですねー さすがに3年働いてますからねー
[ごろごろしながら部屋の窓から空を見上げた。 やっと夏らしくなってきた、青い空が広がっていた。]
(13) 2019/07/25(Thu) 20時頃
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まあまだあとしばらくはよろしくお願いしますよ。 じゃあそれで組んでもらって大丈夫なんで。 宜しくお願いしますー
[着信を切ると、はあと息を吐いて大の字になってベッドに転がった。 まだ外は暑そうだ。 何をするにしても、もう少し陽射しが弱まってからにしよう。 狭いながらも涼しい我が家でもう少しごろごろしていたかった。**]
(14) 2019/07/25(Thu) 20時頃
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[父と母は都会に夢を見て この市から飛び出した。 だがこのオレンジ色の屋根が連なる街が嫌いだったわけではない。両親に連れられて、自分は幾度と祖父母に会いに来た。古い街並みは常に何処か懐かしく。あの頃から変わらぬ石畳に路面電車が走る。
この店はそれらがよく見えた。 自炊も好きだが、外での食事もよい。古い食堂等も少しずつ覚えてきた頃だ。祖父母が亡くなり空き家となった家に戻ってきて馴染み始めた身を伸ばし、立ち上がった。特にこの時期は人の声が近くに響くから心の奥がざわめく。
指先は汗を垂らすグラスの表面を撫で ノートパソコンを鞄にしまい込み。 支払いをすませたのち、街中に。]
(15) 2019/07/25(Thu) 21時頃
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……あついな
[路面電車の横を幼い子どもたちが丁度通り過ぎていく。 照るような太陽の陽ざしは、先ほど潤した喉の渇きを思い出させた。片手にはノートパソコンと原稿が入った鞄を持ち、眼鏡越しに空を見上げれば青い空。
今から合う予定の人物に連絡を取ろうとして懐に手をやり触れたのは異なる金具の感触。]
(16) 2019/07/25(Thu) 21時頃
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[艶びた曲線を一なぞりするものの其れを取り出さず、端末をと探り見れば、予定の時刻より遅れるという便りが一件。
ルーズだが、これもまた何時ものこと。 さてと開いた時間をどうするか。
街角の画家>>5に似顔絵を描いてもらうのも良いかもしれない。以前も空いた時間に声をかけた事があったか。絵本の挿絵をと誘ったことも。**]
(17) 2019/07/25(Thu) 21時頃
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まもなく列車がまいります。 危ないですので黄色い線まで下がってお待ちください。
(18) 2019/07/25(Thu) 21時半頃
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― オリュース市電 ―
[夏色に染まる空の下、赤い二両編成が軌道を滑っていく。 坂の多いこの街では自家用車やバスに並んで路面電車が市民の脚として数えられる。長閑で美しい街並みを残す観光都市の景観のひとつでもあり、市内に数か所ある停留所をぐるりと回るのだ。
こじんまりとした市電を管理するのは、車両を操る運転士に乗務員を務める車掌。 特に車両運転以外の全ての業務をこなす後者は乗客との距離も近く、夜空のような紺色の制服に身を包んだ彼らは路面電車とセットで数えられる観光名物でもあった。]
(19) 2019/07/25(Thu) 21時半頃
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切符を拝見させていただきます。
港観光ですか? でしたら岬の灯台もオススメですよ。 夜も勿論、昼は昼で迫力があります。 [若い女性の二人連れに乞われ、切符の確認ついでに観光案内を返した。 白い半袖のシャツに紺色のネクタイ。同色の制帽とスラックスに身を包んだ男が白手袋を嵌めた指先を揃えて車窓から伺える下り坂の先を示す。夏の太陽光が海に乱反射し、遠目にも眩い水面が誘惑している。]
(20) 2019/07/25(Thu) 21時半頃
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あとは……、 この時期だと露店の絵描きなんかもいますから、 運が良ければ似顔絵を描いて貰えるかもしれません。
[脳内を過ぎったのは同年代の友人。>>6 彼は夢をキャンパスに乗せ、己は車両に乗せた。 今日も街角にキャンパスを拡げているかは分からないが、己が忙しい時期は彼の繁盛期。きっとお嬢さん方が出掛けても無駄足にはなるまい。*]
(21) 2019/07/25(Thu) 21時半頃
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[何処か遠くから路面電車の音がする>>18 慣れていなければバスや自動車、 人の話し声に掻き消えてしまう日常の音だ。
でも僕は路面電車のドアが閉まる音、 動き出す時のバスとは違う振動、そして それを管理している車掌のアナウンスが 嫌いじゃなくて。 むしろここに住んでいなければ聞けない音として 心地良い位だ]
(22) 2019/07/25(Thu) 22時頃
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[それに、少し腹が立つがこの車掌なかなかに顔も良い。 オレンジの屋根に白い壁、その間を走る赤い小さな列車と 異国情緒溢れる風景画は、観光客には売れ筋だ。
その風景画にちょっとその車掌を描き加えるだけで 女性客の需要が上がるのは、悔しいから教えてはいない]
『あの電車の車掌さんも描き込んでもらえますか?』
[お前狡いぞ、これを持ち帰った女子たちは 更に他の女子たちと騒ぐんだぞきっと羨ましいぞ。
と言わない、プライドに掛けて。
僕の存在をその車掌さんに聞いたんです>>21 そんな言葉を聞いて、言うわけもない]
(23) 2019/07/25(Thu) 22時頃
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『スイート・スチュワード』
"当社は国内初の完全オーダーメイド型プライヴェートホスピタリティサーヴィスを提供する企業です。 十分に教育の行き届いたハウスメイドやバトラー、コンシュルジュがお客様、そしてお客様ご一族の日常生活のサポートから旅行の同行、子女教育、プライベートパーティ、家政管理や資産運用、起業補佐など、あらゆる事柄に対してご要望にお応えします。
24時間365日、つきっきりの専属業務から時間単位の契約まで、お客様のご要望に応じた価格設定と幅広い人材を揃えております。お困りのことがありましたらまずはお気軽にご相談ください。────"
(24) 2019/07/25(Thu) 22時頃
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あの路面電車もここの名物なんですよ。
是非楽しんでいってください。 気に入ったらまた来て下さいね。 きっと新しい発見がありますよ。
(25) 2019/07/25(Thu) 22時半頃
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[彼の路面電車がその新しい場所まで運んでくれるに違いない。 画材を持ったまま坂道の多いこの街を移動するのは 結構大変だ。 だから路面電車は大いに役に立っている。
お礼の意味も込めて坂の上から臨む海を含めた 色彩を閉じ込めた小さなキャンパス。 電車の邪魔にならないところにでも飾ってくれたらと 電車で夢を運び続ける彼に押し付けたが。
あのキャンパスは今は何処へいるのだろうか。
そんな想いと共にのんびりと走る路面電車を 描き加えていると、いかにも観光客の女性たちに 声を掛けられた。
お前の発信力凄いな、と驚きつつも 接客は笑顔が基本]
(26) 2019/07/25(Thu) 22時半頃
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はい、少しお時間を戴きますが 楽しいひと時、しっかりと描かせていただきます。
[そう言ってスケッチブックを開く。 サラサラと筆を走らせながら、ここに来た目的を 聞けばやはりペルセウス座流星群とお祭りだ。
女の子だな、と微笑みながら更に詳しく聞いていけば 非日常の旅行と、流星群にお願いするのとはしゃいでは、 軽くなった口が恋心もほろりと零す]
なるほど、だから綺麗なんですね。
[恋する女性は美しくなる。 それに女性たちは黄色い声で 否定したり肯定したりと忙しい。 そうやって似顔絵が出来上がる間、 彼女たちは夢を語り続けていた*]
(27) 2019/07/25(Thu) 22時半頃
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[新聞に目を通す習慣がある者には見慣れた広告だ。 時代錯誤めく風習。一部の貴族や富裕層の特権であった執事やメイドが執り行っていたサービスを現代のニーズに沿った形で提供しようという試みは今年で創業30年。 今やホテル従業員や一般のビジネスマンへのマナー講座や研修など業種も広がり、業績は伸びる一方。
所謂、ラグジュアリーホテルや迎賓館で振舞われるような本格的な執務だけでなく、鳥渡した買い物の付き添いや通院の送迎など、平凡な業務も多く担う割に報酬は決して安くはないが、常に一定数の需要がある。
恐らくオリュース市という、長閑で比較的富裕層も多く住まい、また坂の多い都市だから成功したのだろう。
特に、今の時期は。]
(28) 2019/07/25(Thu) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/25(Thu) 22時半頃
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ペルセウス・マーケットは市内最大の催しですからな 海外からのお客様も多くいらっしゃいます
……曲がってますよ
[予定の確認に訪れた事務所に居合わせたのは、仕事が詰まり過ぎてデートに勤しむ暇もないと嘆く若手。 続きそうな愚痴は、だらしない背筋を指摘することで断ち、アイスティーを淹れる仕草に視軸を向かせる。
濃い目に入れた紅茶を濁らせないよう、一度茶葉を濾し、たっぷりの氷で満たしたガラスポットに一気に注いだ。]
(29) 2019/07/25(Thu) 22時半頃
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――工房内――
[夏の午後、開け放った窓から、ぬるい風とジャジーなメロディーが行き来していた。 そこに、ナイフが桂の木を削る微かなリズムが混ざる。]
あっつ……
[ほた、と汗が顎先からエプロンに落ちて、ようやく意識を現実に向けた。 気がつけば窓を開ける以外の夏の対策は何もしておらず、傍らに置いておいたアイスコーヒーはすっかり氷が溶けてデスクに小池を作っている。]
(30) 2019/07/25(Thu) 22時半頃
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[美しい琥珀色を維持しようと、オレンジの果汁と蜂蜜を足した途端に濁りが混じるが、其処は気にしなかった。
何だかんだとぼやきながらもペルセウス流星群や、人気の屋台について熱心に下調べしている彼の好みに添い、疲れを癒すことが一番。
"おいしい" と綻ぶ顔が見られたなら、それで満足──と、顧客に対してなら思うところだが、相手は後輩なので折り目正しい礼を待ち。]
どういたしまして 君なら屹度、お客様と共に 好い時間を過ごせるでしょう
[教えた通りの所作に、口角に添って髭が撓む。]*
(31) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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あーあ……
[薄まった水っぽいコーヒーを見て情けなく眉を下げる。 やらかした。なんて失態を頭の中で悔いながら、まだ冷たさは残る黒褐色を呷った。 苦味も渋味もあるはずなのに味気ないコーヒーが喉を通れば、わずかに身体も冷えた心地。]
休憩しよ。
[ナイフをデスクの水気のないところに置くと、立ち上がって大きく伸びをした。 冷房をつければ、まだぬるい風が送風口から噴き出した*]
(32) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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[赤い二両編成が石畳みをいく。 祖父母の家は市内の上部にある為>>19よく利用した。 そこの若い運転士の仕事ぶりは移動を繰り返すうちに顔を覚えたか>>20子どもには運転士の姿が格好よく写る。走っていた子らが目を輝かせて路面電車を見て止まるのを横目に市街にいく。
古い街並みに馴染む古書店を覗けば よい資料がないかと物色を始め。
馴染みとなった店主からの声にニ、三言葉を交わす]
(33) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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…人が来るのは良いことでは
[古い紙の触感を確かめて それから呟く声は独り言のように小さい。だがそれでも店主は聞き取ったようで、喧騒は苦手だとぼやく。自分も輪に入るのは得意ではないから何となくわかる気がしてそこで黙った。
待ち人との待ち合わせまで後少し。 1つ、2つ手ざわりの良い本を選び重ねれば代金を払い購入を**]
(34) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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[オリュース市電は大都市の鉄道と異なり運行もまた牧歌的ではあるが、その反面、市電は事実上の観光案内業も兼ねている。 先程の若い二人連れではないが、とりあえず路面電車に乗ってから何処を観て回るか考える…と言うのもこの街でよく見る旅のスタイルだ。
お蔭で市電の車掌は朝の始発から夜の終電まで乗客と関わり、オリュース観光にも精通する。すると自然と身につくのは接客の心得と柔和な微笑み。
高い鼻梁を下げ、垂れがちの碧眼を撓めて作る、誠実な。
折角市電に乗るのだから気持ち良く乗降してほしいと覚えた顔はこれが中々評判が良い。若い女性は慎ましくも頬を染めるだけだが、もう少し年を重ねると明け透けに褒めてくれる。 それに無自覚を気取るほど野暮ではないから、ありがとうございます。と制帽の鍔を持ち上げるのも慣れた所作。]
(35) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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[だからこそ観賞用として風景画の一要素も務められるのだろう。>>23 ――― 実際のところ、彼の絵の中では三割増しに好青年として描かれている気がするが。
稀の休みを彼と合わせ港近くの酒場で飲むときなど、もっと年相応だ。馬鹿もやれば絡むこともあり、青臭く夢を語るときもある。*]
(36) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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― 人形劇団『ゼロイチ』 ―
[オリュース市の片隅にある、この小さな人形劇団では、毎月第四金曜日に、人形劇の無料公演を行っている。 お客さまは、小さな子ども、あと人形劇を見たことがないという人限定。ほかの皆さまは、ちゃんと有料公演を見に来てください。ってね。 ちなみに今月の出し物は、南の島の動物たちが、初めて雪を見る話。あまりの冷たさに驚いたり、滑ってひっくり返って怪我しちゃったり。でもそのうち、雪での遊び方が分かってきて…… ……おっとこれ以上は劇を見てもらわなきゃ。]
(37) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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[似顔絵と言う直感と即興性が必要なものは 少なからず僕の絵に対する経験値や取り組み方を 向上させてくれている。
客の選り好みなんて当然出来るはずもない。 勿論何かの縁に繋がる可能性もあるが、 それ以上に変な噂を立てられて、商売出来なくなる、 いやこのオリュース市に嫌なイメージを 持たれるのが一番嫌な事だ]
(38) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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[世界中には色んな心打つ場所がある。 現実的な面で軽い足取りでそこに向かうには 色々足りないが、僕はまだこの市を 描き切れていないと思うから、 ここに留まり続けている。
ってカッコいい事を以前似顔絵が縁で 仕事を頂いた編集者と言う人物に 言ってしまった事があるが>>17
あの人位の年齢になったら、青い事をと 苦笑してしまうのだろうか。 出来たらそのままの想いを抱えていたいけど、 彼をスケッチブックに刻むたびに、若さだけでない 力強さを感じてしまう]
(39) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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[ただ我武者羅に描き続けるだけでなく、 落ち着いて1つの事に腰を据えて描ける様な どっしりした大人になりたいと思わせる人だった]
好きな方の事を考えている貴女の笑顔素敵ですよ。
[もっと笑ってください、と今目の前にいる女性たちに 意識を集中し直して柔らかな線を重ねていく。 気付けば、以前描いた絵本の少女、 星を拾ってはしゃぐ姿に似ている笑みを描いていた*]
(40) 2019/07/25(Thu) 23時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/25(Thu) 23時頃
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[停留所に到着するたびホームに降りて行う安全確認。 乱れぬダイヤは寸分違わぬルーチンから生まれ、マーケットの最中もそれは変わることがない。
駆け抜けていく子供たちにも丁寧に会釈すれば、運転席にかじりつく姿に昔の自分を重ねて懐かしさが湧いた。指差喚呼をするまでは少年心を満たしてやりたい欲が勝って、乗降介助の必要な乗客を探し、視線が止まった先は路面電車の常客。>>33
停留所は遮蔽物がないため見通しが利くものの、列車とは別の方角へ歩いていく姿を一目で判別出来たのには訳がある。
――― 面影があるのだ。 かつて坂の上に住んでいた老夫婦の。>>15
流石に彼は手を貸すほどの年齢ではないが親しみを覚えるのは事実で会えば会釈は欠かさない。今も蟀谷に掛かった髪を掻き上げるようにして制帽を被りなおし頭を下げた。 ――― 既に視界からフレームアウトした後かもしれないけれど。]
(41) 2019/07/25(Thu) 23時半頃
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[もっとも、介助が必要な老体でないとしても、始発や終電に乗ったことがあるのなら。 ガタンゴトンと蠱惑的なリズムで揺り籠となる車両の中、睡魔を払うように肩を叩くのは、車掌の仕事の内であるのだが。*]
(42) 2019/07/25(Thu) 23時半頃
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── 時計屋『アリババ』 ──
[港からの海風が吹き抜ける街の片隅。 お世辞にも目立つとは言い難い店構えは、看板さえなければ簡単に見過ごされてしまうだろう。 およそ五年前にできた時計屋『アリババ』。 従業員は現在、店主一名。]
……そろそろ、腹が減ってきたな。
[遠くに聞こえる、路面電車の音。>>19 作業机から顔を上げたなら。アイルーペを外し腕を上げ、うーん、と背を伸ばした。
路面電車の音が聞こえなくなれば、静まり返った店内に満ちる秒針の音に、しばし耳を傾けて。 今は手袋を外している左手で胸ポケットを探り、懐中時計を取り出して時間を確認する。 一度作業に集中してしまうと、うっかり食事時間がずれてしまうのはいつものこと。
修理途中の時計はひとつずつケースに納め、片づけを。]
(43) 2019/07/25(Thu) 23時半頃
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─ オリュース・街角 ─
[白い壁、石の路。煉瓦の屋根にも燦と陽の注ぐ、 ああ、どこぞの誰かのスクリーンセーバーを覗き込んだような甘やかな街。
坂の多いその市街の、一番底。すなわち港を背景に、メインストリートの2つ隣を登っていく]
(44) 2019/07/25(Thu) 23時半頃
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[時計屋と銘打っているものの、店内に置かれた品物らしい時計は数点程。 客から時計購入の注文があれば、都会にあるメーカーから取り寄せ販売も承っているが。主な請負業務は時計修理とメンテナンスである。
街の住人からの依頼は勿論のこと。ネットと宅急便で、遠方からの修理依頼も受けることができる時代である。 一人でもやっていける程度の仕事があるのは、有難い限りだ。]
さて、食堂のランチは……もう終わりの時間かな。 適当にテイクアウトでもしてくるか。
[右手と同じ白い手袋を、左手にもはめ直し。 作業中のエプロンを外したなら、いつもの外出着である黒い帽子と上着を手に取った。*]
(45) 2019/07/25(Thu) 23時半頃
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ち──暑い
[なぜ船から直ぐタクシー、という妥当な選択をしなかったか。 あるいは、路面電車?いや、あれは彼にとっては眺めるモノで、乗るものではない。
色の薄いサングラスを外す。純チタンのフレームをつまんで、]
……
[眼鏡ケースは荷物の中だ、と思い出した。 滞在中の生活に必要なものは既に全てホテルに運び込まれているだろう。 雇いのバトラーは優秀だった。少なくともこの数年、夏の流星群のたびにオリュース市を訪れているが、『スイート・スチュワード』>>24に不快な思いをさせられたことは一度もなかった]
(46) 2019/07/25(Thu) 23時半頃
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[立ち上がったついでにカレンダーを見やれば、ああ、と小さく声を漏らした。 右下隅に、小さな印。 今日は、月終わりの金曜日>>37じゃあないか。 明日のマーケットのことばかり頭にあって忘れていた。
とうに子どもと言える歳は過ぎた身。 第四金曜日に何を得られるわけではないのだが、街の人形劇団が何をしているかくらいは、人形を作る側の人間として知っている。]
ま、見にはいけないんだけどね。
[言いながら、何とはなしに工房を出て行く。 休憩中だもの、散歩よ、散歩。 どこかで腹ごしらえがしたいものだけど、さてどうしようか。]
(47) 2019/07/26(Fri) 00時頃
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[なお、入り口の鍵はしっかり閉めたものの、窓を閉めるのはすっかり忘れている。 はためくカーテンを通行人に見られでもしたら、不用心を叱られても、致し方ない。]
(48) 2019/07/26(Fri) 00時頃
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[命題、なぜ、わざわざ到着早々、昼間だというのに徒歩移動を決断したのか]
[──浮かれているからだな。はい解決。
それでも、人通りの多い道に出るのは少し嫌悪するかのように。石畳を踏む靴先は、 建物の日陰と、白く照り返す昼との境目で速度を落とした]
絵か。
[緩く動いた視線は、数人の女達と道端の似顔絵描き>>40のその後ろ、 並べられた『夜』を眺めた。 わずかに進む軌道を修正して、商品らしきキャンバスの一つに歩み寄る。
体を前に傾ければ、シャツの胸ポケットでサングラスが揺らいだ]
(49) 2019/07/26(Fri) 00時頃
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[『スイート&スチュワード』の従業員は能力と経験に応じてランク分けされている。 創業時から務め、定年間近のベテランともなればランクも価格設定も一番上。 おまけに年齢を重ねればそれだけ、重労働から遠ざかり、誰でも担えそうな仕事は、前途ある後輩へ優先的に回された。
故に猫の手でも借りたい時期だというのに、やや乾いて皺の寄った掌は少々、暇を持て余し気味。
別段不満はない。代わりに、長年懇意にしている顧客など、マティアス・ハワードしか請け負えない仕事も多く、生活にも十分なゆとりがある。
ただ──少し、物足りなさを感じるだけ。]
(50) 2019/07/26(Fri) 00時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 00時頃
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[白の開襟シャツ、麻綿のジャケットに紺のスラックス姿は、夏の制服のようなもの。 姿見の前で身だしなみを確認し終えると、眼鏡を胸ポケットに収め、パナマ帽を浅く被って、明日からの催しに浮かれる街へと足を向け。
数年前、初めてペルセウスマーケットに訪れたと言っていた彼は元気にしているだろうか。>>46 旅行鞄と転がし、はしゃぐ観光客とすれ違い様、そんなことをふと、思い出した。
一度担当した客の顔は忘れやしないが、流石に全顧客を把握しているわけじゃない。街を往く誰もがそうなりえる以上、何処であっても油断はできない。 背筋を伸ばし、常に穏和な笑みを浮かべ、見知った住人には状況を見て気さくに声もかける。]
(51) 2019/07/26(Fri) 00時半頃
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[海から競り上がってくる風が襟足を弄んでいく。
潮の匂いをかぎ分けると縦に並んだ電車用の信号機に視線を持ち上げ、スラックスの隠しから懐中時計を取り出した。 裏にオリュース市電のロゴが刻印されている鉄道時計だ。
朝一番の点呼で時刻合わせるその精度は毎日一秒の狂いもない。―――― もしも、狂いが生じたり故障すれば市電が認可した店でしか修理出来ないのが玉に瑕ではあるが。 幸い、自身の自宅の近所の時計屋は市電に認められている。>>43 店主の腕の良さは毎日時計を使う己も認めるところで、車掌になってからの定期点検は殆ど彼の店の世話になっていた。]
(52) 2019/07/26(Fri) 00時半頃
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[子ども中心の無料公演は、大体いつも昼には終わる。 夜にはいつもの有料公演……が、いつもならあるのだけれど、今週はおやすみ。 まぁ、お休みといってもそれは、劇場での公演のことで。 ペルセウスマーケットの最中は、そちらに出張公演なんかするわけで。 尤も、何かの演目というよりは、人形たちと一緒に星を眺めよう……みたいな、台本のない、観客に語りかけるような舞台なわけで。 だから勿論、タダ。 劇団ゼロイチの宣伝の場でもあるからね。]
さて、と。 昼飯済ませたら、移動の準備しなくっちゃなー。
[小さいけど、舞台の設置もしなくちゃならない。 この時期は、結構忙しいのだ。]
(53) 2019/07/26(Fri) 00時半頃
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[白手袋に隠れる掌の上に乗せ、肩と水平に腕を持ち上げて指差し確認。
懐中時計の秒針を数えて子供らに声をかける。 聞き分けが良いのは己の言葉を聞いたというよりも、重なった運転士の一声が利いたのだろう。格付けするなら運転士の方がより彼らのヒーロー像に近い。 努めて会得した顔が利かないのは悔しくもあるが、子供たちの素直な感性には同意出来る。年輪を描くように積み重ねたものこそ真に魅力的に映るものだ。]
出発進行 ―――――、
[信号機のグリーンランプが灯る。 車両に乗り込む際、鉄道時計をしまいながらホームを振り返った。少しばかり視線が周囲を巡ってしまうのは癖のようなもの。
ガタン、と走り出す路面電車がまた坂の街を行く。**]
(54) 2019/07/26(Fri) 00時半頃
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[尤も、始めから完璧に振舞えたわけじゃない。 若い頃には失敗も山ほどしたし、礼儀作法も身の程も知らず、たいそう生意気だった。 今のように教育係もいない時代であるから、すべてを独学で、時に客から教わることも多々。
そうした経験を経て今の自分があると思えば、仕事のひとつやふたつ、みっつやよっつ譲ったとて全然、まったく、一言も文句はない。 お陰でこうして、平日の昼間にのんびりと街を散策するだけの体力も時間も持てるのだし。
物思いに耽りながらも、赤信号を前に自然と足は止まり。車とは違う、一定の速度でレールを走る車輪の音に、視線は自然と上向いた。
──そう。 いつかのような失態を犯すくらいなら。>>42 疲れなぞ、足りないくらいが丁度いい。]
(55) 2019/07/26(Fri) 00時半頃
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[さて、時間忘れがちな職人仕事、この時間どこならランチにありつけるかなんてのは気にせず外に出てきてしまった。 まあ、行きつけのタヴェルナのママならきっと、ランチタイムが終わっていようが何かしら恵んでくれるに違いない。
なんて考えながら歩いていれば、視界の端に翻る、夏空には何とも目立ってみえる黒>>45。 眩しい夏には不似合い? いやいやそんな失礼なことは言わないさ。]
やあ、こんにちは時計屋さん。 どちらへ?
[まさか同じように時間を吹き飛ばした仲間とは知らず、散歩か何かだろうかと当たりをつけて声をかけた。 いや、僕も散歩なんだよ。本当さ、少し腹の虫が鳴いているだけ*]
(56) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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はい、いかがでしょうか? 青い空、白い建物の眩しさに負けないくらい 眩しいあなたの笑顔を描けて僕も嬉しいです。
[客の彼女たちは心からこの場所に来れた事を 喜んでくれている。 明日から始まるペルセウス・マーケットも含めて、 期待に満ちている。 それを前面に押し出した笑顔を描き込んだ絵は 写真よりも強く記憶に残ってくれればいい]
(57) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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[観光地ならではの昂揚感も手伝って、彼女たちも いつも以上に良い笑顔をしていたからか、 反応は悪くなく、小さいが、一枚余分に購入して くれる位は喜んでもらえたようだ]
あなたの想い届くといいですね。 どうぞ楽しんで。
[観光客へ手を振れば次の客だろうか>>49 途中で手を止めるわけにはいかなかったから 『どうぞご自由に見て言ってください』と 声を掛けたが、まだ見ていてくれるなら 向き直って丁寧に接客を行おう]
(58) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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― 海上 ―
ああ、そうだよ ペルセウス・マーケット
……なんだよ、初耳みたいな顔しやがって この船の客の何割がそれ目当てだと思う?
[この時期、オリュース市に寄港する船は多い。 人だけ乗せる船は、それ自体がでっかい観覧席にもなる。 荷物と人と、両方乗せる奴は大体が行ったり来たりだ。 俺が今乗ってるのもそのひとつ。 今週末はふらっとするらしいが、その次は確か、一番星が降る夜だったかな]
あ? 違う違う、そんなんじゃないって。 いいだろ別に。 稼いだら陸で使うのが俺たちだ たまには揺れない地面で寝かしてくれよ
(59) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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どうも
[作業に忙しかろう主>>58には声だけを投げて、絵を眺めていた。 宵闇を走る無数の光の軌跡。 キャンバスの上にある黒は、けれど真黒ではなく、仄かに温度があり、街の匂いがする空の夜。
一枚の絵を端から端まで眺めて、隣の絵に視線を移す。 そこにも、放射する流星痕が煌めいていた。 ペルセウスの、だろう。この街が舞台であるならば]
(60) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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ふん
[吐いた息に少し音が混じった。 芸術活動のどれか一種に対する特別な好意はない。必要ならば”アート”の投資価値を計算することはあるにせよ。 だが視覚に訴えるものを偏愛する自覚はあった。だから絵でなくても、写真でも。映像でも良い。今は世界の様々な景色がリアルタイムに配信されている時代。
サングラスが動かないよう片手で胸ポケットを押さえ、腰を屈める。 筆の跡を見分けるほどに顔を近づけて、離れ、拡げられた売り物の絵を眺め渡し。 若い画家の手元のスケッチブック上を掠めた視線はすぐに離れた]
(61) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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何か気になるものがありましたか?
ご希望がありましたら、似顔絵だけでなく 風景画のリクエストも承っておりますよ。
ただ、似顔絵とは違ってお時間を頂きますので 皆さまの滞在日数次第となりますが。
[彼の眼に留まったのは夜を走る光たち。 普段見ない顔だから彼もこの時期に合わせた 観光客だろうかと、風景画も含めて提案する。 と言っても彼が滞在する時間は判らないのだから 念の為受けられない可能性も含めなければならないが**]
(62) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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[地元民と思しき数人の人間が歩いてきて、音の総量が増える。 道の端に立ってそれらをやり過ごしながら、色の薄いサングラスをかけた。 ──その動きで、暑さを思い出してしまった。 汗が滲みそうな予感に片目を眇める。
踵を引いて日陰に入り直せば、坂を吹き抜ける風が皮膚の温度を下げるか]
……今ここにある以外の作品は、どこかに?
[向き直った画家>>59に、似顔絵は結構。と断って。 素っ気ないだろう声で尋ねた。 滞在日数はかなり見込んでいたが、このオリュースの絵葉書のような町並みをリクエストをすることはないだろうと思考しつつ**]
(63) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 01時頃
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― 港 ―
[まずは命のある荷物(人のことだ。この言い方をすると船長に殴られる)を下ろし、その次に積み荷を降ろした。 メンテナンスに入る船大工たちと挨拶を交わし、あたたかくなった懐を叩く。
週末の市に向け、街の騒めきは始まっている。 それとも、いつもこうだったか? 最後に来たのは、―――少なくともあと2枚は衣服を着ていた頃だったか。
連続する季節は過ごさない。 今年も、夏が終わる前には経つだろう。 足を向けるは、宿ではなく時折人を雇って痛まないよう管理している、一応の持ち家。先祖から受け継いだ家に愛着はなく、けれど売るつもりもない。 持ち上げることの出来る錨のひとつに向けた足は、まずは迷うように街中を泳ぐ**]
(64) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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[歩幅に合わせ、自身にしか聞こえぬ音を鳴らすのは、ジャケットの内ポケットに仕舞っている懐中時計。 当時、住み込みで働いていた富豪の主人から成人祝いに貰ったものだ。 彼は『スイート&スチュワード』の創設者でもある。
再び足を止めるのは、どの駅にも必ずある時計の前。 年代ものの時計は定期的な手入れを必要としていたが、長らく世話になっていた老夫婦が営む店が閉まった後は、此処、という店を見つけられずにいる。
眉間に皺寄せじ、と双眸を眇め、手元と頭上と、じっくりピントを合わせる。秒針がやや遅れているのを確認するとポケットに仕舞った。 そろそろランチの宛を決めねば食いはぐれてしまいそうな頃合、近場にある店のいくつかを脳裏に、革靴は緩やかに石畳みを歩く。
三度目に足が止まるのは、さて。]**
(65) 2019/07/26(Fri) 01時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 01時頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 01時頃
銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 01時半頃
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[オールバックの頭に帽子を乗せ。 夏物のジャケットを羽織り店外に出たなら、鍵をかけたドアノブに「close」の札を出しておく。 シムシム、なんて唱えられても開かないのであしからず。
店先に出してある看板は、以前街角で拡げられていたキャンパスの絵を気に入り。その絵描きに頼んで描いてもらったもの。>>5 時計屋だとわかる看板を頼みたい、などとひどく漠然とした注文をしたものだ。
その看板のおかげもあって、店の入口がわかりやすくなったと概ね好評である。 何せ近所の住人でも、最初は時計屋がどこにあるか迷った人物がいるくらいだ。>>52]
あの車掌さんの時計も、定期点検の時期が近かったな。
[時折利用する路面電車で向けられる、爽やかな笑顔。 オリュース市電から、鉄道時計の認可店として贔屓してもらっているのもあるが。定期点検も欠かさず依頼してくれる、彼のように時計を大事にする人物はこちらも贔屓したくなるもので。
時間に余裕があるようなら、店内にある接客兼休憩用のソファで世間話がてらお茶を出した日もあっただろう。]
(66) 2019/07/26(Fri) 01時半頃
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[さて、と歩き出そうとして。 掛けられた声に、足を止め振り返った。>>56]
こんにちは、ソウさん。 それがまたうっかりしてしまって、 ランチを食べ損ねてしまったんだ。
そういうソウさんは──……ふは、腹ペコ仲間か。
[聞こえた腹の虫に、小さく吹き出した。
近くに己の城を構える職人仲間であり、街の住人として先輩である彼には、越してきた当初から近所の飲食店情報など色々と世話になったものだ。 自分も大概、時間に緩いが。彼はその上をいく緩さでたまにそれに呆れつつも、年近いこともあり。 こうしてふらっと会えば、食事や酒を共にする友人だ。]
ちょうどいい、今からでも食べさせてくれる店があれば 教えてほしいんだが。 それと、今日はちゃんと入口の鍵を閉めて出てきたかい?
[まさか窓を閉め忘れてるなんて、知る由もない。>>48*]
(67) 2019/07/26(Fri) 01時半頃
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[ネクタイこそ締めてないものの。爽やかな夏空に不似合いな黒いジャケット姿は、見た目ほど暑くはなく。 それは長年着てきた慣れもあるのかもしれない。
大の男が二人、頭を突き合わせて食事の相談をするという、平和な昼下がりの路地。 会話の合間、ちょっと失礼、とソウスケに断れば携帯を取り出した。 午後に待ち合わせしていたことを思い出したのだ。>>17]
『すまない、今から食事なんだ。 時間を少し遅らせてもらっていいだろうか。』
[店に戻れるだろうおおよその時間を添えて、メールを送信する。 画面の向こうの顔を脳裏に思い描けば小さく肩を竦めるも、自分がゆるいのはいつものこと。 もし時間をすらすのが無理なら、彼のことだ。 折り返し連絡をくれるだろうと。**]
(68) 2019/07/26(Fri) 02時半頃
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-- 裏通り --
"ミ゛ャーオ゛"
[何処かから聞こえる濁声に足を止めて] [あたりを見回しながら、耳を済ませる] [オレンジの屋根の家々は白い塀に囲まれていた]
"ミ゛ャーァァオ゛"
[聞こえた] [方向を聞き定め、そちらへ素早く移動すれば]
[ガタンタタン] [塀に立てかけられた粗大ごみの上を影が走った]
[その、影] [猫だと判ずるにはかなり大型] [しかし身のこなしは猫だとしか思えない]
(69) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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そこかっ! 毎度毎度逃げ回りやがってー!
[ガタンガタン!] [バタタタ、ガタタタ!] [追う人間も身のこなしは軽く] [粗大ごみを足場にして塀に駆け上がった]
"ミ゛ャー!!"
[塀の上で追い詰められた猫は威嚇して鳴いた後] [細い裏道を飛び越えて向こうの家の塀へ] [一度振り返ってから塀の向こうへと飛び降りた]
(70) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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[見えなくなった猫の行方を半睨みで]
んだよ、マドンナの野郎…
[登った塀の上に座って、がっくりうなだれる]
[このままあちらの方へ行けば表通りだ] [明日からペルセウスマーケットが始まってしまう] [すでに観光客が増えた街の中では、逃走犯…] [もとい、逃走猫を探すのは至難の業だ]
今日中に捕まえなかったらやばくない?
[焦って立ち上がると、ポケットの中で電話が鳴った] [手に取った電話が示すは、マドンナの飼い主の名前]
(71) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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[見なかったことにして電話をポケットに戻す] [――待てよ、嫌な予感がする] [苦々しい顔でまた電話を出して、耳へ]
ハーイ、こちらキャットハンター。
[などというふざけた応答は]
"ちょっとヤニク!!あんた何してるんだい! うちのマドンナちゃんはまだ見つからないのかい!"
[さっきの猫を上回る濁声にかき消された] [塀の上を歩きながら肩をすくめて]
だってマダムー、あの子すんごいすばしっこいの 前から何度も言ってるでしょー
[そう、逃走劇はこれが始めてではない]
(72) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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"うるさいよ、今日中に連れて戻ってこなかったら 来月から家賃値上げだからね!"
ちょちょっ、そりゃないって大家様?! わかったわかった、ちゃんと見つけるから!
[家賃値上げと聞いたら頑張らざるを得ない] [通話を切った電話をポケットにしまって] [さっきの粗大ごみを足場に塀から降りようとする]
つーか、あれがマドンナとか間違ってんだろ
[愚痴りながら一歩踏み込んだら…] [ぐらり。横の廃材の山が崩れて足場がカックン] [重力に従順な足場が直角に折れて――]
ぅぁぁぁ……っ!!
[どさり**]
(73) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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─街角─
[祭り前日の浮かれた空気を吸い込んで。 飾りつけ中の屋台の横を過ぎて。 普段より人通りの多い坂道を軽い足取りで上る。
足元でブチ猫がニャァァと鳴いた。 勝手についてくるのは何時ものことだから気にしない。
目の前で路面電車が滑るように停留所へ入る。 開いた扉は大勢のニンゲンを吐き出した。 明日はこの都市自慢のマーケットだ。 いかにも観光客といった格好の奴も多い。]
(74) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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(さァて… ど・れ・にしようかァ な)
[頭の中で人差し指をスッスッと動かす。 軽やかな身なりの若い娘たちは… 画材を持った青年目指して進んでいった>>26からNO。 大きな旅行鞄を引き摺った中年男は…
値踏みするよう視線をさっと走らせる。 ブチ猫が催促するようにニャァァと鳴く。]
(75) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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[無防備な尻ポケットから覗いた焦茶色。 遊ぶ金で膨らんだ財布。
嗚呼、凄く。]
おィしそう────… じゃン
[今日はイイ得物を見つけたと舌なめずり。 あとヤることはもう、……いつものルーティンだ。]
(76) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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[路面電車が発車する音を背に、自然な足取りを装って距離を詰める。 荷物一杯の中年観光客は、オレンジ屋根の街並みに足を止めて魅入っている。 昔から暮らすニンゲンにとっては見慣れた風景でも、観光客にとっては充分綺麗に映るらしい。]
、
[真横を通り過ぎる際、手を素早く伸ばして革財布を抜き取る。 そのまま前方の人混みに混ざって慣れた手付きで札束を抜いた。 用済みのガワはすぐ捨てる。サヨーナラ。]
(77) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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[暖まった懐を抱えて大通りへ。 今日はどの露店を巡ろうか。]
あーー わァってるっての。 テメエらの分も買うから。
[ギニャァァァとズボンの裾を引っ張るブチ猫を宥めて。 潮風を含んだ街の空気の中を歩く。]
ククッ。平和ボケしているヤツが多いと 助かるよなァ。
[ポケットに突っ込んだ指先で札束の角を撫でる。]
(78) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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…ン?
[平和ボケはアッチにもいたらしい。 右の通りの2軒目、あれは何処かの工房だったか。 不用心にはためくカーテン>>48が……]
ほーーーー?
まァ、オレは空き巣はしねェけど。
[代わりにブチ猫がするするっと窓まで登って、カーテンの上にぺたん。と足跡をひとつ残して、澄ました顔で戻ってきた。**]
(79) 2019/07/26(Fri) 03時頃
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[あまり見覚えの無い顔だから、観光客と 踏んではみたが、女性たちと違って そうそう浮かれて財布をぱかりと開けてはくれそうにない。 男性だからか年齢的なものか、そもそも観光とは違うのか。
素っ気無い態度で断られても>>63、いつもの事と 笑顔は変えず、しかし問われた意味が判らず 少しだけ間が空いた]
(80) 2019/07/26(Fri) 07時半頃
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他の作品ですか。 家の、屋根裏がアトリエみたいなものなので。
[他の作品も見せて欲しいと言う事だろうか、 もしかして美術商とか評論家とか、 一度思いつくと勝手に期待してしまうのは若いからだ。 僕には才能がある、なんて恥ずかしい事、 酒が入ったトレイルとじゃなきゃ大きな声で 言わないが胸に秘めてはいるんだ。
僕の実家はチェーン店とは違う昔ながらの 薬屋を営んでいて、僕の活動拠点でもある。
父親は絵は趣味にして家を継いで欲しいみたいだけど 父さんこそ諦めて欲しいものだ。 その昔ながらの古臭い家だけど、僕の拠点であり 宝物を詰め込んだ城でもある。
整頓されているかどうかを聞かれると大変困る。 少なくとも女性は呼べない自覚はあるから]
(81) 2019/07/26(Fri) 07時半頃
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何かご希望がありましたら、数点お持ちしましょうか?
あ、他にも僕が描かせてもらった看板とか 絵の幾つかは色々飾っていただいてはいますよ。
[いつもと違うタッチで描いた看板もある>>66 観光案内も兼ねて提案してみたが 質問に満足した答えとなっただろうか**]
(82) 2019/07/26(Fri) 07時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 07時半頃
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――昼下がり>>67――
なんだ、アリーさんもか。 実は僕も――
[と同意する間に、腹の虫のほうが先に騒ぐ。 そうなんだよ、と少し照れながら髪を指先で混ぜる。 適当に結んでいる巻き毛が少し緩んだ。]
僕に必要なのは鳩時計なんじゃないかと思っていたけど、時計屋さんでもその調子なら、僕にはまだ使いこなせなさそうだ。 いいよ、たいしたものは出ないかもしれないけど、気のいいママがいる店があるから、一緒に行こう。 何か――たぶん、何か出してくれるよ。
[工房の主人をしていても飲食店の経営者じゃないから、食事の提供の確約はできない。 が、実のところこれが初めてというわけでもないので、ポテトの余ったのかショートパスタにトマトソースとチーズをかけて焼いたのくらいは食べられるという勝手な算段をつけて、大通りのほうへ歩きはじめた。 鍵は確かめたから大丈夫だとも、と得意げに言ったが、窓際の来客>>79がもし見ていたら、滑稽だったかもしれない。]
(83) 2019/07/26(Fri) 14時半頃
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[アリーが連絡をする間>>68は、少し歩速を緩めてのんびりと。 路面電車が線路を揺らす音を聞きながら、今年も夏が来たなあなんて思っていた。 すっかり暑いのだからとうに夏なのはわかっているが、やはりペルセウス・マーケットは特別だった。 これが来なきゃ、夏とは言えないね。]
やあ、もういいのかい。
[連絡を終えた様子のアリーを見やれば、歩きはまた元の速度に。 街の中央から一本だけ裏に入ったタヴェルナの入口には、closeの文字は見えない。 無遠慮にドアをくぐれば、いつぞや贈った木のドアベルが、からんころんと軽い音を立てた。]
(84) 2019/07/26(Fri) 14時半頃
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――食堂で――
こんにちは、ママ。 何か食べれる?
[ランチはもう終わったよ、と皮肉られるが、続けてペンネかサンドイッチくらいしか出ないよ、と言ってくれるあたり、食事を出してくれる気はあるらしい。]
ペンネかサンドイッチだって。 どうします?
僕は……
[トマトソースの絡んだペンネは好物だが、具沢山のサンドイッチも捨てがたい。 どうしようかなあ、と数秒悩んで、ライ麦の色濃いパンにたっぷり野菜が挟まれたサンドイッチに目をやると]
うん、サンドイッチだな。
[キャベツと、ニンジンと、トマトにタマゴ。午後の空腹にはもってこいだ。]
(85) 2019/07/26(Fri) 15時頃
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[注文すれば、程なくしてテーブルに遅いランチが供される。 サンドイッチをうきうきと手に取ると、大口を開けてかぶりついた*]
(86) 2019/07/26(Fri) 15時半頃
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[屋根裏>>81。 んんんー屋根裏かぁーー。 という表情には、ならなかったはずだ。
ただ、一度瞬いて、サングラス越しに画家の指先あたりを見た]
夜空の表現は、好みです。とても美しい
[無味乾燥な声と表情からは不釣り合いな、シンプルな称賛を述べる。 ご希望は、と問われてまた視線を廻らせた。 相手の口ぶりからは、ローカルな芸術家、あるいは職業画家だろうと思われた。 街角に並べられた、街角の絵。土産物サイズの額、似顔絵。観光地ではありふれた光景なのだろうが]
オリュースや人間以外は描くのかと思ったので。
この『ペルセウス座』を買う価値は感じるが 私的に鑑賞するならば、 ──
(87) 2019/07/26(Fri) 16時半頃
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砂漠の情景 は?
[熱く乾燥した赤い風 さらりと流れる灼けた砂のいろ。砂紋の輪郭 区切るもののない空と砂丘の臨界 乾燥して、乾燥して、渇いた感触が指先に滑るような]
[その風景はないと言われるなら、まあそうかと]
(88) 2019/07/26(Fri) 16時半頃
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[いずれにせよ、一枚。 一番長い時間眺めていた手近の流星群の絵を示す]
今は現金の持ち合わせがない カードか小切手でも?
[街の中の作品には些か興味がある顔で。 ペルセウス・マーケットは週末のみ、時間はある。 夜の散策だけでも面白いものを見かける機会は──]
ん
[細い路地の奥の方から何かが崩れるような音>>73が、したような**]
(89) 2019/07/26(Fri) 17時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 17時頃
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[児童書といってもそれこそ 赤ん坊用の絵本から子ども向けの小説などまで幅が広い。自分が今手掛けているのが絵本中心というのもあるが、似顔絵>>38を描く彼を見ていると青い処が子どもに共感の呼ぶと感じたからだ。
あえて留まり続けている。と言う彼に 自分の考えは外れではなかったと目を細めた事がある。]
(90) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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…良い事だ。
[良い事だ。自分にはないものを持つ。 いや自分は諦めてしまった青い時代を>>39応援したいという気持ちが湧いたのも不思議はないだろう。それ以来、何となく時間があれば似顔絵を描いてもらいに行っている。
彼の目には ありきたりで、変わりない日々を送っている この市も違って見えるのではないかと思うのだ]
(91) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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[資料用の本を、二冊、三冊と買えば 乱れぬダイヤが運ぶ路面電車の線路横を先程の子どもたちが走っていた。彼らも週末の夜空に浮かれているのだろうか。明日も仕事の我が身だが、夜空を眺める時間はあるはずだ。今抱えている先生たちはどの方も締め切りを超えすぎはしないが、夜型の人が多い。
インターネットの普及の弊害というべきか。 出来て直ぐに送ってくれるのはありがたいが、其れが夜中や明け方であることも多々とあった。今日のように早朝は仕事をして昼間に休息を取り再び働き出すことも多い。昼食後はゆっくりしたい気質も合わさって活動時間は遅く長い、もしくは朝早いこともあり。
それゆえ、終電や始発に乗り込み。>>42]
(92) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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[ついうっかりと寝過ごしかけ>>42肩を叩かれ。 思わず、眼鏡をずり落としかけたという姿を多々見られたか。年若いが礼儀正しく見える彼の姿勢は>>41子どもの頃、祖父母の家にと向かう為に乗った路面電車の車掌を思い出させる。
自分より若い青年に懐古するというのも おかしな話だが、絵描きの青年を見るのと同じく
この市に馴染む姿に眼鏡の奥、熱くなるものがある]
(93) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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[そんな姿に影響され、抱えている仕事とは別に 児童出版の絡みで編集より出版している地域誌にて
『オリュース市の子どもがなりたい職業』 という特集を企画したのだ。
毎月、1つオリュース市の仕事を取材するというもので。企画者というのもあり交渉はもっぱら自分の担当だった。
路面電車の車掌はもちろんのこと。海に面した市として子どもらに根強い人気のある船乗り>>59たち。その内の一人、この街に居を持つ彼>>64とは祖父母との縁で昔顔を合わせた事もあり そのツテを利用してと模索した事もあったか]
(94) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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[他にはオリュース市にある木工細工工房『so』>>47 此方は職人を目指す子どもたちから上がったものだ。子どもたちに人気の人形劇団>>37の人形を作っているというのだから、憧れになるのも最もで。
市場調査の名目で公演を見て以来、密なファンである自身も、工房への取材希望を出したとき
他人からは無表情に見える中、密やかに胸を高鳴らせた]
(95) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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[本屋から出て端末を確認すれば、 時間を遅らせてほしいというメールに再度目を細めて、眼鏡の位置を少し変えた。端末の時計を見ればまだ時間はある。時計屋の彼との付き合いもそれなりのもの>>43
自分と同じく市外の彼との出会いはこの街かそれとも以前か
どちらにしても祖父母が使っていた古い時計が再び動き出すようにと修理を頼んだのも久しい>>45。もう二度と動くまいと思っていたものが再び動いたときには思わず眼鏡を抑えただろう。
それとは別に今回は自身が企画している特集のインタビューを頼もうと考えていた。といっても今はまだお願い段階。 ライターを呼ぶ場面でもなく
時間に緩いのは>>67折り込み済み]
(96) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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『分かった、此方も仕事をしてから顔を出す』
[そう淡々とした文章を送ろうとして。 食べ過ぎて眠くならないように、などゆるい言を付け加えるか。人知れず、ほんの一瞬悩みはするのもの。]
『食べ過ぎたら転がすぞ』
[これでいい。と文章を制作すれば送信した。 少し画面を眺め、他にメールが着ていないかを確認すれば、ある仕事の為に郵便局へ向かおうとするが。ふと足を止めるのは>>65知った顔が見えたためだ]
(97) 2019/07/26(Fri) 18時頃
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…おや、ハワードさん
[己は元来無口だが、編集者という役柄必要なら口は開く。国内初>>24という売り込み高き会社には以前取材の交渉で声をかけたことがあったか>>28。そのときの対応者が>>50彼だったか。
年齢を重ねた老練なる紳士。 それが己から見た外見のイメージである。 完璧さを形どった姿は、新聞の広告によくあう気がした]
(98) 2019/07/26(Fri) 18時半頃
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[彼からすればそれなりに歳を重ねた自分もまだ 赤子同然なのではないかと思う事がある。
軽く買ったばかりの書物の袋を握り直して]
仕事ですか?
[一つ、尋ねるのは落ち付いた声だが。 己の性格では仕事会話以外は直ぐに続かなくなるのではないかという危ぶみも含まれており。緩やかに石畳を歩く彼に問いかけは聞こえただろうか*]
(99) 2019/07/26(Fri) 18時半頃
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[「人形劇団って儲かるの?」 いいえ、全然儲からない。 だから団員の殆どが、副業をもっている。もちろん、自分も。ウェーズリーさんのツテで、週2くらいで郵便配達のバイトをしている。 人形劇が趣味みたいなもんだから、男一人、質素に暮らすには十分だ。]
(100) 2019/07/26(Fri) 19時半頃
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── 街角で ──
[仕事柄、免許は取得しているが車は持っていない。 運転するのはもっぱら社用車か依頼人の自家用車。私用は徒歩か自転車、其処に路面電車も混じればこと足りる上に、こうして港町を散歩するのは自身にとっては仕事の一環で、唯一の趣味とも言えた。
長閑であれ、少しずつ変化していく街並み。 様々なアンテナを巡らせることは、常に臨機応変に依頼人の要望に応えるのに必要なこと、と自負している。]
……おや、これは サイラス様はまた腕を上げられたようだ
[気がかりなものには、自然と目がいくもの。 足を止めたのは、"それ"が見覚えある絵柄だったから。真摯に、誠実に街往く人を、オリュースの街を描き続ける青年の作品>>39は、例に洩れず一枚、こっそりと所持している。 どんな絵、かは別の機会に思い出すとして。]
(101) 2019/07/26(Fri) 19時半頃
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ほ……こんな所に時計屋があったとは
[一体何の看板か、は考えるまでもない。>>66 小ぢんまりとした店の前を通るのがいつぶりかなぞ覚えていないが、次は素通りすることはないだろう。 closeの札を前に、別のポケットから手帖を取り出すと、店の名前、だいたいの所在地をざっと記入した。
ついでとばかり、ここ数日の予定を振り返る。 本日、寄港されるグスタフ様の邸は、午前中のうちに様子を確認した。>>64
数か月という不在を忘れる程度の清掃、換気もじゅうぶん、寝台に転がれば太陽と、薄ら潮の香りがするやも。他にも、契約時に打ち合わせた通り、必要なものは揃えてある。
相続前、まだ未熟だった頃から御世話させてもらっていた家のひとつ。後任に任せるにはまだ早い、と。]
(102) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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-- 裏通り --
[ずべしゃと落ち、微動だにせぬまま数秒]
イテテテ…
[呻き声と共に立ち上がった] [腰をさする手に力が入る] [冗談抜きで痛かった。油断した]
[その場でジャンプして体に怪我がないことを確かめると] [ターゲットが逃げたと当たりをつけた方角へ歩き出す]
(103) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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[マドンナは元は名前の通りの美猫だった(という)] [少しクリームがかった毛色のラグドール] [エメラルドブルーの瞳を見れば、そうかもと思う]
[しかしペットというのは飼い主に似るもので] [威勢のいいババアもといマダムに愛でられた挙句] [逃走を繰り返すふてぶてしい物体に成長した]
あのデカ猫… 今度の今度こそ許さねえ。
[表通りへ向かいながらひとりごちた]
[そもそも、どうしてこんなことになったのか] [便利屋の看板を掲げる以上、基本的に仕事は断らない] [それが、住んでるアパートの大家からのものならば] [如何様にして断れるのかと、逆に問いたい] [成功報酬で家賃を値引きしてくれるから尚更だ]
(104) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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[猫探しから屋根の修理に模様替えの手伝い] [暇そうな顔をしているとなんだかんだやらされる]
[仕事があるのはいいことだ] [しかし、毎度家賃値引きで、実入りがないのは] [食うものに困る事態を引き起こした]
[窮地に陥って作ったチラシをばらまいたから] [最近はぽつぽつとお金になる仕事ももらえている]
[ちなみに最近の贔屓筋は、港の作業員だ] [欠員が出ているらしく、よく頼まれる]
[だが] [自慢ではないが、肉体労働は苦手なんだ]
(105) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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-- 街角へ --
[人間様をなめた巨猫許すまじと表通りへ出る] [ひょこりと顔を出したところに、馴染みの画家が] [見知らぬ男性と話をしていた>>89]
―――――。
[観光客だろうか] [軽く会釈しながら、サングラス越しの表情を窺う] [身なりから、いいとこのオニーサンだなと察した]
なあ、サイラス。 マドンナ見なかったか?
[巨猫を見てなかったかと問いかける]
[しょっちゅう追いかけているから] [逃走癖のあるふてぶてしい猫のことは] [顔見知りには知れてると思うけど**]
(106) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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…よく寝た。
[ベッドの上でぼんやりと目を覚ます。 さっきと同じように部屋の窓から外を見ると、どうやら既に強い西日の時間も終わりかかっているようだ。]
食堂もうやってるかなー
[ベッドから起き上がると、とりあえず顔を洗う。 髪を整え、スウェットを少し余裕のある黒いパンツと白い半袖シャツに着替え、黒ぶちメガネをかけるとリュックを背負って家を出た。 普段はコンタクトだが、昔コンタクトしっぱなしで文字通り痛い目にあってから、ただ近場でだらっとするだけの時はメガネをかけていくのだ。]
(107) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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[──気ままな散策は続く。 午後の陽射しに、薄ら滲む汗をハンカチで拭った頃合か。 名を呼ぶ声に一層、背筋を伸ばし、上体を捩じることなく反転させ。>>98]
これは、これは。セイルズ様 御無沙汰しております
[街中で仰々しくならない程度に腰を折る。 絵本からタウン誌まで、幅広くこなす敏腕編集者のことはよく覚えている。 創業当時から働いていること、最年長者ということもあって取材に応じ、それが縁で彼が企画した記事は定期的に目を通すようになった。>>94
無駄がなく、何処ぞのゴシップのような下世話さもなく。それでいて、読者が何を欲しがっているのかを理解し、引き出す巧みさがある。]
(108) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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あ、思ったより暑い。
[外に出ると空を見上げた。 確かにあともうしばらくすれば陽も沈み始めそうだったが、それでも今は十分にこの町を照らしていた。 しょうがない、歩いていけない距離ではないが、行きは路面電車を使おう。
近場の大通りの駅に出ると、他の客の後ろについて、スマホを見ながら路面電車を待った。 暫くしてやってきた大学に行くのとは反対方向の電車に乗ると、入り口付近で立って窓の外を眺める。 電車も走る幹線道路には多くの車が行き交っていた。 マーケットが近いからか、人通りもいつもより多く感じるのは気のせいだろうか。
しかし、その一本向こうに入れば、今だに昔ながらのオレンジ屋根に白い壁という伝統的な建物が並ぶ静かな街並みが広がっている。 その車一台通れるかという狭い石畳の静かな路を歩いて家に帰るのが、金がかからない、という以上に、なんだかんだ好きだった。]*
(109) 2019/07/26(Fri) 20時頃
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[仕事か、と訊ねる氏に緩やかな笑みを向け、距離を詰め。]
いえ、本日は非番でして セイルズ様はこれからどちらへ?
差支えなければ、途中までご一緒しても?
[訊ね返す眼差しは眼鏡の奥にある双眸を捉えているが、今は白手袋も嵌めていない掌は貴方の握る書店の袋にうずうずしている。 了承を得られたなら、恭しく荷物を預かるつもり。
仕事に関しては雄弁でも、私事となれば寡黙を愛する気質はなんとなく感じとっている。>>99 が、それは此方が遠慮する理由とはならない。 付き添いが何処までとなろうと、話題に困り気まずい空気になる、なんて心配は無用だ。
勿論、無理強いをするつもりもない。 すれ違い様の挨拶だけでも僥倖と背中を見送るも、すべては貴方任せに。
朗らかな港町の陽気を顔に纏い、返事を待つ。]*
(110) 2019/07/26(Fri) 20時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 20時半頃
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― マーケット ―
[市場の最寄駅で路面電車を降りる。 ここまでくるとさすがに明日からのペルセウス・マーケットの準備を行う者や早入りの観光客でいつも以上の人波なのがよくわかる。
入口付近の混雑をなんとか抜けたところで、ふとマーケットの一角で少し大がかりな何かの準備が進んでいるのが目に入った。>>53
あれは多分、街の片隅にある劇団の人々だ。 そして、準備されているのは、恐らく野外舞台だろう。 実は自分で劇場まで足を運んだことはないのだが、確か昨年の夏も外で劇をやっていたような気もする。]
こんにちは。 劇ですか?
[近くを通りかかった青年に何気なく声をかける。 と、次に肩に乗った鳥にぎょっとしたように目をやって呟いた。]
… 人形ですよね。*
(111) 2019/07/26(Fri) 21時頃
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─ 街角 ─
[薔薇の蔦で彩られた白い壁。海を望む街角、夜の絵が並ぶけれど、空はなお昼。 吹いた風が指先を擽り、]
―――――。
[裏通りから出てきた人間>>106に顔を向けて。いつの間に角度の変わったか陽射しの羞明に、くらり] [一歩分靴を滑らせて、日陰へ避難]
…… マドンナ?
[自分の名はサイラスではないから、画家がきっとサイラスだろう。 知り合いらしき地元民同士のやりとり、少し首を傾けて、絵を見ていた時と同じ真顔で男の顔を眺めた。
ところでさっきの倒壊音なんだったの、 ]
(112) 2019/07/26(Fri) 21時頃
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[赤い二両編成は今も昔も変わらない。 マーケットの最中は編成を増やせば良いのに。と市民から陳情が上がることもあるが生憎二両以上を引いて坂を登れる馬力ではないのだ。運行速度も自動車よりも少し早い程度、大都市の電車を知っているなら各駅停車だと云うことを差し引いても鈍行に感じてしまうだろう。 それでも多くの常客は車窓を流れゆく景色を楽しみ乗車時間を過ごす。オリュースの街並みは絵画に勝るとも劣らない。
――― 無論、市電としても乗客の無聊を慰める策を立てていない訳ではなく、その一つが運転台を覗く窓の上に設けられたギャラリーだった。
発案は自身。友人からもらったキャンパスを>>26より多くの眼に触れさせたくて飾りだしたのが始まりだが、広告を吊って小銭を稼ぐよりも利用者からの評判が良い。 別の車両では飾り台を作り、わらわらとした猫の木彫りを飾っていたりもするが、これを職人に依頼したのも自身だ。オリュース市電の規模では車掌の仕事は乗務員だけに留まらない。]
(113) 2019/07/26(Fri) 21時半頃
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そろそろ新作も欲しいな。 ……手堅く猫のいる街とかで頼むか。
[ちょいと制帽の鍔を持ち上げギャラリーを見上げれば独り言が口腔に籠った。各車両のギャラリー周りはすっかり自身の仕事になっている。 何度か同僚間で持ち回り制にもしてみたが、他の面子は良い品を見つけると車両に飾るのではなく家族や恋人への土産にしてしまうから結局己の下に仕事が戻ってくる。 若くて独身だから。と言うのはそれ以外にも丁度良い免罪符らしく、始発と終電の当番も少なくない。]
(114) 2019/07/26(Fri) 22時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 22時頃
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[朝にも夜にも強いから変則的な勤務は苦ではない。 車両基地の硬い仮眠ベッドも然程気にならない。
寧ろ、朝霧を切り裂く進行とがらんとした回送列車は好ましさすら覚える。最初と最後だけ見られる非日常的な特別感は車両だけではなく、乗客にも同じことが言えた。
始発を包む微睡む空気と終電にて意識を刈り取られた人々。――― 妙に微笑ましく感じるのは、己が揺り籠を揺らす側であるからか。
ともあれ。拳を己の腰裏に宛がい上体を折り曲げて、白手袋でトントンと客の肩を叩くのは慣れた仕草。>>93 「お客様、いつも下車される停留所ですよ」と坂の上から通う彼に言葉を添えるのは、睡魔と疲労に苛まれる身を終点まで連れ去る非道を犯しがたい為だ。 彼の取材を受けたことがある身としては変則勤務に共感と理解があり、本当は寝かしていてやりたい気持ちが強い。>>94
だが、終電の終点は車両基地の一つ手前。 即ち、港の倉庫街だ。いくらなんでも良心が痛む。]
(115) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[自分の生活をちゃんと持っている 男性からすれば、僕のやっている事は 若い時の夢幻かもしれない。 しかしそれを『良い事だ』と言ってくれた大人もいた>>91 その青さを、想いを認めてくれたと言うだけで 僕は嬉しくて、その嬉しさを似顔絵にも込めたし 慣れない挿絵にも挑戦させてもったものだ。
だが僕はそれで絵で食べているとは胸を張って 言えない事もまた知っている。
家を出て自分のアトリエを、自分の城を持ち 自分の好きなものだけを描いて生きていけたら。
そんな夢が叶うのは一握りだと判っている。 いつか僕の夢が終わるかも知れない事も]
(116) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[それでも僕は地に足を着けたトレイルと酒を酌み交わし 互いの夢を語る事を止められない。
屋根裏だってまだ僕の出発点にしかすぎない。 だからそこを恥じるつもりはないが、 表情を上手く操れる大人の心の内の声の音が 聞こえたなら>>87 自分がまだまだ世間の荒波を知らない子供だと 思われた感じがして少しばかり居心地の悪さを 感じたかも知れない。
しかしそれを感じさせることもなく、 少ない言葉で夜の絵を褒められた僕は 手っ取り早く有頂天になる]
(117) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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ありがとうございます。
僕はこのオリュースの美しさを全部描き留めたいって 思っているんですが、毎日見ていても飽きなくて。
出来たら世界中の風景を、 描き残したいと思った光景を自分の目で 見て描けたらと思ってはいます。
(118) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[夜を走る流星を気に入ってくれた客の言葉に 勝手に自分の夢を語る。 僕の悪い癖で青い青いと誰かに揶揄われた事を思い出したが、 今は誰だったか思い出している場合じゃない]
砂漠、ですか?
[何か要望はと言ったのは僕だが、まさか この場所に一番似合わなさそうな風景が 出て来るとは思わなかった>>88]
(119) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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砂漠は、写真や動画でしか見た事はありません。
金と銀と赤、紫、濃紺、寂しさを厳しさを 感じさせるあの光景は、是非僕も挑戦してみたい 風景の1つです。
[挑戦したいと言う以上、描いた事はないと同義]
砂漠が、お好きなんですか?
[もし描くならその砂漠に何か想う者を持った人の その人の感情を何処かに載せたいと問うたけれど、 彼の興味に添えない画家の問いに答えてくれるだろうか]
(120) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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ありがとうございます。 ええっと、カードを使えそうな店構えで無くて 申し訳ありません。
小切手ならいただきましょう。
[それでも彼の元へ引き取られた絵は一枚>>89 少しでも誰かの目に留まる事が出来て、 その人の元へ行ってくれるなら、作者として 嬉しいに決まっている]
今年も綺麗な星が流れます。 宵闇を切り裂くではなく、縫い留める糸みたいに。
どうぞ実際の流星の空も楽しんでくださいね。
[キャンパスに描いた流星が縫い留めたものが 何かを考えるのは彼が見つければいい。 キャンパスを包んで小切手を受け取る間、 掛けられた声>>101に顔を上げた]
(121) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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ああ、これはハワードさん。 ハワードさんこそ、こんなに暑い中 写真から切り取ったみたいにぴっしりしてますね。
[道行く観光客とも市街の人とも違う少しだけ違う風を 纏った人、時間が止まった人と僕はこっそり呼んでいる。
派遣の執事さんと聞いた事はあるが、いつ見ても どんな時でもハワードさんはハワードさんとしか 表現出来ないが、逆にだからこそ彼を的確に 表現出来る絵を描けたらいいなとも思っている。
彼に似合うのは時の流れを止めた薔薇咲き誇る古城だろうか。
それとも豪華な今時の輝くホテル?などと 思い浮かべる事もある。
今度万能執事の挿絵の仕事が来たら、間違いなく 彼をモデルにする気だが今のところ機会は訪れていない]
(122) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[どうもと軽い会釈を行う。 その相手は老齢に見えるのに姿勢よく躰を反転させた。動き一つにも、無駄がない。ご無沙汰しているという相手の挨拶はひどく様になり。>>108 ついつい眼鏡の奥、観察を続けたがる。 人間観察、とは言わないが学ぶ処の大きい動きだと思う。 自分が模倣出来るかどうかは別としてだ]
ええ、久しぶりです。 おかわりないようで………
[企画の中では彼の仕事について詳しく聞いたか。 ありきたりだが、誰もが知りたがる。 仕事のやりがいや、成功談。人間としても出来た彼の話は留めておくには勿体ない。距離を詰める相手が仕事ではないというのなら、珍しいと瞬き]
(123) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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ああ、私は此れから郵便局に。 仕事の手紙を出しにいこうと思ってまして
……かまいませんが…
[うずうずと掌が荷物を持ちたがるのをほんの少し首を傾げ。これも一種の職業病だろうかと考えるのだ。一瞬、持ってもらうのを躊躇うのは、仕事ではないから。だが、此処で迷うのも悪い。
書店の袋を彼にと向けて>>110]
(124) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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…持っていただけますか?
[そうと尋ね。 彼が預かってくれるのなら、感謝を伝え。郵便局まで連れだとうか。ついでに切手が好きな作者に土産を買うのもいい。
仕事以外では無口な唇はもそっと開き]
しかし、年々人が多くなっている気がしますね …この時期は。
[そんな世間話をしては 一度、空をと見上げれば青い空。朗らかな港街に相応しい青を眼鏡に写しだして、明日からの夜を思い。先人にこの街の過去を尋ねる為、顔を横にと向けて問いかけた*]
(125) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[見慣れた風景には見慣れぬ観光客が大勢] [ペルセウスマーケット前はいつだってこうだし] [明日からはもっとだ]
[日陰の方へ寄った男性>>112を見る] [日向から日陰] [光量の変化に目を瞬かせながら]
………ええ、そう。マドンナ。 オニーサン、見ませんでした?
こんな感じの
[両手で大きさを示しつつ]
少しクリームがかった白い猫です。 猫かな?多分、猫。 ふっさふさのなにか。
[見ませんでした?と首を傾げた*]
(126) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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― 停留所 ―
[シャッターの下りたままの店。あれは確か本屋だったか。 客引きの声も軽やかな隣の花屋は初めて見る顔。
数ヶ月ぶりの寄港でも、ーーいやだからこそか。 変化を楽しみながらの道行きは、それなりの疲れと荷物のおかげで結局は真っ直ぐに家に向かうことになる。 港の終着駅からひとつ隣の、路面電車が立ち寄る小さな停留所。 マーケットを楽しみにしている観光客の隣に並ぶ]
ふぁ、あ、 ……ねむ。
[噛み殺した欠伸を早く海じゃなくて太陽の匂いがするシーツに滑り込ませたい。 帰宅の連絡は滞りなく。スイート・スチュワードは間違いのない仕事を済ませているだろう。特に誰を、と指名することもないが、浮かぶ顔は一つだ。 船員仲間にハワードと同じ頃の仲間は多く、しかし彼らはもれなくだらしがない……生まれか、育ちか、訓練か。そのどれもだろう。 彼に、と少し多めに振り込んである支払いも、あそこならきちんと反映してくれるだろう]
(127) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[だがハワードさんはハワードさんで やる事が多いのだろう、姿が見えなくなるのも早い。
その入れ替わりの様に今度は用件付きで 声を掛けられ>>106内容に噴き出した]
ぶっ、また逃げられたのかい?
マドンナと言う名前に相応しい振り回されっぱなしだね。 ちょっと待ってて。
[いい加減名前だけで何が起きたか見当が付く。 あれ、絶対お前と遊んでるんだと思うんだ、と 揶揄いながらもスケッチブックを開いて スラスラと美猫(と言わないと僕まで怒られた記憶があるんだ) の見事な体型を愛らしくでっぷりと、ふてぶて、愛らしさを 押し出した顔と毛色を描き込んで]
(128) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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僕は今日は見てないけど、ま、皆知ってると思うけど 観光客も多くなったし、捜索願に似顔絵は付き物だろ。
これで聞き込みの手伝いになれば。
あと、極力可愛らしく描いといたから、 プレゼントしたら少しは大家さんのご機嫌も イイ感じになると思うよ、多分、きっと、だといいな。
[そんな適当な事を言いながら、手早く描いた マドンナの指名手配の似顔絵を差し出した]
(129) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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もしこれで何かイイ目を見たら 僕に感謝して何か奢る事。
[ちょっとした意地悪を付け足してから、 まだ客の彼が残っていたら慌てて頭を下げて 恥ずかしい所をお見せしましたと、 謝罪の1つもしただろう*]
(130) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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── 昼下がりの路地 ──
[癖っ気をいじる照れた仕草に、くつくつと喉を震わせてから。>>83]
それは耳が痛いな。 俺も集中している時は、鳩の一声に気づけるか怪しい。
[顎に手を当て、真顔になった。 秒針の狂う音ならすぐに気づける自信はあるのだが。]
では、そのお店に俺もお世話になろう。 ソウさんのおかげで、中途半端な時間でも 食べさせてくれる店が増えて感謝してるよ。 でなきゃ、インスタントとテイクアウトだらけになる。
[食事にこだわりはないが。 できたての温かい料理を超える美味しい食事はないし、食べられるならそうしたい。 この人形職人の紹介で、不味かった店はないので全面の信頼を置きつつ。 調子よく得意気に施錠を語る、その真相を今知れないのは大変残念である。>>79]
(131) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[手短にメールを送信して携帯をしまえば、タヴェルナの入口はすぐそこに。>>84]
……いい音だな。
[温かみのあるドアベルの音。 鳩時計ではないが。以前一度からくり時計の修理が入った時には、彼に木彫人形を外注依頼したことがあった。 街の人形劇団にも、人形を提供しているそうだし。 どこか愛嬌があって温かみがある作品は、彼の人柄を表しているようでもあるとしみじみ思う。
どこかの裏通りで響いた悲鳴と物音は、ドアの閉まる音で掻き消された。>>73*]
(132) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[──セイルズ様と出会う少し前。>>122 今や街のあちこちで見かける機会も増えた、謙虚な若者への態度も折り目正しい。ただ、微笑めば自然と目尻による皺だけが平生より多いが、微々たるもの。]
は、は。それはどうも 私としましては写真よりも サイラス様の絵画から抜け出しとうございます
[実物と遜色ない、それ以上の魅力を描くのに長けている彼の似顔絵は観光客にも評判が高い。 対面で依頼をするには機会に恵まれず、自身がどのように描かれるのかなぞ想像もつかないが、いつかを楽しみにするとして。 連れがいるようだったので、この場は挨拶に留めて先へ進んだ筈。
頃合悪く、見覚えのある観光客の視線と興味は路地裏へ向かっている時。>>89 縁ある観光客とは、何れかの機会があることと。]*
(133) 2019/07/26(Fri) 22時半頃
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[そう、船乗りには妙な連中が多い。 常に同じ船に乗る仲間もいるが、ほとんどが旅は道連れ、とばかりの烏合の衆だ。 陸でも暮らせるだろう奴もいれば、ああこいつは海で死ぬんだな、という奴もいる。 俺は、………きっと海じゃあ死ねないだろうが]
あぁ、そういえば 次に来たら会う約束をしてたっけ
[子供に憧れられる職業ではない。 しかしだからこそ、セイルズのとこの坊ちゃん(年はそう変わらないだろうが、死んだ祖母がそう呼んでた馴染みだ)には、色々と包み隠さず話そうと思っていた。 ただの強盗であるが、未だ蔓延る海賊だとか。 陽気な面とクソみたいな面とか。 憧れるなら、それこそ絵描きや劇団のがいいんじゃないか、ってな。 約束はいつだったかな。家に手紙でも届いてるだろうか]
(134) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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── 食堂 ──
こんにちは、マダム。 もう一人分も、追加でお願いできますか。
[ソウスケの後に続いて店内に入ったなら。>>85 皮肉る声に苦笑を浮かべながら、帽子を脱いで女店主へ頭を下げ。食欲をそそる匂いに、口端を緩ませた。
ペンネかサンドイッチか。 悩ましい二択にうーんと小さく唸っていれば、ポケットにしまったはずの携帯が震える。>>97 時間の変更かと、内容だけちらっと確認して。]
じゃあ俺も、サンドイッチで。 食べ過ぎたらこの後、愛想を尽かされてしまらしい。
[うっかり食べ過ぎてしまいそうなトマトソースのペンネはまた次の機会にお願いしよう。]
(135) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[良心が痛む、と言うのは経験則だ。
終電では乗客の自宅を知らずとも余程のことがない限り民家の無い港湾に差し掛かる前に声をかける。タクシーを拾うにしても諦めて宿を探すにしても人気のない深夜の港スタートは心が折れるもの。 ベテランと言うにはまだ年が足りていないが車掌の肩書を背負うのだからそれくらいは理解している。
だが、一度だけ。 一度だけ、船を漕ぐ紳士を終点まで放置していたことがある。>>55
あれは確か冬の終電だった。 裾広がりのロングコートに初めて腕を通した年。 憧れていた制服と、揺れる車両と、瞬く寒空の星と。]
(136) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[注文すれば、程なく届いた具沢山のサンドイッチ。 騒ぐ腹の虫に後押しされながら、左手袋を外せば一切れ掴み。大口で頬張るソウスケに習って、齧りついた。]
うん、おいしい。 野菜もだけど、ライ麦パンの香ばしさがまたいいな。 これはこれで食べ過ぎてしまいそうだ。 [形が崩れないよう注意しながら二口目を齧り。]
そういえば、明日からのマーケットだけど ソウさんは作品出したりするのかい?
[食事がてら世間話を少し。
ちなみに時計屋の仕事はいつもと変わりはない。 賑やかな街の音を聞きながらいつも通り店内で作業するか、気が向けば食事がてら掘り出し物探しにぶらつく程度だったりする。*]
(137) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[深夜も回った終点で平謝りしたのはそれが最初で最後。
新人の頃にありがちなミスだ。 良心の呵責に耐えかねてタクシーを呼ばせてもらったが、タクシー代は果たして受け取ってくれただろうか。 ――― かの紳士は何処まで己の贖罪に付き合ってくれたのだったか。*]
(138) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[そして、現在。 私用か公用か、傍目に解り辛いのはそれだけ、彼が仕事人間であるからのように思えた。働き盛り、無理などしていないかと窺う視線は最小限に。]
セイルズ様もおかわりないようで何よりです 郵便局でしたらそう遠くありませんね
[逆に、此方を観察するような視線は、好きなだけどうぞ、という構え。何も面白みなぞないだろうとは思うが、雑誌編集者と執事では恐らく捉えるものが違うのだろう。
実際、彼からの取材に、依頼する上で顧客が知りたがっていることを教えてもらった心地だった。 ドラマや映画と違い、燕尾服などは希望された時くらいだとか、家財道具になるだけ指紋を残さぬよう仕事中は白手袋を嵌めている、とか。
目の前のお客様が、執事の存在など忘れたように寛いだ表情を見せた瞬間や、期待以上のサービスを提供できた時に歓びを感じる、だとか。 つい、らしくなく熱く語ってしまったのも、彼の実直な仕事ぶりに応えたいと思ったから。]
(139) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[基本、貧乏人なので。 お昼は大体、手作りのサンドイッチ。具は控えめ。]
あ〜ぁ、最近ハンバーガー食べてないなー。
[マーケット中くらい、久し振りに少し贅沢しようかな、とか考えながら。 薄いハムとチーズを挟んだサンドイッチをひと齧り。
ちょっと塗り過ぎたマーガリンが、指についた。]
(140) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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――店につく前に>>130――
はは、僕はママの店の売上に貢献できるし、一石二鳥だな。
[ママに聞かれれば、ランチタイム後に来る面倒な客を増やして、なんて言われるのかもしれないが、それでも断ったりしないってわかってるから、結局のところ売上の貢献だろうって思うんだ。]
インスタントとテイクアウトじゃ、家から出る距離が足りないよ。 外に出て歩き回らなきゃ、気分転換にもならない。
[ジャンキーなものが身体に悪いなんて言えるほど、僕もたいそうなご身分ではない。 外食続きじゃ、たいして変わらない。]
(141) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[また逃げられた>>128] [何か反論しようとしたけど、間違ってないから]
うーるーさーいー。
[ガキの文句にしかならなかった] [だが、サイラスが指名手配中の逃走犯を描き始めると]
お、似てる似てるいい感じ。
[しゃがみ込んでスケッチブックを覗き込んだ]
[捜索願に似顔絵は付き物>>129] [同感を示す言葉の代わりに大きく頷いた]
(142) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[書き上がった似顔絵を受け取って]
顔だけ別物じゃん
[かつての美猫を思わせる可愛い顔にぷっと噴く] [だが、顔の違いなんて二の次なほどに] [体型は見事に本物そのもの] [それだけで似顔絵としては十二分に役に立つ]
わーったわーった。 日が暮れる前に見つかったら、 お前が食いたいものなんでも奢ってやるよ。
[サイラスにニヤッと笑ってみせた]
[日が暮れたら?] [じゃあ、俺が食いたいものを食いに連れてってやるよ]
(143) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[観光客の男性がそこにいれば似顔絵を見せて]
こんなやつです。 見かけたら、捕まえて…… いや、危ないから近づかないほうがいいです。
[観光旅行なのに変な事に巻き込んではいけない] [気にしないで、となんでもない風に手を振った]
[巨猫は、見た目よりもずっと重たいのだ*]
(144) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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――店内で――
ありがとう。
[この店に二人で来るのは初めてだし、このドアチャイムが自作だと話したことはないが、音への賞賛に礼を返せば、作り手は自然に知れたろうか。
サンドイッチを揃って頼んで頬張る、男二人。 絵的にはそれほど、美しくない。]
愛想を尽かされる? そんないい人がいたのかあ。
[連絡をとっていたことから、約束があったのだろうとは推測できた。 浮いた話なら聞きたいと表情に笑み浮かべてみたが、仕事とにべもなく返されてしまうだろうか。]
(145) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[荷物を持たせてもらえる。>>125 差し出されるそれを恭しく受け取った瞬間、顔の皺が一本消えた気がした。]
是非。その腕はセイルズ様にとって 大事なものですから ね
[落とさぬようしかと抱え、横並びに歩き出そう。仕事中ではないから、数歩下がる、なんてことは控えた。 緩やかな足取りの中、交わす言葉もまた、長閑なもの。]
交通の便がどんどんよくなってますからな 港に寄港する客船も随分と便が増えましたし
今年も、期間中の予報は晴れですから 明日以降の夜は昼以上の賑わいとなるでしょう
[夜更かしが増えて、むしろ昼間の方が街は静かになるかもしれない。なんて戯言を挟み。]
(146) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[やがてやってきた赤い車両に乗り込む。 泳ぐ視線は目的のものを見つけると、運転席が見える位置に陣取って背中を開かない扉に預けた。
それなりの距離だが、歩くのが苦になるほど体力がないわけじゃあ、ない。けれどオリュースについて最初は、この赤い電車に乗ることにしている。
そういえば前回、だったか。 珍しく乗りこめないくらい盛況なタイミング。 舌打ちしながら歩いていたら、観光客を狙ったスリを見つけたっけか。いつもなら見逃すくらいありふれた光景。正義ぶるつもりもないし。 虫の居所が悪かった、ってだけで掴んだ腕。まぁ、声を出すでもなく。助かったのはきっとただ1人。あるいは別の誰かが餌食になったかも。欠伸交じりに思い返した出来事は、それ以上の記憶に繋がらずに途切れた。 見上げた先の、………帰って来た、と実感する]
(147) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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[苦手なものが多い。 たとえば汗をかくのが。嫌い、ではなく堪え難いだとか。 人混みも。偶然肩が触れる、あるいは逃げ場のない人いきれ。
たとえば蜘蛛の巣が顔についたりしたら、なんて想像するだに心臓が痛い。 つまり屋根裏という単語は──「地下室」の次に怖い。気がするーんんーむりーー。という思考を隠した無表情だった。いや顔に出ていなくて良かった>>117]
(148) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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そうですか、砂漠は見たことはない?
[挑戦したい、という絵描きの言葉>>120に小さく頷いた]
私は ……まあ。砂漠が好きだけど絶対に住みたくはない、から飾りたい。ですかね
[彼の言葉が記した情景に、寂しさという色があることが奇妙な感覚だった。 饒舌になっている、と自覚してはいて]
才能への興味として、貴方のスケッチ旅行に出資してみたい気はするが ……この街を描くのに飽きてくれる日が来ることを期待しよう
[冗談のような色はまったく乗らない無味乾燥な声でそう言ったのは、 包まれたキャンパスを手で受け取ろうかどうしようか悩みながらだった]
(149) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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…………。
[指についたマーガリンを舐め取りながら、ふと、思い出す。 一目見て、恋に落ちてしまった、あの人のこと。
あれは、もうだいぶ前のこと。 アルバイトで、木材と塗料を、とある工房へと届けた。 以前から、窓から見える木彫品は、素敵だなって思っていたし、劇団で活躍している人形のいくつかは、この工房で生まれたものだ。 けれど、主人を間近で見たのは、その時が初めてだった。
─────ひとめで、恋に落ちた。
会話なんて、「お届け物です」「サインをお願いします」「ありがとうございました」くらいしかなかったのに。 その日からしばらく、彼の緩やかでやさしい笑みが、頭から離れなかった。]
(150) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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んく、 うん。
[アリーの感想には、口いっぱいのサンドイッチを咀嚼しながら相槌半分同意半分で頷いていたが、マーケットに何か出すか、については自分の明確な返答がいる質問だ。 口の中身を飲み込んで、改めて肯定する。]
出すよ。 いつもの人形と、それからお土産になりそうなのが増えるかな。 笛とか、ドアチャイムとか、壁飾りとか。
[木材を芯にして、布を張ったり飾ったりして作る人形は、生業ではあるものの、マーケットでの売れ行きはそれほどでもない。 むしろ工芸品のほうが、目を引くのか里子に出やすいものだった。]
(151) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 23時頃
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[そしてマドンナ]
たぶん猫? ふっさふさの
[なるほど。猫、と告げつつ示される動きが何か、枕くらいのサイズ感だけど>>126]
……
[手配書を覗き込んだ。>>144 枕サイズの?このシルエットの?猫?]
んん、
[咳払い]
見ていない。見つけたら、どうすればいいんだ? ポリスを呼ぶ?
(152) 2019/07/26(Fri) 23時頃
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昔──…私がセイルズ様の歳の頃は 空はもっと広く、青かったように思います
といっても、当時は呑気に星を眺める 余裕はなかったので、あまり覚えていませんが
セイルズ様は如何ですか?
[彼に当てはめるなら、幼少の頃となるか。 あんなに小さかったのに、と何処か懐かしむような眼差しを向けるのは、眼鏡が天を向いている間だけ。]*
(153) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/26(Fri) 23時半頃
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そうだ。 今年いきなりは難しいかもしれないけど、今度僕の作る壁飾りに時計を仕込んで売ってみないかい。 時計屋さんだって大事なオリュースの職人なのに、毎度何もなしじゃさみしいだろう?
[ああ、素敵な考えだ。どうして今まで思いつかなかったんだろう。 思いついたらもう、サンドイッチどころじゃなくて、片手に持ったパンは動かないまま、どんなものがいいだろうなんて頭の中に絵を描き出す。]
ああ、この街には画家もいるじゃないか。 サイラスに絵を入れてもらうのもいいかもしれない。
[ライ麦パンからトマトが逃げ出しかけているのも気づかないまま、夢中でひとり話を進めようとする*]
(154) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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[褒められると有頂天になるのはいつもの事。 しかしハワードさんなりの誉め言葉>>133には 流石に申し訳ないと首を振る]
いやいや。 僕にはまだハワードさんの偽物位しか描けませんよ。
それにハワードさんを描けたとしても、 そこから抜け出されたら 僕の絵は死んじゃうじゃないですか。
[口にしてからもうちょっと芸術家気取りの 言葉を選べないものだろうかと 密かに落ち込んだのは秘密だ*]
(155) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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そんな反応するから マドンナの遊び相手にご指名されてんだろ。
[どちらかと言うと、子供の様な反応を見せる ヤニク>>142と同じくガキなのだろうなと自覚はするが 絶対こいつの前では頭いいフリをしてやると やっぱりガキの発想のままマドンナを描く]
そうかーおれにはこういうふうにみえるけどなー。 きっとおまえのめにうつっているのは おまえのこころのやみのせいじゃないかなー。
[猫のモンタージュに関しての文句>>143は 棒読みでスルーに決まっているだろう。 僕を巻き込むんじゃない。 巻き込んでいいのは美味しいご飯の時だけだ]
(156) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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そうと決まれば早く見つけろよ、 なんなら今すぐ見つけて、僕に昼飯と夕飯を奢れ。
[そんな無茶ぶりをしつつも、客へマドンナ捜索に ついて注意事項も付け足す様にに同意した] 猫の傷は膿む事があるので、本当に注意してください。
[そこだけは真面目に。 夜空のキャンパスを流れた流星が、 マドンナの爪の痕になった惨劇を思い出して 遠い目で忠告した*]
(157) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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― マーケット ―
[ほかにも劇団の人形の一部など見せて貰えただろうか。 劇団の準備の場所から離れて辺りを見回しても、完全にマーケットはお祭りムードに包まれている。]
あーこれ去年も来たな。 案外流行るんだよなあこれ。
[マーケットの中にある広場では、小さな移動遊園地がセッティングを始めている。 夜になるとぴかぴかと光る小さなメリーゴーランドは、高いわりにカップルと酔っ払いで毎年盛況のアトラクションだ。 ほかにも夜になると電飾が光り出しそうな遊具が色々セッティングされているのを横目に眺めつつ、歩を進める。
長い場所では明け方まで人が集まるペルセウス・マーケット。 それでもなお、その喧騒から少し離れればまたよく流れ星が見えるのがオリュースの人気の源だった。]
(158) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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― 中華料理屋 ―
[そんなマーケットの中心部も通り過ぎ、陽射しも完全に落ち着いてきたころ、市場の片隅にある2階建ての小さなコンクリートの雑居ビルが2,3軒続くちょっとした食堂街にたどり着いた。 一つのビルの階段を下りていくと、切れかけた蛍光灯に照らされた入口扉が既に開いているのを見て安心する。
そこがお目当ての食堂だ。 入るとアジア系の料理人とウェイターが挨拶してくる。 ここは、普通の料理も安くて旨いが、特に学生サービスの大盛りが凄いのだ。]
油淋鶏…
[とウェイターに伝えたところで、既にカウンターに座っていた、ここを教えてくれた友人が何かの麺を食べながら手を上げているのに気付き、その隣へと座る。]
(159) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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お前ほんと常にここいるよな。
[缶ビールを2つ頼んで出てきたところでお互いに乾杯する。 中国語で名前のよく分からない彼の頼んだ謎のつまみをつまみ、また山盛りのライスと油淋鶏を一緒につつく。
この街は港町だ。 街側に行けば大学もある。 こうやって、この店の主人や自分や友人のように、他の土地から来る者も多い。
そして、ここに居付く者もいれば去る者もいる。 当然、他の土地から来た者が全員オリュースに居付けば街はすぐにパンクしてしまう。 したがって去る者の方が多く、自分も倣ってその道を歩むところだった。]
(160) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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― マーケット ―
[お腹を満たした後、友人と別れて外に出る。 陽は落ちたようだが、まだ辺りは明るい。 大分日が伸びたなあ、と感心しながら辺りを歩く。
と、いつもバイト先のお使いで行かされている食料品店の前を通りかかり、足を止めた。 あのチーズ、少し前からないない言っていた気がするけれど、入荷したのか…
スマホを取り出すと時間を見る。 まだ大丈夫かな、と店に電話すると、無事店長が出た。]
(161) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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すいません、今あの店の前通りかかってるんですけど、あの盛り合わせに出したいけど品切れって言ってたチーズ、もう買いました? ですよね、じゃあ今買ってきますよ。 とりあえず3玉くらいで。 はい、はい、はーい。
[話しながら店に入り、目当てのチーズをかごに入れると通話を切って会計を済ます。
ビニール袋に入ったチーズを持って向かうのは、バイト先、『海の寝どこ亭』だ。 名前の意味は自分もわからない。 けれど、おおむねこの地方のタパス的な小皿料理と家庭料理はカバーしている洋風居酒屋だ。 店はカウンターとテーブル席で、20人も入ればいっぱいになってしまうが、料理人は店長一人で、これくらいが良いスピードで回せる限界なのだろう。
0時まで営業中!の文字が書かれた黒板の立て看板を眺めつつ、店へと入って行った。]
(162) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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― 海の寝どこ亭 ―
こんにちはー
[特にガイドブックに載るような店でもない。 これがペルセウス・マーケット本番になると、さすがに店もピークの時間は大忙しとなるのだが、今の時点では観光客であふれる、というような状態にはなっていない。
それでも一応週末前なのもあり、店内は半分以上は埋まっている。 大体は、3年間で大分見知った顔だ。 声を掛けられて答える。]
今日は僕お休みなんですよー でも、明日からのペルセウス・マーケットではほぼフルで出てくるんで、また明日も来てください。
え、チーズですよ。 ずっと切らしてたのが売ってたんで、置きに来たんです。 注文します? はーい、ラルフくん注文ですよー
[笑いながら暫くお客さんと会話をしていただろう。]**
(163) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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― オリュース市電 ―
[坂の上から港までガタゴト軌道を進む二両編成。 ある時は風景の彩りであり、ある時は市民の脚である。 流石にワンシーズン限りの観光客は覚えられないが、日々の利用者はそれなりに把握している。
特に先ほど乗り込んできた明るい髪の青年は、乗客として以外の認識も持っているので覚えやすい。ラフな出で立ちでも判別できるくらいには。>>107 彼が三年前からアルバイトしている食堂兼酒場は己と友人の憩いの場。最初に己が酒を覚えた場所だからか通い易く、そろそろ“いつもの”の符丁で塩漬けチーズとオリーブが出てくる常連ぶり。
知り合いとしては挨拶すべきだろうが、此方が仕事中である以上にジッとマーケットの準備が進む街並みを眺めていたので自重した。 年の近さを理由にして陽気に絡むのは、美味い酒が入っている時だけにしよう。]
(164) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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[無理はしていないつもりだ。>>139 こうして昼間に休息を取れるのだから。今はまだ繁忙期とはいえず、伺う視線に気づく事があれば大丈夫だと答えるように瞬いたか。
郵便局までの道筋は遠くない。 この季節にはどうにも汗がつきものでもある]
ああ、この街には路面電車も走っていますから 遠いのもあまり苦ではないですが
歩ける距離というのも大事ですね。
[彼を見ていると何処か祖父母を思い出す時がある。 観察するのは、彼の様になる動作であり、自分の糧になるとは別に動き一つの繊細さ。上手さなのだが、其処に憧憬染みたものも入り込み。彼から聞く仕事内容は耳を大きくするのに充分であった。]
(165) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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[燕尾服を着ているというイメージからの脱却。 目を引き、動きを生かして見えた白手袋の理由など。聞こうとしなければ知りもしなかった事を聞き。なるほどと思わずライター以上の関心を見せたのも、無表情の中でだったが。
熱くなる彼の姿に心打たれたのも事実 その熱い思いを発信したいという思いが生じるも自然]
(166) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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[彼の仕事に対する姿勢は見習うべきものだ。 自分とて、この仕事に情熱をもっている。顔には出しにくいが。そんな我が身から見るとこうして差し出す荷物を受け取る姿はとても尊敬に値するものだった。少しばかりの照れが眼鏡の縁に触れるが]
そう、ですね。 大事なものを貴方がたは、守ってくださる。
[しかと抱える姿にそう返す唇は笑う事はないが>>146 機嫌と照れを交えた声音で感謝を綴る。横並びに歩きだせば、港町の暑さに瞬き。会話は空に、この季節を彩る祭典ともいえる。
星たちの祭りにと傾いて]
(167) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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なるほど。確かに交通の便か。 そういえば最近、ネットにも動画がよく上がって。
……其れは、困りますね。
[夜型が多いからとぼそっと漏らすのは 先生たちの話だ。締め切りを酷くは過ぎないが、この時期は筆が遅くなるのだからついとぼやきのように云ってしまった。主たる絵本編集自体は仕事が少ないのも少し寂しいものだが、だからこそ企画を立てられるのも事実。
彼の戯言に思わず真剣なまなざしを返しつつ]
(168) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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[以来、あの工房に置かれている人形たちが、一段と素敵に見え始めた。 それと同時に、少し、嫉妬なんかしはじめた。 自分でも、ひどく馬鹿げてるなぁ……なんて思うのだけど。 彼らはいつも、あの人の指に触れられているんだなぁと思うと、なんだか無性に羨ましくて羨ましくて。]
…………俺だって触れられたいよ。
[ぽつりと、呟く。 舐めすぎた指は、少しばかりふやけてしまった。]
(169) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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[身近な顔が降りれば、次は珍しい顔が乗り込んでくる。>>127
此方は日々の利用者ではないが乗車と降車が珍しいので、長いスパンを掛けて覚えた相手。観光客の身成りではないのに港から乗って、郊外で降りるのに、ある日を境にパタリと姿を見せなくなる。 それを何度も繰り返し、彼の職業に検討が付いたのは暫く後。
理解まで時間を掛けたが、顔を認識すれば車両基地と隣り合う埠頭でもみつけられるようになった。 彼が車両を運べる大型船にも乗船するなら、機関士と共に受け入れの挨拶をしたこともあるだろう。
この時期だと流れ星より珍しい邂逅だ。>>147 制帽の鍔を抓むと、軽く口角を持ち上げ会釈して見せた。*]
(170) 2019/07/26(Fri) 23時半頃
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青い、ですか。 それはもしかして輝いて見える日々という 満ち足りた
……すみません、私はどうにも詩人のセンスがない。
[一度言葉を区切ったのは、 それでは今、彼が満ち足りていないとでもいうようではないかと失礼な事を言いかけた自分を恥じてだ。>>153首を小さく振り。それから何処か懐かしい眼差しを向けられた事に気付かず。
ただ一度首筋を空いた手で掻きて]
(171) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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…子どもの頃、祖父母に連れられて見た空が
一番きれいだった気がします。
[あの空を誰かと見れるのなら。 今年の流星はどうだろうか。幼い頃、坂の上に住む祖父母が広告をみて電話を取ったのも昔の話。誰ぞ彼。眼差しには気づかず前へともどした視線は、郵便局を見つけ]
ああ、着きましたか 荷物ありがとうございます、
ハワードさんは此れから何方かに?
[彼の方へと身体ごと向けば持ってもらっていた本屋の袋に向かい手を出して、それから世間話の続きのように尋ね。
郵便局の中、涼むのもありであろうと考えたが**]
(172) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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路面電車には私も日々助けられていますよ なにせ坂の多い街ですから 日々、街を行き来する彼らのお陰で 快適な生活を得られている
[そう、セイルズへと語りながら、視軸は此処よりずっと先の路地、真っ赤な二両編成が左から右へと流れていった。 全盛期にはこんなものに頼らず、と自転車で駆け回ったりもしたが、今は平地だけの出番となっている。
基本的に、富裕層は高台に集まるもの。 仕事のある日は電車の端から端まで乗り続けることも多々。]
(173) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[遊び相手に指名されてると言われれば>>156] [お前マジで言ってるの?ねえ?] [サイラスを真顔で見返した]
冗談じゃねえっての。 俺に構われたくて逃走してるとか どんだけツンデレだ。
[しかもかわいくない!] [ここ大事。すごく]
[昼飯晩飯ジャストナウ?] [無茶振りレベルにグレードアップしたご褒美>>157に]
てか、それ今そこにいないと無理だし、 似顔絵の効果関係ねーじゃん!
[カラカラと笑った]
(174) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[見つけたら、どうしてもらおうか>>152] [えーっと、と少し考えてから]
じゃ、じゃあ…ここに連絡ください。
[上着の内ポケットから名刺大のカードを出して渡す]
[ 『お困り事ならご相談を! 便利屋 ニーラント CALL 〇〇○-□□□-△△△△△』 ]
[いいとこの人にはあまり用はないだろうと思ってか] [渡す手付きが何となくたどたどしい?かも]
場所を教えてもらえるだけでもありがたいです
[改めて、これくらいの猫ですと両手で大きさを示してから] [猫の傷は膿むから気をつけて>>157と] [友人の忠告に真面目な顔で頷いた*]
(175) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[日頃、言葉や文字を扱う彼が落とす色はそう多くない。が、独特の間は気先ずさどころか落ち着くものだった。 声音だけでも、機微は十分知れるもの。>>167 変則的な仕事なら、という不摂生を按じる心が杞憂であると知れたなら、口髭のかかる唇は上向き。]
生活を豊かにする便利さは良い物です とはいえ、過ぎるとかえって余裕を欠いて しまいかねませんね
[インターネットの普及のお陰で自社の評判が広がりやすくなり、海外から訪れる観光客からの依頼も増えた。 それでも、動画よりは静止画、より肉眼で見るものを好ましく思うのは気質であって老害ではないと信じたい。]
(176) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[滞在時だって毎日乗るわけでもない路面電車に、愛着を持ち始めたのはいつ頃だったか。 幼い時分に乗っていた車両に別れを告げ、新しいそれを運びいれる仕事についたからか。窓から臨む海を閉じ込めた、小さなキャンバスを見つけたからか。 歩いた方がいい、なんて思っていたのはかつての話。
車掌の会釈に頷き返し、降りた背中に警笛を聞く。 オレンジの屋根と、青い空。 白い雲に赤い電車。 とても言葉に尽くせない海。 瞬きの間に目まぐるしく変わるそれらを捉えた、色彩。
最初は、絵描き当人は目に入らなくって、不思議と惹かれる絵を、その理由を知りたくて見つめたものだ。 持ち帰り家に置いたそれは、陽光を忘れれば輝きは薄く。 それがまた不思議で……、 一等陽当たりの良い場所を陣取った小さな一枚。 その前に荷物を置いたら街に出ようか。 今度は歩いて。目的地を知る魚のように]
(177) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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− スケッチブックの中に −
[以前セイルズさんから絵本の挿絵の仕事を依頼された。 対象が子供向けと言う事で、子供たちを惹き付けるものを 描きたいと、モデルに選んだのは珍しい、のだろう このオリュースの名物の一つだと思っている 人形劇団『ゼロイチ』だった]
子供たちに人気の人形や、芝居はありますか? 他に子供たちに見せると言う前提で注意している事、 惹き付けるのに必要な事とか、 教えていただける範囲でいいのですが。
[客ではなくいきなり突撃した僕に対応してくれたのは 似たような年齢の青年だった。 肩に載せた鮮やかな人形の動きに感動して 取材に行ったはずなのに芝居の看板を 一枚描かせて欲しいと言い出していた]
(178) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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不思議だよな。 どんどんアニメも進化していくのに 昔ながらの人形劇も子供心を掴んでるんだから。
[単に少なくなった文化だからこそ珍しいのかも知れない。 しかし舞台で飛び跳ねる人形たちを見つめる子供たちの 目の輝きはいつ見ても星空みたいだ。
これも修行の賜物なのか、なんて高尚な事を 考えながらも挿絵の幾つかは動物たちが 活躍しているものが一時期多くなったのは否定しない。
習作を収めたスケッチブックの中で、人形たちは 活き活きと飛び跳ねた瞬間のまま残っている*]
(179) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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わかった
[カードに記されたナンバーを一度読み上げる>>175 それで充分に記憶したという確信はあった]
……
[数秒後に、息を吸いながら手を持ち上げて、カードを指先でつまんだ。 受け取る手つきも何故かたどたどしい。かも。 厚紙。さらりとした手触りを何度か確かめた後、カードケースにしまった。 それ以外はほぼ、ザ・手ぶらだ。端末以外はチタンフレームのサングラス、数枚の小切手とカードケースがポケットにある程度]
(180) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[面倒な客を快く迎え入れてくれたせめてものお礼と。今後も世話になるだろう客として、売上貢献するべく追加でアイスコーヒーを頼んだ直後。>>141
頬張ったサンドイッチを、喉に詰まらせかけた。>>145]
……げほ。 残念ながら、仕事だよ。 出版社のセイルズさん、知ってるだろう。
[編集者である彼とは、以前古めかしい時計の修理を請け負ってからの付き合いになる。>>96 児童書を担当している編集者だと言うことは聞いている。 仕事柄取材などもしているのか、顔が広いらしいし。ソウスケなら知ってるものだろうと口にしつつ。
彼から、折り入ってのアポイントメント。その内容はまだ聞いていないが、まあ修理関係の話だろう。 ソウスケへ肩を竦めて見せながら、アイスコーヒーで喉を潤し。]
そういうソウさんは、いい人いないのかい。
[ここは軽口で誤魔化しておこう。]
(181) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[何やら言い掛けて止めた声に、まばたきを一つ。 目尻の皺が、また少しだけ深くなる。>>171]
は、は。編集者とは言葉を繋ぐ仕事ですから その分、詩的な文章に触れる機会も多いでしょう
──…然う、それは、それは 今年の流星群も屹度、綺麗ですよ 満天の星空の下、……思う相手の前でなら 詩的な言葉も、自然と降ってくるやも知れませんね [当時は、空なぞ見上げなくともまたたく星のように日々は輝いていたように思う。今よりずっと貧しく、未熟で、けれどひたむきに生きていた。
別に、今が曇っているというわけでもないが。 老眼で霞む眼球では、同じように星を捉えることができるだろうか。 情けない心情は声音にならず、言外の気遣いには裡で感謝を述べるに留め。]
(182) 2019/07/27(Sat) 00時頃
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[その巨大な猫?に引っかかれる心配はしていなかった。 だいたいまず触れないから、反撃される以前の問題]
サイラスさん? この絵。すまないけど私宛に送ってくれますか 無理なら後で誰かに取りに来させよう
[滞在するホテルと自分の名を告げた。 ザーゴ=シェーンベリ*]
(183) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[客の好みは言葉にしてくれなければ判らない>>148 しかし砂漠を好きだけれど住みたくはないと 言い切る彼>>149になるほどと納得は出来る]
確かに砂漠は人が住む環境じゃないと思います。 あそこに住んでいる人たちは本当に凄いと 思いますよ、時々テレビで見ますけど。
でも誰も受け入れず、それを気に留める事もない 自然の残酷さとか厳しさと気高さとか、少しの 寂しさとか感じられる気がして。
実際に見て見たいんですよね。
(184) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[またも客の感想を置いてけぼり。 友人たちに見られたら接客態度がなってないとでも 言われそうだけど仕方ないじゃないが]
え、え? 才能? ぼ、僕の!?
[しかし情熱的に語る言葉は思いもしない 客の言葉に意味のない音へと変わる。
好きだとか、気に入ったとか言ってくれる人も 勿論それなりにいたし、色々仕事もいただいたけど、 それはこの市内での出来事だ。
言わば身内で回っている状態の中、 外から来た客にそんな事を言われて 舞い上がらないわけがない。
詐欺の可能性なんて南風と一緒にポイした]
(185) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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そ、そんな風に言ってくれる人がいるなんて。
感激です! ありがとうございます!
でもいつか、ここに飽きなくても 自分の目で見たい!って衝動が止められなくなったら 旅行に出たいと思ってます!!
[バカでかい声でそんな返しをしてしまっただろう。 ヤニクが運悪く一寸早く訪れていたら 肩を掴んで眩暈が起きるまで揺さぶって 凄くない?聞いたか?聞いたか!?と 彼に現実を見極めさせていただろう]
(186) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[作家が流星群に夢中で筆を止めてしまうことへの危惧やぼやきは、緩やかな笑みで懐に収め、流れで次の絵本について訊ねたりするうちに、目的地は目の前に。>>172 抱えていた荷物を差し出し、傍らから時計を取り出す。]
いえ、此方こそありがとうございました あとは電車に揺られて帰宅するだけですが ……すこうし、涼んでからとしましょう
[表情に出てはいないと思うが、ジャケットに覆われた背中は汗でシャツが張り付いている。 扉が開くと同時、対流する空気の冷たさに思わず深い息が洩れた。]*
(187) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[年頃の男らが、と何気に聞き耳を立てていたらしい女店主のぼやきに苦笑を噛み殺しつつ。 話題はマーケットへ。>>151]
笛やドアチャイムまで作れるのかい。 すごいな……子どもが喜びそうだ。
[器用なことは知っているが。 同じ職人でも時計修理一本の自分と違い、改めて幅広さに感心しながら話を聞いていると。
不意に、話題がこちらへ向いた。>>154]
オリジナルの壁時計ってことかい? うーん、俺は修理したり組み立てはできるんだが、 作る方は得意じゃないんだよな。
[さみしいと思ったことはないが。 参加できたら楽しそうだとは思ったことがある。 とはいえ、創作側としてのセンスは凡庸である自覚があるから、少し考えて。]
(188) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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ああでも、趣味でリユースした時計でもいいなら。 いいサイズのものがいくつかあるから 今度見てみてくれるかい。
使えそうなのがあれば、壁飾りに仕込めるよう いじってみよう。
[部品を取り換えさえすれば生き返る時計を、気晴らしに直したり組み立てたり。 そういったものを店頭にいくつか置いたりしてるが、販売に力を入れているわけではないので引き取り手がつきにくいのが現状だ。 なるほどそれは考えたことなかった。]
(189) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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絵を入れるのもいいな。 サイラスの絵なら────…ソウさん、手元っ。
[頷きながら下げた視線の先、潰れかけたサンドイッチに気づけば、慌ててペーパーナプキンを差し出した。 ひとつのことに集中すると、他のことが疎かになることは身に覚えがありすぎた。 現に今の自分の左手のサンドイッチは、半分程から減る気配がなく。]
これは食べ終わってから話した方がよさそうだな。 作ってくれたマダムに申し訳ない。
[肩を竦めて、残りのサンドイッチを口に運んだ。*]
(190) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 00時半頃
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── 冬の夜 ──
[その日は、長らく世話を務めていた令嬢の結婚式だった。執事としてではなく、親族のひとりとして参列を、と望まれ、燕尾服に、黒の外套を纏い、平生なら味見程度に済ませるワインを鱈腹飲んでしまった。
最上の幸せに包まれた花嫁が眩しくて。 娘がいたなら、なぞと、ありえない妄想が侘しくて。
泥酔なんざしちゃいない。ほろ酔い程度。 けれど、この日の為にと仕事を調整し、重なる疲労に、リズムを刻むかのような緩やかな振動は、いつしかぴんと伸びた背中から骨を抜き、ついでに意識も奪っていった。
常に他人の視線を感じながら、気配を消すことに意識を向けているのに。ぐら、ぐら、左右に躰を傾がせながら、走る密室に運ばれるひと時、身ぐるみ剥がされてもおかしくないほどに無防備だったと思う。]
(191) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[ひとが乗っては降り、また乗せて走り出す。 車内へ迎えるのも、街へと見送るのも好ましい。
それは市民も観光客も変わりなく。 無論、目配せを返してくれた彼もだ。>>177
潮風に洗われたポニーテールを見送って運転台に続く扉に手を掛ける。車掌と運転士にのみ立ち入りが許される聖域で、額に掛かる髪を掻き上げ制帽を被りなおした。]
やっぱり評判良いよ、ギャラリー。 俺も鼻が高い。
[同期の運転士には語調も砕けがち。 口にするのは友人画伯の一作だ。己は一足早く夢を叶えたが友人が後に続くと疑わない。>>81 少し自慢する口振りで笑みを噛んだ。**]
(192) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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なんだ、そうかあ。 ああ、あの人ね。
なんだかさぁ、子供の将来なりたい職業? だったかなあ。 そういうテーマで、企画をやっているんだって、取材に来たことあるよ。 嬉しいよね、僕らみたいな仕事に憧れてもらえるのは。
[弟子を取ろうとはついぞ考えたことがないけれど、誰かと密にやり取りをするのは楽しそうだと思う。 その前に、だらしのない生活に愛想を尽かされなければいいんだけど。]
えー、いいひと? えー……うーん……えー…………
[>>181返す刀で飛んできたのは、同じくらいの軽口のはずなのに、変にどきっとしてしまって、目が泳ぐ。 サンドイッチを口に含んで、誤魔化した。 口を噤んでしまえば、話題も変わるだろうって。]
(193) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[──なので、五体満足、財布も時計もポケットに仕舞われたままの状態で、終点で目覚めることができたのはひとえに優秀な車掌のお陰だ。>>136
一体、どのあたりから、どれくらい醜態を曝していたかは覚えていない。 今でもはっきり、まるで数分前のように脳裏に鮮やかに描けるのは。軽く肩をゆすられ、顔を傾けた先にあった顔と。]
(194) 2019/07/27(Sat) 00時半頃
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[一人で住むには広すぎる家は、たまの別荘と思えば心地いい。冷蔵庫の中には数日分の食料。それから新たに仲間入りした、荷物が重かった原因の酒。
汗と海の香りを洗い流して、太陽に乾燥を任せた髪を適当に結い上げる。 今朝方剃った髭の跡をさすりつつ、 海の向こうで仕入れたものの一つをポケットに。
一眠りして夜が来てしまうのはもったいない。 星が降る夜のために帰ってきていても、 陽光照り返す明るい屋根の色を、 けして海にはないその色を、恋しく思っていたのだから**]
(195) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 01時頃
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[裏通りから表通りへ出る前] [そして、粗大ごみから落ちた後] [立ち上がった時に何故か一度身震いしていた]
[舞い上がった友人の気持ち>>186が伝わった?] [そんな現代の不思議は気が付かなかったけど]
[なんとなく機嫌が良さそうだなー] [とは思っていたんだ]
(196) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[たどたどしく差し出した連絡先は] [同じようにたどたどしい手付きで摘まれた>>180] [彼の苦手なこと>>148は知らないから] [単純に、要らないと思われてるかな、って]
[まあ、そうですよねー] [自然と苦笑いが浮かんだ]
今日見つからなかったら、捨てちゃっていいので。
[ははは] [愛想笑いしながら、似顔絵を手に一歩後ずさる]
(197) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[思惑通り話はおおよそサンドイッチの味とかマーケットとかの方に移って、僕はようやく平常心で話ができた。]
ドアチャイムなんて、物によっては簡単だよ。 なんたって木がぶつかって音が鳴りさえすればいいんだ。
[もちろん、この店に贈ったものやマーケットに並べるものはもう少し考えて、音色や鳴り方を工夫したものだけれども、極限言えばそういうことだ。 笛だって筒に穴を開ければ、だいたい鳴ってくれるもの。]
そうか、修理ができるのだから作ることもできるんじゃあないかと思ったけど、なかなか難しいものだね。
[制作は専門じゃないというアリーの言葉には残念そうに眉を下げたが、リユースのものの話が出れば、水を得た魚になる。]
(198) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[そんな、物思いに耽りながら、サンドイッチを齧っていたら。 他の団員から「そろそろ行くぞ」と、肩を叩かれた。]
わっ、やばっ! すんませんすぐ片付けて準備します!
[慌てて、指先を服で拭って。 サンドイッチを包んでいたハンカチを、ポケットに突っ込む。 大道具はもう、団長たちが、おんぼろトラックで運んでいる。 だから自分たちは、各々が使う小物を抱え、マーケットへ急ぐだけだ**]
(199) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[観光客の男性は友人の絵を買ったらしい>>183] [彼が友人に名乗るのを聞いてから]
え、俺よりお金持ってるよね? なんで俺がおご… って、それとこれは別か。
それじゃー俺もマドンナ探しに行くわ。 さんきゅーな!
[ザーゴと名乗った男性にも会釈して] [港の方向へ向かおうか**]
(200) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[その運が良かったヤニクに関してはまだ何か 文句を言っているが>>174 いつ見つかっても今日の夕飯は決まりだ。
後でトレイルも時間があるか連絡してみようと ヤニクの財布を軽くする方へ余念が無い]
夕飯までには見つけとけよ。 今日はお前の武勇伝を聞かせてもらうから。
[ここにいない以上、彼が捜しに行くしかない。 発破をかける意味で肩を叩いて見送るくらいは してやろう*]
(201) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[──このまま腰が折れてしまうのではと心配になるほど謝罪を繰り返す姿。一体、何をそんなに、と困惑したことで冷静さを取り戻し、曲がった背筋もしゃんと伸びた。
寝過ごした客が悪いのだからと繰り返し、呼んでもらったタクシーには感謝を述べたが、代金は頑なに受け取らなかった筈。]
大丈夫、私の家はすぐ其処だから ……見栄を張って少し手前でいつも降りているが 元々は終点で降りる方が近いんだ
[確認せずとも新人だと解る。仕事に対する真面目さと、艶と張りのある肌。生き生きとした眼差し。 揃い車両から降りると、びゅう、と冷えた海風が火照る肌に心地良く。
酔った勢いと、目の前の青年に一瞬でも感じた不埒への罪悪感とで、つい、普段なら口にすることがない嘘が洩れた。]
(202) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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ああ、うん、うん、見よう。見に行くよ。 楽しみだな。 君のオリジナルの時計が誰かの部屋を飾るなんて、素晴らしいことだよ。
[さて木工職人が土台を作って、画家が絵入れをしたものにリユースの時計の部品を組み込んだものが時計屋のオリジナルと呼べるのだろうか、なんてことは思考の外。 すっかりそれを眼前の彼の作品だという思い込みで、目を輝かせたが。]
おっと。
[声がかかって手元を見て、ナプキンより何より先に開いていたもう片手で下を押さえた。 指の間から、ペーパーナプキンにトマトの汁のあとがひとつ、ふたつ。]
(203) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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― マーケット ―
[少し早足でマーケットに到着すれば、既に舞台は組みあがっていた。]
すんません遅くなりましたー!
[遅れたぶん、しっかり仕事をしなくては。 木材剥き出しのままな舞台に、布で装飾を施したり、出演する人形たちの御機嫌をうかがったり。]
……よしよし、プルプルンプルンは今日もご機嫌だな。
[愛鳥の人形は、今日も動きは滑らかだ。 糸を手繰り、バサバサと羽を動かしてみる。]
(204) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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あーあ……
[トマトは手で押し込んで、濡れた手はぺろりと舐めてみたが、流石に横着して追いつきそうにはなく、素直にサンドイッチを置いてからナプキンで改めて手を拭いた。 食べてからにしたほうがいい、というのには、同意だ。 残念ではなく、反省の方向で情けなく眉を下げる。]
うん、アリーさんもこのあと仕事があるみたいだし。 この話はまた今度にしよう。
でも、時計は見に行くよ、必ず。
[約束を固くして、サンドイッチにかぶりついた。 トマトの汁で少しふやけたパンは柔い*]
(205) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[そしてこちらもやっと商売に戻る。
ホテルへと言われて示された名前>>183は ランクとしては悪くない。 それなりの立場なんだろうと、先の彼の言葉を 裏付けそうな居場所に名前を繰り返してから頷いた]
ザーゴ=シェーンベリさんですね。
承知しました。
[それにしても手荷物なんて殆ど見当たらないのに、 いやキャンパスなんて大きな物でなくとも 観光には邪魔かと都合の良い解釈はそこで思考を打ち切って。
折角良い申し出までしてくれたんだから 郵送は味気ないなぁと考えて、 ハワードさんに配達をお願いしたらダメかなと 自分の財布を見る事無く口の中で呟きながら ザーゴ氏が見えなくなるまで見送ろう*]
(206) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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ん?
[そんな時か、通りすがりの青年に声をかけられた>>111のは。]
あっはい。 えーっと、俺ら、人形劇団『ゼロイチ』ってんですよ。 街はずれのとこにある、ちっちゃい劇場……定期公演とかもやってんすよ。
[なんとなく、人形が気になっているようなので、バサッと羽など動かして見せつつ。]
市が始まったら、ここも開演するんで。 よかったら見に来てくださいよ。
(207) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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ほしふるよるの、どうぶつたちのものがたり。
人形劇っていうより、人形たちと語らいながら、流星を眺めようっていう感じの、特別公演なんすけどね。 大人も子どもも、無料なんで!
[なんて感じにセールストークをしていれば、ほかの団員達も、猿や猫の人形を操りだして。 ちょっとした、デモンストレーション状態に**]
(208) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[周囲の立地を、車掌である彼が知らぬ筈もない。 冷静を取戻したつもりでいたが、柄にもなく狼狽えていたのだろう。自らが犯した失態のせいで、彼が良心の呵責を感じるなど、と。
貴方が頭を上げるまで、宥める声は途切れず。 落ち着いたなら、そういう君はこの後どうするの、と訊ねたりもしたか。 帰るのなら同じタクシーで、とは、先についた嘘のせいで申し出ることが出来ず、代わりに。]
……いつも、丁寧で安全な運転をありがとう 君たちの頑張りのお陰で、とても助かっていますよ
[なんて、場にそぐわぬ感謝を告げた気もする。 ついでに同じ白でも用途の違う手袋に覆われた指を握り、指背を撫でてしまったが、やる気に満ちた若者への励ましと受け取って貰えたと祈るのみ。]**
(209) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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− もう一冊のスケッチブックの中に −
[そうして皆を見送った後、 彼らの背中に重ねるものがあった。 客を相手に、このオリュースの白を、オレンジを、青を 描いている間は気にならないのに。
誰かを見送った背に面影を重ねてしまう事が増えた。
マーケットが明日に控えているせいか。
あの人はまた立ち寄っただろうか。 そしてマーケットが終われば、またあの人は ここから去って行くのだろうか]
(210) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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[僕のスケッチブックの中に特別の一冊がある。 普段は大事に屋根裏へ隠したそれに描き込んでいるのは いつも1人、1人だけの背中。
向こうは歩いているだろうに、僕が走っても 追いつけなさそうな背中。
横顔すら描けない僕は、この絵にだけ酷く消極的だ。
背を向けた彼が向かう先にはいつも輝く太陽や 眩しい波を描く癖に、彼の顔を描くのだけは いつも躊躇っている。
描いたら、僕が彼をどう思っているのか 自覚してしまいそうだから**]
(211) 2019/07/27(Sat) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 01時半頃
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[一通り食べ終われば、出ましょうか、と促して退店を提案しよう。 よく考えたら、ランチタイム後なのに無闇に長居してもママの機嫌を損ねるばっかりだ。]
セイルズさんに会ったら、よろしく伝えておいてください。 取材だとか協力だとかは、いつでも歓迎だって。
[そんなふうに告げたら、行く道を違えることになるか。 仕事に向かう相手を横目に、散歩を継続する。]
(212) 2019/07/27(Sat) 01時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 01時半頃
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――それから――
いい人、ねぇ……
[ため息くらいの音量で呟いた言葉を、潮風がさらっていく。 そんな美しい関係の相手はいないが、目が泳いだ原因くらいはある。 とはいえ十近くも歳の離れた相手に、こんな感情を表に出す予定はない。 いつまでたっても子供みたいに誰かを好きだ嫌いだなんて言ってられないってことくらい、わかっている。
そんな物思いにふける中、不意に近くの路地でがさりと音がした。]
(213) 2019/07/27(Sat) 03時頃
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[自分の来た道の方、港のある海側へ降りていく青年の背>>200を見ていた。 快活な声音。──声を聞いたのはたぶん、今年のこれが初めてだろう。
便利屋。ニーラント。 電話番号を脳内で諳んじる。 15桁にも満たない数字を覚えるくらい簡単なのに、必要もない名刺を受け取ってしまった。
当たり前に若く、生命力に満ちた普通の、地元の青年だ。 なのに何故、砂漠の乾いた風を視たと──あの時思ったのか]
(214) 2019/07/27(Sat) 03時頃
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[ミャァン、と文字通りの猫撫で声でこちらに声かけてきたのは、大柄な体格にふんわりとした体毛、海街めいたエメラルドブルーの瞳>>104美しい、麗しのお嬢さん。]
アロー、マドモアゼル。 お出かけで?
っ、いって。
[視線合わせようと屈んだところで、肩を踏み台にされて塀の上に上がられる。 反射的に痛いと言ったが、どちらかというと衝撃に驚いたというのに近い。 巨猫の体当たり+ジャンプは結構な強さがある。 が、そんなふうに踏みつけにしたくせ、どこか得意げな彼女はそのまま走り去るでもなく、僕の方を見つめているような気がした。]
(215) 2019/07/27(Sat) 03時頃
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お散歩なら、ご一緒しますよ。 どうせ予定もありませんし。
[と、どちらが主導権やら、猫の足取りに合わせてゆっくり歩き出す。 彼女の似顔絵付き捜索命令が出ていることは、まだ知らない**]
(216) 2019/07/27(Sat) 03時頃
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[キャンバスを抱えて歩きたくない我が儘マンにもにこやかに、サイラスは配送を受けてくれた>>206 これでしばらく真昼の部屋にも夜を感じられる。気分的にはにこにこしていたが、顔はにこりともせず。 去り際]
貴方の旅に投資する、というのは本気ですよ それで新しい絵が対価ならばこちらも損はしない
衝動に駆られる日がいつか来たら、私の小切手も思い出して
[金を殖やす種を探しては拾う、それは職業であって仕事だ。 モノになるとは限らずとも、損のない賭けだけ掴んでもリターンは得られない。 感謝される謂れはなかった。 単純に、私的にもそれを見たいとも思考したけれど]
(217) 2019/07/27(Sat) 04時頃
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[街を愛し、おそらくは街に愛されているだろう彼の芸術家が、別の眼差しを得たら世界をどう描くのだろうという興味。
彼の眼は、最初から私とは違うモノを認知しているらしいから。 同じ日にもきっと観たはずの流星群の夜空の温度。 映像で観たという砂漠の、厳しさと寂しさ]
寂しい?……寂しいか? その着眼点はなかった
[独り言は、角を曲がって日陰の路地に入った頃*]
(218) 2019/07/27(Sat) 04時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 04時頃
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─ 時計屋『アリババ』へ ─
[意識して歩くと、意外とこの街、そこここに猫がいる。 枕くらいのサイズの長毛種であればすぐにわかるはず、と思いつつも足元や物陰に注意が散って]
あつ ぃ
[はあ、と立ち止まる。 今以上の速度で歩けば汗をかくだろうし、そうでなくてもこの気温で外にいてはいずれ汗をかく。 路地の真ん中が磨り減った石畳は、靴の裏に硬い感触]
くそ
[港からの海風は涼しかった。なるべく影の濃い日陰に立って、脳内で地図を開く。 街の片隅。あの時計屋はすぐ近くではなかったかと、顔を上げた]
(219) 2019/07/27(Sat) 04時半頃
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[5年前。 この街に不動産を所有していた顧客から、資産整理の過程で手放したいと相談があった。 立地、間取りとも、別荘としてのまま売却するのは難しそうなそれを、
旧い友じ──知人…?──友 ? 相手にとっては知人?のアリー・バッシャールに仲介したのが、オリュース市との縁だった。 時計屋として生まれ変わる前のその建物の確認と手続きを、現地に赴いてしようと思ったのは、いつもなら絶対しないはずの出張。
それから毎年来ることになるとは思っていなかった]
(220) 2019/07/27(Sat) 04時半頃
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…………
[たどり着いたが、目に入ったのは『close』の札>>66 以前はなかった立派な時計屋の看板が静かに店主の帰還を待っている。 閉ざされたドア。
イフタフ・ヤー・シムシム。 開かない]
アリー?
[靴のつま先でノックしてみるがしかし返事がない。ただの不在らしい。 連絡もしないで訪ねた自分のことはクローゼットに片付けて、涼みたい時にいない役立たず、と罵った。
ホテルはまだもっと、ずっと坂の上**]
(221) 2019/07/27(Sat) 05時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 05時頃
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全く、この街から路面電車がなくなるなんて 考えられないことです。
ハワードさんならきっと私よりも電車の風景をご存じだ。
[真っ赤な二両編成が左から右へと流れていくのを眼鏡の奥で追いかけ。年上である彼の方がきっと乗った回数は総じれば多いのだろうと思いふけ。>>173 自転車で駆けまわる姿は想像できぬものの。
子どもでなくとも憧れますね。など続けながら 言葉を選びとは悩むものだが。
上向きの唇に良好を勝手に感じとりて]
(222) 2019/07/27(Sat) 09時頃
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確かに、私の仕事も随分変わりました。 夜も明るいからか、昼との境目がなくなったようだ。
[彼の仕事はどうだろう。 広告を見て、からインターネット上での評判を聞いて。というものは何処の業界でも増えた話だ。その分、時間というものにも囚われなくなったのだが。彼の考えに同調する身もまた若さが足りないのかもしれない。]
(223) 2019/07/27(Sat) 09時頃
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…すみません、如何にもこうにも。
……いや、ハワードさんの方こそ詩人ですね。 文章に触れる仕事をしているというのに私は…うん。
お恥ずかしい。
[今からでも遅くない。 その言葉で伝記を綴ってみませんかと勧誘しかけた身は頭を掻き。無表情ながら眉を少し下げた。思う相手、彼には居るのだろうか。この紳士的な老人の思い人――
夫人の話はそういえば聞いた事がない。 邪推になるが彼にもし思い人がいるのならそのひとはきっと美しい人だろう。彼と同じく生きた姿勢が]
(224) 2019/07/27(Sat) 09時頃
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[郵便局の中もこの時期、人は多い。 人が筆を持つ回数が減ってもまだこれだけ此処を訪れる人はいるのだ。目的地までのたわいのない会話。涼んでいくという彼になるほどと暑さを拭いつつ、思いながら窓口へ向かおうとして]
そうだ、…ハワードさんもぜひ 思い相手との空を今年の空はきっと綺麗ですよ
[眼に止まったのは街の空を写した写真。 この時期に合わせて貼りだされるそれらを眼鏡の奥で追いかけ。最も思う相手といれば空を見ぬとも輝くかもしれないが。と
少しばかり夢見がちな事をぼそっと綴りつつ 失礼と会釈をして背を向けた*]
(225) 2019/07/27(Sat) 09時頃
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[仕事の書類を詰めた封筒を出し。 それから、隣の便せんを見た。空を写した切手を取った。そういえば送った手紙はどうなったか>>134戻りが不確かな相手だ。何時でもいい。だが戻ってきたら連絡をして欲しいと綴り。
家のポストに投函された其れは 夢物語のような船乗りを見ている。 彼のいう現実を理解しきれていないのは子どもと同じ。
鞄に入れたままの原稿にと手が触れ、一度首を振って切手を購入した**]
(226) 2019/07/27(Sat) 09時頃
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[夕方までに見つけておけよ>>201] [見送る声を背中で受けて、軽く片手を上げる]
[はいはいわかってますよーだ] [食いたいもん考えとけよ]
[そんなこと、言わなくともそれだけで伝わるだろう]
(227) 2019/07/27(Sat) 13時半頃
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[いつもならそのまま立ち去っていたのに]
――――――。
[ふと立ち止まって、振り返る]
[視線の先] [彼>>214はまだこちらを見ていただろうか]
[もし、目が合ったなら―――] [悪ガキのような笑みを浮かべて] [似顔絵を掲げて見せる]
[見つけたら連絡ください] [そう、ただの……念押し、だ]
(228) 2019/07/27(Sat) 13時半頃
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-- 迷い猫探して --
あのー、ちょっといいすか? 迷い猫探してんすけどー。
[通行人に声をかけ、似顔絵を見せる] [見た人は大概、”ね…こ…?”と言いたそうだが] [最後には、猫だなと理解してくれる] [顔だけは美猫に描いて貰ったおかげだろう]
[…いいや、もしかしたら] [顔だけは本当にかわいいのかもしれない] [いつもいつも探し回ってる小憎たらしさが余って] [己にだけふてぶてしいぶちゃ猫に見えている…] [……………のかも?]
[サイラスが言ったことが真実なのか] [考えかけて、強く首を振った] [あれが本当は可愛いとか、ナイナイ、ありえない]
(229) 2019/07/27(Sat) 14時頃
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[しかし、聞き込みの結果は振るわない] [あんな巨猫見たら忘れないはずなのに目撃談は少なくて] [なぜだろう?と首かしげ歩けば]
ぁっ?!
[木彫工房の主人と一緒に歩いているのを見つけた>>216] [おとなしく連れ添っているように見えて] [あれじゃまるで飼い主と飼い猫] [迷い猫、にはとても見えない]
[それにしても……] [己に対するのとは違っておとなしい態度の巨猫に]
(あのままうちのアパートまで行ってくんねーかなー)
[なんて人任せにして一度見過ごした]
(230) 2019/07/27(Sat) 14時頃
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[木彫工房のサガラさん] [以前、港から装飾品の修理の仲介を頼まれたとき] [直せないかと持ち込んでからの顔見知り] [親の世代がこの街に移り住んだと聞いて] [己と同じだと勝手に親しみを感じていたりする]
[彼なら大家も訝しむ事なく有り難がってくれるだろう] [俺も飯をおごらずに済むし、いいことづくし……]
[…………違う!] [俺が連れ戻さなかったら家賃が!]
[即座に回れ右] [見過ごした一人と一匹を間を開けてついていく]
(231) 2019/07/27(Sat) 14時頃
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[それにしても、だ] [己の顔を見たらマドンナは絶対逃げる] [どうしてやろうと考えあぐねていたら] [目の前に飛び出した木の枝に気づかず突っ込んだ]
――――っ!!
[声をあげるのは堪えられたけれど] [がさがさばばば] [物音は止められなかった]
[はっと振り返った巨猫と目があった時はもう遅し] [フーッ] [威嚇して、体毛を半立ちにしてる] [いや参ったねこりゃ]
サガラさん、ども。
[あちゃーって顔のまま、知り合いの工房主にこんにちは**]
(232) 2019/07/27(Sat) 14時頃
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――猫の向くまま――
どちらにお向かいでー?
[気ままなお嬢さんの背を追いながら話しかけてみるも、特に返事はない。 行きたいように行かせているだけ。警戒されていないというより足場が動いてついてきているくらいのもので、気にも止められてないというのが正しそうだ。 が、時々他の人目を感じるのか、ひょいとジャンプして塀を降りたり登ったりする。 落ち着かない様子にどうしたことやらと思っていれば、唐突にがさがさと梢の鳴る音>>232。]
(233) 2019/07/27(Sat) 15時頃
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[さすがに驚いたか、お嬢さんはふんわり長毛をふっかふかにふくらませて威嚇する。 どうどう、と落ち着かせてみようとするも、一度生まれた警戒心はなかなかおさまってくれそうにない。]
どうもー。 ……もしかして、探し猫?
[失敗がありありと顔に出ている便利屋さんに、同じく困ったねえと笑ってみせた。]
(234) 2019/07/27(Sat) 15時半頃
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― 回想・ある冬の夜 ―
[子供の頃から憧れていた車掌になり、風景画の中でもオリュース市電の顔めいて笑みを撒いてもいるが、当然制服に着られていた時期もあるのだ。 アナウンスを噛んでしまったり、案内する地名を忘れてしまったり。だから傍目から見れば客の寝過ごしを見逃したことも同じミスにラベリングされる筈。――― 特別に覚えているのは己だけ。
往年のテレビドラマで見たような執事の出で立ち。時代錯誤な筈なのに市電のレトロな内装に良く映えた。車窓に流し込まれた星空を背景にした肖像は、彼が夢を見る前から眼を惹いた。>>191 やがて一人二人と降り、車内に客は彼と己の二人になる。
電車に揺られる乗客としての彼。 肖像を見つめる観客としての己。
最初に手を置いたのは肩ではない。 座席の背凭れに手を掛けて彼の顔貌を覗いた。 傾く上背とその頃まだ短かった髪、起こさなかったのは不手際ではなく故意だったのだ。
平謝りの訳は正しく罪悪感。]
(235) 2019/07/27(Sat) 15時半頃
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[年輪を重ねた重厚さが彼の正装から香っていた。 当時二十歳程度の若造には無縁の貫禄としなやかさ。
座席から肩に五指を移動させるまで酷く時間が掛かった。 異性相手でも然程意識しないのに、触れて良いのかと何故だか躊躇ってしまったのだ。 渇きを覚えた咽喉を絞った声も上擦りがちで。]
(236) 2019/07/27(Sat) 15時半頃
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[目を覚ました紳士は見てくれ通りに好々爺であった。 年若い己の不出来を詰るようなこともなく、己が見失いがちの節度を示してくれた。その上、優しい嘘で以って己を立ててくれることも忘れず。>>202 彼は寝起きだと言うのに、声も穏やかで、姿勢も良かった。他人へ無条件に好感を与える人物とは、彼のようなことを言うのだろう。]
私は……、このまま仮眠をとって始発から乗務します。 ですから、気になさらないでください。
[クレームに発展しても可笑しくないのに、逆に労われて言葉に詰まった。何処までも紳士然とした立ち振る舞い、乗客を目的地まで快適に運ぶ己の職務と通じるものさえ覚える。 違ったのは手袋越しに覚えた指の太さ。力仕事も多い己の指は布越しにも節が目立つ。
――― 彼の手を取り上げるのもきっと難ではない。]
私には勿体ないお言葉です、 またのご乗車を、心よりお待ちしております。
[妄想を捕まえる代わりに緩く握り返した。 紳士の作法に倣って誤魔化し、それでも声は本音を告げる。]
(237) 2019/07/27(Sat) 15時半頃
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[紳士に抱いた不思議な感覚。 己は其れに憧憬と言う名前を付けた。 ……全くしっくりこなかったが、ああなりたいのだろうと自身を納得させて。
なにせ人に抱くのは初めての感覚。どのラベルを貼れば良いか分からない。とりあえず憧れに分類し車掌の次の夢に据えたが、正しかったのかは今でも計りかねている。
一応、人並みに恋人がいたこともあるし、友人も少なくない。だが、熱心に一人を探してしまう引力は未知のものだ。 強いて言えば子供の頃、街中を走る赤い二両編成を追い駆け続けた感覚に似ている。
いや ――― 、それより、もっと。**]
(238) 2019/07/27(Sat) 16時頃
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[セイルズの指摘は純粋に、生きている時間の差、であろうに。>>222上向く唇が音を紡ぐのが一泊遅れ、相槌に留まるのは、自身がよく知る"電車の風景"を思い出し、過剰に意識してしまったから。 左胸のあたりをそっと片手で押さえる。
『叶うなら一度、運転席に忍び込んでみたいものです』と、世間話のひとつのように返し。]
おや、昼夜の境目を失うのは感心しませんな とはいえ他人の進捗や予定に合わせての仕事となれば やむなしというところ、でしょうか
[疲弊している様子は見られずとも、変則的な勤務、彼の職務を思えば昼と夜、公私の境目が曖昧になるのは理解できるとも。どこかしみじみと同意することで、此方の仕事も近しいのだと伝わるだろうか。]
(239) 2019/07/27(Sat) 16時頃
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[眉を下げる様には、やんわりとした否定を交える。>>224 詩人なんてとんでもない。そういったものには無縁だと。
伝記の誘いまで続いたなら、"引退したら考えてみます"なんて答えたかもしれない。 本気の度合いなぞ欠片もない調子で。
邪推を働かせる横で、郵便局の扉を開き彼が進むのを待つ。 ともすれば仕事に没頭し時間を忘れ兼ねなそうに見える青年が、公私を分ける何か──趣味であったり、共に星を見上げる誰ぞ、が傍にあればいいと願いながら。>>225]
……はい? は、は。左様でございますね そのような機会が私なぞにあるか解りませんが……
[写真へと視線を向けるセイルズを凝視しながらの相槌は、先より明確に間が空いてしまったが、その後の表情が崩れることはなく。
諦観めく一言に翳りがないのは、はなから期待していないから。ありえない妄想を夢見て、期待に胸を膨らますような純真を持ち合わせる歳でもない。]
(240) 2019/07/27(Sat) 16時頃
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やはりセイルズ様こそ、詩的センスがおありだ 詩でなくても、もっと読みたいと思いますよ 雑誌に綴られているような客観的な事実に混じる セイルズ様の裡から湧く言葉の連なりを [だから、尚更。 眼鏡の奥に、胸の底に残る童心と浪漫が眩しく、微笑ましく感じるのだろう。社交辞令ではなく率直で心からの想いがどう届いたにせよ。眦を細め、所用を済ませる間はじっと背中を見守るようにその場に佇み。
何かを躊躇するような仕草が見えた気がしたが>>226 ここで追究するのも、と今は自重して、程よく汗も引いた頃合、用向きが済んだところで短い付き添いを終えたことと。]**
(241) 2019/07/27(Sat) 16時頃
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── 停留所 ──
[冷房の効いた屋内から踏み出す先、とうに西日が傾きつつあっても残る熱気に軽く詰まる息を吐き、懐中時計で時刻を確認すると、帽子を被り直して停留所へと向かう。
──件の青年の名前や経歴、シフト等を調べることなど造作もなかった。まだ未熟で粗削りな部分もあるが、やる気に溢れ将来有望な新人、とは自身の顧客であり、彼にとって上から数える方が早い上司から耳にしたこと。
不可思議な夜についても、評判を知ればなるほどと、ひとまず納得できる範疇だったように思う。
……目覚めた瞬間の、気の迷いとも言える一時の感情の揺らぎだって。酒精の悪戯か、夢心地の中、幼い頃に憧れた車掌の姿を重ねて混乱しただけに過ぎぬだろう。
白手袋に覆われた下の、節呉れて力強さを湛えた指先を冷たく感じたのは自身の身体が火照っていたからだろうが、それだって酒の影響だ。他の要因なぞあるはずがない。]
(242) 2019/07/27(Sat) 16時半頃
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…………。
[──これは、いるな。>>193
お世辞にも聡いとは言えない自分でもわかる程、歯切れの悪さに吹き出しそうになるのを堪えた。 しかし今この話題を掘り下げられると、歯切れが悪いのは自分も同じ。
女店主の目もあることだし。 ここは誤魔化されておくことにしよう。]
(243) 2019/07/27(Sat) 17時頃
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作れない側からすると、簡単なもんじゃないんだよ でなきゃ、世の中工房職人だらけになってしまうだろ。 既にある設計図通りに作ることと、 設計図から作るのは全然違うんだ。
[持ち得る才能や技術は人それぞれ。 とはいえ、何かできるなら街の職人として参加したい気持ちはある。 眉を下げたり、目を輝かせたり。感情がそのまま表れるソウスケの慌ただしい表情を楽しげに眺めながら。>>203]
ああ、是非頼む。 俺の方が暇してるから工房まで持って行ってもいい。
オリジナル時計、とは少し違う気もするが…… 共同制作としてはオリジナルだな。 それで、誰かに気に入ってもらえたら嬉しいね。
[どんな形でも、手を加えた里子が愛されるのは嬉しい半面。 あまり表立って名前を出したくないんだ、と。 以前酒が入った折りに、彼に零したこともあっただろうか。何気ない与太話だ、覚えてなくてもさして構わないが。]
(244) 2019/07/27(Sat) 17時頃
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まったく。 行儀が悪いと叱られるぞ。
[間一髪。 助かったトマトに、話は一時中断となる。>>204 自分も二の舞にならないよう気をつけながら、サンドイッチを齧りつつ。 向かいで情けなく下がった眉には、子どものようだと揶揄する軽口を乗せて。]
そういうソウさんも、 これから明日の支度の追い込みだろう? サイラスもマーケット中は書き入れ時で忙しいしね。
はは、また今度が楽しみだ。
[約束には確かに頷き、サンドイッチを咀嚼する。 ピークを過ぎた店内は静かで。開いた窓から入り込む潮と喧騒を含んだ風が、心地良かった。]
(245) 2019/07/27(Sat) 17時頃
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[運行状況に狂いがなければ、間もなく赤い電車が路地の奥から姿を見せるだろう。 停留所には親子連れと思しき三人組と、少々露出が多く、目のやり場に困る女性の二人組。
女性客の背後を通り抜け、親子連れから更に一人分の隙間を空けて佇むこと暫し。 ふと、耳に届いたのは主に観光客を餌としているスリの噂。>>75 どうやらまだ捕まっていないらしい。
地元民に比べ彼らの方が現金を持ち歩いている可能性は高く、長閑な街並みと雰囲気が油断を誘うのも、こうした観光地でそういった犯罪が横行するのも世の常で、一介の執事風情が頭を悩ましたとてどうにかできることでもないが。
この時期、街を闊歩する際はできるだけそれらしい恰好で、尻ポケットにダミーの長財布を覗かせているが、"餌"に掛かる気配は──さて。]*
(246) 2019/07/27(Sat) 17時頃
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[ボリュームのあるサンドイッチを完食すれば、提案に頷いた。>>212 店の迷惑も考慮したのは勿論のこと。懐中時計を確認すれば、連絡した時間が迫っていたから。]
マダム、ご馳走様でした。
[会計に、少しだけ色をつけて。 ドアベルを鳴らして路地に出れば、照りつける暑さに帽子をかぶった。]
ああ、そう伝えておくよ。 それじゃあ、また。
[再び白手袋で包まれた左手を、閃かせ。 工房と別方向に向かうソウスケの背中を、呆れ気味に笑いながら見送った後。 自分は時計屋へ戻るとしよう。*]
(247) 2019/07/27(Sat) 17時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 17時半頃
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── とある少年の、昔話 ──
[ある都会に、アリババ、と渾名をつけられた少年がいた。 由来は単純に名前をもじったのもあるが。成金の家の子という意味も含むもの。 父は貿易により一代でその財を成したという。 儲け具合から後ろ暗いことにも手を出しているのではという噂もあるが、少年は父の仕事にも金にも興味を示さず。
表向き和やかに対応しつつも、金に群がる大人や友人面した周囲に辟易して。 玩具を分解組立する一人遊びを覚えてからは、それに熱中する時間が多くなっていった。]
(248) 2019/07/27(Sat) 17時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 17時半頃
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[そんな折。 家族で夏のバカンスに訪れた、数十年前のオリュース市。 滞在中は父のツテで富豪の屋敷に世話になったものの。>>65 バカンスと称しても、商談ばかりの親について過ごすのは早々に飽き。バトラーの目を盗んで抜け出した屋敷の外。 都会にはないオレンジ色の屋根が連なる街並みに見惚れながら。 ふと目の前を過ぎった一匹の猫を追いかけているうちに、迷い込んだ坂の上の住宅地。
──そこで、同じ年頃の少年と出会った。
まだ何者でもなかったあの頃。 見上げた空の色は、今もまだ覚えている。]
(249) 2019/07/27(Sat) 17時半頃
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[少年は、青年となり。 手先の器用さが高じて職人の道を選べば、父の仕事からますます遠ざかった。
とはいえ、血縁関係は切って離すことなどできず。 少年時代と変わらず辟易することも多かったが、それを通じて知り合うことができた友人も居た。 苦手なものだらけの、偏屈屋。>>148
髪の色も目の色も、顔の造作も違うのに。どこか似てるな、と出会い頭に過ぎったことが始まり。 父の名を知りながら唯一、ただの時計職人として付き合いの続く友人と呼べる相手となった。
青年が職人として一人前の男となってから。 手袋をするようになった出来事があった、後日。 都会の工房を離れて独立すると決めた際、物件の仲介をしてくれた人物でもある。>>220
奇しくも場所は一度だけ訪れた記憶の残る、オリュース市。 仔細を聞くまでもなく即決したのは友人への信頼と。 いつかの空の色を思い出したせいに、他ならない。**]
(250) 2019/07/27(Sat) 17時半頃
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── 時計屋『アリババ』 ──
[店の前に戻れば、来訪者の姿が。>>221 遠目でも、約束していた相手と違うことはすぐに気づいた。]
……ドアを蹴るなって、いつも言ってるだろう。 ザーゴ、久しぶりだな。
[ここを仲介してもらって以来、この時期に訪れる友人を忘れるはずもない。 蹴らない代わりドアの前でシムシムと唱える前歴を持つのも、この男である。]
そろそろ来る時期だと思っていたけど…… 珍しいな。陽の下で君を見るのは。 寄っていくかい? もうすぐ来客があるけど、日陰の提供はできるよ。
[なんなら茶も出そうか、なんてのは冗談半分。 触れるのが苦手だということは、知っている。
左手で鍵を開ければ、店内に入り。冷房のスイッチを入れようか。**]
(251) 2019/07/27(Sat) 18時頃
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そう、迷い猫…… ってか、逃走常習犯?
[困ったねと笑う顔>>234に、大きくうなずいた] あっ、まだそこにいてね。 たぶんサガラさんいないとそいつ逃げるから!
[片手でステイ、ステイと示し] [じりじりと慎重に距離を詰める]
マドンナー。 いい子だから、帰ろうな。
おばさん待ってるから。
[言いながらサガラへジェスチャー付きの目配せをする] [合図したら捕まえて、と**]
(252) 2019/07/27(Sat) 18時頃
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[軽いデモンストレーションを繰り広げていたら、周りにはいつの間にか子どもたちが集まっていた。 そういえば、以前、インタビューを受けた事があったなぁ。>>178 子供向けの絵本の、挿絵を描くとか言っていた青年。たぶん年下か、同じくらいか。 なので、わりと気安く、いろいろと話して聞かせたっけ。
「うん、やっぱ子ども相手だから、汚い言葉は極力使わないように気をつけてるかな。 誰かを傷つけるようなさ、「殺す」とか「馬鹿」とか」
「惹きつける工夫っていうか……そうだね、やっぱりほら、人形って小さいじゃん。 だから、何事もかなり大げさな演技を心がけてるよね」
他にも、色んな話をしたっけ。]
(253) 2019/07/27(Sat) 18時頃
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[>>179アニメも進化している。 そして、いろんなゲームだってある。 それでも、こうした人形劇や紙芝居がなくなることはない。 何故なのかって、そういえば考えたことなどなかった。
「えーっとなんだっけ、サイラス? きみはさ、なんでだと思う?」
ペンを走らせる彼に、様々な人形の動きを見せながら、考えてみた。 そう、彼が挿絵を描くらしい絵本だって。たくさんの新しい漫画があっても、消えることはきっとない。
嬉しいよね、なんて話しながら。 結局、明確な答えは、見つけられなかった気がする**]
(254) 2019/07/27(Sat) 18時半頃
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逃走常習犯かぁ。 困ったお嬢さんだなぁ。
お迎えがきたよ、帰るかい?
[なんて振り向いて聞いてみても、わがままな淑女は大人しく帰路についてくれそうにはない。 毛を逆立てて、威嚇を繰り返すばかり。]
ええ? いても役に立つかわからないけど……
[いないと逃げると言われましても。 離れる理由もないから残りはするけど、そんなに変わるものかと半信半疑。 いい子だから帰ろうな、と近づくヤニク>>252に合わせて、そうそういい子だねー、なんて声掛けをするくらい。]
(255) 2019/07/27(Sat) 19時半頃
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え。 で、できるかな……
[捕まえろ、と声なき指示が飛んできた。 相手は猫とはいえ、その大きさは人がようやく抱えられるくらいのそれだ。 たっぷりの羽根の枕くらいの、それよりずっと質量のある猫。 若干どころでない気後れにたじろいだが、ヤニクの方はNoを許してくれなさそうだ。 まごつくうちにも、目配せが来る。
ええい、ままよ! 腕を伸ばして、抱きしめるように捕まえる。]
(256) 2019/07/27(Sat) 19時半頃
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っ、こら、暴れないで。 ああ、もう、ごめんごめん!
[何とかどうにか、運が良かったか腕に捕らえることは出来たものの、四方八方伸ばされる爪が、服のあちこちに引っかかっては傷を作る。 背を撫で頭撫で宥めてやりたいが、手を動かすと離してしまいそうだ。 せめてもの努力として、声をかけたりなるべく姿勢を低くしたりしてみているが、成果は芳しくない。]
ね、ねぇ、これどうすればいいやつ……!?
[キャリーバッグなどがあればそれが一番だが、そのあたりの捕獲事情はどうなっているやら*]
(257) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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[今さっき役立たずと罵った舌がくるりと翻る>>251]
ああ、アリー。会いたかった
[ガンガン扉を蹴りつけようと持ち上げていた脚を下ろした。 捻くれた皮肉こそ似合いそうな冷えた声音と唇に、似合わぬ率直が過ぎる言葉選びもこの時計職人に対しては1年ぶり。 早く入れて。と鍵を取り出すアリーへドア前を譲り]
昼なのにな…… マーケットが楽しみすぎてハイになっていた だがこれで、俺が吸血鬼ではという疑いも晴れるはず
[ストローもつけてくれるのか?と茶の冗談に片手を振る。 腕をあげてサングラスを外す動作にも、袖の生地が張り付く感触がして喉を鳴らした]
(258) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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で、儲け話ないか?──元気だった?
[ウェブと流通で世界と繋がれる現代。 販路開拓の意欲ある優れた才能などいないかと、ローカルに馴染んだ職人の情報網へ問うたのはただの枕詞。
彼は握手を断る口実を考えなくて済む相手だった。
付き合いがそこそこ続きそうな人間には病的な潔癖症だと話すことが多くなる。実際バイキン恐怖症ではないけれど。 手袋をした相手となら握手も我慢できる、などとは、もうこのアリーに話すことはしなかったが]
(259) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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[スイッチが入ればすぐ吹き始める乾燥した冷気に、喉につかえるような吐き気も引いていく心地]
ありがとう
[あー涼しい。と。
立ったまま、あまり点数の多くない展示商品らしき時計に顔を近づける。 恬淡と時を刻む針をじぃと見つめた。
物件を仲介した贔屓目を割り引いても、この時計店には好感を抱く。 広くも豪奢でもないが、彼が自らの腕で支える『城』]
(260) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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……脱ぎたい。 着替え、ない?シルクのでもいいよ
[無茶苦茶を言いながら、シャツの胸の銀色のボタンを爪先で二つ、三つ外した]
来客があるなら迷惑はかけたくないが 大丈夫だ、トルソーのように隅っこで大人しくしていれば客も気づかないだろ?間違いない
(261) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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[一度認識されてしまうと威嚇されっぱなし>>255] [さっきまでのおとなしさは何だったの]
うん、そこにいていて。 そのほうが戸惑ってる時間が長いから。
[人間が2人いれば捕まえられる可能性は高くなる] [失敗が一転、これはチャンスだ]
[近づきながら、巨猫の動きを見る] [手の届く距離ならば行動パターンは読める] [何度捕まえてると思ってるんだ]
[威嚇しながら体が低くなる] [こっちの横を通ろうとしているのか] [ぐ、っと前足が沈んで……!] [今だ、と合図を送った>>256]
(262) 2019/07/27(Sat) 20時半頃
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[前に進もうとした勢いでサガラの腕に飛び込む猫] [ふっさふさの巨体がもがもがと足掻いてる]
[引っかかれる前に引き取らねば] [急いでポケットから網袋を取り出して広げて]
サガラさん、こっちこっち!
[>>257どうすればと言うサガラの腕の傍に袋を寄せ] [しゃがみながら、もがく巨猫を確保した]
[みゃーみゃーと恨み言のような鳴き声] [はいはい、と受け流して袋の口をギュッと握った]
(263) 2019/07/27(Sat) 20時半頃
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[一仕事終え、ホッとして顔を上げると] [サガラの手に赤い筋が見えて] [あー、ごめんなさいと肩をすくめた]
あー、引っかかれちゃった? ごめんごめん、俺が無理お願いしちゃったから…
[片手で内ポケットから絆創膏を取り出し] [これで足りるかな?と*]
(264) 2019/07/27(Sat) 20時半頃
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[ザーゴさんとヤニクが去ると、少しの間静寂が戻る。 静寂と言っても、降り注ぐ太陽の光や、道行く人の足音や 話声、自動車や路面電車の音と、音が無いわけではない。
時折感じる時がある。
ぽっかりと穴が空いたその場所に落ちてしまった感覚。 誰も僕の事を知らないんじゃないか、気付かないんじゃないか。 そんな錯覚に陥るのはどうしてだろう。
多分僕の心が不完全だから、と答えを知っているのに 見ないふりをしてる。 不完全になった心の欠片は何処に行ってしまったかも 知っている]
(265) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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『船が間に合ったようだ』
[何処からか聞こえてきた声に、突然僕の周囲の景色が 動き出したように見えた。
反射的に周囲に視線を巡らせたけれど、 声の主も探し人も見当たらなかった。 あからさまにがっかりする僕の心に呆れながら 同時に弾み出す現金な心にもやっぱり呆れていた]
(266) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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あの人も、来ているのかな。
[最初にあの人を見たのは、港に船が寄った知らせを聞いて 異国に繋がる船を描いてみようと思い立った時だ。
他にも船乗りは大勢いたし、彼の見た目が奇抜すぎるなんて 間違っても思ってはいない。
しかし、スケッチを走らせる手を止めさせる程、 スケッチの対象が瞬く間に船から彼へ移る程。 とてもとても印象的だった。
海の表面に立つ波じゃない、海の中を掻き回し 良いも悪いも皆引き連れて来て、連れて行ってしまう。 潮の様だ、海流の様だと思わずにいられなかった。
彼の周りでからりと晴れて乾燥したこのオリュースの 空気が掻き回されて海に変わる。 僕は彼が港からいなくなるまで目が離せなかった]
(267) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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[そして彼が僕の絵の前で足を留めた時>>177 嗚呼、海が来た、と僕は確信した。 彼の眼に僕が映っていたかどうかは判らなかったけれど、 そんな事はどうでも良かった。 僕が描いた絵で、彼の心にオリュースが残ればいい。 本当にそんな風に思っていたから、 1枚でも彼が買ってくれたことに心から感謝して]
ありがとうございます。
このオリュースの絵たちは僕が残したい、 綺麗だ、覚えておいて欲しいと 心を込めた絵です。
一枚でもあなたの心に残れたら幸いです。
[購入する彼にそんな力を込めた言葉まで贈る。 彼が帰った後、僕の『心』は潮に惹かれて きっと彼と共に海を渡っているに違いない]
(268) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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[わざと財布を盗ませるには、自身の振舞に隙が足りない自覚はあった。スラックスから覗くそれは、デコイというより安全策の方が大きい。 大切な、決して失くすわけにいかぬ財布を守るための。
空が徐々に茜色に染まりゆく時間。 小学生ほどの背丈の子が、興奮さめやらずといった調子で両親に語り聞かせる声は、耳を欹てなくともよく響く。どうやら昼間に人形劇の無料公演を観に行ったらしい。>>37
身振り手振りも添えて、動物を表現する様は何とも微笑ましい。特に夏休みの期間中、こどもの世話を仰せつかる際に必ず一度は連れていくのが『ゼロイチ』の公演だ。夜は有料とあって昼とはまた趣が変わる。
生憎と、自身の双眸と意識は舞台ではなく、はしゃぐ子らに向いているから、内容についてはパンフレットからの把握となるが、キラキラと瞳を輝かせる姿だけでも、それがどれだけこどもたちの心に寄り添う、素晴らしい作品であったか十分に知れた。
──昼間、セイルズが語った通り。>>225 空を仰がずとも、観られる星を私は知っている。]
(269) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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こうしちゃいられない。
[僕は慌ただしく似顔絵描きの看板を片付けると、 大判のキャンバスを用意する。 その船に彼が乗っているかどうかも確かめず、 でもきっと乗ってきている、乗っていて欲しいと 願う気持ちを抱いた今の僕が見ているこの風景を 描き残したいと言う衝動を止められなかった。
同じ白でオレンジで、青で、赤、なのに。
1人で歩いている人にも寄り添ってくれているように 歩く影に優し気な面影が重なる様に淡い色を混ぜ、 網膜に焼き付く鮮やかさを風景に。
本当はお昼にサンドイッチでもデリバリーを 頼もうと思っていた事も忘れて描き続ける*]
(270) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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[昔、空の青さを教えてくれたこどもがいた。>>249 フットマンから漸くバトラーに昇格となるかどうかといった歳の頃。雇われていた邸に招かれたゲストの──主に御子息の世話を仰せつかった時のこと。
当時はまだまだ、自覚が足りなかった。 自身が預かる命の価値。仕事に対する責任。餓鬼だからと適当に相手をすれば、それは必ず伝わるもの。 呆気なく逃走を許したと気づいた時にはさすがに肝が冷えた。この辺は富裕層が多く住まう。土地勘のない子なら、誘拐を目論む輩には絶好の機会であろ。
オリュースの特徴である坂道をあれほど恨んだことはない。髪が乱れるのも構わず、蟀谷から落ちる汗を拭うのもそこそこに、走って、走って、探し回った。
下手に名を呼べば迷子を生んだと周囲に悟られてしまう。それは、ゲストを招いた顧客の失態となる。静かに、必死に、生まれも育ちもこの街である利点を駆使して、子供が誘い込まれそうな道を進んで。]
(271) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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う、うん!
[>>263こっちこっちと言われても、誘導するにもまごつく暴れぶり。 どうにか空いた袋の口に彼女の頭の方を向け、手の力を緩めれば、ようやく拘束を逃れたとばかりするりと入っていく。 袋の口が縛られて、逃げ場をなくしたお嬢様はお縄となった。]
あー……
[恨み言やまない網の袋を、どこか呆然と見下ろした。 エプロンやシャツはいいけど、なんか色々なところが痛い気がする。]
(272) 2019/07/27(Sat) 21時半頃
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[──結果として、その子は無事に見つかった。 人の気も知らず、呑気に空を見上げる様に叱り声は飛ばせない。帰宅してから、屹度、揃っての説教となるだろう。
声をかけるのはもう少し此方の体裁が整ってからにしようと、切れる息を整えるべく、その場にへたり込み。 少しでも新鮮な空気を吸おうと顔を上げれば、太陽と屋根のオレンジが眩しく。 莫迦莫迦しいほど空は青く、澄んでいた。
──今となってはただの、失敗談のひとつ。 半世紀以上生きてきた中で迎えた、幾つものターニングポイントのひとつでしかない。
すぐにその屋敷からは暇を貰い、別の邸に仕えることになったから、その後件の子と再会することはなかったが、息災であれば今頃は──。]
(273) 2019/07/27(Sat) 21時半頃
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折角のデートだったんだけど。 乱暴な男は嫌われたかなぁ。
[顔を見るだけで威嚇されていたヤニクのことを思うに、今後のデートは難しそうだ。 などと思っているうち、ヤニクから絆創膏のプレゼントがやってきた>>264。]
あー、いや、いいよ。 手ならよく傷にするし――
[変に気を遣わせてもしょうがない、と手を上げ、そのまま無意識に頬を擦った。 ら、指先に赤い筋。気付かないうち、頬にも爪のひと薙ぎが掠っていたらしい。]
(274) 2019/07/27(Sat) 21時半頃
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ごめん、やっぱりもらっておく。 顔は何となく気になりそうだ。
[誰がというと、自分がだ。 作業中なりなんなりで、無意識に顔を触ってしまうことがある。 そういう時に傷に触れるのは、あまりよくなさそうだ。]
それで、僕は彼女のお帰りにも同行したほうがいいのかな?
[いたほうがいい、はどこまでだろうと、ヤニクとマドンナのご様子伺い*]
(275) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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[「close」の札を外しながら。 相変わらずな心にもないとわかる率直な物言いは、いっそ小気味いい。>>258 腹の底で何を考えてるかわからない愛想笑いより、よほど。 これが彼と友人でいられる最大の理由。]
会いたかったのは冷房に、だろう。
安心するといい。 地下室の棺桶ベッドが苦手な吸血鬼なんて 聞いたことがないからな。
[遠足の前の日眠れない子供みたいだと笑い。 店内の冷房をつければ、帽子とジャケットをコートスタンドに掛け。代わりにエプロンを身につけた。]
(276) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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見ての通り、変わりなくやってるよ。
[変わらぬ挨拶をいつものように流しかけて。>>259 ふと、思い出す。]
ああ、そうだ表の看板を見たかい? 描いてもらったんだ、いい出来だろう。
街角に居た絵描きに頼んだんだ。 サイラスって言ってね、似顔絵や風景以外にも、 絵本の挿絵なんかも描いてるそうなんだが。 気になるならこっちに居る間にでも紹介しようか。
[時計修理以外については、専門的な評価などできないが。 単純にいいな、と思ったものがあれば彼へ伝えることにしていた。 すでにその種に目を付けたあとなんて、知りもせず。]
(277) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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― オリュース市電 ―
[日暮れに差し掛かれば、西日は屋根だけでなく街全体を輝かしい橙色に染めあげる。渇いた石畳も、白い壁も、見下ろす海も、昼間の青と夜の藍を繋ぐ煌びやかな色に。
観光客はこの風景に喜ぶが、鉄道員としては緊張感が増す黄昏だ。直射のお蔭で視界が眩く、制帽の庇を引くと停留所を囲う安全帯を自然と睥睨し―――]
……ドアが開きます。 一歩下がってお待ちください。
[車内アナウンスの声が揺れなかったのは研鑽の賜物。 停留所には何人か待ち人が居たが眩い光の中で判別出来たのはひとりだけ。己が夢と仮の名前を付けた人。>>246
本職はサービス業だと地域紙で知った。新聞に打たれた広告も見たことがある。 確かにその道の先達であるなら己が憧憬抱いても可笑しくはない。密やかに手本にするくらいは許されるだろう。納得できないのに説得力だけが増えていく人。]
(278) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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[それでもまだ乗降の間は良い。やることが多いから彼の横顔を追いかけている暇がない。 だが指差し喚呼を終えて再び運転台に乗り込んでしまえば、運行業務の花形は運転士に戻る。これは不味い。 仕事自体に貴賤はないが、乗車中の車掌とは案外地味なものなのだ。何事も恙なくお客様を目的地へ運ぶのがお役目で在るから仕方がないものの、業務から解放された視線が自然と客席を探してしまう。]
……車内改札してくる。
[公私混同甚だしい自身を叱咤するように運転士に告げて客席へ続く扉を潜った。興味深そうに此方に視線をくれる子供に片手を振り、一歩足を踏み出す。
夕暮れの車内はそれなりに込み合っている。 ぎゅぅ、と押し合うほどではないが隣に他人が並んでいても違和感がない。]
(279) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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…………、
[確かに車内に違和感はなかった。 が、己の視点を置いた先にはあった。 彼の隣に佇む中肉中背の男。茜色の景色に見惚れている振りをしながら、指先が彼の腰へと伸びている。>>269
下手な手付きだ。プロの仕事ではない。 さしずめ、巷で噂の掏摸>>77の模倣犯だろう。
――― 自身が冷静に頭を働かせていれば、確かにそう判断したはずだ。そして当然、財布に手を触れさせた瞬間の現行を押さえるのが最も効果的であるとも。
けれど、]
(280) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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[さっぱりした姿で坂道を下る。 郊外の広くはない道。 港を見下ろすこのありふれた景色を見せたいと思った]
……、そうだ、電話
[海上にいる方が長い生活。 携帯できる連絡手段は持たなくて、家に届いていたセイルズへの手紙にも答えるのは編集部への電話だ。
帰ってきていること。週末はマーケットに出向いていること、具体的な待ち合わせが必要であれば、いつも通り港の伝言板を利用してくれ、と。言伝を頼み公衆電話の受話器を置く]
(281) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[涼しくなってくる店内で、友人の好きにさせながら。 メールチェックがてら仕事用のノートパソコンを弄っていると。唐突な一言に、呆れた顔を向けた。>>261]
脱ぐな。来客があるって言っただろう。
……クリーニング済のシャツでいいならとってくるが シルクじゃないからな。
[時計屋として開店する際、建物の一階はリフォームしたが、二階はそのまま住居スペースになっている。 風呂に入って寝る場所があれば十分だ。
ストリップを始められても困る、と苦笑して。 奥の階段から二階に上がれば、程無くして持ってきたのはクリーニングタグがついたままの白いシャツ。
それと。]
(282) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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お客様、次の停留所で降りて頂けますか。
[正義感を振り翳すように割り込ませた身体。 白い手袋は掏摸の手首を捕まえていた。男は咄嗟に振り払う仕草で抵抗するも筋の浮く腕は揺れもしない。
男にはアナウンスと変わらず抑揚のない声で差し止めたが、首を捻って振り向いた先。件の紳士には少しばかり声を潜め。]
……大事はありませんか?
[ポケットから寸分違わぬ角度で覗く長財布へではなく、彼の栄誉を慮った囁きを。*]
(283) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[買った切手は空を指す。 この時期だけ売り出される流星群とセットになった青い空。面を撫でてそれから懐の円を撫でた。自分の身はよくよく祖父母のもので出来ている。飛び乗るように乗った路面電車。 ハワードの言うように>>239運転席に忍び込むのを企むような。 あの頃は街の景色を見て心躍らせた。
それこそ背のびをして、祖父母の家までの道を楽しんだ。 それが今は眠り、車掌に肩を叩かれて>>115目を覚ます。 思えば、自分は随分と変わった気がする。
同じ年頃の少年と遊んだ日 祖父母の家で見つけた思い出の数々。]
(284) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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…もうこんな時間か。
[昼夜の境目を失いつつある身に時計は大切だ。 祖父が気に入り、そのまま自分のものになった手巻き時計を眺め。それから郵便局を出た。少し、口数が多かったのかもしれない。祖父のような、いや先達たる彼相手だったから>>240ただ最後に詩的なセンスがあると言われた事だけは唇を閉ざした>>241*]
(285) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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ストロー、あったぞ。 前にファーストフードでもらったやつでもいいなら。
[包装を解いてないストローも一緒に差し出してみた。 と言っても、出せるとしたらアイスティーか炭酸水くらいだが。]
時計屋にトルソーがあること自体、おかしいだろう。 まあ、席を外してほしい時はそう言うから、 気が済むまで涼んでいくといい。
[街の住人は明日からのマーケット準備で浮足立っているし。約束以外の来客もなさそうだから、着替え終えたらまた好きにすればいいと。 そうはいっても店内にあるのは時計数点と、カタログ雑誌くらいのもので。 来客用のソファと椅子が隅に置かれている程度である。*]
(286) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[この街は港街だからか、猫が多い。 以前、仕事を持ち込んだ彼や>>193、肌の黒い青年>>264が大捕り物をしているとは知らないが。青年が広告を出すのなら地域に根差す小さな編集部は手伝いをしたかもしれない。昼間の緩やかな時間は過ぎていく。
此処からは仕事>>181 今までもそうだったが、今からは人に会うのだ。 眼鏡をくいっと押し上げて息を吐く]
(287) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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―時計屋―
[「close」の札が外され鍵の開いた扉の前。 自分は立っていた。此処に来るときの緊張感はきっと奏でる時計の音のせいだ。数点だけの時計。だが妙に意識がくる。 品のよいというよりも不思議なつかみどころのない男が 時計という規則正しいものの主をしている 空間は博物館のような静かさを持つ]
こんにちは……
[仕事に来た。が>>282 もし他に来客があるのなら、手短にはする気でいる。自分の要件は依頼であり、彼は取引先になるのだから。機嫌はとっておくべきなのだ。とか言い訳のようなものは後から浮かぶ。そううっかり。 ノックの後、店なのだからと開けようとして]
(288) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[服を脱ぎたいとか、服を脱ぐなとか、 ―――反応に、困る声が聞こえてきた場合>>261
……その対処法が見つからずに、]
……………。
(289) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[そっと覗くようにドアの隙間から 顔をのぞかせたのは、好奇心と後、その場のノリである。
いや、大丈夫だ。問題はないはず*]
(290) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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― 世界の先を見つけた日 ―
[見飽きたはずの水平線も、鮮やかな屋根と同時に視界に収めれば違う顔を見せる。 あんな、退屈な世界の終わりなんて。 航海二日目には見たくなくなるというのに。
それでも、傍にあってほしかった。 キャンバスに引かれた世界の果てを手に入れたかった。 かけられた声>>268に、驚きと共に納得したのを覚えている。 これは、誰かの目に映った海だ。 絵を買うのは初めてだ、なんて零しながら 相場もわからないまま差し出しかけた金額は多すぎて、 どんな、話をしたんだったか……。 結局正規の代金と、ポケットにたまたま入っていた土産品を押し付けたのだった。風に揺らすと軽やかに歌う鈴は、彼の瞳に似た色を持っていた]
(291) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[誰かの依頼や客の似顔絵など、 絵で食べていきたいと思うならビジネスの部分が 確かに必要だ。 その時の作品に手を抜いた覚えもないし、 子供たちに目を輝かせて欲しい、良い旅の思い出に なって欲しい、お客さんの目に留まり立ち寄って くれますようにと祈りも思いも確かに込めている。 しかし何処かで遠慮しているのも事実だと、 こうやって誰の為でもない、自分の思いのままに 描いていると判ってしまう]
(292) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[人形劇団に取材した時に返された問>>254 ええっと、とペンを止めて唸ったけれど、 結局彼と同じく明確な答えを返せなかった。
でもこうやって夢中になって描いていると答えが 浮かびそうになる。
きっと僕じゃなきゃ、この絵じゃなきゃ 表現出来ない伝えられないものがあるんだ。
自分の才能を過信しているつもりはない。 情熱だけじゃどうにもならない世界だとも承知の上で、 それでも情熱だけは負けたくないんだと。
酒でも入ればまたトレイルやヤニクを前に ジョッキをテーブルに叩き付けて熱く語るだろう]
(293) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[きっと、それまでも気づかずに前を通り過ぎていたりしたのだろう。 その海の色持つ瞳を知らずに。 よく、過ごしていたものだ――。
夕暮れの空は輝き、海は深く沈む。 何処かの地では「風鈴」と呼ぶらしいそれを、 また、手にしている。
言葉を交わしたのはあれだけじゃない。 けれど、絵を買ったのは一度だけだ。 惹かれたのは、絵か、それとも瞳の色か。 答えを出さずに、海へ出る。 どちらであっても、行き着く先は海だと、 誤魔化すような応えを自分にしながら]
(294) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[せっかくのデート>>274] [ならばそれをぶち壊したのは俺か]
[ラグドールは基本的にはおっとりした猫だ] [多少(?)個体差の範疇を超えていると思われるが] [一度の粗相でへそを曲げるほどではない気がする]
いいや、大丈夫じゃない? 俺の場合はしょっちゅう顔見てるし。 あー、こいつね、うちの大家の飼い猫なんだ。
俺だから嫌われてるんだろ? なー、マドンナ?
[網袋の中でふて腐っている巨猫を見れば] [目が合ってまた威嚇された]
[ほらね?] [サガラを見て、苦笑した]
(295) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[差し出した絆創膏は一度は断られる] [仕事中の怪我とわけが違うし…] [もうひと押ししようとしたら、貰ってくれた>>275]
うん、でも帰ったら消毒か、体洗うかしてね。 こいつ何処ほっつき歩いたかわからないから…
[眉を下げて、ごめんね、と] [確保した逃走犯の護送に同行したほうがと聞かれれば]
おてんばのお嬢様は俺が連れて行くから へーき。
[いいよいいよ、と首を振った]
(296) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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── オリュース市電 ──
『あ!ねえパパ!ママ!でんしゃがきたよ!!』
[一時の物思いを一蹴したのは、張りのある少女の声。 思わず一歩あとじさり、やや量の少ない生唾を飲み込む。 定刻通りの到着、待ち時間はほんの数分。 微かな緊張と暑さで額に滲む汗をハンカチでそっと拭う。
あの日を境に、路面電車に乗る際は自然と彼の姿を探し、都合がつく限り、彼が従事しているであろう時間の電車を選ぶようになった。
理由は解らない。 勤勉さを好ましく思ったのか、純粋に、見目の良さを気にいったのか──両方を合わせてもまだ足りない気がするまま、気づけば三年以上の月日が流れている。]
(297) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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じゃ、俺もう行くから。 手伝わせちゃってごめん、本当に助かったよ。
[協力にぺこりと軽くお辞儀して] [網袋をそっと持ち上げる]
じゃ、また! マジでありがとうね!
[お礼を言ってから] [恨みがましく鳴き続ける網袋を肩に担ぎ] [裏通りの更に裏へと抜ける路地へ歩き出した*]
(298) 2019/07/27(Sat) 22時半頃
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[秒針音だけが響く店内ならいざ知らず。 今は気兼ねない友人とのやり取りに紛れてしまったノック音に気づかぬまま。>>288
そろそろ、時間か。 ちらりと店内の壁時計を見たなら、少しばかりそわつく気持ちを飲みこむ。 遅れるような連絡が入ってないか、携帯を確認しかけて。 そよりと頬を撫ぜた温い風に、薄く開いた店のドアに気づけばぎょっとした。]
…………セイルズさん? 何をしてるんだい。
[まるで洞窟でも覗き込むように。>>290 隙間から覗くその顔は見間違えようがない。 苦笑しながら歩み寄ればドアを開け、どうぞ、と店内へ促そう。]
ちょうど、古い友人が訪ねてきていてね。 外に放り出すにもこの暑さだから、 邪魔でなければこのまま話を聞いてもいいだろうか。
[来客用のソファを示そうか。*]
(299) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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サイラス? ああ、まさに一枚売ってもらったところだ 到着早々俺のアンテナはやはり天才。当然だけど
絵本の挿絵──多才なんだな
[しかし彼の画家は、この街以外で絵を描くのだろうか。 ザーゴは銀行屋で、アートプロデューサーの才はない。
何か一つを間違えれば、サイラスの絵から何かの力、客の心を動かせる魂のようなものが消えてしまいそうな気がした]
(300) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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ストリップで金は取らないぞ…?
[体温を下げようとして湿度の上がった肌が、気持ち悪い。 べたつき、シャツの布が張り付く皮膚感覚から意識を逸らすために視覚を研ぐ。
──時計を眺めるのは好きだ。 硝子の質感とメタルの機構。呼吸するように絶えず動いていながら、有機的ではなく乾いた、静かな音。
それらを分解し、あるいは組み上げるのは楽しいだろうか。 楽しいんだろう。 昔々、アリーが壊れたラジカセを分解してネジがどうのこうのと言ってるのを眺めていた時、これは新しく買い直させるよりも価値のあることなんだな、と理解したものだ。
そういえば自宅にある気に入りの時計もそろそろオーバーホールしてもらわないと、と思考した]
(301) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[いつでも最後尾に陣取るのは、少しでも長く、近くで乗降確認に勤しむ姿に見惚れるためだ。 冬の、厳粛さを思わせる黒く重いロングコートも様になっていたが、夏の軽やかな制服もよく似合っている。
肩と膝を剥き出しに、きゃあと華やぐ声を上げる婦人の声に注意を怠るでもない。一方、此方はそんな彼女らと同列では、と頭を抱えた時期もあったが、年寄りらしい開き直りで深く考えるのをやめている。
黄昏時は様々な年代の客が入り混じり、密着を要するほどでもないが距離も近い。女性側の手をつり革に提げ、すべてを橙に染め、やがて藍色に飲まれるオリュースの街を茫洋と眺める素振りで、耳は、マイク越しでも触りのいいアナウンスに傾倒。
滑らかに走り出す車輪がリズムを刻み始めると、視線は電車の外へ、意識は内側へと向かう。 運転台付近を飾るギャラリーと、それを仕立てた本人と。]
(302) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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― 少し前・マーケット ―
うわ
[話を聞いている間>>207にも、ばさりと羽を動かす鳥に目は釘付けになっている。流石にここまでくると人形だということには気づいているのだが。]
すごいよくできてますね。 あんまり劇とか見ないですけど、人形を見るために行くっていうのも全然ありですね。
[彼が口上を語る間>>208にも、周りに動物たちが増えていく。 どの動物も、本当に一瞬本物と見間違えるような細やかな動きをしてくるのが面白い。 ちっちゃい劇場で、と言っていたが、操る側もかなりの慣れと技術を持っていそうだ。]
(303) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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ありがとう。相変わらず良いやつ
[こういうところ、育ちの良さだと思うが、んん。顔には出さない。 ちょうど、来客があったようだし>>288]
──こんにちは どうぞ、私のことはお構いなく
[脱ぎ出すわけにもいかなくなったが。 このシャツ触ってみてもいいか、とアリーに尋ねて、ニケーの彫像のごとく大人しくしていよう]
(304) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[感心して見ているうちに、辺りには子どもたちが自然と集まってきていた。>>253 動物たちの人形が動くたびに、おー、とかわー、という歓声が上がる。 その様子に思わず微笑むと、青年に顔を向けた。]
ええ、是非見させてください。 ただ、自分ペルセウス・マーケットの時はこのへんの店のバイトに入ってるんで早い時間は無理かもしれないんですけど… それならそれで、また劇場にでも行ってみます。
[小さく頭を下げると、食堂街への道を歩き始めただろう。]*
(305) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[何故この、夕暮れ色の風鈴を買ったのだろう。 絵を買うかどうかはわからないし、手土産を渡すほどの親しい仲でもなく。 すれ違えば言葉を交わし、会釈をする。 そんな間柄はいくらでもいる。 オリュースにも、他の港にも。
小箱にしまったそれを手のひらで放り投げて、また受け止めて。乱暴に扱うそれは、包みの中でか細く歌う]
……海、か。
[答えはそれだ。海に違いない。 誰もが海に親しむこの港町で、何故かそのくすんだ金髪が、陽光反射する水面に似ていたから]
(306) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[台の上に置かれた、糊の効いたシャツを見下ろした。 白い布地の上に手の甲を触れさせる]
……
[チクチクする。 手を滑らせると、無数の針で引っ掻かれているような痛みが走った]
客にコーヒーは出さないのか? 俺、冷たいお茶が好き
[図々しくのさばる旧知は言外にストローをありがたく受け取ったと発し。 折角用意してもらった着替えのシャツは置いたまま、また別の時計に視線をやった*]
(307) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[──完全に、油断していた。 もとい、別のことに気が向いていた。
話に聞いていた掏摸が犯行に及ぶのは降車後、人の多いホーム周辺で、まさか逃げ場のない電車ないでことに及ぼうとする者がいるとは思わず。 ジャケットの裾に潜らせるように滑る、ぶよ、とした腕のよな感触が腰まわりをまさぐったとて、背後の乗客が移動するのに触れたのだろう、くらいの気持ちでいたので。]
は……?
[唐突に割り込む清涼な空気。 一瞬、降車指示が誰に向けられたものか理解できなかった。まさか痴漢と疑われたかと愕然とするのは一瞬だけ。
高い鼻梁、怜悧な眼差しの先には、奥歯を噛み締め掴まれた腕の痛みに堪える中年男の顔。 そこで漸く、何かが触れた感触のあった辺りに、これ見よがしに財布を差していたことを思い出したが、今はそれどころじゃない。]
(308) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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そう? 嫌われてないのは嬉しいね。 けど、まあ、どちらにせよ次はないか。 彼女が外を歩いてるのは、脱走中ってことみたいだし。 呑気にデートしてたら、僕がその大家さんに怒られそうだ。
[>>295しょっちゅう顔を見てると嫌われてデートが叶わなくなるらしい。 それを避けられたのは僥倖だが、よくよく考えればもうデートしてる余裕はないんじゃなかろうか、というのに思い至る。]
でも、これがしょっちゅうは大変だね。 乱暴な男というより、しつこい男が嫌いなタイプかな?
[冗談めかして笑うが、ヤニクには笑い事じゃないだろうか。 呼びかけて威嚇を返される様子は、いいコンビにも見えるのに。
苦笑に苦笑を返しつつ、絆創膏を受け取った。]
(309) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[足を止めるか通り過ぎるか、決めかねていた。 渡すつもりも星の砂ほどしかない。 そんな小箱を弄んだまま、]
おっと、店仕舞いか。
[ほとんど独り言のように落とした声は大きなキャンバス>>270の裏側に反射する。 本番は週末の夜だ。 船浮かぶ海じゃなくて星のそれを、描いたりもするのだろうか。 見てみたい、と思うのは……はたして、そんなに芸術に興味があっただろうか、と自問する。いつまで足を止めていても、絵を買うわけでもないのに邪魔だろう、なんて言い訳を浮かべながら]
(310) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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うん、わかった。 じゃあ、なるべく早く帰るようにするよ。
[消毒が体洗うか。 確かに、外を歩いた猫の前足の傷は綺麗なものじゃないだろう。 忠告に頷いて、またね、と別れることにした。]
(311) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/07/27(Sat) 23時頃
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い、いや …かくれんぼを?
[ぎょっとしている相手に思わず視線を逸らしてしまう。かくれんぼとは何だろうか。自分のこの状態か、それとも彼らの状態か。何を言っているのか自分でも分からない。全然大丈夫、ではなかった気がする。苦笑する相手にバツが悪く、眼鏡の縁をなぞり。
それから店内にと促す声に一つ頷き ゆっくりと入る店内はひんやりとしていた>>299]
ああ、友人なのか。 ……てっきり。
(312) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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[絵の描き方の基礎は出来ている。 ただ自分の絵かと言われれば、その時は 自信を込めて頷けるが、後になればまだ 描き足りないものが出てくるのだ。
だからこの街でもらったお仕事は時折 メンテナンスの様に描き直したり、描き足したりを 繰り返している。
しかし新しい持ち主の元へ行ってしまった絵は そうはいかない。 気になるのは、あの人の元に行った絵。 色彩も彼の興味も褪せてはいないか、 もし無くなっていたらどうしようと、悪いことも 考えるけれど、もしあの絵にまた筆を置けるなら 深い色を1つ置きたい]
(313) 2019/07/27(Sat) 23時頃
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一緒に行けたら、何が見えるんだろう。
[海の碧、山の青、空の蒼、全て混ぜ合わせ もっと深く濃厚な宵闇とも思える色。
ゆっくりと海の水底から海全体を揺さぶりながら 人の影にも似た色。
絵を描いた当初はいなかった、あなたをそっと 1つの色、1つの点だけでいいから絵に置きたい。 そして出来たら僕も反射する光の色の1つとして 絵に載せて、あなたといたいと思うこの感情は 何なのだろう。
秘めたスケッチブックに、振り返った貴方を 描きたいのか描きたくないのか判らないまま。 そんな自分でも判らない感情は放置して、 今浮かぶままに筆を走らせる手が止まる]
(314) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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ちりん……
[日除けの傘に取り付けていた鈴が鳴る>>291 爽やかな青の色を持つ鈴は、僕がまだ 捉えきれない風の軌跡を教えてくれた。 そしてその音は心を落ち着かせてくれた。
逸るな、落ち着いて、と彼の声が重なる気がする。
うん、幻聴だから病院行った方がいい、って 人によっては言われる可能性があるから黙っていよう]
(315) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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あ、ああ……大丈夫、……問題、ない
[様々、入り混じる困惑を顕わにするのを最小限に堪えた結果、急速な咽喉の渇きもあり、安否を確認する囁きへ応じる声音は同じように潜めたつもりで発するも、やや上擦り、語尾は電車の振動に合わせ細く揺れた。
それが、彼の耳にどう響くかなぞ解る筈もない。 咄嗟に左胸のあたりを押さえ、数歩、彼らから距離を取ろうとする仕草が碧眼にどう映るのかも。]*
(316) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[言葉を区切り、それから>>304 来客用のソファに座る前に、会釈をしよう。彼の友人なら良い人なはず。第一印象は驚きに満ちていたから、少々と惑ったが 清潔感のある外見をしている。]
初めまして。 私、ジョー・セイルズと申します。
[来客用のソファに座り。 それから、まず汗を拭くためにハンカチを取り出した。話す事は沢山ある。仕事の事。それがまず第一だが。シャツに触れる男性をつい気にしてしまいつつ]
(317) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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……? シャツが何か、あ、お構いなく
[シャツに対する反応に首を傾げたが それも、すぐ珈琲の話題にと変わる事に、首を振り。]
来客中にすまない。 …いや、話しが終ったらすぐ帰るから。 古い友人なのだろ
[自分も古い友人がいる。>>281 まだ編集部には戻っていないから戻りの報は聞いていないが、友がいるのは良い事だと眼鏡の縁に再度触れた。会えなくなった友だているのだから―――。言葉を区切り]
(318) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[この風も描けたら、と目の前のキャンパスから 集中力が緩んだと同時。
幻聴が進んだと思った>>310 続いてそうか幻覚も見えるようになったかと これはマーケットが終わったら少しお休みを 貰った方がいいと勝手に進む思考が はっきり映る影の色に押し留められた]
(319) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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え、あ? あれ。
あ、いえ!! こんにちは! やっぱりこの時期に戻って来られたんですね!?
[キャンパスを慌てて退けて出来るだけ丁寧に 挨拶しようとして、何か間違っている事に気付く。 『戻って来た』なんてまるで彼の故郷が、 帰る場所が此処だと決めつけているようだ。
そうであって欲しいと願っているのは……僕だ]
(320) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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…さて、早速ですがアリーさん 仕事の話からまず入っても?
[実は、地方誌の企画で 子どもの憧れる仕事を載せたいのだという話を彼が話を聞いてくれるのならはじめよう。言葉使いを変えるのは仕事と仕事外を切りかえるため。ただ資料を取り出す際に、作家用にと買った切手と
もう一枚、別に買った空の切手に気付けば]
(321) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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…後、此れ。 郵便局で、見つけたんですがもしよろしければ
[贈り物というにはあまりにも だが二色の空、青空と流星が流れる空の切手はこの時期らしい。ただ差し出しただけで視線は少し、離れ。 店内を彷徨いだす
独特の手ざわりが指に纏わる。]
祖父の時計、あれからずっと止まる事なく 動いているんです。
[――空が綺麗だったから。と本当の理由ではなく 言い訳にもならないような事を続きに言って。 彼の手をすこぅし伺うように見た*]
(322) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[嗚呼 海が来た]
[本人を前にすると潮の香りも街中まで運んで来たかと 錯覚する。 絵で音や香りを表現するのは難しい。 今の僕では到底難しい話だが、彼を前にすると 表現したくて堪らない。
ここまで個人に引き込まれる事なんてなかったからこそ 余計に気になるんだろうと本質を考える事無く 何か見ていきますか?と片付けていた キャンパスの幾つかを広げ直した]
(323) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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― 舞台設置中 ―
でしょう。 どれも自慢の人形たちで……って、作ったのは俺じゃないけどね。 オーダーしたり、海外から仕入れたり。 あとこの街にある工房で作ってもらった人形もたくさんあるね。
[>>303自身の相方たる「プルプルン」は、どこ製のものだかは、じつは知らない。 入団したとき、既にそこに合った人形を、いたく気に入って、やがて使いやすいように手直ししたものだから。]
そういえばお兄さんは学生? 旅行者なのかな。
[このへんで見かけた記憶はない気がするし。 ちょうど、観光客でにぎわう季節だし、って。]
(324) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[あの鈴はまだ、彼の元にあるだろうか、なんて 願望にはすぐに風が答えを運んでくれる。 夕暮れに真昼の空を閃かせるような青。 涼しい音色に、頬が緩むのは仕方ない]
おう、こんにちは。 もうすぐ、星が降るから この時期は大抵いるんだ。 ……って言ったっけ。
[言ったかもしれない。 日焼けしすぎて硬い指先で、揺れる青をつつく。 この隣に夕暮れを揺らせば、 それはますます空に近づくだろう]
(325) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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もうペルセウス・マーケットの時期ですからね。
流星群の絵が多いですけど、オリュースの街並みも 港も海も幾らかありますよ。
[あれから彼が絵を購入したことは無い。 不評なら足を運ぶことは無いだろから、 眼鏡に適うものが無かったのだろう。
今年は彼に選ばれるものがあると良い。 我が子とも言える作品たちを彼へと 紹介する声も目も少し力が入っていた*]
(326) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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友人? 友人か
[息に音が混じる。>>312 そうかそうか友人か。よし「友人」というフォルダを作ってそこにアリーを入れよう。良い響きだ。友人。
彼らが仕事の話を始める前に、我が名を名乗り返しはしただろう>>317
紹介する気ならアリーが何か言うはず。 仕事はプライベートバンクと聞けばあまり真っ当な職ではないと思われてしまうこともあるし、今は観光客の身だ]
(327) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[掏摸ならば事を荒立てる心算はなかった。 どうせ運行中の車内に逃げ場はないのだし、現行を捕まえる方が話も早い。置き引きも同じくだが物取りは暫し泳がせるのがマニュアルだ。それに逆上されては他の乗客に被害が及ぶ。 故、こんな風に直に声を掛けるのは乗客に直接被害が及ぶ時だけ。>>308
まだ何もしていない!と喚く男に傾ける耳はない。模倣犯からすれば確かに何も盗んでいないのだろうが、車掌は別の罪を数えていた。男の手首を掴む腕にうっすらと欠陥が浮き。]
詳しいお話は降りてから伺います。
[感情的にならぬよう気を付けたが存外低い声が出た。 衆目の在る場所で威圧するなど褒められたことではないのに。こんなに胃凭れしそうな正義感はしらない。]
(328) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[仕舞われていたキャンバスが波のように広がっていく。 絵を見に来たつもりではなかった、っけ。じゃあ何をしに来たんだか。そこまで己を誤魔化す気もないので、気が変わらないうちに、と手にしていた小箱を差し出した]
これ、 お土産 良かったら。
[受け取ってもらえれば何より。 着地点を失うならまぁ、そのへんに置こう。 そのつもりでなくても、絵は、好きだ。 本当は全部買い占めたい気持ちもあるし、出来ないこともない]
(329) 2019/07/27(Sat) 23時半頃
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[己の理性を裏切っているのは本当に正義感なのか、若さなのか。 被害者の紳士に声を掛ける時だけは努めて声を柔くしたが、言い淀んだ言葉尻と庇うように見える仕草に眉が跳ねた。腹が煮える。>>316 痛い!と加害者から悲鳴が上がるまで力みすぎていた五指に気付づかないくらい。]
気分が優れませんか。
もう少しで次の停留所です。 この方は私が連れて降りるので、安心してください。 [彼の狼狽を翳りだと捉えて、掏摸の男を己の背に隠す。 乗客に安堵してほしいのか、彼に怯えられたくないのか、いまいち判然としなかったが。
電車を厭うような記憶を、彼に持たせたくない。]
(330) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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[けれどそれは、違う。 海を閉じ込めたらそれは海でいられるだろうか。 空を、街を、色を。閉じ込めることなんて出来ない。
絵を初めて買った、と言ったこの船乗りが そんなことを考えていると知られたら、きっと笑われるだろう]
星も、なんてーかな。 こんな綺麗なもんだと思ったことなかった。
[飾る言葉は口にし慣れていないから。 キャンバスに触れない程度に指を伸ばす。 どれも好ましいけど、星の絵を飾るに相応しい場所はあの家にきっとひとつしかないから。結局は運命を探している*]
(331) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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[>>305はじめは、この青年への簡単な説明だけのつもりだったけど。 思わぬカタチで、周囲に良い宣伝ができてしまった。]
ぜひお待ちしてますよ。 あれ、でもマーケットの最中、このへんでバイトしてるんだったら、またどこかで会うかもしれないですね。 その時は、こちらこそよろしくしないと。
……あっ劇場、初めて人形劇見るいうお客さんは、毎月第四金曜日に無料公演してるんで! よかったら!
[なんて宣伝して、見送ってから、次の第四金曜日じゃほぼ一か月後じゃん……って、気が付いた。 失敗だねこれは。*]
(332) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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もし……、 被害届を出すなら、お手伝いしますよ。
[沿線に事務所はないで改めて貰うことになるが。 何故、自分はこれほどに怒っているのか分からぬまま、視線は彼の腰辺りに溜まった。*]
(333) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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星が降る。 良い表現ですね。
そうでしたね、この時期はこちらにいらっしゃるんでしたね。
[何回か交わしたはずの会話>>325 聞いたとか忘れたとかじゃなく、何度でも聞きたい。 彼の欠片の一部だから。
オリュースの日差しより強い海の上、 筋肉も日焼けもしっかり付いた腕が伸びて 青の鈴を鳴らす]
(334) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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……かくれんぼ。 次の絵本の題材で使うやつとか?
[表情が硬いようでいて、見慣れれば表情以上に豊かな視線と仕草にくつくつと喉を震わせながら。>>312 友人を紹介しつつ、店内へ招き。]
ええ、彼はザーゴ=シェーンベリ。 ここのところマーケットの時期に合わせて、観光に。ね。
…………?
[てっきり、と呟かれた続きは途切れたまま。 ザーゴに向けて名乗る様子に、聞くタイミングを逃してしまった。]
(335) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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あ、それありがとうございます。 結構珍しいから目印にもなるし、 音が心地良くて風がそれ以上に涼しく感じるんですよ。
[鈴を吊るしておいて良かったと緩む頬を 見る僕まで釣られるように頬が緩む]
それに、あなたから頂いたものですし。 [余計な事を言いそうになったのを切り捨てて 何とか大切な事を口に出来た]
(336) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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[帰る、とは言ったものの。 何となく真っ直ぐ帰る気がしないのは、やはり街全体が浮き足立っているからだろうか。 自分だって、明日の準備をしなくちゃあならないのに、だ。]
……いや。
[本当は、きっと街が浮き足立っているから、じゃなくて。 マーケットに向かえば、明日の準備をしているのだろうな、と思うからだ。 外にいるのだから、例えば少し市電に乗って、そのまま向かえば準備中の劇団に会えるかもしれない。 かもしれないが、会ったところで邪魔なだけだとか、そんな思考が邪魔をして、誤魔化すみたいに別の所へ向かうのの繰り返し。]
(337) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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[ザーゴの声に振り返れば。>>304]
ああ、その辺のものを好きに使ってくれ。 着替えるなら二階を使ってくれてもいいから。
[シャツが着れるか確認するのだろうと。 今は片付いている作業机を示す。 さすがに友人のプライバシーに関わることを自身が口にするのは憚られるから、話題が移ればその流れのまま。>>307]
はいはい、わかったよ。
生憎、コーヒーは切らしてるんだ。 セイルズさんも、アイスティーでいいかな。
[ソファに座る前、一度奥の冷蔵庫からアイスティーのボトルを手に取り。 三つのグラスのうちひとつをザーゴの近くの台へ置けば、残り二つを持ってソファ前のローテーブルへ置いた。>>318]
(338) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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でも、ま、帰りますか。
[独り言ち、踵を返す。 万が一、万が一会うにしても、顔に生傷がある状態で会うなんて情けないと、意識を切り替えて帰路につく*]
(339) 2019/07/28(Sun) 00時頃
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