267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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───…………、
[ 茶化されようと笑う気が起る筈無く。 ( そんなことあったら本当に"おばかさん"だ! )
何時も通りに、片手で正面に招き、 寄ってきたすがたの そのくちびるに、 咥えていたいちまい、ゆびさきで突っ込んだ。 ]
(192) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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[ ゆびさきをほんのすこぅし埋めた後、
─── 未だ、ほんとうのにんげんだった頃、 気紛れにした あの仕草を、
くちびるを、閉じるように 伝ってしまって。 ]
(193) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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─── あなた、十年経っても その可愛く無いくちは変わらない気がするわ。
[ "そういうところがきらいよ。" 足して、しらぎくを手渡し、 ]
(194) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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……どうせわたしも このままで、 中身だけ歳を食うのでしょうけど、
あなたはちゃんとにんげんなんだから、 さくらを見る頃にはおとなになりなさいな。
[ ちぃさな患者に仲間意識を持たれる とか、 実際あるのだから笑えない。
それだって、 周りだけ変わっていく光景が何時かあって、 ……正直な話、夢にすら見たくない気も して。 ]
(195) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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そうじゃないと あなた、
何時か わたしから離れる時が来ても、 おばかさんのままなんだから。
[ 色彩から 片側を逸らし、 ]
(196) mayam 2019/06/25(Tue) 23時頃
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[ おとな、なんて なんなんだか。 わたしも言ってしまえば中途半端だけれど、 素知らぬ顔で。 ]
(204) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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─── 此が通るような場所なのかしらね、
[ 足元の車輪を 指さし。
其れこそ 十年以上出ていない場所なんて、 どう変わっているかも、分かったものじゃあ無い。 ]
(205) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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[ くろいろを見上げて、思う。 ゆめを語るうちはこどもなのだろうか。
……わたしが"こども"の時に、 おんなじようなゆめを抱いたかと言われれば、 さあ と、答えるしか無いけれど。
さくらのゆめは未だに見られないから。 ]
(206) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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……さくらが咲くよりは 先に 星が降るんじゃ無いかしら。 知らないけれど。
[ 空を見上げた。 くろいろに、陽光がはしり、 ]
(207) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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でも もし、また降ったら……そうね、
わたしを生かしたあなたも、 ずっと歳を取らなければ良いとか、
……ばかなこと言ってしまいそうだから そう思うのは やめておくわ。
(208) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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[ 幾ら、しょくぶつに祈りを向ける気が薄いとはいえ、 流石のおばかさんでも分別はついているから。
……何時かの碧の空は、もう無いわけだし、
十年後、に、ゆめではない何かを傾け、 しょくぶつに近づいた身体が、人工の光に微睡み、 ─── せんせい、眠いわ、って 気紛れに。 ]
(209) mayam 2019/06/26(Wed) 21時半頃
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[ 変わらない苗床で ゆめを ]*
(216) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ そうして、 ─── 何の、咲く頃か。 ]
(217) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 何日だったか何ヶ月だったか、 或いは 何年になるのか、数えてはいなくて。
逸れでも、髪だけは伸びたから、 起きたばかりの蒼白い頬に かかりつつ。 前髪に隠されたがらんどうの片方で見上げる、 何時も通りの食事の時間 だった筈で。 ]
(218) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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──── やぁね、あなた、
[ 黒も白も灰も見えやしなくたって、 可愛さの欠片も無い口は 不意。 ちぃさなてのひらとともに、来訪者まで伸びた。 ]
(219) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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明日にでも死にそうな顔しちゃって。 まったく 本当につまらないわ。
[ 何時か叩いた其処に触れ、寄り、 ─── 空虚が、くろいろを 覗き込む。
ほしにとられた、かたがわ。
ほら、自分でも突然だったけれど、 どうせわたしという中途半端な奴は気紛れなのだから。 別に、何か察したわけでは無いし。
……敢えて言うなら、今日のせんせいは、 ひたすらに"嫌い"だって こどものわたしが訴えていただけ。 ]
(220) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 都合良くこどもという肩書きを掲げ、 わたしのくろいろも、おんなじように 覗き。 ]
(221) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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─── 何時かの空は 見えて?
適当に死にたいなんて願って叶えたら、 舌噛み切って土の下まで殴りに行くけれど。
勝手にひとに投げておいて変なこと考えてたら あなた 絶対赦さない。
(222) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ "だから、" 続ける。 確信のような 虚言の ような、 ]
(223) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 気分の良い理由は、
───変わり映えの無いスープの中身が、 とても珍しく、好みのものだった。
とか そう、答えておきましょう。 ]
(224) mayam 2019/06/26(Wed) 23時半頃
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[ 冷たい頬だと、只、 ]
(233) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ ─── おんなじいろを、覗き込み、暫く、 漸く 空虚に 何かのいろが混ざりこむのを 見た気がして。
悪態ついた こどものくちびるから ちぃさな息を漏らす。
あなた、ちゃんと そんな顔ができるじゃない─── なんて、
続く 声にも、知らない母のような、何かのような、 ]
(234) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ つぎに、おなじほしに願ったとして、 果たして何をかわりとするのか、 ……悲観的な"中途半端"は考えてしまえど、
そのまえに、─── ]
(235) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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………… 嗚呼、そう、ね あなた、名前知っていたの。
[ 片側の瞬き数度、 ……"ミサ"ですら反応が遅れて、 お返事すら儘ならなかった。 ]
(236) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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……あじさいはお花見って 言うのかしら。 其れこそ さくらじゃあ無くって?
[ ひとはだになった 真白を撫で、
不機嫌が常の わたしの顔は、頬は、 ……上がっていたかしら、どうだったかしら。 くろいろしか 知らないこと。 ]
(237) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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─── はい って言っても、 あなたが連れていかなくちゃあ わたし 何処にも行けないの、分かっていて?
[ ……ぼやきつつ、語るいろ に 未来を見た。 理由もなく 何にでもなく。 花とも空ともつかないような、なにか へ、
要は其処に生きているのでしょうね って わたしからはわかりづらいはなし。
─── 気紛れかしら。さあ。 ]
(238) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ 只、 ─── いろを認める "そのまえに"、 ]
(239) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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[ たとえ "名無し"であろうと、 不確かから 明日からの 何時かのため、 …今の、このときのために、
確かを拾い上げるよう 開くよう、
くちびるをなぞった。 ]*
(240) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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かけたものだらけの なにもかもを抱いた世界で、 細い いのちを 何時かの時まで 陽の元で繋ぎ、
ほしふるよるに また、ならぶときを わたしは たしかに "夢見て" いた。
(241) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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しらぎくが また 花開く。 何時かのほしか 真実を*抱いて*
(242) mayam 2019/06/27(Thu) 01時半頃
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