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いいご身分だな。 そら怒られんじゃね……
へー。なるほどな。
[つまり寝すぎたのだろう、と自分の中で決着をつけて、隠れる蓮を一瞥する。 アイドル活動に専念した結果何人が釣れるのか見てみたいモンだ。そんな底意地の悪い事を考えてから、煽るような言葉に「は」と息を吐いた。>>176]
ンだとてめぇ。 …𠮟られるてめえを見にいくだけいってやろうか?
[赤縁眼鏡の奥から、何を考えているかわからない笑みを湛えて、洋次郎が俺を見ている。 穏やかに。見守る。というわけでもなくて、どこか見定められているような目だ。>>177
――あ。これ。これだよ。 こいつが気になる理由。
と、均衡を保った天秤が揺れかけるけれど。 それはすぐ、「高校生らしい馬鹿騒ぎを一緒にするのは楽しそう」という、純粋な欲に押さえつけられる。]
(199) 2018/10/15(Mon) 23時半頃
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[洋次郎の真意を知らない俺>>178は、何なんだよ、と苛立ちと照れと、少しの期待を滲ませるような表情をしてしまっていただろう。 昼を諦めきれない犬の顔だ。
視線を彷徨わせる。]
俺だってなァ―― ( 入れるんだよ、こんなもん )
[溜息をついて、 先をいくように一歩、二歩と歩き、B組へ赴く。
赴こう、と、して。 いらっしゃいませ、という声が聞こえる頃合に。]
(200) 2018/10/15(Mon) 23時半頃
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[B組内部。 昔サッカー部に共に所属していた男がこちらを見ていて、 「何をしにきたんだよ、お前は」と そう眼差しが語っているのに気づいてしまった。
歓迎されない程度でへそを曲げるほど弱いつもりはなかったけれど、ともかくも、そこにサッカー部がいたことがいけなかった。
――のだろう。と、俺は後から思った。]
(201) 2018/10/15(Mon) 23時半頃
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[フッ、と蝋燭の火のように表情が失せる。]
[それから――首裏を掻いた。 まだ背後にいたなら、洋次郎を示して]
……やめた。 重役出勤。だってよ。蓮のやつ。
[B組の面子にそう言って、遅刻魔をチクり、勢い踵を返す。
腐り落ちそうな首輪を垂れ下げたまんま、この箱庭を闊歩する程度には、俺は不器用で臆病で、怒っていた。それだけの話。]
悪いなァ、洋次郎。 犬耳の写真楽しみにしとくわ
[俺はそういって笑うと、B組から離れて歩き出そうと*]
(202) 2018/10/15(Mon) 23時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/15(Mon) 23時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/16(Tue) 00時頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/16(Tue) 01時頃
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―― 3年B組から少し離れて、廊下 ――
しらねぇよ。買ったことねーし
[現役高校生のリアル。四十崎にしたのはそういうものでもないだろうが、俺は俺が連想したものに若干吐き気がして首を振った。>>250 今日の洋次郎はどことなくまだ「眠く無さそう」だ。 人間の顔をしているようにも見えた。
それを本人がどう思っているかなんて知らないまま、俺は昼に近づいていく。
――いくら口先でいったところで。 そんな現実はそうそう転がってないから 俺はこうなってる。 知ってたのにな。
昼に近づいて、火に近づいて、そうして怯える野良犬のように、踵を返す。]
(259) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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[洋次郎のそれは、片腹痛い、ってやつ?]
(260) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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[答えなんか知らない。 俺は「だれか」の「わんわん」になれるくらい器用じゃない。 いない飼い主。それに助けを求められるほど「いい子」でもない。>>253>>255
どれほど洋次郎が現実を見たくないかも、 暗雲を忌んでいるかも 増えていく借入金のことも、 俺に何を見ていたのかも、知らないので。]
(261) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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[代わりの生贄のように洋次郎を差し出した。 あんなにはしゃぎたがっていた。その舞台だぞ、喜べよ。 お前ならできるんだろ。って。 そこには確かに甘えが存在する。>>256]
(262) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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『犬耳が似合うのどっちだよ』 (負け犬はどっちだよ)
[その言葉は、馬鹿な俺にもまっすぐ届いたので、]
……んだコラ 誰が負け犬だボケ
[半分怒りながら、俺は少しだけ振り返る。 直後、洋次郎の声が震えていることに気づいた。 顔面から色が失せていることに気づいた。
人間の洋次郎がそこに立っていて、 何かをごまかすように笑っている。]
(263) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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[……その胸の中にあるのは何だろう。 うまく昼に入れなかった野良犬への嘲笑? 誘ったことへのいたたまれなさ? それとも?
俺はにんげんの心なんか読めない。]
(264) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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[真に優しい人ならば。
まずこうやって拒絶はしないし、好ましい相手が顔色を変えていれば「どうした」と歩みよるし、相手の歩調にあわせて話を聞きだすし、むやみに否定をしたりはしない。
でも俺はそんな「いい子」ではないので。]
(265) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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……なに、その顔
[というだけ。 人間の、本物の洋次郎に会いたい、 といったのは俺じゃない。 俺はただ滲んでいるものの正体が掴みたかっただけ。
ああ、でも、天秤が傾いてみて初めて思う。
――そういう洋次郎に一回会ってみたかったんだって。
だから俺は、「にんげん」のお前を目を細めて見つめ、そうして笑ってやった。]
お前のそういうとこ好きだわ。
[俺がどう思われてるかはともかくとして。]
逃げたいなら逃げてもいーんだぜ。遅刻魔。
(266) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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[同じ方向に来るなんて欠片も思っちゃいねえが 野良犬に話しかけられてお前がどういう顔をするかには興味があった。
同じ夢を。馬鹿騒ぎの夢を、見られたら。 多少救われるものはあったんだろうか? それはわからない。洋次郎しか知らない。
でも、俺はこの結果に安心した、なんていったら、 ……なあ? さすがに誰も俺に「はなまるよいこ」はくれねえだろうな。
様子を伺っていたのは少しだけの間で、 その、「わんわん」のふりをするのに慣れた人間がどうするのかを伺ってから 俺はふらりとその場を後にしただろう。*]
(267) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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……あー。
[歩き出してから、やってしまった、と呻く。
強引にでも参加しておけばよかったんだろうか。喫茶店。 これだから……と、俺は呻く。自分の不器用さを呪う。
離れてみれば混ざれなかった痛みが残るばかりで、 うまくやったほうが洋次郎も喜んだんじゃねえのとか そういう後悔ばっかがついてくるのに。
なんでだろうな。わからない。 すっかり*歪んでしまった。*]
(268) 2018/10/16(Tue) 08時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/16(Tue) 08時頃
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[昼にまどろみ、夜に遊び、黄昏にいる「わんわん」>>310の素顔を見た……気がした。
それが俺にはひどく――……]
(342) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[どうも。誘ってもらったのに臆病風に吹かれた負け犬です。 いつもより怒り出した洋次郎を見て、 普段なら「拗ねたのかよメンドクセェ」と思います。
……普段ならな。
顔色が失せすぎて、怒りすぎていて、 今の洋次郎はぜんぜん「いい子」じゃない。 だからか、俺は黙ってその様子を見ていた。
何で俺がそんな言葉>>314を投げかけられて怒らないか? 知るか。俺が聞きたい。 知ってて勧めたの、てめえだろ、と怒鳴っても 俺は別に悪くはない気がするんだがな。>>312]
(343) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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なんだそれ? そのまんまだけど
[なんだそれ、といわれれば、さあ、なんだろうな?>>315 分かりません先生、というしかねえな。 ああ0点だ。落第だな。……残念。
けれど、いつも機嫌がよさそうなその顔が その笑顔が剥げて いたそう な表情になっていたから>>316 何かいいかけたその言葉を「出しちまえばいいのに」って顔で見返した。>>317]
(344) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[その時の俺の感情を知っていたら、 世の中の善良な人間たちから もれなく「性格が悪い」の称号をもらえただろうが 生憎と「人が好い」と思われていることすら、知らないので]
(345) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[それは勇気ある「にせもの」の動物の群れに押し流されて お前の姿は見えなくなっちまったから 俺は、ただわらって、踵を返してそこを去る。
振り返ることはない。 ……無性にタバコが吸いたかったが、学内は流石に無理だよなあと諦めた。]
(346) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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……。
[なんだ、ちゃんと「人間」なんじゃん。……とか。
綺麗とはいいがたいところを覗き込んで、虚飾の奥を見て それで少し満たされるなんて 凡そ、ダチに抱いていい感情じゃない。]
(347) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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なんだそれ、だよなあ。
(348) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[期待を裏切られて、傷ついて、 痛みも確かに感じていて なのに一番最初に抱いたのがそれって頭おかしいだろ。 自分の痛みよりも安心が勝った、なんてさ。
なんだそれ、って、俺が一番聞きたい。 「俺にんげんじゃなかったのかも」で片づけるのが一番早い。*]
(349) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[ふらり、と歩み、歩む。
吹奏楽の公演が聞こえる頃合には俺は体育館の外でぼんやりと耳を傾けていた。
重なり合う音、三つ。そこに安住の姿がないことをちらりと理解すると、俺は潮田と他の部員の旋律に耳を傾け、聞こえもしない拍手を捧ぐ。まばらに。
二年の各務の姿もあることを確認しながら、他の演奏が始まる頃合に、誰にも知られずふらりと公演を離れる。
先導する紡ぎ手は凛々しく、重なり合うメロディーは美しく、有終の美を飾る者は、そこに青春を刻む。
……落伍した奴には何もない。あの舞台にあがることはない。
それが結局、俺や安住と、あいつらをわける境界のようなものだろう。]
(350) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[演奏は聞いたが体育館には入れなかった。 それだけの事でそうつらつらと語るものでもない、 敗者は敗者だったって話。
俺は掲示板の前に立っている。 そこに飾られた新聞の記事を、なぞるともなくなぞった。
いつか、サッカー部の部員が一人減ったことを綴ったお涙頂戴な新聞が出たらしいが、現物を拝んでいたら引きちぎっていたかもな。
3年引退のインタビューを読む。部室で嫉妬混じりの罵倒をなげかけてきたやつが、よくもまあこんな綺麗な言葉を紡げたもんだ。と感心した。]
(351) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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……そういや、劇。
[吹奏楽部の演奏の後が本番だっけ? 生憎と、俺に出番はないし、台本は興味で読んでしまったので見にいくことはない。
綺麗な物語は嫌いじゃなかったと思い出す。 「あなたが来てくれなかったら――」>>286と、いう台詞をいうのは友村の役だったか。 来てくれなかったら落ちて死んでいた。 結局、そんなもんなんだろうな。と思ったことだけ覚えていた。
適当に茶化して帰るか、喉も乾いたし――と歩き出す俺は、携帯が震えていることにはまだ気づかないままだ。
飲み物を求めて赴いた先。 自販機の傍に立つサッカー部の有望なゴールキーパーの姿に瞬いて、>>333 思わず踵を返しかけた。
飲みたいものも買えないって流石に負け犬根性極まりすぎだろう。 結局逃げずに順番を待つ俺は、後輩を見ないように視線を逸らしていた*]
(352) 2018/10/16(Tue) 22時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/16(Tue) 22時半頃
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[視線を逸らす間に、来ていたメールを一瞥する。 返しづらいメールが一通。 返しやすいメールが一通。
さてどちらを捌いたもんかと思考して、先に後者を選ぶ。 似たタイミングでメールを寄越してくるこのクラスメイトたちは、やっぱり似た感触がする。
味にたとえるなら、そうだな。 適温のイチゴミルク? このうえなくまろやかで甘いけれど ちゃんとした温度で飲まないと不味いアレ。
そんな戯れた思考で指を動かす俺は、人の心がわからなくなりそうな野良犬でした。]
(370) 2018/10/16(Tue) 23時頃
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―――――――――― To 四十崎 縁 From 葛 ――――――――――
何が? 元気だけど。 そっちは楽しんでるか
―――――――――――
(371) 2018/10/16(Tue) 23時頃
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[がしゃこん、と音がした。 携帯に視線を逸らしていても、流石に「こっちを見ている」ことには気がつく。 呼びかけられれば尚のこと。
ただ、何故相手が俺の名を知っているのかには理解が及ばないまま。 劇の事まで何で言及されなきゃいけねえんだ。 作ったメールを送信して、無視を決め込もうとした、ところで――>>361]
っ、 は?
[無事なほうの頬にあたる冷たい「何か」にびく、と肩が跳ねた。ペットボトルだと理解するまでに数秒。その間に、思わず視線を違和感の方へやってしまう。 ――目が合う。]
(372) 2018/10/16(Tue) 23時頃
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[羨ましい。妬ましい。……眩しい。 自覚が、痛みが、心を焼く。]
(373) 2018/10/16(Tue) 23時頃
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ンだよ、1年
[沸き立つ黒い感情に、俺は軽くペットボトルを跳ね除ける。]
劇に出番があるわけでもねえ。 あんな狭苦しいとこいられるか。
見てんじゃねえ。馬鹿にしてんのか。
[何か敵意をぶつけられたわけでもないのに、その目に何かを見出すのは、心が捩じれているから。
ただそれを隠せるほど優しい気持ちでもないので、 産地直送でお届けしよう。 俺に思ったことをそのままぶつけられるこの1年を、少し不憫に思った*]
(374) 2018/10/16(Tue) 23時頃
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