人狼議事


266 冷たい校舎村7

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[馬鹿なふりをしていたって
見ないようにしたって、
……いずれ、終わりはくる。>>#3] 

(0) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

―― 朝早く ――

[チャイムが鳴るよりも前に、
早く起きて3階の家庭科室の扉を開けた。
横で眠っていたキョースケを起こさないようにして。

冷蔵庫の中に入っているものを確認して
簡単な朝食しか作れないな、と思う。
田所さんに節約術聞いておけばよかったかも。

ソーセージ。焼き蕎麦の材料と思しきキャベツに卵。
にんじんもハムもあるのに、
残念ながらコンソメスープの素はない。
パン、は、出店であったのだろうか、
サンドイッチ用の食パンがあったのでそれを拝借して

ハムを敷いた目玉焼きに、
簡単なサラダに、焼いたソーセージ。
そういう簡単な朝食をつくりあげて食堂に三皿。並べた。
「朝飯」というメモを添えて。]

(1) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[親父と、母さんと、俺。
(悟と、キョースケと、ヨーコねーさん。)

うん、三つであってる。……あってるよなあ?
ぼんやりした頭で考えて

ふと、ラップをかけた手を止めた。]

(2) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン


 
 …………………、そっ、かあ。

 

(3) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

  「売る…………?」
 
 
[問いかけは薄い壁に吸い込まれて消えた。
背を向けた親父は、俺に背を向けたまま
「終わりにしよう」と言った。

この家と土地を売ってその金を分けるから
高校を卒業したら就職しろ。
そういったことを、ろれつの回らない舌で言っている。

……また床に空き缶が転がっている。
だからこれも酔っ払いの駄々だ。いつもどおりのわがままだ。
「なにいってるんだよ、もう」と流して目の前を去ろうとして
笑おうとして、笑顔が引きつった。

思えばもうずっと限界だったらしい。
その日、俺は珍しく親父に思いの丈をぶちまけた。]

(4) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[親父と遊んだガレージも、母さんが料理をしていたリビングも
俺にとっての世界で、俺にとっての思い出だ。
勝手になくさないで、勝手に決めないで、って。

多分そんな事を言った気がするんだけれど
途中で殴られたものだから、どこまで言ったか覚えてない。

――母さんに似た顔が気に食わない。
――いっそお前が女に生まれていれば。
そういう言葉の意味が欠片も理解できない。

――気持ち悪い。そんなんだから逃げられるんだ。
言い返したら、俺よりずっと体が大きい親父は
割と簡単に、俺を蹴り飛ばすんで、
大きい物音がしたっていうのに
その日はじゃれて笑うふりを忘れて、咳き込んだ。]

(5) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[遠い昔作ったおもちゃが音を立てて落下して
痛みの中で俺は親父を見る。とうさん。と、呼ぶ。

あのな、父さんがこんな人じゃなかった事、
よく覚えているんだ。

休みの日にはガレージで日曜大工をして
……好きなヒーローのおもちゃも買ってくれたっけ。
たろの世話もしてくれた。よく蹴ってたけど。
車で遠くにつれていってくれたりもした。

仲冬に合格したときは、
「よくやったな」って頭を撫でてくれただろ。

それでね、父さんが母さんが好きだったことも
よく、知っているんだよ。
母さんを守るためにずっと働いていたことも。

それでな…………それ、で。]

(6) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[おやじ、って、俺はもう一度だけ、目の前の人を呼んだ。
目の前の男は酔った赤い顔で俺を見下ろしている。
血走った目が俺を見てる。
シャツの襟を大きな手が掴んで、

……………この男と、ずっと「かぞく」なのか。

体が持ち上げられているのに、
その感情はすとんと胸に落ちてきてしまって困った。

これから俺、父の日に一体誰にプレゼントを贈ればいいんだろ。
迷子にでもなったような気持ちでその男を見て

…………ええと、それで、それから。
ごめん。それ以上のことはいえない。

死にそうな気持ちで目を覚ましたら
再び酒をいれた親父がお笑い番組を見て爆笑していた。]

(7) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[もう、いいかなあ。

子供の世話と狭い空間に疲れきった女が
外で幸せを得るのも

そんな女を心の底から愛していた男が
愛を失って、寂しさに酒に逃げてしまったのも

なにひとつとして世界の終わりじゃない。
なにひとつとしておかしくないよ。人間だから。
人間だからいつかは壊れてしまう。

誰も責任なんかとらないし。
きっとそれだけのことに付き合うのに疲れた。]

(8) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[とめたい。それが今であるべきだ。
そういう判断は、すんなりと胸に落ちてきた。

母さんもたろももういないけれど
まだ家は売られていなくて俺は高校生で

今、でやめてしまえば
文化祭のおしまいに笑顔で写真を撮ったあのときのまま
クラスの皆が止まってくれる。

……何の罪もない皆を殺して回るより
生きたくない自分が死ぬほうがよっぽど早い。
そういう理由で、自分の腹に包丁を突き刺した。

今まで十分叩いたでしょう。もう食べごろだよ。
腐る前に、召し上がれ。]

(9) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[公園じゃない。学校じゃない。
ましてや夜でもないし、昼でもない。
ここはガレージの中。真っ暗闇の、冷たい床の上。]
 

(10) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[死ぬまでに随分と時間がかかるなあ、と
濡れた自分の腹を見下ろしながら思った。
痛い。痛いのだけれど、笑うしかなくて
こんなことをしても親父が駆けつけてくれるわけでもない。

ああそうだ。お別れくらい、いっておかないと。

手元にあった携帯を起動する。
文面はどうしよう。あまり悲しませないのがいい。
けれど礼はなくさずに、心残りの、ないように………]


  …………は、はは、
 
 

(11) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[うまく打てない。携帯の画面が濡れた指で滑って
これが最後。これが、最後なのに。
赤くなって、滑って、落として、またとりあげて、
早く打たなきゃ、打てよ、また滑り落とした。

かたん、と物音がして「SEND」の文字が消え
携帯が水溜りに落ちる。真っ暗闇に取り残された。

朦朧とした意識で天井をあおぐ。
見上げたって星も月も見えない。まして青空なんて]

(12) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

  ………………こえぇ、なあ…………
  

(13) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[知らなかった。死がこんなに暗いなんて。
最後に皆に会いたいと思ってしまった。
笑いながら、目を閉じた。

馬鹿だなあ。何も望まなければ……
遺書みたいな迷惑メールさえ送れていれば

あのまま、終わっていたんだろうに*]

(14) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[食堂に朝食を置きながら、
そうだったな、って俺は思いだす。

思い出してしまったので。
夢から起きてしまったので。

この世界の電源をOFFにしにいこうか。

……その後の事?

ううん、俺は知らないけど。
残ったお客さんが脱出してくれるなら
俺は憂えることはない。]


[お化け屋敷は脱出するまで楽しまなきゃ。ね?]

(15) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

―― 美術室 ――

[様々な絵が額縁に飾られている美術室の中
赤い頭部が模された作品のタイトルが
書き加えられていることに気づいた。

「家族」>>4:299

何を思ってそう題をつけたしたのだろう。
書き文字の主のことを思い、少し立ち止まる。]

(16) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[それから、再び歩みだして
その作品のもとへと辿りつく。

「タイムカプセル」って平凡な名前をした
奇妙なガラス絵の塔の前に、俺は立った。

見えない明日のために、
明日を生きる希望にするために
今日見たうつくしいものを、過去に埋める。
そんな意味のタイトルだった気がする。

……どうでもいい。

ここにあるのは過去だけだ。
鮮やかな景色から青空に視線を移して
そのときに見える残影。

いずれ人の記憶からは消えるもの。
それだけ。]

(17) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 …………大好きだった。


[俺はひまわりの絵をひとつだけ撫でて、
それから、]

(18) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[迷わずにイーゼルを手にとった。
遠心力をかけながら、そのまま、
大きく、振りかぶって―― ]



[チャイムが鳴る。]



[…………がしゃん、と、2階で物音がし
一瞬、学校のすべての明かりが消える。
窓の外が暗闇に包まれる。

少しの間をおいて電気は復旧するが
窓の外は依然、暗闇のままだ。]

(19) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[いくつものガラスが飛んでいく。
きらきらと色がついた思い出たちが、
自分の腹や腕に突き刺さる。

だらだらと体中から血が流れている。
精神世界なのに面白い。

淡々とそんなことを思いながら
いくつかのガラスを拾った。]

(20) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[指切りをした夕暮れの公園。>>0:272
青空を背にしたひまわり畑。>>1:450
子供達が遊び笑う雪の学校。>>4:56

そういったものを見下ろして、
ぎゅっと握りこめば、ガラス片が自分の手を切った。

手を開けばそこにあるのは、
どれも赤く濡れた景色だ。

…………これでいい。
汚れた景色はいずれ忘れ去られる。

ぱらぱらとガラス片を取り落として
何も持たずに、ゆっくりと美術室を出た。]

(21) 2019/06/16(Sun) 00時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[消えたら。追いかけていく。
そう交わした言葉を思い出して
……俺はライターを手にとった。

カチ、カチ、カチ。

火がつかない。ついてくれない。

煙草でもすえたら、
もう少しマシな事が考えられるかもしれないのに。
この肺を煙で満たせば
少しは、冷静になれるかもしれないのに。

「気持ち悪いこと言ってんな」>>4:305

……嘘つきになろうとしているこの背に、
その言葉が飛んでこないことが、
今は寂しくてたまらない*]

(22) 2019/06/16(Sun) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

―― 変化 ――

[チャイムが鳴った、直後のこと。

2階で何かが倒れる物音がした後、
一度、校舎の電気はすべて消え、
窓の外も真っ暗になる。

少しの間をおいて電気は復旧するが
依然外が真っ暗なのは変わらない。

また、再びついた電気は
時間とともに消えていくだろう。

いずれ校舎は真っ暗になる*]

(23) 2019/06/16(Sun) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[階段から落ちた。
首を自分で絞めた。
罪によって殺された。
音によって殺された。
重圧によって死んだ。
心の傷によって死んだ。

へんな世界に巻き込まれて一度死にました、じゃ
あんまりにもあんまりだから、
あなたたちがこの世界に残した「かなしみ」が
元の世界のあなたたちから、少しでも減りますように。

とめたくて、いっそ殺したくて、
俺がこの世界に引きずり込んだあなたたち。]

「君たちの事が好きでした。」

[願うことは、ただ一つ。]*

(24) 2019/06/16(Sun) 00時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 00時半頃


メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

―― 一段、一段と ――

[階をあがっていく。
誰がどこで「この世界で止まった」のか
もう俺にはわかってしまうようで

3階のトイレに立ち寄って、
ただ少しの間そのマネキンを見下ろした。

ぽっかり空いた体の中心部。
心臓があるあたりに開いた穴から
ずっと血が出ている姿が痛々しいのに
赤いパーカーと血が同化しているのが
なんだか彼を示しているような気がした。

ハートのぬいぐるみを動かすことはしない。
何かを添え置くことはない。

ただ、「轟木颯太」だったそれに
切れないシャッターを切って、「ごめんな」と呟いた。]

(33) 2019/06/16(Sun) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[また、歩きだす。]
 

(34) 2019/06/16(Sun) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[4階の生物室。

黒い足跡が一筋続いた先を
無理やりこじ開けることはしたくなくて
ドアの小窓越しに、そのマネキンを見た。

「田所怜奈」。
強いひと、だったと思う。
彼女の過去や内面までよく知らないけれど
クラスの中のしっかりものだった。

その体に何を抱え込んで
何の重さに耐えていたの。

俺が問いかけても、きっと届かない。
届かないけれど、

ただ、「田所怜奈」だったそれに
切れないシャッターを切って、祈りを捧げた。]

(35) 2019/06/16(Sun) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[君たちのおしまいだけ、最後に頂戴。]
 

(36) 2019/06/16(Sun) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[……そうして、美術室からずっと
血の痕がてんてんと続く。

追おうとすれば追えてしまうほど、
それなりに多量の血液だ。

吊られた人形がたくさん見える
3年1組の教室までそれは続いて

俺は夜風に吹かれながら、
椅子に座り、窓の外を見ている**]

(37) 2019/06/16(Sun) 01時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 01時頃


──………──

[ 寝返りを打つ。痛い。
  じわじわと響く痛覚で目が覚める。
  目の前に映るのは見慣れた自宅の天井で、
  端っこにある顔みたいな木目と睨めっこ。

  そんなものも一瞬だけ。 ]


  ……


[ 痛むのは、真ん中ではなく。
  寝心地の悪い床の所為で身体の節々だったけど。 ]
 



[ 相原からの連絡は、律儀にも俺にまで届いており
  カーテンの閉め切った薄暗い部屋の中じゃ
  ちかちかと光る端末が嫌にうるさかった。 ]


  ほーん、


[ 病院に運び込まれたという人物の名前を見れば、
  ただ、それだけの声しかでない。

  毎日のように来ているであろう、
  似たりよったりの真っ赤なパーカーの上から
  ブルゾンを一枚羽織って。
 
  あの吹雪く風などない。
  深い紫の広がる空の下へと踏み出した。 ]
 



[ もちろん、向かう先はひとつ。
  養拓海という男が搬送された場所。

  大きな門構えをずずい、と見上げながら
  中に入るのを少し躊躇っていた。

  細めた眸は外にある喫煙所へと向き
  私服ならバレないだろ、と自然と其方へ。

  一度休憩が必要だ、と。
  カチ、カチ、とライターの火を点けようと。 ]


  ……くそっ、こんな時に


[ しかし、何度押しても火は灯らない。
  火のない煙草を片手に悪態をついていた。 ]**
 


メモを貼った。


[嫌だったのかな。
宇井野はなんとも言えない顔をしていた。
肯定でもなく否定でもなく、
帰って来た問いに紫苑は微笑む。]

 正直、見える訳じゃないけど、
 ネコちゃん、嬉しそうだったからね。

[嘘。女心すら分からない紫苑に、
ぬいぐるみの気持ちが分かるわけない。

でもまぁ、良いんじゃない?
少なくとも、紫苑はあのネコを可愛いと思った。]

 良いよね、ネコちゃん。
 俺も好きだよ。

[猫か犬かと言われたら犬派だけれど、
まぁ、それはさておき。]


[話の腰を折られてか、
突然の宇井野とネコの取り合わせに驚いたのか。
呆気に取られていた灰谷も
飲み物を買いに行くらしい。

そっちの方向、自販機あったっけと思いつつ
紫苑は彼女の向かった方向とは
少し逸れた場所へ向かう。
あったかいコーヒーか紅茶が飲みたいなと思う。]


[ガコン、と自販機が音を立てる。
飲み物が勢い良く落ちてくるこの音を
紫苑は余り好まなかった。
びっくりするし、容器凹んでたりするし。

閑話休題。
コーヒーを冷ましつつ
紫苑はスマホを取り出した。
通話アプリが大量の通知を告げていた。]


[その相手が誰かだなんて言うまでもなくて、
自分を引き留めるような言葉が並んだ通知を
紫苑はふぅんと感心したように眺める。

振られた時には、
これくらい泣き言を言ってもいいらしい。

自分の過去を省みつつ、
別段気が重くなることは無かった。
吹っ切れた、ってやつなのかもしれない。]


 
 悪い子だなぁ。

[度のない眼鏡の下で、紫苑は笑う。

生憎と、国語の教科書と同じで、
文字を並べられてもピンと来ない。
むしろブロック忘れてたなぁって、
親指を画面の上で滑らせた。

薄情?はて、どちらがだろう。
雑音は未だに耳から離れないのに。]


 
 ……バイバイ、はるちゃん。

[光る画面に紫苑は告げる。
多分、言葉とは裏腹に
チャシャ猫のように口角が上がっていた。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


 

  撫でて欲しいのなら撫でてあげた。
  痛みが欲しいなら痛めつけてあげた。

  愛でないと言われても、
  罪であると言われても、

  私には理解できないの。

 


 

  誰も私を理解しないのと同じ。

 


 

  でもきっと、それでいいのね。

 


 
[ 傘に、手を伸ばしかけたのは
  夢の中の大雪が、印象深かったからかしら。

  でもね、もう必要ないんだもの。
  あの世界でだって、持っていなかったし。

  玄関から一歩出た私の手に、青い傘は無くて
  夜の風の冷たさに、冷え切っていくだけ。

  やっと、あの子が死んでしまった実感を
  得たけれども、どうしましょうか。なんて、
  考えても、飼うことをやめる気はないの。

  悩んでいたことに踏ん切りがつけれたって、
  私が私なのは、変わらないんだもん。 ]
 


 
[ 明るい道を選んで、夜を歩いて行きます。
  怖い人に襲われたら、病院に着けないし。

  足取りは重くって。重くって。
  誰かを飼っているときよりも、重くて。
  立ち止まりました。独りきりは、息苦しいので。

  公園の街頭が、私の影を創り出していて
  不意に消えたりするのを、眺めていると、

  不意に、腕を掴まれて、驚きました。

  ええ、ああ。貴方は。
  いつかの、公園の小学生。
  ついさっき、マネキンを見たから分かるわ。 ]
 


 

  ……背、伸びたね


[ 受験の時、だから三年前かあ。私は笑います。
  まだまだ伸びるんだろうけれど、十分。

  彼は、腕を、振り上げて。

  あら。殴るのかしら。何て眺めていたけれど、
  結局力なく、降ろしてしまいました。 ]
 


 
[ 俯いて、顔を上げて、また俯いて。
  彼は、小さな声で話し始めました。

  その後保護されたこと。今は親戚の家に居ること。
  そこでは良くして貰っていること。

  あの日、私が二度と帰らなかった家で
  どんなに寂しくて、辛くて、憎い気持ちになったか
  ……という、ありふれたこと。と、

  それでも、あの親から遠ざけて、助けてくれて。
  一生忘れられないほど、感謝していること。 ]
 


 
[ まだまだ拙い、何歳も年下な子供の話を、
  私はふんふん と聞いてあげました。 ]


  それだけ?


[ それだけ……と、力なく返す彼の声を聴いて
  にっこりと笑いながら、腕を振り解きました。

  だって私、貴方に用は無いんだもの。
  足はね。相変わらず重いけれど、歩き出して。

  公園を置いてけぼりにしちゃいます。
  彼もきっと、すぐ帰るわ。ばいばい。 ]
 


 

  私の愛を、永遠にしないで。
  ね、皆。

 


 

  呼びかけたって、誰もいないんだけどね。

 


 
[ 私が救いだと。良い人だと思ってしまったのなら
  それは、残念だけれど、錯覚でしか無くて。

  だって、自分の所為で人が死んでも
  どうとも思わない人間を、どうすれば
  良い人だって、言えるのかしら?

  だから。私は、どうしたって悪い人ですから。
  寂しいなんて、どの口が言えるのかしら?

  病院への道を、歩きます。
  澄んだ空気が、心地良い。 ]*
 


メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[真っ暗闇を、じっと見ている。
暗闇の向こうから、見つめ返すものがあることに気づく。

ああ、母さんだ。

顔が灰色になって髪の毛が垂れ下がっているけど
あれは間違いなく家事に疲れた母さんだ。
随分と首が長いけど、何を待ちわびてしまったんだろう。]


「今日のおかずがテレビの中で水色で水を満たしているの。ペンキでしょう?赤くして。うんざりだわ。狭いからふさいで新幹線に乗りなさいよ。許さないから」


[何か、言ってる。

離婚する直前の母さん、
ずっと何いってるかわかんなかったな。って思い出した。

真っ黒な瞳をじっと見て、しっしっ、と手で追い払えば
幻影は消え去って、もとの夜の闇が戻る。]

(105) 2019/06/16(Sun) 17時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[そうして窓の傍にすわって、
桟に腕を乗せて、うつらうつらとしていたら
後ろの扉が開く音がした。

来た、のかあ。

帰ればいいのに。と思ったけど、そういえば、
君たちにお客さん用脱出口、教えてませんでした。

呼びかけが聞こえて、>>104
その呼びかけが頼りなく思えたので、少し困った。

俺がホストです、って、
今更名乗る必要あるのかな。これ。]

(106) 2019/06/16(Sun) 17時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 思い出したのはさっきだけど、そう。

 出口は、校舎裏に続く扉。>>1:139
 今は開いてるぜ、早く帰りな


[振り向かないままにそう告げる。
だってそこに高本も七月もいるだろ。
迷子になりそうな蛭野もつれていけるだろう。

人形がたくさん吊られた部屋で、
君たちのほうに振り向くのは、
右腕と顔の片方が赤く、穴だらけになった生徒だ。

ガラスの切り傷とあわせて全身が赤いので
どこからが化粧でどこからがほんとうかわからない。
お化け役じゃなかった気がするんだけど
ここのお化け(ホスト)は俺なので、仕方ない。]

(107) 2019/06/16(Sun) 17時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ……それとも鬼ごっこでもしたほうがいい?


[首をかしげて、来た人たちに微笑みかける。
椅子に座ったまま。]

(108) 2019/06/16(Sun) 17時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン


[パンが小鳥についばまれて消えないうちに
早くお帰りよ、子供達。
魔女にまとめて家に囚われたくなければ*]

(109) 2019/06/16(Sun) 17時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 17時頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[こちらに近づいてくる高本を、淡々と見ていた。
なんだよ、といいたげな目で。>>112

白い人形がゆれる。
距離は簡単に縮まる。
胸倉をつかまれて、ふと過去の光景が蘇る。>>7

胸倉をつかんで、叱り飛ばして、
目の前のこいつは、友達だっけ。親父だっけ。

……ああ、くらくらする。]

 
 俺はこの世界に残る。
 それだけのことだよ、悟。
 なあに? 何か文句あんの。

 

(118) 2019/06/16(Sun) 18時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[そうだよ、という声が聞こえて、
すっと視線を移した。>>116
七月葉子がこちらを見ている。

勝手に呼んどいて、という言葉に、
少し申し訳なさを感じた。
呼んじまったものは仕方ないのだけれど
それに関しては、謝る術を持たないので]


 それは、ごめん。
 ………戻ったら、皆に
 「養拓海が迷惑かけてゴメンっていってた」、
 っていっといて。ヨーコねーさん。


[最後の挨拶なんて聞きたくない、
そういわれ、メールの文面を思い出している。]

(119) 2019/06/16(Sun) 18時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[俺は少し目を伏せて、
「離せよ」、と意思をこめて悟を睨み
手を払おうとした。*]

(120) 2019/06/16(Sun) 18時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 18時半頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[胸倉をつかまれていた手が離れたか、
どうかはさておいて
三人>>124の様子を見てから、俺は再び口を開く。]


 ……いやなら、別に帰らなくってもいい。
 ここはじきに真っ暗になるから
 そこで目を閉じればいい。


 多分、死ねるから。
 それで終わりだから。

 ここから出ないなら、皆現実に帰れない。
 生きていたくないなら、ここに残ってていいよ。


[高本に向けていた厳しい表情を翻して微笑みなおした。]

(125) 2019/06/16(Sun) 19時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 皆俺と一緒に終わりにしちゃう?

 

(126) 2019/06/16(Sun) 19時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[戻りたいし、戻りたくない。
戻ってもいいし、戻らなくてもいい。
戻りたくないし、ここにいたくもない

それぞれ違うアンビバレンツ>>218

その在り方を謎かけのように問うたって、
きっと許されるでしょう?

生きる意味より、今は死ぬ価値が重い**]

(127) 2019/06/16(Sun) 19時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 19時頃


諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 19時頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 悪いけど至ってまともだよ


[高本に睨み返されながら、俺はまだ笑ってる。

この世界に皆がとどまったら、死ねるよ、なんて
笑顔で嘘かまことかも分からない事を吐けるくらいに
正しくて気が狂っているさ。]


 ここでやめたいから、死ぬんだよ。
 簡単だろ?
 お前、俺に「悩みなんてなさそう」>>0:151って
 言ったじゃん。

 

(139) 2019/06/16(Sun) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[メイワクな話、>>1:375って言ったよな。]
 

(140) 2019/06/16(Sun) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[じゃあ、見捨てればいい、と思うし。]
 

(141) 2019/06/16(Sun) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 そうだよ。悩みなんてねえよ。
 ここで満足に死ぬ。それだけだ。

 

(142) 2019/06/16(Sun) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[お前はそれが「できる」んだろ?]
 

(143) 2019/06/16(Sun) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[……ごめん、ちょっとカッとなった。
馬鹿な俺は、随分と雪の道でお前にいわれたことを
根に持っているようで

少しだけ声をあらげて>>142を言ってから、

俺は少し、深呼吸をして
高本の言葉が向く先をおとなしく聞いていた。]**

(144) 2019/06/16(Sun) 20時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 20時頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[どうして、こいつは怒ってるんだろう。
どうして、こいつはキョースケに何か言ってるんだろう。

なんだかほんとうに馬鹿になってしまったみたいで
悟の行動が理解できないまま>>133
俺はそれを見ていた。

俺が高本悟という男に抱いている友情は
たぶん、どろどろとした愛憎に近いものなんだなって
その時初めて気づく。

馬鹿なやつ、と見下す悟。
馬鹿でいい、と思ってた俺。

俺たちの友情、多分すごく歪んでるよな。
でも、歪んでたのは俺だけかもしれない。

だってお前はこんなにも俺に怒るわけだし。
俺はそれに、少なからず動揺している。]

(155) 2019/06/16(Sun) 21時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[言葉を向けられた先を見る。
そこには頼りなさそうにキョースケがたっていて
何か、を、ずっと考えているようなのだけれど

俺はそこに、もう一回「一緒に死ぬ?」って
投げ込んでやろうかと思ったんだ。
どうしてだろうね。わからないけど。
一人道連れでもいいかと思ったんだ。

その言葉を切り出す前に
途切れ途切れに声が聞こえて>>149
俺は口を閉ざした。

後悔しない?
最良の選択?
納得してる?
未練はない?

――……………答えは、]

(156) 2019/06/16(Sun) 21時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[拳を握りこんで、その問いを全部振り払おうとして、
キョースケの声が震えていることに気づく。
拳を握りこんで、今にも泣きそうな迷子みたいだ。

「ひまわり、まだ咲いてないよ」って
不器用な言葉に動揺して、首を微かに横に振る。

「また見に行こうな」と言ったのは、俺だ。]


 毎年、咲くだろ……
 何でそんな顔すんだよ。
 俺と一緒じゃなくても大丈夫だ、っ、……て。


[語尾が震えてあわてて笑いなおした。
別の友達と、あるいはもう見に行かないかもしれないけど
そういう未来を想像して、泣きそうになった。]

(157) 2019/06/16(Sun) 21時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[いいんだ、そんな未来。
皆が前を向いて別々に生きて行く未来なんて
死ねば見えないから。
って思う俺は、ずいぶんとわがままだ。]

(158) 2019/06/16(Sun) 21時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 未練も、後悔も、ある。
 あんに決まってんじゃん。
 でももうさ、いい。

 いつか全部壊れるなら、
 壊れる前の今で終わっちゃえばいいじゃん。

 悟。お前、このまま生きてどうすんの。
 進学先は?その先は?

 キョースケ。
 お前、このまま生きてお姉さんとうまくやってくの?
 
 

(159) 2019/06/16(Sun) 21時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 ヨーコねーさんなら、わかるでしょ。
 変わっちゃうの怖いじゃん。

 お前らどうしてそのまま生きていけんの。
 だってつらいよ。
 ……いやだろうよ。
  
 

(160) 2019/06/16(Sun) 21時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[俺は眉を下げ苦笑して、君たちに問いを投げる*]
 

(161) 2019/06/16(Sun) 21時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 21時半頃


 
[ 病院特有の香りがして、実感が湧くの。
  夜も深いと言うのに、人の気配がする、
  だけれど静かで、見える人も少ない。

  皆、集まっているのかしら。
  案外、誰もいなかったりして。

  だったら笑ってあげるのだけれど、
  そんなことは、きっと、ありませんから。

  ほら、よく見た顔がいるもの。
  自動販売機前、俯いた人物は夢の中でも
  見た彼、そのものでしたから。 ]
 


 

  おはよう、ひいらぎ君


[ もし夢の中の出来事が、本当に
  全員の記憶に残っているというのなら、
  彼も、眠っていただろうから、おはよう。

  ひらひらと手を振って、笑って、
  ぽつり と聞こえていた呟きが、
  気になったものですから。 ]
 


 

  “はるちゃん”とバイバイしたんだ?


[ 笑っているように見えたから、
  きっと。きっとね。良いことでしょう。

  だから、良かったね。って、私は言います。
  自動販売機のラインナップを眺めながら。 ]*
 


[むかしが今に塗りつぶされていくのを感じながら、
それでもあしたを手放すことはなかった。
死ぬほどのことじゃない、と思いながら、
連綿と続くきょうをおわらせてきた。

死ぬほどのことじゃない、し、
死んだら“お母さん”がますますかわいそうになるじゃないか]


………。

[気がつけば、自動販売機なんてどこにもない、
よくよく整備された植えこまれた樹と、
だだっ広い草原が広がるあたりに来ていた。
……柊の姿も追わずに適当に歩いてきたんだし、
こういう状態になってしまうのも致し方ない話か。

ぽつぽつと据えられているベンチのひとつに腰掛けて、
空を見る。それから、手元を見る。

病院内から出て、ようやく、堂々と開けるようになったスマートフォン。
片隅で通知が来たことを示すランプがともっている]



[イロハはスマートフォンの電源を切った。

それだけだ。
イロハにメッセージを寄越した相手――
母からの言葉を黙って殺すのにそれ以上は必要なかった]
 


[やたらと穏やかな気持ちに包まれながらこれからのことを考える。
今日は家に帰らない、とは決めた。
ならばどうやって夜を明かそうか。
誰かの家にでも泊めてもらうよう頼みこもうか。

不思議なことに、最初に思い浮かんだのがなぜか蛭野の家だった。
正確には、今よりずっと小さなイロハが、
ランドセルを背負って、両手にふわふわしたものを抱えて、
立てこもり先を蛭野の家のどこかに求めようとしている光景、が浮かんで消えて。


その時とは違うんだから、と、
自分に言い聞かせながら小さく首を横に振った]


[野良猫を拾ったことがある。
雨の降る道端でうずくまっていたその姿が、
あんまりにもかわいそうだから連れて帰った。
けれどウチの猫にすることは母から断られた。飼ってる余裕がないと。
ならあたしが世話する、って頑張って言ったんだけど母は譲らず。
最後の抵抗手段としてイロハは着の身着のまま家を出たのだった。猫と。

そうして立てこもり先で夜を明かし、次の朝、
一緒に寝たはずの野良猫は忽然と姿を消していたのだった。
ちゃんちゃん]


[小学生の時の話だ。今の今まで忘れてた、そのくらいの記憶だ。
現に、猫がいなくなったことに対して何を思ったかはおぼろげだ。
あんまり悲しまなかった気はする]




  ……さっむ。


[ふいに吹き付ける風にイロハは肩を縮めた。
頭は冷えたか。そろそろかな。
ただ、風邪をひく前に戻ろうと思う。
あしたを待たずに遠くへ行ってしまうかもしれないクラスメイトのいる病院へ。
もちろんあったかい飲み物を買ったうえで。

……あ、今、ちょっと、彼に言いたいことを思いついた]


死んだらズルいって言ってやるんだから……


[そう、だって、死んじゃったらあしたが来なくなるということが、
どうしたってちょっとばかりズルいって風にうつってしまったのだから。

向けるのはいつかと同じ独りよがりのないものねだりで、
だけどいつかと違って、
彼が時を閉じ込めたことをヘンに喜んだりはしない。
あの校舎(せかい)でイロハは確かにひとり舞台をちゃんと終わらせたけれど、
イロハの生は続いていく。
彼のいないあしたが来るかもしれない。
そのことがけっこう、どうでもよくなくはないから、こう思っちゃうんだ。ホントだよ*]


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[聞けない、って突っぱねられてしまって
俺は少し困ったように七月に笑った。>>162

謝りたいなら、って言葉も尤もなもので
それを聞かなかったことにするしかない。
責任、とれよ、って誰かさんに言ったくせに。]

(169) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[それから、投げかけた問いに対して
言葉が返るから、俺はそれに耳を傾ける。>>163

あなたなら、わかってくれるでしょう。
死んだほうがマシだって、何度思ったかわからない。
あの保健室で交わした内緒話
赤い目をした雪兎のような七月を思い出して

そうだろ、って聞いていたんだけれど]

(170) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ……それは……


[俺は、その言葉に声を詰まらせてしまう。>>164
何にもいえないまま七月の言葉が染みとおる。

次いで出た言葉に、動揺して視線が泳いだ。>>167
「一緒に終わらせる?」って言ったくせに
随分と身勝手なもんだと、自分で思う。>>168

自分のせいで、人が死ぬ、なんて考えてなかったから。]

(171) 2019/06/16(Sun) 22時頃

メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 期待、したよ。
 思ってたことも、あった。
 ……でも、何度期待したって
 何度頑張ったって、
 母さんは出て行くし飼い犬は死ぬし、親父は壊れるし
 駄目なことばっかりだ 変わってしまうものばかりだ。

 どこかでまだ期待してるなんて、そんなの
 ……そんなこと、あるわけねえよ

 ………………たぶん。
 
 

(172) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 ヨーコねーさんは、それ、だめでしょ。
 なんでそんな理由で死ぬんだよ。
 意味わかんねえよ

 俺が死ぬなら、死ぬの。
 ほかにやりたいこととかあるんじゃないの。


[動揺してしまって、助けでも求めるように
俺は高本の方へ視線を泳がせ、口を閉ざした。*]

(173) 2019/06/16(Sun) 22時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 22時半頃


諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 23時頃


[振り向く。校舎の中でも顔を合わせた
クラスメイトの姿を認めて、
紫苑もひらと手を振り返した。

鈴の音のような、澄んだ声だなと思った。
言わないけれど。]

 おはよ、宮古ちゃん。
 おかえり、でいいのかな。

[お互い、目覚めることができたらしい。
別段逃げることも慌てることも無く
紫苑はいつも通りに微笑んで見せた。

聞こえないフリをした問を思い出す。
今なら、あの問いに答えられる気がした。]



 ……はるちゃんのこと、好きだったし、
 あの時は会いたかったんだよ。本当に。

 でも、お別れしたんだ、さっき。

[自販機を見上げる背を眺めながら、
紫苑もコーヒーのプルタブを引いた。

良いことだった。多分。
理由も無く振られるより、気分は沈んでいないし、
何より、色々と勉強させられたなぁと思う。

あぁ、でも。
どうやったって耳にこびり付いた雑音は
離れてくれやしないな。多分、一生。

コーヒーを一口啜ってから、
はぁ、と紫苑は深い溜息をついて微笑んだ。]


 
 女の子って、本当に
 何考えてるか分からないね。

[心臓を掴まれるような感覚
夢から覚めた今も薄らと覚えている。

なので紫苑は簡単にそう締め括って、
迷って居るらしい彼女の指先に目線を移した。

怪我してないなぁと思った。
当たり前だけど。**]




   本当に出来た人間なんて 存在するのだろうか

 



  死んで 虚無感を残すのも
  生きて 苦しさを抱くのも

  もしかしたら 
  殆ど 変わらないのかもしれないけども


  3.75グラムの重たさのせいで
  天秤は釣り合ってくれないんだ
 



[ 嬉しそうだったって。なんだよ。
 柊の残していった言葉が、
 ゆる顔の猫を思い出させる。

 すきだ、なんて、口には出来ない。
 可愛いなんて、言えやしない。
 
 女々しさの一切を排した形が、
 おさまりの良いものであったから。
 振り払うように、頭を揺らした。 ]
 



  少し、外に出るか。


[ エナメルを引っ掴んで、立ち上がる。
 冷えた空気を吸い込んだら、
 淀んだものも入れ替えてくれる。

 扉を抜けたら、真っ白い息塊が広がった。

 柊が戻ってきていた。
 他のみんなはどうだろう。
 戻っていたとして、
 病院に集まるとは限らないのだけども。 ]
 



[ まだ、あちらにいるのだろうか。
 また、あちらで死を迎えたのだろうか。
 ぼんやりと考え込みながら、
 大きな歩幅でのったりと歩いていた。ら。

 ふと、目をやった小さな建物。
 喫煙所と書かれた窓越しに、
 見知った色があったものだから。 ]


  ……轟木。
    帰ってたんだな。


[ 普段は立ち入ることの無い場所に、
 扉を潜って足を踏み入れた。
 片手にある煙草を見て、
 苦笑いすれども、咎めることはしない。 ]
 



[ 人を縛る権利なんてない。
 誰かを咎める権利なんてない。

 ましてや、
 距離感を取り戻せないまま、
 初めましてのふりをした相手に。

 湧き上がるこれは、たぶん、
 罪悪感って名前をしてるんだと思う。
 口にしない ごめんね を 押し込んだら。
 クラスメイトを案ずるような、
 そんな顔の形を きちんと作れたはずだ。 *]
 
 


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[壊れるのが嫌だから死んで
でもそれを嫌がる人の死は拒んで>>181
本当に、どの口が、……と冷静に考えるだけの頭が今ない。

だから、高本に指摘されて大きく目を見開いた。>>182

結局、お前と七月の関係はどうなったのか、とか
何でそんなに怒ってるんだよ、とか。
理解が追いつかなくて困る。]

(197) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[酷い話をするけれど多分、俺って、
そこまでお前に友達と思われてる、って自覚がない。
甘えられてる自覚はあったんだけど。

一緒にいたい友達だって思ってるし
ずっと一緒にいるって約束だって忘れてない。

でもさ、やっぱりさ、人は信じられないからさ。
悟のことも信用しちゃいなかった。>>184

卒業したら全部話すって。ずっと友達だって。

どうせ口だけだろ、とどこかで思っていて]

(198) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[……そう思う癖がついた俺が、一番人を裏切ってんのかなあ。
わかんないよ。
だって永遠の愛を、とか言って結婚した二人が別れてんだぜ?]

(199) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ……うるせえよ。
 わかってるよ。
 ヨーコねーさんが俺を追って死ぬなら
 それ、拒む権利、ないよ。
 それくらい、わかってて。
 …………考えが及んでなかった。ごめん。

 でも。……
 生まれてもメーワクで死んでもメーワクなら
 本当にどう逃げろって話なんだよ、まじで
 生まれないほうがマシってか。知ってるわ

 賢いお前なら知ってんのかよ……

 

(200) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 俺には、もう、手に負えねえんだよ。

 
[疲れたよ、って俺は顔を眉間にしわを寄せて、
息を長く、長く吐いた。
目の前に洗っても洗ってもなくならない洗い物がある
そんな疲労感と絶望感が去来して、

く、と顔をあげる。>>184
せきにん。という日本語を追って、
それを口にした自分を後悔する。>>185

卒業したら全部話をする……それって、別に、
付き合ってた女を悲しませたことと同列じゃない。
俺の中では。
でも、お前の中では違うんだな、悟。]

(201) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 …………お前のほうが重いじゃん。
 何泣いてんだよ。

 俺は、お前に、
 その後どうやって生きてくのかを聞いてるのに
 意味わかんなくねえ……?

 俺がその約束守ったところで、
 お前にとってどうなの。
 俺を見下してたお前にとって。


[笑顔が掻き消えて、ぽつ、と独り言が落ちる。]

(202) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 ずっと一緒って約束した公園の滑り台……
 先に来なくなったの、どっちだよ。

 ………………待ってたのに来なくなったから
 俺の方から近づいてったんだろ。
 犬みたいになってさ。


[お前にとっての俺、って本当になんなの? って
ずうっと思ってる。
多分、言葉が足りないせい。>>174>>175]

(203) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ( ……頭痛ぇ、 )


[ずきずき痛んできた頭を抑えて息を吐く。
感情に振り回されているせいか、
それとも残りの命が短いのか、判断がつかない。

キョースケの声が聞こえて頭をあげる。>>187>>188*]

(204) 2019/06/16(Sun) 23時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 23時半頃


 

  ただいま


[ 病院でクラスメイトにただいまを言うのは、
  なんだかちょっぴり変な感じ。
  こんな機会、もう無いかもしれません。

  私も、コーヒーにしようかしら。
  どのコーヒーにしようかな。
  怪我のしていない指先がうろうろ。

  無糖と、微糖と、加糖と。
  一つのメーカーだけで沢山あるんだもの。
  あ、コーヒー飲んだら眠れなくなる。 ]
 


 
[ ひいらぎ君は、彼女……元、彼女の事
  好きだったって。会いたかったって言う。

  ココアのボタンを押しながら、頷く。 ]


  うん


[ もし、ね。誰に何を言われたって、
  貴方がそうだと言うのなら、そうだよ。

  続くお別れした、という言葉を聞きながら
  指を焼くような熱さの缶を、拾います。 ]
 


 
[ 女の子が何を考えてるか分からない
  なんて、初心なこと言うので、笑っちゃう。 ]


  男の子でも、分からないわよ?

  よう君がどうして死のうとしたかも、
  だって、分からないじゃない


[ あ、実は、分かってるのかしら。
  分かっていたら、この例えは通用しないけれど
  分かってないにこのココアを賭けましょう。 ]
 


 

  どんなに愛したって、
  何を考えているかは、分からないもの


[ 何を考えている何て。
  どれだけ、愛したって。
  どれだけ、依存させたって。

  ああ、そういえば。って、付け足します。 ]


  ……イヤホンよりメガネの方が、
  かっこいいよ、似合ってる**

 


諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 00時半頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン



 親。

[言いたくはねえんだけれど、
高本に短くそう返して>>205

少なくとも、に続いた台詞に
「ほんとかよ」って呟いた。>>206
逃げどころを見失った子供みたいに。]


 うるせえよ。じゃあ殺せ馬鹿


[首を横に振ってなじりあう。>>207
自殺したやつ相手に「ぶっ殺す」って何だよ。
理解できねえ、って、
いつもの悟らしくもない言葉に苦笑しようとして
笑えなかった。]

(218) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[そうして、逃げ場を塞がれる。>>208
生きていてほしい。
そう、なのかもしれない。
いや、そうなんだろうなあ、と思う。
贅沢なやつだな、俺って、と苦々しく思う。

こんなところに人を引き止めて
こんなところで、死のうとして
その結果人を泣かせているんだから
……少なくともあんまり褒められたことはしてない。]

(219) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[うつむいたまま、俺は高本の話を聞いている。>>210
確かに、悟の妹は体が弱い、って
誰かにどこかで聞いた覚えがある。
けれどそこまでの事、俺も知らなくて]
 

 …………そう、だったんだ。
 俺も、そーだよ。
 いえなかった。

 やっぱお前。大学いけないんだな。
 ……。
 …………俺もそもそもいけねぇけど。
 でも、お前がそんなこと思ってたのは知らなかった。

 
[ただ、力のない相槌を打つばかり。>>210>>211

ゆっくりと顔をあげる。>>212]

(220) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 約束……


[そっか、そうだなあ。
お前とはたくさん、未来の約束したっけ。
絶対に来るともわからない未来の約束を。

それで、明日また会えることを楽しみにして
明日の約束を覚えて、眠ったんだっけか。

…………そう、だったなあ。]

(221) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[悟はずっと怒ってる。>>212
怒りすぎだろ、って、聞きながら俺は思ってる。
でも、これもお前の甘えの形なんだろうなあ。
よく知ってるよ。
だってお前、親父に似てるんだもん。
真実を話したらまた不名誉だって怒るんだろうけど。]


 …………けど、なんだよ………


[そういう相槌ばかり、
ささやかな抵抗みたいに返して
聞こえた一言にずきんと胸が痛んだ。>>214

ずっとずっと、大切な友達。
もうちょっと前に言われていたら、
何か違ったのかな、って思いを馳せる。
……俺は馬鹿だから、やっぱり死んでたかもしれないけど
なんにもいわないで自殺することは、しなかったかも]

(222) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 
 …………悟。


[俺のためにわざわざ毎日肉まん買ってた、なんて
そんな事を言われて、俺は短く息を吐く。>>216
ぼろぼろと泣き出した友達を、途方にくれた目で見つめた。]


 俺も、ずっとずっと友達だと思ってるよ。
 お前と朝会いてえよ。別に肉まんなくても。

 一途すぎんだろ。……ばか


[ぽつり、と落としてうなだれるほかなくて
そこでもう、随分と、
「死のう」っていう心が折れているのだけれど]

(223) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[キョースケの声が、
聞いたこともないくらい張り詰めていたので、
俺ははっとして、その言葉を聞いていた。>>187

皆拳を握り締めて>>188
何か、を我慢していて……
それが俺にはわからないまま、
「死ぬ権利」について思いを馳せた。

多分、俺もそういうのかなあ。どうだろう。
ここに立っているのが俺じゃなかったら
俺は何て言葉をかけるのか。

そこまで考えて、こういう事をさせているのが俺、
という事実に顔をしかめた。
…………何一瞬他人事面してんだよ。馬鹿が。]

(224) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[そんなことをぼんやりと考えていたら、
荒い呼吸音が聞こえて、
俺は「大丈夫か」と声をかけそうになる。

……かけそうになって、
キョースケらしくもない剣幕に、びく、と肩を震わせた。

ここに呼んで、嬉しかった?
必要とされて、嬉しかった?

それなら、この校舎も、ちょっとは報われるのかなあ。
真っ暗に閉ざされていくだけの、冷たい校舎。

生きることはきっと、正しい事じゃなくて
ただ、人間も生き物だから、それでしかないよ。]

(225) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

  ……いつもみたいに
  「またね」をするみたいに、
  お別れができたらいいと思ってたんだ、おまえと。


[夕暮れに照らされた白い壁はここにはないけど
ガレージじみた暗闇は、あるだろう?

喚き散らされる言葉に、冷静に返すこともできず
俺はキョースケを見て、それだけを返して>>190]

(226) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[一度目、>>168
二度目、三度目>>192>>216

積み重ねられていく言葉に、逃げ場がないや。

困った、なあ、ってかすれ声だけ、小さく響いた。
笑おうとした。全然笑えないな。
やっぱり俺は、黙ったまんま困っている。]

(227) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 生きていたくなんか、ないんじゃん。 
 みんなさ、明日に希望なんかないし。
 死んだら、つらい思いしなくていいじゃん。
 死んだら……
 死んだら。
 …………もう、見れないし、会えないのかな

 キョースケ。なあ、……。
 いろんなところ、行ったよなあ。

 

(228) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[たとえば、青い空を背にしたひまわりを待ち望んで
一緒に見に行くこと
迷子になりそうなあいつの手を
ちょっと引くことさえできないし

     ・・・・
たとえば、おんなじように並べられた
雪だるまが融けていくのを
子供のように見つめることもなければ

遊具を見て、過去の約束に思いを馳せることもない。]

(229) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[窓の外は真っ暗だ。
ここは夜でもなければ昼でもない。
まして楽しい文化祭はここにはない。

何の色もない冷たいガレージの中。
こんなところで、おしまいなんだ。]
 

(230) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ………みれん、だよ、
 だってキョースケ、俺……

 

(231) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[小さく呟いて、目を見開き、顔を覆った。]
 

(232) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[寂しい。
……寂しい、寂しい、寂しい!]

(233) 2019/06/17(Mon) 00時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

  ご  め   ん……


[心が揺さぶられてしまって、
もう何がなんだか分からない。
天と地が逆になったみたいだ。

死ねば終わると思っていたのに。
こんな思いしなくて済むと思ったのに。

俺は椅子から立ち上がって、
人形たちを払いのけて、走り出した。

3年1組がある廊下を走り抜けて
目についた教室へ滑り込む。]

(234) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[そこは3年7組だった。

高本が音頭をとって
七月が名前をつけて
田所が費用を取り決めて
宮古が決定事項をまとめて
柊がつけてくれた音響があって
宇井野と作り上げたベッドがあって、
灰谷が相原と作った衣装があって
蛭野が化粧をしたおばけがいて
轟木が観客を脅かしていた

3年7組だ。]

(235) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[入り口からめちゃくちゃに走りぬけて
出口の霊安室まで辿り着く。
息を切らして膝をついて、壁によりかかって

そこで、ようやく、体の痛みに気づく。

ぱらぱらと落ちているのは、
俺の体に少し刺さったままだったガラス絵の欠片だった。

お化け屋敷を仰いで見て、
散らばった絵の欠片を見て、
荒くなった呼吸を整えようとして

…………切れ切れに声がでる。]

(236) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

  い…………いた、い

  痛い、 痛い……いたい 痛い

  いたい…………っ!
  怖い、…………嫌だ………やだ、……!!

 

(237) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[「取り残されていくのが怖いのか?」>>4:248って
 誰かの声が弾けて]

(238) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[「痛いって言っても、良いのに」>>3:40って
 誰かが、笑ってた。]

(239) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[…………馬鹿だなあ。

どうしようもなく涙が出てしまって、
叫びながら、壁をがりがり爪で掻いて

縋って、って言われたばっかりなのに
それがうまく出来なくて

嗚咽を零しながら、
俺は3年7組の片隅で座り込んで、震えてた**]

(240) 2019/06/17(Mon) 01時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 01時頃


諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 01時頃


[白い指先がホットココアの缶を取るのを
ぼんやり眺めながら、
確かにそうだな、と紫苑は思う。

関係あるかなぁ、と思うキーワードはあれど
今回の件と関係ないと言われればそれまで。

紫苑は養の事を何も知らない。
いや、彼に限らず、
他人のことを殆ど知らない気がする。

だって俺、エスパーじゃないし。
言われないことを察する能力なんてない。]



 宮古ちゃんは知ってる?
 養くんが死のうとした理由。

[なので、ホットココアを勝ち取ることは無く
紫苑はそう問うて
冷めつつあるコーヒーを啜るだけ。

それでも、眼鏡が曇って視界が悪くなるので
案外不便だなぁと思いつつも、
褒められて悪い気はしなかった。]


 
 嬉しいなぁ。
 惚れた?……なーんてね。

[嘘、と紫苑はくすくす笑い声を漏らして
コーヒーを飲み干した。

缶を無造作に放り投げる。
カラン、とゴミ箱の中に軽い音が響いた。**]


メモを貼った。


諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 01時頃


[病院と、その周りにはなじみがない。


うーん、ってうなりながらあちこち歩き回ってどうにか自動販売機を見つけた時、
先客のふたり――柊と宮古はそこにいただろうか。

そこにかれらか、そのどちらかがいたのなら。
柊とはもう挨拶したから軽く手を振るだけにしたけれど、
宮古とこうして顔を突き合わせるのは――校舎を去ってからはじめてのことだったから、]

やっほー。……よく眠れた?

[なんて、妙な挨拶をしていただろう。

3人がかりで運び出した毛布。
それを使って眠れてたのなら。
ちょっとはいい夢を、見ていられてたらいいんだけど]


[先客がいようといまいと、やることは変わらない。


イロハは自動販売機に粛々と千円札を突っ込んで、
ミルクティーと、ココアの缶の下にあるボタンを一回ずつ押して、
あとは淡々と出てきた缶と、お釣りのお金を回収した**]


メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

―― 七月へ ――


 …………戻りたいほう、は、


[記憶がなかった頃限定だよ、とか
今閉店休業だよ、とか、
そんなことは一切いえなくて、
七月の言葉に俺は黙り込んでしまった。>>242

わかってるんだよ。
自分の心を見つめれば、
二つ分、本心があるってことくらい。>>243
死にたいって心に引きずられてる別の心があることは。
そのせいで矛盾ばっかりだ。俺の行動は。]

(278) 2019/06/17(Mon) 07時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 飛び降り、んの
 どうなるかもわかんないのに?


[あのな、俺もこの世界のこと、よくは知らないから
ここから落ちて、元に戻れるかは知らないんだ。
だからその言葉を信じられない、って
気持ちで問い返して>>244

やりたいことなんて何もない、という>>245
七月を一瞬じっと見る。
それこそ泣きそうな顔で、だ。]

(279) 2019/06/17(Mon) 07時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 消えたほうがマシなわけないじゃん……


[さあ、俺は七月が何をしたのか知らないから
真実を知ったら、何してんだよ、って
怒っちゃうかもしれないんだけど

でも、知らなくても知ったとしても
消えたほうがいいとは思いはしないだろう。]

(280) 2019/06/17(Mon) 07時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[ねえ、まるで雪みたいじゃないか。>>247

雪みたいに言葉が重ねられていって>>248

降り積もって>>249

死にたがりの袖を引くみたいに>>250

そんな希望、もうなかったのに
その雪の中に埋もれてもいいかな、って
そう思ってしまうじゃないか。]

(281) 2019/06/17(Mon) 07時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 なんでそんなに、優しくしてくれんの
 ヨーコねーさん

 そんな風に、いわれたらさあ……


[とどめ、みたいな一言>>252が聞こえて
俺はあなたの手が窓に届く前に、
駆け出してしまった。
あなたがしようとした事を見届けていれば――
きっとそこで、折れていたんだろうにね*]

(282) 2019/06/17(Mon) 07時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 08時半頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
 嘘つかせないで、って、見慣れた筈の瞳が泣いていた。
 

(291) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[何で逃げ出したのかなんて、説明がつくもんか。

鬼ごっこって、>>258
俺が君たちを出口まで追いかけるつもりだったのにさあ。

君たちが逃げないのが悪いね、って
……颯太に怖がらせる方法聞いておけばよかった、って
俺はどこかで責任転嫁しながらどこかで後悔してるし

それ以上に、激しく揺れる感情を制御できなくて
見つけてしまった「死にたくない」を認めたくなくて
わけもわからず逃げていた。

ほんとうに、意味がわからねえ。]

(292) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[もっと意味がわからないのは
このおびえた犬みたいな、あるいは雑巾みたいな
ぐったりした存在を追いかけてくる君らがいるって事だ。

生きてなきゃ二度と会えない。>>260
それだけのために生きるの。
生きて、一緒に生きて、
たったそれだけのために、死ぬのをやめるの。
一緒に死のうよ。キョースケ。

なんて、まともに言葉が返せる状態じゃない。
何せ自覚してしまった「痛み」が全然笑えないもんで
俺はいろんな事を思い出してうめいてる。]

(293) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[殴られるの、やっぱ痛かったなあ。とか。
ガレージは暗くってこのまま死ぬの怖えな、とか。
置いていかれるの嫌だな、とか。

そうかと思えば、また現実に戻るのは嫌だな、とか。
また親父のいる世界に戻るの怖えな、とか。
生きるのって、痛いなあ、とか。

国語って難しいからやっぱり嫌いだ。
生きるのなんてもっと難題だから手に余る。
見たまんま、であれば苦労しないのに。]

(294) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[からん、と何かが落ちる音がする。
それがひまわり畑の絵だって理解するのに
大分時間がかかって、
それより先に、きっとキョースケの手が俺の手首を握る。
強く。

濡れた感触に目を見開いて、
手のひらの感触、手のひらから伝わる熱の強引さに
悲鳴のような呻きを止めた。>>262

それが、今まで静かに暮らしてきたお前が
そのスタンスを崩してまで伝えてきたことだって
頭が追いつくのに、時間がかかった。

赤く染まった腕が今更赤くなったって
なんにも大差はないはずなのに
わかんないな。お前の手が熱くって
傷だらけでも生きていたくなってしまう。]

(295) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 キョースケ、俺は、……おれは……
 未練にして、いいの。縋っていいの。
 わかんないよ。許されたことないから。

 

(296) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[それから、
生きて、に、生きろ>>274、が積み重なる。
かちゃりと置かれたガラス絵は、
あの思い出の場所の絵の欠片だった。

あれ、拾ってきたの、
なんて間抜けな質問がでそうになる。
許せよ、今の俺は正気じゃない。

がっと左手が壁から引き剥がされた。
キョースケとは違う強引さで、
悟が俺を引っ張ってる。]

(297) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ……悟、お前のそんな顔、初めて見たよ


[生きろ、って命令形をもう一度聞く。>>276

「俺と一緒に生きるのが当然だろ」って
平然、というより「なんでそうしないんだ」って
男の子が駄々をこねてる表情に見える。
必死だから、なんだろうな。

でも、それを冷静に指摘してやる頭なんか
今の俺にはありはしないんだ。]

(298) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン


 いつかの公園の景色が頭から離れない。
 

(299) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[悲鳴みたいな嗚咽だけ、ぽつぽつと零して
両手が拘束されてちゃ涙さえ拭えやしない。
困ったな。]

(300) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[ぐらぐらと揺れる心を引き止めるように
ふわり、と暖かくてやわらかいものが被さる。

俺はそれに目を見開いて、
それを乗せたひと、に、思いを至らせた>>288
また涙ばっかりあふれてしまう。]
 
 
 ヨーコねーさん………
 俺たち、まだ、おんなじ……?

 

(301) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[おんなじかなあ。
まだまだ、同じでいられるかなあ。>>283

俺はあなたを置いて駆け出してしまったけど
自殺なんかしてしまったわけだけれど
あなたは、俺にこうやってブランケットをかけてくれて

埋まってていい、って、声をかけてくれる。

もう随分と、俺はそれが欲しかったものだから
欲しかったものを人に与えていたのだから
与えられる優しさが苦しくって痛みさえ感じてしまう。
震えるからだにブランケットの感触がただただ優しい。]

(302) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン


「おんなじ」を信じた子供達が遊ぶ銀世界を思い出して
 

(303) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[そうしてまた、言葉が降り積もる。>>290
降り積もって積もって、……雪解けをもたらす。]

(304) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 なんだよ……
 生きて生きて生きてって……!

 そんなに道連れにしたいかよ……
 みんな、ばかだ、ばかだし…………
 
 ……俺が、一等馬鹿だよ、……っ ちくしょう、
 
 

(305) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[荒い息を整えないまま、
無理やり手首をつかんだ手を引き剥がして
無理やり、悟とキョースケの手を握る。
そうして、きつくきつく握った。

誰かのためにと整えられた手に
切り傷があったって構いやしない。

人間の頭の中には地獄があって
君たちは俺をその地獄にとどめていこうとするので
生きて、と奇特なことをいうので
その強引な手に、俺の爪痕がつけばいいと思ったんだ。
……特に悟の手には。

精神世界だからついてもきっと意味はないけど。]

(306) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 わかっ、たよ
 かえ、るよ…………
 皆がいるとこ、……っ、帰るよお………!

 怖いよ。やだよ。痛いよ。でも、
 生きる道、探すよ、>>250

 生きて、やるよ…………
 生きれば、
 それで……いいんだろ……!

 

(307) 2019/06/17(Mon) 09時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[…………なんてな。
わかってるよ。頼みを聞いているようで
君たちに縋ってることくらい。

ただ、へたくそなので、
多少の痛みが伴うことは、許されたい。

そうして、俺は君たちに縋ってから……

泣き崩れてしまって
手を握るどころでもなくなってしまって
より手近い場所にいたキョースケに
縋りつくように抱きついた。]

(308) 2019/06/17(Mon) 09時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[……。

 …………。

 泣いていられる時間は、そうたくさんはなくて]

(309) 2019/06/17(Mon) 09時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 ……………


[ブランケットを頭からかぶった俺はふらりと立ち上がる。
本当は心ゆくまで埋まっていたいんだけど、
そうもいかない。
それは現実世界に持ち越しだ。

自分の顔を隠すように、
ブランケットの端を持って押さえながら
暗くなりゆく校舎を見た。]

(310) 2019/06/17(Mon) 09時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ……ありがとう。

 
[と、皆にひとこと、ぼそりといってから]

(311) 2019/06/17(Mon) 09時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 …………。
 田所さんと颯太、…………。


[と、ハートのぬいぐるみ。

せめて、体育館に運んであげなきゃいけない。
手伝って、って俺は呟いて、
誰がついてきたかは知らないけど
迷わずマネキンのところへ行く。

体はぼろぼろなくせして、
運ぼうとする動きだけ、やけに強情だった**]

(312) 2019/06/17(Mon) 09時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 09時半頃


【人】 諸葛八卦村 ヤン



 本当に。
 ……そうか。
 そうだといいなあ。


[そんなの、奇跡みたいだな、って
眉を下げて俺は笑った。>>313

それと同時に、やっぱり生きて謝らなきゃ。と考える。
なんてったって、みんな受験生なのだ。
人生ですごく大事なイベントが控えてる時に
同級生が自殺未遂なんて、困るだろうし

許されなくても何かいっておくべきなのかなって思って
……どう謝ろうかな、と一瞬困った。]

(328) 2019/06/17(Mon) 14時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[今は、怖くない。
……怖くねえよ。]

(329) 2019/06/17(Mon) 14時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[縋りつけば頭を抱かれる。>>317
手をつなぐよりしっかり体温が伝わったので
なんだか安心してしまった。]


 ……あったかい。
 ありがと、キョースケ。


[なんだよ、俺、ちょろいな。

一瞬、俺は情けない笑みを見せて
キョースケの背中に腕を回して縋ったんだけれども
少し恥ずかしくなって、

ありがとうを咀嚼しきる前に、
するすると腕を放して
相変わらず後ろをついてきてくれる気配が
嬉しい、って気持ちを隠すように
毛布お化けになっちまう。]

(330) 2019/06/17(Mon) 14時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン




 レアだぞ。俺が泣くのは。
 ……お前もか。


[俺も初めて見たよ、と高本がいうので
俺は少しだけじゃれるようにそう言い返した。

すかした態度かふざける様子か
あるいは委員長らしい笑顔か
その三択くらいしかなかったのに
悟は随分といろんな表情を浮かべるようになった。

それがとてもうれしい。
嬉しいんだけど、

強く強く引いてくる力に
俺はすごく安心してしまうのだけれど>>325]

(331) 2019/06/17(Mon) 14時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 あで。やめろ
 俺けが人。けが人。


[軽く小突かれて口を尖らせる。>>326
少し元気になった悟は、
随分と良い顔をしていたので、
なんだよ、って、俺は少し悔しい。

プライドがエベレストじゃないお前とか
もうただのイケメンじゃねーか。戻せ。早めに。
いや、でもお前の性格の悪さは天然記念物なので
やっぱ戻らなくていい。

ぐにゃぐにゃと毛布の内側で考え事をしながら]

(332) 2019/06/17(Mon) 14時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[冷たい校舎を歩いていく。

四階にある田所さんのマネキンを抱きかかえて、
散らばる破片をかき集めて、崩さないようにして

あるいは、
三階にある颯太のマネキンを連れて行って
ハートを、しあわせそうな猫の隣に連れてって、

随分暗くなった体育館で、
俺は少しの間、手を合わせる。]

(333) 2019/06/17(Mon) 14時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[あのな。ここでの死は、現実の死ではないんだよ
でもな。死の夢は再出発を示すから]


 ……みんなにいいこと ありますよーに


[どの口が? といわれないうちに、俺はお祈りします。
この地獄に神様はいないけれども
より良い明日を願うことは、自由だから。**]

(334) 2019/06/17(Mon) 14時頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 14時頃


──喫煙所──

[ 吐息によって口許がただ湿るだけの筒をそのままに、
  ぼんやりと喫煙所の窓の外の景色を眺めていれば

  塊になって動かないマネキンではない、
  ひとりのクラスメイトの姿が視界に入る。 ]


  ん、まあな
  ……要るか?


[ 彼自身にこの場が似合わない訳ではないだろう、
  しかし制服というものはこの空間に異質だが、
  敢えてか。オイル切れのライターでは灯せない、
  火のない煙草を一本差し出して。 ]
 



[ どんな感情をしているのだろか。その顔は。
  読み取り切れない、きちんとした表情を見ても
  轟木楓太の表情は相も変わらず不愛想なまま。

  差し出した煙草の行方がどうなろうとも、
  ポケットの中へと手を忍ばせて別のものを探り。
  やはり、2つ目のライターは見つけられない。
  諦めたように溜息を吐けば、咥えていた一本を
  箱の中へ押しやるように戻してしまおう。 ]


  堅治、首平気か?


[ なんて、あのマネキンの姿を思い浮かべて
  マフラーに覆われた首元を、ちらと横目で見る。 ]
 




  お前、何か悩みでもあんの?


[ 何気なく吐き出された、帰ってた
  それは、どこかであの冷たい校舎での出来事を
  本物のものとして表しているようだった。

  教室で、彼の机の上に残されていた一冊。
  心理学の本を思い浮かべながら、何気なく問うた。

  あれは、もしかしたら
  ただの夢じゃなかったのかもしれない。
  もしもあの死が再出発を示すんなら─── ]*
 


メモを貼った。


メモを貼った。



[ 本来ならば、
 20を超えてから立ち入るべき場所。
 制服という異質さは、
 背丈一つで誤魔化せる。

 歩み寄り、壁に背を預けた。
 差し出された一本を見下ろして。 ]


  ……ん。


[ 持ち上げた指に、挟んで、受け取った。
 吸いもしないそれは、
 手慰み以上のものにはならないけども。 ]



[ 火がないのだろうか。
 不愛想な形をした顔の、
 むすりとした唇から離れた煙草が、
 箱の中へ戻されるまでを見て。 ]


  首か。
  何てことねぇよ。


[ 自分のマネキンを見てはいないが、
 大方、どうなっていたかは想像がつく。

 さして痛くもない首。
 なんとなしに、窓を見て。
 マフラーをすこしだけ、ずりおろしてみる。 ]
 



[ 窓にうすく映る虚像。
 首に、薄い絞め痕が残っていたけども、
 大したことはない。
 すぐに、マフラーを元に戻して。視線も戻して。 ]


  ……なんだ、藪から棒に。


[ 苦笑い。
 悩みがあるようにでも見えたか。
 よもや、あの本がそう思わせているなんて、
 宇井野は考えもしないのだ。 ]
 



  俺は、まぁ、あるにはあるが。
  吹っ切れたな。もういいやって。


[ 自分自身に嘘を重ねる分、
 ないと言い切るには口が重くなる。

 冷たい校舎での出来事が、
 本物だって悟っているから。 ]


  今でも、
  それなりに、生きて行けてるから。
 



[ あの世界での死が、再出発を示すなら。
 何一つ間違いではないのだろう。

 新たに拓けた道が、
 只明るいだけとも限らない。 ]


  ……俺なんかよりも、
  他のみんなの方があるんじゃねぇの。
  そういうの。


[ 養はもちろんのこと、だが。
 指に挟んだ煙草を口許に寄せて、
 また、離した。
 胸元に燻ぶった妙などよめきは
 煙草のせいにしてしまえば、良い。 *]
 


メモを貼った。


 
[ だって私達、ただの人間だものね。
  そんな超能力があったら、楽しいかしら。
  苦しいかもしれないけれど。 ]


  知らなあい


[ だってよう君、私のペットじゃないもの。

  ニュースの情報は限られていて、
  夢の中の記憶と掛け合わせて、
  お腹、痛かったんだなあって。それだけ。 ]
 


 
[ 冷たい手の中のココアが、段々と
  丁度いい温度になったから、開けるの。
  甘ったるい匂い。眠くなっちゃう。

  イヤホンの無い姿を褒めたら、
  惚れた?なんて。流石ひいらぎ君だね。 ]


  そうね
  好きになっちゃおうかな


[ 今までずっと、ペットの事で手一杯だったもの、
  恋愛なんて、してこなかった。
  好きな人でも作れば、変われるかしら? ]
 


 
[ 缶がカラン となった時にね。
  いろはちゃんがやってきました。 ]


  おはよう、いろはちゃん
  無事出れて、良かった


[ ひるの君の話は、正しかったみたい。
  校舎の中で夜を超えた時の記憶……あるいは
  夜を超えなかった記憶は、最早遠くて。

  二つのボタンを押していたのですから、
  私はびっくり、不思議な顔をする。 ]
 


 

  ふたつ飲むの?
  ようこちゃんの分?


[ ふたりは、仲良しですから。
  首を傾げながら、尋ねます。 ]*
 


メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[帰る、って言った時に、
ヨーコねーさんはまたやっぱり、ぽろぽろ泣いていた。
また女の子を泣かせてしまった。

ごめんなあ、って苦笑することも、
傷ついてしまう肌をいたわることもできなくて

俺はただ、優しい言葉にこくこくと頷いた。>>344]


 ……うん、 みんな、おんなじ。


 …………うん。


[みんなで帰ろ。
一緒に帰ろう。
その言葉をかみ締めて俺は生きることにする。>>346]

(354) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[たくさん、酷いことをしたし
恐らくはなんにも解決しちゃいなくって
いたずらに、巻き込んだ皆に
辛い思いをさせただけかもしれなくて……]

(355) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[俺は少し後悔するように暗くなりゆく校舎を振り向いた。
文化祭の面影は、まだ廊下のあちこちに残っている。

ぱちぱちと瞬いて消えていく蛍光灯の光に
少し、追われるようにして足早に
その葬列めいた行進は進んでいった。>>335

きっとずっとお別れだ。
ここに二度と来ることはない。

だから、最後に、
俺はこの場所に切れないシャッターを切って、]

(356) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[終わっちゃうなあ。
って
そういう言葉だけ飲み込んで、前を向いた。
ちらちらとこっちを向いてくる悟に、
なんだよ、って笑いかけて>>338>>339>>340]


 ( 帰ったら、もっとちゃんと話せるのかね )


[明日の事は何にもわからないから、
悟にまた会うことを楽しみに、歩を進める。]

(357) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[弔うような、あるいはただ祈っているような
不思議な時間は、どれだけ続いただろう。>>349

初詣の神社でそうするように
「何願ってたの」って聞いたら、
キョースケのお祈りは聞けたんだろうか。>>351

どんな願いであっても、
それが叶いますように。

隣でお祈りをしながら、そう思った。]

(358) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 

 ……は、はいって……
 入ってるよ、たぶん


[俺はヨーコねーさんから降って来た言葉に、>>348
ぱちぱちと瞬きして、思わずそう返した。
あんまり自分を勘定にいれるのが得意じゃない俺だ。

少し頬を掻いて、言い直す。]


 俺を含めて、みんな。いーことありますよーに。


[これで大丈夫、と立ち上がって、
帰ろう、っていうキョースケと悟に頷く。

それから、ヨーコねーさん、と呼びかけた。]

(359) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 あのさ。


[ちょっと体を寄せて、小さく耳打ちをする。]

(360) 2019/06/17(Mon) 20時頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン


[耳打ちを終えると、

わざとらしく悟に笑いをくれてやり、
内緒話を明かすこともなく歩きだす。

こっちこっち、ってキョースケの手を引いたりして] 

[少しずつ、少しずつ、世界は暗くなっていく。]

(361) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[校舎裏の出口に向かおうとして、
ぴくり、と俺は逆の方向を見た。]

(362) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

          

[…………鳴き声が聞こえる。]

 

(363) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

  

 …………、
 こっち。


[皆を別方向に促しながら、

そんなに追いつくのが難しい速さでもなく
俺は一階の昇降口に辿り着く。

シャッターは開いていた。
真っ暗になった校舎に光が差し込んで
その中で犬が一匹、丸い尻尾を振って、わん、と鳴くと
光の中に消えていった。]

(364) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[幻が消えた後には、ただただ、出口がある。

真っ暗な中ぽっかりと開いたガレージのシャッター。
冬であるはずなのに、昇降口に射しこむ陽射しは夏のよう。
外に見えているのは――――……]

(365) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[……そこが正しく出口であると、
俺は理解しているのだけれど
やっぱり、少しは怖さも残っているので。

俺は振り向いて、皆に笑いかけて両手を伸ばす。]

(366) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
  

 悟。ヨーコねーさん。キョースケ。
 帰ろう!

 
 

(367) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[冷たい校舎の外に見えていたのは――

 ――――…………どこまでも蒼い、快晴だった。*]

(368) 2019/06/17(Mon) 20時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 20時半頃


[「おはよう」だって。
―――うん、その挨拶は何だかしっくりくる。]


まあ、ね。無事だね。
ルリちゃんこそ無事で何より。


[ふだんの挨拶みたいな調子でさらっと、言った。
無事に帰れる事例は多い……らしいけど、
生きて、動いているクラスメイトの姿を見るとちょっとはほっとする]


[重々しい音とともに吐き出される缶の数はふたつ。
それを見届けていたらしい宮古から疑問が飛ぶ。]

あ、 そう、じゃなくて……蛭野くんの分。
学校に行く前に奢られちゃいましてね。
で、いつか返す、って言った手前とりあえず買っておくかー……って思って。

[ようこちゃん、と。なんだかんだ気がかりにしている人の名前が出てきたから。
苦笑を交えつつ正直なところを話す。
奢られたことすら養の世界での一部にすぎなくて、
蛭野の財布には1円たりとも損失がないにしても。
イロハはおごってもらったミルクティーの缶の温かさをおぼえていた。
だから借りを返そうと思った。それだけのこと]


[宮古が言っていた賭けの報酬は。
ちゃんと宇井野の手にわたったのだろうか。
そんなことを考えたから、イロハは訊ねてみたくなった。
ハッピーエンドを信じるかどうか]


  ね、みんな、ちゃんと帰ってくるかな。
  養くんも。
  



  あたしは、……なんとかなるって思うんだけど。


[そうしてまた賭け、という言葉を思う。
イロハの言ったことのあたりはずれをその対象にすることは、
……外れた時にもやもやしそうだから、
話はいったん終わりとばかりに曖昧に笑う。
右の手の中には、自販機から取り出した小銭のじゃらじゃらとした感じが残っている*]



[ 一本は、彼の指先へと収まっていく。
  意外、と思ったのは真面目そうな堅治が
  言わずとも受け取るとは思わなかったからだ。

  そして、可愛さの欠片もない光景に馴染む姿から
  マフラーに沈む顎を眺めてみていれば、
  首元を暴くように伸びる指先が見えた。 ]


  ふぅん、


[ 窓に反射する堅治の首元に薄ら残る痕。
  双眸も同じように薄まれば、そっと逸らす。 ]
 




  心理学の本。持ってんだろ?


[ あの本があったから。とでも言いたげに答えて。
  それでも、返答に深追いをするでもなく、
  また、ふぅんとだけ答えてから壁に寄りかかる。 ]


  まあ、な
  それなりに生きていけりゃ、今はいいか


[ 同意を示す。
  吹っ切れた、かどうかは分からないけど
  自分自身で固めた鎧を嘘にしたくなくて
  なんでもない、みたいに簡単に頷いた。 ]
 


メモを貼った。



[ 再出発をするといっても、人はそう変われない。
  頷くみたいに、簡単には変われないのだから
  何かを捨ててきたからと言っても、
  結局のところ、俺は俺のまんまだったけど。 ]


  誰しも、悩みはあるのかもしんねぇなあ
  ……でもな、今は堅治の話してんだけど?


[ 自分より目線のやや高い堅治の額に
  いっぱつデコピンでもおみまいしてやろうか。
  伸ばした指が果たして届くかは分からないけど。

  煙など立たない堅治の手元にある煙草を見れば、 ]
 




  火。ないと意味ねぇだろ
  いらないもんはちゃんと突き返せっての


[ 弄ばれるだけの煙草に肩を竦めれば、
  そんなに安くないんだからな、と付け足して。
  よいしょ、っと凭れた壁から離れる。 ]


  探しに行くぞ、火。*

 



[ たくさんのものを受け取って、
 全部が馴染みの深いものになった。
 てんとう虫を好きになったみたいに、
 煙草だって 大人になったら、
 持ち歩くようにもなるのだろう。

 理想を描くための時間ばかり覚えた指に、
 大人の嗜みを教えてやるのも悪くはない。

 それだけだ って、思いこむ。


 同級生の煙草を咎めるような真面目さもないし。 ]
 



  ああ、あれか。
  

[ 持ってただけだ、って風に。
 短い答えで区切りをつける。
 心理学の道に進むわけでもないのだから、
 悩みを抱えるが故と思われてもおかしくないか。

 同意が見えたら、
 ほんの少し、安堵した。
 固めて形を整えた鎧の内側は、
 覗かれてしまうことを怖れている。 ]
 



[ 世を渡る器が出来ればそれで良い。
 人生の半分以上をかけたって、
 中身は変わってくれなかったから。 ]


  ……ははっ 
  そこは誤魔化されてくれよ。


[ あでっ て
 わざとらしく声を上げた。
 デコピン一発で腫れやしないが。
 額をゆるく、さすって。おろして。 ]
 



  どうせ、大人になれば付き合うもんだろ。
  火のアテ、……ああ。


[ 問いを遮る。
 なるほどな、って、病院の方を見た。
 壁から離れて、扉に手をかける。
 安くない煙草のおかえしは、
 自販機のジュースでどうだ、って、わらって。

 外に出たらまた、
 冷えた風が頬を撫でる。
 頭の中が 雪がれたようだった。
 持ったまんまの煙草をくるりと回して。 ]
 



  ……友達とな、久しぶりに会ったんだ。
  会ったけど ひさしぶり、って、言えなかった。
  俺が、昔から変わりすぎて、
  どんな顔すれば良いのかわからなくて。
 
  ごめんね、って、気持ち。
  ずっと引きずってる、って。

  だた、俺が情けないってだけの悩みだ。


[ 軽く流してくれって、浅く笑う。
 友達本人に言うのはどうだって、
 そう、思いもしたけども。

 気づいてないから。
 気づいてないのを良いことに、
 ごめんね を、押し付けたかった。それだけ。 ]
 



[ 昔も今も 怖がりなままだ。
 ひさしぶり、って、いったら。
 嬉しい が、あふれてしまいそうで。

 おともだち で、いるには。
 たぶん 今の形が一番、
 綺麗に収まってくれるとおもう。

 それで、良い。
 自己満足にすぎないって わかってるけども。 *]
 


 
[ 奢って貰っている、という言葉を聞いて
  不意に思い出してしまいました。 ]


  あ、私もういの君に奢って貰ってる


[ 買った方が良いのかな。
  でも、あれは賭けの分だし。

  やっぱり、ういの君のお財布も、
  お汁粉の分は、減っていないんでしょう。

  それで奢り返すのは、ちょっと不満です。
  だから私は保留にしちゃいましょう。 ]
 


 
[ ココアを飲むと、甘さが舌に残ります。

  やっぱり、どんどん眠くなっちゃう。
  ココアを選んだのは、間違いだったかも。

  うつらうつらとしていたら、
  いろはちゃんが話しかけてきて、 ]


  どうだろうね、……えへへ


[ 可愛いいい子が、こっちで泣けるようにも
  きっと連れて帰ってくるでしょうから、

  賭けるのならば、そっちかしら。 ]
 


 
[ きっとね、どんなに夢の中で戸惑って、
  怖がって、苦しんで、泣いて、笑って、
  希望の光を見たとしても、

  ここには、現実が残るだけよ。

  死ぬくらい自分を悩ませた真実がある世界に、
  戻って、痛みに目を覚ます、だけ。 ]


  でも、大丈夫よ、きっと


[ よう君はきっと、痛い、って言えるから。 ]*
 


[ゴミ箱の中で、カラン、といい音がした。
よく聞こえる耳は、彼女の呟きも拾った。
紫苑は目を細めて微笑む。]

 じゃあ、付き合ってみようか。

[買い物にでも誘うような告白に
彼女が答えるより先に先客が来たので、
紫苑は何事も無かったように
歩み寄ってきた灰谷に手を振った。

迷子にでもなってたのだろうか、と紫苑は思い、
無事に着けてよかったね、とも思う。
終わり良ければ全て良しだ。]


[それにしても。
紫苑は目線を灰谷の手元に移す。

ホットココアとホットティー。
そう言えば宮古もさっきココアを買っていた。

女子はホットココア好きなんだろうか。
わざわざ聞こうとは思ってないけれど。]

 人気だね、ホットココア。
 俺も飲もうかなぁ。

[お金を入れて、ボタンを押そうとして
紫苑はあっと声を上げた。

灰谷の運が良いのか、紫苑の運が悪いのか。
ホットココアのボタンは無情にも赤く光っていた。
『売切』の二文字に紫苑は眉を下げつつも
口角を上げて微笑んだ。]



 ラッキーだね、灰谷ちゃん。
 きっと良いことあるよ。

[だから、きっと。
待ち人も帰って来ることでしょう。なんてね。

代わりに紫苑はホットティーのボタンを押す。
またガコンと大きい音がして、
毎度の事ながら紫苑は身を縮こませた。

大きな音は好きじゃない。**]


諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 23時頃


メモを貼った。


【人】 諸葛八卦村 ヤン

[ざんねん。ランドセルにバッタを入れるより
きっと悪質ないたずらです。
覚悟しとけよ、悟。

……なんてな。
ヨーコねーさんと笑みを交わしながら
俺はただ「わかってる」に頷いた。>>388*]

(398) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[出口へと皆がやってくる。
だから俺も、行かなくちゃいけない。]

(399) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[出て行く直前に振り向けば
冷たい校舎がまだそこにあった。

再び戻るまい、と思うことはあれど
俺も人間だ、あそこに戻って
再び閉じこもることもあるのかもしれない。

けれども、その日が来るまで――
俺が時計の針をもう一度止めていいと思える、その日までは
かの校舎に「さようなら」を言っておこう。]

(400) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[昇降口から外へ出てから、
光の中で捕まえてくる手を握り返した。強く。>>386
君たちが俺と真っ暗な校舎から出て行けば
子供の頃幸せに遊んだ>>382青空が光に変わる。

逃げ場はもうどこにもない。>>393
潜む暗がりもなければ、
深く積もっていた雪>>397も、今はなくって

どこに辿り着くかもわからない光の中で
俺は最後にひとりずつ抱きしめた。

……ちゃんと抱きしめられたかは、
まぶしくって見えてないから、わかんないんだけど

犬の体温くらい? 
……それくらいのちょっとばかしの暖かさは
感じてくれると嬉しい。

ありがとう、って心ばかりの礼だ。]

(401) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[……大丈夫。
最後に少しまぶしいけど、
怖くないよ。>>373]

(402) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

[真っ白い光の中で、
この言葉が聞こえているかどうかはわからない。
だけれども、三人に向けて言うだろう。]


 またな、ともだち。
 さようならじゃなくって
 「また会う」ことをいつまでも願ってる。

 だからさ。
 今ここで君たちを止めたりはしない。
 時計の針を止めることはしないでおくよ。

 
[君たちと見る明日は、どんな景色だろう。
俺は、ずっとそれが見ていたくって
君たちをここに閉じ込めた。]

(403) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン



 あのな…………
 きっと滅多に言わないから、
 今言っとく


   …………君たちの事が、大好きだ。

(404) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン

 
[だから、どうか]

[願うことはひとつ。]

[おはようのその先で、君たちの笑顔が見られますように。]
 

(405) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

【人】 諸葛八卦村 ヤン


[冷たい校舎の時は――――――。]*
 

(406) 2019/06/17(Mon) 23時半頃

諸葛八卦村 ヤンは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 23時半頃



[ 偶然持っていた、にしちゃできすぎてもいるが
  堅治がそう言い切るのであれば、そのまま。
  心理学の道に進むかどうか、なんて会話も
  したことはなかったように思うので、
  どちらかなんて判別もつくはずがなかった。

  勢いよく弾いた爪の先っちょでは、
  堅治の血色の良い色をした額を何にも変えられず
  ただ、さすられるのを眺めるだけになった。 ]


  ま、火があるかどうか知んねえけど……


[ 火のアテ、と聞けば眉間の皺が深くなった。 ]
 




  他人に無理して合わせる必要なんてない、だろ
  ……嫌なもんは、はっきり嫌って言えねえと
  苦しくなんのはお前自身なんだから

  煙草、害しかねえんだぞ?


[ そんな害まみれの煙草で満たすしかなかったのは。
  俺の方、なんだけど。 

  扉が堅治の手によって開かれれば、
  追うように喫煙所から外に出るだろう。
  吸い込んだ空気は綺麗だ。薄汚れてない。

  そうして、煙草のおかえしについては、
  自販機のジュースにつられるような男じゃないが
  今回は仕方ないので、その笑顔と提案を
  甘んじて受け入れようじゃないかって、顔をして。 ]




  ……まったく変わんねえ人間なんていなくね?
  むしろ、気づかない相手こそ問題あるだろ。

  もしも、本当にともだち、ならさ。
  堅治が昔から変わっちまってたとしても、
  ひさしぶりなら、嬉しいもんじゃねーの?

  ま、一般論としてだけど。


[ 明かしてくれた悩みの話を聞いて、
  同じ奇妙な体験をしたクラスメイトの枠から
  一歩だけ、おともだちに近づけた気がして
  俺はすこしだけ、嬉しいって気持ちが湧く。

  ごめんね、が押し付けられたなんて
  一ミリたりとも思っちゃいない。 ]
 




  つうか、情けねえとこ見れて俺は親近感湧いた
  完璧超人な宇井野堅治が、思ってたよりも
  人間らしかったっていうのが。な?

  ……ほら、怖え校舎に閉じ込められた夢。
  あん中でも、お前怯えてたろ
  窓の外眺めて、とか。マネキン見て、とか。


[ 少しふざけたように笑いながら、
  両手で幽霊を示すようなジェスチャーをする。 ]
 




  怖がりの堅治くん。俺が守ってやろーか?


[ なんてな、と。からかうように言いながら
  病院の入口の方へと歩き出していた。 ]
 



[ 綺麗な空気をすこしだけ肺の中へと吸いながら ]*
 




  迷子してるよ。
  たぶん、これからも。

 


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ヤン 解除する

処刑者 (4人)

ヤン
233回 (6d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.101 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび