人狼議事


212 冷たい校舎村(突)

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 ろくでなし リー


[朝。チャイムが鳴る前に、俺は目を覚ます。
まだ、学校だった。

ゴゥゴゥ。風鳴りは、止まない]


  …………。


[ブレザーに着替えて、そろりと教室を抜け出して、
休みなく瞬く電飾のトンネルを進んでいく。

教卓の上に置かれてあったメモ。>>4:212
綺麗な字。「帰る方法を探します」
小さな字。「皆で帰ろうね」

まるで別れを告げるみたいなそれを、思い出した時]
 

(0) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー





     [ チャイムが、鳴った。>>#0 ]



 

(1) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

メモを貼った。


【人】 ろくでなし リー


[それを、漫然と聞いて、そして、
それを見つけたのは、階段に差し掛かった時。
一体のマネキンが横たわっていた。>>4:244]


   昴……。


[色素の薄い髪に男子の制服。
間違いなくそれは昴のマネキンだった。

ああ、“帰れた”のかって、思って。

でも、俺もそろそろ帰れるんじゃないかって
そう思ってたのに、俺はまだ、ここにいる]
 

(2) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー



[ふと、思い立ってスマホの電源を入れる。
あのメール、なんて書いてあったっけ?

……なんだか、風鳴りの音が激しくなった、ような。

だけど構わずに、メールを、開いて、
そして、目を見開いた]

 

(3) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー




  [ ―――― ああ、そうだ。


   こいつは、死を望んでなんかいねェ。
   ただ、死んで“みたかった”だけなんだ ]


 

(4) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

メモを貼った。


【人】 ろくでなし リー

―  回想:分からない話  ―


[感情が分からない事を、
しょうがないって、諦めながら生きてきた。

自分がどこかおかしい事も、しょうがないって。
人と違う事を知っていて、諦めてた。


でも、一緒に文化祭を作り上げてきた
みんなと過ごす時間が楽しかったから。

怒られたり、苦笑いされた事もあったけど、
それでもみんなの事が好きだったから]
 

(5) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー



[だから、諦められなくなった。

みんなと同じものに――――“感情を持った人間”になりたかった。

そうじゃないと、
一緒に居られないんじゃないかって、思って、]


[ だから、]

 

(6) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー





     [ 死んでみれば、怖いって思えるんじゃないか? ]



 

(7) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

[夕日が山の端に掛かって落ちる光景を
学校の屋上から眺めてた。

いつか、通に見せた時とは違って、
荒々しい風が赤く染まった街を駆けていく。

ゴゥゴゥと風が髪の毛を乱すのも構わずに、
スマホを開いてメールを打っていた。

死ぬ気はなかった。
けど、もしかしたら死ぬかもしれない。

そうなったらそうなったで、別に構わなかった。
命を失う怖さってのが、分からなかったし。

さよなら、ありがとう、は、伝えなかった。
死ぬか生きるか、分からなかったから。

送った後。思い出して、もう一通作成する。送る]

(8) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[「人を人たらしめるものとは、何ぞや?」


この問いに答えなんて決まってなくて、
きっとたくさんあるんだろう。

でも俺は“感情が分かる事”だと思った。
自分のも、他の誰かのも。

それが出来ない俺は、果たして人間なのか。

だから、欲しかったんだ。
―――――― 欠けているもの が]
 

(9) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[フェンスの向こう側に立って、眼下を見下ろす。
風の音だけが耳に届く。
夕日の赤が目に染みて、目を閉じた。


―――― 宙に傾く身体を止めるものは、何もない。


激しくなる風鳴りが響く中、
俺は目を開けて、そして、苦笑した]
 

(10) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー




  ( やっぱり、駄目か )



[死のうとしてるのに、心は全く揺れ動かない。
あーあって、他人事みたいに思って、

身体が地面に叩き付けられるその瞬間まで、
俺は ―――― 笑ってた]

 

(11) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

         [ グシャッ ]

(12) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー



[何かが硬いものに叩き付けられるような
激しい音の後、風鳴りの音は聞こえなくなっていた。
もう何も、スピーカーからは流れない。

だけど、そんな事、気にしちゃあいなかった。
俺の目は、メールに釘付けになっていた]

 

(13) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー



   ………… はは。

   あはははは!
   なんだ!そういう事かよ!


[おかしくて、おかしくてたまらない。

紛らわしいメール文。
消えない電気に派手なイルミネーション。
スピーカーから聞こえる声と音。
黒板に書かれたたくさんの目。

全部、全部、俺の中にあったものだ。


―――――――― ここは、俺の世界だ ]
 

(14) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

[瞬間、電飾が砕け散った。

次から次に、勝手に壊れていく。
カラフルな色が消えていく。
教室に、廊下に、ガラス片が散らばる。

廊下の電気は急に壊れたみたいに、
付いたり消えたり、明滅を繰り返す。

ぱらぱら。ガラスが床を叩くおと。

一歩踏み出せば、それを打ち消すように、
ぱり、と足裏で音がする。

ぱり、ぱり、ぱりり……。

熱に浮かされたように、ふらりふらりと、
昴のマネキンを通り過ぎ、階段を昇っていく]

(15) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー



 [ アンタらが、もし気まぐれに、
   あるいは偶然に、あるいは必要に駆られて
   始まりのチャイムと共に届いたメールを開いた時。


   差出人を化かして、隠した、文字の羅列は
   崩れるように形を変えて、元の姿に戻る。


   そこに並ぶのは、一人の、人でなしの名前だ ]

 

(16) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー





     [ 「差出人:橘 理一」―――― ってなァ ]



 

(17) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[三階を歩いている時。
理科室に差し掛かって、足を止める。
扉をじぃと見つめた後、それを開いた。

さっき見た時は、黒板に、
落書きみたいな白い目が覆いつくしてたのに、
今その目は、全部、赤いチョークで塗りつぶされている。

でも、そんな事はどうでも良かった。

水野のマネキンに近づいて、
その胸に刺さっている銀色を見つめる]
 

(18) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[いつか、那由多が手を伸ばして、
掴まなかったそれを、掴んで、引き抜く。

血は、もうでなかった。

包丁にこびり付いていた血を、
窓に掛かっているカーテンで拭き去り、
腰の後ろのベルトに抜き身のまま、差した。

羽織っているブレザーはそれを隠すだろう。
それから理科室を出て、その足は屋上へ向かう]
 

(19) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー




  [ この世界の始まりであり、

         終わりでもある、その場所に ]**


 

(20) 2017/03/18(Sat) 00時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 01時頃


メモを貼った。


 
           [ ────── ゆさり、 ]
 


[肩を揺すられる感覚で、私は目を覚ましました。
寒々しい、リビングの真ん中。
テーブルに突っ伏して、私は眠っていた様です。

  「遅くなってごめんな。
   病院には行けた?」

私の肩を揺する父が、そう尋ねてきます。
それと共に、こんな所で寝てたら風邪ひく、だとか
如何にも父親らしいお小言を、一つ。

……けれど、私はそれに返事をするでもなく
半ば呆然とした調子で、父を見詰めて]


 
 …………ただいま

[「おかえりだろ?」って、父は笑います。

ううん、違うよ。ただいま だよ。
そうは思っても、私は微笑むだけ。
肩に添えられた手を、そっと取って
その勢いのまま、着替えもしていない父に抱きつくのです。

外から帰ってきたその体は、ひやりとしていますが
暖房もつけないリビングで寝ていた私の体も、
意識してしまえば、酷く冷えていると気付きます。

だけど、今はそんな事、どうでも良いのです]



 お父さん、私、お母さんに会ったよ。
 全部、聞いたよ。

["貴方と血が繋がっていない事も聞いた" と
言外に、そんな意図も含ませた囁き。

父は、全て解っていた風に嘆息して、
一度だけ、肯きました。
……いいえ。掠れた声で、一言
「ごめんな」って いつだかみたいな、謝罪]


 私とお母さん、すごく、似てた
 だけど────

[あの人みたいに、なりたくないの。
昏い本心は、喉の奥に突っかかって、出てきてくれません]


[だけど、父は言うのです。

  「似てないよ」

って、私の心底欲しかった言葉を、事も無げに。

  「似てないよ。
   ちよは、ちよだからね」

言い聞かせるみたいな、優しげな声音。
もしかしたら、父は
私の悩みを、察したのかもしれません。
いいえ、それは流石に、希望的観測でしょうか。
もしかしたら、ただ、事実を言っただけかも。

だとしたら、それでも良いのです。
父が"似てない"というのなら。
きっとそれは、誰に言われるよりも、確かな事実で]


 
 うん。…………そっか。

[最後に一度、ぎゅっと縋り付いて
私は、父から体を離しました。

優しげな笑みには、少しの翳りが。
母と会ったという事実を告げて、
傷付けてしまったのかも、しれません。
だけど私はもう、
踏み込んで来ないでとは、言えないのです。

私が、自分でつけた傷の理由を
父にもちゃんと、伝えなければいけないと……、]


[そんな思案が中断されたのは、
ついさっきまで居た場所を思い出したからでした。

冷え切り、時の止まった校舎。
誰かの、心のなか。

……そういえば。
先に消えた皆も、ちゃんと帰って来れたのでしょうか?
私が此処に居るのです、問題無いとは思いますが
それが確実とも思えず。

慌てた様子でスマホを取り出す私を、
怪訝そうに見る父にも構わずに、
ロックを解けば、一通のメールが目に入りました。

──── 水野つばさ。
ほっと息を吐くのは、まだ、早く]


 
 …………おとうさん、
 私、病院行かなきゃ。

 違うの、そっちの病院じゃなくって、
 友達が、学校の屋上から、飛び降りたって……

[彼女は帰ってきていたのだ と
喜びと共に開いたメールの内容に、
私の心はすぐに萎んでしまいました。

幸い、"彼"が運ばれた病院は、遠くありません。
徒歩でも充分、行ける距離。
だから私は、何にも考えず
着の身着のまま、泣き出したい気持ちで駆け出すのです*]


─ 外へ ─

[病院に向かって、歩きながら
考えるのは、"最悪の可能性"。

理一の状態だとか、
そういうの、書かれていませんでしたから。
この心配が、どの程度的を射ているのか
私には、解りません。

もしかしたら、病院に行けば
いつも通りの笑顔で迎えてくれるんじゃないかな?
……そんなの、流石に楽観が過ぎるでしょうか。

でも、ねえ。
貴方、いつも笑っていたじゃない。
どうして急に、死のうとなんてするの]


[ぢりぢり、責めるみたいな思考。
吐き出せない悩みを抱え込む気持ち、解ってるつもりです。
だけど、あんな世界を作りあげる程辛いなら
死を選ぶ程、悩んでいたのなら
……遺書を遺す前に、する事があるじゃないですか]


 …………ッは、

["向こう"で、級友が一人一人居なくなった時より、
よっぽど心が重くなります。
早足で歩きながら、
悪い方悪い方に流れる思考を、持て余して。
進む一歩の、なんてもどかしい]


[病院へ向かう、途中。
長い信号に捕まってしまい、
私は舌を打ちたい気持ちで立ち止りました。

焦っても、意味は無いと解っていますから
何度か深呼吸をして、息を整えます。
幾らか落ち着いてくれば、
手に持ったままのスマホを、ぼんやり見て。

……ふ と
先に此方に帰った筈の莉緒の連絡先を、呼び出しました。
かじかむ手で、簡素なメールを一通。
ああ、今朝もこんな事をした……って
あれは、何処から何処までが現実だったのでしょう?]


[文末に付け足した一言は、本気なわけもなく。
けれど、"何処にも行かない"って約束を破って
彼女がそれを気に病んでしまっていたら、嫌ですから
フォローというか、気にしてないよって、ポーズのつもり。

いつか彼女に、彼女の"ヒーロー"の正体を
伝えねばなりませんね。
彼女の中の、文通相手への期待値が、
随分上がってしまっている様ですから。
正直に言うのは、心底、こわいのですけれど。

……でも、隠し事をしたままでは、いけませんね。
だって莉緒は、私の一番の親友なんですから]


[送信を押して、丁度、信号が青に変わります。
こうして身を縮こませて歩いていると、
本当に、今朝の通学途中を思い出して。

ああ、そういえば
"誰かが転んだら" って、
そんな賭け事を、しましたっけ。
あれは、私の勝ちで良かったかしら?

だってあの直後に、
転んだらしい那由多が通ったんだものね。

どうでも良いと思っていた、勝ち負けですけれど。
この状況になると、逆に、
意地でも取り立ててやらねば と、思うのです]


[何故って?
そりゃあ、勿論。

……通も含めて、全員が、
幸せに帰ってくる確証が、無いからでしょう。

だからこれは、願掛けみたいなもの。
"滑らないように"
そうやって、願掛けするのと同じで]


To:通
From:ちよ
───────────────

通は、此方に居ますか?
今居ないなら、
それはそれで良いけど

私が賭けに買ったんだから
早く此方に帰ってきて、
ちゃんとお汁粉、奢ってよね

───────────────


[私にお汁粉を奢る為に帰ってきて って
かなり、がめつい様に見えますけれど
大事なのはお汁粉でなくって、彼自身の安否です。

正直、ちゃんと帰ってきてくれるのなら
お汁粉なんて、どうでも良いんですよ。

長いその前髪を指差して、
"切らないと駄目でしょ"。
そんな風に言えるのなら、それで。

……実際、就職するにしても、進学するにしても
長い前髪って、不利だと思うんですよね。
おでこに傷のある私が言うのも、難ですけれど]


[信号がまた赤に変わらない内に、歩き出します。
"向こう"の世界への心残りは、まだまだ、あるのです。

あの世界で、最後にした会話。
それは、悠と交わしたものでしたね。
どうして私は、あの時、
彼女の話をちゃんと聞いてあげなかったのでしょう。

言いかけて飲み込まれた言葉は、
今となれば、想像すら難しく。
彼女は、手を差し伸べなければいけない存在だと、
そう思っていた筈なのに。

要らぬ心配までさせて、
その上、自分の都合を優先させてしまって]


[代わりとばかりに吐き出された謝罪には、
"私は大丈夫"って繰り返す事しか出来なくて。
何処か消耗した様子の彼女に対して、
逆に気を遣わせてしまうという、体たらく。

ごめんって言わなきゃいけないのは、私です。
貰った髪飾りは、まだ、確かに私の手の中にあるのに
広がってしまった心の距離は、
どうやったら、埋める事が出来るのでしょう。

折角"また明日"って、言ってくれたのに
私、勝手に帰ってきてしまいました。
彼女に対しても、きっと、謝る機会が出来ると信じて、
結局私は、待つ事しか出来ないのです]


[何だか、泣き出したい気分。
すん、と小さく鼻を鳴らしながら歩きます。
やがて見えてきたのは、病院の入口。

そこに、健士郎とつばさの姿も、
あったでしょうか。
あ、と 私は小さく口を開けて
ほんの少し、気不味げに、健士郎を見るのです。
だって、"母"の事、ずっと、引っかかったままで。

それに、帽子の下だから解りにくいでしょうが、
私の目、今、少し赤くなっていると思うんです]


 あの……、理一、どうだって?

[震えそうになる声を律しながら、問いかけます。
慌てたみたいに、"私、帰ってきたばっかりで"
って、そうやって、付け足しながら]



 ……ていうか
 健士郎、もう帰ってきてたんだ ね。

[つばさは兎も角
彼のマネキンを、私は見過ごしていましたから。
少しだけ無理をして、戯けた調子で
誤魔化すみたいに、首を傾げて*みせました*]


メモを貼った。


【人】 ろくでなし リー


[スイッチ押してもずっと明るいままの電灯も、
場違いなくらい煩く輝く電飾も、きっと俺の事だった。

「出力:笑い」

何があってもそれしかできねェんだ。
翳る事なんか、全然なかったろ?


それがさ、今は、
電灯は、細かく瞬きながら、
ジジ……って死に掛けの蝉みたいに鳴いて、
目に煩い電飾はバラバラに砕け散った。

つまりは、そーいうことだろ?
この世界は、もう長くは持たねェってサ]
 

(82) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 ろくでなし リー

[ タン、タン ]

[屋上へ繋がる階段にもガラス片は散る。
そうそう、実はここな、抜け道があったんだよ。

屋上に面する擦りガラス。
ゴツイ鍵が掛かってるけど、この鍵壊れかかってて
コツはあるけど、開けられるンだよなァ。
通には教えてねェけどサ。

あの日はそうやって屋上に忍び込んだ。
でも今は、屋上に通じる扉は、
その窓を通る必要もなく開いた。

重い扉を押し開けると、
冬の冷たい風が雪と共に吹き込んでくる。

扉はそのままにして、風に逆らって前へ進む。
屋上になら絶対にある柵とフェンスは無くなってて、
屋上の淵へ進んで、見下ろす]

(83) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 ろくでなし リー

[下が、見えない。
雪に隠されたように、地面が見えない。

びゅうびゅう、下から吹く風は、
髪を無造作に舞い上がらせる。

落ちたら死にそー。
そう思ったのは、二回目。
でも、一応死んでなかったみたい。今は、まだ。


この世界はもうすぐ閉じるだろう。
何となく、分かるンだよ。主、だから。

でも、その前にやらなきゃならねェ事がある。
アイツら帰してやらねェとな]

(84) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 ろくでなし リー





    [ それが、俺が出来る最後の事だ ]*



 

(85) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 13時半頃


【人】 ろくでなし リー



[日が昇ったはずの世界に、
それでも雪は溶けない。止まない。

あの日見た夕日の赤とは真逆の白が乱暴に舞う。

そうして、時が止まったような、
冷たい校舎の屋上で、一人]

 

(115) 2017/03/18(Sat) 18時半頃

【人】 ろくでなし リー





  [ ―――――― 叫び声を、聞いた。>>103]



 

(116) 2017/03/18(Sat) 18時半頃

【人】 ろくでなし リー

[振り返った視線の先には、那由多が一人。

顔が引きつってるよーに見えた。
その意味を、俺は“感じる”代わりに“推し量る”。

なんかな、怖がってるように見えて、
どうしたって言いかけたけど、
続いた言葉に目を丸くして、苦笑した>>106]


   なァんだ、やっぱバレたか。


[まァそりゃそうか。
だってメールに堂々と書いてンもん。

屋上の淵から踵を返して、
一歩、二歩、三歩、那由多の方へ進んで、止まる]

(117) 2017/03/18(Sat) 18時半頃

【人】 ろくでなし リー




   那由多さァ、帰れって言ったじゃん。俺。


[へらっ。]
 
  
[震えてる那由多とは裏腹に、いつも通りに笑う。
アンタがまだ此処に居るのは、なんでだろうな。

那由多の吐いた白い息が、
白い空間に溶けるのを横目で見た。


寒いから両手をポケットに突っ込んで鼻をすする。
ただの冬の日のある一場面みてェに、
なんでもないように、俺は口を開いた]
 

(118) 2017/03/18(Sat) 18時半頃

【人】 ろくでなし リー




   ―――― 迎えはいらねェ。
   
   だから、他のヤツまだ居たら、
   そいつらと一緒に帰れ。那由多。


[放課後にする会話みてェ、とか
俺は思うわけだけど、まァ別れには変わらないか。

今生の別れになるっつーのに、
深刻さの欠片もなく、やっぱ俺は笑ってたんだ。
少し困ったように眉を下げながら]**
 

(119) 2017/03/18(Sat) 18時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 18時半頃


[……そわそわ。
話が一段落ついた後、わたしは落ち着かなくロビーの中をうろうろし始めた。

寂しい、とか、……怖い、という思いが、
絶えず後ろから付きまとっている。
お化け屋敷で遭遇する恐怖のように、逃げ出せば引き離せる類のものじゃないのに、
なけなしの抵抗を繰り広げていると、ポケットの中でスマートフォンが震えた。

電話かもしれない、と思って、外に出てから画面を見る。
そっちの心配は杞憂で、電話ではなくメールだったんだけど――]

……!

[差出人の名前はちよちゃん。
思わずスマートフォンを取り落としそうになったのを、こらえて、
簡素な文面を読む]


[……そうだよね、そう思うよね。
わたしがちよちゃんの立場でもそう思っただろうし。

メールから感情はダイレクトには伝わってこない、けど、
最後の一文を、どんな顔で言ってるか勝手に想像することはできる。

たぶん怒ってはいないんじゃないかな。どうでしょうか]


[ちよちゃんにメールを送信して。
そうしたら、何故だろうか、
今まで落ち着いて立っていられたのが嘘みたいに、
急に支えを失った気分になって、なんだか泣きそうになってきた。

どうしよう、どうしよう、って、心の中で繰り返して、
結局、メールをもう一通つくった。
感情周りは排して、切実な訴えって感じの短い文面]


[ネットワークの波に乗ってくメールを見送りながら、
しばらく息を整えた後にようやく顔をあげる。
夜天の下、わたしの吐く息だけが白い。


―――待つ、ことにしよう。出入り口の近くで。


そうと決まれば――と、
コートのポケットに手を突っ込みつつ外をうろついて、
見つけた自販機であったかい缶コーヒーをふたつ、買った。
冷めないうちにやって来る方に賭けることにした、わたしがいる。
誰と勝負しているわけでも、まあ、ないのですが**]


メモを貼った。


[校舎を出た時の記憶、よく覚えていないと同意を求められれば]

確かに…そうかもな。
窓閉めそこねて落ちそうになった、
ってとこまでは覚えてるけど
そのあと落ちたか落ちなかったかわかんねーわ。

……昴が見つけてなきゃいーけど。

[頷きを返して、それから幼馴染を思ってため息を付いた]


[天ヶ瀬の推測

知ってほしかったから。

確かにあのおかしな校舎は
時間を追うごとに変わっていく校舎は
理一が何を思い悩んでいるか伝えようとしていたのかもしれない]

そんなら。
残ったやつらがそれに気づいて、
理一をひきもどしてくれりゃいいな。


理一のやつ、さっさと戻ってこねーかな。
んで戻ってきたら
一発ぶん殴る。

[今の自分は手加減なんてうまくできないから
腕ひしぎされたときよりも
もっと力を込めてしまうだろうけど。

心配させたんだから、それくらい
諦めて受け入れてくれるだろ*]


メモを貼った。


……大和……?

[遠くから歩いてくる、見慣れた帽子を被った人影が見えて、ああ、彼女も帰ってこれたんだな、とほっとした。どうか、このまま、全員が帰ってきてほしい。]

橘、は……助かるかどうかは五分五分で、あとは本人の気力や体力次第、だそうだ。

[一瞬だけ見えた大和の目元が、赤かった、ような気がして。そんな彼女に橘の容体を伝えるのは少し躊躇われたが、でも、隠すべきではないだろうと思ったから。
先ほど水野から聞いた容体をそのまま伝えた。]


ああ、俺も、ついさっきな。
……大和も、帰ってこれて良かった。おかえり。

[そう言って少しだけ笑ってみせれば、彼女の表情や気持ちは、多少は和らいでくれただろうか。
目元が赤い理由は分からないし、橘のことを思えば、気が沈んでしまう気持ちはよく分かるけど。
落ち込んでばかり、というのも、あまりよくないんじゃないかと思うのだ。
勿論、無理して笑ってほしいというわけではないが。
多分、アイツは……俺達が笑って、おかえりと言ってあげた方が、喜ぶんじゃないかと思う。
眉間に皺を寄せていれば、物理的にでも伸ばしてくるような奴だから]


[それは、それとして。俺が帰ってきていることを大和が知らない、ということは、少なくとも彼女には、俺のマネキンは見られてはいないんだろう。
三星や天ケ瀬に似たマネキンも見つかった、というのはあの朝食の時に知ったし、俺もこうして帰ってきている以上、
マネキンが残されているのだろうとは思う。そして、そのマネキンがどんな状態なのか、だいたい予想はつくけれど。
見られてなくて良かったと思う。
いや、今は別に、自分の趣味を知られるのが怖い、とはそれほど思わないし、あの文化祭を共に過ごした仲間達相手になら尚更、なのだが。
それでも、やっぱり。ただの自分に似たマネキン、とはいえ、ぬいぐるみを抱えている姿を見られるというのは、ちょっと、その、恥ずかしい。]


というか大和、外でその格好だと寒いだろう。
俺達も、中に入るか?
それとももしここで誰か待ったりするようなら、俺のコートで良ければ貸すが……

[大和はどうやら着の身着のままで飛び出してきたようで、その格好は見るからに寒そうだったので、風邪を引いてしまわないようにと、そう声をかけた。
確か、あの校舎に迷い込む日の朝、その格好で寒くないのかと言われたのは俺の方だったな、なんて思い出しながら*]


メモを貼った。


[――はたり、と一度、二度、瞬いた。]

……あれ……―――

[眼を開いて、
見回せば、其処は、
電灯の明かりが照らす公園のベンチ。
――真夜中抜け出した、一つの逃げ場所。]

……っくし!

[くしゃみひとつ。
遅れてやってきた寒さに自分を抱いた。
いつもの白いコートを着込んでいる。]



……学校じゃ、……ない……?

[自信なさげに吐き出した息は白い。
なんだっけ、どうしたのだったか。
窓から飛び出して、
それから、――それから。]

帰って、……きた……?

[吸い込んだ空気が冷たくて、
意識がはっきりしてくる。
――いま、何時だろう。真っ暗だ。
携帯電話を取り出して、
幼馴染からのメール着信に気づいた]



……たかし、

[――よかった。

帰ってきてた―――と、
ほっとした息が漏れたのも、つかの間]

……理一……?

理一が?……っ、え、……うそ、

[勢い、立ち上がる。
自殺未遂。――あの世界を作ったのは、理一だっていうのか。
矢も楯もたまらず駆け出した。
向かう先は病院だ。]


【人】 ろくでなし リー


[>>120 嫌だ、って、即答。

泣きそうな声色に、
俺はまた、「なんか間違ったっけ」って、
染み付いた癖でそう思っちまう。

絞り出すみたいな声で喋り続けて、
とうとう那由多の目からは涙が零れ始めた。


いつかの葬式の時みたいに、
俺はただただ眉を下げる事しかできない]
 

(137) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー

[>>122 続けられた言葉は、
昨日の問いかけの続きだった。

>>4:208
「この場所って、何のためにあるんだろうな」
って。那由多が寂しそうにしてた時の。


―――― でも、那由多は勘違いしてる]


   みんなと一緒にいてェなら
   そもそも俺は死のうとしたりしてねェさ。

   この場所がある理由は……


[俺だってはっきり分かったワケじゃねェ。
けど、それはきっと、]

(138) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

[――動転して、
能久昴はすっかり忘れていた。

何も言わず、
書き置きもなく、
家から出てきてしまっていること。

――それを、両親が、どう思うか、なんて*]


【人】 ろくでなし リー




   ―――― 「最終確認」だよ。



[まァ、そう言ったって、
なんの事かわかんねェよな。

だから俺は決めたんだ。
今まで黙ってた事を話してもいいかって。
どうせもうこれで最後だ]
 

(139) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

----------------------------------

Subject  みた!
TO たかし

いまからいく!

あと、たかしぶじでよかった



----------------------------------


メモを貼った。


【人】 ろくでなし リー



   変だって思わなかったか?
   何で俺が、いつもずっと笑ってるかって。

   ……俺は、分かんねェんだよ。
   悲しいとか、ムカつくとか、怖ェとか、
   そんな気持ちが。

   そーだなァ……
   具体的に言えば、那由多がいま
   何で泣いてっか、俺には分かんねェ。


[零れ落ちる涙が、可哀想だとは思う。

でもそれをどーすりゃいいのかとか、
そもそもなんで泣いてんのとかって、
そういうのが、分からない]

(140) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー

[言ったろ?那由多さ。
自分と違うひとのこと想像して動くの
消耗しないかって。そーだよ、正解]


   両親死んで、みーんな泣いてるのに
   俺だけ平気なツラしてたりさ、
   上級生に殴られても、
   腹立たねェし怖くもねェし。
 
   でもさ、そーっすっと周りが変な目でみてくンの。
   何だコイツは、みてェな。


[すすり泣きとか、目の絵とか、
ひそひそ遠巻きに話してる声とか
あれは俺が受けてたモンだ。

溜息一つこぼして、それから、口元を吊り上げる]

(141) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー



   だから、俺は感情が欲しかった。
   みんなが持ってるモンが欲しかった。

   死のうとしてみりゃ「怖い」って
   分かるかと思ったけど、駄目だったなァ。

   
   そんで、俺、この中で浮いてたろ?
   みんな顔色悪そうにしてンのに、俺は平気でさ。

   ……やっぱ、混ざれねェな。


[はは。笑い声は乾く。
視界の端、通と入間の姿を見つける。
あ、ヤバイな。長々話し過ぎた]

(142) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー




   だから、もういいんだ。
   諦められなかったけど、結局、駄目だったからサ。

   ―――― だけどな、那由多。


[俺はもう一歩、那由多に近づく。
そして、右腕を後ろに回した]
 

(143) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー



   アンタらは、帰らせる。
   どんな事しても。


[突き付けた、銀色。
ベルトに差していた、包丁。

見覚えあるだろ?
マネキンから引っこ抜こうとしてた那由多なら]
 

(144) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー



   この世界で死ねば、帰れるんだろ?
   だったらアンタ刺してでも帰らせるよ。


   ……こーゆーのも平気なんだよ。俺は。


[にぃ。口元に弧を描いて、駆ける。
刃の切っ先は、水野のマネキンと同じ場所を、
那由多の身体の真ん中を狙う]*
 

(145) 2017/03/18(Sat) 22時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 22時半頃


うん……。

[2人のそれぞれの言葉に、
同意するように返事だけして、軽く俯く。

複雑な胸中。
残った人たちが橘くんを死の淵から引き戻してくれることを、
期待する気持ちと、重荷を背負わせてしまう申し訳なさ。
それと同時に、わたしにはできないことだから、やっぱり残らなくて良かったという心の逃げ。

この状況下でいまいち緊張感が持てないのは、
わたしは、他人に重みを託している、いや、人任せにしているから、なのだろう。

卑怯なわたしは、それに気付けば歯がゆくて、もどかしい。]


そうだね。
戻ってきたら、殴ってあげて。
わたしはカメラを準備するから。

[いつかの文化祭の、あの時のように。
つばさ氏が右ストレートを振る舞ったあの一瞬、
それでも笑顔を浮かべていた彼の写真を、拡散した時みたく。

何気ない日常の一部として、戻ってきてほしい。
どこか薄情なわたしでも、それを祈るのは自由だよね。
って。

図々しいでしょうか。]


……あまり気を張るのも疲れちゃう、し。
コンビニでも行って来ようと思うけど。

上須賀くん、何か欲しいものある?

[莉緒ちゃんもまだそこにいれば、彼女にも目配せして。
暗く行き詰まりそうな思考を晴らすように、ロビーを出ようと。*]



 …………そっか。
 
[それ以上に、なんて返すべきなのか
いけないと思いつつ、沈んだ声音になってしまいます。

当然の事ながら、
外に居る私達に出来る事なんてありません。
解っていた事ではありますが、
もしかしたら、そう重傷でもないかも なんて
必要以上に落ち込んでしまうのは、
そんな希望を持っていた所為でしょうか。

……けれど、軽い言葉で誤魔化されるよりはマシで。
一度、深夜の病院へ視線を向けてみたり]


 
 ただいま。……ありがとね。

[おかえりって言ってくれた事と、
笑いかけてくれた事
その二つに小さくお礼を言って、
つられたみたいに、私も唇を持ち上げました。

ついつい、帽子を直してしまうのは、
此処最近出来た癖みたいなものですが。
これは、今となっては、顔が見られたくないとかじゃなく
ただちょっと照れくさいというか、そんな感じで。

……本当なら、帽子なんて要らないのかもしれません。
でも、大っきなガーゼを晒すのも、
それはそれで、気不味いですしね]


[彼のマネキンが見られなかったのは、残念ですけれど。
見たって多分、特に何も言わなかったでしょう。
彼が可愛い物好きって知ったって、
そっか って、そのくらいの反応で。
可愛い物好きが高じてお裁縫が得意というなら、
それは寧ろ、長所なのでは?とも、思ったり。

隠し事は、まあ、お互い様というか。
今なお健在の私の母の事を思えば、
責められるわけも、ありません。

……そう、謝らなきゃいけないんでした。
小さく、口を開閉して、
言い淀んでいる内にかけられた言葉に、
漸く寒さを、自覚したでしょうか]



 そうだね、寒い……全然気付いてなかったや
 うん、中に────……、

[腕を擦りながら、白い息を吐き出して。
困ったみたいに笑いつつ、院内に入ろうとしたんですが。
ふと、何気なく。手に持ったスマホを見て]

 
 ちょっとごめんね、

[目の前に立っていた健士郎とつばさに断りを入れて。
どうせだから、中に入る前に一度、
返事の確認をしておこうと思ったのです。
院内でスマホを使っても怒られはしないでしょうが、
何となく、マナーとして]


[見れば、莉緒から返事が来ていて
どうやら無事帰っているらしい莉緒に、ささらに、
安堵を深いものにするのです。

もし、万が一、先に消えた誰かが
帰っていないなんて事になったら……
そんな恐れは、無くなっていませんでしたから。

一日二日話さないの、無くもないんでしょうが
こうして莉緒からの返事が返ってくるのが、
何だか、すごく、懐かしくって。
彼女を傍に感じられる事が、心強く思えるのです。

伏せた濡羽色で、じ っと、暫し画面を見詰めてから
返事を書かずに彼女の姿を探そうとした所で、
二通目のメールに気付きます]


[たった一言、切実めいたその言葉に
大きく目を見開いて、私は顔を上げるのです。

莉緒はどうやら、病院に着いている様ですが
さて、何処に居るのか
中に入れば会えるかしらと、上げた視線を彷徨わせ。

視線の先、偶々彼女の姿を見付けられたので
駆けていく前に、もう一度、健士郎と向き合い]

 
 ごめん、私行かなきゃ。

 えっと……健士郎。
 中に入るなら、お言葉に甘えて
 コート借りても良い……かな?

[病院の中って、
深夜でも、空調は効かせているんでしょうか?]


[そんな疑問も湧きましたが、
今回はお言葉に甘えさせてもらう事に。
少し図々しいかしら なんて思いつつ、
健士郎の表情を窺ったりして。

もし貸してもらえたのなら、
「後でちゃんと返すね」って、そう伝えて
莉緒の方に駆けて行ったでしょう*]


 ────莉緒!
 遅くなってごめん、来たよ!

[彼女はまだ、此方に気付いていない様子。
こんな時間に外に居たら寒いでしょう? って
着の身着のままで出てきた私が言う事じゃ、
ないのかもしれませんが。
風邪をひいたら、事ですよ。

走って、走って、莉緒の傍に。
コーヒーは、まだ暖かかったでしょうか?

私には、解りませんけれど
兎にも角にも、駆け寄る勢いそのままに
自分と同じくらいのその体躯に、*抱きつこうと*]


はは、そうだな。
その時はカメラ係頼む。
つっても水野みてーに綺麗な右ストレートで
殴れる自信はねーけど。

[回ってきた写真を思い浮かべて笑う]

そんじゃ、レジ横のドーナツとコーヒー。
入院してると食事が味気ないんだよな。
あ、くいもん制限はかかってないから。
買ってきて怒られるってことはねーと思う。

[ほしいものと聞かれて遠慮なく頼んだ]


― 病室 ―
[待ってる時間が長くなりそうだと、
ロビーにいる人がいれば断りを入れて、
一度病室へと戻る。
ノートパソコン取り出して、メールをチェックする]

携帯ないと不便だな…。
でも父さんも母さんもショップあいてる時間に帰れねーだろ。
どうしたもんか。

……と、帰ってきたか。

[届いていたメールを見て、口元が緩む。
手早く返事を送ると
膝の上にノートパソコンを乗せて
もう一度ロビーへと*]


To:昴
From:堆
Subject:おかえり

-----------------------------

わかった。ロビーで待ってる。

-----------------------------


[リクエストを受けて、頭にメモをする。レジ横、と。
入院患者にドーナツって大丈夫なのかなと一瞬過った考えは、本人の言葉がすぐさま否定した。]

そっか。
確かに病院って食事が楽しくない、イメージ。
入院したことはないんだけど。

能久くんのパンケーキとか、
食べられそうなら、みんなで食べたいね……そのうち。

[彼の幼馴染の作る料理の味を、あの校舎で食べられなかったわたしは、
羨むようにその一言だけ残して、踵を返す。

もしそういう機会があったとして、わたしもご相伴に預かってもいいでしょうか。
なんて、幼馴染ではなく本人に聞けという話だけど。
わたしは、なんとなくしか知らない、彼らのような身近な関係が、とてもうらやましい。*]


[——結局のところ、天ケ瀬ささらという人間の本質は、
どうしようもなく自分勝手で、ただの寂しがり。ということ。

それが本当の自分。
誰かに甘えたくて仕方が無いだけで、究極的には、それは誰でもいいとさえ思う。

ただ、気を許せる相手が欲しかった。
何も取り繕わなくていい、ハダカの関係を欲していた。

それができないことが息苦しかったから、
我慢して大人になるのが嫌だったから、
そうなるくらいなら、一人きりでいいとさえ思えたこれまでの自分。]


[結局のところ、わたしが欲しいものを手に入れるには、
わたしが自分から、手を伸ばすしかないってこと。

それに伴う痛みに耐えられるかどうかは、自信がないけれど。

天ケ瀬ささらは、例え一人きりでも生きていかなければならない。*]


— 病院・夜間出入り口 —

[外に出るまでに、帰還したクラスメートとすれ違うことはあったかどうか。
あれば、無事に戻ってきたことを喜ぶ挨拶を交わしただろう。

足取りは、そのまま近くのコンビニへと向かう。*]


【人】 ろくでなし リー


[>>148 声が、飛んできた。

那由多の名前を呼ぶ、入間の声が。
だけど俺は視線を向けずに、
真っ直ぐ前だけ向いていたわけだけど]


  うわっ!?


[いやまさか、声だけじゃなくて
上履きまで飛んでくるとは思ってなかったな。

しかもこの視界の悪さなのに、
俺の眼前掠めていくしよォ。
アイツの右、大リーグ狙えるぞ]
 

(173) 2017/03/19(Sun) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[なんて、思っていたわけだけど、
駆け足は当然止まってて、
その瞬間、通が目の前に現れて、
包丁を叩き落とされた後に、>>151]


             [ ガツ、って脳が揺れた ]
 

(174) 2017/03/19(Sun) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[―――― 痛い。殴られたって、
痛む頬を他人事みたいに思ったけど、
前髪から覗く目は、ああ、怒ってる。

穏やかな顔ばっかりしてたはずの通が、
叫んで、怒ってる。>>153
俺はびっくりして目を瞬かせてた]


  ……そーだよ。知りたかったんだよ。
  でもさァ、駄目だったんだよ。


[胸倉掴まれたまま、
それでも俺は乾いた笑いを漏らした。

死ぬって怖い事なんだろ?
それすら、分からなかったんだよ、俺]
 

(175) 2017/03/19(Sun) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー


[言葉を探すように話す通を遮らず、>>155
投げかけられた質問に、苦笑する]


   ねェよ、そんなモン。
   俺は、人の真似してるだけだ。


[多分、通が期待するような答えじゃ、ねェだろな。
でも、迷ってばかりの俺に、
俺が俺であるものなんて、無い。見つからない。

―――― ああ、だからマネキンだったのかな。

人の真似ばかりしてた、俺の本質が、
俺の世界に現れたのかなって、思う]*
 

(176) 2017/03/19(Sun) 00時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 00時半頃


メモを貼った。


……ああ。どういたしまして。

[こちらとしては、全然、礼を言われるほどのことをしたつもりなんてないけれど。
礼なんていらない、なんて突き返すのも無粋なような、勿体ないような気がして、そのまま受け入れた。
彼女の唇が持ち上がったことに、安心しながら。
帽子によって彼女の表情が見えにくいのは、多分、仕方ないことなんだろうなと思うし、帽子取ったらいいのに、なんてことは言えないが。
出来れば、また、帽子が無い状態で、彼女の楽しそうな笑顔が見られればな、とは、思う。]


ああ、遠慮せず着てくれ。

[大和がメールを確認してからコートを借りていいか聞いてくれば、少し笑いながらそう言ってコートを脱ぎ、
それを大和に着せてやっただろう。もし病院内の空調が効いてなかったとしても外よりはマシだろうし、彼女が風邪を引いてしまうより全然いい。
まあ、体格が違うので、サイズが合わないのは我慢してもらうしかないのだが。]


いや、学校で返してくれれば……

[ここで返すとなると、きっと帰り道が寒いだろうから、次学校で会う時にでも返してくれればいい……と言おうとしたが、その前に自販機の方――三星の方へ駆けていってしまっただろうか。
三星に向かって大和が抱き着こうとしているのを微笑ましく見守ってから、病院のロビーへと向かった。
その途中で天ケ瀬とすれ違えば、天ケ瀬も無事で良かった、と再会を喜んで、それから、コンビニに行くという彼女を夜だし気を付けていけと声をかけて見送っただろう**]


メモを貼った。


[帰ってきたわたし達は待つことしかできず、
まだ残っている面々がりーくんを引き戻してくれることを願う、しかない。

もしもわたしが残っていたら……どうしてたかって?
説得とか、そういう、一般的なヒーローが得意そうなの、
わたしには向いてないってわかってるから、
ちゃんと説得するわたし、を想像するのは非常に難しい。
言いたいことを言いっぱなしになってしまっていたかも。

あお姉と喧嘩した時、
わたしの前からいなくなって好き勝手やってたことへの不満も、寂しさも、
まとめてぶちまけた時のように。

手のかからない子であろうとして、
なるべく波風立てないように生きてきた反動、というやつかな]


それはいいねー。


[上須賀くんがりーくんを一発殴って、
カメラを用意したささらちゃんがそれを撮る。
またしても決定的瞬間がカメラに収まりそう。
ささらちゃんのスクープカメラマンとしての実力は確かだからね。

わたしも、りーくんには言いたいこと色々あるけど……、
まずは大人しく殴られてほしいと思う。
色々言うのはそれからでも遅くはあるまい]


[その頃には歩き回りたい気分にはなってたけどコンビニにまでは行かないことにして。
ささらちゃんの目配せが届けば、]


飴がほしい。味はささらちゃんの好きなのでいいよ。

[と、カロリーに配慮した注文を。
もし今目の前に昴くんの焼いたふわふわのパンケーキが置かれたら、
迷わず平らげられる気分ではあるんだけど、ね]


[そうして、ちよちゃんからのメールを受け取って、
外で待つ、ことにしたわたしに、
その時はけっこう早く訪れた。]


………ちよちゃん!

[帽子だけはいつも通り。
着の身着のままと思しき格好に、
見慣れないコートを羽織った姿でこっちに走ってくる。

おんなじくらいの体躯のわたしはちよちゃんの腕の中にあっさりぽすっとおさまった。
ささらちゃんに触れられた時のように冷たさを感じたけど、
胸中はずっと暖かかった。

ここにいる って、触れ合って直に確かめることができたから]




 おかえり……おかえり、なさい。

 


[よかった、って、わたしは笑う。
あんまり泣きそうな顔ばっかりしてられないし。
せっかくいいことずくめなのに。

こうして無事を確かめられたし、
買った缶コーヒーはまだ温かい。
どうやら賭けはわたしの勝ちのようです**]


メモを貼った。


[走って、走って、走る。
マフラーがズレてなびいているけど気にせずに。

途中、幼馴染からの返信があった。
握りしめたままだったスマホをちらりとみて、うん、と頷く。]


――っ、あれっ、
あまがせ、さん……っ?

おーーい!

[信号待ちの向こう側、
コンビニ近くに、クラスメイトの姿を見つけて、ぶんぶんと大きく手を振った。
帰って来てる、みんな帰ってこれてるのだ。]


[つんのめりながら横断歩道を駆けて、
すぐ前でぎりぎりストップ。]

ちゃんと帰って来てたんだね!
よかった!
……他のみんなは?

[聞けば、病院に人が集まりつつあること、買い出しに来ていること、そんなことが、聞けたろう。
スマホをぎゅっと握りしめ、]

――、……理一、
絶対帰ってくるよね
……帰って来たら、パンケーキ、いやってほど食べてもらおうと思うんだよ、……おいしいやつ、ほら、戻って来てよかったろ、ってさ……

その時は、天ヶ瀬さんも、手伝ってくれるとうれしい。

[あの、冷たい校舎に呼ばれた皆んなが、きっと理一を待っている。天ケ瀬の買出しは、気になるけど、でも。]

おれ、先にまず顔だして来るから!
またあとで!


【人】 ろくでなし リー


[俺を置いて大人しく帰ってくれりゃあいいんだけど、
みんなの口ぶり聞いてる限り、無理そうなんだよな。

時間がねェのに]


  ……早く帰れって。
  ここから出られなくなってもいいのかよ。


[那由多は泣いてるし、通も入間も怒ってるし。
何でかな。俺はどうすりゃいいんだ。

俺の命なんてシャボン玉みたいなもんよ。
しかも屋根に届く前に消えるようなヤツ]
 

(190) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー

[なのに、なんでかなァ。
なんで那由多も、通も、入間も怒るし、泣くんだよ。


……薄々は分かってた。

俺がみんなをここに残したくないのと同じように、
みんなも俺をここに残したくないんだろう。


でも、それでも俺は、って、
尚も引き下がろうとしたけど、
そのとき降ってきたのは、那由多の声だ。>>163

もう泣いてなかったその声を、
俺はじっと聞いていた]

(191) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー

[死にたかったって。
メールの差出人の事知ってるって。
>>164 言ってる事、俺が思ってた事とそっくり。

このまま人になれずに生きるのは、
生きづらいなって思ってたからサ。

だから、駄目だったって分かったから、
戻りたくなかった。帰りたくなかった。なのに、]


   …… 那由多。
   アンタさァ、単純すぎるだろ。
   だって、俺が言っただけで、そんな……。


[帰って欲しかった。生きて欲しかった。
失われた命は、しょうがないって思うけど、
まだある命は、諦めて欲しくなかったから]

(192) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー



   本ッ当、ワガママだなァ。
   ずりィじゃん、そんなん、さァ……。


[>>166>>167
那由多のために生きて帰って欲しいって。
そーやって望まれた事なんて、なかったよ。一度も。

漫画とかドラマでありそうなクッセェ台詞。
だけど、それでもな、嬉しいって思っちまう俺は、
きっと那由多の事言えねェな。単純だ。

真っ直ぐに向けられた視線が、カチリ、あう。
ありがとうって言いながら那由多は笑った]
 

(193) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー



   ……はは。

   刺されそうになったってのに、
   礼なんか言うなよなァ。


[お人好しめ、って、あってた視線をフイと逸らす。
照れくさいのもあったけど、
なんでかな、声が震えそうになったから]
 

(194) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー

[>>172 そしたらサ、入間まで泣いてンだ。
さっき上履き投げた時の勢いは鳴りを潜めて。

綺麗だった、って。あの電飾。
俺の世界の欠片が。

そんな風に言われるなんて、
思ってもみなかった。けど、
「どうしたいの」って言われて。

それから“みんな”を順に見た。
もう泣いてない那由多と、
怒ってる通と、泣いてる入間と]

(195) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー



  俺は ―――― ……


[その続きを言っていいのか。
まだ悩んでた時に「違う」って>>179
強く否定する声が聞こえて、視線は目の前の通に戻る。

去年の事とか、文化祭の時とか、
言われて、思い出す。


俺は、間違えないように生きようとしてた。
こーいう時は、笑っちゃいけないとか、
こーいう時は、どんな事言った方がいいかとか、
周りの人間見て、真似して]
 

(196) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー


[でも、そーだな、確かに通の言う通りだ。
あン時の俺は、ただ、
俺の意思で通と仲良くしたかったんだよ。

真剣そうに話す通に、
俺はまた、眉を下げて、笑った]


   ……通、案外怖ェこと言うなァ。

   でもアンタならやりかねねェって、
   今なら思うわ。


[死に近いって意味なら、ここも地獄も同じだろ。
実際、こうして殴られてるし、言われてるし]
 

(197) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー


[ ……この手も、離してくれそうにねェし ]

[殴られる直前に掴まれた胸倉はまだそのまま。
なァ、こーいうのって
殴ったら離してくれるモンじゃねェの?


なんて、思ってたんだけどサ。
不意に、視界が滲んできて、手の甲でそれを拭う]


   あれ、なんで俺……。


[泣いてんだ?って、
泣いた事なんて、今までなかったのに、
なんでだって、思うけど、
その時、ふいに入間が聞いてきて、>>187]

(198) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー



   ……かも、なァ。


[ずぅっと笑ってたつもりだったけど、
どこかでずっと生きづらいと思ってた。

仲間外れにするような目が、嫌で。
みんなにそんな目されるのが嫌で。

だから隠してたのに。
最期だから話したのに。

話したからには帰らないつもり、
……だったんだけど。

入間の言葉に、顔を歪める。>>188>>189]
 

(199) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー



[俺は、自分が不完全だから、
人になりたいだなんて大層な事願ってた。

でも、ホントはさ、
それでもいいよって、ただ誰かに言って欲しかった。
でもそれが無理だって思ってた、のに、]

 

(200) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー



   アンタ、案外男前だなァ。入間。

   ……いいのかよ。俺、帰ってもさァ。

   知らねェぞ。
   俺、アンタたちに平気で
   物騒な物、向けられる人間だってのに。


[滑っていったはずの包丁は
もうどこにあるか分からない。
多分、雪に埋もれちまったんだろうな。

早くこいつら帰して、
俺はここに残るって気持ちと一緒に。

訳も分からず滲む涙を拭いながら、
俺はまだ、拗ねた子供みてェな台詞を吐くんだ]*

(201) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー


[羨ましかったんだよ。アンタらが。

ちょっと悪戯しただけで怒ったり、
ぼろぼろ泣いたりする那由多が。

パンケーキバカスカ食って怒って、
人の胸倉掴んで火山みたいに怒れる通が。

笑ってばっかじゃ疲れないかって、言って、
人のために怒れる入間が]
 

(202) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

【人】 ろくでなし リー





    [ ……あーあ。やっぱ俺、怒らせてばっかだなァ ]*



 

(203) 2017/03/19(Sun) 14時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 14時半頃


【人】 ろくでなし リー


[差し出された右手と那由多を交互に見て、
俺も多分、那由多と同じよーな顔してた。


「どうしたいの」って入間が言った事。>>172
そんなの最初から答えは決まってた。

“みんなと一緒に居たい”
たったそれだけの事って思われるかもしれねェけど、
俺にとっちゃ難しかったんだよ。

でもサ、アンタらがそんな俺でも
いいって言ってくれるなら、赦してくれるなら、]


                    [ 俺は、]

 

(206) 2017/03/19(Sun) 16時半頃

【人】 ろくでなし リー




   …… クッセェんだよ、バカ。


[言葉とは裏腹に、
下手くそな笑みを浮かべながら、那由多の右手を取った。

いつか、取られなかった右手の代わりに。


それから、まだ掴まれたままの通の手を
左手で掴んで、立ち上がる。

あーあ。ズボン濡れちまったよ。
アンタのせいだぞって、笑って、
それから、三人を見た]
 

(207) 2017/03/19(Sun) 16時半頃

【人】 ろくでなし リー




   …… 帰るよ。俺も。

   じゃねェとこの会計様が
   地獄の果てまで追って来そうだからなァ!


[ナハハって、笑って、
ああ、なんか久しぶりにちゃんと笑えた気がする。

吹きすさぶ雪風は相変わらず冷たいし、
ズボンも濡れて冷たいけど、
掴んだ手は暖かくて、それだけで大丈夫だと思えた]
 

(208) 2017/03/19(Sun) 16時半頃

【人】 ろくでなし リー




    …… ありがとな。


 [ 照れくさくて、風に掻き消されそうな小さな一言が、
   みんなに届いたかは、知ーらない ]*
 

(209) 2017/03/19(Sun) 16時半頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 16時半頃


[声のしたほうを振り向けば、能久くんが手を振りながらこちらに向かってくる。
軽く手を挙げて返事をしようと思ったら、横断歩道を勢いよく駆けてきて、
ぶつかりそうになる前になんとか止まって一安心。]

おかえり、能久くん。
みんな病院にいると思う。

[わたしがロビーで見かけた人たちと、
ここに来るまでにすれ違った元賀くんも含めて、
たぶん戻ってきた人はみんな病院に集まりつつある。はず。
つばさ氏が手当たり次第、連絡を入れているし。

わたしはこれからコンビニに買い物に行き、すぐに戻るということを告げる。]

うん。きっと帰ってくる。
橘くんだもの、いつもみたいに楽しく笑いながら目を覚ましてくれるよ。

[それは確信でもなく、願望というか、祈りだけれど。
現実的に五分五分なら、希望を持つのがいいに決まってる。]


そうだね、能久くんのパンケーキが待ってるんだから、
帰って来ないなんて勿体無いもの。

わたしに手伝えることがあれば、なんでも。

[きっとそれは、あの文化祭の時みたく楽しい集まりになるに違いない。
時間は少し経ったけど、誰一人欠けずにいれたなら。
わたしだって、それを期待してる。

そこに、わたしの居場所もあるって、そう思っていいんだよね。

忙しない能久くんに、少しの微笑みを返し、
病院に向かうのを見送って、コンビニへと足を運ぶ。*]


— コンビニ —

[上須賀くんに頼まれたものはレジ横のドーナツとコーヒー。
莉緒ちゃんに頼まれたものは飴。新製品のマロン味があったので、これにしよう。

パンケーキの話をしていたら、あのふわふわの食感とクリームが恋しくなってきたので、
デザートコーナーでわたしのぶんを探し回る。
シンプルなクリームカステラもいいし、隣に並んでいるカフェオレ風味のケーキもいい。
深夜のコンビニは目移りしちゃうね。
体型を崩さないように、カロリーは控えめのものにしなくちゃ。]

……。

[商品を手に取って、カゴに放り込もうとしたその時、
やっぱりわたしは薄情なのかなって、過る思考。

みんなで一緒に気を張り詰めたら、それこそ参ってしまうから。
適度に息抜きするのも大事だと思うから。
……って、本心からそう言えれば良かったのだけど。]


[こういう時はこうするべき、っていう考えはあるんだよ。
みんなに合わせて、一緒になって心配そうな顔を浮かべていれば、角も立たない。
でもそれがすごく息苦しいって感覚、分かってもらえないかな。

……ね。
そんな言い訳をしている時点で、やっぱりわたしは、
死の淵にいる橘くんのことを、そこまで深刻に思っていないのかも。

どうでもいい、ってわけじゃない。
けど、わたしはわたしのことが一番大事で、他の人のことは二の次で。さ。

こういう突発的に浮かび上がる自分の内面に、
息が詰まって、息をしようとすればどろどろとした腹の中のものが出てきそうになって、嫌になる。]


[——病院に戻らずに、帰ってしまおうか。



なんて思いついてしまった、クラスメートへの裏切り行為は、
レジ袋の中に入れたおつかいの商品が思い止まらせた。

コンビニの明かりを背に、息を吸い直して、
運命の時が近付いてきているであろう病院へ向かう。*]


[少し、図々しいかと思いましたが
どうやら、コートは借りる事が出来た様子
借りたコートは、私には随分と大きくて
脱いだばかりだからか、温もりも残っています。

何となく照れくさくて、へらりと笑い
ぱたぱた、莉緒の方へと駆けていきました。
学校で って
その言葉を、背中に受けながら*]


[腕の中に収まる体
それに、やっぱり、安心するのです。

外ですし、お互い、温かいとは言い難いものですが
強く抱き締めると、内からあたたまる様。
すりりと一度擦り寄って、
知らず緩む口元は、どうしようもありません。

おかえりって言葉に、もう一度。
ただいまって返して、私も笑いかけるのです。

彼女が泣きそうな顔をしていなくて、良かったです。
折角また会えたのに、
悲しそうな表情なんて残念ですものね]


 
 …………ほんと、良かった。

 莉緒が消えちゃった時、
 すごい、びっくりしたんだからね。

[そっと体を離して、
ちょっとだけ、咎めるみたいな言い方。
それと一緒に浮かべた拗ねた表情も、
すぐに笑みに変わっていって]


 でも、気にしてないよ。
 ……ちゃんと、奢ってくれれば。ね。

[戯けた口調で付け足してみせたら、
本当に気にしてないんだって、伝わるかしら]


[実際、彼女が居なくなった時は、
心底びっくりしました。
……びっくり、というか、動揺、というか。

"帰った筈"って思わなければ、
他の級友達の目が無ければ、
崩れてしまっていたかもしれません。
でも、今こうして目の前に居てくれるのなら
それでもう、充分でした。

体は離しても、手は繋いだまま。
そこに居る存在を確かめるみたいに、握り締めて]


 
 ……私、一つ、
 莉緒に言わなきゃいけない事があるの。

[そっと、視線を下ろして
声は震えてはいませんが、少し、詰まってしまうかも]


 莉緒さ、文通してるって、言ってたでしょ?
 字が似てるって言われた時、
 私、似てるだけって言ったけど……あのね、

 あの、ね。
   文通相手、……私、なの。多分。

[きゅっ、と。握る手は、震えてしまったかも。
なんて言われるんだろう。がっかりされるかな。
でも、気付いてしまったなら
素知らぬ顔で文通なんて、続けられませんから]


 
 文通相手、のぞみ って名前でしょ?
 ……違うんだったら、良いんだけど…

[深く、息を吸って。ちらり、様子を見つつ。
きっと、あんまり良い顔はされないだろうと、
つい眉が下がってしまいます。

  学校では、何にも出来なくって、ごめんね。

無邪気にヒーローの存在を求める彼女を思い出し
付け足した言葉は、酷く小さく*消えていきました*]


― ロビー ―

[病室からロビーへ戻ると人が増えていた]

よ、健士郎、お前も帰ってきたのか。
おかえり。

[車椅子を滑らかに動かして、すぐそばまで。
そして、上着を持っていないことにきづいて]

その格好で寒くねーの?

……って、向こうでも同じようなこと聞いたな。

[思い出して苦笑した]


な、健士郎、
お前さ、あの世界。
理一の世界、どうだった。

[ほかにロビーに人がいないことを
見渡して確認してから口を開く]

俺は、あの世界にもっといたかった。
だって、あそこにいた俺は
入院前の俺で。
今みたくひどくなってなかったから。
最後には今の状態に戻ってたけどな。

……また、感覚がなくなっていくのを
体験したくなんてなかったんだ。

[うつむいて、小さな声で。
ただ、聞いてほしくて話していた]


メモを貼った。


あそこが、理一の、じゃなくて
俺の世界だったらよかったのに。

[いってもしょうがない言葉が
口からこぼれた*]


【人】 ろくでなし リー


[ぱちり。目を瞬く。
それから、へへっ、て情けない声で笑ったんだ]


   通に怒られンのは、もう御免だなァ。


[>>216 ともだち。
案外そういうのって、中々口にしねェよな。
暗黙の了解みたいなところがあるから。

でもいざ耳にすると、恥ずかいけど、
ちょっと、いや結構、嬉しいもんだな]
 

(228) 2017/03/19(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー


[それから、通の手も取って、
立ち上がったら、腹パンが飛んできた]


  ちょ……俺、両手塞がってンのに
  その仕打ち酷くない?


[なんて、冗談めかしながら咎めるけど、
前髪の奥の目と口元がちゃんと笑えてたから、
まァいいか、許そう、とか偉そうな事を思う。>>220]
 

(229) 2017/03/19(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー


[ 思ってたんだ。けど、]


  上履きは結構痛ェからやめようなァ……?


[>>225 さらっと入間が笑顔で言ってのける。
コイツ、多分、マジだ。

いやもう、アンタらさ、
こんな奴らだとは思ってなかったよ。
ここに来るまでサ。

でも、それも悪くねェなって、
俺は入間に返すように笑うんだ。

接客するには、赤すぎるお揃いの目元を向けながら]
 

(230) 2017/03/19(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー


[でもサ、アンタらホント耳聡すぎンだよ。

ほとんど独り言のつもりで言った言葉に、
那由多はこっち見て笑うし、
通と入間からも返事があったし、さァ。

俺はバッチリ聞いてたのに、
照れくさいから聞こえないフリをして、
誤魔化すように鼻をすすった。

そして、みんなが着てるものの
物々交換をしているのを見ながら、
俺はふと、通の方を見遣って手を引く]
 

(231) 2017/03/19(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー



  通。

  俺、分かったよ。
  俺を俺たらしめるもの。


[さっきは「そんなもんねェ」って言ったけど、
その答えを手に入れられたから。
俺は通を見て、笑った]
 

(232) 2017/03/19(Sun) 22時頃

【人】 ろくでなし リー




  ―――――― アンタらだよ。


[この先、生き返っても、
俺はきっとまた間違ったり、悩んだりするだろう。

でも、那由多や通や入間から貰った言葉があるから、
その言葉を芯にして、俺はこの先も立ってられる。

無いものねだりしなくても、もう大丈夫だ]*
 

(233) 2017/03/19(Sun) 22時頃

ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 22時頃


―病院:ロビーへ―
[天ケ瀬に手を振って、
再び駆け出した病院への道。
玄関にまだクラスメイト達はいただろうか、
いたなら挨拶すれ違いざまに声を掛けて――そういう雰囲気でなさそうならすり抜けたけれども。]

――たかし!

[ばたばたと騒がしい到着だ。
膝に手を当ててぜいぜいと肩で息をする。
冷えた空気は喉に痛く、げほ、と小さくせきこんだ。

それは小さなつぶやきよりも少し後。
――能久昴はやっぱり何も知らないで、
泣きそうな顔をしていた。]


【人】 ろくでなし リー


[みんなと一緒にこの校舎を出よう。
現実世界に帰るために。

―――― そう思っていたんだけどさァ。

校舎の中に戻るために
屋上の階段に近づいて、気付く]


   …… ヤベ。階段、崩れてる。


[電飾とか廊下の電気が壊れて、イカレた時から、
もうこの世界長く持たねェなァって思ってたけど
もう少し持ってくれてもいいジャン。
頑張れよ、俺]
 

(238) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー


[ …… なんて、言ってる場合じゃねェ。

このままだとみんなと一緒にお陀仏だ。
それだけは絶対に止めねェと。

だけど、中に戻れねェなら……どうする?
考えるまでもなかった。一つしかない。

掴んでいた右手と左手に力を込めて、
それから入間の方を見て、
こっちって言いながら、足を進める。

その先は、フェンスも柵もない、屋上の淵。
察しのいいヤツなら気付くだろう。
このあと俺がなんて言うか]
 

(239) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 ろくでなし リー

   ―――――― よし、飛べ。


[そんな無慈悲な宣言を一言。

躊躇するようなら背中を押してやろうかって、
そんな事を思いながら、三人を見据える。


大丈夫だって。死ぬためじゃなくて、
生きるためにここから出るんだからサ、
きっと上手くいくって、へらり]*
 

(240) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

っ、よかったーーーーー…!!!

[たかしに向かって駆け寄って、
子どっもの頃みたいにしがみつこうとする始末。

だって怖かったのだ、
会話の前後もお構いなしだった。]


ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 22時半頃


[健士郎はつぶやきに何か言っただろうか。
それ以上言葉にできず、口をつぐんでいたら、
名前を呼ばれた。
はっとしたように顔を上げる。
健士郎にいまのは内緒なと人差し指口の前で立てて合図して
入口の方、振り向いたところに
しがみつかれる]

ぐ、勢い良すぎだっつの。
しがみついてもいいけど電極外すなよ。
俺機械の線はずれてもわかんねーんだから。

[笑いながらそう言って、
とんとんって精一杯力加減して背中を叩く]

……おかえり。
ちゃんと追っかけてきたな。


[抱きしめてくるちよちゃんの腕の力が、
思ってたより強いように感じてまばたきひとつ。
それだけじゃない、ぼんやり突っ立って、感じる温かさに身を任せているわたしと違って、
ここにいる、ってことを確かめるのに余念がない、ちよちゃん。

だから自ずとわかる。
会えなかった時間がどれほどちよちゃんの中で大きかったか]


…… ごめんね、勝手にいなくなっちゃって。


[だから、咎めるみたいな言い方をするちよちゃんに、神妙な表情で謝った。
本当はあえてすぐに謝るべきだったんだろうけど。
おかえり、以外の言葉がうまく紡げなくて今に至る。

それからちよちゃんの拗ねたような表情を双眸に映す。
けれど、それはすぐに笑みに変わっていって。
つられて、わたしの顔にも笑みが戻る。
もちろん奢るよって頷きながら。

注文はどしどし聞くつもりだけど、
特になさそうなら駅前のコーヒーショップのケーキにしようかな。
冬限定の新作が出ていたし]


[―――と、その前に、]


お菓子じゃないけど、……はい。
買ったばかりだからまだあったかいよ。


[コートのポケットに入れていた缶コーヒーを差し出した]


[わたしが帰ってからあの校舎でちよちゃんがどうしてたかは知らないけれど、
校舎で同じ時を過ごしていて、隣にいて、
支えがなければ崩れそうな危うさ、というのを、
ちよちゃんからはほんのり感じていた。

感じていた、のに。結局わたし自身も支えが必要で、
その点でちよちゃんのことは頼りにしっぱなしだ。今だってそう。
……格好悪いかも、わたし。

しかして内心のばつの悪さは長くは続かない。
ちよちゃんがこうして目の前にいるから、ね。

そろそろ中に行こう、って、
繋いだままの手を引こうとした、その前に声がかかる。
言わなきゃいけないことがあるんだって。]


[――長きにわたりわたしを励ましてくれたヒーローは、
どうやらすぐ近くにいたみたい、です。

わたし今、すっごく驚いた顔をしている。
それからちよちゃんの顔を、
帽子のつばの下から覗きこむように、見上げて]


……そっかあ。ちよちゃんだったんだね。
わたしにお手紙をくれて、
わたしの話を聞いててくれたのは―――、




 …もう! なんでもっと早く言ってくれなかったの?


[そうしてわたしはきらきらと笑う。
ちよちゃんの握ったままの手が震えてたのも、
どこか、固い様子を見せてるのも、全部吹き飛ばせるように]

……わたしこそごめんね。

自分で自分のこと、ヒーローに頼る資格なんかないくらいどうしようもないって思ってたくせに、
あの時はホントにどうしようもなくなって……頼ってた。

[直後、一転してか細い声で謝る。
ちよちゃんの顔もまともに見ていられなくなって、一度は目を伏せたんだけど]


【人】 ろくでなし リー

[屋上から飛べ、なんて言ったらさ、
那由多も通も面白い顔してた。
こんな状況だけど、その顔、ウケる。

ひひって笑ったの、バレなきゃいい。
バレたら殴られそうな気がする。

入間は平気そうに見えた。
のは、気のせいで、ちょっと引き攣ってたかな。顔]


  心配すんなよォ。
  ちゃんときっちり全員帰してやっから!


[主がこう言ってんだから、
何とかしろよな、俺の世界。

入間と那由多と俺と通。並んで屋上の淵に立つ。
びゅうびゅう吹き上げる風は、あの日と似てた]

(260) 2017/03/19(Sun) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー




   はいはーい、りょーかーい。


[>>253 通の言葉に、敬礼を返したかったけど、
両手が塞がってたから、返せたのは軽い返事だけ。

俺やっぱヤバイのか?まァしゃーねーな。
でもちゃんと帰ってくるからサ。もう説教はごめんだし]
 

(261) 2017/03/19(Sun) 23時半頃



だから、ちよちゃんは気にしないでいいよ。

……それに、

  すぐにきて、くれたから。
  それだけでじゅうぶんだよ。

    …ありがとう。

[そっぽ向いてお礼を言うなんてますます格好悪い。
だから、真っ直ぐちよちゃんを見てもう一度目を細めて笑う。

だから、ちよちゃんも笑って、って。
願うことはひとつ*]


【人】 ろくでなし リー


[那由多と通が帰ろうって言って、
入間が頷くのを見た。

それを合図に、誰ともなく、
宙に重力を預けて背中から落ちていく。

雪風を受けながら、
校舎がどんどん遠ざかっていく]
 

(262) 2017/03/19(Sun) 23時半頃

— 病院・ロビー —

[レジ袋を手に、ばつの悪さを顔にぶら下げて、
病院のロビーへと戻ってくれば、上須賀くんと莉緒ちゃんを探す。
頼まれていたものをそれぞれ渡そうと。

どうやら、手術はもうすぐ終わるらしい。
看護士がそう私たちに伝えてくれたかどうか。

口の中が乾いてきたのを感じた。

みんなの思いは、祈りは、通じただろうか。]


【人】 ろくでなし リー


[ あの時は一人で、
  微かな希望と、諦念を抱えて飛んだけど、

  今はちゃんと帰るために、
  みんなと生きるために飛ぼう。


  さよなら、俺の世界。

  …… って言いたいところだけど、
  これからも俺は俺の世界を抱えて生きてくンだろ ]



  [ だからさ、]

 

(263) 2017/03/19(Sun) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー



  [ 両手をしっかりと握ったまま、
    俺は心から笑った。



    ―――― ちかり。
    白い空に瞬く光を、瞳に宿して ]**

 

(264) 2017/03/19(Sun) 23時半頃

ご、ごめ…だってさ、だって……

[堆に謂われて、
涙に濁った声で息を一つ。
出来る限りの注意を払って そっと力を抜く。]

……うん、……気を付ける。
ああ、……よかったぁ、たかしだぁ……

[背中を叩かれた、多少力が強くても、気にしない]

……ただいま。
……――、おっかけたよ、
約束だから さ……


ろくでなし リーは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 23時半頃


――病院 ロビー――

上須賀……!?

[ロビーで他の皆を待っていると、奥の、病室の方から車椅子でこちらに向かってくるクラスメイトの姿が見えて目を見開く。
あの校舎では普通に登校していたせいで忘れていたが、そういえば、確か入院していたんだったか、と今更のように思い出した。彼の病状や体調も気になるところではあるが、今は、まず、]

ああ。ただいま。上須賀もおかえり。

[再会を喜ぼう、と。色々聞くのは止めにして、笑いかけた。]

いや、上着は着てきたんだが、さっきそこで会った大和に貸してきた。まあ…中なら風もないし、大丈夫だ。

[寒くないか聞かれれば、あの朝のことをなんだか少し懐かしく思いながら釣られるように苦笑して、そう説明した。]


[それから。上須賀が小さな声で話す言葉を、ただ黙って聞いていた。
まあ、そうだろうな、と思う。感覚が失われていくなんて想像もできないし、もじ自分がそうなってしまったら、と思うとぞっとする。あの世界に居たかった、と感じてしまうのも、当たり前のことかもしれない。
俺にとっては……俺にとっては、どうだっただろうか。あの、世界は。]

……俺は……情けないかもしれないが、正直、怖かった。どうして閉じ込められなきゃならないんだ、と思ったし、スピーカーから流れる笑い声や泣き声が、不気味だとも思った。
水野が、あんなマネキンを残して居なくなって…夢なら早く覚めてくれ、とも、思った。

[あの校舎では、しっかりしなければ、と思って言えなかった本音を、ぽつぽつと話していく。
そうだ。怖かったし、帰りたかった。だが……それだけでも、なかった。]


だが……今は、あの校舎に行けて良かった、とも思う。
家庭科室で、パンケーキ、食べただろう。
俺が飾りつけしたクリームを、皆が、かわいい、すごい……こういうの向いてるんじゃないか、って言ってくれて。
多分、上須賀達にとっては、何気ない言葉だったんだろうが。
その言葉で、俺は……救われた、気がしたんだ。

[あの時、皆が受け入れてくれたから。俺は、俺のままでいいんだと、思えた。
あの時の皆の言葉が無ければ、俺はまだぐずぐずと思い悩んでいたかもしれない。
……まあ、ただ「救われた気がした」なんて言っても、上須賀には訳が分からないだろうが。
あの世界はどうだったか聞かれたし、俺も、誰かに言っておきたかったんだ。許してくれ。]


[しかし、俺はあの世界で救われて、こうして戻ってこれて、良かったと思えているが。
上須賀は、もっとあの世界に居たかった、と、自分の世界だったら良かった、と言う。
そう思うことを否定はしない。が、]

……きっと、あそこがお前の世界で、最後まで残っていたとしても。他の皆は、少しずつ帰っていくんだと思うぞ。

[ただの、偽物のマネキンだけ残して。
たとえ感覚があったとしても、そんな世界に一人で残ったら、寂しいんじゃないだろうか。]


……それに、最後にはどのみち連れ戻されてたんじゃないか?
それともお前、能久に「一緒に帰ろう」って泣きつかれたりしても、一人で残るって突き放せる自信、あるのか?

[冗談っぽく、苦笑しながら告げれば、上須賀はどんな反応を見せただろう。
いや、反応を見る前に、能久が泣きそうな顔でやってきただろうか
内緒な、と合図されれば、少し笑って頷いて、それから、幼馴染達の再会を邪魔しないように見守ろうか*]


[橘くん、いいえ、あの世界の“あなた”へ。

“あなた”がもし、あの校舎に残ることを選んだなら、
わたしはそれを尊重しようと思う。

元より、その選択を否定する権利なんて持っているわけがないし、
結局のところ、“あなた”のこと、何も理解してあげられていないから。

悲しいけど、泣かない。
薄情なわたしは泣いたりしない。きっと。
泣かずにさよならをしようと思う。]


[そして、もし、
“あなた”がこちらに戻ってくるのなら。

やっぱり、わたしは泣かない。
泣かなくても、大丈夫。]


——おかえり。

[手術中のランプが消え、報せが耳に届けば、
わたしはそのまま普段通りに、代わり映えしない一言を紡ぐんだ。*]


[手術室のランプが消える。

その時を固唾を飲んで待っていた。
――大事なクラスメイトが、ちゃんと戻ってくるように。

祈り、そして、きっと、泣き笑いで*]


……行こう。

わたし達がここにいる間に手術が終わっちゃってるかもしれないし。

[それからわたしは改めてちよちゃんの手を引く。

病院に戻れば変わり映えのしない面子に囲まれ―――否、面子が増えていた。健士郎くんと昴くんだ。
ふたりにもおかえり、と言って手を振ってから、
ささらちゃんのところに行って注文の飴を受け取った。


そうして、待つ、ことにした。
今度はりーくんの帰りを*]


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:リー 解除する

処刑者 (4人)

リー
44回 (6d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび