人狼議事


246 とある結社の手記:9

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視点:


【人】 姉妹 ロイエ

ー 朝 ー

[窓際の椅子に腰かけ、昨夜とおなじく、祈るように手を組みながら、思案にふけっていた。外から射す日の光が、新しい朝の訪れを遂げる。]

…………
……リンダ。

[寝巻きのまま、そっと廊下を出て、いそいそと小走りにリンダの元へ安否の確認にいく。無事でいる彼女を見れば、ほぅっと大きな大きな安堵のため息をひとつ。お嬢様がひとりでできるもん、と言い出さない限りは、いつものように身繕いを手伝うだろう。

どうか結社の者が扉を叩かないように、と祈りながら。どうかお嬢様を連れていかないで、と祈りながら。]

(20) 2018/07/31(Tue) 14時頃

姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/07/31(Tue) 16時半頃


良いのよ、ピスティオ…
私はもう、疲れました。あの人の元へいかせて頂戴…

……。
慣れないことはするものじゃありませんね!

せめて一匹くらいはと、思ったのだけれど…
せめてあなたのちからにと、思ったのだけれど…

ピスティオ…生きて頂戴。


ベッキー!
ピスティオをよろしくおねがいするわ […フフッ]

[そうして、女は扉の向こうへと連れ去られた。]


ほほほ…
いやね!ウチの息子ったら。
あんなに取り乱して…なんて心もとない、跡取りね……

[そして女は結社員へと振り向き。]

さあ。
あなたには、あなたのお仕事があるわね。**


姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/07/31(Tue) 20時半頃


【人】 姉妹 ロイエ

― 朝:ユージンの死体が運び出されるとき ―

[やや歪な輪郭をした麻袋が、結社の者たちによって運び出されていく。その表面には、じわりと赤い染みが浮かんでいたかもしれない。取り乱すことはせず、ただ黙祷をささげて、胸の前で十字を切った。能力者であることを匂わせ、命を賭してリンダを護ろうとした勇敢な青年、ユージン。]

……。

[麻袋が外へ運び出されるのを見届けながら、深々と頭を下げた。その後は、焦燥した顔をしているであろうスージー(>>4:18)たちや、部屋の清掃をしたラルフ(>>4:25)たちに、労いや励ましの言葉をかけながら、冷たい水を配った。

そして、ユージンが自分との共鳴者、と語ったパトリシアには、オレンジジュースを。勤めて普段通りに。]

(32) 2018/07/31(Tue) 21時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

― 朝 イヴォンが連れて行かれた後:ロビー ―

[窓の鉄格子から、外へ続くあぜ道が見える。あの道の向こうへ、ローザス婦人を乗せた馬車は消えて行った。ワンダのように。]

……。

[今朝、連れて行かれる婦人を引き留めようと懸命だったベッキー(>>4:21)には、かける言葉が見つからなかった。ましてピスティオには――(>>4:2)。]

(35) 2018/07/31(Tue) 21時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

― ロビー ―

お......お嬢様!お嬢様!!

[床に崩れ落ちたリンダ(>>4:37)(>>4:38)の元へ駆けより、肩を抱いて顔を覗き込んだ。じっとりとした汗で濡れた顔は、嗚咽に歪み、絞り出される掠れ声は、ただただ痛々しかった。]

……呼吸を……息を吸ってください。
ゆっくりと、ゆっくりとです……お嬢様。
お願いです……息を……っ!

[ハンカチでリンダの顔を拭うと、その身体を両手で抱きかかえ、ロビーにあるソファの上に横たえる。自分自身の衣服が、身体が、リンダの体液にぬれることなど、お構いなしだった。

状態が落ち着くまで、タオルで汗を拭き、声をかけ続けながら、しっかりとリンダの手を握りしめた。]

(63) 2018/07/31(Tue) 23時頃

【人】 姉妹 ロイエ

― 現在:ロビー ―

[ソファに横たえていたリンダは、もう落ち着いた頃合いだろうか。その傍ら、彼女の手をにぎりつづけているロイエは、ロビーでかわされる各々の会話を黙って聞いていた。その空気は、つい数日前とはうってかわって、暗く陰惨としたものだった。

宿屋の主人、ルパートが顔を見せると、モンドはジンを呷ってから語り始めた。男の過去と、『守護者』と呼ばれるその能力について。(>>4:52)(>>4:55)]

(74) 2018/07/31(Tue) 23時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

[モンドの口から紡ぎだされた言葉(>>4:68)。
それはとてもありがたく、それと同時に、
いや、それ以上に受け入れがたいものだった。]

……そ、そんな!
お嬢様を……そんな!よくも……っ!!

(78) 2018/07/31(Tue) 23時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

[胸元をかきむしるように握り締め、うつむきながら、
ぼろぼろと涙を流し、むせび泣き始める。]

……ち……違うのです。

お、お嬢様は……っ。

ただ……ただ……。

お救いに……なろうと……っ。

れ……『霊能者』を。

(82) 2018/07/31(Tue) 23時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

             ――……この『わたくし』を。

(83) 2018/07/31(Tue) 23時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

[人狼は感染する。それを根拠に、この男は疑いの目を向けてくる。泣きはらした目のまま、茫然と男の顔を視る。命を救われ、かつて慕っていた男の顔を。(>>4:84)]

……そんな……ことで?

(94) 2018/08/01(Wed) 00時頃

【人】 姉妹 ロイエ

[パトリシアの制止する声(>>4:101)が聴こえる。
泣き出すまいと唇をつよく噛み、顔をしかめて、ふるふると頭をふった。震える身体で、リンダの身体を労わるように抱きしめ、力なく口を開く。]

……もう…もう無理なのです。
『守護者』の……
モンド様から疑いが……。

これ以上、口を閉ざせば……
人狼は……お嬢様を。

もうお嬢様を犠牲を強いることは……。

(107) 2018/08/01(Wed) 00時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

[震える声を強いて、はっきりと言葉を紡いだ。]

ローザス婦人は、『人間』でございます。

そして、ワンダ様は――……『人狼』。


『人狼』……だったのです。
このことをわたくしは……わたくしは、ずっと……。

(108) 2018/08/01(Wed) 00時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

― ロビー ―

[聞くものがあれば、泣きはらした目で、淡々と語り始める。リンダの反応が、どのようなものであったのか。もし、この場を離れることがあれば、追いすがることはしない。]

あの夜、名乗り上げるべき……だったのです。
人には視えぬ霊魂。どう説明すべきか。

考えあぐねているうちに、お嬢様が……。(>>2:395)
そして、続くモンド様のお言葉で察しました。
能力をもつ者は、まっさきにお命を狙われると……。
(>>2:413)

名乗らなければ、と……もちろん考えました。
ですが、それは……できなかったのです。
『自身の身を護ろうとするな。おまえの身を護れ。』と、
お嬢様が御命じに……。(>>2:278)

(121) 2018/08/01(Wed) 01時頃

【人】 姉妹 ロイエ

お嬢様は、このとこをご存じありません
わたくしが、……『霊能者』だとは。

ですが……お嬢様は、すでに死を覚悟されておりました。
(>>2:434)
自らの命を犠牲に……どこの誰とも知らぬ
『霊能者』の盾になろうと……。(>>2:420)

能力ある者は、死んではならない。(>>2:428)
お嬢様の御身を庇うこともできない。(>>2:464)

わたくしは、ただ……自分を殺し……
泣きわめくことしか……。(>>2:469)

(122) 2018/08/01(Wed) 01時半頃


酒って、元気いっぱいで、胸を張って、お喋りしてのむものだと思ってた。
けど、モンドさんは、痛そうだ…。

泣いてないのに、泣いてるみたいだ…



ティオ…兄ぃ?
どうしてそんなに拳骨を握りしめているの?
どうしてノアおじちゃんをそんなふうに呼ぶの?
どうしてそんなに…怖い顔をしているの?


ねえ、ティオ兄ぃ。
遊びにいこうよ。川に飛び込んだり、魚とったりさ。
竿と糸で魚釣りするやりかた、教えておくれよ。

ねえ…

ねえ…。兄ぃは。もう、笑わないの、かなあ?

[固い表情のティオ兄ぃをみているのがつらくて、俯いて…涙が散った。
もう泣いてはいけない。泣いてはいられないと誓ったのに。今は涙が止まらなかった。
]


【人】 姉妹 ロイエ

……希望を見出したのは、
ユージン様のお言葉でした。

彼は、あえて言葉をぼかし、
自身を偽りました……霊能者。
その……可能性があると。
(>>2:466)

そして、続けて仰ったのです。
霊能者には……重要な使命があると。
占い師の真偽を確かめる、使命が……。
(>>2:479)

わたくしは、一抹の望みにかけようと……
ユージン様、そして、どこかにおわします
『守護者』様が、お嬢様を御護り下さることに。

そして、その間……自身の使命をまっとうしようと。
覚悟を……決めました。

(125) 2018/08/01(Wed) 01時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

……ワンダ様の霊魂は、
闇のように暗き狼でございました。

連れて行かれた先から……
おそらく……処刑場のある場所から、
こちらの宿へ走り抜けていったのです。

裂けた口から漏れる声は、ワンダ様のそれで……

……難題で、ございました。
人狼であったと、告げるべきか……否か。
告白すれば、お嬢様は狙われぬでしょう。
ですが、まだこの中には、2名もの……人狼が。

(135) 2018/08/01(Wed) 02時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

わたくしが死ねば、疑惑の占い師3名について、
なんら手がかりが得られぬまま……。

お嬢様は、ワンダ様を人間と……。
ともすれば人狼たちは、疑惑を抱くのではないか、と。
能力を偽ってる、と惑うのではないか、と。
とすれば、まだ猶予が残されている可能性が……。
3名いる占い師と、1名のみの霊能者。
『守護者』様は、どちらをお護りになるか……。

これは……賭けでございました。
お嬢様の命を賭けてしまった……愚かなわたくしの……。

[そういって、鼻を軽くすすり、手にしたグラスに口をつけた。昔は好きだったはずのオレンジジュースは、やけに*苦い味がした*]

(136) 2018/08/01(Wed) 02時半頃

姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/08/01(Wed) 02時半頃


─ユージンの部屋─





 [部屋の中には、暗がりがある。]



 


[部屋に来た誰にも、きっとそこには暗いものがあるとしかわからない。]


 ……      


[寝台の影、床の上。べちゃりとした粘度のある赤い赤い赤い海のその上に、

「ソレ」は、長身の膝と腰を折ってだらりと長い両腕をだらりと床につけて、裂けたような首をグラつかせ、腹部からもだらだらと──今も、血を流し続けていた。

じわりと、幻のように暗い血が床に広がっていく。]

[陽気な男の顔は、俯いて、陰になって見えない。
ちょうど、帽子をかぶっているときのように。]
  


[そうして「それ」は、]




  ァ     


 


[それは音にならない声。けれど喉に空いた穴からひ、と引き攣れるような空気音めいた音を伴って]



  イ

           た

              イ



["呻いて"いた。]


[いたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたい]


[モンドが来たときには、まだ"寝転んでいた"。



ただ、それは。


その肉の塊は、あまりに赤かった。


それは、あまりに無残だった。]


[麻酔もないまま、体の奥を弄られるということがどういうことか、わかりたくもなかった。



ただこれまで感じたことのない痛苦だった。

痛みだった。

それしか考えられないくらいの、
声も出せなくなるくらいの。

リンダが赤いと表現したのも、
なるほど頷ける話だった。]




[────まともな、思考が


       残っていればの話だが。]

 



[首を落とすために、頭だけを前に差し出したような、違和感だらけの不自然な恰好をした男の、顎からどろりとした赤黒い液体が伝って床に落ちていく。]
 


[誰が訪れても、その姿は見止められることはない。ただ、そこにあるだけだ。]



[ 『いいよー。気にしないでって。
    …… 覚悟はしてたよ。』 ]

[いたい]
 [いたい いたいよ]

[ああ 見てたよ。サイモンのことも]
 [いたい] [思考が軋む]
[覚悟ってなんだっけ]

[思考が溶けていく]


[崩れていく。壊れていく。失われていく。

頭の中に、泣いている声が怯えている声が不安そうな声が。
繰り返し繰り返しリフレインしている。

もう泣いていないだろうか。
── 怖がってはいるかもしれない。

不安そうな、怯えたような、
それは、弱い弱い──人間の声だった。

強がって、まともでいようとするさまが、
綺麗でいようとするさまが、かわいそうだった。

誰かを殺してしまうことに怯えるのだって、
怖いと思うのだって、疑うのが、嫌なのだって、
だって、すごくすごくあたりまえのことだ。]


[普通の人間なら。

  誰だって思うことだ。

お前を殺すと名指されたら、恐ろしく思うに決まってる。]


[ぇぼ。とくぐもった音がした。流れ出していく血の量が増える。ぐじゅぐじゅにされた腹から覗く赤い塊からも、ぼた ぼた。と固形物を含んだ粘度のあるものが落ちていく。]


[ああ、でも。こんなに死ぬのが苦しいなら。

──オレだって、誰かに。 たすけてほしかった。]

 







[ 『また機会があるよ。
   じゃぁさあ、
   次はラルフから誘ってほしいなー』 ]



[そんな機会は、もうこない。二度と。]


[暗がりに取り残された男の全身は、まるで赤い泥を塗りたくったように固形ぶつ交じりの汚い湿り方をしていて

いつも飄々と笑っていた口は、
薄く、半開きになったまま、
声を発するでもなく、血と呻きを垂れ流している。]
 



[ ああ。でもそれも、天罰なんだろうか。

ワンダを殺したことの。イヴォンを殺したことの。]



[── 知らないところで、他人が死んでも。


   そんなことは知らないと、
     人狼を見逃したことの。]


 


[この村に来る前の話だ。


人狼の襲撃現場に、居合わせたことがある。、


採集に行った森の中で、その死体は、腹をえぐられながらも
──濁った眼で、こちらに首だけを向けていた。

まだ生きていたのか、助けを求めようとしたのか。
喘ぐようにぱくぱくと唇だけが動いた。


死体の上に馬乗りになっている影に気がついたのは、
そのあとのことだったのを、イヤにはっきり覚えている。]


[死体と、殺した人間。 ───どちらも。
どちらも、知り合いだった。]



[ 『今日はやめるって言ってたのに、どうして来たの』 ]


[真っ赤な口をしたまま、あんまりいつもどおりみたいに話しかけられて、頭が混乱したのを覚えている。

その時も、声が出せなかった。]


[足がはりついてしまって動けないまま、
またがっていた方が、
口元にはりついていたそれを飲み下すのが見えた。

襲撃者が、淡い栗色の髪を払う。
髪をまとめるスカーフが少し揺れる。
現実感がなかった。


遅れて、殺されるかもしれない。と、思った。


それで、ぞっとしたのを覚えている。]


[ただ、でも。

  結論として、そうはならなかった。]
 
[ならな、かった。]


[頬を真っ赤に染めている血に、
一滴ぶんだけ。

血を洗い流したように筋が見えた。]



 …逃げなよ
 『逃げなよ』



[はじめて出せた声は、
相手のそれと被った。]


[ハア? と、向こうが先に目を丸くした。
状況がわかっていないと思われたのかもしれなかった。自分だって、襲われるかもしれないということに、こっちが気づいていないと思われたのかもしれなかった。
彼女は、蓮っ葉に小さく噴き出して]


『……今はおなか一杯だから、見逃してあげる』


[それが、これまで。──好きだった、初恋だった彼女の笑顔とまるきり同じで、喉から声が出なくなった。]


[── なんで。とか、どうして。とか、
そういうことを何も言えないまま。


じゃあね。と短い別れの言葉ひとつで
彼女は、村の方に戻っていった。]


[死んだ友人との間に何があったのか、
詳しくは知らない。

ただ、小さい村だったから、
その事件は大きく騒ぎになって。


でも、野犬のしわざだろうと。

最終的にはそういうことでカタがついた。]



[あんなに、(こんなに)腹を暴かれて
食い散らかされていたのに。]

[助けを求めるような顔で、濁った眼をさらしていたのに。
犯人は捕まらないまま──誰も彼もが、
だんだん彼のことを口にださなくなった。]


[それでも、]


[人狼だとかなんだとか、そんな不確かな話で、
村がざわついている間。
通報は、──誰にも、しなかった。]


[彼女を、大切に思っていた。
 そのせいだったかもしれない。]


[それとも、
 あの涙を見てしまったせいか。]


[答えは出ていない。ただ、少し。
少しだけ、──彼女については。
人狼として抱えるものに触れてしまったのが
きっと、それがだめだったんだろう。]


[彼女は気まぐれなのか、黙っているなら構わないと思ったのか、自分のことを襲うことはないまま、時間だけが過ぎていった。

村の人間には、深くかかわらないようになった。

表面だけ、愛想をよくして。
深いところには、なるべく触れない。

そういう生き方になった。


───そうしてたまに、人がいなくなったと

そんな噂話を聞くようになった。


そうして17になるころには、幼馴染だったうちの片割れのひとりも、いつの間にか村から消えていた。]


[多分、──たぶん。彼女は、今でも。
 少しばかり泣いたりもしながら、


──人を、食べて生きてるんだろう。]


[宿屋の主人に、人間じゃない残念だといわれても、曖昧に、笑うしかできなかったのは。


人殺しを見逃した自分だって。
他人の死を許容したって意味では、


人殺しの、同罪だと思ってたからだ。]





[──まともじゃないんだ。はじめから。]

 


[人間は嘘を吐く。大事な人を庇う。

他の誰がどこか死んでたって、
そんなのは見てみないふりができる。]
 

     [ ぐゥ と、喉が鳴った。]


[だから、イヴォンの行動にも、
 ──自分が真っ先に気づいたんだろう。]


    ぅ ぇ

            ぶ  ァ  …ッ

[せりあがる気持ち悪さに、半開きの口が震える。そのまま口は『中身』を吐き戻した。丸めた背中が痙攣する。]


[いたい]

       [苦しい]

 [もう楽になりたい]
 


[──許して]

 
[許して、助けて、殺さないで!]


[ああ! だけど、だけどだけどだけど!]


[この痛みは、苦しみは!]


[オレが今まで、
 見ないふりをしてきたものだ!]


 




[許して? 助けて? 殺さないで?]


[そんなの、何十回、何百回。

これまでに食われてきた人間が、
そんな思いを抱かなかったなんて。


そんなことはありえない話だ。]


[ああ。だって、だって。]


[だって、こんなに

 熱いのにさむくて

   苦しいのに息が吸えなくて


目の前が真っ暗で脳髄が、黒に押しつぶされる。

寂しく寂しくて──


黒い沼の落ちるみたいに、怖いのに。]



[──こんな こんな。


          こんなことは。]





[──── 許せるわけが、ないじゃないか**]

 


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 姉妹 ロイエ

[腰かけるソファの隅。そこには、身をすくめて震える、あの日のリンダがいた(>>4:194)。フーバー家に仕えるようになって間もなく。まだスカートで歩くことさえ慣れていない頃。当主の娘として紹介された、愛らしい少女。]

……ここです。

お嬢様のロイエは……ここにおります。
けっして、お一人にはいたしません。
なにがあろうと、お傍におります。
この……ロイエが。

[悪夢の怯える子供をあやすように、優しくだきしめようと、リンダの身体に腕をまわした。もし、拒まれるようならば、無理強いはせず、それでも離れることなくリンダをなだめ、励まそうとする。リンダと会話しようとする者(>>4:214)がいれば、邪魔することなく、見守るだろう。彼女に危険がおよばない限り。**]

(219) 2018/08/01(Wed) 14時頃

メモを貼った。


【人】 姉妹 ロイエ

― リンダの個室 ―

[身体を拭いて服を着替えさせる。
その名目で、リンダを個室へと連れてきた。
このときばかりは、たとえ抵抗したとしても、
ぐずる子供を連れて行くように、
強引に運んでいっただろう。

部屋の扉を閉めて、中から鍵をかけた。

誰にも、話を聞かれないように。]

手荒な真似をして、申し訳ございません。
どうしても……お伝えしたいことがございます。

(226) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

お嬢様の仰られることは、真実でございます。

お嬢様が視るもの、聴くもの、その全てが、
あるがままの真実である……と、確信しております。

……罪深き“嘘つき”は、このロイエめにございます。
多くの罪、多くの嘘を重ねて参りました。
ですが、ただ一つだけ……

この存在すべてを賭けて、偽りなき事実だと
断言できることがございます。

それは、お嬢様への想い……。

(227) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

[リンダの身体を力づよく抱きしめた。]

お慕い申し上げております。
お嬢様を。
……心の底から。

(228) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

それは、もう……食べてしまいたいくらいに。
始めてお会いした、その日から。
ずっと……ずっと……。

ですが……できませんでした。
どうしても……。
ああ……世界は、なんと残酷なのでしょう。

(229) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

食べてしまえば、お嬢様が


          ――居なくなってしまう。

(230) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

お嬢様の居ない世界……
想像するだけでも恐ろしい……――虚無。

(231) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

お嬢様……
どうか、この罪深きロイエに罰を……。
我欲の為に、多くの人々を犠牲にして参りました。

ですが、たとえこの命を失ったとて、
お嬢様を……御一人にはいたしません。

裁きを受けたあかつきには、
"お嬢様の目にしか視えぬ者"となり、
お嬢様を苛む、すべての悪しき霊の前に立ちはだかりましょう。

この身を盾に、あらゆる悪意、あらゆる敵意から、
お嬢様をお護りいたします。
(>>1:158)(>>2:415)

(232) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

どうか……生きてください。
目の前の困難に、命を諦めてはいけません。

信じるべき人々を誤らず。
そして、皆を導くのです。
その知恵と勇気が、お嬢様にはあると、
このロイエ……確信しております。

(233) 2018/08/01(Wed) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

お嬢様との未来を"共に"生きたい

――嘘偽りなき、わたくしの……真実です。

[リンダの反応がどのようであっても、
このときばかりは、つよく、つよく、抱きしめ続けた。**]

(234) 2018/08/01(Wed) 21時頃

姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/08/01(Wed) 21時頃


えっぐ。えぐ。パディ゙ぃ゙。
兄ぃが。こわいか、お。ぐすっ。

[
けれど、ピスティオの怖い顔をさけて、縋る先のパティは、いろんなことで精一杯でした。初めて聞いた、いとしのパティの大声に、おとこのこは心底、びっくりしてしまったのです。
]

ひっく゚。
……ゔあ゙あ゙あああああん!!!

あ゙あ゙あああああ、っーわ゚あ゚ああああああああああ!!!


泣きました。吠えました。大好きな人が怖かったせい?もちろんそうですけれど、それだけではなく。


[大人達のお話を、しっかり聞いていたから。人狼にころされた、かわいそうな、小さな子供の――]

あああああっ
おれっ、おれっ…。しんだんだ!

やだぁああああ!

[げんこつをふりまわすと、テーブルの酒瓶をするする通り抜けます。大きな声で暴れても…
だあれも、いやなかおひとつ、しないのです。
]


ころんで、ばたばたして、…やがてつかれて、おとなしくなるでしょう。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 姉妹 ロイエ

― リンダの個室 ―

[落ち着いた様子のリンダ(>>246)を胸に抱きしめて、優しく頭を撫でる。ふわりと果実のような甘い香り。アルコールのそれではなく、彼女自身が放つ芳香。]

はい……大きくなった、ロイエめにございます。
そして、リンダお嬢様も、
あれから……大きくなられたのですよ。

[寝台に並んで腰掛け、リンダの身体を膝の上に横たえさせた。左腕で彼女の頭を抱き、右手で彼女の胸元を優しくさする。見上げてくるリンダの顔には、あの、ふわふわとした笑顔。]

(295) 2018/08/02(Thu) 00時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

まぁ……お嬢様にも罰を……
でしたら、なおさら
お嬢様は……生きなければいけません。
人々の助けになるために、一生懸命。

このロイエめが、いつでも、
お傍についております。
それはきっと……お嬢様にしか視えません。
ですが、がっかりなされないで……
そういうものなのです。
お嬢様だけのロイエとなって、お仕えいたしましょう。

(296) 2018/08/02(Thu) 00時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

["ロイエお姉ちゃんじゃなきゃやだ"の一言は強烈だった。
けっこう……いや、かなり、グッときてしまった。

ごくり、と生唾を飲みこみ、代わりにリンダへ与えたのは、
頬への優しい口づけ。

食べてしまいたいという欲求はあれど、今は気付いてしまった。それ以上に強い欲望。一抹のワガママを。]

畏まりました、お嬢様。
では、ゆっくりとお話いたしましょう。
リンダお嬢様とロイエが、どのようにすごし、
そして、どのように大きくなられたのか……。
誰と語らい、誰と仲良くなったのか……。

(299) 2018/08/02(Thu) 00時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

[2人で寝台に潜り、肌を寄せ合って添い寝をする。
語るのは屋敷での生活や、村での出来事。
ここに集められた12名のこと。それ以外の人々のこと。
ときおり我慢がきかずに、口づけを交えながら……。

そして付け加える、この宿で起きていること。
リンダには『霊能者』としての力があり、
皆はその助けがいること。

人狼の仲間は誰か。
それは――教えなかった。

きっと、それは、これまでの犠牲の冒涜になってしまうから。
お嬢様自身が、立ち向かうことに意味があるから。

それでも、もしも……
お嬢様が、"自分のもと"へ召されてしまった、
そのときは――]

(300) 2018/08/02(Thu) 00時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

いっぱい抱きしめて、いいこいいこ……
して差し上げましょう。

[唇に指をあて、小首を傾いで微笑んで見せた。
嘘偽る必要がなくなったいま、
生涯で一番の微笑みを浮かべた気がした。**]

(302) 2018/08/02(Thu) 00時半頃

姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/08/02(Thu) 03時頃


姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/08/02(Thu) 03時頃


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