人狼議事


159 戦国 BATTLE ROYAL

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


 なら、最初の客としてぜひ。
 ええと……

[今更ながらに名を知らぬ事に気付いた。
言いかけた先が分からず、差し込む声がなければそのまま音を切るだろう。]


 ゆるく座ってちょうだいな。

[元より堅苦しい作法に対しての拘りはない。
火鉢にある炭はすでにほの赤く、瓶より水を移した釜を置き温める。
湯を待つ間に傍にあった盆より練切と落雁を、座した露蝶へ差し出した。]


【人】 奇跡の子 カリュクス

>>3:149忍刀を咥えて駆けてゆく背に、命令は告げなかった。
遊び場は整える。金の分は働く。
自らそう告げた小太郎が、その言葉を違えるはずはないと。

人はそれを信頼と呼ぶが、景虎はそれを金で買った契約だと思っている。]

 生き延びたら、たくさんご褒美あげないとね。

[早速薬が効いて来たのか。
流した血は戻らないが、集中力を削ぐ痛みは随分マシになった。

山芭は大将の八重を失い引く動きを見せているが、隅慈、土下の両軍に責められれば、如何に速さを重視した弓と槍の花柳藤軍でも耐えられはしないだろう。
指揮を任せた左京が期を見て引くか。
それとも一人残らず殲滅されるか。]

 雪とこたろーが二人を倒せば、まだ勝機はある…かな…?

[例えそれが蜘蛛の糸を掴むような希望でも。
手を伸ばさなければ掴むことは叶わないと。*]

(2) 2015/05/21(Thu) 01時半頃

奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 01時半頃


―三途の川―

 …………? 此処は……なんぞ?

[気付けば、見知らぬ船の甲板に寝転んでいた。
ちゃぷんちゃぷんと穏やかな波音が聞こえる。

坊主の念仏の甲斐あって、涅槃へでも運ばれたのか。
呆けた面、丸く見開かれた眼を擦り。
ひとまずは六文銭をと、身体を探り。]

 …………持ってねえよ!!

[様式美として、独り乗って、独り突っ込んだ。**]


[露蝶が菓子を口へ運び終えるのを見届けた後、客人が1人であればと濃茶を飛ばして薄茶へと入る。

清め温めた椀に一杓半の茶を落とし、注いだ湯と馴染ませるように茶筅を回す。
手に軽い茶器は、不思議と邸で使い慣れたものと同じようによく動いた。]


どうぞ。

[うっすらと浮いた泡を消さぬよう茶筅を外し。
言葉と共に出した茶に、露蝶の反応を窺っていた。

茶会の間、乗船者がいつの間にか増えたようで。
自前の乗り突っ込みの声は中まで聞こえていただろうか。**]


露蝶、と。

[言葉詰まるのに、今更ながら号も名乗らぬのを思い出した。
 一方的に名を知るばかりだったのに気づいて、口挟む。]

ゆるく、というのは慣れませんで……お許しください。

[背をぴんと正し、座して待つ。
 あたたかな火鉢の火に、地獄の渡し船は思いの外平和そうだと思えた。
 供された菓子に軽く一礼し、手を伸ばす。
 餅があれば喜ぶのがいるだろうな、と過ぎり、瞬時に意識から払った。
 主の死出を考える馬鹿忍がどこにいる。]


メモを貼った。


[甘い菓子は、口内でさらりとなめらかな餡と糖に変わる。
 姫の名を失ってから向こう、茶席を囲むための作法までも心得として叩き込まれはしたが、こうして正しく席を囲むことはついぞなかった。
 死しても甘いものは甘いのだなと、何処か不可思議な感覚に戸惑いつつも盆を置く。
 間を置かず、椀が目の前に差し出された。]

有り難く。

[改めて一礼し、椀を手にする。
 手の中ぐるりを見るだけでも、大変美しい茶碗だった。]


[釉薬の流れがこの川の流れにも似て、穏やかな水の趣を湛えている。
 こんなものまじまじと見る事もなかったと、知らぬ世界に気付かされながら。]

頂きます。

[椀に口添える。
 鼻腔を抜ける緑の香りに、香りだけでも茶に酔いそうだ。
 一口含めば、あまく。苦味は丸く包まれるようにほろりと奥にある。]


奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 02時頃


たいへん結構なお服加減でございます。

[それは形のものでなく、心から。
 紅残る唇を笑みに弓ならせ、柔らかく瞳細めた。
 飲み口を静かに指先で拭う。

 壁越し遠く、声が聞こえた気がした**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 奇跡の子 カリュクス

 右手一本…か…
 ふふっ
 きっと、お互い満身創痍なんだろうねぇ…

>>18富楽の言葉に甘く見られたと憤るでもなく。
一歩、また一歩と歩を進めながら、初めて戦場で顔を合わせた時を思い出して静かに笑う。
あの時は怪我らしい怪我もないまま斬りあって、それでもなかなか勝負がつかず、第三者の乱入で互いに興が削がれて決着もつかぬまま手を引いたのだった。

如何に自分が手負いとはいえ、富楽がそれを見て手心を加えるだろうか?

ーーー否。

万全の状態で互いに全力を出しあえないのは残念だが、放たれた現界喰>>19の威力は、以前と比べて僅かも見劣りするものではない。]

 地面を切り裂く現界喰の一太刀。
 あぁ、やっぱり素敵…!

[立ち止まり、太刀の柄に手をかける。
構えは居合い。
狙うは一瞬。]

(21) 2015/05/21(Thu) 08時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 ーー破ッ!!

[烈破の気合いと共に、迫る細い地割れにむけて垂直に剣を振るう。
剣は地面を切り裂き富楽の斬激を相殺するが、殺しきれなかった細かな土塊が影虎の頬や肩を打った。]

(22) 2015/05/21(Thu) 08時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 右肩を痛めたのは失敗だったなぁ…

[笑いながらの呟きは、周囲の喧騒に掻き消されて富楽の耳に届くかどうか。
風間の薬で痛みはなくとも、動きはやはり鈍い。
だが、それでも戦狂いに引くという二文字はない。
むしろこの手負いの状態でどこまでやれるか。
もう一度富楽と斬りあえる喜びと相まって、小さな背をぞくりと震わせる。
富楽の挨拶を斬り伏せた勢いのまま駆け出し、自らの間合いに踏み込むと同時。
とんと地面を蹴って跳躍すると、富楽を見てにこりと笑う。]

(23) 2015/05/21(Thu) 08時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 ねぇ、雪と遊んで!

[振り上げた右腕。
太刀を振り下ろせばジャラリと剣にほどけて鞭のようにしなり、二激、三激と縦横無尽に走る刃が斬激の雨を富楽の上に降らせる。**]

(24) 2015/05/21(Thu) 08時頃

奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 12時頃


奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 18時半頃


【人】 奇跡の子 カリュクス

 っふふ、ふふふ……っあはははは!

[柳の枝を振る様に関節剣を縦横無尽に走らせれば、片手とはいえ富楽もなかなかよく捌く。
岩ひとつを打ち砕く斬撃のほとんどが黒い打刀にいなされて、富楽を砕くには至らない。

焦るはずの、業を煮やすはずのその状態を、景虎は心の底から喜んだ。

鷹船しかり。八重しかり。
全力で剣を振るい技を繰り出してなお、実力の拮抗する相手がいることの、なんと喜ばしいことか。
その相手と、剣を交えて命のやり取りをする瞬間の、なんと胸が躍ることか!

その歓喜の瞬間を、人は笑わずに迎えられるだろうか?]

 うん、遊んで!
 富楽が死ぬまで!!

[関節剣が富楽の左腕と顔の右半分を裂いた手ごたえ>>29

(32) 2015/05/21(Thu) 19時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

[ままよと放たれた砕巌刃は正確に景虎の足元へ迫る。
一撃よりもはるかに至近距離。
得物は剣の形状で抜刀状態。
先ほどと同じ手段は通じない状況。
それでもなお、景虎の顔は笑っていた。危機的状況を楽しんでいた。]

 ――柳に風と受け流そうぞ…!

[剣を持った右腕を振り上げる。
ギシリと肩が嫌な音を立てる。
ぶれる腕を支えるように左手で手首を掴んで、身体ごと鞭のようにしならせて剣を振るった。

富楽の技を受けるでも相殺するでもなく、軌道を逸らせて受ける被害を最小限にする。

それでも逸らしきれなかった黒刃の一撃が、景虎の右足に傷をつける。]

 ……ッん!

[痛みに顔を歪めたのは一瞬。
裂けた着物の裾。その隙間から覗く細く白い足を赤い河が流れて、関ノ原の地に落ちる。]

(33) 2015/05/21(Thu) 19時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

[身体を支える足が傷つけば、当然体の重心が崩れる。
咄嗟に左手を地面に付き転倒を防ぐが、手の平から伝わる地震のような振動にハッとして顔を上げれば、眼前には土壁と、そこから放たれた二匹の土竜>>30
荒れた機動は予測がつかず、どちらを捌いて、どちらを躱すべきか、それすらも咄嗟に判断ができない。

万全の状態であれば。
せめて足が無事であれば。

そのような「たられば」は無意味だと、唇の端を不敵に吊りあげる。]

 荒ぶる土竜に、雪が殺せるかな?

[先に近づき牙をむい持たないた左の土竜を、地面を転がる様にして躱す。
土竜の風圧に巻き込まれた着物の裾が千々に千切れて散る花弁のように舞う。
体勢を立て直そうとするその隙に右の竜が迫り、小さな体を喰いちぎろうと咆哮を上げた。]

(37) 2015/05/21(Thu) 20時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

[影虎は知らないが、森の胴丸鎧ですら打ち砕いた富楽の技だ>>3:46
防具のひとつもつけず、生身のままの景虎が受ければ容易く四肢を引き千切られるだろう。

ジャラリ。

もう一度関節剣を握る右腕を頭上高くに振り上げる。
踏ん張りの利かない足で、どこまで耐えられるか。

生きるか。死ぬか。

鷹船の血で刺した唇の紅をぺろりと舐める。
剣の柄を握る手に力を込めて、渾身の力を込めて振り降ろした。]

 ――ッ破ァ!!

[一閃、二閃。
三閃目で肉薄し、四閃目は竜の牙に噛み砕かれた。

関節剣の刃のひとつが、パキリと乾いた音を立てて砕ける。
それは始めに鷹船と西で打ち合った時に受けた刃こぼれが、ついに刀身を砕いた音だった。>>2:91

(38) 2015/05/21(Thu) 20時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 ―――っああぁ!!

[勢いを削いだとはいえ、ほぼ直撃に等しい一撃。

はらり、と地面に散った白い絹糸の上に、緋牡丹のような赤い雫が色を添えた。]

(39) 2015/05/21(Thu) 20時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 ………っは、……はは

[唇から零れ落ちたのは、吐息にも似た微かな笑い声。
濃紺の着物に咲いていた白牡丹は、今やそのすべてが真っ赤な緋色に染まっていた。]

 ……ほんと、素敵。

[半ばで折れた剣を支えに、どうにか立っているような状態の景虎が、土竜に無残に切り落とされた白髪の隙間から土下を見上げて、うっそりと笑う。
愛らしい顔には、右目を縦に裂くような傷が一本。]

 雪の刀、折れちゃった…。
 ふふ…
 こんなに追い詰められたの、生まれて初めて。

[切り裂かれた顔の右半分へ手をやって、べっとりと付いた血を猫のようにぺろぺろと舐める。
富楽をじっと見据えたままの左目は、猫がまたたびに酔ったように蕩けていた。]

(40) 2015/05/21(Thu) 20時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 んー…

[半分ほどの長さになった関節剣を振り上げて、剣の間合いを確かめるように周囲の地面を切り裂く。
右の視界が霞む富楽とは異なり、雪の右目は完全にその役割を失っていた。
痛みを感じないのは、小太郎に貰った薬のおかげか。
見えない右半分を庇うように、無意識の首を傾けて左目だけですべてを見ようとする。]

 止めよう、なんて、言わないよね?
 死ぬまで雪と、遊んでくれるんだよね?

[確かめるように問いかけて、折れて砕かれた関節剣の一部を拾う。]

 雪、まだ動けるよ?富楽だって、まだ動けるでしょう?

[着物の裾を裂いて刀を握る右手を上からぐるぐると巻いて固定すると、折れた刃を口に咥えた。

まだ動ける。まだ生きている。なら止まる理由はない。

傷ついた足で富楽へ向かって駆け出す。
折れて短くなった分、より深く富楽の懐へ飛び込もうと。*]

(41) 2015/05/21(Thu) 20時頃

奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 20時半頃


―屋形船―

[冥銭の支度は然るべき者達に任せるとして、
と、考えたところで、自身の右手を見下ろした。
戦場において片時も離さなかった得物は
光に焼かれ、森との戦いに傷を負っても、未だ在る。]

 冥土まで、武人として逝けるってんなら
 ――……悪くはない、生き様であった。

[引き寄せた槍の茎に額を摺り寄せ、
沁みる感傷に浸り、今更の辞世の句を読もうと――

――……したが、腹の虫が派手に喚いた。]



 死んでも腹は減るのかい。

[欲をしこたま抱えた魂は地獄へ堕ちるんじゃないか。
あの生臭坊主め、何が「極楽へ」だ。

槍の先を船縁から川へ落とし、
穏やかな流れを掻き回してやる、憂さ晴らし。]

 ……お?

[清らかな水音、生死の匂いの無い川。

不可解な所へ着てしまったものだと改め息吐くと、
どこから、豊かに立ち昇る茶の香がした気がして。

槍を持ち上げ、水気を払いながら船上を歩み出し、
座敷へ続く戸に手をかけた。*]


メモを貼った。


 露蝶。

[教えられた名を口の中で転がしてみた。
彼女が忍であるならば、名の通りさぞや美しく舞ったのであろう。
芯が通った佇まいは、楽にと勧めたこちらもつい背筋が伸びるようなものだった。

細く湯気の上る釜から湯を注ぎながら、感じる熱と湿り気に、現と錯覚しそうになるが。
仇敵であろう者へ茶を点てるなど、現世では成しえなかったものだ。]


[餡を切り分ける手つきに淀みはなく、椀を回すも様になっていた。

剣先に持主の気が乗るように、茶にも心が写しこまれる。
新たに得られた茶湯の友に差し出す一服は相応しい出来であったろうか。

紅差す口元で椀が傾くのを見守り、柔らかな視線に目を細め。
言葉には辞儀をもって応える。]


 水面の一席。
 ご臨席の程ありがとうございました。


メモを貼った。


奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 21時半頃


[水の乱れる音が微かに耳に届く。
戸の外に現れた気配に露蝶もまた気付いた事だろう。]


 桟橋に寄らなくてもいいのね。

[そういえば自分も自ら乗り込んだ記憶はないから、そういうものなのだろう。
きぃ、と僅かに軋む戸の方へと体を向けた。

そこに見知った姿があれば、呆けたように首を傾げる。*]


― 屋形船 ―

 …おやまぁ。
 此処ぉ、彼岸様どすなぁ。おほほほ。

[八重がふと気が付いた時、見知らぬ波の見知らぬ屋形船に立っていた。
穏やかな波はちゃぷちゃぷと流れて、関ノ原にはいないことは間違いない]

 なんや、うちもようやくお迎えがきましたどすなぁ。
 えぇやろ。えぇやろ。
 川向こうでお待ちしてはる方んとこいくに、なーんも躊躇はいらん。

[享年八十、舞いに妻にとやる事はすべてやり終えた大往生ではないか。
そう満足そうな笑顔を浮かべながら、こつこつと歩き出す]


 ……これは、伸睦殿によく似た鬼が居る。
 求む姿でも模してくれているのかい?

[戸を引くと、茶の香は一層強く香った。
懐かしさに包まれるようで一瞬肩から力が抜けたが、
三途の川の鬼の仕業かと顔を歪め笑う。

ついぞ、李伸睦が討たれた事を知らぬまま
此処まで来てしまった。

その奥に見える露蝶によく似た女にしても、
戦況の詳細知らずに落ちた悠仁には幻に見えた。
一等よく働く忍が戻らなかったのだ、
情報に疎くもなるというもの。

ともあれ、鳴く腹をどうにかしたいと足を進め。]

 俺にも、飲ませてはくれないか?

[茶と菓子を強請った。*]


[屋形船の上を足進めると、誰かがいるであろう物音が聞こえた
お先に失礼しているらしい、相席の仏さんだろうか]

 ……おや?

[物音を追いかけながら、座敷へ続きそうな戸へ手を掛ければ]

 なんやなんや、こがいな老いぼれの相席やけど
 わかいのばっかやないかえ。

[見知りの顔も知らぬ顔も、みな関ノ原にいたもののふだろうか
然し対して気にした様子なく、老女もまたあがりこみだした]


 
 八重姫似の鬼まで居るとは、驚いた。
 真、この旅路にはよく似合うお姿ではあるが。

[気付けば、傍らに共に中へ進む女の姿。

山芭の老姫はあの戦場を図太く生き延び、
次の世の末までも見届けるんじゃなかろうか――
などと密やかに思っていた悠仁。
姫と共に冥土へ赴くとは露ほども思わない。

何にしても旅は道連れ。
そろって中へ上がり込み、遠慮無く座するのだった。]


 誰が鬼ですって?

[黄泉路での再見第一声は情緒とかけ離れたものだった。
思いもかけぬ戸の先に立つ姿へつい呆けていたところ、耳に入った声にきりきりと口端を持ち上げる。]


 ……鬼らしく、練り茶でも飲ませてさしあげましょうか。

[過去に濃茶をほぼ練った状態で出した事を覚えていれば、鬼ではなく当人が黄泉への同乗者であると理解が及ぶかもしれない。
こちらを鬼と判じながらも茶を求める悠仁の声に応じて釜の蓋を取った。]


 そちらも、お嫌いでなければどうぞ一点。

[老齢の姿に目を止めれば席を勧める。
八重姫と聞けば山芭を率いていた奥方かと僅かに目を見張り。
見知らぬ者。元敵軍の手前であることを厭われなければ、茶をもう一服点てるだろう。*]


 
 鬼でなくとも、伸睦殿ならやりかねんな。
 はは、…… 死んだか。

 ……そうか

[そうか。
それ以上は言葉には成らず。
背後に槍を据え、かいた胡座の膝に両拳を乗せた。

茶の支度をしてくれる間、じいと動かずそのまま。
鷹船が落ち、李が主を失ったのであれば、
後家となった姉も甥も、厳しい明日を迎えるだろう。
思えば僅かに胸は軋む。]


 かははは! あほさらせ鷹船ん小僧。
 うちんこと鬼婆いっとる様なもんじゃろが。

[それこそ、濃い濃いお抹茶でもしばいてやれば夢心地から戻るだろうか。
然し気を悪くするでもなく、小気味良く笑いながら八重は座敷へとあがる]

 おほほほ、これはこれは、どうもご親切にどす。

 やぁ、茶ぁ手ぇに船ゆられんなんざええ心地や。
 かははは、あんたはん西んかたどすな。生まれはどのへんかえ?

[見知らぬ、恐らく元敵軍の入れる茶ではあるが
死んで今更なにぞと云わんばかりの態度で、堂々と一服の茶を受ける事となる]



 ……小僧が故の無礼、寛大にお願いしますわ。
 女の美醜はよく解らねえの。

[ややあって、山芭に適当な軽い口振りを向ける頃には、
沈んでいた気分も幾らか晴れていた。
受け入れがたい物事は
飲み込むまでが熱く辛いもの。

一度飲んでしまえば、あとは腹で飼い慣らすだけだ。]

 ――……して、オマエは、露蝶なのかい?

[茶の饗しを受けながら、やおら話を露蝶に向ける。
何故、女の格好を……と思うあたり
悠仁の先の発言はあながち嘘でもなく。
この眼は露蝶が男か女かも見抜けぬ節穴のままであった。]


 いつかまた一席と思っていたのだけれど。
 思いの他、早すぎたわね。

[同じ戦場を臨んでいたというのに、敵軍の悠仁が同じく命を落とす事がなぜかすっぽり抜けていた。
よくよく思えば天下悲願に身内を切った男が、戦場で自分の命を後生大事に抱えて生き延びようとするはずもない。

持ち上げた茶杓が淵に当たって音を立てる。
少し多めに落ちた茶粉で、悠仁へ供した茶は少々苦いものだったか。
それも手前の心情を反映してのこと。

残す者を考えれば、一度退くべきであったか。
しかしあそこで踏み出した事に、武人として後悔は死して尚ない。]


【人】 奇跡の子 カリュクス

[傷のせいで速さを削がれた足でも、並みの雑兵と比べれば格段に速い。]

 ――ッ

[動きのぎこちない右腕を振り、富楽めがけて関節剣を振る。
だが折れた関節剣では限界まで伸ばしても富楽へは届かない。

避ける間でもなく伸びた剣先は地面を穿ち、土竜の裂いた地面に引っかかる。

だがそれこそが景虎の目的。
関節剣の刃が確かに地面を捕らえたのを確かめて、跳躍と共に腕を振る。
本来であれば相手を引き寄せるための技を逆に使い、自分の身体を剣先へ引き寄せて富楽までの距離を一息に詰める。

地面すれすれを矢のように飛び、地に打ち込んだ剣先を引きもどして。
折れた太刀を両手で構えて、こちらへ切っ先を向ける富楽の剣を受ける。>>57

間近で睨みあえば、隻眼で刃を口に咥えた景虎がニタァ…と笑った。]

(63) 2015/05/21(Thu) 23時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 ――ザシュッ

[打刀の黒い剣先が肩を切り裂くのを承知で、折れた太刀の角度をずらし、腕一本分の距離を詰める。

腕の一本、惜しいとは思わない。

咥えた刃を突き立てようと、全体重をかけて富楽の胸に飛び込む。
景虎の凶器は、狂気は、狂喜は、富楽の肉に届くか否か*]

(64) 2015/05/21(Thu) 23時頃

……有り難うございました。

[辞儀で締められた茶席に、こちらも辞儀を返す。
 その瞬間は、ただ静寂。静謐な空気だけが二人の間にあった。]

教えられ叩き込まれてはいるものの、事実茶席に座すと違いますね。
このような場所で思い知るとは。

[詰めがちだった息を細く吐く。
 その言葉で、茶席という場そのものには慣れないことは伝わったか。死してなお、経験が積めるものかと。
 その時、戸に手がかけられてはっとそちらに意識を向ける。]


[戸を開けた男は。]

た、 かふねさま、

[吐いたばかりなのに、緊張とは違った息が詰まる心地がする。
 茶碗を手にしていなくてよかったと心より思う。
 居住まいを正して、開いた戸へ深く一礼した。
 よく似た鬼がいる、と慣れた声が言った。己のことも鬼と思うたろうか、しかし咄嗟に名を呼び深礼した手前もう遅い。

 老齢の姫が後に続く。噂に聞く八重様だろう。
 ついぞ目通りなく、このような場での邂逅に言葉もなかった。]


はい。
見苦しいところを失礼しました。

[声がかかれば顔を上げ、流したままの髪を手で纏める。
 長髪見えざれば覚えある姿に近づくだろうか。隠す頭巾はなく、左肩に寄せ流すのが手一杯だが。]

主命果たせず力無き様をお許しください。

[目を伏せる。伏せて鷹船の言葉を待ちながら、してこの女姿をどこから説明すべきかと逡巡もしていた。]


 甲斐の際ほどに。
 李の伸睦と申します。

 御方は、山芭の将の奥方……でしたか。

[胸のすくような笑いをされる女性だ。
初対面であるはるか年長者相手には、さすがに畏まった調で名を告げ。椀を浚う八重に頭を下げた。

躊躇いなく飲まれた茶は供した側としてはやはり嬉しく、自らも手前の茶を点てようかと。
三途の川での席など今生一度限り。どうせなら飲んでおきたくもある。*]


メモを貼った。



 ――……遅すぎたんだろうよ。

[西に反旗を翻した事を悔いる思いは微塵も無い。
信じた途が間違っていたとも思わない。
しかし拭えぬ一抹の侘しさは茶の苦味を深めていた。

渋い顔に無理やり乗せた笑みは歪んだ。()]

 露蝶。
 オマエ無くしては、俺は此処まで進めなかった。
 礼を言う。よく働いてくれた。

[改めて向き合う露蝶()にしても、
戦場で散るは戦忍の華々しい末路だと割り切る想いと
果たせなかった我が野望の上で
死なせてしまった悔いは残る。

何故、女の格好を……を問うより先に、
一度正した背を折り、深々頭を下げて見せた。]


……天下討ちしか、果たせませんで。
貴方様がその座につくとばかり。

[そうして天下人が生まれたら、その野心家の首後ろを毒針で突き殺すつもりだった、とは言えない。
 常に天下を狙うものがいて、常に天下人がいないほうが、戦いは激化する。とうに果たせぬ暗躍の思いは、今は遠く消えてしまったが。
 討ち死にしたこと自体には、悔いはないのだ。戦で斃るるは誉。]

顔を上げてください。
そんな殊勝なこと、貴方様には似合いませんよ。

[何時ものように言葉を軽く作ろうとして、あまりうまく行かなかった。]



 現世で取結んだ約定も、冥土までは続くまい。
 この先は、友の一人として共に行こう。
 
[露蝶の企てには気付かず生き死んだが、
打ち明けられなければ幾度輪廻を巡ろうとも
気付けはしないだろう。
ただただ、感謝あるのみ。

再び頭を上げた時、
契約で傍に置いた忍を見る信用の眼とは違う
露蝶その人そのものを友と信じての信頼の眼が在った。]

 ……ところで、オマエ、
 何故に女装なんかしてるんだい?

[ここでようやく、
再会してからずっと抱き続けていた疑問をぶつけた。**]


【人】 奇跡の子 カリュクス

>>69咥えた凶器は富楽の鳩尾へ。
急所へ届かなかったことを怨むように赤い目を爛々と光らせる。]

 ―――ッがあぁぁぁ!!

[深く突き刺さった凶器を富楽の鳩尾に残したまま、右肩を貫かれる痛みにぐっと背を反らせて叫ぶ。]

 ぁ、ガァ… っくぅ…

[血の気の失せた顔を苦痛に歪め、涙を浮かべながら歯を食いしばり富楽を睨む。
肩を貫いた黒刀が、肉と筋を引き裂きながら上へ抜ける。

今までの比ではない量の鮮血が吹き出し、景虎の半身を朱に染めた。
景虎の血は、正面に立つ富楽をも緋に染めただろうか?

小さな体が力を失って、どさり、と背中から地面へ倒れる。]

(76) 2015/05/22(Fri) 00時頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 ………ふっ、はは…
 花柳藤と土下の当主が、酷い泥仕合…

[まだ見える左目で富楽を見上げて笑いながら、その顔は満足そうに笑っていた。

はっ、はっ、と浅く短い呼吸を繰り返す。
致命傷。
なにより血を失いすぎた。]

 あぁ、くやしいなぁ…
 負けちゃった…

[徐々に光を失ってゆく隻眼が、富楽を通り越してその向こうの蒼天を映す。
どこまでも青く、広い空。何も遮るもののないそれに、動く左手を伸ばす。]

(79) 2015/05/22(Fri) 00時半頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

 そら…きれ……ぃ…

[このまま死ねば、風間の忍びの誰かが自分の死を小太郎に伝えるだろう。
雇主である自分が死ねば、小太郎はひく。
景虎の知る風間小太郎は、死んだ雇主に義理を果たす様な忍びではない。
ならば、死ぬことはないはずだ。

なら、それでいい。

あの世へは、自分ひとりで逝く。]

(80) 2015/05/22(Fri) 00時半頃

【人】 奇跡の子 カリュクス

[微かに動いた唇からは、声の代わりにかすれた音だけが漏れた。
伸ばした手はなにかを掴んだか。
小さく拳を握ると、ぱたりと力を失って地に落ちる。
まるでくたくたになるまで遊んだ子供が、満足して眠る様に。
空を見上げたままの灼眼は、光を失ってなお、満足そうに笑っていた。*] 

(82) 2015/05/22(Fri) 00時半頃

奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/22(Fri) 00時半頃


メモを貼った。


友。ですか。

[企ては元より気づかせるはずがなかった。天下討ち、というものが鷹船に仕える内に見えてきたのはついこの間の話だったし、今の天下を討つということについては何も二人の道に違うところはない。
 そも、風間討ちに囚われて、そんな野心はたち消えてしまった。
 友。慣れない響きだったが、悪くないと思える。
 鷹船悠仁はそう思わせる男だ。こちらを向いた目線があまりに真っ直ぐで、肯定の頷きに躊躇いはなかった。]

……は。はは、そう来ますか。
あははは。

[そして続いた疑問に一度面食らい、時が止まり。
 契り結んだ忍の頃はついぞ見せなかった笑みを堪えもせず、ひとしきり笑う。]


忍は敵を欺くためならどのような姿でも取りますから。

[事実紅を引いたのはそのためだ。旅女姿で西軍を追うための変化。
 己が欺いていたのが、敵陣のみではないというだけのこと。]

けれど、そうですね。
このような場で、隠し事も今更何ですから。

[流れ黒髪に触れる。装束の下の胸元を開いてやろうか、とも思いつつまだその地には至らないまま、笑みを作って見せ。]


狗神露蝶、元より女性の忍にございます。
……と言ったら、信じます?

[信じるも何も事実だが、長らく主も欺いてきた身、容易く信じられるものでもなかろうと、探りつつ問う。]


奇跡の子 カリュクスは、メモを貼った。

2015/05/22(Fri) 01時頃


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:カリュクス 解除する

犠牲者 (5人)

カリュクス
19回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
裏方
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび