人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


メモを貼った。


― 生前 ラディと ―

  ……そうなの? 眼の色、 うん…。

[彼女の声なき声が、サイラスの声を通じて伝えられ
どうしたって「見る」ことのできない「いろ」を思い出す。

あかしろきいろ、「識って」いる色
けれど、どんどんとモノクロになっていく わたしの世界。
彼女が嫌うその色も、もしわたしが見ることができたなら
きっと綺麗だとおもうに ちがいないのに。

顔の周囲から手を離して、長かった前髪の理由を察する。
ひと撫で その駱駝色をととのえて ]

  さわらせてくれて、ありがと。

[離れようとしたけれど、引き止められた手。
それにわたしはすこし、安堵して
促されるまま掌を差し出したのでした。]



  ………似合ってる? そうかな……。。

  ねぇ、ラディはこのネックレスのこと 知っている?
  ジョスは「きっとドナルドのだろう、確かめに行く」って
  言っていたの。

[贈り手のことは、聞けたでしょうか。
持ち主のことは、どうでしょうか。

贈り手のことが知れたなら、暗い闇に焔が揺れて
持ち主のことも聞けたなら、どくんと大きく鳴った心臓に
苦しげな顔をすることでしょう。

小さな銀色の花唇に指を添え、ざわめくこころへ
刺のように押し当てて

胸を焦がす何かを押し込めたことでしょう。]


[ひとりで帰るというラディをサイラスとふたりで見送って、さいごにちいさく「またね」と云います。

…投票、処刑。  わたしの"過去"ではそんな統率はされずに、怯えたものが隣人を殺し、疑心に餐まれたものが友を殺し
世界に絶望したものは自ら死を選ぶ そんな地獄でした。

わたしは昨日からずっと姿を現さないレオ先生が
きっと 自分のしたことに耐えられなくなったのだろうと
そんな言い訳を自分にして。

メアリーに「明日」と言われた帰り道
名前を書いたちいさな紙切れを、入れたのでした。]

  おとうさまは、選ばないまま……ころされてしまったから。

[だから、わたしは。 「決める」こと「選ぶ」こと。
逃げずにいられますように、と  ――祈る。

震える手を、サイラスはきっと優しく包んでくれるはず。]


― 生前:自宅前 サイラスと ―

  ね、サイラス………

[送り届けてくれた手を、いつもは振って
それから 抱きしめて   ぽん ぽん。

わたしはもう "いつも" ができなくなっていた。

あたまの上から離れる腕を 見失わんと袖を掴んで
ふるりと唇を揺らし、 言ってしまおうか どうしようか
お前幾つだ、と 笑われてしまうかもしれないけれど ]

  きょう、わたしと一緒に寝て?

[驚かれたか、笑われたか、両方かも。

"おくびょうもの"の彼だとは 露ほども知らぬままに
わたしは添い寝をねだったのでした。]


  ………!

[そのかわり、でしょうか。 おでこに感じた暖かさ
わたしは自分の言った事を恥じ、頬を真っ赤に染めて]

  や、やっぱり大丈夫……。 なんでも、ない。

[ 「俺がいる。」 いつもいちばん近くに居てくれるひと。
 「なんにもしてない。」 いつも泣き声を聞いてくれるひと。
 「ここに届く。」 エル。……なまえを教えてくれた子。

 みんな、みんな、 わたしのそばに居てくれる。 ]

  うん、サイラスがすぐちかくにいるから へいき。

[わたしはつよがりを総動員して]

  おやすみなさい。  ……またあした。

[ぽん ぽん をすること無く、家の中に消えたのでした。]






   [ 夜の闇に誘われて? だれかのこえに誘われて? ]





[ バチリ!  焼き切れる考えるための回路は
         それまでに何があったのかを吹き飛ばして

 いまわかるのは、いつも視ている暗闇に
 もっと昏い闇が

 ほしのうえから降ってきているということ。 ]

    …………エル…………

[ 何も無くても呼べと。そして届くと言ってくれた あの子 ]

    …………せんせ…………

[ 聲を聞いて貰うには
 この昏いカーテンを開けないと いけないのに ]

    ……………・。

[ その名前を呼んだら  きっと来てくれてしまうから ]




[ 大切にね、って言われたのに
 奪われてしまった 首の銀。

 ごめんね、ラディ。  ごめんなさい。  

 そんな詫びすら 届かずに  掌にある銀色を
 それだと判る事はできたかどうか。 


 ――― 聞えるのは 四肢のあしおと。]

 



[   あぁ  やっぱり。



         さいごに   だきしめれば




                  よか    ……    


     ( …………サイラス………… )


  闇の中、たいせつなひとの名前を 飲み込んだ **]

 


メモを貼った。


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 14時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 昨日/診療所にて ―

 っはは、やれるものならやってみる?

[>>2:651『鼻っ柱へし折りてえ』なあんて、
 わあ。なんて素敵な煽り文句。

  ――― 挑発するように、ぎらつく猫目は、
      半分本気だったけれど。
 
 売られた喧嘩は買う。が、自分から手出しはしない。
 それは、 …ワタシが、卑怯だから。]

   [ 口笛吹きかねない調の渡鴉は、
     嘘か 本当か。

     分からぬ響きを載せていた。
     そんな様子は、やはり。
     犯人らしからぬように見えたけれど。]

(49) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  へ。 そんなこと言ったら ――― 

  [『本当に行ってやるんだから』と言い掛け。
    はた。 と、 思い出す。 ]

     [暗がりに、星が落ちた。]

  ……。

  …っくく、 あんたなんかねえ、
  ワタシがわざわざ見張らなくたっても
  すでに、刃を突きつけられた状態なんだよ。

[黒狗の亡霊は、思い出す。
  渡鴉のそばの、墓地の存在。

  顔が、ちょっとだけ強張るけど。
  三日月湛えて、誤魔化そう。 ]

(50) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  [そもそも。
  『酒場』での布告は嘘じゃあない。
  そういわんばかりに、ひとみを。みあげ。]

  まあ。そもそもねえ、夜を迎えるまえに
  そのまえに、命を落とすかも、

    ―― … なあんて、さあ。

[冗談にもならないようなことを、笑みながら吐く。
 
 煽るような響きを孕んでいたが。
 『どちらが』とも、敢えて口にしなかったのを。
 渡鴉は、気付いていただろうか。 ]

         [ぽつり。]

  [ >>42ちいさな、独りごちるおとを。
    狗に見え隠れした、猫は拾う。 ]

(51) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  … 話して、みつける、  ……。

  [ 異端審問のように、
    押し付けて 『決めつけて』。

  そんな課程で『話す』なんて、
  一切 なかったころを思いだし。]

  [噫、]

    …… そうだねえ。

  [静かに同意を落とし
  >>2:648『信頼できるもの』の話を聞く、
  そんなことばには、睫毛を伏せた。]

(52) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[信頼なあんて。
  できるくらいなら。
 端から、こんな『処刑』の噺なんて
 できやしないもの。

  浮ついたような存在であるような猫は、
  大凡、無惨な『裏切り』のようなことが
  出来なさそうな、ベネの方さえちらり。]

   [ 狗が猫の皮かぶるように。  ]
   [ 他のひとおおかみも、どうか ]
 
 [ぐるうり。

  そんなことを考えたら、
  時折 『記憶が書き換えられて』
  不確かなワタシ自身さえ。

      信用できなさそうで。
      ふるふる。 毛並を揺らして。]

(53) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ( こういうのは、
   『出来る』『出来ない』じゃあない。
  … 『信じたい』、と思うべきなのかしら。)

 [ ちらっ。
  まだ戸口の方に居ただろうスティを見。]

 [>>43揺蕩うよな、
  途切れた声のいろに。今度ばかりは。
  猫も、口を挟みやしなかった。

    ―― いや、『できなかった。』]

 [そうして、

   カップのなかみが減るように、
   ひとり ふたり、

     欠けてゆく。   ]

(54) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [ 既に去った戸口の来客の、物騒なことばが。 
   聞こえてたならきっと、猫は逆毛を立てたが。
   幸か不幸か、それは聞えてなくって。]

 [その代わり、
  
  >>2:645皮肉を飛ばす偏屈家には、
   にぱり、と 悪戯っぽくわらった。

  >>44べネの言の葉に、『そうだそうだ』、
  と、首を二度三度。腕を組んで縦に振る。]

  ひどいねえ、
  これでもねえ、少しは上手くなったのよ。

  今度、スティにも淹れてあげようか?
  とびっきり、苦いやつ。

(55) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[その今度が、はたまた来るか。来ないか。
  不透明なミライに、ぱちり瞬き。

  ベネも去れば、
 「教会を片づける」と、行くスティに。
 『着いてく』と、言えなかったのは。

   やっぱり、神なんて居ないだろうこの世界で。
   拝むための場所に、怖気さえしたまま。

  ちらっと見て帰るだけじゃあない、
  『死体』の始末なら慣れてもいるが。
  また 『ワタシ』が揺らぎそうで、怖かった。]

(56) 2015/05/15(Fri) 15時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[それから。
  残ったひとり。 ]

 [ >>658ミルクと砂糖で嵩を増した
   (尚、診療所にあったものなので
    猫に一切の損害はない)

   茶を飲み干した鴉が、
   猫といい勝負でふてぶてしく強請る。]

  鴉に出す茶が、一杯でもあった分だけ
  よかったと思う方がよいよ?

 [ これが、他の面子だったら別だったろうが。
   さも当然、とばかりに にやり。と。]
  
  そんなに欲しけりゃあ自分で淹れなよ。

 [さもなくば、帰るがよい。
   と、墓場嫌いの猫は、集う鴉から目を逸らす。]

(58) 2015/05/15(Fri) 15時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

― 昨夜/広場 ―

[広場の隅に、置かれた 
 ちいさな ちいさな匣。
 それは、星棺のむすめたちが
 浮かぶ空よりもずうっとちいさい。

 けれど、確かな死を運んでいく
 くらい くらい 気を放っていた。]

 [まるで、銘のない墓石のように。]
 [無銘に銘が書かれるのも。

  そう、 時間の問題だった。 ]

 …… ――― 。

 [顎先にペンをあて。]

(62) 2015/05/15(Fri) 17時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [こどものよに稚拙な文字で、
 悩んだ末に奔らせるのは。
 やっぱり、一番『罪の意識』がすくない相手。]

 [まだ。

 欠片も情報があつまっていない、いま。
 判断しろ なんていわれても。

   つまるところは、
   (疑念はある。けれども、
    …… 犯人ではないのでは、とも思う)

  逃げの一手しか。(あのころみたいに、)
  ワタシは 取れやしなくて。 ]

      [鴉の名を書いた。]

(63) 2015/05/15(Fri) 17時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


[正義も 悪も。
 汚れた、とっくに
 穢れている手なんかじゃあ見えない。

 だけれど。
 結局 世の中に 
 『正しい』ものなんてないんだろう。
 きっと、どちらも間違っていて。

 ――― それでも、ただしいと。
     正当化が出来るのは、]

   (戦いと、おなじ)
   (『勝ったほう』だけだ)

(64) 2015/05/15(Fri) 17時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[けれど。

 生きるために、未来に、
 (求める程に綺麗じゃないのに)
  奪っても、理想を開くために。


  ――― もとには戻れなくても。
  平和を、取り戻すために。

  … 戦う、しか結局。
  ひとは歩む術を、みつけられないはずなんだ。
  逃げたところで、牙に掛けられるとも。
  また 限らないのだもの。]

  [ ことり。 ]

 [紙が、重い呪を。

   飲み込んでゆく音が、した。]

(65) 2015/05/15(Fri) 17時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [>>8大義を掲げるスティのこえ。
  所詮、言ってることなんて綺麗ごとで。
  
    本当はもっと、

   どろり どろうり、 

  童話の裏の、みにくい、おはなし。]
  
 [それでも、責めるなんてことは、出来もしない。
  ゆめばかり見れる、『こども』じゃあないから。]

  ( 「こどものまま、止まったぼく」 )
  ( 「それをせかいは、許さない」  )
  ( 「だから。
     アタシは、足を止めたまま。
     無理矢理、壊れた針から
     『世界』をみて。知ったんだ。」)

(66) 2015/05/15(Fri) 17時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  ( それでも、 )

 [ その『悪』を。

     『死神』の役を。

   もっと、ふさわしいワタシに寄越せと。
   …… そう、思うけれど。 ]

  [ 救う役目が、

  奪うものの音頭を取る、なあんて。
  そんな滑稽にすら思える皮肉に、満天の空が。]

    [愉悦の涙を] [星屑を、]

    [ ――― 流していった。]

 [ そして、『不吉な闇』は。
   死の運命は、墓標に刻む名を告げる。 *]

(67) 2015/05/15(Fri) 17時半頃

─ 昨日 ─

[結局、日の暮れる頃まで男は墓場で時を過ごした。
この日だけは、朝に出て行った男が暫く帰らぬのは、
娘も甥も知っていること

男は帰宅しても口を噤みがちだった。
結局、教会には足を向けていない。

オーレリアが、ずっと働いてくれていた娘が死んだというのに。
薄情だとか、不審に思われても仕方ないのかも知れなかった。
けれど、どうしても足が向かなかったのだ。

一方で同胞の死を認めるくせに、
一方で人の死すら拒絶をしたい。

それは矛盾した現実逃避でもあったのだろう]



──── 馬鹿な、




              馬鹿げたことを。

[投票を行おう…正すべきは、同族の手で。
その声に、低く怒りを吐き捨てるように呟いた。
教会で、族長が同族の手でと口にした時と同じく。

抑えた怒りは、知らず黒髪の少女の怒りに似るか。
もっともそれは、似て非なるものではあったけれども]


投票だと?馬鹿な。
同族の手で同族を殺す──…?
ふざけたことを。

それでまどろみが、再び得られると思っているのか。
それで全てが、元の通りになると思うか。

[手渡された投票用紙を、白くなる拳の中に握りこむ。
ぐしゃりと握り込まれた紙は、すぐ皺だらけになった]


 怪しいものを…、…殺したと思しきものを、
 我らが、殺す。


[ああ。それは”同族殺し”と何が違うのだろう]


[男は、それ自体に怒っているかのように、
険しい顔で、しわくちゃの紙を見つめた。
暫く、ペンは動かなかった]


…、………

[けれどやがて深い息をつき、そこにひとつの名を記しゆく。
抱えた、矛盾そのままの名を]



 …──────、


[彼女が死んでも構わない。と言ったそのままに。
その名を記して、再び彼女を殺す。

家族のように、娘のように。
共に暮らそうかと笑ったことすらあったというのに。
それは人との共存共栄の為の、尊い犠牲などではなく──…


           … 彼らが、生き延びる為に。
             彼らが、この犠牲とならぬ為に。


 …──ただ、利己的な己の望みだけの為に。]


[音なき声に名を挙げられ、
無残に死ぬべきことが決まっているだろう名を記したのだ。




   ──── マーゴット ローランド、と** ]


メモを貼った。


【人】 逃亡者 メルヤ

― 昨夜/処刑開示後 ―
 
  …… ルーおじさ、ん?

[>>10まるで、いつも知っているスティの。

   二枚の硝子の奥が、
   琥珀のいろが。

 覚悟を決したよな、つめたさが浮かぶ。]

 [きのう。

  何があったか。
  何を、おじさんが宿していたのか。
  知らない、猫は。

  こういう時も来るのだと、わかっていたのに。
  蒼を震わせ、見開いた。]

(77) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [酒場で躱した、一方的な
   『約束』を、思い出す。]
 [ ――― 結局、乾杯は出来ずじまい、で。]

   …… ぜったいに、
  ぜったいに、話すってさあ、
   …… 言った、よねえ?

     [ 嘘だ。 ]

( それに。

  ワタシは、いつか聞こうとおもった、
  母さんのはなしも、聞いていない )

  ( …なんで、あの。
    あの、 ルーおじさんが、)
( ワタシみたいなケモノじゃあなくて。)

   [ そう、言えたら、良かったのにね。 ]

(78) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [ああ。

  幾度もこんなのがあった、
  兵の時代じゃあなく。
  狗がこどもであったころに戻ったよう。


     ――― … 。

   やっぱり、どうにも。
   平和ボケ、してしまったらしい。 ]

  [鴉に言われたことばが、反芻して。]
  [冷めたいろは、浮かべることは出来ない。]

  [けれど、]
  [連れられてゆく宿の主人を見る目は。
   すう と、現実と乖離しゆく、猫の瞳。]
  [また、あの優しい宿の主人と、
  明日以降も会えるよな気さえして、 ……。]

(79) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


  [ 氷ではない。
  水の干上がるかわいた色が宿る。 ]
  [ 日々が遠退くおとがして、
     頭が、痛い。   ]
  [ 自分じゃあなくてよかった。
    … とは、到底おもえなかった。]

  ( …… ねえさん、 )

  [触れ得ぬ日の 幻像と、
  またあの日みたいに塗り替えられそうな
  記憶の揺らぎに躍る最中。]

  [>>39 駱駝色の奥から、のぞく視線。]

   …… ?

(80) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ぱちり。

 頭の痛みのせいで眉根を顰めていたせいで、
 やもすれば蒼が睨めつけるように
 見えていたかもしれない。

  交差するひとみが、
  肩を震わせたなら。 ]

  …… あ、ラディ … 

[声を掛けようとしたけれど、逃げられたか。
 ワタシが、なにをしたのかわからなくって。
 それ以上に、頭の 記憶の痛みに追えなかった。

   あした。また。
   (明日があるなんて、わからないのに)
    会えたら、はなそう。

 そう 働かない頭で考えるので、せいいっぱい。]

(81) 2015/05/15(Fri) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 広場になし崩し的にゆく
  >>19悲痛なこえは、
  聞えてきただろうか。 ]

  [ 聞こえたなら。 ]
  [ ぐるぐる、 ]

 [ティースプーンが
  紅い水面を混ぜども
  一向に混ざりきらない、
  混濁した海のなかで。

  ルーおじさんが連れられていくことは
  空洞に呑み込まれたよに、外側に。]

 … スティが、そんなことするわけないだろ…

 [きっとその呟きは。
  メアには届かないだろうけれど]

(88) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 一年、たったの一年。
 暮らしたばかりで、
 何を知れるっていうのか。

 わらわれそうそうだけれど、
 道連れに食らいつこうとした野良犬さえ。
 拾って飼うような、医者を。あの手を。

 ワタシはすくなくとも悪魔だと思えなかったし、
 悪魔と喚きたてるやつのほうが。

 ――― 罪を 現実を、 なすりつけたい。
 子供の皮をかぶった、悪魔のようにさえ思った。]

 [それは、うるさい
  『真実』に眩む中のせいで
   余計。 …… 余計、 今ばかりは。 ]

  [ 耀く天の死の星は、嘲るばかり。 * ]

(89) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 朝 / 診療所 ―

 [ 夜。

   うまく寝付けるはずも、なく。
   診療所に酒は持ちこんでないものだから。
  
   猫は 、

         … 狗は。

   それでも、朝になると意識を沈ませ。
   起きることを、拒むように、ねむったまま。

   奥底から、布団をあげ。
   起き上がるのは、『消えた存在』。

 正確には、ケモノが気付きかけて
 蜃気楼のよに在るのみの『彼女』。 ]
  

(94) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 猫も、狗も。
   存在を気付かない程に、
   そのすがたを薄めかけた、
   憂うようないろをした、 ]

      [ 乙女のよな。 ]

[木陰の翳り宿せど、
  澄んだブルーを 持ち、

   鏡も見ず、 ふらあり。 ]

 [ 虚ろのまなこは、
   なにかを 見ているようで 見ていない。]
 [ 『生きていて』『死んでいる』。
   もしくは、その逆さ。

   さんにんめは、そんな存在だった。]

(95) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 [ ――― 起き上がれば。
  そこに、医師の姿はあっただろうか。]

 [ なければ、そのまま。

   風に流れ 流され、
   硬い音のなる靴を履いて、
   戸口へと向うつもりで。     * ]

(96) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 19時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

― 診療所 ―

[囀りが、すぎてゆく。]
[きれいなことりは。

 さも、醜きせかいの一部だというのに、
 あたかも 自由とばかりに羽ばたきをのこす。]

  [そも、『少女』には届いていなかったが。]
  [ひたり、と。 歩きゆく足は。]

  [ 幽霊のようで、確かな音を遺す。]
  [ 魚が海に還ろうとするよに、  ]
  [ 風を求め、 そして、ぴたり。 ]

     [ >>101呼び声。 ]

   … せんせい。

  おはようございます。

(107) 2015/05/15(Fri) 21時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[学者に対する呼び名のように。
 普段の皮肉でない 柔らかな『別人』の笑み。
 猫と狗より。遥かに離れた、気配に気付くだろうか。

 恐らく、見せたとしても
 一瞬、瞳に映る程度だったろうから、
 この貌を。 一面を。 
 見たことはほぼみたいことないだろうが。]

  …… ボクに、何か、御用かしら。
 
  [本来とはさかさの。
 『鏡写しの一人称』をうかべたまま。
  ふわり。物憂げな蒼は、ほほえむ。]

  … ああ。 『アル』を呼んでらしたから。
  アルの方に、用事なのかなあ。

(108) 2015/05/15(Fri) 21時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


[まるで、『自分は違う』 と。
 言外に告げるよに。

 ‟にせもの”の少女は、
 あどけなさと大人びた様を
 ごちゃまぜにした、雰囲気を醸して。]

 (‟ほんもの” とはまた違う) 
 (時の止まった盤は経つ事に、錆びつく) 
 (その錆は、歯車の動きを。

     すこし。 すこうし。
     違ったものにしていったから。)
 
   [ こてり。 ]

        [ 首を、倒す。 *]

(109) 2015/05/15(Fri) 21時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  …… あら。
  でも、その前に、お客さんかな。

        [ぱちり。]

    [ >>105knock knock,]

[ 戸を打つおとに。

  じい。と、音鳴らす戸から
  ついっと、春風が流れるよう
  琥珀を見上げ、促した。

  少女は、客を迎えることもなく、

  そのことばが意味する、
  重い意にも衝を受けるでなく、佇んでいる。]

  [蒼は、濡れ羽の睫毛は。
   すこし。 かなしそうに揺れる程度。 *]

(111) 2015/05/15(Fri) 21時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 21時半頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 22時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 …… 。

[>>133『ひとつ』のよで、
 『ふたつ』に、区切られたなまえ。
  別たれた、三文字に。

    返事もなく、
    森奥から差す木漏れ日のよに
    ただ 閑に笑み差すばかり。 ]

 [ 訝し気にむけられる問いよりも。
   先に、打ち立てられるノックのおと。

    戸に近付こうとしてはいないけれど、
    >>134捲し立てられる苦悶と。

  剣呑な空気だけは、
  ぴりり と、 髪を伝い、頬に、
  それから。肌に、染みこむよう。 ]

(143) 2015/05/15(Fri) 23時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 奥歯を噛むよな横顔を、
  ぼう と、 虚ろはみつめ。

     微かに捉えた、
    『声』ということばに。
   なんのことかはわからないけれど、
     硝子が 足許を向く。 ]

  [ ―― きこえないこえ。
       とどかぬ、こえ。

    別たれた手を思い出して。
    『ふたつの意味で』寂寞が揺蕩う。]

(145) 2015/05/15(Fri) 23時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  ( …そうだ
    つたえたいことはあるんだけれど、 )

[ 真剣な面持ちもった彼が
   ローブをひらめかせ、

   外へ一歩。ゆくなら。
   青年のなかの少女は、
   悩むけれど、引き留めもしない。]

[ もし、隙間から。
  猫を嫌う金色がのぞいたのなら、
  普段はまったく違う、凪いだ湖は
  普段しやしない会釈さえしてみせただろうが。* ]

(146) 2015/05/15(Fri) 23時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 23時半頃


― ??? ―

[  しろいせかい。まっしろのなかに、いる。 ]

  「明日聞くね」ってメアリーは言ったけれど
   あんなに昏い目をしたあの子は、きっと悪い夢。
   起きたらすぐに行かないといけないの。

   だってほら。はやくしないと、あの子が先に
   わたしのおうちに着いちゃうでしょう?

   どっちが先に着けるのか
   競争しましょう。 ね、 そうしましょう?

[  掴んだ手は、誰のものか。
  父か、  母か、  それとも――――。  

  伸ばした手先に絹糸が絡み、輪になり手首を彩るよう。
  細くて微かな糸の束が捻れて、そこへ差したのは
  微かな  ――赫  ]


[ ねぇほら、声が聞こえる。
 わたしを呼んでくれる 
 聲が聴こえる。>>=0

 だから、起きないと。]


  ……どうして今朝は、こんなに鴉が煩いのかしら。


[ 扉のある方向を一瞥した わたしの耳に
 突然降り注いだ おと は。

 嗚咽   と   嗚咽。

 喉が潰れるような サイラスの声。 ]

   ………サイラス!? どうしたの……。
 


[ わたしの問に返事はなく
 こんなこと、一度だってなかったのに。 ]

  ねえ、サイラス。どうしたの? どうしたの?
  どうして、泣いているの?

[ 声の場所へと手を伸ばしたが、扉の開く音
 は、と振り返り、 ふたつの足音 4つの爪音。
 そしてわたしの名前が呼ばれたことに
 小さな胸を撫で下ろした。]

  ジョス! エルも!
  ねえ、サイラスの様子がへんなんです!
  どうしたんですか? 何があったんですか?

[何が起きているのかわからない。触れるのすら恐ろしい。
”生きているのか”  そんな声が聞こえた時は
喉の奥がきゅうっと締まり 両足がただの棒になったよう。]



[  「俺は、   俺だけは 生きてるさ」  ]

[    ジョスも、エルも、返事をくれない。    ]


[          ねぇ。            ]


          …ねぇ。
       わたしを、視て……


[        ――おねがい よ。        ]
 


[ 糸の切れた人形のように、床を打ったふたつの膝も
 物音ひとつ たてることなく。

 わたしは わたしのかたちすら わからなくなって。

 その場に座り込んだまま
 目の前で繰り広げられる声たち
 川に流れる無数の笹舟を 見送るような
 そんな諦念で 聞き続け  ]

   サイラス………。

[ 何度目かわからぬ名を 自分の手の中に落とし

 わたしはようやく
 抱けなかった背中を、思い出した。  ]

   せんせ………。

[ 此方の聲なら届くかと、そんな微かな期待も闇に溶け*]


メモを貼った。



[サイラスとジョスが「今日のため」にわたしの家を発つ。
その会話を、足音を、すっかり力の入らない足が折れたまま
唯ひとつ 生白い腕を伸ばして]

  …………。

[行かないで、と 叫ぶこころを黙らせるだけで精一杯。


           バタン


扉が締まる音と共に、わたしの腕も膝に落ちた。 ]
 


[ それからどれだけの時間、2人が消えた扉を
 「みて」いただろうか。

 ベッドの支軸を頼りに立ち上がって
 恐る恐る 手を伸ばす。

 たぶん きっと ここに   わたしが。

 わたしを覆う上掛けの 端を探して指が滑る。
 そうして辿り着いた 肉のない場所。

 周囲を埋め尽くす死臭も、乾き切らない血のぬめりも
 わたしを穢すことはないのに、そこに在る死体。
 怖くはない。
 「伝わらない」「届かない」恐怖にくらべたら
 死んでいるなど 何て些細なことなのでしょう。]

   ……あぁ。 ……。

[ わたしのコエは空気を揺らしてはいなかったのだ。]




[ ”だから” エルも せんせも 返事がなかった。

 でも、   そのおかげで
 あのひとたちはまだ 生きているんだと

 喚んでしまったら。来てくれてしまったら。
 わたしのせいで死んでいたかもしれないと

 ―――そう思った。  ]  

 


[ 覚束ぬ足を友に わたしはふらりと家を出る。
 だって、やくそく したのだもの。 ]


[なんども競争した、互いの家と家とを繋ぐ小路の向こう。

  ぱた、ぱた、ぱた

いつも行く先から響いていた春風のような彼女の足音は、
今日はなにものかに抑圧されているような
             さみしい音。 ]

  メアリー!

[そう言って、わたしは ”いつも” 通りに両手を拡げ、
返事もない 足音の速度もかわらないその影を

――― 抱きしめ ―――  ]
 


[ わかってた。 わかっていたのに。

 背中から聞こえる足音は よどみなく。
 彼女はまっすぐに”わたしのいえ”を目指す。 

(やったー!今日はわたしの勝ち!)
  そう聞こえるはずなのに

(メアリー!昨日はどうしたの?元気になった?)
  そう応えるはずなのに


 ざあざあ  ざあざあああ。

 流れ続ける噴水の音だけが わたしの両腕の中にある **]


メモを貼った。


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 診療所→ ―

[>>180外へ、境界を跨ぐすがたが振り返る。
 すこし、瞼が持ち上がって、元に戻った。]
  
   [ そして 頷きながらも。
     ふる。 と 首を振るう。 ]

 外の風を、浴びたかったし行こうかしら。
 ああ、でもせんせい。

   ボクは、『アル』じゃないの。
   いまだけは、カイドと呼んでほしいな。
   『あの子たちは』、まだ起きないから。

[マーゴが殺された、と傍らで聞いてしまった今でも。
 静寂は怖じるでも無く、たじろぐでも無く。

 空に融けてしまいそうな貌で、
 変わらずに在るだけ。 ]

(190) 2015/05/16(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 道中、 後を追うよに。 ]

 [ かつり こつり ]

[ いつもの足音さえ
  飛沫のように どこか軽うく。

 そろそろ見慣れた光景なのに、
 『自分の目』で見るのは はじめてとばかりに
 じとり、観察するよに 村を見渡して。]

   [ 遠巻きに囁かれる悪意に、
     聞こえているのか、
     聞こえていないのか。 ]

[ 全ては、空気のように流れていくけれど。
  >>181微か、ひとこと。]

(191) 2015/05/16(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[そのこえに、それまで
   きっと自分からは開かなかった口から
   少女は、 音を漏らす。 ]

 [ それも また、 空気のよに。
    融けて、なくなるよう。 ]


   …… せんせい。
   無理はしないでね。
 
 悪者にならなきゃいけないなら、
 いつだって、『ボクたち』が代わるからね。
 そういうのは、『みんな』慣れているし、それに、

  せんせいは、わるくないよ。

 [ 報われるかもわからない、
   免罪符のように、名ばかりの
   聖母のよに、やさしく。 ]

(192) 2015/05/16(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 [ 悪いのは。
   『罪』を犯したひとたち。
   どこか歪んだ螺子は 緩やかに、
   八年前のことを知らない子は 閑に。]
 
 

(193) 2015/05/16(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

― → 墓地 ―

[そして、『空気』が変わる。

  猫と、狗がきらう。
  本来 『血脈』がもっとも近い、
  つめたい墓場の、『死の静寂』のにおい。]

 [それを、少女は、嫌がりもせず。
  むしろ、心地良さそうにさえ、浴びる。

  鼻腔をくすぐる土のにおいに、
  はた と 気付けば、

   >>158土まみれのラズベリー色を
    捉えるより先に >>182歩み寄る足音と、
    かけられた声。 ]

(194) 2015/05/16(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [ それに、てとり 、
   憂いを携えた硝子玉は近寄って。 
   彼女が気付いたなら、

    ふわり 違和を携え、微笑む。 ]

   [少女のこころが、
    表には、でているけれど。 
    いま、青年のからだを持っていることは
    充分、少女はわかっていた。

           だから。  ]

 [ 『男に任せておきなさい』ということばに、]
 [ ローブをちら、と捉えながら、駱駝色へ。]

    …手伝おうか?

(195) 2015/05/16(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ そう、黒を揺らして、
  なんら躊躇うでもなく申し出る。

  きのう、存在さえ揺蕩いかける狭間、
  奥からのぞいた 『怯えていた』
  駱駝色の姿を知っていた。 …でも、 ]

[ ボクに (あたしたちに)
  票をいれたことも。
  何故あの時肩を震わせ、逃げるように去ったのかも。
  わからない。しらない。だから。

   ついでに、
   『アル』たちの代わりに聞こうかしら。
   と、 かるく。]

[ そう 重みも 深い理由もなく。
  善意で、言葉を投げたのだけれど。

  いつもと違うひとみは、どう映っただろう。]

(196) 2015/05/16(Sat) 12時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ そして、

  医師が。昨夜の、『死神』が。
  >>183新しい『死』を、告げる。
  ( ほんとうに、皮肉だこと ) ]

    [ 刻に取り遺されたよう、
      静寂に、身を委ねながら。 ]

 [哀しむのも 怒るのも。
  ぜんぶ喪って、なにもないように。
  (最期の別れのときのように)

  ほほえむことしか出来ない少女は、
  ぼんやり、 そのやりとりを傍らできいていた。*]

(205) 2015/05/16(Sat) 12時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 12時頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 12時頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 12時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 回想 / 道中 ―
 
[猫や狗のように。
 けものが感覚を尖らせるよなな、
 そんな鋭敏さは 一切虚ろにはない。

 ただ、訝しみを向けられても
 すべて染めゆくいろは、海に混じり融ける。]

 [ >>207呼び掛けられ途切れたそれに、
   混じり気のない 無垢な石は。
   きょとり、

       またたいて、明けるだけ。]

[それから。
   慈雨は、天を降り 地を包むよに。]

 やっぱり、やさしいんだなあ。

(227) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [ ぐだぐだと綴られるはなしに、 
   ふふっと、わらって。

    背の後ろで手を組んで、
    のびやかな足取りで、ついてゆく。]

 そういうのが、もっと伝わればいいのに。

 ( そしたら。
    悪魔なんて、きっと言われないのに。 )

 [ 冗談か、本気か。
   くすくす わらって。

   薄い唇に、華奢な指先を添える。]

 …… 年齢なんて、関係ないと思うけれどね。

(228) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 ( そう。
   他人に代わりに、
   背負われる資格もないほどに。

    ボクたちは 、
    …『わたしたちは』。
    奪ってきたのだもの。 )

[こころのなかで、
 ここだけは『他人行儀』をやめた。

 『アル』の目から見た、
  弾けた あの潰えた星のゆくえが。

  ――― 『弟』を救うために、
  今際の道連れに多くの星屑をころした黒狗が。
 『姉』のすがたが、脳裏に浮かんで、きえる。]

(229) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

   [ 哀も、浮かんで、泡沫へ。 ]
   [ 吐き出すのは、猫と医者を真似た
     ちょっとした、からかい。]

   … せんせいも、たまには。

   お年というなら、
   若い人に背負われたらどうなのかしらー?

 [にや。

  『アル』とおなじようにわらって、
   ‟大差ないのかもしれない”という言葉と。
   その 告げられた礼に。

   ふるり。 横に、振るい。]

  礼を言われる資格は、ないかなあ。
  いいたいことを、言っただけだから。

(230) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

    名前を呼んでもらえるだけで、
    ボクは、いいの。

[まだ青い空に、星は、またたく。

 映る、振り返った姿に、またぱちり。
 二枚の硝子の奥は 逆光に照らされ、
 うまく みえず。

 静寂が、ちょっぴり、細まった。 ]

(231) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 糸が、断たれる音がする。
  つないだ手が、解けたあの日を見て。
  虚ろがまた、とおのく。

   差し出されれば、
   『ボク』のものではない掌をひらいて。
   まっかな、柘榴石がのっかったのを見た。]

  [ それを、じいっと、見て。 ]

   …… わかった。
       『渡しておくね』。

[ 持つべき、器の主に。
 語られずとも、燃ゆるいろを。

  ぐ、と握って。外套の内側、
  乱雑に縫い付けられたポケットの中に落とした。]

(234) 2015/05/16(Sat) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ ――― そうして。


   何も語らない後姿を、閑に追い。
   何も持っていない、少女は。

     ふ、と。

   聞こえても 聞こえなくても。
   いいよな 音を、風に乗せ。

 そのまま、駱駝色の少女をみつけるまで。
 また 透明色のように薄れさせて、
  
     ひた。 歩く。 *]

   

(235) 2015/05/16(Sat) 19時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 19時半頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 22時半頃


─ 回想 ─

ああ、そうだな。

じゃあ、今夜は秘蔵の蜂蜜酒をあけてみよう。
味見をしてみようと思っていたんだ。
…付き合っておくれ。

[傍らを歩むグレッグを見返して微笑んだ。
確かに、甥はもう随分と成長をした。
幾ら当時の少年の姿を思い出してみたとしても、
今では充分立派な、一人の男だ。

時折、若い頃の兄に似ているなと思うことがある。
けれど兄より自分より、もっと快活で良い男になったと見えてしまうのは”親の欲目”か]

(そうだろう?兄さん)

[もう一人の息子、もう一人の子ども。
もう長いこと、そんな風に過ごしている甥の姿に目を細める



「処刑先は──」


[琥珀の双眸が、レンズ越しに向けられる
凍りつく空気、息を呑む音。
その中で、男は”ついにこの時が来た”と思っていた。

冷ややかな瞳が向けられる。
それを見返す胸のうちに、満足のようなものがある。
心密やかな願いの叶う時。

琥珀にちらつく、微かな迷いと恐れ。
それを、今は色を隠すことをしない鳶色が見つめ返した。

男の頬が上がりかける。
どうしたというのだろう。笑い返そうとでもいうのか]


……っ

[乱暴な力で押さえられ、手を戒められる。
自由を奪われれば抵抗のしようもない。
今更抵抗しようとも思ってはいなかったが。

ただ、気掛かりは確かにあった。
ざわめく面々、それらには目も遣らずに振り返る。
蒼白な顔をしたグレッグと、信じられないといった顔をしたメアリーを]


「どうしてお父さん“まで”殺すの!?」

[娘が叫んで、スティーブンにしがみつく
その姿に、心が痛んだ。

”願い”に、彼女のことは考慮されていない。
ひどく我侭で、自分勝手な望みなのだから。
…けれど。娘を愛しく思う心は、それとはまた別のものだ。

少しずつ狂っていた男に残されてた、確かな…──ひかり。]


メアリー、

[呼びかけようにも、身体は強引に前へ運ばれていく。
それでも首を捻って後ろを見れば、目を見開いた甥が見えた。

叔父さん、と。
いつものように名ではなく、そう呼ぶ甥に呼び返したくても、もう声が届きそうにない]


メアリー!!やめろ!!!

[ただ。医師が娘を突き飛ばした、その時だけは。
身をよじって、必死に声をあげた。
抵抗すると見られれば、手は更に乱暴になるだろうか。

知ったことではなかった。
愛しい娘。かわいいかわいい、キャサリンの忘れ形見。
彼女が、彼女とグレッグが生き延びることだけが、
幸せになることだけが───…


  ( ”あの子たち”が )


             … 最後の、望みであるのだから]


[暗い森を、よろめきつつ歩きゆく。
空気は湿って、村のざわめきもすぐに遠くなった。

かの青年に、いつか聞かせて貰うはずだった御伽噺も。
必死に追いかけてくる愛しい娘も。
呆然と此方を見ていた甥っ子も。


 次第に、遠く、向こうになり]


…スティーヴ、

[名を呼んでも、返事はない。
だから二人とも黙々と少し歩いた。

 ( ああ、この木は、)


        『 ルパート 』


       ( 君と木登りした木だったね。)


名を呼ぶ声も、その景色も。
昔とは随分変わってしまった]


…────、

[振り返らないかつての友の声を聞く。
その男の頬が、再び淡く引き上げられた。

そう、確かに自分は彼にそう言った。
彼だけには、そう言った。


生きなければならないはずだった。
自分も生きるようにと、言ってくれたのは誰だった?
そう、可愛い娘も甥もいる。
彼らを遺してはいけないはずだった。
その為に、今もこれからも生きていくはずだった。

けれど、いつまでだろう。
いつまでそうして、死んだように生きなければならないのか。
心捧げた愛は呆気なく逝ってしまった。
目の前のこの男が見殺しにしてしまった]


[死にたかった。
ずっと死にたかった、死ぬようにして生き続けてきた。

狂っている?そうかも知れない。
…───いや。
どうして”男だけが”正常ではないと言い切れるのか?
男にとっては、これこそが正常だというのに。

死にたかった、死にたかった…生きたかった。
引き裂かれるままに、目の前の男にだけ、

   ( これが過ちというのなら、)

ひとつ、仮面を装う顔で。


            ( …──正すといいさ。)


甘えるように、狂気の顔で自らの死を誘った]


[死ぬならば、と思ったのだ。
死ぬなら、出来れば彼がいい…彼に殺されるのがいい。
優しく懐かしく繊細な、この旧友(とも)がいい。

なんというエゴだろう、ひどい迷惑な我侭だ。
彼の心が過去にどれほど傷ついていて、
それを自分が更にどれだけ長く傷つけていて、

きっと、またひどく傷つくだろうことを知っているのに]


  ( … ごめん、)


[その願いを叶えてくれる男を目の前にして、謝罪は音になることはない。
恨み言をという、友の背をただ声もなく見つめている]


        ( ごめん、スティーヴ )
 


[獣の爪が、喉に深く食い込んだ。
目の前に散る赤に、男の口が開く。

声は出ない。
反射的に音なき叫びを”仲間”に響かせようとして──…]



           っ!!!


[咄嗟に押さえた。
いけない、彼らに聞かせるわけにはいかない。
これ以上、あの子たちを嘆かせるわけにはいかない。
ぐらり、視界が傾いて行く。急速に目が見えなくなる]


[地面には倒れこまなかった。
受け止められたのだろう、そんなことを一瞬思って]

 ( ああ、)

[鮮血に染まったまま、淡く微笑む]


  (やっぱり君は、)


       ( …─── ばか 、だなあ…。)


[そうして、何も*見えなくなった*]


メモを貼った。


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 墓場 ―

[>>290死肉の匂い纏い、佇む一人。
 緩やかな静謐を湛えるこの場所で、
 土塗れにまでなって、弔おうとする人影を、
 硝子玉は、疑おうとも思わなかった。

   弔おうとするすがたを。
   土塗れの、すがたを。
   
 平和を奪おうとするものには、
 黒狗の血を引く『少女』の目には、
 到底そうだと。映らなかったから。 ]

 [ 医師のことばに、
 縦に動きそうな揺らめきが、
 >>292不意に横に振られかけ。
 それが、ひとことに止まっただろうか。]

(323) 2015/05/17(Sun) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[まさに、死をはこぶ、『死神』のような。
 ローブをまとう存在の、
 すこしうしろに、不吉を固めたよな黒は控え。

 慄く、ちいさくみえるそのすがた。>>296
 首元へ添わされるさまを、蒼は眺めるばかり。

  無意識の哀は揺らめけど。
  『欠けた存在』の片割れには、
  たちならぶ、墓標の黒い影に、
  まぶたを伏せるくらいしか、できなかった。]

[声無きこえで、

 その意志が、硝子のよな蒼につたわれば。
 駱駝色の奥、双眸のある位置をまっすぐ、
 責め立てるつもりも 悪意もなく。

   純粋ないろは、見据えて、
   やさしく ほほえむ。 ]

(326) 2015/05/17(Sun) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 うん、わかった。

[隠れたひとみが、まなこが。
 こちらを向いていないとは、わからない。
 けれど、すこし、血の気が失せたようにみえたのは。

 きっと 『仲間』の死が伝わったからだと、
 うすぼんやり、少女は半分のはずれを思う。 ]

 ( …… ボクが。
  …ううん、 『わたしたち』が。

   居なくなっても、こんなふうに、
   ショックを受けてくれるひとはいるのかしら?)

(327) 2015/05/17(Sun) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ そんな見当違いを、不謹慎を。
 はずれた螺子でかんがえながら、
 
  てつだおうと、一歩。
  そういえば『昨日逃げた理由』を、
  これまた悪気無く、問おうとして、

  うしろから、漂う、
  さっき声のしたすがた。

  >>276けものの、(犬の、)におい。
  それと、金がいつもつれ得ぬ、猫が
  振り返るとともに、ブルーに映り込んだ。 ]

(328) 2015/05/17(Sun) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[金色をみても。
 やっぱり、煽ろうともからかおうともしない。
 『昨日』の、おとなしさとは、また別のいろ。

 色素のうすれた、透明色の存在は、
 ふくろにつつまれた、彼/彼女の方へ。
 ちかづき、腰をおろす。

 そして。 自分だけにみえるよう。
 『誰が』『どのふくろに』『どんな姿でいるのか』
 きっちり、蒼に焼き付けるように、ぺらり。

  もしも、咎められたなら。
  『だって、どこに誰がいるのか分からなきゃ、
  拝むことだってできないでしょう?』

  と、きょとり、 瞬いて、
  さも何がおかしいのか、と 見つめただろう。]

(333) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[最中。
 >>320傍らで、聞えた会話に。
 『アル』が撫でられた、
  医師とはまた違う、手の感覚をおもいだす。
  今日も、あの窓の隙間は空いてるのかなあ。]

 レオせんせいのところなら、
  …ボクも、行ってみようかしら。

[ぽつり。]

[ボクの、 (あたしの)目で。
 (たとえ、借り物の、にせものだとしても。)
 みたいものを、みておきたいから。
 他のひとに聞こえたかはわからないけれど、
 風にまた、 音を、融かし。

 みっつの遺体を埋める作業にとりかかろうと。
 黒の幽は、ゆらり、 
  けれども 実体をもって、たちあがった。* ]

(339) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 並べられた墓穴を、移ろうように
  ゆらり、 天の蒼が泳ぐ。

 >>343並べるのか、なんて。
 語り口がきこえる。

  ふれた麻袋。
  それが、被害者であれ。
      容疑者であれ。 ]

 ( 区別されるような、ものなのかなあ )

[ 少女は、ぱちり。

 やっぱり、『平和がころされるもの』がいても。
 殺されるものがいたとして。
 死んでわけられるような理由はないとおもったから。]
  

 

(361) 2015/05/17(Sun) 02時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  …… ジョーさんは。

  自分が死んだときに、
  みんな一緒に並べられるのは嫌だったりする?

[>>354軽口をたたく黄金のいろに、
 普段冗談でもつけないような敬称に
 いつもの呼び名を載せた。

  それは、疑うでも、訝しむでもなく、
  やっぱり、『少女』の純粋な疑問以上ではない。

 塊を、ひとつ。またひとつ。
 手を土に沈めながら、埋める手伝いをしながら、
 蒼が、 じ、っと。見つめる。]

(362) 2015/05/17(Sun) 02時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 [ルーおじさん、と。
  アルが呼んでいた彼を埋めようとするときになると
  それは下がり、 また、影をむいたが。]

       [ ぽつり。 ]

 [ >>344傍の盛り上がった土くれに、
    滴が落ちた。見上げる。   ]

 [ その、落とし主をとらえれば。

  無垢で、螺子のはずれたところから
  純粋の無意識が、ひとつ。

  小鳥が囀るよう、
  男にしては高めの 女にしては低めの。
  半端な声域を持つ、アルトが、
     ひとつ (ようやく) 問う。 ]

(364) 2015/05/17(Sun) 02時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 そういえば、きのう。
  …… なにか、あった?

   ――― (片割れたちが、)
   何か、してたなら。
       謝ろうと、 (謝せようと)
       おもって。
 
[ それは、埋葬のとちゅう。

  死神の役目を果たす、医師が。
  離れたところで、のことだったろうか。
  息を吐くように、聞いて。

    なんと、かえってきたか。 ]

(366) 2015/05/17(Sun) 02時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ すべて、埋めおわると。


  立ち並ぶ、よっつの墓標。
  すっかり、墓場の気を吸い込んだ黒の外套を、
  
 ( アルは、きっと、嫌がるだろうなあ。 )

  動物のよに、すん。と。鼻を鳴らし、
  かすかな、笑みを、土くれにむければ。]

  [それは。 
   蝋燭が消えるよに、吹き消えて。
   感情のない、空洞のよな風が。
   墓標の合間を、くぐり、吹き抜ける。]

 ( …… ――― 、 )
  
 

(367) 2015/05/17(Sun) 03時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 片割れとおなじように。
  ぽっかり空いた喪失感はあっても、
  こうして 姿が消えれば。

  焼き付いた姿も、すべて。
  虚像のように 悪夢のように、
  実体を消して、 『ボク』のように、残らない。]

  ( …… とっても。
     それが、おそろしくて、こわいね。 )

  [死んだあと、死者が薄れるのが。
      自分が、そうなるのが。]
 
   (片割れたちはいきのこっても。
   ‟にせもの”も、‟ほんもの”とおなじように。
    きっと、いや、すぐに、そうなるんだ。)

(369) 2015/05/17(Sun) 03時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 (皆も。 (あたしも。)
  記憶にのこらなくなれば、
  それは、やっぱり、『さみしい』。)


[意図せぬ、哀愁を。
 
  星に浮かべ、無言で
  時が止まったように、またたきと呼吸だけ。
  生きてる証拠とばかり、揺るがして。」

    あ、 待って、

     ――― ボクも、行きたいから。

(371) 2015/05/17(Sun) 03時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


[>>358彼が行くなら、

  土に硬質をつよく踏み、
  跳ねだすように、追いかける。

  いつものように厭われることがなければ、
  最初は気付かないけれど、
  『奥』からみていたことの変化に
   すこうし 驚くよう、途中で目をまるめ。

  声にはださないけれど、気紛れかも、
  気のせいかもしれないけれど。

  ようやく、ボクの
(あとは、あたしは消えるだけの存在だけれど)
   『個』を持てたようで。

 ちょっとだけ、機嫌よさそうにしたかもね。]
      

(373) 2015/05/17(Sun) 03時頃

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