97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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……んう……ぐぅっ……!
[響く『アルト』の中、眩い黒の光は少年の左腕から解き放たれた。 そこに、澱んだ禍々しさ、負感情の色は存在しない。 それはまるで、星と月を包み込む、夜色の光。
発光する左腕を抑え、焼け付く様な痛みが捺されるのを感じていた]
(1) 2013/09/30(Mon) 02時頃
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[やがて、夜の輝きが、再び少年へ収束した時。 黒き天使の羽が幾つも取り巻いた。 煌々とした緋色の鎖が、幾重にも少年の左腕に巻き付いていた]
(3) 2013/09/30(Mon) 02時頃
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[共に謳い導かれるべき片翼との絆でなく。 赦されぬ罪としても、彼に導きをと願った天使を断罪した。
旋律の罪人へ課せる、永遠の鎖の様に]
(4) 2013/09/30(Mon) 02時頃
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[ ―――― ジャラ ン … ]
[罪の夜想詩を奏でし少年に、罪の印は今再び現出せん]
(5) 2013/09/30(Mon) 02時頃
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[輝く色彩《キズナ》の光は集約する。 その色彩の輝きが。 左腕に輝く、緋色の罪が少年に教える。
大いなるスコア、《世界の総譜》。 響き渡る《旋律》と《旋律》の煌き。 それらを守護し導く、《指揮存在》の役割]
(10) 2013/09/30(Mon) 02時半頃
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[心の底から、湧き上がる力。 この色彩があれば、歌える。 根拠の原理もわからない、不思議な高揚と謎が産まれて。
嗚呼、アリアの世界を飛び抜けた先に広がる、空《スコア》は。
この左腕を戒める、罪の鎖を掲げてすら余りある――]
(11) 2013/09/30(Mon) 02時半頃
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――――ッ!!
[意識が現実に引き戻されたのは、青年の声。 確か、黒い光と旋律の中、何かが起こり。
そして少年の左腕には、今も尚、黒天使の羽を巻き込む緋色の鎖はその腕肌に今も巻きつき。 少年が現実に帰ると同時に、アルトの旋律は鳴りを潜めた]
(12) 2013/09/30(Mon) 02時半頃
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……あ、えせしんぷ。おれ……。 この鎖、何。それに、セシ……えぇ……?
[視線を向けば、セシルから力が崩れ落ちた。 何が起きたのだろう。己に起きた状態すら覚束ない状態で、少年は意識の整理が追いついていない様子だった]
(15) 2013/09/30(Mon) 02時半頃
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[混乱から醒め、漸く状況を認識出来たのは。 セシルを抱えた青年が、再び此方の方へ来た時]
…………え? 鎖?って。ほら、これ……。
[不思議そうに首を傾げる青年に、左腕を戒める緋色の鎖を―― 尚も怪訝な表情をされたら、気付くだろう。 この鎖は、他者に見せるべく被せられた茨の罪冠ではない。
この罪の烙印を刻みし魂、自分のみに視える、心の鎖なのだと]
(21) 2013/09/30(Mon) 03時頃
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……あっ、そうだ。セシル。 …………と、明之は大丈夫か。
[横抱き。意識を失くした彼を心配しようとしたのだが。 青年に横抱きにされた様子を見て、ふい、と心配は明之の方へスライドした時]
あ、今の音。チェレスタの。
[微かに聴こえた《A》に、同じく誰の音か認識して]
(22) 2013/09/30(Mon) 03時頃
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――…破門されちまえ、変態似非神父!!
[神父のご感想に、恐い笑顔を浮かべる様な余裕もなく。 怒り顔で、背中を屈めた神父の額を左手でぶん殴ろうとした事に罪はなかろう]
(24) 2013/09/30(Mon) 03時半頃
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[手応えがあろうが無しか、心底どうでもいい、と少年は]
上がるのは構わないけど。 明之は……。 後からついて来るか。
[気にしていた明之の反応は如何だろうか。 既に、聖遺体を前に、何らかな反応が存在したかも知れないし。これからかも知れない。 何れにせよ、この聖遺体を放置し、早々と上へ取り返せるかは少し疑わしい様子に思えたので、そう結論を出して。
チェレスタはもう近くに来ているのだろうかと、階段を見上げる]
(26) 2013/09/30(Mon) 03時半頃
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[既に近くにいるかも知れない、早くチェレスタの元へ行くか]
それじゃあ、明之、後で戻って来てな。
……そこの破戒僧、早く行くぞー?
[意識が何処ぞへ飛翔した似非神父の事などお構い為しに。 少年はひとり、先に階段をゆったり登り始めた。 流石に成人男性二人を引き摺る腕力なんか無かった]
(30) 2013/09/30(Mon) 03時半頃
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― 聖堂地階 進入穴近く ―
[階段を登り終えて、辺りを見回した頃に響く声《ウタ》。 よく聴けば、随分歌の、音色のバリエーションが富んだ事に気付ける]
……チェレスタ、そこにいるのか?
"おかえり"。 聖堂の外、出てたのか?
[暫く聖堂を闊歩し、そのスータン姿が視界に映れば。 聴こえた声《ウタ》に返す言葉を掛けて]
(31) 2013/09/30(Mon) 04時頃
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あー。うん。 似非神父以外には起きてる奴いなかったか。
[ぱっと破顔する表情はやはり何処か幼さを感じさせた。 チェレスタの、覚束ない説明を、脳内でつまりは、と要約する行為を頑張って行うが。 その手に光る、白鍵、それを目に]
……真理の森……。
チェレスタ……まさか、その鍵は……。
[風がいった、もらった、説明足らずに自慢げに。 笑顔浮かべるチェレスタの表情を前に、少年はその白鍵を見つめていた**]
(34) 2013/09/30(Mon) 04時頃
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……え? 聖堂が、ない……?
ねえチェレスタ、もう少しわかりやすく……。
[更に畳み掛けられる 質問だが、此方の方が質問したかった**]
(35) 2013/09/30(Mon) 04時頃
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― 聖堂 壁近く ―
出てきた聖堂が……。 何もないと、云ってた。 認識できてない……?
[チェレスタの説明はやはり要領を得ない>>36。 暫く聴き返す事、考える事を経て。 漸く、詰まり《大衆》にはこの聖堂が何故か認識も出来なくなっている事に気づく]
(76) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[然し少年の意識は、チェレスタが掌で見せる白鍵に注がれていた]
……チェレスタ。 これは、何処で、誰に貰ったの?
[真理の森で、風に貰った。納得行く分けなかった]
……ダメだ。さっぱり俺にはわからん。
[やがて、それ以上話す余地が無ければ諦める。 両肩を落として、どこか疲労感を漂わせていた]
(77) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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――これは、浄典の鍵。だ。
生憎、俺には使い方はわからないけれど。 ひとつ、伝え聞いた確かなことは。
神々の総譜《フルスコア》。 始原の音律《コール》。 封印されし扉を開く、グウェンドリン、の、聖 鍵――!?
[―私は此処にいる―。その時、切り裂く音色が聴こえた]
(78) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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――――……だめだ……。
[歓喜と悲哀に包まれた、『ﺳﻮﻳﻮﺭﺍﻧﻮ/ソプラノ』の歌が響き渡る。 世界に掻き鳴らす様な、高らかで乱暴な鈴の音が奏でられる]
白鍵は、今この手にある。 僕の左手には罪の鎖。 天使達の均衡が崩れて――。
[呟く、悲愴な高音の中、記憶も無いのに少年は。 結ばれた《世界総譜》と共鳴する様に、それを感知していた]
(80) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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……ゴートリンゲンの封印が……解除ける……!?
[カルゼリス=ゴートリンゲン。不協和音存在が奏でし禁忌の詩]
(82) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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― 同時刻/響界機関本部 音天使の間 ―
[沈黙を護る、蒼の燈りに揺らされて。 音域を司る、五人の天使像は厳かに。
背を向けあう五人の天使。 まるで世に起こりしあらゆる旋律を、どの角度からも見渡せる様。 天使と天使は互いを補う相位置。
その変化が起きたのは唐突の事だ]
(83) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[ ―― ジャラ ン ]
[音域を守護せし天使が一柱。 『ﺁﺭﻭﺗﻮ/アルト』の天使像に、緋色の鎖が突如巻きついた]
(84) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[ ―― ジジ ジ ッ ]
[音域を守護せし天使が一柱。 『ﺗﻴﻨﻮ ﺭﻭ/テノール』の天使像へ、灼け付く烙印が喉に刻まれた]
(85) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[ ―― グ バキャ ッッ ]
[音域を守護せし天使が一柱。 『ﺳﻮﻳﻮﺭﺍﻧﻮ/ソプラノ』の天使像は、闇の爆発と共にその頭部が砕けた]
(86) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[変化の起きた三体の天使像。 それは、実在の天使の変化を模写した様に変容した。
鎖に戒められし天使。 喉を灼き謳えぬ天使。 首の失き亡霊の天使。
三体の柱はそれぞれ保たれていた均衡を失い。 結果、五体が背合わせに立つ事で均衡の保たれていた天使像達は。 そのバランスを失った]
(87) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[その時、天使像を祭る、厳かなる礼拝堂に。
満開に咲誇る百合の花弁が、漆黒の闇と共に吹き荒れた。
『 ――――――――――― ッッッッ !! 』
全てを掻き毟る様な、不協和音《ゴートリンゲン》の音律《コール》。 グウェンドリンの狂気を顕す様な、歪なる原罪の浄典が啓かれた]
(88) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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くっ……!
[封印の解除を感知した少年は、右手で左腕を抑える。 左腕に巻きついた、断罪の鎖が緋色に輝きを放ち、焼け付く痛みを発する。 なのに、チェレスタにも似非神父にも、この罪の鎖は誰にも見えないとは]
音域天使《メロディ・レンジェル》の力が弱まりすぎたんだ。 封印が解除された……。
[未だ、天使は自分以外にいるのかも曖昧なのに、その原因は理解できていた]
(95) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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……その鍵、使えるかな……。
[眺める。チェレスタの手に今もある鍵を。 それが本物の『白鍵』なら、然し希望はあるのだ。
――少年にはその時、鍵の見分けがついていなかった]
(97) 2013/09/30(Mon) 22時半頃
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[左腕の苦痛、灼ける痛みは、改めて捺される罪の刻印か。 然し、そこに流れる、幼いゆえに溢れる生命の音色]
……あれ、痛みがひいた……。
[ほろり、ころん、流れる旋律。 恍惚とした歌は短く、しかし音色を《増幅》させたその音に。 少年は面を上げ、きょと、とチェレスタを眺めた]
(105) 2013/09/30(Mon) 23時頃
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[今の歌は、一体何なのだろうか。 それを追求し考える前に、チェレスタから鍵を向けられた]
…………。
やらなきゃ、わからない。 やらなきゃ、かわらない。
………………。
[気掛りな事、或いは急を要することは沢山あるけれども]
(106) 2013/09/30(Mon) 23時頃
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出口を、あけよう。
正直、いきたい場所はあるけれど。 元々、開けようとした場所をまずは。
[鍵を向けるチェレスタの手に、少年もまた掌を重ねて。 鍵の使い方は正直理解していない。 壁に、その鍵先を向けるように誘導して]
(107) 2013/09/30(Mon) 23時頃
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ダメだよ、チェレスタ。 変なトコに繋げたら、眠らせた人達を運べなくなる。
[軽い微笑を浮かべる様な否定。 重ねた掌の温度に、確かめる様な力が微かに加わる]
ただ、聖堂の外に繋がって終わり。それが一番良いんだよ。
["力"の籠めた鍵を、壁に向け、ゆっくりと差し込む様に…。 鍵がその時、歪んだ事に気付かず]
(121) 2013/09/30(Mon) 23時半頃
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[《増幅》された歪なる偽鍵の力は、円を生み出す。 緑が植物がざわめき、空間が軋み、少年たちを呑み込む]
っ……、や、ば!?
[歪んだ不協和音の旋律が、耳元を掠めすぎた]
(131) 2013/10/01(Tue) 00時頃
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[眩しい白き光が、左腕に絡みつく気がした。 不協和音は耳元を掠める程度のはずが徐々に強く、頭に鳴り響いて]
だめ、だ。こんなの俺一人じゃ。 おさえきれな……っ
[鍵から、既に少年の手は離れていた。 歪んだ円が呼び込む、何処ぞへとも繋がる脱出口に、引き込まれる]
(137) 2013/10/01(Tue) 00時半頃
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[ああ、こう云う時、酷くもどかしい]
似非、神っ……。
[口を衝いて出た姿を、呼ぶ名前を知らないと云う事は]
(140) 2013/10/01(Tue) 00時半頃
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っうわぁあああっ!!
[ぎゅ、と瞳を強く瞑り、不協和音と白き光に呑まれて。 何処かへと繋がる歪んだ円の中に、少年は呑まれて行った]
(141) 2013/10/01(Tue) 00時半頃
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[大声と共に、駆け寄る青年が到達した頃、既に少年の姿は消えて。
残されていたのは、まるで幻視の様に舞っては消える。 夜色の羽達が、少年の代わりに]
(145) 2013/10/01(Tue) 00時半頃
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[混濁した意識の中で、知らない映像を眺めていた]
(157) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『――……響議会の決定。 片翼の定められた絆を捻じ曲げた私の存在は、歪な不協和音。 この世界に存在しては、災いの旋律を招きかねないから』
[知らない空の知らない時間]
『……私。死ななきゃ。ですって』
[誰かに向けて語り掛ける、何処か自分に似た、夜髪の少女]
(158) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『ヒドい話だよね。ちょっとワガママいっただけなのに。 人のコト、堕天使扱いなんですって』
[窓の外に浮かぶ月明かりを眺めながら、少女は笑顔を浮かべていた]
(159) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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[映像が途切れ始めた。モノクロームのノイズ、視界に移る砂嵐]
『でも私、間違ってるなんて思ってない』
[少女は笑顔で涙を零していた]
(160) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『好きと云いたい。出来れば、好きと云われたい。 叶わない場合は、辛くても仕方が無い。 そんな対等で真当な恋の、何が罪か、私にはわからないもの』
[真紅の月、身に迸る鮮血の様に赤い、緋色の涙《スカーレットティア》]
(161) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『…………また逢いたいな…… 逢えるよね…… ? 』
(162) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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『そして……また好きになる…… 『إيان 』 ……』
(163) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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[……だ……れ…………?
朧な意識で呟いた少年の問い掛けに応える者は無く。 少女は夜空へ飛び立つように歌を奏でながら、消えた]
(164) 2013/10/01(Tue) 01時頃
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― 真理の森 ―
[隔絶された空間、大樹から微かに離れた場所。
左腕に巻きつく緋色の鎖から、沢山の夜羽を撒き散らして。 少年は、森の草床に、倒れ付していた。
歪んだ鍵は、鍵を作りし物の近くへその姿を運んだと云う事だろうか。 それとも或いは。 その森に佇む片翼との、刻が来たりつつある事の知らせなのか]
(167) 2013/10/01(Tue) 01時半頃
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[花が咲いている。茨が絡み、緑が茂る森。 清浄なる風琴の様な旋律に誘われて、聖堂に呑まれた後の記憶が甦る]
……今の……光景は……
[確かに見た、緋色の涙流す夜髪の少女の姿。 罪と死を言い渡されて尚笑顔で、誰かを想うた。 自分と何処か似ていた少女。 でも、今の自分とは関係の無い、別人の少女]
(175) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[遠い記憶。人を好きになる罪。奇妙な既視感]
…………似非神父、慌ててたからな。 早い処、戻らないとな……。
[偽鍵の力で、何処かへ呑まれる前に聴いた、青年の声。
……そうか。まだ俺は、「名前」を教えて無いんだ。 『アルト』で馴染んでいるから、今更な気もしない事をぼんやり考えて]
(176) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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[緋色の鎖。夜羽舞う、愛しい罪の証]
――――…… ……。
[触れる様な、啄ばむ様な口付けで、唇を鎖に当てた時。
罪の証でありながらも、同時に。 彼が抱く《指揮存在》の役割をも共有する。 色彩《キズナ》の力の証明でもある鎖が、柔らかな音を静かに奏でた気がした]
(178) 2013/10/01(Tue) 02時頃
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…うぇあ!?
[そして少年は、突如顔を上げ、独り狼狽しだす。 何処かで、シンクロが発生していた事は知らない]
(193) 2013/10/01(Tue) 02時半頃
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(…待て、落ち着け俺。 今のは夢だから、落ち着いて考えれば、馬鹿な事は起こらない)
[OKか?と浮かべた思考に……。……今度は何とも無い 暫くの間、気のせいだ、と決め付け、またそう思い込む事を決定した]
(201) 2013/10/01(Tue) 02時半頃
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[左腕の鎖は、既に静かな音色も止み、元通り。 だが、今のあれを、唯の偶然と考えるのも。 流石にちょっと誤魔化し切れない。
やがて、顔を紅潮させたり、ぶんぶか首を振ったり忙しない動作の後。 唇を再び、鎖に触れさせていた]
(206) 2013/10/01(Tue) 02時半頃
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[暫くの間、鎖に唇をつけて瞑想の様瞳を閉じていたが。 最期、唇を話した時、何か恥ずかしい事を思い出した様悶えだしていた。 しばらく、自分の頭をぶってみたり。
傍目からは奇怪な行動だが、やがて。
この不可思議な森の何処かに感じる、歪な存在。 流れる不協和の音色を悟り、その方角へと足を向け往く為に、歩き出した**]
(216) 2013/10/01(Tue) 03時半頃
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― 真理の森 大樹の根元 ―
[不協の音色は高らかに、欲望と狂気の旋律が共に流れ行く。 花が散り、草木が枯れ、森が死に逝く大樹の根元で。
警戒し足音を忍ばせて梢の影からそっと顔を覗かせた時。 少年は対峙する三つの影を認めた。
幼い羽が揺れるのをその視界に納めて]
(247) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[ロバートの姿、女王の庭で別れたキリの彼の姿。 何故こんな所も不明な場所に、と瞳を瞠ろうとしたが、それよりも。
少し未来の物だろう、学生服と、その表情には笑顔。 彼は笑顔を簡単に浮かべる様なタイプで無かった気はするが。
然し、寧ろやはりと云うかその笑顔は何処か歪だ。 嗜虐性や虚偽、裏に黒い物を隠した笑顔と云う感じは受けないのに。 本心から浮かべている彼の笑顔は、やはり何かが歪だ。
そして何より、その背を宙に浮かばせる、雛の幼翼]
(248) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[後二人。構図的には、多分ロバートと対峙している様な両者の片側。 背高の格好をした青年層の男。初見だ。 が、彼の方も、解り易い違和感を感じた。
何もそれが、悪い方向の物ではない。 然し、常時は軽く場を支配する様な存在感、森のざわめきが歌う旋律との、奇妙な一体感。
後、驚愕や歓喜、人間らしい動的感情の乏しさ。 ひとことで云えば、人間を越えた何物かに見えていた。
流石に、橋元に於いて、少年を玩んだあの黒曜の竜の使役主とまでは思い至るには足りなかったが]
(249) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[そして最期のひとりは――]
……ッッ!
[表情、よく窺えない。 何故なら、その姿を見た時、ズキン、と際立つ鼓動が心臓を駆け抜け、頭痛に転化したから。
頭を抑える代わり、便りにする物を探す様に、右手が抑えたのは緋色の鎖]
(250) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[鎖は対峙した。片翼の想いを『罪』と為した堕ちし天使と今再び]
(251) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[――…バアッ!]
[緋色の鎖を取り巻く、夜色の羽が、別たれし再会の刻に吹き荒れた。 その瞳に映るのは、唯の人間の少年だとしても。 その身に零れる『アルト』の旋律。 夜色の髪、緋色の双眸、嘗てその背を飾り付けた夜の羽。 己にしか視えぬ筈の、罪過の鎖を抑えるその少年に、天使の面影が浮かんだかも知れない]
(252) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[罪縛りの片翼と裏切りの片翼が今再び出会う。 罪と罪の旋律が再会する、それは人の世は災いの音律と看做すだろう。
北天に煌く、歌蓮の森が枯れ行く、ゴートリンゲンの旋律。 滅びの序曲の様響くそれも、取り様には、散り行く葬送の調和《ハーモニー》。
世界に満ちる楽曲は、明るい光に満ちた長調の旋律のみではない。 暗き闇に揺蕩う短調の旋律もまた、流れるべき美しき旋律のひとつ。
指揮存在は世界を流れるあらゆる正負長短の楽章に聴き入る。 世界が壊れぬ限り。 指揮存在は無意識に流れる旋律達の《聴衆》として在る]
(253) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[少年の左腕を戒める、緋色の鎖は、淡い光と緩やかな音色を流し。 耳元を流れる、不協和の訪れを感じさせる旋律を、《聴き入り》続けていた**]
(254) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[世界を流れる音律を《聴く》指揮存在は、あらゆる旋律を許容する。 それは正負長短、天使の詩声と罪禍の音色、世界の楽曲を。
生命の鼓動を曲げる、悪しき不協和音《ゴートリンゲン》すら。 それが世界を構成する旋律である内は、唯《聴き入る》。
だが、その旋律が、楽曲の調和《ハーモニー》を乱す時。 そして、音律が音色を為さぬ、雑音《ノイズ》として、旋律を塗り潰す時。
乱れ崩れる旋律達の中、指揮存在は、タクトを振り上げる――]
(274) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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[森の生命を崩し、千切り、枯らし行く音。 既に旋律ですらない、神経犯す雑音《エクス・ゴートリンゲン》を前に少年は戦慄すら覚えた。
不協和音に触れる傍に、音の意義を無くす雑音《ノイズ》。 森を抜け、女王の庭、いや、世界に溢れる楽曲を、丸ごと雑音《ノイズ》に変えようと塗り潰す様なそれ]
……く、お前…… ロバート、様、じゃない……?
[くら、と立眩みの様な感覚から立ち直り、向き直る先で笑う鳥。 緋色の鎖が、雑音に反応して緋い光を放ちだしていた]
(275) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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[朱い涙を流しながら笑う、不協和音の鳥と、少年の視線が交錯した]
…………遂げ……られ……?
[声すら歪に聴こえる中、少年はその鳥の言葉に、困惑を浮かべた。
咲いた、思慕。 実った、希望。
なんの、こと。
何も、少年には身に覚えのない言葉。 ロバートの身体を奪う、不協和音の鳥が、何の事を告げているのか、理解が出来ない]
(276) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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[然し、確かな事は、今の彼は余りに危険で、看過は出来ない事]
…………ッ。
まだ、まだ全然足りないよ
命の交響曲の終楽章は ちょっとまだ、先過ぎるかな
[罪禍の鎖に舞い散る夜羽は、少年の詩に呼応して、燐光を帯びる]
(277) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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≪ 亡魂葬送のレクイエム op4 ≫
ﻳﻮﺭﻭﻛﻮﻳﻴﻬﺎﻳﺎﺣﺎﺗﻴﻜﺎﻧﺎﺷﻴﻤﻴﻨﻲ ﻫﺎﻧﺎﻫﺎﺃﻭﺗﺴﻮﺭﻭﺇﻱ ﺗﻮﻛﻴﻬﺎﻧﺎﺣﺎﺭﻱﺭﻭ ﺗﺴﻮﻛﺎﻧﻮﻣﺎﻧﻮﺇﻳﺈﻳﻜﻮﺃﻭ
[旋律を雑音《ノイズ》に脅かす不協和音に暗色の詩。 唇から流れるアルトの旋律は、そう、≪滅衰≫の葬送詩]
(278) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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[生命溢れる、喜びや光の歌とは云えない旋律はしかし]
ﺳﺎﺁﻫﻮﺭﻭﻳﻴﺴﺎﺭﺍﻧﻤﻮﺭﻭﻳﻴﺘﻮﻳﻮ
ﺁﻧﻮﺇﻳﺰﻮﻣﻴﻬﻴ ﺇﻳﻤﺎﺭﻱﺗﺴﻮ ﻧﺎﺳﻮﺃﻭ
[駒鳥が唄う除曲《序曲》の"滅び"に、"滅び"の詩を重ねれば。 『滅びを滅ぼし』、駒鳥の呪詛に抗おうと戦う。 例え少年ひとりでは抗い難いかも知れない、ゴートリンゲンの旋律であろうとも]
(279) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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[散り逝く滅びを滅ぼすには、足りないだろうか]
グウェンドリンであって、グウェンドリンでない…?
[何者か掴めない、随分口調の偉そうな男から向けられた視線と呟き。 謎掛けにも聴こえるその応えに手が止まり、不思議そうな表情を浮かべる。
森の生命力が枯れ行くのを、彼が留めようとしている事は解る。 7拍、3拍、重なり合う音拍、然しそれも]
(299) 2013/10/01(Tue) 22時半頃
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[花弁が散り行き、蔦が枯れる、近づく森の死]
……はぁっ!? 諦めて尻尾巻けって云うの!
[確信付けて森の死を予測した声に、少年は思わず反発を表すが。 喰われる、奇妙な音の言葉回しに、ぎょ、と眼を剥いた。 それはこの死に行く森に食われるのだろうか。或いは。
駒鳥が奏でる、焉葬の除曲に――音に、喰われるとでも云うのだろうか]
(300) 2013/10/01(Tue) 22時半頃
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くそ、詩が聴いてない。
[然しそれは認めなければいけない様だ。 美しくも繊細な指を鳴らし、微笑む駒鳥の不協和音を、止められた感触は無かった]
……どうして、なんていわれても。 俺に、そんな心当たりなんて。 どこにも。
(307) 2013/10/01(Tue) 22時半頃
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[――――ほんとうに?]
[背中で、黒き背高の男の存在を何故か意識してしまう。 彼と邂逅した時、ひどく意識が痛んだ。 まるで、漸く正しい鍵を差し込んだものの、長年開かれず、酷く軋みをあげる扉の様に。
彼から紡がれる音色は、何処の言葉なんだろう 外国の物?いや違う、その響きはまるで、遥か昔に忘れ去られた音楽みたいに]
(308) 2013/10/01(Tue) 22時半頃
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[おいで。駒鳥のその音色に再び意識は眼前に返る]
……インク瓶に、違うインク。ね。 わかりやすいや。
つまりそれ、乗っ取られてるって事じゃないか!
[中に残されたロバートの意識に、希望は持てるのだろうか。 然し、今ここで彼に呼びかけが通じるとは、少し思えず。
引き際を見誤るな。要約すればそう、傍らで男が語る]
(316) 2013/10/01(Tue) 23時頃
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わかってたけど……。 やっぱり、俺には独りでこれらをどうこうする力は無いみたい。
[聴いてない。相も変わらず緑の色を消し去り逝く風景に、少年は歯噛みし]
おいお前の方は、何か手立てとか……。
……ッ。待って。 誰か近づいてきてる。
[駒鳥の声に導かれて、何かがこの近くに赴く音色。 《調律》の乱れた、音色の反響]
(323) 2013/10/01(Tue) 23時頃
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こいつ、無関心な奴――…
[男の、ロバートの意識にさして興味なさそうな様子に悪態を吐こうとした時。 流れる朱い涙と交わる、不協和音と駒鳥の求め《コール》]
――――……チェレスタ……?
この森にきて。 や、まてよ。
お前っ、チェレスタに何をするつもりだっ!!
[片隅に想像は存在したが、その求め《コール》で確信を得た。 共にこの森に飛ばされたのだろう、チェレスタを使い、何かをしようとしている、『ゴートリンゲン』に、少年は鋭い視線を向ける]
(327) 2013/10/01(Tue) 23時頃
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[やがて間を置かず、チェレスタの姿。 瞳が茫洋としている、焦点も定まらず、正気を失くしている]
――…チェレスタッ!!
[既に少年も、音色を増幅させるチェレスタの力は目の当たりにした。 あの偽鍵を開いた時ですら、あの有様。なら今度は…。 危機感と共に、少年の足はチェレスタと駒鳥の間を阻む場所へ駆け出す]
(329) 2013/10/01(Tue) 23時頃
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――…いっ!?
[真横を綺麗に抜けられ、チェレスタの姿は不協の呼び音に真直ぐと]
ふ、ざけるな!! 演奏てのは、そんな悲惨な旋律の為の物じゃない!
それに――チェレスタは、楽器じゃないっ!!
[当然の事、とチェレスタを楽器扱いする声に反発を示して。 もういちど。チェレスタを無理矢理引き戻す為に、その腕へ手を伸ばした]
(338) 2013/10/01(Tue) 23時半頃
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――そんな旋律、奏でたらだめだッ!
[表情の無い声、少年の事を映していない朧の瞳。 駒鳥から遠ざける様に、無理矢理チェレスタの腕を引いて、引き離した]
歌うなら誰でもいいの! お前自身の、嬉しいとか嫌とかはどうなんだよ!?
それ位なら、鍵盤は専門外で、ドへたくそな俺が弾く方がずっとマシだっ!
[間を空け、指示の様に言われた男の言葉に、従う様。 そのまま強引に、チェレスタの身体を遠ざけようと腕を引き始める。 長身の男、天使の様な風貌をした、彼はどうしていただろう]
(349) 2013/10/02(Wed) 00時頃
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[その時、少年は迸る黒曜を確かに視た]
……あ、の黒色……。 橋で見た、竜と全く同じ色した……。
――おいお前っ!まさか俺の服びしょびしょにした――…!!
[同時に奏でられだした旋律に、少年は口を閉ざす。 終焉を迎える、滅びの歌蓮。死の誉れ高らかに響く、消滅のグロリア]
(353) 2013/10/02(Wed) 00時頃
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[チェレスタを駒鳥から離そうと引く腕、それは]
……ッ うわ、ああっ!!
["楽器"に与えられしひとつの名。 駒鳥の音色が、"楽器"を呼び、"鍵盤"に触れた時。 強い衝撃と共に、少年のみが拒絶に弾き飛ばされた]
(357) 2013/10/02(Wed) 00時頃
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[弾き飛ばされる前、既に腕は振り払われていた。 拒絶された腕、色の無い眼差しに、微かに感情が覗いた筈なのに]
――――……チェレスタ……?
[確かに感情が覗いた筈なのに、チェレスタが少年へ向けた答えは。 拒絶。自我を無くした様子の時と、変わりもしない、拒絶。
何故なのか、理由も解らず。 少年は呆然と、既に草も枯れた荒土に、両手を付いて]
(359) 2013/10/02(Wed) 00時頃
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[世界の楽曲を破壊せぬ限り。 流れる旋律の調和《ハーモニー》を崩さない限り。
正負長短関わらず、あらゆる旋律を許容する、指揮存在の思想。 それが恐らくは最も、チェレスタの感じた答えに近い思い。
だが、唯その役割を罪の鎖に。 黒き光の色彩《キズナ》に共有した少年には遠い物。 駒鳥が奏でる、焉葬の除曲は認められない物としても。 チェレスタは求められる故に唄うのだろうかと軽い困惑を少年は覚えて]
(362) 2013/10/02(Wed) 00時半頃
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[思わぬ背中から、青年の声が耳朶を打ち、少年を混迷から叩き起こした]
……似非神父……っ?
[ハ、と我に返り、辺りの状況をふと見渡すも]
まず、い。 これ、俺、まにあわな――…ッ!?
[拒絶に対する、呆然とした自失が長すぎたと、少年は蒼褪める。 既に森の崩壊は加速を進め、チェレスタは虚構と不協和音囀る駒鳥の手に。 既に、滅びの狂想曲が奏でられ始めていた]
(364) 2013/10/02(Wed) 00時半頃
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[出口は?逃げ場、声の方向?距離、何歩分?]
戻れって、云われても……!
――…ッだめだ、巻き込まれちゃ…。
[戻るべき場所を認識し、逃げるにも既にその時間が足りない。 既に楽曲は奏でられ始め、森の死はすぐ近くまで。 大樹が死を迎え、ゆっくりと倒れ付す音を聴きながら。 もう間に合わないと悟る少年は、瞳を強く瞑り、両腕で身を庇おうとした時]
(375) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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[強い衝撃と、耳元を通り抜けた気がした、『ﺗﻴﻨﻮ ﺭﻭ/テノール』の音色]
[身体が浮いたのは、突き飛ばされたのだろうか。 驚きに瞳を開いてしまった時、確かに自分の身体は宙空。
そして瞳には、視界沢山の、黒色の羽と。 その奥で煌く、射干色の瞳]
(376) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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[背高の天使は――少年の瞳に、黒の片翼が見えた。
嘗て、何かの罪を犯した故に、天から落とされた堕天使。 その喉はもう、美しい旋律を奏でる事は出来ないけれども。
彼の瞳に宿る射干色は。 彼の翼を彩る黒い羽は。
黒の調律師、片翼の双子として天に在った頃の彼と何も変わりはなく]
(377) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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[少年の身体は、既に空間を越えていた。 だが、黒の天使、彼は――…]
………………。
[なんで、と問う事も出来ない。 心の深くを揺さ振る、黒の天使に、扉が軋む。 魂の奥を閉ざした、何かの扉が――]
(378) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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―――― イー…シュ… ?
[開かれた扉は、閉ざされ、死に行く森へ続く道は閉ざされる。 残された少年は、聖堂に在り。 黒き片翼の天使は、もう視えない]
(380) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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…………イー………――
[ぼろ、と瞳の奥から押し出される様に、雫がひとつ零れた]
(381) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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…… …… …… …… 。
[誰か頭に、触れた認識しか無く。心に穴みたいな物。 ぺたり、と床に座り込んだまま、呆然と時計の音と流れる空白の中にいた]
(387) 2013/10/02(Wed) 01時頃
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