191 The wonderful world -7 days of MORI-
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狼
墓
少
霊
全
― 消え行く魂たちへ ―
[消えるのを待つだけの魂は、もはやUGからも切り離される存在。
ゆえに、ようやく僕の姿が見えるでしょうか。
といっても、人の姿の輪郭だけをした、ぼやけた怪物のような、今の僕ですが。]
……おはようございます。
残念ですが、あなたがたはゲームから脱落してしまいました。
[魂の残滓たちに、その事実を告げて回る。
消滅までは多少のタイムラグがある。
そう、ゲームが終了する7日目くらいまでは。
だからこそ、可能性は、潰えない。
ゲームの盤外でも、まだ終わったわけではない。]
……未だに諦め切れない方は。
どんな目に合ってもいい覚悟さえおありなら。
僕のところに来てください。
[――どれだけ泥臭くても、薄汚れても、生きようと藻掻くことでのみ救われる。
白上さんもそう言っていました。
だから、僕もその決意を汲もうではありませんか。
それはもう、存分に。
スクランブル交差点の上空で、ぼやけた姿の僕はじっと待ちます。
決意がある者がやって来るのを、ただじっと。
僕や、脱落者の行動は、死神の皆さんになら、気配だけは感じ取れるかもしれませんね。**]
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―3rd days:13's スクエア ボウリング場にて―
[僕は鼻を啜りながら、彼の言葉>>3:408に頷いて、歩き出そうとしました。 けれども、少々怖気づいてしまったのが、彼にも伝わってしまったのでしょうか。 僕をどう扱うか考えあぐねているらしいことが、ひしひしと伝わってきて、 また、僕は視界を潤ませてしまいました。
その時でしょうか。立て続けにブザーが鳴り響いて、 僕らの手からタイマーが消えうせたのは。>>3:#7
逃げよう、>>3:464という彼の言葉に頷いて、 僕は慌ててぱたぱたと駆け出しました。
ですから、僕は、 彼の行動>>3:468に、終ぞ、気づくことはなかったのです。*]
(11) 2016/06/11(Sat) 11時頃
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―3rd days:13's スクエア前―
電気屋さんなら、そういうコーナーがあったと思う、から、 その、出来たら、行けたらなって……
[顔にひびの入った兵隊の様子を見ながら、おずおずと彼にそう申し出ました。 同時に、彼の様子>>475を伺います。
この兵隊は、彼からの初めての贈り物でもあった訳です。 ですから、それが壊れたさまを見るのは、 きっと、彼にとってあまりいい気分ではないと思うのです。]
(12) 2016/06/11(Sat) 11時頃
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その、ごめんね……。
[にこにこと何やら機嫌の良さそうな彼は 何が、とか、彼は怪訝そうに首を傾げたかもしれません。 或いは、気にすることはないと言ってくれたかもしれませんし、 そのどれでもなかったかもしれません。
何にせよ、その答えを知る前に、彼の顔はぼやけていって、 ぷつり、と。テレビの電源を切ったときのように、 僕の視界は暗転したのでした。*]
(13) 2016/06/11(Sat) 11時頃
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―4th days 中央エリア 2前―
[1.ヴァニタスコロシアム 2.901 3.スクランブル交差点 4.モリ警察署 5.ドラッグオージョウ]
[手の中に、昨日のまま、兵隊があることに僕は安堵して、 そうして、幼馴染の姿を探しました。 近くに幼馴染の姿は2(1.ありました 2.見当たりません)。]
(42) 2016/06/11(Sat) 12時半頃
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[彼へテレパシーを送って場所を告げれば、 彼は数分ほどで(文字通り)飛んできたと思います。 その間に、僕は、携帯に届いたメールの文言について考えました。
東西南北の、食欲の権化。
その対象が人間なのか、ノイズなのか、 或いはそのどれでもないのかは、定かではありません。 何にせよ、この場所―中央エリア以外のどこかに行かなければ、 どうしようもなさそうだということは、何となく理解できました。]
(45) 2016/06/11(Sat) 12時半頃
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ここには、いなさそう、だし。 探しに、行ってみない?
[ですから、僕は、飛んでやってきた幼馴染にその推測を告げて、 二人そろって、ある方向へと歩き出します。
西の方角。 まずは電気屋さんで、大事な買い物をするために。 そして、何より、ミッションの目的を掴むために。]
(46) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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―ミタマ電機にて―
[真っ先に僕が手に取ったのは、昨日の兵隊を直すための道具でした。 接着剤とか、あとは、傷―ヒビを隠すためのテープ。
そういうものを手に取ったあと、僕は幼馴染を振り返りました。]
(47) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[さて、その幼馴染の買い物についても触れておきましょう。
まず、目を引いたのは、いわゆる、中華包丁というのでしょうか。 切っ先が尖っていない、四角い刃を持ったそれは、 普通の包丁に比べると、やや重いらしいですが、 その分、肉や骨を叩き切ることに優れているとか、なんとか。
それを入れるためらしいウエストバッグをカゴに入れて、 彼はえらく嬉しそうだったので、 僕もあえてのそのチョイスに触れることはやめておきました。 ただ、返した笑顔は少々引きつっていたかもしれません。
烏やら熊やら狼やら。 ほら、敵の姿と合わせても、何となく、似合いそうですし、 きっと、そういった用途を考えての事でしょう。そうなのでしょう。]
(48) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[買い物を終えて、店内の隅で、兵隊に応急処置を施して、 そうして、店の外で、周囲を見回した僕は、 ひとつ、気になるものを見つけました。]
ルイ、あれ……。
[向かいの公園のど真ん中で、ふよふよ。 呑気に浮いているそれは、間違いなくノイズでしょう。
けれども、今までのそれらとは違って、 全くこちらに興味を示す様子はありませんし、 むしろ、寝ているようにすら思えたので、僕は首を傾げて、幼馴染を仰ぎ見ました。]
(49) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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……その、気にならない?
[尋ねた言葉に、幼馴染も同じ感想を抱いていたなら、 二人で、ブタのような愛らしい姿をしたそれに、近づくことになったと思います。
けれども、そこには、いつか見た銀髪のヒトの姿があったものですから>>@0、 僕も、幼馴染も咄嗟に身構えてしまったでしょうか。]
(50) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[彼から警戒を解かずに、ちらり、未だ眠り続けるそのノイズを見やります。 ふと、思い出したのは、いつか見た映画のワンシーンでした。
ひょんなことから足を踏み入れた異世界で、 料理を食べてしまった主人公の両親。 その強欲さの罰として、彼らが丸々としたおぞましいブタに変えられてしまった姿に、 まだ幼かった僕は、わんわんと泣いてしまった覚えがあります。
あの時はまだ、幼馴染も隣に住んでいたと思いますから、 彼もいっしょに見たかもしれないなぁとか思いつつ、 僕は、唇を引き結んで、黒い翼を持ったヒトを精いっぱいに睨みつけました。]
(51) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[目の前のノイズは、あの時見たそれと比べれば、 ずっと小さく、愛らしいのですが、 けれども、ブタという点では合致していたものですから、]
あ、あなたがここにいるってことは、 そのブタさんが、今回のミッションの対象なんですね?
[彼の視線がこちらに向いたなら、僕はそう問いかけたでしょうか。 尤も、答えが返ってきたのか、 或いは、それより先に、昨日までのような獣たちが襲い掛かってきたのか、さて。**]
(52) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/11(Sat) 13時頃
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つまり、このミッションの目的は、 この“食欲の権化”……ブタさんを起こして、 “身柄を確保する”ってことですね。
[銀髪の青年の肯定>>@6で、 目の前のノイズと、ミッションの対象がつながったのは、 僕にとっては大きな収穫でした。
けれども、その手段が、今のところ分からないのですから、 幼馴染の視線を受けて、>>89僕は顎に手を当てて、考えます。
青年のヒント>>@11が、答えの一端になっていたので、 そこまで考える時間は長くはなかったでしょうが。]
(113) 2016/06/11(Sat) 18時頃
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その、もしかして、だけど。 食欲の権化、なら、何か、食べ物 ――好きな食べ物を持って来たら、 それを食べるために起きてくれる、ってことじゃないかな……?
[どうかな?と、幼馴染と、 それから、銀髪の青年を盗み見るようにして、問うたでしょうか。
後者からの反応は芳しくはありませんでしたが、 きっと、幼馴染なら同意を返してくれたでしょう。
何にせよ、公園に食べ物はありません。 ましてや、“好みが違う”なら、適当な食べ物を持ってきても起きてくれないかもしれません。 ですから、幼馴染と二人、公園を出て、 食べ物のある場所、或いは、ブタさんの好みのヒントを探しに向かおうとしたところで―――]
(114) 2016/06/11(Sat) 18時頃
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つ、着いてくるんですか?
[僕らの後ろに、誰かが――今しがた会話をしていた青年が着いてきたものですから、 僕は面食らったように、青年にそう問いかけたと思います。
何より、彼に蹴りつけられて、地面に叩きつけられた幼馴染は、 相当警戒を露わにしていたと思いますから、 僕は、その腕を引くようにして、小さな声でそれを諫めました。]
(115) 2016/06/11(Sat) 18時頃
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『死にたいなら、かかってこい。 生きたいなら、起こしてみせろ。』 ……って、さっき、言ってたし、 だから、下手に喧嘩を売るような真似は、 ……その、ダメだと思うんだ。
[死にたくはありません。 ですから、彼に危害を加えるのは不味いと思います。 それに、もうひとつ、気にかかることもありました。]
それに、僕らを倒すつもりなら、ノイズとか、ミッションとか。 そういうのを出してきそうだし、 その……着いてくるだけなら……いいんじゃ、ないかな?
[そう、幼馴染に言い聞かせましたが けれども、目的が分からない以上、警戒するのも尤もでしたから、 僕も、もう一度彼を振り向いて、 じ、と表情に乏しい青年の顔を見つめます。]
(116) 2016/06/11(Sat) 18時頃
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……その、危ないことは、やめてくださいね?
[下手に探りを入れて、彼の機嫌を損ねたくはありませんでしたので、 そのひとつだけ、釘を刺したと思います。
髪に隠れて、余りその顔色は伺えなかったでしょうが、 頷くとか、或いは、敵意を見せないようでしたら、 警戒しつつも、そのまま足を進めただろうと思います。
時折、鋭い眼差しを背後に向ける幼馴染を、 腕を引くようにして諫めながら、でしたが。*]
(117) 2016/06/11(Sat) 18時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/11(Sat) 18時半頃
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―中央エリア―
[中央エリアを通って、さて、どこに向かおうか。 ドラッグオージョウでお菓子なら手に入るでしょうし、あとはラーメン屋さん、 それから、カフェも確かあった気がします。
どこに行こう?それを問いかけようと幼馴染を振り向こうとしたときに、 後ろから、幼馴染に肩を叩かれました>>123]
(135) 2016/06/11(Sat) 21時半頃
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食い逃げ?
[全く同じ言葉をオウム返しにして、僕は彼の言葉を待ちます。 曰く、ラーメン屋での、“見えない”食い逃げ犯の話。 その犯人こそ、食欲の権化――あのブタなのではないか、と。
なるほど、一理あると思います。 ですから、僕は頷いて、彼の言う通りに足を進めた、のですが。]
(137) 2016/06/11(Sat) 21時半頃
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あっ……!
[雑踏の中、見えた光景に、僕は足を止めました。 その視線の先にあったのは、今の僕らのように、縦一列に歩いていく三人組。 いや、一人と二羽と言った方が正しいでしょうか。 つまるところ、女のヒトの後ろを着いていく、二羽のペンギンの姿です。
水族館で見るようなそれが、この雑踏の中で見られたことと、 それから、短い足でぽてぽて歩いて、 手のような羽をぱたぱたと上下に動かす姿が、 この上なく愛らしい。そう思ったからです。
けれども、後ろからの申し訳なさそうな声に、僕は我へと返ります。 確かに、冷静に考えればその通りでしょう。 ここは水族館ではありませんし、 そのペンギンに雑踏が目を向ける様子はありませんし、 何より、その身体には、見慣れた蛙や狼のような、奇妙な文様が浮いていましたから。]
(141) 2016/06/11(Sat) 21時半頃
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なら、あれって……。
[となると、気になるのは、その飼い主についてです。 そうして、目を向けたなら、雑踏に紛れて見えていなかった、 タトゥーのような羽が目に入ったでしょうか。
思いもしなかったそれに、僕はその場で固まって、 恐る恐る、どうしようという目線を、幼馴染と、それからその後ろの銀髪さんに向けたのでした。*]
(142) 2016/06/11(Sat) 21時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/11(Sat) 21時半頃
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[可愛らしいペンギンの突進>>139を受け止めたのは、 ひびが入った部分に、マスキングテープを貼り付けた、盾を持った兵隊です。
顔に痕こそあるものの、頼もしいその背に、 元気そうでよかった、なんて思います。
けれども、そんな事を思うより先に、きぃん、と、 嘴と鉄の板がぶつかる、甲高い音がなったものですから、 僕は、き、と目の前のペンギンたちと女のヒトに目を向けたのです。]
(202) 2016/06/12(Sun) 00時頃
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[ルイを揶揄るように見やる女のヒト>>179は、 まぁ、なんというか、背中の羽さえなければ、 親しみやすそうな人だなぁなんて思ったりもしましたが、
けれども、可愛らしいペンギンが二羽揃ってこちらへ向かってきたところで、 唇を引き結んで、そちらへ視線を向けなおします。
その時、ちりん、と。 もう一人、僕の隣に兵隊が現れたでしょう。
そうして、剣を構えた、頼もしい兵隊は、 幼馴染が投げた包丁>>194を追いかけるようにして、 ペンギンの3(1.目 2.腹3.背)を狙ったでしょうか。]
(204) 2016/06/12(Sun) 00時頃
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[包丁が直撃し、背を剣に貫かれれば、 ペンギンはたまらずにその姿を無に帰したと思いますが、さて。
そうであったなら、僕は、目の前の女のヒトと、後ろの銀髪の青年を見比べた後、 困ったように幼馴染を振り向きました。
さて、この状況でどうするべきか、と。 その判断を仰ぐように。**]
(211) 2016/06/12(Sun) 00時頃
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[言葉が、出ませんでした。
頑張っている方がポイントを稼げる、とは、一体どういうこと、とか。 それから、―幼馴染が問うてくれたのですが―、西のブタの好物は、とか。 あとは、その、死神、って何なのか、とか。
質問を受け付けてくれるらしい女のヒト>>214に、 何か、聞きたいことは一杯あったはずなのに。]
(250) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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[幼馴染が彼女にまくしたてた言葉>>229に、 何なんでしょう、ボタンを掛け違っているようなちぐはぐさを、
僕の知る幼馴染と、 今、僕に背を向けている幼馴染が、 全くの別人のような奇妙さを感じたものですから。
は、と小さく息を吐いて、 僕は、幼馴染の背から、一歩だけ、離れたかもしれません。]
(251) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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[もし、彼の問いかけに、女のヒトが答えたなら、 僕も、彼女へと問いを投げましょうか。]
死ぬ前と、死んだ後。 ゲームに参加する前と、参加している今。 ……それって、絶対に、全く同じ人間なんですよね?
[尤も、それに答えがもらえたかは分かりませんが、 ただ、確信が欲しかったのです。]
(252) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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[幾度か感じた、幼馴染に関する奇妙さ。 それが、もし、死ぬ前と死んだ後の相違点―エントリー料―のせいなのだとしたら。
その確信さえ得られれば、 僕は、彼に怯えることは無いと思うのです。思いたいのです。
目の前にいる彼が、頼もしくて、優しくて、 幼い頃に一緒に絵本を読んでくれた、大切な幼馴染であるなら。
僕は、その手を振り払うことは、きっとないでしょうから。]
(255) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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[エントリー料によって、人格が変貌することはある。 なら、今の彼は、何かしらのエントリー料を取られただけで、 僕の知らない誰かではなく、幼馴染である、紀陸類その人なのだと。]
すみません、ありがとうございます。 なんというか、その、参考になりました。
[仮説を立てるに値する答え>>258がもらえたなら、 僕は少しだけ晴れやかになった顔で、 背を向けて去ろうとする>>249女のヒトに、礼を告げたでしょうか。]
(267) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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[それなら、僕がやることは一つです。 ちりん、と、小さな鈴の音が聞こえます。
彼に向かっていく、映画でよく見かける背びれ。
頭の中に、スリラー映画だか、ホラー映画だかの、 あの、特徴的なBGMが流れるのは、何故なんでしょう。
悠々と地面を海原のように泳ぐそれが、幼馴染めがけて頭を出したところで、 僕の隣、ライフル銃を持った兵隊が、その銃口をサメの1(1.背びれ 2.目 3.口)へと向けたでしょうか。]
(268) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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[爆音と同時に、サメの背びれにまあるい穴が空いたでしょうか。 トドメをさせなくてもいいのです。
痛みにのたうち回るようにして、飛び回る蛾の鱗粉を吸い込むように、 口を大きく空けたなら、それでいいのです。
サメが完全に動きを止めたなら、 今度こそ容赦なく、胴体に、ライフル銃の銃口が突き付けられたことでしょう。**]
(270) 2016/06/12(Sun) 01時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/12(Sun) 02時頃
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ルイこそ、その、ありがとう。
[とどめをさせたのは、彼が動きを封じてくれたからこそです。 そんな、大したことはしていないので、 僕は、にこりと笑う彼>>300に、小さく手を振って、 戻ろうと促されれば、それに従って歩き始めました。
僕と、幼馴染と、それから銀髪の青年。 そんな奇妙なパーティーの先頭を歩いていれば、 ふと、後ろから名前を呼ばれて、立ち止まったと思います。]
(323) 2016/06/12(Sun) 10時頃
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ど、どうしました?
[その主が、幼馴染ではなく、 ずっと沈黙を保っていた死神の青年であったので、 僕は驚きつつも、彼を振り返りました。
感情の読めない眼差しが、確かに僕に向けられていたものですから、 その間に立っていた幼馴染は気が気でなかったかもしれないなぁ、なんて。
何にせよ、僕は、何か言いたげな青年>>@40と視線を合わせて、 おどおどと、彼の言葉を待ったでしょうか。*]
(324) 2016/06/12(Sun) 10時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/12(Sun) 10時頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/12(Sun) 10時半頃
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[――『互いを、見誤ることはするな。』>>@49 死神さんの言葉に、僕はぱちくり、瞬きをして、 そうして、幼馴染の方へ視線を向けました。
何故でしょう。 ただ、僕にとっての“何か”が、揺さぶられたような気がしたから、でしょうか。
“見知った幼馴染”という、 得体のしれない虚像を追いかけているような、 そんな、何とも言えない違和感を。]
(342) 2016/06/12(Sun) 11時半頃
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[目の前のルイは、紀陸類その人である。 それは間違いないと思います。
けれども、 僕は、彼の、何を知っているのか。
そう聞かれたら、きっと、言葉に詰まると思うのです。
僕が彼をよく知っていると断言できたのは、10年も前の事でしたから、 それ以降に何があったか、何を考えていたのか、僕は知りません。 知ろうとしなかったのです。]
(343) 2016/06/12(Sun) 11時半頃
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[きっと、目線を向けられた幼馴染は、 とても苦々しい顔をしていたと思います。
少々、苛立ったように急かされたものですから>>>334、 僕は、慌てて頷いて、再び足を進めることとなったでしょうか。
ちら、と、後ろを歩く二人を一度だけ振り返ります。 眉を顰めた幼馴染と、 それから、長い髪で表情を隠した死神さんを一瞥しても、 彼らの思考は読み取れるわけもありません。
ですから、僕は小さく息を吐いて、 再び、目の前の雑踏に視線を戻しました。*]
(346) 2016/06/12(Sun) 11時半頃
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── 西エリア・彼ノ岸公園 ──
[やっぱり起きないんだなぁ。なんて少々ずれた感想と共に、 ブタノイズにかけられる水と、その主>>331を僕は眺めました。]
その子、食いしん坊さんだから、 水では、その、起きないと思うんだ……。
[ブタに水浴びをさせていた少女と、それから背の高い青年に会釈をしてから、 僕は、彼らに、そんな事を告げたでしょうか。 必要そうであれば、僕らが得たブタに関しての情報を、彼らにも教えるかもしれませんし、
あとは、僕らの背後――黒い羽を持った死神に目線が向いたようなら、 気にしないで、とも付け足しました。]
(347) 2016/06/12(Sun) 12時頃
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その、すみません。
[彼らを威圧するような幼馴染に、 彼女が気分を悪くしたようなら、僕が代わりに頭を下げて、]
確保せよ、だから。 倒さないで、動けなくしたらいいんじゃないかな……?
[どうする、と判断を仰がれれば>>337、それだけ答えて、 けれども、僕より、彼がその手段を察していたようでしたので、 きっと、僕はそれに諸手を上げて賛同したと思います。]
(351) 2016/06/12(Sun) 12時頃
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[遠巻きに―けれども、いつでも助太刀出来るように、 剣を携えた兵隊を、幼馴染の傍らへと出現させたのち、
――ふと、向けられた目線に、僕は気づきました。]
あ、えっと、こんにちは?
[声のない、文字の挨拶>>345に瞬きを一つした後、 僕は、彼と、その隣の彼女に頭を下げたと思います。]
(352) 2016/06/12(Sun) 12時頃
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その、ルイが――僕のパートナーが無礼な真似をしてしまって、 悪気はないんですけど、その、多分、焦ってて……すみません。
[ほぼ直角に頭を下げた後、 首を傾げる青年に、僕も同じように首をこてりと傾けました。]
(353) 2016/06/12(Sun) 12時頃
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えぇと、どこかでお会いしたこと、あった、でしょうか?
[何かしらの知り合いか、 そうでなければ、一度だけ顔を出したサイン会の時のお客さんなら、或いは、とか。 そんな事を思って、]
お、お名前を伺っても……?
[と、尋ねたでしょうか。 尤も、今はそれどころでないと言われたら、そうだろうなとも思いますが。
整った顔立ちに、すらりとした体形。 所謂“イケメン”である青年の顔をじっと見てみます。 やっぱり、僕の知り合いにこのような人はいなかったと思うのですが、さて。**]
(354) 2016/06/12(Sun) 12時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/12(Sun) 12時半頃
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[ノートに書かれた名前>>360を、口の中でもごもご呟きますが、 やっぱり、僕に覚えはないと思います。]
そ、そうです。 ご存じだったんですね。
[それでも、彼は僕のことを知っていたらしく、 名前を呼ばれたなら、目を瞬かせたのち、勢いよく頷いて見せたと思います。]
(399) 2016/06/12(Sun) 18時半頃
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[けれども、そこで会話は打ち切られてしまったので、 僕は、食欲の権化と対峙する幼馴染に目を向けたと思います。
助太刀は不必要とばかりに、 餌に食らいついたブタを、あっさりと捕まえた彼>>396は、 やっぱり頼もしくて、僕は小さく手を叩きました。]
(400) 2016/06/12(Sun) 18時半頃
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|
そ、そうだね。 他が捕まえた様子はないし、助けに行った方がいいかも。
[まるでハンドボールのように抱えられたブタ>>398に、少々唖然としながら、 僕は問いかけに頷きました。
僕らが捕まえたと同時に、手のひらのタイマーが薄まったような気はしますが、 それでも、時を刻むそれが止まる様子はなく。
最悪、手あたり次第に当たってみるのもアリだなぁとか思いつつ、 僕は男女二人組の参加者さんを振り返りました。]
(401) 2016/06/12(Sun) 18時半頃
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えぇと、他のブタを探しに行こうと、思うんですけど。 その、良かったら、協力していただけないかなって……。
[おずおずと申し出たそれに、彼らから何かしら反応はあったでしょうか。
時間は刻一刻を争います。 ですから、手分けしてブタを探す、 或いは、他の参加者に、今回のミッションでは、食べ物がキーであることを伝えた方がいいのでは、と思ったのです。]
僕とルイだけで、あと三か所を探して捕まえるのは、 ちょっと、難しいと思うので、 ……その、出来れば、お願いします。
[ぺこり、と頭を下げたので、彼らがどんな顔をしていたのか、僕には分かりません。 それでも、嫌な顔をされていた訳ではない、と、そう信じたいのですが、さて。*]
(402) 2016/06/12(Sun) 18時半頃
|
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/12(Sun) 19時頃
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あ、ありがとうございます。 こちらこそ、好きって言っていただけて、その、嬉しいです。
[ぱぁ、と顔を輝かせて、ノートに書き綴られた言葉>>405に、 僕は、これ以上ないって程にむず痒くなって、 もごもご、お礼を告げて、頭を下げました。]
い、いいんですか? すみません、助かります。
[それだけでなく、持っていたらしいお菓子>>406を差し出されたものですから、 今日だけで何度目か、僕は彼らにぺこりと礼を告げました。 きっと、受け取ったのは幼馴染>>417だったと思います。
あぁ、それから。 何やら、幼馴染に怪訝そうな目線>>404を向けていた青年と、 その視線の先、幼馴染を見比べて、 少しだけ首を傾げはしたかもしれません。]
(450) 2016/06/12(Sun) 21時半頃
|
|
[さて、協力するということは、彼らに受け入れてもらえた>>412ようでしたので、 僕は、幼馴染の意見>>413に従って、南に行くことになったでしょう。
てっきり、どっちでも、とか言うのかなぁと思っていたので、 それには少し驚きましたが、 きっと、彼なりの考えがあったのでしょう。
けれど、何やら、その、近寄りがたい雰囲気でしたので>>419>>424、 僕がそれを聞くことは叶わず、そのまま、南へ向かって歩いていくことになるでしょうか。
――「小さい世界を駆けまわっているように見える」>>432
最中、ふと聞こえた、幼馴染に向けたであろう少女の言葉。 それは、何故だか、やけにちくちくと思考の隅を刺したのは、口に出すことはなかったのですが。]
(452) 2016/06/12(Sun) 21時半頃
|
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[そうして、公園を出ようとしたとき。 興味は失せたとばかりに空に飛んでいく青年>>@59の姿が目に入ったので。]
えぇと、死神さん! その、ありがとうございました!
[ヒントとか、あとは、アドバイスというのか、忠告というのか。 そういうものをもらいましたから、僕は、去りゆく背中に向かって、そう叫びました。
それに反応がもらえたかは分かりませんが、 何にせよ、僕と幼馴染は元通り二人パーティーで、ミッションを続けることになったのです。*]
(453) 2016/06/12(Sun) 21時半頃
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[南エリアへ向かおうと歩く僕らの背を追うように、足音が聞こえたので、 僕は振り返って、押し付けられるように渡された紙>>489を、反射的に受け取りました。
そこに書いてあった文言に、少しだけ思案して、 けれども、すぐに、驚いたように彼を見上げました。
絵本のほかにも、多少、イラストを寄稿することはありましたが、 CDジャケットのイラストを担当したことは、たったの一度きりです。
夜空を見上げて、星に手を伸ばす青年を描いた、たった一度だけ。 彼の名前には、彗星の尾という意味合いもあるのだそうですね。]
(514) 2016/06/12(Sun) 23時頃
|
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こ、こちらこそ、ありがとうございました! その、頑張ってください……!
[深々と頭を下げた彼と、それから近くにいる幼馴染にだけ聞こえるくらいの声で、 僕は、そう告げたと思います。
あなたの曲はすごく良かった、なんて、 音楽に疎い僕にはおこがましくて言えませんが、 けれども、確かにその歌には感動をもらいましたから。
ですから、僕は、踵を返した彼に、小さく頭を下げたと思います。 願わくば、また、縁がありますよう。そんな願いも込めて。*]
(515) 2016/06/12(Sun) 23時頃
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―南エリア:モリ駅付近―
……見つかった?
[マスクでくぐもった声で、僕は幼馴染を振り返りました。 きっと、彼から帰ってきたのも芳しい返事ではなかったでしょうか。
西エリアからエコーシティを通過しては来ましたが、 その道中に探し人、否、探し豚の姿は見当たりません。
その名残であるマスクを外しながら、僕らは南エリアを横断するように歩きます。 周囲を見回しながら、そういえば、と、隣にいるであろう幼馴染を振り返りました。]
(521) 2016/06/12(Sun) 23時頃
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その、ルイにとっての、さ、
[“世界って、何だと思う?”と、問いかけたかったのです。 先程の赤毛の少女の言葉が、未だに僕にとって、気になるというか、引っかかっているものですから。
何を聞いているのだろうと思われるでしょうか。 或いは、地球とか、或いは、社会とか、現実とか。 そういったテンプレートじみた答えが返ってくるのが当たり前なのかもしれないな、とも思いました。
そもそも、僕だって、問われたら答えに詰まるだろうに、 なんで、それを聞こうとしたのか、自分でも分からないのです。]
(522) 2016/06/12(Sun) 23時頃
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[けれども、それを問うこと叶わず、 僕らの目に入ったのは、倒れ伏す人影>>510だったものですから、
きっと、幼馴染と顔を見合わせて、 僕は彼に、どうしようと問うたでしょうか。 何かあるようなら助太刀に入る心づもりで、兵隊のマスコットを、そっと撫でながら。*]
(523) 2016/06/12(Sun) 23時頃
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[彼の言葉に頷いて>>533、僕は、ドラッグストアへと駆け出しました。 長距離のタイムが、学年でもほぼ最下位だった僕にとって、 その道のりは、いつも以上に長いものの思えました。
そうして、漸く駆けこんだ先で、 ガーゼとか、包帯とか、 あぁ、あと、何が必要なんだっけ。
――「音流、知ってるか」 白い原稿用紙の上で踊る、黒い万年筆。 資料で読んだのでしょう。 一見、彼の作品には関係なさそうな知識を、まだ幼い僕に披露しては、 その度に母に怒られていた姿が浮かびました。
その声に従って、必要そうなものを手あたり次第引っ掴んで、 相当に膨らんだビニール袋を引っ提げて、 僕は真っ先にその場所へ戻ろうとした、のですが―――。]
(605) 2016/06/13(Mon) 00時頃
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[けれども、
ばちん、と、 電源が切れたかのように、僕の一日は終わって、 目の前が真っ暗になったのです。]
(606) 2016/06/13(Mon) 00時頃
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[あぁ、そういえば、一つ疑問がありました。 暗くなっていく意識の中で、思います。
彼は、僕の足が遅いことを百も承知だったでしょうに、 何故、僕にこの役割を任せたのでしょう。
朝、僕のもとに真っ先に駆け付けたように、 翅がある彼の方が、ずっとずっと、この役割に向いていたと思います。
彼も、焦っていたのでしょうか。けれど、それにしては―――]
(607) 2016/06/13(Mon) 00時頃
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[ 『パートナーを信頼しろ』 『お互いを、見誤るな』
同じ、黒い翼を生やした、二人の言。 どうにも、僕にとって、この二つの言葉は、 矛盾をはらんでいるような気がしてならないのです。**]
(608) 2016/06/13(Mon) 00時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/13(Mon) 00時半頃
―回想・とある春の日―
[――春。
それは別れと、出逢いの季節だ。
困り顔の鳥飼寿に引き取られたのも、
たしか、うららかな春の日だった。
朝に夕に、高らかに声を張り上げる。
大型インコに特有の雄叫び――
それが存外五月蠅かったからと、
気紛れな大家が飼育放棄したコンゴウインコ。
……それが、俺である。]
[前の主人は、好きになれなかった。
呼び掛けても構われなかったどころか、
飼い始めてすぐ匙を投げられてしまった身。
だから、新しい環境への期待は大きかった。
トリカイ、ヒトシ。
――どんな人なんだろう?
――たくさん、遊んでくれる?
――いっぱいお話し、してくれる?
――美味しいごはん、食べたいな。
――見て見て、僕って綺麗でしょう?
――君のためなら、綺麗に鳴いてみせるよ!]
[――ねぇ、ヒトシ。
ねぇ、ねぇ、
こっち向いて。
…僕を見て。
ねぇ、 ……ねぇ、ってば 、]
[ヒトシはいつだって、話半分だった。
ろくに耳も傾けず、視線はPCの画面に向けて。
うんうん、と形だけ頷いたりも。
最初のうちは、それで良かった。
反応を返してくれるだけで、嬉しかった。
けれど段々と、ものが解るようになって、
…その態度が、無関心の表れであると知って。
それが気に入らなくて、
さらに躍起になって気を惹こうとした。
結果的に、逆効果だったけれど。]
[春の終わりに、
俺は、寂しいという感情を知った。]
―回想・とある夏の日―
[それから数か月が経ち、
ヒトシとの関わりは相変わらず希薄なままだったが、
代わりに、絶え間なく流れる映像と音を得た。
話しかけても決して返事はくれなかったが、
それらは色々な言葉や、その意味を教えてくれた。
時間ばかりはたくさんあったから、
じっくりと、ニンゲンという生き物を観察した。
どういう時に、どんな単語を投げかければいいのか、
どうすれば、相手の――ヒトシの気を惹くことができるのか。]
[文字を読み、覚えた言葉を真似してみせると、
珍しくヒトシが笑顔を向けてくれた。
それが嬉しくて、また一つ言葉を覚えて、]
オハヨ!
コンチワ!
マタ アシタ!
[けれど、いつしかその言葉が向かう先は、
無機質なカメラのレンズとなっていた。
ヒトシ曰く、クスクス動画に投稿するとのこと。]
[それが何かは知らなかったが、何か下心がある気がして。
やがてカメラを向けられると喋らなくなり、
ヒトシは撮影をやめ、俺も新しい単語を口にしなくなった。
…つまりは、そういうことなのだ。
それが解ると、何だか無性に腹が立って仕方がなかった。]
[夏の終わりには、
俺は、反抗することを覚えていた。]
―回想・とある秋の日―
[それでもやっぱり、諦めきれずに。
あまり家に帰らぬヒトシが顔を見せれば、
今日こそはと、何かしら行動したものだ。
態度はだいぶ、可愛げがなくなって。
ストレスによる過剰な羽繕いも相俟って、
姿はなかなか、凶悪に見えていたかもしれないが。]
[リピート再生される幼児向けの教育番組はとうに飽きて、
この頃にはこっそり、テレビのリモコンを弄ったりもしていた。
…ヒトシが出掛けると足を伸ばし、帰る前には消しておく。
そうして観はじめた主婦向けの番組には、
これまでとは異なる種類のニンゲンが出ていて、
夫に邪険にされ、寂しく思う妻などにはかなり共感した。
ヒステリックに叫ぶ彼女達を見て、ふと思う。
――これを、ヒトシに問いかけてみたら?]
[半年も共に過ごせば、色々と理解できる。
ヒトシが日中、シゴトをしていること。
そのシゴトが大切で、そのために寝食を削る程であること。
テレビの中の夫達も大抵が彼と同じ状況にあり、
それで家に残された妻が、悲しい悲しいと泣くのだ。
件の問いかけには、二種類の答えが用意されている。
――“シゴト”か、“アタシ”。]
[おまえだよ、とすぐ謝るパターンは決して多くはないが、
それでも時折目にしたし、最後は幸せに締めくくられる。
大半の男はまず、シゴトだと答えてしまう。
けれどその場合でも、紆余曲折を経て最後には、
やっぱりおまえが大事だよ、という結論に辿り着く。
…つまり、この問いかけは。
ハッピーエンドに繋がるキーワードなのではないのか?]
[そう考え、ワクワクしながら帰宅を待って、
ドキドキ胸を高鳴らせながら、あの台詞を叫んだのだ。]
[驚いてこちらを振り向いたヒトシに、
キラキラと期待の眼差しを向けた。
ある程度辛辣な言葉が投げられるのは、
もちろん、覚悟の上だった。
働く男達の大半が、そうだったので。
一人でノリツッコミをこなして一見、上機嫌。
けれど続き、早口で述べられる答えはやはり、“シゴト”。]
[焼き鳥にして喰ってやる、という、
酷く恐ろしい、胸の潰れる、最大級の罵倒を受けて。
それ程までかと泣きたくもなったが、
どうにか涙は堪えて、じっと黙って見つめていた。
大量の餌だけを置いて、ヒトシが家を出る。
ここでヒステリーを起こしてはいけない。
黙って耐え忍び、風向きが変わるのを待て。
そうすればきっと、彼は振り向いてくれるから。
…物語の彼らはいつだって、そうだっただろう?]
[けれどそのまま秋も終わり、
俺は、諦めることを覚えてしまった。]
―回想・とある冬の日―
[朝晩が冷えるようになった頃。
寒いと抗議して鳴いたら、暖房が付くようになった。
光熱費が嵩むとボヤかれたものの、
南国の鳥であるから、そこは仕方がない。
いっそ人の身であれば良かったのに。
そしたらアンタは、もっと――
…そんなこと、考えたところで無駄だったけれど。]
[やがて冬も終わってしまい、
想い出も何もないまま、また、春が来た。]*
―ロスタイム:とある結末、その後―
[つぅ、と頬に温かなものが流れる。
ゆっくりと瞼を持ち上げると、
ぼんやり滲んだ視界が飛び込んできた。]
あ、っれ、……
[――最後の記憶。
鳥飼に礼を述べようとして、鮫に喰われた。
はず、だったのだけれども。]
[辺りを見渡せば、そこはスクランブル交差点。
翌日に移行したのかと疑問符を浮かべていたところ、
上空から、ぼやけた影のような人物に語り掛けられた。
…涙をごしごし拭っても、やはり上手く像が結べない。
“未だに諦めきれない方は、――”
嗚、そんなものは。
答えなど、わかりきっているというのに。]
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