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[幼き日を共に過ごした幼馴染の、
声無き声で紡ぐ其れを、
彼女の言わんとすることを、
男はいつだって知っているつもりだった。
―――…わかっているつもりだった。
だからこそ今目の前にするラディスラヴァの姿に、
通る声でメアリーへと向けるその紅い瞳の笑みに、
言葉を失くしてただただ幼馴染を見つめる。
生前彼女に言った言葉が過る。
メアリーの傍にいてあげて欲しいと。]
[それはこのような光景を思ってのものではなかった。
"彼女が今からやろうとしていること"に、
緩く、首を横に振って名前を呼ぶ。]
…ラーラ、
ダメだ。
[声は、届かない。]
こんなこと…
しようとするのは、やめるんだ…。
[手を伸ばしてももう、
幼馴染の手を引き、止めることも叶わない。
メアリーへと微笑み告げるラディスラヴァの声、
声無き幼馴染を理解できていなかったのか。
――――…ずっと、騙されていたのか。]
……こんなこと、
[ラディスラヴァへ否定のかぶりを振っても
死者の声は届かず、手も届かず、
無情にも現実ばかりが刻を進めていく。]
―――…俺は…、っ
[その後は紡げず。
その場の行く末を見ることは耐えられないとばかりに
哀しげに表情を歪めて俯くと、男の姿は其処から消えた。**]
メモを貼った。
[ 「大丈夫さ」 って言うせんせの声
なんだかとっても小さくて、さみしくて
わたしは口元をきゅっと結んで、降り注ぐ声にわらいかける。
相変わらずどこか皮肉っぽくて、諦めたような笑い声は
「しめっぽいなあ」と思ったけれど。
( カビちゃいますよ )
そう言うかわりに、手のある場所を伝い探して
握られた拳
( わたしの手じゃぜんぜんおさまりきらないけれど ) ]
……さいしょはね。
だあれもわたしを見てくれないのが、怖かった。
けどもう寂しくないです。
……きっと、みんなどこかに居るから。
[ おとうさまとおかあさまも、何処かにいるかしら。と。 ]
[温度のない掌で覆っていた拳がふわりと動いて
それを追いかけようとした指は
髪を撫でる感触に ぴたりと止まる。
なんでだろう。 どうしてだろう。
死んだ誰かと話ができると知ってしまったからか
いま、サイラスが彼を屠っていると知るからか
ひどく曖昧になる 死の概念。
生前とさして変わらぬ白いまんまの指と指を小さく交わして
せんせに触れようとする 寂しがりやの手を互いに縛る。
父も 母も あの街で喪った皆が もし。
今もこんなふうに どこかに居るかもと思ったら
―――わたしは。 ]
わたしは――
「また」 ひとりで残るよりは ぜんぜん。
いまのほうがいい。
だって、呼んだらせんせが来てくれたのだもの。
[そんなことを言って。
くしゅっとした笑い顔と共に すまない。なんて言う
しめっぽいせんせ
ほろりと零れた彼の名に、動かぬ臓が締め付けられて
つい慟哭の中に響いた声を思い出してしまうけれど
サイラスはまだ、大丈夫。
優しいまんまで居てくれるはずだから。
そんなしめっぽい自分とせんせを吹き飛ばすような
おおきな深呼吸をひとつして
すう、ともひとつ胸を膨らませたのなら 森へ向き]
せーーーーんせー!!!!
[闇夜に抜けるでっかい声は、死者の憂いの影もない。]
…このくらいで叫んだら、次もせんせに届くかしら。
[薄ら白い少女の影はそう言って いたずらに、わらった。]
ねえ、せんせ。 これは何色?
[暫し後、わたしはじぶんが知る時よりも増えた土山を
ひとつ ひとつと確かめ歩き
それぞれに捧げられた花達を撫でながら色を問う。
献花にしては裁ち揃えられていないままの紫苑は
一体誰からだろうとか。
ひとつ、毒が香る一輪
あの時
手を斑に腫れさせた日は、どうしてこんなに遠いのだろう。]
……また、増えるね。
[たぶんもうすぐ。幾つになるかな、の問いは飲み込んで、
わたしは微かに目を開けた。
血に濡れた金の獣を背負った彼
聞こえてきたから。]
……………。
[ルパートと居た時と同じように
わたしは彼を避けるように、せんせの背後へと隠れ
背中に走るひどく大きな恐れを押し込める。
気づかないで、見えないで、生きていて と
気が付いて、話して、またあの手を と
どちらもほんとうのわたしの声が、
体の中で叫ぶんだ。
震えながら伸ばした手は もう一度
あの夜のように>>2:=1 包んでもらうことは叶うだろうか**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[桜色の口元が笑みを形作る。
まだ少しあどけない少女の笑顔が、その時、
ほんの少し、大人のものに見えた。
温度も何もない筈なのに
触れた掌がまだ暖かいような錯覚を覚える。
静かに語られる言葉を、
こちらもまた静かに聞いている。]
…………そうだね。
[こうして死後も尚自我を保ち、個として在るならば
遠い日に別れた誰かも、どこかにいるかもしれない。
父と母を想う彼女の黒髪を、そっと撫でる。
できるだけ優しく。]
……。
(ひとり、か)
[今 ただ 隣人すら信じられず
独りで立つ彼らを思う。
( ……アル )
花のつぼみが綻ぶような笑顔を零し、
マーゴットは強く、この歳の少女にしては本当に強く
男の謝罪を否定してみせた
続いた深呼吸に首を傾げ――
耳を傾けていたのがいけなかったらしい。
大きな呼び声にびくりと肩を震わせ片掌で耳を塞いだ]
――――…………きみ、ねえ、
[咎める声も、怒りも、驚きも、全部全部、
くるりと振り向いた少女のいたずらな笑みに持ち去られ
残るは「ああ、もう」という諦念と、小さな笑いだけ。
南風が蒲公英の綿毛を吹き飛ばすように、
しめっぽさが飛んでいってしまった。]
赤に、水色に……緑、 紫、
――、([腫れるぞ、といおうとして、口を噤んだ])
[己の墓場に供えられた紫苑の花に目を細めた。
「あなたを忘れない」そんな言葉を持つ十五夜草。
供えたのは誰だろう。
( ……らしくもないな)
浮かんだ猫の姿に、そっと首を振る。
花に触れながら色を問うマーゴットに答えながら
その姿を見ている。
野原に遊ぶ娘を見ているようだ。
ふいに落とされた言葉に、眉根を顰める。
……もう、終わりにしたかった。
こんな殺しあいは。こんな哀しみは。]
[押し黙っていると、マーゴットの睫が震えた。
闇夜の中、重いものを背負い行くその姿は、
教会にかかっていた磔刑の像を思い起こさせた。
その影がサイラスのものだと理解するのと
彼が背負う獣が恐らくはグレッグだと把握するのは
ほぼ、同時のこと。
ぱた。と黒髪揺らしマーゴットが己の背に隠れる。
何故、と思うたは一瞬。
震える掌は、黒い男の手へと向かう。
( ……マーゴット )
[乙女の心が二つに引き裂かれている事など知らなくとも
求められていることは、ただ一つだと理解した。]
……会いたい、かい?
[婚礼の時の父親のように「幸せにおなり」と
その掌を彼に渡す事は――
彼が冥府の住人でない以上、できないけれども]
大丈夫さ。……大丈夫。
そんなに湿っぽくては――カビてしまう。
[そうして、何度目かわからない「大丈夫」を塗り重ねて
震える彼女の掌を、そっと包み、握り締める。
何かから守るように。]
[そうして静かに、サイラスが墓穴を掘るのを見ている。
見守り続けている。
彼には、辛い思いをさせている。
彼にも、村の皆にも、そしてアルカイドにも。
落とされた呟きを拾って、
口の中で小さく「すまない」と呟いた。]
…………願わくは……。
[あの真っ直ぐな薬屋の若者は生き残ってほしいと思う。
その一方で、こんな辛い仕打ちを受け続けるならば、
もう、とも思う。
わからなかったから、小さく ほんとうに小さく
彼が進む先に光あれと、願うのだ。*]
メモを貼った。
[ここならば宿屋からの音が聴こえないと。
男が再び姿を現したのは村の傍の河原だった。
小さい頃、遊びに来た場所。
幼馴染達と駆けて回った、
転んだ従妹を必死に掬い上げた場所。
一歩、躊躇いもなく水に足を踏み入れる。
せせらぎが聴こえるばかりの穏やかな地。
男の足音も水の跳ねる様子もない、生の世界。
自分が死ぬ覚悟はできていた男は、
他の村の者がこれ以上死ぬ覚悟はできておらず、
喧騒から離れてひとり、耳を閉ざすことにする。]
[見下ろすのは己の手、爪を短く切ったその指。
視界の隅で、岩に引っ掛かった流木が
まるで天秤のように不自然に揺れる。
人間と『共存』する為の均衡、
水平に保たれていたはずの『天秤』、
そもそも天秤は、はじめから水平だったのか。
[男の知る『天秤』は―――…
はじめから、水平なものではなかった。
人間との『共存』は、
いつだって人間に重きを置かれた歪なもの。]
(人間がこわがらないよう…
獣の型をとらないように心掛けた。)
(人間がこわがらないよう…
その肌を傷つける事がないように爪も短くした。)
(人間がこわがらないよう…
牙を見せない笑い方を覚えた。)
(人間がこわがらないよう…)
[少しでも人間をこわがらせれば均衡は崩れる。
ひとつ、またひとつと
人狼が本来の在り方を人間の為になくして。
そうしてようやく『共存の為の均衡』が成り立つ。
それが男の知る『天秤』の本当の形で。]
[人間は、好きだ。
人の姿でいれば人狼とそう変わらない。
気が合えば友達として想うこともできる。]
けれども、
人間は、こわい。
ちょっとした過ちですぐに均衡は崩れる。
そしてその信用は一度崩れれば
同族の血を以て償わなければならない。]
―――…いっそ、みんなで…
この村を出れば…よかったのかな。
[人間のことを気にしなくてもいい人狼だけの場所へ。
どれが、何か、何かが違っていれば。
別の未来もあったのではないか―――…
そこまで考えて、緩く首を振る。
きっと何も変えられず…いつか、どこかで、
同じ問題は起きていたのだろうとも思った。
決断は下されもう戻ることはかなわない。
なら、男が願う結末は―――……**]
っふふふふふ。 ――聞こえた?
[ 呆れた溜息、苦笑、ちょっと怒った?どうかしら。
くるり、鳴らない踵をひとつ打ち、
風の無い夜へスカートを翻しながら
笑みを向けた先のせんせ
口をへの字に曲げているだろう、なんて思う。
確認するのに口元に触れたらきっとまた、おんなしように怒られてしまうから わたしは自分の口元に手を当てて。
くすくす。 くすくす。
村でいちばんしめっぽいひとを、
ちょっとでも乾かしてやろうと肺に吸い込んだよるかぜは、
どうやら無事にその役目を遂げたようだ。]
[ 「あなたを忘れない」
そんな素敵な花言葉を知っていたのなら、
怖いもの知らずの幼さを武器に「せんせ、恋人いたの?」
なんて聞いただろうに。
せんせから、小さな小さな漏れるような吐息を感じて
わたしははたり、と動きを止め 疑問符をひとつ。
頬の横に?を浮かべることしか出来なかったのは、
彼にとっては幸いだったのかもしれない。
わたしの触れた花に、せんせの低い声が重なる。
あかい あかい まっかなアネモネ。
指を擽るかすみ草と、分厚いフリルのカーネーション。
いつかの母の日、クラリッサに花言葉を教わって
川へ流した花束を思い出す。
贈り主がそこまで知っているかを考えては、
微かに頬を緩ませて 包むように 花束を抱いた。]
[グレッグと、彼の命。両方を背負った影がゆらめいて
確かな足音と重さでもって墓地へ近づく。
怖いんだ。どうしようもなく。
あの手に触れたくなってしまうことが。
そんなわたしの恐怖なんかお見通しだとでもいうように
掛けられる声
背中に額をすり、と寄せて 金色の優しい光から目をそらす。
( うん。あいたい。)
無責任に頷いてしまいたい。けど。いけないこと、だから。
首が縦に動こうとするのを必死で繋ぎ止めれば
奥歯がぎちりと嫌な音を立てる。]
…………せんせ…。 …もう、かびてるかも。
[大丈夫、大丈夫。繰り返されるまじないと、包まれる手。
わたしは「父」の背中に顔をうずめ、幸いにも与えられる愛情に縋りつきながら 淀んだこころにフタをした。]
[ 不便なもので。 見なくても 視えてしまうもの。
サイラスの重い足取りと苦悶の息遣い、
ざくりざくりと 昏い夜のさらに深くへ続く
虚のような墓穴が拡がる音。
そのなかに”なにか”が置かれ また土の振るおと。
微動だにせずそれを見守る背中で それを聴く。
( おやすみなさい )グレッグ( おやすみなさい )
( きっとまたちかいうちに いつものとおり )
( おはようをいうから ) ]
だからサイラス、泣かないで――。
[わたしはせんせの影からようやく離れ
触れることができないひとの頬を、指先で探し
彼は誰時の空へ、絵の具のように 届かぬ言葉を溶かした。**]
メモを貼った。
[
男は不安げに空を仰ぐ。
願うならばもう誰にも来てほしくない。
けれどもそれが既に叶わぬ願いであり、
生者をまた選ぶことになるのだろう。
なら、
来て欲しくない、と思い描く姿は3つ。
その声が、聴こえないように。
届かぬ向こう側に在るように。
祈るように、目を閉ざした。**]
メモを貼った。
そりゃあ、……乾かさなきゃな。
[ぽん、と背中に額が押し当てられる。
がちりと歯を食いしばり何かに耐える様子なのも
彼女が口にしなかった何もかもも、
深くは追求しないで、そっと掌に触れ包む。
距離は出来るだけ、二歩以上あけて
必要なときだけ寄り添えるように在る事。
医者の役目はただ、それだけ。
暗い空の下掘られる墓穴は
地獄にでも届きそうに見えた。
離れていくマーゴットの掌をそっと離す。
サイラスの涙を拭おうと、宙を彷徨う白い掌を見守った。]
[視線を転じるはキャサリンの墓。
捧げられた花冠――否、花輪
カーネーション
闇の中では蒼褪めて見えてしまって
(……。)
ふと、辛さを表情に出したのは
マーゴットには見えないで幸いだった。
折角湿っぽさを払ってもらったのに、これでは意味が無い]
何かあれば、泣きたい時でもなんでもいい。
また呼びなさい。
……さっきのような大きな声じゃあなくていいから。
[そう、マーゴットに静かに呼びかける。
それから、そっとその場から足を踏み出した。*]
― やがて ―
[焼け焦げた教会の一角。
落ちていない屋根の上。
村での出来事を見守り続けていた。]
「……こが選んでくれないから、……。
……八つ裂きか、喉笛を潰すか……。
……一番滑稽な串刺しにでも?」
( ……君だったのか。素敵な贈り物をありがとう。)
[―― 静かに目を伏せた。]
[ 今日になって何故、と思った。
このまま上手くすれば、他の者だって欺けただろうに。]
[続く声に、ぐ、と胸が痛む。]
「…………四肢を食い千切った後、
死なないように止血してから ―― 、
そのまま『魔女』を火炙りにかけるってのは、ねえ!」
…………もう、止せ。アル。(猫の癖にらしくもない。)
大馬鹿野郎。
[小さく呟いた声は風に消えた。
彼が己を殺した誰かを恨む姿も、殺す姿も見たくはないが、
この村を離れることもまた できないでいる。
そうして、いつしかまた体は真っ黒へと沈みこみ
はたはたと揺らぐローブの音だけが、やけに煩くなる。]
[――”Oh ! La belle nuit pour le pauvre monde !
Et vive la mort et l'égalité !”
そう云ってけらけらり、あざ笑うのは誰だろう。
悪魔? 死神? それとも、自分自身だろうか。
それでも「今日も」やがては来る投票の時間を、
「終わり」が来ることを
死刑宣告でも待つように待っていた。**]
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