人狼議事


160 東京村

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メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[それは、絵里自身も知らないままに、進行していた。
 街灯とネオンだらけの新宿も、陽が沈めば一気に闇を深める。それが合図だった。
 絵里の中の闇も、街が夜になるように、すぅっと広がる。
 暗い空。暗い街。暗いタクシーの中。どんどん暗さが、絵里を支配する。

 恋人でもない間柄、誰がその瞳を、まじまじと見たりするだろう。
 ましてや、誰がその違和感に気づいたりするだろう。
 絵里の瞳は、黒目がちでは誤魔化しきれないほどに、くろぐろと。
 暗闇の中、見えるものを探してきょろきょろ探る。
 道を探しているように見えたろうか。
 けれど、新宿よりは暗くとも、街灯の灯りが点在するこの街も、今の絵里には眩しすぎる。]


[ふと空を見上げた。真っ暗闇の夜空の中に、ぽつんと小さな月あかり。
 ああ、見えた。まだ見えるものがあった。
 さやかな光を拾いすぎて、明かりを見られなくなった目は、月影を道標。
 野良猫のように、夜の高円寺へ音も無く消えていく。
 LINEの既読は、もうつかない*]


メモを貼った。


【人】 紅客連盟 イスルギ

―新宿⇒高円寺―

[ちいさな手は、やわらかくつるんとしていた。
8km程度のタクシー代の対価にねだる接触は、
一度の握手で十分だった。

駅前のロータリーから乗り込んだタクシー車中。
助手席を選んだ石動は、静かに窓外を見る。
夜の街の連なりが流れてゆく。
西武新宿、大久保、神田川を越えて中野――]

 ――……絵里?

[気付けど時既に遅し。
少女の姿は、もう傍にはなかった。
手のひらにつるんとした感触が残っているというのに。*]

(16) 2015/06/09(Tue) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

―高円寺―

[走り去るタクシーを見送った目で、
絵里の姿を探したが、そこには夜があるばかり。

呼びかけても返事は無く、
やにわにLINEの通話画面を立ち上げたが
それにもやはり応えは無かった。]

 ……なんや、先行ってしもたんやろか。

[かすかに眉を寄せた険しい顔付きで、
真弓と智恵美を見て。
さてどうしようかと浅く息を吐いた。]

(17) 2015/06/09(Tue) 21時頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2015/06/09(Tue) 21時頃


 ――…?

 なんでしょう、これ。

[「きさらぎ駅」を出る直前、駅舎の壁に貼られたそれにふと気付く。
太った男の頭が二つくっついた、妙なシール。]

 誰かが貼ったんですかね。昔に。

[シールは色褪せていて、最近貼ったものという感じはしなかった。]


自宅の冷たい床に転がっていた。


スマートフォンを握り、洗面台の前に倒れていた。転倒し、受け身も取らないまま頭を強打したらしく、顔に大きな痣ができていた。


【人】 紅客連盟 イスルギ

[移動の車中で智恵美が語った『リーク』と、
姿が見えなくなった絵里は関係あるのだろうか。
高円寺駅南口、夜を見つめて考える。

物知りな“彼女”たちに電話をかければ
答えが得られるのだろうか……考え、緩く首を振る。

公衆電話からというルールを越えて
十数分おきに着信を残す“彼女”に
折り返すつもりにはなれない。]

 ――……絵里は“先に行ったんかもしれん”。
 高円寺までは一緒の車やってんから、
 戻っても見つからんやろ。

 進も。

[……智恵美の決断を皮切りに、
一行は進む。]

(30) 2015/06/09(Tue) 23時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[阿佐ヶ谷在住、中野勤務の石動にとっては
行きつけの飲み屋も多い高円寺の駅前。
『またきてさんかく』の検索結果から得た情報に従い
高架下をくぐって、透明屋根の商店街へと入ってゆく。

ここでの先頭は、
地図を開いている真弓と勝手に決め込んで。
石動は、彼女の半歩あとを追うように歩いた。]

 ……飯の約束、ふたつもやぶってしもたわ。
 『またきてさんかく』に閻魔様がおったら
 僕、舌抜かれてまうな。

[歩きながらの雑談。

着信履歴をたっぷり抱えて心なしか重苦しいiPhone、
取り出すのもやや嫌な気分になりはするが。
約束の反故は連絡しておくべきだ。]

(35) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[Twitterクライアントを立ち上げて、
液晶をフリックする。

イスルギ @ys_lougi
アイリスの呪い?また、少女が消えた。消えたのかな?

イスルギ @ys_lougi
さよならさんかく またきてしかく……は進化している。

イスルギ @ys_lougi
正直言って、少しくらいは、怖い。かなり怖い。

――タイムラインに流す、脈略の無い囀りいくつか。]

(36) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[それから、ダイレクトメッセージ。

『イスルギ @ys_lougi >> @toyoyota5
DM:決闘勝ったか?僕はこれから「またきてさんかく」や。パズルの先。飯、今晩は無理そうやけど。また行こな』

『イスルギ @ys_lougi >> @bolibolibolis
DM:店行くの今日が終わってからのどっかにするわ。終わるんかな?終わるやろな。ホラー真っ只中や』

――それぞれ、送信を済ませる。
その間にも一度着信があった。
いい加減にしてくれ。]

(37) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

 ――こいつ、誰やろ。
 もうすぐ終わるらしいで……これも謎なんかな。

[ひとつ着いていたリプライを確かめてみると、
知らないアカウントからのものだった。
「ごめんね もうすぐ終わると思う」とのこと。(>>3)

意味ありげな二言の傍には
アイリスの名前があるから見逃せない。

何人かがそうしているように、
イスルギ @ys_lougi
@tin_dorothy@A_i_lice 終わるだけ?終わってもまたはじまる?はじまってまた終わる?それも、呪いか?消えた少女はどこに行った?

なんて返信をつけて、クライアントは眠らせた。]

(39) 2015/06/10(Wed) 00時頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2015/06/10(Wed) 00時頃


【人】 紅客連盟 イスルギ

 
 わからんけど……わからんことばっかりやな。

[真弓(>>45)にTwitterが表示されている液晶を見せ、
件のツイートを指先でこつりと叩いて示す。
そんな遣り取りは、智恵美とも共有して。

透明天井のアーケードが途切れて
ここから先は別の名前の商店街というところ。

目印になるネパール料理店は、
そこから脇道に入ったところにあった。
たしかに腹は減っているしカレーは好物だが
ここで食事を楽しむつもりはまったく無い。]

(61) 2015/06/10(Wed) 21時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ


 は……あーー……?あー、何しとんの。
 知り合いゆうか、高円寺さんと僕は――
     ん? え、……どこ行くん!?

[智恵美に続いて先を目指そうとしたところで
誰かに追いぬかれ、その誰かの声に驚いて。
真弓の唐突な離脱に驚いて。]

 ――……なんなんや。

[駆け去った真弓。震えている堀川。
……智恵美は逞しく扉の向こうへ進む。

石動は目をぱたぱた瞬かせた後、
階段を下って扉をくぐることにした。*]

(62) 2015/06/10(Wed) 21時頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2015/06/10(Wed) 21時頃


【人】 紅客連盟 イスルギ

―『またきてさんかく』―

[不可思議に甘い香りにつつまれた店内には、
不安定でいてしっくり頭に馴染む音楽が流れている。
陳列された装飾品や石たちは
てんでばらばらな異国情緒を主張していてうるさい。

店奥で仕事をしている女の佇まいもまた同じく。]

 キリンかなんか欲しいんやけど、
 キリンやなくてゾウでも太陽でもええねん。
 ……なんか、ええのあるかな?

[なんと話しかけたものかと悩んだ石動は、
そもそも言葉に乗せる意味を考えるのを放棄した。]

(64) 2015/06/10(Wed) 21時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ


 キリン、眠そうな眼がとくに好きや。
 ……なんやご利益ありそうやな。
 僕、いま怖い“もん”に追いかけられてんねん。

 ゾウに乗ったら、逃げれるやろか?

[キリンのオブジェの背に片手を乗せ、
またもポケットで震える携帯に浅い息を吐く。

「見テッテ」と言われるまでもなく
視線は音楽や香りの上を泳ぐように店内を見渡す。
がやがやとした色の集合体を眺める。

そして智恵美の顔を見て。]

 ――ハズレやろか。力士もおらへんし。

[なんて一声をかけながら
キリンの背をぺちぺちと愛おしんでいる。]

(67) 2015/06/10(Wed) 22時頃



[中々に間抜けだ、という彼女の言葉に首だけを軽く後方に傾けた。]

 あー。間抜けかもねぇ。まぁ、死んだかいがあったとも言えるなぁ。

[そっけない扱いにも気にした様子はなく歩みを進める。別になぎさを喜ばせようと思って言ったことではない。逆に馴れ馴れしすぎて警戒されたり、話してくれなくなるのが嫌だっただけだ。]

 え、何、twitter見てたのかよ。ちょっと恥ずかしいじゃん。さっきまで1人だったからホントにビビってたんだよ。
 最初んときは母さんと一緒に電車乗ってたんだけど、きがついたら1人で電車に乗っててさ……
 
 あー、俺のスマホもう電池切れなんだよなあ。モバイルバッテリーとか持ち歩くんだったよホント。
 ってか、なぎささんのスマホはどこにも繋がらないの?
 それこそツイッターは?

[他愛のない会話だ。それが続いていく。]


 きさらぎ駅は田舎にある無人駅そのものだった。改札を抜けると簡易な待合室があって、その開けっ放しのドアから覗く外は穴が開いたように真っ暗だ。なぎさと歩みを同じにしようと、その場に立ち止まる。]

 かもなぁ。
 でも逆に、姉にかまって欲しかったのかもねぇ。
 すごいねぇあいりちゃん、私じゃできないよ〜。みたいに、あやしてほしかったんかなぁ。
 自分が話題の中心にいたがる奴だったから。
 あー、なんか大平姉妹が喋ってるとこみてみたかったわ。面白そう。意地の張り合い。

 鏡?そりゃコエーな。
 でもそれも、センベツだったのかもしれないよ。わかんないけど。
 本人に確認しようと思ってももうできねーし、自分に得な方に考えとけば?
 ……ん?


[なぎさが立ち止まった壁につられて目線をやると、そこには太った男が双頭となったシール。()]

 あー?これ力士シールじゃん。昔流行ったやつ。誰が貼ってるかわかんねえっていう。
 なんか、俺がいた店覚えてる?あそこにも貼られててさあ……あれは真新しかったけど。

[薄暗い空間に浮かぶ双頭のシールは、それだけでも気持ちが悪い。そういえば、喫茶『パール』の近くの電柱にも貼られていたような気がする。]

 やだ、いきましょ……。

[考えないようにして、きさらぎ駅を出た。]


【人】 紅客連盟 イスルギ

[ごくごく普通に買い物をしてしまっている。
石動もまた店員に言われるがままに
平和をもたらすゾウを買おうと――するわけがない。

キリンは確かにかわいらしいと思ったし、
店員の身体のラインは好ましいが。]

 ――……ゆうても、
 何を探してええんかわから……

[財布をスタンバイする智恵美を横目に
キリンから離れて店内をうろつくが。
……携帯から、音が放たれた。]

(76) 2015/06/10(Wed) 23時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[声が放たれた。
iPhoneに内蔵されている音声案内ソフトの声だ。

『モウ 近ク モウ、着クノ オシマイ ハジマリ』

――床に、iPhoneを叩き付ける。
は ッと鋭く吐いた息が熱い。]

(77) 2015/06/10(Wed) 23時頃

[きさらぎ駅を一歩、出る。
 外は真っ暗だが、恐ろしく長い間隔で外灯が点在し、山と思しき方向には飛行機の誘導灯のように灯りが転々と灯っている。
 なぎさは先へ進むだろうか。
 自分は、どうだろう。]

 多分、あっちに言ったらダメだと思う。だから反対の方に……

[その方向を指さすも、言葉が途切れた。]


 なぎささん、あのー……

[唐突に名前を呼ぶ。
 その顔を見ると、妙に神妙な、不安そうな、居心地の悪そうな顔をしている。]

 手ー、つないでくんない……

[半笑いの顔になっているが、至って真面目のようだ。]

 嫌だったら、服の端っこでもいいから、掴まして。
 頼む。
 どっちかが連れてかれたら1人になっちまう。

[きさらぎ駅を出てから、彼は一歩も前に進めなかった。]


メモを貼った。


【人】 紅客連盟 イスルギ

[――床に転がって黙ったiPhoneを睨める目が眩む。
ドクドクと喚く心臓をかばうように背をやや丸め、
は は 、と乾いた息を吐く。

ギ。

張っていた気を刺す、音。]

 …………っ

[咄嗟に後退ったはずみでぶつかった棚の上で、
ゾウと月がぶつかり合い、塔が倒れて石が弾んだ。]

(86) 2015/06/10(Wed) 23時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ


 …………オッサン、あん時の――

[しかし現れたのは緊張感なく現れた男。
昨日の記憶にある男であり、
ここを訪れるきっかけの一端である男。

男の瞬く目を見る石動の目も、細かく瞬いた。]

(88) 2015/06/10(Wed) 23時半頃



 なかなか臨場感あふれる実況でしたよ。
 思わずフォローしてリアルタイムで見ちゃいました。
 「アイリス」じゃなくて私のアカウントの方で。

[からかうように言いながら、自分のスマホを取り出す。
こちらもバッテリーは残り少ない、2%]

 ツイッターはさっき繋がりましたけど……
 ほとんど誰にもフォローされてない鍵付きアカウントなんですよね……。

[ツイッター公式クライアントを起動し、自分のタイムラインを表示する。]





‏@tin_dorothy>

@MexxxxxaNxxxxa @A_i_lice ごめんね もうすぐ終わると思う

 


 え、
 あ はい。構いませんよ。

[先程までお互いリラックスして会話していたフランクが、駅を出るなり不安そうな様子を見せた事に多少驚くも、特に嫌がる事は無く左手を差し出す。]

 ……少し、急いだ方が良いかもしれません。
 元の場所へ帰りたい気持ちが有るのなら。

[「もうすぐ終わる」から。
そうなると繋がりが薄くなる気がする。きっと。]


【人】 紅客連盟 イスルギ


 や……タイミングがな。悪かってん。
 ははっ――……心臓止まるか思たわ。

[床に落ちたiPhoneには視線を向けられない。
それどころか強張った首は動かず、
あの時より小奇麗になった男に
引きつった笑みを向けるだけだ。

とどこおりなく流れる音楽も
耳殻を撫でて通り過ぎるばかり。

存在感の薄い、香りとひとつになったような少女には、
やっと気付いた。いま、やっと気付いた。]

 あいり ……ゆうとったっけ。

[中華料理店での彼らの会話をかろうじて思い出した。]

(93) 2015/06/10(Wed) 23時半頃

[手を繋げば、フランクは歩けるようになるだろうか。
歩けるようなら、彼の言う「反対の方」へと向かう。]

 ……私、都会育ちなんですけど、嫁いでから最近まで1年ほどはこんな感じの田舎で生活してたんですよ。

[長い間隔の明かりだけを頼りに、山と原っぱしか見えない風景を見渡しながら言った。]




     トントン


                  トントン


 





               シャン


        シャン


 


 まあ、今にして思えば、そんな何も無い土地に嫁いだのも、あの子から逃げたい気持ちが有ったんでしょうけど。

 でも貴方が言うように、あの子が私にかまってもらいたがってたなら、多分、許せないと思ったでしょうね。
 あの子の事だから……

 死ねばいいのに。

 ……くらいは思われてたかも。


メモを貼った。


【人】 紅客連盟 イスルギ


 美味かったやろ。
 551があるときとないときは、全然ちゃうからな。

[男の“場所”に不躾に踏み込んだ自覚は、ない。

この賑やかな空間が崩れると知る機会があれば
きっと、残念には思うだろう。
しかしそれは、この場ではもしもの話でしかない。]

 オバケやない……とは思う。
 ――……偶然や。全部、輪になる偶然や。

[堀川に拾われるiPhoneは、また震える。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。

眉間に皺を刻み、男に倣って落とした品を拾って。
棚を整えながらまだうるさい心臓を宥めた。]

(100) 2015/06/11(Thu) 00時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ


 電話……こんな熱心に呼んでくれるとは
 ――思わんかったわ。

[堀川の手に振動を伝えるiPhoneの画面には、
やはり1054846……の番号が浮かんでいる。
差し出された電話をおずおず取った。]
 
 石動太郎や。
 昔話みたいな名前て、よう言われる。

[電話はまだ震えている。
智恵美に促された自己紹介に続けて
「電話、出てくる」と言い残して出口へ向かった。

すぐに戻るつもりで。**]

(109) 2015/06/11(Thu) 00時半頃

 ………ありがとー… すげえ助かる。

 [差し出された左手を柔らかく握る。 情けなく手が震えているのが伝わるだろう。]

 ……帰れるのかな、俺……
 正直諦めてるっつーか……

 [そのまま”反対の方”へ、ぶらぶらと歩いて行く。会話をしながら歩くうち、フランクの手の震えは収まり、緊張気味だった声も駅内でのように落ち着いた態度となった。]

 えー、嫁ぎ先田舎ぁ?そりゃ遊ぶとこなくてヒマそう……
 ダンナの実家だったの?


[なぎさの独白を、また最後までゆっくり邪魔せずに聞く。

 ……死ねばいいのに、か。
 当たってるとしたら、さすが姉、ってカンジだけど。

 ……なんだかなぁ。ピンと来ないわ。なんでそんなにおかしくなっちゃえるのか。
 俺は、今まで生きてきて、誰かを殺したいとか、冗談ではあるけど、本気で思ったことねーよ。
 だって………  ッ?!

[さっきまで続いていた会話、続けていたい会話をフランクが途切れさせた。原因は―

 いま、
 いま、太鼓のおと、き、
 きこえなかった………?
 聞こえたよな………?

[後ろのほう、遠くから、かすかに聞こえた。あの、太鼓と、鈴の音が。
 なぎさの手をぎゅうとつかんだまま、歩む足を早める。本当はダッシュで逃げたかったけれど、最初から飛ばしたらいずれ追いつかれる。恐ろしい気持ちを必死で抑え、足早に次の外灯を目指した。]


 私が女子高生だったら、お金取ってましたよ。

[手を繋ぎながら、冗談めかして言う。
繋いだその手が震えていたのには気付いたけれども、口にはしなかった。]

 帰れないと、ここで野垂死にですかね。
 夫の実家は、娯楽が無くとも缶ビールくらいは手に入りましたが……
 ここは本当に、「何も無い」感じがします。
 最後の場所には、あまり……したくないかな。


 まあ、わからないんですけどね。
 あいりが何を考えていたかなんて。

[妹の事に関しては、自分の認識も大概歪んでしまっている。
ピンと来ないと言われれば、それもそうかとも思う。
……と、そこで、会話が途切れた。]

 ……太鼓?

 え、あ ちょ、ちょっと?

[フランクの足が早まれば、手を繋いだ自身も自然、小走り気味になる。]



     トン     トン


                   シャン

      シャン


                       トン

 


山から遠ざかる方へ歩いていたはずなのに、何故か山に向かっている気がした。


【人】 紅客連盟 イスルギ

―高円寺 『またきてさんかく』を出て、路上―

[店を出て、路上にぽつんと佇んで夜を見つめる。
握りしめている電話は震え続けている。
石動はワタヌキのキリンのような目を思い出している。
重なる偶然を想っていた。

ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン
これは『リーク』に由来しているんだろうか。

ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。
これは『アイリス』に繋がるものなんだろうか。

ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。
これは、僕に何を教えてくれるんだろうか――]

(123) 2015/06/11(Thu) 01時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[――通話ボタンをタップした。]

 えらい待たせてしもたな。
 ちょっと、話でもしよか。 

[震える声で無理やり作る親しげな呼びかけに
応じる“彼女”はクスクスコロコロと笑っていた。**]

(125) 2015/06/11(Thu) 01時半頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2015/06/11(Thu) 01時半頃


 そんなの全然払うよ。今でも全然払う。なぎささんもまだ若いじゃん。俺31だよ。

[無意識に、子供のようにその手をぎゅっと握る。財布にいくら入ってたっけなあ、と思った。]

 野垂れ死に、とかじゃないと思う。なんていうか、ずっとここで彷徨うっていうか……
 閉じ込められるっていうか……
 ああ、クソ…… 俺だってここから出たい、けど……

[女性であるなぎさが遅れないよう、ある程度の限度を持って走り続ける。その間もあの音が聞こえてくる。]

 はぁっ、な、なぎささんは、聞こえないのか?!
 太鼓と、鈴みたいな音が……!


「おーい。そっちに行ったらあぶないよー。」という声を聞いた。


メモを貼った。


 はぁ  はぁっ、

 太鼓と  鈴? ですか?

[言われて、聴覚に意識を集中する。
急ぎ進む自分とフランクの呼吸音に混じって…]

 ……あ、


[聞こえた。]


[近付いてくる。]




[近付いてきている。]


 ……あ、

 あっち! あっちです!!


[走りながら、フランクと繋いでいない側の手で指し示す。]


 あそこから、逃げられます!


[強く、自信を持って告げながら示す先――…]



[ 暗く、先の見えない「トンネル」が、その口を*開けていた* ]
 


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[はぁ、はぁ。
 抑えていたはずの速度が上がっていく。それでも、手はずっと、離さないでいて。
 それでも音はどんどんと近づいてくる。その時、なぎさが別方向を指差す。

 はぁ?!何を根拠に……!

[そのトンネルは突如そこに現れたように、ぽっかりと口をあけていた。
 入り口があることはわかるのに、向こう側は全く見えない。それどころか、中には非常灯のようなものすらない。ゲームなんかでふと見る、細部までレンダリングされていない虚無の洞窟のようだ。]

 ………行くしかない……?

[もう一度、なぎさの顔を見る。]

 ……行くか。

[小走り気味に、その中へ入る。]


[『きさらぎ駅』に降り立ってから、周りは常に暗かったが、トンネルの中はその比ではなかった。手をのばした先が見えないぐらいの、本当の暗さだ。それでも、つないだ手のお陰で相手の存在は確かめられたし、顔も寄れば窺い見ることができる。
 床は水が漏れているのか、時々浅い水玉を踏んだような音がぱちゃぱちゃとする。
 いつの間にかあの太鼓のような音は聞こえなくなり、必然として走ることを止めていた。ただ、自分と相手の足音しか聞こえなかった。]

[――……つまり、会話が止まっていた。]

[それまで、絶対に会話を途切れさせなかったフランクの声はしない。]


…………ぁ………く……………しな………


[フランクがいる、フランクの口があるだろう高さから、何か言葉がこぼれている。
 歩みの速度に変化はない。]


落下する湖の駐車場は白菜のゴミ箱である.いざ匍匐せよ獏ども敵国のラブコメディは一瞬にして彷徨う蝸牛である.懐かしき駄菓子屋を爆破して自費出版とする幽霊船の靴べらは至極まっとうな音階をとらねばなるまい.ひいてはアンタレスからのお歳暮となるべし.


喜べよ土手煮.耄碌した文房具を必須科目として白亜紀へ貢献する針山となれ.哀れなる保険調査員は髪留めの谷にミルクティを注ぐ他ない.踊る風船を飼い私はファラオの肖像権を求める.


[その声はフランクのものではなかった。
 低く、くぐもり、絞りだすような男の声。
 もしも、なぎさが恐る恐るその顔を覗いたなら。
 顔は真っ暗に塗りつぶされていて、
 口だけが真っ赤に裂けているのが見えるだろう。]


 消防の行き遅れは太古からの暗示である


[手をずっと繋いでいたはずなのに]


 夏蜜柑の都に取り入る万華鏡ども


[手をずっと繋いでいたのに。]


フランクではないのかもしれない。


お姉ちゃん、どうして私を殺したの?


[男の声ではなく、女性、それも若い女の声でそう聞こえた。]

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?

[フランクの手はがっちりとなぎさの手を掴んでいる。そして、何かに導かれるように、暗示されているように歩みをとめることはしない。]


 ………ぁ、………、ます

[今度は、別の女性の声だ。
 さっきよりも年齢が上のように聞こえるが、
 何と言っているか、聞き取れない。]

 ……を、…………し……す


 ヒ………を  おね………す……


 宏をよろしくお願いします。

[やわらかい、女性の声だった。
 その声を聞いた瞬間、足場を踏み外したかのように、体が落下していくのを感じた。
 わずかな浮遊感のあとに、恐ろしく下へ、下へ落ちていく感覚。
 なぎさは手を離しただろうか。

 ずっと、ずっと落ちていった先――……









 二人の意識はそこで*途切れた*]


メモを貼った。


[ぱつん、とコードが切れて、さんかくは壊れる。
 蓋をすれば道はすっかり閉じてしまって、常闇は箱の中。
 赤ん坊の種は赤く染まって駅のトイレに流されて、帰り道振り向いたら鏡の中に自分が見えた。

 さて、消えた少女は、どこへ行ったのか。]


[駆ける。暗い路地を、走っていく。
 ひたひたひたひた。夜の高円寺を西に向かって走る。
 足音もない。誰かの足元に伸びる影くらいに、静かに、当たり前のように夜に溶ける。
 少女が走っていった先は、自宅だった。
 真っ直ぐに、家路を目指す。真っ暗な家が待っている。

 少女はただ、ふと思ったのだ。
 ああ、水が飲みたいな、と。]


[何が悪かったのか。
 "またきてさんかく"に霊的な何かがあったからか。
 あのパズルが、高円寺へ導いたせいか。
 そもそもの少女の自宅が、すぐそばの荻窪だったせいなのか。
 ――それとも、もう時間の問題だったのか。

 少女はほんの些細なきっかけで、人であることをやめてしまった。
 タクシーの暗さに、最後の一歩ぐぅと目を見開いて。
 代わりに暗いものしか見えなくなって。
 頭の中も、外は眩しい、に支配されて。
 スイッチが切り替わるように、ぱちんと。]


――――


[歩けば、一時間弱はかかる道。
 どれだけの速さで走っているのか、時計を見る目が見えないから、わからない。
 ただ、一種の帰巣本能のようなものに任せて走って、走って、家の目の前についたとき。]

『おかえり』

[頭の上から、やさしい声がした。]


『何をやってるんだ、駄目だろう、こんな遅くに出歩いたりしたら』
『パパ驚いて、今から探しに行こうとしていたんだぞ』

[知っている。この声を知っている。
 最近は怒った声ばかり聞いていたから気持ち悪いけれど、知っている。
 どうして。なんで。外を電車が行く音がした。終電には早すぎる。
 僅かに残った人間の部分が混乱して、ただ呆然と立ち尽くす。
 唯一わかること。声は、怒っていなかった。]

『ほら、入るぞ』

[ドアの開く音に誘われるように、ふらり、足が動く。
 水が欲しい。そうだ水が欲しかった。家に入るのは当たり前だ。]


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