人狼議事


268 オリュース・ロマンスは顔が良い

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【人】 さすらい人 ヤニク

-- 食堂 『Ruokala Lokki』 --

[今手袋するんだ…]
[………色んな人いるよなあ]
[世界って広い]

[乾杯しながら、手元を見て思う>>9
[顔には出さないけど]

[カクテルを喉に流し込んで]
[これだよこれこれ、とにんまりする]

 美味しい?
 それはよかった。

[誰だって己の行きつけが褒められたら嬉しい]
[にんまりがさらに、にんまりした]

(18) 2019/08/01(Thu) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 酸っぱいのが好き…?

 ああいや。
 ポテトとチーズのオーブン焼き頼んでて
 ちょっと脂っこいかなーと思って。

[こちらに向けられたカルパッチョ]
[生魚が苦手なのは知らぬまま]
[ざくりとフォークで掬ってもぐもぐ]
[美味い]

(20) 2019/08/01(Thu) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 え?あ、はい。

[この街に来た切欠を聞いたら]
[呼び方を訂正された>>11
[意図がわからぬわけではないが…]
[はははと笑って、誤魔化して]

 じゃあ、最初もこの時期だったんです?
 普段はなーんもない小さな街ですけどねえ

 あ、でも…街並みはいいですよね。
 ファンシー感増し増しな感じで

[こんな風に回るのは初めてだと聞けば]

 え、そうなんですか?
 そ、それなら良かった

[回ったことがないって、どういうこと…?]
[疑問がまたひとつ増えて…]

(21) 2019/08/01(Thu) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[っあああ!!]
[もーだめだ]
[変な疑問が多すくてそろそろ限界]

 ってか…シェーンベリさん。
 なんで今手袋してるんです?

 外では素手だったのに。

[やっぱどう考えても変だ*]

(22) 2019/08/01(Thu) 01時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 01時半頃


─0時過ぎ─

[途切れない夜の侭に日付だけが変わる。
深藍の空には星。先週よりも増えた流星が、背中を押すように降ってくる…ひとつ、ふたつ。]

 …ッと こっちか…?

[生魚の入ったビニール袋をぷらぷらと引っさげて。
今まで足を踏み入れたことのない店の裏手に回る。

細い石畳の道がほんのり街灯に照らされている。
人通りは殆どなく、マーケットの喧騒が嘘みたいに…此処だけは時間を切り取られて静寂と落ち着きの中にある。
息遣いさえも伝わってしまいそうな、ひっそりとした小道を奥に10歩ほど。



其処に、────彼が居た。]


[オレンジに近い赤毛が暗がりの中の街灯に縁取られ、明るい店内で見るよりも仄かに淡く。
ラフな普段着にリュックという出で立ちは、普段の制服姿よりもずっと年若く感じる。
初めて見る私服姿は、プライベートを垣間見た心地になって。少しだけドキドキした。

が何かを放り投げる。
弧を描いて前方に落ちたそれを猫が咥える。
ムシャァという咀嚼音。
そして。]

 …ン? べたべた… が、なンだって?

[よく聞き取れなかった言葉を訊ねる台詞を口にしながら、待ち人のいる奥へ向かう。]

 あーーー  …お待たせ?

[こちらは先程と格好は全く変わらない。オール私服。
ビニール袋を持っていない方の手を、挨拶するようにゆると挙げた。]



 お。ブチ猫じゃン。
 おーおー 食ってるくってる。

[ニヤニヤ笑いながら、魚肉ソーセージをぱくつくブチ猫を観察する。自分のあげた餌ではないものを食べている姿を見るのは、ちょっと新鮮だ。]

 餌やるってこたァ…
 アンタも猫好き?

[と。そこまで口にしてから、────不意に首を捻る。]



 あーーーー  そういや、
 アンタの名前知らねェな オレ。

[あえて名前を呼ぶ関係ではなかったから当然だけど。
今は、こうして…プライベートで会っているのだから、名前くらい、欲張ってもいいだろうか。]

 オレは… シーシャ。


 …アンタは?

[小首を傾げて相手の顔をじっと見つめる。
薄い色素の髪が、さらと揺れた。**]


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【人】 さすらい人 ヤニク

[変か、と言われれば>>40
[うーん、と微妙な反応]
[ワケを知らなきゃそら変でしょ…]
[とは、思うだけだが]

[敏感肌>>41に、へーと、一言]
[普通にするからと言うから]
[いやいや、と手を振って]

 そういうのあると、大変っすね。
 まあ、別にいいっすよ無理しないでください。
 そういうの我慢してもいいことないでしょ?

[アレルギーとか]
[シャンプーが合わなくて頭痒くなるやつとか]
[あんなのと同じでしょ、って]
[なんでもないことのように言って]
[チーズの絡んだポテトをぱくり]
[あっつい、美味い]

(42) 2019/08/01(Thu) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[理由を知れば、見方は変わる]
[素手でフォークを掴む手を見ながら]
[連絡先を渡した時の手つきを思い出した]
[だからあの時も――]

 しかし、金属も紙もどっちもなんて
 大変っすねー。

[己は五体満足なだけで十分幸せなのだろう]
[カクテルを飲み干して]

 マスター、ワインちょうだい。

[言ってから]

 お酒、どうします?
 また同じでいいですか?白にしますけど

[聞いて、もし別のなら希望を聞いてオーダーする]

(43) 2019/08/01(Thu) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[程よい酒は人を饒舌にさせる]
[窓の外を眺めながら]

 俺ね、夢があるんすよ。
 もう少しでなんとかなりそうなんですけどね。

[今年はなかなか流れ星に会えない]
[去年の今頃は、見飽きるくらい見えたのに]

 流れ星も営業時間ってあるんすかねえー?

[そう言って腕時計を見る]
[ああそろそろ空が白み始める頃だ**]

(44) 2019/08/01(Thu) 02時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 02時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

["敏感肌"の程度がどの程度か知らないから]
[反応なんてそんなもの]
[でも、肌が荒れたり気持ち悪くなったりはイヤ]
[そこは理解できたつもり]

[ネガティヴよりは、ポジティヴに>>50
[そう受けとって、前向きだとは思うけど]
[ヤなものはヤ、スキなものはスキ]
[それでいいんじゃないかなあ…とか思っちゃって]
[フクザツだなあ、と考えた]

 んー、俺バカだから難しいことわかんないけど
 もっと気楽でいいんじゃないんすかねえ?

 っていうか。
 シェーンベリさんて、変なところですっげー神経質で
 変なところで無頓着な人っすよね。

[敏感肌云々の部分と、ホテルの部屋の惨状と]
[よくわかんないけどなんか変な人…は変わらない]

(56) 2019/08/01(Thu) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[叶えたい夢]
[どんな、と聞かれて>>51

 なんつーか、探しに行きたいんすよ。
 俺がここに生きてる理由を。

 なーんて、何言ってんだオマエって話っすけどね。
 でも、たまに思うんすよねえ。
 俺、なんでここにいるんだろうって。

 ……はは、やっぱ何言ってるんだろ、俺。

[笑う声は乾いていて]
[口調は軽いがきっと目も笑っていなかった]

[それ以上を問われたとしても]
[しょーもない話だからいいのいいのと]
[はぐらかしたことだろう]

(57) 2019/08/01(Thu) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[流れ星は営業中らしい>>53

 じゃー雲でもかかってんすかねえ。
 去年は見上げりゃ必ず見えてたのに。

[雲でなければ単にタイミングの問題か]
[つまらなそうに口をとがらせたが]
[この時間が一番好きだと聞いて、ひっこめた]

 へー、どうしてです?

[聞きながら、店主に会計の合図をして]
[楽しかった、と言われれば]

 それはよかった。
 ガイドの役目を果たせてよかったっす。

[じゃあ、ガイド代いただいていいっすか]
[飲食代を出してもらった上で言うのはアレだけど]
[お仕事はお仕事なので]

(58) 2019/08/01(Thu) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[そして立ち上がり、表に出ながら]

 俺も帰るのは足しかないんで。

[君はと問われて、肩をすくめた]

 シェーンベリさんも
 迎えを呼ばなくていいんです?
 なんなら、タクシー呼びますけど。

[飲んだ量を思えばこその気遣い]
[もし、迎えもタクシーも要らないと言うのなら]

 じゃあ、お送りしますよ
 無事におうちに帰すまでがガイドのお仕事っすからね。

[特別サービスっすよ]
[にやっと笑って、一緒に歩こうとするだろう**]

(59) 2019/08/01(Thu) 19時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 19時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

[薄蒼く、静かで、冷たい>>60
[明け方が好きな理由は]
[外に出てみるとなんとなくわかる気もした]

[でもなー]
[やっぱり、昼間のほうが好きかも]

[なぜなら]
[薄暗いと眠くなるからだ]

 ………ふぁーあ……ぃ、はい。は、は。

[迎えはと聞いた後、思わずあくびが]
[呼び方を指摘する声>>61に]
[あくびを途中で飲み込んで、苦笑した]

(89) 2019/08/01(Thu) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[歩きたい気分と聞けば、そっすか、と]
[転けそうに見えるか?>>62
[聞かれて――]


   はい


[しっかりくっきりはっきり即答した]
[だって、ずっと機嫌良さそうだし]
[よく笑ってるし]

[…こんな顔で笑うこともあるんだな]
[予想外の一面に、吊られて一緒に笑う]

[でも明らかに酔ってるから]
[やっぱ一人で帰しちゃいけない気がした]

(90) 2019/08/01(Thu) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[行きますよ、とホテルの方へと歩き出せば]
[差し出される手>>62
[取ろうとして、己の手はすぐに動かなかった]

[あの時振り払われた事]
[頭は忘れたつもりでも体が覚えている]

[黒い手袋が包む指先を数秒眺め]

 まったく、子供じゃないんですよ。

[しょうがないな、と]
[伸ばされた手に己の手をゆっくり添えて]

 …はい。自分で握ってください。

[こちらから握らずに彼に任せる]
[好みの顔にまた手を振り払われたら]
[ショック過ぎて立ち直れないかもしれない]

(91) 2019/08/01(Thu) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[そして、ホテルの前へ]
[言葉を濁した夢の話の続き>>64に]

 はは、それはよかった。
 そう、っすね。叶うかな。

[叶うといいなと言われて、笑みを見せた]
[……そう言われちゃうと、夢の真意は言い辛い]
[夢のためにこの街を出るつもり、なんて]

 それじゃあ、おやすみなさい。

[ホテルに入っていくのを見送って]
[背を向けて歩き出す]
[食堂を出たときよりも明るくなってきた]
[上着のフードを被って]
[起き始めた街の中へと消えていった]

(92) 2019/08/01(Thu) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

-- ペルセウス・マーケット 3週目 --

[先週と変わらず賑わう蚤の市]
[宵の口を過ぎ、夜の帳が下りたその先]
[日が変わるかどうかという頃合い]

[港の物揚場で派手な喧嘩沙汰が起きた]
[事の始まりは、平日の間にあった些末事]
[新入りに焼いた世話が逆噴射して]
[逆恨みの挙げ句の刃傷沙汰]

[新入りはナイフを握ったまま警察に連行され]
[刺された男は救急車に担ぎ込まれる]

(96) 2019/08/01(Thu) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[――その、救急車の中]

 ……げ、ぇ。
 や、っべ……俺、死ぬ?

[けふっ]
[咳き込んだら、血を吐いた]

 なあ、頼みが一つあるんだけど。

[動く方の手でポケットを漁り]
[折りたたんだ紙切れを取り出して]
[救急隊員に差し出して]

 ここに、連絡、して。

[死ぬ前に、もう一度――]

(97) 2019/08/01(Thu) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[救急隊員に渡した紙は]
[いつかの報酬と一緒に受け取った連絡先]

[救急隊員からの連絡は、届いてくれるだろうか*]

(98) 2019/08/01(Thu) 23時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 23時半頃


― 店の裏手 ―

[分かってるのかー、と愚痴った時、ぶち猫がにゃああと鳴いた。
あれ、通じた?と思ったその時、自分の背後から声が聞こえ、思わず立ち上がり振り返った。]

うわ。
いや、待ってないです。
遅くにすみません。

でも、やっぱり、この猫ですよね、お客様と一緒に居た猫。

[言う傍から、ぶち猫は魚肉ソーセージのかけらを食べ終わると、彼の足元へと寄っていく。
間違いない、彼の連れていた猫だ。

しかし、にやにやしながら、あんたも猫好き?と聞いてくる彼には、返答に困った。
まあ可愛いといえば可愛いが、正直ふつうとしか言いようがない。
自分にとっては好きなのも可愛いのもよほど…

と、言葉に詰まったところで、彼が声を上げる
そして、自分の名前を名乗った。]


シーシャ、さん。

[思わず小さく笑みを浮かべながら俯いて繰り返す。
名前が分かった。
いつも一人で来て、あまり喋らないから、名前を知る機会もなかった。
今日、絶対に聞こうと思っていたら、彼から教えてくれた。

それにしても綺麗な名前だ。
立ち振る舞いや口調は一見街のチンピラだ。
でも名前やその髪は他の人にない流れる様な綺麗さで、
ふとした仕草や挙動は子どものように愛らしい。
全部が全部ちぐはぐだ。
だからこそ彼から目が離せないのだ。

彼が小首を傾げて自分の顔を見つめる。
街灯の光を映す細い髪が、さらりと下へと揺れた。]


…ヒイラギです。

[彼がじっと自分の顔を見るから、自分も目が離せない。
そのまま、黙ったまま、思わず彼の細い髪へと手を伸ばす。

その指が触れるか、触れないか、というところで、遠くで別の猫の喧嘩する激しい声が路地に響いた。
彼の足元に顔をこすり付けて甘えていたぶち猫がばっと顔を上げると、声のした方に向かって駈け出す。

思わず猫の走り去っていく方角へと視線を向けた。
しかし、ぶち猫は振り返りもせず走り去り、路地には自分と、シーシャだけが取り残されていた。]


…行っちゃいましたね。

[暫くののち、呆気にとられたまま彼の方を見て呟いた。]

どうしましょうか?
帰ります?
シーシャさん、明日は仕事じゃないですか?

[問いながらも別れがたく、未練がましい事が勝手に口から出てくる。]

それか、猫、探してみます?
もし、帰るにしても…少し、マーケットへ寄ってみますか?
もう、大分閉まっちゃったところも多そうですけど、今日は大きな市も立っていたようなので。
楽しいかな、と思います。

[あなたと一緒なら、という言葉は飲み込んだ。]**


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【人】 さすらい人 ヤニク

-- 救急病院 個室--

[ぴこ、ぴこ、ぴこ]
[心拍数を刻む電子音と一緒に]
[入院着でベッドの上に転がっていた]
[…いや、正しくは、転がされていた]

[お腹を包帯でぐるぐる巻きにされて]
[片腕には点滴]

 やべー、よくわかんないけどやべー…

[生まれてこの方]
[病気という病気も、怪我という怪我も無縁だった]
[病院なんて未知の場所に一人で転がってるだけでも]
[人生の終わりを感じかける]

(128) 2019/08/02(Fri) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[搬送されて処置をした直後だからか]
[他に誰もいない静かな個室]
[規則正しい電子音に、うとうととし始める]

[喧嘩というだけあって、傷は脇腹だけではなくて]
[普段下ろしている前髪がヘアピンで上げられ]
[おでこと頬にもガーゼがぺたり]
[丸見えになった耳には、ゴールドのヘリックス]

[静かすぎて、薄ら寒くなってくるし]
[脇腹の傷もじくじく痛むし]
[口の中はまだ血の味がするし]
[ちょっと、くらくらする]
[血がいっぱい出たらしい]

 ――、…ゴ。

[こんな時に真っ先に顔が見たいと思うなんて]
[俺も大概、やられてる]

(130) 2019/08/02(Fri) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ちなみに]
[致命傷ではないので命に別条はない]
[傷跡は残るかもしれないが、それだけだ]


[しかし、人生で初めて刺されるという]
[かなりのハードエクスペリエンスに]
[理解が追いついていないのだったりする*]

(131) 2019/08/02(Fri) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ……………

[規則正しい寝息]
[病室に誰かが入ってきた>>135ことには]
[全く気づかない]

[瞼が動いたのは]
[ベッドの端が小さく軋んだ時]

 ザ……ゴ?

[寝言のような、呼びかけのような]
[だが、さっき動いた瞼は再び閉じている]
[7割方寝言だ]

(140) 2019/08/02(Fri) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ん……。

[何か顔に気配を感じ>>137、首を振って]
[今度こそ瞼が開く]

[眼の前の手に瞬いて]
[視線だけが手を伝って、窓の方へ]

 あ、来て…くれた、すか
 よかった。
 最後に、顔……見れた。

[まだむにゃむにゃとしていて]
[寝ぼけた発音ではあるけれど]
[まるで、もう死ぬと思ってるような言い方だ*]

(141) 2019/08/02(Fri) 01時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 01時半頃


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メモを貼った。


─店の裏手─

 ────ッ、

[お客様からシーシャさんに呼び方が変わった瞬間。
今見ている景色がモノクロから色彩豊かな世界に変わったような心地がした。

よく見かける暗い路地の筈なのに。
たった一人が其処に立っているというだけで、
彼が自分の名を呼んでくれるというだけで…
素敵な場所に見えてしまう。

幼い頃に両親を事故で亡くしてから、
この街で独り、なんとか生きてきた。
名前を呼ばれる機会がそもそも少ない。
アイツやテメエで済む環境──それが日常だった。]



 ヒイラギ、…

[教えてもらった名前を声でなぞる。
柔らかいけれど強く耳に残る響き。
やっと知ることが出来たと思うと、にやけてしまいそうで。
どうにか悦びを飲み込んで、口の端を薄っすら緩めるに留める。

綺麗だなと思って。
目が離せなくなって。
初めて店の前で姿を見かけて以来、幾度も店に通った。

そうして今。
互いの名前を知って、呼び合って……

近づく彼の指先を、なんでか当然のように受け入れてしまう自分が居る。]



 !! あッ、いや…

[我に返り、慌てた。
その直後に始まる、猫たちの喧しい喧騒。

猫たちが去り、夢から急に引き摺り起こされたような呆然とした心地でいたら、相手からのお誘いがやってきた。
どうやら────まだ、夢を見ていてもいいらしい。]

 いや…  明日は別に 仕事じゃねェよ。

[さすがにスリを生業にしているとは言えない。]

 アイツらは放っとこうぜ。
 猫は好き勝手動くもンさ。

[傍に居たい時にはいて、居ない時には去る。
そんな身勝手な関係だから、追い掛け回す存在でもない。]



 あァ… 舶来市だっけ。
 よし行こうぜ。

[相手の気が変わる前に出発してしまいたいと、頷いてすぐ歩き出し────躊躇いがちに隣へ手を差し出す。]

 えッと、 …ほら、  ヒト多いからよ、
 
 はぐれたら ヤだし…

[ぽそぽそと言い訳して、照れ臭さごと強引に相手の手を掴んだ。]


─マーケット中心部─

[連れ立って繰り出した深夜のマーケット。
明かりを落として営業終了している店もそこそこあったものの、まだ賑やかな祭りの熱気が街を覆っている。

舶来市への道中、広場では射的や輪投げといった縁日の遊戯を楽しむイベントをやっていたので、寄ってみた。
射的は、これが案外難しく、コルクの弾が明後日の方向に飛んでしまう。『ヘタッピだな、小僧!』なんて店主に笑われるが言い返せない。結局参加賞のラムネをもらった。]

 ふンッ

[悔しいからガリガリ噛んで食べた。隣から笑い声が聞こえたかもしれない。]


[続いて輪投げへ。今度こそはヒイラギにいいところを見せたいと意気込んで。]

 見てろよ…  投げるのは得意なンだ。
 いっつも猫に魚を投げてるからよ────  ッと!

[高く弧を描いた輪は、中段の商品を捉えて…すとん!と落ちる。
『当〜〜たりぃ〜〜〜。おめっとさん!』と店主に渡されたのは、片手サイズのクマのぬいぐるみ。
そういえば的を狙うことばかりで商品に意識がいってなかった。
無理やり渡されて思わず固まる。どうしようコレ…。]

 ………………… ほいパス。

[結局ヒイラギに押し付けた。]


[しばらく遊んで。
喉が渇いたのでビールを飲んで。ヒイラギが酒を飲まないなら、ノンアルコールの何かも買って。

なんだか子供に返ったみたいに遊んだ気がする。これもマーケットの魔力だろうか。
気がつけば一緒に居る緊張はゆるゆると解けて。
視線が合えば、最初に会った時よりも自然に笑みを浮かべられた…と思う。

やがて到着した舶来市。]

 へーーーー  いろいろあンな。

[装飾が凝っている万年筆。
複雑な色硝子のペンダント。
謎の亀の置物に、ヒトの形をした瓶の酒。
雑多な品物を無秩序に並べた店が、道の向こうまで連なっている。
だいぶ遅い時間になったので人通りは減っていたが、掘り出し物目当てのガチな客や冷やかしの観光客らで依然賑わいを見せていた。]



 …なンか気になるもんでも あった?

[隣の横顔を伺う。彼はどんなものに興味を示すんだろう。
────商品よりも、寧ろそちらの方が気になった。**]


メモを貼った。


― 路地 ―

[舶来市。
そうだ、大きな市はそれだった。
彼はどこか気が急いているようだ。
こちらの返事も待たずに行こうぜと言って歩き出す。

自分もええ、と返事を返し、彼の隣で歩き出そうとする。
と、そこで、彼からそっと手が差し出された。]

え?

[それに気が付いて、思わず間の抜けた声を上げて彼の顔を見る。
彼は、はぐれたら嫌だから、とか何とか、ぽつぽつと呟いている。
次の瞬間、彼が自分の手を掴むように握った。]




[声にならない。
思わずこっちも彼から目を反らし、そのままひたすら早足で市へ向かって歩き続ける。
でも、暫くのあと、やっと早鐘をうつ心臓の動悸が落ち着いてくると、思わず苦笑して隣を歩く彼に言った。]

シーシャさん。
他の人から見たら、これじゃまるで、僕ら付き合ってるようにしか見えませんよ。


行きましょう。

[改めて、シーシャに微笑むと、2人で夜道を市場へと向かった。]


― 道中 ―

[しかし、である。
彼が魚の入った袋を持っているからだけだとは思えない。
道中、猫を見かけると、ほとんどの猫がシーシャに挨拶するように鳴き、そして中にはあのぶち猫のように足元にすり寄ってくる猫もいる。
彼も魚をあげていただろうか。]

シーシャさん…
猫友めちゃくちゃ多いですね。

[こんなに野良猫に懐かれている人間は、少なくとも自分は初めて見た。
一体普段、どんなふうに、何をしてここで過ごしているのだろう。
不思議に思いながらも、歩みを進めた。]


― マーケット中心部 ―

あ、まだそこそこやってますね。

[もう1時も過ぎようかという時間のはずだが、マーケットの中心部にはまだかなりの明かりが灯っていた。
その中でも縁日の遊戯に興味を持ったらしき彼が、駆けだすように向かって行く。
離された手を少し残念に思いながらも、自分も彼の後を追っていった。

まず彼が目を付けたのは射的だ。
しかし勢い虚しく彼の弾は的には全く当たらず、店主に笑われながらラムネを貰って嫌がらせのようにがりがり食べている。
その姿に思わず声を出して笑ってしまった。]

シーシャさん、凄い勢いで駆けてったのに、残念でしたね。
射的はこうやるんですよ…!

[と、中々遊戯にしては高い金を払い、銃を構えた。]


えっこれおかしくないですか?

[数分後、同じく笑われながらラムネを貰っている自分がいた。

シーシャはさらに、輪投げへと歩を進める。
彼が本当に夢中で、楽しそうで、思わずその姿を見ながら笑みがこぼれる。

と、彼は輪投げに成功し、何かを貰ったようだ。
無言で自分に近づくと、ぎゅっと何かを押し付けてきた。
小さなクマのぬいぐるみだ。
完全に要らないものを押し付けられている。]

はいはい

[もはや子どもの相手をする母親の気分である。
ぬいぐるみを受け取ると、自分のリュックへとしまった。]


[彼は疲れたのか、ビールを飲もうと言う。
自分も付き合って、缶ビールを開けた。
飲みながらも、辺りを見回しながら市を歩き続ける。]

シーシャさん。

[缶ビールを飲みながら、どこかの店をぼんやり眺めていた彼の名前を呼んだ。]


もう、舶来市ですよ。

[彼に微笑むと、少し灯りが多くなっている道の先を指さした。]


【人】 さすらい人 ヤニク

[ここにいる>>147
[聞こえて、口元が弧を描く]

 痛いとこ……あんまない。

[喧嘩の最中、どこをぶつけたかなんて]
[全然覚えていないけど…]
[不思議と痛いところはない]
[鎮痛剤が効いているのだろう]

[痛くはないけれど]
[脇腹がどくどくと脈打ってて]
[まだ血が出てる感じはする]
[それがどうにも気持ち悪くて]

[痛くないという割には辛そうに顔を歪めた]

(167) 2019/08/02(Fri) 20時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[気持ち悪さに抗おうとして]
[背中をすこしもぞもぞとさせる]
[―と、不意に手を握られた>>149

 ―――?

[1週間前は手袋越しだったそれ]
[かえってこっちが緊張して身を固くした]

[素手だけど、いいの?]
[見上げて、黙って首をかしげれば]
[もう1段階、握る力が強くなる]

 …へーきなの?

[問いかけて]
[恐る恐る、彼の手に自分の指を絡めた]

(168) 2019/08/02(Fri) 20時半頃

― 舶来市 ―

ほんと、結構色々ありますね。

[高いものからがらくたのようなものまで、市にはいろんな舶来品が展示されていた。
まだこれから祭りも長いからだろうか、市として開かれるのは今日だが、暫くは出店で売り続けるのだろう、物も結構たくさん残っているようだ。

見て回っている折、シーシャに気になるもの、を聞かれて、少し考えた。
そして、少しだけ来た道を戻り、少し高級な布製品を売っている出店へと向かった。]


【人】 さすらい人 ヤニク

[血の気が失せて体温の下がった体に]
[彼の体温が伝わってくる]

[誰かに触れるのは心地いい]
[それが、好みの顔なら尚更だ]

 ……ん、すげー落ち着く。

[また口元が弧を描いて]

 ありがとね、ザーゴさん。
 もう死ぬかもと思ったら、
 どうしても顔が見たくなっちゃってさ…

[でも死なないらしい]
[情けねえし恥ずかしいしで苦笑した*]

(169) 2019/08/02(Fri) 20時半頃

これ。
僕がまだ小さいころに育ったあたりで織られたショールです。
僕、両親居なくなっちゃったんで、母方の祖父と祖母に育てられたんですよね。
内陸の山岳地帯で、川に沿って生える緑を山羊や羊が食む、とてもきれいな場所だった。

でも、今は結構紛争でごたごたしちゃって、別にそこで戦闘が起こってるわけじゃないんですけど、元々いた人のほとんどが街に降りてしまいました。
だから高くなっちゃったっていうのもあるんでしょうけどね。

[布を見ながら呟いた。]

ばあちゃんが昔織っていたのとよく似てる。


[と、何となくしんみりしてしまったので話題を明るい方へと持っていく。]

って言って、まあばあちゃんはもう死んじゃいましたけど、じいちゃんは今も街で元気にやってますよ。
自分も、就職したら国に戻るんで、高校大学と離れてたけど、また会う機会も増えるかな、と思います。

シーシャさんは、何か面白そうなもの見つけましたか?

[思わず人にはあまり話をしないようなことを話してしまった。
彼はどんなものが気になったのだろうか。
彼の顔を軽く覗くように小首を傾げた。]


― 朝方 ―

[そして、そんな時間を過ごすうちに、辺りは明るくなってきた。
もう、夜明けが近い。
さすがに、ほとんどの店の明かりが落ちようとしている。

一応流星群の祭りなのに、びっくりするほど星見てないな。と思わず自分で苦笑してしまう。]

シーシャさん。

[彼は何をしていただろうか。
名前を呼んだ。]

今日、ありがとうございます。
楽しかった。


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 20時半頃


でも、ほんとはこのお祭り、流星群のお祭りなんですよ。
それで、来週も、マーケットが立つんです。

来週、また、一緒に行ってみませんか。
それで、今度はちゃんと星見ましょう。
ちゃんと祭りを楽しまないと、ですよね。

来週も、こんなに夜遅くて大丈夫なら、ですけど。

[やっぱり気になるのは、彼の生活への影響だった。
自分は学生だからいいが…彼は大丈夫なのだろうか。
街の猫にやけに懐かれている彼、かといって、お金を持っていないわけではない彼。
いつもの彼が、何をしているのか。
それだけが、喉に刺さった小骨のように気にかかった。]**


メモを貼った。


【人】 さすらい人 ヤニク

[平気、らしい>>176
[意外というか、驚いたというか]
[言葉で言いにくい感情で目を丸くした]

[むずむずすると聞けば]
[ついイタズラ心がむくむくしちゃって]
[絡めた指をにぎにぎと動かしたくなったけど]
[流石にそれは我慢した]

[死ぬかもしれないと思ったら――]
[来てくれた理由の根っこは同じ>>177

[なんでそこまで俺のこと?]
[聞こうとしたけど、更に重ねられた手に瞬いて]
[きっかけを先に取られてしまった>>178

(184) 2019/08/02(Fri) 22時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 変わった趣味らしいっすよ。
 誰かさんが言うには。

[忘れたはずのあの夜]
[呆れ果てた己が吐いた言葉に]
[返ってきた言葉]
[一度は確かに忘れましたよ?]
[けど、思い出してしまったら仕方ない]

 …忘れちゃいました?

[浮かんだ苦笑はそのままで]
[だがその意味は少し変わっていて]

 死ぬ前に好きなものをひと目見たい
 って…思っちゃったんすよねー。

[だってさ]
[好みの顔なんだもんしょうがないじゃん、と*]

(185) 2019/08/02(Fri) 22時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[忘れたよ>>199って言われて]
[ガーゼに隠れてない片方の眉が上がる]
[へーえ、ほんとかな、って]

[ていうか、猫苦手だったの?]
[魚も?]
[……じゃあなんであの時、猫を]

     [ああ]

[――俺が、探してるって言ったからか]

[シェーンベリの顔を見上げながら]
[そんな事を考えた]

(215) 2019/08/02(Fri) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 いまわのきわ。
 ってやつっすよ。

[咳払い>>201に、身も蓋もない事を言って]
[悪びれずににやり]
[そうそう、死なないらしいから大丈夫…]

 ん………?

[唇に、ちょんと乗った指]
[なにか言うと食べてしまいそうだから]

 ………………ん。

[ちょっと眠い、とゆっくりまばたきをひとつ]

(216) 2019/08/02(Fri) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[でも]
[子守唄は知らない>>202
[なんて言うから]

 じゃ、よく眠れるようにさ
 ……俺の好きな顔、よく見せてよ。

[動く片手をあげ]
[シェーンベリの顔へと伸ばした*]

(217) 2019/08/02(Fri) 23時半頃

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