241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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−6d・スクランブル交差点−
[死んだ。目が覚めた。
また死んだ。また目が覚めた。
隙 を 生 じ ぬ 二 段 構 え**]
― 5日目 ―
[――色々あってブタ捕獲作業に勤しむ俺(たち)は
疲労からか不運にもブタの踏み台にされてしまう。]
[背後のパートナーに襲い掛かるブタが幻視されたが
小さな悲鳴に身体ごと振り返ると
じりじりと対峙している。
下手に助太刀をするとまた逃がしそうで
どうしようか、とじれったく思えば
伸ばした手を器用にすり抜け
更には氷柱すらも避けきった!]
―ふ、ははっ、
アクション俳優にでもなれそうだな?
[段々と笑えてきて、笑みを含んで言えば
そのままやはりつったかたー!と
走り去って見えなくなったブタを見送る。
あんたの勝ちだ。]
[頭を抱えたパートナーに
あまり気にするな、という旨の声かけをすれば
上を見上げているので、追って空を仰ぐ。]
[どこかで見た黒い少女に気がつけば
目があったような気がして小さく手を振ってみる。
反応の有無は気にしていない。
だって今は、二人しかいない世界のようだから。]
[それから、少しの暗転のあとに目が覚めたのは、5
1:兄間薬品
2:キリエ駅
3:イザナタワー99
4:甘味処あん屋
5:スクランブル交差点]
― 6日目:中央エリア・スクランブル交差点 ―
……っと?日付が変わったのか?
[ピグノイズ捕獲失敗の敗北感を尻目に
一瞬の浮遊感の後、地面についた足を見つめて。
パートナーは近くにいただろうか、仮にいなくとも
昨日よりは取り乱さなかったはず。]
…メールは特には届かねぇな。
となると、昨日とやることは同じ。
結局一匹だもんな…。
それと。この敗者復活ミッション、
日を重ねるごとにライバルが増えてくだろ。
なら先手必勝で[ごん。]さっさと…………ん?
[難しげに聞こえる御託を並べようとしたところで
足に何かがぶつかった。
目線を落としてみると、つぶらな瞳と目が合って。]
[『しゃがむ』という1アクションが惜しかった俺は
足元のピグノイズを蹴り上げようとして――【85(0..100)x1】]
[ぴぎーッ!とゴム鞠のように跳ね上がったピグノイズを
胸元の辺りでしっかりと抱え込めば。]
………!!
……………!!!!
[ちょっと嬉しくて言葉にならなかった。]*
── 無の色と ──
[ 無だなァ、と、思った。
何時ぞやの闇色とは、また違う何か。
残念だねえ。ご機嫌は普通。
そんな風に世間話をしても良かったけれど、
彼女は生憎そんな気分じゃあ無い様。
然し此方に向ける其れは、…おかしいな。
豚を追いかけることを知っていないのか?と、
思ってしまうのも無理は無い、雰囲気で。
せめて詳細を聞ければ良かったのに。
── なあ、ねえ、きみ。くらげちゃん。 ]
[ 飛び去る彼女にぽつん、と、
投げかけるおとこの顔は、
至って何時もと変わらない* ]
── 中央エリア:スクランブル交差点 ──
[ 気がつけば、其処に居た。
"昨日"以上に張り詰めた空気の中、
変わらず携帯を取りだしてみれど、…
やることとしては、変わらないのだろう。
隣のパートナーを見やって、
── このミッションって、
死神側が出してるんだよね?
── あの、一番偉い人。
── 嘘じゃあないんだよね?
なんて。
昨日ふと過ぎったあの雰囲気から、
思った何かを言いかけて、…止めた。 ]
[ 多分、考え事をしていた所為だろう。
前方を歩いていたパートナーの背にぶつかって、
はて何事かと、見た先。 ]
…… 案外直ぐ近くに居たんだな…
[ そしてあっさり捕まるものでもあるらしい。
バッジに変わった豚を背越しに眺め、
ぱち、白い( ──、赤混じり。 )の手で、
拍手を送る。 ]
── に、しても、
やっぱり此処おかしくなったよね?
何処から来てるんだろう。
[ 豚の続きを探そうと、見回して、
スクランブル交差点にひしめく雑音が目立つ。
然し流石にこれは
── "おかしい"ってレベルじゃあない気もして。
す、と細めた碧は彼方此方。 ]
出所、行ってみる?
[ 眼が良いとはいえ、
何処から沸いているかも、
此処からじゃあ、よく分からなかったけれど* ]
[昨日と同じく、観念したピグノイズが姿を変えて。
バッジを懐に入れると小さな拍手。
それから、増えたノイズには目元を険しくした。]
……ああ。
ここが『そういう場所』なのは知ってるが
それにしたってこう、…落ち着きが無い?
[雑音─ノイズ。その読み方に相応しく、
基本、気持ちのいい音ではない。
有象無象、どこかの誰か。
自分ではない誰か。
混じり。昇華し、汚濁し、混沌とした空気は
ここでしか味わえないような異質さをもって
一部の人間を病み付きにさせてしまう。]
…出所。
確かに気になりはする。
[ゲームに参加していたものとして。
ただしあてもなく歩くのも効率がいいとは言えないので
ざっくりと方向は決めようか、と
スクランブル交差点をぐるりと見渡した。1
1:東 2:西 3:南 4:北]*
[先導して気持ち程度、急ぎ足になりながら。
行く先にJUN-Shockが見えてきたところで、
ずっと気になっていたことを口にした。]
…なぁ、ゼン。
あんたは、 ……諦めてなかったんだよな ?
[ほんとうは聞くのがこわかった。
でも、彼がほんとうに諦めてしまっていたなら
抵抗などしなかっただろう、
きっと、より綺麗なまま、死ねただろう。
きっと、より楽だっただろう。
きっと、きっと。もしものはなし。
生きていた、はなし。
敢えて、立ち止まることはしないが
もしパートナーが立ち止まるなら
この歩みを合わせて止めるつもりはあれど。]
[―今は真っ直ぐ前をみつめる黒の瞳は
後悔は無いと示すように凪いでいた。
ただ、少しだけ、…碧を見るのがこわい。]*
−JUN-Shock付近−
[ブラブラ死の下の世界を歩いていると、
一匹のブタが目に入る。]
あ、ミッションのってこれか。
[フォルツォートでブタを絡め取ろうとするが
果たして31(0..100)x1 ]
『ブヒー!!』
[やはりサイキックの力も弱くなっているようだ。
ブタは捕まることなく、4の方向へと逃げ出してしまった。
1.霧江警察署
2.マナ・マリンパーク
3.バナナストア
4.イザナタワー99
5.奈落亭]
[逃げ出すブタを唖然として見送れば。]
相方ァ。生きてるか?
生きてるならブタ集めに協力してくれ。
[テレパシーはこの世界で通じるだろうか。**]
−イザナタワー99−
[地上でドラマが繰り広げられている中、
こちらの元気な少女は______]
えぇいブタども!
潔く諦めろ!!
[ムチと化した五線譜を振り回して45(0..100)x1
あああああああああ!!!
[3の方へ逃げていくブタを見て絶叫。
1.霧江駅
2.スクランブル交差点
3.JUN-Shock
4.バナナストア **]
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