241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[ ……つぶらなひとみと、ばっちり。
きっと恐らく、35(0..100)x1秒ほど見つめ合い。 ]
[ ─── ぴゃっ、と 逃げられた。
……敗者復活を諦めかけたのはここだけの話。 ]
[聡明なパートナーとの作戦会議は一言で終わり
おっシンプルで分かりやすいと頷いた。
操作はまず足から、歩いていると
忙しなく走り回るのは見たことのある顔。
─生きていた、昨日の自分を思い出しながら
がんばれよ と小さくエールを送った。]
─ →南エリア ─
…何なんだろう、な。
死神の個体差というよりは
生きていた時の経験がそうさせる、…とか。
あ、でもヒントくれたりする死神もいたぞ。
[ほら前に話したウシコ。と補足して。
ばうわう ばうわうと狼の合コンかというくらいうるさい、
何でこいつらこんなに元気なんだ、
耳がキーンってなるだろ!と怒り気味に
あちこちの藪を暴いていると
パートナーの側から飛び出してきたノイズが
こちらをじっ…と見詰めている。]
……る、るーるるる
るーるるるーーるーーー…………
[そっとしゃがみこんで、
地面すれすれで指を面白げに動かす。
興味を引かれたか、一歩、また一歩とノイズが近寄ってきて
手が届きそうという距離で───へっ【82(0..100)x1】]
っっとったどーーーー!!!!!ゲッホゲホ
[くしゃみの続きは口の中で爆発したものの
無事ピグノイズを抱き上げてがっちりホールド!
捕まえた!捕まえた!!と見せに行けば
腕の中でぴぎぴぎと暴れられて。
悲しいけど、倒さなきゃいけないんだよな…と
逆さまにしたピグノイズをパートナーに差し出せば
一思いに倒してくれただろう。]*
[ 人間相手には、
ある程度どうにかなってしまう経験はあったけれど、
…動物、のような生き物相手にしたのは初めてだ。
逃げられた豚をパートナーが追いかけて、
……謎の挙動を、
しかかったくしゃみと認識するまで少しかかった。
てっきり豚が懐に突撃するものだと思っていたから!
ぱちぱち、碧は瞬きを繰り返し、
── すごい、と素直な言葉すら零して、 ]
[ 差し出された雑音を見て、
生きるために殺し、生きるために殺される、とは
こういうことかと、ふと思う。
相手が人かばけものか、その違いだけ。
成程此が正当化されるのならば、
自分が殺されてしまったのだって、きっと、
"この世界"では正しいことだったのだろう。
二度死んで、段々と理解する仕組み。 ]
[ 其れでもきっと、
"悪いこと"だからやらないのではなく、
母が悲しみ、父と同列になってしまう、
それだけ。自分が可愛い、たったそれだけのために、
僕は殺す側で無く、殺される側に立つのだろうと思う。
此は、センスのある魂と、
とっても偉いなんとか様が判断するかは、
まったくもって興味は無いけれど。 ]
[ ── 豚の頬に触れようとしたその瞬間、
確かに僕はわらっていた。
王子の顔か、悪役の顔か、
其れはきっと、誰にも分からない。
僕自身ですら。 ]
── おっと、?
[ 触れる間も無くバッジに変わったものだから、
おとこの顔も、直ぐ、吃驚顔に早変わり!
宙に浮いたバッジをキャッチし、
碧は手元で光る其れをじぃっと見て、 ]
……成程、此の数なのかな。
ヒイロ、やるじゃん。
── だけど、あとまだ居るものなのかな。
東、南、ときたから、当たるなら他か。
[ 今度は取られないようにしよう。
そう呟いてしまっておく。
次の場所、何処を行ってみるかは、
豚を捕まえた運を持つパートナーに任せてみようか。
別エリア方面を示す指先で、
お先にどうぞ、と、おとこは言う。 ]
[勿論、俺にだってこのピグノイズは倒せるが
ぱっと思い付くのが撲殺の二文字で。
それはこいつかつらいだろうなぁ、と
命を奪う役目を、パートナーへ。
綻んだ様は 花のよう。]
…悪いな、すぐおわっ……!?
[不意にピグがぴたりと動きを止めたかと思えば、
次の瞬間俺は空間を抱きしめることとなり
前のめりによろけたところ、バッジが宙に浮く。
鮮やかにキャッチして観察するので
捕まえたらいいのか、と呟きながら
少し高いところからバッジを観察する。]
へっ、どーよ。
この調子で集めていけばいいんだな!
大体の早さは分かってきた、
きっと次はもっとすんなりいく。
[フラグに聞こえるって?気のせいです。
要領をなんとなく掴めた男は
続く言葉にふむ、と頷いた。]
他……あー、そうだよなぁ。
あのノイズがびびりなんだとしたら
中央とかよりも静かなとこが好きそうだ。
もう一匹ぶんくらい、欲しい、な ー……
[小さくなっていった語尾の理由は
とととと、と視界の端を歩くノイズを見つけたから。]
─ゼン!今度はあいつだ!
あっ逃げた!待てぇぇエエエエ!!
[叫ぶと同時にノイズはぴゃっと跳ねて
日継塚アヴェニューを北上していく。
勿論逃がすわけにはいかないので走って追いかけよう。]
[そのまま、線路にあたるまで直進─
──して、左折したところまでは目でなんとか。]
─ →西エリア ─
はーっ、はぁ……、っ
どこ行った、あのノイズ。
[線路に沿ってくまなく探したが、影も形も無い。
大きくはないノイズなので仕方はないと思いながら
逆に動いた方が目立つ可能性もあるのでは?と悶々。
そうこうしているうちにフキノハラ駅が見えてきた。
かつて一人でここに来たときは空振りしたが
果たして今回はどうだろう。]
[駅構内はさほど人はいなかった。
通勤ラッシュの時間であれば
人の波が出来るであろうホームも
今は閑散として。鳩が鳴いている。
ふ、と横にめを向けると
ベンチにお行儀よく座ったピグノイズが居た。
ベンチは、背面がこちらになっており、
つまり奴はまだ敵に気づいていないらしい。]
…………
[そぉー っと、近寄って──【45(0..100)x1】]
[馬鹿め!丸見えだ!]
[…と聞こえてきそうなくらい。
くるっとこちらを向いたピグノイズは
俺の頭を踏み台にして、ぴょーんと飛んだのだ。]*
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ほんとにすまない……
[駆けつけてくれた相方>>293に 私はまともに答えることができず。
私を庇うように立ち塞がる時音に 黒いオオカミ達は刃向かっていくのを ただ見つめるしかなかった。]
(315) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[しかしそれも長くは続かず。 多勢に無勢か、相方は足に攻撃を受け、 自身を狙う黒い影>>297が私の目に入った。
しかし、私にはもう抵抗する力はない。]
本当にすまなかったな…… 私が歌うことさえできれば、 お前も笑うことができたのかな。
ふっ、こんな時に私何言ってるんだろな……
[私の前で立ち塞がっている 決して笑うことのなかった相方に 消え入るような目で微笑みかけて。]
(317) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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−回想・歌との出会い−
[まだ少女が幼かった頃のお話。 しゃべる言葉すらもおぼつかず、 歌なんてまだ知らなかった頃。
少女はお母さんの腕の中で 綺麗な歌声に聞き入っていた。
こもれびのなかで みんなでうたおう あなたもわたしも みんなでうたおう みんなでうたえば せかいがまわるよ みんなでうたって てとてをつなごう
思えば、あれが歌との出会い。 あの歌があったから私は歌を好きになれた。
けれど、その記憶はあの日少女から消えて。]
(318) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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あぁ、結局私に 歌声は戻って来ないんだな……
[哀しみの目で呟いた、最期の言葉。]
(319) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[永遠の暗転。**]
(320) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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── →西エリア ──
[ やる気になったヒーローを見て、
そうそうその調子、なんて声をかけた。
── まったくこの白いおとこという奴は!
命が再度かかっているのに、
調子なんて殆ど変わらないのだ。
…良いことなのか、悪いことなのか。
パートナーの背を追って、ぼんやり考え事。
それでも、豚を見つけた声に従って、
駅の方へひたすら駆ける* ]
[ 脱落者足るおとこはもう、思い出せやしないけれど、
何時かのちぃさい頃だって、ヒーローの背中を追っていた。
すこぅし足せば、自分と同じ名前になる、
たったひとりの誰かを。 ]
[ そうしてたどり着いた、駅の構内、
何時かの森よろしく、
おとこはパートナーの背から顔を覗かせ、
豚との攻防戦を見守っていた。
…何せ全て逃げられた身分である。
此処は、任せる方が良いだろう。
幸いにもそっぽを向いた様子のあれは、
前二匹よりはるかに捕まえやすく見え、
── た、けれど! ]
ぅ、わ っ
[ 目の前の頭を踏み台にした豚に、
碧は何度目かのまんまる状態で!
熊相手に決めた飛び退きを慌てて行った後、
パートナーの背と自分の間に立った豚を見た。
じり、とにじり寄って、
タイミングを見計らうこと、──44(0..100)x1秒。
此処で漸く真白な手を伸ばして、── ]
── 僕、これ、向いてないんじゃ無いかな!
[ …王子だろうと叫びたいときだってある!
手をすり抜けた豚に間髪入れず、
ちぃさな氷柱を一気に8(0..100)x1個振らせ、 ]
[ ……これまたするりと逃げた
なんともすばしっこい豚を、遠くに捕らえたまま、
血糊の付いた手で頭を抱えた。
何故か無駄に疲れた感覚さえある。
溜息、──力を使ったからだろう、
幾分か冷たくなった息を吐いて、
パートナーに振り向き、
ごめん、と言いかけて、…ふと、 ]
─── 覗き見?
[ ── ぱち、
何時かみたいに、高いところへ居る"くらげちゃん"と、
眼が合った気がして、漏れる声。
…そういえば、自分たちがどういう存在かなんて、
どう見えているのかなんて、
ちっとも気にしていなかった** ]
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