人狼議事


105 CLUB【_Ground】

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【見】 死ね死ね団 サミュエル

>>57 猛獣型を飼うには充分と言い難い広さ。寮とは比べるべくもない。全ての部屋が寮の広間に収まってしまうくらいで。
振り返り恐る恐る反応を窺うと、その瞳と尾に表れる大きな感情に目を見開いて]

おわっ

[抱きつかれて、またよろけそうになりつつ抱きとめる。安堵と共に湧き上がる感情。抱きとめたままポンポンと背をたたく]

もちろんだよ。今日からここは、お前と俺の家なんだから。

[誰かにおかえりを言ってもらえることが、こんなに幸せなことだとは。しみじみと噛み締めつつ、思わずくちびるにバードキス]

……えーと、ただいまとおかえりのキス。

[余計なことを教えただろうか。そんな風に思いつつも、おやすみとおはようといってきますのキスもそれぞれ教えてしまうのだろう]

(@29) heinrich 2013/12/25(Wed) 00時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

>>78 抱きしめ合って、ヤニクからのおかえりのキス。ただいまのキス。
口付けを重ねるごとに体温が上がっていく。色を深めた目元に小さく唾を呑む]

ヤニク……



あー、ダメだ、

[抱きしめたまま、項垂れるように首元に顔をうずめる]

ムラムラしてきた……

[ぴったりと寄せた体。その変化は如実に伝わってるだろう。若さ故とはいえ、ムードも何もあったものではない]

(@30) heinrich 2013/12/25(Wed) 01時半頃

サミュエルは、ちあきおやすみー

heinrich 2013/12/25(Wed) 01時半頃


【見】 死ね死ね団 サミュエル

もうちょっとこう、さ。
ムードとかロマンとか考えてたわけよ俺も。これでも。

>>83 あの時と同じ輝きでこちらを見つめくる瞳。
その輝きを布で覆う必要はない。玩具の延長の存在として世話をする研究所員の立場はこの場所には必要ない]

ヤニクにとって、大事な初めてなわけで……

[ごちゃごちゃ言ってしまうのは、正直すぎる自分の体への自己嫌悪。
けれど布越しに擦り付けられる摩擦と、耳元で上がる声に余計な言葉は吹っ飛んで]

……っ、

[ヤニクの背を近くの壁に押し付けて、噛み付くように口づける。舌を絡め、唾液を啜り、獣じみた激しさで。
押し付け合う腰はさっきより硬く勃ち上がり、服を苦しげに押し上げる]

(@31) heinrich 2013/12/25(Wed) 02時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[>>92 酸素を求めて喘ぐ吐息すら興奮を煽りたてる。
ヤニクが足を広げると密着が深くなって、互いの形をよりはっきりと感じられる]

ん……、

[服を脱がせようとヤニクの手が伸びれば、自分もヤニクの下衣を降ろし、シャツの前をはだけさせる]

ぁ っ 、それ、ヤバい

[自在に動く尾に巻きつかれて扱かれるのは、手や口とも違う力具合で、意識の逃し所がわからない。ヤニクの体を抱えたまま、ずるずるとその場に座り込む]

すぐ イキそ……っ

[体の奥から快楽が弾けて腰が震える。互いの弱い場所を擦りつけ合う行為。ヤニクの甘く荒い吐息が愛しくて、肩口に淡く噛みついた]

(@32) heinrich 2013/12/25(Wed) 09時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

―アパートにて―>>103>>104

……っ、あ

[肌を辿る舌の感触。ぞくぞくと快感が背を走る。
細胞のひとつひとつを書きかえられていくような感覚。
もっと強く、もっと深く、混ざり合ってしまえたら]

は、 んぅっ、 ヤニク、 ヤニク……っ

[絡まる尾ごと2人の熱を手に包む。2人分の雫が粘ついた音を立て、濡れた尾の摩擦がより強い刺激になる]

ん、 ふぅ……っ!

[達する瞬間、淡く立てていた歯が深く沈んだ。
一瞬、白く摩耗する意識。荒い息をつきながら、甘く妖しげな音楽のようにヤニクの声を聞く]

(@33) heinrich 2013/12/25(Wed) 23時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

あぁ、

[熱い眼差しに囚われる。
薄い布一枚。脆くて厚い、決して越えられなかった境目。
どれほどその向こうにある眼差しを思ったことだろう]

綺麗だ……。艶めいて、輝いて、

[濡れた宝石のような瞳。高い声や腰の揺らめきに誘われて、一度果てたものが再び熱を取り戻す。
反らされた喉を舐め、顎先に口づけて]

ずっと想像してた。目隠しの向こう側。
取ってしまいたくて、できなくて、ずっと苦しかった。

[目元に浮かんだ涙を唇で掬い取り。自慰を続けさせたまま、片足の膝裏を支え、奥の窄まりまでを晒させる]

でもどんな想像より、今が一番綺麗だ。

[熱にうかされたように囁く言葉。濡れた熱の先端を、窄まりに擦りつける]

(@34) heinrich 2013/12/25(Wed) 23時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

―アパートにて― >>122>>124>>125

[ヤニクの肩口についた噛み痕。鬱血が残るかもしれないその痕を指先でなぞる。

『商品』であるうちは、痕跡を残すことなど許されない。想い交わすまでは、唇重ねることも考えられなかった。
独占欲は満たされるほどに新たに湧いて、もっともっとと欲深になる]

ヤニクが俺を見て、感じてくれるだけで、俺までぞくぞくする。

[耳をくすぐる甘い吐息。切ない嬌声。
ただの教育や世話の領分を越えた行為。
快楽そのものよりも相手を求め、相手を求めるからこそより増す快楽]

(@42) heinrich 2013/12/26(Thu) 02時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

ヤニクの目も、声も、指も、舌も、
俺にとっては甘いクスリみたいだ。
気持ちよすぎて、くらくらする。

[羞恥に染まる表情と声に、思わず口の端が上がる。
優しくしたい。甘やかしたい。包んで慈しみたいのに。
泣かせたい。暴きたい。縋らせて閉じ込めたいと、
そんな気持ちも湧きあがる]

ダメでも、 見たい

[震える其処に先端を押し当てると、誘い込むようなわななきを感じる]

恥ずかしい所も、恥じらう顔も、
全部、ぜんぶ俺だけのもの。

[愛しい人へ向かう凶暴な気持ち。
自分の身に流れる呪いのような血潮]

(@43) heinrich 2013/12/26(Thu) 02時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

……っ ヤニク、

[首に縋る腕に、抱き寄せられて。
その温度に、胸が苦しくなる。

いとしい、いとしい、ひとつきりの宝物]

ヤニク……、

[自分の腕もヤニクの腰に回し、強く抱きしめ会う。
細身の体を支えながら、猛り濡れそぼつ先端をゆっくりと埋め込んでいく]

(@44) heinrich 2013/12/26(Thu) 02時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[羞恥に震えながらも頷くその頬の色。耳元に囁かれる声に胸が早鐘を打つ]

あぁ、ヤニク、

[拓かれることに慣れた体。けれどその先を知らぬ体。
もっと丁寧に手順を踏んでやりたいのに、吸いついてうねる中に招かれて。もっと深く体を引き寄せ、さらに奥へと熱を沈めていく]

入ってるよ、俺のが、ヤニクの深いとこまで。

[乱れる姿を何度となく見ていても。指や玩具で何度快楽を与えていても。今のこの交わりは特別で]

中、熱い……、

[根元まで埋め込んで、しばし動かずに抱きしめる。熱い内壁にきつく包まれて、自分の熱が奥で脈打つ。
ひとつに混ざり合うような深い交わり。快楽以上のもので満たされる]

(@49) heinrich 2013/12/26(Thu) 14時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[熱に浮かされた笑みを、眼差しを、まっすぐに注いで。
ゆるゆると体を揺すり、中を擦り上げる。
いいところ、は、全部知っている。初めはゆっくりと、次第に溺れるように深く。

相手の存在の全てを貪って、自分の存在を刻みつけるように]

(@50) heinrich 2013/12/26(Thu) 14時頃

死ね死ね団 サミュエルは、メモを貼った。

heinrich 2013/12/26(Thu) 14時頃


【見】 死ね死ね団 サミュエル

[隙間を埋めたがるように抱き寄せれば、引き攣るように震える脚の強張りまで感じ取れる。感じているだろう痛みを想えば胸が苦しい、けど]

ん、 ごめん、 止められない

[求めることを。自分でも止めることができない。
せめてと互いの体が馴染むのを待つ間さえ、絡みつく中の熱さに、衝動を堪えるのが精一杯で]

(@54) heinrich 2013/12/26(Thu) 19時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

んっ は…… ヤニク……っ

[声に煽られ、姿に誘われ、求める動きは激しさを増す。もっと感じさせたい。もっと乱れさせたい。
この体を自分で満たして、溶け合って、もっと]

ヤニク、 ヤニク、
  ぁっ 、くぅ……っ!

[体を揺すり、奥まで突き上げて。
溺れそうな快楽の奔流の中で、ただひとつの寄る辺のように眼差しを絡め、名前を呼ぶ。

ぐっと抱き寄せて息を詰めると同時、長く、奥へと精を放った。
上がった息を整える間もないまま、貪るように口づけを交わす。ねだるように揺れる腰に、中の熱は萎えきることなく、次第に固さを取り戻す。体を揺する度、接合部から粘ついた水音が立った]

(@55) heinrich 2013/12/26(Thu) 19時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

ヤニク……、

[名を読んで、もう一度小さく口づけた後、自分の首に絡む両腕を確かめるように軽く叩く。
しっかりと腰を抱えると、壁にもたれつつゆっくりと立ち上がって]

あー、 やっぱキツいか。

[体勢整えるように体を揺すり抱え直す。
細身とはいえ背はさほど変わらない。数メートルの距離とはいえ一歩ずつにじるようにして、抱きかかえたまま寝台へ運ぶ]

(@56) heinrich 2013/12/26(Thu) 19時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[寝台へとヤニクの体を横たえる。手を伸ばし頬を撫で、首筋から鎖骨へと]

熱い……、どこもかしこも、全部。

[指に触れる肌も、まだ収縮している中も。そして自分も。
背中の爪痕が心地よい熱を持って疼く。愛玩動物として「こうあるべき」の意識が強かった頃のヤニクなら、きっと見せなかった行為]

もう、そのままのヤニクでいいもんな。

[自分の残した歯型に触れる。それは奇しくもヤニクの残した噛み痕と同じ位置]

こうあるべき、じゃなくて。
そのままのヤニクが、俺の一番大事なヤニクだ。

[目を細めて微笑んで。
そしてゆるゆると腰を揺らす。動きと反応のひとつひとつ味わうように、ゆっくりと引き出してはじわりと奥へ押し込んでいく]

(@57) heinrich 2013/12/26(Thu) 20時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

―アパートで―>>182

[吐息の熱さ。見上げくる瞳の色。
己の全てを互いに委ね合うように言葉を重ねる]

ん……、ここに、いるよ。
ずっと、ヤニクの傍に。

[名を呼ばれる度に熱は高まる。
身を捩るヤニクを宥めるように体を伏せ、胸元にきつく吸いついて紅い花を散らして]

こうやってずっと、ひとつになっていられたらいいのに。

[耳をヤニクの左胸に当て、心臓の鼓動を聞く。
あの日手を重ねて確かめた鼓動。ここに生きている証。
視線を上げてヤニクに微笑みかける。

ずっとこうしていたい気持ちと、それでもその先を求める気持ちと。
両方を持ち合わせたまま、ヤニクの熱に指を絡め、抜差しに合わせてゆるゆると扱く。
次第に深く、強く、込み上げてくる波に合わせて、交わりは激しさを増していく]

(@70) heinrich 2013/12/27(Fri) 10時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

 ―アパートの日常―

悪い、着替えないからとりあえずこれで。

[シャワーの後、服の用意もなくその場しのぎに着古しのTシャツをヤニクに渡した。ややヨレ気味なそれを、何故かヤニクはいたく気に入ったらしくて。
これもひとつの縄張り意識なのだろうか、とか、狭いベッドでヤニクを抱えてうとうとしながら思ったり。

その分、翌朝仕事に出かける時のヤニクの様子には胸が痛んだ。
連れていければいいのだが、研究ルームの配線を掘り返したくなる本能があるうちはそうもいかない。
今にも泣きそうな表情に後ろ髪引かれて、家を出るのが27分遅くなった。]

大丈夫。ちゃんと帰ってくるおまじない。

[宥めるためにそう言って、いってきますのキスをしたら、昨夜教えた「ただいまのキス」と合わせてやっぱりそれも習慣になった]

(@75) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[それまでは仕事が長引けば帰宅が面倒で職場に泊まり込むこともあった。今となっては仕事をできるだけ早く片づけて直帰の日々。
帰宅すればヤニクが笑顔とキスで出迎えてくれて、その日一日の頑張ったことを報告してくれる。
あまり愛着もなかったアパートが、本当の意味で自分の「家」になった]

上手に書けるようになったなぁ。

[愛の言葉で埋め尽くされた練習用紙。最初に見せられた時は思わず顔を覆って蹲った。どうして蹲るのか説明できなくて、抱きしめて雪崩れこんでしまったのもいい思い出ということにする。
もらった作品はひとつひとつ丁寧にファイルに綴じて、これじゃ本当に親みたいだなと自分に笑う]

(@76) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[勉強熱心なヤニクは次々に知識の幅を広げていく。
社会勉強の一環になるかと一緒にテレビも見るようになって。わからない言葉が出てきた時のために、辞書の引き方も教えて]

クリスマス、か。

[その日を間近に控えたある夜に。ヤニクに言われて目を瞬く。そういった行事には幼い頃から縁遠く、どこか違う世界のイベントのように思っていたけれど]

そう言われると、素敵な日だな。
ヤニクが生れたことに感謝して、ヤニクと一緒に過ごす。

[情報元がテレビなせいかごった煮になったヤニクの「クリスマス」は、それでも本質に近い気がした。
プレゼントを抱えて両親とはしゃぐ子どもとか、ごちそうを囲む団欒とか、自分にないものを見せつけられるようで好きになれなかった日も。今はすっかり、楽しみな日になっている]

(@77) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

―パーティーのこと―

[さて、愛玩動物とその所有者を招いてのパーティーの話を聞いたのはいつのことだったか。
客は概ね富裕層ばかり、そしてそれぞれが愛玩動物を所有する同好の士となれば、様々な縁が生れる社交の場である。勤め先が主催とはいえ雲の上の話だ。
と、今までなら思ったのだろうが、現在の状況だと少し話が変わってくる]

あいつらからしたら、同窓会みたいなもんっスよね。

[寮で仲睦まじくじゃれあっていたあの日々を思う。それぞれに買い手が決まるたび寂しそうにしていたヤニクも、パーティーの話を聞いたら喜ぶだろうと、思ったのだけど]

(@78) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[耳を伏せて申し訳なさそうな顔で見上げるヤニクの様子に目を瞬く>>201

……ん、そっか。

[ヤニクの体をそっと抱き寄せ、ぽんぽんと背をたたく。謝らなくていい、と言葉の代わりに]

そうだな、一緒にいられることに感謝して、一緒に過ごす日だもんな。

[自分の匂いが残る部屋や服に執着するのを、つい研究員の思考で縄張り意識なんて推察していたけれど。
自分以外と話していると、寂しい。そんな愛らしい想いに触れて、心の内側がくすぐったい]

わかった。じゃあその日は俺もそっちのパーティーは行かないで、仕事終わったらすぐ帰る。
それで、この部屋でふたりでパーティーしよう。

[あっちのパーティーも半分は仕事、なのだが、それはこの際黙っておく。上司や同僚の反応が恐いところだが、お菓子で機嫌は取れるだろうか。
せっせと手紙を書く姿を見守るうちに、すぐにその日はやってきて]

(@79) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

 ―パーティーにまつわる話(研究所side.)―
>@35>>@36> >@37

[パーティーへの不参加を告げた当日は、同僚の冷えた眼差しと、上司が減俸報告にペンを走らせる音のダブルパンチ。そしてそれきり追求がないのが逆に怖い。
それでもクリスマスを家で過ごすという意思は固いわけで、せめてもと普段の倍は働いた、と思う。

当日の司会役を頼まれたという同僚が、普段より早い時間に支度をして声をかけてきた。特に非難も皮肉もなく。声の調子もいつも通り]

その、すみません。

[謝ったものの、それでも行く気はない以上、二の句を告げず。
いいよ、と言われても頭を下げていたけれど]

……これ、

[差し出された紙袋と、ティーの顔を交互に見る。
クリスマスのプレゼント、なんて、貰ったのはいつ以来だろう]

(@80) heinrich 2013/12/27(Fri) 12時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

ありがとう、ございます。

[ちょっと胸がいっぱいになりつつ手を伸ばして、その直後。不意打ちの攻撃に、まったく対応できなかった]

〜〜〜!?

[下唇の端に柔らかな感触。混乱して見返せば、いたずらな笑みと投げキッス]

めりー、くりすます……

[扉が閉まり、足音が遠ざかる。紙袋を手に捧げ持ったまま、思わず唸ったのは]

もー、一生かなわねぇ!

[いつまでも一枚上手な同僚への、心からの叫びだった]

(@81) heinrich 2013/12/27(Fri) 12時頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

―聖なる夜に―

[夜の街には軽快なクリスマスソングが流れ、賑やかな電飾のきらめきと、たくさんの人たちの笑顔で溢れている。
手を繋ぐ親子連れ。腕を組み肩を寄せ合う恋人たち。
その賑わいの中を小走りに、両腕に荷物いっぱいですり抜ける。冬の風は頬を刺せど、その冷たさも今の自分には気にならず]

ただいま!

[辿りついたアパート。両腕が塞がっていて、ドアが上手く開けられない。
ノックをして、ドアが開いて、上がる息のままに大きな声で]

メリークリスマス!

[ケーキと、ターキーと、その他諸々の御馳走やパーティーグッズ。そして50センチほどのツリーの鉢植えまで抱えて。
テレビでいろんな「クリスマス」を見ても、実際の形がわからない。わからないなり、自信のないまま、ヤニクが喜びそうなものを片っ端から寄せ集めた。

不器用なサンタクロース。どれもこれも、大切な君のために*]

(@82) heinrich 2013/12/27(Fri) 12時半頃

死ね死ね団 サミュエルは、メモを貼った。

heinrich 2013/12/27(Fri) 12時半頃


【見】 死ね死ね団 サミュエル

―それからの話―

[読み書きのうまくなったヤニクのために、仕事から早く帰れた日には図書館に寄って、本を借りて帰るのが習慣となった。自分が昔読んで面白かったものを中心に選ぶので、感想を聞いたり、昔自分が感じたことを話したりもして]

ん……、この本は……。

[ちょっと難しい本もと、文学の棚を眺めた時。見覚えのあるタイトルに足をとめた。そのままなんとなく借りて帰り、料理本を読むヤニクの隣でその本をぱらぱらとめくる。

『あなたの名前はね、この本から付けられたのよ』

母と2人で暮らしていた頃、言われた言葉を思い出す。
ハッピーな物語ではないし、なんで脇役から名前をつけたんだろうと、その時は思ったものだ。
そういえば父の本棚にも、この本があった気がする]

(@87) heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

"timshel"……。

[終盤。主人公が父の死の床で聞く言葉――"timshel"。

それは旧約聖書の一節に出てくる言葉。
カインとアベル。神に愛された弟を憎み、罪を犯したカインが、エデンの東へ、楽園を追放される時に。神がカインに告げる。

ある訳では、「人は罪を克服する“だろう”」という予言。
また別の訳では、「罪を克服“せよ”」という命令。
ならばと原典のヘブライ語に立ちかえったとき、
現れる言葉が「timshel」。「人は罪を克服する“ことができる”」。

予言ではなく、命令でもなく。
運命の最後に人は、自分の力で、結末を選ぶことができる]

最後に選ぶのは……、

[どんな運命の中でも、最後の選択は己の手に残されている]

(@88) heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

………、

[本を置いて、背に被さるように、ヤニクを後ろから抱きしめた。
今、自分の中にある感情を、言葉にすることができない。
肩口に顔を埋め、泣くでも笑うでもなく。ただじっと抱きしめる]

ヤニク……、

["timshel"――…父親が口にしたその言葉によって、主人公は己を縛る運命から逃れた。
この腕の中の希望。選び、選ばれたもの]

キスしていい?

[ヤニクがこの本を読むようになった時に、自分は何を話そうか。その日は遠くないかもしれない。それまでに、もっとよく考えようと思う**]

(@89) heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃

死ね死ね団 サミュエルは、メモを貼った。

heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃


【見】 死ね死ね団 サミュエル

― いつかの未来 ―

んー、ちょっと風あるな。

[コートのポケットに片手突っ込んで、サクサクと雪を踏む。一面に雪化粧された丘の小道。風遮るものはほとんどなく、低い位置で雪が静かに舞っている]

寒くないか?

[隣を見上げて問いかける。この場所の話をして、誘う前に「一緒に」と言ってくれた。
大きな耳に合わせて作った猫耳みたいなフードの端が、風を受けて微かに靡いている]

(@108) heinrich 2013/12/28(Sat) 01時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[あの日、静かな微笑みと共に口付けを受け入れられたその時から。自分の中の小さな歯車がまたひとつ、ゆっくりと動き始めた。
過去の全てを許すわけではないし、その必要があるとも思わないけれど。ヤニクが自分のあるがままを受け入れてくれるのと同じだけ、自分で自分を受け入れられるようになってきた]

あぁ、あれだ。雪に埋まってら。

[小道を登った先。教会の敷地の外れに置いたささやかな石碑。
もう長い間訪れていなかった場所だ。積もった雪を払って花を置く]

フィリップ……、久しぶり。

(@109) heinrich 2013/12/28(Sat) 01時半頃

【見】 死ね死ね団 サミュエル

[墓参り自体は然程時間はかからなかった。
あとは見晴らしのいい丘の上から街を眺めたり、雪玉を作って投げ合ってみたり。ただゆっくりと時間を共有して]

手。真っ赤になってる。

[冷えた指先を両手で包む。そのままじっと、熱が伝わるのを待った]

……ありがとう。

[目を伏せたまま、小さく呟く言葉。口元は緩やかに微笑んで]

帰ろうか。

[俺たちの家に。
今日は温かいスープがいい。ロールキャベツがいいかもしれない。林檎も甘く煮てみようか]

(@110) heinrich 2013/12/28(Sat) 02時頃

死ね死ね団 サミュエルは、メモを貼った。

heinrich 2013/12/28(Sat) 02時頃


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