4 監獄病淫 -医師達の狩場-
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ん。 ローズマリーが担当で、私も嬉しい。
セクハラ男、か。 そりゃあ……厭だよ、ね。
[ふ、と浮かべる淡い笑み。 確りと笑うことの出来ない女は、 これが彼女の軽口に対する精一杯の応対で。
眸を見つめられると、少しだけ感情の行き場がなくて そっと逸らして病室の方を見た]
うん。じゃあ私の病室に。
でも、本当、嬉しい、な。 ローズマリーが話を聞いて呉れたり、相談に乗ってくれる。
[看護師に依存している自分も否定出来なくて。年下の彼女に依存するなんて、考えれば少し情けないことだけど。]
(162) 2010/03/04(Thu) 01時半頃
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漂白工 ピッパは、水商売 ローズマリーに背を撫ぜられて眸を細めながら、病室へと歩き出す。
2010/03/04(Thu) 01時半頃
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ありがと。 ローズマリーが、顔、出してくれると 私も元気になれる。
[淡々とした声色はいつものこと。 色ではなくその内容を、ただ、伝えたくて、言葉にする。]
苦しい、 っていうか、
なんだろう、ね。
[曖昧な感情は言葉に成らなくて、少し困惑する。 支えられると余計に苦しくなるなんて謂えない。]
(168) 2010/03/04(Thu) 02時頃
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――病室――
[病室に入れば、ゆるりとローズマリーへ顔を向け 陰鬱な苦い微笑を浮かべて]
最近。困ってる。
……看護師さんのことが気になって仕方ない。
ローズマリーの事も、気になって。 運動会で頑張ってる子供とか、そういう気になり方だと思ってた ――――けど、一寸、違うみたい。
(169) 2010/03/04(Thu) 02時頃
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勿論。 喫煙室は喫煙室。
[よろしく、と頷いて返し、 舌を出す所作が可愛らしくて仄かに相好を崩す。]
ん……うぅん。
[矢張り言葉にならなくて、困惑がちに指で頬を掻く]
(177) 2010/03/04(Thu) 02時頃
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[病室にて。ベッドに緩く腰を掛けながら、彼女の問いに応える]
男の人には感じない。 でも――
[昨夜この場でゲイルに口付けられた事を、ぼうやり思い返し]
……変、かな。 女の子、女の人に、対して どきどきする。
[自らの胸の辺りに触れては、揺れる瞳でローズマリーを見上げ]
して欲しい、のは、――
[ 欲しい、――…ローズマリーが、欲しい、と]
――…座って。
[ベッドに空白を作り、座すように促した]
(178) 2010/03/04(Thu) 02時頃
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変、じゃない? そう……。
[その否定に、最後の咎が、消えた様に。 隣に座す彼女を見つめ、
―――ふっと
強引に彼女の腕を取り、 唇を寄せていた。
薄い唇は、彼女の口の端に、触れるだろうか。 其の後で囁く様に、告げる]
………苦しい、よ。 ローズが、欲しくて、……苦しい。
(180) 2010/03/04(Thu) 02時半頃
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―――…
[華奢な身体の癖に、こんな時だけは。 ローズマリーの腕を掴む手は強く、 暫し争っただろうか。 隙を突く様に、彼女の身体をベッドに押し倒そうと]
私だって。 散々悩んだよ。 患者と看護師のラインっていう溝は深くて。 看護師さんは皆、高嶺の花のように思えて。
[その考えを変えさせた、ある医師の言葉]
だけど貪欲で好いと謂われた。 私は正直になりたかった。
ずっと、ずっとローズが、欲しくて、堪らなかった――
[彼女のナース服に手を掛け、指先は柔らかな双丘に触れる]
(182) 2010/03/04(Thu) 03時頃
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――…ローズ
[彼女の説得が、心を痛ませる。 だけど、もう、引き返せない。 引き金を引いた後は、もう、…]
治らなくても いい。 健全だろうが、不健全だろうが
私は、ローズマリーのことが ――…好き。
[優しく胸を撫ぜ、指先で突起を探る。 時に掌で包むように、時に指先で刺激を与えるように。 片手でローズマリーの両手を掴み、頭上で組ませれば
――彼女をそんな姿にさせている自分に 自己嫌悪と、愉悦とが、同時に芽生え、情けない表情になった]
(184) 2010/03/04(Thu) 03時頃
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[彼女の頭上で組んだ手、自由を奪って、 縛られた様な彼女の動きに、嗚呼、此の儘、ならば、と だけど]
―――ッ
[彼女の涙は。 痛くて、苦しくて、恐ろしくて。]
泣くなんて、ずるい、よ。 私は唯、ローズマリーが好きで……
欲しい、だけ、なのに―――
[諭すような言葉は尚更、辛くて。 説得を続ける口を塞ぐ様に。唇を重ねるけれど。 深い口付けをすることはない、唯、彼女の唇に触れたくて。]
(186) 2010/03/04(Thu) 03時半頃
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ねえ、ローズ。 私は可笑しい? 好きな人を抱きたいって思うことは、可笑しいこと?
……。
[そ、と手を離す。]
泣いてるローズを犯すなんて出来ない。 ――…苦しめたくなんか、無いんだよ。
(187) 2010/03/04(Thu) 03時半頃
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――…難しい、ね。
[淡い微苦笑を湛える。 混乱していると、頬に涙を伝わせる彼女を 落ち着けさせたくて、安堵させたくて、 優しく頭をそっと撫ぜた。]
……ローズ?
[少しの沈黙に、不思議そうに瞬きをして]
…――そんなこと、謂ったら。 調子に乗っちゃうじゃない…。 莫迦――
[彼女の口付けを受けて、嗚呼、それはとても温かくて優しくて。 今は、無理に彼女を脱がせようとはしなかった。 唯、甘いキスを。少しだけ、少しだけ深く彼女を侵食するような *口接けを*]
(190) 2010/03/04(Thu) 04時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 04時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 16時頃
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―― 回想・病室 ――
[ローズマリーの甘い声色>>260 彼女の紡ぐ言の葉に静かに眸を細めて]
甘える、なんて。 そんなの。 嬉しすぎるよ。
私が依存してばっかりで負い目を感じてた。 でもローズが私に甘えて呉れるなら、 それは――… とても、うれしい、こと。
[彼女が幽かに囁いた、その言葉は聞き取れなくて 瞳を揺らし不思議そうな表情だけ返しただろう]
(317) 2010/03/04(Thu) 16時頃
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[口接けの時間は幸福の温度に良く似ている。 離れるのが寂しい分、その時間に深く入り込む。 やがてアーチの残滓を途切れさせ、莫迦、と呟く彼女の唇]
ん。……
[軽口を受け流す様に淡い笑みを湛え、 彼女が部屋を出て行けば、一眠り、する心算。]
(318) 2010/03/04(Thu) 16時頃
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[夢を見た。 それはいつかの過去の話。
今でも印象深く残っている、 私の一部を失くした出来事。]
(323) 2010/03/04(Thu) 17時頃
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[あの人の左耳が好きでした とても好きでした
いってらっしゃいのキスは唇に2回 左耳に3回
あの人の左側に歩くと 私の言葉は何処にも寄り道せずにあの人に届いている。
ある日 あの人の為にケーキを焼いてみたんです 誕生日でも記念日も無い水曜日 レーズンをたっぷり使って三人分のケーキ 私と、あの人と、あの人の左耳と。 幸せそうな顔をしてソファーに埋まっている あの人の唇についたクリームを拭って それからふざけた振りをして左耳にクリームを塗りました。 勿論仕返しをされましたが、 私は痺れてしまっていたのです。 その、左耳の甘さに。]
(324) 2010/03/04(Thu) 17時頃
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[その夜、どうしてもあの人の左耳が欲しくなって堪らなくなり あの人に気付かれない様に、私の良いようにできないかしら。 そんな時、ふと閃いたんです。
―――盗んでしまえばいい。
そうと決まれば躊躇うこともなく、 アイディアが消えてしまう前に鋏を取り出して。 ところが残念なことに私の鋏には錆がついていて 3回や4回挟んでも、歯が立ちません。
手が震えている。 爪がカタカタと手に当たって、マニキュアを刻みます。 午前二時。]
(325) 2010/03/04(Thu) 17時頃
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[月は丁度隠れている。 欲しくて堪らない感情と錆びた鋏。
隠し持っていた剃刀を、そっとあの人に宛がいましたが 私には出来なかった。この刃では、あの人に沢山の血を 流されてしまうだろうから。
だから私は、自分の左耳に、その刃を宛がって―――
ざりり。 ぽとん。]
(326) 2010/03/04(Thu) 17時頃
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[気がついたら、救急車に乗って 病院に運ばれていました。
それから私は耳を手術して、 だけど神経をやってしまって音は聞こえなくなり、
片耳だけで、精神病棟に閉じ込められるようになりました。
私は、あの人の左耳が欲しかった。 それを自分の左耳で妥協した。
ただそれだけのことなのに――…]
(328) 2010/03/04(Thu) 17時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 20時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 23時頃
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―― 廊下 ――
[ぼんやりと廊下を歩いている。 宛ては特に無いのだけど。 何となく、其々の部屋に掛かったネームプレートを眺め、 男性相部屋、女性相部屋、個室―――]
――…え?
[ぴたり、と足を止めたのは、ある個室の前だった。 そのネームプレートに綴られた名は 女のよく、知った名前。]
嘘。
[同性同名かとも思ったが、珍しい名前だ。 思わず立ち止まり、部屋の扉を見る。 幽かに人の声が、聞こえる。
――――"Knox Leon Flecker"の、部屋の前。]
(345) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[話の内容までは聞き取れない。 けれど、女の声色は艶やかで。 男の声は聞き取れないけれど、
―――…何をしているか、くらいは察しがつく。]
ッ……
[たん、と廊下を駆け出し、何処へ向かうのか。 頭は未だ混乱に襲われる。 何故彼が病院に? 病室で何を? 彼は…――]
……王子。
(353) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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[何処を走ったか覚えていない。 職員用の部屋がある方向へやってきたのだろうか。]
……。
[プリシラの姿を見止め、僅かに逡巡した後声を掛ける]
プリシッラちゃん。
[彼女を呼ぶときの愛称だった]
(367) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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え、……あ、うん。
[着替えて、寝る支度はしたけれど 眠る前に少しだけ散歩に行こうと思ったのが発端だった。 それが、あの名前を見たことで動揺して こんな時間になって。 プリシラに謂われて、消灯までそろそろだと気付く]
――それよりも
[多分今聴いておかないと、気になって眠れない]
おうj…ううん…ノックス、さん、って謂う患者さん。 いる、よね?
(371) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 00時半頃
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いる……、か。
[やっぱりあれは幻覚でも何でもなかったと プリシラの言葉で改めて思いなおして。 困惑したように、かぶりを振り]
ノックス。肌の白い、王子様みたいな子。そうよね。 ――…知り合いなの。
彼が入院してるなんて思わなくて。 たまたま病室のネームプレートで見かけて、 声は、その、掛けられなくて。
[何処か淫靡な声がしたからだとは、謂えない]
彼は、 何か重い病気なんか、じゃ、ないわよね?
(375) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 01時頃
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[プリシラは、ノックスがただの検査入院だと教えて呉れるだろう。 勿論、彼女たちだけの約束を口外することはなく。]
……そう。
[思案げに佇んでいれば、プリシラから怒られた。 もう消灯は過ぎたから部屋に戻れと謂う。]
……はい。
[素直に肯いて、病室までの薄暗い廊下を歩き出した]
(392) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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―― 廊下 ――
……。
[部屋に戻ろうと思ったが、 懐中電灯の明かりが揺れている。 今看護師に見つかったら、また怒られる。
仕方なく、人影が消えるまで壁の影に身を潜ませた]
(397) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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……。
[身を潜ませて、いたが 懐中電灯の明かりが動く気配がないことに訝しみ 少しだけ、少しだけ距離を縮めた。
宵の病院の廊下に幽かに響く女二人の話し声。 声は鮮明ではなく、闇の所為で何をしているかも分からない。]
(402) 2010/03/05(Fri) 03時頃
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[怒られるとか、怒られないとか、そんな次元ではない気がする。 懐中電灯が仄かに浮かび上がらせる女性のシルエット。 どんどん夜は更けていく。
くぁ、と欠伸を噛み殺して 口元を押さえ、眉を寄せた。
病室に帰れないじゃない、と そんなことを思いながら、
夜の廊下で二人の話し声。 懐中電灯を持っているから一人は看護師で間違いないが 一体何をしているのだろう?]
(407) 2010/03/05(Fri) 03時半頃
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……え
[突然、廊下を刹那刹那明るくするフラッシュがたかれ その光に浮き上がらせたのは、 白衣の天使、とすら思っていたマーゴの ―――痴態。]
な……
[カメラのフラッシュだとか 撮っているのが誰だとか そんなことまで頭が回らない。
ただ、刹那に浮き上がった彼女の痴態が それが後姿であっても、瞳に焼き付いていた。]
(410) 2010/03/05(Fri) 03時半頃
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ちょ
[逃げ出した。]
……。
[観念した。 咄嗟に逃げたものの、此方には逃げる理由が無かった。 深夜のホールで立ち止まり、くるりと振り向くと]
何、してたの? ゲイルせんせ。
(414) 2010/03/05(Fri) 04時頃
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……。
不良なのは私よりも先生だと、思う、よ?
[確かにパジャマ姿の患者がうろつく時間ではないのだが]
病室に帰ろうと思ったら道塞がれてた。 だから、仕方なく。
[のんびりと答えた後で、一寸低い声で問う]
……マーゴを、脅す、気? あの子を怖がらせる人は、私は、許さない。
(418) 2010/03/05(Fri) 04時頃
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