171 獣[せんせい]と少女
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― 9歳の思い出・一冊の本とクッキーと ―
[“わたしたち”は同じ神木から生まれ、 同じ“がっこう”で時を過ごし、 同じものを分け合って過ごしてきました。
少なくともヒナコは、いつからか、 素敵なものはみんなで分け合うべきだと、 そう強く思いながら時を過ごしてきました。
お茶会の場にみんなが集まる前に、 タルトタタンを先だって味見した時だって、 みんなの分を残しておくように気を付けていましたし。
何より、本を読み終わるよろこびをよーく知っていましたけれど、 それをはやいものがちでひとりじめしようとは、 思うことはありませんでした。巨大書庫の本はみんなのものだから、と]
(20) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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いいんです。 わたしがせがんだら、クリスマスのたのしみがへっちゃいますからねー。
[だから、それでいいのかと訊ねてくるモスキュートに、>>0:554 はっきり頷いてそう告げました。
さすがに、その時借りようと思ってた本の他に、 クリスマスがすでに3冊読み終わってない本を抱えているとまでは、>>0:298 思っていなかったヒナコですが。
そして、このやりとりを、当のクリスマスに、ちょっとだけ聞かれていたとも。>>11]
(22) 2015/10/08(Thu) 01時頃
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[次の日のおやつの時間。>>12
ヒナコのお皿の上の焼きたてさくさくクッキーがいつのまにか増えていて、 それとは反対に、クリスマスのお皿の上からはクッキーがごっそり減っているのが、 ちらっと見えてしまったから、 思わず「どーしちゃったの」って訊きたくなったけれど。
昨日のヒナコみたいにないしょにしたかったのかなー、とピンと来たものですから、 ないしょも分け合おうって思って、 その時はこっそりまなざしだけで、「ありがとう」を告げました。
数日経って、ヒナコもくまさんの本を読み終わった後。
本の感想を語りあってる最中に、 ないしょにしてた「ありがとう」が、 ついつい口から飛び出てしまい、慌ててごまかしたのは、また別のおはなし*]
(28) 2015/10/08(Thu) 01時半頃
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― 9歳の思い出・おねえちゃんと ―
[約束した通り、夜はミッシェルとひたすらいっしょにいました。 みんなもいっしょでした。
ミッシェルがしてくれた「おそとのおはなし」を、>>0:383 夢中になって聞いて、まだ見ぬ外に思いを馳せたり。
命の終わりに向かっていることが、 “おとなになる”と言い表されたのを耳にして、 なぜかわけもなく胸がきゅんと――せつなくなったりしました。
一週間だけにしないで、ずっとここにいて。
そう言いたくなるのを我慢して、 かわりにぎゅーっと抱きついたりもしました。 朝に再会した時より、強く]
(46) 2015/10/08(Thu) 02時半頃
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[なぜ、“わたしたち”は、ここでずっと、 素敵な日々を繰り返すだけではいられないのでしょうか。
それがあるべき姿だとはわかっていても、 外にはもっと素敵なものがたくさんあるのだと、 惹かれずにはいられなくても。 9歳のヒナコはやがてそのことについで深く考えるようになり、 それでも時は無情に過ぎゆき――、
昼間にひとつと半分の月が浮かぶ、 10番目の月がまた、やってきたのです**]
(47) 2015/10/08(Thu) 02時半頃
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― 契りの年のはじまりの朝 ―
[早起きしたヒナコは、朝ごはんを作るのを手伝っています。 ニンジンの橙、キャベツの薄緑、 それから皮をむいたジャガイモの白。 だいたい一口サイズに切り分けられたそれらは、 ポトフの材料になるようです。>>61
野菜を切るのを手伝おうと伸ばした手は、 今日の朝ごはん担当――ブローリンが、 頼みごとをひっこめてしまったため空振りしてしまいましたが、 ヒナコは知っています。まだやるべきことは他にもあると]
じゃあわたしがお茶をくみますねー、今日は!
[どこかはりきった声色で告げて、食器棚からカップとお皿のセットを取り出し始めます]
(73) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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[ヒナコの、一年前と今の差は明白です。 ちょっとだけ背が伸びたこと。 それと、流れるミルクティー色の髪をひとふさ、みつあみするようになったこと。 みつあみは顔の左横がすっかり、定位置になっています。
誰かに手伝ってもらっていた最初の頃と違って、 今はすっかりひとりでできるようになっています]
(74) 2015/10/08(Thu) 21時半頃
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まっかせてくださいー。ふふ。 食堂を朝のお茶会の会場にしちゃいましょう! 気分だけでも!
[お茶菓子は出ないので気分だけ。>>91 お茶会は楽しいから、朝昼夜ぜんぶお茶会でもいいくらいですけどね。 片付けくらいなら手伝えます。
ブローリンは、モスキュートやヴェラとは違って、 あんまり巨大書庫で見かけた覚えはないのですけど、 たまに、本に出てくるみたいな言い回しをするところが、 なんとなく、気になっているヒナコです。
いつだったか、授業が終わってもなお眠そうにしていたヒナコの前に、 焼きたてのクッキーと紅茶を持って来てくれた時だって、>>92 最初にちょっとだけぽかんとした顔をしてから、 にっこりわらって「はい」って頷いたものです。 眠気はあっというまに吹っ飛びましたとも]
(110) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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だいじょーぶ、ですっ
[かたんと音立てて、踏み台を用意してからブローリンに応えます。>>92 一年でちょっとだけ背が伸びたとはいえ、 もともとクラリッサやクリスマス、コリンに比べれば、 ちっとも高くないので、いまだにごはんのお手伝いに踏み台は欠かせません。
そういえば去年の今頃は、 こんな風にして踏み台使ってたクリスマスが、 コリンの大きな声にびっくりしてあわや落ちかけていましたっけ。
きょろきょろ。周りは至って静かです。 野菜やソーセージが、コンソメをくぐらせたお湯の中で、 ぐつぐつ煮える音がよく聞こえます]
(112) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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……いっそのことー、全部出すなんてどうですー?
[さりげなく呟き返します。>>93 普段のヒナコなら気分でどれか一つをえらぶのですが。 今日は特別な――旅立ちの朝だから、 ついつい欲張りたくなってしまいました]
まさか泥棒してもらうように頼むわけじゃないですよねー?
[「林檎泥棒」という言葉が大柄の“せんせい”――ユージンのことを指すのは、 もはや周知の事実です。 あれだけ大きいとかくれんぼには向かないよねって、 しょっちゅう思っているのは、ないしょです]
(118) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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よいしょ……っと。
[意味もなくかけ声をかけてから、 手にした食器とともに踏み台から降ります。 ブローリンが帽子の中で耳をそばだてていたことには気付いていなかったけれど、>>126 うまくいったことをおしえようと思って、にっこり笑いました]
む……ここの果物がおいしすぎるから、 ついつい欲張りたくなっちゃうんですー。
[土をいじって畑や果樹園をよくするヴェラや、 雨を降らせたり、どろぼうさんから作物を守ったりするパティシアの頑張りの賜物です。 みんなの分は残しておきたい、でもたまにはお腹いっぱい食べてみたい…… そんなささやかな葛藤とも今日でおさらばなのかと、 ちょっとだけむくれた後にしんみりしましたが、>>127]
(152) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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やったぁ、ブローリンせんせいってばさいこうです!
[がまんせずに食べられると聞けば、喜ばずにはいられません]
かたぐるましてくれれば、すぐらくちんにおっきくなれるんですけどねー。
[しんみり、再びです。 コリンみたいに高いところまで、 (それこそ鳥のように)飛ぶのは望んだことはないですが、 ヒナコよりずっと大きい“せんせい”の手による肩車で、 木の上の果物を取った時のことを、思い出していました。
続いた言葉にはその通りと言いたげにくすくす笑いを見せました。>>131]
(154) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[お茶の準備は順調に進みます。 みんなの分を均等に注いで、 砂糖や薄切りのレモンなんかもちゃんと、用意します。 準備者の特権とばかりに香りを独り占めしていたら、 ブローリンに頭を撫でられました。ぐりぐり、って擬音が似合う風に。>>131]
…わふっ
[みつあみがほつれちゃうのを心配して髪の毛さわさわしつつも、 なんだか悪い気はしませんでした。 それから、運ぶのを手伝うつもりで手をあげかけて、]
(155) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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味見? するするー!
[もちろん視線の向く先はブローリンと同じ方向です。>>133
その時、待ち構えていたみたいにエフが入ってきて、>>138 並べようとしていたスプーンを机に落としてしまいました。 ちゃりーん、と、お金が落ちるにも似た風に聞こえたかもしれませんね。
スプーンをすぐに拾って、見えた人影にあいさつします]
おはようございますー
(156) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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クラリッサもおはようー。 今日はリンゴも桃も梨もぶどうもぜんぶ食べていいってー!
[クラリッサもいるようならそう挨拶します。 やっぱり、いつもよりどこかはりきった調子で。 ぶどうはまだ厨房にはなかった気がしますが、 ヒナコは知っています。この時期はちょうど食べごろだって]
(163) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[笑っているみたいな口元が、急に一本線みたいになりました。>>172 ブローリンもしんみりしているのか、それとも真面目な話の前触れでしょうか。
その後のことを思えば、後半の予想は当たらずとも遠からずといったところでしょうか]
それは、わかってますけどー、 ……ここを出てったら、いつおねだりできるかなんて、 わかんないじゃないですかー。
[とはいえ今のうちにたくさんおねだりする! って考え方にならないのは、 芽生え始めた自覚のせいなのです。 ここを旅立つ、という。 そうしてその時には、“せんせい”の中から、 たったひとりを選ぶのだという]
(181) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[ヒナコを子供扱いしていない、 さっきの言葉とは裏腹の撫でられっぷりに、 あのまま撫でられ続けていたらついつい、 本の言葉を借りるなら“ゆうわく”されていたかもしれないですが、 じっさいはぴょいーんと飛び出た髪の毛を整えてもらって、おしまい]
………へんにしてない?
[鏡がないから念を押すように問いました。はにかみ笑いながら]
(182) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[今朝のエフはなんだかしんみりしているように見えます。>>146>>169 味見はコインと交換、と聞いて、嬉しくなさそうな様子を見て、 一年前にもらったコインのことを思い出すヒナコでしたが、 結局コインはなしということになったようです。 これが「タダ」というやつですね]
やったー!
[このジャガイモはわたしが切った、とは言えませんが、 味見の量が増えるのはうれしいので、 どやっ、という擬音が似合う風に笑いながら、 ポトフが入った小皿をブローリンに差し出しました。>>175 取り分を増やしてもらうべく]
あっ、でも1、2個くらいでいいですからねー。
(183) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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うんっ、とってもおいしいですよー!
[にっこり。 そうして味見を終えれば朝ごはんの準備の再会です。 綺麗になった机の上に食器を並べていれば、 エフがユージンのことを問う声が聞こえます。>>174 初めて見たという、ユージンが雷みたいな光を出すところ。 いっしょに問いを聞いてたブローリンが口にした、隠し事という言葉。>>179]
………。ないしょ、にしてたんですかねー。 光を出せるなんてべんりそうなのに……ランプがなくても夜に本が読めて。
[これしか思いつかないですが、 これに勝るものはないつかいみちです。
長く生きていたらいろいろある。>>180 その言葉が、やけに胸の奥に残っていました**]
(189) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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[口にされなかった言葉の先はちゃんと、わかっています。>>194 いつか選ばなければならないのなら、 今選んだって差し支えはないのです。 選んだ“せんせい”もまた、ヒナコを選ぶのかはさておき]
わたしのおもいでも、ひとつのご本みたいにできるのかなー。
[だけどなかなか、物語のようにはいかないのが現状です。 鏡の代わりみたいにヒナコをほめたたえるブローリンも、>>195 物語の登場人物とちがって、褒めたたえるだけでおしまいにしてはくれませんでした]
……もう。もうっ!
[ちょっとだけ本気にしてしまうヒナコです。 とりあえず髪の毛をぺたぺたとさわって整えたつもりになっておきました]
(249) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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ふふー。クラリッサもよくばりさんだねー。
[何気ない“おそろい”がことさらにうれしいのは、>>209 きっと、特別な年の魔法というものなのでしょう。 いっしょに、嬉しそうににっこりと笑ってから、ふと手を叩き]
ねえねえー、リンゴも桃も梨もぶどうも、 ぜんぶタルトの材料にしちゃったらどうなるかなー。
[タルト・タタンがおいしいのだから、 果物全部タルトの材料にしてしまえば、もっとおいしいに違いありません。 どうして今まで思いつかなかったんでしょう!]
(251) 2015/10/09(Fri) 22時頃
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きっと宝石みたいに綺麗になるよー!
[カスタードクリームの上に山盛りの、色とりどりのフルーツを詰めたタルト。 宝石というものは本の中でしか見たことがないけれど、 きらきらしてきれいな者だってことは知っているから、 フルーツたくさんのタルトもそうなるだろうと、目を輝かせます]
ヒマだったらつくってみてよー! わたしも……もりつけのお手伝いくらいはできると思うから。
[いつでも厨房で、何らかのお手伝いをしているクラリッサとは違って、 上手にてきぱきとはできないけれど。 ちょっとでも近付きたいと、内心で気合いを入れて。 やがては朝ごはんの準備のお手伝いに取りかかるのでした*]
(264) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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[そんな話をした後だったから、 ユージンが厨房にやってきて、果物がいっぱい詰まった籠をどてんと置いてきた時には、>>232 とったとらないは関係なしに、ますます喜ぶヒナコでした]
こっちの籠のも、そっちの籠のも、 どっちもおいしそう!
[と、告げた表情にいっさいの曇りはありません。>>233]
(278) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[なんとなく、いつかのみかん狩りのことを思い出していました。
かくれんぼ中に、アヤワスカとユージンが仲良く、 あまーいみかんを分け合いっこしているのを見つけて、>>203 ふたりだけずるい! と言いだしたのは、 他ならぬヒナコでした。>>240
その後みんなで収穫したみかんは、 シロップにつけてゼリーにしなくてもいいくらいにおいしかったし、 何より、みんなでひとつのことをいっしょにやれば、 寒さだってへっちゃらなんだって、実感してやみませんでした。
余談ですが。 ユージンが、“せんせい”のだれかに正座でお説教を喰らってしまったのは、 みかん狩りにいなかった“せんせい”に、ユージンから貰ったみかんを渡した時に、 「なんだかわいろみたい」と口にしちゃったせいかもしれません。 ヒナコとしては悪気はなく、 覚えたばかりの言葉を使ってみたかっただけなのですが。 なかなか、ままならないものです*]
(281) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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そういえばねー、さっきクラリッサといっしょに、 フルーツのタルトをつくろうって話をしたのねー。 それで、ユージンせんせいならいっしょにつくってくれるかなー? ってクラリッサ、言ってたけど……
[そんなことを必然的うわめづかいで頼んでみたり、 切り分けられた果物をちょっとだけ味見したり、 ちょこまかと動いているうちに、食堂にもみんなが集まり始めたようです。
モスキュートといっしょにやってきたミツボシに手を振って、>>285]
おはようー。 今日のご飯はブローリンせんせいがつくって、 今日のお茶がわたしがいれたの! じしんさく!
(296) 2015/10/10(Sat) 00時頃
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えへへ、今から持ってくるから楽しみに待っててねー。
[そうしてぜひとも最後の一滴まで飲みつくしてほしいものです。自信作ですから。>>308]
それからユージンせんせいが果物担当でねー。 すごいんだよ。朝から果物たくさん!
[準備中に垣間見た、果物調理の手際よさを思い出しながらこれも告げます。>>297 フルーツポンチもすごくおいしそうで。 みんなの分、分けられて並べられたそれで、 テーブルが華やぐところを想像して頬が緩みました。
タルト作りにおける助っ人にもなってくれるようですし、 思わず、「ユージンせんせいさいこう!」とはしゃいだのは、>>302 紛れもないさっきの話。 ウサギの形のリンゴは可愛くておいしかったです。>>303]
(314) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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そういえばミツボシがおねぼうさんだなんてめずらしい、ねー。 わたしはずっとはやく目がさめちゃったから、 しばらくお部屋でしんみりしてたんだー。
[そう、コリンが鳴らす鐘の音を聞きながら。 いつもより多い数鳴らしていたけれど、>>43 あれはきっと……“わたしたち”と“せんせい”。 ここにいるみんなの数なのでしょう。なんだかコリンらしいですね]
……。
[優秀なコマドリさんとはヒナコのことでしょう。>>304 どやっ、と擬音がつきそうな笑顔の中、 瞳がわかりやすく輝きを増しました]
(315) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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[ぞくぞくと人影は食堂に集まってきたでしょうか。
ポットからカップへと注いだお茶を配膳してまわり。 それが済んだら席に腰かけました。
大地の恵みが詰まった食事と。 澄んだ水でいれたお茶と。 みんなの笑顔を眺めまわしてから、
元気にいただきます、って挨拶をしました**]
(316) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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[みんなが揃うのを待ちながら、ヒナコは考えていました。 カスタードをつくるには卵がいると。 せっかくだからとれたての卵でつくろうと。
“がっこう”には鶏小屋もあって、 “わたしたち”は交代して、時に“せんせい”の助言も存分に受けながら、 鶏の世話をしていました。>>257
それはヒナコにとっては、 生きることと喰らうことを考えるうえで有意義な時間でした。 卵からひよこが孵るのを見守って、 「わたしたちもこんなかんじで生まれたのかなー」と、 無邪気に“せんせい”たちに訊いたこともありました。
4歳の、まだオズワルドや“おねえちゃん”たちがいた頃のことはそこそこ覚えていても、 生まれた時のことは、まったく覚えていないヒナコです]
(360) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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[ヒナコの「ヒナ」には、 卵から孵ったばかりの鳥のこどもという意味もあるのだと、 ヒナコは知っていました。 本に出てきた「ひな」といっしょだけどもしかして? と思って、 授業で訊いてみたためです。
その時に、「ひな」はいずれ巣立つもの、ということも知りました。
“わたしたち”はきっと、「ひな」のようなものなのでしょう。 “がっこう”が巣で、“せんせい”たちが親鳥。 10年間を巣の中で育まれ、やがては外の世界に旅立っていく。 そのことに気付いてから、 こんなのあたりまえだもんって態度が、自然と取れるようになってきました。 不安が全くないといえば嘘になっちゃうけれど、 せんせいといっしょなら、きっと、大丈夫――]
(361) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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― 回想・いつかの生誕祭 ―
わ、………かわいいー!
[そう言ってヒナコがちょいっと指差したのは、 ミツボシのおうたに合わせてくるくる回るぬいぐるみでした。>>357
うごくぬいぐるみ、といえば、土をお人形さんのかたちにして、 操れるちからを持つ“せんせい”――ヴェラが浮かびます。 手が汚れると本が読みにくくなるから、 普段はあんまり土のお人形さんに触らないヒナコでしたが。 いっしょに踊ってみたくっておずおずと手を差し伸べました。 布越しに土の感触はしたけれど手は汚れません。なんてすばらしいのでしょう!]
ねえ、このふくヴェラせんせいがつくったの? すごいねー! このリボンもすっごく、かわいいー!
[まだおめかしという言葉も知らないヒナコの心に、 リボンというものが“とくべつなかっこう”として刻み込まれた、 そんな秋の一幕でした*]
(367) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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― 回想・命の生まれいづる時 ―
[短い返事からは、モスキュートが、 “わたしたち”の生まれた瞬間のことをどう思っているかは測りきれません。>>368 “わたしたち”をはぐくんでくれる存在ですもの、 悪いように感じてるはずがないとは思いますが。
ひっきりなしに鳴く、孵ったばかりのひよこから、 モスキュートに視線を移して、]
そうなんだ……。 ねぇ、いつかわたしも、みられるのかな。
[あのまっしろい木に実がついて、そこから“わたしたち”と同じ存在が生まれる瞬間を。 そうなったら―――晴れて“おねえちゃん”となる時を迎えることができたら、]
わたし、いもうと……だっけ? ができたら、 飛び上がってよろこんじゃうなー
[たとえ、いつまでもいっしょにはいられないとわかっていても*]
(400) 2015/10/10(Sat) 22時頃
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― 朝の食堂 ―
む、……ブローリンせんせいにまた笑われた気がするー
[さっきまで笑っていた口がとんがりました。>>386 朝ごはん準備中の出来事をまだ、ちょっとだけ、 根に持っているのがありありとうかがえる様子です。
ヒナコだって鳥のこどもが牛になる本は読んだことはありませんし、>>258 この先牛になるつもりもないから、 味見のジャガイモは控えめに増やすことにしたのです。>>183
「食べ過ぎたら牛になる」のではなく、 「食べてすぐ寝たら牛になる」のですが、間違った覚え方をしているヒナコです]
(408) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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[せっかくだからブローリンの前では、 “世界で今一番綺麗な鏡の前のあなた”でいてみたいけれど、 どうしたらいいんでしょうね。 おめかし、するのがいいのでしょうか。
そういえば今年もまた、裾野の街から“わたしたち”に、 プレゼントが届いているはずです。 あとでおめかし用にいいのがないか、こっそり見てみましょうか。
そう思って祈りの堂にやってきて、 荷物をえっちらおっちら運ぶ土のお人形さん二体を見つけて、>>397 結局ちょっとだけ手伝ったのは、朝ごはんの後の話です]
(409) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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― 少女のとちゅうでやめたこと ―
[ヒナコの部屋の引き出しの中には、 巨大書庫の物語の本を真似て、自分で書いてみたおはなしが眠っています。
眠ったままなのは、そのおはなしは終わっていないからです。
広い広い、お城のような建物で暮らす少女の一日を記しただけ。 そこを抜け出して冒険をするという構想はあるものの、 まったく先が書けないうちに、眠らせてしまったものでした。
少女は何でもできました。 正確には、ヒナコがよーく知っている、 6匹の獣《せんせい》のちからを、すべて使えたのです。 代償のことまでは把握しきれていなかったからそれはもう、 やろうと思えばやりたい放題できました]
(435) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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[風を操り、恵みの雨を降らせ、 暗い場所にはパチパチと光を灯し、 土でできたお人形さんを歩かせ、怪我も自分でなおせます。
いつかの生誕祭の日に、ヒナコもまた魅せられた幻影は、>>259 おはなしの中で、ひとりぼっちの少女が佇む夜の部屋を、 束の間明るくする役目を果たしてくれました。
何でもできるけどひとりぼっちの少女。 まるで逆だとヒナコは思ったものです。
どっちが幸せだろうとも気まぐれに考えて、 結局、答えは出ないまま*]
(437) 2015/10/11(Sun) 00時頃
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