171 獣[せんせい]と少女
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― 幕間 ―
[ペン先が紙を引っかく音と乾いた頁が捲られる音が、止まる。 契約の年の一年前。 静かな二人の獣の話。
モスキュートに名を呼ばれ、机二つ分の間を空けて、顔を上げる。>>36
話したいのか話したくないのか、羊頭を見ても見当はつかず。 結局その日には、何もいわずに書庫を後にしただろう。]
(62) 2015/10/08(Thu) 19時半頃
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[ただ、それから、空に上がる月の数が変わるくらい、少し後のこと。 再び二人きりの時間が出来た時に。]
何か、言いたい事があれば、言ってくれて構わない。 言わなくても、いい。
……一年……以内で、なければ。 何百年か後でも、別に、大丈夫だ。
[言い方に悩みながら、ある意味時間があり、ある意味時間のない獣は、そう告げた*]
(63) 2015/10/08(Thu) 19時半頃
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― 一年前の出来事 ―
[タルトタタンを囲んでのお茶会があった日の夜。 岩人間は、初めてエフの部屋に酒を持ち込んだ。
それは、この場に感謝するかのように。 誰かの糧になれば良いと、自分は酔わない酒の幻を主に煽ることになったけれど。
いつもの様に主に話は聞くばかりで、ただ、特別な時間だからと場に酔って、その夜は普段よりは饒舌であった。
油断した口下手がどのような話をしたのかは、さて、その場に居合わせた獣のみぞ知る*]
(64) 2015/10/08(Thu) 20時頃
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― 朝に ―
[未だ景色が闇色に染まる頃。 少女たちの背丈の半分にも満たない泥人形は、今日も何時もと変わらずにまなびやを駆けていく。
居住塔前を見渡して。 湧き水の井戸の回りをくるりと一周して。 人の気配のない大教室の窓を覗いて。 神木前に横たわる白虎の傍をそろりと。 祭壇の前を横切って。
色々な場所を遊びまわるかのような泥人形。 寄り道の数だけ時間は過ぎて、畑に辿り着く頃には、夜も明ける。 何時ものように、泥遊びをするかのようにそこに消えた。]
(66) 2015/10/08(Thu) 20時半頃
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[泥人形を操る岩も、普段通りにまなびやの出入り口のひとつに腰掛けて。
泥人形が景色のひとつに見つけて "コリンがもう鐘楼にいるみたい" と知らせてくれた。
一年前、未だ先の話だとさえ思っていた。 けれど、あっという間に時は流れ。 いよいよその日が来たのだと、強く実感する。
泥人形が弾ける頃に、普段とは違う鐘の音を聞くのだろう。]
(67) 2015/10/08(Thu) 20時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/08(Thu) 20時半頃
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おはよう、コリン。 ……今朝も、君は、元気で、早起きだ。
[元気な挨拶に立ち止まり、彼女が傍へと駆け寄れば、一つ頷いて見せる。>>70
それは彼女の好ましいところ。 この一年、遠回りしているらしいコリンと朝に出会う回数が徐々に増えた。 これが年をとっていく、という事なのだろう。 日々成長を見せてくれる少女がとても眩い。]
……緊張、なんて、していないようだ。
[いつも通りに見えるコリンに、今日という日の意味を遠まわしに伝えるような言葉を向け。]
(72) 2015/10/08(Thu) 21時頃
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[何時ものコリンの元気を、強がりだなんて思っていない。>>75>>76 唯、元気で全てを包み込もうとする、それをコリンらしさだと、感じる。]
……うん? じゃあ、そうだな。 今は、のんびり屋を教えてあげる授業、かな。
[甘えた悪戯っ子の誘いに、勝手な理由をつけて。
楽しみだと、緊張なんてしてないと告げた少女の手が差し出されれば、そっと握った。>>79
暖かな手が冷えてしまうのに、とは頭の片隅に。 けれど、そんな日も有っていいと、思う。 ゆったりとした速度で歩くことなら得意だから。]
(84) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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[歩くその先にパティの顔を見つければ、軽くあいたほうの手を上げて、挨拶を。
そしてふと、手をつないでいるのをコリンが照れたり恥ずかしがったりしないだろうかと、隣の様子を伺った。>>82]
(87) 2015/10/08(Thu) 22時頃
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そう、これも、授業……だな。
[コリンの誤魔化しを助けるべく、繋いでいないほうの手で虚空をかき混ぜる。>>98>>99
ぴょこぴょこと、コリンの足元からいつかの授業で用いた「チビ」と「ノッポ」が顔を出す。 10センチ程の泥人形二体、スキップになっていないスキップの真似事をして見せた。
パティは気付いている、それでも、折角頼られたのならと張り切って。]
(107) 2015/10/08(Thu) 22時半頃
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― 幕間・書庫にて ―
[大したことではないと告げる声音が、あまり軽くなければ首を傾げて。>>88>>89 質問には、ぽつりぽつりと答えていく。]
この、顔の傷は。 ……100年ほど前のものだ。 岩でできた自分は、傷つけば、人と違って血液は出ない。 人と、同じようには、塞がらない。
[これで答えになっただろうか、と問いかける。 そして、一つ、浮かんだ疑問があったが、それをその時には口にすることはなく]
……なあ、モス。 君の使っていない、余った紙とペンを貸してもらえるか?
[と、尋ねた。*]
(115) 2015/10/08(Thu) 23時頃
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― 幕間・一年前、畑での小さな授業 ―
[どうしたら美味しい作物を育てられるのか。>>103 一人の少女の問いに、どう答えようかと獣は少し考えて、彼女を畑へと連れ出した。
野菜や果物が実る理屈。 土地にある養分や水分を、根が吸い上げて、葉は成長のために光合成をして。 そんな知識とはまた別に、獣は獣らしいことを口にした。]
土地の……声を、聞いてみるんだ。
[歌で例えると、伝わりやすいだろうか。 栄養が少なければ、土地は悲しくて歌えない。 偏っていれば、続く歌声のない輪唱で。 豊か過ぎれば、皆ばらばらに歌いだしてしまう合唱。
それを整えてあげると、土地は心地良い声を出せ、良い作物が実るのだ、と。*]
(134) 2015/10/08(Thu) 23時半頃
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[ミツボシに"指揮者"だと言われ、土を操る獣は目を丸くした。>>143>>145]
……そう、だな。
ふふ。 ああ、そうだ。
[全く自分の中にはなかった発想に、嬉しさが溢れ、笑う。 何年も生きた自分とは違う、少女の感性は、本当に素晴らしい。
土地の声は歌のようだと、それは例え話の筈だった。 けれど、感じ方次第なのだろうか。 その日から、獣の耳にはささやかな音色が響いていた。*]
(149) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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−幕間・書庫にて続−
治すことも出来る、が…… 何となく、月日の流れを隠してしまうようで、気が進まない。 ……少女たちを怖がらせるかもしれないから、あまり見えないように……とは思っている。
[少女の命を糧に生き長らえるその時間を、消そうと思えないのだと。 命に関わる程の傷でなければ、そのままに。
紙とペンをモスから受け取ると、ガリガリと何かを書いていく。
一月をかけて書き終えて、6枚のそれをモスキュートへと手渡した。]
(153) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[そこには、ヴェラの目から見たモスキュートの似顔絵らしきものがあった。
ただし、大分下手で、そのうちの5枚は、羊の角らしきもので漸く判断できるもの。
最後の1枚には、羊頭ではない頭。
ただし、大分下手で、「これはクラリッサ[[who]]の似顔絵」だと言われても、半分くらいの人間は信じるような。
昔に傷が無かった事を忘れたのか、と問い掛けない代わり。 モスが"忘れん坊"だとしても自分は覚えていると、不器用なりに伝えたくて。*]
(161) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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[胸を張るコリンが可愛らしく、ふ、と息を吐くように笑ってしまった。>>164>>166 力をこめてくれた手を、軽く握り返して。
もしも授業の成果にと、力を貸すなら喜んで。 性質上、土を操るならば柔らかな畑の土が適切だけれど、さて、パティの追求はそこまで来るかどうか。**]
(170) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 00時半頃
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― 幕間・「とくべつなひ」より前のこと ―
[嫌いではないのだ。 絵を描くのも、歌うことだって。 ただ、自分にはそれが向いていないことは承知して、あまり人に見せないだけで。
しかし、モスに正しく伝わらなくて、少しだけショックだった。>>190>>191 以降、こっそりとあまり人のいない畑の隅っこで、絵の練習を始めたりもした。]
……クリスマス。
[そんな頃に、畑の隅へと時折通うようになった少女。>>173 その理由を、畑にいることの多い自分は知っている。
居合わせる時には、時々心配そうに、名を呼んでしまう事もあった。]
(199) 2015/10/09(Fri) 10時半頃
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[いのちについて、少女たちはどう感じているのだろう。 そんな、獣には想像しかできない疑問。
問いかけたい気持ちは、ほんの少し。 この疑問は少女を傷つけるだろうかと考えれば、そっと仕舞い込むのだけれど。
畑の隙間を、風が通り抜ける。 手に持っていた紙がかさかさと音を立てた。**]
(200) 2015/10/09(Fri) 10時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 10時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/09(Fri) 18時頃
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― まなびやの傍から食堂へ ―
[パティの言葉に、苛めないでやってほしいという気持ちと、コリンをつつきたくなる気持ちへの理解が半々。>>214
コリンに耳打ちされた泥人形が二体。>>227>>228 "ごしゅじんさま"の命令に、大きくひとつずつ頷いて、ぱたぱたと駆けていく。 頼まれた事を果たすのが、泥人形の役目だ。
その行方を気にしながらも、パティと共にコリンを挟んで、食堂へと向かう。>>230
また後で。>>253 そう言って厨房へと向かったコリンを見送り、感触とぬくもりが残った手を、別れを惜しむように一人で握る。]
(334) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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……パティ。
[そっと、傍にいる獣の名を呼ぶ。]
……君は……決めた?
[その一言だけで、伝わるだろうか。 朝食がテーブルに並ぶまでの僅かな時間、交わせたのはどの程度の話か。*]
(335) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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― 別れの畑にて ―
[クリスマスは、いつも眩く表情を変える少女だと思っていた。
けれど今は、目のない小さな泥人形が見上げる先に、零れ落ちそうな蒼がある。
窓辺から小さな山雀を見つめるクリスマスを知っていれば、何をか、とそれだけで悟るには十分で、泥人形と共に、獣は小さな穴を掘る手伝いをした。 その後は、静かに少女の隣に立ち、硬い手で、そっとそっと、クリスマスの頭を撫でていた。
別れの言葉を言って。 時々は思い出して。
そんな言葉を少女へとかけるのが、"せんせい"らしいのかもしれない。 けれど、獣は傍に居るだけで、何も言わずに*]
(343) 2015/10/10(Sat) 18時頃
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― いつかの畑にて ―
[見上げてくるのは、爽やかな、蒼。>>274 こんにちは、と返したトーンと、紙を上手くキャッチしてくれたクリスマスへとありがとう、と返したトーンはきっと違うものだった。 ありがたいけれど、あまり見られたくないもので。
モスから自分の絵の下手さを真正面に突きつけられて、よもやそれをクラリッサに見せられている等とは、本人は知ることなく。 知ればモスをじっとりと睨んだりもしたのだろうが。
きっとクリスマスにも、誰を描いたのか伝わらないのだろうと思っていて。
なので、似顔絵の正解を言われると、少しだけ気は軽くなる。 見ていても構わないと、思わず頷いた。]
(344) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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……絵は、誰だって、描ける、と思う。 だから……好きに、描くといいと、思う。
[描こうと思ったことがないのだろうかと、描きたそうな少女へと予備のペンを貸した。
クリスマスの描いているものは、隣にいれば視界に入る。
記憶の中の、羽ばたく小鳥。 蒼い眸が見詰めていた、記憶の欠片がそこにある。]
(345) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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……覚えていようと、覚えていたいと、思う。 でも、難しいことも、あるだろう、から。
文字でも、絵でも、他の手段だって、構わない。 こうして記しておくことは、きっと、悪いことではないと……思う。
[それは、いつかに書庫でモスキュートへと言うつもりだった言葉の一部。 ぽつりぽつりと、枯れた声で紡ぐ。]
……ただ、もう少し上達したくて、今は……練習しているの、だが。
[あまりに下手なのも、悩ましいものだ。*]
(346) 2015/10/10(Sat) 18時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 18時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 20時頃
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― いつかの生誕祭にて ―
[賑やかな少女たちの祝いの日。 それは年々少しずつ、成長を形にするような日でもあって、準備に慣れていくのを見守る日でもあって。
その日にダンスを披露した泥人形は、普段とは少し違う。 裾野の街で買ってきた布を縫い合わせたぬいぐるみの外側を被って、リボンを付けて、おめかしをしていた。 小さな少女が興味で触れて、折角の日に泥で汚れてしまうかもしれないと。
幸い、裁縫は絵より得意だ。 ウサギとネコのデフォルメは、ミツボシの歌に合わせて楽しげにくるくると回る*]
(357) 2015/10/10(Sat) 20時頃
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― 昨晩、エフの部屋で ―
[「とくべつなひ」の前の夜。 あの一件以降時折付き合うようになったエフの晩酌に、その夜も付き合うことになった。>>317
これが、彼と呑む最後の機会かもしれない。 その可能性があれば、断る選択肢もなく。 ただ、エフが飲み過ぎないようにと注意はしつつも。]
エフ。 ……君は、明日、どうする?
[口にじわりと染みるアルコールの香りと共に、疑問をぶつけた。]
(365) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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[質問を同じように、自分にも向けて、"明日"を考える。
――けれど、未だ答えは出ない。
エフに逆に問われたならば、素直にそう返しただろう。
少女誰もが大切で、誰もを見守りたい気持ちがあった。 それと同じく、皆に、自分よりも他の"せんせい"と共に旅立つべきではという気持ちもある。
ただ――…… 不意に滲むのは、自分でも正体を見極められない感情。
それに左右されまいと。 自分に、少女たちの為に何ができるだろうか、と。 考え、悩むだけ、酔いもしないアルコールを煽った。*]
(366) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2015/10/10(Sat) 21時頃
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