人狼議事


41 アンデッドスクール・リローデッド

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視点:


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/06(Tue) 21時半頃


メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

わ、かった 急がなきゃ、いけないのは分かった、けど

[ナイフをぐっと握りしめた手は、関節が白み始めている。
目を凝らす様に奥の扉に視線は注がれていたが]

髪、あお? あお、 ――あお。

[震える声音>>265がもどかしい。思わず視線をベネットに戻して、彼の蒼白さを知る。
聞いた情報では思い浮かぶのは一人しかいなくて、けれどその一人だけで十分だった。
食堂の扉の方へ駈け出そうと、足元を強く踏み切る]

(2) 2011/12/06(Tue) 21時半頃

【人】 童話作家 ネル

[引き留められる、勢いで手の中の刃物が落ちた。
さかさまに落ちるナイフはけれど、床に弾かれ、跳ねて音を立てる。]

ダメって、   し、んじゃうよ。
タカハシ死んじゃうよ。
なあベネット、死んじゃう。

[自分で出てこない、の言葉を否定するように首を振る]

死にたかったの?タカハシ

(5) 2011/12/06(Tue) 22時頃

メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


―回想・炎を纏う「ヤチグサ車」の中で―

[己の肉体を炎が食らう。視界はとうに消えている
 ちりちりと奪われていく存在の欠片に、声なき声が伝導する]

「「ベネット」ガ助かるなら「俺」ガ死んダときダヨ」>>3:*21

[そうかもしれない。その端末にさえも打ち勝てなった己のように。
 そうだとしても、男の信頼は揺るがない。
 たった、ほんの一瞬でもいい。
 「元凶」に閉ざされた「あなた」の存在が、支配を打ち破り己が意思で一つの選択を取り得たならば……。
 それが、「ベネット・バーレー」という一人の勇者が、生き、勝ち抜いた証なのだから。
 ……例えその結末が、どのようなものであったとしても、最後まで諦めず]


 俺達の街を、守ってください――――



[――――強烈な爆風が男を襲い、その命の炎を、吹き消した]

―回想・炎を纏う「ヤチグサ車」の中で・了―


―――――――――――――――――――――――

        こうして、男は息絶えた。
       2つの死を、ほぼ同時に受けて。

―――――――――――――――――――――――


―――――――――――――――――――――――

      …………そうだ。確かに息絶えたのだ。
  ならばなぜ、まだこの世界を感じることができるのだろう。

―――――――――――――――――――――――


―――――――――――――――――――――――

    物語はなお、終わりの時を迎えてはいない……。

―――――――――――――――――――――――


―――――――――――――――――――――――

           ……………………

―――――――――――――――――――――――


―???―

[瞼の外から光を感じる。
 ちらちらと移ろい、煩わしい。
 あぁ……あの明りは赤い。ならば、あれはきっと炎だ。
 そうか。まだ終焉は来ないのか。肉体はとうに、焼け朽ちてしまったはずなのに……]

 焼け……た?

[違和感が、心をよぎる。己はとうに視力を失ったはずではなかったのか。
 いや、それ以前の問題だ。
 まぶたなど薄い肉は、すでに焼かれて焦げ落ちたはず。
 では、なぜ光が透ける? なぜ、己の喉から声が出る?
 脳裏に浮かぶ怪訝な疑問に耐え切れず、男はその双眸を見開いた]

 ああ……あぁぁ!!


―なおも燃え続ける「ヤチグサ車」の中で―

[夜闇に揺らぐ炎の奥で、生ける死者達が彷徨っている。
 その数は、男が死にゆく以前と、それほど変わってはいない。
 ……けれど、人影はそれだけではない。
 血肉を食らう亡者の他に、傷の一つも負ってはいない、「無事」な人間たちの姿が]

 た、助けに……っ!!

[ガラスが吹き飛んだ壊れたドアに、とっさに両手を向けていた。
 溶けたドアロックにすがりつき、力づくで解錠を図る。
 けれどロックは、ぴくりともしない。力を加える。意味がない。
 まるで、拒絶をされているかのように、力の作用した陰りすら感じずに。
 必死に押し続けているうちに……ふと、指先がロックの中へと「沈み込ん」だ]


 な……っ!!

[とっさに指を、引き離す。無機物にのまれた指先には、微塵の変化も見られない。
 ただ、あってはならない出来事に触れた違和感が、心地悪く残るだけ。
 さらば、ガラスの砕けたフロントから這い出して。
 そう考え、車いすを取ろうと振り返り――――男は、ようやく気がついた]

 俺は……やっぱり、死んだんですね。

[運転席の背後には、消炭となった男がいた。
 さすがのウイルスも爆熱により、耐えきることができなかったのだろう。
 人としての体をようやく保った痩せこけた黒炭が、ただの「物体」として、男を見返していた。
 そうか。そうゆうことだったのか。
 だからロックにしがみついた瞬間、己は「踏ん張る」ことができたのか。
 男は一抹の寂しさを感じながら、車のフロントへと這い出していく。
 そしてそのまま滑るように、アスファルトの上へと「二本の足」で、降り立った]


[二本の足で、地面に立つ。180半ばの長身ならば、これまでよりも遥かに視界が高い。
 どうゆう原理なのかは、分からない。
 けれど、車いす生活によりやせ細り、変形した二本の足は、かつての筋力を宿している。
 もっとも、筋力という表現が、正しいものかどうかは分からないが]

 なるほど。今は「21グラム」の体、というわけですか。
 そうですよね。この体になっても車いす、じゃ、かないませんから。
 俺の体は物体を動かす力はないようですし……「不具合」のないよう、適応しているのかもしれません。

[ドアロックに感じた無力感。
 死しているからこそ、生なる世界に作用することはできないのだろう。
 ポルターガイストなんて迷信か。もっとも、そうであった方がいいような気もするけれど]

 適応しているからこそ、傷も火傷もありはしない。
 ……つまり、あの方々も、そうゆうこと、だったんですね。


[生ける死者のはびこる街を、男はぐるりと見渡した。
 死人の闊歩する脇で、しゃがんで抱き合うカップルがいる。
 強く唇を噛みながら、夜空を睨むスーツ姿の男がいる。
 両手で顔を覆い隠し嗚咽する老婆の肩を、二十歳そこそこの茶髪の若者が悔しそうに撫でている。
 そのほとんどは悲痛な面持ちで、身に降りかかったであろう悲劇を嘆いてはいるけれど……涙を流している顔までは、男は見つけることができなかった。
 もっとも、一部にはいかにも時代錯誤な服装をした者も見られたから、全員が全員、今日の混乱の中、命を落としたというわけではないのだろう。
 彼らが生者でないことは、不思議な感覚で判別がつく]

 妙な感じです。生物的には死亡したはずの感染者の方々と、俺達みたいな肉体をもたない本当の死者が入り混じっているなんて。
 動くも死んだ人間なら、俺達のことを何て呼んでいいのか、訳が分からなくなりますよね。
 生き物と対比して、逝き物、さしずめ「逝人」と言ったところでしょうか。
 …………あ。


―なおも燃え続ける「ヤチグサ車」の傍らで―

[ふと、ワゴンに寄りかかりしゃがみ込んでいる壮年の男に気がついた。
 その顔には、見覚えがある。
 男の声に反応したのか、彼は力ない表情のままこちらを見上げる]

 あの、あなたは……焼き芋屋さん、ですよね。
 この季節、学園によく、いらっしゃる。
 あぁ、あそこにいた教師の一人です。ほら、車いすの。

[そこまで言い切り、彼もようやく男が誰であるか理解したのだろう。
 微かに親しげな表情を浮かべ、けれどすぐに視線をそらし、そっと車の下を指差した。
 そこには、踏み砕かれ、焼け焦げた感染者の遺体が一つ。
 判別はつかない。けれどきっと、逝人と化した彼のもの]

 ……申し訳、ありません。


[彼は、いいんだ、とでも言いたげに、首をゆっくりと左右に振った。
 それでも俯いてしまった男に向けて、逆に励ますように煙草を差し出す。
 赤い、マルボロのソフトケース]

 いえ、俺は吸いませんか……。

[言いかけて、気がついた。男の手には、死の炎を呼び起こした火種、あのライターが握られている。
 ライター。こんなもの。あの火炎の中で、とうに爆発してしまったはずなのに。
 いわゆる、「物の幽霊」と呼ばれる類のものなのかもしれない。
 彼の煙草も、双方の服も同じ。
 この世界にはきっと、こんな失われた物の魂が、いくつも転がっていることだろう。
 生の世界とは関われないかわりに、死の世界へと誘われた物を、掴む力はあるようだ]

 ……煙草なんて、学生ぶりです。ありがとうございます。

[まぁ、いいか。そう思い直し、男は彼の隣りに腰かけながら、マルボロのケースに手を伸ばす。
 一本だけ受け取るつもりだったが、ケースごと全て託された。
 抜き出した煙草を口にくわえると、火をともして紫煙を吐き出す]


 ……酷いことに、なりましたね。

[隣りの彼は頷きながら、ふっ、と小さな溜息をついた。
 見つめる視線を追っていけば、そこは他と変わりない街角。
 死人と逝人が混在する風景の中、そう言えば、と目を凝らした。
 あの歩く死者達の魂……逝人はここにいるのだろうか、と。自我を失い隣人を襲う者たちの心は、はたして分離しているのだろうかと。
 けれど、対になる1人の2人はその場で見つけることができなくて、かわりに、男は奇妙な光に、目を奪われたのだった]

 あれは……いったいなんですか?

[どこかから立ち昇っていく光の柱。おそらく地上から照射され、天へと昇り消えていく。
 幾筋も、幾筋も。バラバラのタイミングで放出され、空の彼方へと吸い込まれて。
 応えのないことに疑問を抱き、隣りを振り返ろうとした瞬間]


 


      [男のすぐ脇から、光の柱が飛翔した]


 


 焼き、芋屋さん……!!

[眩い光に瞼を閉ざし、目を開いた時にはもう、隣りには誰もいなかった。
 さっきまで彼が背中を預けていた部分には、存在の名残もありはしない]

 ……成仏、というやつでしょうか。あの世とやらに昇っていくための。
 いえ、そうとも言い切れませんね……。
 これが、本当の「終わり」なのかもしれません。
 だとしたら、冷たいものですよね。
 きっと、思いを果たしたら、なんて生きている人間の幻想で、実際はこうやって不意に訪れるものなのかもしれません。
 ……生きている頃の社会と同じですね。こちらの都合は、お構いなし、って。

[消えていった焼き芋屋を追い、男は広大な夜空を仰いだ。
 さようなら、とも、また、ともつかないお別れ混じりの吐息をつく。
 じっと見上げすぎてしまっていたためかもしれない。
 ほとんど交流もなく、人柄も知れずに消えていった彼との唯一の繋がりを確かめるように、男は小さく歌をこぼした]


 やーきいもーぉー やきいもぉー
 いしやーぁきいもぉー やぁーきたてーぇー

[消えていった彼の耳に届いたならば、鎮魂歌のかわりにでもなっただろうか]

 「気分ハドウヨ」>>3:*20

[不意に、声が聞こえた気がした。実際に聞こえたのかどうかは、分からない。
 仮にそれが実際に放たれた声だとしても、男の存在に気付いているのか、それとも見えもしない散った者へのたんなる気まぐれだったのか。
 すでにしがらみが切れたかも分からぬ「元凶」に向け、男は率直に答えを発す]

 ……怖いです。死ぬ前よりも、ずっと。

[その答えも、届いたかどうかは分からない。
 ただ、男の偽りのない本物だった]


 怖いです。
 こうしてこの世にとどまれたとはいえ、いつ消えるか分からない体が。
 そして、例え消滅を免れたとしても、何もしてやれないこの思いが。
 もう、3度目の死……消滅を賭したとしても、今度は俺はなにもできず、生徒たちを救えない。
 ……ただ、見守ることしかできない。
 案山子のように立ち尽くすだけ。そんな現実と向き合うのが、怖いです。

[男は本心から呟きながら、それでも二本の足で立ち上がった]

 でも、見届けないのはズルですよね。
 どんな形であれ、みなさまが選んだ未来への選択を見守るのは、教師の務めです

[立ち上がり、振り返る先には、「元凶」の宿った屋敷]


 見せてください。みなさまが選んで、歩む道筋を。
 それがどんなものであれ、俺は決して目をそらしたりはいたしません。
 ……最後まで、見届けますよ。

[そう言い残し、男は屋敷へ向けて歩みを進めた。
 死者の徘徊する閉ざされた門へと、復活した二本の足で]

 教師が生徒に目を瞑ったら、生徒が可哀そうじゃないですか。

[呟く男の背後から、光の柱が再び昇る。
 鉄の囲みに覆われた、箱庭のような死の街から、次から次へと昇り立つ。
 やがて、男もその一筋へと存在を遂げてしまうことであろうが。
 今はただ、最後の務めを果たすため、動かせぬ門に、手をかけた**]

―死者から見えた、この世界・了―


/*
レアでしょう? それを占えたリンダさんは、もっとレアです。
おいしいばんざい。
バーレーさん……気づいていてください。

すみません。暁さんと高橋さんをご歓迎をしたいんですが、取り急ぎログを落として離れさせていただきますね。
大連投にて、失礼しました。一応、完全に死んだ者視点なので、感染された場合は異なるかもしれません。
それだけ言い残して……お2人とも、どうぞよろしくお願いします!**


【人】 童話作家 ネル

[足元に響く衝撃>>8に、一歩体を引く。]

ひ、……

[見ればあの時玄関ホールにいた教員が床を殴る]

(12) 2011/12/06(Tue) 22時頃

メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

[いつの間にか零れた水滴は、頬を通り、落ちていった。
乱暴に拭って、最後に食堂の扉を見やる。
けれどその扉の向こう側の事についてはもう、何も言わなかった。]


……バリケード、作るなら早くつくろ。
[代わりに出たのは小さい、呟き。>>16新しく人影が増えるなら、自身は何も言わず説明はすべて任せるよう]

(18) 2011/12/06(Tue) 22時半頃

メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

[>>20ベネットの言葉に付け足す様に]

一階部分のガラス、とか、戸締りできてないドア
あぶないかも

一人、その、……なかに、
[小さく啜り上げるようにして、それだけを言った。残されたのか、残ったのか、やはり自分では言い切れなかったから。]

台所、とかに勝手口、あるのかな
そこ、閉めてくる

[他に何も聞かれないのなら、床の上に落ちてしまった刃物を拾い上げ]

(24) 2011/12/06(Tue) 22時半頃

【人】 童話作家 ネル

[食堂前から、とたとたと移動する。
途中、誰かの影を見つけることはあったのだろうか。
もし会うことがあるならば、どこからか侵入してきたゾンビなのかと身構えるだろう。]

―→台所へ―

(29) 2011/12/06(Tue) 23時頃

【人】 童話作家 ネル

―台所―
[そこに至るまでにいくつかドアを開けて、一応確認しては閉じるを繰り返す。
人型の怪物が入れそうな窓は、一応家具をずらし、防ぐように。
一人で行うには時間もかかり、骨も折れたことだろう。

台所、らしきところにたどり着く頃には大分時間もかかっていた。
人がその近くで物音を立てていなかったせいか、まだ怪物も寄ってきていないよう。
勝手口を塞ぐだけでなんとかなるか、と肩を降ろした。
少しほっとして壁に寄りかかる]

(37) 2011/12/06(Tue) 23時頃

【人】 童話作家 ネル

[見殺しにしたのだろうか。
助けてくれた相手を。]

[嫌でも頭に浮かぶのは、閉じられた扉。その前に重ねられる家具。
手の感覚が消えていく。震えだす指で顔を覆う。
何度も呟く謝罪の言葉は、何に対してなのか自分でも明確には分からなかった。

いろいろ溢れてくるようで抑えていなければきっと、内側から脳みそも心臓もすべて流れ出してしまうのだろう、と思った。それで必死に抑えていたのに何一つ溢れ出さない。]

(44) 2011/12/06(Tue) 23時半頃

【人】 童話作家 ネル

[むしろ溢れ出してしまえばいいのに。
感情が全て出てしまえば、もう怖がることもなく、泣くこともなくて
きっと刃物も、もっと簡単に振るえるようになるのだろう。
相手の顔面にねじ込めるようになるのだろう。]
[それは夢を描くに似ている。今の自分ではない何かになれるよう、閉じた視界の中で祈った。]

(45) 2011/12/06(Tue) 23時半頃

【人】 童話作家 ネル

[少しだけ、そのままでいた。
バリケードを作らなくてはいけない、という時にそんな悠長をして、自己嫌悪が胸の中に生じる。そういえば、とさっき背中に受けた声>>38を思い出した。]

止めかけてくれ、たのかな

[どこかで見た覚えのある女の子。それが学校の、屋上でのことだと思い出すのに時間がかかった。屋上から手を振った、あの女の子に似ている。

顔を覆っていた手を降ろす。唇が音を発するときに、それ以上震えないように。ぎゅっと噛みしめた。]

(48) 2011/12/06(Tue) 23時半頃

【人】 童話作家 ネル

[外に通じる扉の鍵を確認して、これならば家具を置かないで良いやと横着をした。
恐らくほかの所も同じように誰かが見て回っているのだろう。
とりあえずは台所から離れ廊下へ出る]

―廊下―

……お礼、言わなきゃ。
[床に視線を落としたまま呟く]

(57) 2011/12/07(Wed) 00時頃

メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

―廊下―

[視界に入ってきた女の子は小さいうえに、何か不思議なポーズをしている。
そういった動きで警戒心を無くす作戦なのだろうか、と赤くなった目で見つめながら考えた。]

それ、そのポーズ………なにか、意味あるの?
そんな事するより、武器とか、持った方がいいんじゃないの?

[鼻声のまま、話しかける。
けれど銃も刃物も鞄の中に入れたままだったので、あまり人のことは言えなかったけれど]

(61) 2011/12/07(Wed) 00時半頃

【人】 童話作家 ネル

ちっちゃい。
[おもむろに呟いた言葉は、そのまま、本心だった。]

武器持ってないで襲われたら……どうにもならないじゃん。
てゆか。それじゃ、アンデッド倒せないじゃん。

[それとも、君がアンデッド?
そう言いたげに視線を鋭くした。けれどすぐに力が抜ける。
ふる、とかぶりを振ると金髪もそれに応じて揺れた。]

生徒会の、ひと、だよね?
アンデッドについて話した人の、友達?

(65) 2011/12/07(Wed) 00時半頃

【人】 童話作家 ネル

[どこまでも、暢気に見えるこの少女に、苦しげに眉を寄せた。
視線を床に落として、そのまま話す。瞳の色は見ないし、見せない。
けれど武器も取り出さない。]

それで?

[促す様にゆっくり言葉を床に向けて発する]

(69) 2011/12/07(Wed) 01時頃

【人】 童話作家 ネル

[視線を上げて、その顔の赤さをみて。
にこり、顔を歪めた。歪めてしまえば、熱くなった目頭の、熱は分散していくようで]

そ。……ねえ。
いまは、なんにも、もってない。
[両手を広げてみせてから]
だからその人の、居場所、教えて。
聞いてみたいことがあるから。

ふたりとも、気付つけるつもりはないよ。
[いまは。そう丁寧に心の中で付け足して]

(73) 2011/12/07(Wed) 01時頃

【人】 童話作家 ネル

君を信じれないから、だめ。

[伝言については間をおかず、すぐに答える。]

センセイからきいたんだけど、さ。
そのセシルって人はルール教えてくれる人なんでしょ。
ちゅーりつ の立場に直接聞かないと。

[本当は聞きたいこと、なんてなかったのだけど。
とりあえずそう言って。]

隠し持っては、いないよ。
[ただ鞄に入れてはいるけど。
ほんの少しだけ正しいことを言って、口を閉じる。]

(77) 2011/12/07(Wed) 01時半頃

―屋敷・正門前―

[死者達の間を掻きわけて、閉ざされた門へと辿りつく。
 他の逝人達は、この周囲にもたむろしていた。
 きっと、屋敷に侵入を図り、返り討ちにされた者達の魂。
 同じ存在とならねば感じることができないだろう、沈痛な空気が漂っている。
 あるものは打ちひしがれ、あるものは悲観し……けれど、例えほんの一握りであれど、安寧を得られたであろう安らかな顔付きの者もいた。
 屋敷の周辺から時折昇る光源は、この世から消滅した者達が自身で打ち上げる最後の弔砲か]

 ……思った通り。通り抜けることは可能ですね
 ただ、俺はそれがやすやすとできるほど、まだこの身体に馴染んじゃいないんです。

[この世の物質。門と「重なっていた」指先を離すと、塀の縁に飛び付き片手でぶら下がる。
 後は、これまで通りの強靭な腕を駆使して、そのまま乗り越えるのみ]


―屋敷・中庭―

 まさか……こんな動物までもが。
 一体どこから逃げ出してきたんでしょうか……

[男は中庭に残された熊の死体、そう、動かなくなった感染体を見つめながら、呟いた。
 これほど大きい動物が、口の中から頭部を破壊されている]

 いったいどなたが。
 決して鈍重な動物ではありませんし、相当な力量がなければ、ここまではするのは困難を極めるはず。
 俺でも、とても至りませんよ。熊殺しなんて。
 車いすのままでしたら、なおさら。
 まぁ、ともあれ……。

[そこまで呟き、振り返る。
 そして、己の腰に鼻先を擦り付けている生き物……いや、「逝き物」の頭を、そっと撫でつけたのだった]


 あなたも、これで死体のまま動きまわる運命からは、抜け出せたんですね。
 ……と言っても、俺達が感じる認識と、あなたの抱いている認識とでは、大きく隔たりがあるのかもしれませんが。

[おそらく己よりも巨大であろう熊は、きょとんとした瞳をくりくりさせて、撫でる男を見つめ返す。
 ぶふぅ、と鼻息が漏れたことに気づき、思わず男はたじろいだ]

 あぁ……すみません。俺、こうゆうの好きでして
 つい、触り過ぎちゃったかもしれません。
 ……嫌でしたら、遠慮なく言ってくださいね。
 って、ん……はっ……ふぅ……。

[熊は、ぐっと首を伸ばし、撫でる男の顔を舐めている]

 ……随分と、好かれてしまったようです。
 さしずめ、俺は金太郎と言ったところでしょうか。
 どちらかと言えば、酒呑童子みたいな悪鬼の方が、より近いような気もしますけど。

[大人しい熊は、まるで意味が分からないとでも言いたげに、こくりと小さく首を傾げた]


 俺は、これから生徒達の様子を、伺いに行こうと思っているんです。
 今、この屋敷の中で、必死に生き延びようとしている教え子達のことを。

[眉を落として、熊に語る。恐らく、通じてはいない。
 それは分かっているけれど、語る言葉は止まらない]

 屋敷の中に、あなたをこんな体にさせてしまった、原因の一端があるんです。
 本音を言うと俺も詳しくは知らないんですが……この中の、俺の生徒の中に「元凶」がいる、それはだいたいつかめています
 俺は、そんな彼も含めて、生き残った生徒達がどんな未来を遂げるのか、せめて見守りに行くつもりです。
 あなたは、どういたしますか? その顛末を、一緒に見届けてくれますか?

[男の問いかけに、熊はやはり理解を示した様子は見られなかったけれど。
 おそらく人懐っこい動物だったのだろう。楽しそうに男の足へと、すりすり身を摺り寄せた]

 はは。分かりました。
 そこまで懐かれてしまったのでしたら、これからご一緒しましょうか。

[改めて頭を撫でた、そんなささやかなやりとりの後……どこかで硝子が砕ける音がしたのは、その瞬間、だった]


 ……!! この音は……!!

[甲高い音に引きつられ、生ける死者が歩みを進める。
 座り込んで逝人の誰かが、うぅ、と悲しみの声を上げる。
 侵入された。屋敷のどこからか。一体どこから。テラスの方だ。
 引き留めたい。己に肉体があるのなら、自慢の両腕で、感染者達を遠ざけたい。
 しかし、もはや不可能なこと。決して、決して、叶わない]

 それでも……。

[無力な男は足を踏み出す。
 3度の死を迎え得た決意を、ここで違える訳にはいかないのだから]

 最後まで、見届けます。それが、どんな現実であれ。

[生き残った者達の無事を祈りながら、逝人の男と熊は死者に混ざって、音源の方へと駆けて行った**]


【人】 童話作家 ネル

もってないことのしょうめい。

[無造作に鞄を置いた――けれど、なかの、スケッチブックは引っ張り出して。]

これじゃ、駄目?
全部脱げとか、言わないよね?

[軽く制服の袖を引っ張る様にしながら聞いてみる]

――けどさ。
ここまでやっても、そのセシル、は、武器持ってるわけでしょ。不公平。
[じ、と足元に置いた鞄を見つめた]
手元に武器持って、で、十分な距離を取るとかダメ?
拳銃はもってかないよ。ナイフ、とか。

……きみが、セシルを殺されるのが嫌だったら。
セシルの前に立っておけば、少なくとも、彼は死なないんじゃないかな。

(82) 2011/12/07(Wed) 01時半頃

メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

[なんでいま、こんなに恐怖を感じないのか、彼には分からなかった。
とても、とても怖いこと。アンデッド側の人間に会おうとしてるのに。

多分、自棄だったのだろう。
もしくは午後からずっと気を張り詰めて、途切れてしまったのか。

分からないけれど。立て続けに起こった2つの死が、特にきていたのは確か。]

(83) 2011/12/07(Wed) 01時半頃

3度の死を迎える「前に」得た決意。2度の死を迎えた得た知識のことだ。**


【人】 童話作家 ネル

そう。じゃあ「信用できひん」人だ。

[その中に、武器が入っている、と指差した。
丁寧にナイフと拳銃の種類まであげて]

信用できない人間だったら、案内してもらえない?
もらえ、ないかな。ざんねん。

[それなら虱潰しに屋敷の部屋のドアを開けなければいけないのか、と首をもたげてドアの数を見るように辺りを見渡した]

(86) 2011/12/07(Wed) 02時頃

【人】 童話作家 ネル

[貰ってしまった許可に、瞬きの回数を多くした。]

……いい、の?変な人。
[自分の事は棚に上げ、呟く。]

近づか、ない、 うん。
居なくてもいいよ、場所が分かれば平気。

[そう返して、小さい女の子に従うように歩くだろう。
名前だけ、ぽつり零しながら]
コーネリア。

(90) 2011/12/07(Wed) 02時半頃

【人】 童話作家 ネル

[その奇妙な歩き方に、首を傾げて。少し大股に歩いて無理に隣に並ぼうとしてみる。
もちろん、廊下のほぼ反対側を歩くような距離感を維持したまま。

拒まれるのなら大人しく、後ろを歩くか。指示された位置について歩く。
先ほど拾い上げた鞄を肩にかけ直し、後はその部屋につくまで。
ほとんど何も話さなかったくらい]

(92) 2011/12/07(Wed) 02時半頃

【人】 童話作家 ネル

[扉のノック音は、やはり左側からしか聞こえなかった。
手を上げて右耳に触れて、すぐに降ろした。
あとは扉の向こう側から、返事があるか。]


ありがと。
[ノックの結果が分かる前に、短く、小さく。小さな女の子に呟いた]

(94) 2011/12/07(Wed) 03時頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 03時頃


メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

[開く扉と、その奥の人影。
どこか輪郭のにじんだ瞳で眺める。
小さな女の子がセシルの方へ駆け寄るさまを視界に入れながら、
扉の所で立っていた。少しだけ首を傾ければ蜂蜜色が揺れる。
一応部屋の主から許可が下りない限りは、中に入らないつもりらしい]

(99) 2011/12/07(Wed) 16時半頃

【人】 童話作家 ネル

[むしろ許可がでても部屋の中へは足を踏み入れなかった。
眉を下げて、視線も床に落とした。]

……なに聞けばいいのか、わかんない。

[セシルと話してなにか分かるのだろうか。
床の上に聞くべきことが落ちているかのように、そのままじっと見下ろして。
数秒後に口を開いた]

ヒントじゃなくて、話が聞きたい。
それとも普通に質問するのでも「一回」に入るの?
ゾンビやアンデッドを殺す質問じゃなくても、カウントされちゃう?

(100) 2011/12/07(Wed) 18時半頃

ネルは、ルールの確認をしながら、でも聞くべきことは見つからない。

2011/12/07(Wed) 18時半頃


【人】 童話作家 ネル

じゃあ入る。
[そう答えたものの最初の一歩を踏み出すのはいくらか時間がかかった。
ためらって、息を詰めて、そして足を入れた。

床の上に転がる銃、響いた音に肩を跳ねさせるが声はあげなかった。
代わりに不信げな目で彼を見やった。]

聞くのは、
アンデッドじゃなくて。セシルに関わることだけど。

[近づいてもいいか、と目線で尋ねる]

(103) 2011/12/07(Wed) 18時半頃

【人】 童話作家 ネル

…………
……ばっっっかじゃねーの!
[何を言ってるんだ、こいつは。という顔から一転して、発言した。]

近寄らない、ほうがいいならここから聞く。

(107) 2011/12/07(Wed) 19時頃

【人】 童話作家 ネル

たとえばさ。
あの子が、
[指差さずに、ただ視線だけで小さい女の子を指し示す]
アンデッドに殺されたとか。
意志のあるゾンビになっちゃったとか。
そんなことがあったら――セシルはアンデッドを殺すの?
[あの子がアンデッドじゃないことが、前提になっちゃうけど。と一言付け足す。]

(108) 2011/12/07(Wed) 19時頃

【人】 童話作家 ネル

[聞く器官が目玉であるかのように、彼から目を離さない。見開いた目玉でその動きを見落とすことがないように、じいと。]


もうもくてきに。
信じられて?

[ぱちり、下がった瞼が一度視界を強制的に閉じる。今度開く時は、ゆっくり。

その時に拳銃を構える姿を目に入れて、体が竦んだ。その銃口がセシル自身の頭に向けられても筋肉の緊張は終わらない。]


ま、じめに ってどういう意味。
人、を殺せるか、ってことなら――

[視線は一度下がった。玄関前で囁かれた言葉を、思い出す。囁いてくれた人はもういない。
唇を舐める、けれどまだ乾いている気がした。]

ころす、よ。

(112) 2011/12/07(Wed) 19時半頃

【人】 童話作家 ネル

[向けられた銃口に、その笑顔に、飲まれたように体は固まるが、鞄を縦に抱きしめる。それは鞄の中の武器を取り出す為でなく、中のものを守るように腕の中へ。]

……も、う
センパイだって、疑った、し
[あの人たちは死んでしまったし]

今更、だから。
誰だって……アンデッドだったら、誰だって、
[ころすよ。

戦慄いていたからか、声は自分のものだとは思えなかった。ぎゅう、と鞄を抱く腕に力を込める。]

でも、セシルを信用していいのか、は分からない。

[どうすればいいのか、なんて全く分からない。「力になる」その言葉に惹かれつつも簡単に縦には頷けないで。]

(117) 2011/12/07(Wed) 20時頃

【人】 童話作家 ネル

一つ質問、って言っても
何聞けばいいか分からない。

[銃口が外され、口が回るようになりながらも質問自体は浮かび上がらず。
少し迷うように口にしたのは]

人の名前を挙げて、アンデッドかどうか聞いても教えてもらえない、でしょ

なら――

(119) 2011/12/07(Wed) 20時半頃

メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

[聞いたことから考えるように、目を伏せた。]

もし、だよ
ゾンビやアンデッドの数が、人間を上回ったら――
怪物たちは隠れる必要ないよね

一気に襲っちゃえば人間全滅できるもん、ね

[なるべく急がなければいけない。
首を傾いで、小さな女の子の方をチラと見やった。すぐにセシルに視線を戻し]

探し、て……くる。

[その一言だけを呟いて、扉から出ようと]

(126) 2011/12/07(Wed) 21時半頃

【人】 童話作家 ネル

君も、殺されないようにね

[何にとは言わないまま廊下へ出た。


周囲を見渡すより先に、鞄の中に手を突っ込んでナイフを取り出す。
鞄を肩から下げると、ナイフを胸の前で握り締めて]

……、 っ 、ふ
は、はは。今更、怖くなってきた。
一人で、殺さなきゃ、ダメ、なのに。
[いっそこのナイフを胸に刺してしまえば楽になるのではないか、なんて思いながら。ぎり、と食いしばる表情は涙目。

一睡もしてない体で歩き始める。妙に足裏の感覚がなくて、覚束無い。]

(131) 2011/12/07(Wed) 21時半頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 22時頃


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 22時頃


【人】 童話作家 ネル

―1階 猫のある客室―

[廊下を歩くときには人影すら見つけられなかった。階段から降りるときには静かに、誰にも見つからないように気を付けて。一階の廊下を通るときには出来るだけ急いで、客室まで。

ゆっくり扉を閉める。小さく、軋む音がなってしまったが、相当近くでなかれば気付かないくらいの大きさだった。
ベッドの上の猫の近くに座って、猫を包むように横になった。蜂蜜色が視界を覆う。見えるのは眼前の猫と、手に持ったナイフ。]

すこし、だけ  だから。
すぐ起きるから。

[そう言ってはみたものの、疲れているのに目がさえて眠れない。
瞼を無理やり閉じて呼吸を深くしてみる]

(151) 2011/12/07(Wed) 22時半頃

【人】 童話作家 ネル

ねこ。助けられなくて、ごめんね。
もっと、早く、いってやれれば良かったね。ごめん。

[四肢を力なく伸ばす猫の、薄く開いた眼は何も映さない。
中庭で抱え上げた時には暖かだった体は、とうに冷えていた。
抱きかかえている間だけ、体温が移って少しだけ暖かい。
ずっと抱きかかえていれば生きているようだった猫の体は、
離れていた間のせいで冷え切っていた。

恐らく、逃げる生徒の足に当たったのだろう。もしくは踏まれてしまったか。
話せない猫の死因が分かるほど、動物には詳しくない。]

たすけ、られなかった、よ。ごめん。

(155) 2011/12/07(Wed) 23時頃

メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

……お墓は、作ってやるから

[目にかかった蜂蜜色は、水分を含んで重そうにベッドの上に落ちる。抱きかかえるように腕を回して甘えるように頬を擦り付けた。その体勢のまま。

ばっと跳ね起きたのは静かになってから5分も経っていないくらい。慌てた様に頭を振って視界を確保する]

時間、ないのに寝ちゃった……!ねこ、ごめん。もう行くね。
絶対一緒に帰るから、大丈夫だからね。

[短い睡眠で逆に頭痛がするけれど、眉を寄せつつベッドから降りる。
指折り数えて、耳にした人たちの名前をあげてみて。]
この人たちに、会わなきゃ。
会って――探さなきゃ。

(160) 2011/12/07(Wed) 23時頃

【人】 童話作家 ネル

―1階 廊下―
[ナイフを握りながら廊下へでる。
まず目をむけたのは先輩の声が聞こえた、客室の扉だった。
まだそこにいるとは限らないけれど、その扉をじっと見やる。
食堂の前で先輩の姿を見た時に、一緒にいた女子生徒の姿。]

あれ、誰だろう。センパイに彼女とか、いたのかな。

(162) 2011/12/07(Wed) 23時頃

―屋敷・深夜か・テラスへの道―

[男は走る。久方ぶりにも関わらず、微塵も違和感を得ないその両足で。
 死者の間をすり抜け、気落ちする逝人達の前を素通りし。
 背後からは、肉体から遊離し同じ世界に身を置く獣の息遣い
 荒れ果てた花壇になお咲き誇る美麗な花も、己と世を共にするものか。
 男は、風にもならない朧な身体で、現世と幽界の狭間を駆ける。
 その先に、どんな悲惨な現実が、待ち構えていたとしても]

 ……………………

[けれど、今はまだ、そこでの出来事に触れるのは、あまり適切ではないかもしれない。
 ならばかわりに……こんな話は、いかがだろうか?
 それは、かつて半身の自由を喪失してしまった時のお話
 幽体と化した足が大地を踏み蹴る感触が、男の記憶を呼び覚ます――――]


―回想・15年前・深夜の公園で―

[がしり、がしり、と音がする。男の振り上げる無骨な拳が、その音色を奏でている。
 両の拳を染めるのは、組み伏せた若者から漏れる鮮血。
 いや、彼だけのものではない。周囲を見渡せば幾人かの男たちが、倒れ伏し呻きをあげている。
 馬乗りにされた若者が、悲鳴を上げながら涙を浮かべる。
 知ったことか。自業自得だ。覚悟もなしに群れ虚勢を張るから、お前はこんな目にあっている。
 そうだ。他の奴らも同罪だ。
 男を取り囲む残る奴らも、いずれこいつと同じ運命を辿る]

 ……あ?

[遠巻きに見守っていた女性――――当時付き合っていた相手が息をのむ音を、耳が捉えた。
 大丈夫。彼女の位置は正確に把握している。
 もし彼女に危害を加えようものならば、そいつの血祭りに上がる順番が、僅かに繰り上がるだけのこと。
 不敵な表情を崩さぬまま、返り血を浴びた顔で、ちらりと傍らに視線を送った。
 そこには、こちらに目掛けて金属バットを振り上げる、茶髪の若造の引き攣った形相]


[……必死だな。男はそう思いながら、彼のことを嘲笑う。
 なんということはない。深夜に彼女を自宅へと送る途中、数人のチンピラに絡まれた。
 どうやら、そいつらはやる気らしい。
 きっとこれまでもこうやって、適当な相手を見繕ってはそれなりの悪さをしてきたのだろう。
 どうせ大した奴らじゃない。せっかくだから仲間を呼び集めるのを待ってやって、こうしてゴミ掃除をしているだけだ]

 ……やれよ。

[男の眼力に射竦められ、茶髪の瞳に脅えが宿る。
 そうだ。所詮はこの程度の奴らだ。群に隠れては厄介事を押し付けあって、自身じゃなにも、できやしない。
 鼻で笑い無視すると、股下の男にとどめを刺した。
 これで我に返ったのか。それとも立ち上がられたらまずいと見たか。
 振り上げたままの金属バットが、ようやく男に打ち落とされた]


 お前……馬鹿だな。

[背中に受けた衝撃をものともせず、男は二本の足で立ち上がる]

 狙うなら、『頭』だろ?

[レスリングで鍛えた己の体に虚弱な若造の一撃なぞ、何の効力もありはしない。
 そうだ。鍛錬に注いだ時間が違う。流した汗の量が違う。
 耐えてきた痛みも。決して負けてはならないという、その、気迫も。
 事実、男は強かった。強者であることに誇りがあった。
 有り余る力を正義に注ぎ、弱者をいたぶる雑魚どもを、一掃することを夢に見た
 だからこそ、己は正しく――――貴様らを罰する権利がある]

 おおぉぉぉっ!!

[男の拳が一閃する。若造の顔面に突き刺さる。
 対手の体が、弾け飛び、はるか前方に転がった。
 奴は当分、動かない。砕いてやった。鼻も、心も。
 一つの『正義』を成し遂げた男は、不遜な面で、にやりと笑った]


 死ねよ。弱ぇクズは。

[……いや、男はただ、手にした破壊の力を正当に行使する、そんな言い訳が欲しかっただけだったのかもしれない。
 ふと、エンジン音が聞こえ、男はちらりとそちらを見やった。
 一台の乗用車が男に向けて、まっすぐこちらに突き進んでくる。
 そうか、と男は思う。その程度には腹を括った……腐ったクズも中にはいるのか。
 例え機械的な凶器が向けられようとも、男は身を引くことはできない。
 背中を向ければ強者の称号を、自ら投げ捨てねばならない。
 恐怖がなかったと言ったら嘘になる。されど、クズと並んで弱者に陥るくらいなら、死んだ方がはるかにましだ。
 躊躇いなく車へと走ると、男はボンネットへと飛び乗った]

 …………ちっ。

[がつん、と体に響く衝撃。とっさにサイドミラーを引っ掴み転落を防ぐ。
 思った以上の衝撃だ。だが、この程度では、男は決して倒れない]


[中で、驚愕する「クズ」の姿が見えた。ハンドルに齧りつき、男を振り払おうと遮二無二になって左右に回す。
 見たか。男は優越感に浸り、運転席の「クズ」を見やる。
 しかし心の中に過るは焦り。まずい。現場から離れていく。
 あそこにはまだ幾人かが、仕損じたまま生き延びている。
 彼女の身に危険が及ぶ。車はどこまで走る気なのか。
 早めにケリをつけなければ。焦燥に駆られ、開いている窓から運転席へと乗り込もうとした瞬間――――身体が、振り落とされていた。
 四足の着地。地面はアスファルトだ。そうか、ここは道路の上だ。
 男を振り落とした乗用車が、一目散に男から遠ざかっていく]

 逃げてんじゃ……っ!!

[乗用車の背に向けて叫びかけた最中、男はようやく気がついた。
 ……違う。奴らは男から逃げようとしている訳ではない。
 単純に……ルールに従って、動いているだけ。
 しくじった。奴らに気を取られすぎたせいで、反応が一瞬遅れてしまった。
 背後から照らされる眩いライトと、耳をつんざくけたたましい急ブレーキの音。
 これが男の――――『不注意』だった]


 かかって、こ……

[振り向き呟かれた声は、迫りくるダンプの圧倒的な存在感に気押された、蚊の鳴くような弱々しい声。
 まるで、脅えた子供のような。
 身体を打ち抜く突撃は、これまで培ってきた自信の全てを根こそぎ掻っ攫い引き裂く。
 己の矮小さを突き付けられ、ふと、脳裏に「死」の文字が浮かんだ。
 いや、そんなはずがない。吹き飛ばされたまま、男は思う。
 これまで、勝ち抜いてきたではないか。時に敗北を期すことがあっても、乗り越え強者であり続けたではないか。
 そうだ。強者だ。力を手にした者だ。
 そんな己がこんなところで――――。
 続く思考は、ガードレールに叩きつけられ、内側の破壊にあわせて終わった。

 い……や、だ……。

 こうして、男は絶対強者の自信とともに、身体機能の一部を、喪失してしまったのだった。
 それからずっと。その命が、途絶えるまで**]

―回想・15年前・深夜の公園で―


己の夜も、やがては明けることだろう……**


【人】 童話作家 ネル

[客室からは誰も出てこないようで――先輩にあんなことを言った手前、声は掛けにくくて――目を逸らす。目をそらした先、バリケードの前にいる二人の人影を見る。
駆け寄ろうとして、足を止めた。
震え始める手が、ナイフを取り落しそうで恐ろしい。
視線は一度、下に落ちて――それから二人を見る]

まだ、人間 だよ。
そういうベネット、や、しのぶちゃんは……
[一度口を閉じた。]

あの、さ。
二人は……、ううん。
セシルに、一つ質問できるよね。あれ、した?

(166) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 23時半頃


メモを貼った。


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 23時半頃


【人】 童話作家 ネル

じゃあ聞いたって意味ないんだ。
[それはそうだな、と得心してしまえば今のやり取りが馬鹿らしくて少し気が抜けた。
けれど手元のナイフは降ろさずに。]

聞いてきた。
[端的に答えて、首を傾ぐ。]

怪物の数。今みんなの中に何人いるのか。
……最短で何人、殺せば、助かるのか。

[聞く?と首を傾げる。二人に向けるのは怯えた視線と、それと。]

(169) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【人】 童話作家 ネル

教えて、いいのか分からない。
けど何も言われなかったし。

言われなかった、ってことは
そんなルール、知らないってことで。ルール破りには、ならないと

……思うんだけど。
[今更不安になったのか、上方、2階のセシルの部屋があるあたりを見上げた。]

二人のうち、どちらかが。
怪物だったら。ルール破りの罰で殺されるのかな。
[ナイフを握り直しながら、眉を寄せた。
自分でなくてセシルが殺されるかもしれない、とも考え付いて眉間の皺は一層深くなる]

(173) 2011/12/08(Thu) 00時頃

【人】 童話作家 ネル

うん。まだ、誰にも言ってない。
セシルから質問の答えを貰ったこと。
だから。ルール破りがあったことを知るのは、君たち二人だけになるよ。
[これが本当にルール破りだったら、と付け足す。]


いかしたいのか ころしたいのか
[そんなことは考えていなかった、と目を瞬く。]

信用、できるかは別として。
アンデッドの死体を判別できるのは、セシルだけなんでしょ。
すぐに、ころす、必要が分からない。
まだヒントも貰ってない、人がいるかもしれないのに。

(175) 2011/12/08(Thu) 00時頃

【人】 童話作家 ネル

むしろ。セシルの言葉が本物で、アンデッドと敵対関係にあるなら
彼を殺したがるのはアンデッド、なのかな

[ぐるり渦巻く思考に埋もれぬ様、頭を振る]


結局は。どこまでセシルが信用できるかによる、気がする。

(176) 2011/12/08(Thu) 00時頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 00時頃


【人】 童話作家 ネル

[話し終わった時の彼の反応を確かめるより、先に。
後ろから聞こえてきた声に、肩が跳ねた]

センパ イ
[気のせいか、以前話したときよりも警戒は薄まった声。]

扉越しは。言わない。
センパイは守るだけ、なの?
違うでしょ、戦うよね。守って、隠れるだけじゃ、ないよね。
[それはどこか願いにもにた音で発せられた。
センパイはそんなかっこ悪くない、と。それだけ思って。]

(183) 2011/12/08(Thu) 00時半頃

【人】 童話作家 ネル

[しのぶには一匹ではないのだ、というように頷いて]

意志を持った、ゾンビになることがある って言ってたよね。
それが増えてるのかもしれないし。

……そうやってどんどん、ゾンビが増えちゃったら
もう、抵抗できなくなっちゃう。

もう、そんなに時間が残ってないのかもしれない。

(186) 2011/12/08(Thu) 00時半頃

【人】 童話作家 ネル

[>>187
その声に視線は彷徨って。ベネットと、しのぶと。それから扉を見やる。
くしゃり、歪めた表情は保護者を無くした子供のように、不安を表して]
ベネット、しのぶちゃん。
そこに、いてね。

[そうやって二人の名を呼べば、扉の向こうにも誰がいるかの情報は伝わるだろう。]

センパイ、二人は近くには、居ないよ。
[自分しかいないと告げて、一歩退いた。扉が開くように開けたスペース。
>>189しのぶに再度目をやった時には感情は落ち着いて]

うん、セシルは、アンデッドの名前を直接は教えてくれない。
戦うときも助けてくれそうにない。
[少しだけ、それを強調しながら話す。]

(191) 2011/12/08(Thu) 01時頃

【人】 童話作家 ネル

[更に距離を取る様に、廊下の壁際へ移動する。

一瞬、見開かれた眼の理由は囁いた本人しか分からないだろう。
ゆる、と視線は床に落ちて、それから、ナイフを逆手に握った。
それとも拳銃を取り出すべきなのだろうか。指が痙攣のように震えだす。

先輩が出てくるのなら]

もう、これで全員……?ああ、隠れてる、子もいるみたいだけど。

[警戒を全体に撒くように、張り詰めさせた空気で尋ねる]
で。センパイは、人数に興味あるとして。
しのぶちゃんは――?聞く?

[ベネットにも同様の視線を示し、尋ねる]

(195) 2011/12/08(Thu) 01時半頃

【人】 童話作家 ネル

[自分から振っておいて、今更、本当に大丈夫なのだろうかと不安が頭をもたげる。
それを誤魔化す様に、ナイフを握りしめる。関節がしろく、感覚が鈍る。]

教えることは、今の段階での人数でしかないよ。
アンデッドも知っている事、だから。
[だから大丈夫。
最後の言葉は自分に言い聞かせるために。]

他に、誰か隠れてるかもしれないから。
[そう言って先輩の耳元に]

(199) 2011/12/08(Thu) 01時半頃

ネルは、同じようにしのぶの耳元にも。少し、近寄って。

2011/12/08(Thu) 01時半頃


【人】 童話作家 ネル

[ベネットも聞くようなら同じように。
耳元だけで告げるのだろう。

ただ、人数の後の言葉は。それぞれに全く違う言葉を続けた。
それを知るのは彼一人だけ。

それから。ナイフを持つ、強張った手を降ろさずに]

じゃあ……、まだ会ってない人とかいるかもしれないから探してくる。
田原センセにもあまり話してないし。

[そう言いながらその場を離れる]

(203) 2011/12/08(Thu) 01時半頃

【人】 童話作家 ネル

[離れ、かけて。
「人を殺した経験のある」その言葉に足を止めた。

確かめるようにしのぶの反応を待って]

(204) 2011/12/08(Thu) 02時頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 02時頃


【人】 童話作家 ネル

[乾いた、けれど鋭い音に身をすくませる。
呆然と何が起きたか分からない、目をいっぱいに開いて
その銃弾の来た方向を見定めようとする。


逆手のナイフ、それで何ができるのか。
この状況では何一つ出来ない気がして、けれどそれを胸元に引き寄せた**]

(207) 2011/12/08(Thu) 02時頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 02時頃


【人】 童話作家 ネル

[近寄る人影。
体が固まる。ただ、誰かが来たから、ではない。呼吸は浅く、早くなっていく。
刀を向けられた先輩に一度視線をやって顔を歪めた。]
アンデッド、は、
……盲目的に信じられて、守られ、ている って。

[守られる対象を思い描く。目線はしのぶとそして銃弾がきた方へ向けられた。先輩と一緒にいた、あの女の子。ベネットと一緒にいた、しのぶ。ゆるゆる降りかけていたナイフの切っ先が、再度上がる。

その時銃声が聞こえる。先程聞いた声が音の方向から発せられた。
なんでもないような顔をして、この場から離れる事を求める彼に虚を突かれたような目を向けた]

だっ、て。
ここにアンデッドがいるなら、いま、なら
[殺せる、かもしれないのに。
視線は一度離れて、しのぶとあの女の子、ローズマリーへと揺れる**]

(216) 2011/12/08(Thu) 11時半頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 11時半頃


― どこか ―

――…あ、れ。

[ふと気がつくと、辺りは暗く。]

俺、どーなったんだっけ……


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 19時頃


/*
中発言失礼します。
あくまで俺視点ですが……共鳴者の2人は死にに行っているように感じています。
おそらく、2人が一緒にいる、離れられない、という前提を作ってしまったため、動きづらくなってしまい、物語に絡めなくなってしまった、という感じでしょうか。
そのせいで、共鳴者としての利点(遠くにいても話せる)も、意味を失ってしまいましたしね。
などを見ても、ここが『見せ場だ』と腹を括って、心中を狙っているようにも。
特にローズマリーさんの。そうでもなければ、とても銃弾を放つキャラには見えませんし。

俺は襲撃については何も言わないと言ったとおりですが、ここら辺を考えて、地上にいたらどちらかに投票していると思いますよ?
一応、ご参考までに。


/*
ですね……そんな気配がします。
共鳴者に投票するにしても、俺も、投票するとしたらローズマリーさんでしょうし。
設定も全部出されていますし、生命力的にも、残されたら、フォローがない限り、ロールに困るようにも感じますから(最悪自殺されてしまうようにも)。
そこを踏まえても、ヴェスさんには票は行きづらいかもしれません。
と言いますか、俺の勘が外れていて、本当は生きようとしているのかもしれませんし。
すみません。引っかき回してしまったみたいで。

お力になれませんが、墓下からは熱く見守っていますからね!
バーレーさんも、フォローさんも、暁さんも、見事な動きをされていますよ。
きっとこのシーンはインパクトのあるものになるはず……ご自身を信じて、頑張られてくださいね!


【人】 童話作家 ネル

[あの女の子がいる位置から当たらないというなら、自分の位置であれば当たるのかもしれない。それに思いついてナイフを握る腕の力が弱まった。直接切り付けなくとも、刺し込まなくとも、殺す手段が鞄の中にはある。殺す感触から逃げるために拳銃を取り出すのか、それとも確実に殺すために拳銃を取り出すのか。もう自分でも分からない事だ。

>>224しのぶの怒号に、鞄に伸びかけていた片手は止まった。
止まった一瞬に見せた瞳の色はなんだったか。注視する人ぐらいでなければ気付かないくらい、僅かな変化、ではあった。]

……でも、しのぶちゃんが、殺したんでしょ。

(230) 2011/12/08(Thu) 20時頃

【人】 童話作家 ネル


[同じく呟く声もごく小さい。自分から手を放して、それでいて。
扉を開けられなかった自分が何か言うことはできるのだろうか、回転が鈍くなった頭でそう思う。

 彼女の気持ちは、少しわかる。助けてくれた人が死んでいって、その時に会った、あの小さな女の子。照れたように、セシル好きなのだと笑って言う女の子に依存する相手の死体を突き付けてみたかった。
とても汚い気持ちを抱えてしまって体が重い。先ほど考えてしまった「別の事」が更に重くさせていた。
駆ける先輩の背を見ても追うことが出来なかったのはそのせいだろうか。ならば代わりに、ベネットが動こうとするなら引き留めようと、視線を走らせる]

(231) 2011/12/08(Thu) 20時頃

メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル

[>>227セシルの声が届いた時に、それに反応できるほどの余裕はなかった。
重いからだと、思考と、駆けていく先輩の背中を追うことで精一杯の脳みそ。

視線をベネットへ向ける前に響く、何度目かの銃声>>232
先ほどより大分近いところからの音は無事な鼓膜を余計に震わせた。
思わず、一歩下がる。ナイフから外していた片手は、命綱を離すまいとする様に柄に。
先輩の方へ視線を向け直しながら、けれど目にはいるのはその向こう。]

(238) 2011/12/08(Thu) 20時半頃

【人】 童話作家 ネル

[あの女の子を庇ったように見える、セシル。
思うのは2つ。あの女の子はアンデッドじゃないのかもしれない。
もう一つは、故意に殺したわけじゃないなら。
あの「別の考え」は無駄になった、ということだった。

ほっとしていいのか、悲しんだらいいのか。
人に銃弾が当たったというのにそれしか考えられない自分、が気持ち悪い。
こんなはずじゃない。くるり、思考が回りだす。こんなはずじゃ。

ゆる、と視線を向ける先はベネットと先輩。
視線の意味を考えるよりも、センパイの言葉の意味を考えるよりも。
ベネットの行動に息をのんで、そして足を踏みきった。

何をしようとしたのかは、分からない。けれど伸ばす手はベネットではなく、弾が発射される銃口の先端]

(244) 2011/12/08(Thu) 21時頃

【人】 童話作家 ネル

[銃口に、手が触れることがあったのだろうか。
弾が押し出されたばかりの銃口ならば、まだ熱のこもったままだろう]

こ、っちの  セリフ
何してん、だよ
敵だって 可能性でもあったの

(252) 2011/12/08(Thu) 21時頃

― 来なかった放課後 ―

お前、絵、描くわけ?
芸術科か?――なんだやっぱり1年じゃねえかよ。
俺?俺音楽。うるせえ、こう見えても未来のソリストだぜ?

『うーす。俺もフケてきたー…って、ん?なんだそのでかい小動物は』

おー。来たかアリカワ。
あ、こいつ俺の腐れ縁のアリカワ。で、こいつは…ん、お前、名前なんだっけ。

『おおっ!あそこに見えるのは噂のローズさんじゃねえか!』

……お前人の話聞けよ。

[ゆるやかに、ゆるやかに、陽は傾いていく。]


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 21時半頃


メモを貼った。


―食堂の扉を出て―

[テラスを抜け、食堂へ渡る
 そこで、熊を引き連れた男は、確かに何かを目撃したのかもしれない。
 女生徒の魂――――逝人はその場にはいただろうか。
 何が行われていたのかは、今はまだ、語らない]

 ……………………

[どれだけの時間を過ごしたのだろう。やがて男は、食堂の扉を目指す。
 中で行われている出来事を、最後まで己の目に焼きとどめるため。
 はたして、熊以外の同行者はいただろうか。
 男は、閉ざされた扉をすり抜け、残された者達が集うフロアへと進入した。
 この場にいる生きた人間は、誰がいたのかは分からない。
 けれど、男は生者のかわりに、座り込んだ小さな逝き物をその双眸に捉えたのだった]


 猫さん…………

[そこには、心細そうに顔を撫でる猫の姿が。
 死体は、周囲には見当たらない。きっと、どこか別の場所で命を落とし、ここまでさ迷ってきたのだろう。
 長身の男は屈みこみ、そっと猫を抱きあげた]

 苦しくは、ありませんでしたか。
 サンテックスさんとは、最後まで仲良くされていましたか。
 もし、そうでしたら……せめてもの、救いですよね。

[猫に、そっと頬ずりをする。これまで望んで叶わなかった行為ではあるけれど、心に宿るは喜びではなく、寂しさと、ほんのかすかな暖かみ。
 その感触が、再び男の記憶を呼び覚ます――――。
 そうだ。少し前に、男の喪失の話をした。
 これだけでは救いようのない、悲しいお話だっただろう
 ならばこの間に……もう少しだけ、語りつないでおこうと思う。
 再び過去に立ち返る男を、扉から鼻先だけを突き出した熊が、きょとんとしたまま見つめていた]


―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で―

[死んだのだ、と男は思っていた。
 ベッド回りのカーテンを閉ざし、虚ろな瞳で揺らぎを見つめる。
 遠くに感じる白布を網膜に写し込みながら、死んだのだ、再び思う。
 ダンプに撥ねられた代償は、多大な後遺症を男にもたらした。
 T7胸髄損傷。それは、戻ることのない下肢機能の喪失。
 豪快なリフティングも、打突における踏み込みも、ただごく自然と歩くことすら、もう叶わない。
 力に過大な信頼を、過信を抱いていた男にとっては死の宣告も同様で。耐えがたく。堪えがたく。
 けれど、自死など決してできない。そんなことを行えば、耐えきれずに『死んだ』と嘲笑う奴らが、きっといる。
 絶望に打ちひしがれながらも、なお灯るつまらぬ自尊心。
 同時に、そんな内心を、まだ、彼らの故郷へと隠居してはいなかった両親にも、リハビリをすすめる医療従事者にも吐き出すことができなくて。吐き出す奴らは弱者だと、いまだに思い続けていて。
 『死んだように』の言葉に相応しく、ただ食事を摂取し排泄し、整えられた環境の中、浅い惰眠を貪る日々を過ごしていた。
 壊れた心と、体のままで]


[そんな日々をどれほど過ごしたことだろう。
 ある日、男のもとに妙な闖入者が訪れた。
 無気力に見つめるカーテンが小さく揺れたかと思った瞬間――――。
 ベッドの上に、男の胸に、その来訪者は飛び乗っていたのだった]

 ね……こ……?

[白い毛並みがシーツの色と混ざりあい、男は思わず目をしばたたせる。
 なぜ、こんなところに猫がいる?
 ここは、入院患者の集う大部屋であったはず……。
 その疑問に答えるように、詫びを入れながらカーテンを開けた老人を見て、今度は目を見開いた]


 ティモシ…………先、生

[見つめる先にいた人物は、高校時代の恩師、ティモシー。
 そうだ。彼はあの頃から老人だった。
 印象こそ薄かったが、気弱ながらも優しくて、だから、男が心の中では見下していた教員だった。
 ティモシーは男のことを、すぐに思い出してくれた。
 ヤチグサさん、と笑いながら語りかける彼のくりくりの瞳が、嬉しそうに細まっている。
 どうやら、彼が顧問している生物学部の学生が、体調をこじらせ入院してしまったらしい。
 猫がとても好きな子だから、連れてきたら逃げられちゃった。
 そう言って微笑むティモシーの顔は、男の容体も、そばに置かれた車いすにもまったく頓着した様子はない。
 それで、ヤチグサさんは、どこか悪くされてしまったんですか?
 かつての教師は、制服を着ていたそのままの頃と同じように、下肢不随の男に問いかけたのだった]


[なぜ、彼に全てを語ってしまったのだろう。
 なぜ、辛い心情も吐露したのだろう。
 べったりとお節介を焼かす相手を、鬱陶しく感じるのは男も同じ。
 けれど彼は、こちらへの関心もそれほど強くなく、微かなつながりを持った『他人』。
 そんな絶妙な距離感が、心地よかったからかもしれない。
 全てを吐きだしきった時、空虚な男の胸には確かに、淀んだ何かを排泄しきった、わずかな充実感に満たされていたのだった]

 俺はもう、終わりだ。
 こんな体になってまで、生きている価値なんざ、ない……です。

[久方ぶりの慣れない敬語を交えたのは、いったいどんな心境の変化か。
 ティモシーは、違う、とも、そうだ、とも言わなかった。
 ただ、うんうん、と頷いていた挙句に、うーん、と一人悩みこんでしまっただけだった。
 胸の上にいる猫は、つまらなそうに欠伸をしている。
 そんな1人と1匹の様子に、思わず頬が緩みかけた瞬間、思わぬ言葉が、男に告げられたのだった]


 …………は?
 え、えぇ。確かに、やりはした、が。
 きょ、教師、だ、で、ですか? あの教育実習なんて、ただの気まぐれ……
 ……本気で、この、俺が?

[ティモシーはにっこり笑いながら、迷いなく男に告げてくる。
 確かに、教育実習は行った。ただ、それは公務員試験の面談において、プラスになるかと思っただけのこと。
 本気で教員になるつもりなど、微塵もあったわけではない。
 けれど、語りだしたティモシーの熱は、収まらない。
 学園が最近、バリアフリー回収を行ったんです。
 せっかくやったのに、効率的に使ってくれる人がいないと、もったいないじゃないですか。
 来てくれたら、嬉しいな。
 だってね、あなたがその障害を乗り越えて、たくましく教壇に向かう姿は、生徒たちにも希望与えてくれるんじゃないかと思うんだもの。
 いいじゃないですか。やってくださいよ。
 動物、好きだったでしょう? 学園だったら、猫、いるよ]

 は、ははは……。


[ティモシーへの答えを保留にしたまま、男は小さく笑いだす。
 目元に、うっすらと涙をためて。
 新鮮だった。下肢不随だなんだの事情には、変な気後れは一切持たず。
 ただ、まるで思いつきのままに、無邪気に誘い込む存在が。
 リハビリもまるでやらない己が、当然そうなるかのように、彼の言葉には迷いがない]

 気が向いたら、考えてみ……ま、しょうか。
 俺みたいなムサイ男が教師になったら、生徒が可哀そうかもしれませんけどね。

[本当に、『希望』なんて与える力があるかどうかは分からない。
 けれど、強者としての力を失った己が、かわりそれを手にすることができたなら。
 『死んだ』ままの今よりかは、少しはマシな生き方ができるのかもしれない。
 単なる気まぐれだったのかもしれないけれど、男は新たな生きがいを持つとともに、誘ってくれたティモシーに対し、大きな恩義を感じていた。

 『車いすの教師』が学園に舞い降りたのは、それから1年後のことだった]

―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で・了―


―食堂の扉を出て―

 あなたは、あれから何代目になるんでしょうか。
 あなたのご先祖様は、俺がこうして教師となる、ちょっとしたきっかけを作ってくれたんですよ。
 感謝、しています。

[猫を抱きしめながら、記憶の蓋をそっと閉ざした。
 男にとって、誰かに語るに値する話など、これ以上はきっと出ない。
 ただ、死してなおこう思えるのは、幸せなことではあると思う]

 ……この学園に、これてよかった。

[遠くから聞こえる銃声が、存在なき男の鼓膜を刺激した。
 そうだ。志半ばで倒れようとも、これてよかった、この気持ちに嘘はない。
 ならば、己は行かなくては。この場には、男にそんな思いを与えてくれた、学園のみんなが待っている。
 あの世の猫を抱き、あの世の熊を引き連れ。
 男は音源の方へと向かって、歩みをすすめていったのだった**]


― いつか ―

[辺りは暗く、体は鉛のように重い。白い影がそこら中にちらちらとうごめいているように見える。まだはっきりしない頭で、ぼんやりと考える。あれは、いつ、どこだったっけ。誰と一緒に、いたんだっけ。しばらくの間、記憶の片隅を探って]

……あーあ。

[長い沈黙の後、ぼそりと呟いた。]


そんな思い出があったら、よかったのに、なあ…


[そう、本当は気づいていた。それは訪れなかった、ほんの少しの未来の記憶。
涙は、もう流れない。淀んだ沼のように、ただそこにとどまっていた。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 童話作家 ネル


[何事か囁いた後。
ようやく、そのすべての色を無くしたかのような顔色に気付いた。
銃を撃った側の、その顔色に。]

え、ちょっと  だい、じょ

[言葉を落としきらないうちに、強制終了のような時間が訪れた。
倒れ込むなら、その肩に手を伸ばして
けれど同じような体格を支えきれはしないだろう。
壁を使ってゆっくり廊下に座らせるように。

慌てて周りを見渡す。助けを呼ぼうと思って。けれど]

だれに、助けてもらうっていうんだろ

[視界の向こうではセシルと、二人の女の子。
途方に暮れた様に呟いた]

(272) 2011/12/08(Thu) 22時頃

【人】 童話作家 ネル

[声もかけられず、誰に話せばいいのかもわからず。
とりあえず手近なドアを開ける。
相も変わらず、埃まみれの客室は猫のある客室と似ている。
違いは猫がいるかいないか、くらい。

廊下にもう一度でて、一人で運べるかどうか。考えてみた。
ベネットは嫌がりそうだけど、彼の腕の下に体を入れて運べるかどうか。
少し考えてみる。とりあえず、廊下に放置するのは出来なさそうだ。]

(275) 2011/12/08(Thu) 22時頃

【人】 童話作家 ネル

[一人ではむりそうなことに、眉を寄せ。
少し考えてから、廊下の反対側の壁に寄りかかった。
鞄から取り出した拳銃を右手に立つ。

とりあえず目を覚ますまではそのままで、目を覚ますようなら自身もその場を去るつもり。
――もっとも、どこか別の場所で物音が聞こえたらその限りではないだろう。]

(278) 2011/12/08(Thu) 22時頃

童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 22時頃


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 22時半頃


童話作家 ネルは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 22時半頃


【人】 童話作家 ネル

[去っていく、その背中を見て。

ぐっと顰めた顔は誰かに見られることはなかった、と思う。
どうにもできないものを見たような、無力感。
一度頭を振って、それから。
死を悼むような女の子の邪魔にならないよう、猫のいる客室へ戻った]

(282) 2011/12/08(Thu) 22時半頃

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