人狼議事


41 アンデッドスクール・リローデッド

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[中で、驚愕する「クズ」の姿が見えた。ハンドルに齧りつき、男を振り払おうと遮二無二になって左右に回す。
 見たか。男は優越感に浸り、運転席の「クズ」を見やる。
 しかし心の中に過るは焦り。まずい。現場から離れていく。
 あそこにはまだ幾人かが、仕損じたまま生き延びている。
 彼女の身に危険が及ぶ。車はどこまで走る気なのか。
 早めにケリをつけなければ。焦燥に駆られ、開いている窓から運転席へと乗り込もうとした瞬間――――身体が、振り落とされていた。
 四足の着地。地面はアスファルトだ。そうか、ここは道路の上だ。
 男を振り落とした乗用車が、一目散に男から遠ざかっていく]

 逃げてんじゃ……っ!!

[乗用車の背に向けて叫びかけた最中、男はようやく気がついた。
 ……違う。奴らは男から逃げようとしている訳ではない。
 単純に……ルールに従って、動いているだけ。
 しくじった。奴らに気を取られすぎたせいで、反応が一瞬遅れてしまった。
 背後から照らされる眩いライトと、耳をつんざくけたたましい急ブレーキの音。
 これが男の――――『不注意』だった]


 かかって、こ……

[振り向き呟かれた声は、迫りくるダンプの圧倒的な存在感に気押された、蚊の鳴くような弱々しい声。
 まるで、脅えた子供のような。
 身体を打ち抜く突撃は、これまで培ってきた自信の全てを根こそぎ掻っ攫い引き裂く。
 己の矮小さを突き付けられ、ふと、脳裏に「死」の文字が浮かんだ。
 いや、そんなはずがない。吹き飛ばされたまま、男は思う。
 これまで、勝ち抜いてきたではないか。時に敗北を期すことがあっても、乗り越え強者であり続けたではないか。
 そうだ。強者だ。力を手にした者だ。
 そんな己がこんなところで――――。
 続く思考は、ガードレールに叩きつけられ、内側の破壊にあわせて終わった。

 い……や、だ……。

 こうして、男は絶対強者の自信とともに、身体機能の一部を、喪失してしまったのだった。
 それからずっと。その命が、途絶えるまで**]

―回想・15年前・深夜の公園で―


己の夜も、やがては明けることだろう……**


メモを貼った。


【人】 店番 ソフィア

 ……あ

[ゾンビの群れに何処かあやめを探していた。
 コーネリアの声にはっとした様に顔を向けて
 ベネットに話をする際に近寄りすぎていたかもしれないと
 少しだけ距離をおいた。]

 セシルへの質問?

[どうだったか、なんだか思ったことをがんがんぶつけてしまったような気がするので、具体的に質問したかどうか覚えてない。]

 したよーな、教えてくれなかったよーな。

[いや、多分してない。アンデッドが誰かと訊いて、それが誰か答えられないと謂わたような。]

 アンデッドの数??

[一匹じゃないん?とベネットと同じ反応をしただろう。]

(181) 2011/12/08(Thu) 00時半頃

【人】 店番 ソフィア

 意志を持ったゾンビか。気色悪ぅ

[そんなの体内構造はどうなっているのだろうと考える。
 傍目には分からないとかそんな話だった。
 ならば身体の中身が溶けていたりするのだろうか。
 鼻血とか出させたら色が緑とか……それは映画の影響か。]

 増えてるかもしれないって……
 そんな簡単に増やせるもんなんかな。
 わからんけども、その可能性は確かにあるんやね。

[頷いて。言い出したコーネリアが其れの可能性は低そうだが、無いとは言えないし、傍に居るベネットも然り。
 そして聞こえた声はヴェスパタインのものか。彼らにもその可能性があるのだと思うと、やはり誰もが敵に見えてくる。]

 時間がないなら、さっさと敵を討つ。それもボスをね。
 たださすがのセシルもそれは教えてくれんし……

[セシルの立ち位置だって不明瞭なのだ。アンデッドの味方、という風ではないし、かといって自分たちにアンデッドの正体を教えてくれるわけでもない。]

(189) 2011/12/08(Thu) 00時半頃

【人】 店番 ソフィア

[ただ、ひとつだけ、ひとつだけ。
 可能性を握っている。

 それは、嘘か誠か分からぬ賭け事のようなものだけど。
 一人の人物を思い浮かべ、少し虚空を見上げて瞬いた。]

(190) 2011/12/08(Thu) 01時頃

【人】 店番 ソフィア

[ブレザーのポケットに手を突っ込んで、
 コーネリアの言葉に軽く頷く。>>191
 仮にヴェスパタインが襲いかかってくることがあれば
 その標的は真っ先にコーネリアだろうと思う。
 抑、ヴェスパタインは殺し合いには消極的なタイプだろう。]

 ……最近あんま見らんね。

[ヴェスパタインに向けてではないが、
 彼に対する感想を漏らす。
 大凡、"ロゼット"と籠城でもしているんだろうと
 そんな容易な予想をつけながら。]

(193) 2011/12/08(Thu) 01時頃

【人】 店番 ソフィア

 人数に関しては興味あるなぁ。

[ヴェスパタインが此方を警戒している様子なら
 過剰やん、と軽く笑って、コーネリアに視線を戻す]

 少ないといいんやけど。

[そうして、コーネリアが告げる貰ったヒント、
 人数の話に、耳を傾け、必要最低限の情報が得られれば
 その場を後にする心算で――**]

(200) 2011/12/08(Thu) 01時半頃

店番 ソフィアは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 01時半頃


― どこか ―

――…あ、れ。

[ふと気がつくと、辺りは暗く。]

俺、どーなったんだっけ……


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 店番 ソフィア

[コーネリアとの会話は中途半端に終わり、
 ヴェスパタインのローズマリーの挟撃に寄って
 一時身を固くすることを余儀なくされた]

 ……ふ

[あやめを殺した、この女は人殺しだと謂う彼らに
 強固なまでの信頼を築く彼女らに]

 ッッざけんなよてめえら!!

[怒声を浴びせ、ゆらぁりと振り向く。
 ローズマリーの撃った弾丸は的はずれな方に飛んでいったが
 ともすれば己に当たっていたかもしれないのだ。]

(221) 2011/12/08(Thu) 18時半頃

【人】 店番 ソフィア

 ならば私はこう疑わないかんかもしれんね。

 ヴェスパタインとローズマリーの何れかがアンデッド。
 そしてそれに肩入れする意思の在るゾンビがまた何れか。
 じゃないと可笑しいやろう?
 
[誰も彼もが疑わしい中で、信頼を築く彼らは
 見る者からすれば鬱陶しい以外の何物でもない。]

 信じること
 信頼すること
 想い合うこと

 それがどんなに――どんなに苦しいものかあんたらは知らんのか。

(222) 2011/12/08(Thu) 18時半頃

【人】 店番 ソフィア

[あやめのことを]

 信じることが怖くて
 信頼して依存してしまう自分が怖くて
 想ってしまえばそれだけ失うことが怖くて

[ころしたくなんかなかった]

 自分の世界を侵食されそうで
 こわくてこわくてこわくてこわくて!!

[だけどよわすぎるじぶんが]

 いつかゾンビになって襲ってくるんやないか
 いつか私を裏切って殺しにくるんやないか
 いつか離れてしまうんやないか

[かのじょをつきとばしていたんだ]

 ――…だから、私は誰も信じない。

(223) 2011/12/08(Thu) 19時頃

【人】 店番 ソフィア

 教えちゃろうか、大切な人を失う気持ちを!!

[挟撃だろうが何だろうが
 苛立ちと怒りによって、防御は低下し
 武器を捨てろなんて言い分は耳にも届かず
 ただただ、世界に愛想を尽かして銃を握る。
 いつ捨てても構わない命だと思っていたけれど
 こんな奴らの為に捧げるのだけは真っ平だ。
 妬みが、怒りが、恐怖が
 そんな負の感情だけが私に銃を握らせる**]

(224) 2011/12/08(Thu) 19時頃

店番 ソフィアは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 19時頃


メモを貼った。


/*
中発言失礼します。
あくまで俺視点ですが……共鳴者の2人は死にに行っているように感じています。
おそらく、2人が一緒にいる、離れられない、という前提を作ってしまったため、動きづらくなってしまい、物語に絡めなくなってしまった、という感じでしょうか。
そのせいで、共鳴者としての利点(遠くにいても話せる)も、意味を失ってしまいましたしね。
などを見ても、ここが『見せ場だ』と腹を括って、心中を狙っているようにも。
特にローズマリーさんの。そうでもなければ、とても銃弾を放つキャラには見えませんし。

俺は襲撃については何も言わないと言ったとおりですが、ここら辺を考えて、地上にいたらどちらかに投票していると思いますよ?
一応、ご参考までに。


/*
ですね……そんな気配がします。
共鳴者に投票するにしても、俺も、投票するとしたらローズマリーさんでしょうし。
設定も全部出されていますし、生命力的にも、残されたら、フォローがない限り、ロールに困るようにも感じますから(最悪自殺されてしまうようにも)。
そこを踏まえても、ヴェスさんには票は行きづらいかもしれません。
と言いますか、俺の勘が外れていて、本当は生きようとしているのかもしれませんし。
すみません。引っかき回してしまったみたいで。

お力になれませんが、墓下からは熱く見守っていますからね!
バーレーさんも、フォローさんも、暁さんも、見事な動きをされていますよ。
きっとこのシーンはインパクトのあるものになるはず……ご自身を信じて、頑張られてくださいね!


メモを貼った。


【人】 店番 ソフィア

 あんたに殺されるより
 ゾンビに殺された方が千倍マシ。

[走りだすヴェスパタインに悪態を吐きながら、
 銃口を彼に向ける。刀の間合いに入ってからでは遅いのだ。
 ならば引き金を引こう。

 そう思っていた刹那、別の銃弾の音が鳴り響く>>232
 まるで戦場だ。いや、此処こそがまごうことなき戦場だ。]

 殺したのが先か後かの違いやろう?
 どうせあんたらも他人を殺す。
 信じられなくなって他人を殺す。
 殺意を抱きながら殺した罪を問う処刑者なんて滑稽やね。

[そういうのは無感情にせな、とコーネリアへ低く紡いで
 >>233突き飛ばされたローズマリー側へ後退る。]

(237) 2011/12/08(Thu) 20時半頃

【人】 店番 ソフィア

[セシルの血液が淡く床に赤を散らす。
 告白タイムなどと言い出しているし
 この場を離れてやろうか。

 実際、ヴェスパタインにロックオンされ
 無事でいる自信がない。]

 ち

[軽く舌打ち。二階への階段へ向う。
 駆け上がり牽制に階下へ一発、二発。]

(248) 2011/12/08(Thu) 21時頃

【人】 店番 ソフィア

 救いなんて要らない。
 私はそんな善人じみた生き方はしてないし
 醜い死に様で構わない。

 ただ―――
 私にも、信じて信じ抜く強さが在ったら良かったとは
 ……思うけんがね。

[ぶっきらぼうにではあるが、あれがヴェスパタインの"説教"ならば、己の"反省"を僅かに滲ませる。
 もう後悔しても取り戻せない命は、説教も反省も意味が無い。
 そして最後の人を失った今、もうこれ以上信じる道もない。

 多分、その認識の違いだろう。
 私は羨ましくさえ思うのだ。
 あんなにも信頼出来る人がいるヴェスパタインが。]

(249) 2011/12/08(Thu) 21時頃

店番 ソフィアは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 21時頃


― 来なかった放課後 ―

お前、絵、描くわけ?
芸術科か?――なんだやっぱり1年じゃねえかよ。
俺?俺音楽。うるせえ、こう見えても未来のソリストだぜ?

『うーす。俺もフケてきたー…って、ん?なんだそのでかい小動物は』

おー。来たかアリカワ。
あ、こいつ俺の腐れ縁のアリカワ。で、こいつは…ん、お前、名前なんだっけ。

『おおっ!あそこに見えるのは噂のローズさんじゃねえか!』

……お前人の話聞けよ。

[ゆるやかに、ゆるやかに、陽は傾いていく。]


【人】 店番 ソフィア

――2F・客室――

[扉を確り締め、
 は、は、と息を吐いて、施錠する。
 打ち破られたらそれまでだが、
 ヴェスパタインが追ってくる様子は、なかった。]

 ……

[ひた、ひたと窓際に歩み寄って
 階下に蠢くゾンビを見つめる。]

 あやめは……何処に、おると?

(260) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【人】 店番 ソフィア

 また
 会えるやんな。

[くす、と――浮かべる笑みは、
 子どもの様に幼く、  どこか、しあわせそうで]

 だって私は、もう

[銃弾を放った勢いで、軽く捻挫した手首が
 治ることはない。
 悪化することも、ない。
 ただ、おそらくは、緩やかに緩やかに
 その部分が次第に壊死して "手"という存在が欠け落ちて
 腐敗して、垂れ流して、それでも痛覚は何も訴えない。
 そうなるのは、少し先の未来の話、
 その手首の負傷から気づく者はいないだろうけど]

 ……会えるまで、待っちょって

[うれしそうに、うれしそうに――  ]

(262) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

メモを貼った。


―食堂の扉を出て―

[テラスを抜け、食堂へ渡る
 そこで、熊を引き連れた男は、確かに何かを目撃したのかもしれない。
 女生徒の魂――――逝人はその場にはいただろうか。
 何が行われていたのかは、今はまだ、語らない]

 ……………………

[どれだけの時間を過ごしたのだろう。やがて男は、食堂の扉を目指す。
 中で行われている出来事を、最後まで己の目に焼きとどめるため。
 はたして、熊以外の同行者はいただろうか。
 男は、閉ざされた扉をすり抜け、残された者達が集うフロアへと進入した。
 この場にいる生きた人間は、誰がいたのかは分からない。
 けれど、男は生者のかわりに、座り込んだ小さな逝き物をその双眸に捉えたのだった]


 猫さん…………

[そこには、心細そうに顔を撫でる猫の姿が。
 死体は、周囲には見当たらない。きっと、どこか別の場所で命を落とし、ここまでさ迷ってきたのだろう。
 長身の男は屈みこみ、そっと猫を抱きあげた]

 苦しくは、ありませんでしたか。
 サンテックスさんとは、最後まで仲良くされていましたか。
 もし、そうでしたら……せめてもの、救いですよね。

[猫に、そっと頬ずりをする。これまで望んで叶わなかった行為ではあるけれど、心に宿るは喜びではなく、寂しさと、ほんのかすかな暖かみ。
 その感触が、再び男の記憶を呼び覚ます――――。
 そうだ。少し前に、男の喪失の話をした。
 これだけでは救いようのない、悲しいお話だっただろう
 ならばこの間に……もう少しだけ、語りつないでおこうと思う。
 再び過去に立ち返る男を、扉から鼻先だけを突き出した熊が、きょとんとしたまま見つめていた]


―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で―

[死んだのだ、と男は思っていた。
 ベッド回りのカーテンを閉ざし、虚ろな瞳で揺らぎを見つめる。
 遠くに感じる白布を網膜に写し込みながら、死んだのだ、再び思う。
 ダンプに撥ねられた代償は、多大な後遺症を男にもたらした。
 T7胸髄損傷。それは、戻ることのない下肢機能の喪失。
 豪快なリフティングも、打突における踏み込みも、ただごく自然と歩くことすら、もう叶わない。
 力に過大な信頼を、過信を抱いていた男にとっては死の宣告も同様で。耐えがたく。堪えがたく。
 けれど、自死など決してできない。そんなことを行えば、耐えきれずに『死んだ』と嘲笑う奴らが、きっといる。
 絶望に打ちひしがれながらも、なお灯るつまらぬ自尊心。
 同時に、そんな内心を、まだ、彼らの故郷へと隠居してはいなかった両親にも、リハビリをすすめる医療従事者にも吐き出すことができなくて。吐き出す奴らは弱者だと、いまだに思い続けていて。
 『死んだように』の言葉に相応しく、ただ食事を摂取し排泄し、整えられた環境の中、浅い惰眠を貪る日々を過ごしていた。
 壊れた心と、体のままで]


[そんな日々をどれほど過ごしたことだろう。
 ある日、男のもとに妙な闖入者が訪れた。
 無気力に見つめるカーテンが小さく揺れたかと思った瞬間――――。
 ベッドの上に、男の胸に、その来訪者は飛び乗っていたのだった]

 ね……こ……?

[白い毛並みがシーツの色と混ざりあい、男は思わず目をしばたたせる。
 なぜ、こんなところに猫がいる?
 ここは、入院患者の集う大部屋であったはず……。
 その疑問に答えるように、詫びを入れながらカーテンを開けた老人を見て、今度は目を見開いた]


 ティモシ…………先、生

[見つめる先にいた人物は、高校時代の恩師、ティモシー。
 そうだ。彼はあの頃から老人だった。
 印象こそ薄かったが、気弱ながらも優しくて、だから、男が心の中では見下していた教員だった。
 ティモシーは男のことを、すぐに思い出してくれた。
 ヤチグサさん、と笑いながら語りかける彼のくりくりの瞳が、嬉しそうに細まっている。
 どうやら、彼が顧問している生物学部の学生が、体調をこじらせ入院してしまったらしい。
 猫がとても好きな子だから、連れてきたら逃げられちゃった。
 そう言って微笑むティモシーの顔は、男の容体も、そばに置かれた車いすにもまったく頓着した様子はない。
 それで、ヤチグサさんは、どこか悪くされてしまったんですか?
 かつての教師は、制服を着ていたそのままの頃と同じように、下肢不随の男に問いかけたのだった]


[なぜ、彼に全てを語ってしまったのだろう。
 なぜ、辛い心情も吐露したのだろう。
 べったりとお節介を焼かす相手を、鬱陶しく感じるのは男も同じ。
 けれど彼は、こちらへの関心もそれほど強くなく、微かなつながりを持った『他人』。
 そんな絶妙な距離感が、心地よかったからかもしれない。
 全てを吐きだしきった時、空虚な男の胸には確かに、淀んだ何かを排泄しきった、わずかな充実感に満たされていたのだった]

 俺はもう、終わりだ。
 こんな体になってまで、生きている価値なんざ、ない……です。

[久方ぶりの慣れない敬語を交えたのは、いったいどんな心境の変化か。
 ティモシーは、違う、とも、そうだ、とも言わなかった。
 ただ、うんうん、と頷いていた挙句に、うーん、と一人悩みこんでしまっただけだった。
 胸の上にいる猫は、つまらなそうに欠伸をしている。
 そんな1人と1匹の様子に、思わず頬が緩みかけた瞬間、思わぬ言葉が、男に告げられたのだった]


 …………は?
 え、えぇ。確かに、やりはした、が。
 きょ、教師、だ、で、ですか? あの教育実習なんて、ただの気まぐれ……
 ……本気で、この、俺が?

[ティモシーはにっこり笑いながら、迷いなく男に告げてくる。
 確かに、教育実習は行った。ただ、それは公務員試験の面談において、プラスになるかと思っただけのこと。
 本気で教員になるつもりなど、微塵もあったわけではない。
 けれど、語りだしたティモシーの熱は、収まらない。
 学園が最近、バリアフリー回収を行ったんです。
 せっかくやったのに、効率的に使ってくれる人がいないと、もったいないじゃないですか。
 来てくれたら、嬉しいな。
 だってね、あなたがその障害を乗り越えて、たくましく教壇に向かう姿は、生徒たちにも希望与えてくれるんじゃないかと思うんだもの。
 いいじゃないですか。やってくださいよ。
 動物、好きだったでしょう? 学園だったら、猫、いるよ]

 は、ははは……。


[ティモシーへの答えを保留にしたまま、男は小さく笑いだす。
 目元に、うっすらと涙をためて。
 新鮮だった。下肢不随だなんだの事情には、変な気後れは一切持たず。
 ただ、まるで思いつきのままに、無邪気に誘い込む存在が。
 リハビリもまるでやらない己が、当然そうなるかのように、彼の言葉には迷いがない]

 気が向いたら、考えてみ……ま、しょうか。
 俺みたいなムサイ男が教師になったら、生徒が可哀そうかもしれませんけどね。

[本当に、『希望』なんて与える力があるかどうかは分からない。
 けれど、強者としての力を失った己が、かわりそれを手にすることができたなら。
 『死んだ』ままの今よりかは、少しはマシな生き方ができるのかもしれない。
 単なる気まぐれだったのかもしれないけれど、男は新たな生きがいを持つとともに、誘ってくれたティモシーに対し、大きな恩義を感じていた。

 『車いすの教師』が学園に舞い降りたのは、それから1年後のことだった]

―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で・了―


―食堂の扉を出て―

 あなたは、あれから何代目になるんでしょうか。
 あなたのご先祖様は、俺がこうして教師となる、ちょっとしたきっかけを作ってくれたんですよ。
 感謝、しています。

[猫を抱きしめながら、記憶の蓋をそっと閉ざした。
 男にとって、誰かに語るに値する話など、これ以上はきっと出ない。
 ただ、死してなおこう思えるのは、幸せなことではあると思う]

 ……この学園に、これてよかった。

[遠くから聞こえる銃声が、存在なき男の鼓膜を刺激した。
 そうだ。志半ばで倒れようとも、これてよかった、この気持ちに嘘はない。
 ならば、己は行かなくては。この場には、男にそんな思いを与えてくれた、学園のみんなが待っている。
 あの世の猫を抱き、あの世の熊を引き連れ。
 男は音源の方へと向かって、歩みをすすめていったのだった**]


― いつか ―

[辺りは暗く、体は鉛のように重い。白い影がそこら中にちらちらとうごめいているように見える。まだはっきりしない頭で、ぼんやりと考える。あれは、いつ、どこだったっけ。誰と一緒に、いたんだっけ。しばらくの間、記憶の片隅を探って]

……あーあ。

[長い沈黙の後、ぼそりと呟いた。]


そんな思い出があったら、よかったのに、なあ…


[そう、本当は気づいていた。それは訪れなかった、ほんの少しの未来の記憶。
涙は、もう流れない。淀んだ沼のように、ただそこにとどまっていた。**]


メモを貼った。


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