151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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[アーサーが足を向けたのは学術区。 この身体は、いくら馴染んでいても仮宿だ。
脳波調整のため、とかなんとか。ともかくメンテナンスをしてくれる専門教員がこのヘスヒデニスにはいた。 その部屋が、例の実験室からほど近いのが、大変に問題だったのだが、それはもうすぐ、過去の話となる]
(1) 2015/03/04(Wed) 00時頃
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― 学術区の一室で交わされた会話 ―
―――準備は完了した。移行のため、君はコールドスリープする必要がある
まだ課題を完了していない 貴重なデータを得られそうだ
―――あれほど、切望していたくせに。 ―――まあいい、いつでも声をかけてくれ
―――ただし、なるべく早く。
すぐに済ませるさ ……ここからが、本番だもの
(12) 2015/03/04(Wed) 00時半頃
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[アーサーの本体は、れっきとしたヒトである。 まだ若かった彼は、生まれた星を飛び出し、 異なる文化を持つ者との交流を夢見た。 そのためには、長期宇宙航行が不可欠であるが―― 悲しいかな、彼の身体は それに耐えうる強靭さを持ち合わせてはいなかった]
だからといって、猫の身体とはねぇ……
[身体を作り変える間の、意識の仮宿。 それが、研究者のペットであった、この猫である。 雄の三毛猫がどういうものか、アーサーは知らない。 猫に愛着もないし、あったとしてもこんな可愛げのない猫はごめんだ、と常から鏡を見る時は考える。
鏡は、毎日見ていた。 部屋にある鏡の前、椅子に飛び乗って、確認するのだ。 これは自分の身体ではない、と]
(13) 2015/03/04(Wed) 01時頃
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[課題はもうすぐ完成する。 過去と未来を繋ぐ、言葉の集成。
その一片になり得る、かえってきたボトルシップ。 その文章を目の前に浮かび上がらせ、鼻先でつつきながら (読む、という仕草だ。弄んでいるわけではない) アーサーは再び歩み始めた。 急がなければ、また実験室に連れ込まれてしまう。 それだけは避けなければならないのだ**]
(22) 2015/03/04(Wed) 01時頃
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― 学術区 ―
[猫は歩く。 時折欠伸をもらしながら――これはさきほど施された処置のせいかもしれない。ヒト風にいえば"疲れている"――歩いて、階段を下りて、やがて見つけた影に、手の代わりに尻尾を揺らして挨拶をした]
やぁ、フィリップ ……いやすまない。 何処かへ行くなら引きとめはしないよ
[何かを決めたような、そんな表情に見えて、彼の周りをくるりと歩くと、そう告げた]
そうそう、卒業前に言おうと思っていたことがあってね
―――…俺を煮干で釣るのはやめてくれないか、ってね
[猫ではない、と言い張っても、この個体の五感やらは正しく猫に酷似している。煮干の香りとか、その味を思い出しての唾液とか、諸々の反応がアーサーには都合がよろしくなかった。 きっぱり、伝えたところで、彼がそのまま何処かへ向かうなら見送り、暫くは木々生い茂る影で、欠伸がおさまるまでじっとしていることにした]
(67) 2015/03/04(Wed) 22時半頃
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― 学術区、フィリップと ―
どこからどう見ても大丈夫ではなさそうだが
[フィリップの隣に座り込み、同じ高さに座れば自然と見上げる格好となる。のぞき込めば、もし彼が焦りを隠そうとしていたとしても、それはわかってしまうことだろう]
俺のはね、一度提出して ……うん、また新たなデータが入ったから少し訂正したところだ
荷物は特にないがね
[この身体にそう多くのものは必要ない。 身辺整理はしなくてはならないが。 実際移行作業にうつれば周囲のことは何もわからなくなる]
(124) 2015/03/05(Thu) 14時頃
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[続けられた内緒話には、こちらも耳をそばだてて。きっとフィリップは身を縮めただろうから、此方は伸び上がるようにして聞いていた]
ふぅむ、それは……
[ピンク色の鼻をひくつかせて、考え込むそぶり。 さて、自分に出来る事はなんだろうか、と]
(125) 2015/03/05(Thu) 14時頃
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しかしなんだってこんな…
ああいや、君は悪くないよ きっとあの教師のせいだろう
[そう言って、立ち上がったフィリップを見上げた。 ミルフィには内緒に、と言われれば頷く。 女性に弱みをさらすのは難しいことだ。 よくわかる、ともう一度頷いた]
(126) 2015/03/05(Thu) 14時半頃
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[やがて上から、フィリップの手がおりてくる。 何か良い匂いのするものをのせて]
だから俺は猫ではないと…
[鼻がむずむずする。 茶色いものが目に入った瞬間、くしゅん、とひとつくしゃみをした。 カツオブシというものはふわりと舞い上がり―― 思わず口を開きおいかけた、アーサーの口元に舞い降りた]
……悪くないが、猫扱いはするな でないとさっきの話は、な
[少しだけ悪い顔で笑って、アーサーはフィリップを見送った**]
(127) 2015/03/05(Thu) 14時半頃
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[フィリップを見送り、アーサーは再び香箱を組んで、欠伸をした。 猫が冬眠などするわけもないが、なんだかやけに眠たい。 コールドスリープに入る時もこんな感じだろうか、と考えていると]
……む、さっきぶりだな 安心しろ、俺は風邪をひかん と、思う
[さっきフィリップが座っていた場所に座ったミルフィを見上げる]
なんだ ……君も何か、悩み事でも?
[そう、首を*傾げた*]
(128) 2015/03/05(Thu) 18時頃
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この身体は結局人工物だ 風邪をひく、なんてデリケートな機能がついているかは 俺も知らない
[前足の毛並みを舌で整えつつ、 そ知らぬふりをして、ミルフィの様子を伺った。 なんとも、なめらかではない言葉の運び。 ごまかしているような……でも嘘はついていないような? 締めくくられた笑顔に免じて、ここは追求しないでおく]
俺に悩みを話して解決するかどうかは知らんが まあ、口にするだけで整理されることもあるだろう
[そうして、暫くは口を噤む。 彼女が口を開くなら、それを聞くだろうし もし沈黙がかえってくるなら、それも心地よいBGMとして アーサーはただ、その場にありつづけるだろう]
(140) 2015/03/05(Thu) 23時頃
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[暫しの沈黙の後、紡がれた言葉は、彼女の心中を少しだけ、曝け出すようなもの。 アーサーは迷うように、ざらついた舌で鼻を舐め――見た目よりも結構な集中力を必要とする――ややあって口を開いた]
自分の身体だって、知らぬことばかり 心だってそうさ 俺は ……自分が何を望んでいるのか、何に向いているのか まったくもって、理解しちゃいない
―――…君だけじゃないさ
[慰め、ではないと思う。 ただ内心を吐露しているだけだ。 今はただ、元の身体に戻るという目的がある。そしてそれはもうすぐ叶いそうだから、だから、次にどうすべきか。 実はまだ、何も決まってはいないのだ]
(149) 2015/03/05(Thu) 23時半頃
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[当初の目的である異文化交流は、このヘスヒデニスでもある程度は果たした。次のステップに移るとして、具体的にどうするのか。 何が、出来るのか。
決まってはいない。 先は見えない。 だからこそ、不安で、そして楽しみでもあった]
ただひとつ俺が自信を持っていえるのは 君の書く小説が好きだ、ってことだけで
……だから、なんだ、って話だけどさ
[慰めではない。 そう思ったけれども、本当は少しでも慰めになれればいい、とも考えている。 落ち込んだ声は聞きたくないのだ。 なんとなく、悲しい。 ―――違う。 はっきりと、悲しい。に、なってしまうから]
(151) 2015/03/06(Fri) 00時頃
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