82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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人
狼
墓
少
霊
全
…………。
[同じようでいて、膜に包まれたような世界で。
薄れた色彩の村の中、男はただそこに立ち何を思うか。]
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―→ キリシマとトルドヴィンの家 ―
[まっとうに修行に励んでいた頃より、 この数日、足繁く通っている気がする… …などと思いながら歩む、師の家へ向かう道。
眠っている間にすっかり空は夕日に染まり、 やけに冷たい夜の気配が押し寄せていた。
森からの風に頬を撫でられ、身震いを一度。
寒さを感じたからという事でも無いが、 隣を歩くドリベルの手を握ったまま歩く。
辿り着いた師の家。 午前中にしたように、扉を3回叩いた。 トントントン。]
(9) 2013/05/15(Wed) 00時半頃
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[中からのキリシマの声を聞き、 無遠慮に扉を開けて中へとおじゃまします。
トルドヴィンが気配などを察知して 出てきてくれるようなら、 《おじゃまします。こんばんは。》と。
実は我が家を出る前に あらかじめ板に記しておいた常套句だ。]
《先生。 ごめん。納屋かどこか。貸して。》
[これは新たに書き加えたもの。 師に言葉を見せて、軽く頭を下げた。]
(18) 2013/05/15(Wed) 00時半頃
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《いい匂い。
ドリーもご馳走になっちゃいなよ。 ドリーの分、何も作ってないでしょ。
いい ?》
[先に書いた文章(>>18)は消して、 その上へ書いた文言をドリベルに見せ。
末尾の質問は、キリシマへ向けて。
少し、挨拶も兼ねてそういったやり取りを。 それから、手招くキリシマの元へ。 ドリベルが用意してくれた食事と板を持って。]
《ひとりでたぶん、大丈夫。 先生は ゆっくり食事を。》
(25) 2013/05/15(Wed) 01時頃
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[食事のためにキリシマ家の裏を借りる。 その前に、ドリベルの傍へ行き、 髪を撫でて額に唇を押し当てた。
またあとで。という意を込めて。
これまでも、誰の前でもかわらず、 少し離れる際には頻繁に手を握っていた。 その延長にある行為。 やはり、誰の目も気にしない。]
《ありがとう。先生。》
[そう書いた板の上に 鉄製のカップ(>>35)を乗せてもらう。
そして、一旦屋外へと出て。裏手へ。*]
(36) 2013/05/15(Wed) 01時半頃
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― キリシマ家 家畜小屋の辺り ―
[少し悩んだ末に行き着いたのは、 動物の気配で他よりいくらか賑々しい小屋。
とは言え夜だ。慎重に。
地面に腰掛けて、 ドリベルが持たせてくれた料理と向き合う。
滑らかな液状になるまで 丁寧に拵えてくれたのを知っている。 心から感謝を込めて、両手を組み合わせ、 食前の祈りを。]
(40) 2013/05/15(Wed) 02時頃
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[――…涙がこみ上げた。
流し込む角度を変え、一匙の量を調整し、 何度か挑んでみるうちに 食べるものを食道に流し そのままなんとか胃に落とせるコツは見つけた。
それでも、大半は、器官に詰って吐き出した。
ほんの一口分の食を得る事が、こんなに辛いとは。
噎せて咳き込む無様な音は、 屋内までは聞こえないだろう事がありがたい。]
(42) 2013/05/15(Wed) 02時頃
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[生理的に滲む涙をぼたぼたと落として、 間違って気道に入ったものを吐き、 みっともなく食事をする。 時間をかけて。
屋内での食事が終わる頃まで時間を使えば、 匙に10杯分ほどの分量程度は 胃に収められるだろう。
まだ、最初。はじめたばかり。 きっと、うまく出来るようになる。 ならなければ。
生きるために。]
(45) 2013/05/15(Wed) 02時頃
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― 食後をみはからって。 ―
[かなりの量を無駄にしてしまった。と。 空になった器を抱え、 申し訳なさのあまり途方に暮れる。
顔を拭って、空の器を持って、 何事もなかったかのように戻るのは きっと三人の食事が終わったすぐ後。]
《ドリー。美味かった。ありがとう。
先生も。トルドヴィンも。 心から感謝を。》
[彼らへ向けて丁寧に書いた文字を見せた。**]
(49) 2013/05/15(Wed) 02時半頃
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― キリシマ家を離れる間際 ―
《うん。たぶん。ボクの勝ちだ。》
[師の声に返すのはいつもの自惚れ。 その、どこか飄逸とした態度も健在だった。 昨日までの男はまだ損なわれてはいない。
見送りに応えて《また 明日。》。
復路の道すがら一度だけ振り返り、 師の家の灯りを見つめた。
どうか彼らに穏やかな夜を。明日を。祈りを胸に。
向き直る先に在る我が家を目指して進む。*]
(77) 2013/05/15(Wed) 12時頃
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―→ 自宅 ―
[進む時はいつだってドリベルと並んで。
師の家での食事の間にも夜は深まり。 夕焼けの鮮やかさはとうに去り、 濃紺の夜空と銀月の刻。 街道に沿って立ち並ぶ家々にも灯りが。
食後にもらった小さな説教には、 何も返せずただ肩を竦めてみせるだけだった。
彼はそれを怒っているかもしれない。
繋いだ手と手の指同士を絡ませて。 隣のドリベルを顔を横目に見つめた。
今更ながら。横顔が綺麗だな…と思った。]
(78) 2013/05/15(Wed) 12時頃
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[促されるまま入浴は済ませたが。
その前に、
風呂は面倒だ、川に入るからいい、 眠りたい、眠い、寝ようよ…と。
まるで幼子のようなワガママな振る舞いでの 日々恒例のやり取りはなされただろう。 声が文字になったところで、変わらずに。]
(79) 2013/05/15(Wed) 12時頃
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[寝室に据えた蝋燭の火を吹き消した。 窓からの月明かりで仄明るい、やさしい夜闇。
揃って上がった寝台では、 今夜もドリベルの身体を傍へ傍へと引き寄せて。
寝入る際。 耳に馴染んだフクロウの声がやけに遠いことを ほんの少しだけ不思議に思いはしたが。
一抹の不安から目を逸らせ、眠った。 深く。深く。*]
(80) 2013/05/15(Wed) 12時頃
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― 明け方 ―
[黎明。粛々とした空に響く、獣の聲。
同時に覚醒めたらしいドリベルと共に、 窓辺から白む空を睨めた。
虫や鳥の動き、遠くでの家畜の嘶きや騒ぐ声… …そういったものから、 なにか良からぬ何かの来訪を感じて。
傍らのドリベルの手を強く掴み、握る。]
(82) 2013/05/15(Wed) 12時半頃
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[筆談用の板は枕元に置かれたまま。
昨夜の最後に書いた、 《おやすみ。ドリー。》の文字が残っている。
言葉返す代わりに頷き、手を引く。
無意識での無音の歩行を超え。 意図的に作る慎重で素早い動きは 獲物を見つけた深夜の森でするような。 用心深く仕事を進める最中のような。
そのまま、不穏な気配の元を探し、 家の裏手の小路から 墓地・礼拝堂の方面へと向かおうと。]
(95) 2013/05/15(Wed) 14時頃
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[音声による意思疎通は必要無い。
普段から狩場では息さえ殺して動くから。 刃としてのドリベルを欲する刹那が来れば、 きっと彼は察してくれる。
そんな絶対の信頼を寄せるのも、 唯一のパートナーであるドリベルだけ。 世界でたったひとり。]
(117) 2013/05/15(Wed) 16時頃
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[状況を伝え去っていく攻芸を見送り、 一瞬、空を仰ぎ見た。
静かに張り詰めた曙の空気は透明で。
獣の息遣いや気配は感じ取りやすい。 拓けた村の中でなら、尚更。
遠吠えの聲ももちろん直ぐ様聞きつけて。 肺を患った師の身を案じて、道を駆ける。 実戦の速度で。]
(118) 2013/05/15(Wed) 16時頃
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[途中で見つけた獣は二頭。
道の片側の茂みを揺らし、 行く手を阻むよう飛び出してきた狼。 そう脅威を感じる大きさでは無いが、 二対の瞳に揺るぎない敵意と殺意が見て取れた。]
(ドリー。おいで。)
[右手をそっと差し伸ばし。 ドリベルを求める。
視線は、狼たちから逸らさぬままで。]
(119) 2013/05/15(Wed) 16時頃
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[しっくりと手に馴染む重み。
目視で確認などしなくても この空のように白々輝く刀身の美しさは 頭の中にありありと目に浮かぶ。
愛しい刃。愛しいラーマ。]
(123) 2013/05/15(Wed) 16時半頃
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[唸りを上げて牙を剥く狼の一頭に狙いを定め。 構えも無くゆらりと踏み込む一歩目の後は 空気を揺蕩うよう、 無駄の一切を排除した動きで。
威嚇の声にも怯まず、 飛び掛ってくる狼の首へ、刃を。
5(0..100)x1 〜10 :一撃必殺。 〜30 :命中。狼HP-50/100 〜60 :命中。狼HP-30/100 〜80 :掠って。狼HP-10/100 〜95 :攻撃不成功。空振り。 〜100:もう一頭に噛まれる。とても痛い。]
(124) 2013/05/15(Wed) 16時半頃
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[刃を再び、振りかざし…――
ドリベルの意思は掌から流れ込む。 独特の曲線を描く刃をどう活かせば良いのか、 彼の得た手応えや感覚、予測、判断。 時には感情も少し。
深く繋がり共鳴出来るドリベルとなら 自らの身体能力を超えて動ける。 それは他では得がたい悦びだ。 ドリベルとしか味わえない幸福だ。
今も、狼を前にして、彼の思う最善を、 この身を使って再現出来る。容易く。
だから。(ドリー。好きに動いてごらん。)
――…ドリベルに身を委ねる。]
(126) 2013/05/15(Wed) 18時頃
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(行こう……次へ。)
[どさりと落ちた狼を振り返る事は無く。 裂けた喉から流れだす血は止めどなく。 地面を黒く染めているだろう。
ドリベルの意思に寄り添い。
脚を止めずにもう一頭へ 再び振りかざした刃を向けて。
鋭い爪で地面を掻き前傾姿勢を取る狼。 今にも飛び掛ってきそうだ。]
(132) 2013/05/15(Wed) 18時頃
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[繋がる意思のままに剣を振るう。 それは自己の意思ひとつでの挙動よりも ずっとずっと自由だと感じる。
重なりあってひとつになっていると 震える心で実感出来る。 呼吸も鼓動も心も魂も。すべて。
眼前に迫った獣の爪を弾き、 反撃の一手で、狼の追撃を回避した。二度。
一旦、後ろへ飛び退いた狼は更に低く唸り、 じりじりとこちらを睨んで機会を伺っている。**]
(142) 2013/05/15(Wed) 19時頃
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[睨み合う沈黙に張り詰めていた空気が、爆ぜ。
獣の前脚から背にかけての筋肉が、 跳躍に備えた緊張に強張るのを目視で確認。
頭の中に響いた合図の声。 ぴたりと重ねた意思のままに、動く。
(……一気に。)
振るう刃は鮮やかに狼の首を刎ね。 血肉に濡れたドリベルを振り抜き、 飛び散る血飛沫の中を素早く駆けた。
その直後。 首を無くして尚も足掻くように痙攣した 逞しい前脚の爪に右腕を掻かれ。]
(167) 2013/05/15(Wed) 20時半頃
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[咄嗟に息を呑む。
10cm程に渡って傷を負った上腕から 鮮血が伝い落ちるも。
人の形へ戻ろうとするドリベルを制すように 強くグリップを握る力は、これまでと変わらない。
その力から、傷の浅さは伝わるだろう。]
(170) 2013/05/15(Wed) 20時半頃
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[裂いたシャツの袖を犠牲にして、 傷口の血を拭って応急的な止血を施す。
左手一本での作業には多少苦労したが、 新たな獣の襲来までには 再び、ドリベルを握りしめ。 問題なく迎え討てるだろう。
(ドリー。……楽しいね。)
着々と近付く魔の気配。 緊迫した状況が続いている中ではあるが、 込み上げた思いのままに語りかける。]
(182) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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[同調する胸の奥に灯る幸福感。 知らないまま、自然に頬が綻んだ。
そんな幸せを邪魔するように現れたのは、 同胞の血の匂いを嗅ぎつけて駆けて来る狼。 その駆ける速度はなかなかのもので。 先の二匹よりも更に立派な体格をしている。
(うん。 行こう。)
静かに踏み出し、走り、距離を縮め。 噛み付こうと大口開けた狼の間合いに入り込み。
身をかがめた低姿勢から、前脚を切り落としにかかる。
3 1.前脚切断成功 2.深手は負わせた 3.避けられた 4.反撃された]
(196) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[手応えは無かった。
空振った腕をそのまま大きく回した勢いで 下肢を捻った蹴りの構えに体勢は流れる。
狙うのは逃げる事に注力した狼の柔い腹。
蹴り飛ばすつもりで膝を入れたが、 獣の大きな体は、傍らに倒す程度が精一杯だ。
着地させた脚に重心をかけ、 同時に振るったドリベルの刃は 的確に狼の心臓を貫く。
全ての動作は、停止の間も一切の躊躇も無く。 ひと繋がりの流れ。]
(201) 2013/05/15(Wed) 22時頃
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[鋭く美しい刃は狼の命を絶ち。
絶命の際。 狼による最期の咆哮は悲しげに甲高く、 明け方の空を渡り、森にまで響いた。
(うん。終わった。…かな。)
引き抜いた刃に付着した血や脂を、 シャツの裾で丁寧に拭って。 そのまま刃としてのドリベルに 刃毀れや傷がないかと隅々までを丹念に調べた。]
(219) 2013/05/15(Wed) 22時半頃
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(よかった。綺麗なままで。)
[とは言え。 欠けようとも錆びようとも、 きっと同じように大切にするのだが。
人の形へと戻った彼と向き合い、 腕の傷を確かめてくれる距離の近さに甘えて ドリベルの髪へと頬を寄せた。
共闘の中で感じていた一体感は薄らいだが、 重ねた心に受けた幸いは、色濃く残っている。
髪へ摺り寄せた左側の頬の一部が、 黒く硬く変質しつつある事には気付かないまま。]
(234) 2013/05/15(Wed) 23時頃
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[「さわがしい ね」と声なき呟きを。
一際大きな獣の気配と、騒ぎを感じ。 道の先へ視線を投げた後にドリベルの顔を見る。 どうしようか、と尋ねるように。]
(235) 2013/05/15(Wed) 23時頃
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[ドリベルの手に身を委ね、 大人しくされるがままに。
頬へと伸ばされた手にも、 撫でてもらうつもりで頬を摺り寄せる。 そこに在る小さな染みのような黒は 硬く冷たく…石のようではあるが。
それを自覚する術は無い。]
…… ?
[首を傾がせ、ドリベルを見つめた。]
(259) 2013/05/16(Thu) 00時頃
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―→ 隣家前 ―
[腕の傷の事だろうか。
何について問われているのか解らず、 曖昧に肯く事しか出来なかった。 実際、腕の痛みも耐えられない程では無い。
離れていく手を取り、握って。 騒ぎの方へと向き直り。駆けて行こうか。
その間にも、頬の黒点はじわりと広がり。 知らないうちに、 耳の付け根あたりまでを侵すだろう。
隣家前での騒動を遠目に見つけて。 大型の魔物が暴れる様より何よりも、 トルドヴィンを振るう師の姿に息を呑んだ。]
(270) 2013/05/16(Thu) 00時頃
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[戦線に立つ師の背負う空気感が好きだ。 トルドヴィンの刃が放つ光もまた、美しく。
肺を悪くしたなんて、 嘘だったんじゃないか…と。 嘘であればいい…と。
キリシマの動きに見惚れ、息を呑む。]
… ?
[「ドリー ?」と。 不意に聞こえたドリベルの声に、 我にかえって眼差しをそちらへ。
ぴし…と鋭い音を聴いたのを最後に、 左の聴覚が失せたのは、その瞬間。 密かに進行していた黒石化が鼓膜に到達した瞬間。]
(286) 2013/05/16(Thu) 00時半頃
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[それでもまだ高揚した気分に紛れて、 病の進行は微かな違和感としてしか 認識できなかった。
だから、 ドリベルの反応の意味を理解出来ない。
一体どうしてしまったのか。 彼の手を握ろうとした矢先に、 耳馴染みのある勇ましい声(>>296)が聞こえた。]
(297) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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[その声につられるように、 獣たちと対峙する師へと再び注視を。
そうだ。まだ終わっていない。
ケヴィンの声に師はどう反応するだろう。 助けが必要そうなら、 すぐにでも駆けて行けるようにと ドリベルの手を取り、引き寄せる。]
(299) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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[見つめた先から蹴り飛ばされたのは、 まさかの、哀れな、とても哀れな、狼だ。
半身を地面で摩り下ろされんばかりの勢いだ。 蹴り飛ばされた衝撃で絶命したんじゃないかと 一瞬、獣を見下ろし目を瞬かせた。
次の瞬間には、 ドリベルを握る手に力を込めて。
立ち上がり唸る獣と向き合う事に。]
(309) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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[刃へと変化する間際に落ちた声(>>308)に、 不安げに眉を寄せるものの。
まずは目先の危険を廃するに徹して。
思う様、刃を奮って狼を刻みにかかる。 蓄積された疲労のせいか、 さすがに乾いて仕方が無い喉の痛みのせいか、 先の戦闘に比べればやや動きは鈍るが。
鋭い爪で攻撃を仕掛けてくる狼の喉へと、 ドリベルの刃で斬りかかる。
3 1.攻撃成功大ダメージ 2.避けられた 3.左腕に攻撃を受けた。]
(319) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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[振るった刃は宙を切り、 咄嗟に体勢を立て直し狼を睨めるも 時すでに遅し。
眼前に迫る爪の脅威から身を退いた隙、 左肩から上腕にかけてを激しく掻かれた。
普段なら避けきれたはずだ。 些細な違和感だと侮った聴覚の不自由が、 判断を鈍らせた。
鋭い痛みに汗が滲む。]
(323) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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[後ろへ退いたらやられる。 短く息を吐き、ドリベルを逆手に握り直し。
攻撃のために詰まった間合いから、 再び狼の喉へと刃を叩きつけた。 ありったけの力で。
(乱暴に扱って ごめんね。)
胸の内ではそう思うものの、 この程度で傷付くような軟な刃じゃない。 信じて。
狼の喉が破れ血が噴出す。血を浴びて。 せっかく拭いてもらったのに また汚れてしまうことを更に内心で詫びる。]
(327) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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[地面に倒れて痙攣を繰り返す狼を、 荒く肩で呼吸をしながら見下ろした。
左腕から流れる血がほたほたと落ちる。 さすがにもう、戦える余力は、ない。
ドリベルの刀身を先にしたように清めてから、 人の形に戻ってくれと念じて。
左腕の傷の具合を確かめようとして ようやく気付く。 自らの左の指先、いつつの爪のすべてが、 真っ黒に変色して硬化している事に。
そういう事か…。 気付いて触れた左頬もまた、石のようだ。]
(333) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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[呆然とドリベルを見つめる。
程近い位置から叫ぶ声(>>326)が聞こえた。
戦闘はまだ続いている。終わっていない。 先生も戦っている。肺は大丈夫だろうか。 ドリーは傷ついてないだろうか。 黒く変色した石のような肌。 錬金術師の片方がそんな体を持っていなかったか。 狼は皆、死んだのだろうか。 喉が乾いた。空腹に胃が痛む。 ドリーは……、
一瞬、混乱に陥っていた頭に湧いた巨大な恐怖。]
(342) 2013/05/16(Thu) 02時半頃
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|
[共鳴で感染する病。それなら……まさか。
ドリベルの体を引き寄せ、体を必死で弄る。 どこかに異変が無いか。まさか。まさか。
(ドリー。ドリー。そんなのは、絶対にイヤだ。) 叫びたいのに声にならない。
大丈夫だよね ?と問いかけるように ドリベルへと向けた顔は、 今にも泣きそうに歪んでいる。**]
(343) 2013/05/16(Thu) 02時半頃
|
|
[触れたドリベルの背の一部分に 異質な感触を見つけてしまった。
服の上からでも解るほど、硬く、冷たく。 自らの頬の手触りと同じく。石のよう。 そこを繰り返し、執拗に撫でる。
その動きが、彼に伝えてしまうかもしれない。 彼の身にも降りかかった厄災を。]
(ああ ドリー。どうして…。どうして、)
[絶望に押し潰されそうな心地で 薄く涙の滲む双眸で見つめるドリベルは どうしてか、微笑っていた。
どうして。]
(368) 2013/05/16(Thu) 08時半頃
|
|
[そのままドリベルの動きを 押し黙るまま目で追っているうちに、 ケヴィンの身に起きている状況も知る。
傍へ行き、何か言葉を交わしたかったが、 あまり人に会うに適した面構えではないだろうと 左頬の硬化部分を、 同様に冷たくなりつつある左の指で撫で。
そもそも、言葉を交わす術はとうに失われている。
その場から、ケヴィンの無事を祈った。]
(369) 2013/05/16(Thu) 08時半頃
|
|
[頷いて。 引かれるままに、我が家へ帰ろう。
戦闘は鎮まり、皆、それぞれの事に忙しいだろう。 その間に、誰にも会わずに帰るつもりで。 万が一だが。接触によって病をうつすわけにも行くまい。
これ以上の悪い自体を引き起こすのはごめんだ。
あの巨大な魔物から師が護った村だ。此処は。 …実際には、 子牛のついでに護られた村かもしれないが。*]
(371) 2013/05/16(Thu) 08時半頃
|
|
― 自宅 ―
[朝陽に明るむ村に背を向けて。
ドリベルと向かい合わせに立ち尽くし。
ふたりの間に吹き抜ける風を感じ。 遠く近くからの朝の鳥の声を聞き。
微かに震えた唇から細く息を零し。
健全なままの右手を結び、解いて。
そっと、首を横に振った。 密やかな問いかけの答えは、否。]
(433) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
|
|
[背後に扉が閉まる音を聞きながら、 一歩分だけ前に居るドリベルの腕を掴み。
腕の中へと引き寄せて、抱擁を。
「ただいま。おかえり。」と言ったら、 もうすっかり日常に戻った気分になった。 声は無いままだが、きっと伝わるだろう。
まずは枕元に置いたままだった 板とチョークを取りに行こう。
昨日交わした約束は今もそこに。 指先で、その文字を撫でて。]
(434) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
|
|
《今日は 何をしようか ?
散歩へ行くのは、もう少し暖かくなってからね。
他に 何かしたい事は、ある ?》
[寝台に腰掛けて、言葉を綴って見せた。**]
(435) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
|
|
[知らない間に 驚くほど硬く冷たくなったドリベルの体を、 強く強く抱きしめた。
命が失われつつあるというのに、 心に、悲しみは響かない。 ドリーが愛しくてたまらない。ただそれだけ。]
《シーツの洗濯は 危険だし。 また、やられたら 次は怒ろうか。少し。》
[隣家の乱暴な稽古についてを笑い、 ありがたく傷の手当てを施してもらう。 もちろん、言われるままに手伝いにも励む。
いつもは染みてたまらない傷薬を塗られても 左腕はもう既に何も感じなかった。]
(458) 2013/05/16(Thu) 20時頃
|
|
《なら。こういうのは どう。
簡単でも良いから、食事の支度を。 今日はまだ 何も食べてないね。
それから、出かけよう。二人で。
良い場所がある。昼寝をしよう。》
[少し悩んだ後、ごくごく日常的な会話の続きを。
もちろん、ドリベルの意向も聞くつもり。
本当は、しておくべき事はたくさん在る。 状況を打破するためにまだ足掻けるかもしれない。
けれど願いは反して。 一緒に穏やかに過ごしたい。最期の一瞬まで。 これまでのように。これからもそうであるかのように。]
(459) 2013/05/16(Thu) 20時頃
|
|
[不意に、戸口を叩く音。その次に声。
ジェームスの来訪を知り、 一瞬の躊躇いの後に扉を開けに向かう。 ドリベルと並んで。
両足と右腕はまだ機能を保持している。 普段と変わらない素振りで。]
《ジェームス。おはよう。
お姫様(その上に打ち消し線)トレイルは 一緒じゃないの?》
[揶揄の言葉を交えた一文は、 玄関口で傍の壁に半身を凭せかけ書いたもの。]
(467) 2013/05/16(Thu) 21時頃
|
|
《そう。いい場所。 森の奥。立派な鳥もたくさん来る。 これからは一緒に行こう。》
[《密やかな水浴びに使っている滝の傍。 村の面々にはもちろん会ったことが無い。 邪気の強い魔物も寄り付かない、澄んだ場所。》
ジェームスを迎え入れる間際、 拗ねた様子のドリベルの頬を右手で撫でてから そういった説明を提示する。]
(472) 2013/05/16(Thu) 21時頃
|
|
[ジェームスの影にトレイルの姿を見つけ。 ついついとまた額を突いてやろうか…と、 思ったけど 止めた。
彼を眺めて、浅く右に肩を竦ませてみせる。
それから板面に新たな文字を書き。 ジェームスとトレイルふたりに向けて。]
《 やっぱり嬉しかったよ。 嬉しいの先にあったのは、たぶん愛ってやつ。
トレイルはどう ? 何かを見つけた ? 》
[ジェームスは何の事か解らないかもしれないが。 トレイルはどう反応してくれるか。
何にせよ、きっと、笑った。]
(475) 2013/05/16(Thu) 21時頃
|
|
[病については、 問われても何も書かなかった。
左頬から耳、眦から瞼、左上腕、左の眼球の端… 左半身に現れた黒石の異常さは明らかで。 それが時折、ピシリ、と音を立てて拡がる。
動く事にまだ不自由は少ないが、 確実に、死に、病に、取り込まれつつある。
副作用が出ても、侮るなかれ、と。 ただ黙って彼らに注ぐ眼差しで訴える。
彼らの無事を願って。]
(481) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
|
|
[伝えたかった事、尋ねたかった事、 言葉を受け取ってくれたトレイルに頷き。
新たに書き添えるのは、短く一言。]
《葡萄と桃がいい。》
[この案件については 実情はどうなっているのか解らないが。 トレイルなりの葛藤や考えは多々あるのだろう。 生きて、見つければ良い。生きて。
握られた右手を、握り返した。 特別なにも変わらない。いままでと同じ力で。]
(500) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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……ペラジー。
[人の思いに押しつぶされそうになっている弟の肩を抱こうと手を伸ばし、しかし蜃気楼を掴むかのようにそれはすり抜ける。
泣いている時も、震えている時も、何度も繰り返してはもう届かないのだと思い知らされる。]
お前が悪いんじゃない。
[謝る必要なんかないと、繰り返し。
近くても遠すぎる距離に目を伏せた。]
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[間近から聞いた声(>>502)に、 右手の指先がヒクリと跳ねた。
そんな一瞬の躊躇いの後に書いた文字は ほんの少し震えているが、 それを隠すように大きく強い筆圧で書かれた。]
(505) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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[動きが鈍い左手で板を支え、 右手でチョークを走らせる。
そんな動作さえ、難しくなってきているのは、 まさに艷やかな黒玉と化した左の眼球が いよいよ視力を失ったから。
額もまた、石の硬さで。 トレイルの指の温度は感じられなかった。]
《 勝負の続きは、いつか、また 》
[右手で拳を握り、トレイルにもそうさせ、 拳を付き合わせた。]
(512) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[去り際のトレイルがドリベルを抱き寄せ 何やら内緒話をしているようで。
普段の光景ではあったが、なんとなく、 右手でドリベルの腕を掴んで。 自らの片腕の中へ抱き寄せて。
彼らの距離を引き離した。 「ドリーはボクのドリーだから 触っちゃダメ。」 とでも言わんばかりの露骨な態度で。]
(513) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[無事にドリベルは奪回できたようだ。
もう右腕の内側から 彼を出さないでおこうと密かに決意しつつ。
そうなると、 トレイルとジェームスの背後から聞こえた チアキと攻芸の声に文字を返せない。
仕方がないので、 不慣れながら精一杯の笑顔を作って 「いらっしゃい」と唇を動かして見せた。]
(518) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[不思議そうな眼差し(>>519)に、 まだ動く右の瞼だけを僅かに細めた。
抱いた体の硬さが増している。 死の切迫に騒ぐ胸が 締め付けられるように痛んだ。
受け止める重みを、しっかりと支える。 少しでも安心できるように。 怖くないように。]
(526) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[鍋が落ちて砕ける音(>>525)に、 右肩を竦ませて少し驚いた。 右目を瞬かせて。
「また こわした。かたづけ よろしく」と、 二人へ向けて音の無い言葉をかける。
次にやったら叱ろうか…と相談していた通り。 シーツでは無かったが。
ドリベルが日々掃除してくれる 大切な我が家の軒先を汚したのだから。 叱っても良いだろう。
チアキを揶揄するいつもの調子で。]
(532) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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[チアキの痛々しい様子にも動じない。 おそらくは獣との戦いで受けた傷だろう。
戦の傷は恥と思うて精進を。
いつか、どこかで、誰かさんに聞いたような。 そんな言葉を思い出し。
白狼の巨体に対峙していた師の背中を思い出し。
今はただ、雛鳥の成長を願おうか。]
(538) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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[片付けようとする攻芸に少し、笑って。 素直に片付けを快諾するチアキに、 「いいよ。あとで しておく。」と。
結局は許してしまう。ドリベルの予想通り。
(そうだ。食事だ。)
チアキの言葉(>>539)で、思い出した。 いつものように静かな食卓で向き合って食事をして いつものようにふらりと出かけて 手を繋いで昼寝をして そして明日も同じように…――、
そこまで、考えて、思考を止めた。
ドリベルの顔へと視線を落とし、手を握る。]
(543) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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[何やら泣きそうな面構えのチアキを見て、 ドリベルを抱いていた腕を少しだけ解いて。 板にチョークを走らせる。]
《チィ。いいと思うよ。 泣きたい時は 泣いても。
涙の止め方さえ 覚えておけば。 食事、楽しみにしておく。豆食べたい。》
[見せる言葉は、やっぱりあくまで、 日常そのもの。]
(545) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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《うん。ちょっと。遠いかもしれない。
ごめんね。 連れて行って あげられない。》
[抱えて歩くのは難しいかもしれない。 脚と右腕に不安は無いとは言え、 短い時間で随分と不自由が増えた。
森を歩くには、もう遅すぎる。
板に筆記する右手が震えた。 不意に、涙が滲む。]
(549) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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[濡れた右目を強く瞑って、堪え。
攻芸の背を見つめる。 彼はきっと言葉交わさずとも、ただ、観て。 察し、理解し、怯え、何かと戦うんだろう。
チアキを護るために。 そんな予感があった。
彼らにも、災いが訪れなければ良い。 心から願い、見送った。]
(552) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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[緩く首を横に振る。
顔の半分を覆った黒石は、 もう半分へと侵食するより先に 脳を部分的に蝕みつつある。
心地良い眠気を感じる幸福感に近い感覚。
再びドリベルを抱き寄せ。 彼の体を支えて、寝室へ行こうと。誘う。]
(558) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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[玄関の扉を閉めてしまえば。
屋内にはふたりきり。 一緒に過ごすようになってから ずっとふたりで暮らしてきた家。大切な。 ささやかな幸せに満ちている家。愛しい。
寝室。寝台にはまだ新しいシーツ。
そこへドリベルを座らせて。 まだ微かに感覚が残る頬へと触れてくれる唇。
微笑って、ドリベルを強く抱きしめた。]
(563) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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[夜が更けても、ずっと 寝台の上で寄り添って過ごそう。
文字が書けるうちは、 ぽつぽつと言葉を交わして。
キスをして、抱きしめて。ずっとずっと。]
(566) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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― 枕元の板に遺した独白 ―
[翌朝。砕けた黒石の破片が 窓からの光に煌めく寝室に残っているのは 板にチョークで書かれた歪んだ文字の連なり。 その上に大きく「×」の形に線が引かれている。]
《 錬金術師の片割れが病に罹ったと聞いた時 それがドリーじゃなくて本当に良かったと ボクはとても安心した。 安心の対価に何かを失った人たちを見た時 それがドリーじゃなくて本当に良かったと ボクはとても安心した。
その時のボクは とても浅ましい顔をしていたと思う。
ごめんなさい。懺悔します。 》
(569) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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《 ボクはもうすぐ死ぬようだ。 ドリーと 一緒に。
ボクが死んだ後に生き続けるドリーを 少しだけ悲しいと思ってしまったから。 ドリーを遺して死んでしまうボクを とても悔しいと思ってしまったから。
そう思った時にはじめて ドリーがボクの大切な人なんだと気付いたよ。
幸運だね。気付けたんだから。
だから ボクはドリーの手を握って逝くよ。 どこまでも いつまでも 一緒に。
さようなら。ありがとう。 》
(570) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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― 枕元の板に遺した書き置き ―
[「×」で隠滅しようとした痕跡の残る文章の傍に、 先の文章と同じ筆跡による文字が書き足されている。
こちらを読め、と言わんばかりに。大きく。]
《 眠い。眠る。起こさないでね。 》
《 追伸 先生。やっぱり強いね。格好良かった。 》
(571) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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[ドリー。ボクのドリー。
繋がる手に残る僅かな体温。 ドリベルを抱きしめたまま、目を閉じる。
触れ合う箇所に感覚は薄いはずなのに ひとつになってしまったような 何よりの幸福を感じる。
そのまま。 意識が途絶える瞬間まで。 命が途切れる瞬間まで。
おやすみ、ドリー。愛してる…―――**]
(580) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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