人狼議事


268 オリュース・ロマンスは顔が良い

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 黒い取引先 アリババ

── 二週目の、ペルセウス・マーケット ──

[そう言われてみれば、そうだった。>>2:277
あの時は必死だったから、と自身に言い訳しかけて。
もし今日の彼もそうだとするなら、なんてのはさすがに自惚れ過ぎだろうか。

深めにかぶった帽子の下、少し照れくさそうな笑みが口元に浮かんだのは、そんな理由。]

 いい名前だね、そこにしよう。
 いっぱいだったら、他の店を探せばいい。

[海の寝どこ、なんとも港町らしい名前に頷いて。>>2:280
さて歩き出そうとする彼を、引き止めた。]

(4) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 ああ、この街に運ばれてくる途中で
 止まってしまったらしい。

[たまに彼は、目が口よりも物を言う。>>2:285
尋ねる視線に肩を竦めながら。]

 直るかはやってみないとわからないんだけど……
 さっきから、気になってしまってね。

[わからないのに余計な荷物だと思われるようなら、諦めようと。
しゃがみこめば、白手袋の左手を伸ばして置時計を撫で。

もう一度彼を見上げて、どうだろう、と問いかければ。]

(5) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[目を輝かせた。>>2:287

 いいのかい。

 水か……大雨の中とかはさすがに不味いだろうけど、
 雫がかかるくらいは大丈夫だろう。
 でもそうか、持っていくには袋が必要だな。
 それもどこかで調達しないと……、セイルズさん?

[ごそごそと何かを探す仕草に首を傾げて見上げたなら、差し出された袋。
有難く受け取ろう。]

 ありがとう、借りるよ。

[荘と決まれば、早速店主と値段交渉を。
少し安く見積もってもらい、ほくほく気分で袋を右手に持てば彼に先導される形で歩き出そうか。]

(6) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[少し前を歩く後頭部で、少し赤味がかった茶色の髪。
風に揺れる毛先を何気なく見つめて、触れたらどんな感触がするのだろう。
なんて考えていたら、徐に彼が振り返り、小さく心臓が跳ねた。

目が合えば、少しだけ帽子をずらして染まりそうな目元を隠しながら。]

 あ、いや…… 野菜とか買うってことは、
 セイルズさん料理ができるのかい?

 いや、俺は料理は全然だめでね。
 パンをトーストするくらいはできるんだけども
 それでもたまに焦がしてしまう。

[まあ大体、焼いてる途中に別のことに気を取られてしまうのが原因である。
時計修理以外のことができないと暴露してるようなもので。
面目ない、と呟いていたら。]

(7) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[謝られて、目を瞬かせた。>>2:288

 先週のことは全然構わないよ。
 珍しい君がたくさん見れたから、得した気分というか。

 だから……──
 

(8) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[人混みに押されてよろけた彼に、思わず左手を伸ばす。]

 ……おっと。
 さすがに人が多いから、気をつけないとな。

[支えるように腰に触れれば、思いの外距離が近くなって。
一瞬頬を、茶色の髪が掠めた。

思わず足を止めそうになれば、今度は自分まで人にぶつかりそうになって。苦笑しながら、そっと彼から手を離そう。
顔を上げれば、見えた店の看板を指差して。]

 ああ、ここだね。
 結構遅くまで営業してるんだな。

 ……ペット同伴でもいいのか。

[布越しにも熱かった体温の名残に、左手をそっと握りこみながら。気を逸らすように、店前のテラス席で足元に猫を侍らせている客が見て、こぼした感想。>>2:290
忙しそうな店員を呼び止め、二人、と告げて入れそうなら店内へ。*]

(12) 2019/08/01(Thu) 00時半頃

黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 00時半頃


黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 01時半頃


─0時過ぎ─

[途切れない夜の侭に日付だけが変わる。
深藍の空には星。先週よりも増えた流星が、背中を押すように降ってくる…ひとつ、ふたつ。]

 …ッと こっちか…?

[生魚の入ったビニール袋をぷらぷらと引っさげて。
今まで足を踏み入れたことのない店の裏手に回る。

細い石畳の道がほんのり街灯に照らされている。
人通りは殆どなく、マーケットの喧騒が嘘みたいに…此処だけは時間を切り取られて静寂と落ち着きの中にある。
息遣いさえも伝わってしまいそうな、ひっそりとした小道を奥に10歩ほど。



其処に、────彼が居た。]


[オレンジに近い赤毛が暗がりの中の街灯に縁取られ、明るい店内で見るよりも仄かに淡く。
ラフな普段着にリュックという出で立ちは、普段の制服姿よりもずっと年若く感じる。
初めて見る私服姿は、プライベートを垣間見た心地になって。少しだけドキドキした。

が何かを放り投げる。
弧を描いて前方に落ちたそれを猫が咥える。
ムシャァという咀嚼音。
そして。]

 …ン? べたべた… が、なンだって?

[よく聞き取れなかった言葉を訊ねる台詞を口にしながら、待ち人のいる奥へ向かう。]

 あーーー  …お待たせ?

[こちらは先程と格好は全く変わらない。オール私服。
ビニール袋を持っていない方の手を、挨拶するようにゆると挙げた。]



 お。ブチ猫じゃン。
 おーおー 食ってるくってる。

[ニヤニヤ笑いながら、魚肉ソーセージをぱくつくブチ猫を観察する。自分のあげた餌ではないものを食べている姿を見るのは、ちょっと新鮮だ。]

 餌やるってこたァ…
 アンタも猫好き?

[と。そこまで口にしてから、────不意に首を捻る。]



 あーーーー  そういや、
 アンタの名前知らねェな オレ。

[あえて名前を呼ぶ関係ではなかったから当然だけど。
今は、こうして…プライベートで会っているのだから、名前くらい、欲張ってもいいだろうか。]

 オレは… シーシャ。


 …アンタは?

[小首を傾げて相手の顔をじっと見つめる。
薄い色素の髪が、さらと揺れた。**]


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黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/08/01(Thu) 22時頃


【人】 黒い取引先 アリババ

[店員にテーブル席へ案内されながら、ちらりと盗み見るのは彼の手。
変わらず身体の横で揺れるそれは。

思い違いじゃなければ、さっき。
人混みから自分を庇うように、彼も手を伸ばしてくれたように見えた。>>32
あのまま離さなかったら、どうだったんだろう。

なんて。]

 ああ。ビールで。
 へぇ魚料理か……じゃあ白身魚のフリッターと。
 チーズの盛り合わせも。

 基本的に嫌いなものはないから、大丈夫だよ。

[ビールの声に我に返れば頷いて、抱えていた時計を邪魔にならない場所へ置き。帽子を脱いだ。]

(80) 2019/08/01(Thu) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[ここまでくる間。人混みの途中からぶつけないよう袋に居れた時計を右腕で大事に抱えていた。
気になっているものを買うことができたことが嬉しいのは勿論だけど。

いつも時計のことばかり、とか呆れるでもなく。

寄り添うように促してくれた、彼の言葉が。当然のことのように、やってみるべきだと後押ししてくれたことが嬉しかったから。>>24

(81) 2019/08/01(Thu) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[思い出して、口元を緩めながら。
彼と合わせて注文をすれば、程なくして届いた料理と酒。
手袋を外した左手でグラスを持てば、乾杯を。>>35

バターの香ばしい匂いに食欲をそそられながら。
自分もフォークをとれば、添えられたバジルソースにフリッターをつけて放り込む。
じゅわ、と旨味が口の中に広がった。]

 ほんとだ、これは美味い。
 揚げたてなのもあるけど、塩加減とソースが絶妙だな。
 こっちのチーズも……

 ──…ん?
 不思議な気分って、どうしてだい。

[グラスを傾けながら、彼を見る。
外が暑かった分だけ、冷えたビールが美味い。
喉を通り抜ける爽快な苦味に後押しされ、すぐに一杯目は空になった。]

(82) 2019/08/01(Thu) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[店員に二杯目のビールを頼み、受け取りながら。
アルコールに口がいつもより軽くなる。]

 俺はね……今、すごくいい気分だよ。
 久しぶりの酒ってのもあるけど、
 セイルズさんとこうして飲めて、嬉しいんだ。

 仲よくなりたい、なんて言われたのは
 初めてかもしれない。

[かわいらしい我儘を思い返して、目を細めながら。
どうやら自分が思っている以上に、彼に好かれているらしい。

ついさっき。よろける彼を支えようとしたことで、途切れてしまった会話も然り。>>31

(83) 2019/08/01(Thu) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

香ばしい匂いに、バター味の魚も一口ほしいとねだったり。自分の皿も彼へ勧めたり。
肉より魚が好きとか、食べられるけど生玉葱は苦手とか。
美味しい料理と食欲の前に、自然と口をつくのは食べ物の話題。

そうして、二杯目のグラスが空になった頃。]

 ……セイルズさんの料理って、
 こういうものも作れたりするのかい?

 いや俺からしたら、何であっても料理ができるだけで
 尊敬なんだが……
 是非、ご馳走になってみたいな。

[珍しい君ももっと見てみたいし、と笑って付け加え。
さっきは手で覆われてしまった顔を、覗きこんでみた。

少しだけ踏み込んだ次の約束。
もし気が変わって断られても酒の席での軽口だって、今なら言えるから。*]

(85) 2019/08/01(Thu) 23時頃

― 店の裏手 ―

[分かってるのかー、と愚痴った時、ぶち猫がにゃああと鳴いた。
あれ、通じた?と思ったその時、自分の背後から声が聞こえ、思わず立ち上がり振り返った。]

うわ。
いや、待ってないです。
遅くにすみません。

でも、やっぱり、この猫ですよね、お客様と一緒に居た猫。

[言う傍から、ぶち猫は魚肉ソーセージのかけらを食べ終わると、彼の足元へと寄っていく。
間違いない、彼の連れていた猫だ。

しかし、にやにやしながら、あんたも猫好き?と聞いてくる彼には、返答に困った。
まあ可愛いといえば可愛いが、正直ふつうとしか言いようがない。
自分にとっては好きなのも可愛いのもよほど…

と、言葉に詰まったところで、彼が声を上げる
そして、自分の名前を名乗った。]


シーシャ、さん。

[思わず小さく笑みを浮かべながら俯いて繰り返す。
名前が分かった。
いつも一人で来て、あまり喋らないから、名前を知る機会もなかった。
今日、絶対に聞こうと思っていたら、彼から教えてくれた。

それにしても綺麗な名前だ。
立ち振る舞いや口調は一見街のチンピラだ。
でも名前やその髪は他の人にない流れる様な綺麗さで、
ふとした仕草や挙動は子どものように愛らしい。
全部が全部ちぐはぐだ。
だからこそ彼から目が離せないのだ。

彼が小首を傾げて自分の顔を見つめる。
街灯の光を映す細い髪が、さらりと下へと揺れた。]


…ヒイラギです。

[彼がじっと自分の顔を見るから、自分も目が離せない。
そのまま、黙ったまま、思わず彼の細い髪へと手を伸ばす。

その指が触れるか、触れないか、というところで、遠くで別の猫の喧嘩する激しい声が路地に響いた。
彼の足元に顔をこすり付けて甘えていたぶち猫がばっと顔を上げると、声のした方に向かって駈け出す。

思わず猫の走り去っていく方角へと視線を向けた。
しかし、ぶち猫は振り返りもせず走り去り、路地には自分と、シーシャだけが取り残されていた。]


…行っちゃいましたね。

[暫くののち、呆気にとられたまま彼の方を見て呟いた。]

どうしましょうか?
帰ります?
シーシャさん、明日は仕事じゃないですか?

[問いながらも別れがたく、未練がましい事が勝手に口から出てくる。]

それか、猫、探してみます?
もし、帰るにしても…少し、マーケットへ寄ってみますか?
もう、大分閉まっちゃったところも多そうですけど、今日は大きな市も立っていたようなので。
楽しいかな、と思います。

[あなたと一緒なら、という言葉は飲み込んだ。]**


メモを貼った。


【人】 黒い取引先 アリババ

[ふと、視線を感じて。
料理から目を上げれば、眼鏡の奥で穏やかに揺らぐ瞳に、微かに頬が熱くなる。>>99

もし気づかれても、酔いが回ったんだ、と言えるように。
二杯目を飲み干す頃には、彼の頬も染まって。>>100
視線以外の頑なさが少しずつほどけるように、緩んだ表情が垣間見えてくる。
そしてたぶん、今は自分も同じような顔をしてるんだろう。

食事くらいで大袈裟な、と喉を震わせながら。
そんなに自分は踏み込まれたくなさそうな顔をしてたのかと、考えるように顎を撫でた。]

(153) 2019/08/02(Fri) 02時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[今踏み込まれたら、自分はどうするだろう。
過ぎる思考に料理に視線を落としたところで、聞こえた理由にどきっとした。>>101


 ……だけど?


[続きを促すように呟いて。
ゆっくり顔を上げれば、彼の視線が落ちた先。
白手袋で覆われたままの右手を僅かに握りこんで。]

 俺にも……、そういう子がいたよ。
 昔は全然友達がいなくてね。

 今思えば、あの子がはじめての友達だったな。

[もしかしてそれは、なんて。
期待してしまったのが恥ずかしくて、視線を逸らしながら。
つられてほんの少し、昔話を語る口が緩む。
賑やかな食堂の喧騒に紛れるくらいが、今はちょうどいい。]

(154) 2019/08/02(Fri) 02時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[そうして料理を食べ比べながら、足りなくなって来れば追加を頼み。
和やかに食事と酒を楽しみつつ。

投げた誘いじみた約束に、驚いたように丸くなる目をじっと見ていたら、逸らされてしまった。>>103


 …………ああ、ぜひ。


[反応は悪くはないと思う、けれど。
思わず少し前のめりに、もう一押ししてしまい。

返事に目を輝かせた。>>104

(155) 2019/08/02(Fri) 02時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 本当かい?
 好きなものは色々あるんだけど……
 シチューが好きだな。魚とか貝とか、茸とか具沢山の。

 けど俺の珍しい顔は……期待に応えられるだろうか。

[ひとの顔ことは言えても、自分の顔こととなるとわからないもので。
どんな表情をすればいいのだろうと、首を捻っていれば。

唇にあたった感触。
フォークに挿された料理だと気づいて視線を戻せば、弧を描いた唇がそこにあって。
思わず目を丸くして、息を詰めてしまった。]

 …………、
 セイルズさん今日も酔ってるのかい?

[急かすようにつつかれて。
照れくささを抑えこみながら、大きく口を開ければ一口でぱくりと魚をフォークから奪いとり。
追加で届いたビールを煽って誤魔化した。]

(156) 2019/08/02(Fri) 02時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[そうして、和やかな食事をゆっくり楽しみ。
すっかり外が暗くなった頃に外へ出れば、星空を眺めながら酔い覚ましがてら少し歩こう。

互いの帰る場所への分かれ道。>>105


 ああ、来週。
 ──…楽しみにしているよ。


[手を振って別れ。
少し歩いてから振り返り、遠くなる彼の背中を見送っていればふと、その頭上の星が一つ落ちてくる。

咄嗟に頭に浮かんだ願いに、苦笑して。
深く被り直した帽子で、火照る顔を隠した。**]

(157) 2019/08/02(Fri) 02時半頃

黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 02時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


─店の裏手─

 ────ッ、

[お客様からシーシャさんに呼び方が変わった瞬間。
今見ている景色がモノクロから色彩豊かな世界に変わったような心地がした。

よく見かける暗い路地の筈なのに。
たった一人が其処に立っているというだけで、
彼が自分の名を呼んでくれるというだけで…
素敵な場所に見えてしまう。

幼い頃に両親を事故で亡くしてから、
この街で独り、なんとか生きてきた。
名前を呼ばれる機会がそもそも少ない。
アイツやテメエで済む環境──それが日常だった。]



 ヒイラギ、…

[教えてもらった名前を声でなぞる。
柔らかいけれど強く耳に残る響き。
やっと知ることが出来たと思うと、にやけてしまいそうで。
どうにか悦びを飲み込んで、口の端を薄っすら緩めるに留める。

綺麗だなと思って。
目が離せなくなって。
初めて店の前で姿を見かけて以来、幾度も店に通った。

そうして今。
互いの名前を知って、呼び合って……

近づく彼の指先を、なんでか当然のように受け入れてしまう自分が居る。]



 !! あッ、いや…

[我に返り、慌てた。
その直後に始まる、猫たちの喧しい喧騒。

猫たちが去り、夢から急に引き摺り起こされたような呆然とした心地でいたら、相手からのお誘いがやってきた。
どうやら────まだ、夢を見ていてもいいらしい。]

 いや…  明日は別に 仕事じゃねェよ。

[さすがにスリを生業にしているとは言えない。]

 アイツらは放っとこうぜ。
 猫は好き勝手動くもンさ。

[傍に居たい時にはいて、居ない時には去る。
そんな身勝手な関係だから、追い掛け回す存在でもない。]



 あァ… 舶来市だっけ。
 よし行こうぜ。

[相手の気が変わる前に出発してしまいたいと、頷いてすぐ歩き出し────躊躇いがちに隣へ手を差し出す。]

 えッと、 …ほら、  ヒト多いからよ、
 
 はぐれたら ヤだし…

[ぽそぽそと言い訳して、照れ臭さごと強引に相手の手を掴んだ。]


─マーケット中心部─

[連れ立って繰り出した深夜のマーケット。
明かりを落として営業終了している店もそこそこあったものの、まだ賑やかな祭りの熱気が街を覆っている。

舶来市への道中、広場では射的や輪投げといった縁日の遊戯を楽しむイベントをやっていたので、寄ってみた。
射的は、これが案外難しく、コルクの弾が明後日の方向に飛んでしまう。『ヘタッピだな、小僧!』なんて店主に笑われるが言い返せない。結局参加賞のラムネをもらった。]

 ふンッ

[悔しいからガリガリ噛んで食べた。隣から笑い声が聞こえたかもしれない。]


[続いて輪投げへ。今度こそはヒイラギにいいところを見せたいと意気込んで。]

 見てろよ…  投げるのは得意なンだ。
 いっつも猫に魚を投げてるからよ────  ッと!

[高く弧を描いた輪は、中段の商品を捉えて…すとん!と落ちる。
『当〜〜たりぃ〜〜〜。おめっとさん!』と店主に渡されたのは、片手サイズのクマのぬいぐるみ。
そういえば的を狙うことばかりで商品に意識がいってなかった。
無理やり渡されて思わず固まる。どうしようコレ…。]

 ………………… ほいパス。

[結局ヒイラギに押し付けた。]


[しばらく遊んで。
喉が渇いたのでビールを飲んで。ヒイラギが酒を飲まないなら、ノンアルコールの何かも買って。

なんだか子供に返ったみたいに遊んだ気がする。これもマーケットの魔力だろうか。
気がつけば一緒に居る緊張はゆるゆると解けて。
視線が合えば、最初に会った時よりも自然に笑みを浮かべられた…と思う。

やがて到着した舶来市。]

 へーーーー  いろいろあンな。

[装飾が凝っている万年筆。
複雑な色硝子のペンダント。
謎の亀の置物に、ヒトの形をした瓶の酒。
雑多な品物を無秩序に並べた店が、道の向こうまで連なっている。
だいぶ遅い時間になったので人通りは減っていたが、掘り出し物目当てのガチな客や冷やかしの観光客らで依然賑わいを見せていた。]



 …なンか気になるもんでも あった?

[隣の横顔を伺う。彼はどんなものに興味を示すんだろう。
────商品よりも、寧ろそちらの方が気になった。**]


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― 路地 ―

[舶来市。
そうだ、大きな市はそれだった。
彼はどこか気が急いているようだ。
こちらの返事も待たずに行こうぜと言って歩き出す。

自分もええ、と返事を返し、彼の隣で歩き出そうとする。
と、そこで、彼からそっと手が差し出された。]

え?

[それに気が付いて、思わず間の抜けた声を上げて彼の顔を見る。
彼は、はぐれたら嫌だから、とか何とか、ぽつぽつと呟いている。
次の瞬間、彼が自分の手を掴むように握った。]




[声にならない。
思わずこっちも彼から目を反らし、そのままひたすら早足で市へ向かって歩き続ける。
でも、暫くのあと、やっと早鐘をうつ心臓の動悸が落ち着いてくると、思わず苦笑して隣を歩く彼に言った。]

シーシャさん。
他の人から見たら、これじゃまるで、僕ら付き合ってるようにしか見えませんよ。


行きましょう。

[改めて、シーシャに微笑むと、2人で夜道を市場へと向かった。]


― 道中 ―

[しかし、である。
彼が魚の入った袋を持っているからだけだとは思えない。
道中、猫を見かけると、ほとんどの猫がシーシャに挨拶するように鳴き、そして中にはあのぶち猫のように足元にすり寄ってくる猫もいる。
彼も魚をあげていただろうか。]

シーシャさん…
猫友めちゃくちゃ多いですね。

[こんなに野良猫に懐かれている人間は、少なくとも自分は初めて見た。
一体普段、どんなふうに、何をしてここで過ごしているのだろう。
不思議に思いながらも、歩みを進めた。]


― マーケット中心部 ―

あ、まだそこそこやってますね。

[もう1時も過ぎようかという時間のはずだが、マーケットの中心部にはまだかなりの明かりが灯っていた。
その中でも縁日の遊戯に興味を持ったらしき彼が、駆けだすように向かって行く。
離された手を少し残念に思いながらも、自分も彼の後を追っていった。

まず彼が目を付けたのは射的だ。
しかし勢い虚しく彼の弾は的には全く当たらず、店主に笑われながらラムネを貰って嫌がらせのようにがりがり食べている。
その姿に思わず声を出して笑ってしまった。]

シーシャさん、凄い勢いで駆けてったのに、残念でしたね。
射的はこうやるんですよ…!

[と、中々遊戯にしては高い金を払い、銃を構えた。]


えっこれおかしくないですか?

[数分後、同じく笑われながらラムネを貰っている自分がいた。

シーシャはさらに、輪投げへと歩を進める。
彼が本当に夢中で、楽しそうで、思わずその姿を見ながら笑みがこぼれる。

と、彼は輪投げに成功し、何かを貰ったようだ。
無言で自分に近づくと、ぎゅっと何かを押し付けてきた。
小さなクマのぬいぐるみだ。
完全に要らないものを押し付けられている。]

はいはい

[もはや子どもの相手をする母親の気分である。
ぬいぐるみを受け取ると、自分のリュックへとしまった。]


[彼は疲れたのか、ビールを飲もうと言う。
自分も付き合って、缶ビールを開けた。
飲みながらも、辺りを見回しながら市を歩き続ける。]

シーシャさん。

[缶ビールを飲みながら、どこかの店をぼんやり眺めていた彼の名前を呼んだ。]


もう、舶来市ですよ。

[彼に微笑むと、少し灯りが多くなっている道の先を指さした。]


― 舶来市 ―

ほんと、結構色々ありますね。

[高いものからがらくたのようなものまで、市にはいろんな舶来品が展示されていた。
まだこれから祭りも長いからだろうか、市として開かれるのは今日だが、暫くは出店で売り続けるのだろう、物も結構たくさん残っているようだ。

見て回っている折、シーシャに気になるもの、を聞かれて、少し考えた。
そして、少しだけ来た道を戻り、少し高級な布製品を売っている出店へと向かった。]


これ。
僕がまだ小さいころに育ったあたりで織られたショールです。
僕、両親居なくなっちゃったんで、母方の祖父と祖母に育てられたんですよね。
内陸の山岳地帯で、川に沿って生える緑を山羊や羊が食む、とてもきれいな場所だった。

でも、今は結構紛争でごたごたしちゃって、別にそこで戦闘が起こってるわけじゃないんですけど、元々いた人のほとんどが街に降りてしまいました。
だから高くなっちゃったっていうのもあるんでしょうけどね。

[布を見ながら呟いた。]

ばあちゃんが昔織っていたのとよく似てる。


[と、何となくしんみりしてしまったので話題を明るい方へと持っていく。]

って言って、まあばあちゃんはもう死んじゃいましたけど、じいちゃんは今も街で元気にやってますよ。
自分も、就職したら国に戻るんで、高校大学と離れてたけど、また会う機会も増えるかな、と思います。

シーシャさんは、何か面白そうなもの見つけましたか?

[思わず人にはあまり話をしないようなことを話してしまった。
彼はどんなものが気になったのだろうか。
彼の顔を軽く覗くように小首を傾げた。]


― 朝方 ―

[そして、そんな時間を過ごすうちに、辺りは明るくなってきた。
もう、夜明けが近い。
さすがに、ほとんどの店の明かりが落ちようとしている。

一応流星群の祭りなのに、びっくりするほど星見てないな。と思わず自分で苦笑してしまう。]

シーシャさん。

[彼は何をしていただろうか。
名前を呼んだ。]

今日、ありがとうございます。
楽しかった。


でも、ほんとはこのお祭り、流星群のお祭りなんですよ。
それで、来週も、マーケットが立つんです。

来週、また、一緒に行ってみませんか。
それで、今度はちゃんと星見ましょう。
ちゃんと祭りを楽しまないと、ですよね。

来週も、こんなに夜遅くて大丈夫なら、ですけど。

[やっぱり気になるのは、彼の生活への影響だった。
自分は学生だからいいが…彼は大丈夫なのだろうか。
街の猫にやけに懐かれている彼、かといって、お金を持っていないわけではない彼。
いつもの彼が、何をしているのか。
それだけが、喉に刺さった小骨のように気にかかった。]**


メモを貼った。


黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 22時頃


【人】 黒い取引先 アリババ

── 幕間、時計屋での日常 ──

[待ち遠しい次の週末までの間。
勿論日常はやってくる。
そして今日の時計屋には来客が多かった。

作業机で預かった鉄道時計。
時計内部を掃除するオーバーホールは数年に一度でいいが。普段の定期点検で、時計の寿命はかなり変わる。
とはいえ強制ではない日常点検まで、律儀に数週間ごと受けにくるこのこの若い車掌は、すっかり時計屋の常連だった。
点検を終えた時計のケースをクロスで磨きながら。唐突な質問に、手を止めて顔を上げた。>>52

 …………どうって、言われてもな。

[何と答えたものだろう。
時計を手袋をした右手で持ったまま、左手で顎をさすり。]

(188) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 一歳か二歳って言えば、子どもというか、赤ん坊だよな?
 うーん、たまに近所のマダムに
 あれくらいの子がいてもおかしくないって言われるけど、
 想像したことないし。

 そう言う点では、君らもおかしくない年齢だけど。

[なんとなく、彼が求める答えじゃない気がしつつ。
思ったままを口にする。]

(189) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 ……まあ。仮の話だけど。
 今ここにその赤ん坊がいるとして。
 十年後、二十年後には、きっと感慨深いだろうね。

 同時に少し、戸惑うかもしれないな。
 大人と子ども、どちらの扱いしていいか、とかね。

[既に大人の視線から見た子どもは、いつまで経っても子どもで。それを大人として見るには、ちょっと覚悟が必要かもしれないな。なんて、笑いながら。

トレイルの視線が、店の一角を陣取ってキャンパスを仕上げているサイラスへ向けば。>>68
自分の視線もまた、時計へ戻っていく。]

(190) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[丁寧に使われている鉄道時計。
店内で交わされる若者の会話をBGMに、ガラス面とケースの間に入り込んだ埃を取り。
蓋の汚れをクロスで拭き去りながら。

好きな人。
そう聞こえた会話に一瞬手が止まる。>>78

ぽんっと脳裏に浮かんだ姿を慌てて隅に追いやり、点検を終えて磨き上げた時計をトレイルへ差し出そうか。*]

(191) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[それから、絵が仕上がったと聞けば。
作業の手を止めて立ち上がり、キャンパスの元へ。]

 お疲れさま。
 これはまた……随分ファンタジックな時計屋だな。

[星の部品に照らされ、太陽の時計を修理する職人。>>68
まるで絵本の一頁みたいなそれを見て、目を細めていたら。譲るという申し出に、目を瞬かせた。>>119

 え、いいのかい。
 飾ってよければ是非、飾りたいな。
 すごく素敵だ、勿論代金は後で支払うよ。

[そんなつもりじゃないとしても、受け取ってもらおう。
彼の才能と腕に対する、正当な対価だと。
それにしても、立派な絵だし飾るなら額が欲しいところ。木彫り工房の主に今度頼もうかと思案しつつ。
ふと頭に浮かんだ彼は、この絵を見たらどんな顔をするだろうか。想像して、目元を緩ませた。]

(192) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[そうして、冷たいアイスティーのグラスでサイラスを労い。]

 涼しくなってきたらまた、外の看板をお願いできるかい。
 やっぱり日焼けしてしまうものだからね。
 看板のメンテナンスも、必要だろう?

[塗り直しでも、手を加えたものでも構わないから。
また頼みたいとサイラスへ、笑って告げた。*]

(193) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[絵を譲り受けるにせよ、なんにせよ。
絵の具が乾くまで、しばらく触ってはいけないらしい。
店の一角をキャンパスが占領して少し経った頃か。
店じまいが近い時間に、また古い友人が訪ねてきたのは。>>93

 だからドアを蹴るなって言っただろう。
 なんだ、マーケットを楽しんでるみたいだな。

[珍しく手土産を持ってきたのを見て、揶揄いつつ。
アイスティーと個装のストローでもてなしながら。
シャレの効いた土産を開ければ、熱弁を聞きながらなんとも微妙な顔になった。]

 ……なるほど、わかった。

 これは有難く受け取るけど、絨毯はやめてくれよ。
 さすがに置く場所ないからな。

[この友人ならやりかねないと、先に釘をさして。
キャンパスの傍に置かれることとなった、意味深なオイルランプ。店内の一角だけ絵本を切り取ったような不思議空間ができあがりつつあった。]

(195) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[いい絵だろう、とサイラスの新作をザーゴに自慢しながら。その口から零れた、淡々とした問いには苦笑して。]

 ……まだ、どうもなってないな。

[ちらりと見たのは、未だ作業机の隅に積んだままの資料。
そして、その間に戻して挟んだままの原稿も。まだ、返せていない。]

 でも──…
 今度会ったら、話してみようかと思ってる。

[でもその程度の変化は、あったのだと。*]

(196) 2019/08/02(Fri) 22時半頃

黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/08/02(Fri) 23時頃


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