266 冷たい校舎村7
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その、もしかして……も、 あるかもしれない、な。
確証は得られないが。
[ たとえば。 あのメールのほのめかす通り、 死へと旅立とうとして、 今は生死をさまよっている状態で。
ならば。 この世界が、その人の生死を左右することだって、 もしかしたら、あるのかもしれない。
なんて、ことまでは。 あの本は教えちゃあくれないが。 ]
(10) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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正直、テンパったがな。 焦った方が視野は狭くなる。 さっきの、誰かの作った世界ってなら。 大抵は無事に帰還してるらしいしな。
[ 閉じ込められていても、 出られる可能性はあるということだ。 正直、冷静さを保つのに必死ではあるが。
出られるとおもうぞ、って。 平坦な声に、返しておいた。>>1:662 出たい。生きることが苦しくても。 帰巣本能じみたものではあるのだろう。 ]
(11) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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窓、は。 三階の教室の窓はあいたが、 妙に地上が遠かった。 ありゃあ、飛び降りたらひとたまりもないな。
[ なんて、話していた時だったか。 絹を裂くような悲鳴が、響いたのは。>>#1 ]
────いまの。
[ 一度、灰谷へと視線をやってから、 音源。階段の方へと、顔を向けた。 下の方から、聞こえてきた。 竦みそうになる足を、叱咤すれば。 自然と駆け出す形を、取る。 ]
(12) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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[ 階段を一気に飛び降りれば、 三階に向かっていた面子と鉢合うか。 廊下を踏むと、同時に。 視界のはじに、引きずったような色。>>#4 ]
…………は、
[ べたりと残るそれは、 黒を一滴混ぜ込んだように、紅くて。 お化け屋敷の、どのおばけよりもずっと、 痛々しい色に、 みえた。 歯ががちり がちりと、音を鳴らす。 ]
(17) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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[ 一体のマネキンが、転がっていた。 黒い髪に、女子の制服のマネキンが、 生きているみたいに、赤色を流していた。
のみこむ。飲み込む。呑み込む。 ばくばくと煩い心音も、 背筋を駆ける寒さもまとめて。
のみこんで、おもむろに、膝をついた。 マネキンに触れようとした手が、 赤い溜まりに波紋を広げる。 あたたかい。 ]
(18) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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[ 虎落笛にも似た音が、 喉の奥から通り抜けた。
相原、と、呼ぶ声があった。>>16 言われてみればそう、見える。 これが、相原だとすれば。……。 そっと、そっと、たちあがって。 深く息をすって、吐き出して。 ]
……お、れ 何か 拭くモン、もってくる。
[ 絞り出した声は、 なんとか震えずに済んだと思う。 だけども張り詰めた声色は、 したたかさとは少し離れたものだった。 ]
(19) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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[ その場には他にも、 何人か集まっていただろうか。 誰がいても、宇井野は脚を引いて、 道を間違えたように、階上へと、駆けて行く。
三階から、離れたかった。 宮古がタオルを持ってきていたことも すっかり忘れて、適当な扉を開いた。 ]
……ッ
[ 途端に鼻をつく、 腐臭。 ]
(20) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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[ 机の形と配置を見て、 そこが家庭科質だと悟る。 此処なら、雑巾も多めに置いてたはずだから ああ、丁度良かった──── なんて、考えたのは。 目の前の光景を、現実としてとらえられずに、 逃避をしたがった結果なのだろう。
散らばった鋏、マチ針。 ひとつおかれたまな板に、 腐臭の源たる肉らしきもの。
流水音に、無意識に目をやれば、 蛇口から落ちる、これまた赤い色。 ]
(21) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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[ 汚すだけのさびた水は、 何の比喩なのだろう。
止めに行くつもりにもなれず、 畳みかけるような凄惨さに、 口を塞いだのは、思わずだ。 ]
う ぇ
[ のみこむ。飲み込む。呑み込む。 溢れそうになった悲鳴も、 逆流しかけたものもひっくるめて。
四階、家庭科室の扉付近。 膝をついて、背を丸めて。 両手で口を、塞ぐ。 ]
(23) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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[ もしも。 ここが、誰かの精神世界だとすれば。 主は、このような景色を見たのだろうか。 このような景色に繋がる経験を、したのだろうか。
ぐるぐる、ぐるぐる、考えたって。 答えはなにも、出てこない。 きもちわるい。きもちわるい。……こわい。
形を整えた器の中で、 相応しくないものが渦巻いている。 いらない、いらない、って。 空き缶みたいに、ごみ箱に詰められれば、 どれだけ どれだけ、 よかっただろう。 **]
(24) 2019/06/10(Mon) 00時半頃
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──── 回想:祭りの後の話 ────
[ ケーキをほおばる姿>>1:594 壁にもたれかかる姿>>127 スマホの中には順調に、 クラスメートの姿が収められたことだろう。
見つかってしまったならば>>1:657 バレたか、なんて、からからわらって。 スマホを下ろしたものだが。
写真は苦手な者もいる。 形に残らない一瞬を形に残すもの。 割と、好きだった。 薄れ往く記憶を鮮やかに残してくれるから。 ]
(140) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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そして 嫌いでもあった 忘れたい時間さえも 消せなくて 深く刻まれた傷みたいに痛くなる
今の じゃあなくって 昔の写真
アルバムは埃をかぶってそのまんま
(141) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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[ 集合写真の端の方。 「 夢幻病棟 」のプラカード>>51
副委員長の考えたお化け屋敷の名前は、 一目でわかりやすいから、 宣伝するにも都合が良かった。
誰が言い出したのだったか。 プラカードの上には、しがみ付くようにして、 包帯ぐるぐるの猫のぬいぐるみも乗っていた。 *]
(142) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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[ 酷い顔をしていたはずだ。 今にも吐き出しそうな、そんな顔。 すれ違う姿も見られないくらいに>>60 名を呼ぶ声も認識できないくらいに>>83 追ってくる足音にも気づかないくらいに>>33
階下から響いた叫び声が>>66 やけに遠くかすれて聞こえた。
そうして、四階。家庭科室前。 蹲る情けない姿を 晒すことになるのだろう。 *]
(143) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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[ 肩が小さく、跳ねた。 背に触れられて漸く、 傍らまで来ていた気配に気づいた。>>144
ひとつ、ふたつ。呼吸をして。 顔を、持ち上げた。 血色はいつもよりも少しだけ悪いけども、 浅黒い肌は、顔色の変化が目立ちにくい。 取り繕うことに慣れているかんばせは、 困ったように眉を下げて わらっていた。 ]
(162) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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田所、か。 情けない処見せてしまったな。
[ 口許から手をはなして、 腕引かれるままに立ち上がる。>>144 ]
ああ。 でも、出る前に。 蛇口止めるくらいはしないと。
[ あと。家庭科室ならば、 雑巾なんかもストックしてあるから。
腕掴む手に、もう片方の手を添えて、 そっと離させようと、した。 ]
(163) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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助けられてばかりじゃあ いられない へいきで いないと 頼れるように ならないと
腕に触れる おんなのこ の 手が やけに 頼もしく見えた
それ以上に つよく ならないと
(164) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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雑巾とか、掃除道具。 あるだけ持って行こうと、思うんだ。
それから、 扉に 立ち入り禁止って書いておこう。
[ 少し前まで、真っ青だった顔は、 いつも通りを装っている。
先、出ておいてくれ。って。 そんな声はまだ少し、かたいままだけども。 *]
(165) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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[ そういえば。 背を撫でてもらったのはいつぶりだろうか。 大抵は、撫でる側をしているから、 なんだか少し 不思議な気分になる。>>179
短い謝罪には、首を振った。>>180 気を使ってくれてたのだろう。 そうして、再び家庭科室の中を見回す。
また、逆流しかけたものを こんどは手を使わずに押し戻すことが出来た。 ]
(201) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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田所……?
[ 出ておいてくれと言ったのは、 こんな腐臭の中には いさせたくなかったからで。 だけども、首を傾げたかと思えば>>182 まな板を手にしたのを見て>>183
すこしだけ、驚いた。 宇井野が処理しようとしなかった肉は、 あっけなく、校舎の外へと落ちて行く。 ]
(202) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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腐ったものを捨ててしまえば 精神世界から捨て去ることが出来れば
少しでも くるしいことは なくなるのだろうか
(204) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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っはは、すげ。 でも、素手でやるもんじゃねぇぞ。
何の肉かもわかったもんじゃねぇし。
[ 小さな動揺は、 やっと常の調子を取り戻した声に隠した。 ]
任せた。 こっちは、雑巾とか全部探しておく。
[ 隣の教室へと向かうのを、見送って。 蛇口を締めてから、家庭科室の奥、 準備室の中へと入って行った。 ]
(205) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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ああなれたら って 思った
羨望ばかりが積み重なっていく
(207) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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[ 掃除道具はすぐに見つかった。 雑巾も、生徒たちが作っていたものを含め、 結構な枚数が箱に収められていて。
雑巾、ゴム手袋、雑巾を挟んで使うモップ。 ゴミ袋も拝借しよう。 窓を開いたままにしていれば、 においもマシになった気がする。
だから、出るときは、 吐き気もどうにか収めて、廊下に。 ]
(208) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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ペン、あったか。
[ あとは、紙とか、テープもいるかな。 田所はまだ教室にいたか、 あるいは廊下に出ていたか。 どうであれ、田所の姿を見つければ、 雑巾の詰まった箱に、 ゴム手袋の小さな箱を重ね、 バケツを引っかけたモップも持って、声をかける。 ]
それにしても。 あんなの、長いこと置いてたら、 ドア閉まってても廊下に臭いは出てくるよな。
(210) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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さっき来た時、変なにおいとかしなかったし。 なんなんだろうな。
[ 家庭科室は確認していなかったが、 最初のチャイムの時からあったならば、 廊下までにおっていてもおかしくない。
扉を閉めた家庭科室に、 細くした眼差しを向けて。 考えるように、眉を顰めた。 *]
(212) 2019/06/10(Mon) 21時半頃
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[ 直接は触ってないなら良いけども>>229 生肉や血の類は、毒となるから。 心配になるのは仕方のないことだ。
その一瞬は、 眉の下がった笑みが向かいあうことになった。
すぐに眉を持ち上げたならば、 それで、いつもの微笑みが完成する。 ]
(240) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ 隣の生物室を通り過ぎて、 離れていく足音が聞こえれば>>230 手を洗いに行ったかと察しはついた。 直接は触れてないとはいえ、それが良い。
生物室の前で合流すれば、 視線に応えるよう 荷物を揺らして。>>231 ]
そうか。
[ なら、よかった。 箱を持っているから、 立ち入り禁止を書くのは任せて。 ]
(241) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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ああ。チャイムが鳴る、少し前。
[ でかでかと仕上がっていく立ち入り禁止から、 田所へと視線を動かした。 メールの音。チャイムの音。 女の悲鳴。チャイムの音。
時計が8時50分を示した時にだけ、 鳴り響く、日常の音。合図というのは頷ける。>>234]
(242) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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合図、なら。 チャイムが鳴るごとに何かが起こるのか。 まだ、二回しか鳴ってないからわからないが。
12時間ごとに、何かが。
……誰かがマネキンになる、 とかじゃあなきゃ良いけど。
[ 見上げる視線には、同意を示した。>>234 文化祭が楽しかった、と。 文化祭の時の学校が、此処にある。
学校が舞台になる以上、 チャイムという合図は切り離せないものだ。]
(243) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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もし こんなことがこの先も起こるなら。 立ち入り禁止がどれだけ増えるやら。
[ いっそ、紙かなにかに書いておいて、 貼れるようにしておくのも良いかもしれない。
『立ち入り禁止!』が、完成したならば。>>234 ありがとな、って、礼を一つ。
掃除道具を抱えなおして、 行こうか、って。階段へと歩を進めた。 *]
(244) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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宇井野 堅治 という器は
結局のところは 誰かを頼って できている
(308) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 頼ってくれるというのは、 宇井野にとっては救われる心地でもあった。 力仕事では真っ先に名前を上げられるのも、 完成させた教科書の写しを渡すのも>>282
頼れる と、いうレッテルを、 重ねて重ねて、立っている。
勿論、得手不得手はあるから、 頼ることも多いけども。
荷物を抱える立ち姿は、 いつも通りになれていれば良い。 ]
(309) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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なんか、ゾンビゲームとか、 それこそお化け屋敷みたいな展開だな、それ。
マネキンになる条件、とか。 あるのかどうかもわからないけど。
[ 血だまりを思い出せば、…… 想像して、心臓のあたりが冷たくなった。 やめておこう。
予め紙にでも書いておけば、 ホストがはっつけることだって出来るか。>>283 そうなったら、あとはどうなるのだろう。 なんてことは、今の自分たちにはわからないけど。 ]
(310) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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いや、大丈夫だ。 三階についたら、取ってくれたら。
[ 差し出された手には、そう。>>284 こうして抱えるのは慣れている。 ただ、両手がふさがっているから、 モップとバケツは受け取ってくれれば有難い。
階段を下りながら、かんばせを傾け。 ]
文化祭か。 勿論、楽しかったぞ。 準備期間もそのあとも、なぁ。……
(311) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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メール。 楽しかったって書いてたな。 誰なんだろ。
[ 灰谷とも交わした話題。 ホスト。精神世界の主と思しきメール。
階段はそう、長くはないから。 三階につくまでそうかからない。 すでに、マネキンは運ばれているようで、 残っているのは真っ赤な溜まりくらいだった。 *]
(312) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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──── 3年7組前 ────
[ マネキンがなくなっていれば、 残った赤色の処理はそう時間を要さない。
ゴム手袋を装着して、 まずは乾いた雑巾に吸わせ、 濡らした雑巾で綺麗にしていく。 膝を汚させるのは気が進まないと、 田所にモップを勧めたが、どうだっただろう。
真っ赤になった雑巾たちは、 洗ったってどうにもならないだろう。 ひとまずは、全部ゴミ袋に突っ込んで。 ついでに使ったゴム手袋も突っ込んで。 ]
(316) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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ゴミ庫は空いてっかな。 これ、置いてくる。
[ 箱に残った雑巾も、 お徳用ゴム手袋もバケツも、 教室の端っこに置いておくとしようか。
手伝ってくれてありがとな、って。 そう、添えて。
階段の方へと、歩を進めようか。 **]
(317) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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ぽいな、現影高校。 異常なほどの雪の朝。 チャイムが鳴るたびに何かが起こる。
ゲームならわりと良かったかもな。
[ 現実でなく、フィクションならば>>463 パニック系よりは、 じわじわと恐怖が迫る系としてアリだろう。 悲しいことに、これは夢ではないから>>464 浮かぶ笑みはちょっと苦いものになった。 ]
(504) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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[ また、差し出された手に>>465 じゃあ、と、モップを渡した。 ]
俺も、俺ではないと思う。 あの家庭科室も、精神世界のうちなら、 俺はあんな光景見たことすらねぇし。
何かのたとえにしても、なぁ。
……みんな、何かしら抱えてるだろうから、 特定ってのも難しいけど。
[ ともすれば。 田所の可能性だってある。 肉を迷いなく捨て去っていたから、 それは低く見ているけども。 *]
(505) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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こんな場所だというのに 安心する 情けない姿をさらしてしまったけども おとこのこ の 器は揺らがないらしい
ほんとは その中身なんて ぐちゃぐちゃで 無理くり飲み込んだものたちが 今すぐにでも溢れてしまいそうだったけど
(506) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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それでいいのかな って
ふと おもった
(507) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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──── 三階:三年七組前 ────
[ そんな話題も、目的地に着けば一区切り。 水を汲みにいってもらう間に>>469 真っ赤な雑巾を袋に増やして。 濡らした雑巾もまた、同じように。 ]
おう。
[ 残りを運ぶのはお願いして>>470 ずしりとした袋を持ち上げた。 水分を含んだ布は重たい。 鍛錬の一環と思えば大したこともないけども。 ]
(508) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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[ それから 階段を下りて、一階。 ゴミ庫は裏庭近くにある。 そこも鍵はあいていたから、 袋を所定の位置に置いて。 ]
…………。
[ どうも、 一人になるといけない。 あれやそれやと、ぐるぐる。 考え込んでしまう、らしい。
首を振っても、こびりついて離れない。 あるはずもないのだ。もしも、でも。 ]
(509) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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[ 自分が この世界のホストだったら、とか。 *]
(510) 2019/06/11(Tue) 22時半頃
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例えば その首を絞めてしまえたならば
(547) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ 忘れて、とか。楽しんで、とか。 果たして自分は、 そんなことをメールに残せるのだろうか。
たぶん、遺書すら残さないで、 ひっそりと身を潜めてしまうのだと思う。
ただ、どこか未練があって、 そうやって書いてしまうのかもしれない。
振り向かずに歩いて行く皆の背を、 見送ってしまいたくなるのかもしれない。 ]
(548) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ そんなことばかり、 ぐるぐると頭の中に回ってる。
鎖された蓋の中は見えないし、 かき混ぜることをしなければ、 互いに見えるのは上澄みばかりだ。
宇井野 堅治という人間を、 ありったけの強がりで作ったように。 このメールが、他の誰のものだとしても、 楽しかった高校生活というものは、 上面同士が向き合って生まれたものなのだろう。 ]
(549) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ だけども、それが嘘ばかりかといえば、 そうでもないはずだ。 楽しい、とか。色々、 正直な感情を全て偽っていたならば、 何もかもが苦しくて仕方なかったはずで。
ただ、醜いものを含めたすべてを、 少し綺麗に整えているだけで。
それは、自分くらいだと思っていたけども、 もしも、皆が同じように、 何かを繕って立っているのだとしたら。 ]
(550) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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「 男の子なんだから 」
(551) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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──── 四階 ────
[ ごみを置いて、その足で。 階段をゆっくりと、登っていく。 今は、何時なんだろう。 そんな感覚だってあやふやだった。
扉を開けたら、 雰囲気を演出する音楽が流れている。 暗い室内は、病院の形をして、 お化けさえいればあの日のままだ。
高校最後の文化祭。 楽しかった。本当に。 教室を区切ったその空間は、 なぜだかひどく落ち着いて。 だから、一階から一気に、此処に来たのだろう。 ]
(552) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ 進む足に迷いはない。 女の子の患者がいたってベッド。 灰色の患者服と一緒に、 猫のぬいぐるみが座っている。
お化け屋敷の功労者。 包帯をぐるぐる巻きにしたって、 平和な顔は可愛らしくて。
俺たち、よく頑張りました。 そんな、内装チームの写真には>>468 預けられた猫を大事に抱えて、 その片手を持ち上げている姿が写っていて。 なんだかんだと目を背けながらも、 宇井野はその猫を随分と 気に入っていた。 ]
(553) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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可愛いものは似合わない 似合わないようにしなければ 女々しい自分が顔を出すから
いざ 似合わないようにしたって 好きじゃないってはいたって
嫌いになれないから 苦しかった
(554) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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何もかもが 苦しかったんだ
(555) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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甘いものは好きで 可愛いのが好きで ふわふわとしたものが好きで 髪の長い自分は気に入っていたし 可愛くない虫は怖かった 服を脱ぐのは恥ずかしいし プールの時間はいっそ拷問のようで 女の子たちが楽しそうにしているのを 羨ましいなって思っていた
女の子は可愛くて 所謂恋バナを得意としないのも 女子の側に立ってしまいそうになるからで
男の子とはお友達になれたと思うけども 時折 お友達とそれ以上が わからなくなって 苦しかった
(556) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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全部全部いけないことだって 殺して 殺して そうして おとこのこ に なりたかった
ああ でも だけども おとこのこ の 器は 存外しっかりと出来ているのだから
(557) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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苦しいまんま 生きていたって
誰にも後ろ指はさされないんじゃあ
……ないかなぁ とも 思った
(558) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ 跪いて、ベッドに上体を預ける。 ぐるぐる考え始めて仕舞ったら ずぶずぶ沈んでいくみたいに それを振り払うことは出来なくて。
此処にいるみんなの顔を、 ひとつひとつ、思い浮かべていく。 メールの送り主かもしれない皆。
仲が良いばかりじゃあないし、 薄っぺらさだってあったのだろうけども。 面白くて、羨ましくて、優しくて、 心強くて、楽しそうで、可愛くて。 一方的だけども気まずくって、……。 ]
(559) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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おかしいよね 変だよね 気持ち悪いよね
わかってる そうして指をさされたから
だけども 境界の曖昧な感情を 殺そうとしても できなかった
おとこのこになれなくて ごめんなさい 全部殺せないくらい弱くて ごめんなさい
(563) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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だけど どうか 許してください 飲み込み続けてしまえばきっと
おともだち では いられるから それ以上 は 望まないから
(564) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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しあわせのてんしには もうなれなくても
おとこのこ の 器をそのままにしていれば おともだちでは ……いられたら 良いなぁ
(565) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ ぐるぐる考えてたら 苦しくなった。 苦しい時は、息を止めるんだ。 そうしたら、息が出来ないからって、 身体は誤魔化されてくれるから。
猫の包帯をそっと解いた。 平和な顔をした、可愛い猫。 クローバーを持っていて、 その上には小さなてんとう虫が乗っている。 つん、って、つっついた。 周りには誰もいないかなって見回して、 ぬいぐるみの頭をそっと、撫でた。 ]
(566) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ 苦しい時は、息を止めるんだ。 でも、人の体は生きようとするから、 勝手に酸素を求めて、息をしてしまう。
そうしたら、酸素不足のせいじゃあないって、 苦しさを誤魔化すことが出来なくなるから。
また、息を止めるんだ。 誤魔化して、どうにか繋ぎとめて、 そうして生きていても 誰も咎めない。 誤魔化して、形だけを作って、 体面さえ整えてあげれば、それで良い。 それで成り立てるってことは、 クラスメイトの評価が教えてくれる。 ]
(567) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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最初から
諦めてしまえば よかったんだ
(568) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ なんだか、身体が軽くなった気がした。 肩の荷が下りたとでもいうのだろう。
息を止めることを繰り返していれば、 頭が少しふわふわしてきた。 床が確かなものかもわからない感覚は、 悩んでいるときにはちょうど良いのかもしれない。
クラスメイトの顔を思い浮かべて、 そうしたらまた、苦しくなったから。 今度こそ、しっかりと息を止めて、 苦しいの理由を曖昧に してしまわないと。 ]
(569) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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例えば この首を絞めてしまえたならば
(570) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ 人間、少し酸素が足りないと、 判断力も鈍ってしまう生き物らしい。 心に住んで離れないものの、 息の根を止めることは、諦めて。 その代わりに、嘘をつくための手段を求めた。 少しでも楽に生きていくための手段を求めた。 ]
[ 目の前には、汚れた包帯。 *]
(571) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ ────…… ]
[ “ ごとん ” ]
(576) 2019/06/12(Wed) 00時頃
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[ 何か大きくて硬いものが落ちる音。 もしも、三階にいたならば、 上の方から聞こえてきたかもしれない。
四階の、三年七組。お化け屋敷。 大柄なマネキンが、倒れている。 短い赤毛のマネキンだ。 ベッドから落ちてしまったみたいな恰好で、 首には汚れた包帯が巻き付いている。
きっと、強く引っ張ったのだろう。 包帯はもう少しで、千切れてしまいそうだ。 ]
(577) 2019/06/12(Wed) 00時頃
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[ よぉく見たら、クローバーのアップリケ。 汚れた包帯にくっついている。 包帯以外は、何も変わった所はなくて、 床を赤く汚すことも無く、倒れていた。
傍らのベッドには、猫のぬいぐるみ。 ピンク色に、首には白いリボン。 てんとう虫ののっかったクローバーを持って、 ゆるい顔をしたその猫が、 誰かを待つみたいに、ちょこんと座っていた。 ]
(578) 2019/06/12(Wed) 00時頃
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[ 時計は 三度目の8時50分を示す **]
(579) 2019/06/12(Wed) 00時頃
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