131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2014/08/13(Wed) 07時半頃
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ある名も無きふたつの御使いがいた。
ひとつは世界に祝福の光を届ける御使い。
ひとつは世界に安寧の闇を届ける御使い。
光を翳す御使いは、人々から愛された。
だから光の御使いは、天使と呼ばれた。
闇を翳す御使いは、人々から嫌われた。
だから闇の御使いは、悪魔と呼ばれた。
(#0) 2014/08/13(Wed) 07時半頃
ふたつの御使いは、それぞれが信じる矜持を抱いていた。
秩序。清く整然と命を導く光の教え。
混沌。停滞無き未来を歩む闇の教え。
その矜持は正義。相反するどちらの教えが正しいのだ。
天使と悪魔、ふたつの御使いは神へと問うた。
神は応えた。
(#1) 2014/08/13(Wed) 07時半頃
『この1000年、人々はお前達の正義を定めた。
人々に愛された光の正義を 天使と呼び
人々に嫌われた闇の正義を 悪魔と呼ぶ
次の1000年は、どちらの正義が愛され嫌われるか
それは我にも決してわからぬ。
故にこそ正義を裁定すべきは我では無い。
正義は常に 世界を生きる者達の意志により定められるのだ』
(#2) 2014/08/13(Wed) 07時半頃
――光を奉るルンフィアの地で
パルック という者が死んだ。
闇が正義を掲げ 祝福の光とぶつかる時。
正義を抱いた者たちによる 戦いの物語が始まりを告げる。
(#3) 2014/08/13(Wed) 08時頃
SACRED JUSTICE ――闇の正義と光の祝福――
(#4) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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― 聖都レグレシア ―
[枢機卿クラウディア・リーズ・エリサとその遠征軍の帰還は国民の熱狂を持って迎えられた。 邪教を奉ずる国――ブラック・ダーク・デス教国への遠征。
結果として、教国は滅び。 邪教を信じていた面々は一般的に見れば捕虜のような形で連れて来られていた。 尤も、改宗すれば救われると彼女は常に語っており。 信者達に捕虜という意識はない。
だがしかし、すべての王国民がそう考えているわけではない。 中には、無抵抗な相手に暴力を振るう人間もいるのだから。]
(1) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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「異教徒め!」
[そう言って馬車に乗せられた異国の民へ石を投げる数人の男性。 石に当たった子供の頭から流血したその瞬間。
それまでの笑みを消して、王国の民に詰め寄ったのはクラウディアだった。]
貴方達、どういうつもりかしら?
[クラウディアの詰問に、異教徒に石を投げて何がおかしい。 そもそも、捕虜の……特に異国の王族など処刑するのでは無いのかと言う男性に彼女は語る。]
(2) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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いいえ、彼等は確かに邪教を信じていたわ。
けれども、それは邪教を彼らに伝えた人の罪。 子供達に罪など無いわ。
[そう言ってから右手を横に振るう。 石を当てられた子供の傷はあっという間に回復していくのだった。]
そして、彼等に邪教を伝えた人はそれを恥じ。 私に子供達を託したの。
そんな子供達への暴力……今すぐに、跪いて許しを乞いなさい。
(3) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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[その言葉に、石を投げた者達は憤るだけだった。 多少酒が入っていたせいか。
クラウディアの言う事など聞けないとばかりの態度だった。]
そう、なら仕方ないわね。
[右手を縦に振るう。 簡単な魔術であれば詠唱など必要ない。]
(4) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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[目の前の男の右腕が捻じ切った様にもげて地に落ちた]
さあ、他の方々はどうするのかしら?
[あからさまな脅しだった。 他の面々は真っ青な顔になるとその場に跪き。
口々に許しを乞うのだった。]
私にではないわ。 子供達と、それから……子供達を傷つけられたお父様《神》にね。
(5) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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[男達は何度も許しを乞い、クラウディアは少年達に暴力を振るった相手でも許す事が教団の教えだと優しく諭すのだった。
そうして、それが終わると。 もがれた腕を押さえて苦しむ男の元へ歩み寄り。 腕を元のように戻して見せた。
その事に最初は驚いた男だったが。 治療された事に気がつけば、彼女へと感謝の言葉を並べていた。]
貴方も一度、教会へいらっしゃい。 あんな事をしたのにも、理由があるのでしょう?
[治療と同時に魔力を送り込んでの洗脳。 それは今回連れて来た子供達も同じだった。
皆、洗脳されてしまい。 自身の家族や教師の死んだ理由も忘れてしまっていた。]
(6) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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[無論、洗脳を耐え切った者達も居た。 ブラック・ダーク・デス教国の王族で成人した者や。 あるいは、クラウディアと同じぐらいの信仰を持つものには洗脳は通じなかった。
ならどうなるか――邪教を捨てないのならば、彼女と神聖十字軍に殺されるだけだった。]
(7) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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さあ、行きましょう。
貴方達の新しいおうちはあちらよ?
[子供達は皆信じている。
悪い宗教を信じたから魔物がやってきて家族や教師は殺された。 その魔物は神聖十字軍がやっつけてくれたとクラウディアに与えられた偽りの記憶を。
彼女は笑う。 偽りの記憶だろうと、それを信じて正しい道を歩めるのならば構わないだろうと。]
(8) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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― 幕間・過去 ―
[彼女は、幼少の頃は宮廷魔術師養成機関である賢者の塔にて魔術を修めていた。その実力は賢者の塔の面々からも千年に一度レベルの魔術師と称されていたのだ。
宮廷魔術師の頂点か。 はたまた、賢者の塔の次期院長かと囁かれていた。
だが、その予測はあっけなく裏切られる。 14の時だった。彼女はこう言ったのだ。]
(9) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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――神の声を聞いたわ。
(10) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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[そして、彼女は賢者の塔を離れ。 神聖教団……クロス・オブ・メサイア教の門を叩いた。
彼女は全属性の魔術を自在に操るその能力と、神を信じるその意識を高く評価された故に。 16にして、史上最年少で枢機卿に任命されたのだった。
真っ先に始めたのは改革だった。 緋色の聖職者服ではなく、カジュアルな服を纏い。 クラウディア猊下ではなく愛称のクラリッサと呼ぶように伝えた。 全ては、宗教をもっと身近に感じて欲しいと言う想いからの行動だった。]
(11) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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[そして、今では彼女は枢機卿の筆頭に位置していた。 その地位にありながらも、神聖十字軍の指揮を取り。
宮廷魔術師も、今ではクラリッサの薫陶を受けた者が多く存在している。 王国の中で、彼女の軍事的な位置はかなりのものとなっていた。]
― 幕間・了 ―
(12) 2014/08/13(Wed) 08時頃
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− 聖都レグレシア −
いやはや、クラウディア殿は相変わらず勇ましい。
[凱旋の列を静かに見つめる男が1人。 華やかな大通りに店を構えてはいないが、この人通り。 少しは裏路地に分けて貰えないかと煙管と呼ばれる独特の 煙草を咥えた。 男は滅多に見ない衣装や持ち物を好んで愛用していた。 それが自分の個性であり、看板である様に人目を憚らず]
これでまた神聖教団の名が世界に轟きますなぁ。
[戦果だけでなく、石を投げた者達、 そして子供達へのそれぞれの対応もまた彼女の名を上げるだろう。 クラウディアがそれを望むにしても望まないにしても]
(13) 2014/08/13(Wed) 08時半頃
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まぁ今回は酔っ払いの話。 クラウディア殿の顔を立てて不問にしときましょうか。
[表情は緩い笑みを湛えたままだが眼光は鋭いまま。 愚行を働いた者達の顔を忘れるわけも無い。
そっと袖に忍ばせた毒針を仕舞い込み、緩く煙を吐き出した]
お客さん、今日は誰か来るといいですが。
[表通りから少し裏に入った場所で 雑貨を取り扱う店主は人の流れを見ながらぼやく。
飲食店や大通りの店は賑わいそうだが、裏まで流れてくる客は 少なそうだった]
(14) 2014/08/13(Wed) 08時半頃
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[だがそう簡単に流れて来ないからこそやっていける店でもあった。 法的に認められていない武器や薬、 教団が禁忌とする度数の高いアルコール、そして邪教とされる 教本すら取り扱っていた。
聖都と言う教団の膝元ですぐに摘発されそうなものだが、 そうならないのは単純に隠すのが上手いだけでは無い。
教団や王宮に表立って顔を出す事はなく、 市井に潜んだまま異分子の排除を行うのが本来の自分の役目。
光があれば影がある。
教団の光の輝きをいつまでも留める為に闇では無く 影である事を使命とする者、それが真の姿であった]
(15) 2014/08/13(Wed) 09時頃
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[王帝親衛隊と呼ばれる噂だけは あちこちにある部隊の出身だとも、 裏切り者で首輪をされ飼われているとも言われているが、 王宮や教団内で事実を知る者は少ない]
ま、あれが我が子じゃなくて幸い。
[ただ家族がいると言う事だけは 発言から多くの者が周知していたが 実際に会った事がある者は不明だ**]
(16) 2014/08/13(Wed) 09時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 09時頃
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― 聖都レグレシア ―
……まあ。
[一連の流れを遠くより見つめていた少女は、小さくそう声を零した。 白銀の長い髪が風に靡き、真紅の瞳は細められて。 黒い日傘をくるりと回して息を吐く。]
神聖教団、ねぇ。
[その瞳の奥に冷たい色を湛え、どうやら民衆に高い評判を得ているらしい女へ目を移す。 やがて口角を上げると黒のワンピースを翻して少し歩けば、目立つ容姿故か視線は彼女へ集まった。 …否。彼女の翅へ、だろうか。]
――……存外退屈だったわね。 もう少し面白いものが見られると思ったけど。
[つまらなさそうに言葉を落とし、彼女は隠すこともせずに溜息をついた。]
(17) 2014/08/13(Wed) 09時半頃
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― 聖都レグレシアの今は無き研究所 ―
[硝子を薄く伸ばしたような、触れれば消えてしまうのではと錯覚するほどの四枚の翅。 淡い桃色に色付いたそれを緩やかに広げ、ひとりの人造妖精≪エーテル・フェアリー≫は目を覚ます。]
……。
[成功だと喜びを分かち合う研究者達。 しかし彼らは、一つの重大なミスを犯してしまった。
――少女の記憶を消去するプログラムが、作動していないのだ。]
「妖精だと言って見せれば、教団の信仰も深まるだろう」 「呪い子を有効に活用してあげたんだから、感謝し――……」
[―――瞬間、一つの研究所と幾つかの研究者たちの命は死して闇に跪いた。]
(18) 2014/08/13(Wed) 10時頃
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[――その日、力無き少女としての生は終わった。 代わりに手にしたのは望まぬ翅と力、…親から受け継いでいたであろう髪や瞳の色]
[研究所の生き残った子供たちを外へ逃がした。 自分を聖なる存在だと勝手に勘違いしてくれた相手のおかげで、子供たちの安寧の場所は確保出来た。
中には一緒にいようと言ってくれる子もいたけれど。 やんわりと断って、影から造り出した黒い日傘を差し自分はアテもなく放浪する道を選んだのだった。 ――母は早くにいなくなった。何故か母を嫌い自分を呪い子と蔑み、金と引き換えに自分を研究所へ差し出した村になど帰れない故に。*]
(19) 2014/08/13(Wed) 10時頃
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―ブラック・ダーク・デス教団『断罪の子羊』―
[真っ暗な部屋の中央。 円形に並べられた黒い蝋燭の微かな光が揺れ。 中央に跪くフードを目深に被る黒衣の司祭の姿を辛うじて映し出す。]
この度の役目。 是非に私めにお命じください。
[篭るように響く声に。 さわりと周囲の闇がざわめき他の司祭達の気配を伝える。]
……かの国、かの者の暴虐。 私怨無くとは到底口には出来ません、が。 ですがッ……それ故にこそッ!
[頭は深く、闇へと垂らしたまま 闇の中の司祭達へと言葉を続ける。]
(20) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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我が祖国ルーベリオンを蹂躙し。 罪なき民を殺し。 子供らを奪い去った彼らに。
我が神の名の下に等しき裁きを!
[僅かに語尾は強まるも抑制された声。 蝋燭の光の中、僅かに震える手が隠せぬ激情を示す。]
(21) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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[ブラック・ダーク・デス教団『断罪の子羊』
暗黒神ルゥ=カタストロスを信仰する闇黒教団。 同信仰の『全ては闇から生まれのだから、全ては平等である』、『死は救済である』との教義を突き詰め。 『全ては平等に裁かれるべき』であるとの考えの下、暗殺紛いの武力行使も辞さぬ過激派。
普段、闇に紛れ存在するその構成員については謎が多く。 実数も定かではないが、ルゥ=カタストロスを主神として崇める国の王族とも繋がりがあったとも噂される。]
(22) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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[闇の中の気配は暫くひそひそと囁きあっていたが、やがて前方より重々しい老司祭の声が告げる。]
『司祭 闇喰みのオスカー。
神聖教団教皇パルックをはじめとした罪深き者達に。 闇黒神ルゥ=カタストロフの名の下に断罪を。』
[跪いた若き司祭ははっと顔を上げ。 再び深々と頭を下げる。]
(23) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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――罪深き魂に鉄槌を。
[使命の承認の意を告げれば。 闇より唱和する声が響いた。]
(24) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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『『『罪深き魂に鉄槌を!』』』
(25) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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―聖都レグレシア―
天にまします我らが暗黒の祖よ 願わくは 混沌と在りたまえ 黒に添いたまえ 深く揺蕩いたまえ 我らの瞳を覆い 我らに囁きたまえ 我らが罪を知り我らが罪を断じたまえ 闇は常しえに汝のものでなれば 審判のその日まで我らを見守りたまえ
[仇となるべき存在を救い手と思い込まされた子供達の余りに痛ましい姿へと向けた。 口の中だけで囁くような祈りの言葉は歓声へと紛れた。]
(26) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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[凱旋を迎える熱狂の列の背後。 人の意識の向かぬ影の中、彼は立っていた。]
……枢機卿クラウディア・リーズ・エリサ。
[小柄な身を包む裾の長い黒衣。 目深に被ったフードからは闇のような黒髪と赤い瞳が覗く。
その赤い目は歓声の中心にいる女を暫し、睨んでいたが。 やがて音もなく闇色のマフラーを翻し、裏路地へと歩き出した。*]
(27) 2014/08/13(Wed) 10時半頃
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― 聖都レグレシア・裏路地診療所 ―
[そこは聖都の闇、裏路地にひっそりと存在していた。 表にある綺麗な建物ではなく寂れたバラック小屋の様なそこは。]
さて、何用か。 …などと聞くのも野暮だったな、ここに来る用事など一つしかあるまい。
[小さな診療所。 ここにやって来る者は決まって病人である。
なんでも、どんな病気でも治してくれると評判のそこに住むのは一人の男。 この診療所の主の名はイアンといった。]
(28) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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いいぞ、そこに寝てくれ。 そう、身体の力を抜いて、眼を閉じて。
[イアンの見た目は若く、あまりにも普通で。 これが評判の医師なのかと患者である女性は思っても、言葉には逆らう事はせず。 大人しくベッドに寝て、眼を閉じる。]
”おいで、こちらへ”
[人間には聞こえぬ声で呼びかける。 ざわりと空気が揺らめいて、寝ている女から黒い瘴気が立ち昇る。]
(29) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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”さあ、こちらへ。俺の元へ。”
[瘴気がゆらりゆらりと揺れて。 やがてそれは形を変えて一匹の魔物――病魔へと姿を変えた。]
(30) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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[それを素早く捕まえると唇がにぃ、と笑みを形作り。 そして病魔へと唇を寄せて徐に食いついた。 これがイアンの治療方法。 どんな病魔でも具現化させて食ってしまう、ただそれだけの治療。]
終わった、もういいぞ。 金を置いてさっさと帰るんだな。
[寝ている女にちらりと視線を向けて乱雑に言い放つ。 目に飛び込んで来る白い喉に食いつきたくて堪らない。 病魔も食うが時折肉を喰らいたい衝動にも駆られる。 それはイアンの本性に魔物が混ざっているから。]
(31) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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― 幕間:生まれ故郷にて ―
[幸せに暮らしていたから知らなかった。 母が護っていてくれたから知らなかった。 その日まで、己が何者なのかなんて知らなかった。]
あ……あ、かぁ…さん。 俺、違うんだ……たべた、なんて…そんなこと、
[手を、胸元を、口元を赤く染めて震える。
それは衝動だった。 恋人である少女と一時の戯れを、なんて邪な事を考えて。
ああ、白い喉が綺麗で。 そこに吸い付けば綺麗な赤が咲いて。 白い、赤い、紅く染めれば。]
(32) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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『……イアン、逃げなさい。すぐに異端審問にかけられて貴方は殺されてしまうわ。』
[母親の言葉に動けない。 口の中に広がる甘美な赤が邪魔をして、動けない。 もっと、もっとその甘さを堪能したくて。
目の前にいる誘惑誘われて、そっと母親の喉を指で撫でる。 ぐっと力を入れれば苦しそうに呻く声が聞こえる。]
『イアン…ごめんね、イアン。いいのよ、』
(33) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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『私を食べても。』
[その言葉にはっと我に返って。 後は覚えていない。 気づけば聖都レグレシアへと辿り着き、そしてそこで病魔を喰う事を覚えたのだった*]
(34) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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― 診療所にて ―
[衝動を振り切り、女を追い出して。 そっと革の手袋を外せば指先が黒く染まっていた。 腹を中心に黒は病魔を喰うたびに広がり、濃くなっていく。 そのうち全身黒く染まり、やがて完全なる魔物へと変貌してしまうのだろうか。
そうなればこの都にも居場所はなくなる。 そうなる前に。]
俺も、覚悟を決めるべきか。
[その決めるべき覚悟も分からないまま、ぽつりと呟いた**]
(35) 2014/08/13(Wed) 13時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 13時頃
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"王は言った、「ここに聖王国の成立を宣言する。 この地は永遠の祝福に包まれ、如何なる闇も我らを脅かすことはないだろう」。 するとそこに預言者が進み出て言った、「王よ、確かにこの地は長きに渡り祝福され、人は皆幸福と安らぎを得るでしょう。 しかし、それは永遠ではありません。 約束された1000年の終わり、この地を覆う光が翳り、護りが揺らぎ、闇がその手を伸ばす時が訪れるでしょう。 王と、我らと、皆に等しく試練が訪れるでしょう」。 すると王は言った、「ならばそれが永遠となるよう、より強き光でこの地を照らそう。 そして全ての闇をこの地より追い払おう」。
かくて不吉なる預言を口にした彼の者もまた、聖なる地を追われた。"
――――封じられた黙示録《ブラック・アポカリュプス》 第一章より
(36) 2014/08/13(Wed) 14時半頃
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[今ではその預言を、正確に知る者はない。 ある国では別の教義に上書きされ。 ある国では口伝えに伝えられる内に変質し。 またある国では都合のよい部分のみ抜き出され、編纂された]
[しかし――伝承はいう。 彼の者の遺した正典《カノン》は、今も何処かに存在しているのだと――]
(37) 2014/08/13(Wed) 15時頃
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─ 此処ではない未来:忘却の崩堂 ─
『ヘ、ヘクターさ〜ん 待ってくださぁ〜い…!』
[岩だらけの絶壁に、捻れた木々が深々と生い茂る。 獣も通らぬ険しい山道を、離れて歩く人影がふたつ。]
ッたく、なっさけねェな…… 道案内が俺の後ろ歩いてたら意味ねーだろ! ……で? 遺跡はこっちで良いのか?
『は、はい……坂を、登りきれば、見えます…っ』
[ぜぇはぁと息を切らせ、案内の青年は先を指差す。 その姿に、茶髪の男は呆れ顔。舌打ちして、歩を進める。]
『そ、それにしても、貴方も、物好きっすねぇ。 あんな崩れかかった遺跡に、宝探しだなんて…!』
(38) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
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だァからッ 何度言わせんだ!!
俺がやンのは宝探しでも墓荒らしでもねェ、 「 現 地 調 査 」 だッつの!
[茶髪の男が、鬼の形相で道案内を振り返る。] ボサボサの髪に、着崩した服。胸には刺青様の黒い紋。 これでも、ヘクター・ローガンはれっきとした考古学者だ。
胸に刻まれた、禍々しい黒華の紋様は、刺青ではない。 彼が廃墟で発見され、子の無い老夫婦に拾われた時には、 その黒陽は、既に痣の様に身体に刻みこまれていた。]
(39) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
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そりゃ、価値のあるモンは回収して研究機関に売却…
『ほらぁ、やっぱ売るんじゃないすかぁ〜』
バッカヤロォ、研究にゃ金がかかんだよ! あ? それともテメェ、案内料は要らねェってか?
『わーッ ごめんなさいごめんなさい〜! ……あ、ほ、ほら! 見えてきましたよ!?』
[話を逸らそうと、道案内の青年が大声を上げる。 やれやれと肩を竦めて、その視線の先を見やれば…]
(40) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
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[坂の頂上、眼前に聳え立つは、朽ちた聖堂の廃墟。 現地の住民に「忘却の崩堂」と呼ばれる、歴史の残滓。]
はァ …… 漸くのご対面だ。
[僅かに残る文献に登場する国々。嘗ての栄光に思いを馳せ。 ――― 何故だろう、どこか「懐かしい」と感じるのは。]
俺は、これから遺跡内部の調査に入る。 お前は好きにしてろ。 ……許可無しに触ンじゃねェぞ?
『分かってますって! 知らないんすか? 呪いの話。 命を吸い取られるって、麓の村じゃ有名なんすから。
…って、ちょっと聞いてますー!?』
(41) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
|
|
[遺跡を目前にした学者に、青年の話など上の空。 聞こえぬ声に導かれるかの如く、聖堂の奥へ、奥へ… 周囲を見、小さく唸り、熱心に手帳に何かを書きこむ。]
墓石の様式、柱の装飾、祭壇の配置。 違えねェ、こりゃ……
………… ん?
[ふと、男の目が聖堂の片隅の「其れ」に釘付けになる。
――――― 其れは、台座に刺さる、錆びついた両手剣。 茨の意匠が巻き付き、鈍り切った漆黒の輝きを放つ。]
剣? んなモン文献に出てこねーぞ……
[穴の開く程に眺め、何気なくその柄を手にした、刹那。 力も入れていないと云うのに、刃はすらりと台座を離れ…]
(42) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
|
|
―――― 視界が 闇に 歪む ――――
(43) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
|
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『ね、調査終わりました? そろそろ帰りましょうよ〜 俺、ここで野宿とか絶対嫌……』
[入り口から、痺れをきらした青年が顔を出す。]
…………あれ? ヘクターさん?
ヘクターさぁん! どこ行っちゃったんすか〜!?』
[……だが、既に其処に男の姿は無く。 台座に刺さっていた筈の剣諸共、消えていた。**]
(44) 2014/08/13(Wed) 15時半頃
|
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― ブラック・ダーク・デス教国/闇黒大神殿 ―
[物言わぬ骸の間を、少女は歩いている。 ぼんやりとした意識で思う――自身もまた、骸であったはずだと]
[闇黒大神殿。 邪教国の旧き信仰の地であるこの場所にも、遠征軍の手は及んでいた。 多くの者が、信仰を貫いたが故に命を奪われた。 それは、まだ年端もいかぬ少女も例外ではない]
[既に人気のないはずの場所でありながら、濃密な気配を感じ少女は立ち止まる。 視線の先には、闇黒の立方体があった。 少女は思い出す――神殿には高位の神官以外には容易に立ち入れぬ秘所があった。 ここがその場所であったか、今となってはわからないが。 ただ、少女は誘われるように部屋の内へ歩みを進め、光を通さず何も映さぬ、闇黒の匣《ブラック・ボックス》へ触れた]
(45) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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『災禍を齎す者、それは女である』
[音無き声を、少女は聞いた]
『娘よ、汝に仮初の生を与えよう』
『汝が纏うは紡がれし災禍』
『汝が宿すは闇色の希望――』
[匣の蓋が開き、溢れ出した暗黒素《ダークマター》は、少女をその魂ごと呑み込んだ*]
(46) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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― クロス・オブ・メサイア教団 大聖堂 ―
長旅だったわね。 皆はゆっくり休んで疲れを取りなさい。
明日からは教団の信徒として。 そして、神聖十字軍見習いとして。 学ぶ事がいっぱいあるわ。
[洗脳された子供達はそれに疑問を抱かない。 教義を学び、そして異端討伐の為の力をつけるのだと。
ここまでの道中で、すでに適性の判別は済んでいた。]
(47) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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[神聖十字軍――その団長と公的にはなっているが。 実質的にクラウディアの私兵のようなものであった。
魔術に関しては、賢者の塔出身である彼女が自らカリキュラムを組み。 前衛の育成に関しては初期こそ王帝親衛隊に指導を依頼したが、 今では育った戦士達が次世代を育てるという仕組みが出来上がっていた。]
(48) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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さて、私が留守の間。 何か変わった事はあったかしら。
教えてくれると助かるわ……ミハイル卿。
[自分と同じ枢機卿の男性に声を掛けた。 自分が留守の間を彼に任せていたのだったが、緊急時の連絡が無かった事からある程度安心していたが。]
(49) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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裏路地に怪しい雑貨屋ね……>>15 良いわ、それは私の方でなんとかしておく。
邪教の教本まではやりすぎだものね。
[クラウディアやミハイルならば彼の存在は当然知っているし面識もある。 だがしかし、武器や薬には目を瞑っても邪教の教本となると。
一般の信徒からも、何とかして欲しいといずれ要望が出てしまうだろうから。]
(50) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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他には……怪しい診療所?>>28
[聖都の民でもそんなところに行くものは要るのかと溜息をついた。 怪我や病気ならば、教団に来れば治療を行うのにとも呟いて。
そちらもいずれ、誰かをやる必要があるだろう。 或いは、自ら手を下すかと――]
(51) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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黒衣の預言書《ドレスコード》――同化《インストール》完了。
[その言葉が紡がれると同時、闇は収束し、黒のドレスを身に纏う少女へ変貌した。 いくつものレースとドレープに飾られたその服は、身動ぎするたびまるで生き物のように蠢く。 否、近くで見たならば気付くであろう――黒と見えるのはびっしりとならんだ古代文字であり、それらは文節ごとの塊となって、ドレスの表面をゆっくりと漂っていることに]
(52) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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――災禍(わざわい)あれ。
[紫から黒へ変じた唇で呟き。 少女は歩み始めた――約束の地へと**]
(53) 2014/08/13(Wed) 16時頃
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―聖都レグレシアへの道中―
[えっほ、えっほ、えっほ……。 奇妙な格好をした二人の男が、黒塗りの奇妙な箱―駕籠―を担いで駆けていく。]
あんなはした金で私に働けと? はした金の依頼など全て門前払いにしろと言っておるのに、教団の名前で尻込みしおってからに。
[ えっほ、えっほ、えっほ……。 その奇妙で大きな箱の中から、ブツブツと呟く男の声。]
全く、どいつもこいつも使い物にならん。金にもならん仕事を増やしおって……。 おい、駕籠者ども。≪もっと速く走れ≫。
[えっほえっほえっほ……。 男の声により、掛け声と駆け足が一段速くなる。]
駕籠者ども。≪もっと速くだ≫。給金分きっちり働け。
[もはや全力疾走に近い速度で走らされる駕籠者の表情は悲痛の色に染まり、掛け声をあげる余裕もなく駆けていく。]
(54) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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―聖都レグレシア・大通り―
[ずるずると駕籠の速度が落ち、そのまま地に降ろされた。]
おい、どうした? 私は止まれとは言っておらんぞ?
[そう言い放ち、外へ顔を出すが、駕籠者が動くどころか、返事が返ってくる気配もなかった。 顔を顰めて駕籠から降り、様子を伺う。]
……気絶してやがる。やれやれ、やっぱり馬の方が便利かね。 駕籠は風情は満点だが、使い勝手が悪い。 ひゃひゃひゃ、まあ良い。たまの散歩もおつなものよ。
[そう言いつつ、意識を失った駕籠者に一蹴りを入れた。 ぐらりと倒れ込んだ駕籠者にげらげらと笑いながら、聖都の中心へと、大通りを歩き始めた。**]
(55) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 17時頃
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ー カーライル王国の伝承 ー
[古代から伝わる伝承・・・ 嘗てルンフィアは聖霊に満ち溢れた聖地だった。 聖霊と人は触れ合い、聖霊の奇跡はあまねく人々を優しく照らした。
世界は聖霊と共に揺蕩い、ルンフィア1000年の栄華は続いていくと信じられている。]
(56) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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[だが奇特な聖霊も中にはいた。 光が忌み嫌う、闇に包まれた氏族と心を通わせる。そんな聖霊が。
ブラックダークデス教国もそうだ。
そして此処。カーライル。
現在にも現存する聖霊術師を擁立する 万年雪の氷雪が覆う王国もまた 聖霊に愛された異端者が建立した地だ。]
(57) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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[立場は対立せども聖霊への信仰はルンフィアにも引けを取らぬ王国。 彼らは、嘗てカーライルの始まりに加護を与えた聖霊を敬い
聖霊術師をこう呼んだ。
ーー『ローレルの騎士』。 ]
(58) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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ー カーライル王都 フォーデルハウト ー
[雪が寒い。防寒具がなければ一息に霜焼けを起こす。 カーライル特有の寒さ。
だが防寒具もなしに這々の体でその地を訪れる人々がいた。
そう、聖枢機卿クラウディア率いる聖十字軍に殲滅された教国の僅かな生き残り。]
(59) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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[ブラックダークデス教国が滅んだ。 ならば次は異端の始祖、吹雪の白い闇も愛する我らが国だろうか。
決断する時が近い。
光の御名の元に滅び行く定めに抗いたければ。
闇が抱く、未来への兆しを信じる者たちの聖戦が・・・]
(60) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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[・・・それを眺める少年の姿がひとつ。
東国の民族だろうか? 不思議な髪と不思議な装い。
今にも雪に薄れて消えてしまう様な薄氷の布物をはためかせて やがて姿を消した。]
(61) 2014/08/13(Wed) 17時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 17時頃
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― 聖都レグレシアのどこか/廃教会 ―
[古びた扉を開く。ギィ、と重苦しく錆び付いた扉特有の音が鳴り響き静寂を揺らす。 少女は今にも崩れそうな教会の祭壇の前まで歩み寄ると、床に膝をつき指を組んだ]
……闇は我らと共にある。
全てを包み込む穏やかな漆黒も。 波打つ水面のように荒れ狂う闇も――。
[濡れているように艶やかな翅がぴん、と伸びる。組んでいた指を解いて、天を仰いだ。]
光に裁きを。 安寧に揺蕩う者へ戒めの暗黒を。
―――― そして、闇に栄えあれ。
[少女は腕を下ろすと口角を上げて立ち上がる。]
(62) 2014/08/13(Wed) 17時半頃
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[室内であるというのに黒い日傘を差して。 憂うように瞳を閉じれば、訪れるのは闇。]
……Chi ha ucciso l'uccello?
[風に埋もれ掻き消えそうなほどの声で、答えを求めぬ問いを投げた。
哀の裏側を覗きこんでも何も得られぬように。 これもまた同じこと。]
(63) 2014/08/13(Wed) 17時半頃
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闇を纏う者達へ、常しえの黒≪シアワセ≫を。
[祭壇は音を立てて壊れ、それを見届けると少女は姿を消した**]
(64) 2014/08/13(Wed) 17時半頃
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―とある貴族の屋敷― [闇の中を潜り抜け、屋敷の奥で金を数える貴族を見据える。 静かに近付けば、ゆるく獲物を握り締めた。]
【blade mode――】
[背後から近付き、そして瞬時に喉元に刃を当てる。]
『な、何者…!?』
[刃を当てた彼は緩く笑みを浮かべて見せて、耳元で声を囁く。]
なーに、ただの正義の味方さ…名前は…
[笑ったまま、ゆっくりと、しかし確実にその刃を皮膚に当てて…。]
コードネーム、ブラックボルト…。 通称、黒の稲妻……―――
(65) 2014/08/13(Wed) 17時半頃
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……貴様の罪を数えて眠れ。
[勢い良く喉を切り裂く。 血飛沫が飛び散る中、刃に付着した血液を払う様に獲物を振り下ろす。]
任務、完了…っと。
[屋敷を去るため来た道を静かに戻ろうとした瞬間、部屋の扉が開かれる。]
『ご、御主人様!?だ、誰か!!』
[叫ばれれば小さく舌打ちをして獲物を構え直す。]
【gun mode――】
[女中に向けて銃となった己の獲物を向ける。 2発の銃声が響くとその弾丸は女中の心臓と脳天をブチ抜いた。 死体を一瞥し、窓に向かって走り出すと、そのまま体当たりして窓を破る。 スッと着地して、そのまま屋敷を抜け出そうと駆け出した。]
(66) 2014/08/13(Wed) 17時半頃
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―聖都レグレシア・スラム街の孤児院― [そして現在、両手に大量の食糧を持ちながらその孤児院の中へと入っていく。]
先生いるかい?食糧もってきたけど…?
[孤児院の中で遊ぶ子ども達に声をかける。]
『ドナ兄〜!お菓子はお菓子!』 『ずるい!私も!!』
[子ども達は自分の顔を見かけると、我先にと飛びかかり荷物に手を伸ばして飛び跳ねる。]
こらこら、ダメだ。 先生に渡すから皆で仲良く分けるんだ。
[まったく、やれやれだ。そんな表情を浮かべれば、子ども達の一人が奥にいるよ。と、孤児院の奥を指差した。]
お、サンキューな、じゃあまた後で遊んでやるから、仲良くしてろよ?
[そう言って奥に向かって歩き出した。]
(67) 2014/08/13(Wed) 18時頃
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……そういえば、パルック聖下はどちらに?
[そう問いかけても、居場所を知っている者は居ないようだった。 今回の遠征の報告をとも思ったが。
まぁ、そこまで急ぐような話でもない。 別の問題もまた山積みなのだ。 例えば、未だにスラム街で暮らす貧困層など。]
こればっかりはねえ。 病気や怪我の治療はなんとかなっても。
私たちが生活費まですべて用意すれば良いってものでもないし。
(68) 2014/08/13(Wed) 19時頃
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ただ、現場を見ていないのは良い事じゃないわね。 一度は視察に行かないと。
[その言葉に周囲の面々は危険だと言って神聖十字軍を同行させるべきだと言い出していた。 だがしかし、護衛をつけるよりもクラウディアが自在に魔術を操れてる状況の方が街中ではむしろ安全と言えたのだった。]
(69) 2014/08/13(Wed) 19時半頃
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[患者である女が出て行ってどれ程経っただろうか。 椅子に腰かけ溜息を一つ落とし。 ふと思い出すのは近所にある孤児院。
あそこはいい餌場だ。 子供は病魔に侵されやすく、スラム街に住む子供達を快く診てくれる医師などほとんどいない。 イアンから見ていいカモである。]
……アイツは少々鬱陶しいが。
[そう呟いて思い出すのは子供達の面倒をみている酔狂な男の顔>>67 裏稼業で稼いでいるやら、暗殺をしているやら。 色々と噂には聞くがイアンにとってはただ鬱陶しい人物という認識で。 怪我なり病気なり、子供の付添であったとしてもここの訪れる時があれば。 それなりに嫌味を投げかけつつも話はする程度の仲ではあった。]
(70) 2014/08/13(Wed) 19時半頃
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さて、今日はもう餌はいらんといえ……。
[ちらりと入り口を見る。 今の処ここへとやってくる患者の気配はない。 ここでのんびりと寛ぐのもよいが。 どうやらこの場所をクロス・オブ・メサイア教団が快く思っていないらしいと小耳に挟んだ。
餌として病魔を喰い腹を満たす。 代わりに患者は病魔を喰ってもらう事で病を治す。 お互いにメリットのある事柄であって、第三者に口を出される事ではないはずだが。 病魔を喰う存在というだけで異端者である。 故に粛清の対象になるのだろう。]
(71) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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"痛みを知るものは、さいわいである それは真なる理解へと至る道なのだから"
――詩篇65(0..100)x1:44(0..100)x1
(72) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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[教団がどう動くのか、今はまだ分からない。 こちらから先に動く必要性は今の処感じない。 ならば大人しく待つのがいいだろうか。 それとも。]
……少しばかり様子を見た方がいいか。
[暫しの逡巡の後、椅子から立ち上がる。 教団へ直接乗り込むなどしない。 荒事は基本的に好まない。 まずは情報収集をするのがいいだろうと、診療所を出てふらりと裏路地を歩き出した。]
(73) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 20時頃
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― クロス・オブ・メサイア教団・教皇私室 ―
『せ、聖下ッ!!!』
[侍従の悲鳴じみた声が廊下に響き渡る。 豪奢ながらも落ち着いた白を基調とした私室の壁には、暗黒素《ダークマター》の刃によって胸を貫かれた教皇パルックの死体が縫いとめられていた。]
罪深き魂に鉄槌を。
罪なき者の血は闇に還り。 罪深き魂もまた己自身の血により贖われ。 闇へと受け入れられるであろう。
[窓枠に立ち、黒衣をなびかせるフードの人影。 慌てふためく侍従へと告げる声は厳かであり。 その胸元に揺れる黒曜の十字架が、その正体を如実に語っていた。]
(74) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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聴くがいい。
我は『断罪の子羊』。 我が神ルゥ=カタストロフに代わり。 無辜の民を殺し、その意思を踏み躙るものに断罪を与える。
審判の時は来たり。 これは聖戦の始まりである。
[闇の断罪者は大きく開くように教皇の死体を指で指し示し。 ふわりと闇のヴェールが浮かび上がるような錯覚を残し、窓の向こう側へと消える。]
(75) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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『だ、誰か!!邪教徒が!! 聖下が殺されてッ!』
[少し遅れて侍従の人を呼ぶ叫びが続いた。
だが大胆にもクロス・オブ・メサイア教の本拠地へと忍び込んだ断罪者の姿は、既に私室の窓からは見えなくなっている。]
(76) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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……ハア……ハア……。
[足元の影と言うには濃い闇を蹴る足音はなく。 集まる人目を避け、軽々と壁を登り屋根の上を駆ける。
僅かに乱れる呼吸とぱたりと滴る赤い雫。 流石に教皇相手にただでは済まなかったと、フードに隠れた顔をしかめる。]
(77) 2014/08/13(Wed) 20時頃
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ミハイル卿、またしばらく任せるわ。
どうしても神聖十字軍ではね。
[討伐に来た風に見えてしまうしと告げて。 教団の中でも後方支援を主とする面々と。 それから力仕事を頼めるような王国民を呼んでから。
荷物を用意させるとスラム街を目指していく。 それはまだ、教皇パルックが殺される前の事だったのだ。]
(78) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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― 聖都レグレシア・スラム街 ―
[彼女の顔を見ると施しを求めて集まってくる住民達。 教団の面々は彼らに食料と少しばかりの硬貨を手渡していく。
それが足りていない事に教団は気がついているのだろうか。 クラウディアは微笑むと群集に語りかける。
本当に困ったらいつでもクロス・オブ・メサイア教団の門を叩きなさいと。]
そうね、この地区にも教会を作りましょう。 そうすれば……救われる人も増えるわ。
(79) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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― 聖都レグレシア・裏路地 ―
……撒いたか。
[断罪者は一度、振り返り。 宙で一回転しながら屋根より路地へと飛び降りる。]
……ハア……。 我らが暗黒の父祖よ。 罪深き魂へも闇の安息を……うっ……。
[今更、震える声で祈りを呟きかけるも。 こみ上げてくる嘔吐感に口元を押さえ、薄汚れた壁に身を預けて蹲る。]
(80) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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― スラム街 ―
[僅かばかりの施しをスラム街の住民達に配る。 それにどれ程の価値があるというのだろう。 ほんの一瞬の飢えを満たせば、更なる飢えが待っているというのに。 それを救ってやるつもりなどありはしないだろう。 ただ一時、救ってやったと上から目線で愉しむだけの行為。
教団の面々がそうやって施しを与えてやっているのを少し離れた位置から見て小さく舌打ちをする。 己は餓えてはいないし僅かばかりの金などいらぬ。]
(81) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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[別に教団に恨みなどないのだが。 だがあちらが診療所の存在を気にしているとなれば無視は出来ない。 元々情報を集めようと外へ出たわけで。 その情報源からやってきてくれたのだ。]
…教会か、そんなもので腹は膨れんがな。
[それでも救われる者はいるのだろうか。]
(82) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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― 回想 ―
[――妖精みたい]
["彼女"について一言で語るなら、そんな印象が第一に浮かんだ。 白銀の髪と真紅の瞳は、子供たちの間でも一際目立つ。 大人たちはその姿に、もっと別の印象を抱いていたようだけれど、そんなことは子供だった自分たちには関係がなかった]
[けれどある日、"彼女"はいなくなってしまった。 その理由について、大人たちは皆口を閉ざした。 ――少女のしつこい追及に耐え兼ね、つい口を滑らせた一人を除いて]
(83) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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― 聖都への道中 ―
――…………? 何かしら、今の雑念《ノイズ》。
[突然の、無意識的な記憶の奔流に、少女は光のない瞳を細めた。 "器"としての形は保っているものの、今や彼女の全身は預言書の記録媒体そのものであり、ヒトとしての記憶と感情は不要なものとして片隅へ追いやられつつあった。 しかし、それでも最低限は残されているそれが、周囲に広がる惨状に顔を顰めさせる]
これが――聖王国のやり口?
[ずきり。全身へ響く鈍痛が、少女を死に至らしめた傷と同じ場所から生じる。 過去にもそれと似た感情を抱いたことを薄らと思い出しながら、黒衣を翻し進んでいく]
(84) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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―聖都レグレシア・クロス・オブ・メサイア教団本部―
かつて、地上の人間には翼があった…
(85) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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と言ったら貴方は驚きますか?
[聖都でも一際の威容を誇るクロス・オブ・メサイア教団の大聖堂。文字通りの千年王国であるこの国の国教にふさわしき荘厳な佇まい。しかしそれは、聖堂の身廊を越えて、聖具室に近づくにつれ、控え目ながらも厳かなものへと変わっていた。 最も奥の部屋、その重厚な厚革のソファに、向き合って亜麻色の髪の女と客人らしき男が対峙している。]
申し訳ないですね、けれどそう突飛な話ではないのです。 いえ、こう言った方がいいかな…… かつて人間以前、地上では羽の生えた者達がこの世を統べていたのだと。そう、天の御使いのような、白い羽根の生えた者達が……ね。公にはされていませんが、そのことは古い地層を見ればわかる事です。
でなければ、このように今日、1000年を遥かに超える昔の遺物が王国の各地より掘り出されることもなく、私のような者がそれらの遺物を管理する立場に置かれる事もなかったでしょう。
(86) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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羽の生えた者達はいるのですよ。案外私達の近くにいるかもしれません。 それはそうと……捜索は進んでいますか? 聖典に記された旧時代の8つの器物―――レガリヤ。
「王の錫」「王の冠」「王の座」「王の目」「王の声」「王の姿見」――これらは既に教団の手元にある。
残りは2つ。所有者を自ら選ぶという「王の剣」に、書物の形を取るという「王の衣」。 肝心の残り2つが教団の元に加わらぬから、ブラック・ダーク・デス教国なき今でも私達の威光を遍く地上に届かせかねている。
……お願いしますよ。特務機関「Runatis」は、そのためにパルック聖下からも信任厚く、十字軍並みの権限を与えられているのですから。
(87) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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[深々と頭を下げた男が退出したのち、亜麻色の髪の女は青い椅子に深く腰掛けて目を閉じる。1年前に前任者の王弟、大公爵ヨアヒムがブラック・ダーク・デス教団の手の者と思しき輩に暗殺された。その後を継いだのは、この何処ともなく現れた女だった。教団の中でも言わば陰流のこの部署にいる者の事、パルックに縁のある者と周囲は自然と考え、今や自然にその座を占めていた。 ―――つまりは、全くの経歴不詳。クロス・オブ・メサイアの教えに忠実であるという事だけは確かであったが]
―――――均衡は危うい。 私がここで安穏としているのもいつまでの事かな…
(88) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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― 聖都レグレシア/裏路地 ―
[くるうり、日傘が舞う。 それに合わせて華奢な少女の体躯も踊るように動き、白銀が滑らかに揺れた。]
……あら?
[そして入った裏路地。 ステップを踏むように軽やかに歩けば、薄汚れた壁に身を預け蹲る人物>>80が目に入った]
……ねえ貴方、大丈夫? こんなところで蹲っていたら、体調なんてすぐ悪化するわよ?
[彼の肩をぽん、と叩いて。 気紛れにそう声を掛けた。]
(89) 2014/08/13(Wed) 20時半頃
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……あら。
[「教会で腹は膨れない。」そう言い出した青年を見やる。 やはり、神聖十字軍を連れて来なくて正解だったようだ。]
それは違うわ。 『人はパンのみにて生くる者に非ず』と言うじゃない?
ただ、生きているだけじゃなく。 もっと精神的に救われなければいけない。
その為に教会を建てようと思ったのだけれど。 気に障ったかしら?
[そう言って優しく微笑む。 周囲に居た子供達や病人など。
弱った者は次第に彼女に縋る様な気持ちへと傾いていくのだ。]
(90) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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− 昔の話 −
[王帝親衛隊隊長と呼ばれていた男がいた。 陛下直属の親衛隊を束ねる者は他の誰より己を律し、 王と王国の為に命は勿論、魂まで捧げるのは当然の事。
だが男はただ一度だけ王以外に心を捧げた事があった。
白い髪、真紅の瞳、一見して一般人とは姿が違っていたが 心はその髪が示す通り真白で、真紅の血が通う温もりを 持った女性だった。
清らかな命尊ぶ光の天使そのものの女性と 何故心交わす事になったか。
だが人の身で天使を想い、 心だけでなく天使と身体を交わした罪は重く]
(91) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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[天使は身籠り人となった。
だが人となっても男は天使を愛し続け、匿う様にとある村へと 移り住まわせたが。
その後に起きた悲劇を止める事が出来なかった事を 今でも男は悔んでいるのだと言う]
(92) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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[あちらから声をかけてくるとは思わず、一瞬僅かばかり目を見開いて。 それからにこりと笑いかけた。]
どうだろうな。 精神の救いなど余裕がなければ生まれぬ。 ああ、でも。
[くつり、と小さく笑い。 まっすぐに声をかけてきた女>>90を見据え。]
もう死ぬしかないならば最期に救いは求めるかもしれんな。 だが生憎俺はそこまで追い詰められてはおらんからなぁ。 救いなどといった曖昧なモノに価値は見出せんのだよ。
[教会を建てるよりも金でもばら撒いた方が余程喜ぶ人間は多いだろう。 スラム街とはそういった場所である。]
(93) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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[不意に肩を叩かれ>>89、びくりと顔を上げる。]
あ……。 い、いえ、大丈夫です。
[口元に笑みを浮かべ、黒曜の十字架をさっと服の下へと押し込む。]
少し旅の疲れが出てしまったみたいで。 休めばすぐに良くなりますから。
[顔の半分を隠すフードは悪い顔色を隠していたが。 左腕から滴り落ちた血が作る小さな血溜まりは隠しようがない。]
(94) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 21時頃
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―孤児院・奥の部屋― [部屋の前で一度だけノックする。]
先生、俺です。ドナルドです。
[そう言って扉を開くと、机に向かって何かをやっている先生の姿に笑みを浮かべた。]
食糧、お持ちしましたよ。 子ども達のおやつも一緒に買ってきたので、後で分けてくださいね。 それから…これ、少しだけですが…。
[そう言ってお金の入った封筒をジャケットの内ポケットから取り出して手渡す。 先生はありがとうと喜んで、それを受け取ってくれた。]
今日は少し時間があるので、子ども達を連れて近くの空き地に遊びに行って参りますね。 先生も、あまり無理をなさらずに、たまにはゆっくり休んでください。
[いつものように笑って声を掛ける自分の姿に、先生は安心したように頷いた。 その様子を確認すると再び孤児院の入り口まで戻った。]
(95) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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―孤児院の庭― [庭に出ると、再び子ども達が集まってくる。]
今日はご馳走が食えるといいな。 食糧、大量に持ち込んできたが…お前達があんまり食い過ぎるとすぐに無くなるから気をつけてな。
[そう言って笑いかけると、近くに転がっていた汚れたボールを足で蹴り上げて。]
久しぶりに時間がある、近くの空き地、こんな狭い庭じゃなくてもう少し広い所へ遊びに行こうか?
[そう言って子ども達を誘って孤児院の外へ。 近くの空き地に向かって足を向けた。]
(96) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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− そして現在 −
[罪は当然男にも及んだが、これまでの武功と忠義から 中枢から外され異分子狩りと言う任に就く事で 減じられる事になった。
今でも王帝と王国への忠義は揺るぎない。 ただ教団に関しては、 その愚行に対して当然快くは思っていなかった。
ただ王帝と王国の存続の為に必要と言う意味では 不可欠だとは理解していた]
(97) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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まあ、可哀想に……
神の救済を信じられないのね。
[目の前の青年の言葉に対し。 本気で同情した様子だった。
そうして、追い詰められてはいないと言う彼に再度微笑んで。]
いつでも良いわ。 教団にいらっしゃい。
礼拝堂で神のキセキを見れば貴方もきっと考えが変わるから。
(98) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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[不定期に行われる礼拝堂でのキセキ。 それまでは神を信じなかった荒くれ者や、絶望した若者が。
礼拝堂を出る頃には敬虔な信徒になっている事が多々あった。 そこで何が行われているのか。 それを正確に知っている者はクラウディアのみだった。]
(99) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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|
[フードは顔の半分を隠しており、隠された十字架には気付かないまま口元に笑みを浮かべる相手>>90を見つめた。]
……あら、旅の人? 奇遇ね、私も旅をしているのよ。
[微笑んでそう言いながら、視線は彼の左腕から滴り落ちる血により生まれた血だまりへ。 拒まれなければ怪我の様子を見ようと左腕に手を伸ばすだろう。]
…怪我、大丈夫? 放っておくと酷くなるわ、私で良ければ治療させて?
[怪我自体はいずれ治るだろうが、運が悪ければ化膿するかもしれない。 それに貧血を起こしたりして倒れられても夢見が悪いしと、そう考えて一つの提案を。 勿論彼が拒むのなら無理強いはしないつもりだ。]
(100) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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[空き地に向かう最中に近くの診療所の横を通る。 いつも子ども達が世話になっている診療所だ。 ちなみに、いつも嫌味を言われはするが、大人しく黙って聞いている。 こんなスラム街に住む孤児の面倒を診てくれる酔狂な医者などそういないのだ。 感謝こそすれども嫌味に苛立つ事は無い。 まあ、流石に嫌味に対して言われっぱなしもシャクなのでしっかり嫌味を言い返すが…。]
『イアン先生、今日いないみたいだねぇ。 僕、この前も先生に怪我診てもらったんだよぉ。』
[子どもの言葉に、一つだけ頷いて、また礼を言う理由が出来たと思った。 嫌味はその代償だ、有難く耳にする事にしよう。 ふと、辺りの連中がどこかに向かって歩いていくのを見た。 声を聞くに教団の人間が近くに来ているらしい。]
……チッ、教団の人間か……。 お前ら、あんまり教団の人間やら聖都の貴族やらに近付くんじゃないぞ。
[連中は死ぬ程嫌いだ。 スラム街に住む人間を人間として見ていない者が殆どなのだから。]
(101) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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さて、適当に商売に励むとするか。
[凱旋が終わればまた大勢の人並みに溢れる大通り。 そこに嘗て見た天使の似姿>>17に気付かなかったのは おかしな話だがそれは罰の1つ。
どれだけ愛した者の姿を探しても、その目に耳に。 天使と天使の血の声を姿を焼き付ける事は出来なくなっていた]
せめて…幸せに暮らしてくれていれば良いが。
[擦れ違っても、気付けぬまま聖都での暮らしは続く]
(102) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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さて……確かクラリッサ…いえ、クラウディア枢機卿がお帰りになってからまだ挨拶に伺っていなかったかしらね。 といっても、今日もどうせまた城下の視察なんでしょうけれど。
[親しみやすい服装をして頻繁に聖都の巡察に出向き、信徒達に声をかけ、いかなる不穏も不信心も見逃さないと聞く。本当にできた娘だ、と、唇に笑みを湛える。明らかに目上の者にでなければ常日頃人に対しておよそ心からの敬意というものを見せた事のない性質ではあるが、彼女に対しては一目も二目も置かざるを得なかった]
(103) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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今日は仕事も上がりだし…なに、少しくらいお忍びでも構わないでしょう。
[誰も部屋の近くにいないことを確認し、宙に向けてパチンと指を鳴らす。部屋の奥の影が濃さを増す。たちまち、そこには亜麻色の髪の女に瓜二つな人影があった]
―――いつものように留守を頼むわ。なに、小一時間で戻るから。
[一言も発さない人影にそう声をかけると、自分はふらっと扉の外へと出て行った]
―聖都レグレシア城下―
(104) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 21時頃
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[初対面の相手に可哀想などと、随分と失礼な人物だと眉を顰める。]
ほぉ、キセキ…そのキセキとやらを見れば俺も救われると。
[今、一番欲しいモノは衝動を抑える精神力。 だがその衝動は魔物としての血がそうさせる、イアンの本性そのもの。 故に衝動が消える時は己が死ぬ時であると知っている。]
俺がそんなに不幸に見えるというのならば今度教会とやらへ行ってみてもいいが。 ただ、貴女のように不躾で失礼な人間がいる場所へ行く気になるかは分からんな。
[そう言い放つとくるりと背を向けて歩き出す。 もう彼女に興味はない。 教団はこの近辺に施しと布教をしに来ただけのようで。 何か情報が引き出せるとも思えなかったから。]
(105) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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[だが、キセキとやらはどこか引っ掛かる。 一度確かめに行くべきだろうか。 しかし行ってはならぬ、とどこか警戒を呼び起こすのも事実で。 難しい顔でふらりと路地裏の闇へと姿を消した*]
(106) 2014/08/13(Wed) 21時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 21時頃
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ー カーライル王国の雪山 ー
[霊峰とも言える山の頂上にその遺跡は存在した。 岩だらけの絶壁。木々はまだ凍り付いて光景を白く染め上げてる。
到底まともな人間が訪れはしない坂の頂上に。
この時代でもなお既に朽ち始めている聖殿がそびえていた]
(107) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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ケライノス、サンクトゥス、フェイタリース。
[遺跡は既に人がおらず、時が此処を朽ちさせるに身を任せていた。 だが此処数十年だ。まだ当時に人が過ごしていた名残もある。
そして、何かの刃状の聖具を納める台座。 何もなかった。既に誰かがそれを持ち去ってるかの様に>>42
台座の前に、極東風の聖霊術師がいた]
(108) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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− 雑貨「イ・フウド・ウ・堂」 −
[異国の書物の言葉が気に入って付けた名前だが、 この店を利用する者達が異国にまで興味がある程 余裕があるわけも無く、店の由来を口にしても 苦笑される事が多かった]
胸を張って生きていけるように付けたのさ。
[そう答える自分が果たして胸を張れる生き方をしているかは 答えの代わりに笑うだけで]
さて、あんたは肝臓に少し優しくしてやると良い。
[裏通りの名医がいるせいか、多少無茶しても大丈夫と 酒を求める客が多くて商売繁盛なのは良い事か悪い事か]
(109) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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トロンの雷霆を遵守する者の名に於いて・・・ レガリヤ八の…ええ、思い出した、約定を宣誓せし王者の帰還を此処にり、立証?せん
ローレルレガリヤ 時聖霊クロノスは 天聖霊の祝福を受け 剣の寵児に
[バリバリ。電撃が台座で怪しげに帯電を見せている。 人も誰もいないこの場所で………]
(110) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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『ドナ兄は貴族とか教団の人とか、本当に嫌いだよね。』
[空き地に向かう途中、子どもの台詞に頭を掻いた。]
お前達の中にもいるだろうが…俺の両親は聖戦とやらの犠牲になった一般人だったからな。 まだ聖戦の話は記憶に新しいだろう…?
[聖戦…その言葉に俯いた子ども達も何人かいた。 二つの国がぶつかり、敗戦国となった故郷はすでにルンフィア王国の領土だ。 自分を初めとし、ここにいる子ども達の多くはその敗戦国の生まれで、そこから逃げ出してきた者がほとんどだ。]
好きになれるわけが…ないだろう…?
(111) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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今ひとたびの時の加護を!!
[その時聖堂中が鳴動した。 そう、既に祀る主。聖霊が時代の中で消え去り。 聖霊を祀る人も薄れだした聖堂の最後の奇跡が………
………………?………]
(112) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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─ 現代:聖都レグレシア 市街地 ─
[漆黒の風が吹き荒れ、天と地が滅茶苦茶に回る。 底無しの闇の中を、ひたすらに、ひたすらに落ちて。]
!?
[視界が明るくなったと思えば、男の身体は宙にあり。]
ッ てェ!!
[落下。男は、石畳の地面にしこたま頭を打ち付けた。]
(113) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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…………あれ……………あ………
(114) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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あ、どうしよう手順間違えてる。
このままじゃルンフィアの何処かにランダムで落ちるかな・・・・・
[結局、 何かが起こりそうで不発した奇跡を前に。 聖霊術師の少年は迷子の顔を浮かべていた**]
(115) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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― 聖都レグレシア・スラム街 ―
[聖都。クロス・オブ・メサイア教の総本山。 かつて預言者が追われたその地に、彼の遺物を纏った少女は足を踏み入れた。 闇黒教の信徒たる彼女にとっては、敵対する教団の支配地でもある]
[ブラック・ダーク・デス教国と違い、今は平和そのものに見える街。 とはいえ貧富の差は埋め切れていないのか、スラムと化した一角も存在する。 少女はいきなり目立つ場へ出ることを避けるように、大通りを外れそのような一角へ入り込む。 もっとも明らかに並の生地ではないそのドレスは、貧民街であっても目立つことに変わりはないのかもしれないが]
(116) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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おー、いてて……
クソ、一体何がどうなって……
[痛む頭を押さえて見回すが、遺跡と思しきものはない。 さっきまで一緒にいた、道案内の青年も見当たらない。 見覚えが在るのは、「錆の取れた」漆黒の大剣のみ。]
……………は? 何処だァ、ここ?
[ふと気づけば、数人の人々が自分を遠巻きに見ている。 当然だろう、突然人間が空中から現れたのだから。 …その時は、それが人々の驚愕の原因だと思っていた。]
(117) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[その途中、子どもを引き連れた隻眼の男>>101と擦れ違う。 子どもらに慕われた様子は、微笑ましく見えなくもないが]
――あなた、血の匂いがするわね。
[擦れ違いざま。 ぽつりと呟いて、そのまま何事もなかったかのように通り過ぎようとする]
(118) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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あら……それは失礼。 ふふ、私も普段はこんな事言わないわ。
“普通の人間に対しては”
[最後の言葉はきっと彼にしか聞き取れなかっただろう。 その正体まで看破した訳ではないが、それでも。
一般市民とは明らかに雰囲気が違っていたのだから。 路地裏の闇へと消えていく彼を見送ると。 次なる目的地へと歩き出していた。]
(119) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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おい、そこのお前。 此処は………
『あ……… ぁ あああ〜〜ッ!』
[目の合った街の男に話し掛けようとしたが、 悲鳴をあげたかと思うと、逃げ出してしまった。]
! お、オイ! 逃げんなって!! なあ、そっちのお前。教えてくれ!
[学者の男は振り返り、背後の女に助けを求める。]
『キャア〜〜〜〜ッ!! 胸が!胸がぁ!』
[だが、男を見るや否や、女も金切り声を上げる。]
胸? い、いや待て!そんなつもりじゃねェよ!?
[どんなつもりだというのだ。]
(120) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 21時半頃
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――聖都レグレシア・市街地――
[クラウディアと違う点は、自分はこうして大して豪奢でもない装いなら人目に止まる事もそうそうないという点だ。もとより、一般の市民は教団の上層部の者達の顔などそうそう知らない。 声もかけなければ、まして威張り散らすわけでもない。そもそも、極めて重要な聖儀を除けば公の場に出る事もさほど多くはない。 遍く世界に光照らす立場の者でありながら影流とは、とごく気安いものにだけ愚痴交じりに皮肉をこぼしたこともあった。]
……あら。どうしたの?そのように騒がしくして。
[ふと、人だかりを目にして、近づいてみる。黒い刺青のような文様を刻んだ、大剣を持った男が円座の中央にいた。 その漆黒の大剣に自然と目がいったのは、偶然ではなくて。思わず近づいていた。]
……あら、どうしました?どこか怪我でも?
(121) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[いつもの空き地に辿り着くと、ボールをポンっと蹴り出して、子ども達に渡す。]
ここに居るから好きなだけ遊んでな。 昨日の仕事が忙しくてな、少しばかり疲労が溜まっているんだ。
ちょっと休ませてくれ。
[そう言って地面に座り込み、子ども達が遊び始めるのをじっくりと、楽し気に眺めた。]
さて、少しは武器の手入れでもするか。
[そう呟いて武器を取り出せば、それを磨き始めた。]
(122) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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― スラム街・孤児院 ―
御機嫌よう、どなたかいらっしゃる?
[子供に声をかける。 先ほどの青年との応答とは全く異なり。
クラウディアが普段から聖都で見せている顔だった。
やがて、子供に連れられてやって来た孤児院の運営者なのか。 「先生」と呼ばれる人がやってくると微笑んで。]
初めまして、クラウディアと申します。
(123) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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はい、レグレシアにはついさっき到着したばかりで。
…………? あ、こ、これは……。
[相手>>100の視線を追い血溜まりに気がつくと。 ばつが悪げに視線を揺らす。]
少し転んで……。
[無理がある言い訳を弱々しく呟いていたが。 傷の具合を見るように伸ばされる手に、思わず逃げるように身体を引き。]
(124) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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すいませんっ。 嫌だとかそういうんではないんです!
[相手が反応するより早く、あわあわと慌て出す。]
あ、あの私はずっと修道院育ちで。 その、女性には余り慣れてなくて。
だから、えと……、ご好意ありがとうございます。 よろしくお願いします。
[勝手に一人で混乱した結果。 大人しく申し出を受けることにした。
傷は左の肩口から二の腕にかけて。 鋭い刃物で斬られたかのような傷口であったが、黒衣には光の魔法で焼けた痕が僅かに残っている。]
(125) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[すれ違った女の言葉に一度だけ振り返る>>118]
……さっきの言葉は俺に言ったのか。
[子ども達が言葉を聞き取れない位遊びに集中している様子だけ気にして。 それから磨き途中の銃を見せる。]
血の匂いもするだろうさ。 ここはスラム街だ、命を守るために躍起になっている連中もいれば、それから身を守るために武器も振るう。 自然と血の匂いくらいはつくだろうさ。
[そんなことをさらっと述べて銃をちらつかせた。]
(126) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[孤児院の先生と挨拶を交わし。 教団の活動として今日はスラム街を回っていると告げた。
だが、孤児院は今日も寄付があったばかりだと困惑するように言って。その分を他の住民に廻してくれれば良いと言い出していた。]
まあ、素晴らしい。 貴方の様な立派な方に育てられる子供達は幸福ですね。
ならせめて……
(127) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[そこまで言って、男は周囲の人々の異変に気付く。 己を見る者は皆、自分の胸の痣を指差しているのだ。]
『あの痣はッ ま、まさか……』 『教団のお方に知らせないと……早く!』
は、痣? これがどうかしたのか?
[漂いだすのは、只ならぬ恐怖と、憎しみ…そして殺気。]
(128) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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『出てけッ! 二度と来るな!』 『おい、近寄るな! 殺されるぞ!』
痛ッてぇ!
[石が飛び、男の額から血が流れる。]
おいおいおい、俺はただ…… ん?
[>>121 不意に、横から声を掛けられて]
ああ、助かった! いや、怪我は問題ねェ。 それよりアンタ、教えてくれ。ここは何処なんだ?
[明らかに落ち着いて見えるその女に、尋ねる。]
(129) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[クラウディアは半ば強引に孤児院に神の像を寄付し。 十字架を子供達に配っていく。
そして、「先生」には洗脳の魔力を流しながら優しく微笑んで。]
私ね、教会を建てようと思ってるんです。 この地区にも、それは必要でしょう?
……それに子供達だって、ここよりももっと綺麗な場所に住めるならそっちの方が良いかもしれませんし。
[最初は遠慮がちに。 だがしかし、自身の意志はしっかりと伝えていた。]
返事は今でなくても構いませんよ。 それと――
(130) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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子供達の中で、教会に興味がある子が居たら。 一度連れて行ってあげようと思うのですが……どうでしょうか?
[半分ぐらい奪われている意思。 「先生」はその言葉に頷いていた。
クラウディアの呼びかけに子供達の半数は教会に行って見たいと言い出していたのだった。]
……それでは、私はこれで。 他にも教会に興味がある子が居たらいつでもいらっしゃい。
クラリッサに言われたと言えば通してくれるわ。
[それは本当の事だった。
無論、怪しい人物が面会に来る事もあったが。 彼女を殺せるほどの使い手は未だに出会った事が無いのだった。]
(131) 2014/08/13(Wed) 21時半頃
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[無邪気に遊ぶ子どもたち>>122。 その様子に少しだけ遠い過去を思い――それから視線を男>>126へ戻す]
あら、聞こえていたようね。
[その場で反応しなかったのは事情があったらしい、と、何かを気にする素振りで察する]
不思議なものね、栄華を極めているこの国でも、このような場所はなくならない。
[男は磨き掛けの銃をちらつかせる。 その意味合いを気にしてもいないように、少女は黒い唇で微笑み]
(132) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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貴方はそれを良しとしているの? 王国の繁栄の裏で、十分な庇護すら受けられず、子どもたちすら危険に晒しても?
いいえ、それとも――
[口許に手をやって。 眼差しに僅かな憐みを籠めながら、男の方を見遣り]
その苦難こそを耐え忍ぶべしと、教団から教えを受けているのかしら。
(133) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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怪我だというなら私が……あら。
[ただならぬ周囲の市民達の剣幕に、ようやく胸の痣について思い至る。黒陽のごとき棘の文様>>39だ。市民達が石を投げるのも無理はない。 お忍びなのだから黙っていてもよかったのだが、手元の剣を見過ごすのは、仕事柄認めがたいところであった。一歩進み出て周囲に声をかける>>129]
お静まりなさい。どうか、静粛に。 私はクロス・オブ・メサイア教団の者です。 こちらの方で黒陽の痕を持つ者が見つかったと聞きましたので、参りました。 そちらの方ですね?
[信徒達に、首から下げた聖別されたメダリオを見せて納得させ、男の元にしゃがみ込む]
(134) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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この方についての処遇は我々が責任をもって執り行いますので、ご心配なく。さあ、お行きくださいな。
[とりあえず、聊か訝しげではありつつも取り巻きの市民達が少しずつその場を離れ出すのを確認して、男に話しかけた]
あなた、ここでそんなものを見せていたら命がいくつあっても足りませんよ。 何しろここは聖都レグレシアなのですから。歩けます?それ以上の事を話すには、ここは人目に付きすぎますよ。
[そう言って、立ち上がり歩き出す]
(135) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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[彼の視線が揺れ>>124、転んだという言葉には直感的に嘘だと勘づく。 想像出来ないような転び方をすればこうなるかもしれないが。]
……え、と……?
[身体を引かれたのは構わない。 そんな扱いは慣れている。それよりも彼がいきなり慌て出し、混乱した様子で言葉を紡いだことに戸惑った。]
――……修道院育ちなの? そう、ごめんなさい。驚かせてしまったわね。
[修道院の単語に一瞬だけ瞳に冷たい色が灯る。 誤魔化すように笑みを深めて彼の傷口に、痛みを与えないように触れた。]
(136) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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[人の姿とはいえど、人造妖精は体温がかなり低い。 ひんやりとした肌の冷たさは伝わったか。傷口を見る限り、やはり転んだわけではないようだった。 恐らく焼けたような痕は、光の魔法によって生まれたものだろう。 過敏に反応するようになった体は、嫌でもそれを察してしまって]
……少しだけ、じっとしていてね。
[ぽう、と淡い光が掌に現れ傷口を癒していく。 数分ほど経てば光は粒子に変わり、黒く変色して霧散した。]
これで大丈夫。 また転んだりしないようにね。
――貴方に、闇の導きがあらんことを。
[最後の声は聞こえたか。立ち上がって黒い日傘を再び差して、少女は路地裏の奥へと消えた*]
(137) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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さて、一先ずは帰るとしましょうか。
[術式を組み上げると、子供達に自分の近くに居るように告げる。 そうして、指を弾くと魔法陣が孤児院の床に浮かび上がる。
転移魔法、それも大人数をまとめて転移するなど。 魔術の心得がある人間ならば、それが難しい事はすぐに分かる。 しかし、クラウディアは平然とした表情のままで術式を発動させたのだった。
孤児院から大聖堂へと帰還していくクラウディアとその一行。 そして、彼女についていく事を決めた子供達。]
(138) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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子ども達には余計な心配をさせたくない。
[一言だけそう告げ、続く言葉には肩を竦める。]
どんな国だろうと貧富の差はあるものだ。 ましてやそれは栄華を極めれば極めるほどに、その差は大きく広がるものだ。
[そう言いながらも首を横に振りながら]
まさか、教会の教えなど受けてはいないし、今後も受けるつもりはない。 俺もあそこにいる子ども達の殆ども少し前にあった聖戦とやらの敗戦国の生まれだ。 あの子達も然り、それならばこの国の庇護など受けられるとは思っていないし、受けようとも思っていない。
もっとも、其れを良しとも思っちゃいない。 俺に出来る事はあの子達が少しでも余計な苦難を受けないで済むようにするだけさ。
[それ以上出来る事はそう多くない、そんな風に手を上げて]
(139) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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[品の良くない客層故に教団への大小の不満を持つ者は 当然いるが、自分の獲物はその程度の者ではない。
苦言を呈する事も無く、少しだけ薬や酒の代金を割引いて 今日はもう休みなさいと促す位しかしない店主に 心許す者も少なくない。
そうして大事な情報を得ていくのだ]
宝の地図を扱ってないかって? そんなものがあれば私が自分で発掘しに行ってます。
[酒の入った客のぼやきとも言える注文に、 苦笑を浮かべて大人しく仕事をした方が良いと忠告をした後]
(140) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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俺に出来るのは俺の手の届く範囲を守ることだけさ。
[そう、自分の手の届く範囲だけが精一杯だ。 それ以上など自分の手には余る。]
(141) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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― 大聖堂 ―
この子達をあちらに―― 明日からは、ブラック・ダーク・デスの子供達と同じ様に教義を教えてあげて。
戦闘訓練はまだ必要ないわ。
[同行していた教団の面々に指示を出す。
そんな時だったか、息を切らせてクラウディアの元へやってくる教団の司祭達を見たのは。]
(142) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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――聖下が!?
[司祭達の言葉に珍しく同様を見せた。 そして、教皇私室へと向かった彼女が見たもの。
それは、変わり果てた教皇の姿だった>>74 クラウディアをが室内に入ると、下手人を見たという侍従が報告にと近寄ってきた。]
(143) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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[からんころんと下駄の音を響かせ、周囲を見渡しながら歩く。]
ふむふむ、市井も繁盛。 頑張れ庶民。その稼ぎが税金となり、巡り巡って私の金となる……と。 おや?
[目端に飛び込む、仕事に勤しむ者達とは異なる視線。射るような視線には、明らかな敵意。 通りの陰からの視線に憐憫と嘲笑の眼差しで応えながら悠然と歩く。]
『待てや、コラ』
[暗がりから現れ、行く道を塞ぐ屈強な三人の男。 検分する――錆びた剣、薄汚れた服。]
私に何か用事か? 生憎スラムの貧乏人に知己はないのだが?
[嘲るように応えれば、男共の顔は赤黒く染まる。]
(144) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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『馬鹿にしやがって、ケレブロンドの野郎! 貴様のせいで俺たちは住むところを失ったんだ!』
貧乏人ごときに呼び捨てられる覚えはないが、そもそもスラムなどまともな家ではないだろう?
『それでも俺達にとっちゃ家だったんだ! それを取り上げて潰しやがって!』
ああ、ああ。スラム再開発のアレか。ということはやっぱり乞食か。
[漸く買った恨みに思い当たり、手をポンと打った。 ――スラム縮小・再開発論争。 浮浪者・失業者等、都市生活における敗者を受け入れ、独自の秩序により、都市の中にありながらも別世界であるスラム街。 それを取り壊し、縮小し、新たに再開発する計画――スラムという受け皿の消失による治安の急激な悪化も懸念された事により、議論は白熱した。 その再開発の支持側の依頼を受け、最前線で弁舌を振るい、一部区画の再開発に扱ぎつけた……あれはいい金になったと、思い返す。]
貴重な土地を遊ばせてないで、負け犬諸共にスラムを更地にして店でも建てた方が儲かる。 私じゃなく、誰が考えたってそうなる結末さ。
『なんだと!? もういい殺してやる!!』
[激昂し、剣を手ににじり寄る男たちを鼻で笑った。]
(145) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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まあそんなことより貧乏人。≪その剣は持ってられないくらいに重い≫。そうだろう?
[そう言を発するや否や、男たちの剣は大きな音を立てて石畳に転がった。]
『な、なんだ……これは!』
まあそういうわけだ貧乏人。煽いでやろう、≪突風で飛んで行け≫!
[扇子を広げ、そよそよと煽ぐ――突如巻き起こる突風。砂埃と共に男たちの体を巻き上げ、吹き飛ばした。]
『う、うわあぁぁぁ!?』
[路地の奥で派手に起こった破砕音。恐らくは男たちが叩きつけられた音であろう。 肩を震わせながら、再びからんころんと下駄を鳴らして歩き始めた。]
くっくっく……ひひゃーっはははははは!! いやあ愉快、愉快!! ……思わぬ道草だったものだ、ああーっはっははは!! さてさて、あのケチの教皇め。私を使いたいのなら積むべきものがたりないと教えてあげないといけませんなあ。
[教皇の身に何があったのか知る由もなく>>74、高笑いと共にその場を立ち去る。――周囲の冷ややかな目などまるで感じていないかのように。]
(146) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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……そう。
[首を振る男>>139の案外冷静な反応に、小さく息を吐く。 聖戦、の言葉には、自身が身を寄せていた地の惨状を思い僅かに眉を下げた]
貴方たちも――この国の侵攻の被害者だったのね。 しかしその過去を受け入れ、この地で生き延びている。
[空き地で遊ぶ子どもらの顔は楽しげだ。 それは男に対する信頼あってのことだと窺い知れる]
余計なことを言って悪かったわ。 貴方のその信念が、この先どのような困難があろうと続きますよう。
(147) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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[その場を立ち去ろうとしかけて。 ふと何かに気付いたように、足を止め振り返る]
"聖なる者は子の心を奪い、その力をより強固とする"
――忠告するわ、その手を届かせたいと思うなら、その目を離すべきではない。 大切な者らの居場所を確かめに行きなさい。 今ならまだ――間に合う、かもしれない。
[口許の笑みも今は消し、真剣な眼差しで男の右眼を見詰めた]
(148) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 22時頃
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……ルーベリオンの残党かしら。 それとも、他の一派かしらね。
[その言葉に、侍従は思い出したように告げる。 『断罪の子羊』を名乗っていたと。
そして、下手人の特徴をクラウディアに教えていた。 それを聞いた彼女は、無事でよかったと告げる。]
(149) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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おそらく、犯人は闇喰みのオスカー……ね。
[その言葉に、騒然とする室内。 『断罪の子羊』の切札《ジョーカー》とも言える相手だった。]
聖下がやられた事も、この場所から逃げ去った事も頷ける相手だわ。 むしろ、貴方が殺されなかったのもおそらくは聖下のおかげね。
[やられはしたものの反撃はしているのだろう。 もしも一方的にパルックがやられていたら教団施設も危ないところであった。]
(150) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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それに異教の遺跡のお宝だと扱うのが面倒です。
[宗教の話になると流石に客も警戒するように周囲を見渡し、 チャリンと硬貨を数枚置いていそいそと出て行った]
毎度ありがとうございます。
[足早に立ち去る客に頭を下げると、思い出したように 懐からそっと手帳を取り出し裏表紙に挟んだままの一枚の 紙を取り出した。
ボロボロでインクも褪せてはいるが そこには1つの紋様>>39が描かれていた。
まだ若かった頃に下された命]
(151) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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『この印を持つ者を内密に処理せよ』
詳しい説明はなされなかったが、教団、ひいては王国に 仇名す印だと聞かされた。
王国に関わると言うだけで理由はそれ以上必要無かった。
だが見つけた印の主はまだ幼く、自分の若さもあり 直接の処分を躊躇った。
だからあの聖堂で一瞬全ての灯りが消え去り、同時に その子の姿が掻き消えた後、内心安堵したのだ。
処分と言われたが、殺せとは命じられてはいない。
いなくなった。
それだけで充分だと判断してあの場所から立ち去ったのだ]
(152) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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ひょー、助かったぜェ… ヘクター・ローガンだ。アンタは?
[>>134この女、それなりの権力者ではあるらしい。 男を恐れる人々を遠ざけてくれたのは有難かった。]
命が足りない? そんなヤベェもんなのか。 そりゃあ、街のヤツに多少ビビられはしたが……
[>>135話し掛けられた言葉に、服を着直して痣を隠す。 実際、子供の頃から刺青を入れていたら怖いだろうが、 それでも、殺されるほど恐れられる事など無かったのに。]
(153) 2014/08/13(Wed) 22時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/13(Wed) 22時半頃
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……あァ、レグレシアだ?
[歩きながら、聞こえてきた言葉に思わず眉根を寄せる。]
アンタ、俺をからかってんのか? そりゃルンフィアの都じゃねェか!
文献によれば、5000年前に消滅した国だ。 あー、さては、同じ名前なんだな? で、国は何処だ?
[まさか、己がレグレシアへ「帰ってきた」とは。 学者の男は未だ気づかぬまま、問いかける。]
(154) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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[一種だけ瞳>>136に過ぎる冷たい光には気付かず。 その冷たい手に傷ついた腕を預ける。]
……助かりました。 ここら辺には頼れる知り合いもいないので。
[淡い光に包まれると、痛みや冷たさが暖かさに変わる。
怪我の理由は嘘だったが修道院育ちの方はそうではないらしく。 治療を受けながらも照れくさそうに視線は、時折人とは違うその背の四枚の翅に止まるものの定まらない。]
(155) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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本当にありがとうございました。
[治療が終わりぐるりと肩を回す。 痛みもなく動かせた。]
私は多くを出来るほどの力はありませんが。 このご恩には必ず報います。
貴女に……。
[黒い日傘を手に去る少女>>137の言葉。 クロス・オブ・メサイア教の修道院育ちならば、いい顔をしないどころか激昂してもおかしくない言葉に。]
(156) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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ええ、貴女にも闇の加護があらんことを。
[司祭然とした微笑と心からの感謝を投げかけた。]
(157) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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ヤバい?ああ、危険という事ね。 ……それはそうでしょうよ。黒陽の紋は我らクロス・オブ・メサイア教団…引いてはルンフィア国そのものを脅かす暗黒の太陽、ソル・ニゲルの紋。黒き太陽の紋を持つ黒羽の者、黒き剣にて聖都を脅かす―――しかし、ついには神の威光に敗れたらん。
今時子どもだってそのぐらいの事はおとぎ話としてでも知っている事……失礼だけどあなた、よっぽど田舎から出てきたか、それとも……異国の出なのかしら? 運が悪かったわね。
(158) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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それはそれとして……ルンフィア王国のレグレシアは確かにこの都の名前よ。光の繁栄を約束された千年王国の聖都…… 5000年前?それは…… よくわからないわね。頭でも打ったかしら? まさかあなた、羽持ちじゃあ……
いえ、なんでもないわ。
[何かを口走りそうになり、急にその口を閉ざした。]
まあ、誰にも見られないうちにこの国から出ないと命はないと思うべきでしょうね。……普通はね。
(159) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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巨大になる国には被害国が生まれるものだ。 もっとも、子ども達には関係の無い話なんだがな…。
[そう言って言子ども達に視線を向ける。]
気にするな。過去はもうどうしようもない。 俺は、未来を守りたいだけだ。
[そう言って去り際の言葉に首を傾げた。]
居場所……?孤児院か?
[そう呟いて立ち上がり、子ども達に声を掛ける。]
おーい、夕飯の時間になる前に帰るぞ。 飯の準備の手伝いくらいするべきだろう?
[先ほどの言葉を気にしてか、少し足早に孤児院に向けて歩き出した。]
(160) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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―孤児院― [孤児院に戻ると、孤児院にいたはずの子ども達の人数が異様に少なく感じた。 否、少なかった。]
先生、何人か買い物にでも……
[行かせたのか?そう尋ねようとして、孤児院の暖炉の上の神の像に視線がいった。 そして、改めて残っていた子ども達と先生の首にかけられていた十字架に気が付いた。]
こ、これ…誰か…誰か来たのか!?
[子どもの一人を捕まえて問い掛ける。 クラリッサ、そう名乗る人物が来たと口にするのを聞いて苦虫を噛み潰したような顔をした。]
クラウディア卿……まさか、こんなスラム街のちゃちな孤児院にまで布教に来たというのか…。
[そう呟くと、半ば強引に子ども達が身につけていた十字架を奪う。 神像と一緒に暖炉に焼べて火を灯す。]
(161) 2014/08/13(Wed) 22時半頃
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先生、しっかりしてください!子ども達はどうしたんですか!? しっかり、俺の声が聞こえていますか!?
[ぼんやりとした表情、どうやら洗脳されている様子がある。 一緒に外に出ていた子ども達に声を掛ける。]
先生に声を掛け続けて、意識を戻すんだ。 他の子達はどうした? まさかクラウディア卿…クラリッサという女についていったんじゃないだろうな?
[その言葉に恐る恐る頷いた子ども達の様子を見て、目を大きく見開いた。]
……いいか、俺が戻って来るまでここに誰も入れずに、しっかり扉を閉じていろ。 夕飯の代わりにお菓子を食べてもいい…。
[そう言ってジャケットを翻して孤児院の外に出ようとして、子どもに声を掛けられる。]
『ドナ兄、どこ行くの?』
[その言葉に一言だけ。]
(162) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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みんなを迎えに行ってくる…! さっき言ったこと、絶対忘れるなよ。
[扉を勢い良く開けて銃を抜く。]
【Blade Mode】
[機械音とともに銃は真っ直ぐと刃を伸ばした銃剣に切り替わる。 視線を再び聖都に向けて、睨み付ける。]
クラウディア卿、あんたは俺の逆鱗に触れた。
[そう呟けばスラム街を駆け抜けて聖都レグレシアの教会のある場所へと向かう。]
(163) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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…………………… ハァ!?
ソル・ニゲル? って、古代神話のアレか?
[>>158 この女、一体何を言っているのか。 あんな石板の破片からしか出てこない名前が、 この痣と関係があるなど、初耳もいい所である。]
し、知らねぇぞ俺は! そりゃ、森ン中で育ったから都会じゃネェがよ…
(164) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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私は子には運がないらしい。
[若い頃に処分を命じられた子は一時的に何らかの力を使ったと しても長くは生きれまい。
我が子もどれだけ姿を探しても見つける事も叶わず、 これも運命と言う名の天罰かと言い聞かせて手帳を胸にしまう]
(165) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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[少女が彼を助けたのは、母の血を受け継いでいるからであろう。 天使は純粋だ。人を助けることも好んで行う。 人となり翼を切り落とされた母と似た、しかし歪な翅を広げて気ままに歩む。]
(……そろそろアレを探す頃合いかしら?)
[少女の胸に嵌めこまれ、普段は目にすることが出来ない淡い薄桃色をした水晶の欠片は、いうなれば少女の心臓だ。 元は一つだった水晶――妖精の花≪ティターニア≫を4つに砕いたひとかけら。 放浪の理由は帰る場所がないというのも勿論だが、残る3つの回収の為でもある。]
……なあに、騒がしい。
[耳に届く音>>146と人々の冷たい目線。 高笑いを響かせ足を進める男。その顔を見つめ、不意に唇を開いて]
……あの男、随分と陰った光を持っているのね。
[呟き真紅の瞳を細めると、白銀を揺らした。]
(166) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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羽だ? 羽ペンくらいしか持ってねェが……
それより ………冗談、だろ?
此処は、本当に、ルンフィア王国のレグレシア、なのか?
[丁寧すぎるほどに文節を切って、聞き返した。 それが本当だとしたら、自分は………]
……俺は、「5000年前のルンフィア王国」に居るってのか? おいおい、んな事ありえねェだろ……
国を出る! これが本当なら今すぐそうしてェよ! で、どーやって帰りゃいいんだ畜生!!
[直面した状況に、頭を抱え込む。 傍らの女は、なんと答えるだろうか]
(167) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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未来……ね……。
[男に一方的な忠告を与え立ち去った後。 彼の言葉>>160を小さく反芻する]
私が喪ったものを、あの方は持っている。
[少しだけ眩しそうに瞑目する。 自身の口にした忠告に彼がどう動いたか。 それが少女には与り知らぬことであるし、それ以上積極的に関わることもない]
(168) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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―大聖堂の屋根の上― [聖都を抜けて、飛び跳ねて屋根の上まで駆け上がる。 抜き出した相棒の刃をじっと見つめて息を吸う。]
大聖堂…か。 極力無駄な戦闘は避けたいが…。
[急ぎで来たせいもあって準備は足りていない。 だが、無駄に時間をかけるつもりもなかった。 窓の一つを軽く割って入り込むと同時、教団の人間と視線があった。]
なっ、警備が随分と分厚くねぇか!?
[慌てて地面を蹴って教団の人間との距離を一気に詰めて喉を掻き斬ろうと刃を構える。]
(169) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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―大聖堂前―
[大聖堂の大扉。それを守護する衛兵から立ち上るものものしい雰囲気に眉をひそめた。]
これそこの衛兵。殿侍の仁右衛門、教皇猊下のお招きにより参上した。お通し願いたい。
『生憎、今は誰も通すなと仰せつかっております』
[首を振る衛兵の言葉に、青筋を立てた。]
人を呼びつけておいて、どういう了見なのだ? まあいい、直接問いただせば、それで済む話だ。 衛兵、≪私を通せ≫。
[衛兵は一瞬ぐらりと傾いた後、食いしばるように立ち、首を再び振った。]
ええい、頑固者め! 対策済みか!! あのアマの差し金だろうそうだろう!? ああ、もう、ここでこいつぶん殴れば角が立つし、誰でもいい、出てこい!! 取り次げ!!
[地団太を踏んできゃんきゃんと吠えた。]
(170) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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『誰かっ!不審…っ!!』
[叫び声は上がるものの、一瞬だけ。 すぐに喉を切り開いて声音を消し去る。]
ちっ、子ども達の居場所を吐かせないといけないってのによ。
[喉を開いたその人物の心臓に刃を突き刺す。 叫び声はそこまで大きな声にならなかったが大丈夫だろうか? 誰かに気が付かれれば面倒だ。]
教団の服でもあれば誤魔化せるか…?
[死体を隠して、部屋の中に服は無いかと軽く漁り始める。]
(171) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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たまには善人のふりでもしようか。
[貧困街の住人達に対して深い感情を持ちはしない。 負の連鎖が廻るのを哀れとは思うが、命令があれば 無慈悲に切り捨てる覚悟は出来ている。
いつか来るかも知れないその時への贖罪の様に 時折未来ある子供達に期限が少し切れたお菓子やパンを 分け与えてはいた。
数日前に期限の切れた乾パンを手に 久方ぶりに孤児院に向かったが扉は 開かれる事は無かった>>162]
(172) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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さて――
[と、スラム街を極力目立たぬように歩き始めてしばらく後。 少女は路地の奥で倒れた男>>146を目にすることとなる]
喧嘩でもしたのかしら?
[しかしそれにしては相手は見当たらず、随分と一方的にやられたように見える。 そして周囲の者たちが悪態と共に口に出す名前――"ケレブロンド"]
その名は確か――"財貨を至高とする者"の名。 ――預言に名を残すほどの者が、このような場でくだらぬ諍いを起こすとはね。
[溜息交じりに呟き視線を他へ向けた時――]
[――揺れる白銀>>166]
[心奪われたように、黒衣の少女はその場へ立ち尽くす]
(173) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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――今度は何かしら?
[クラウディアの元へ入った報告。 教皇聖下が呼んだと言う者が来ていると>>170
侵入者の報告はまだ来ていなかったから。 自分が応対するしか無いだろうと、そちらへ向かう事にした。]
皆、良いかしら。 教皇聖下の事はまだ今は広めてはいけないわ。
……そうね、私と同じ枢機卿になら話してもいいわよ。
(174) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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古代神話?……まあおとぎ話の類ではあるけれど、神話というのはね。今日日、子供の躾でも使われるぐらいだもの。「早く寝ないとソル・ニゲルが出ますよ」って。
……確かにここは。ルンフィア王国の、聖都レグレシア。今は教皇パルック聖下がクロス・オブ・メサイア教団の信徒達を遍く光で照らしていらっしゃるわ。 5000年前というのはよくわからないけれど…
[5000年前と聞き、少し遠い空を見つめる目になったが、すぐに視線を戻す。]
(まともに聞けばこの男が5000年後から来たという事になるけれど…それは信じがたい。なぜなら、その言葉をまともに取れば―――5000年後にはルンフィア王国は存在しないという事になるし、それにしてはこの男はどうも羽持ちには見えず―――)
(175) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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そうね、よくわからないが貴方の立場は察するわ。 まあ……代案がない事もないのだけれど。
お察しの通り、私はこの辺りでは少々融通の利く立場にあるわけよ。そこで……貴方にしばらく隠れる場所を提供する事もできる。なんなら、逃がしてあげる算段も。 こちらとしては貴方に興味があるわけよ。おもにその剣…… それについて色々と聞かせてもらえるなら。
どう?まあ、その辺りのスラムで鼠のように隠れ過ごすという手もそりゃあ、あるけれどね…
(176) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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[少女の黒傘が路地の向こうに見えなくなる。 それからも暫く浮かべていた微笑がすっと消え。]
……これでまた行けますね。
[傷は治ったが破れたままの黒衣を右手で撫でる。 その右袖からするりと小さな蛇のような闇が現れ。 破れた箇所に沿うように撒きつき、黒衣に溶け込むようにして修復する。
それから、深呼吸をひとつ。 気分の悪さはあの羽を持つ少女と話すうちに解消された。]
(177) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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……陰りはあれど光は光、ね。 まあいいわ、何だか煩そうだもの。
[特にあの高笑い。何ともいけ好かない男だ。 黒いワンピースを翻し歩き出そうとして、目に止まったのは自分と同じ黒を纏う者>>173。
―― 見覚えのあるその姿に、少女は息を呑む。]
……デメテル?
[風に揺れる白銀は、少女の心中を表すように。 日傘は二人以外を遮断するかの如く影を落とす。]
っねえ、貴女……デメテルでしょう?
[音も無く駆け寄って。少女は無機質な真紅の瞳に喜色を浮かべ、色付いた微笑を向けた。]
(178) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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− 閉ざされた孤児院 −
[扉の向こうで年長の子供が一生懸命説明してくれるのだが、 興奮と泣き声で何を言っているのか なかなか理解出来ずにいた。
何とか話を纏めると、お友達がいっぱい教会に 連れて行かれたからドナルドが迎えに行った、と言う事らしい]
じゃあお留守番しているんだね。 そうか皆えらいな。 帰って来たら店においで、少ないが飴玉を用意しておこう。
[孤児院を何かと気に掛けている男の存在は知っている。 裏で鉢合わせた事はないが、 彼のキナ臭さは同業として勘付いてはいた。 だが敵対する理由が無い限り無用な争いを起こすつもりはなく 適度に距離を取っているつもりだ]
(179) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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怪我でもしてきたら軟膏や包帯が高く売れるかねえ。
[何処に乗り込んでいったのか知らないが、 今はまだどちらの肩を持つつもりも無く店主の顔を見せたまま 物騒すぎて扉に荷物を預けたままは出来ずに、 そのまま戻る事に]
(180) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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……天使《アンゲロス》
[混じりけのない白に伝説に詠われる存在を思い起こし。 まさかと脳裏から振り払う。
まるで黒羽かのごとく長いマフラーを翻し。 断罪者は少女とは別方向へと歩き出す。]
(181) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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[結局部屋の中で服は見つからなかったが、叫び声を聞いた人間が入ってきたお陰で助かった。 今度は衣服に血が飛び散らぬよう、体術で気を失わせて締め上げる。 その服を脱がせて奪うと、それに着替える。]
十字軍の制服か……。 武器を持ってても怪しくない以上都合はいいか。
[そう言って服を脱がせた人間を刺し殺す。 二つの死体をその部屋に隠すと、今度は堂々と大聖堂の中を歩き始めた。]
…さて、どこにいるのやら…。
(182) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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ドナルドは、大聖堂を堂々と探し回っている**
2014/08/13(Wed) 23時半頃
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― 大聖堂前 ―
[やがてやってきたクラウディア。 彼の姿を見ると微笑んで。]
あら、仁左衛門様。 どうなさったの?随分な剣幕のようだけれど。
[衛兵が事情を話すと、困ったような笑みを一度浮かべて。 しかし、それならばいっそと思い直したように。]
大変失礼しましたわ。 どうぞこちらへ。
(183) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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[聖堂の中。 人払いをして、日頃から神聖十字軍や他の枢機卿との密談に使っている部屋へと通す。
そうして、彼の前に通常の“仕事”の数倍の報酬を積み上げて。]
……これはあくまで前金です。 仕事の成果によってはそれ以上を出しましょう。
ただし、この額には“口止め料”も含まれて居ます。
(184) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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[そうして彼女は語る。 教皇パルックの身に起きた悲劇を。]
当然、これが明るみに出れば教団は動揺するでしょう。
私達ももちろん、最大限の事はするつもりだけれど。 情報戦と言うのは得意ではなくて。 いずれ、暗殺は広まるでしょう。
そして、不満を持った民を煽動する者も現れるでしょうね。
[どうしても、全ての民が自分の理想のようにはいかない。 それでも、教皇の暗殺と其れに伴う混乱はできる限り避けたかったから。]
暗殺と言う手段を取った『断罪の子羊』と邪教徒。 彼らを糾弾し、パルック聖上の殉教を讃える世論の形成。
お願いできるでしょう?
(185) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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デメ……テル?
[それは自分の名だったかと、意識の内で確認する作業。 はっと気を取り直した時、黒衣を纏う白銀の髪の少女>>178は、自身のすぐ傍まで来ていた。 日傘の落とす影が、二人を半分ずつ隠す]
あ、あなた……は……
[突然村からいなくなったあの日から―― ずっと探していた。心配していた。 なのにかけるべき言葉が見付からなくて、頭が真っ白になる。 そして僅かに視線を逸らせば、そこにはかつては存在しなかったもの――淡い桃色の翅があった]
(186) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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あなたは、誰? 妖精さん?
[やっと搾り出せたのはそんな言葉。 自分でも正しくないとわかっているはずなのに、余りに突然の再会に、少女の残り少ない"人間"の部分は上手く修正をかけられなかった]
(187) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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ああ…マジでルンフィアなんだなァ 信じたくねェけど!
[男の居た世界は、未来の一片。可能性の一葉。 ルンフィア王国は滅びる。あるいは名を変え変容する。 「少なくとも」、男の世界ではそうなる歴史であった。
―――否。赤子であった彼が、その世界を「選んだ」のだ。 幾多の未来から、己の身が脅かされぬ可能性の中へと。]
(188) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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……ああ、そりゃ身近なこったな。 時代は変われど、ガキを脅す存在はいるモンだ。
………で、ならアンタ、どうして俺を助けた。
その黒い太陽のおとぎ話とやらを信じるなら、 アンタだって、今すぐ俺を殺してェんだろ?
[時空を飛び越えた驚きが強すぎて、忘れていたが。 >>158この女の教団は、この痣を脅威と見ていた筈だ。 不思議に思ったが、>>176続く言葉に理由を察せば。]
あ? この剣か?
なんて事ァねェ、こいつはな、聖堂の台座に……
[今は何より、元の世界に帰る手がかりが欲しい。 その為の逃げ場を確保してくれるならと、 これを手に入れた経緯を話そうとした、その時。]
(189) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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[キィ ―――――― … ン]
!? ぐ……
[剣の柄を持つ手が、じんと熱を帯びる。 刹那、脳内に浸み渡るのは、警告の虚像(ヴィジョン)]
…………… な ん ?
[話してはいけない。 男の直感が、そう告げる。]
………
(190) 2014/08/13(Wed) 23時半頃
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[彼女の服は村にいた頃と随分違ってしまったように思うけれど、そんなのは些細なこと。 日傘の落とす影はさらに黒を深めて、彼女の言葉>>187が放たれたのも同時であった。]
…………デメ、テル……?
[半ば呆然としたように、掠れた声で名前を呼ぶ。 急激に乾いた喉が痛い。嗚呼、こんなところにまだ人間性は残っていたのだな、なんてズレたことを考えた。]
……覚えて、いないの?
[急激に頭が霞みがかって。日傘を握る手に力がこもり、―しかし涙は流せない。 ここで本名を名乗れば思い出してくれるかもしれないが――同じことを言われた時が、きっと本当に自分の最期になる気がして。]
(191) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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……いいえ、…いいえ。
私は妖精だけれど、妖精ではないの。 人造妖精≪エーテル・フェアリー≫、知る者は皆そう呼ぶわ。
[どこか苦しく切なげに首を横へ振りそう告げる。 ほんの少しの勇気も無いなんて、情けない。自嘲の言葉は溢れども、希望の言葉は――。]
……私はカリュクス。
[よろしくね、なんて言えぬまま。名前を名乗った。]
(192) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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―大聖堂前―
[『事実の口』『神の代弁者』『言論の殺し屋』――『金の亡者』。男を表す言葉は数あれど、当人が一番気に入っているものは『金言』。 何せ、金だ。自身を表すのに丁度良い。]
全く、厄介な衛兵な事だ。宜しいか? 私の≪能力≫を使いたいからと呼びつけておいて、何だって猊下に通すことができない? 私だってなあ、来たくはなかったのだよ、大体、依頼ならそちらが足を運ぶのが筋じゃないかね? それを毎回毎回呼びつけておいて、はした金積めば私が働くと思い込んでいるんじゃないかね? あんただったらどうよ? そもそも、私が本気出せばお前なんか一発であっちの塀まで殴り飛ばせるのに、何故それをしないと思う? 私だって手荒な事はしたくない。お前だって痛い思いをするのは嫌だろう?
『はあ……』
[自分の要求が通らないと見て、衛兵相手に散々にくだを巻く。 兵士の顔色に疲れが見えた頃、大聖堂から女が姿を現した。>>183]
(193) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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これはこれは枢機卿、今日も美しい事で。 なに、猊下にお目通り願いたくて参上いたしました。
[慇懃に礼を述べ、案内に従って聖堂内へと入る。 職務を全うした衛兵とすれ違う際、足を踏みつける事も忘れない。]
さて、お邪魔しますよ。
[勝手知ったる何とやら。慣れた様子で密談用の部屋へと入り、椅子に腰かける。 しばらくすれば、机の向う側には教皇が座り、商談に相成る――しかし、ごく自然に、クラリッサが対面に座る。 眉を潜めた。>>184]
これは、一体何の冗談で?
[当然、枢機卿であるクラリッサからの依頼も数をこなしている。 しかし、それは彼女の名義で呼び出される事が常であり、教皇の名で呼び出す意味がない。]
(194) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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[積み上げられた報酬の額、そしてクラリッサから語られる教皇の末路に、面白くなさそうに鼻を鳴らした。>>185]
成程、成程……。 しかしながら、人の口に戸は立てられぬもの。貴女の言うとおり、いずれは市井にも広まるでしょうなあ。 いいでしょう、私としてもこの秩序の崩壊は本意ではない。 そうなれば、この件は任せて貰うより他はないでしょうとも。
[下卑た笑みを顔に貼り付け、クラリッサを見据えた。]
一つ、『断罪の子羊』と邪教徒を糾弾する事、これは至極簡単。 さらに件の子羊に関しては、さっさと処分するのが宜しかろう――なんせ、羊は年を取ると臭みが出ますからなあ。 一つ、パルック聖上の殉教を讃える事も世論の形成も私には朝飯前。 しかしながら、それだけでは足りない。重要なものがさっぱりと欠けている。
[笑顔のまま、目を細める。]
教団権威を盤石に保つのに必要なもの……貴女も察している事でしょう?
パルック聖上は教義に殉じなされた。では、次は何処のどなたがこの教団を、この国を取り纏めるので?
(195) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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うん?ああ……そう、そうね。 確かに忌むべき徴ではあるのだけれど… そうね、私はあまり迷信深くはないってことかな。それに……これでも地上の歴史について人よりは多少詳しくてね。
つまるところ、まあ……その剣は重要な遺物かもしれない、そういう事よ。それなら、きちんと然るべき者が管理する必要があるでしょう。それに……もし危険なものであれば手元に置いて管理するか、封印も考えねばならない。
[言葉を選びながら、相手の目をじっと見つめたまま。視線をそらさずに話を続ける。]
その剣をどこで手に入れたのか。何という名前か。それとこれが一番大事なのだけれど、どんな風にして手に入れたのか。
あら、どうしたの?続きを聞きたいのだけれど。 目を見て話してもらいたいものね…?
[聖堂の台座。そこまで聞きとめたが、妙な間を感じてヘクターに声をかけた。]
(196) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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……思ったより騒ぎになっていませんね。
[黒衣の姿は再び屋根の上にあった。 遠目に見えるクロス・オブ・メサイア教団本部。 警備こそは先程よりも固められているようだが、教皇暗殺による混乱は見て取れない。]
我らへ恩寵、夜の闇を待つべきか。 或いは……。
[過ぎるは連れ去られた子供達の事。 だが、あの人数の子供達を連れ出し行く宛ても浮かばず、すぐにゆるく頭を振った。]
(197) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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[頭を振った後。 周囲を見回せば、ふと雑貨屋が目に入った。]
この様子ならまだ手配は回っていないでしょう。
闇は常に我らが傍らに寄り添い。 弱き我らを包み込むだろう。 けれど、"幸運"なる出会いに幾度も期待するわけにはいかない。
[呟きながら屋根の上より危なげもなく飛び降り。]
申し訳ありません。 買い物をしたいのですが、どなたかいらっしゃいますでしょうか。
[雑貨屋「イ・フウド・ウ・堂」の扉を叩く。 だが、店主は生憎と留守のようで返事はなかった。]
(198) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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う、お……覚えて……
[記憶が混濁する。 命を落とした際に脳へダメージを受けたのか、それとも預言書の膨大なる内容が本来の記憶を押しやったのか。 整理しきれないまま何度も首を振って、もう一度白銀の髪の少女>>191を見る]
人造妖精≪エーテル・フェアリー≫……。
[呆然としたまま、今の彼女の有様を受け止める>>192]
(199) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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そ、う。 私は――黒衣の預言書《ドレスコード》の担い手、憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》。 この地にあるべき未来を齎すために来たの。
[言葉は紡がれるごとに、流暢になっていく。 しかしそれは人間らしい抑揚とは引き換えに――まるで預言書そのものと化していくかのように]
覚えておくわ、カリュクス――貴方はどうやら、私自身を規定するのに重要な存在のようだから。
[その言葉はどこか、他人の事を語るようでもあった]
(200) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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まあ、当然そうなるわね。
――クロス・オブ・メサイア教とこの国を取り纏めることの出来る人物。 そう多くは居ないわ。
[そこまで言ってから、困ったように笑う。]
後継指名も出来なかったものね。 いずれは枢機卿の間で互選を行う事になるでしょう。
まさか、私の一存で決めるわけにもいかないもの。
[枢機卿筆頭とは言え。 彼女だけで決めれば当然反発は生まれる。
現状でそれは避けたかった。]
(201) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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後継者が決まるまで、市井に広まるのは避けたいわね。
後継者さえ決まってしまえばね。 また『金言』の出番も生まれるわ。
[そう言って微笑む。 次の仕事が生まれると言う事。
それは目の前の男にとって十分な魅力だろうと。]
(202) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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重要な、遺物……… 封印……
[>>196 聞こえてきた言葉は、意味は理解できるのに。 脳内に渦巻き始めた強い拒絶の念が、思考を鈍らせる。]
……………山の聖堂の、台座。それ以上は……………
文献にも……記載がない、名前も分からねェ……………
[目を見て話そうとしても、直ぐに逸らしたくなる。 ぽつり、ぽつり、と、解ることだけを話し。]
ああ…… 悪ィが、この辺で自由にしてくれねェか。
[そういって、その場を立ち去ろうとする。]
(203) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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……黒衣の預言書《ドレスコード》?
[先ほどとは違い流暢に語られる言葉>>200。 しかしそれに抑揚は無く、目を少しばかり伏せて]
…ええ。
私も貴女のことは一生忘れないわ、憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》。 詩人の詩は、私の鍵と化すかもしれないもの。
[くるん、と日傘が回る。廻る。 それは今の心のようで、落ち着かない。]
また会いましょう、デメテル《私の友人》。
[ひらりと空いた手を振って、何も無ければ少女はその場から姿を消すだろう。]
(204) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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そう、山の聖堂の… それは、引き抜こうとして、簡単に抜けたのかしら。それとも…
[目を見ながら尋問にも些か似た聞き込みを続けるが、目の前の男、ヘクターはなぜかこれ以上の情報提供をしぶっている様子だった]
…そう。つまり、貴方も手にいれたばかりでよくわからない…というわけ。 良いわ、それならそれで。手間を取らせたわね。 …ところで、場所の提供は本当にいいの?
[念を押すように尋ねるも、芳しい返事がどうも得られないとわかると、無理に提案を勧めることはやめた。]
まあ、いいわ。ひとまず今回はこのまますぐに立ち去らせてあげましょう。 …まあ、せいぜい気をつけて生き延びなさい。
[ただそれだけ言って、彼を見送っておいて]
(205) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[くるりくるり。 廻る日傘>>204は、褪せた金髪の少女の心境にもまた似ていた]
ええ。 また会いましょう――カリュクス《記憶の残滓》。
[その名が本名ではないことも気付かぬまま。 その場から姿を消す少女を見送った]
[そして――その姿が見えなくなった頃]
うう――あああぁぁあ!
[どさりと地に膝を着け、頭を抱えて慟哭する。 果たすべき使命も、仮初の命を与えられた意味も、その瞬間だけは忘れていた]
(206) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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……聞いてのとおり。
[物陰に潜んでいた、普通の身なりをした人影に声をかけた。]
できれば手元において絶対的に監視体制においておきたかったのだけれど、まあ仕方ないでしょう。 それよりもあの剣、やはり…どうして闇の力に染まっているか知らないけれど、「王の剣」の可能性がある。 5000年だのという話は話半分としても、しばらくはあれを片時も離れず見張っているべきでしょうね。
……命を下します。彼の者を昼夜問わず鷹のように見張り、逐一の動きを私に伝えよ。
[己の子飼いの部下の一人に声をかけると、まともに視線も合わさぬうちに、その気配はかき消えていた。]
…これでよし。そろそろ戻ろうかしらね。
(207) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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― 路地裏 ―
[教団の女の最後の声は背中に届いた。 振り向きもせず、しかし唇の端に笑みを乗せて。]
……あれは”敵”だ。
[魔物狩り、異端審問、魔女裁判。 人間は人間以外を狩り。 魔物は人間を喰らい糧とする。
己はどちらの性質も持ち、どちらにも相容れない。 中途半端な存在。]
(208) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[そっと革の手袋に包まれた指先を見る。]
もう少しだ、もう少しで俺は完璧な――――、
[黒く染まった指先。 全身が病魔に侵されて黒く染まりきればきっと。 中途半端ではない自分になれる。]
(209) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[ふと、まだ病魔を喰らう前。 この手が白かった頃を思い出す。
あれはこの国ではなく、カーライルの王都だったか。 闇の国は居心地がよく、しかし中途半端な自分が嫌でカーライルに滞在する期間は短かったのだが。 そこで出会った青年がいた。 聖霊の力は美しく、己の眼には眩しくて。 人を喰らう獣のような己とは違う、綺麗な存在。
今頃どうしているのだろうか。]
(210) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[過去の感傷を振り切るようにゆるりと頭を横へと振って。 それからゆっくりと歩き出す。 診療所に薬の補充が必要な事を思い出したからだ。 向かう先は雑貨屋。 馴染みの店へと向かうべく足は動く**]
(211) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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こんな面倒事を起こすのは クラウディア殿位しか思いつかないが。
彼女の言う『神』は果たしてどんなお方なのやら。
[信仰も忠義もある意味同じだと思っている以上、 教団や信仰を疑うつもりはない。 疑うとすれば導き手の素質位だが、日々強引とも思える 動きを見せる教団、いやクラウディアを危ういとは思っていた。
思ってはいても諫める立場でも説教を出来る立場でも無い。 ただ王国に危うさを齎すならば誰であろうと容赦はしない、 それだけは変わらぬ信念と忠義で。 だからこそ男は神を認めないのではなく、縋りはしない。
そこに我が子の事が関係していないわけではないが、 跪く主を2人持つつもりはなかった]
(212) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[教皇パルックが兇刃に斃れたことを知らされるのは教団本部に戻ってから。 頭のなかに浮かぶのは、信徒たちの混乱の抑制もあるが、それよりも次なる指導者の行方。 この暗殺がただの切っ掛けでしかないことは、他の誰が知らぬとしても、自分だけは感じないはずもなかった**]
(213) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[少女が姿を見せたのは人の気配の無い路地裏。そこに叫びが木霊する。
それは慟哭にも似た絶望で。嗚呼、どうして、どうしてどうしてどうしてどうして―――?]
…ひ、っく……ぅ、ぅぁ、あぁああああ―――ッ!!
[涙が出ないからこそ行き場のない悲しみは声へと変わり、悲痛なまでになき叫ぶ。 どん、と掌を握って壁を強く叩く。痛い、イタイ。
これが運命だというのなら。 友人にあんなことを言われてしまうのが、定めだというのなら――――そんな酷いことはない。]
――……いや、ぁ……っ
[ ――お願い、わすれないで** ]
(214) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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無事に帰って貰わないと金稼ぎの相手が減って困る。
[ドナルドは連れ戻しに何処まで行ったのか。 近くをうろうろしている気配は感じられず、 いつまでも乾パンを持って歩き回る手間と必要性を考えると あっさり彼への心配をその程度まで軽減させて店へと向かう]
ああ、お客さん、すまない。 ちょっと出ていてね。
[真っ黒いのが店の前で佇んでいるのが見えて>>198 慌てて駆け寄り頭を下げる]
(215) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[かつての友人もまた悲痛に叫んでいることを知る由もなく。 しばらくはそうして、スラム街の片隅に蹲っているだろう**]
(216) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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ああ、その件はやっぱりいい……、自分の足で歩く。 情報収集に、多少のリスクは付き物……… だろ?
[尤もらしい理由を付けて、女から距離をとる。 …近くに寄ると、頭に響いてくる「声」で酷い頭痛なのだ。]
ご忠告ありがとよ、世話になったな。
[ひらりと手を振って、裏路地の方へと折れていく。 >>207 背後に潜む気配には、未だ気付かぬまま。**]
(217) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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またまたご謙遜を、教団筆頭枢機卿にして神聖十字軍団長。
[困ったような笑みに、こらえきれずにやついた。>>201]
まあ、教団の『やり方』は貴女の分野。門外漢の私が意見できる領分ではない事は承知しています。 しかしながら、事は一刻を争う内容、急いで頂ければこちらも仕事がしやすくなります、クラウディア猊下……おっと失礼、先走り過ぎましたかな?
[からかう様な言葉を掛けた後、積まれた金から一握り掴み、懐にしまう。]
口止め料は確かに頂戴しました。 前金は不要――いつも通り、成功報酬のみで構いませんよ。その分弾んでもらえれば有難いのですがね。
(218) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[クラリッサの微笑みに、笑みを浮かべた。>>202]
ええ、今後とも御贔屓に。 さて、いくら枢機卿が事を急いだとしても、即位に添える花がなくては格好がつきますまい。 私はそちらを当たるとしましょうか。
[扉に手を掛け、押し開ける前に一言つぶやいた。]
糾弾すべき邪教徒については、スラムを漁ればいくらでも確保できるでしょう。 件の子羊もきっちり探しますが、いざとなれば首から上だけで十分でしょう?
[下卑た笑みを残し、扉を開けて外へ。 からんころんと音を響かせて、聖堂の出口へと向かう。]
(219) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[初めて見る容姿は貧民街には似合わぬ雰囲気だが 警戒する様子は見せずに、無防備に鍵を開け]
表通りの店ほど高級な品物は揃ってませんが、 その分勉強はさせてもらいます。
[少し薄暗い店内は床から天井まで様々なモノが並んでいる。 ノートやペン、タオルにお皿、お揃いのマグカップ、 人工宝石の着いたペアリング、靴に、本、異国の衣装や 日用品、珈琲豆、塩、お菓子、酒に薬と雑多な商品の数々の トンネルを抜けて、店主の席に落ち着くと静かに客の 観察に入った]
(220) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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―大聖堂・正門―
お勤めご苦労。
[衛兵に労りの声を掛けながらも、もう一度その足を踏みつけてから繁華街へと向かう。]
さてはて、適当なスラム街でも見繕いますか。
[教皇が殉教したとあれば、敬虔な信徒程悲しみに暮れる。 そして、悲しみは怒りを育む。 怒りの受け皿は、必要だ。
信徒が暴れるのに丁度いい規模のスラム街――その後更地にすればまた儲け話に繋がるだろう。 くつくつと笑いながら、大聖堂を後にした。**]
(221) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 01時頃
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そうね、出来るだけ急げるように考えておくわ。
それまではクラリッサと今までの呼び方で構わないわよ?
[とは言え、彼の言う事も尤もな話で。 次に誰が教皇となるのか。
それはパルックの死が広まる前に決めた方が動きやすいのは確かだった。]
(222) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[成功報酬のみで構わないと言う彼を見送りながら。 続く言葉にも頷いた。]
任せたわ。 子羊も貴方の言う通り。
いざとなれば首から上だけで構わないもの。
[自分とは違う形で教団の為に動いてくれる仁右衛門。 頼もしそうな表情で彼が出るのを見送ってから。]
(223) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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博史は、静かに煙管を吸い始めた**
2014/08/14(Thu) 01時頃
刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 01時頃
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― 歪む夢 ―
――――ドナ兄! ドナ兄ってばぁ!
オレだよ、レットだよ!
[――ああ、まただ。
“私”はまた、夢の中に居る。]
(224) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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……ドナ兄、聴こえてるんだろ!?
[雑然とした混沌。 薄汚れたそれは、街並みと呼び難い住居群。]
なぁ、今日こそ良い返事を聴かせてくれよ! オレ、ドナ兄の弟子になりたいんだよ!
[自分より遥かに背の高い赤毛の男に、しつこい位に付き纏う子供。
汚れてくすみ不揃いに短い金の髪を、ボロボロの帽子に押し込めて。 大きな歩幅の青年に置き去りにされまいと、早足で追い縋る。
……巧く隠せていると思っている子供は、知らないのだ。 粗末な服も言葉遣いも最早、少女としての肢体を、悪戯に目立たせる物でしかない、と。]
(225) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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聴けばドナ兄、オレと同郷らしいじゃないか。 だから……ね? そのよしみってヤツで!
[どうにか追い付いて、前に回り。 見上げ、瞳を覗き込み、手を合わせる。
……“彼女”が、顔だけはそこそこに馴染みのこの男の稼業に気付いたのは、たまたまだった。 仕事帰りに出くわしたのやら、はたまたその場に居合わせたか……細かな事は記憶にない。
ただ。 どうにかして、目の前の男にその手腕を教わろうと、縋る。]
(226) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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えっ……何で、って。そりゃあ。
え、えと……こ、故郷を滅ぼした憎い教団に、一泡吹かせてやりたいからに、決まってるだろ?
[男の視線に、瞳を逸らし、やや早口に答える“彼女”。
それが嘘をつく時の癖だと。 そもそも、男と同じ故国の出だとは言うが、聖戦の復讐より日毎の飯、と公言しているのも、 そこそこ付き合いのある人間には知れ渡っている事。 それもやはり、“彼女”は知らない。
――――“彼女”はあまりにも、無知だった。]
(227) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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[“彼女”は何故、嘘を吐いてまで男に付き纏うのか?
“私”は、理由を知っている。
よくある話だ。 スラムで育ち、スリで食い扶持を繋いだ“彼女”だが。体が育つにつれ、段々と仕事がやりにくくなっていたのだ。
技術はあれども、別種のトラブル……女と知る者に体を強要されそうになったり、美人局やら花売りやらの元締めに目を付けられたり。 辟易した末、男の仕事の良い面――体を強要されない、されても相手を殺してしまえば良い、などなど――だけを見て飛び付いた結果が、男への弟子入り志願だ。]
(228) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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ドナ兄の仕事って、格好良いよな! 悪いヤツをばーっと倒して、罪を暴くんだろ?
だから、さ。 オレも、そんな仕事がしてみたいんだよね。ね、良いだろ?
[……短慮にすぎる思考は、言葉の端々に滲み出る。
それでも。 幾度あしらわれども男に付き纏うのは。 思春期の少女特有の無自覚な潔癖さと、周囲の男よりは信頼できるという無根拠な甘えも、あったのかもしれない。]
(229) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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[けれども。 記憶は其処で、切り替わり。]
……へへっ。
[整然とした街並み、塵一つ無い路地。 獲物を見定め、値踏みをするよう視線を巡らせる。 今日のターゲットは、 >>11動きやすく、しかし市井の娘の纏う物にしては妙に質の良い、綺麗な身なりをした女。 独りの所を狙いそっと近寄り、金子のあると思わしき辺りに手を伸ばそうとして。]
…………わっ!?
[無知な“少女”は知らぬことだが、相手は教団の権力者。そもそも、手を出すべき相手でもなく。 武装した者たちに囲まれ、取り押さえられ。そのまま、連行される……
……はず、だった。]
(230) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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――――…………っ、何すんだよ、離せ!
……嫌だ、離せってばぁ!!!
[…………取り押さえた兵士たちを、“眩い光”を放ち、払い除けて。 己の身に、薄い盾のような皮膜を纏わせたその時。
“少女”の運命は、変わった。]
(231) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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― 大聖堂 ―
皆さん、大聖堂へようこそ!
[>>142司祭達に連れられた、枢機卿が新たに招いた子供たちを、笑顔で出迎える。
“戦災孤児”、だろうか。 はたまた、自分と同じく市街でのトラブルに巻き込まれた所を”助けられた“、子供たちだろうか。
そして。 この中に、 魔法の適性を見出だされ自分の小隊に加わる者も、居るのだろうか?]
(232) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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私は、明日からの座学……ええと……教会に付いてのお話と、皆さんが大聖堂に慣れるまでの当面のお世話をする事になりました、レティーシャと申します。 解らない事があれば、何でも聞いてくださいね!
[物珍しいのか、きょろきょろと辺りを見回す子供たち。 >>143何事か起こったのか、聖下の元へと慌ただしく向かったと、人伝に聴きつつも。遠征から戻られてすぐの視察で、これ程までに救いの手を伸ばされる卿へと、改めて敬意の念を抱く。
その御手で、これからも、世界に秩序と恒久の平和をもたらさんとするのだろう。 2年前に救われた命を、自分はその身を以て返すことが出来るのだろうか? と。子供の姿に、思考が揺らいだのは、刹那。]
(233) 2014/08/14(Thu) 07時頃
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それではまず、皆さんのお部屋に……
…………えっ!? 侵入者……!?
[歩き出そうとして、他の兵達からの伝令に、表情を変える。]
はい、ならば私は子供たちを……
…………大丈夫ですよ、皆さん。 恐れを知らぬ邪教の手先は、我々神聖十字軍の護りの前に、きっと屈する事でしょう。 大丈夫。皆さんの事は、私がちゃあんとお守りしますから、ね?
……私、こう見えても結構強いんですよ?
[子供を怯えさせぬよう、殊更に愛嬌を纏わせた笑みを浮かべて。 子供たちを伴い、奥の間を目指した。]
(234) 2014/08/14(Thu) 07時半頃
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[――――……しかし。 髪も綺麗に整え、十字軍の衣服を纏えども。 面差しは如実に、”レット“と名乗っていた、2年前に消えたスリの小娘の物であり
『2年前、市街で悪漢に襲われた所をクラウディア枢機卿に救われ、魔力の才を見出だされ神聖十字軍魔法兵団に採用された』という己の記憶が、偽りの物で。 侵入者は、真の記憶と共に忘れ去った、>>169>>171旧知の男だと言うことも。
そして。 その身に宿る魔力は、己の認識よりずっと、膨大だということも。 少女は何一つ、知らなかった**]
(235) 2014/08/14(Thu) 07時半頃
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ー カーライル王国の雪山 ー
[斯くして剣の主は無事もとの時代に帰ってきたらしいのでした。おしまい]
……なんて終わらせたら兄さまにぶち殺されますよね
剣の主を探すために、ルンフィアへ……
[行かなければ何が起こるかわかった物では無い。 聖霊のささやきと。直感が教えてくれていた]
(236) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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時が来るまではって。
僕はカーライルからは一歩も出たこともないのにな……。
[時が来た。と誰かが言うなら、それは階の頂点か奈落の最下か。 少年は思い返す。過去をーー]
(237) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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ー 回想 聖霊術師の庵 ー
『アマト、そこの唐櫃にある本を持ってきて』
「?兄さま何これ、古びたスケッチ画ばかり」
[人里離れた庵。そこには嘗て聖霊術師の青年がいた。 美しい聖霊の聖力、周りを優しく包む穏やかな気配]
(238) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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『ローレルレガリヤの目と声、そして剣さ』
『この姿を覚えているといい。いつか君の助けになるからね』
[兄はいつも忙しそうに人里を駆け回っていた。 十歳以上離れた兄で両親は記憶にないから、自分は彼の姿を見て育った]
(239) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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『八代目大聖霊術師、カメキチ・カザミヤを継ぐ者としてちゃんと使命を覚えておくんだよ』
[大昔、卓越した力と聖力を持っていたと言われる先祖の襲名は力量が伴わなければ許されないのに。 既に確定事項の様に、十二の若年で七代目を襲名したらしい兄は黒き錫杖を片手にいつも語ってた]
(240) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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[……そんな兄がある日忽然と消えたのが数年も前だ。 死んだのかどうかは分からない。
確かなのはローレルレガリヤが。
いつも兄が手にしていた闇黒い錫杖があの『王の錫』であり。 しかもそれがルンフィア王国の手に渡っていたと言うことを二年前に知ったばかりだ。 あの兄、とんでもない事を隠して消えやがった。
そう愚痴を漏らしても兄が。 少年が今でも最高の聖霊術師と認める大術師アマネ・カザミヤが消えた理由はまだわからない…]
ー 回想 了 ー
(241) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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ー 現在 カーライル王国の雪山 ー
でも、ルンフィアの何処に落ちたかが問題だよね。
とりあえずは探すしかないかな。
新しい旅には地図もコンパスもいらない。
唯、神鳴りが落ちたその場所を目指していけばきっと未来にたどり着く。
………実際はそんな当てずっぽうしたら一日で遭難すると思うけど。
[さくさくと雪を踏みしめる足]
(242) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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……あ、剣の主ってどんな人だろう。
格好いい英雄ぽい人なのかな。 守りたくなる女の子もアリだなあ。
胸大きい子だといいなあ。 ばりぼうバインバインかなあ。
………っと。コンパスよく見たらルンフィアの方角逆だった。
[まだ遠いルンフィアへ向けて。 八代目聖霊術師、「アマト・カザミヤ」は雪を踏みしめた**]
(243) 2014/08/14(Thu) 09時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 09時頃
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― 回想・2年前 ―
……困ったものね。
[スリを仕掛けようとしてきた少女。 彼女の事を取り押さえたのは教団の面々だった。
武装して護衛するのも考えものだ。 何故なら、威圧的な印象ばかり与えてしまうからと。 そんな事を思いながら、兵士達を止めようとした矢先。
予想外の事態は起こる。]
(244) 2014/08/14(Thu) 10時半頃
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[兵士達が一瞬で昏倒させられ。 彼女の周囲を魔術の防御皮膜が護衛する。
慌てて向かおうとした兵士を制すると。 何事か呟いて、防御皮膜を消去して見せた。
続いて、催眠の魔術を発動させるが。 思った以上に彼女は抵抗して見せた。 それにはクラウディアの周囲の面々も驚きの表情を見せる。
だがしかし、彼女の抵抗もそこまでか。 何も訓練されていない以上。 クラウディアの魔術に抵抗しきる事は出来なかった。]
連れて行きなさい、丁重にね?
(245) 2014/08/14(Thu) 10時半頃
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― 大聖堂 ―
[魔術の戒めで抵抗できないように拘束すると。 催眠から目覚めさせたのだった。]
ご機嫌よう、よく眠れたかしら?
[彼女がこちらに何か聞いてくれば素直に答え。 それどころか、罰するつもりも無いと笑いかける。 これには周囲の神聖十字軍関係者も驚いたろうが。]
貴女、魔術の心得は……無いわよね?
[質問というよりは確認だった。 心得は無い事は分かっており。 それ故に、彼女を引き込んでどうするのかと言う者もいたが。]
(246) 2014/08/14(Thu) 10時半頃
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それは違うわ。
[賢者の塔時代からのクラウディアの持論。 ――魔術とは、生まれ持った魔力のキャパシティーこそが重要である。
これは決して差別ではない。 キャパシティーは増やす事が出来ないのだから。 最初から向いていないのならば別の道を行けば良いと。 賢者の塔でも彼女が教えるのは十分なキャパシティーを持った相手のみだった。]
彼女、すごいわ。 今まで教えたどんな生徒よりも、優秀な魔術師になれる。
(247) 2014/08/14(Thu) 10時半頃
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――その為には、貴女は一度生まれ変わらないといけないわ。
人のお金を盗んで暮らすような人間から。 生まれ変わるの。
[拘束したままで魔力を流し込んでいく。 2年後、彼女が青年に語った神のキセキの正体はこれだった>>99
見守る面々には単にクラウディアが目の前のレティーシャへと、何かを語っているようにしか見えないのだが。]
さあ、信じましょう? 私たちのお父様《神》を。
そして、十字の救済を。
[此の儀式が終わる頃には。 クロス・オブ・メサイア教に命を捧げる敬虔な信者がまた一人。]
― 回想・了 ―
(248) 2014/08/14(Thu) 10時半頃
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[随分と懐かしいことを思い出した。 軽く首を振って聞こえないふりをして誤魔化す彼女の言葉。 弟子にしろ、などという押しかけ弟子の如くしつこく言葉を綴る相手に、何を言うかと考えもしたが。]
あのな、俺はたまたま居合わせたお前を連れ出したのはお前がガキだったからだ。 危ない事をさせるために連れ出したわけでもなければ、見逃したわけではない。
[それでも漏らした溜息とともにちらりと視線を向けた。]
なぜだ?
[一言、合わせて静かに尋ねる。 瞳をそらして矢継早に継がれる言葉に小さく溜息をもらす。 …"嘘か"そう感じ取った。 格好いい、罪を暴く、そんな言葉に一度だけ振り返る。]
大人しくここで待ってろ。 また食い物くらいは持ってきてやる。
[レットと名乗る少女の頭を一度だけ撫でて、そのまま仕事に向かった。]
(249) 2014/08/14(Thu) 11時頃
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[そう、それが2年ほど前の話。 仕事が終わって戻ってきた時には彼女の姿は見当たらなかった。 孤児院にいる子ども達は自分も面倒を見ていたからだが、そこを拠点にしていない子ども達にまでは眼がいかない。]
ある程度でかくなったらスラムから出ていくやつもいたからな。
[それを考えればその一人だったのかもしれないと。 ただ、その時彼女がいなくなった時の事の話は聞かなかった。 今にして思えば彼女もまた…。]
いずれにせよ、今探さなければならないのはあの子たちだな。
(250) 2014/08/14(Thu) 11時頃
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『おい、そこの!』
[そこの呼ばわりされれば、若干腹立たしくもあるが、苛立ちつつも後ろを振り返る。]
なんですか?
[相手はこちらに近寄ってきて耳元で]
『侵入者がいる。上の部屋に死体が2つ、うち1つは十字軍の者だった。 十字軍に成りすましている輩がいる。』
[その輩は目の前にいる相手なんだがな。 そう理解しながらも真剣な表情で頷いて見せる。]
なるほど、それは大変な事だな。 さっそくクラウディア卿に連絡をしなければならないな。 お前はクラウディア卿に報告に、俺は他の連中に報告して侵入者を探そう。
[そう言ってその場を早急に立ち去ろうとしたが、即座に手を捕まれる。]
(251) 2014/08/14(Thu) 11時半頃
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『いや、お前も一緒に来い!』
[気が付かれたか?そう思い武器を抜き取ろうとするが、続く言葉に小さく舌打ちした。]
『あの方に報告するのは緊張するんだよ。ついてきてくれ。』
[心底知るかと言いたかった。 しかし余計な騒動を増やすわけにはいかない。 ここは大人しくついていかざるを得ないかと頷いた。]
それで、クラウディア卿はどちらに?
『大聖堂内にはいらっしゃるはずだ。 探し回るぞ。』
[…まずは見つけてから来いと言ってやりたくなった。 まあいいだろう、クラウディア卿なら子ども達の居場所を知っているだろうと。 適当な言い訳だけでも考えておく必要があるだろうなと。]
(252) 2014/08/14(Thu) 11時半頃
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― 雑貨店「イ・フウド・ウ・堂」 ―
[他に雑貨店はあったかどうか。 思案する間に店主>>215が帰って来た。]
いえ、丁度来たところですから。
[頭を下げる店主へ会釈を返し。]
高級なものは私には手が出ないので。 携帯食料と簡単な応急処置の……。
わあ。
[特に警戒もせずに店主に続いて店内に入ると。 その品揃えの豊富さに感嘆の声を上げた。]
(253) 2014/08/14(Thu) 11時半頃
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すごいですねえ。 これ全部売り物なんですか?
[はじめて買い物に連れて来て貰った子供のように。 整合性なく天井まで並べられた商品を眺めていた視線が、ある一点で止まる。]
……闇黒の書……?
[それは聖都で見かける筈のない邪教の教本>>15 視線はすぐに戸惑うように外されるが、観察していた店主>>220の目には留まったことだろう。]
(254) 2014/08/14(Thu) 11時半頃
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― 大聖堂 ―
[仁右衛門を見送ると大聖堂の内部を歩いていく。
彼はああ言ってくれたが。 こちらでも何らかの対処はしたほうがいいだろうと。]
……となると。 “彼”にも連絡を取ったほうが良いわね。
(255) 2014/08/14(Thu) 12時頃
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― とある研究資料の一部より ―
[壊滅した研究所から辛うじて見つけ出された資料。 それは人造妖精≪エーテル・フェアリー≫の心臓となるものについてだった。]
人造妖精が自我を持ち動き、また生命活動の核となるのは聖霊を水晶化した妖精の花≪ティターニア≫。 我々はそれを4つに砕き、一つを完成した少女に埋め込むことにした。
バラバラになったそれが再び集う時。 それは―――……
[この先は破れていてよく読めない]
(256) 2014/08/14(Thu) 12時頃
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[神聖十字軍の中でも、諜報担当の面々を呼ぶと。
かつての王帝親衛隊。 今は“ヒロ”を名乗る男に連絡を取るように告げた。]
かならずこう言いなさい。 「ルンフィアの危機」とね。
[向こうが教団に対して全面的な好意を持って居ない事は分かっている。だがそれでも、ルンフィアの為という一点において。
自分と彼は十分すぎるほどの協力関係を構築できるのだから……今はそれでいい。]
(257) 2014/08/14(Thu) 12時頃
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― 記憶の海 ―
[雪のように、そして人々が好んだ天使の如き美しい白銀。 真紅は天使の身にも通う、春の木漏れ日のように温かな血のようで。
――それを受け継ぐ少女もまた、祝福される命のはずだった。]
『……ごめんね、 』
[幼い自分の頭を撫でた女性は、罪深き逆さ十字を背負っていた。 人と交わったのみならず人の子を身籠った天使は、決して長く生きられない。
女性は、――否。 ただ人間の男を愛しただけの天使は、分かっていたのだろう。 子供を残し逝くこと。そして、子供がどう扱われるかの未来さえ。]
(258) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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[最後まで真白の心を持ったままの彼女にはそれがどれほど辛いことだったか。 嘆き悲しんでも、深淵を覗きこんでしまえば後は堕ちるだけで。
独り残された少女の運命は天からの罰なのだろう。 父とのすれ違いにも気付けぬまま、闇の導きに縋る日々は過ぎて行く*]
(259) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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ぶえッッくし!!!
あ゛ー…… クソ、コイツのせいで風邪ひいちまったんじゃ……
[>>243 誰かが剣の主の噂をしているとも知らず、 男は、手元の剣を怨めしそうに睨んだ。 あの女と離れてからは、頭に響く声が止んでいたが]
ッたく、なんなんだこの剣はよォ……!
[>>196 あの女は「重要な遺物」だとか言っていたか。 嗚呼、こんな疫病神みたいな剣、くれてやれば良かった!]
(260) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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全部テメェのせいだッ オラァ!
[憎らしくなって、剣を思い切り地面に叩きつけようと。 ……だが。次の瞬間、思わぬ事が起きた。]
!? なッ……
[男がいくら剣を棄てようとしても、 剣の柄が、男の手に吸い付いて離れないのだ。 それどころか、装飾されていた蕀かひとりでに動き、 漆黒の触手の如く、男の腕に次々と絡み付いてくる。]
はァ!? おい、どうなってやがる!!
[何十回と試してみても、結果は同じ。 まるで、剣が棄てられるのを嫌がっているかのよう。 その強情さに、とうとう男は疲れ果ててしまった。]
こんな…事が…あって…たまるか…クソ……!
(261) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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……………………………。
[この世の終わりのような絶望の表情で剣を見。 その場に硬直すること、数十秒。]
遺跡荒らしを呪ってるつもりか、知らねェけどよォ…
分ァったよ、棄てねェから! だから、せめて鞘に入れ。いいな!?
[そうなのだ。 街中で大剣を持って彷徨くと、物凄く目立つのである。]
どっかに武器屋か道具屋でも…………
[ルンフィアの時代とあらば、鞘を売る店は在る筈だ。 せめて剣を収めるものは無いものかと、裏路地を歩く**]
(262) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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[大聖堂内部をうろうろと歩き回りながら、十字軍の人間にすれ違う時に聞くのは『クラウディア卿がどこにいるのか?』ということだけだった。 別にどうでもいいのだが、侵入者が来ていることを何故伝えないのか? 許可を得ないと伝えられないのでは、あまりにも無駄と無意味が多いものだと。]
先ほど諜報担当を呼んだと言っていたな。 他にもなにかあったのかねぇ。
[一緒に歩いている人間に問いかけて首を傾げる。]
『あの方も仕事が多いのだからな。たかだか侵入者に構っている暇もおそらくないだろうが…。』
[じゃあ行くだけ意味はあまりないのではないだろうかと考えつつも、後を続いて、ようやく件のクラウディア卿の姿を目にした。]
(263) 2014/08/14(Thu) 13時半頃
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[報告、さて、どういうつもりなんだろうと頭を抱えながら行動を共にしていた男へ視線を移した。]
『侵入者がいたので連れて参りました!』
[クラウディア卿の前に出て初めの一言がそれだ。 あまりに突然の出来事で武器を構えるのが遅れた。]
仮にも十字軍の人間か、さすがに気が付いていたわけか。
[とはいえ、慌てふためくことはしない。 視線をそのままクラウディア卿へ移す。]
スラム街から連れ去った子ども達はどこだ? あの子達を連れて帰る以外に俺の目的はない。 暴れる理由も今のところないからな。
[優先事項は子ども達の無事、それ以外の事は子ども達を助けてから。 憎悪は静かに身の内に隠しておくことにして。]
(264) 2014/08/14(Thu) 13時半頃
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ええ、そうね。
神聖十字軍の服を奪うまでは良かったのだけれど。 生憎と、私以外の人間でもメンバーの顔は知っているもの。
[そう言って笑う。 しかし、目の前の彼の言葉は意外なものだった。]
子供達……ああ、あの子達の事ね。 連れ去ったなんて人聞きが悪いじゃない。
[そう言いながら彼の表情を見て。 断罪の子羊とは無関係なようだと判断した。
仮に、手引きをしていたならばこんな風に自分に話かけて来る事は無いだろうと。]
(265) 2014/08/14(Thu) 14時頃
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さて、貴方は私を誘拐犯のように言ったけれど。
人狩りをして来たわけじゃあ無いのよ? 子供達は教会に興味があると言うから連れて来ただけの事。 「先生」にも同意は得ているし、何か問題があるのかしら?
[仁右衛門に依頼を終えて、ヒロにも連絡を取るように伝えた。 その後で余裕があるからか。
不審者にも平然と応対していた。]
貴方は一体、どんな立場で子供を連れて行こうというのかしら。
……ああ、失礼。 私はクラウディア・リーズ・エリサ。
貴方、お名前は?
(266) 2014/08/14(Thu) 14時頃
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洗脳して同意を得ることは、同意を得たとは言えんと思うがな。 子ども達は知らないことの方が多い。 俺が何も知らないと思うなよ?クラウディア卿。
[教団のやり方は気に入らない。 連れ去った子ども達をどうするのか?それも知らないわけではない。]
残った子ども達はお前達の聖戦の犠牲になった子ばかりだ。 また新たな聖戦の兵器にされちゃたまったもんじゃないんだよ。 俺もまた、先生と似たり寄ったり保護者のようなもんだ。
[名前を名乗るクラウディア卿に対して、静かに自分も名乗りをあげる。]
ドナルド、ドナルド・クロード。 あんたの事はそれなりによく知っているよ。これでも情報通でね。
(267) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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"わたしは闇の僕なれば 我が名を捧げ 祖の名を受け入れるであろう"
――詩篇86:67
(268) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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[邪教の教本から意識を逸らし。 商品を見る振りをしながら、ふと思い出す。
幼い頃に訪れた氷雪の国。 『修道院』へ入る前、最後の記憶の地だ。 ブラック・ダーク・デス教国ルーベリオンが落ちた今、かの国や人々は無事なのだろうか。]
(269) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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[氷雪を思わせる石の飾られた異国のものらしき装飾品を手に取る。]
…………。
[歳近い子供も居た。 かの聖霊術師の血と力を受け継ぐ一族だという。 そういえば、王籍を離れる前の名。
『オスカー・セク・ストゥス・ルーベリオン』
その名を教えたのも彼が最後だったか。]
(270) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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光は必ずしも全てを受け容れるわけではない。
けれども闇は光をも呑み込み、全てを受け容れ身を委ねられる――――……。
[まるで祈るように呟き指を組もうとした刹那。 裏路地に現れた新たな人の気配>>262に気付き、ゆるりと後ろを振り返った。]
……。
[男をじい、と見つめて。]
その剣……。
[不思議そうに、微かな声を零した**]
(271) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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まあ、聖戦の兵器だなんて誤解されてるのね。 それは悲しいわ。
だって、子供を兵器にだなんて。 そんなのは弱い国のする事でしょう?
[そう、ブラック・ダーク・デス教国も。 大半の死傷者はクラウディア一人にやられたようなものだった。
尤も、情報通を名乗るのならばその先の術式の事も知っているのかもしれないが。]
(272) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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洗脳も誤解よ?
あくまで、子供達に選んで貰おうと思ったの。 あのままスラムに居るのが幸せなのか。
教団で教育を受ける事が幸せなのか。
[そう言って微笑む。 決して、兵士だけの教育をしようとしてるのではないと。]
普通の学校を出た程度の知識が無いと困るもの。 読み書きだけでなく、世界の歴史や地学も学べるチャンスだわ。
ドナルド・クロードさん。 貴方は教団が嫌いみたいだけれど。
それだけで、子供達から学ぶチャンスを奪う心算かしら?
(273) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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[そこまで言うと微笑んでから。 レティーシャという教団の少女が子供の世話をするから何も心配いらないと伝え。]
二度と帰さないとかそんな心算はないわ。 ここでしばらく過ごしてから。 帰るか残るか選ばせる。
貴方も立ち会っても良いのよ?
[スラムの生活かここの生活か。 どちらを選ぶかなんて洗脳の必要も無く判断できるだろうと。]
(274) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
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|
……それを信用しろと?
[あっさりと返答したクラウディア卿の表情を見る。 信用しないわけではない。 スラム街の生活が決して裕福ではないことはよく理解している。 自分の報酬だけでは満足な教育も食事も出来ないというのも理解している。]
確かに、俺一人では追いつけない事も多々あるのは理解している。 だが、クラウディア卿、あんたが来て連れて行ったということが俺は納得しない。 あの子たちが俺に相談もなしに教団についていくということも納得できない。
[睨みつけるようにして視線を向けた。]
(275) 2014/08/14(Thu) 14時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 15時頃
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俺は教団も、クラウディア卿、あんたも信用していない。 だが……
[何故だろうか?信用していないにも関わらず、連れ帰ると約束したにも関わらず、彼女の言葉に拒絶の言葉を吐くのが戸惑われる。]
…あの子達が残りたいというなら俺は止めない。 悔しいがあの子たちの事を思えばあんたの言葉に間違いはないからな。 だが、もしあの子たちを何かに利用しようというのならば、俺は教団そのものをぶち壊す。 この命と引き換えにしても、だ。
[力尽くでも連れて帰るつもりだったが、それでもそれをするには準備が足りない。 少なくとも今は、ここにいる限り子ども達に命の危険は無いはずだ。]
(276) 2014/08/14(Thu) 15時頃
|
|
ふふ、ありがとう。 分かってくれたのなら嬉しいわ。
[そう言って微笑む。 ドナルドにとって幸いだったのは、 神聖十字軍の服も盗んだぐらいにクラウディアが考えていた事だろう。]
今日来たばかりだから、今判断するという訳にもいかないわ。 後日また、今度はそんな格好をせずに正面から「クラリッサに面会したい」と言えば通してくれるわよ?
[続く言葉にも笑みを見せた。 それは先ほどまでの笑みとは違い。
自分が居る限り、教団が壊れることは無いと確信していたから。 余裕の笑みとも言えた。]
(277) 2014/08/14(Thu) 15時頃
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子供達の事をそれだけ真剣に考えているのね。
教団に欲しいぐらいだわ。
[冗談とも本気ともつかない言葉を告げて。 彼がこの場を去るのならば見送ると伝えた。]
(278) 2014/08/14(Thu) 15時頃
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分かりたくもないがな。
[はっきりとそう言葉にしたが後日、というのであれば今は一度退くことにしよう。]
悪いが俺はここに正面から乗り込めるほどまともな人間じゃないんでな。 とはいえ、気が向いたら正面から通させてもらうさ。
[武器は抜かぬまま、結局今日のところは教団を後にしよう。]
俺は教団につくことはねぇよ。 敵になることはあれどもな。
[子ども達が人質に取られた。そんなことがあれば話は別だが。 自分にとって優先すべきは子ども達だけだ。]
見送りは結構だ。 来たところから大人しく帰ることにする。
[そう言ってその場から離れるつもりで十字軍の服を脱いだ。 2つの死体が見つかるのは、自分が帰宅したあとだろうか?]
(279) 2014/08/14(Thu) 15時頃
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そう、それは残念。 こちら側のドアはいつでも開いているわ。
気が変わったら、どうぞ?
[そう言って。 見送りは結構という彼から十字軍の服を周囲の者が受け取って。 結局、死体があったと報告に来るのは彼が立ち去った後の事だった。]
(280) 2014/08/14(Thu) 15時半頃
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― 回想 ブラック・ダーク・デス教国 闇黒大神殿 ―
さあ、いい加減に諦めなさい? あたしと一緒に来れば、永遠の幸福に包まれるわ。
[他の信徒にも声をかけた。 小さな子供まで一緒に殉教させるつもりかと。
それでも少女は首を振り続け。 大神殿にはクラウディアの魔力が吹き荒れる。]
……邪教の信徒ながら、見事なものだわ。 皆もこうあって欲しいものね。
[神聖十字軍の面々にそう告げる。 骸だけとなった神殿を破壊しても良いかと問われると少しだけ考えて。]
止めておきましょうか。 彼女の墓標には相応しいわ。
(281) 2014/08/14(Thu) 17時頃
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貴女達の魂に永遠の幸福を。
生まれ変わったら、今度はクロス・オブ・メサイアの信徒になって欲しいものだわ。
[彼女の信仰心を気に入ったのか。 珍しくそんな事を口にしてから闇黒大神殿を離れていく。
皮肉な事に、一人の少女が甦った>>45 それはクラウディアにとっては知る由も無い事だった。]
(282) 2014/08/14(Thu) 17時頃
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―薄汚れた研究室―
・・・やれやれ。 コイツも駄目か・・・
[試薬S18-6と書かれた小瓶に、注意事項を書き込んでいく。 ・・・籠の中の、骨が砕けて息絶えた鼠をどうした物かと思いながら。]
・・・込める術式と材料、どっちが問題なのかね。この場合は・・・ 鼠で此処までの効果が出るとなるとやっぱ材料か?
[店には並べられないなと思う反面、効果を体の何処かに限定で切れば「そう言う用途」の客は居そうだなと考えて。 その発想自体天罰でも下りそうだと、慌てて宙に十字を切った。]
・・・完成すりゃ、土木とか楽になるんだがなぁ。
[未完成の薬を戸棚に仕舞う。そろそろ店を開ける時間だ。]
(283) 2014/08/14(Thu) 17時半頃
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[魔法薬。魔法を扱えない人間にも、一時的に魔法を使ったのと同じ効果を与える薬。 当然魔法を使うより効果は弱いし、魔力が必要ない分体への負担もだいぶ大きい。 そんな半端な薬でも、街に生きる人々にはそこそこの需要はある・・・]
・・・一番売れるのが傷薬ってのも微妙な気分だけどなぁ。 『水中呼吸』の丸薬とか、面白いと思うんだが・・・
[・・・効果時間が短いせいで素潜り漁程度にしか使えないと不評だった薬を思い出し、男は小さく溜息を吐く。 面白い使い方を見つけてくれる客でも来ないかと、 他愛無い事を思いながら。**]
(284) 2014/08/14(Thu) 18時頃
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ークロス・オブ・メサイア教団本部ー
パルック聖下がお斃れになったと?!
[子飼いの部下数人にヘクターとその剣について逐一報告するように命じて帰還してすぐ、クラウディアの側近にあたる人物から教皇暗殺の報を聞かされた。まだ枢機卿の中でしか知らされていないこと、ひとまず下がらせてから机に座り、ひとまず考えを整理する]
…ブラック・ダーク・デス教団に、見た目は幼い暗殺者がいるとはヨアヒム大公爵暗殺の折から聞いていたけれど…二度目とはやってくれるものだわ。 いずれにしても、速やかに次の教皇を互選せねばならないな…
[もっとも、自分がその座につこうなどという気は端からない。表に出ることを好まない性質であることもある、それに…]
信徒への訴求力というなら、今名が挙がるのは一人でしょうよ。 一度クラウディアと今後のことについて話をすべきかな…
[クラウディアに時間が空いたときに面会をしたい旨の連絡文を遣いに出し、執務に戻る。]
(285) 2014/08/14(Thu) 19時頃
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― 大聖堂 ―
そう、ラディスラヴァ卿がね。
良いわ、こちらから行くとしましょう。
[面会したいとの連絡を受けて。 おそらくは彼女も自分と同じ事を考えているのだろうと思い。 そのまま彼女の元へ向かう事にした。
どちらが席次が上かなどはあまり気にしていないが故に。
人払いを頼むと、執務室の前でノックをして。]
ラディスラヴァ卿。 クラリッサです……入っても構わないかしら?
(286) 2014/08/14(Thu) 19時半頃
|
|
以前に人造妖精の研究所についての情報封鎖をしたときも、噂の出元の口を封じるのは少々骨が折れたもの。
スラムの住民の中にも、以前に大概の淫祇邪教の経典は焚書したはずなのに、いまだ隠れてブラック・ダーク・デス教団に 連なり経典を取り扱う者もあるという…
一体何がそう彼らを意固地にさせているのか… わからない、わからないわね。
[隣の聖具室に安置した、純白に輝くレガリヤの一つ「王の錫」のことを思い出す。]
そう、あの持ち主もなかなかに頑固だったな… 人間というのは、本当に面倒な生き物よ。 聞き分けのない者達は…時にはねじ伏せてでも説いて聞かせなければね。その後に、慈愛をもって赦すもの。 親は子にそうするもの。我々も…例外ではない。
(287) 2014/08/14(Thu) 19時半頃
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|
ー執務室ー あら、こちらから出向きましたのに。お入りくださいな。
[扉の前でノックに、早いな、とそのフットワークの軽さに舌を巻く。この身の軽さと決断力は、自分が彼女を他の枢機卿と比べても評価する点であった。クラウディアを室内に招き、ソファを勧める]
…まあ、お茶でも一服いかがかしら。 それで…大体の話は聞きましたわ。下手人の捜索はこちらでも行いますが… 単刀直入に、今後についてどうお考えかと思いましてね。
(288) 2014/08/14(Thu) 19時半頃
|
|
─ 裏路地 ─
[ぶらりと、裏通りの商店を物色しながら歩く。 ……端から見ると、完全におのぼりさん状態だ。 遺物や文献資料でしか知らぬ物が並んでいるとあらば、 この状況でも、夢中になるのが学者の性というもので。]
はー、あの壺ァ祭祀用だと思ってたが……… ……は、ありゃ上下逆だァ? 通説が違うッてか。
[遺跡で拾われた為か、幼い頃から妙に旧いもの… …とりわけ、この時代への執着は異様な程であった。]
へッへ、コイツは論文が死ぬ程書けらァ。
[……無論、帰る事が出来ればの話であるが。 背後には、女の放った部下までいると云うのに。]
(289) 2014/08/14(Thu) 20時頃
|
|
[>>271 ふいに視線を感じて、顔を向ければ。]
? ッな…………
[──── 純白の「妖精」が、其処に居た。]
………なんだガキ。そりゃァ、衣装か?
[ぽつりと、疑問が口を付いて出る。 男の常識で考えて、人間に羽など、ない。]
ん、この剣がどうした。
[どうも子供は苦手だ。喧しくて調査の邪魔になる。 ぶっきらぼうに、それだけ返事をして*]
(290) 2014/08/14(Thu) 20時頃
|
|
今後について……ですか。
パルック聖下の後を継いで、誰かが教皇とならなければいけない。 そこに関しては私もラディスラヴァ卿も同じ考えでしょう?
[そこまで言ってから微笑んだ。 紅茶を一口飲むと、ここまで来る間に考えていた事を口にして。]
率直に言えば。 私はラディスラヴァ卿……貴女が次代の教皇に相応しいと考えていますわ。
(291) 2014/08/14(Thu) 20時頃
|
|
無論…混乱は最小限に抑えられるべきです。そして最速でね。 速やかにパルック聖下に変わる教皇を選出せねばならない。 そして、それは…
[次の言葉に、思わずカップを持つ手が止まる。まじまじと、柄にもなくクラウディアの顔を見つめた]
私は…いえ、おそらく多くの枢機卿は、クラウディア卿。貴女がその座に相応しいと思っているはずですよ。 信徒や国民からの人気も高く、若さもあり、何より敬虔で瑞々しい信仰心を持ち合わせている。 今の流れを汲み世界を光で満たす象徴として貴女ほどふさわしい者がいないのは衆目の一致するところ。
……それとも、そう仰るには何か深いお考えが?
(292) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
|
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……衣装?
[視線が交じり>>290、男が口にした疑問には首を傾げて。 衣装。……嗚呼、そうだった。人間の背から生える翅など、普通なら存在を疑ってもおかしくはないのだ。]
私の名前はガキじゃなくてカリュクスというの。それと、この翅は衣装じゃないわ。
[日傘を折り畳むと、男のぶっきらぼうな態度は特に気にすることなく剣へ再び目を向けようとする。 ――が、それよりも先。目線は男の胸に存在する黒華へと]
(293) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
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……驚いた。 ソル・ニゲルの紋を身体に持つ人間に出逢えるなんて。
それも黒き剣を持っているときた。
[暗黒の太陽をその身に宿す人間。 足りないのは黒羽か。見たところただの人間だが、この二つの要素が揃っているのなら真実がどうかは分からない。]
…その剣から、ルゥ=カタストロスにも似た闇の力を感じるわ。 扱いには気を付けることね、棄てようなんて思わない方が賢明。
[まさか既に実行したとは知らず、男をまるで見張るように存在する背後の人影にふと気づく。人造妖精となった影響か、多様なものに関して詳しく―また敏感になっていた。]
――貴方、監視されるのがお好きなの?
[くす、と微笑みを人影へ見せつけるように浮かべて男へ問いかけた]
(294) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
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−聖都レグレシア・裏通り−
いやな、空気だねぇ……。 あの機関だったか塔だったかでさ、 落第というか烙印を押された日を思い出す。
勘弁してくれよ……。
[街に漂う空気が思い出させるのは嘗ての忘れたい思い出。 思い出したくもない屈辱の記憶だった。]
悪いことが起きなければいいんだけどな……。
[ぼそぼそと呟きながら特に行き先を決めずに歩いた**]
(295) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 20時半頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 20時半頃
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ありがとうございます。 ラディスラヴァ卿。
信徒や国民の皆さんが慕ってくれるのもすごく有難いと思っていますよ。 ただそれは……今までの私が動きやすかったから。
もっと言えば、パルック聖下の元で好きにさせて頂いたから。
[筆頭枢機卿とは言え。 神聖十字軍を指揮する立場からしばしば聖都を離れていた。
そして、スラム街に顔を出したり出来たのも。 言ってしまえばパルックが背後でどっしりと構えていたから。]
(296) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
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もしも教皇になれば今までのように気軽には動けなくなるかもしれません。
いいえ、私がいくら大丈夫と言っても聖下を亡くしたばかりの皆が反対するでしょう。 勝手を言うようで申し訳ありませんが……
[そこまで言うとまた紅茶を一口飲んでから微笑んだ。]
ラディスラヴァ卿は私と違って派手に動いたりはありませんでしたが。 それでも、教団の事をいつも考えてらっしゃるし。
信仰心だって素晴らしいと思っていますわ。
(297) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
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……………ヘクター・ローガン。
[投げて寄越すように、己の名を教える。]
へえ、本物なのか? 妙ちくりんな種族がいるんだなァ、この国には。
[この姿の人間が、どのくらいいるのだろうか。 …………迫害の対象とは知らぬ故の、暴言。]
(298) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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[先程、剣と格闘したせいに違いない。 気付けば、隠した胸元が再びはだけてしまっていた。]
ソル・ニゲルねェ……
さっきの、なんとかメサイア教団の女も言ってたな。 重要な遺物だとか、危険だとか、なんとか……
[その暗黒太陽とやらは、この国では本当に有名らしい。]
(299) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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ルゥ=カタストロス? なんだそりゃァ 。
ケッ…… お前に言われなくても、 コイツが厄介なシロモノだって事ァ知ってるぜ!
[そう言って、振りすぎでじんわりと痛む腕をさすった。]
……………監視? おい、何の話だ……?
[何処かへ向けて微笑む少女に、首を傾げて。*]
(300) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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…なるほど。 確かに、クラウディア卿。貴女がこうも信徒達に慕われているのは、貴女が彼らに身近な、顔の知れた存在だからなのでしょう。戦場で自ら采配を振るうこともその一つ。確かに、それは教皇となってはできないことには違いありません。
[少し言葉を切って考える。地位に興味はない。ないが、その権限によって、例えば世論の舵を切ることなどはできる。その一点に限っては興味もあった]
…わかりました。卿がそうおっしゃるというのなら、私とて志を同じくする一人、その点については少し前向きに考えてみましょう。 それも、互選の先にあることではありましょうが…ね。
(301) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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― 回想・故郷にて ―
『――クロス・オブ・メサイア教団に引き渡したんだよ』
[親友の行方を捜す少女のしつこい追及に、ついにある若者が口を割った]
『きっと丁重にもてなされるだろうさ――何せ天使と人間の合いの子だ』
そんなこと関係ない!! あの子がそうして欲しいって言ったの!?
[聞いた事もないような少女の怒声に、若者は一瞬怯む。 が、すぐにその表情を小馬鹿にしたようなものに変え]
『おいおい、何怒ってやがる。 村から忌み子はいなくなる。貰った金で村は豊かになる。 いいこと尽くめじゃないか――っておい、何処に行く気だ!?』
(302) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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決まってるじゃない――助けに行くの。
(303) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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[成長するにつれ薄々感づいていた、友人母娘に対する村人たちの蔑視。 友人がいなくなってからの数日で、彼らに対する不信は頂点に達していた。 そして少女は決意した――誰にも頼らず、たった一人で友人の許へ行くことを]
[とはいえそんな無謀な行為が上手くいくはずもない。 僅かな路銀を使い果たし、早々に行き詰った彼女だったが、幸か不幸か――そこに救いの手を差し伸べる者が現れた]
[彼らは少女に食事と居場所を与えた。 少女の怒りに共感し、共に彼らと戦うことを約束してくれた。 神聖教団を悪と断じ、少女の怒りを正義と讃える者――]
[ブラック・ダーク・デス教団と彼らは名乗った]
(304) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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― 回想 ブラック・ダーク・デス教国 闇黒大神殿 ―
いや。諦めたりなんか、しない。
[魔力の嵐の中心に、彼女>>281は居た。 少女が先生と、あるいは兄、姉と慕っていた人々が、一瞬にして無残な姿へ変えられていく。 恐怖に震えながらも、手を差し伸べる彼女に、少女は首を振り続けた。 何故なら、彼女は"悪"だったから]
永遠の幸福なんかいらないの。 あたしが欲しいのは――あたしにとって、一番大事なのは。
[それを奪ったとされる相手――クロス・オブ・メサイア教の、若き幹部を少女は睨む。 彼女らにとって、きっと自分は取るに足らない存在。 それでも、少女は己の全存在を賭けて――ほんの少しでもいい、世界に己の願いと叫びを刻もうとした]
(305) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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――――を返せぇぇええええっ!!
(306) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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[少女の叫びは魔力の猛威に掻き消される。 そして、少女の命もまた、そこで潰えた*]
(307) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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そうですね、あくまで私達の互選で決める事。 パルック聖下の死はしばらくは伏せておきましょう。
その為の手はもう打ってありますわ。
[そう言って、仁右衛門に依頼した内容を彼女にも伝えた。 近いうちに誰かが教皇に即位する事になる事も。]
下手人の算段はもうついていますわ。 尤も、即位までに下手人を捕らえられるかは難しいところですが。
(308) 2014/08/14(Thu) 21時頃
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− イ・フウド・ウ・堂 −
[黒尽くめの客はやはりこの貧民街には似つかわしくない 言葉遣いと風情を醸し出していた>>253 元々胡散臭い客が多いが、背後を詮索する必要がある客は むしろ少ない]
おや、お怪我をなさいましたか? それはいけません。傷口から菌が入ったら大変ですから。
[携帯食料はともかく応急処置の単語に態と驚いた風を見せる。 何処までの厄介事を抱えた人物か、 それでも無防備に招き入れた店内の品揃えに 上がる声に僅かに苦笑を浮かべ]
(309) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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そう。ヘクター・ローガンね、覚えておくわ。
……種族と呼べるかは怪しいかしら。 恐らく私だけだもの、人造妖精はね。
[迫害対象であるこの単語を出しただけで人々は何かしら反応を示すが、そも生きた時代が違う男には意味が分からなかったかもしれない。 …それにしても、翅を見て何を言うかと思えば。おかしなことを言うものだ。]
教団? …ああ、クロス・オブ・メサイア教のこと。 ――貴方、教団の名前も知らないの? よっぽどの田舎か、それとも……時や世界の迷子だったりするのかしらね。
[若しくは記憶喪失か。ならば今までの言葉にも納得がいくが、それにしては平然としている。]
(310) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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ルゥ=カタストロスは暗黒神。 この国なりに言うのなら、邪悪で排除されるべき邪教の神。
[知っていると言って腕をさすったのを見れば、口元に手を当てて「大変ね」と。 薄らと笑みを浮かべたままの状態では、それがどう受け取られるかは分からない。]
………あの教団の子飼いに監視されているわよ、貴方。 まあ監視される要素はありすぎるもの、仕方ないとは思うけど――……。
[折り畳んだ日傘の先端を子飼いの潜む影へ向けると、音も無く闇を撃つ。 敢えて殺すことはしない。追い払えたなら、それで十分。]
あの教団を知らないということは、少なくともこの国の者ではないのでしょう? なら悪いことは言わないわ、早く帰りなさいな。
[この時代に男の居場所が無いことを知らぬ少女は、良かれと思ってそう促す]
(311) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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ここのお客さんは無茶な注文ばかりするものですから。 取り寄せるより、 最初から揃えておいた方が面倒が無くて良いのです。
[壁の様に並んだ品物に、初めて見た客は大体圧倒されると 付け足して煙管を取り出し一度煙を吐き出した後]
傷の手当てが先ですかな。 それとも食事が先ですかな。
[まさか期限切れの乾パンを客に出すわけにはいかない。 取り敢えず売れ筋の傷薬と包帯の場所を煙管で 指示そうと手を伸ばした時、聞こえた単語>>254に、もう一度 煙を肺の奥まで吸い込んだ]
(312) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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お伽噺ですよ。 世界には私どもの知らない未開の地、未知のお話がいっぱい ありますからね。
[それぞれの宗教には祖があり、称える逸話がある。 成り立ちの話がある。 つまりそう言うものとして扱っていると表向きの理由を 笑顔で口にした後、その笑顔そのままで]
(313) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 21時半頃
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お客さん、よく判りましたね。
[ふう、と吐き出した煙管の煙が店内に立ち込める。 特別に調合した毒……喉を潰す煙。 詠唱を必要とする呪文を使う相手や闇夜の侵入など、 声を出させない効果はなかなか役に立ってくれる。
だが今店で使っているのは微々たるもの。 精々喉がいがらっぽいと感じる濃度にまで抑えている]
ご存知の通り、ここは聖都……禁書とも言えるもので、 普段は誰も気にも止めないようになっておりますが。
貴方が見つけたのか、あの本が貴方を見つけたのか。 買わないなら忘れた方がお互いの身の為です。
(314) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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―聖都・大通り―
[からんころんと下駄の音を響かせながら、眉間に皺を寄せる。]
筋書、舞台、小道具……ふーむ。
[広場の入り口に立ち見渡し、振り返り大聖堂を眺め、再び広場へと視線を向ける。 ぶつぶつと呟く声は小さく、この雑踏では簡単に掠れて消える。]
教団のお歴々はここに置くが宜しかろう。 民衆はあちら側に集める。石は……まあ、そこいらにでも。 火刑が大聖堂からも宿の二階からも眺められる場所は、やはりこの辺りか。それがいい。 磔る十字架も人数分必要。しかし、何人焼くのが一番効果があるか……。
ふーむ。『断罪の子羊』か。どこで何をしておるのやら。 名乗り出てくるなら簡単に捕えられるものを……。
(315) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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[視線の先、広場の隅、身を小さくして駆ける小さな影。 その格好から、スラムの子供だと見て取れる。]
ふむ、『断罪の子羊』が姿を現さぬのなら、『贖罪の子山羊』で手を打ちましょう。 そうだ、それがいい。
[口角を歪めて、くつくつと肩を震わせた。]
『贖罪の子山羊』に『断罪の子羊』の皮を着せて焼く――民草の腹はそれで十分膨らむ。 肥えた口持つ方には合わないだろうが、まあ我慢して頂くしかあるまい。 となれば、適当に見繕うのがいいでしょうねえ……クックックッ……。
[扇子を取り出し、ぱたぱたと仰ぎながら肩を震わせる。]
(316) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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― 回想・故郷にて ―
[母が死んでもう何年も経ったある日のこと。 "天使と人間の間に生まれた子供がいる"。 そんな話をどこからか聞きつけた機関の男が村へと赴き、村長である年老いた男へ交渉を持ちかけた。
金と引き換えに、天使と人間の間合いの子を渡してくれと。]
[決して豊かとはいえなかった村は大喜びでその話を受け、少女の家へと向かった。 無理に押し入り、子供たちに見つからぬよう少女を引きずるように連れて]
――いや、離してよっ! やだ! どこに連れていくの、やめてよぉっ!
[精一杯の抵抗は、小さく痩せ細った身ではとてもではないが大人の男に敵わず。 突き飛ばされるように機関の者の前へ倒れた少女は、涙を零しながら村人を睨めつけて]
………おと、う、さ……っ
[顔を見たことさえ無い存在に、助けを求めて。]
(317) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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―― たすけて、デメテル…………!
(318) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 21時半頃
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[親友の名を叫べど、最早それは時に流れる声。]
お願い、お願いだから村へ返して……! 私がいなくなったら、お母さんのこと、皆忘れちゃう……っ。
[全てがここで終わり、そして始まった研究所。少女は、自分をここまで連れてきた男に乞う。 しかし首が縦に振られるはずもない。 紅い瞳に憎悪を燃え上がらせ、少女―――シーパルは、研究員にティソと呼ばれた男の顔を頭に刻み付けた*]
(319) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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― 現在 聖都・スラム街 ―
[砕かれ失くしたはずの心臓の位置が、ずきりと痛む。 どれだけの間、その場で茫然としていただろう。 記憶という名の雑念《ノイズ》は、脳裏に浮かんだ預言の一節により掻き消される]
"はじめに闇黒の断罪者現れ、光の長に刃を振るう。 その者、闇の王に連なり、黒き十字持つ者である"
――ああ、ついにその刻が来たのね。
[まだ教団内部から漏れ出していないはずの情報だが、預言の一節と重なるが故に、少女(よげんしょ)もまたそれを知ることが出来た。 しかし同時に、自身が動く機はまだ訪れていないとも感じられる]
まだ、闇が光を揺るがすには至らぬか。
(320) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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喋りすぎましたね。どうぞお忘れ下さい。
[視線を本から外した客>>270に、にっこりと笑みを見せたまま 頭を下げ、彼が手にした氷雪の石の装飾品に煙管を咥えながら 同じように見つめていた。
この聖都で時折見かける……キラキラと、キラキラと 蝶の鱗粉の様な煌めきに似ているそれ。 何処にもあの鱗粉の発生源は無いのに、あれは 何処から生まれて何が反射しているのだろう。
ずっと不思議に思いながら自分には関わりの無い事だと 探索するのは止めていた。
あれが我が子の翅の煌めきだと知る由もないまま。 装飾品を見ていたが]
怪我の手当ては致しますか?
(321) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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[遠くを見ながら歩く少女は、スラム街を抜け裏通りへ。 行き先も定めずぶらつく青年>>295が、自身の進路に入り込んでも気付かぬ様子]
(322) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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デメテルは、ティソに、互いに気付かねばそのままぶつかってしまう。
2014/08/14(Thu) 21時半頃
刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 21時半頃
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そう、仁右衛門というのは…あの弁の立つ男のことですね。 俗物ではありますが、適任ではある。 良いでしょう、その辺りは良くお計らいくださいな。
[あの男の笑い声は甲高く頭に響く。クラウディアの方で任せているなら自分の殊更に関わることでもなかった。]
下手人はそう簡単に捕まらないかもしれませんが… 件のオスカーらしいという話は聞いておりますし。 即位の件が一段落したら、本格的に異教徒達のことも考える必要がありますね。
貴女はどうです? 徧く世界に光の祝福を届かせるためにいかなる道を選ぶか… お互い、励みませんとね。
[少し含み笑いを見せて、若き枢機卿に語る言葉を終えた。*]
(323) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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[誰かが自分に当たる。 全く前を見ていなかったから当たってはじめて気づいた。]
ん?なんだ? どこかで見たことが歩きもするけど。
[目の前の少女を見て首をかしげた。]
(324) 2014/08/14(Thu) 21時半頃
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ええ、適任でしょう?
それに、お金で動くのならば――
[汚れ仕事も任せられる。 それははっきりと口には出さなかったが。]
そうですわね。
ブラック・ダーク・デス教国ルーベリオンだけでなく。 カーライルにもいずれ遠征軍を出しましょう。
お互い、頑張りましょうね。
[そう告げると、一先ずは彼女の執務室を辞した。]
(325) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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― 雑貨店「イ・フウド・ウ・堂」 ―
[棚に戻す装飾品と共に追憶を追い払う。]
大丈夫です。 旅慣れないので用意は必要だと思っただけなので。
ご心配かけてすいません。
[商品に気を取られていた振りをして。 少し遅れて会話>>309を続ける。]
(326) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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御伽噺。 そうですか。 この国ではこういう御伽噺は許されないのかと思っていました。
[思わず漏れた声が店主>>312>>313に聞こえてしまったらしい。 誤魔化すのも不自然だろうと思ったままを告げ。]
(327) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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旅を、していますから。
[店主>>314へと穏やかに微笑した。]
……、色々と知らないものを見れて。 楽しいですね、旅は。
ですけど、ご忠告の通り忘れます。 己自身に抱え込めるものを見誤るのは愚かな事です。
[煙が、濃い。 儀式の際に焚く香とは違う香り。 店内に入ってから喉へと感じる違和に、頭の奥の暗い所で形にはなりきらない僅かな警鐘がなる。]
(328) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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手当ても食事も此処では結構です。
怪我はしてませんし。 食料もこれからの為のものですから。
[微笑は崩さない。 崩さないように勤めながら。 怪我がないと、或いは無害だと示すように両手を上げて見せた。]
(329) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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きゃっ。
[どんっ。何かにぶつかって少女はよろめいた。 慌てて視線を前方にやれば、若い男性がこちらを見ていた>>324]
ごめんなさい、不注意で……。
[目が合う。 その顔には、なんとなく見覚えがあるような気がする――故郷にいた頃、だっただろうか? だとすると記憶が曖昧な今の状況で話したい相手ではなく、一歩退いた]
[実際は、彼は客人として(>>317>>319)村へ来ていたのであり、彼の役目を知らなかった少女に、強い印象が残っていないのも無理からぬことであったが]
ええと、私はまだこの街に来たばかりなので……人違い、かも。
[落ち着かなげに髪を弄る。 手の半ばまでを隠す長い袖の表面で、無数の古代文字がぞわりぞわりと蠢いた]
(330) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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― 捻れた夢の欠片 ―
違っ…………食い物ねだってんじゃねぇってば!
[“私”はまた、夢を見る。
>>249頭を撫でられ抗議はするが、此れから男は仕事なのだ、と気付けば。追う足は、止まった。]
……………………。
[俯く“彼女”を、“私”は遠い気持ちで眺めていた。 人殺しに成りたがる癖に、いざあの日見た物を再び目の当たりにするとなると。脚は止まり、動けずに。]
…………ちぇー。
[遠ざかる背中を見送って、“彼女”はスラムを離れ市街地へ向かい、そして……>>230>>231]
(331) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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…………マジュツ?
[狙った獲物は、大物すぎたらしい。 このまま処刑されるのか、と。>>246自分を此処まで連れてきた女を、“彼女”は暫し睨み付けていたが。 その言葉に首を傾げ、瞬き数度。
“彼女”は知らない。 それは、故国を滅ぼした力の一端であり。 自分の持つ力は、そのままあの国で育っていたなら、迫害の対象となり得た物だと。]
(332) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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ゆーしゅー…………凄く、なれるの? ……オレが? ホントに?
[学もない、力も弱い、手に職もない。 >>247そんな境遇には何もかもが予想外の言葉で、“彼女”は女の言葉にすっかり気を許しかけていた。 ……スリにだって、好きで手を染めた訳ではないのだから。]
うまれ、かわる……。 かみを…………きゅうさいを…………。
[>>248だから。 流し込まれる力に、抗える筈もなく。]
(333) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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――――…………はい、クラウディア卿。
神に。そして、貴女に。 この命お救い頂いたこと、感謝致します……。
[全てが終わったあとには、従順な神の兵が、また一人。]
……この世に、十字のきゅうさいを……。
[救済、の言葉の意味も解らぬまま。 “彼女”の記憶は、白に染まる*]
(334) 2014/08/14(Thu) 22時頃
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ええ、旅に用心は越した事はありません。
[物思いに耽っていた客が我に返り言葉を返して来た>>326 旅慣れぬ者がわざわざこんな危うい場所で商品を探すのかと 問いはしないが、代わりに煙が天井まで伸びる]
天下のクロス・オブ・メサイア教団のお膝元ですよ。 許される筈はないでしょう?
[そう言うものも取り扱うアンダーグラウンドの店だと 暗に語りつつも忠告を受け入れる客>>328に一度頷き返す]
(335) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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人造妖精ねェ……わざわざ御苦労なこった。
[そんな事をして、一体なんの狙いがあるのだろう。 少女自らが望んだ羽化ではない事を、男は未だ知らず。]
暗黒……まさか、「黒塗りの邪神」か!? そうか……ルゥ=カタストロス……!
[話を聞いて、男には思い当たるものがあった。 文献に石板……全ての名前を塗り潰された邪神の存在。 恐らく、この国の遠征によって為されたのであろう。 世紀の発見に一瞬目を輝かせるも、直ぐに熱は冷め。]
……って、それと、この剣が似てるってか! 邪神の力を持った剣…… マジで疫病神だったか……
[がっくり、深い深い溜め息をついた。]
(336) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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人違いか、すまないな。 最近、物忘れが激しくてな。
[最近というよりは落第を言い渡されてからである。 何かを覚えることすら億劫になっていたのだった。]
ところで、何をそんなに集中してるんだ? 人にぶつかるのに気づかないなんてよっぽどだな。
(337) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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な……!?
[>>311 突然、日傘から放たれた闇が男を掠めていく。 散っていく子飼い達の背が、漸く男にも見てとれた。]
! ありゃァ、尾行か……? ……………いや、気付いてはいたがなァ。
[子供に負けるのが悔しいので、強がって付け足す。 男にも、野盗を切り伏せる程度の剣の腕はあるのだが。]
帰れるんなら帰りてェよ! 5000年後の世界に帰る方法が見つかりゃ、今すぐに! それもこれも、みーんなこの剣のせいだ、畜生……
[コイツを持った時から、俺の人生が変わっちまった、と。 ……これが「定められた運命」だとは、未だ知らず。]
(338) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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[旅をしているのに旅慣れない。 何処まで本当か探る視線を一度床に落として]
旅は良いですね。 私もほら、そこの異国の「扇」と言う暑い時等に 仰いで風を起こす小道具ですが、絵の様で素晴らしいでしょう?
そう言うのを直に買い付けに行きたいのですがね。
[楽しいでしょうな、と旅の話題にはそれなりの本音を滲ませ 笑みを保ち続けて]
怪我をされてないならそれは良かった。 では傷薬と包帯が無用になる旅になるよう祈っておきましょう。
[そう言って取り出す薬は安価な軟膏と包帯、 そして水と日持ちのする食糧を幾つか]
(339) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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もっと良い薬をお探しなら『FSM』と言うお店に 行かれると良いでしょう。 少々高値ですが、それなりの魔法薬を扱っております。
[多少の傷は何とかなるだろうが、それでもここぞと 言う時に必要な薬について一応扱っている店の名前を告げ]
(340) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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「私は実験を希望しません」そう最初に言うのをお忘れなく。
[あそこの店主は才能があるが時々驚くような薬を作るから困る。 いきなり人体実験をするようなマッドではあるまいが、 万が一を考えて忠告はしておいた]
(341) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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そうなのですか? お若いのに大変ですこと。
[青年>>337の言葉を真に受けた様子で、哀れむような視線を向ける。 そこに向こうから問いを投げ掛けられ]
ええ、それは――"視"て、いたのよ。 この国の行く末に関わる出来事を。
[街の様子は未だ平穏で、教団内部で起こった一大事はその気配すら漏らされていない。 しかし少女の光の無い瞳は、見透かすように教団本部の方向を見た]
貴方が何者か、残念ながら私にはわからないけれど―― せいぜい気を付けることね。 "安寧は永遠ではない"。
[思わせ振りに微笑んでその場を立ち去ろうとする]
(342) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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― 裏路地 ―
[ふらり、と歩いていればふと惹きつけられる感覚。 意識をそちらへと向け、足も自然とそちらへと向かって動いていく。 向かった先でまず目に入ったのは白い妖精の少女。 そして。]
……あの、剣は。
[男が持つ剣と、そして男に宿る紋様。 不思議と惹きつけられるアレは一体何なのだろう。 そして同時に思い出すのは。]
(343) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 22時半頃
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…アイツが、持っていた錫杖と似ている。
[昔カーライル王国にいた頃に懇意にしていた青年が持っていた錫杖。 あれと似た気配がして、懐かしさに目を細める。]
(344) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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[亀吉、いやアマトは元気だろうか。 自分がカーライル王国を去った後に何が起きたか知らぬが故に懐かしい友人に思いを馳せる。 暫し懐かしさに浸り、それから話している二人へと視線を向け。]
貴方がたは目立ちすぎる。 この暗い裏路地では少々眩しすぎてな、いらぬ者まで引き付けるぞ。
[小さく笑いながらそう声を掛けた。 男も目立つが妖精の少女は尚目立つ。 人を攫い売る事など日常茶飯事であるこの界隈。 美しい妖精の少女は格好の獲物といえた。]
(345) 2014/08/14(Thu) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 22時半頃
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あら、知っていたの。
[思い至ることがあったのか、一瞬だけ目を輝かせた男>>336にぽつりと呟き。 深い溜め息をついたのを見れば無理もないかと苦笑を浮かべた。]
……運が無かったわね。 案外長い間一緒にいれば愛着が湧くかもしれないわよ?
[一般的な感覚がある人間ならば湧くのは愛着どころか嫌悪だろうが。 これでも精一杯のフォローのつもりである。]
そう、5000年…………………。
………は?
[ぽろ、と握っていた日傘が落ちかけた。]
(346) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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――5000年後!?
[少女にしては珍しく、少しばかり大きな声で驚きに満ちた言葉を放った。]
……なんてこと。 本当に時の迷い子だなんて……教団でも手に負えないのではないかしら。
[唖然とするしかない。スケールが大きすぎる。 しかしこの男を放っておくのは危険だ。お伽噺の通りなら、彼が何かしらを変える鍵になり得るのだから。
ぐるぐると思案していれば、新しく声>>345がかけられて。にこ、と微笑みをたたえ男に顔を向ける]
ご忠告痛み入るわ。 貴方も光を求めて引きつけられた蝶? それとも酔狂な人間?
[――尤も、目の前の青年はただの人間では無いようだけれど。]
(347) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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あ? なんだお前……
[>>345 声の方を振り返れば、一人の青年が目に入り。]
眩しい? コイツはともかく、俺もか?
[考えてみれば、白い妖精に邪神の剣を持つ男。 なるほど、充分すぎるほどに目立つ。] ああ、それなんだが…… この剣に鞘でもありゃァと思ってたんだ。 丁度良い。お前、何処か当てをしらねェか?
(348) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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―魔法薬屋「FSM」店頭―
・・・さて。 「増力」は、一時的に腕の筋力を高める魔法薬だったよな・・・ んで、それをベースにした試薬S類は、効果薄いか全身骨折のどっちかか・・・
[どうせ客が来ればベルでわかると、カウンターに座りこれまでの実験結果を整理して。 先ほど死んだネズミを埋める前に、骨折の状態でも調べておけばよかったかとため息を吐いた。]
・・・増力はあくまで腕の筋力を増強する物で、他の部位の増強は考えられてない。 それに骨が耐えられずに折れた…? いや、でもそうなると前足まで折れてる理由が・・・
[効果を全身化する際に、身体保護が全身に薄く広がったと言う仮説がふと浮かび、慌てて術式を確認し直す。 術式を改良するとして、その後に調合して実験しないと店には並べられないわけで・・・]
・・・被検体、引っかからねぇかなぁ。
[最近かかりが悪くなったネズミ取りを見て、がくりとカウンターに突っ伏した]
(349) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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[少女の微笑みにこちらもにこりと笑みを返し。 ただの人間ではない、魔物血が混じった身。 それなりに力のある者が見ればそれを感じる事もあるだろう。 だが、目の前にいる少女も人の事は言えない。 紛い物とは知らぬとはいえ、妖精の姿は随分と目立つ。]
いや、懐かしい気配を感じて来たまでだ。 だが俺の知っているモノとは違うようで残念だが……。
[懇意にしていた青年が持っていたのは錫杖、剣ではない。]
(350) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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[それはさて置き、話しかける直前に聞こえた言葉はしっかりと耳に入っていて>>347 そして問われる。]
5000年の迷子とは俺以上に酔狂な事ではないか。 それが嘘か真か定かではないが、迷子というのならば寄る辺にない身。 どうされるおつもりか。
まあ、それより先に鞘を探す方が先か。 武器屋ではないが雑貨を扱う店ならば知っているが。
[脳裏に浮かぶのはヒロの顔であった。 あそこならばもしかしたらその剣を収める事の出来る鞘があるかもしれない。 ないとしても剣を覆う布くらいは手に入るだろうか。]
(351) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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まっ、色々あるのさ。 しかし、この国の行く末とは随分な物を視ているようで。
[少女の言葉と己が感じた気配。 いやな予感しかしなかった。]
忠告ありがとよ、せいぜい気をつけるわ。 ついでに名前だけ押してくれねぇ?
俺は、ティソっていうんだ。
[去っていく少女の後ろから名前を問いかけた]
(352) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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……怖いことを。
[暗に言われた事>>335を、冗談とでも取るようにくすりと笑う。]
『扇』、これはそういう用途で使うのですね。 かなり良い品なのでてっきり室内装飾かと。
こういうものは「東方」の方のものなんでしょうか。 あちらの方は随分と変わった物が多いですから。 私も用がなければ一度訪問してみたいですが、なかなかままならない。
[口で言うほど残念ではなさげに。 店主>>339とのごく普通の雑談に頷く。]
(353) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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愛着、なァ……
[そう言われ、じとりと蕀の剣を眺めてみる。 ……今のところは、剣はただ漆黒の輝きを放つのみ。]
……ああ、5000年だよ。ご せ ん ね ん ! ッたく、なんでこうなっちまったか俺が聞きてェよ。
行くあてなんざサッパリだ。 とりあえず、鞘を買って…………
[と、漸くここで重大な事に気が付いた。 ……………鞘を、「買う」?]
(354) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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あ〜〜〜〜〜〜ッ!?
[男は、慌てて懐から財布を取り出し、 硬貨を1枚取り出して、少女と青年に見せた。]
おい、これ、使えるか……? い、一応銀貨なんだが!
[5000年後の金が使えるかという事に関して、 男は全く考慮していなかったのである。]
(355) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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ええ、本当に。 何事もなく全て済ませられればいいのですが。
[用意された品物と後はそれを入れる適当な肩下げの袋を選び。 懐から取り出した、お金がないと言う割には重量にありそうな布袋から代金を払う。]
『FSM』ですか? とりあえずはこれで十分ですし、魔法薬はあまり使いませんが。
折角のご紹介ですからね。 機会があれば寄ってみます。
[フードの下でにこりと微笑んで。]
(356) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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えっ?実験?
[警告にきょとんとした。]
え、えーと…。 大丈夫なん、ですよね? ……切羽詰ったら寄ってみます。
ありがとうございます。
[噂の薬屋の印象は行く前から最悪になったが。 荷物を全て買ったばかりの袋に入れると、軽く会釈をしながら店を出た。]
(357) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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…懐かしい気配?
[自分は青年と会った記憶はない。男も、話が正しければ5000年という時の迷子。 残るはあの黒き剣だが――どうやら違ったらしいと聞いて>>350、思考は放棄することとなる。]
……まあ、何? 吃驚した。
[急に大きな声を出した男>>355に淡々とした声でそう言えば、見せられた銀貨だというソレをしばし見つめた。 食事をせずとも生きられるようになった身だが、通貨についての知識は勿論ある。]
……見たことがない通貨ね。 恐らく使えないでしょう。古代の貴重な遺物とでも言って売るくらいしか用途はなさそうだけど。
[問題はそんな胡散臭いものが売れるかだ。]
(358) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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5000年とは随分と長い。 俺もそこそこ長生きな方ではあるがなぁ…。
[と、見せられた硬貨を見てゆるりと首を傾げ。 それから少女へと視線を移し。]
俺は見た事はないが、貴女は?
[珍しい物である事は確かで。 金としての価値は分からないが、店主の気まぐれで物々交換ならば交渉次第でいけるだろう。]
(359) 2014/08/14(Thu) 23時頃
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カリュクスは、イアンの問いかけ>>359に、首を横へ振った。
2014/08/14(Thu) 23時頃
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[どうやら妖精少女も見た事はないらしい。 5000年後からやってきたなんて事は胡散臭く俄かには信じがたいが。 少なくとも遠く離れた異国からやって来た事は確かかもしれない。]
それが使えるかどうかは定かではないが、取り敢えず店は紹介しよう。 なに、ここから近くだ。 俺もこれから用事があってな、行くついでがある。 良かったら案内するが?
[薬の仕入れをしに雑貨屋に赴く予定であったのだ。 男が来るというのならばそこまで案内くらいはしてやるつもりであった。]
(360) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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名前……。
[背中からの問い掛け>>352に振り向くも、その顔に一瞬浮かぶのは逡巡。 掠れた思い出と苦い後悔が脳裏を過ぎり]
――《ブルーバード》。とでも呼んで頂戴。
[結局名乗ったのは、預言を謳う者としての名]
では――
[と、立ち去ろうとした矢先――ずきり。鈍痛と共に視界が闇に染まる]
ぐ……!?
[胸元を押さえて、壁に反対の手をつき、どうにか持ち堪える]
失、礼。どうも陽射しに中てられたようです。
[そのままふらふらと歩き出した]
(361) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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そう「東方」ですよ。 どんな目や手をしていたら、 こんな物や絵が生まれるんでしょうね。
[客との当たり障りの無い会話が続く>>353 そして互いに深くを聞く事はない]
いいですね。 もし行く事があったら仕入れをお願いしたい位です。
(362) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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[談笑の途中で燃え尽きた煙草に気付いて、失礼と断ってから 新しく火を点けた。 今度の毒は喉を潰す為ではない]
平和な旅も良いですが、貴方みたいに若い方は 少々無茶をするのも楽しいかも知れませんね。
[選んだ品物の代金を計算しながら煙を吐き出した。 ふわり漂った紫暗の煙が品物を撫でて消えていく。
これで『目印』が付いた。
上書きしない限りは数日は探れるだろうか]
これでよろしいですか? 今後とも御贔屓に。 毎度ありがとうございます、と言えるよう、 お付き合い宜しくお願いします。
[代金を貰えば店主らしい言葉と共に頭を下げ]
(363) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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ー執務室ー …どうしました?随分早く戻ってきたようですが。
[しばらく事務方に徹していたところ、部屋の外に控えた気配に気づき、扉を開ける。音もなく忍んでいた、監視に遣わせていた者が戻ってきていた]
なるほど、それで気取られて闇を放たれたと。 …男の方が携えていた剣は、やはり持ち主を自ずから選ぶ点は間違いなさそうというわけか。肝心の力のほどはわかりませんが…真に「王の剣」であるなら、最大限まで力を引き出せば一人で一軍と戦うこともできると聞いています。おそらく本物だとしても、まだろくに使いこなせはしないでしょうが… それよりも、その共にいたという白い羽の娘が気になります。
羽…6枚ではないですね?4枚ですね? …それならばいいか。ご苦労。できれば腕ごと切り取って剣を持ってくるぐらいの気概が欲しかったところですが、まあいいです。下がりなさい。
[あまり機嫌良さそうでもない様子で子飼いの部下を下がらせ、王都の城下を眺めた。]
降りてきている…わけではなさそうか。 となると、別の可能性を探るべきか…… そういえば、件の研究所で進められていたのは人造妖精の研究だったな…
(364) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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大丈夫です。
[魔法薬屋の話に関しては多分一番良い笑顔で断言しておいた]
それでは良い旅を……ええっと…。
[一見の客に名を尋ねるのは少々怪しいかと、 旅の安全を祈る言葉と共に出て行く背中に 呼び名を問い掛けてみたが、答えが無くともそのまま 店主としてもう一度頭を下げるのみ]
(365) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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ああ、やっぱり知らねェか…… ッてことは、文無しかよ 畜生……!
ともかく、使えるかは店主次第って事か。 お前、その店ってのは何処にある?
[辺りを見回して、案内してくれるかと暗に頼む。 どうやら、青年もそのつもりだったようで >>360 歩き出すなら、男もその後に付いていく。]
(366) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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[どうやら雑貨屋に行くらしい二人>>360>>366を見つめて、逆方向へ一歩踏み出す。]
私はそろそろ行くわ。 ……私がいては交渉が成り立たなくなるかもしれないもの。
それじゃあね、良い結果となるよう祈っているわ。
[ひらり、手を振って。 黒い日傘を再び開くと、音も無くその場から一瞬にして姿は消えた*]
(367) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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ただの旅人ですよ。
[『目印』>>363を付けられたなど気付かぬまま。 名は名乗らず>>365に笑顔だけを残し店を出た。]
(368) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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― 雑貨屋を出て ―
[店を出て少しばかり歩いてから振り返る。]
こういう場所の店はああいうものなんでしょうか。
[生憎とその疑問に答えを出す知識はなく。 煙のせいか、いがいがと軽い不快感の残る喉に。 マフラーの上より触れる。]
……。 闇に閉ざされた無知を恐れぬな。 真に恐ろしいのは盲目と気付かぬ事である。
この任を果たしたら。 旅に出てみるのも良いかもしれませんね。
[微苦笑を落とし歩き出しかけた、足が止まる。]
(369) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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《ブルーバード》か、たいそうな名前だな。
[呟きながらよろめく《ブルーバード》を見つめる。 そして同時に顔を顰める。]
忠告どおり、あんまりよろしくない気がするな。 差し出がましいかもしれないが、そんな様子で一人で帰れるのか?
(370) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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…………まさかッ!
[ざわりと足元で闇が波立ち。 半分隠れた顔が驚愕に染まる。]
この感覚……間違いない。 黒陽の……ソル・ニゲルの紋だ。
でも、何故。 生き残りが、居た……?
[無意識に自らの両肩を掻き抱く。]
(371) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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─ 道中 ─
[少女は、店にはついてこないらしい。 別れていく姿を、横目でちらりと見やって。]
……そういやァ、お前。 さっき、この剣見て「懐かしい」ッつったな?
[>>350 視線を戻すと、前にいる青年に話し掛ける。 店への道中、青年の言葉に気になる所があった。]
……コイツに似たモンを、前に見た事が?
[邪神のいわく付きの道具など、滅多にないだろうが、 何か手懸かりになるのではないかと、尋ねてみる。]
(372) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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それでは改めて…良い旅を。
[名乗らぬ客>>368に失礼しました、ともう一度頭を下げて 見送ったが、上げた顔に笑みは無く]
血の臭いのする旅人…ねぇ。
[その匂いは誰の者か、知るのはあまり足を向けたくない 教団からの伝令>>257が届くまでは知る由も無く]
色々物騒で困りますな。
[そんな他人事を口にして店内へと戻ると再び煙草を 燻らせ始める]
(373) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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[去るらしい少女を見送る。 背中の羽がきらきらと輝いて美しい物だと思う。 例えそれが紛い物だったとしても。]
では行こうか、こちらだ。
[男を連れて雑貨屋へと向かって歩き出す。 男の問いかけ>>372には暫し考えてから頷き。]
…ここではない別の国でだがな、似たような気配のモノを見た事がある。 あれは剣ではなかったし、随分と昔の事だから俺の勘違いかもしれんがなぁ。 あれはどちらかと言えば聖遺物だったのだろうな、俺はそちら方面は得てではなくて申し訳ないが。
[それでも懐かしいと目を細め、唇には笑みのが乗った。]
(374) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 23時半頃
刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 23時半頃
|
― 奥の間 ―
――――……えっ?
あっ……ううん、何でもないの。
[連れてきた子供たちに声をかけられ、少女は我に返る。
また、白昼夢。 それも、陽の当たらぬ盗人の少女の記憶を、追体験するような……。]
(375) 2014/08/14(Thu) 23時半頃
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……悪い人が来ているのに、これじゃあ駄目ね。 優しい子たちね……もう、大丈夫だから。心配しないで。
[アレが“誰か”の記憶でも、憐憫の情など持てうる訳もない。
本当に闇の業を負う覚悟があるのなら、まずは男に頼らず、人の一人も殺してみればいい。 何より。知らぬままに甘え、堕ちていく姿など。自業自得としか思えずに。]
(376) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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…………え? これからどんなことをするのか、って?
そうね……まずは皆で、世界の有り様に付いてや、文字や、算術を。 そして、それは正しい物なのかどうかを見分ける方法や、教会の考え方について。ゆっくり、学んでいくのよ。
[それは正しい事、と言わんばかりに。穏やかに、しかししっかりとした態度で、言葉を紡ぐ。
学んだ後、教団の思想に反しここを離れるものもなくはないが。 そのような者の行く末など、知る由もなく。
何より。少女もまたそうして、世界を知り、教団を知り、それまで見えなかった世界へと、足を踏み入れたのだから。]
(377) 2014/08/15(Fri) 00時頃
|
|
[やがて、教団の兵が部屋へ訪れ、>>279侵入者の撤退を告げ。]
ああ……これも、神の思し召し。 皆さんもう大丈夫ですよ、異教徒は去りました!
[心からの笑みと共に、子供たちへと呼び掛ける。
子供の中に、躊躇いと戸惑いの表情を浮かべ、何かを思うよう壁の方に目をやる者も居た事には。気づかない、まま。]
(378) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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|
[ティソ>>370がこちらの顔を見たなら、蒼褪めた――を通り越して、死人のように血の気のない肌色をしていることが見て取れるだろう]
ええ……
[帰る、と行っても行く宛てがある訳でもない。 かといってこの場で倒れる訳にもいかず]
そうね、もし良い薬屋を知っていたら教えて貰えないかしら。 多少強いくらいで構わないわ――この後、大事な用が控えているから。
[そもそもこの躰に薬が効くかどうかはわからないが、試すくらいの価値はあるだろう。 それに通常の薬とは違う、魔法的な効果のある薬も、何処かには存在すると聞いている]
(379) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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|
[唇を強く噛む。]
場所は……、…近い。 近づいている。
[フードの下の赤い目は警戒と迷い混じりに周囲を見回し。 動揺を表すように波立つ足元の闇を蹴り駆け出す。
狭い路地を一つ曲がれば気配は近く濃くなる。 間違いのないその気配に走る速度は上がり。 最後の路地を曲がり――。]
(380) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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― 大聖堂・奥の間 ―
……きゃっ。
[何もない空間に裂け目が生じ、少女が放り出されるように床へ倒れる。 転移魔術の失敗だろう。恐らくはデメテルとの再会により芽生えた動揺が、まだ残っていたのだ。]
らしくないわね……って、あら?
[ふと目線をあちこちへやれば、多様な表情を浮かべた子供たちと1人の女性。 …成程、大聖堂か教会かだろう。よりにもよって嫌なところへ出てしまった。]
(381) 2014/08/15(Fri) 00時頃
|
|
兄さッ……!!
[そこには二人の見知らぬ男>>372>>374。 驚愕に急停止と共に地を蹴り、勢いのまま大きく背後に跳んで二人から距離をとる。]
あ、貴方達は……。
(382) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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|
一体誰なんですっ!
[悲鳴のような声が上がった。]
(383) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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|
お前こそ誰だ。
[突然現れ、突然悲鳴のような声をあげる少年に真顔で返す。 そっと革手袋に包まれた右手を左手で撫で。]
……血の匂いがするな。 おい、気をつけろよ。 俺は病気は治せても怪我の治療は不得手なんでな。
[すぐに襲い掛かってくる気配はなさそうだが。 用心するに越したことはないとじっと少年を見つめた。]
(384) 2014/08/15(Fri) 00時頃
|
|
聖遺物…… 剣、じゃねェんだな。 [>>374 青年の話に、相槌を打つように頷いた。 自然と笑みが零れる顔……良い思い出があるのだろう。]
実はな、この剣も聖堂で見つけた。 その別の国とやらと同じかは解らねェが、 ……どうも、宗教がらみで共通すると見えるな。
[助かった、と礼を述べた、その時。]
(385) 2014/08/15(Fri) 00時頃
|
|
ハァ?!
[突然の叫び声に、大声で聞き返した。]
あのなァ……
人様に名前を聞くときァ、まず自分からだろ! 学校で習わなかったか? え?坊主。
(386) 2014/08/15(Fri) 00時頃
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|
…………ッ。
[誰だと問い返され>>384。 一瞬、はっ虚を突かれた顔をする。]
……ご無礼、お許しください。 驚いたとはいえ、あまりに不躾でした。
[とんと壁から地面へと降り立つ。]
(387) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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私の名は……オスカー。
[僅かな逡巡の後、名乗る。 両者から闇の気配を感じたのもあるが、無礼を咎められた>>386事が大きい。]
怪我はもう治癒していますのでお気遣いなく。
それで。 これもまた不躾ですがお聞きしたい事があります。
[治癒をして貰った左肩を軽く撫で。 そのまま、右手は剣を持つ男を指差す。]
(388) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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貴方はソル・ニゲルの紋を何故持つのですか。 それにその剣は私の記憶が間違いでないのなら「王の剣」の筈。
一体、何処で手に入れたのです。
[フードの下の目は、敵意はないが睨むように男を見つめる。]
(389) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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薬、か……。
[歯切れの悪い言葉で察するかもしれない。 今のブルーバードに紹介できる程の知り合いはいなかった。]
悪いが、心当たりはないな。 だが一緒に探すことぐらいならできるだろう。
今のその状態を放っておくなんてできねーしな。 とりあえず片っ端から当たるか。
[薬屋の位置を思い出そうと目を瞑って考える]
(390) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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|
[少年に気遣ったわけではなく。 この界隈で血の匂いを漂わせる者は碌でもない人間であるわけで。 ちらりと剣を持つ男へと視線を投げる。 どこか抜けた男、善良な一般人に見える男。 別に守ってやる義理などありはしないが。
すっと右手の皮手袋を外し黒く染まった手を顕わにする。 指先からゆらりと病魔が現れ、何時でも少年へ向けて放てる状態を保ち。]
その様に怖い顔をするものではないぞ少年。 5000年後の未来からやってきたらしいが、その言葉をお前は信じるのか。
[信じないのならば聞いた処で無駄であろう。 自分とて完全に信じているわけではないが。 傍らに立つ剣を持つ男が上手く嘘をついているようにも見えなかった。]
(391) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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そう。不躾な質問をして悪かったわ。
[歯切れの悪い様子>>390にそう言って。 他を当たるか、それとも自ら探すかと考えていたのだが]
……え?
[一緒に探す、と言われ瞬く]
ええと、さすがにそこまでして頂く訳には……。
[とはいえ長時間動き回れる状態でないのも事実。 申し訳なさそうにしつつも、記憶を探っている様子のティソをひとまず待つ]
(392) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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おーおー、よくできたな。 ご褒美に俺の名前も教えてやろう、
ヘクター。ヘクター・ローガンだ。 [>>388 あからさまに子供を扱うような態度で名乗る。 場から漂う警戒心は、さほど気にする様子もなく。]
で、こっちは…………… 誰だお前。
[隣の青年を紹介しようとして、気付く。 そういえば、まだ名を聞いていなかった。]
(393) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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[警戒は解かないままちらりと隣の男を見る。]
俺の名はイアン、別に覚えなくても構わん。
[そっけなく名乗る。 どうせ一期一会の関係、すぐに忘れてしまう名だ。]
(394) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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――数年前/カーライル王国・聖霊術師の庵――
[思えば、自分が教団に現れてほどなく、それこそもう数年も前のことになるが……聖遺物を管理する特務機関Runatis(余談だがこれはRuined Ultra Natural Amazed Technology Institutive Sectの略称だと聞いている)に配属されたばかりの頃。 神聖十字軍の遠征と並行して、雪深いカーライルの辺境近くに「王の錫」と思われる遺物の情報を得て自分達が派遣されたのだった。聖遺物とはいえ、過去の遺物としてすでに埋もれたものも多い中、人の手に渡ってその役割がいまだに伝承され続けているということにも同行した者達は少々驚いていたが、自分が一目置いたのは、まずその若き伝承者が持つ非常な魔力と聖霊術の資質のことだった。
戦いは容易なものとは言いがたかった。アマト・カザミヤと東国風の名を大体名乗ってきたと聞く伝承者の扱う聖霊術は卓越しており、犠牲は少なからず出た。 けれど、長き戦いの後、最終的にはその疲労と、敗北も目に見え、ついには一敗地にまみれた。 一人では、最後には数で押し切る方に分があったということだろうか。]
(395) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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……随分と黒く染まっている。やってくれたものね…これを浄化して本来の姿を取り戻すには少し時間が必要のはず。全く、解せないわね。何が貴方をそうまで闇に加担させるの?
[しゃがみこんでその目を見つめるが、穏やかそうな、しかし強い意志を持っているのであろう目で青年が語った言葉の意味は良く理解できなかった]
……まあいいわ。我々は悔い改める限り、常に許す準備があります。闇に道を踏み外し武器を向ける者にもね。私たちはたとえ一時右手で頬を殴っても、救済を説くための書物は常に左手に携えているの。
……ですから殺しはしないわ。貴方の聖霊術の才能は正しく使われるべきですもの。 そうね…ああ、そうだ。ひとまずは王都に連行しますから、そこでしばらく頭を冷やすといい。貴方はどうも血と魔力の気が多いようですからね。
(396) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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……誰か、お連れしてあげなさい。 え?年の離れた弟が?……噛みつかれたわけでもないのでしょう?放っておきなさい。こちらの方がおとなしく来てくだされば済む話よ。
[そう言って王都に連行してきた男が一人。そう言えばしばらく顔を見ていないなと思い出す。最後に会った時もまだ曇った目は覚めていないようだったが…]
(397) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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―現在・教団本部―
あれを見ると、どうも思い出していけないわね。
[聖具室の中に置かれた宝物の中でもとりわけ重要そうに保管された、白銀に輝く「王の錫」を見て、そんな言葉をこぼした。]
(398) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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[>>389 睨み付けるように尋ねられた質問には]
何故? ………何故って、生まれつきだよ。 どうも、俺ァ拾い子だったらしいが、 親父もお袋も、見付けたときからこうだったとさ。
[剣を軽く持ち上げ、装飾の蕀を見て。]
「王の剣」……? そんな名前なのか、これ。
隣のコイツの言う通り、俺は未来から飛ばされてきた。 ……遺跡に置いてあったこの剣を抜いちまったからだッ!
で! それがどーしたってンだ、え?
[最後のほうは、叫ぶように言い捨てる。 前と違って、警告の声は頭に響いてこない。 ……………とはいえ、話す内容はほとんど変わらないのだが。]
(399) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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……敵意はありません。
[男>>391から向けられる病魔に迎撃体制はとらない。 腕を下ろし、一見無防備にその場に立つ。]
しかし、5000年先と言うのは。
……。 いや、確か、あの国には……。 ……時聖霊が……なら……。
[5000年後というにわかには信じられぬ話。 暫く、ぶつぶつと独り言を呟き。]
(400) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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人の信を得るにはまずは信じ入れなさい。 貴方がそう言うのであれば私は信じましょう。
[子供のような扱い>>393は不本意だが。 無礼を先に働いた手前、抗議は飲み込む。]
ヘクターさんと、イアンさんですね。 改めて無礼を謝罪します。
[深々と頭を下げる。]
(401) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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うーん、薬屋の記憶はないけど雑貨屋がひとつあった気がする。 どうする、向かうか?
[入った記憶はないけども雑貨の店があったことを思い出す。 薬屋ではないがおいてる可能性があると考えた。]
(402) 2014/08/15(Fri) 00時半頃
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[敵意はないという少年の言葉に一旦腕を下し、病魔を引っ込めた。 殺気などといった類の物を感じなかった事もある。]
…聖霊…カーライル、か。 しかしこの国から遠いのでは…?
[ぽつり、と呟き。 それから少年を真っ直ぐに見据え。]
お前はどうもこの剣に詳しいようだから尋ねるのだが。 剣の”鞘”はどこにある? 剣と鞘は対であるもの、剣がここにあるのならば鞘もどこかにあるはずだろう?
[革手袋を装着しながらそう尋ねた**]
(403) 2014/08/15(Fri) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 01時頃
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雑貨屋、ね。何かしら役に立つものはありそうね。
[そもそも薬が効くかどうかもわからぬ身である]
ええ、行きましょう。お願いしますわ。
[小さく頭を下げて、ドレスの裾を引き摺るようにしながらずるずると歩き始める]
(404) 2014/08/15(Fri) 01時頃
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貴方が未来から来たというなら。 私が貴方を知らない事も頷けます。
貴方が「王の剣」に呼ばれたらしき理由もなんとなくは。
[答え>>399にゆるく頭を振り。 ヘクターの顔をまじまじと見つめる。]
私はてっきり……。
[叫ぶような声に怯んだわけではないが言い淀む。]
(405) 2014/08/15(Fri) 01時頃
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聖霊国カーライルをご存知でしたか。
[問い>>403に一度周囲を警戒するように見回し。]
私の推測が正しければ。 "鞘"はカーライル王国に。 もっと言うならば聖霊術師の手にある筈です。
元々その剣は聖霊に愛されたかの地にあるべきものですから。
[見据える視線を見つめ返す。]
(406) 2014/08/15(Fri) 01時頃
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黒い本を知っている血の臭いのする黒い少年。 目立ち過ぎると言うより…自分の存在を知らしめている様な……。
[店内で1人煙管を咥えるとばさりと音を立てて、件の本が落ちた。 まるで何かを暗示するように主張する本と 黒尽くめの客を思い出しながら、落ちた本の埃を払いつつ カウンターの下への隠す。
キナ臭い予感がしたが、 我関せずと期限切れの乾パンを1つだけ齧る]
これはジャムが必要だね。
[水無しでこれだけを食べるのは辛い。 たまには偽善者のふりをしようと決めたのだからジャム位は 良いだろう。 そんな事を考えるが、 乾パンにはもう手を伸ばす気になれなかった**]
(407) 2014/08/15(Fri) 01時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 01時頃
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了解、では向こうだ。
[ブルーバードに肩を貸し動き出そうとする。]
(408) 2014/08/15(Fri) 01時頃
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あ……
[ごく自然な動きで、ティソ>>408はこちらへ肩を貸そうとする]
あ、ありが――とう。
[恐る恐る、ではあるけれど、青年に体を預け。 共に彼の案内する方向へ向かう。 その顔には随分と久々に、安堵の表情が浮かんでいた]
[もしも彼が―― あの日、親友が消えた日の少し前に、村に訪れていた人物だと知ったなら。 決してそのような表情を、浮かべることはなかっただろうけれど]
(409) 2014/08/15(Fri) 01時半頃
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呼ばれた? 俺が? 剣に? ッたく! こちとら大迷惑なんだが、なァ……
[興味深い発見は色々とあったので一概に悪くもないが…… 何故自分なのか。この痣の影響か。謎は深まるばかり。]
…………あァ? 俺の顔に何か付いてンのか?
[>>405 まじまじと眺める様子に、眉間に皺を寄せた。]
(410) 2014/08/15(Fri) 01時半頃
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カーライルって……… カレリア山脈のアレか? だとしたら、俺は其処の聖堂でコイツを……
[5000年後の時代では、気候も地形も変わってしまう。 この時代と地名が似ているとも限らないが。 男が調査に出たのは、そのカレリア山脈の聖堂だったのだ。]
ピッタリの鞘があンなら、それに超した事ァねェな。 …………で、ここから遠いのか?
[どれ程の距離が有るのだろうかと、二人へ問いかける**]
(411) 2014/08/15(Fri) 01時半頃
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デメテルは、しばらくはティソと行動を共にする。**
2014/08/15(Fri) 01時半頃
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―FSM店内―
・・・かかり悪いし、餌でも変えて・・・ って、そもそも食べるもの無いな。
[思えば、ここ数日、薬の材料以外を買いに行った覚えが無い。 ・・・こういう事をちょくちょくやらかすから食べ物は日持ちする物を多めに買い込んでいたのだが、 流石に今回は量が足りなかったらしい。]
・・・今日、店閉めたら買い出し行くか。
[とりあえず乾パンと干し肉、後は干した果物だろうか。 水気の欠片も無い内容に苦笑しながら、鼠取りを一度片づけるのだった。]
(412) 2014/08/15(Fri) 01時半頃
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カーライルは遠いですよ。とても遠い。
それだけではなく。 万年雪が行く手を阻み。 準備なくはとてもじゃないですけど辿り着けません。
[本当に地理が分からないらしいヘクター>>411を見つめる。 もう一度、同じよう>>410にその視線について問われれば、何かに耐えるように俯いて。]
(413) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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[顔を隠していたフードを後ろへと下ろした。 現れるのは黒髪に赤い目の落ち着いた口調にしては幼い顔。]
…………。
[悩むようにしばし両の目を瞑り。 おもむろにボタンを外し服を脱ぎ始める。]
貴方は知らないかもしれない。 光を標榜する者達により無辜の民に至るまでも蹂躙され。 滅びたブラック・ダーク・デス教国ルーベリオンの事を。
(414) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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私の嘗ての名はオスカー・セク・ストゥス・ルーベリオン。 ルーベリオンの元第六王子。
[上着を地に落とすと、下に来ていた服を捲くり背を見せる。 そこにはヘクターと同じ黒陽の痣があった。 だがその紋には上書きするように十字の刺青が彫られている。]
この紋を持つのは闇の王の血筋のもの。
最も私の場合は王籍を離れた時点で力は封じられました。 この紋が力を発揮する事はないですし。 "資格"もないでしょう。
[少年は知らぬ事だが。 人造妖精≪エーテル・フェアリー≫がソル・ニゲルの紋の気配を感じ取れなかった事からもそれは確か。]
(415) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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さあ、それじゃあ皆さん、そろそろ宿舎に…………
…………!? ……何者です!? どうやって此処に!?
[無事を確かめた伝令が去り。安堵の笑みと共に、子供達を促そうとして。 >>381不意の来客に、携えた杖――白銀と翠玉に彩られた、簡素ながらも優美な意匠の物……支給品の一部だ――を構える。
安寧を破るのは、異形の娘。 しかもその様相は、伝え聞いた異端。>>18>>19禁忌の妖精。]
(416) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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っ…………貴女はもしや、研究所を襲撃したとされる、《白闇の翅》……!?
[彼女が聴いた報は残念ながら、人の耳を介し、真実から随分とねじ曲げられてしまった後のもの。]
「…………きれーい……。」
「妖精さん? なの??」
[戸惑い脅える子らの中、数名は、迫害の対象と知らぬままその白銀に見惚れるが。]
(417) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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……貴方に会って私は。 親族は皆殺されたと確信しました。
[地に落とした上着がふわりと霧状の闇になり少年を包めば、少年は再び深くフードを深く被った断罪者の姿へと戻る。]
最後の「王」よ。 闇は常に貴方に傍らに。 貴方が"鞘"の元へと辿り着ける事を祈っています。
……私に会ったことは忘れてください。
[言うだけ言って断罪者は二人に背を向けた。**]
(418) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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――――騙されてはなりません。
あれこそは、教会の敵。 無辜の民……医薬に携わる者の施設を悪戯に襲い死に到らしめた、悪鬼なのですから!
[恐怖か、当惑か。 十色に戸惑う子供らを背に庇うよう立ちはだかり、杖に魔力を込める。]
目的は、この子供達ですか?
此方は独りとはいえ、この子達には決して、手を出させません…………!
[その白銀を睨み、対峙する。 ……なるべくなら、訓練を受けていない子供に殺生は見せたくない、と。瞳には、躊躇いも映したが**]
(419) 2014/08/15(Fri) 02時頃
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―― 数年前/カーライル王国・聖霊術師の庵 ――
[嗚呼、流石に負けたみたいだ。家に被害が無くてよかった。 流れた血で赤く汚れた雪に倒れながら、アマネ・カザミヤは独りごちていた。 此処数日不吉な予感に身の毛がざわついていた。第六感が常人より強いらしい聖霊術師の直感はアテになると言う実験結果を身を以って再認識しながら、修行と言う無茶振りで王都に弟を追いやり正解だと、骨も折れた負傷で尚、彼は笑っていた。
レガリヤを狙い現れたろう聖都の特務機関は正直敵ではない。もしレガリヤを直接持ち出して来なければ。アマネはそう確信した穏やかな笑みで戦いに臨んだのだが蓋を開ければ結果は逆だ>>395。 瞳を窺わせない赤衣の女。唯の特務機関の構成員だろうに、数の利を最大限に活かし、此方が最も嫌がる行動を的確に察知する観察眼。見た目だけなら、神秘的で麗しい乙女だろうに。近い将来、叩き上がりそうな典型例だ]
(420) 2014/08/15(Fri) 06時頃
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『ふふ、異な事を云うね、ばいんばいんのお姉さん。 僕はしがない神秘研究家だけれども、僕よりもローレルレガリヤに研究を重ねた人はそうそういないんだよ?』
[微笑みと言う形容が綺麗に嵌る穏やかさで、青年はその女に答えた>>396 だが言葉の意味は通じず、また伝える気も無いらしい青年は、微笑みの鉄面皮の奥にその真意を隠していた。教会に楯突いたその時点で、既に殺され様が文句の云い様も無い状況、そしてその上で更に彼女らの反感を買いかねない言葉を笑顔で告げる。敗北の証である満身創痍の体が、その微笑の奥底に凄みを滲ませていた]
『ルンフィアの教えはよくわからないなぁ。 死んだ父の教えはね。右の頬を殴られたら左腕を全力スイングしろ、が教典第一節だったんだよ。
……あれ。殺される覚悟は出来てたのに残念だな。ばいんばいんに命を助けられるシチュエーションは中々美味しいんだけれども。 まあ僕の身体は好きにしたらいいよ……どうせ……』
(421) 2014/08/15(Fri) 06時頃
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『……すぐに全部……僕の勝ちだから……』
[直後気絶したアマネの姿はこの後、表から消える事となる。聖都に連行され、契約聖霊をひき剥がされた事により、直接的な力は何ひとつ失くした様が、その後の放置を経ても、思想が変わる事は無かった>>397
闇の黒金から聖なる白銀にその輝きを変えた、レガリヤの錫杖は以後、聖具室に眠る事となる>>398*]
(422) 2014/08/15(Fri) 06時頃
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― 現在/ルンフィア王国 聖都レグレシア ―
[険しい地形と雪に包まれた聖霊国カーライルを抜けると世界が変わった。 太陽がいつも足元を照らす感覚。地平線まで続く地面は緑色。 決して短くは無い道程を経た、聖霊術師の少年を遂に出迎えたのは…]
すご い 大きい街 ……。
[雪をぬたくりでもしたと間違える程、並ぶ建物は、全体が白を基調として。 丁重に正面、規律正しい聖兵の検問を受けて入る街は、カーライルの王都フォーデルハウトよりもずっと活気溢れて壮大な景観だった。 パンか小麦菓子の匂いがする。人々の談笑する喧騒が煩い位だ]
(423) 2014/08/15(Fri) 08時頃
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― 聖都レグレシア 表大通り ―
[人々も冷たく厳しく、息苦しい国だと考えていたアマトの想像を裏切り、少なくとも表通り、日向の当たる場所で、このルンフィアは明るく平和な国らしい。それは国柄も周囲の関わりを持った人間も、皆が対ルンフィアの人間だから負印象が先立つのは仕方ない事で。 然し清貧に善良に、光の日向と共に生きるレグレシアの人々の営みは、翳りも無い光景で]
あ、この御菓子、美味い…! 見た目が宗教宣伝ぽいのがずるいと思うけど…。
[大通りで建ち並ぶ露天にふらりと。幾つもの露天で並べられていた菓子を食べる。 ロザリエット。ふんわりしたパイ生地コロネを十字架状に重ね、粉砂糖を塗したルンフィアの新興特産菓子。コロネの中には二種類のジャムやクリーム。アマトが食べたのは最もベターな、オレンジジャムにカスタードの物。 名前の通り、ロザリオの形をしているこれは、食文化にすら宗教を身近に感じさせる。誰か教会の枢機卿辺りが考案したお菓子なのかも知れない]
(424) 2014/08/15(Fri) 08時頃
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[実際、貧富の貧に当たる者達の暮らしや、異教を信じる人々への処置こそ、ルンフィアの負の側面が強かれど。そんな物騒な事など関係の無い、極々普通の生活を営むルンフィア国民には、やはり周辺諸国とは格の違う、メサイア教の膝元たるこの国の暮らしは平和で極上の日常の様だ]
せめて侵略戦争さえやめてくれたら良いのにね…。
あ、何で不便な雪国の片隅で僕は過ごし続けてたんだろ…。
[また別の露天で、ロザリエットの菓子を買い求めるアマトは、度々市民から視線を向けられている事に気づいていない。 飽くまで、魔力の無い普通の市民は、ずいぶん珍しい東方の装いと、銀色と空色を混ぜたみたいな不思議な髪、その姿に好奇的な視線を向けていたのだろうが。たまに誰かが気づいていた。 案外動きやすい濃緑と薄水の狩衣袴の内側からちらちら見える、挿す中身が無い、漆塗りの剣鞘。魔力の心得がある人が見れば、随分濃い闇の力に覆われた、「いわくつき」の物だった*]
(425) 2014/08/15(Fri) 08時頃
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[本当に沢山の建物が並んでいる。随分珍しい店もある。魔法薬屋「FSM」。何だそれは、目を惹いた看板だけでは実態の判らない店も存在していたから、それが随分とアマトの興味を誘った]
『お兄さん、見慣れない格好だけど、レグレシアには観光に来たの? 最近、怖い人がよく見かけるから、犯罪には気をつけてね。ついさっきも、ずんぐりしたヒゲ熊の異教徒がいたらしいよ。 あ、どこか道がわからない?』
…………。うん、登ってみたい坂道は見つけたよ。 入山許可も取れますか、なんて……。
[露天で働く商売娘が話している際は、その視線は坂道に向けられていた。実に大きい、標高10cmに届こう神秘の双子山だ。結局、飲み物ひとつ片手に収穫無しで。 やはり先程から興味を引く、魔法薬屋なる物を訪れる事にした。聖霊術と魔術は様式こそ違えど密接に関係する物もある。そんな店までこの国にはあるのか]
(426) 2014/08/15(Fri) 08時半頃
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― 魔法薬屋 「FSM」 ―
[涼やかなベルが入店と共に鳴り響いた。菓子袋を片手に訪れたその店の中は。ひとことで云えば怪しかった。 まず、薬物的な刺激臭、否、異臭が何処からほんのりと漂うのは気のせいなのか?並べられている品物も、変なラインナップばかりだ。これはレグレシアの人々とアマトの感覚がかけ離れていると言うより、この店の品揃えが変物ばかりな気がする。だって傷薬はともかく、『水中呼吸』丸薬だの、『地中感知』粉薬だの、日常で使う機会なんて存在するのか?いやあるまい]
せめてもっと。 『対熱対寒』とか、『風遠話』とか、実用性のありそうな物を…。
……これは……『水虫快癒』飲薬……?…………。
[凄く微妙だが、需要があるといえばある薬かも知れない。 幾つか確かに実用的な薬もあるが。所々、誰の趣味か、変な効能の薬があるのも確かだった**]
(427) 2014/08/15(Fri) 08時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 08時半頃
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― 大聖堂・教皇私室 ―
[人払いを済ませ、神聖十字軍の中でも選りすぐった面々を連れてきていた。 そうして、パルックの死体に回復の術をかける。
生命が戻るわけではないが。 無残だった死体は生前に近づく程度には外見が回復し。 血痕も部屋からは消えていく。]
いい? 枢機卿以外は誰も近づけてはいけないわ。
任せたわよ……
(428) 2014/08/15(Fri) 09時頃
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[教皇私室を離れると、一人屋上へと上がる。 そうして、天を仰ぎながらふと思う。
枢機卿筆頭という地位にありながら、随分と好きにさせてくれたものだと。 無論、宮廷魔術師を抑える事が出来て。神聖十字軍を率いているという面もあったのだろうが。]
貴方の理想、私の理想。 他の皆の理想……
もうすぐだわ、もうすぐそれが叶うセカイになるのよ。
[空に向けて一度、魔力を放つ。 何を害する訳でもなく、むしろ魔術の心得がある者が見れば。 無造作に癒しの力を天に向けて放ったとしか見えないだろう。**]
(429) 2014/08/15(Fri) 09時頃
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―雑貨「イ・フウド・ウ・堂」―
真面目に働いておるかね? 落伍者。
[店主に向けてにやりと笑みを浮かべ、煙草の微かに香る店内へと無遠慮に足を踏み入れた。 態々裏通りにある店を訪ねた理由は、表向きは店主の出を知るが一つ。]
相も変わらず愉快な品揃えだ。 ふむ……この壺は――。
[店の主人は何か口を挟んだだろうか。気にすることなく、東方の珍品――その中でも大きく目立つ壺に早速目を奪われ、じろじろと品定めを始めた。くるくると回してみたり、コンコンと叩いてみたりと視線は壺に釘づけられている。 ――この裏通りにある小さな店を訪ねた理由の真の理由は、この店こそが仁右衛門を極度の東方かぶれに叩き込んだ原因だからである。]
(430) 2014/08/15(Fri) 10時頃
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いい仕事してますねえ。
[陶器を褒める際の作法の言葉――これもこの店で手に入れた書より得た、東方の言葉である。]
ふむ、ここからここまで買おう。 支払はいつもの通り、家人に代金を持たせるから、その時に引き渡してくれればいい。
[先程手に入れた口止め料は懐にあるが、支払いを数えるのも億劫であれば、これを持ち帰る事も面倒くさかった。 店主にそう伝えるや否や、次は書物を手に取る。]
ほう、これは原書か。ふむ、ふ、む。……うーむ。辞典が必要だな、これは。
[読みなれぬ文字、文体に顔を顰めながらも食らいつくように読む。]
(431) 2014/08/15(Fri) 10時頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 10時頃
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―魔法薬屋「FSM」―
お、いらっしゃい。
[鼠取りを片付けたところでベルが鳴る。 顔をあげてそちらを見れば、ちょくちょくくる常連連中では無いようで。 これはもしかしてふだん売れない薬も売れるかも知れな…]
あー、『耐熱』の塗薬を作って見た事は有ったんだが… 火傷はしないけど体感温度は変わらないとか言う欠陥品だったんでお蔵入りしてるんだよ。 遠話は魔法薬だと使いにくいしなぁ・・・
[駄目っぽかった。 強力な魔法薬ほど、服用した際の身体への負担も大きくなる。 実用的な距離で使える遠話となると、下手したら鍛えてないと使ったら倒れる羽目になるだろう。 微妙な薬が多いのは、その辺の事情もあるのだった。 ・・・まぁ、その辺は生産者の事情なのだが。]
(432) 2014/08/15(Fri) 10時半頃
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お兄さんが酒飲める口なら、、「酩酊」の粉薬とか薦めるんだがな。 二代目が趣味で作った薬らしいんだが、酒に混ぜるとどんな安酒でも二日酔いせず酔っ払えるとか言う謎効果。
[・・・それを買う金で良い酒が飲めるだろうことを考えると、 本当に何で売れてるのか微妙な売れ筋商品である。 と言うかホントに魔法薬なのかコレ。いや、魔法はちゃんと込められてるが。]
後は、『透明化』の飲み薬だの『盗賊の足』とか言われてる足音消せる塗薬とかも有りはするんだが… 許可証がないと売れないし、盗まれても危ないから受注生産なんだよな。こういうのは。 おまけに作るのも時間かかるし材料費も高いしと本気でめんどくさい。 ・・・ともかく、そんな感じで店に並べてないのもちょくちょくあるから、気になるの有ったら声かけてくれや。
[逆に言われれば出せる類としては、腕力増強や脚力増強、痛覚軽減などのちょっと危ない戦士用の薬の類。 もっとも売れ行きの問題で倉庫の肥やしになっているし、 品質は少々悪いかもしれないのだが…]
(433) 2014/08/15(Fri) 11時頃
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[雑貨屋に向かって歩く]
何かがあれば良いけどな〜。 薬の手がかりとかでも良いからな。
曰く付きも扱うような噂もあったから期待はできるんじゃねーかな?
[「イ・フウド・ウ・堂」へと足を向ける**]
(434) 2014/08/15(Fri) 12時頃
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― 回想:カーライル王都フォーデルハウト ―
[故郷を飛び出てどれ程放浪した事だろう。 暫し腰を落ち着ける事が出来た国、それがカーライル王国であった。
そこで変わった青年と出会った。 最初は警戒されていたのだろうと思う。 何かにつけ顔を出してきて、そのうちに親しくなり。]
……アマネ、一度聞いてみたいと思っていたのだ。 その錫杖は一体…?
[名を呼ぶ事を許されるまでになった。 錫杖については詳しく教えてもらったかどうか。 どちらにせよそれを大事にしている事だけは理解しただろう。]
(435) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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[彼が携帯している錫杖の気配は心地よく。 闇の住人である自分によく馴染むような気がして。 だから青年の訪れは待ち遠しいものであった。 それを本人に告げた事はないがきっと気づいていたのだろう。 忙しそうに人里を巡り、ついでとは言え毎回のようにイアンの元へも訪れていたのだから。]
(436) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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相変わらずの弟馬鹿だな。 羨ましいものだ、俺は独りだからな。 お前を見ていると弟なり妹なりがいればさぞ可愛かろうに。
[彼がイアンの元に訪れて話す内容は世間話が大半で。 その中によく登場するのが弟の存在であった。 一度その弟とやらに会いたいと思ってはいたがそれが適う事もなく。 とある理由でカーライル王国から出て行く事になる*]
(437) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 14時半頃
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チッ そんなに遠いか……
[>>413 少年の言葉に、軽く舌打ちを返す。 聖霊の加護すら消えた男の時代でも、あの辺りは雪深い。 ましてやこの時代とあらば、辿り着くのは至難の業だ。]
仕方ねェな、適当に別の鞘を探すか…… 鞘の方から来てくれりゃァ、楽なんだがな。
[そんな冗談が、現実になるかもしれないとは知らず。]
(438) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
|
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[>>414 と。 少年が俯いたかと思えば、やおらフードを脱ぐ。 現れた顔は、声から想像した顔よりも更に幼げで。 暫しの沈黙の後、何が起こるかと眺めていると。]
!? お、おいッ、いきなり何を……!
[突然服を脱ぎ出した彼に、慌てて制止を掛けるが。 ───次の瞬間、男の目は少年の背に釘付けになる。]
ッ ……………………………。
[現れたのは。男と同じ、大輪の華の如き黒陽の紋。 十字が描き加えられているものの…その形は、瓜二つ。]
(439) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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……………初めて見た。 …………他に、居たのか。
………………………………………。
[────声が震えて、上手く言葉に成らない。 そうして、暫く其処に茫然と立ち尽くしている。
「自分は、他の人間とは違う存在かもしれない」と。
迫害と言うには生温い、その疎外感の中を生きてきた。 行き場の無い不安が今、温かい何かへと昇華していく…]
(440) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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[男が我に返ったのは、少年が再び元の姿に戻ってから。 少年の言葉を反芻し、漸くその意味を理解して。]
?
……………ッ ま、待て……!
テメェ、いま、なんつッた!?
ルーベリオンの王族の血筋だァ? この俺が!?
[>>418 猛烈な速さで、去ろうとする少年に駆け寄り]
(441) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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いやいやいや知らねェよ! 心 底 知 ら ね ェ よ !
藪から棒にそんな身の上話聞かされて、 はいそーですかなんて言うとでも思ったかゴルァ!
[胸ぐらを掴まんとする剣幕で迫り、叫ぶ。 元王族に対して無礼極まりない行為だが、 相手はまだ子供だとみれば、この男、容赦はしない。]
そりゃあ、お前の親族の件は残念だったが、 その生き残りが俺だァ? ンな事信じられるかよ! [ルーベリオンといえば、ルンフィアとは敵対国の筈。 その王家と、未来人の己と、何の関係があるというか。 ────少なくとも、この時はそう思っていた。**]
(442) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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― 現在:裏路地にて ―
[カーライルは遠いのかという男の問い>>411に頷く。 こちらが答える前に少年が的確に答えていて>>413それに黙って頷いて同意を示した。]
あそこは美しい国だから訪れる事自体は勧めたいところではあるが。 行くならば路銀も必要だろう、今すぐというのは諦めるんだな。
……と、なにを?
[突然服を脱ぎだした少年>>414に僅かばかり目を見らいて。 そして紡がれる言葉にじっと黙り込む。]
(443) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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[元第六王子に、最後の王。 これはまた随分と大きく出たものだと思いつつも、二人の紋様を見比べ。 そこから、特に剣を持つヘクターから強く感じる力に笑い飛ばす事も出来ず。]
…王とはまた御大層な身分だな。 それを聞いてお前…いや、ヘクターがどう動くのかは知らんが。
闇が常に傍らにあるのならば。 オスカーの言う事が真であるのなら、鞘は探さずとも勝手にやってくるかもしれんぞ?
[茶化すでもなく真顔でそうヘクターへと告げて。 その頃には去って行ったオスカーの姿も既に消えていた**]
(444) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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[すぐに同じ転移魔術で行こうと思っていた場所へ行っても良かったのだが――何せ失敗した直後である。 今度こそ見知らぬ場所へ飛ばされても可笑しくはない。
杖を構える女性>>416に視線を固定して。白銀と翠玉の優美な杖からは闇の気配が露程も感じ取れない。]
……素敵な二つ名ね、感謝でもすべきところかしら。 本音を言えばその認識は改めてほしいけれど……まあいいわ。
[白闇の翅と呼ばれていたことは知らなかった故に驚いたような表情を浮かべたが、すぐに口角を上げる。 随分と曲解されてしまったものだ。子供たちの様子を見るに、まだ幼子には知られていないのだろうか。]
(445) 2014/08/15(Fri) 15時頃
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[医薬との言葉を聞けば>>419、あの研究所に置かれていた薬を思い出して笑みが消えた。 鮮やかな紫色の液体に淀んだ得体の知れない薬。医薬だなんて到底思えない。]
――その子供達は? ……今から"教育"を施す存在かしら。
[色々な手段を使い、教会の情報は大方仕入れていた。ここで既に教養を受けている子供なら、恐らくは魔術の訓練も受ける筈。しかし見たところ、まだそんな様子は窺えない。 ならばと、少し教育という言葉を強調して。答えの分かりきったことを問いかけた]
別に子供たちを取って食おうという訳じゃないの、ヒトなんて食べても美味しくないから。 だからその杖を構えるのを止めてくれると嬉しいわ。
[我ながら無理なお願いをしている。神聖教団の軍服を着た女性は、ここの思想に浸かっているはずなのだから。]
(446) 2014/08/15(Fri) 15時頃
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[父と崇める神の教えに反する存在に向ける警戒を止めるなんて難しいだろう。]
それにしても、神聖教団も大変ね。
わざわざ子供たちを連れて来てまで教団に従順な人間を作りたがるなんて。
[くるん、と室内であるというのに黒い日傘を廻し。 頭に思い描くは研究所の大人たち。教団の思想を植え込まれ駒と化した人間の成れの果て。**]
(447) 2014/08/15(Fri) 15時頃
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― アマネ回想/カーライル王都フォーデルハウト ―
[それは表舞台から姿を消すよりも更に前の事だ。ひとり、随分変わった友達がいた>>435。 彼は闇聖霊や狂聖霊とはまた違う、肌の色も気配も完璧に「そっち側」に馴染んだ存在で、流石にはじめは身構えてしまった物だけど]
『あはは、良い質問ですねイアン君。 くたびれた家宝にして、僕の研究対象なんだ。持ってみる?』
[怖い者見たさに、何度も顔を覗かせればそこからはもう慣れた物だ。習慣は人間が持つ最大の武器だろう。事実としてレガリヤを触らせる程度には、最終的に随分友好的な関係だと認識していた物だ。 多少の知識があれば、旧遺物のレガリヤがひとつ『王の錫』である事も、そして好んで『神秘研究家』ですと自称するアマネが、事実、レガリヤの用法や起源を探る研究をしていた事は知れる事だろう。後半の方では寧ろアマネは積極的に彼の手に錫杖を握らせ、特殊な血統に生まれた彼が錫杖の気配に高い親和性を持つらしい事の理由を調査する、研究の対象にしていた]
(448) 2014/08/15(Fri) 15時半頃
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[彼と云う特殊な血統、姿形の者は、流石に何処の国でも奇異の対象で。然し普通に日常を過ごし話をする限りでは、普通の人とほぼ全く変わらないらしく]
『それが昔からからかい続けた所為か、最近アマトも耐性ついちゃってさ。 小さな頃は、文献と間違えた振りしてエロ本見せたら真赤な顔で卒倒してたのに、最近は何食わぬ顔でばりぼうバインバインのお姉さんをガン見するし、最近料理も覚えたから、たま〜にご飯の中に唐辛子を仕込んで、悶えるアマトの観察日記をつける事も出来なくなって……』
[絶対可愛いよその内会わせる!とアマネは息巻いていたが、残念ながらそれは最後まで適わず。 やがて、彼に起きたとある理由を切欠に、彼、イアンはカーライル王国を出、それが別れとなった>>437]
― 回想/了 ―
(449) 2014/08/15(Fri) 15時半頃
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― 現在/聖都レグレシア 「FSM」店内 ―
[色々珍品どもを物色していたら店主が現れた>>432。草臥れた白衣、見るからに安物ぽい服、ああ如何にもこの店の主ぽい変わり者だ。寧ろ清潔な白衣に立派なスーツをシャキ、と着こなした人が現れてくれなくて安堵した]
へぇ。『使用者への負担が若干大きな薬の為、連続しての服用、お子様への服用には注意してください』。 なるほど。魔術師じゃ無くても魔法の効能を得られる薬なんだ。
聖霊術の効能も作ろうと思えば作れるのかな。
[然し微妙な薬が此処まで多いと、物珍しさで購入する人は多かれど、ラインナップが残念圏内から脱却する事はなかなか難しそうだ]
(450) 2014/08/15(Fri) 16時頃
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いやおじさん、普通逆でしょう?「覚醒」とか無いの?
[確かに酩酊を求めて酒に手を出す人もいるが、需要の方面では寧ろ酔いをシャッキリと醒ます酔い止め薬の方が、と思わなくも]
……はぁ。 おじさん、今『耐熱』効果の薬に、体感温度が変わらないて言ったよね。 構築した術式に穴なんて無い?熱感覚の遮断。いやクオリア(感覚質)の鈍化かな。魔力の神経系への伝導が上手く築式出来てなかったり。
[ふと興味本位、親切半分で口にした事で、アマトは普通の客ではない。魔術に造詣深い人間だと知れるだろう。しかも技巧よりも理論体系に強そうな。 アマトの方もひとり、聖霊術を薬にしてしまう事は理論状可能だろうか、どういう手法で出来そうか、なんて事をぶつぶつ、微妙性能の魔法薬を眺めながら考えていた]
(451) 2014/08/15(Fri) 16時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 16時頃
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まぁ、使えるようになるわけじゃないから何かを投射したり何かを召喚したりするのは魔法薬じゃ無理だけどなー。 精霊術ってのがどんなのかは良く知らないんだが、名前からすると精霊に力を借りたりする術なんだろ? ・・・魔力で直接事象を起こす内容じゃないと、薬にするのは難しいと思うぞ。
[薬に精霊を配合したりするわけにもいかないし、やるとしたら術式もだいぶ改良が必要だろう。 そんな事を考えていると…だいぶ鋭いツッコミ>>451が飛んできた。]
いや、一応酔い覚ましの効果有るのは置いてるぞ? ・・・酒精だけ抜くのが難しかったんで、毒とかその辺に纏めて効くようにして「解毒」の魔法薬として売ってるけど・・・
「耐熱」は、基本物にかける付与魔法だったものを魔法薬として人用にしたもんだからなぁ。 感覚に作用する部分の術式は後付け出し、その辺に不具合が有るのかねー。
[魔術に造詣の深い人間だと言う事は分かっても、 それ以上を男は特に気にしない。 此処は魔法薬を売る店で、彼は客。それ以上踏み込むのは不味いだろう。]
・・・流石に、フリーって事は無いだろうしなぁ。
[客をスカウトするわけにもいかないしなと、小さく息を吐くのであった。]
(452) 2014/08/15(Fri) 17時頃
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―雑貨「イ・フウド・ウ・堂」―
[頁をめくる音が店内に響く。 店主の冷ややかな視線も気にせず、東方の草子を読み進めていると、店へと近づく気配に気付く。>>434]
おっと小童、≪そこからここまでは売約済みだ≫。 下手に触って壊すんじゃないぞ?
[声に呪を込めて宣言した。 視線をまた草子に戻し、眼鏡をくいっと直す。**]
(453) 2014/08/15(Fri) 17時半頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 17時半頃
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…………。
[去るつもりだった断罪者は、背後からの声>>441に足を止める。 追いついてきたヘクター>>442が掴みかかって来るままにさせ、怒声のような叫びも黙ったまま受け止めていたが。]
……。 わかります。 いきなり「王」だなんて話をしても信じがたいでしょう。
[ヘクターの腕を右手で掴む。]
私だって……。
(454) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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私だって貴方なんて知りませんッ!
[叫んだ瞬間、ざわっと右手より闇が溢れ出す。 黒霧のようなその闇の圧によりヘクターとの距離を離し。]
私はっ、てっきり。 てっきり……誰か、生き残ってくれていたとばかり。
貴方は一体誰なんですか?
[目元はフードで隠れたまま。 泣くのを堪えるように声が震える。]
(455) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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……例え、信じがたいとしても。 貴方の持つソル・ニゲルの紋と剣は真実です。
黒羽の始祖を持つ「王」たる証。
道先が暗闇に閉ざされ見えずとも。 歩み行くその先に「運命」は待ちかまえるだろう。 イアンさんのおっしゃるように、"剣"が貴方を選んだのならば"鞘"もまた惹かれ現れるかもしれません。
ですが私は違う。 私の道は最早「王」の元にはない。 だから、忘れてください……。
[まるで自分自身に言い聞かせるように。 拒絶の言葉を吐くと背を向け、少年は今度こそ二人の前から駆け去っていった。**]
(456) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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へえ、流石に万能な訳じゃないんだね。 術式を薬に詰めるのも見た目より難しそうだし、本来の術式から改変するならそれだけで魔術学界に論文をひとつ提出できるって、兄に昔聞いたことがあるよ。
[案外この男、優秀なのかも知れない。唯才能の使い方が非効率且つ残念なだけで。アマトは聖霊術師であり、魔術自体の専門知識まで知る訳ではないが、本来の用途から掛け離れた用途に術式を改変する事の大変さは、魔力の世界に馴染みのある人間なら、察せるだろう]
あ、確か魔術には『思考共鳴』て云うのもあったよね。 魔力が問題ならそっちの魔術の方がいいのかも。
[遠話と似てるが、特定の個人と個人が、思考で会話できる術式だ。 本来の魔術においては、お互いの精神パスを繋げたり、精神が微かに相互影響を起こしたり、扱い難い術式だが、魔力量は意外と少ない。元々こういう術式理論を弄る研究に、アマトもそれなりに詳しいのは兄の影響も存在したのだが]
(457) 2014/08/15(Fri) 19時頃
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[然し今の所、入り用の薬も無く、アマトも目的がありレグレシアを訪れた身。その内時間が出来た時にでももう少し魔法薬の構成組成に首を突っ込みたいが、今は長居は不要で]
唯の冷やかしでごめんね、おじさん。
僕はアマト。ええと。 しがない『神秘研究家』なんだ。
[また暇があれば来るね。そう手をひらひらさせて店のベルを響かせた。 やはり何も買わなかったのが残念なのだろうか、背中で小さく、店主が息を吐いていた>>452*]
(458) 2014/08/15(Fri) 19時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 19時頃
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[拒絶の言葉を吐いて去っていく少年にほんのりとした興味が湧いてくる。 だが追いかける事はせず。]
さて、どうする? カーライルに鞘を探しに行くのしても路銀は必要だろう。 取りあえずは件の雑貨屋に行ってみるのがよいのではないか。
[傍らに立つ男にそう声をかける。 元々の目的は雑貨屋に案内する事。 予想外に面白い話が少年から聞けたが今は関係ない。 鞘がこちらに来ている>>425なんて事にはまだ気づいていないのだから。]
それともここに剣もあるのならば鞘もあるやもしれんな。 ならば探してみるか?
[彼がそれを選ぶのならば自分はここで分かれて雑貨屋に行くつもりでそう尋ねた。]
(459) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 19時半頃
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― レグレシア表通り ―
[…しまった。魔法薬に気をとられてたけど、今の店なら、ソル・ニゲルの関係から何か剣の主の情報を聞けたかも知れないのに。魔法薬店を離れて、そこが見えなく為るほど通りを歩いてからアマトはそんな事を後悔した]
流石に、このレグレシアでそれは聴けないし……。 探すと云っても、人から話を聞いていたらキリがなさそうだよね。
[純粋に、レグレシアという聖都がどんな場所なのかと言う興味も手伝い、まずは入都してみたは良い物の、探し人に繋がる情報は、すべてこの光の国では口にしたらどんな事になるか知れた物じゃないから]
(460) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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やっぱり、聖霊術師らしく、聖霊に尋ねるのがてっとりばやいか。 レグレシアの近郊には確か、古い聖霊遺跡もいくつか点在していたはず。
[ならば一度レグレシアを出て、聖霊遺跡に足を運ぶべきだろう]
早く、動乱の指導者を。 カーライルやルーベリオンの生き残りを取り纏めれる。そんな人が本当にいるなら。 それとも。
……立たないのかな……『あいつ』は……。
(461) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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[レグレシアの外へ出て行こうとする、東方の姿をした少年。その懐には、レガリヤと非常に良く似た、濃い闇の気配漂わせる鞘。唯で見過ごすには不安が過ぎる彼の情報は、暫く後、教団の者には内密に伝えられる。同時に、遺跡を探している様子だとも]
…………えぇと……。
さっき酒場のおばさんから聞いた話だと。 正門を出て北西へまっすぐ10分も歩き通せば、火聖霊サラマンデルの遺跡。 更に西に道なり8分で、光聖霊リーヴィスの殿堂があって…。
[何処かわからない路地を歩き、ともかく正門を目指す、東方の少年。地図とにらみ合いながら歩き、視野はとても侠客なのに、ひょいひょいと道をスタスタ歩いていく。 だからアマトは気づかない。そうして市外を歩く内に、黒衣のフードに身を隠した少年と偶然にも鉢合わせることに>>456。黒衣の少年が気づけば、正門へ向かう曲がり角へ姿を消したアマトの背中が確かに認められたろう*]
(462) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 19時半頃
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…………そうよ。 クラウディア卿の御慈悲に混沌より救われ、知識と身を守る術を知り、光の元に生まれ変わる子供達よ。
[>>446教育、という言葉に、なにやら含みは感じるが。迷いなく、答える。
事実、全てが正しくはないが、嘘でもない。算術や医療知識といった人の思惑を介さない学問に関しては、正しい意味での“教育”なのだから。 尤も。知を行使する価値観も教育に養われ、その成果のひとつと言える少女には、その歪みを知る術も無かったが。]
(463) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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杖を納めろ?
…………無理な話ね。 救済の妨げたる異端は、一つ見逃せば、其処から闇が広がるのよ。
[白銀の要求に、首を横に振る。 そもそも、武装を解いた途端襲われる可能性すらあるのだ。 只、闘いになれば一対一とはいえ、此方は子供達を護りながらとなる。援軍への期待に、視線は一瞬、扉へ。]
(464) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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[だが。 >>447くるり回る黒傘に、咄嗟に返す。]
従順? ……違うわ、全ては信仰よ。 神を信じ、十字の救済を信じ、その為に奉仕する。
神の名の元に、各々が正しく己の天命を成し遂げれば。 秩序を以て世界は満たされ、万人が平穏を享受する世界が訪れるのよ。
[整然とした言葉は、しかし。 外の世界に生き、経験を重ねたものならば、仕込まれた通り早口に繰り返すだけの物とも、取れただろうか。 また一歩下がりながら、白銀を睨み付ける。]
(465) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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なあに? 不審者ね……ありがとう。
[個人的な用事を終えると、神聖十字軍の者から報告が入る。曰く、見た事の無い服装をした不審者が遺跡を探している様子だと。]
さて、どうしたものかしらね。
[先回りも考えたが、それよりも。 何処へ向かうか、つまりは情報をどこまで持っているかを見極めるかと。]
そのまま監視を続けて。 不審者が遺跡に到達したら再度報告なさいな。
(466) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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・・・その辺はもう、慣れとしか言いようがないなぁ。 ただでさえ素材との相性でも効果が変動しちまうんだ。 術式改変はある程度感覚でやれないと、 調合どころじゃないからなぁ・・・
[そうした結果できたのが体感温度の変わらない断熱軟膏やら全身粉砕骨折する筋力増強の飲み薬なのだが、 少なくとも「それだけの効果を発揮する」術式と「その術式を付与できる」薬は作れている。 そう言った意味では、薬師としても魔術師としても、そこそこの腕前はあるのだろう。 もっとも、どちらも一流と呼べるほどではないのだが。]
ああいう魔法は、魔法薬だと二人とも飲まないと効果が出にくいんだよなぁ・・・ 一人が飲んだだけじゃ相手との繋がりが弱いから、 相手側も飲んで繋がりを補強してやらなきゃいけない。 『視覚共有』の魔法薬を作った時試してみたんだが、 相手に飲ませるのに苦労したよ…
[尚、その時の被検体は自分と近所に居た野良ネコである。 野良ネコとネズミで異種族間で使っても悪影響が無い事を確認した後だったとはいえ、 目の違いまで考えていなかったせいで暫く視界が酷い事になっていた。]
(467) 2014/08/15(Fri) 20時半頃
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…なるほどなぁ。 やたら博学だと思ってたら、学者さんだったか・・・
[一見さんなら冷やかしになっても仕方ない。 そんな事を思いながらしみじみ頷いて、 暇な時にでも手伝ってもらえるかと少々考える。 もっとも、彼が暇な時が有るかどうかは分からないのだが…]
俺は、此処の店主でミナカタってんだ。 路銀が入用になったら寄ってくれよ。 おにーさんみたいな学者さんなら、手伝い頼めそうだしな。
[術式の調整に薬の調合。下手すれば二、三日は作業場から出られないと言うのもよくある事で。 そんな環境だから術式の構成に詳しい人材は割と欲しかったので、 名乗るついでに冗談交じりに言ってみた。 もっとも、相手がどうとったかは分からないのだが。**]
(468) 2014/08/15(Fri) 20時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 21時頃
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クラウディア……ああ、あの女。 ――ふふ、そう。無知は何とやら、ね。
[言葉だけを聞けば何とも素晴らしく慈悲に満ちたものだ。学を得られぬスラム街の子供を環境の良い教会に住まわせ勉学を教える。 ――ただし、その後の未来や価値観は固定されたも同然ではないか。 彼女の様子を見るに、そんなことを言っても平行線になるだけだろうが。]
闇は心地いいものよ。光なんて眩しくって見てられないもの。 …ただ、救済を邪魔するつもりはないけど……信じて貰えなさそうね。
[視線がほんの一瞬、扉へ向いたのを見つめ。 誰か来ることを期待しているのだろう。向こうは敵を攻撃して刺激するわけにもいかない立場だ。]
(469) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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[整然と早口で並べられた言葉>>465は、素晴らしい信仰心を持った信者のようにも聞こえるけれど。 少女はぱた、と羽を揺らす。仕込まれたような言葉の羅列だと気付いた故に。]
……素晴らしい信仰心ね。 神聖教団の教えは嫌いだけど、貴女の一途な信仰は尊敬さえ覚えるわ。
[本心を口にして数拍。睨みつけられ困ったような表情を浮かべ、問う。]
…貴女の天命とは、一体何?
[それは純粋な疑問。なんの含みもない、子供のような幼さに満ちていた。]
(470) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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― 雑貨「イ・フウド・ウ堂」 ―
……世話を掛けてしまったわね。
[ティソ>>434の案内で「イ・フウド・ウ堂」に辿り着いた後、その店先で改めて頭を下げる。 そして店の方へ向き直ると、そこには東洋風の装いをした男がいた。>>453 彼の言う「売約済み」の商品には興味がないため、その言葉は何気なく聞き流そうとしたのだが]
――あら?
[同じく言葉を力と為す預言書であるが故に、少女は気付いた。 男の声に微弱ではあるが、人の運命を捻じ曲げる作用があることに]
その力は気安く使うものではないわ。
[男の身形から彼の立場は察せられたが、それでも平然とした口調で呟く]
(471) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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ッ !?
[>>455 両者の間に放たれた闇の圧に、数歩後退り。 魔法と奇跡に充ち溢れた旧時代やこの時代とは違い、 神に見放された未来では、現存する魔法など極僅か。 予想していなかった衝撃に、暫し茫然として。 ]
……………………。
[同じ黒陽の気配に、儚い希望を夢見たのであろう。 震える少年の声に、男は気まずげに顔を背け。]
………………… 俺が知りてェよ…………
[胸に少し変わった痣が在るだけの、只の学者。 そう思っていた。……否、思い込もうとしていた。 その認識が今、根底から崩れようとしている。]
(472) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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「運命」ねェ……
[──黒羽の始祖を持つ「王」たる証。──]
[俄には信じ難い。……けれど、もし其れが本当なら。]
……………仕方ねェ。 俺も学者だ。お前の仮説は検証してやらァ。
トンデモ過ぎて、鵜呑みにゃできねェが…… 完全に否定出来ないなら、可能性は0じゃねェ。
……………ああ、そうさせて貰うぜ! お前に会った事も、お前から聞いた話も全部な! [>>456 去り行く少年の背に、それだけ呟く。 だが、苦々しげな言葉とは裏腹に、男の脳裡には、 少年の寂しげな背が、何時までも焼き付いていた……]
(473) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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[少年の姿が小さくなり、街角に消えてから。 >>459 青年の出した案には、小さく頷いて。] うむ……… なら、俺も其処へ行ってみるか。
その店主がどんなヤツかは知らねェが、 コイツを換金してくれりゃァ、万々歳だ。 良い鞘も見付かるかもしんねェしな。
[そういって、再び青年に付いて歩き出した。 もし、例の雑貨屋に着いたなら、 暫くは外の商品を興味深げに眺めているだろう**]
(474) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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気にするな、ほっておく訳にも行かなかっただけだ。 それとその力?ってなにをいっている……。
[ブルーバードの言葉に首をかしげる。 意図した薬は一見見当たらないが何か興味を引くものがあったのかもしれないと。]
ああ、それはともかく薬かなんかねーか? ちょっと体調が優れないようでな。
俺じゃなくて、あんたのいう小童の方だ。
[しかし、まずは本来の目的を果たそうと質問を投げた]
(475) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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違う! 闇は、…………っ……!
[>>469投げ掛けられた言葉に、己が夢に見る“スラムの少女”を思い出した瞬間。 鋭い頭痛に、息を止め、崩れ落ちかける体を押さえる。 数名の子供たちが、心配げに駆け寄るのを、制して。]
…………闇は暗く、堕ちるだけの物。 そこに救いをもたらすものこそ、光なのよ。
[……何故か不意に。 夢で見た赤毛の青年の輪郭が、幻像を結び。儚く消える。]
(476) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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私の天命?
それは……信仰にこの身を捧げ、そして、あの方をお守りする事よ。
[>>470子供の問いのように、問われた途端。少女の瞳に、光が宿る。]
悪漢からお救い頂いただけでなく、魔法の才も見いだしてくれた、偉大なるクラウディア卿。 私の命は、神と信仰と、あのお方の為にあるのだから。
[但し。その光は危うく、陶酔や狂信の滲むもの。 悪漢から救われる、魔法の才を見いだされる、と。今一つ繋がらない卿の所業に、彼女は気付かない。]
(477) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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――――その言い様なら。
貴女にも、何かの天命があるとでも、言うつもりなの?
[揺れる翅に、問い返す。 但しそれは、興味というより。扉を時折窺いながら、時間を引き伸ばすような、軽視を伴う響き。]
(478) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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気付かなかったのならいいわ。
[無反応、ということはそれなりの耐性を持つ証でもある。 こちらが眼鏡の男を見ている間に、ティソ>>475は話を進めていた]
……あの。お願い、します。
[特に付け加える言葉も見付からず、内気な子供のように青年の隣で頭を下げた]
(479) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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― イ・フウド・ウ堂 ―
[ヘクターを連れてイ・フウド・ウ堂へと辿り着いた。 外の商品を興味深げに眺める男を放置し、中へ入ろうと扉へと手をかけ、止める。]
…随分と人が多いようだな。 俺は後でまたこればいいし一度戻るか。
[治療に使う薬や包帯などの仕入れは別段急いではいない。 客が多いのならばあとからこればよい事だ。 外で商品を眺めているヘクターの元へと近寄り。]
これも何かの縁だ、もし何か困った事があれば裏路地の診療所まで来るといい。
[そう告げるとひらりと手を振りイ・フウド・ウ堂から去って行った。]
(480) 2014/08/15(Fri) 21時半頃
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――……?
[何かを言いかけた彼女が>>476、危うく崩れ落ちかけるのを見て首を傾げた。 異教徒の考えに怒りを示すのは当たり前だ。 けれど、何故あんな反応を示すのだろう。]
……。
[反論する言葉を持ち出さなかったのは。 彼女の様子に先ほどとは違う何かがあることを感じ取ったから。
全てを受け容れる闇。痛いほどの眩さと共に救いをもたらす光。 …一体どちらが残酷なのだろうか。]
(481) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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[瞳に再び光を宿し>>477、少女が答える。 その光に混ざった陶酔や狂信の色。振り返れば、見つめなおせば気付けるはずの、それ。
悪漢から救われた。そこまでは普通だ。 しかし、もう一つの言葉とどうも繋がらない気がする。魔術の心得がある人間なら感じ取れても可笑しくは無い。 ただ、それは少女が魔術を発動した場合の話。クラウディアが自分と同じ存在ならば話は別だが。]
――……盲目的な信仰は危険よ。 貴女の瞳にあるのは狂信。視界を曇らせてしまう、危うい色。
[心配を声に乗せ、問い返し>>478に目を細める。]
(482) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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私の天命?
――そうね、……妖精の花≪ティターニア≫の回収。 それから、世界を安寧の闇に染めること。
[教団側から見れば許されない思想を軽々と話す。 扉を時折窺うのを確認して、足元に漆黒の魔方陣を展開する。 清廉な大聖堂に突如現れた闇の魔力へ反応した者は他にいるだろうか。]
混じりけのない白に包まれた世界は、崩壊するしか無いのだわ。
[去り際に小さく言葉を残し、今度はしっかりと座標を指定するとその場から消え去った*]
(483) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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―裏路地―
我らを慈しみ抱かれる父なる闇よ。 私の罪をお許しください。 私は私の心の弱きを人にぶつけ。 私の未熟さにより主の御心を果たす役目を怠りました。
[逃げるように二人の男の前より駆け去った少年は、口の中だけで祈りを口にしながら暗い路地を歩いていく。
一目のある所で黒陽の紋を晒し。 闇の力までも行使した。
感情的になっていたとはいえ断罪者には許されぬ失態。 感傷を振り払おうと気を再び張り詰める。]
(484) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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…………っ。
[微かな闇の気配>>462が通り過ぎた。 はっと振り返れば少し離れた場所に、闇の気配よりも目立つ氷雪のような色の頭が見えた。]
……アマ……っ……!
[此処にいる筈がない。 再び期待を裏切られるのを恐れる怯えのような感情が告げる。
そして、その躊躇により少年は気が付いた。 "彼"の後を追跡する者>>466が居る事を。]
(485) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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…………。
[フードの下で目を細める。 その鋭い赤い目は断罪者のもの。
正門へと向かう彼を追跡する者の後を更に追跡する形で、断罪者は音も無く走り出した。]
(486) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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―雑貨「イ・フウド・ウ・堂」―
[冷たい響きの声に草子から顔をあげ、そちらに視線を寄越した。>>471 黒衣を身に纏った女に、苛立たしそうに向き直る。]
これだから物の価値を解せぬ童という者は……。
まあ、女子供に理解はできないだろうが、よく聞けよ童。
(487) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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― 大聖堂 ―
――ッ
[突然浮かんだ闇の魔力>>483 それを捉える間もなく、転移して行ってしまう。
唐突に現れたことも驚いたが。 だが、それ以上に――]
何かが、始まろうとしているのかしら。 ルンフィアに、闇の勢力が集結しているとでも言うの?
(488) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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− イ・フウド・ウ・堂 −
[今日は随分珍しい客が訪れる日の様だった]
おや、ご無沙汰しております。 『壮舌なる火蜥蜴』様。
[胡散臭い黒尽くめの客の後にやって来たのは、 出自はしっかりしているのに先程の客より尚胡散臭い お得意様だった>>430 彼はこちらの事を知っている。 こちらも彼の事は当然知っている。 伸ばした舌は狙った獲物を確実に捕え、その烈火の様な 弁舌で言葉一つ返せぬ程焼き尽くす。
『壮舌なる火蜥蜴』と呼ばれるに相応しい男だが、 店にとってはまさに金の成る木でもある]
(489) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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[以前『裏』の仕事で遠出をした際に手に入れた 極東の文化の一片。
美しい絵巻物と反物は初めて見ただけで心奪われた。 それから極東の文化を機会がある毎に学び、仕入れたが、 知れば知るほど奥が深かった。 洗練された独特の文化は彼の眼にも止まったらしい。
時折訪れては大枚を叩いて根こそぎに近い形で購入していく。
もっともこちらも職人が注ぎ込んだ情熱や美しさを見誤る程 目は腐ってはいないから、それだけの価値があるものを 提供はしている]
(490) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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良いか、この壺は東方舶来で、釉薬の使い方から見るに、200年以上前、名のある陶工の作だ。 両の眼を凝らして見よ、そして感じよ! この上品かつ艶やかな白磁! 繊細な青の筆遣い! 壺という大型の作なのに非常に繊細かつ美麗に立っている! そしてかるく叩けばこの様に甲高い音がするだろう!? これはこの壺が非常に薄くできている事を示すッ! ああ、童は叩くなよ、力加減の知らない輩に叩かれて砕かれては敵わん。 いいか、大型な壺なのにこれはそのフォルムに一端の破綻もない! その形状だけでも美しいというのに、非常に薄く! 繊細な音を奏でるのだ! これが名工の作と言わずしてなんとする!? これだけのもの、私が生きている間に二度作られるかどうか分からない、非常に貴重なものなのだよッ!! それこそ、私やそこの親父、小童どもの命と比べるべくもないくらいにな!
なあ童? もう一度問うぞ? この類稀にして高貴にして気品溢れる芸術品に対して私が≪呪言≫を行使することに何を憚る事が――
(491) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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[言葉が続かなくなり、息を大きく吸う――ゼェハァ――疲労感と虚無感がどっと押し寄せた。]
……まあ、童には難しい話だろう。もう良い、とにかく触るんじゃないぞ。
[疲れたとばかりに首を振った。]
(492) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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― 魔法薬屋・FSM ―
[あそこにも妖精の花の反応は無かった。この国でそれがありそうなところは大体探したはずなのに。 ずき、と痛む左胸へ手をやって。 …早く一つでも回収しなければ、これに宿る聖霊の力は弱まり命が途絶えてしまう]
――でも、本当にどこにあるというの? まさか。…私が感知できないようなモノに変わってしまった……?
[ぶつぶつと推測にしかならない言葉を呟きながら、目に入った店の看板を読む。]
……魔法薬屋、ね。
ここなら何か手掛かりは……。
[淡い期待を抱き、店の扉を開く。人造妖精を嫌う者でも構わない、最悪眠らせてしまえばいいと。]
(493) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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はぁ…、そういうタイプね。 そりゃあんまりお勧めされない訳だ……。
(494) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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…………盲目的? 何を言っているの? 貴女もまた、迫害故に、ただただ救済を否定するのでしょう?
[>>482信仰に毒された心は、心配には気づけない。]
…………ねぇ。 貴女も、クラウディア卿に救いを求めたら如何? 罪を犯し、迫害された身でも、あのお方なら……
[と、問いかけた天命の返答に繋げるよう、言おうとして。]
(495) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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??? てぃた……?
…………!!! 世界を、闇に!?
[>>483目当てと告げる物の名は、知らぬ名前。 しかし。言葉に気を取られ、足元に広がる闇に気付くのが遅れ。 悟る頃には、少女は言葉一つ遺し、闇へと消えていて。]
あ…………!
…………っ…………。 黒に包まれた世界など、人は……世界が、行く末を失うじゃないの……!
[只。少女の最後の言葉が、何故か、耳に焼き付いていた。]
(496) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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―教団本部・教皇私室前―
あら。神聖十字軍の皆がこのようなところでどうしているの? ……そう、クラウディアの指示というわけね。
[執務を一通り終える。レガリヤという聖遺物は、どれも強力なものだが、ただの強力な個人兵装とは限らない。むしろ個人で扱う事も可能な「王の剣」の方が異質なのだ。統治、管理、宣告、……その機能は多岐に渡る。聖具室に納められない者も、中には。]
あの小生意気な青年も……体を好きにすれば良いなどと艶っぽい事を言ってはいたけれど。いずれ自分が勝利するなどと嘯いてはいたけれど。 一体どこまでレガリヤの力について知っていたのか…一度ご教授賜ればよかったわね。今からでもまだ間に合うかしら?
[そんな事を考える。枢機卿であれば通しても構わないと十字軍の面々は聴いているようだったが、中に入る事はしなかった]
いいわ、大体察しはつくもの。クラウディア…あの子は若いだけにいささか熱意が先走りすぎる向きもあるけれど、権謀術数の素質はあるのね。良いわ。
(497) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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[そう言い残し亡きパルックの部屋を後にしようとした頃、濃密な闇の気配を察知した>>483]
……何か、入りこんだ? 良いこと。クラウディア卿の命の通り、決してここから動かないように。私が見てきましょう。
[十字軍のえりすぐりの兵士達にそう声をかけ、大聖堂に急ぎ下って行った。中にいるのは、クラウディアがいつか連れてきた教団の若き敬虔な信徒>>476と、子どもたちの姿。そして、闇色の魔法陣が展開されていた。その場にいた者達に問いかけた]
……これは。一体どういう事?
(498) 2014/08/15(Fri) 22時頃
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お目に留まりましたか? 白磁の壺。 隣は鮮やかな彩色を施した一輪刺しの花瓶でございます。
その大皿も花鳥風月と、この王国の職人には描けない彩と なっております。 恐らくこの大きさになるとお持ちになっておられるのは 貴方様位でしょう。
[職人に直接聞かせてあげたい褒め言葉>>431と 人の話を聞いているのかいないのか判らないが、 大胆ないつもの購入の仕方に頭を下げて]
(499) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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― 雑貨「イ・フウド・ウ・堂」 ―
はあ……。
[苛立たしそうな男の様子。>>487 骨董に縁のないまま育った少女には、確かに物の価値などわからない。 人間ですらない預言書ならば尚更だ。 男の熱弁>>491を大半は聞き流して]
ええ、よくわかりました。 貴方は何よりも、金品に価値を見出す者。
(500) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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いつもありがとうございます。 益々発展されているようで結構な事で。
[仕事なのか私用なのか、探りと言うよりは 貧民街で最近また増えた彼への罵詈雑言に 感情を込めずに声を掛け]
掛け軸も手に入りました。 何でも尊い者の所に姿を見せる幻の鳥が描かれております。
これも持って行きますか?
[原書に食らいつく様子に、更に上乗せしようかと広げた 掛け軸には朱の炎を纏った美しい鳥が描かれていた]
(501) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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――《金言》。そう記された存在ね。
[目を閉じ、薄く笑んでそう口にする。 そのような者が歴史に関わることもある。 預言書にはそう記されていた]
(502) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[無心に書物に食らいつく様子を いつもの事と冷めた目で見つめ、 また仕入れに行かねばならないと、勘定をしながら 日程を考えている最中、新たな客が訪れた>>434]
いらっしゃいませ。
[短い言葉と共に頭を下げたが、客に向かって飛んでいく 言霊>>453に面倒な事にならなければ良いがと 表情を変えずに見つめていたが]
(503) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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― レグレシア郊外 火聖霊の遺跡 ―
[聖霊術師は第六感が強い。然し下地となる気配を読む能力は、術師という職業柄でも、アマトと言う人柄でも、随分欠けていた。だから追跡者がいることは勿論、そのまた追跡者が存在することなど夢にも思わぬ話で]
熱いな。遺跡の中でサラマンデルが今も生きてる証拠だ。 玄関にベルなんて無いから人間は勝手に入るけど。 あんまり軽々しく、他人にあがりこまれて好い気のする人なんていないよね。
[汗がしとりと髪を伝うが、アマトは気にする事も無くすたすたと先を急ぐ。既にアマトがこの遺跡へ入り込んだ時点で、枢機卿の指示通りに報告がなされている>>466]
[彼ら監視者の瞳に異変が現れたのはそこからだ。やがて遺跡の祭壇に到達すると。 光の者の瞳には禍々しく映るだろう、闇纏う鞘を掲げ、東風の少年は祝詞を詠う]
(504) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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! …………ラディスラヴァ卿。
[>>498現れた姿を前に、表情は凍る。 少女にとってクラウディアは、聖女や聖母に等しい存在だったが。クラウディアと序列を等しくするラディスラヴァには、どこか威圧めいた物を感じ、萎縮してしまう。
……それは、盗人時代に同種の女性に接した故の、警戒と言うよりは……苦手意識。 洗脳を受けた身で、感情の欠片を覗かせる事は。果たして、常なのか。]
《白銀の翅》です。 突如この間に現れ、子供らを惑わす言を遺し、去りました。
…………申し訳ございません、目の当たりにしながら取り逃がしたのは、私にございます。 どうか、どうか、他の兵は……!
[だが、心を覗かせたは刹那。 瞬きの終わらぬ間に、教団式の敬礼と共に、その足元に跪く。]
(505) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[ぱちぱち。火聖霊の遺跡には古びた飾台が幾つも飾られている。火聖霊の炎を燈す為の物。然し火種も油も無い飾台に、普通火は付かないのだ。なのに]
…聖霊の友は御前に伺う無礼を畏みつも 我が友、黒雷の天霊と共に 彼の尊き闇と光の君が御具を携え…。
――天断つ劫火に 黒陽の天秤を委ねる者!
[祭壇が、いや遺跡が燃え盛り始めた。崩落はしない、これは祭主である火聖霊の力だから。 然し、普通、遺跡を燃やすなどと言う危険な芸当をこなす者など存在しないし、漆塗りの鞘の禍々しさはそれだけで光の教団に仇名す物。即座にクラウディア枢機卿へ判断を請う影がレグレシア大聖堂へ奔りだした]
(506) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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………冷たいお茶でもいかがですか。
[予想通り熱弁を奮った客>>491>>492に変わらぬ視線を向けつつも 息が荒い様子を見れば、冷えたお茶でも出そうかと声を掛け]
私が店主でございます。 お探しのものがありましたら承りますが。
お薬ですか?
[もう一組の客>>475を聞き逃さずに声を掛けて、 今日は黒い日かと黒尽くめの少女を見た]
(507) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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ああ、てっきりそっちが店主だと思ったけど。 違ったのかよ…。
[>>503の挨拶で自分の勘違いに気づいた]
で、すまんが薬を手配してくれねぇ? どんな薬が必要だったかはそっちの子にきかねーとだめだけどさ。
[そして、改めて薬を求めた]
(508) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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― 裏路地・診療所 ―
[ヘクターを置いて診療所へと戻り。 定位置に腰掛けると疲れたように息を吐いた。
今日は随分と面白い人達と遭遇して少々疲れた。 それでも懐かしい気配に懐かしい面影を見て、知らず顔が綻ぶ。]
…久々に会いたいものだ。 俺があのような事をしなければ、未だあの国におれたものを。
[過去の所業を思い出して綻んでいた顔が苦渋に歪んだ。]
(509) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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― 過去:カーライル王都にて ―
[餓えていた。 腹は満たされていても精神は常に飢えていた。 魔物の本性が血を求めて已まぬが故に。]
アマネ、もし俺が……俺が人を喰えばお前はどうする。
[最近その衝動が酷く強い。 そんな時にふと、懇意にしていた青年に聞いた事がある。 その答えがどうであれ、彼に本性を見られたくないと思った事は確かで。]
(510) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[そんな衝動と戦う日々が続いている時だった。 病気の子供がいて、何気なく額に触れた時に病魔が具現化したのは。 無意識だった。 その病魔を手に掴み、そして貪るように喰ったのは。]
あ…あ、俺は……、
[聖霊などと綺麗なモノとは違う黒い瘴気の塊である病魔。 それを使役する能力に気づいたのは。 それでもその力が飢えを満たし、人を救う。 僥倖だと思った、この時は。]
(511) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[しかし幾度も病魔を喰らい続けるうちにふと気づく。 己の腹が黒く染まっている事に。 それでも続けていくうちに徐々にその黒は広がり、より色を濃くしていった。 だから。]
アマネ、俺はこの国を出ようと思う。 もっと広い世界を見るんだ、それもいいと思わないか?
[完全に黒く染まる前に慕っていた青年から離れようと決めたのだ。 中途半端な自分が完全なる魔物へと変貌する。 それはまるで夢のようで。 しかし綺麗な存在であるアマネにはその姿を見せたくないと何故か強く思って。 矛盾が胸の内で葛藤を呼び、逃げる事を選択したのだった*]
(512) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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― 現在:診療所 ―
……アイツなら、笑ってくれるだろうか。
[逃げた理由を、カーライルを離れた理由を離せば笑うだろうか。 それとも呆れるだろうか。 会いたい気持ちは膨らめども、会う勇気などありはしなかった。]
(513) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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やはり……。
[追跡をし、距離を詰めながら呟く。
目立つ髪にこの聖都ではかなり異質な服装。 なにより、先程見たばかりの「王の剣」の"鞘"が。 彼が遥か昔、氷雪の国で出会ったあの少年であると物語っている。]
何故、レグレシアに。 まさかカーライルにも災禍があったのでは……。
[気を急くも追跡者がいては安易に声は掛けられない。 身を隠しながらさらにその後を追っていった。]
(514) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[『壮舌なる火蜥蜴』と呼ばれ、顔を歪めて笑った。>>489]
やれやれ、お前も皮肉が上手くなったものよの。 ついこの前産まれて親父に抱かれていたと思ったら、こんな場末に店なんて広げおって、挙句の果てに私をこんな金のかかる趣味へと引きずり込みおった。 本当に業の深い事だ。 まあ良い、何かいいものはあるかな?
[顔を手で煽ぎ、目ざとく白磁の壺を見つける。]
(515) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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― レグレシア郊外 火聖霊の遺跡 ―
その眼を闇により塞ぎ。 安らかなる眠りをお与えください。
[邪教の儀式を枢機卿へと報告すべく駆け出した追跡者>>506の視界を闇が染めた。]
(516) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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アマトさん!
[儀式は無事に成功したかどうか。 気絶した追跡者を簡易的に闇で拘束をした後。 儀式の終了した頃を見計らい声をかける。]
(517) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[店主らしき男>>507に頭を下げる。 それからティソ>>508に頷いて]
欲しいのは――気付け薬の類です。 時折、眩暈や立ち眩みがするものですから。
[それは貧血の症状にも近いが。 少女の顔色はと言えば、貧血どころではないほど血の気が失せていた]
(518) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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……あら、レティーシャ、貴女だったの。それに子供達も。
[大聖堂に敷かれた漆黒の魔法陣を眺めながら、振り向いて十字軍の制服を纏った少女に話しかける。子供たちにも安心させるような笑みを浮かべたが、何人かの子供達はむしろ少々怯えたような様子でもあった。レティーシャもそれは同じようだったが]
……あら。まあ、しょうがないか。怖がらなくてもいいのにね。 ここに《白銀の翅》が現れたというの?確か別所からも似たような報告を受けたっけね。四枚の白い妖精のような羽を生やした銀髪の娘で間違いないかしら。
[それが件の研究所から逃げ出した人造妖精であるのなら、なぜ今になってこのような危険な場所へ姿を現すのか。疑問は尽きなかったが]
(519) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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―――偽りの翅を生やしたにすぎぬ存在が…
(520) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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―魔法薬屋、FSM−
・・・ありゃ。 一見さんが二人目か・・・明日は雨かね。こりゃ。
[ベルの音に扉の方を見れば、其処に居たのは羽のある少女>>493。 何処かで何か聞いていた気がするが、忘れたと言う事はどうでもいいことだ。 そして、今大事なのは客への対応で・・・]
いらっしゃい。 お嬢ちゃん、なんか入用かい?
[魔法薬は基本、普通の薬より値段は高いのだが… 魔法薬で無くともなんとかなるなら、普通の薬屋を紹介すればいいだろう。 そんな事を思いながら、とりあえず声をかけるのだった。]
(521) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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はい、薬も取り扱っております。 ただ専門的なものや治療が必要な場合は、 魔法薬屋や、この先にある診療所をお勧めしますよ。
[声を掛けた客が、用があるのは横の黒衣の少女だと答えた>>506 黒尽くめの客は薬と包帯が必須と言う事だろうかと 先程の客を思い出しながら少女に微笑みかける]
何処が悪いのか教えて下さいますか?
(522) 2014/08/15(Fri) 22時半頃
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[黒衣の少女の曖昧な相槌から、どんなに興味を持たれていないかというのは一目瞭然。 憮然としているところで、店主の言葉に気を良くする。>>499
おお、この壺は非常に素晴らしい。もちろんこの大皿もな。この今にも飛び立ちそうな鳥など本当に素晴らしい。 ああ、よせ、褒めるな。これ以上私の財布を軽くされては敵わん。
[称賛の声に上機嫌に手を振れば、他方からは冷ややかな声がかかる。>>500]
当然ではないか。人はどれだけ大事に扱っても老いて死ぬ。勝手に増える。 芸術は滅多に生まれず、また老いることは無いからな。
[さも当然のように言い放った。]
(523) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[少女が求める薬と症状>>518に、ふむと頷いて 顔を近付けるが、その色は非常に悪く、表通りとは 違う灯りから死人の色の様にさえ見えた]
気付け薬はありますが、 それより一度診療所で診ていただいた方が良いのでは?
ただ貧血と言う様には見えませんが。 辛ければ少しお休みになっても構いません。
(524) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[ふとそう呟いて、表情が険しくなっていた事に気付き、慌てて取り繕って笑みを浮かべて見せた。もっとも笑みを浮かべた目は前髪に隠されて見えないのだが]
良いです。子供達に怪我はなかったのでしょう? ……あれは羽こそ白いけれど、教団に仇なす…そう、闇に連なる存在。何か言っていたのかしら。
……闇は光よりも心地よい。世界を安寧の闇に染める。教団の信仰は盲目的で危険…そんなところかしらね。 その次には…そう、死は幸いなりとか、世界に破滅をもたらさんとか…そういう事を言い出してもおかしくないのね、いつ聞いても。
そう言う事はせめて我々以上に人々に現実的な幸福を与えてから言ってほしいのだけれど…まあ、いいわ。 ひとまず、今回の事はクラウディア卿には報告しておくわ。私からはそれだけです。
[白銀の翅が何を語ったのかは気になる。目の前の彼女に何をもたらしたのか。ただ狂った妖精か、それとも…それが聞ければ、別に咎め立てする気もなかった。]
(525) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[物が溢れる店内だが、これ位の少女なら少し片付ければ 横になるスペース位は出来るだろう。
仁右衛門にこれ以上諍いは止めて下さいよ、と目で制しつつ 少女には休む事を勧めていたが]
今日は大繁盛の日ですな。
[扉の向こうにまたも人の気配>>480 まだ商品を眺めているなら冷かしの可能性もある。 様子を気にしながらも、今は店内の客達の言葉に耳を傾けた]
(526) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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相違御座いません! 銀髪に四枚翅、伝え聞くように所持品は黒の日傘でした!
[>>519問われれば従順に応えを返す。 尋常ならぬ気配に、背後の子供には動揺が広がる。]
あれが、医療研究所を襲った、白銀の翅とは……。 斯様な場所に、何故……?
[何故現れたのか、何故現れることが《できた》のか。 増える疑問の最中、ふと。]
……………………ラディスラヴァ卿……?
[>>420真相を知らぬ兵卒は、その呟きの意味を察する事叶わずに。 ただ。苦く響いた声の音に、首をかしげるばかり。]
(527) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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こんな珍しい日。明日は雨になりそうですな……。
[立て続けに訪れる客に、奇しくも似た様な状態の店主>>521と 同じ気象予報を呟いていた]
(528) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 23時頃
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[≪金言≫の名を口遊む女に、口先だけで笑みを作った。]
ほう、その名を知るか、童。 私はその呼び名を気に入っている。そこの親父の呼び方よりもだ。 お前がどこでそれを知ったかは不問にしておいてやろう。 先程の無礼な振る舞いも帳消しだ。
で、童の事は黒童とでも呼べばいいのか?
[皮肉気に鼻を慣らし、主人が出した掛け軸を覗き込んだ。>>501]
ほう、これは非常に美しい。また描かれている鳥も、威風堂々とはこうあるべきと示している様だ。
――しかし、いいのかな? ≪火蜥蜴≫が掛け軸を掴んだ日には、燃えて無くなってしまうかもしれんぞ?
(529) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[まさか追跡者が存在する等とは想像もしていない者だから、アマトはこんな普通人の寄り付かない場所に、自分以外の誰かがいる事に驚きを隠せない。だが、黒衣の少年が己の名を呼んだとき、何故か既に、アマトは少年を見ていた>>517]
……『そこに いるぞ』……。
まさか。
[遺跡の火は、最後にぼふんっ!と爆ぜて消えた。まるで火聖霊が機嫌を損ねたかの様に。火聖霊との対話は既に終えられていた。 独りつぶやくアマト、そして黒衣のフードは少年の顔を隠している。だが]
(530) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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……生憎と、"変わらぬ"ものをいつまでも眺めている趣味は、私にはないの。
[男の物言い>>523に溜息混じりに呟いた後。 店主に向き直って]
いいえ。治療して治る類のものではありませんから。 それと、今は休息をとる訳にもいきません。
[それから、店主に一歩近づき。 同行の青年や熱弁する男の耳には入らない程度の声量で、そっと囁く]
訳ありなものですから。
(531) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[入用かと声をかけてくれた男>>521がどうやら店主のようだ。 普通に対応してくれるのは、今の時分には有難い。 店主へ近寄ると、若干苦しげな様子で尋ねた。]
……魔力を感じ取る力を強くする薬や、聖霊の力を強める薬は無い? 魔力自体を増強するものでもいいわ。
[魔法薬がどれほど幅を利かせているかは知らないので、とりあえずそう言って。 高価でも構わない。迫害対象になる以前、妖精だと信じ込んだ人々から強引に渡された金なら幾らでもある。]
そう。それと、聞きたいことがあるの。 この辺りで最近おかしなことは起きていない? 誰かの体から血が全て抜けた状態で死んでいたりとか。
[…問題はそこにある。妖精の花は人造妖精の為に誂えたもの、ただの人間が手にすればそれが最期。 どれほど真白な聖職者であっても、必ず遅かれ早かれ異常な死を遂げるのだ。]
(532) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[そうして、再び一歩離れる際、何気なく店主の顔を見た]
――――……?
[怪訝そうにしばし眺めた後、不意にぽつりと]
何処かでお会いした、かしら。
[反応したのは、少女の曖昧な記憶ではなく――もっと根本的な、人間そのものの記述を感じ取る部分であったかもしれない]
(533) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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デメテルは、仁右衛門>>529に、好きにするといいわ、と。
2014/08/15(Fri) 23時頃
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魔法薬屋に診療所か。 そっちにいくか?
[ブルーバードにたずねる。 顔色がより悪くなっていた。 そしてうるさい相手もいたから場所を変えたほうがいいと思う。 それでも本人の意思を優先したいと思った故の問いかけだった。]
(534) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[あれは随分昔だ。まだアマトが幼い頃に、出会った少年がいた。 彼の名前と一緒に教えられた。その少年は闇の国の王子様。そんな事を云われても、小さいアマトにはいまいち理解は出来なかった。飽くまでその少年は友達という扱いだったから。
『知ってる!「おうじさま」は皆のリーダーできゃいきゃいのハーレムでうはうはが出来る男の敵な「とっけんかいきゅう」だって兄さまが教えてくれた! ねえ、ハーレムってお菓子?』 …これが当時それを教えてくれた時の第一反応だ。今思い出しても闇に葬りたい記憶だと思う。
ただ、纏う雰囲気も、呼び捨てで良いのに、さん、を付けるのをやめれなかった所も彼と同じだ]
(535) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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……久しぶり……?
[姿が見えなくとも、確信を持ってアマトは、勝手に少年のフードを取ろうとして手を伸ばす]
(536) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[だが、それも一瞬。 >>525柔らかな物へと変わる気配に、連なる言葉は。]
…………仰せのままに御座います。 必ず、世界を闇に染めてみせる、と……!
[実際にはもう少し穏便な響きではあった、が。恐怖と安堵に、負の記憶は増長をみせて。ふるり、と、肩を震わせる。]
はっ! では、私は子供達を宿坊へと案内してまいります! 座学は明日午前より、カリキュラムの通りに……。
[女の言葉に敬礼し、立ち去るまではそのままに。 聞かれたことに即座に応えを成せるよう、指の先にまで意識を配る。]
(537) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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ええ……そうね、他を当たるのも……。
[気遣う様子のティソ>>534に振り返る。 店に現れた新たな客に、気付いたのはその時だった。 一人はすぐに立ち去ってしまったが>>480――残された、もう一人。 その身に宿す紋と手にした剣を見た瞬間]
(538) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[――どくん]
[心臓は失くしたはずなのに、己の鼓動の音を少女は確かに聞いた]
あ、貴方、は……。
[同時に、黒衣の預言書《ドレスコード》の上を無秩序に漂っていた詩篇が、ざわりと蠢いて。 全てが同一の文節に書き換わる。 古代文字に明るい者であるならば、その内容を読み取ることが出来たであろう]
(539) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[ 王 ]
[ 王 王 王 王 王 王 王 王
――王を讃えよ!]
(540) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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『――かくて、最後の王は帰還する』
[浮かされるような口調で一節を紡ぎ、黒衣の少女はどさりとその場にくずおれる。 跪こうとしたのか、それとも単に意識を喪っただけなのかは、周囲には判別がつかぬだろう]
(541) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[店主と少女の話を小耳に挟み、怠そうに溜息をついた。>>518]
黒童は病気か。ならばこの芸術の美しさが分からぬその眼も治してもらうが良かろう。 店主、私はそろそろお暇させてもらおう。
[草子を台に置き、わき目も振らずに店の出口へと足を向けた。 去り際に少女の声が耳に入り、足を止める。]
そうか。
[ただ一言呟き、からんころんと下駄の音を残して立ち去る。]
(542) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[レティーシャから伝え聞いた特徴を頭に描き、それがヘクターと共にいたと報告を受けた存在と一致することを確認する。]
間違いなさそうね。その白銀の翅についてはこちらで―――ひとまずは私の部署が管轄します。 そうね、貴女は子供達を宿坊に帰しなさい。濃密な闇の気配に触れているのだもの、安心させた方がいいわ。
[そういうと闇色の魔法陣に手をかざした。呪文を唱えるでもなく、その闇の気配は神聖な光の気の中に、中和されて光の粒子となり消えていく。]
そうそう、レティーシャ。貴女少し表情が硬いわ。本当に信仰を己の中に取り込んで生きている者は、そういう顔はあまりしないものよ。 …もう少し貴女自身も修練が必要ね。ふふ…
(543) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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あと医療研究所の話は人前では慎みなさい。良いね?
[去り際にふっと笑みを消し、耳元でその言葉を囁いて、その姿は先に大聖堂から立ち去っていた]
(544) 2014/08/15(Fri) 23時頃
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[彼がこちらを見ていた。 こうして近くで対面してみれば、確かにあの頃の面影がある。
パッと見はその髪の色彩もあり儚げにも見えるのに。 初対面の挨拶の時から、世間知らずの王子からすれば最早異国語にしか聞こえなかった完全に想定外の反応>>535を返してきたあの頃の面影が。
『…………………………………あ、はい。』
長いフリーズの後にそうとしか答えられなかった子供に。 短い滞在の間に随分と色々な事を教えてくれた友達だ。]
(545) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[心配はしたが《金言》と口にした少女に、 なかなか胆が据わっていると僅かに口角を上げて]
本当にお好きですねぇ。
[口にするのは短く、含む感情を公にする事はない]
そうですね。 《火蜥蜴》が焼き尽くしてしまうかも知れませんが、 価値を知っている火蜥蜴がそんな愚かな事をするとは思いません。
それに燃えてしまえば、また新たなモノを購入して下さるでしょう?
[仁右衛門の皮肉の呼び名への返しに笑みを重ねて返す様は 狸と狐と言うべき間柄は変わらないまま]
(546) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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はい、お久しぶりです。
[伸ばされる手>>536に逆らうことなく。 フードが落とされればあの頃よりも濃くなった闇色の髪と赤い瞳が露わになる。]
(547) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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はっ、直ちに…………
…………? 表情、ですか……?
[>>543闇の気配が瞬く間に消えるのに、安堵の笑みを浮かべた瞬間。 言われた言葉に、困惑を返す。]
…………お…………仰せの、通りに…………。
[固い表情? 聞きたいことは山ほどあれど、兵卒に許されるは『是』の一語。 先程よりも、かえって表情は強ばったこと。彼女は、気付かずに。]
(548) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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じゃ、向かうとするか。
[移動に同意するブルーバードに返事をした時だった。 少女のように異変が起きたのは――]
(549) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[少女の問いに暫し考え、指を三本立てて一本ずつ折ってゆく。 もっとも、出せる薬は一つしかないのだが。]
・・・魔力を高める薬ってのはちょいと無いな。 魔法薬はあくまで、「魔法が使えない人間用の代用品」って側面が強いもんだ。 魔力が無いのを補うための薬で、魔力増強が出来るなら苦労はないだろ? 次に、精霊の力を強める薬。 ・・・これも、魔法薬には「精霊」っつー概念が関わらないから難しい。 さっき来てた神秘研究家のにーさんなら何かわかるかもしれんが・・連絡先聞いてないからなぁ。 ・・・んで、三つ目、コレが唯一出せる薬だな。 瞼に塗ると魔力を一時的に目で見られるようにする軟膏ならあるんだが… 効果があまり長くないし、目視だからあまり遠くは見られない。 一瓶金貨1枚ってとこだが、買うか?
[魔法薬と言う物に関する注意書きも見せながら、 少々大き目の瓶を出してきて。 魔法付与の成功・失敗を確認するときにも使う物の為、 売れ行きの割に在庫は頻繁に補充している。 最近補充したばかりだから、品質も十分のはずだ。]
(550) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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おや、そんなに切羽詰まっておられる?
[仁右衛門への食えぬ顔とは別に、少女の意味深な申し出>>531に 表情はすぐに心配そうなものへと変わったが]
………そうですか……。
[一歩踏み込まれ、囁かれた言葉以上に。 近くで見て気付いた衣装の模様。
否、模様では無く連なる文字。
只人では無いと本能が告げた]
(551) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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最後の王は帰還する? おっと、そんな場合じゃねーって!
店主さんよ、ちょっと道案内頼むわ。 診療所と魔法薬屋とどっちも教えてくれ! まずは診療所からで、休ませたら薬を見繕う。
[あわてた様子を見せながらも指針を示した。]
(552) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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やっぱりオスカーだ。
[髪も瞳も、昔より濃い気がする。雪国ではその髪は凄く探しやすかったし、赤色の瞳は、朝焼けみたいで綺麗だった>>547 幼い頃に出会い幼い頃に別れた。期間で言えばそれだけの仲でしか無いけど、アマトは機嫌良くした様に]
そっかそっか。だからサラマンデルも勝手に怒ってぶち切っちゃった訳か。 それなら仕方なかったね。あはは。
所でどうしてこんな聖霊遺跡に? ……わっ。
[こんな、なんて失言を抗議する様に、アマトに近い飾台の上で、炎がひとつぼふん!と爆発を起こした。火聖霊の仕業だ。 火聖霊は怒りぽく気性が荒い聖霊だと、よくよく人々の御伽噺では語られているけど、それは概ね事実だ。現に今現在、火聖霊はある事情から不機嫌状態なのだから]
(553) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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おかしなこと、なぁ・・・ ここ暫くは研究室と店を往復する毎日だったし、 そういう事の聞き覚えはちょいと無いな。 そもそも聞いてても覚えてないかもしれんし。
[・・・売った魔法薬の内危険な物は帳面を付けているが、 そう言った物関係で怒鳴り込まれたりしたことも暫くない。 街の噂に疎い男は、結局そう言った話は思い出せなかった。]
・・・そう言う話聞けそうなコネも無いしなぁ・・・ すまん、その辺は力になれんわ。
[一瞬浮かんだ心当たりは、流石に一見客に紹介するのは躊躇われた。]
(554) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[そしてそれは正しいと目の前で見せつけられた>>541]
何処かでお会いしましたか?
[質問>>533に同じ質問で返すと言う愚行の直後、異変は起こる]
もし? どうされました!?
[ドレスの上で文字が躍る>>540 読む事は出来ないが、それを記号として暗記する事は出来る。
本当にロクでもない事が起きそうだと。
彼女の紡いだ唄>>541に無表情のまま内心で溜息を吐いた]
(555) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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……………………?
…………っ!!!!
[>>544立ち去る間際の女の言葉は、近い物故に理解が遅れ。 彼女の姿が消えたのち、やっと。はっと、子供達を省みる。]
「レティーシャお姉さん、怖い顔………。」 「あの人、だあれ? 偉い人?」
[子供の眼差しは、困惑、好奇、恐慌。様々で。 慌てて笑顔を繕えば、子供らへと向き直る。]
(556) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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…………ご、ごめんなさい! さっきの侵入者が、とっても怖くって……けれども、皆さんのお陰で勇気付けられていたんですよ?
先程の方は、ラディスラヴァ卿。 クラウディア卿と同じく、ええと……偉い人、よ。
明日からは皆で、その辺りのお話や、世界について。 いっぱい、学びましょうね
……さぁ、皆さんのお部屋に案内します!
[精一杯の笑顔に戻る反応は、大きく二つ。 …………安堵。そして、不信。
けれども。 少女は今は只、虚の笑みと共に、自らの任を果たすべく歩み始めていた。
妖精の言葉と、ラディスラヴァの言葉。 その二つを、脳裏に棘として残したまま。]
(557) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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嗚呼……駄目。 ようやく、この刻が廻ってきたというのに……。
[慌てる様子のティソ>>552に弱々しく首を振るが、口から出るのは魘されたような、意味の通らない言葉ばかり。 彼が何処かへ向かうなら抵抗することはない]
[その直前、店主が何かを察していた>>553ことにも、今は気付いていなかった]
(558) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[直前店を後にする仁右衛門>>546を会釈で見送り、 崩れた少女の意識があるか確認するように頬を叩いた]
気をしっかり! 大丈夫ですか?
[目覚めぬなら彼女を連れて来た客>>552に頷いて]
判りました。 では診療所から参りましょうか。
(559) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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デメテルは、博史>>559に叩かれたなら、呻いて小さく首を振る。
2014/08/15(Fri) 23時半頃
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意識はあるようですが……朦朧としているようですね。
[何が駄目なのかそこまで理解出来るはずもなく、 魘された様にもどかしい言葉を紡ぐ少女>>558を見つめて もう一人の客に、どうします?と見つめた後、 彼女が異変を見せた原因の可能性がある表へと視線を向けた]
(560) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[店主の説明は思っていたよりも丁寧>>550だった。 てっきりあるかないかの二言で終わるかと思ったが、其方の方が印象は良い。]
……神秘研究家? その男の見た目を教えてくれる? ちょっと用事があってね。
[黙秘義務などはあるだろうか。 無理に聞き出すのは好まない為、断られたなら大人しく引き下がるだろう。 自分が欲したもののうちあるのは一つだけのようで、注意書きも読みながら即座に頷く。]
…ええ、一瓶頂くわ。 お金はこの中に入ってるから。
[少女が懐から無造作に取り出したのはビロードで出来た金の入った袋。 中には代金よりも多い金貨が入っている。 衣食住を必要としない自分には必要の無いもの。スラム街の住民に配ってもいいが、それでは貰えない人間が憐れ。]
(561) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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……ん、分かったわ。 変なことを聞いてごめんなさい、ありがとう。
[知らないとの返答>>554には残念そうな様子を見せたが、すぐに取り繕って。 内心にあるのは確かな焦り。しかし細い糸は繋いだ、まだ大丈夫なはずだ――。]
(562) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[扉を出てすぐ、眼前にはいつから突っ立っていたのだろうか、大男の姿。]
うおっとほー!?
[思わず素っ頓狂な声を上げる。]
ごほん、そんな処に突っ立って、往来の邪魔になるとは思わないのかね?
[咳払いをして睨めつけた。背後でなにやら物音がしたが、恐らくは病の少女が何かをしたのだろう。>>541 店主の慌てふためく声を聞き、溜息をつく。>>555]
医者でも呼んだらどうだね?
[店内に声をかけた。]
(563) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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アマトさんを聖都で見かけた時は驚きました。
[崩せと言われても崩せなかった口調は丁寧。 けれど、短い間とはいえ友達だった相手>>553という事もあり、笑みが自然に浮かぶ。]
聖霊を怒らせてしまいましたかね。
色々と話はしたいですが場所を変えましょう。 アマトさん、貴方、つけられていましたよ。
[燭台の上で炎が爆ぜるのを見て。 それから、視線で未だ拘束したままの追跡者の存在を示す。]
(564) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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レティーシャ、か。
[先程の若き十字軍の先鋭の姿を思い浮かべ、少し解せないといった表情のまま、聖堂の中を歩んでいる。]
クラウディア卿の事だから、説き伏せて「改心」させる点に落ち度があったとは思わないのだけれど… 妙ね。あの心の障壁は…昔の思い出か。それとも、やはり《白銀の翅》か。
やはり、数日前から何かが急激に動き出している。聖下の死を皮切りに… 「王の剣」の所有者は大体分かった。あとは「王の衣」…衣でありながら経典や魔道書の形を取るともいう、一般には最も謎に包まれたとも言われる、魔道礼装のレガリヤ。またの名を、
白衣の預言書《ドレスコード》……
闇の者によって良からぬ事に使われなければ、良いのだけれど…
(565) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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医者を呼んで戻ってくる時間がもったいねーよ。 俺が担いで連れて行く!!
[少女を肩に抱く。]
ああ、診療所からだ。 急ごう、ちょっと顔色といい尋常じゃない。
[店主に頷きながら表へと向かう。]
(566) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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[鞘の無い黒い剣。 悉く今日は『黒』に出会う日。 尖り始めた本能と経験が、これから波乱が生まれると 警鐘を鳴らし始めているのを確かに感じ取っていた]
(567) 2014/08/15(Fri) 23時半頃
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……ごめんなさい……。
[ティソ>>566に担ぎ上げられると、一言そう呟き、後はぐったりと身を委ねた。 ただ、その場を離れる時、そこにまだ黒の剣持つ男がいたなら―― 薄く開けた目で、そちらをずっと見詰めていただろう。 その姿を記憶に灼き付けんとするかのように]
(568) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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[少女を担いだ客>>566の声に我に返ると1つ頷いて]
お客様、申し訳ありませんが、 少し席を外しますので店を閉めさせていただきます。
診療所と薬屋を行きますので 少し時間が掛かるかも知れませんがお待ち頂けますか?
[仁右衛門がぶつかりそうになっただろう>>563男に 丁寧に頭を下げたが、診療所と聞いた男が 付いてくると言うなら首を傾げるが付いてくるのは 止めもせずに道案内の為に先に歩き始めた]
(569) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 00時頃
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この地上は、光と闇両方で照らされるほど広くはない…
もうすぐよ、もうすぐ…… 次代の教皇が選出された時、次の千年紀を―――いえ、その先までも、末代までも。地上が光で照らされるか、あるいは…闇に包まれるか。おそらくはそれが決まる。 もうすぐね。もうすぐ……
[何かを極めて強く渇望するように天を、その先に今は見えぬ星の海を仰ぎ、絨毯の敷かれた身廊を歩き始めた]
教皇の就任演説が、そのための最上の舞台となると良いわね。
(570) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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・・・んー。 正直、見慣れない衣装だったんで、どう言っていいかは分からんのだよなぁ。 アマトって名前の兄さんで、精霊術ってのを知ってるらしい。 聞き覚えない術だったし、探す手掛かりになるんじゃないか? [男の表現力は、はっきり言って下の下から下の中と言ったところで。 容姿をどう言えば良いか暫し悩んだ末、分かる情報だけ伝えることにした。 袋を一旦受け取って、代金の金貨一枚を出してから袋を少女に返して…]
・・・それ一瓶で数回は使えると思うけど、もし無くなったらまた買いに来てくれ。 常連が増えてくれれば、売上的にも助かるしな。
[特に、払いの良い客はだいぶありがたい。 冗談交じりに言ってはいるが、だいぶ本音の言葉であった。]
(571) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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[少女を担いで走り去る青年に、驚きとも呆れともつかない表情を浮かべる。>>566]
若さだねぇ。 お前も若い時はあんなんだったのか?
[店主に向かって呟く。>>569 店を閉めるとの言葉には、既に用事を済ませている身の為、何も返さなかった。]
さて、そういう事だ。この店に押し込み強盗を働くのは次にするんだな。 ただ、東方の品に手を付けるのは許さんぞ?
[抜身の黒剣を持つ男に表情だけで笑みを作る。]
(572) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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え、オスカーが聖都に? て、そりゃそうか。
[何故聖都なんかにと言う疑問は浮かんだけど、そこ以外でアマトを見つけた場所なんか無いのだし>>564]
大丈夫大丈夫、火聖霊と闇聖霊は元々怒りぽ……え?
うそ。僕、もう教団に目を付けられたの? まずい、どうしようかな。ええと……。
[追跡者、レグレシア、つまりメサイア教団の監視者が拘束されたまま気絶している。その様に、顔色を青くして。然し彼らをどうしようかと扱いに悩み]
(573) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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[まずは拘束された監視者を、アマトは遺跡の外まで運んだ。まずあの遺跡に放置したままと言う訳にも行かないと思ったから。然しどうした物かと悩み]
ええと、あんまり変な事をしたら。 本格的に目を付けられるだろうから。
とりあえず、風聖霊に頼んで……。
[契約聖霊で無い、聖霊の力を借りるのは中々大変だ。しかも聖霊の数も薄れた今の時勢では尚の事。然し、力の濃い聖霊遺跡の出口で、聖霊術師が呼びかけると、風聖霊はアマトの声に応じてくれた。風が集い]
(574) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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…… ウィンドキャノン ……?
[自信の無い、気弱な聖霊術起動に、やる気の無い気だるい風が放たれた。と思えば。 ゴ ―― オン 。風は気だるさを裏切り、大砲を打ち出す様な風圧で、教会の監視者達を空の彼方。いや、正しく、大体教会の敷地で墜落する大放物線を描いて撃ち放った。
本当にこれで良いのだろうか。出来るだけ丁重な対応を取る為に、無事に教会まで送り返した。墜落の時にも、あの監視者達が潰れない様にちゃんと風の加護は与えたはずだけど。 より情報の保全や立場を考えると口を封じた方が手早いのだが、アマトにはまだその発想は無い様だった。オスカーならどうしたんだろう。そうちらりと友達の反応を見る様に横目を流した]
(575) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 00時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 00時頃
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ー 診療所に向かう直前 −
[少女を担ぐ青年を若いと呼び、こちらに軽く矛先を向けた 仁右衛門>>572の呟きに表情一つ変える事はない]
そんな昔の事は忘れてしまいましたね。
[大切な思い出も大切な人も、大切な物は全て若かりし時に 手に入れて喪った。 それからずっと、 若かったあの男の幻影は過去に置いてきたまま*]
(576) 2014/08/16(Sat) 00時頃
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…名前はアマトで、……聖霊術! ありがとう、それだけでも助かったわ……――っ!?
[アマト、という名前を耳に入れた瞬間。 左胸が一際痛み、ぎゅうと抑えつける。呼応しているのか。 本来の使い手を渇望するような痛みに浮かぶのは苦い笑みで。袋を返そうとする男に空いた掌で制止する。]
残りは情報のお礼。貴方のおかげで、どうにかなるかもしれないから。
[体の良い言葉ではあるが、受け取って懐にしまうのも今は辛いのだ。]
…ええ、また入用になれば寄らせて頂くわね。
――そうだ。後一つだけお願いがあるの。 もしもこの店に真っ黒なドレスを着た、《ブルーバード》と名乗る少女が来たら伝えて。
[冗談交じりの言葉にそう返して品物を受け取り店を出る直前、振り返って。]
(577) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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カリュクスが貴女に会いたがっている、と。
[それが聞き届けられたかは分からない。店主に会釈をして、そのまま少女は影へ呑まれるように消える*]
(578) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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− 診療所 −
[物騒な男はそのまま付いて来たかどうか。 彼にも引っ掛かるものを感じてはいても、 倒れた少女を放っておくだけの理由には足りず。 診療所へと足早に辿り着くと扉を叩く]
もしもし、イアン? ヒロですが、急患をお願い出来ますか?
[商品を届けたり、たまに話しかけたりする以外 こうやって扉を叩くのは珍しいと妙に冷静に考えながら 訪問を告げた]
(579) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 00時半頃
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アマトさんは目立ちますから。 ましてはそんな闇の気配の濃い"鞘"を手にしていれば。
今は、余計に。
[アマト>>573より僅かに視線を逸らす。 教皇の殺害が表に出ておらずとも聖都の警戒は確実に上がっているだろう。]
……どうするんですか? あまりゆっくりはできませんが。
[拘束した監視者を運ぼうとするのを疑問に思いつつ。 手を貸して表へと運ぶ。]
(580) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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………………。
[監視者は気絶したまま風に乗って吹っ飛んでいった。 聖霊術師の腕ならば死ぬことは無い――無い筈だ。]
ま、まあ。 転がしておいても連絡が途絶えれば、いずれ援軍が来たでしょうし。 既にこの場所は報告済みだったかもしれないですしね。
[アマトの視線>>575に、子供の時のような引きつり笑いを浮かべながら応える。 殺人鬼でも復讐者でもなく断罪者なのだという自負。 光側の者だからという理由だけで殺める気は初めから無かったのだが。]
ただ、その、言いづらいのですけど……。
(581) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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|
[扉が叩かれる前に騒々しい気配で人の訪れには気づいていた。 叩かれたのを確認すれば扉を開け。]
何事だ、随分と大人数で押しかけたもんだな。 あまり目立つ事は困るな、最近どうも目を付けられてるようだからな。 まあいい、入れ。
[ヘクターがついてきていたとしても、いなかったとしても。 少女を抱えた男に案内のヒロと三人もいれば十分に大所帯である。 あくまで非合法の診療所である。 あまり目立つ行為は歓迎出来ない。 取り敢えずは中に入れと促し。]
で、そのお嬢さんが患者か? そこに寝かせるといい。
[ベッドを指差して寝かせるように指示をした。]
(582) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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これって宣戦布告になりませんか。
[追跡してきた相手を拘束し。 所属は分かっているんだとばかりに教会にド派手に送り返す。 客観的に見て、敵対心ありありだ。]
(583) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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悪いな、緊急ということで勘弁してくれよ!
[指で示された別途に寝かせた。]
で、じゃあ薬をとってきたほうがいいよな。 本人が気付け薬だといっていたが医者の見立てではどうだい? それとももうすでに手持ちで何とかなるかい?
[どうすればいいかをたずねる。 動くにしても医者に聞くほうがいいと思ったから]
(584) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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…先に教えてよそれ!!?
[先に教える前に吹き飛ばしたのはアマトだ。加えて云うと、監視者を纏う魔力の残滓も含め、アマトが聖霊術師である事も教会には知れる。基本的に聖霊術師は、聖なる存在である聖霊と交感する訳で、ルンフィアでも高貴な存在として歓迎される。 駄菓子菓子、メサイア教の敵にならなければ。なのだ]
(585) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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・・・それじゃ、薬の前金扱いで取っとくよ。 来た客の事話しただけで貰うには、この袋はちょっと重すぎる。
[袋を薬置き場に置いて、少女の特徴と「前金」と書いた紙を張り付けて。 頼まれた伝言を聞き逃さないよう、メモに使ったペンを持ったまま少女の言葉の続きを待った。]
・・・黒いドレスのブルーバードに、「カリュクスが会いたがっている」と伝言、と・・・ あれ。場所とかは伝えなくていいのか?
[疑問に思い聞いた時には、少女は既にドアの外…]
(586) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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私も店で倒れた客を放置したなんて噂が立つと困りますし。
[イアンの懸念>>582にこちらも商売柄色々あるのだと 苦笑と共に返すが、指示があれば青年に目配せをして 後は薬屋の場所を知らせればこちらの役目は終わるだろうか]
(587) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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― 診療所 ―
[そこに辿り着く頃には、少女の意識は浅い眠りに落ちていた。 診察する人物とは何者なのか、少女の体の状態や黒衣を目にして何を思うのか。 意識が明瞭であったなら、そういった点で警戒はしていたであろうが]
ん……。
[ベッドに寝かされたなら、ぼんやりとイアンと呼ばれた男>>582を見上げる。 黒衣を見たなら、それが脱ぎ着出来ないような構造になっていることに気付くだろう。 しかし胸の辺りを寛げることなら出来る]
(588) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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[目配せに気づいて視線を向ける]
ああ、すまねーな。 口頭でいいから薬屋の場所だけ教えてくれれば後はかまわんよ。
店をあけっぱなしだもんな。 今度ゆっくりなんか見に行くからそれで勘弁してくれ。
(589) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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[少女を運んで来た青年の言葉>>584に眉を寄せる。]
そんなにすぐに分かるわけないだろう。 取り敢えず本人がそう言うのならば気付け薬を貰ってくるといい。 ああ、ついでにこれも貰ってきてくれ。
[さらさらとメモに幾つかの薬の名前を書いて青年へと手渡し。 ヒロの目配せには苦笑を返す。 お互いに客商売となれば気苦労も共通するところはあったからだ。]
ではヒロ殿、彼に案内を頼む。
[言外にさっさと出て行けと滲ませてそう告げた。 治療とは病魔を具現化させて喰らう事。 それを見せるつもりはない。]
(590) 2014/08/16(Sat) 00時半頃
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どど、どうしよう。まだ早過ぎる! 旗が見つからなきゃ連合も動けないし大変な事になる!
嗚呼、でももう教会に喧嘩売りつけた以上、簡単には人探しなんて出来ないし。
手。何か手は無いかな。何かバーッと状況打開できる切り札《ジョーカー》……。
………… ……… あ 。
(591) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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――――…… じぃ ……。
[何か不都合でもあるのか、顔を青ざめさせて狼狽していたアマトが、突然鳴りを潜めて友達を見つめ始めた。じぃ、と食い入る様に。獲物でも狙う野生の眼光だ]
ねぇ、オスカー。
君にとても大切な質問があるんだけど。
[神妙な瞳で、闇色の髪を、赤色の瞳を眺めて、アマトはその口を開く]
(592) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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そいつは失礼、医者も万能じゃねーか。 気付け薬とそのメモの物か、了解したぜ。
[メモを受け取って目を通してみるがよく分からなかった。 軽く目を通すだけにして外へ向かおうとする。]
(593) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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……ローレルレガリヤ……『王の聖遺物』。 "欲しく"ない?
[ルンフィア1000年の光の歴史が、確かに今、預言通りに揺れ出している]
(594) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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[重なる苦笑>>590に目を伏せて会釈をすると立ち上がる]
では薬屋に向かいましょうか。
[暗に含んだ言葉の意味を理解出来ない筈はなく、 1人で向かおうとする青年に先導する旨を告げて診察室を後にした]
(595) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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[出て行く青年を止める事はしない。 ヒロもここに留まる理由がないのだからすぐに出て行くだろう。
二人が出て行ったのを確認して。 まずは寝ている少女を眺め。]
さて、始めるとするか。
[革手袋を外し少女の身体へと手を翳し。 何時ものように病魔を具現化させようとしたその瞬間。]
(596) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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[―――――――――――ドクン]
(597) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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[何時もと違う感覚に思わず目を見開く。 力が増幅され、そして流れていくのを感じる。 指先からすう、と一筋少女へと向かって黒い瘴気が流れ込んでいく。]
………これは、
[じっと少女を見つめる、そして気づいた。 彼女が纏っている服がただの服ではない事に。 力が流れる先は少女の纏っているその服で。]
貴女は一体何者だ。
[イアンの力を、瘴気を喰らうその服はなんだと視線で問いかけた。]
(598) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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ああ、頼むぜ。 知り合ったばっかだけど、これで万が一なんて勘弁だからな!
[先導しようとしてくれる男についていった]
(599) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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―クロス・オブ・メサイア教団本部―
うん。今、何か風が吹かなかった…?
[不意に外で風がざわめく。それは、ただの自然の風ではない。高度の聖霊術を使用する者にはわかるところだが、肌に聖霊の力を感じ取り、外へ出る。 ちょうど、ふわりと舞った教団の者らしき姿>>574>>575が、裏手に風と共に落ちてくるところだった。騒ぎを聞きつけて近寄ってきた者もあったが、密使と見て急いで下がらせる。]
―――闇に拘束されている?……解呪。 ……気がついたか。誰の使いの者です? ああ、クラウディア卿の……そうね、ならば私には伝えなくとも良いけれど…何かありましたか?
[ようやく気がついた様子の男から、無理に聞き出そうとはしないが、レグレシア郊外の遺跡の状況を>>516>>564>>574>>575かいつまんで耳にした]
……そう。それは…ご苦労だったわね。
(600) 2014/08/16(Sat) 01時頃
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