人狼議事


212 冷たい校舎村(突)

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視点:


メモを貼った。


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メモを貼った。


【人】 酸味探し ドリベル

 ― 賭け事の おはなし。 ―

 [ まだ、まだ。
  "異世界"に入ってしまうなんて思ってなかった、
  あの朝、滑らないように気をつけた、時。

  委員長とちょっとした賭け事>>0:379、あったね。
  大和 まだ覚えてる?
  こっち来て色々ありすぎて、
  ―― 忘れてても、まあ。

  敗者である 俺の賭けるもの。
  多分、けっこーありふれたやつ。 ]
 

(27) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


  「 俺 あれ。 」
  「 さっきの自販機の汁粉。 」
 
 [ さっき大和にあげた、
  コーンスープの隣にあったやつ。
  
  缶の汁粉って飲む奴いるのかな?
  俺は割と好きだけど。
  大和はどうだったんだろう。
  まあ 嫌いでも、誰かにあげてください。
  俺のお勧めを押しつける そんな風。

  学校の自販機だとないんだよね。
  帰り際にでも買うからさ、
  この機会に、って やつ。 ]
 

(30) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


  [ …それも全部全部、
     幸せに帰れたらの、おはなし なんだよなあ*  ]
 

(34) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル

  ― 朝 ―

 [ ひっそり 寝て、
  結局後から来たクラスメートと
  会話なんてなくて、
  …慣れてしまったのか、すっと、眠れて。

  起きた切欠は、何度目かのチャイム。


  ―― じゃあ なくて、 ]
 

(35) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 何かが、落ちて、

      たたきつけられた様な、音 で>>13 ]
 

(38) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ―― 恐怖で目が覚める って
  本当にあったんだな。驚きだよ。

  あ、おはようございます、ホストさん。
  俺 まだ此処にいるみたいなんですけど。

  あなたが俺を残したのか、
  あるいは 俺が、皆を残しているのか ]
 

(40) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ……

 [ …考えるのは、止めた。
  
  前髪を掻き上げて、
  ―― 元よりあまり目つきが良くない 瞳は。
  何かを 誰かを探すように彷徨って、
  それから。
  
  いないふたりを"みつける"。 ]
 

(41) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ いよいよもって
  剣呑な目つきになったんじゃあ ないだろうか。
  何処かいっちまったのか、とか
  寝起きの頭、そんなことを思いながら
  
        跳ね起きた。

  衣擦れの音と共に、
  前髪は再び 落ちて ]
 

(42) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …… 保田。
   橘と能久がいない。

 [ 急かすように 声は張り詰めて。
  探しに行かなくても 此処にいても
  それでも ひとりで行くって 意思表示。

  いつかの監禁生活で鍛えられてしまった体内時計は、
  待ち時間、きっかり三十秒をカウントして。
  そうして 教室の外へ。 ]
 

(43) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル



    [ …行った、つもりだったんだよなあ。 ]
 

(44) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


  ―― なん、だよ これ
 
 [ 出てきた廊下 は、
  酷い有様だった>>15

  ぱらり ぱら、
  頭上から電球の欠片が降り注ぐから、
  あからさまに舌打ちなんかして、 
  
  気付く。 ]
 

(49) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


    [ これ "おかしい" ってことに。 ]  
 

(50) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 反射的に取り出したのはスマホだった。
  記録付け忘れとか、そんなのはどうでもよくて、
  
  世界が今まで以上におかしかった場合、
  疑うべきは 世界の主なんだって

  ―― 現実世界で 嫌って程、知った
  
  緊張で冷えた指先は、
  もつれながらもメールを開いて そして、 ]
 

(51) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ …拝啓 天国だか地獄だか分かりませんが、
  少なくとも此処にはいないでしょう 
  死んで欲しいほど愛していた俺の神様。
  
  貴女のおかげで この世界の主が分かりそうです。
  ありがとう そしてさようなら。 ]
 

(53) 2017/03/18(Sat) 01時頃

メモを貼った。


【人】 酸味探し ドリベル



 [ 文字化けの差出人 大変 よく知った名前だった。 ]
 

(54) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ …お前かよ とか、
  そう思った俺がいたのも否定しないけど
  結局そういうもんなんだって。

  昨日まで笑ってても
  明日になったら死んでるかも知れないんだって。
  人って秘密の上に成り立っていて、
  誰かにとっての異常を抱えていて、

  つまりはそういうことなんだって、多分。
  

  これは全て俺の想像。 ]
 

(61) 2017/03/18(Sat) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 肩を、掴まれかけた から、>>55
  勢いよく 振り向いた。

  ―― あ 悪い、
  振り向きざま 保田を見ていた俺の瞳
  多分 だいぶ "いつも通り"じゃあ ない。
  
  死ねって祈り続けたいつかみたいに、
  人 殺しそうな、…そんな風、な。
  鋭いとか、刺しそう とか、そういう。

  びびってないでくれ 頼む。 ]
 

(67) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 息を 吐く。心臓が苦しい。

  丁度メールは開いていたから、
  保田は 見ていなかったから、
  ゆっくりと 画面を下に向けて。

  …ようく 見えたはず。 ]
 

(68) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ………橘
 
 [ 文字化けの差出人の その正体。
  これで分かるだろう って 一言。 ]
 

(69) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


  ―― なあ 俺たち 残って、
  それで あいつ ホストなんだってさ
  
  …今のうちにどうにかしねえと
  あいつも 世界も ぜんぶ
  ぐっちゃぐちゃだぜ きっと、…

 [ 瞳は多少 剣呑なものから和らいだけれど、
  それにしたって、
  …いつも通りなんて 何処かに行って、 ]
 

(70) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   探す。
   お前は。

 [ ホストが、世界の主って奴が、
  橘だけど それでも行くかって、

  …覚悟なんて そんな
  大げさなものを問うわけじゃあ ないけど
  聞かざるを得ないだろ こんなの。 ]
  

(71) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ぱら ぱら、廊下に降る欠片。
  探すようなら、危ないから、
  ブレザーを保田の頭にかけた。強引。
  
  …スマートじゃ無いって?知るか。
  ようやくできた"ともだち"の怪我を気にかけるのは
  定義も知らない
  ふつう の ことなんじゃないの* ]
 

(72) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ なあ 橘。
  俺を俺たらしめるものは、
  どうあがいたって絵都さんの呪いだよ。

  それはもう、変えられない。
  どれだけ指さされようと、笑われようと、
  俺はそうできちゃったんだよ。

  ふつうじゃないだろ。
  それでもいるんだよ、こういうやつ。
  世界に同じ奴が誰一人居なくても ここに。 ]
 

(73) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ …答え合わせなんて、
  俺、そんな頭の良いこと出来ないから、
  聞きたいことを ただ聞こう。こどものように。 ]
 

(74) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ……、
 
 [ 心の内に、閉まって 歩む。
  だって ほら、先生だって勉強仲間だって
  目の前にいないと質問が成り立たないだろ?

  だから 探さないと、先ずは。
  壊れかけた世界の 中で
  死の淵に立つ 誰かさんを** ]
 

(75) 2017/03/18(Sat) 01時半頃

酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 01時半頃


 
           [ ────── ゆさり、 ]
 


[肩を揺すられる感覚で、私は目を覚ましました。
寒々しい、リビングの真ん中。
テーブルに突っ伏して、私は眠っていた様です。

  「遅くなってごめんな。
   病院には行けた?」

私の肩を揺する父が、そう尋ねてきます。
それと共に、こんな所で寝てたら風邪ひく、だとか
如何にも父親らしいお小言を、一つ。

……けれど、私はそれに返事をするでもなく
半ば呆然とした調子で、父を見詰めて]


 
 …………ただいま

[「おかえりだろ?」って、父は笑います。

ううん、違うよ。ただいま だよ。
そうは思っても、私は微笑むだけ。
肩に添えられた手を、そっと取って
その勢いのまま、着替えもしていない父に抱きつくのです。

外から帰ってきたその体は、ひやりとしていますが
暖房もつけないリビングで寝ていた私の体も、
意識してしまえば、酷く冷えていると気付きます。

だけど、今はそんな事、どうでも良いのです]



 お父さん、私、お母さんに会ったよ。
 全部、聞いたよ。

["貴方と血が繋がっていない事も聞いた" と
言外に、そんな意図も含ませた囁き。

父は、全て解っていた風に嘆息して、
一度だけ、肯きました。
……いいえ。掠れた声で、一言
「ごめんな」って いつだかみたいな、謝罪]


 私とお母さん、すごく、似てた
 だけど────

[あの人みたいに、なりたくないの。
昏い本心は、喉の奥に突っかかって、出てきてくれません]


[だけど、父は言うのです。

  「似てないよ」

って、私の心底欲しかった言葉を、事も無げに。

  「似てないよ。
   ちよは、ちよだからね」

言い聞かせるみたいな、優しげな声音。
もしかしたら、父は
私の悩みを、察したのかもしれません。
いいえ、それは流石に、希望的観測でしょうか。
もしかしたら、ただ、事実を言っただけかも。

だとしたら、それでも良いのです。
父が"似てない"というのなら。
きっとそれは、誰に言われるよりも、確かな事実で]


 
 うん。…………そっか。

[最後に一度、ぎゅっと縋り付いて
私は、父から体を離しました。

優しげな笑みには、少しの翳りが。
母と会ったという事実を告げて、
傷付けてしまったのかも、しれません。
だけど私はもう、
踏み込んで来ないでとは、言えないのです。

私が、自分でつけた傷の理由を
父にもちゃんと、伝えなければいけないと……、]


[そんな思案が中断されたのは、
ついさっきまで居た場所を思い出したからでした。

冷え切り、時の止まった校舎。
誰かの、心のなか。

……そういえば。
先に消えた皆も、ちゃんと帰って来れたのでしょうか?
私が此処に居るのです、問題無いとは思いますが
それが確実とも思えず。

慌てた様子でスマホを取り出す私を、
怪訝そうに見る父にも構わずに、
ロックを解けば、一通のメールが目に入りました。

──── 水野つばさ。
ほっと息を吐くのは、まだ、早く]


 
 …………おとうさん、
 私、病院行かなきゃ。

 違うの、そっちの病院じゃなくって、
 友達が、学校の屋上から、飛び降りたって……

[彼女は帰ってきていたのだ と
喜びと共に開いたメールの内容に、
私の心はすぐに萎んでしまいました。

幸い、"彼"が運ばれた病院は、遠くありません。
徒歩でも充分、行ける距離。
だから私は、何にも考えず
着の身着のまま、泣き出したい気持ちで駆け出すのです*]


─ 外へ ─

[病院に向かって、歩きながら
考えるのは、"最悪の可能性"。

理一の状態だとか、
そういうの、書かれていませんでしたから。
この心配が、どの程度的を射ているのか
私には、解りません。

もしかしたら、病院に行けば
いつも通りの笑顔で迎えてくれるんじゃないかな?
……そんなの、流石に楽観が過ぎるでしょうか。

でも、ねえ。
貴方、いつも笑っていたじゃない。
どうして急に、死のうとなんてするの]


[ぢりぢり、責めるみたいな思考。
吐き出せない悩みを抱え込む気持ち、解ってるつもりです。
だけど、あんな世界を作りあげる程辛いなら
死を選ぶ程、悩んでいたのなら
……遺書を遺す前に、する事があるじゃないですか]


 …………ッは、

["向こう"で、級友が一人一人居なくなった時より、
よっぽど心が重くなります。
早足で歩きながら、
悪い方悪い方に流れる思考を、持て余して。
進む一歩の、なんてもどかしい]


[病院へ向かう、途中。
長い信号に捕まってしまい、
私は舌を打ちたい気持ちで立ち止りました。

焦っても、意味は無いと解っていますから
何度か深呼吸をして、息を整えます。
幾らか落ち着いてくれば、
手に持ったままのスマホを、ぼんやり見て。

……ふ と
先に此方に帰った筈の莉緒の連絡先を、呼び出しました。
かじかむ手で、簡素なメールを一通。
ああ、今朝もこんな事をした……って
あれは、何処から何処までが現実だったのでしょう?]


[文末に付け足した一言は、本気なわけもなく。
けれど、"何処にも行かない"って約束を破って
彼女がそれを気に病んでしまっていたら、嫌ですから
フォローというか、気にしてないよって、ポーズのつもり。

いつか彼女に、彼女の"ヒーロー"の正体を
伝えねばなりませんね。
彼女の中の、文通相手への期待値が、
随分上がってしまっている様ですから。
正直に言うのは、心底、こわいのですけれど。

……でも、隠し事をしたままでは、いけませんね。
だって莉緒は、私の一番の親友なんですから]


[送信を押して、丁度、信号が青に変わります。
こうして身を縮こませて歩いていると、
本当に、今朝の通学途中を思い出して。

ああ、そういえば
"誰かが転んだら" って、
そんな賭け事を、しましたっけ。
あれは、私の勝ちで良かったかしら?

だってあの直後に、
転んだらしい那由多が通ったんだものね。

どうでも良いと思っていた、勝ち負けですけれど。
この状況になると、逆に、
意地でも取り立ててやらねば と、思うのです]


[何故って?
そりゃあ、勿論。

……通も含めて、全員が、
幸せに帰ってくる確証が、無いからでしょう。

だからこれは、願掛けみたいなもの。
"滑らないように"
そうやって、願掛けするのと同じで]


To:通
From:ちよ
───────────────

通は、此方に居ますか?
今居ないなら、
それはそれで良いけど

私が賭けに買ったんだから
早く此方に帰ってきて、
ちゃんとお汁粉、奢ってよね

───────────────


[私にお汁粉を奢る為に帰ってきて って
かなり、がめつい様に見えますけれど
大事なのはお汁粉でなくって、彼自身の安否です。

正直、ちゃんと帰ってきてくれるのなら
お汁粉なんて、どうでも良いんですよ。

長いその前髪を指差して、
"切らないと駄目でしょ"。
そんな風に言えるのなら、それで。

……実際、就職するにしても、進学するにしても
長い前髪って、不利だと思うんですよね。
おでこに傷のある私が言うのも、難ですけれど]


[信号がまた赤に変わらない内に、歩き出します。
"向こう"の世界への心残りは、まだまだ、あるのです。

あの世界で、最後にした会話。
それは、悠と交わしたものでしたね。
どうして私は、あの時、
彼女の話をちゃんと聞いてあげなかったのでしょう。

言いかけて飲み込まれた言葉は、
今となれば、想像すら難しく。
彼女は、手を差し伸べなければいけない存在だと、
そう思っていた筈なのに。

要らぬ心配までさせて、
その上、自分の都合を優先させてしまって]


[代わりとばかりに吐き出された謝罪には、
"私は大丈夫"って繰り返す事しか出来なくて。
何処か消耗した様子の彼女に対して、
逆に気を遣わせてしまうという、体たらく。

ごめんって言わなきゃいけないのは、私です。
貰った髪飾りは、まだ、確かに私の手の中にあるのに
広がってしまった心の距離は、
どうやったら、埋める事が出来るのでしょう。

折角"また明日"って、言ってくれたのに
私、勝手に帰ってきてしまいました。
彼女に対しても、きっと、謝る機会が出来ると信じて、
結局私は、待つ事しか出来ないのです]


[何だか、泣き出したい気分。
すん、と小さく鼻を鳴らしながら歩きます。
やがて見えてきたのは、病院の入口。

そこに、健士郎とつばさの姿も、
あったでしょうか。
あ、と 私は小さく口を開けて
ほんの少し、気不味げに、健士郎を見るのです。
だって、"母"の事、ずっと、引っかかったままで。

それに、帽子の下だから解りにくいでしょうが、
私の目、今、少し赤くなっていると思うんです]


 あの……、理一、どうだって?

[震えそうになる声を律しながら、問いかけます。
慌てたみたいに、"私、帰ってきたばっかりで"
って、そうやって、付け足しながら]



 ……ていうか
 健士郎、もう帰ってきてたんだ ね。

[つばさは兎も角
彼のマネキンを、私は見過ごしていましたから。
少しだけ無理をして、戯けた調子で
誤魔化すみたいに、首を傾げて*みせました*]


メモを貼った。


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 怒ってた なあ。

  誰にって訳でも無く、ふつふつ、と。
  いや目つきと比較すると
  ふつふつなんて 可愛すぎる表現だけどさ。

  こんな所に閉じ込めやがって、とか
  なんでおまえ あんな平気な顔しといて、とか
  なんで俺、此処に来たばっかりの時に
  …橘に あんなこと言っちまったんだろう、とか

  …友達 だったんじゃあ なかったのか とか、
  
  喩えるなら、置いて行かれたこどもみたいな、
  そういう気持ち。
  多分 きっと…英語で言うならめいびー。
  先生 あってますか。 ]
 

(86) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 此処にはいられない。
  終わりかけの世界を走ろうとして、
  ―― ちょっと 思わず笑ってしまった。
  くつくつ、俺も似たような笑い。
  いつも通りじゃあない よな。
  
  保田のブレザーを借りて、
  ポケットの中に何か入っている 重みに触れた。
  …大丈夫だって、"落ちないように"しますから。 ]
 

(87) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 上から降ってくるものよりは、
  下に落ちている欠片の方が目立っていた、廊下。
  
  …踏みつけるのに一瞬躊躇ったけれど、
  他にどうしようもなくて、ぱきり。
  足元、気をつけないと
  自然と視線は 下の方へ向いて 一歩。

  あいつ何処に行ったんだ って
  考えてはいたけれど きっと、
  先に気付いたのは保田だった>>79>>80

  つられるように ふ、と顔を上げて
  ―― 気付いた。 ]
 

(88) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ なあ、橘。
  お前もしかして いつか行ったあの先に ]
 

(89) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル

  ―― 保田、…屋上!

 [ 叫ぶ。
  保田を導くのが落ちる欠片なら、
  ただ場所を示す声は、その背を押すように。 ]
 

(90) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   絶対、後で 行くから、
   あいつ、死なせないでくれ、
  
   ……、頼む

 [ 続いた声は ああこれも、きっと珍しく
  …震えていたんじゃあ ないかな。 ]
 

(91) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 最初に閉じ込められた、俺の世界は、
  ―― 主が死んで 終わった。
  流しっぱなしのシャワーの下 赤色。
  手首を切って死んでいた絵都さん。

  詳細までは言わなかったけど、
  …俺 それを 世界の終わる方法を、橘に言った。
  言ってしまった。
  もしかしたらあいつ、とか
  そう思ってしまうのも 仕方ない だろ。

  後悔 なんだろうか。
  あの人は今でも大嫌いだけど
  …なんで と 思ってしまう程には
  確かに 家族だったんだよ。
  俺の 愛し方を間違えた たったひとり ]
 

(92) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


  [ 俺は 無くしたくなくて、 ]
 

(93) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― 俺は 一応 下もあたるけど。
   行ったら あいつ一発殴る。

 [ 前髪のカーテンの下、瞳は笑ってない。
  げきおこなんて可愛いものでも きっと無い。
  
  文化祭の平手なんて優しいぐらいに、
  らしくもない拳でも振ってやろうって
  決めていた* ]
 

(94) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル

 ― 1F廊下 ―

 [ 階下に降りて。
  
  張り詰めた息を吐いてから、
  ブレザーと前髪の下 睨付けるみたいに、見渡す。
  
  予想はしていたけれど、
  一階も酷いもので、…そこで>>66

  急いている自分が間違っていると
  そう 思ってしまう程
  ゆっくり歩む後ろ姿。 ]
 

(95) 2017/03/18(Sat) 14時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …… 入間?

 [ ブレザーを下ろして 脇で持ち直して、
  
  ―― 何 してんの?って
  そういう問いの、混じった呼びかけ。 ]
 

(96) 2017/03/18(Sat) 14時頃

酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 14時頃


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 気付いた>>99。 ]

 [ おはようの返事も返さないで、
  スマホを取り出している入間に向けて、
  淡々と。 ]
 

(107) 2017/03/18(Sat) 17時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   見たよ。
   …今、保田が上行ってる。
 
 [ ぱきり、ぱき、
  ガラス片を踏んで、入間の前に立つ。
  文化祭の時に止めて貰った前髪は、
  今はすっかり 壁になって。
  隙間から おんなのこ>>100の顔を 見ていた。

  入間は、言う。
  ―― やれること、なんか、
  多分きっと ないって ]
 

(108) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― やれることなんか、俺も わかんねえよ
  

(109) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ぽつり。

  探す なんて、
  保田に偉そうに言ったくせに、
  どうにかしねえとって言ったのに、
  やっぱり 正解が分からないんだ。
  
  …本当に。
  だって、ほら 最初があれだったから。
  死ね って 思った奴だから。
  今 ここで何ができるの?って聞かれたら、
  …上手く 答えは出せない。
  
  何で俺なんかが残ったんだって、
  そう思ってしまいもして、だけどさ。 ]
 

(110) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ……お前、は いいの。
   やれること、無いだろうからって
   なんもしねえまま、ここに立ってんの。

 [ 初めて"おんなのこ"に怒っている気がする。
  …スマート って なんだったかな。
  いつも通り って なんだろうな。

  よく分からない けど。
  声は、知らず出ていて。 ]
 

(111) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   俺だって あいつが俺を待ってるかなんて、
   あいつに何を言ったら正解かなんて
   …わかんねえよ
   …でも、やらなきゃって思って、

   ………、押しつけ る、つもり ないけど
   入間は、合ってるとか間違ってるとか、
   するべきしないべきとか
   そういうの 全部 無視して
 

(112) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル

   
   ―― なにか"したい"って
   そういうの、ないの。
 

(113) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 見たいときに見て、
  出たいときに出たら良いって、
  いつか 文化祭の休み時間に 入間が言ったこと。
  
  そういえば、入間自身は
  そういうところどうなんだって、
  …聞いたこと 無いな、って。
  纏まらない思考のまま 問いかけた。
  
  ぱき 、
  欠片の踏まれる音が、また響く。 ]
  

(114) 2017/03/18(Sat) 18時頃

[……そわそわ。
話が一段落ついた後、わたしは落ち着かなくロビーの中をうろうろし始めた。

寂しい、とか、……怖い、という思いが、
絶えず後ろから付きまとっている。
お化け屋敷で遭遇する恐怖のように、逃げ出せば引き離せる類のものじゃないのに、
なけなしの抵抗を繰り広げていると、ポケットの中でスマートフォンが震えた。

電話かもしれない、と思って、外に出てから画面を見る。
そっちの心配は杞憂で、電話ではなくメールだったんだけど――]

……!

[差出人の名前はちよちゃん。
思わずスマートフォンを取り落としそうになったのを、こらえて、
簡素な文面を読む]


[……そうだよね、そう思うよね。
わたしがちよちゃんの立場でもそう思っただろうし。

メールから感情はダイレクトには伝わってこない、けど、
最後の一文を、どんな顔で言ってるか勝手に想像することはできる。

たぶん怒ってはいないんじゃないかな。どうでしょうか]


[ちよちゃんにメールを送信して。
そうしたら、何故だろうか、
今まで落ち着いて立っていられたのが嘘みたいに、
急に支えを失った気分になって、なんだか泣きそうになってきた。

どうしよう、どうしよう、って、心の中で繰り返して、
結局、メールをもう一通つくった。
感情周りは排して、切実な訴えって感じの短い文面]


[ネットワークの波に乗ってくメールを見送りながら、
しばらく息を整えた後にようやく顔をあげる。
夜天の下、わたしの吐く息だけが白い。


―――待つ、ことにしよう。出入り口の近くで。


そうと決まれば――と、
コートのポケットに手を突っ込みつつ外をうろついて、
見つけた自販機であったかい缶コーヒーをふたつ、買った。
冷めないうちにやって来る方に賭けることにした、わたしがいる。
誰と勝負しているわけでも、まあ、ないのですが**]


メモを貼った。


酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 20時半頃


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 熱い、ん だろうか>>124
  
  焦燥感、とか
  単純な怒り とか
  そういうものだと 思っていたけれど。
  
  でも ようやくここで、口元、
  自然に弧を描けていた筈。 ]
 

(128) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …俺も きっと
   したいことなんて、よく分かってなかったし
   クラスの奴らのこと、橘のことだって、
  
   …きっと、入間のことも、保田のことも
   話してても、結局
   よく知らなかったんだと 思う。

 [ 知ってたら、きっと
  こんな状況になっていなかったのかも知れない。
  想像してみる、もしものこと。
  
  でも、それってもしもだし、
  …今は、こうなってしまっている 訳で。 ]
 

(129) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 入間の話す、答え>>125>>126
  "したいこと" になるのかどうかは、
  たとえ本人が分からずとも。

  この校舎に招かれて、考えて、
  そうして出した答えなら
  否定するところなんて、無いから。
  
  階段へ向かう入間を見ながら、
  ゆるり 頷こう。 ]
 

(130) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …まずはそれで 良いんじゃ無いの。
   あいつが死んだら 出来なくなる。
   …それは 俺も 嫌だわ。

 [ ぱき、ぱき
  会談へ向けて、廊下の欠片を踏みしめる。
  
  ―― 此処は確かにお前の世界で、
  お前の望んだ世界でもあるのだろうけど、
  
  …居てほしい所じゃあ ないって
  客人の 緩やかな否定。 ]
 

(131) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ さて。
  
  "したいこと"に向けての 一番最初。
  彼女の望む答えを一緒に確かめるために、
  当人と、それから待たせているクラスメートに
  会いに行かないと。
  
  そうでないと きっと
  これから"したいこと"も
  分からないのかもしれない と 思うから。 ]
 

(132) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― 保田 怒るとすっげえ怖いって
   あいつ英語教えるとき
   ほんとスパルタって感じだし。
   
   今度入間も勉強会来なよ。

 [ ―― 大丈夫でしょう。きっと大丈夫になるよ。
  そんな 望みの言葉を 零して。 ] 
 

(133) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― ん。

 [ そうして、今度こそ スマートに。
  おんなのこの手>>127を 取ろう。

  …緊張で手が冷たいのは 呪いのせいだよ。
  差し出せただけ、上等* ]
 

(134) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル

 ― → 屋上 ―

 [ 落ちる欠片を 辿った先で。 ]
 
 [ 扉は 開け放しだった。
  叩き付けてくる冷気は、
  …来るものを 迎えるものを拒むよう。

  寒いなあ って 思えば、手を 離して。
  入間に持っていたブレザーを渡し、
  着なよ って、示した。
  
  保田のブレザーだった、けど
  まあ 許してくれるでしょう…多分。
  ああ、ポケットの中身は、
  どうか落とさないように。

  しばかれます。俺が。 ]
 

(135) 2017/03/18(Sat) 21時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ …寒空にワイシャツは堪えるなあ、とか
  そうは思っても 行くしか無いから。

  今度は入間の前に立って、一歩。
  対峙しているふたりを、捉えた。

  言葉も出せず 吐いた息は。
  ―― 何時かと違って 真白だ* ]
 

(136) 2017/03/18(Sat) 21時頃

[校舎を出た時の記憶、よく覚えていないと同意を求められれば]

確かに…そうかもな。
窓閉めそこねて落ちそうになった、
ってとこまでは覚えてるけど
そのあと落ちたか落ちなかったかわかんねーわ。

……昴が見つけてなきゃいーけど。

[頷きを返して、それから幼馴染を思ってため息を付いた]


[天ヶ瀬の推測

知ってほしかったから。

確かにあのおかしな校舎は
時間を追うごとに変わっていく校舎は
理一が何を思い悩んでいるか伝えようとしていたのかもしれない]

そんなら。
残ったやつらがそれに気づいて、
理一をひきもどしてくれりゃいいな。


理一のやつ、さっさと戻ってこねーかな。
んで戻ってきたら
一発ぶん殴る。

[今の自分は手加減なんてうまくできないから
腕ひしぎされたときよりも
もっと力を込めてしまうだろうけど。

心配させたんだから、それくらい
諦めて受け入れてくれるだろ*]


メモを貼った。


……大和……?

[遠くから歩いてくる、見慣れた帽子を被った人影が見えて、ああ、彼女も帰ってこれたんだな、とほっとした。どうか、このまま、全員が帰ってきてほしい。]

橘、は……助かるかどうかは五分五分で、あとは本人の気力や体力次第、だそうだ。

[一瞬だけ見えた大和の目元が、赤かった、ような気がして。そんな彼女に橘の容体を伝えるのは少し躊躇われたが、でも、隠すべきではないだろうと思ったから。
先ほど水野から聞いた容体をそのまま伝えた。]


ああ、俺も、ついさっきな。
……大和も、帰ってこれて良かった。おかえり。

[そう言って少しだけ笑ってみせれば、彼女の表情や気持ちは、多少は和らいでくれただろうか。
目元が赤い理由は分からないし、橘のことを思えば、気が沈んでしまう気持ちはよく分かるけど。
落ち込んでばかり、というのも、あまりよくないんじゃないかと思うのだ。
勿論、無理して笑ってほしいというわけではないが。
多分、アイツは……俺達が笑って、おかえりと言ってあげた方が、喜ぶんじゃないかと思う。
眉間に皺を寄せていれば、物理的にでも伸ばしてくるような奴だから]


[それは、それとして。俺が帰ってきていることを大和が知らない、ということは、少なくとも彼女には、俺のマネキンは見られてはいないんだろう。
三星や天ケ瀬に似たマネキンも見つかった、というのはあの朝食の時に知ったし、俺もこうして帰ってきている以上、
マネキンが残されているのだろうとは思う。そして、そのマネキンがどんな状態なのか、だいたい予想はつくけれど。
見られてなくて良かったと思う。
いや、今は別に、自分の趣味を知られるのが怖い、とはそれほど思わないし、あの文化祭を共に過ごした仲間達相手になら尚更、なのだが。
それでも、やっぱり。ただの自分に似たマネキン、とはいえ、ぬいぐるみを抱えている姿を見られるというのは、ちょっと、その、恥ずかしい。]


というか大和、外でその格好だと寒いだろう。
俺達も、中に入るか?
それとももしここで誰か待ったりするようなら、俺のコートで良ければ貸すが……

[大和はどうやら着の身着のままで飛び出してきたようで、その格好は見るからに寒そうだったので、風邪を引いてしまわないようにと、そう声をかけた。
確か、あの校舎に迷い込む日の朝、その格好で寒くないのかと言われたのは俺の方だったな、なんて思い出しながら*]


メモを貼った。


[――はたり、と一度、二度、瞬いた。]

……あれ……―――

[眼を開いて、
見回せば、其処は、
電灯の明かりが照らす公園のベンチ。
――真夜中抜け出した、一つの逃げ場所。]

……っくし!

[くしゃみひとつ。
遅れてやってきた寒さに自分を抱いた。
いつもの白いコートを着込んでいる。]



……学校じゃ、……ない……?

[自信なさげに吐き出した息は白い。
なんだっけ、どうしたのだったか。
窓から飛び出して、
それから、――それから。]

帰って、……きた……?

[吸い込んだ空気が冷たくて、
意識がはっきりしてくる。
――いま、何時だろう。真っ暗だ。
携帯電話を取り出して、
幼馴染からのメール着信に気づいた]



……たかし、

[――よかった。

帰ってきてた―――と、
ほっとした息が漏れたのも、つかの間]

……理一……?

理一が?……っ、え、……うそ、

[勢い、立ち上がる。
自殺未遂。――あの世界を作ったのは、理一だっていうのか。
矢も楯もたまらず駆け出した。
向かう先は病院だ。]


[――動転して、
能久昴はすっかり忘れていた。

何も言わず、
書き置きもなく、
家から出てきてしまっていること。

――それを、両親が、どう思うか、なんて*]


----------------------------------

Subject  みた!
TO たかし

いまからいく!

あと、たかしぶじでよかった



----------------------------------


メモを貼った。


うん……。

[2人のそれぞれの言葉に、
同意するように返事だけして、軽く俯く。

複雑な胸中。
残った人たちが橘くんを死の淵から引き戻してくれることを、
期待する気持ちと、重荷を背負わせてしまう申し訳なさ。
それと同時に、わたしにはできないことだから、やっぱり残らなくて良かったという心の逃げ。

この状況下でいまいち緊張感が持てないのは、
わたしは、他人に重みを託している、いや、人任せにしているから、なのだろう。

卑怯なわたしは、それに気付けば歯がゆくて、もどかしい。]


そうだね。
戻ってきたら、殴ってあげて。
わたしはカメラを準備するから。

[いつかの文化祭の、あの時のように。
つばさ氏が右ストレートを振る舞ったあの一瞬、
それでも笑顔を浮かべていた彼の写真を、拡散した時みたく。

何気ない日常の一部として、戻ってきてほしい。
どこか薄情なわたしでも、それを祈るのは自由だよね。
って。

図々しいでしょうか。]


……あまり気を張るのも疲れちゃう、し。
コンビニでも行って来ようと思うけど。

上須賀くん、何か欲しいものある?

[莉緒ちゃんもまだそこにいれば、彼女にも目配せして。
暗く行き詰まりそうな思考を晴らすように、ロビーを出ようと。*]



 …………そっか。
 
[それ以上に、なんて返すべきなのか
いけないと思いつつ、沈んだ声音になってしまいます。

当然の事ながら、
外に居る私達に出来る事なんてありません。
解っていた事ではありますが、
もしかしたら、そう重傷でもないかも なんて
必要以上に落ち込んでしまうのは、
そんな希望を持っていた所為でしょうか。

……けれど、軽い言葉で誤魔化されるよりはマシで。
一度、深夜の病院へ視線を向けてみたり]


 
 ただいま。……ありがとね。

[おかえりって言ってくれた事と、
笑いかけてくれた事
その二つに小さくお礼を言って、
つられたみたいに、私も唇を持ち上げました。

ついつい、帽子を直してしまうのは、
此処最近出来た癖みたいなものですが。
これは、今となっては、顔が見られたくないとかじゃなく
ただちょっと照れくさいというか、そんな感じで。

……本当なら、帽子なんて要らないのかもしれません。
でも、大っきなガーゼを晒すのも、
それはそれで、気不味いですしね]


[彼のマネキンが見られなかったのは、残念ですけれど。
見たって多分、特に何も言わなかったでしょう。
彼が可愛い物好きって知ったって、
そっか って、そのくらいの反応で。
可愛い物好きが高じてお裁縫が得意というなら、
それは寧ろ、長所なのでは?とも、思ったり。

隠し事は、まあ、お互い様というか。
今なお健在の私の母の事を思えば、
責められるわけも、ありません。

……そう、謝らなきゃいけないんでした。
小さく、口を開閉して、
言い淀んでいる内にかけられた言葉に、
漸く寒さを、自覚したでしょうか]



 そうだね、寒い……全然気付いてなかったや
 うん、中に────……、

[腕を擦りながら、白い息を吐き出して。
困ったみたいに笑いつつ、院内に入ろうとしたんですが。
ふと、何気なく。手に持ったスマホを見て]

 
 ちょっとごめんね、

[目の前に立っていた健士郎とつばさに断りを入れて。
どうせだから、中に入る前に一度、
返事の確認をしておこうと思ったのです。
院内でスマホを使っても怒られはしないでしょうが、
何となく、マナーとして]


[見れば、莉緒から返事が来ていて
どうやら無事帰っているらしい莉緒に、ささらに、
安堵を深いものにするのです。

もし、万が一、先に消えた誰かが
帰っていないなんて事になったら……
そんな恐れは、無くなっていませんでしたから。

一日二日話さないの、無くもないんでしょうが
こうして莉緒からの返事が返ってくるのが、
何だか、すごく、懐かしくって。
彼女を傍に感じられる事が、心強く思えるのです。

伏せた濡羽色で、じ っと、暫し画面を見詰めてから
返事を書かずに彼女の姿を探そうとした所で、
二通目のメールに気付きます]


[たった一言、切実めいたその言葉に
大きく目を見開いて、私は顔を上げるのです。

莉緒はどうやら、病院に着いている様ですが
さて、何処に居るのか
中に入れば会えるかしらと、上げた視線を彷徨わせ。

視線の先、偶々彼女の姿を見付けられたので
駆けていく前に、もう一度、健士郎と向き合い]

 
 ごめん、私行かなきゃ。

 えっと……健士郎。
 中に入るなら、お言葉に甘えて
 コート借りても良い……かな?

[病院の中って、
深夜でも、空調は効かせているんでしょうか?]


[そんな疑問も湧きましたが、
今回はお言葉に甘えさせてもらう事に。
少し図々しいかしら なんて思いつつ、
健士郎の表情を窺ったりして。

もし貸してもらえたのなら、
「後でちゃんと返すね」って、そう伝えて
莉緒の方に駆けて行ったでしょう*]


【人】 酸味探し ドリベル

       ―― 馬鹿野郎!!

(149) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 話して 話して。
  それだけでも叫びかけたのに、
  
  鈍い 銀色を捉えたとき

  ―― 文字通り
  世界が凍り付いたかと思った。 ]
 

(150) 2017/03/18(Sat) 23時頃

 ────莉緒!
 遅くなってごめん、来たよ!

[彼女はまだ、此方に気付いていない様子。
こんな時間に外に居たら寒いでしょう? って
着の身着のままで出てきた私が言う事じゃ、
ないのかもしれませんが。
風邪をひいたら、事ですよ。

走って、走って、莉緒の傍に。
コーヒーは、まだ暖かかったでしょうか?

私には、解りませんけれど
兎にも角にも、駆け寄る勢いそのままに
自分と同じくらいのその体躯に、*抱きつこうと*]


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 叫んだ途端 駆ける。
  保田の前に立って
  ( ―― 避けられ無さそうだったら 
     きっと突き飛ばしていた。
           痛くても、許せ どうか。 )
  
  包丁をたたき落として、
  そのまま橘の胸ぐらを掴んで、
  勢いで その頬目がけて 拳を振り上げた。

  殴る音がしたか どうか。
  片手は絶対に話すまいと 服を掴んだまま、
  吹きすさぶ風の中、避けられた前髪の奥
  ようやく 目が、合う。 ]
 

(151) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ―― なあ お前 今何考えてるの。
  俺は 想像なんてしなくても、
  見たままに 怒ってるよ、きっと。 ] 
 

(152) 2017/03/18(Sat) 23時頃

はは、そうだな。
その時はカメラ係頼む。
つっても水野みてーに綺麗な右ストレートで
殴れる自信はねーけど。

[回ってきた写真を思い浮かべて笑う]

そんじゃ、レジ横のドーナツとコーヒー。
入院してると食事が味気ないんだよな。
あ、くいもん制限はかかってないから。
買ってきて怒られるってことはねーと思う。

[ほしいものと聞かれて遠慮なく頼んだ]


【人】 酸味探し ドリベル


   …… お前 言ったよな 此処に来たとき、
   お前がここにきても平気そうなの、
   お前自身が"そんなの俺が知りたい"って、
   言ったよな!

   知りたかったくせに、
   ―― 何が最終確認だ、ふざけんじゃねえ
   たった十何年しか生きてねえくせに、
   そこで"最終"にするんじゃ ねえ 馬鹿

 [ 思い出す。何時か落とされた囁き。
  
  …自分だって
  十何年しか生きていない餓鬼だっていうのに、
  説教みたいな、…違う か。
  わめき散らす みたいな そんな怒声。  ] 
 

(153) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ―― それに、さあ。
  荒い息を吐きながら、思い出すのは、
  メールでも話でも見て聞いた、
  "みんな" って単語と、それから
  この世界の主に聞きたかった こと。 ]
 

(154) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   混ざる って なんだよ
   お前、……おまえさあ、…そんなじゃなくて、
   
   ……"人"じゃあなくて
   そんな みんな とか、
   どっかの数字みたいなもんじゃ無くて

 [ 一般定義における"人"を、
  人 たらしめるものってなんだろうな。
  そもそもその定義に収まる 人 って、

  世界にどれだけいるんだよ。 ]
 

(155) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


    …お前を "お前"たらしめてるものって、
    なんだよ。
  

(156) 2017/03/18(Sat) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 落ちた質問。
  声色は、多少は落ち着いていたと 思う。
  
  瞳はなおも睨付けたままで、
  だけどようやく 余裕が出てきた、から
  保田が何か 動くようなら
  生徒は大人しく 待っているつもり* ]
 

(157) 2017/03/18(Sat) 23時頃

― 病室 ―
[待ってる時間が長くなりそうだと、
ロビーにいる人がいれば断りを入れて、
一度病室へと戻る。
ノートパソコン取り出して、メールをチェックする]

携帯ないと不便だな…。
でも父さんも母さんもショップあいてる時間に帰れねーだろ。
どうしたもんか。

……と、帰ってきたか。

[届いていたメールを見て、口元が緩む。
手早く返事を送ると
膝の上にノートパソコンを乗せて
もう一度ロビーへと*]


To:昴
From:堆
Subject:おかえり

-----------------------------

わかった。ロビーで待ってる。

-----------------------------


[リクエストを受けて、頭にメモをする。レジ横、と。
入院患者にドーナツって大丈夫なのかなと一瞬過った考えは、本人の言葉がすぐさま否定した。]

そっか。
確かに病院って食事が楽しくない、イメージ。
入院したことはないんだけど。

能久くんのパンケーキとか、
食べられそうなら、みんなで食べたいね……そのうち。

[彼の幼馴染の作る料理の味を、あの校舎で食べられなかったわたしは、
羨むようにその一言だけ残して、踵を返す。

もしそういう機会があったとして、わたしもご相伴に預かってもいいでしょうか。
なんて、幼馴染ではなく本人に聞けという話だけど。
わたしは、なんとなくしか知らない、彼らのような身近な関係が、とてもうらやましい。*]


[——結局のところ、天ケ瀬ささらという人間の本質は、
どうしようもなく自分勝手で、ただの寂しがり。ということ。

それが本当の自分。
誰かに甘えたくて仕方が無いだけで、究極的には、それは誰でもいいとさえ思う。

ただ、気を許せる相手が欲しかった。
何も取り繕わなくていい、ハダカの関係を欲していた。

それができないことが息苦しかったから、
我慢して大人になるのが嫌だったから、
そうなるくらいなら、一人きりでいいとさえ思えたこれまでの自分。]


[結局のところ、わたしが欲しいものを手に入れるには、
わたしが自分から、手を伸ばすしかないってこと。

それに伴う痛みに耐えられるかどうかは、自信がないけれど。

天ケ瀬ささらは、例え一人きりでも生きていかなければならない。*]


— 病院・夜間出入り口 —

[外に出るまでに、帰還したクラスメートとすれ違うことはあったかどうか。
あれば、無事に戻ってきたことを喜ぶ挨拶を交わしただろう。

足取りは、そのまま近くのコンビニへと向かう。*]


メモを貼った。


……ああ。どういたしまして。

[こちらとしては、全然、礼を言われるほどのことをしたつもりなんてないけれど。
礼なんていらない、なんて突き返すのも無粋なような、勿体ないような気がして、そのまま受け入れた。
彼女の唇が持ち上がったことに、安心しながら。
帽子によって彼女の表情が見えにくいのは、多分、仕方ないことなんだろうなと思うし、帽子取ったらいいのに、なんてことは言えないが。
出来れば、また、帽子が無い状態で、彼女の楽しそうな笑顔が見られればな、とは、思う。]


ああ、遠慮せず着てくれ。

[大和がメールを確認してからコートを借りていいか聞いてくれば、少し笑いながらそう言ってコートを脱ぎ、
それを大和に着せてやっただろう。もし病院内の空調が効いてなかったとしても外よりはマシだろうし、彼女が風邪を引いてしまうより全然いい。
まあ、体格が違うので、サイズが合わないのは我慢してもらうしかないのだが。]


いや、学校で返してくれれば……

[ここで返すとなると、きっと帰り道が寒いだろうから、次学校で会う時にでも返してくれればいい……と言おうとしたが、その前に自販機の方――三星の方へ駆けていってしまっただろうか。
三星に向かって大和が抱き着こうとしているのを微笑ましく見守ってから、病院のロビーへと向かった。
その途中で天ケ瀬とすれ違えば、天ケ瀬も無事で良かった、と再会を喜んで、それから、コンビニに行くという彼女を夜だし気を付けていけと声をかけて見送っただろう**]


メモを貼った。


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 頭が冷えてるのか煮えてるのか、
  そんなのちっとも分からなかった。 ]
 

(177) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― そうかよ、

 [ 先生、世界の主にはなんにもないんだって。
  そんな答えを貰ってしまった生徒は、
  どうすればいいんだろうな。

  迷子みたいな顔して、数秒。
  保田と 入間の
  優しい言葉も ぽつぽつ 聞こえてきて、
  ……俺がこんな怒ってるの、馬鹿なんだろうかって
  思ってしまって 、…でもさあ。 ]
 

(178) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


      ―― 違う。
 

(179) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   じゃあ お前
   二年の時 俺と屋上行ったことも全部、
   誰かの真似だったって言うのかよ

   俺は、…おれ は、
   ……橘だから頼んだんだよ
   こいつなら 橘理一 なら、きっと って
   俺の我儘 聞いてくれるんじゃ無いかって
 

(180) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ……俺、泣けないんだよ。
  あのとき 神様と約束した から。

  声だけ震えてるんだ。馬鹿みたいだろ。
  しかも 今
  世界の主に生きて欲しいとか願ってるの、
  どんな立場で言ってるんだよ って なるだろ。

  でもさ、  ]
 

(181) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   お前が声かけてきてくれたことも、
   弁当誘ってくれたことも、
   屋上連れてきてくれたことも、
   この街、案内してやるって言ったことも、 
   文化祭の時、ばかすかパンケーキ食ってたことも

   今、お前が俺の顔見て驚いてることも、
   
   ―― 真似事なんかじゃ ない

   お前が否定しようと 周りが笑おうと
   全部"お前"だって
   幾らだって何遍だって、言ってやる
   
   ―― お前が此処で死んでも
   地獄の果てまで追いかけて証明してやる
 

(182) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ごめんな 俺、こんなだから、
  …保田や入間みたいに、
  優しい声は、かけられなくて

  どうしよう って やっぱり焦燥感。
  追い立てられるみたいに 言うんだ。
  結局俺も、こどもで
  出てきた世界で出来た 最初のともだち。
  喪うことを ずうっと恐れている。
  
  …どうして残ってしまったんだろう。
  例えば、これが他の奴らだったら
  もっと 声をかけてあげられるんじゃないかって
  そう 思ってしまう。まだ。 ]
 

(183) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ なおも橘の服を掴んだまま、だったけれど
  
  力が緩みそうで、
  …緩んだら 離したら、
  そのままさよならしてしまいそうで
  恐ろしかった。
  
  感触を確かめるみたいに 
  もう一度 握り直す。
  ―― お前 ここに いるよな。 ]
 

(184) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   俺は、
   …俺 たらしめるものを知ってるけど
   それだって、正しいなんて思ってないし
   人間らしいとも ちっとも思ってない

   お前とか、保田とか、
   …それこそ みんな とか
   言ったら 引かれるくらい、で

   …そんなもん、なんじゃ ないの。
   誰もかも、
 

(185) 2017/03/19(Sun) 01時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …なあ、
   俺ら、まだ こどもじゃん
   迷って何が悪いんだよ
   知らなくて、分からなくて、間違って、
   …これから を、望んで 何が 悪いんだよ

 [ 目は 逸らさなかった。
  声色も 保った。
  そうでないと立っていられないから。

  ……鼻の奥が つんとして
  何年ぶりかに 泣きそう って
  感じてしまったのは 知らぬふりだ** ]
  

(186) 2017/03/19(Sun) 01時頃

酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 01時頃


[帰ってきたわたし達は待つことしかできず、
まだ残っている面々がりーくんを引き戻してくれることを願う、しかない。

もしもわたしが残っていたら……どうしてたかって?
説得とか、そういう、一般的なヒーローが得意そうなの、
わたしには向いてないってわかってるから、
ちゃんと説得するわたし、を想像するのは非常に難しい。
言いたいことを言いっぱなしになってしまっていたかも。

あお姉と喧嘩した時、
わたしの前からいなくなって好き勝手やってたことへの不満も、寂しさも、
まとめてぶちまけた時のように。

手のかからない子であろうとして、
なるべく波風立てないように生きてきた反動、というやつかな]


それはいいねー。


[上須賀くんがりーくんを一発殴って、
カメラを用意したささらちゃんがそれを撮る。
またしても決定的瞬間がカメラに収まりそう。
ささらちゃんのスクープカメラマンとしての実力は確かだからね。

わたしも、りーくんには言いたいこと色々あるけど……、
まずは大人しく殴られてほしいと思う。
色々言うのはそれからでも遅くはあるまい]


[その頃には歩き回りたい気分にはなってたけどコンビニにまでは行かないことにして。
ささらちゃんの目配せが届けば、]


飴がほしい。味はささらちゃんの好きなのでいいよ。

[と、カロリーに配慮した注文を。
もし今目の前に昴くんの焼いたふわふわのパンケーキが置かれたら、
迷わず平らげられる気分ではあるんだけど、ね]


[そうして、ちよちゃんからのメールを受け取って、
外で待つ、ことにしたわたしに、
その時はけっこう早く訪れた。]


………ちよちゃん!

[帽子だけはいつも通り。
着の身着のままと思しき格好に、
見慣れないコートを羽織った姿でこっちに走ってくる。

おんなじくらいの体躯のわたしはちよちゃんの腕の中にあっさりぽすっとおさまった。
ささらちゃんに触れられた時のように冷たさを感じたけど、
胸中はずっと暖かかった。

ここにいる って、触れ合って直に確かめることができたから]




 おかえり……おかえり、なさい。

 


[よかった、って、わたしは笑う。
あんまり泣きそうな顔ばっかりしてられないし。
せっかくいいことずくめなのに。

こうして無事を確かめられたし、
買った缶コーヒーはまだ温かい。
どうやら賭けはわたしの勝ちのようです**]


メモを貼った。


[走って、走って、走る。
マフラーがズレてなびいているけど気にせずに。

途中、幼馴染からの返信があった。
握りしめたままだったスマホをちらりとみて、うん、と頷く。]


――っ、あれっ、
あまがせ、さん……っ?

おーーい!

[信号待ちの向こう側、
コンビニ近くに、クラスメイトの姿を見つけて、ぶんぶんと大きく手を振った。
帰って来てる、みんな帰ってこれてるのだ。]


[つんのめりながら横断歩道を駆けて、
すぐ前でぎりぎりストップ。]

ちゃんと帰って来てたんだね!
よかった!
……他のみんなは?

[聞けば、病院に人が集まりつつあること、買い出しに来ていること、そんなことが、聞けたろう。
スマホをぎゅっと握りしめ、]

――、……理一、
絶対帰ってくるよね
……帰って来たら、パンケーキ、いやってほど食べてもらおうと思うんだよ、……おいしいやつ、ほら、戻って来てよかったろ、ってさ……

その時は、天ヶ瀬さんも、手伝ってくれるとうれしい。

[あの、冷たい校舎に呼ばれた皆んなが、きっと理一を待っている。天ケ瀬の買出しは、気になるけど、でも。]

おれ、先にまず顔だして来るから!
またあとで!


[声のしたほうを振り向けば、能久くんが手を振りながらこちらに向かってくる。
軽く手を挙げて返事をしようと思ったら、横断歩道を勢いよく駆けてきて、
ぶつかりそうになる前になんとか止まって一安心。]

おかえり、能久くん。
みんな病院にいると思う。

[わたしがロビーで見かけた人たちと、
ここに来るまでにすれ違った元賀くんも含めて、
たぶん戻ってきた人はみんな病院に集まりつつある。はず。
つばさ氏が手当たり次第、連絡を入れているし。

わたしはこれからコンビニに買い物に行き、すぐに戻るということを告げる。]

うん。きっと帰ってくる。
橘くんだもの、いつもみたいに楽しく笑いながら目を覚ましてくれるよ。

[それは確信でもなく、願望というか、祈りだけれど。
現実的に五分五分なら、希望を持つのがいいに決まってる。]


そうだね、能久くんのパンケーキが待ってるんだから、
帰って来ないなんて勿体無いもの。

わたしに手伝えることがあれば、なんでも。

[きっとそれは、あの文化祭の時みたく楽しい集まりになるに違いない。
時間は少し経ったけど、誰一人欠けずにいれたなら。
わたしだって、それを期待してる。

そこに、わたしの居場所もあるって、そう思っていいんだよね。

忙しない能久くんに、少しの微笑みを返し、
病院に向かうのを見送って、コンビニへと足を運ぶ。*]


— コンビニ —

[上須賀くんに頼まれたものはレジ横のドーナツとコーヒー。
莉緒ちゃんに頼まれたものは飴。新製品のマロン味があったので、これにしよう。

パンケーキの話をしていたら、あのふわふわの食感とクリームが恋しくなってきたので、
デザートコーナーでわたしのぶんを探し回る。
シンプルなクリームカステラもいいし、隣に並んでいるカフェオレ風味のケーキもいい。
深夜のコンビニは目移りしちゃうね。
体型を崩さないように、カロリーは控えめのものにしなくちゃ。]

……。

[商品を手に取って、カゴに放り込もうとしたその時、
やっぱりわたしは薄情なのかなって、過る思考。

みんなで一緒に気を張り詰めたら、それこそ参ってしまうから。
適度に息抜きするのも大事だと思うから。
……って、本心からそう言えれば良かったのだけど。]


[こういう時はこうするべき、っていう考えはあるんだよ。
みんなに合わせて、一緒になって心配そうな顔を浮かべていれば、角も立たない。
でもそれがすごく息苦しいって感覚、分かってもらえないかな。

……ね。
そんな言い訳をしている時点で、やっぱりわたしは、
死の淵にいる橘くんのことを、そこまで深刻に思っていないのかも。

どうでもいい、ってわけじゃない。
けど、わたしはわたしのことが一番大事で、他の人のことは二の次で。さ。

こういう突発的に浮かび上がる自分の内面に、
息が詰まって、息をしようとすればどろどろとした腹の中のものが出てきそうになって、嫌になる。]


[——病院に戻らずに、帰ってしまおうか。



なんて思いついてしまった、クラスメートへの裏切り行為は、
レジ袋の中に入れたおつかいの商品が思い止まらせた。

コンビニの明かりを背に、息を吸い直して、
運命の時が近付いてきているであろう病院へ向かう。*]


[少し、図々しいかと思いましたが
どうやら、コートは借りる事が出来た様子
借りたコートは、私には随分と大きくて
脱いだばかりだからか、温もりも残っています。

何となく照れくさくて、へらりと笑い
ぱたぱた、莉緒の方へと駆けていきました。
学校で って
その言葉を、背中に受けながら*]


[腕の中に収まる体
それに、やっぱり、安心するのです。

外ですし、お互い、温かいとは言い難いものですが
強く抱き締めると、内からあたたまる様。
すりりと一度擦り寄って、
知らず緩む口元は、どうしようもありません。

おかえりって言葉に、もう一度。
ただいまって返して、私も笑いかけるのです。

彼女が泣きそうな顔をしていなくて、良かったです。
折角また会えたのに、
悲しそうな表情なんて残念ですものね]


 
 …………ほんと、良かった。

 莉緒が消えちゃった時、
 すごい、びっくりしたんだからね。

[そっと体を離して、
ちょっとだけ、咎めるみたいな言い方。
それと一緒に浮かべた拗ねた表情も、
すぐに笑みに変わっていって]


 でも、気にしてないよ。
 ……ちゃんと、奢ってくれれば。ね。

[戯けた口調で付け足してみせたら、
本当に気にしてないんだって、伝わるかしら]


[実際、彼女が居なくなった時は、
心底びっくりしました。
……びっくり、というか、動揺、というか。

"帰った筈"って思わなければ、
他の級友達の目が無ければ、
崩れてしまっていたかもしれません。
でも、今こうして目の前に居てくれるのなら
それでもう、充分でした。

体は離しても、手は繋いだまま。
そこに居る存在を確かめるみたいに、握り締めて]


 
 ……私、一つ、
 莉緒に言わなきゃいけない事があるの。

[そっと、視線を下ろして
声は震えてはいませんが、少し、詰まってしまうかも]


 莉緒さ、文通してるって、言ってたでしょ?
 字が似てるって言われた時、
 私、似てるだけって言ったけど……あのね、

 あの、ね。
   文通相手、……私、なの。多分。

[きゅっ、と。握る手は、震えてしまったかも。
なんて言われるんだろう。がっかりされるかな。
でも、気付いてしまったなら
素知らぬ顔で文通なんて、続けられませんから]


 
 文通相手、のぞみ って名前でしょ?
 ……違うんだったら、良いんだけど…

[深く、息を吸って。ちらり、様子を見つつ。
きっと、あんまり良い顔はされないだろうと、
つい眉が下がってしまいます。

  学校では、何にも出来なくって、ごめんね。

無邪気にヒーローの存在を求める彼女を思い出し
付け足した言葉は、酷く小さく*消えていきました*]


― ロビー ―

[病室からロビーへ戻ると人が増えていた]

よ、健士郎、お前も帰ってきたのか。
おかえり。

[車椅子を滑らかに動かして、すぐそばまで。
そして、上着を持っていないことにきづいて]

その格好で寒くねーの?

……って、向こうでも同じようなこと聞いたな。

[思い出して苦笑した]


な、健士郎、
お前さ、あの世界。
理一の世界、どうだった。

[ほかにロビーに人がいないことを
見渡して確認してから口を開く]

俺は、あの世界にもっといたかった。
だって、あそこにいた俺は
入院前の俺で。
今みたくひどくなってなかったから。
最後には今の状態に戻ってたけどな。

……また、感覚がなくなっていくのを
体験したくなんてなかったんだ。

[うつむいて、小さな声で。
ただ、聞いてほしくて話していた]


メモを貼った。


あそこが、理一の、じゃなくて
俺の世界だったらよかったのに。

[いってもしょうがない言葉が
口からこぼれた*]


酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 20時半頃


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 胸ぐら掴んだまま、橘を見据えていた。

  ―― 怖い って。
  そう なんだろうか。
  屋上に来るまでに らしくないところがありすぎて、
  自分で理解が追いついてない。

  分かることは、怒ってることと
  この手を離してたまるか って
  冷えた手に力を込めていること。 ]  
 

(213) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ―― 力が 緩んだのは、
  目の前の橘の瞳が、揺れたから>>198

  あれ、って
  そんな反応をしたのは、きっと自分もだ。
  風に煽られる前髪の下
  ぽかん と した瞳を向けて、
  その表情のまま、声>>201を 聞く。 ]
 

(214) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   お前が、また 何かやらかしたら
   こうして怒ってやるよ。
   怒って、泣いて、叫んで、
   みんなで …話そう。
 

(215) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― そういうもん だろ。
   友達 って、
 

(216) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ともだち。
  たった四文字なのに、舌が上手く回らなかった。
  
  改めて言うと、どこか恥ずかしくて、
  ああ、でも…悪くは ないなあ。
  ずうっと憧れていた存在を、
  此処でようやく、確かめられた、ようで。

  つんとしている鼻をすする。
  気を抜くとつられて泣きそうだ。 ]
 

(217) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ …でも、無事を本当に確認するまで、
  気を抜けない、って 耐えていた。
  
  ただ それでも、そのつもりでも
  張り詰めていた空気が無くなっていたんだろう。
  雪の下では寒すぎる格好に、
  
  ―― 寒。 と 自覚する、今更。

  ブレザーは有り難く背にかけられて>>205
  ( …俺のじゃあ無いけど、我が物顔。 )  

  そうして、手が、取られる>>207
  離されて一瞬焦った、けれど。
  …ちゃんと 取って もらえた。 ]
 

(218) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 立とう。
  滑らないように 友達の手を取って。
  ちゃんと、帰れるように。

  これからに、向かえるように。 ] 
 

(219) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 握られた手を、じいと見て、
  それから この世界の主、…じゃあ 無い。
  友達 橘理一>>208の顔を
  もう一度見てから、 ]   

   ――― うるせ、

 [ 空いている手で、かるく、腹を叩いた。
  だって、お前 正面に立ってるからさ。
 
  表情?
  ちゃんと 目元から、笑えていたって。
  口元も なんだよお前って言いながら、
  自然に口角が上がっていた。

  らしい?らしくない?
  …どっちでも、いいかな。いい、よな。 ]
 

(220) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 白い景色を 見渡して。 ]

   ―― あ、入間に上履き、…って
   …保田 お前靴下なの。

 [ 今更気付いた、って 顔。
  早めに、戻ろう。きっともう、痛いレベル。
  
  三人 フツウの高校生みたいに 並んで。
  投げられていた上履きが入間の物と分かれば、
  彼女の元へ歩んで>>212、履くのを待とう。 ]
 

(221) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ と、
  ―― きっと、その時。
  声が 聞こえたから>>209

  振り向いた。

  …ばっちり聞こえるんだよなあ これが。
  その上、口を開いて、
  冷たい空気を吸って、風に音を乗せるんだ。 ]
 

(222) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ―― こういう時、なんて言えば正解?なんて。
  そんな意味の返事じゃあ ない。
  
  俺が、俺の意思で笑みを零して
  俺が、俺の意思で声を出す。

  そういう 言葉。 ]
 

(223) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― どういたしまして。

 [ いつか、俺の友達になってくれた、ひとへ* ]
 

(224) 2017/03/19(Sun) 21時半頃

酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 21時半頃


【人】 酸味探し ドリベル

 
 [ 入間の男前な宣言、とか。
  ヒーローっぽくなった 保田の格好、とか。
  
  それらを聞いて、やっぱり自然に笑っていて。
  準備を終え、校舎に戻る、前に。 ]
 

(234) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ もう一度、
  今度ははっきりと、声がかけられたから。
  引かれるままに、橘を見よう。

  振り向きざま、
  ―― あ、前髪 切ろう。
  …って、思えたのは どうしてだろう。

  心境の変化、か なんなのか。
  不思議な心地になりつつ
  あのとき貰えなかった橘の答えを、聞く。 ]
 

(235) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 答えを聞いて 思う。

  俺を俺たらしめているものは、
  絵都さんの呪い、―― だった。
  今までもこれからも、そうだと思って、いて。

  だけどきっと、これから。
  俺を俺 たらしめてくれるものも、
  ともだち というものになるのだろうという 
  …そんな確かな 予感。 ]
 

(236) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …ほら、お前
   ちゃんと、見つけられただろ。

 [ な?って、
  こどものように 笑った* ]
 

(237) 2017/03/19(Sun) 22時半頃

―病院:ロビーへ―
[天ケ瀬に手を振って、
再び駆け出した病院への道。
玄関にまだクラスメイト達はいただろうか、
いたなら挨拶すれ違いざまに声を掛けて――そういう雰囲気でなさそうならすり抜けたけれども。]

――たかし!

[ばたばたと騒がしい到着だ。
膝に手を当ててぜいぜいと肩で息をする。
冷えた空気は喉に痛く、げほ、と小さくせきこんだ。

それは小さなつぶやきよりも少し後。
――能久昴はやっぱり何も知らないで、
泣きそうな顔をしていた。]


っ、よかったーーーーー…!!!

[たかしに向かって駆け寄って、
子どっもの頃みたいにしがみつこうとする始末。

だって怖かったのだ、
会話の前後もお構いなしだった。]


[健士郎はつぶやきに何か言っただろうか。
それ以上言葉にできず、口をつぐんでいたら、
名前を呼ばれた。
はっとしたように顔を上げる。
健士郎にいまのは内緒なと人差し指口の前で立てて合図して
入口の方、振り向いたところに
しがみつかれる]

ぐ、勢い良すぎだっつの。
しがみついてもいいけど電極外すなよ。
俺機械の線はずれてもわかんねーんだから。

[笑いながらそう言って、
とんとんって精一杯力加減して背中を叩く]

……おかえり。
ちゃんと追っかけてきたな。


【人】 酸味探し ドリベル


 [ …校舎に、戻ると思ったんだけどなあ。
  校則通り、昇降口から帰ろうと、して。

  もう校舎の形が崩れている なんて
  そんなこと まるで考えていなくて、
  脚が止まる。
  
  …この世界がこんなになっているって
  つまり お前相当やばいんじゃないの、なんて
  縁起の悪いことは言えない。 ]
 

(247) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ どうするか。
  このまま此処に居たら、
  橘と帰るどころか四人揃ってお陀仏だろう。
  
  それは、勘弁願いたい。
  
  どうしようかと考えていれば、
  再度 手が引かれて 寒空の下へ戻る。
  行き先、は。
  ……見間違いでなければ、屋上の淵。
  何時かと違って、フェンスもなにもない。

  此処で気付く。
  きっと 表情 ぎょっとしていた。 ]
 

(249) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   おまえ、
   おい この、…

 [ ―― 落ちたら死ねそう、と
  そう思ったときが懐かしい し、
  まさか似たようなことをやらされるなんて、
  果たして誰が想像できただろう。

  橘の無慈悲な宣言にひきつった口元。
  まじかよ。そんな言葉も忘れずに。

  相変わらず地面は見えないし、
  ごうごう風は吹いてるし、
  だけど校舎内へは入れない、し。 ]
 

(250) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ …だけど、保田は笑っているし。
  入間も、…笑っているし>>251
  
  なんだよ お前ら。
  しかも、なんでこっちも、つられて笑うんだろう。
  あーもう、しょうがないやって、
  怒る気力も何処かへ行って、笑う。
  
  ―― 最後まで、滅茶苦茶だ 本当に。
  俺の 友達って奴は。 ]
 

(252) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― 全員、真っ直ぐ帰ること。
   約束。絶対だからな。
   破ったら 説教。

   特に 橘!
   お前、どんだけ痛くても苦しくても、
   …そのまま、死ぬなよ。帰ってこいよ!

 [ 言ってみたけれど、
  委員長みたいな台詞、合わないだろうか。
  
  片手は、橘の手を強く握って、
  もう片方、空いている手は ひらひらと。
  おーけーです、って そういう合図。
  
  "かみさま"の、言うこと。
  真っ直ぐに信じるのも、悪くない。 ]
 

(253) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ……じゃあ 帰ろう。

 [ 一歩 真白な空気へと 躍り出て。
  ―― 自然と 傾くからだ。
  
  恐怖 は、あったなあ。
  景色が真っ白なこと、とか、
  地面がなくなってしまうこと、とか。

  …ああ だけど、それでも
  友達がいれば 怖くないんだなあ って

  本当に 今更 気付いて。
  その気持ちを抱いたまま、 ]
 

(254) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル



              [ ――― 落下。 ]

 

(255) 2017/03/19(Sun) 23時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 感じて いたもの。
  風を切る音と、
  繋がれた手、生きている人の温もり。

  見えて いたもの。
  真白な景色と、繋いだ手の先、の 友人の姿。

  それから。
  ちか、ちか 瞬くような光が見えたのは、
  ―― 気のせい だったの かな* ]
 

(256) 2017/03/19(Sun) 23時頃

[抱きしめてくるちよちゃんの腕の力が、
思ってたより強いように感じてまばたきひとつ。
それだけじゃない、ぼんやり突っ立って、感じる温かさに身を任せているわたしと違って、
ここにいる、ってことを確かめるのに余念がない、ちよちゃん。

だから自ずとわかる。
会えなかった時間がどれほどちよちゃんの中で大きかったか]


…… ごめんね、勝手にいなくなっちゃって。


[だから、咎めるみたいな言い方をするちよちゃんに、神妙な表情で謝った。
本当はあえてすぐに謝るべきだったんだろうけど。
おかえり、以外の言葉がうまく紡げなくて今に至る。

それからちよちゃんの拗ねたような表情を双眸に映す。
けれど、それはすぐに笑みに変わっていって。
つられて、わたしの顔にも笑みが戻る。
もちろん奢るよって頷きながら。

注文はどしどし聞くつもりだけど、
特になさそうなら駅前のコーヒーショップのケーキにしようかな。
冬限定の新作が出ていたし]


[―――と、その前に、]


お菓子じゃないけど、……はい。
買ったばかりだからまだあったかいよ。


[コートのポケットに入れていた缶コーヒーを差し出した]


酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/19(Sun) 23時半頃


[わたしが帰ってからあの校舎でちよちゃんがどうしてたかは知らないけれど、
校舎で同じ時を過ごしていて、隣にいて、
支えがなければ崩れそうな危うさ、というのを、
ちよちゃんからはほんのり感じていた。

感じていた、のに。結局わたし自身も支えが必要で、
その点でちよちゃんのことは頼りにしっぱなしだ。今だってそう。
……格好悪いかも、わたし。

しかして内心のばつの悪さは長くは続かない。
ちよちゃんがこうして目の前にいるから、ね。

そろそろ中に行こう、って、
繋いだままの手を引こうとした、その前に声がかかる。
言わなきゃいけないことがあるんだって。]


[――長きにわたりわたしを励ましてくれたヒーローは、
どうやらすぐ近くにいたみたい、です。

わたし今、すっごく驚いた顔をしている。
それからちよちゃんの顔を、
帽子のつばの下から覗きこむように、見上げて]


……そっかあ。ちよちゃんだったんだね。
わたしにお手紙をくれて、
わたしの話を聞いててくれたのは―――、




 …もう! なんでもっと早く言ってくれなかったの?


[そうしてわたしはきらきらと笑う。
ちよちゃんの握ったままの手が震えてたのも、
どこか、固い様子を見せてるのも、全部吹き飛ばせるように]

……わたしこそごめんね。

自分で自分のこと、ヒーローに頼る資格なんかないくらいどうしようもないって思ってたくせに、
あの時はホントにどうしようもなくなって……頼ってた。

[直後、一転してか細い声で謝る。
ちよちゃんの顔もまともに見ていられなくなって、一度は目を伏せたんだけど]




だから、ちよちゃんは気にしないでいいよ。

……それに、

  すぐにきて、くれたから。
  それだけでじゅうぶんだよ。

    …ありがとう。

[そっぽ向いてお礼を言うなんてますます格好悪い。
だから、真っ直ぐちよちゃんを見てもう一度目を細めて笑う。

だから、ちよちゃんも笑って、って。
願うことはひとつ*]


— 病院・ロビー —

[レジ袋を手に、ばつの悪さを顔にぶら下げて、
病院のロビーへと戻ってくれば、上須賀くんと莉緒ちゃんを探す。
頼まれていたものをそれぞれ渡そうと。

どうやら、手術はもうすぐ終わるらしい。
看護士がそう私たちに伝えてくれたかどうか。

口の中が乾いてきたのを感じた。

みんなの思いは、祈りは、通じただろうか。]


ご、ごめ…だってさ、だって……

[堆に謂われて、
涙に濁った声で息を一つ。
出来る限りの注意を払って そっと力を抜く。]

……うん、……気を付ける。
ああ、……よかったぁ、たかしだぁ……

[背中を叩かれた、多少力が強くても、気にしない]

……ただいま。
……――、おっかけたよ、
約束だから さ……


――病院 ロビー――

上須賀……!?

[ロビーで他の皆を待っていると、奥の、病室の方から車椅子でこちらに向かってくるクラスメイトの姿が見えて目を見開く。
あの校舎では普通に登校していたせいで忘れていたが、そういえば、確か入院していたんだったか、と今更のように思い出した。彼の病状や体調も気になるところではあるが、今は、まず、]

ああ。ただいま。上須賀もおかえり。

[再会を喜ぼう、と。色々聞くのは止めにして、笑いかけた。]

いや、上着は着てきたんだが、さっきそこで会った大和に貸してきた。まあ…中なら風もないし、大丈夫だ。

[寒くないか聞かれれば、あの朝のことをなんだか少し懐かしく思いながら釣られるように苦笑して、そう説明した。]


[それから。上須賀が小さな声で話す言葉を、ただ黙って聞いていた。
まあ、そうだろうな、と思う。感覚が失われていくなんて想像もできないし、もじ自分がそうなってしまったら、と思うとぞっとする。あの世界に居たかった、と感じてしまうのも、当たり前のことかもしれない。
俺にとっては……俺にとっては、どうだっただろうか。あの、世界は。]

……俺は……情けないかもしれないが、正直、怖かった。どうして閉じ込められなきゃならないんだ、と思ったし、スピーカーから流れる笑い声や泣き声が、不気味だとも思った。
水野が、あんなマネキンを残して居なくなって…夢なら早く覚めてくれ、とも、思った。

[あの校舎では、しっかりしなければ、と思って言えなかった本音を、ぽつぽつと話していく。
そうだ。怖かったし、帰りたかった。だが……それだけでも、なかった。]


だが……今は、あの校舎に行けて良かった、とも思う。
家庭科室で、パンケーキ、食べただろう。
俺が飾りつけしたクリームを、皆が、かわいい、すごい……こういうの向いてるんじゃないか、って言ってくれて。
多分、上須賀達にとっては、何気ない言葉だったんだろうが。
その言葉で、俺は……救われた、気がしたんだ。

[あの時、皆が受け入れてくれたから。俺は、俺のままでいいんだと、思えた。
あの時の皆の言葉が無ければ、俺はまだぐずぐずと思い悩んでいたかもしれない。
……まあ、ただ「救われた気がした」なんて言っても、上須賀には訳が分からないだろうが。
あの世界はどうだったか聞かれたし、俺も、誰かに言っておきたかったんだ。許してくれ。]


[しかし、俺はあの世界で救われて、こうして戻ってこれて、良かったと思えているが。
上須賀は、もっとあの世界に居たかった、と、自分の世界だったら良かった、と言う。
そう思うことを否定はしない。が、]

……きっと、あそこがお前の世界で、最後まで残っていたとしても。他の皆は、少しずつ帰っていくんだと思うぞ。

[ただの、偽物のマネキンだけ残して。
たとえ感覚があったとしても、そんな世界に一人で残ったら、寂しいんじゃないだろうか。]


……それに、最後にはどのみち連れ戻されてたんじゃないか?
それともお前、能久に「一緒に帰ろう」って泣きつかれたりしても、一人で残るって突き放せる自信、あるのか?

[冗談っぽく、苦笑しながら告げれば、上須賀はどんな反応を見せただろう。
いや、反応を見る前に、能久が泣きそうな顔でやってきただろうか
内緒な、と合図されれば、少し笑って頷いて、それから、幼馴染達の再会を邪魔しないように見守ろうか*]


[橘くん、いいえ、あの世界の“あなた”へ。

“あなた”がもし、あの校舎に残ることを選んだなら、
わたしはそれを尊重しようと思う。

元より、その選択を否定する権利なんて持っているわけがないし、
結局のところ、“あなた”のこと、何も理解してあげられていないから。

悲しいけど、泣かない。
薄情なわたしは泣いたりしない。きっと。
泣かずにさよならをしようと思う。]


[そして、もし、
“あなた”がこちらに戻ってくるのなら。

やっぱり、わたしは泣かない。
泣かなくても、大丈夫。]


——おかえり。

[手術中のランプが消え、報せが耳に届けば、
わたしはそのまま普段通りに、代わり映えしない一言を紡ぐんだ。*]


[手術室のランプが消える。

その時を固唾を飲んで待っていた。
――大事なクラスメイトが、ちゃんと戻ってくるように。

祈り、そして、きっと、泣き笑いで*]


……行こう。

わたし達がここにいる間に手術が終わっちゃってるかもしれないし。

[それからわたしは改めてちよちゃんの手を引く。

病院に戻れば変わり映えのしない面子に囲まれ―――否、面子が増えていた。健士郎くんと昴くんだ。
ふたりにもおかえり、と言って手を振ってから、
ささらちゃんのところに行って注文の飴を受け取った。


そうして、待つ、ことにした。
今度はりーくんの帰りを*]


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