141 サトーん家。 3
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僕のせいかよ 濡れ衣すぎ ほんと、も 昨日からなんなの??
[森部>>4:126には頷いて、 最後の茄子を口に入れて碌に噛まずに急いで 茶で流し込んだ。
そうでもしないと吹き出しそうだった。 これが気管に入るのは相当苦しいだろう。 二人の二の舞は避けておきたかった。 途中、やはりむせたが なんとか残りの白米を飲み込んで]
っはーーーーーーーーーー… なんとか食えた ごちそうさま
[うまかったと思うが、途中の笑いで 味わうとかそれどころじゃなくなった夕飯を終える]
(0) bou 2014/12/11(Thu) 03時半頃
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はーー…………わらい疲れた、あつい。 どーする?行くか? 花火。
[流しに皿を持って行って、天井を仰ぐ。 笑いで引きつりかけた息を長く吐いた。 先程むせた喉が妙に引っかかるのを一度咳払いして。 居間に戻って周りへと声をかけた。**]
(1) bou 2014/12/11(Thu) 03時半頃
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[どうやら花火は行く方向で定まったようだ。 押入れが爆発するリアルな要因が減ってよかったと思いながら 自分もコートを羽織って準備をする。
今回は全員が家を空けるために鍵をかけた。 鍵をポケットの中で弄びながら夜道を歩けば そう程かからないうちに、公園についた。 土日の日中は子供の姿なども見るが、 寒くなった冬の夜の公園に人影はない。]
(8) bou 2014/12/11(Thu) 23時半頃
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[花火に備え付けられていた点火用のろうそくは 夏に使ってしまったのだろう。袋の中にはなかったので ライターで火をつける。 時々火の勢いが変わるちょっと怪うげな花火もあったが 湿気ってつかない、という事は奇跡的になかった。
線香花火を大きくしたような、 打ち上げ花火を小さくしたような 定番のオレンジ色の火花が出る花火を眺める。 季節がら空気が澄んでいるせいか、 綺麗に見える火花を見ながら森部へ頷いた]
……冬にやらない理由が分かったよね…
手ぇさむいわこれ…
[口を開けば白い息が出ている。]
(9) bou 2014/12/11(Thu) 23時半頃
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[手元に火があるというのに、 暖かいという気持ちは決して無い。 火花のせいでまったく暖が取れない。 どこか矛盾を感じながら、せめてもの寒さへの抵抗に 袖を伸ばして手を隠す。]
突っ立ってるだけっていうのが、こう なおさらつらい …さむい…
(10) bou 2014/12/11(Thu) 23時半頃
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言いだしっぺ 早いな
[一番鈴倉が寒さに限界を訴えているのには笑ったものの 正直寒いのはこちらも同感だ。 花火を持つ手を持ち替えてポケットの中で暖を取る。 別にカイロとかそういうものがあるわけじゃないから 暖かくはないのだが、風に当たらないだけまだマシだ。]
でも余すのも微妙かな…あと何本? [残り数を確かめている間に、 佐波が花火を両手に持ってはしゃいだように振り回していた]
小学生がいる
[少し不安定な明るい光が目に焼き付いて残る。 丸だの波だの、残った形の懐かしさに思わず笑った。]
(27) bou 2014/12/13(Sat) 01時頃
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[森部>>17に僕も無理だな、と頷いていると花火を持たされた。]
あ? ちょっ… いいよ憩にあげ、 うおっ もうついた
[譲ろうとしてる間に火をつけられた。 割と点火に手間取るやつもちらほらあった中では 早い方だった。白い息を一つ吐いて、 同じく持たされた鈴倉へ声をかけながら]
鈴倉も、憩みたいにやってみたら? 憩見てる限り、まだマシかもよ。
[佐波を適当に倣って、手首で回すくらいの小さな円を 花火の火で描いた。]
(28) bou 2014/12/13(Sat) 01時頃
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[森部が新しいのを一本取る>>23と、花火の火を分けてやる。 わけている間にも火の勢いが弱くなったり、いきなり強くなったりしていた。 やっぱり今日使い切るのが正解な気もする。来年の夏まで残しておいたら、これらは全部つかなくなる気もした。]
ん。 あー…そだね いっそ明日起きたら雪降ってるんじゃないの… まだ12月だけど。
[予報は雨ではなかったけど、どうだろう。 明日の天気は見ていなかったし、 あそこ天気予報は時折外していたと思う。]
いいね飲みたい 今すぐでもいいや 近くにコンビニあるし…
(29) bou 2014/12/13(Sat) 01時半頃
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[色を変えて散っていく手元の火花が次第に小さくなっていく。 最後に煙だけを小さく上げているそれを バケツの中に入れた。じゅっ、と残っていたのだろう火が バケツの中で反響して思ったより大きい音を上げて消えた。
火薬の臭いがする。夏にしかほぼ嗅いだことない臭いが 容赦なく冷えた空気と一緒に鼻に入って、 ちぐはぐな印象が残るのが面白かった]
言えてる 線香花火なんて絶対それ以外の何物でもない
[森部の花火も終わるのを見ながら、 線香花火を4人で寒さに震えながらやるさまを想像して つられるように笑った。]
(32) bou 2014/12/13(Sat) 01時半頃
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[鈴倉>>31に無理!と笑われると、 まあそうだよね、と提案を一転、同意の頷きをする。 自分も無理なのだから無理強いはしない。 そのあとに続いた言葉に、手元の火花から 鈴倉の方へ視線を移す。]
…おまえらが、だろ? しってる。
[律儀に顔に書いてあることを突っ込んで笑った。]
現状で満足。 たのしんでるたのしんでる
[手首を先程よりは早く、多く。 だが適当に回して、火花で円を描いて 適当に聞こえる言い回しで答えた。]
(35) bou 2014/12/13(Sat) 02時頃
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おー、ちょうど良く終わるね。
[ラスト4本、一本ずつの花火を手に取る。 夏までお預け、と聞くと改めてこれで終わりか、という 感慨がじわっと、ほんの少しだけ湧いた。
真剣に探せば違うのかもしれないが、 確かに冬に店で花火を見ることはない。 こんなちぐはぐな我慢大会ももうおそらく開かれないだろう。 開くとしたら今回の経験を思ってまずは止めるだろうし。 …まあ、いつものように結局周りのノリに流される可能性もあるけど。]
鈴倉が復活した。 [張り切っていく、という鈴倉に笑って、自分も花火を持ち直す]
(36) bou 2014/12/13(Sat) 02時半頃
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あ。全員消えちゃってんのか。 わるい、森部 誰かのつけて。 そっちからもらう。
[ばちばちと聞こえていた火花の音は、 いつの間にか消えてしまっている。 騒いでいた佐波も少し声のトーンが落ちて、 静けさと寒さは冬の公園らしいのに。 夏にやる花火の最後もこんな静かなムードだったよな、と思い出すと似てるのにやっぱり印象と寒さの感覚がちぐはぐだ。 それが何だか可笑しくて、思わず笑みがこぼれた]
(37) bou 2014/12/13(Sat) 02時半頃
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[鈴倉の花火に火がついたのを分けてもらう。 元気出してこ、とエールをもらって なんだか部活かなにかのようだと笑った。
走り出す二人の姿を見ながら、息をひとつ吐いた。 寒さに体温が下がったのか、白い息はもう気にならない程になっている。
ラスト一本、かけられたエールとはしゃぐ二人に流されたように。 腕だけを回して花火で一つ円を描く。 もちろんこんなことで暖かくなるわけでもなかったけど。 子供のころに遊んだ時よりは大きな円が目に焼き付いて残った]
(80) bou 2014/12/13(Sat) 19時半頃
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[程なく火花も終わって、自分の分の花火を バケツで消すと森部の適当な次のはなしへ頷いて。]
はい、じゃあ帰宅帰宅。 お疲れさまでしたー
[自分たちしかいなかった公園を後にする。
冬の公園に、静けさが戻った]
(81) bou 2014/12/13(Sat) 19時半頃
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[話の流れのままに雲の薄くかかる夜空を見上げながら、 コンビニに向かう。
冷凍餃子を買うと佐波が言っていたし、 麻婆茄子を食べたからだろう、食欲は別にわかなかった。 明日はなんか、カップ麺でもいいだろう。 特に食べ物類を買うつもりはなく、暖かいコーヒーだけを買って 何の気なしにレジ近くのガムやのど飴コーナーを目にやった。]
(82) bou 2014/12/13(Sat) 19時半頃
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[コンビニを出て、渡された肉まん一口分と飲み物で 暖を取りながら帰路を歩く。 家に着けばせかされながら鍵を開けた。 硬い扉を開けて、中に入れば風がないし、先程までの 暖房の熱はまだ残っている。家の中は暖かかった。]
[気温差に鼻を一つ啜って、コートを脱いで 鈴倉のシャワーの仕様許可には頷いた。]
全然使っていーよ。 僕最後に入るから。使いたかったら、皆先使って。
(83) bou 2014/12/13(Sat) 19時半頃
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[テレビには佐波が映した天気予報が流れている。 雪の予報だった。通りで寒いはずだ。 雪像発言には、「家の前の雪じゃ絶対足りない」と 突っ込んでおいて。佐波がメールを見る>>68のには]
用事なら仕方ないない。楽しんでこい。 夜にまた来るんでしょ。
[お疲れ様です、と森部と一緒に言った。 明日の夜に来るこたつは人数が足りなければ 佐波が帰ってくるのを待って組み立てても 適当を言う森部をなんでもいいから手伝え、と言って 手伝わせても何だっていいだろう。]
(84) bou 2014/12/13(Sat) 19時半頃
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[借りてきたDVDが見たいというのにいつものように頷いて。 宣伝を容赦なく飛ばして、佐波に頼んだ暖かい茶を飲む。
三番手に来たB級DVDは、佐波の言う「期待通り」。自分で確信した通り。やはりくだらない出来栄えだ。
重要そうに見せかけて結局最後まで収集されることはなかった 無駄な設定と、不動のカメラワーク。 俳優たちの微妙な演技。畑を耕す主人公の農夫の必要かわからない場面。野菜に襲われるというシュールな映像。 パッケージに描かれていた、コンバインの変形したようなロボットは一切本編に出なかったというパッケージ詐欺。
それらをキラーサンタと同じように おざなりに突っ込んでみたり、笑ったりして楽しんだ。]
(85) bou 2014/12/13(Sat) 20時頃
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[DVDが終わったら風呂に入ると言っていた佐波が 上がったら、自分もシャワーへと向かう。
花火から帰ってきた時の節々までの冷えは あのくだらないB級映画を見終えるまでに 気にならなくなっていたが。 改めて風呂場でお湯のありがたみを感じつつ 気持ち体を温めたつもりになった。]
(86) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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[風呂から上がって、ちらっと窓の外を見る。 まだ降る様子はないが、窓ガラスが曇っていることを見るに 外はどんどん冷え込んでいるようだ。]
今日はここで寝ると、多分朝つらいね。
[居間にいた人にはそう言って、 せめて寝るなら布団を被るべき、と勧めておいて 寝部屋に向かった。]
[アラームをかける、と佐波が言っていたから 自分はかけないでおいた。 そこまで頑張って自分も起きるつもりはない。 人が起きる気配があれば多分起きれるだろうが、 寝たりなかったらまた寝ればいい。寝つきはいい方だ。
自分のスマホを持って、今日は布団に入って寝ることにした。]
(87) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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―佐藤家 朝―
[枕元で自分のスマホが震える音で目が覚めた。 アラームをかけた覚えはない。 寝ぼけ頭に、「ああ、いつものか」と思う。 付き合っていた頃は、通勤で自分より早く家を出る彼女の気が向けばモーニングコール代わりのメールがある時もあったのだ。
そう考えて一秒後、それがあるわけない勘違いだと気付いて 地味に苦い思いをしながらスマホに手を伸ばす。 震える音はまだ止まらない。 メールじゃなく、どうやら通話らしい。]
[画面を見ると通話先の名前が書かれている。 「奏衣」。まだ実家にいる妹からだった。]
(88) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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[画面に表示された名前に、朝から心底めんどくさい気持ちになる。
かといってあまり鳴らし続けて周りを起こしても仕方ないし、 身内とのはなしをきかれてそこまで面白いわけでもない。
起き上がって布団から出て、玄関近い廊下の方へ向かった。
…まあ、バイブ音や話し声で起きる面子は 今日ここにはいないだろうけど。]
[寒い玄関先の廊下。まだしつこく震えるスマホの画面を押して、 かすれる小声ではい、と答えれば 電話口の向こうから開口一番『おそい。寝てた?』と帰ってきた。 十数年で聴き慣れた声。やはり妹だった。]
(89) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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『兄貴、参考書見つかんないんだけど どこ?』
[は?と電話口に聞き返した声は 寝起きあいまって思ったより低くなった。 …いや、なんか寝起きだけじゃない気がする。 喉渇いてるからか。声が妙にがさついている]
(90) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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『だから、参考書。受験用の問題集。 さーがーしーてーんーのー どこ』
[人様に物借りる態度には思えない妹の声に 少なからず不満を感じながらも目的のものを思い出す。 あーとかなんとか唸っていたら電話の向こうで 『はやく』と機嫌悪そうにせかされた。理不尽だ。]
………部屋の、本棚…
『もう探した ない』
…………じゃ、押入れの方… …なんか、棚とか…
『は?ざっくりすぎ ……………あ、あった あったわ どーせもう使わないでしょ?借して』
…ああ、はい…好きにしろよ…
(91) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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[「まあいいけど」の精神が身についたのは 間違いなくこの妹のせいだ。十数年、問答無用に振り回された。 抗議行動を起こせば、味方を呼んで確実に反撃に出てくる。 例え十割向こうが悪いとしても、 無駄に長いとんでも理論を展開してくる、同情を誘う、など 痛み分けに持ってこうとする精神の持ち主だ。 たちが悪いというか、面倒くさい。
こうなればいっそ何もかも流れに身を任せていた方が 後々にダメージが少ないと学んだ。 家を出て数年たったが、血縁故だろう。 それでもまだ年に2,3度は振り回されている。]
(92) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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[嫌な思い出をぼんやりと思い返えせるぐらいには目が覚めた。 多少思考がクリアになった事で疑問が思い当たる。]
………っていうか人の部屋、漁ってんの…
[申し訳なさとか後ろめたさとか、 せめて借りるにあたって感謝とかはないわけ、 とほんの少しの抗議を電話の向こうに送る。]
『急いでたんだもん。 あと、見つけたエロ本捨てたから。じゃね』
…………は? なに、
[最後の爆弾発言に、上ずった声を返した途中、 電話口から、ぶつ、と不快な途切れる音が聞こえた。 妹の声の代わりに耳に無機質な電子音が続く。]
(93) bou 2014/12/13(Sat) 21時頃
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…くそ妹……
[スマホへ向かって意味もなく愚痴って 時間を見る。昨日よりも時間は早い。 最後の爆弾発言で目が覚めてしまっているし、 寝なおす気分でもなかったので 布団に戻るのは諦めることにする]
(94) bou 2014/12/13(Sat) 21時半頃
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[ふとカーテンの隙間から窓の外を見る。妙に空が白かった。 何の気なしにカーテンを開ければ、 隣の家の濃紺の屋根がうっすらと白くなり、空に白いものがちらちらと舞っている。例年よりずっと早い初雪だった。 今頃テレビでは、昨日からの寒さと初雪について わいわい伝えているだろうか。]
……まじか…
[窓の外の向こうに、思わずぽつりと独り言が漏れた]
(95) bou 2014/12/13(Sat) 21時半頃
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[閉めた窓からじわりと来る冷気にくしゃみがひとつ零れた。 窓の外から、部屋の中に視線を向ける。居間の机を奥に入れる為、段ボールが端に寄せて出しっぱなしに置かれている。
そういや、いつもの面子に部屋を漁られるのは 全然気にならないのは何故だろう。 数秒考えて、犯歴の数と重みの違いだな、と思い至る。 あと身内だからこそ厳しい目もあるのだろう。
実家で起こった小さな悲劇には、いつも通り 「まあいいか」で片づけて、台所へ向かった。]
[一段と冷えた水をやかんに入れて火をつける。 湧くまでの間に水を一口飲んで渇いた喉を潤そうとした。
…が、がさついた喉は多少はマシになったものの、 水を飲んでも妙に何か引っかかる感じが残っていた。]
(98) bou 2014/12/13(Sat) 22時頃
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[思い浮かんだのはくしゃみを連発していた根来だ。 確か喉がおかしいとも言っていた気がする。]
[面倒くさいことになったんじゃないか、と一瞬思ったのを いやいや、と内心で否定する。 根来のように鼻に来てるわけでもない。 他にどこか辛いわけでもない。 きっとあれだ。昨日の麻婆茄子が気管に入ったのが 多分続いてるだけだろう。あれは辛かったから。
その証拠に、咳払いを2、3度してみたあとに 小さく「あ」と声を出した。電話に出たときのかすれはなかった。 気のせいだ、と誰に向けるわけでもなく小さく頷いて。 湧いたやかんの火をとめて、コーヒーを作って 居間でちびちび飲み始めた。]
[テレビを点ければ、案の定。 多くの局が初雪についてわいわいと騒いでいた。]
(99) bou 2014/12/13(Sat) 22時頃
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おはよ。憩。 台所にお湯あるよ。
[寒そうに寝部屋から出てきた佐波に声をかけてから テレビから窓へ視線を移す。テレビと同じように、白い空から雪はもくもくと降っていた]
まじで12月に降ると思わなかったよね… やっぱ今年異常なのかな。
まだそんなでもなさそうだけど、電車止まってないといいね。
[遊ぶの?近いとこ、と台所に向かう佐波に言う]
(103) bou 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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あーあ。なんかあるんじゃない? や、遊びに行く日に降ってたらもう不運か。
ん。 え、頼られても…じゃあ森部で。
[占いにまじか〜と漏らす佐波にはそういって 無責任な応援に半眼を送る]
げ。そうだった… や、まあ氷効いたから氷使うわ また
あとこたつ来るのどうせ夜だろうしね 大掃除も考えたけど適当にやるくらいでいいかなって思うし… そこまで力作業ないなら、今日はゆっくり起こすかな。
(104) bou 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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二個先か。どっか弱い線なら止まってるとかあるかもかな。
ま、止まったら仕方ないしね。 だったらこっちで台所気持ち掃除してくれたら ありがたいや。
っていうかいーの? 面子誰だか知らないけど。
[止まるのを期待してるのには笑って。 着替えている間につけていた暖房の設定温度を一度だけ上げてやった。誰の為でもない、外を見てて自分が寒くなっただけだったが。]
(123) bou 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[適当でいい、という佐波には頷いておいた。 大掃除は押入れより切迫してるわけでもない。 朝から理不尽な目にあったせいだろう。 やる気もそこまでなかったので、 今日はだらだらと掃除して過ごすか、 遊ぶかでもいいや、と思っていた]
(125) bou 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[出掛ける準備をする佐波が 玄関に向かうのに、一応自分も廊下まで見送った]
[玄関の扉が開いて、寒そうなうっすらと白い世界が 垣間見える。うーわ、と思わず声を上げた。 今からそこに出かけていく佐波に多少の同情をする。 同情先の佐波がいつもと変わらぬテンションで、 必要もなかったなあと、軽く笑った。]
さっむそ。
ん。 おっけ。 いってらっしゃい。
[廊下からぷらぷらと手を適当に振って。 硬い音を上げて、扉が閉まった]
(126) bou 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[寒い廊下で佐波を見送り終えると、 適当に急ぐこともなく、のんびりと昨日の残った花火の片づけに取り掛かる。 特に森部たちは起こさなかった。 花火の片づけくらいなら別に一人でもできる。]
[根来達が大掃除もついでにやらないの?などと 言っていたから、大掃除でもやるか、と思い至ったのは昼を過ぎた頃だ。 適当に人手が少なそうな場所の掃除から手を出し始めた。 台所は自分以外によく立つ佐波が戻ってきてからでもいい。
起きているものがいるなら掃除を手伝ってくれないか聞いて、 人手が必要そうになってから森部を起こそうと思った。]
[その間、朝に感じていたのどの異常は 特に気にならなかった。やはり気のせいだったんだろう。]
(130) bou 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[玄関の掃除を終えたころに、ポケットに入れたスマホが震えた。 また妹じゃないことを小さく願いつつ、画面を見れば川端からだ]
[文面を見て、目を軽く瞬かせる]
(131) bou 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[程なく来た返事に、思わず軽く笑った。 川端から聞く姉の印象は なんだか弟遣いの荒い容赦ないイメージで、 どこか妹に近そうに思っていたから 律儀な挨拶にはギャップがある。 大体川端との適当な付き合いで この律儀な挨拶回しが出るというのもどこか可笑しかった。
まだ次の掃除に入る前だったから、返事を返しておく。 まあ、今からと言っていたしそう時間もないうちに 来るだろうけど。]
(147) bou 2014/12/14(Sun) 01時頃
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[送ってスマホをポケットに入れなおそうとした矢先だった。 手の中でスマホが震えて思わず驚き、 小さくうおっと声を漏らした]
(149) bou 2014/12/14(Sun) 01時頃
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[よその波乱を知る由もない。 佐藤家は平和に、 ちょうどトイレの掃除を終えたころだった。
ポケットに入れたスマホが再び震えだした。]
[文面を見て、数秒動かず。静かに首を傾げる]
(165) bou 2014/12/14(Sun) 01時半頃
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[次は風呂場かな、と思いながらもそろそろ森部を起こすことを考えていた頃に、またスマホが震えた。 内容を見て、こちらの駅についたと書いてあったので返事はしないで置いた。あとは口頭でいいだろう。]
[メールから程なく、よくある音のインターホンがなって 硬いドアが開く音がした。]
ん。おかえり。
[ただいま、とかかるすっかり定着した冗談に同じくすっかり言い慣れた冗談を返す。 もっと少ないと思っていた、 川端の持つ木箱を見て目を瞬かせて。]
なにそれ。みかんとりんご? 思ってたよりめっちゃ多い
…あ、そういや姉貴さんのへ返事。軽くない? まあいーけど。
[いつもの言葉の後に笑った]
(167) bou 2014/12/14(Sun) 02時頃
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[やがて。 川端と、思ったより早く帰ってきた佐波を家に迎え。
だらだらと掃除をしていれば、 昨日のようにいつの間にか暗くなっていた。 七時前程だろうか。宅配業者から電話がかかってきたので、 ようやく夜だと気付いたほどだ。
そろそろお届けに上がります、と電話が来たのを受けて 残った面子に机を片すように声かけた]
(170) bou 2014/12/14(Sun) 02時頃
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[夜、届いたこたつも組みあがり。 大量のみかんを食べながら暖を取って、 残ったDVD二本をだらだらと見る。
途中、佐波から今日のとんでもない事故を聞ければ 腹を抱えて笑ったたりもして。]
[残った映画二つも例にもれないくだらなさに 映画を見ながらそのままこたつで寝てしまったのが いけなかったのだろう。
…いや、もしかしたら朝の時点で ダメだったのかもしれない。 今思えば、そういや根来を見送るときも 花火をした時も体が芯から冷えていたのに 特に対処はしなかった。
まあ、諸々。それらがきっといけなかった。]
(171) bou 2014/12/14(Sun) 02時頃
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[皆が帰った次の朝。 根来のまるで結婚の誓いのような呪いが 容赦なく襲い掛かってきた。]
[何か変だと思っていたのどは枯れ、 根来と同じようにくしゃみも止まらなくなるという 風邪ビンゴを引き起こす羽目になり]
夜には追加で熱と間接痛と吐気が出た時に、どうやら自分の風邪ビンゴは 根来のメールの通りのトリプルリーチが かかっていたらしいと気付いたのだった。]
(172) bou 2014/12/14(Sun) 02時頃
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[風邪の間、大量のみかんが大変役にたったし、 佐波が大目に作った飯を冷凍してたおかげで 熱で足元がふわつく中、 長々と台所に立つという真似はしないで済んだ。
こたつもあって暖かく過ごせたし、 なんだかんだ、皆に振り回されたり バカをやっていたりなんだりしてるのが 大体幸運に回った気がする。
…まあ、それにわざわざ礼を言うつもりはない。 呪いをかけてきた根来には、 冗談交じりに文句のひとつでも言っておこうかと思ったけど。]
(173) bou 2014/12/14(Sun) 02時頃
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[バカが引き起こした幸運とまだ若いというのを最大の武器に、 なんとか一日で治した気分になって。
自分だけが出ないのもなんか癪だったので、 病み上がりのまま土曜の飲み会に出たのは、余談である。]
(174) bou 2014/12/14(Sun) 02時頃
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