246 とある結社の手記:9
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全
そうかい。
[女が発した返事はそれひとつきり。
取り乱す事も落ち込む事もなく、ただ淡々と受け入れ連行されていった。
これでよかったとも言えない。誰が選ばれようとよかったと言える結末もないのだろう。
そう思った女はただ早く人狼が見つかる事を願いながら宿を後にした。
死神の手が夫や息子娘に伸びる前に、こいつを終わらせておくれと。]
―回想―
[ 叱るもんか。そういってぽん、と置かれた手は――
ベッキ姉ぇ みたいで、不思議な温かみがあった。
]
ワンダおばさん。おれ…
―朝―
怖い夢をみた。
投票を終えて寝た後。お金の取れるすごいベッドで寝ていたら、手足をつかまれ、首を絞められて、振り回される夢。
頭がガツンと痛んで、熱くなって、そして――
朝日とともに目が覚めて、けれどいまいち元気が出ないなあ。
とぼとぼと部屋の扉をすりぬけると、奥様がティオ兄ぃのお部屋のドアを蹴り開けて、飛び込んでいった。
地震みたいな音がした。
|
― 昨日 ―
……
[ワンダとの会話の途中、ラルフじゃないが、と聞いてどこかさみしそうに頷いた。(>>517)]
どうにも、そういう考えになっちまうか。 ……いや。
[同類なんだと言って、それ以上なにが言えるでもなく。]
頭を悩ませてみたって一日は短すぎる。 明日には……うん。 ……。こんな名前をひとつ書くくらいのことでね。
[静かに話をきいていた彼女は今日のみなの様子を見てどう思っていたのだろう。結局聞きそびれてしまった。]
何か飲むかい?
[話が途切れたので訊いたが、彼女はどう答えたろうか。頷くようなら今朝届いたばかりの酒をどれかグラスに注いで持ってきて、手渡しただろう。]
(30) 2018/07/29(Sun) 19時頃
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― 朝 ―
[誰かの叫び声……だろうか? 声がしたので慌ててカウンター奥の部屋を出た。 二階にあがるよりも先にベッキーの部屋へ走った。]
おい! だいじょうぶか。
[娘の部屋の扉を叩き、階段の方を見やる。 ――二階が騒がしい。]
(31) 2018/07/29(Sun) 19時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 19時頃
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― 朝:ベッキーの部屋→マリオの部屋 ―
[ベッキーの無事を確かめた後。 今度はルパートは二階へと走り、話し声をたよりに廊下の人だかりに近づいた。 そこは――マリオの部屋だ。]
――、っ……。
[息を詰まらせた。膝をつくもの。嘆くもの。笑うもの。 奥歯を噛んで首を横に振った。 昨日の遺体を思い起こす。 足は地面にくっついてしまったかのように重かったが、前に進んだ。部屋の前で立ち止まる面々の横を通り過ぎて、ドアの傍から室内を見る。]
………………
[ルパート到着時には、ラルフによってマリオの遺体にはシーツが被せられていた。白いシーツに赤いしみがうかんでいる。]
うそだろ……
(33) 2018/07/29(Sun) 19時半頃
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― マリオの部屋・室内 ―
[呆然と呟いて室内へと。 ちいさなシーツの下のふくらみ。 大人たちが彼の死をよそに平気で生きていて、守られるべき子供があっさりと命を落としてしまった。 ――このグループ、村人での最初の犠牲者だった。]
……顔だけ。
[ラルフに一言いって、傍にしゃがみこんで、シーツをめくって死に顔を見た。彼の顔が無事であったかは、見た者にしかわからないこと。]
………かわいそうになあ。
[暗く嘆いた。]
(34) 2018/07/29(Sun) 19時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/29(Sun) 20時半頃
[ 入口のそばで足をぶらぶらさせて、階段や暖炉を眺めていると、ゆっくり降りてくる人の姿。 ]
パティ。ふらふらしてるよ。だいじょうぶ…?
ああ、結社の大人がきたぞ。
誰かやられてしまったにちがいない。
[ 赤いしみのついたシーツをかけられた御遺体が運び出されて。
そして、ワンダおばちゃんが連れて行かれてしまう。]
おれのせいだ。
ごめん、ごめんね。ワンダおばちゃん。
連れていかれるワンダおばちゃんの後ろ姿を、玄関先で見送った。
後ろを振りかえらなかった。出て行く前にはロビーを見渡し、小さな子供の姿を探していた。
( パティ)
わあ、ホットミルク。懐かしいなあ。
それね、お砂糖が4つもはいってるんだ。とっても美味しくて、もりもり元気が湧いてくるんだよ。
いいなあ。モンドさん。
ポケットからとっておきのミルクキャラメルを取り出そうとして、なぜか見つけられない。
あれ、おかしいな。
4つ持ってて、もう一個残っていると思ったのに。
数え間違えたかな…
[ふぅ。とため息をついてあきらめる。]
しかたないな。またそのうち、牧場のお掃除でも手伝いにいこう。
羊糞うまく扱えると役に立てそうなんだよなあ。
でもなあ…。ウンコって難しくてなあ。
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[マリオの傍、屈みこみながら扉のほうを見た。 娘とイヴォンが言い合いをしている。]
やめねえか、二人とも……
[やめてと言うベッキーの気持ちも、イヴォンがこんな状況のなかでおかしくなってしまっているということも理解できる。短く祈りマリオの傍を離れた。]
(71) 2018/07/29(Sun) 23時頃
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( ロイエ)
[ロイエと同じ景色を見ながら、かつてパティに歌ってもらった、物悲しい歌を口ずさんだ。初めてこの歌を聞いたとき、お友達の中で泣かなかったのは、おれだけだった。]
ある晴れた昼下り、市場へ続く道。
荷馬車がゴトゴト…
ぐすっ。
[鼻なんてすすってないし、袖でゴシゴシこすったりもしていない。ほんとうだぜ。]
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[仲裁に対するイヴォンの返答はいつもどおりの苛烈さを含むものだったけれど、長い付き合いのせいか彼女も流石に気まずがっているというところを少しは察した。(>>77)
遺体の片づけにやってきた結社員が、マリオの遺体を運び出す。最初の犠牲者である子供を悲痛な表情で見送った。 残った血だまりを片づけるために掃除用具の準備をしていた時である。
宿屋の扉が開く聞き慣れた音がして、結社員が入ってきた。 投票用紙を昨日いれた箱をひらいて集計している。……]
(90) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[最初の処刑者は、魚屋のワンダに決まった。 彼女は結社員に連れられ――ロイエが追い縋った。 それでも結社員はきまった処刑を完遂するため、彼女を宿屋の外へ出した。 扉がしまる。勝手に結社員に準備された鍵が外側からかかった。
ワンダの横顔を見て、昨日少し話したことを思う。 いまは亡き勇気ある少年は、彼女に投票すると宣言した。
誰かに何か失わせることになった。(>>2:517)
彼女の甘ったれな娘息子はどうするんだろう。 勇気ある少年は、ワンダおばさんを宣言通りに"こらしめてしまう"結果になったが――御伽噺では、勇気ある少年が死ぬなんて結末は迎えなかった。]
――………
[叱るもんか。そう言ってマリオの頭に手を置いていたワンダ。二人いっぺんにいなくなり、彼らの客室二つが空き室になった。]
(91) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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― マリオの部屋(マリオの遺体搬出後掃除中) ―
[マリオの部屋の掃除は、慣れたラルフのほうが手際がよかったので手伝い側に回ることになった。(>>43)(>>61) 成人男性一人分の血液に比べれば、マリオの体は小さくて、掃除に手間がかからなかった。 体積は少なくとも、サイモンに比べれば我が宿を第二の家にしてくれていたマリオのほうが思い出はずっと多いから、清掃中も思い出がよみがえってしまう。それゆえ、時間が経つのが早かったせいもあるのだろう。]
こんな時まで 手間のかからん子供じゃなくていいのにな……
[惜しむように、きれいになってしまった部屋で、ラルフに対してぼやいた。**]
(92) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 02時頃
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― ロビー ―
[ラルフとの掃除を終え、ロビーへ皆が集まっている。 話し合いはどうせ長引くだろう。 昨朝の様子からそう察して、切り分けた黒パン、チーズ、ナッツ類、水分補給用にごく薄い酒類……と軽くつまめるものだけ、いつものロビーのテーブルにまとめて置いておくことにした。]
(162) 2018/07/30(Mon) 12時頃
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[ピスティオはモンドを人狼と告発した。]
……モンドが、人狼。 ……。
[ピスティオの言葉に難しそうに眉根を寄せ、視線をモンドに向けた。]
(163) 2018/07/30(Mon) 12時頃
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悪いが、モンド。
……二十年の間、ウチの村に近寄らなかろうが、 ウチに結社の連中が来たから ここへ来てくれたっていくら言ってくれてもだ。
たとえば…… この近くに潜んで人殺しをしてたが また離れるつもりでいた。
ウチの村長だのフーバー様だのに 呼ばれた結社の連中に見つかって 村のやつとおんなじに ウチに放り込まれてるんじゃあないかって 一切想像しないじゃあなかったよ、おれは。
結社に対して文句たらたらだったおれたちに おまえは助けをくれるって言ったんだ。 スージーのいう「復讐」だってもしかしちまうかもな。
(166) 2018/07/30(Mon) 12時頃
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……人が死んでいなきゃあ、想像しなかったろうが。
……だから、悪いな。 パティと違って旅人を日ごろから 相手にしてるせいかねえ。 そこを鵜呑みに信じてやるわけにゃあ、 どうにもいかない。
おれはモンドと旅をしたワケでもなければ ここに来る直前まで何をしてたんだかも、知らねえ。
[本当ならば、それは旅の土産話として聞きたかったことだ。こんな形でしたかった話では決してない。苦いものを舐めたかのように苦しい顔をして、額をおさえて俯いた。]
(167) 2018/07/30(Mon) 12時頃
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……鵜呑みにはしないが、 信じたいのも、期待もしてたのも事実だぜ。 随分気にかけて、色々話してくれて有難いと思ってる。 それにおれは訳知りのおまえがもしかして―― いや、……いや。
[何か言いかけて、頭をふった。]
……おまえの名前を夜に書いちまうことが まったくないとはいえねえな。
(168) 2018/07/30(Mon) 12時頃
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……すまん。
ほんとうに、おれも――こんなこと 言いたくない。
おれたちの力になってくれるつもりで ここに来てくれたと思いたいから、尚更な。 [なかなかきつい(>>171)とこぼすモンドに、申し訳なさから視線を外す。]
………
明日になったら、 かならず教えてくれるんだろうな?
その、理由。
(173) 2018/07/30(Mon) 12時頃
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[次の占い師ノアは、ピスティオを人間だといった。 昨日イヴォンから聞いたものと同じの占いの結果。
三人目はイヴォン。 彼女はパティに対し、「あなたが人狼」と言い放った。 が、ユージンはパティをハッキリと「人間である」と話した。
昨夜ユージンは「共鳴者」を名乗っていた。 ――つまりはパティが、共鳴者の二人目、ということなのだろうか。]
(195) 2018/07/30(Mon) 14時半頃
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[イヴォンにくっきりと告げられたのは「パティは人間だ」というそれ。 ルパートとしては、イヴォン・ローザス。彼女のことを、自信満々に最も先に名乗り出て、復讐だと息巻いていた彼女を、ほかの二人と比べて最も信じたいと考えていた。 言い様はあんまりだが、サイモンに犬死にだと激高したことも記憶に新しい。]
……じゃあ、 ユージンは、イヴォンさんが嘘を言ってたって、 そう、いいたいんだな。
(197) 2018/07/30(Mon) 14時半頃
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[そして続くユージンの言は、あまりにも「イヴォン・ローザス」という人間を体現しているように思われて、ルパートはやりきれなさに眩暈がするようだった。
イヴォン・ローザスは、占い師の真偽に関わらず嘘をいった。そういう物語。
なぜって。 ――夫を殺されて、残る家族は子供だけ。 あの日ごろ素直になれない老婦人が、 子供かわいさにしたこと。
素直になれない昔馴染みらしい物語に。 復讐だと息巻いていた。大切な息子を人間だと紹介したかった。そしてその息子のように思うピスティオが、占い師だと名乗り出てしまって、彼女にとっての復讐劇がすっかり迷子になってしまった――そんな話。
今朝の気がおかしくなったようなイヴォンの笑い声が脳裏に蘇った。]
(198) 2018/07/30(Mon) 15時頃
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[誰もほんとうを言っていなかったら。 その可能性を感じてしまったら、もう状況はてんでわけがわからない。]
朝ピスティオを呼んでたのだって…… イヴォンさん…… あんた本気で心配してのことじゃねえのか?
[彼女は朝、大声でピスティオの名を呼んでいた。 そのせいで何かあったのかと思い、ルパートは慌ててベッキーの無事を確かめに向かったのである。 ふたを開けてみれば、マリオが死んでいた。 それは"今日誰か死ぬ"とわかっていたようでもあり、"目覚めて最初に息子の無事を確認したかった"ようでもあり……何だと言えるものでもないが。
ユージンの言葉に、イヴォンはどう返答をするのだろうか。 ルパートは、それを待つことにした。]
(200) 2018/07/30(Mon) 15時頃
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[もし、イヴォンから新しい何か聞けたとして。 今からもしもイヴォンが考えを変えたとして――弱りはてた。どう信じていいものかわからないのである。ピスティオも、ノアもだ。
もしもピスティオが本当に占い師で、よそ者のモンドを告発したのが本当だったなら、モンドはきっと人狼だ。 もしもノアが本当に占い師で、嘘つきがついた嘘を、勝手に「優しい必死の嘘」だと解釈し、どの占い師も誰も信じられなくなるのなら彼にとってはさぞかしいい迷惑であることだろう。
もしもイヴォンが本当に占い師だったら。――なにもわからない。
あるのは「このなかに嘘をついた人間が二人、ないしは三人いる」ということ。
そして――そのなかに共鳴者はいないということだ。]
(205) 2018/07/30(Mon) 15時半頃
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( ロイエ)
むむむ。ややこしくなってきたぞ…
いち、モンドさんが人狼、
にい、ティオ兄ぃが人間でパティが人狼でユージンさんが嘘つき、
さん、ラルフさんとティオ兄ぃが人間、
…このうち、事実はいくつ、どこにあるでしょうか。
|
……改めてきくんだが ユージンの昨日いった、 普通の人には聞こえない声が聞こえますっていうの。
人狼のとりまきじゃあないやつ。えーと……
とにかく人狼をどうにかするなら、 人間だから、いまは手出しをしてくれるなって 意味だったってコトでいいんだよな?
声について説明があったのは、それらくらいだし……
(212) 2018/07/30(Mon) 16時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 16時半頃
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共……なんつった? ナントカ。ああもう。 なんだってそんな覚えにくい名前をつけてるんだかね。
要は、おまえは、誰かと人間を証明しあえて、 そいつがパティで。 で、名乗りをあげたみたいなコトかもだが……
いちおう、いまのところ…… どこかの大嘘つきが、パティに対して 「そのひとは人間です」って話してる可能性も おれはある気がしてるんだよ。
(218) 2018/07/30(Mon) 17時頃
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第一。 人狼のとりまきだろうと、声が聞こえる人間だろうと。
正直なところ、"人間とわかる"って、 なんだそれ?とは、かなり思っちゃあいるんだが。
[ユージンに対して、困った顔をする。]
それでも、いつもいいかげんなお前が。 ここに来てからずっと真剣に話をよく聞いてるから。
……聞くんだけどよ。
(219) 2018/07/30(Mon) 17時頃
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少なくともあの言い方で、 だれもおまえに、 「そいつはしらない」って、 昨日、言わないし、言ってないんだよ。
マリオやワンダが…… どう思ってたか、いま、知る由もないが。
[嘆息。ただ、ユージンが名乗りをあげた後、ワンダとは話す機会があった。 彼女はなにもいわずに、なにか沢山諦めたように冷静なばかりで。]
……だから。
とりあえず、なんにもわからねえから説明が欲しい。
(222) 2018/07/30(Mon) 17時頃
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イヴォンさんを真面目に嘘つき呼ばわりする気なら、 頼む。 こっちは、おまえの昨日今日の真剣みだけで、 とりあえず、もしかするのかもって思ってんだ。
………。 古い付き合いなんだ、頼むよ。
[イヴォンの優しい嘘が"ありそう"なだけに、ユージンに真剣に頼んだ。]
(230) 2018/07/30(Mon) 17時半頃
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別に断りもいらねえさ。キッチンは勝手に使ってくれ。
[キッチンを借りたいピスティオに頷いた。]
なんだかもう……子供の時の話ったって、 四つや五つの頃の話だろうに。 そこまで覚えてるもんなのか?
ベッキーが四つや五つの頃といやあ、 そりゃあもう、揶揄い盛り可愛がり盛りで 何を言ってみても面白かったモンだがよ。
[四つや五つの頃の記憶なんて残っているかといえば、自分は遥か昔で当然思い当たることはない。 そしてモンドもよくもまあここまで懐かれたものだなあと思う。] おまえ、うちの村にきて いつのまにやら子供の相手ばっかりやってたのか?
[顔もあいまって、想像するだにちょっと不気味だが、それはさておく。]
(233) 2018/07/30(Mon) 18時頃
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「いちおう。」 そう言ったろ。 生憎、おまえが嘘つきって思えるほどの理由も ゼンゼンない。 ていうか――わからん。
なんなんだ? 共鳴者って。
[ユージンに対してやれやれと肩を落とす。(>>232)]
……まさか、そんな言い方するってことは おまえの熱心さに賭ける以外に ないってんじゃあないだろうな……。
(238) 2018/07/30(Mon) 18時半頃
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[モンドが子供をかまっているところを想像しては、なんだか逆にいっそめっちゃ不安というか、ベッキーをあまり近づけなくてよかったというか、なんというか……]
うーん…………。 ロイエ、おまえねえ……。
[久々に口調が手癖の悪い彼女を叱っていた大人のそれになる。]
ろくに物事知ってるわけでもない 子供の頃の話だろ?
子供ってのはな。 騙されやすい、付いていきやすい、 優しくされたらうっかり喜んじまう。 世の中の右も左も覚え途中だから 親は子供を放っておかねえんだぜ?
(248) 2018/07/30(Mon) 18時半頃
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子供の頃に――どんな恩があっても。 子供が困ってたら助けておくのは、大人の当然だ。
それはそれ、これはこれ。 ガキの頃の記憶だけで人狼じゃねえってのは…… おまえも大人なんだから。
そうじゃねえってことくらい、わかるよな?
(249) 2018/07/30(Mon) 18時半頃
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牧場のお嬢様、かっこいいなー。すげー。
けどなあ、おれをあかちゃんみたいに呼ぶのはなあ。
それなりに牧場に出入りして働いてるのになあ。
次はかぼちゃで覆面つくってかぶっていこうかな。
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声って……パティの?
[こめかみを叩くユージンのいつも眠そうな目を、怪訝そうに見る。]
……2と、……あー、4。
[ワンテンポ遅れて頷く。つまり結社員曰くの「囁き狂人+人狼の人数」を言っているらしい。(>>242)]
はあ…………。残念ながら人間ってな。 ユージンが人間じゃなかったら 残念に決まってるだろうが。
おまえにウチの宿を紹介して貰ってるんだぞ。
[人殺しにお客を紹介して貰ってることを想像して、気持ちがいいってことはないのである。]
(259) 2018/07/30(Mon) 19時半頃
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[ワンダとマリオについての話についても、視線を床にむけて、頷きがたそうに頷いて]
で、みんなお前と共鳴者だってことはいわない。 ……言って、ないな?
[周囲をみても。誰一人として。]
………わかった。 わるいね。……どうしても、自分のことじゃあない。 だから、聞いておきたかった。
(262) 2018/07/30(Mon) 19時半頃
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[皆より遅くロビーに現れたリンダは、占い師の結果が出そろった頃――ワンダが人間であったという。]
…………、 ………。
[なによりもまず。]
その、霊能者っていうの―― お嬢様は、本当だったっていうんだな。
[声は厳しいものになった。]
(270) 2018/07/30(Mon) 19時半頃
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[占い師だの霊能力者だの。インチキまがいで他人をだまし、人にもっともらしいコトを伝えるようなもの。そういう括りで最初は、然して変わらぬ意味として捉えた。死人が出るまでは。処刑をしろと言われるまでは。 だって"霊"とは、死んだもの。そういう意味だろう?
ハナから、人殺しを前提に霊能力者の話をしていた結社員にも―― ハナから、"死人が出た"と知っていて、己の能力を知りながら、人狼がおそらくいると知りながら、霊能者としてここに参加していたリンダにも。
処刑を一度行った今だからわかる。 結社員が話した力である"霊能者"は、いま、こんな時のためにまるで呼ばれていたかのようだ。 結社員を呼んだフーバー氏が、そういう娘をここに置く。その意味を勝手に想像してげんなりとする。]
(272) 2018/07/30(Mon) 19時半頃
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|
責任があると思うなら―― どうして、そう伝えてやらなかったんだか。
[答えて貰いたくて言った言葉ですらない。 ただの嘆きである。大人たちに守られず、マリオは死んでしまったことが、一層よく感じられて。]
(273) 2018/07/30(Mon) 20時頃
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|
[リンダに話しかけられて、ルパートは疲れた顔でそちらを向く。(>>245)]
……不謹慎だとは。
どうにもおもっちまう。 ごめんな。
[酒を飲みながら――ふわふわと笑顔を浮かべて。マリオを見に来もしないで。ワンダが処刑されてしまった後のうのうと現れて――そういうものが不謹慎だというのなら。きっとそれは、不謹慎だ。 特別な力があって、まるでその力を誇っているように。この場を酒を飲み飲み面白がっているかのように――どうにも見えてしまっていた。偏見だとして。]
強いやつな。 わかった。
(274) 2018/07/30(Mon) 20時頃
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ルパートは、強い酒を取りに行った。
2018/07/30(Mon) 20時頃
|
[昨日ルパートはキッチンに離れている時間があったから、彼女の告白については聞けていないかもしれない。15人同時にあっちでもこっちでも会話があれば、リンダの身の上話に耳が届かなかったこともあるだろう。(>>304)]
……えーーと…………。
[説明は、要領を得ないものであった。ただ彼女の様子がおかしいということだけは、必要以上に伝わってくる。]
……だ、だいじょうぶか?
[色々と。なんとなく不安げに眉根を寄せた。]
おれはね、お嬢様。 あんたが少しは事情を知ってて、 おれたち村人の命に係わることを、 見て見ぬふり、したんじゃねえかってことだけ。
たったそれだけ、
ちょっと――いや、いまはだいぶだが…… 不満に思っているだけだ。
(309) 2018/07/30(Mon) 23時頃
|
|
……はあ。ただのジジイの反感だよ。 横暴な金持ちへの貧乏人のやっかみだ。 大人げないとは、おもっちゃあいる。
だからあんたに必要だから酒をやることも あんたが霊をみることも、 いやがってるわけじゃない。
だから、大丈夫。酒は取り上げない。
[そう言って、踵を返して、リンダへ渡す酒をとりにいくことにする。]
(310) 2018/07/30(Mon) 23時頃
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[さて、そのリンダのために強い酒を取りに行く前。 ユージンに頷いて(>>292)]
よくわからんが、 この世には不思議なこともあるらしいってことだな?
ジジイは頭が固くていやだねえ…… はあ。
[順応が早い若者たちに溜息をついて]
フシギな声のことはもう、だめだ。 正直意味がわからん。おれには。
ただ……状況がそうって話のほうは、 きいてもきいても、 納得するよりなさそうだから。
……ありがとな。
(311) 2018/07/30(Mon) 23時頃
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|
― 地下食糧庫→ロビー ―
えーと……
[ウイスキーを手にとって、そういえば酒を頼まれてジンを持っていったけど、その時こっちを伺っていたような気もする。 二瓶を手に、まあ好きなほうを飲んでもらうことに決めた。
リンダにそれらを手渡して、また椅子の一つに腰かける。]
(323) 2018/07/31(Tue) 00時頃
|
|
[ピスティオとイヴォンが抱き合っている。]
……結局、イヴォンさんは、 あの売り言葉に買い言葉みたいに ……パティに、人狼……って、言ったきりなのか?
[ぼうっと彼らを見ていたが……ベッキーあたりに質問する。他の人が答えてくれるならそれでもいいが。地下に行っている間も、頑なにそれきりなのかと。]
(326) 2018/07/31(Tue) 00時半頃
|
|
[パティが先に頷いてくれる。そうかと嘆息して、すこし声をちいさくして(>>329)]
おれも、大概ばかだとおもうんだけど。 どうも、気の毒なかあちゃんに 見えちまって。
……イヴォンさんが、 パティ相手じゃなく滅茶苦茶言った可能性を思うと 恐ろしいがな。 ……おまえは迷惑被ってるだろうから、悪いけど。 イヴォンさんが止まれる相手で……うん。 よかったともいえるん、だろうな。
[パティに苦笑いをして、またイヴォンたちに視線を戻した。]
(337) 2018/07/31(Tue) 01時頃
|
|
[ベッキーがもたれかかってくる。(>>330)]
……そういってやるなよ。 他人の家族の愛情に、 そういう言葉は……まあ、ナシだ。
[寂しそうにベッキーを注意して、彼女の膝の手をぽんぽんと撫でてやった。]
(338) 2018/07/31(Tue) 01時頃
|
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/31(Tue) 01時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/31(Tue) 01時頃
|
― その後・夜・ロビー ―
[夜更け前にモンドから声がかかった。 ロビーの掃除をしていた頃だ。モップ片手に意外そうに目を瞬いていた。 もしも不安なら――その気遣いには少し考えた後、肩を竦めていたことだろう。ルパートがいうことには「そんなのは、今更だ」である。占い師の誰かからの人狼疑惑のあるなし関わらず、ここにはもとより人狼疑惑のある人間が集められた事になっているのだ。残念ながら。 だから当然承諾し二人分酒を準備する。グラスに琥珀色のブランデーを注いで杯を交わした。すこし贅沢をしようと思って。]
懐かしいなあ。 こうやって飲むのも二十年ぶりだぜ。 気が遠くなりそうだ。
(405) 2018/07/31(Tue) 05時頃
|
|
……、……。
[いきなりの男の告白に、ひどく複雑な顔をして、言うに困ってグラスを煽る。]
そういう、もんなのかい。
[なんとも間抜けな返事をするに至った。]
……諦めちまったみたいなこと言うんだな。 まだ――明日のことなんて。 なんにもわからねえだろうに。
[これではまるで昨日のワンダ。ラルフの気持ちが分かると言って、慌てもせず騒ぎもせず、母を亡くした娘息子を置いていく事を話していた。いくつもの諦めを重ねて見える冷静になってしまった女性。対するモンドは――いくつもの覚悟を重ねてすっかり麻痺してしまったような不気味な貫禄を纏っていた。]
(406) 2018/07/31(Tue) 05時頃
|
|
……いやあ。ちょっとまってくれ。 そこは殴る噛むみたいな弱弱しいこといわず こう……やっつける!くらいの貫禄が…… 欲しかったんだが……出ねえもんなんだな。
[流浪の民にも事情はあるようだ。]
………、……。 ……ありがとうな。おれたちの村のために。
(407) 2018/07/31(Tue) 05時頃
|
|
[それからルパートは眉根を寄せて、ずいぶん苦悩したあとに、いまの気持ちを、ぽつぽつと小声でモンドに打ち明けることにした。]
(408) 2018/07/31(Tue) 05時頃
|
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………。
[ルパートの吐露にモンドはなにを思ったろうか。それでもなお、ゆるやかに落ち着いていてくれただろうか。]
そうだよ。当然だ。 みんな同じくらい信じたくて、 みんな同じくらい、疑いきれない。 ……おまえもそうだよ。
……人間と確信がなくても。 おれだってお前と飲めるのが――大げさだが。 ……少し、幸福なんだろうな。 昔の知り合いと偶然再会して、少し――最近の話をする。
(410) 2018/07/31(Tue) 05時頃
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そんな久々の再開が、 ……大きかろうが、小さかろうが 幸せじゃなくて、なんだってんだ。
[去るモンドの背に声をかける。 苦笑いになっていた。]
おい。部屋、記憶違いじゃあなければ、 ……二十年前と、同じところだぜ。**
(411) 2018/07/31(Tue) 05時頃
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