149 Hogwarts School ~ 2nd season ~
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ここは……どこ?
[さっきまで横たわっていた時に比べ、ぼんやりではあるが感覚が取り戻せたようだ
ただ、浮遊してる?]
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― 回想/昨夜、隠し通路 ―
[杖を振って煙幕を払う。 アシモフの足下には、ばらばらに散らばった銀色の髪。]
……トニー。
[消えた生徒の名前を、ぽつり。]
(@0) 2015/02/08(Sun) 12時半頃
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[こちらが何時呪文を使用出来る様に杖を構えているのに対して、敵に杖を突きつけられても笑顔を向けるだけの相手は無防備で、さぞ足下を掬うのは容易かろうと思われたが。 白い蛇が少年の腕に纏わり付くよりも先に、トニーはナイフを取り出して白い蛇の頭を狩ってみせた。随分と素早い身のこなしだ。トニーがナイフで切り裂けば、白い蛇は1本の細い銀色へと変わって地面に落ちる。>>3:268 だが、アシモフは言った筈だ。そいつ ら に縛られて、と。 白い蛇は1匹だけではなかった、1匹の蛇をナイフを切る間に他の蛇がトニーの身体を這う。全ての蛇を払うのにトニーは時間を要しただろうか。その隙にトニーに杖を向けたままだったアシモフは無言で呪文を唱える。 一見、何も起こらなかった。果たして、蛇を相手していたトニーは魔法を掛けられたのに気付いただろうか。]
(@1) 2015/02/08(Sun) 12時半頃
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ホグワーツが好きなら、何故。ホグワーツの日常を、生徒を…、校長を。 殺した死喰い人に加勢するんだっ。
[色素の薄い、透き通るようなアシモフの瞳。今では一途過ぎる忠心によって鈍く曇っている。 けれども、トニーの言う様に甘えがあったのだろう。攻撃呪文ではなく、相手の身を封じようとした。相手の見せた隙につけ込んで怪我を負わせるでもなく、通路の奥へ走り出すトニーへ追撃もしなかった。
「Expulso Lumos Truck!!(爆発的な光、キラキラと。)」少年が呪文を叫ぶと同時に眩い光が辺りを包む。薄暗い通路が余すところなく照らされる。>>269 はじめて聞く呪文、トニーのオリジナルだろうか?咄嗟に防壁呪文を唱えたが爆発は起きず代わりに放たれた強い光に視界を奪われた。
視界が晴れた時には既にトニーの姿は居なくなっていた。杖を振って煙幕を払い、廊下へ漏れた光に誘われてやって来た闇払いへ杖を振りかざしながら、]
そうだね、次に会った時は減らず口も叩けない様にしてあげる。 手加減はしない、死喰い人共々討払ってやろう。
[盲目的な忠誠心は世界の色を濁らせる。]
(@2) 2015/02/08(Sun) 12時半頃
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― 昨夜/それから ―
[再び、ねずみとなって、校内を徘徊するアシモフ。 道中に出会った生徒へ死喰い人であるカルヴィンの名を告げる。同時にカルヴィンを庇う生徒、…「共犯者」としてトニーの名前を伝えた。 人伝えで、トニーの名は校内で果敢に戦う生徒達の耳にも入るだろうか。**]
(@3) 2015/02/08(Sun) 12時半頃
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―大広間―
[焼け焦げた匂いは今だ残る大広間。いや、もしかすると自分の死が爆死だったせいなのかもしれない。
自らの細切れのローブ、そして監督生バッジ。]
本当に、死んだんだな…僕。
[ぼそりとつぶやいて、瞳を閉じる。ゴーストになっても、夢が見れたらいいのに。そんなことを思いながら。]
…ああ、皆は大丈夫かな。リレイン…レティーシャ…。
[涙さえも、頬を伝うことはない。]
[デメテルは、死んでしまった僕の亡骸をしばし撫でたあと、すくりと立ち、寮へと降りてゆく
僕はといえば、チェルシの不在に改めて不安を感じていた]
チェルシ…?
どこにいるんだい?
[身体の呪縛から解けたこの意識体ーー幽霊とも言うのかな?ーーはふわふわと漂いながら、階段から廊下へ遡り
大広間へと向かう]
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―――回想・救護室―――
うーん…私は、そのつもり でも、彼がどう思ってるかは、わからないわね
[ディーンと親しいのか>>3:275と問われても、明確な答えはゴーストの手元にはなかった。訪ねていけば邪険にはされないけれど、もしかすると、自分だけが勝手に親近感を抱いているのかもしれない。 そんな心情を素直に出して苦笑しながら、飛んで行った包帯を呼び戻す。]
ふふ…そうよね 私としては、怪我をするのも控えて欲しいんだけど
[彼女なりに、気を使っているのだろう。笑顔を見せてくれる彼女につられて口元を緩めるけれど、やはり気分は重い。 噂が本当なら、この子は戦いを避けられないのだから。]
(@4) 2015/02/08(Sun) 16時頃
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――っ!
[丁寧に編み込まれた髪、こちらに向けた笑顔。 写真に写る娘の姿>>3:277に、一瞬息をのんで返事が遅れる。 あぁ、そうか、ホレーショーが言っていたっけ。 デージーは、確か、白魔女の――]
…そうね、もう150年以上になるかしら その子がいた頃は、私はここにはいなかったけれど でも、その子のことは、良く知っている
(@5) 2015/02/08(Sun) 16時頃
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グロリア・イマゴ…200年前の事件の首謀者 それが、その子よ
[彼女の問いに答えを与え、逸らした視線は机の上の写真へ。短い逡巡の後、ゴーストは赤毛の少女に双眸を向けた。 何から伝えようと、言葉を選ぶかのように。*]
(@6) 2015/02/08(Sun) 16時頃
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…あれ。彼女、たしか…。
[昨日、怪我を直してあげた…。
何をしているのだろうか。全く怖がったりする様子もなく悠然と歩く姿。一瞬、ムパムピスの細切れになったローブを見た気がした。]
……。
[彼女は、何方側の人間なのだろうか。
ゾクリと背中に悪寒が走る。]
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[ちょっと、むかしの話しをしよう。 一見、静かで大人しいようだけど、実は情に厚く直情的。力が上と解ってる相手にも媚びない、へつらわない。 自信家。強情。良くも悪くもまっすぐで、気に入らない奴がいたら平気で勝負を挑んだ。そのせいで、保健室には度々世話になった。確かにグリフィンドールの素質はあったのだろう。けれども自身の力を試すように気紛れに喧嘩を吹っ掛けるだけで、其処に信念はなかった。 純血主義出身で本人にもマグル嫌い気があり、どうしてグリフィンドールに選ばれたのか不思議だった。今でも組み分け帽子の間違えだったのではないかと思う。 だが、其処で彼は信念を見つけた。たったひとつの掛け替えの無いものを。]
(@7) 2015/02/08(Sun) 19時頃
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― 保健室 ―
[怪我を負った生徒を背負い、保健室の扉を開ける。]
マリー、いるかい?ベッドをひとつ借りるよ。
[まだ学生だった頃、喧嘩で足を骨折してホレーショーにこうして運ばれたことがあったのを思いだす。尤も、その際は背負われる側だったが。生徒を寝台の上に寝かせた。 ベッド周りを仕切るカーテンを引いた時、脳裏に浮かんだのは眠るホレーショーの姿。保健室で居眠りをしていたきみを迎えに行ったこともあった。寝起きのホーレーショーのボサボサになった髪を見て、「まるでライオンのたてがみみたいだ。」って、笑ったのだっけ。]
(@8) 2015/02/08(Sun) 19時頃
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−−−医務室・旅立つ準備の途中で−−−
[ひとりの教師が負傷した生徒を背負って、医務室に向かっている頃。部屋憑きのゴーストはといえば、思うように動かせない羽ペンと格闘していた。]
あらまぁ、我ながらひどい字…
[痛み止めはここ、包帯はあの引き出し。湿布は一箇所に2枚まで。たったそれだけのことを書くのに、ひどく時間がかかってしまった。 アシモフがここを訪れたのは、やっと書き上げた羊皮紙を眺めてぼやいたのとほぼ同時だったか。]
あぁ、アシモフ!無事で良かった! …待っていて、すぐ傷薬を
[人間の姿は、久しぶりに見る気がする。グリフィンドール生時代よりも広くなった背中には、可哀想な怪我人の姿。マリベルの意識は書きたてのメモから逸れ、薬品棚へ向かう。 羽ペンがパタリと机の上に落ちて、羊皮紙を飛ばす。それは空気の抵抗に遭いながらも、カーテンの内に篭った教師の足元に落ちる。]
ところで、あなたは大丈夫なの? 昔みたいに、怪我なんて、していないでしょうね?
[彼はメモを拾うだろうか。 もしも目を通したなら、その内容−−医務室憑きのマリベルが、ここを留守にするかのような注意書きを見て、どう思うだろう。*]
(@9) 2015/02/08(Sun) 20時頃
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助手 ゲイルは、メモを貼った。
2015/02/08(Sun) 20時頃
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― 保健室 ―
[十数年前と変わらぬ姿がそこにはあった。何時もの様に怪我をした生徒の手当するマリーの姿に何処か安堵を覚える。待っていてという言葉に相槌を打って、怪我はないかという問いかけには恥ずかしそうに笑った。>>@9]
うん、ドクター・マリー。よろしく。 あはは、大した怪我はないさ。やだな、昔の事なんて引き合いにださないでくれよ。
[教師を担っていると言えども、幾人もの死喰い人を相手をしていれば無傷では済まない。無鉄砲なところは学生時代と変わらない。ふと、アシモフの足下には一枚のメモ。拾い上げて、羊皮紙の内容に目を通す。 数度、目を瞬いた。]
……何処に行くんだい? この戦火のなか、危ないのにどうして。*
(@10) 2015/02/08(Sun) 21時頃
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アシモフは、>>@2訂正 闇払い→死喰い人
2015/02/08(Sun) 21時頃
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−−−医務室−−−
[困ったように笑う元生徒>>@10には、少々意地悪な声で屁理屈を。 散々手と目をかけたのだから、これくらいの冗談は笑って許してくれてもいいだろう。]
だって、たった十数年前のことじゃない 私にとっては数日前みたいなものよ? ……あら、ばれちゃったのね
[アシモフの問いかけで、初めてメモが飛ばされてしまったことに気づく。 少しばかり、厄介な相手に見つかってしまったかもしれない。彼は勘がいいし、少々頑固なところがあるから。]
私は大丈夫、危なくなんかないわ これ以上、死にようがないのだし
[なんて茶化したところで、誤魔化せる状況でないことはわかっている。 ゴーストは一度、深く息を吐いて。眠っている生徒の耳には届かないよう、潜めた声でアシモフに囁きかけた。]
あのね、アシモフ
(@11) 2015/02/08(Sun) 22時頃
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私、この事件の首謀者を探しに行こうと思うの ゴーストには死の呪文も磔の呪文も効かない …適任だと、思わない?
[口調は明るく、けれど真剣そのものだった。 彼はグロリアとマリベルのことを知っていただろうか。だとしたら、勘づくかもしれない。目の前のゴーストが、一人娘と今回の主犯を重ねていることに。]
自分の娘も止められなかったくせにって、笑われるかしら でも…ううん、だからこそ 私は、その子に会わなきゃいけない気がするの
[止められる自信なんてないけれど。 ホグワーツに反旗を翻すほど強い彼らの思いを、直接聞きたくて。 例えアシモフに止められても、聞き入れるつもりは全くない。思い込んだ時の頭の硬さなら、こちらだって負けてはない。*]
(@12) 2015/02/08(Sun) 22時頃
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助手 ゲイルは、メモを貼った。
2015/02/08(Sun) 22時頃
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貴方にとってはそうでしょうね。 200年の長い年月を思えば、僕なんて只の若造なんでしょう。
[からかわないで欲しい、はにかんでは俯いてみせた。少年時代の自分を良く知るマリーには敵わない。>>@11 だが、マリーの囁きに笑みはアシモフの消える。眉を寄せて、マリーを睨む。]
それは、本気? 外は戦場だ。全く危険がない訳じゃない。
[死にはしないが、ゴーストだってバジリスクに睨まれれば石化もする。呪いが一切効かない訳ではなく、戦場で危険なのはマリーだって同じことなのだ。 口調は明るいが、眼鏡の奥にある瞳は真剣そのものだった。]
(@13) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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[長い付き合いだ、一度決めたら覆さない頑固な性格を知っていた。自分が何を言ったところで無駄なのだろう。 半目で睨むが、軽く溜め息を吐くと肩を竦める。 「自分の娘も止められなかったくせにって、笑われるかしら。」とマリーは言った>>@12。彼女の娘の事はアシモフも聞いていた。笑いはしない、けれど。幾ら悔いても過去には戻れない、のだと溜息混じりに。]
……ねえ、首謀者を探し出して、どうするつもりなのさ?
止められなかった娘の代わりに、 その子に会って、止めようとでも言うの?*
(@14) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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−−−医務室・進退を賭したディベート−−−
あら、それは少し違うわね あなたはもう、ただの若造なんかじゃない 頼りになる後輩よ?
[照れて俯く姿>>@13は、まだ彼らが子供だったあの頃のまま。懐かしさに、ふと胸が痛む。 直後に向けられた視線は鋭く、けれどこちらの身を慮ってくれていることも伝わってくるようで。 それに反論するのは少々心苦しいが、ここで怯む程度の半端な気持ちで、こんなことを言い出したわけではない。]
危険は承知の上よ でも、バジリスクが出るわけじゃあるまいし…それに 娘の名前が、きっと私の身を守るわ
[200年前の主犯であるグロリアは、あまりに有名だった。 彼女の身内だと明かせば、単なるゴーストとして接触を図るよりも、敵の警戒を緩めることができるかもしれない。 それは母として、非常に不本意なことではあったけれど。]
(@15) 2015/02/09(Mon) 03時頃
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見つけ出して−−説得に応じる相手なら、よし もしダメなら、然るべき人を呼ぶわ 例えばあなたとか
[それなら問題ないでしょう?と尋ねて、正面から彼の疑問>>@14に対峙する。 彼らを止める影響力があるなんて自らを買い被るほど、ゴーストは夢見がちでも自信家でもなかった。 ただ、蚊帳の外で見ているだけでは、目の前で失う焦燥と罪悪感でおかしくなってしまいそうで。]
贖罪を希っていないと言ったら、嘘になるけれど でも心配しないで。娘と今回の子たちを混同したりはしないわ …だから、止めないでくれると嬉しい 止められても、どうせ同じことだけれど**
(@16) 2015/02/09(Mon) 03時頃
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助手 ゲイルは、メモを貼った。
2015/02/09(Mon) 03時頃
ー大広間にてー
チェルシ!
[大広間の瓦礫に止まる黒く小さな影を見つける。
僕の呼びかけに、キョロっと首を回す]
…よかった、チェルシ
爆発に巻き込まれずに逃げられたんだね
[怪我はないだろうか?
とはいえ、今の僕は癒す杖も魔力もありゃしない
突然、チェルシはパタパタと飛び立つ
その先には、デメテルがいた]
あぁ!デメテル…
チェルシを探しに来てくれたの?
|
─ ほんの先の未来、吹き抜け階段 ─
「トニーは…、生まれかわりの振りをしていた。俺達を庇って、死喰い人に連れて行かれたよ。 なあ、裏切り者なら何であんなことをしたんだ?
なあ、先生。 ほんとうに……トニーは悪い奴なのか?**
」
(@17) 2015/02/09(Mon) 13時頃
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―大広間―
リレイン…?
[オスカーがムパムピスの監督生バッジを拾い上げる。それだけなら、いい。だが、まだあの少女はココにいる…。
まだ息の合った生徒を引き裂いた、彼女はおそらく…。
思考を引き裂いたのは心配していたリレインだった。
彼女の、闇の魔法使いの怪我を治し始めていて。自分もやった行為。そんなところも、どこか似ていて。]
…っ…。
[言葉が出ない。出たとしても、絶対に届きはしない。それが、もどかしくて堪らない。
そして、告げられた彼女の愚行。オスカーに、彼女をどうにかできるのか。信じたい。だが、彼は1年生だ。
習った魔法だって、教えた魔法だって付け焼刃なままかもしれない。]
たのむ…こっちに、来ないでくれ…
[悲痛な嘆きは、きっとオスカーには届かないだろう。*]
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― 吹き抜け階段 ―
[トニーに掛けた魔法は追跡魔法と呼ばれるもの。少年が魔法を使えば痕跡が残り術者には跡が追えるようになる。 保健室を出た後、トニーが最後に魔法を使った場所へと訪れる。吹き抜けを中心にして、巡る回廊。下へと伸びる螺旋階段にきらきらと光る魔法の痕跡が残る。 だが、アシモフが吹き抜け階段へ到着した時には既に彼の姿はなかった。彼が魔法を使って時間も経っていたので当然か、と早々に立ち去ろうとして生徒に呼び止められた。]
『アシモフ先生…。』
[階段の影に隠れる様に数人の生徒達が皆それぞれ困惑の表情を浮かべていた。 恨めしそうに、それでいて助けを求める声。]
『トニーが、…トニーが。 俺達、アシモフ先生からトニーが死喰い人の生徒を庇った裏切り者だと聞いたから…。』
(@18) 2015/02/09(Mon) 18時半頃
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[トニーが死喰い人に捕まったらしい。 どうしてだか理由は不明だが、トニーは奇跡の子の生まれ変わりの振りをしていたそうだ。死喰い人の注目を集めたトニーは彼等に追われていた。だが、裏切り者だと聞いていた生徒達はトニーに制裁を銜えようと魔法で攻撃をした。そのせいでトニーは死喰い人に捕まってしまった。けれども、死喰い人が自分達も襲おうとしたのをトニーは力を振り絞って助けてくれた、と。 アシモフの話しを信じてトニーを裏切り者だと思い込んでいた生徒たちは救われて、漸く。自分達が間違ったことをしたのではないかとお互いの顔を見合わせる。]
『俺達を庇って、トニーは死喰い人に連れて行かれたよ。 なあ、アシモフ先生。』
[明らかに困惑した、いっそ怯えた様な雰囲気を漂わせた生徒達。 どうすれば良いか分からず泣き出しそうだ。答えを求めて、縋るようにアシモフを見て、]
『 ほんとうに……トニーは裏切り者なのか――? 』
[その問いかけにアシモフは答えられなかった。 トニーを連れ去った死喰い人の行き先を訊ねる。生徒は窓の外に映る高い天文台を指差した。**]
(@19) 2015/02/09(Mon) 18時半頃
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ーー 回廊 ーー
[オシャレ仮面達が周囲を飛び回る。 そして決まって放ってくるのは死の呪文。全くもってしみったれている。学習能力のない子達だ。]
『なぜ死の呪いが効かない…!?』
[彼らは何を言っているのだろう。雄大なるステイツの大地を虫3匹でどうにかできると思っているのか?落ちろ蚊トンボ!]
ーー メガリ・ユ・ウシホー! <<私の夢を受け取れ>>
ズッズゥゥン…
[私の口から発射された光線は通路ごとオシャレ仮面達を消し去った。他愛もない。]
おや、あれは…
[視界の隅にうつるのはショコラとヘクター。>>138 私は天井に潜み、事の成り行きを見守ることにした。]
(@20) 2015/02/09(Mon) 18時半頃
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― 現在、呪文学の教室へ ―
[トニーが生まれ変わりに扮していた理由、どうしてか? トニーの顔にその様な痣がなかった事はホグワーツ側には知れている。死喰い人を欺く為にトニーはハリー・ポッターの生まれかわりの振りをしたと考えるのが妥当だ。何故、そんな事をしたか。そんなの本物の生まれ変わりを死喰い人の目から逸らさせたい為だろう。 死喰い人を庇う、裏切り者なのに何故――?
「俺はホグワーツ好きだぜ!」
元気な少年の声が脳内で蘇る。]
(@21) 2015/02/09(Mon) 20時半頃
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[カツン、カツン。 アシモフの足が向う先はではなく、生前のホレーショーが使っていた呪文学の教室。 暗い教室に再び明かりがともる。**]
(@22) 2015/02/09(Mon) 20時半頃
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アシモフは、訂正>>@22 向う先は天文台ではなく、
2015/02/09(Mon) 20時半頃
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― 回想/医務室 ―
[マリーの娘は余りにも有名だった。200年前の首謀者として知らない者は居ない。>>@15>>@16 だからこそ、彼女は一人娘と今回の主犯を重ねているのではないかと勘ぐってしまう。それは余りにも危険だ。再び、マリーが傷つくのではないか。それに、今回の主犯をどうにかしたところで彼女の娘は還っては来ないのだ。]
確かに、生身の人間よりゴーストのきみの方が適任だと言えるだろう。 だけど、……分かってくれよ。
ぼくは、貴方が心配なんだよ。
[きつく睨んでいた目を固く閉じる。深く息を吸い込み、吐いた。]
(@23) 2015/02/09(Mon) 21時頃
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どうせ止めたって無駄なんでしょう? ああ、今回の主犯と君の娘は別の人間だ。それだけは強く心に留めてくれよ。 説得に応じる相手だとは思わない。何かあったら、ぼくを呼んで。
[諦めたように力なく笑う。]
(@24) 2015/02/09(Mon) 21時頃
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アシモフは、そうして、マリーを見送ったか。**
2015/02/09(Mon) 21時頃
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―――回想・医務室にて―――
[深呼吸の後に吐き出された言葉>>@23は、まっすぐに胸を突く。こちらの身を案じるからこそ、彼は詰問するような強い言葉を使ったのだろう。 ちょっぴり頑固で無鉄砲で、信念を通すためなら誤解を受けることも厭わない危うさがあって。けれど仲間に対しては、人一倍想いが深い。 マリベルの知る彼は、昔からそういう子だった。]
私は大丈夫よ、アリフレート だから、あなたは生徒たちに集中してあげて? …心配してくれてありがとう。頼りにしてる
[渋々ながらも折れてくれた元生徒>>@24には、しっかりと頷いて見せた。 娘はとっくにこの世にはいなくて、二度と会うことは叶わない。今回の首謀者と彼女は別の人間だし、その子をどうこうしたところで娘の罪が消えることもない。 ちゃんとわかっている。少なくとも、理屈では。]
それじゃあ……また、ね?
[曖昧に再会の約束を仄めかして、ゴーストの姿は扉に吸い込まれていった。走り書きのメモと、一枚の写真を医務室に残して。*]
(@25) 2015/02/10(Tue) 02時半頃
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―――校長室・絵画の中の伝言ゲーム―――
『成程…私を伝言用の使い走りに任命しようという訳か。 偉くなったものだな、マリベル・イマゴ?』
[山羊髭をさすりながら、肖像画がこちらを睨みつけてくる。 耳に障る甲高い声も意に介さず、ゴーストは首を傾げた。]
あら、そんなこと、少しも思ってはいませんわ フィニアス・ナイジェラス・ブラック校長
『ふん、小娘が一人前にご機嫌取りなど――まぁいい。 絶えた純血の家系を悼んで、今回だけ手を貸してやろう』
[ぶっきらぼうに言い放ち、フィニアスの姿が額縁の中から消える。どうやら交渉成立、ということらしい。 ふー…と、長く長く息を吐いて、あとは自ら撒いた話が広がることに期待するだけ。かの純血主義の悪名高い校長の声が、闇の陣営の耳に届くといいのだけれど。]
(@26) 2015/02/10(Tue) 03時半頃
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『――なに、そんなことも知らずに事を起こしたのか?
グロリア・イマゴの名ぐらい、聞いたことはあるだろう。
その母親は、今もゴーストとして城内に存在している。
引き込むことが出来れば、いい手駒になると思うが。
彼女の名は……』**
(@27) 2015/02/10(Tue) 03時半頃
|
助手 ゲイルは、メモを貼った。
2015/02/10(Tue) 03時半頃
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