人狼議事


125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 11日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[ 首を刎ね飛ばされる瞬間、少しだけ、よかった、と思ったことを覚えている。

 草臥れた ただの会社員である俺が……9年前大事な家族を護れなかった俺が、一時だけでも護りたいと思ったものを護れたから。

 幼馴染を喪うのは嫌だった。
 そして、「水無月流」をあの時、あの場所で一回でも死なせてしまうのが、嫌だった。
 だから「死ぬのが俺でよかった」、と、逃げたくて仕方がなかった「死」が訪れたことに安堵した。

 ……こんなことを聞けば、きっと自己満足だ、と「彼女」は笑うのだろうが *]


―4d 早朝―
[     静かな波の音が聞こえる。
ほのかに明るくなっていく世界に目を開ければ、南方は己が死んだはずのあの海岸に立っていた。
白い砂地に落とされた影、突き立てられた一本のククリナイフに目を細める。多分そこに、自分が埋まっている。]

 ……お前さんがやったのか、テッド?
 どうにも、お前さんがただの殺戮兵器にゃあ見えなくてなあ……

[応えはない。ポケットに何故か入っていた端末を見つめて、メールを確認する。死亡通知は二件。]

(手前の死亡通知なんて変な感じだな……「福原」……?)

 あいつなんでこんなトコで死んでんだよ ったくよ

[苛苛した様子で頭を掻いて、端末を閉じた。これって本当に幽霊状態なのかね、と海岸の石ころを拾って、海面に投げつけて跳ねさせようとしてみる。まず、石に触れられない。
嘆息し、今度は沖へ歩いた。ある程度進んだところで、「これ以上は行けない」とどこかで感じ取って顔をしかめる。]

 「見せられている」のか、「囚われている」のか…どっちなんかねえ

[Teufelの力は、自分の「幻覚能力」の上位互換系なのか、それとも……。そんなことを考えながら、南方は薄青の空を見上げた。]


メモを貼った。


ー4dー

[屋上の縁に座って足をぶらぶらとさせる。ここを死に場所に選んで良かったと思う。このいい景色を見ていられるなら飽きが来ない。

いつの間にか端末に現れていたアプリを見やる。電脳世界β?それは一見したところLINEのようなものに見える。

誰ぞ呼びかけてみれば返答はあるだろうか。]

 やっほー。こっち来ちゃいました♪


[僕は、怒っていた。
――どうして、勝てない戦いを挑んだのだろう。
ミナカタに白いのが来ると忠告をしたのは、挑めという意味合いではなかったから。]

ふむ。

[軽快な調子で、電脳世界βに反応がある。
これは福原という人だろうか。
僕は僕であると名前を書きもせずに、荒っぽく。]

― 電脳世界β ―
ここへ来い。

[とだけ書いた。
ミナカタがこれで分からないなら知るもんか、と。
結局――蒼い着物で待つことにした。]


[「ここへ来い。」と電脳世界に返事?が来たがこれは誰に向けたものだろうか。いまいち分からない。だがこのアプリを使っているのは自分だけでないのは確かになった。]

― 電脳世界β ―
おっはようございまーす。

私は福原という者ですが、もしかしてこれ私が死んだから使えるアプリなんですかね。


― 電脳世界β ―
そうだよ。

[と、返事はとても素っ気ない。
生きている者でも使える者がいる――ということには、触れなかった。たぶん死者同士で話すことより、これはそっちの機能の方がメインだと思うけれど。]


あっはは、死後も孤独ではないというのはいいですねえ。

[端末に返って来た答えを見、楽しげに呟く。

そして屋上から遠く海の方へと視線を向ける。
小さく灯台のようなものが見えるような気がする。]

黒田さん、どうしてるかなあ…。

[足をぶらぶら。]


メモを貼った。


― 灯台・頂上 ―

[機械は苦手――。
だったのだが、気づけば端末を開いたり閉じたりしてしまう。
僕は結構、ハマるタイプの人間だったらしい。
つれない返事をしつつ――来るなら、応えるつもりだった。]


― 電脳世界β ―
ということは、
あなたも死んだ人間なのですか?

[黒田に思いを馳せた後、
のんびりと端末にぽちぽち。]


― 電脳世界β ―
そうだよ。
そして、僕は篠塚藍では無い。

[死者が話せるツールというのに、篠塚藍がこれを使ってきた様子はまだ一度も無いのだ。
僕はそれも気になっていた。
そして、自分が誰なのかを名乗りはしないが――、死者といえば、それで察しろということだった。
案外僕は素直ではないな、と思う。]


― 電脳世界β ―
ああ、もしや水無月さん?
綺麗な名字なので覚えていたのですよねえ。

[なぜ「篠塚藍ではない」なんて回りくどい返答なのか意図を掴めず。南方ではなさそうなので残りは自然と一択だ。]

篠塚さんは、いるんですか?

[躊躇いがちに、そう打つ。なんとなく気まずいのだ。]


[ふむ。と少し考えてから。
僕は、福原という人物に興味を持った。]

― 電脳世界β ―
いいや、篠塚藍はいないよ。
ところで。
あなたは、どうして死んだ?

[上原夜斗。流の友人だ。
殺し合いを経てきた――という割には、軽快な調子なのが気になった。]


[水無月櫻子であることを、否定はしない。
でも、僕は何となく――。
いつもの僕とは違うような、そんな気がする。
ミナカタが死んだ時からのイラだちは、何だろう。]


― 電脳世界β ―
篠塚さんはいませんか。

[露骨にほっとする。死に様は見てないので詳しくは分からないが、もしかしたら篠塚が死んだのは自分のせいでもあるのではないかと思っていたから。]

私が死んだのはですね、生き返れるらしいと聞いたからですね。
七つの羽を集めて悪魔を祓えば全員生きて帰れるとかなんとか。
このゲームの攻略法らしいです。


― 電脳世界β ―
ああ、それか。
……悪魔を祓えば、か。

[羽根を集めてゲームクリア――だなんて簡単すぎると思った。
悪魔を祓えば、か。
成る程、と思いつつ。]

それで、羽根の為に死んだのか。
後を託せる人が、いたのかい。

[気持ちは――、分からないでもない。
僕は流に託している。
信頼できる人が、福原にもいるのであれば。
後を託して、死ぬ。――ということも、あるだろうと。
何となく、それを聴いてみた。]


― 電脳世界β ―

ええ、そうですね。
私の生を託してもいいと思える人が、いました。

[信頼できるから託した、のとは少し違うだろう。
黒田になら生き返らされてもいいと思ったから。
だから託した。]


― 電脳世界β ―
成る程。
暇なら、話し相手くらいにはなるよ。
僕は、灯台の頂上にいる。

[そう話す気になったのは、共感する所があったから。

LINEなどというものを櫻子はやったことがないが、知らない相手と話すというのも悪くはないのかもしれない。
口調はあまり変わらないが、気を許した――らしい。]


― 電脳世界β ―
そうですか。私は廃校の屋上にいます。
なかなかいい景色ですよ、山々の自然が見れて。
灯台の頂上もいい景観が見れそうですね。

[相手が気を許す気になったなど露とも知らずに、思うままに雑談をする。]


― 電脳世界β ―
ああ。こちらも海が良く見える。
こっちの方には鳥が飛んでいるのが面白いな。景観については拘りを感じるよ。良いセンスをしている。

[と、櫻子は素直にこのゲームを褒める。
なんだかんだで僕はここを楽しんでいる自覚があるし、i-GAMEを気に入っていた。]


― 電脳世界β ―
移動は出来るようだよ。
僕はここで待つつもりだけれど。

[と、真寺のメッセージにそう返した。]


― 電脳世界β ―
はい、死んじゃいました〜♪

おやおや真寺さんの端末には死んでないのにこのアプリがあるんですね。そういうこともあるんですねえ。

じゃあ真寺さん、私のデザートイーグル誰か持ってっちゃっていいですよって皆さんに伝えて下さい。まあ銃を扱える人でなければ逆に使う方が危ない代物なので別にもってかなくてもいいですがね。

移動…ですか。試してないですが出来るんですかね。


― 電脳世界β ―
まあ、ちょっと若い頃に射撃をしてましたので。

白銀の騎士…あの廃校で遭遇したんですがね。
それはもうものすごい怪物で…よく観察はできなかったんですが、身体の一部が機械になってたんですかね。
そのせいかどうかは知りませんがとにかくすごいスピードで移動してきまして。銃で狙いをつける暇などなく、怪我を負わされてしまったわけです。

殺意しか感じなかったので、説得は無理かと思われます。


メモを貼った。


[白銀の騎士。
端末の画面を見ながら、考える。

あれは確かに厄介だなと思う。
ミナカタが傷をつけた傍から機械化し、襲いかかってきていた。
そのうち全てが機械化するのだろうか。

ただ、一つ思うことがあった。
僕の能力は、強力だけれど。
それには制限があることは感じている。応用次第で様々なことができるが、それでも最強……とは言えないだろう。

このゲームにおいて、無敵の存在というものをはたして作るだろうか。
ただの虐殺が見たいなら、まだやりようがある。
――何か方法があるのではないか、と思えて。
僕は端末を手に、黙って考えていた。]


[暫く、海を彷徨っていた。うみねこが遠くに飛んでいく様子を眺め、海水を蹴っ飛ばしたり潜ってみる。水からあがれば、濡れていたと思った体は即座に乾いた――というか、水に入っている間は"濡れている"と錯覚している方が正しいのだろうか。

苛苛しているな、と思う。

濡れて使えなくなっても構うもんか、と放っておいた端末を、浜辺に座って弄くると、ちゃんと動作するのがすこし腹立たしかった。

こっちにも[電脳世界β]は入っているようだ。
どうやら南方がかつて使っていたものは機能制限版だったらしい。こちらの「β」は、「死者」の欄があったり個別会話が可能なようだ。

全体会話欄を表示させると、三名ほどの会話が見える。真寺というのはあの廃校で出会った若い女だろう。]

白銀の騎士……?


[一通り見終えたところで、乗り気ではなかったがコメントを残す]

――電脳世界β 全体会話―――――
白銀の騎士? テッドのことか。
怪我した場所が機械になる奴だろう。
手足を捥いで機械にしたと言っていた。

あと福原さん、あんたなんで死んでんだよ…全く

―――――――――――
[首を刺したとき、血液が出た。まだ完全な人外ではあるまい。
多分、どこかに弱点があるのだ――そこまでは書かなかった。
弱点など突かなくても、これが一応殺しあいである以上は、多分、全部潰せば死ぬのだろうが]



[そして、個別会話に切り替えて]

――――――――――
to 水無月櫻子

"どうした?”

―――――――
[まるで呼びつけてお説教でもしようといった感じだが。訝しく思いながら、南方は灯台をゆっくりとのぼっていく]


― 電脳世界β 個別会話toミナカタ ―

少し話を聴きたい。

[それは白騎士について、か。
どうして挑んだのか、か。
何を話そうかと思いつつ。
櫻子は、ミナカタを待つことにした。]


[櫻子は、福原との会話で何となくミナカタもそうなのかもしれないなと思っていた。
後に残る人へ、託す為。
だから、逃がす為に戦ったのだと思っていて。
怒っていた感情は、見知らぬ他人と話すことで大分収まっていた。福原が神父であることなど知らないが、話してみるとすっきりすることもあるものだ。
僕が聴けるかどうかなんて、分からないけれど。
そう思いながら、灯台頂上の中央に正座をして。
空を見て、うみねこの声を聴いた。]


話を……

[片眉を上げて画面を確認する。螺旋階段を見上げ、とんとんと昇っていけば、高い灯台だ、頂上まではかなりの距離がある。

水無月櫻子は、望んで殺されたという。……それが本当ならば、やはり南方にはこのゲームの存在そのものが悪趣味以外の何物でもない。
やがて屋上に続く階段へ。うみねこの声が大分近くに聞こえる。空を見上げ、屋上にたどり着けば――道場着でなく、美しい青い着物の水無月櫻子が、灯台の中央に正座していた。]

……よう、来たぜ。
昨日ぶりだな水無月さん。
それで、聞きたいことっていうのは……?

[彼女の真正面に胡坐をかいて座り、その双眸を見つめ返した]


メモを貼った。


/*
>篠塚さん
あれ、蘇生先福原さんじゃないのか。場所了解。


ようこそ、ミナカタ。ここで茶でも点てられれば、どうぞと勧めるところなのだけれど。

[と、冗談を言いつつ微笑んで。

櫻子は丁寧に手の平をついて深々とお辞儀をする。
総礼――というには、本当にお茶を淹れる時の礼儀作法より随分と砕けていたけれど。
顔を上げれば。早速、本題に入った。]

どうして、挑んだんだい。
僕は――、一緒に逃げると思っていたよ。
挑むなら、明確な勝ち目があるのだと――思って。

[少しだけ、先のことを思い出して。
哀しそうに、目を伏せた。]

…見ていたよ。

[その最後の声は、か細く。
どうして、死んだのかと――伏せた眼をあげて、ミナカタをじっと見つめた。]


 あ、ああ……?
 何だ、改まって
[櫻子が冗談を言い、お辞儀をする間、南方は少し怪訝な顔をしてそれを眺めた。つられて軽くお辞儀。]

 ………見えてただろうな、多分。
 胸糞悪いもん見せて悪かった

[か細い声。少しだけでも顔を知った者の首が刎ね飛ばされるなんて、見ていて気持ちのいいものではあるまい。
そんな表情をさせてしまうのが、少し辛い。
……それでも、多分、あそこで水無月流を死なせるよりは、何倍もましなのだろうと自分に言い聞かせる。]

 どうしてって、あいつら逃がすために決まってるだろ?
 全員で逃げて逃げ切れるほど、あの怪物は甘くねえから

 そりゃあ、命引き換えにしてあいつ殺したかったけどさ
 ……あいつら逃がせただけでも上出来なんだよなあ
[最後の一言は、自分に言い聞かせるように呟いた。]


[その返答は、予想通りで。
流のことを聴けば、僕は複雑な心境だった。
僕は、少し目を瞑って考える。

僕が最初に流に挑んだのは――。
――流に覚悟を決めてもらい、死線を乗り越えて。
強くなって貰おう、としたからだ。
その意思を持って、僕は全力での肩慣らしをしたのだから。――流が負ける、なんて。考えていなかった。

あの場で白い騎士と流が戦っていたら――。
どうなって、いただろう。
勝っていたか。負けていたか。

ミナカタが、流を心配してくれたことには嬉しくて。
僕は、首を振って。目を開けた。]


…いいや。胸糞悪い、とは思わなかったよ。
こういってはなんだけれど、僕は見ていて楽しかった。一時はやれたと思ってガッツポーズだったし、あの時は格好いいと思ったよ。

――だけに、最後はとても哀しかったけれど。
流を、マドカを、星開を逃してくれて――。
ありがとう。

[そう言って、もう一度丁寧にお辞儀をする。]


 ……礼なんか言うなよ。

[お辞儀をする彼女の頭を、一度だけぽんと撫でて、南方は立ち上がる。灯台の端に行き、うみねこの群れを眺めた
彼女に聞こえるように語り掛ける]

 流の奴、俺に言ったんだよ。
「俺が引き付けるからその間に逃げろ。俺は一回死んでも もう一度だけなら生き返れるから」
 ……ってな。馬鹿だろ。あの時流が戦ってたとして、勝てるわきゃねえよ。
 多分あいつはお前さんが思う以上に脆い。あんたが命がけで肩慣らししてやってても、だ。

 ……俺は、お前さんの目の前で流を死なせたくはなかった。
 流が一度でも死んだら、お前さんは悲しんだだろう?
 俺はもうたったの一度だって、家族が死んで悲しむ奴なんて見たかねえんだよ

[こんな悪趣味なことは終わらせなければならないと思う。南方はふと、思いついたように]

 ……お前さん、まだ篠塚藍の姿か何かは見てないか
 俺も見てないけどな

[と、振り返って問う]


[ぽん、と撫でられた頭に暖かさを感じ。
立ち上がったその背を見て。]

流が――そんなことを。

[と驚いて。
――僕がどうして死んだのか。
何故分かったのだろう。
流の脆さについては――僕も分かっていた。
だからこそ、僕はあの子を強くしたかった。

――でも。
続く、言葉には。]


……ミナカタ。ミナカタも、馬鹿だよ。
僕はミナカタが死んでも、哀しかったんだ。

キミが死んだら、悲しむ人は僕の他にもいるだろう。
酒場の主人と、楽しそうに話していたじゃないか。

[そう返して、僕も立ち上がった。
何やら装備変更の能力を使おうとしている。]

いいや。
見ていないし、電脳世界βにも姿を現さないよ。
……やっぱり、怪しいと思うかい。


酒場→K cafe


酒場じゃなくて、K cafeの主人と言いたかった。


酒場? ああ、カフェか。
ハルは……あいつにも、奥さんと店があるからなあ
[背負うものはとっくの昔に無くしたから、自分自身の命が一番軽いと思っていた。櫻子の言葉に少しばつの悪そうな顔をして、悪かったよ、と一言。目をそらして空を見る]

……そうか。
怪しいな。そもそもこの状況で禁足区域にわざわざ入るか?
遺体は見に行った時白いのに埋められてたが……あたりは酷く焼け焦げたにおいがしたよ。爆弾でも使ったみてえな、な。

……白いのが埋めたのは、本当に篠塚藍なのかね?

[思いついたことを口に出す。背後で、櫻子が何か力を使っていることを感じ取れば、なんだろうと振り返る]


ふふ。
じゃあ、もう少し命を大事にするといい。

[そう言って、櫻子は微笑み。それは、このゲームがちゃんとクリアされていることを信じて疑っていないから。]

禁止区域が、その後に他に設定されていたのなら――。
僕は、そこまで怪しいとは思わなかったかもしれない。
――でも、まるで禁止区域は"その為"に設定されていたのではないかと思えて、気になるな。
i-GAME。篠塚藍だから、iと藍をかけている――なんてまさかと思ったのだけどね。

[――と言いつつ、僕は右手に大きなシャベルを取り出した。
装備変更の能力で出したそれは、詳細を知らない為にハリボテだったけれど。その方が都合が良かった。]


ミナカタ。
…僕は、キミは能力に頼り過ぎだったと思う。
幻影に頼らずとも、十分に戦う力を持っているよ。

[ハリボテのそれは、白騎士の使ったシャベルを真似ていて――。重さはあるのに発泡スチロールで殴るくらい、たいした威力はないけれど。

その大きなシャベルを、ミナカタへと突きつけて。
僕は、あの白騎士の姿を真似ようとイメージをしてみる。

――ちょっと失敗して、鎧の中央に"頑駄目"とマジックと書かれたぽんこつの白い鎧が僕にまとわりついた。
僕の機械に対するイメージ力の無さは、微笑みで誤魔化すことにしつつ。]

ちょっと、実戦の練習をしてみないかい。

[と誘ってみた。ミナカタの武器は、僕に出すことは出来なかったけれど。僕の能力は、僕が身に着けているもの限定なのだ。]


”その為”……目くらましのためにってことか……?
iと藍に関しちゃあ……まあそれが本当なら、ガキのお遊びみてえなこのゲームらしいことで、って、おい

[返事をしながら振り向いて、引き攣った笑みを浮かべた。死んでもよかったとはいえ、だ。あの首を切られる瞬間の恐怖を忘れたわけでもなく]

お前さんも随分タチの悪い……
俺ゃ一般人だぞ一般人。

[そして、頑駄目と書かれた装備に失笑する]

おまっ頑駄目て……ああもう! 

[とはいえ、素手だ。どうにかならないかと端末を弄くって、武器を取り出そうとすれば、2
1ビニール製のおもちゃのような長いククリナイフ
2そんなもんはない]


……知ってたわばーか!

[嘆息して、彼女の前に立つ。腰を落として、大昔体育でやった空手だか柔道だかの構えをすれば]

じゃあちょっと……ご指導願おうかね、水無月先生?

[すごく逃げたいな、と思いつつ、ここで逃げては男がすたると、南方は彼女の誘いを受けてたつつもりだ。]

(……とはいえ女に蹴りとかをかますわけには……)
[なんて、この期に及んでなめたことを思いつつ]


……。一般人、か。
強くなって欲しい――と、初めて僕は思ったよ。
流以外の人に。

[そう言って、僕はミナカタの様子を見る。
楽しそうに微笑みつつ。
――なんだかんだで、戦うのは楽しいのだ。
その中途半端な構えを見て、櫻子は苦笑する。]

ああ。手加減はしなくていいよ。

[にこりと微笑み――櫻子は。

滑るように全力で走り寄り――。
一気に、距離を詰めて大きなシャベルを薙いだ。
その一撃目が通るかどうか確認しもせず、僕はミナカタへと回し蹴りの二連撃を放つ。
もしハリボテの武器に気を囚われていれば、櫻子の蹴りがミナカタを襲うだろう。
二撃目こそがメインで――僕も体術をメインに攻撃を仕掛けるつもりだった。
武器は所詮、飾りにすぎないのだ。]


――っ!
[突進してくる白い機体、もとい櫻子がシャベルを振り回す。トラウマを含めてそれに気をとられていれば、強烈な勢いの回し蹴りが南方の足を強打した。]

いっ……ぎゃっ――!

[倒されたところを、かろうじて、かろうじて受身を思い出してダメージ軽減を試みる。普段なら弱音を吐いてここで折れているところだが――櫻子の気迫に、そうも言ってはいられず。]

厳しいぜ先生…こりゃあなめてらんねえわ

[即座に起き上がって、距離を取り、じいとシャベルと櫻子を見つめた。

体術ではどうあがいた所で勝てはしない。ならば隙をつけるのは、どこだろう――?
そんなことを考えながら、近づいて愚直に胴を殴ろうとする]


メモを貼った。


メモを貼った。


[受け身をとる様子に、僕は一旦動きを止める。
追い打ちはかけない。櫻子は、余裕だった。]

ふふふ。
せめて僕を倒せるようになってほしいな。

[起き上がる様子にまたシャベルを構える。
その愚直な胴への拳打を、]

様になってるじゃないか。

[と言いつつ、左手を拳打に合わせるように添えた。
――まま、くるりと身体を回転させて。
腕を掴んで、投げ飛ばそうとする。
"払い巻き込み"という柔道の技だった。]


(せめて……せめて?!
めちゃくちゃ強ェじゃねえかお前!)

[などと思いながら、もはややるしかないと櫻子の胴をめがけ拳を突く。するりと添えられた白魚のような指と掌。
柔よく剛を制す、とはよく言ったもので、体の回転に巻き込まれる形で、南方は櫻子に思い切り投げ飛ばされた。]

う……ああああああああああぁぁぁぁ?!

[星が散る。思い切り頭も肩も背も、地面に叩きつけられて悲鳴をあげる。ふらふらとたちあがれば、櫻子は優雅に余裕の表情を浮かべていただろう。]

くっそぉぉお…情けねえ…なめんなよ……!

[さて。
リーチの長いシャベルに、強力な体術。遮二無二突っ込んでいけば全てが倍返しだ。南方は今度は櫻子の周囲を歩く。様子を見ている風を装った後、地を蹴って彼女の後ろにまわった。
脚の関節めがけて蹴りを放つ。]

(システマ……だったか?わからんがこういうのは関節攻撃で合ってる筈だっ……!)

[死して尚実戦なんて、と思いつつ、少し楽しくなってきたのは子供のころの喧嘩を思い出したのか南方がマゾなのか、恐らく両方。]


[装備変更の能力は、投げ技と相性がいいなと思いつつ。
さり気なく武器を一旦消しては、ミナカタを投げ飛ばした。
ミナカタが立ち上がる頃には、また大きなシャベルが右手に戻っている。
これが威力の無い武器だからまだいいものの、普通の武器ならもっと凶悪だったかもしれない。
…と、"能力"を活用しての戦い方にひそかに櫻子は慣れつつ。]

情けなくなんてないよ。
頑張れ――レイジ。

[そう言いながら、楽しそうに次は何をやってくるかと櫻子も様子を見ている。
――そして、後ろに回ってくるミナカタに。
あえてそのまま背を見せた。]


――その蹴り、正面からじゃないと脚の関節は壊せないんじゃないかな。

[と、言って櫻子は前に歩き紙一重でかわす。
後ろからでは、当たっても衝撃が前に逃せてしまう。
脚払いなら出来るかもしれないけれど。

システマについて櫻子は知らなかったが、その動きは良いと思いつつ。

くるりと振り向いて、櫻子は攻撃を待っている。
だから正面から、という意図らしい。
――が、こんなことを言いつつ。]

肉を斬らせて、骨を断つ。あえて避けずに、必殺の一撃を入れる方が被害が少ないこともある。

[自然体の――無形で立ちながら。
攻撃を待っている。――櫻子は、とても楽しそうだった。
次は何をしてくるだろう――と。]


メモを貼った。


っ! ……あたらねえかやっぱ

[蹴りをいれようとして、あと少しというところでかわされる。櫻子がわざと背を見せてくれていた、ということになんとなく気づいて、うーんと苦笑。
ついでにロシアンマーシャルアーツのシステマでは関節破壊のとき前面から蹴っていたことを思い出す。やはり敵わない]

(肉を切らせて骨を絶つ、か……)

[どうあがいたところで、南方が打撃で相手に与えられるダメージは少ないだろう。ならば必要になるのは一撃必殺の立ち回りだ。

櫻子の動作をじっと観察すれば、学ぶところは多い。まず、動きがしなやかだ。向けられた力を防ぐよりも受け流す。攻撃するときは鑿で貫くように、局所に集中させる。そうすることで相手が誰だろうと負けない立ち回りをしているように見えた。]

……じゃあ、もういっちょいきますか

[息を浅く吐いて、伸びをし、己の体をリラックスさせる。

そして、南方はもう一度、彼女に向けて右の拳を突いた]


メモを貼った。


僕が幻影能力を持っていたら、相手に気がつかれないように奇襲をかける幻影を作り出すかな。

[と言いつつ、櫻子はその攻撃をかわす。
適当にシャベルを振って反撃をするが、それは致命の一撃を入れる為というよりは間合いを取る為のようだ。]

相手にそれに気がついてほしい――なんて欲を張って、気が付かれるようにしちゃ駄目だ。
気がつかれないなら、その相手はその程度なんだ。
その時は能力に頼らない。

そして、相手がそれに気がつくならば――。
たぶん、隙が出来るのではないかな。

[と、見ていて思ったことを語ってみる。達人相手にだからこそ、かけられるフェイントというものもある。
もうそれを使う機会はないかもしれないけれど。]

レイジ。もっと自分を信じて。
――自信を持って。キミは、強いよ。

[そう言って、微笑んで。
櫻子は、背を低くして。大きなシャベルと拳打を組み合わせた猛攻をかけようと、一気に距離を詰めた。]


[拳を躱されながら、櫻子の言葉に耳を傾ける。振るわれたシャベルを見て後方に逃げ、目を細めた。]

……そういう使い方もあったか。

[幻覚を攻撃に使う。そして、隙を作り、ナイフで刺す。
やり方を思い浮かべてなるほどな、と思いながら、それでももう遅いな、と抱くは諦念。けれど次に彼女が言ったことに目を見開いて]

俺は──────、

[強くなんかない。気がつけば逃げることばかり考えている負け犬だ、そう思っていた。]

(だがお前さんがそう言ってくれるなら、)

[ゆるりと微笑み、此方に来る櫻子に対峙すべく、南方はそこに立った。ただ殴られて終わるつもりはない、今度こそ、と静かに彼女を見つめる。

もう、逃げない。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[その様子を見て、僕は満足そうに笑い――。]

(良い顔をするじゃないか。)

[先ほどの復習をするように、大きなシャベルを横薙ぎにしてからの回し蹴りという二連撃を繰り出した。

一度喰らわせた技をあえて選んだのは、恐らくは対処されることを見越して――。
――対処をされる前提で戦う、という方法もあることを示す為に、そこへ武器を消しながら裏拳の三連撃目が追加された。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[じっと櫻子の挙動を見つめる。その挙動に既視感を覚えて、先ほどと同じ攻撃の仕方なのだと悟る。

横から迫るシャベルを退いてかわし、シャベルへの注意もそこそこに。
間合いをつめた回し蹴りをしゃがんで回避する。鮮やかに櫻子の足が宙を切った。
南方は、その隙に立ち上がる勢いをこめて殴ろうとして――櫻子の裏拳を、己のみぞおちに直撃する寸前に確認し、咄嗟に少し体をずらした。

激痛が走る。ぐらりと歪む視界。]

ぐ、う……!

……へっ、馬ぁ鹿……!

[南方は苦しげに笑うと、「頑駄目」と書かれた鎧の首元を左手で掴んだ。南方を殴るために突き出された櫻子の白い手首を右手で即座に体側へ引いて、櫻子の体を一旦押し戻してから引き寄せ、足を引っ掛け押し倒そうと。

「小内刈り」。大凡、そんな技だっただろうか]


[僕は、技にかかって引き倒されて。
受け身はとっても、そこで転がったままに。
――満足そうに、微笑んだ。]

ふふふ。
やっぱり、やれば出来るじゃないか。

[戦う気迫が、解けていく。僕は――ミナカタに"自信"を持ってもらいたかったから。
ちゃんと僕を倒してくれて、とても嬉しかった。

白きぽんこつ鎧が解除され――。
――僕なりにちょっと背伸びをした、ワンピースに着替えてみる。汗をかいてしまったので、着物は暑いのだ。
――という体で、僕なりに頑張ってみる。
そうして、すぐに着替えられる能力にはありがたみを覚えつつ。]

手を、とってくれるかい。

[なんて、寝転がりながら聴いてみた。
自分で起き上がるなんて簡単なことだったけれど。]


――電脳世界β 全体会話―――――
いやあ日も暮れてきましたねえ。
夜景は夜景で綺麗なんでしょうねえ。

あ、南方さんこんばんは〜。

[飽きもせずにずっと空を見ていた福原が気まぐれに電脳世界にメッセージを送る。]


……ん、ああ……大丈夫か。

[そう言いながら、南方は呼吸を整えて櫻子と目を合わせ、その気迫が解けていくこと、満足そうな笑みを向けてもらったことに少し安堵した。
心なしか、勇気をもらった気がしていた。

続く彼女の行動には、目を見張って驚いた。白い鎧からワンピースのギャップに驚いた───というよりは、ラフな格好もするのだなと。

照れ気味に目を逸らしながら]

……便利だなその力

また投げ技かけたりしねえだろうな?
     ……はいよ、お嬢さん

[と、彼女の掌をとって、起きやすいようにとゆっくり引こうと]


そんなことしないよ。

[と苦笑しながら、手を取ってもらい起き上がる。

照れ気味に目を逸らさせただけでも、僕の乙女心は精一杯だった。
戦いには積極的だけれど、奥手な自分がちょっと情けない。]

レイジは、痛みは大丈夫かい。

[そう言って、まじまじと見つめた。
付合わせてしまったけれど、割と痛かったのではないかと。

戦いの最中、いつの間にかにレイジと呼んでいたけれど。10も年上――であることは知らないが、年上の男性を名前で呼ぶのは櫻子としては初めてだった。]


大丈夫だー。……ってか、もう死んでるもんな。痛みも大したことねえよ

[と軽口を叩きつつ、心配すんなと櫻子の頭を撫でた。
他の子供に「レイジ」などと呼ばれれば、南方は怪訝な反応をしただろう。櫻子にそう呼ばれるのは嫌ではなかった。]

お前さんってさあ、和装のイメージがあるな
洋服はあんまり好みじゃねえのかと
似合ってるよ

[ぶっきらぼうに告げて、辺りを見回せば、もう日も落ちかけていた。大分長い間戦っていたんだなあなんて思いながら、灯台の端へ行って海を見てみる。その時、端末を取り出せば、軽く返信を]

──電脳世界β 全体会話────

"ホンット呑気だな…>福原さん"

"俺は見てない>真寺さん"
────────────


真寺への返信に、そっと「篠塚藍の姿も発言も」と添えた。


──電脳世界β 全体会話────
幽霊が忙しくするってどういう事態なのか逆に教えてほしいです。

私も見てないで〜す。


そうか、それは良かった。

[頭を撫でられれば、子供扱いをされているのだなと思いつつ。
撫でてくれたのは、ちょっと嬉しかった。
僕が猫ならごろごろ喉をならして、犬なら尻尾をふっていたかもしれない。]

そ、そうかな。

[と、顔を赤くして照れつつ後ろについていく。

和装のが着慣れてはいる。
後は動きやすい服装が好きで、軽装でボーイッシュな格好を良くしているけれど。こういう格好はちょっと着慣れていなかった。
だから似合っているというのは、素直に嬉しかった。

僕は隣に座ってみて、同じく端末を開いてみる。]


──電脳世界β 全体会話────

僕も一度も篠塚藍を見かけてないよ。

────────────

[と、僕の名前は書いてないけれど一人称で分かるだろうと送ってみる。
最も、僕は灯台の頂上から殆ど動いたことはなかったのだけれど。]


そういえば、レイジは望みは何かあったのかな。

[僕は端末から顔をあげて、海を見ながら。
ふと、そんなことを聴いてみる。

僕の望みは――、ここでのことを全て無かったことにすることだ。
全部、忘れてしまった方が良いと思っていたから。]


[とん、と隣に座った櫻子を一瞥し、頬が赤いことに、なんだろろう、と思いつつ端末の画面を眺める。

福原からの飄々とした返答に「あンの刑事は全く……」などと呆れたが、何も言わないでおく。
次いで現れた櫻子のコメントには、隣にいるのに、とちょっと変な感じがした。]


[望みが何か、と問われれば、困った顔で]

あぁ…優勝者には望みを叶えるって話だったっけ?
姉が生きかえらねえかなって思ったこともあったな。9年前に死んだんだけどさ
生き返らせたとしても、9年が埋まるわけでもねえし……生き返るのが本人かもわかんねえから、やめたけどな

[と、少し前に読んだ漫画を思い出して言う。錬金術で蘇生させられた死者は、蘇らせたかった人とは全く違った、という話。]

……となると、さ?

[そこで櫻子の方を向いて首を傾げ]

望みなんてねえわけよ。人殺してまで願うくらいの望みなんて。給料とか以ての外だし、ガキの頃の夢もなあ……。

[困るよなあ、そんなもん殺しあいの餌にされたって、と、手を後ろについて星空を見上げ、のんびりと語って]

……お前さんはなにか望んでたことある?

[と、彼女に問う]


それが出来るなら、すごいな。
生き返り、か。

[と海を見て、涼みながら。

その人は、どんな人だろう。生き返らせたいと想われるくらいには、きっとレイジを大切にしていた人なのだろうと思う。

僕にとっての、流のように。]

給料か。現実的だなぁ。

[とくすくす笑って、僕の望み――というと。]

…僕は、ここでのことを全部無かったことにすることを望もうとしていたよ。
あと、流と全力で戦ってみたかった。
――あの子に、強くなって欲しかった。
僕を越えて、覚悟を決めて、死線を乗り越えてゆけば――きっと。今より、もっと強くなるのではないかと。
その可能性を、僕は何よりも見たかったんだ。きっと、流ならば僕はゲームをクリアしてくれると思っているよ。


――でも、そんな記憶はきっと辛いから。
僕はここでのことは、全部無かったことにしてしまう方が――良いと思っているけれど。

[そう語りつつも、少し寂しそうに。

――そう、ここでのことは忘れてしまう方が良い。
無かったことにすれば――。]

ところで、子供の頃の夢って気になるな。
何かなりたいものでもあったのかい?

[と、話を変えるように聴いてみた。]


[切なさに、胸が絞められるような気がする。

――僕には、恋心なんて許されない。
18歳。
水無月道場には、未だにその年齢で嫁ぐ慣習が残っていて。僕は会ったこともない分家の者の元にでも、嫁に出されるだろう。
父さんには結局、逆らえないのだ。
水無月三十八段。様々な道の段位を持つ父は、そんな異名を持っていた。合計すると三十八段になり――その段位は、毎年毎年増えている。

何かの道で自らに勝つ者でなければ――掟破りを許すことは、決してないだろう。
僕はそんな父親を過保護だと思いつつ、18歳にもなって未だに恋愛の一つもしたことがなかった。
だからこそ、流にべったりだったのだけれど。

忘れてしまえば、きっと辛くは無いだろう――。
誰かに、魅かれた記憶なんて。]


[流に対する櫻子の思いの深さ。強くなって欲しいと、あえて弟に覚悟を迫る様は、どこか己の姉と似通っていた。南方よりも数倍も口が悪くて優しかった彼女と。
「姉」とは、そういうものなのかもしれないな、と思う。]

……そうだな。
お前さんの覚悟が伝わったならば、きっとあいつも覚悟を決めるだろうよ。
……覚悟が固まるのに少しだけ、時間がかかったとしても。

[それが多分「弟」というものだろうから。]

……なかったことに、ねえ
その方がいいのかもな お前さんのためにも 流のためにも


[きっと、この姉弟のためにはその方がいい。こんなゲームがなければ、お互い「殺しあう」までには至らなかった筈だから。
目覚めたら、こんなゲームの記憶など無ければ。]

…………、

ああ? ガキの頃の夢はピアニストだけど。
ショパンに憧れてたんだよこれでも

[南方が「ピアノが好きだった」というと大体「らしくない」と笑われる
粗暴さとのギャップ――とは会社の後輩の弁だが。
そういう訳で、夢を語るには少しそっけない感じでぽつりと]


そう、だね。

[覚悟を決めることを迫ったことは、流にとってどうだったのだろう。…やっぱり、馬鹿だったろうか。
僕を手にかけたことを悲しむ、流の姿は記憶に焼き付いていて――。もう、ああして悲しませることはしたくはないと思った。]

――ピアニスト?格好良いじゃないか。
目指すのをやめてしまったのかい?

[と、櫻子は興味を持ったようだ。
――もっと、この人のことを知りたいな、と思う。
僕は素直じゃない自覚があるけれど。
――無かったことになるなら、少しくらい。
そんな想いは、やっぱり切なかったけれど。]


うーん、お前さんの興味の向く先がちょっとよくわかんねえよ

[と、苦笑した。南方より10も下に見える彼女が興味を持ってくれたのが少し嬉しくもあり、意外でもあり。
けれどまあ、彼女の退屈をしのげるなら、と言葉を紡ぐ。]

やめた、っつうか……やめたのかな、実際。
元からお袋が大反対しててね。茶碗だの机だのなんだの、全部ひっくり返して大喧嘩するぐらいだった。
大学も勉強ができるとこに行け、って言われてさ。
しゃあねえから、一人でどうにか音大に入るか、どっかに弟子入りしようか、って考えてた。


家族の中でただ一人応援してくれてたのが姉貴だったよ。

その姉貴が珍しく幻想即興曲を聴きたい、って言って、
完成度あげてた矢先に死んだ。

……そしたら、何故かピアノ自体を弾けなくなってね。
目指すのも弾くのも諦めたってワケさ。

[やれやれと首を振った。聴かせられなかったという後悔が、ピアノの前に立つ度にわきあがってきて、
自分はそこからそのまま逃げたのだ――ということはわかっていた]

……さっきから、なんか……どうした? 
悲しいことでもあったか?

[ずっと櫻子の表情が固い気がして、彼女の顔を覗きこんだ。
話を切り上げてそう問う]


何時か――。
それ、聴いてみたいな。幻想即興曲。
――無理かな?

[そう聞きつつ、顔を覗きこまれる。
僕の瞳は憂いを帯びていたかもしれない。
立ち上がって、ううん、と首を振った。]

…なんでもない、よ。
レイジ。――客人のようだ。

[灯台の頂上へと続く階段に、人の気配を感じて。
入口の方を見た。
きっと、羽根をとりに来たのだろう。

あちらからは視えないことは分かっていたけれど。
…僕は、本当に素直じゃなかった。]


メモを貼った。


メモを貼った。


あ……?
ああ、
[少し、考えた。ここを生きて出られたとして、お互いがお互いを覚えているのか。会えるのか――ということを考えて曖昧な返事を。
なんでもない、という言葉に目を細める]

……なんでもないって顔じゃねえだろ、嘘つき。

[ぼそりと一言。そして、入り口の方に意識を向ければ、確かにそこには誰か人がいるように感じた。]

……羽、ねえ。
そんなものに、一体なんの意味があるんだろうな

[そんなことを言いながら、櫻子の真意を測りかねていた。
……この胸のざわつきは何だろうか]


メモを貼った。


メモを貼った。


……レイジの馬鹿。

[僕はちょっとだけ怒ったような声で。
そう小さくぼそりと言えば、顔を見られないように一歩歩いて。羽根の方を見た。]

たぶん――、余興かな。
集めてクリア――なら、殺害時のptの意味がない。
集めて終わりなら、羽根をptの代わりにして奪い合えるようにしてしまえばいい。そうして集まった数で――とはしていないのだから。

集めてから何か意味のあるもので――。
――何か、起こすつもりなんだろうな。


……なんだぁ?
[馬鹿、といわれて首をかしげた。何か怒らせたか。]

何か起こす、ねえ……
7つ集めたら龍が出てきて願い事叶えるんじゃあねえのな

[軽口を叩いて、Teufelの趣向を少し嘲った。
地上で何かしら「集めろ」という指示が出たのだろう、その羽は、櫻子の遺体の傍に落ちている。

南方には争いを激化させるための不吉な鴉の羽――にしか見えなかった。
それを睨みつければ]


[その時脳裏に響く、女の声]

    ( まだ 終わらないよ )

           ――――♪

[己の端末だけに鳴った、「ド」の音。
端末を開けば、アラームを設定したがごとくに、残り時間が表示されていた――とある言葉を添えて]

……「魔女」の復活の奇跡まで、あと……。


  ――お前、死んでも一回なら生き返れんぞ。

         ……ハル……?

[暫くして意味を理解した南方は、端末を閉じた。少し悲しそうに微笑んで、櫻子に告げる]

……どうやらまだ、俺は休めねえみたいだよ。魔法使いに呼び出されてるみたいだからな。
参っちまうよなあ……ったく。


悪魔が叶えてくれるのかもしれないよ。
何かと引き換えにね。

[僕は、羽根を見て。

――そう、これこそ悪魔への願いだろう。
何かを捨てなければ、獲られないもの。魅かれるものはあっても、僕はそれを願う気はなかった。]

レイジ。僕は――、
どんな形であれ、弟からそう望まれたなら。
生き返って欲しいという想いは、嬉しいと思うよ。

――そして、自分のせいで諦めてしまったかのようで。
ピアノの夢のことは、ちょっと哀しいかな。

[そう言って、くるりと振り向いた。
後ろに手に組んで、今度は僕が覗き込んだ。
何やら端末が動いたらしい。]


……つまり、生き返れるのかい?

[そう首を傾げて。櫻子は、微笑んだ。]

なら、もう一度頑張ってくるといい。
僕はここで待っているよ。
また、端末を見ながら遊んでいようかな。

――レイジ。…おまじないをかけてあげよう。
僕の母さんが、父さんにかけた必勝のまじないだ。

[そう言って、僕はそっと傍に寄った。]


……哀しんでくれたりするかね、あの姉貴が。
[そう呟く声は、小さく。胸に秘めた夢のかけらを燻らせた]

(――何かと引き換え、か)

ああ、頑張ってくるよ
まじない……? 何だ

[櫻子を黙って見つめた]


[僕は、しっかりと頷いて。
――何故だか、それには確信を持てたから。

そうして、僕は後ろに手を組んだまま。]

レイジ。
ちょっと、耳を貸して――。

[そうして、僕はレイジの右頬にそっとキスをして。
すぐに離れて、僕なりに悪戯っぽく微笑んで――。]

無かったことになるなら――、これはノーカンだよ。

[僕は、そうくすりと微笑んだ。小悪魔のように。
――僕の想いには、気づいてくれただろうか。]


……は、

[櫻子の言葉に素直に従った、その時、やわらかい唇が頬に触れた。何が起きたのかわからずに、小悪魔のような笑みを浮かべる彼女を見つめ、南方も引き攣った笑みを浮かべる]

 ……あー、ずるいだろ。お前さんそういうのはずるい。

[悪戯かよ、とやれやれ、と首を振って、頬にのぼる熱を誤魔化す。子供みたいだと思いつつ、それを否定できない南方は、頭を掻いて逡巡し、]

櫻子、

もし――
もし、ここから、お互いに生きて出られたなら
 ……聞かせてやるよ、幻想即興曲。

[彼女をそう呼んで、ちゃちな約束だけれどと、笑って小指を差し出した。
叶う保障はないけれど、初めて、それを「望む」]


レイジが、気づかないのが悪い。

[と、僕はずるいと言われたことを人のせいにしつつ。
恥ずかしくて頬が赤くなっているのは、僕も一緒だった。照れ隠しに、そんなことを言ったけれど。]

待ってるよ。
――その約束。きっと、僕は忘れない。

[僕も、笑って――小指を差し出した。]


 ……絶対だぞ?

[忘れない、といいながら頬を赤く染める彼女に、一言確認して]

――――指きりげんまん、嘘ついたらはりせんぼん飲ます、

   指切った

[白い小指に己の小指を絡め、軽く振る。
そして最後の一言を言って、指を離した時、
南方は櫻子の体を、黙ってそっと抱きしめた。

しばらくそうして――ふいに体を離すと、]

仕返しだ

[とニィと笑う。
恥ずかしいのはとりあえず、置き去りにすることにして]


ふふ。そうだな。
もし忘れていたら、今度は僕を口説いて欲しいな。

[と、絶対の言葉にはそう意地悪っぽく返した。
忘れたふりをして、口説かれてみたいな――。などと思ってしまう僕がいる。]

冗談だよ。忘れないよ――絶対に。
――――指きりげんまん、嘘ついたらはりせんぼん飲ます、

   指切った

[と言えば。そっと抱きしめられて。初めは驚き――僕も抱きしめ返した。――ふいに体を離されれば。]

…ほんとは、ちょっと不安だった。
僕の想いは、迷惑じゃなかったかって。
だから、その。
…もう一度、抱きしめてほしいな。

[そう、恥ずかしそうに言って。ニィと笑うレイジに、上目使いで見返してみた。]


…………お前は……
本当に、ずるいやつだな

[上目遣いで頼みごとなんて、本当にずるい。
恥らう櫻子を、少し躊躇って、今度は強く抱きしめた。]

 別に迷惑じゃねえよ
 ……まあ正直言って……俺、っていうのは趣味が悪い気がするけどな?

[もっと歳の近い男でもいいだろうに、と意地悪い感じで囁いてから、頭をなでて、気づかれないように額に口づけを。]


メモを貼った。


……レイジの、馬鹿。

[僕は、ずるいのかなぁ。なんて、思いつつ。
ちゃんと抱きしめてくれたことが、嬉しかった。]

……そんなこと、ない。
キミは、素敵な人だと思うよ。

[僕なりに精一杯の反論をしてみて――。頭を撫でてくれるのをされるがままに、額への口づけに目を細めて。
僕が猫ならごろごろと喉を鳴らしていたかもしれない――と、想い。]

レイジ。……えっと。その。
いってらっしゃい。

[そう言って、僕は踵を上げて背伸びする。
背丈を合わせる為に。]


……ん、
[背伸びする櫻子の唇に軽くキスをして――]

 [     電子音が鳴り響く    ]

[南方は名残惜しそうに櫻子の体を離すと、彼女に微笑んだ]

……ああ、そうだ。今度会うときは
ちゃんと、電話のかけかた習得しとけよ。

行ってくる

[響く「ド」の音。
その言葉を最後に、南方の意識は暗転する。

全てが閉じるときの、櫻子のワンピース姿を、心に焼き付けた**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[名残惜しそうに、体を離されれば。
僕も、レイジに微笑んだ。
けれど、その言葉には優しい声で。]

…むう。
レイジの馬鹿。……いってらっしゃい。

[と言って、見送った。
レイジの身体が輝き、――消えていく。
――どこかで、復活するのだろう。]

…僕だって、少しは機械に慣れてきたよ。

[そう言って、空を見上げる。
夜明けの空は――綺麗で。
――なんだか、とても幸せだった。**]


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