人狼議事


207 愛しの貴方を逃がさない。

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[下着のことは追及されなかった。ほっと胸をなでおろす。
このまま一週間やりすごそう。そもそも、この状態で採寸だってしたんだもの。さらしをやめたら多分ドレスが入らない]

そんなあっさり……本当に大丈夫?

[一週間休むってあっさり言われて眉をさげた。
簡単にいうけど、一週間って結構大きい。講義についていけなくなったりしないのかな。
ノートをコピーさせてもらえれば、大丈夫なのかな。
まあ、仕事を一週間休む私に人のことは言えないかもしれないけど]

こんなもんかな。

[三角のチーズが完成。両手に持たせてみる。
このあたりでくっつければいいかな、なんて位置調整していたら]


ひゃんっ!?

[足をなぞられた。こそばゆい刺激がぞくぞくって背筋にまで伝わって、変な声が出た。
バッて口を押さえる。顔がかあっと熱くなった]

な、なにするの。

[口元を手で押さえたまま、もごもごと抗議する]


[出かけるといっても、本当に少しの間だけだ。
歩いて数分の、自分の店。その扉に『close』の看板を掛けるだけ。
あとは、帰り道で、携帯電話を取り出すだけ。

その相手、唯一の従業員に休業の電話をすれば、
返ってきたのは、短い、了解の返事。
ややあって吐き出された「一人で悩まないでください」の言葉には、
少しばかり目を瞠ったけれど、答えを返すことはなかった。

彼は、自分の悩みが、
店を経営することだとか、料理の腕だとか、
そういったものだと思っているのだろう。
そんな単純な話ではないのだ。少なくとも、今の自分に関しては。]


[がり、と、マフラーをした首元に爪を立てる。
渇く喉を抑えつけるためのクセは、未だに治ることはない。
傷の上に傷を重ねたそれは、
きっとひどく醜いものになっているんだろうけれど、
そんなのは些細な問題だ。

それよりも。
浮かんだ、白と赤の生き物の姿に、思考を戻す。]


[多分、一時間も経っていない。
短いといえど、食事をするのには十分な時間だったけれど、
きっと、家の光景は微塵も変わっていないんだろうね。

すっかり冷めてしまったスープと、ぱさぱさしたサンドイッチ。
少女の傍らにあるそれらを一瞥したのち、
部屋に戻ってきた主は、溜息を一つ。

彼女の様子はどうだったかな。
自分から逃げようとした?動く気力もなかった?或いは――。
何にせよ、細められた碧眼が、ウサギの赤い目を射抜く。
ずかずかと彼女に歩み寄って、その細い身体を、乱暴に引き倒しただろうか。

あぁ、もう、喉が渇いて、仕方がない。**]


!!

[心臓がどくんと跳ねた。今の、折原さんの声……。
もう一回なぞりたい衝動に駆られるけど、抗議をする折原さんの声に思いとどまる。]

あ、す、すいません。
つい、どうなるかなーって思って……。
凄い可愛い声でしたね。俺、結構ドキッとしました。

あ、て、てか! それ可愛く出来ましたね。
チーズも可愛いし、ねずみも可愛いッス。
俺の羊より可愛いかも。

[あれはわざと不細工に作ったものだから、比較しようが無いとは思うけど。
所謂ブサカワって奴。

俺も羊ちゃんの友達作るかーと作ってれば、いつの間にか夜。鍋の材料が届いた。
今夜は鍋パよ〜。]



 [ 時計は探していなかったから、
  どれだけ時間が経ったのかは、分からない。
  ウサギをぼんやり見ていた卯月は、
  扉の開かれる音で 身を固くした。

  当然の如く
  出された食事には手なんて付けていない。
  それが何を意味するのか
  ある程度は分かっていた、つもりだった。
  
  少し、離れる。
  卯月の赤い目を見てくる碧眼が
  恐ろしくて。 ]
 



 [ ―― どちらも無言だった、筈だ。
  ため息をつかれる音と
  卯月に近づく足音が聞こえたけれど、
  それ、だけ で、 ]
 



                [ 身体に伸びてくる手。 ]
 



 [ 一瞬何をされたのか、
  理解が追いつかなかった。
  
  ぐらんと回転した視界は
  碧眼を捉えて、止まる。
  倒されたと感じたのは、漸くここで、だ。

  細い身体だ。
  押されてしまえばされるがまま。
  卯月だって取っ組み合いになったら負けることぐらい、
  自分で分かっている。
  
  ―― だけど、
  "何"を、されるのか と 思ってしまえば、 ]
 



 [ ひゅ、と
  息を吞んだと 同時。 ]
  
 [ 真白な手が彼を引きはがそうと
  顔まで 勢いよく伸びた。
  
  容赦 なんて
  そんな状況じゃあなかったから、
  伸ばした爪を立てるみたいに。 ]
 


メモを貼った。


可愛くない、し。
そういうこと、言わなくていい、からっ。

[聞かなかったことにしてほしかったのに、律儀に感想なんて言われてしまったら、もうどんな顔をしたらわからない。
視線から逃げるようにネズミさんに目を落とす。チーズの場所を決めたら、また針でちくちく刺せば無事ネズミさんにくっついた。
赤いマフラーも位置を調整して固定すれば完成だ]

うん。初めてにしては、なかなか上手くできたかな。

[可愛くできたという声に、満足して頷いた。よし、あとは]

あの、私のカバンに、黒猫さんがいるんだけど。
出してもらっていいかな。


黒猫さん?

[カバンを開けて、中を見れば、俺が作った黒猫がいた。なんか、無性に嬉しい。
でも、黙っておく。これはその内打ち明けよう。]

ああ、これッスね。はいどうぞ。

[渡すとき、掌を軽く爪でなぞってみたり。]


[少し伸びた爪が、右の目元を掠めて、
ち、と、舌打ちが反射的に漏れた。

あぁ、けれども、ちいさな草食動物の抵抗は、
捕食者を退けるまでには至らなかったろうね。

不健康な食事をしていた、細い身体。
服の襟元から覗く、その肩口に、

――思い切り、噛みついた。]


[白い肌から滲む、くらくらするほどに“あまい”味が、喉に沁みこむ。
それでも、物足りないと思う自分に、
頭が冷えていくような感覚も、同時に。

じくりと痛み始める目元に、噛みついていた力が緩む。
さて、少女に突き飛ばされるのと、細い身体から手を離すのは、
一体どちらが先だったろう。*]


ありが、

[とう、って受け取ろうとして、てのひらをなぞられて思わず声が途切れた。
軽く睨む。こういうの、ちょっとずつ入れてくるから油断ならない。大学生くらいの男の子なんてそういうものなのかもしれないけど。
とにかく、今は黒猫さんだ。黒猫さんのボールチェーンの継ぎ目を外して、ネズミさんも通す。ちゃんと付けられるように細工はしてあった]

よし。

[黒猫さんとネズミさん。二匹並ぶととても可愛い。出来栄えに満足して、こたつの隅に置いておいた。すぐにカバンにしまっちゃうのはなんだかもったいない。
そんなことをしてるうちに晩御飯の時間になったかな。何か手伝う? って聞いてみた。
まあ、私に包丁を持たせたりはできないだろうけど]


あ、じゃあ、そうッスねー、鍋の素入れて貰っていいスか?
後はもつととりももの投入をお願いします。

俺はその間に野菜を切ってきます。

[鍋にはやっぱり白菜。折角だから今日は大根と長ネギも入れる。後は、豆腐だな。
二人分の野菜はそこまで多くないけど、流石に白菜は後で投入する分もあるだろう。
あ、後はやっぱり。乾燥春雨だ!

トントン、と包丁の音が響く。テレビは付けっぱなし。
この時間もバラエティ。時たまテレビから笑い声が漏れてくる。
平和だな。]

うっし、切れましたよー。
野菜行っちゃいましょうか!


[わかったって返事して、鍋の支度に取り掛かる。
なんだろう。まるで、家族団欒みたい。変なの。私と新井さんは家族でもなければ恋人でもない。拉致した人と被害者のはずなんだけど]

……お鍋なんて、ずいぶん久しぶり。

[ぽつっと思わず呟いた。そうだ、久しぶりだった。母と二人になってから、お鍋なんか食べてない。
おかしいな。私と母は家族のはずなのに、家族団欒らしいことしてなかった。今のこの状況の方がよっぽど家族っぽい。
変なの]

そうだね。

[新井さんの声に我に返る。頷いて、お野菜を投入するスペースを作った]


[煮える野菜。白菜が熱さにやられてしなりとした。
こうしていると、本当にそういう関係だと錯覚してしまう。]

この鍋待ってる時間っていいッスよね。
まだかな、まだかな、って。

[お玉で肉に火が通ってるか確認する。もうそろそろ良いだろうか?
爪楊枝で肉を刺してみれば、うん。そろそろ良さそうだ。]

ささ、召し上がれ。オススメは大根ッス。
絶対味染みてますよ。味染みた大根はめちゃくちゃ美味いスよねぇ。

[ああ、今度はおでんが食べたくなってきたか。
飯と共に鍋を突く。予想通り、大根は染みて美味い……。]

あ、お酒開けますか?
つっても日本酒くらいしかもう無いですけど。



 [ 引っ掻いた感触がする。
  ―― けど、それまでで。
  
  草食動物みたいな抵抗じゃあ
  捕食する相手が退くわけも無く。
  
  こういう 状況で浮かぶこと。
  皮を剥がされることを覚悟して
  …覚悟した、つもり だった。 ]
 



 [ "皮"こそ剥がされはしなかった。
  しなかった、けれど。
  
  ―― その 奥、
  
  肉を喰われる、痛み が、 ]
 


  ――― っひぐ、 !?

 [ そりゃあ 卯月だって。
  何度も怪我をしたことはあった。
  だけど、これは
  予想なんてまるでしなかったことで。

  ぶち、と
  切れる音すら聞こえてきそうで
  
  引きはがせるほど動けないから、
  鈍い声を上げて、ただ耐えるだけ。 ]
 



 [  だから どうしてか
   突き立てられる歯が緩んだ途端、
  
   今度こそ、突き飛ばして
   生暖かい赤色を 首元から垂らしながら、
   壁際に逃げた。

   鎖の音が、重く 重く。
   室内に響いて、 ]
  



   ―― ど、どして

        そんな、やだ

 [ "人の"肉なんて
  かみ切れなさそうな歯を
  がちがち、言わせて。
  
  得体の知れないものを見る瞳で、
  碧眼を恐る恐る見ながら、
  からからの喉、乾いた唇から
  かろうじて声を上げた。 ]
 


[お鍋のぐつぐついう音には、なんというか、癒しの効果があるような気がする。
なんだか無性に懐かしい。兄がいた頃を思い出す]

いただきます。

[おたまで取り皿によそった。お豆腐と、お勧めの大根も。
火傷をしないように気をつけながらいただく。美味しい]

お酒、は……。

[返事に迷う。なんだかお酒、弱くなったような気がするし。だけどお鍋とお酒って絶対美味しいし。だけど調子に乗って酔っちゃったりしたら……]

いや、お酒は、いいよ。

[誘惑を振り切って断った。拉致生活に慣れつつあって、なんだか油断してる気がする。ちょっと気を引き締めなくちゃ。
それでも強く勧められたらきっと断れないんだろうけど]


良いんすか!? 日本酒と鍋ってめっちゃマストの組みあわせっすよ!
まぁ二日連続はキツいッスよね。

[と言って、俺は日本酒を注ぐ。美味い。美味すぎる。
鍋と飯で無限に酒が飲める。最高。
気が付いたら、多分結構飲んでたんじゃないかな。ハイテンション。]

つか、そうっす。折原さんは自分に自信持ちましょうよ。
自信持ったら可愛くなれますよ! マジで今の格好とか美女そのものなんで、
彼女になって頂きたいくらいッスよ〜。

[ハハハ、と豪快に笑って、鍋を食う。あれ、もうない。
理性がどっか行ってるけど、〆の飯は忘れない。]

〆は雑炊でいきましょ! ホント無限に飯が食える……。

[雑炊は美味かった。後は覚えてない。

気が付いたらコタツで寝落ちしてた。もう寝てるだろうか。喉が渇いたから水飲んで、敷いてあった布団に入り込んで、
就寝。明日は二日酔いかな。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[突き飛ばされて、揺れた視界の中、
壁に逃げていくウサギの姿を、見ていた。

喉の渇きは癒えていた。
残るのは、痺れるようなあまい味と、
鉛を飲んだような胸の重みのみだ。]


 ……ごめん。

[多分、彼女の問への答えにすらなっていない謝罪を吐いて、
ゆらり、片目を押さえて立ち上がる。
向かった先、洗面所に仕舞っていた救急箱を手に、彼女の元に戻っただろう。]

 手当、するから。
 ……じっとしてて。

[ガーゼと消毒液を取り出して、
再び少女へと手を伸ばす。

尤も、彼女が拒むのであれば、
道具を渡して、少し離れた場所から、
遠巻きに見守るだろうけれど。**]


メモを貼った。


[新井さんは本当に美味しそうにお酒を飲む。正直、言葉で勧められるよりもよっぽど誘惑だった。けど我慢。
黙々とお鍋を食べる私と対照的に、お酒の入った新井さんはとてもハイテンションで饒舌だった。お酒の勢いで褒めそやされたのをはいはいと受け流す。はいはい、酔っ払い酔っ払い。
〆の雑炊を食べて、新井さんは見事に寝落ちした]

風邪引くよ。

[いくらお鍋であったまったって、コタツで寝落ちしたら風邪引くと思う。軽く揺すってみたけど、起きない。
仕方なく、肩にブランケットを掛けておいて、後片付けをした。洗い物をして、コタツのテーブルを拭いて。寝落ちしてる新井さんの前に、水のグラスを置いておく]


[今なら、普通に逃げられそうだった。約束したのは一週間。だけど、相手は私を拉致した人だ。そんな人と交わした約束を守る必要はないと言ってしまえばそれまでだ。
それなのに]

……今のうちに、お風呂、いただいちゃおう。

[パジャマはどれを着ればいいのかわからなかった。結局、昨日借りたスウェットを借りることにする。異性の服を借りるのは無性に恥ずかしいと思ったはずだったのに。私、なにやってるんだろう。
勝手にお風呂を沸かすのはさすがに気が引けた。シャワーで済ませる。乾燥機は勝手に拝借]

私、なにやってるんだろう……。

[逃げればいいのに。またとないチャンスなのに。どうして? 約束だから?
答えは見つからない。誤魔化すように布団をかぶった**]


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