105 CLUB【_Ground】
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あ゛ー……俺がもっと無邪気で純粋ならよかったんですけどねえ。
[ぽつ、と色々な思いを内包した言葉を呟いて。
抱き寄せられて、くすくす笑いを溢す。
ダメになっちまえ、と心の声が聞こえたら言ってやっただろう]
ん、行きましょか。
[気まずそうな様子に気付いてないふりをしながら、誘いに頷いて
半端に脱げていた流水の着物を、床に落とす。
真白の肌は、彼とは対照的に傷ひとつない完璧な商品で。
窓から射し込む月光で、細かな鱗が煌めいた]
……さむっ、
[数歩、水の中を歩むような足取りで歩いたが、すぐに歩くのが面倒になって
抱き付こうとして、遠慮して、躊躇して
妥協して、彼の温かな方の手を握っておいた]
[微笑まれれば釣られて微笑み返してひとつ、なでてから手を離す。ちあきの頬をさわり自分を触ればどちらも暑くて。お揃い、か。と。考えているとふと冷静な頭で思いつく]
あーそういえば全然洗えてないよね。
洗ってきていいよ。
[自身も体を洗うか、と立ち上がればシャワーの方へ。
洗えばちあきを待って風呂から出るだろう**]
[よもや設置する考えが
出ているとは思わず――である]
……っ、あ、
ありがと、……
[タオルで拭かれるのも
また、胸を高鳴らせるもの。
つい、ねだってしまいそうになるのを堪えて。
部屋に移動すると、
尻尾を絡めるようにして]
|
「フーは爆発したいの!! 早く爆発するといいの!」
[ティーから半目の攻撃を受けていれば、耳にした通信機からも攻撃。 今歩いていれば絶対ずっこけたに違いない。]
あ、いつ…!!
[ばつの悪い顔は否めない。 ガシガシと頭を掻きながら、足は本当にシャワールームに向かう。 部下の隣をすり抜けて。]
来週までに絶対ぶっ壊す。
[瀕死の空気清浄機に八つ当たりを固く心に誓って。 男は研究室を出た。]
(@64) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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[衣擦れの音落ちる。
月光に映える白い鱗。]
綺麗だ。
[思わず陶然と口にして、見惚れて。
寒いと零すのに笑えて我に返る。
歩みながら手を握ってくるのを引き寄せて、湯船に連れ込む時には自然に抱き上げたり。]
[今まで感じていた寂しさは微塵も感じない。]
ちあきがいるから、僕は。
[エゴで依存してしまっているのは知っているが]
もう離さない。
好きだから。
[ぽつり、呟いた**]
|
[幾ら靴を履いているからと言って、全力で 大型のホレ―ショーが駆ければ地鳴りに近い。
いつも驚かされた声と共に扉が開いて姿を見ると 自分も駆け寄って抱きついた]
ホレーショー!! 元気で良かったの!!! 心配してたの!!
[全然変わっていない様子を確かめる様に頬や髪を舐める]
(33) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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[ふらりと離れていくシメオンさんに苦笑を零す。
気まぐれで、猫みたいな人。
だからと言って、嫌いになるはずもなく。]
つれていって、くださ、い……?
[のぼせる寸前、くたくたの身体は上手く動かせなくて、おねだりをしてみる。
願いが叶ったなら共に身体を洗って、お風呂から出たところで力尽きたのだったか。]
キュ、ウ……。
[もう少し体力つけよう、なんて、間違った方向に決意を固めたりしたのは、まだ誰にも伝えていない秘密だ*]
[意識が落ちる瞬間届いた声にふわり、笑みを浮かべて*]
|
[フィルター交換を終え、 働き詰めの空気清浄機さんを撫でてやってから ふ、と短い吐息を漏らして椅子に深く腰掛けた。
リラックス効果のあるハーブティーを飲みながら、 なんとなく慌ただしく過ぎた一週間を振り返る。
昨日。Hにふっ飛ばされたデータを上司が復旧する間、上司の研究データ入力作業がすべて回ってきた。 一昨日。一日中流れ続けるアニメ声に耳を塞いだ。 一昨昨日。パニックに陥ったHが零した淹れたての熱い珈琲を受け止めたのはティーの白いカーディガンだった。 四日前。Hが暴発させた消火器の後始末をさせられた。 五日前。虎のしっぽを吸い込んだ掃除機のスイッチを切り、フーに薬を飲ませた。 六日前。六日前のことは忘れられない。色々な意味で。]
(@65) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[六日前のあの日、研究室に戻ったティーは 金褐色の目をした巨体の虎の子供と、 どことなく罰の悪そうな珍しい表情のフーを見て、 ふんわりと、花のような笑顔を浮かべた。]
お め で と う ?
[その時の笑顔は多分、 永久凍土の氷よりも冷たい氷の花のようだったろう。]
え、なぁに? どぉしたの? ひとにあれだけ注意しといて自分が? いやいやまさかね。 フーに限って確認を怠ったなんてこと、 なぁいよねぇ──……?
(@66) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[ろくな反論も出来ずうなだれるフー という貴重な光景を前に、 ティーの笑顔はますます冷え込んで行ったけれど、 サムのヤニク購入の件を聞くと一転、 アイスブルーをまんまるにして 言葉を忘れたように、ぽかんと口を開けた。
しばらくして、ティーはふいと目を逸らし、 フーへかけたのと同じ祝福の言葉を そっぽを向いたままぽつりと零した。**]
(@67) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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ヤニクーーー!!
[近付くと、床を蹴って、飛びつく勢いで抱きついた。]
おう! 元気だったんだぞ! おれはヤニクたまに見えてたんだぞ!
[研究ルームで時折覗き込むモニターに、ヤニクの姿が映っていることがあった。 寂しそうなことが多い気がして、少しだけ心配だったが、会ってみればとても元気そうで、嬉しそうに髪や耳を舐め返した。]
あのなあのな! けんきゅーしつはな、すごいものたくさんあるんだぞ!
(34) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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―シャワールーム―
み。 なんだ、「み。」って。
[シャワールームに足が到達する前に、人知れず溢したのはそんな言葉だった。 指先は冷たいせいか、掻き毟る首が熱く感じる。 重く、重く、そして長い溜息を吐いたのはシャワールームに着いてから。 後ろ手で扉を閉め、だからと言って鍵を掛けるような性格でもなく。]
はぁぁ―――――――…ぁ
[声と一緒にしゃがみこんだ。]
(@68) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[自失の呟きに、面食らった顔をする。
それでも褒められれば悪い気はしないので、ゆる、と頭を下げて。
笑われた理由が分からず、小首を傾ぎながら手を握る]
わ、
[引き寄せられて、思わず驚きの声が漏れた。
顔を見上げ、少しだけ嬉しそうに顔をゆるめて
持ち上げられたときは、目を真ん丸にしてこちんと固まる]
ちょ、クロイツ、高い、うわこれこわ、
[フリーハグ状態でやっていたとはいえ、愛玩動物なんてみんなほわほわ可愛い子ばっかりなものだから、持ち上げられたことなんてない。
予想外の高度にビビり、ぎゅっとクロイツの首に手を回した]
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ギャンッッ!!
[抱きついたつもりが床に潰れていた>>34 体重と身長差に敵う訳も無く短い悲鳴をあげたが 今はこの体重も嬉しかった]
心配したの! あのままいなくなったから ほんとに病気になったんじゃないかって心配だったの。
フーに聞いても答えてくれないの。
[互いに言いたい事を言い合いながら、親愛の情の 証に毛繕いし合っていたがふと動きを止める]
(35) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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見てた? どこにいたの? 研究室? やっぱり具合悪いの?
[監視カメラの存在を知らぬ獣はホレ―ショーが 何処で見ていたのかと周囲をきょろきょろ見渡して]
研究室って魔法がいっぱいあるの? 研究所の所員さんって皆魔法使い?
[大きな水晶玉で人を見ている絵本があった。 もしかして研究所にはそんなものが沢山あるのかと 感動の再会が脱線する]
じゃあ魔法でホレ―ショー元気になったの!?
(36) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[バスルームから寝室へ。
引っ張り込むように連れ込んで]
はー、やっぱ風呂でするの危ないな。
[少し我慢すれば良い話だけど、
そういうわけにも行かない。なぜだろう。
絡まる尻尾を撫でながら、
乾いていい匂いになった耳へ鼻を寄せ
はすはすと堪能する]
すまない……イアン。
[イアンが逃れぬのならば、そのまま腕の中に閉じこめ。耳元へ唇を寄せて囁く。
大事に思っているのに、泣かせてしまった大切な思い人へこぼすのは。こんなに不安にさせてしまった事への謝罪。]
[それでも一度この腕に抱き留めてしまえば。彼がもがいても、もう放すことなく続ける。]
……溺れるかも、しれないしな
[上がった息を隠すことも出来ずに、
撫でられる尻尾は手に擦り付ける。]
……っん、くすぐ、った ぃ
[耳が掛かる息の動きに合わせて動く。
意識していることではなく、反射的なもので]
……ミナー……
[髪に、指を絡めて引き寄せる]
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フーたちといっしょに、けんきゅーしつにいたんだぞ! びょーきはな、フーがなって、大変だったんだぞ。
えーっとな、けんきゅーしつにはな、すごい音で色んなもの吸い込むこわい機械とか、たくさん動く絵が出てくる「てれび」っていうのがあるんだぞ! [話すにつれ、身振り手振りは大きくなる。]
それでな、それでな! てれびとそっくりな「もにたー」っていうのがあってな、こことか、おれたちのへやの中とか見えるんだ! 仕事のじゃまなるからって、あんまり見せてもらえなかったけど、たまにちょっとだけヤニクも見えたんだぞ!
(37) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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まほうつかい? そんなものいないんだぞ。
あっでも、てれびで、うごく家に住んでる魔法使いのおはなしは見たんだぞ。すごかったぞ!
[またすぐに脱線するが]
おれ元気なったのは、フーがいるからなんだぞ!
[とてもにこやかに、そう答えた。 ある意味、これも”魔法”なのかもしれない。]
(38) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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君を手放すことは…、出来そうにない……――。
[この想いは、ただのエゴ。]
君がいなければ……私は、苦しくて…、死んでしまう……――。
[一目見たときから、生涯を捧げる。
プログラムによって、そう出来ている。
ただプログラムによって愛情を向けてくれる彼に込み上げる想いは、痛みを伴って胸を抉る。
本当は仲間や研究員に中に、好きな人がいたのだろうか。
それを自分が単なるエゴで金に物を言わせ、引き裂いたのかも知れない。
それでも――。]
おや、高いのは苦手か?
[あまりいじめても悪いかと、しがみついてくる子を湯船に下ろす。
さほど深くない浴槽は、二人で入っても充分な余裕。
柑橘果実と薔薇の花びらと両方浮かべられてるあたり、やはり使用人たちはなにやらたくらんでいたのかも。]
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うん。う、うん。……すごいのは判ったの。
[色々説明してくれるホレ―ショーの身ぶり手ぶりを見ながら 一生懸命理解しようとしたが無理だった。 研究所はすごい。それだけでいい気がした]
すごいね。楽しそうなとこなの。 俺も行ってみたいの!!
[サミュエルにお願いしようかと密かに考える。 虎とフェネックの組み合わせが研究室を襲撃しようものなら 多分フーとサミュエルは無残な姿になるだろう。 叶う日は恐らく来ない]
(39) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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[シャワー室にだけ落とす、気障な台詞。 誰も聞こえない、独り言。
無邪気に爆発してしまえたら。]
(@69) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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溺れたら洒落にならん。
[流石に次回からはもう少し気をつけるつもり、
溺れるのなら、ベッドの上で、だ]
ふわふわになってて、きもちいい。
……んん?
[引き寄せられて、顔を覗き込む。
ふと、目を閉じて見た]
|
フーが元気にしてくれたの? 良かったの!!
……あれ…ホレ―ショー、研究所で目隠ししてなかったの?
[未知の世界に尾は膨れて目は輝いていた。 コードがあれば間違いなく掘るか千切るか。 掃除機やテレビの音で書類の山に突っ込むだろう。 わくわくしていたところに、確信を聞いて我に返る。
やはりフーとホレ―ショーは仲良くなったのだと 喜んだが、自分を見たと言った内容に疑問を感じていた。
目隠しをした動物が所員がいる研究室で 何故自分の姿を見れたのか。 思い切り首を傾げて尋ねていた]
(40) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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―研究ルーム―
[上司から、立ち合い人として同僚が指名される。 軽い調子で引き受ける同僚の返事を聞きながら、少し、考え込む。
自分がヤニクを買い取ると決めたことは、自分から報告するより先に、業務連絡のようなものでティーに伝わっていた。それ以来、なんとなくその話題を直接しづらくなっていて]
……、
[思いだすのは、ひまわり色の笑顔。 最後に託されたお願い事]
(@70) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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