191 The wonderful world -7 days of MORI-
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……ネル、
[ 正直なところ、
きみが傍に来てくれて尚、
立ち上がらなかったんじゃなくて、
立ち上がれそうにもなかったのだ。
疲れ、か、怪我のせいか、なんだか、分からない。
でも、きみが来てくれたって、そのこととか、
熱に焼かれた頬が引きつって、
うまく表情をつくれる気は、しなかったけれど。]
── おれの、パートナーになってくれて、ありがとう。
[ たぶん、こどもみたいに、笑った。*]
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[ズ、と剣を引き抜く。 ばっ、と顔に散った血飛沫を拭うのもまた 額を滑り落ちて行く俺自身の血だ。
真っ赤に染まった世界では、 卯月の声も、光も、少年と少女も、 どこか、どこか遠い。]
(白上先輩。 貴女は……この戦いに、何を思っていましたか)
[傷を負いながら立ち上がろうとするのを見て 不適切かもしれないと思いながら、 問いを一つ二つ浮べる。]
(328) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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[霞む視界の中、 タテガミから闘志をあらわすかのように炎が零れている。
進み続けるタイマーを見て 泣き声の少女>>325が、降参してくれと願うのを聞いて
俺は、
しずかに刃を白上刑事へ向けたまま ぼやけるせかいを見守っていた。
何かあれば、ただ、真っ直ぐに踏み出せるように。*]
(329) 2016/06/19(Sun) 03時半頃
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[「主犯だ」「アタシをどうする?」と彼女が言った時。 卯月に対して念を押すような物言いをしていた時。 >>220>>236>>237
何となく、生きる事を良しとしていないような そんな気配を感じ取っていた。
だから二度目の諦観は、 少女を突き放す言葉>>331によって訪れた。
貴女が貴女でなくなる事 だから生きたいと思えない事 すべてを理解するのは難しい。
それでも、 生き残った者達の背を叩くような言葉が>>332 ぶっきらぼうで優しいと、それだけ思った]
(338) 2016/06/19(Sun) 04時頃
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――!
[馬の下半身が動く。 ぼやけた視界では、 蹄がバランスを崩した黒髪の少女を 押し潰そうとしているように見えた。
傍に彼がいるから、 きっと大丈夫とは思ったのだが。>>337
それでも咄嗟に、ただ只管に その胴へ向けて刃を向けたまま、 駆ける、駆けて、]
尊敬していました。…”貴女”を。
(339) 2016/06/19(Sun) 04時頃
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引導、を、
(340) 2016/06/19(Sun) 04時頃
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[ 駆ける間の小さな呟きは届いたかどうかわからない。
ただ、その時の俺は 体当たる勢いに任せて、刃を突き刺し 白上刑事を突き飛ばして 黒髪の少女への攻撃を止めようとする他、なかった。*]
(341) 2016/06/19(Sun) 04時頃
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