241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[―もっとも、西エリアとの境を離れたところで南にある精製陣に気づかない限り中央エリアに安全な場所があるかは怪しい話だったけれど。
女がその事実を知る事はなかっただろう。
なので一時休息をとれる場所を求めながら 同時に本日まだ姿を見ていない彼を探しながら ひたすら空を逃げるばかりだっただろう。*]
(@18) 2018/05/25(Fri) 23時半頃
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[ ──動物に好かれる性質か、
というと、別段そんなこともない。
ほら、助けた子猫だって
放してやったら喜んで駆けてったくらいだ!
……けれど、まあ
動物は嫌いなほうじゃあないし。
できることなら、手荒な真似はせずに
ぎゅうっと抱きしめて終わりたいもんだ。
……甘い物、好きかなあ とか、
店構えを見て思ったりもしたけれど。
動物に糖分は毒になるとも聞いた覚えがある。]
[ ……というわけで、
ニーナは芸もなくまたしても、
逃げてった丸い影を、
自慢の脚でときに速く、
ときには気配をとらせないよう静かに、
──まるで探偵ごっこだ! なんて、
仮称”フィドラー”ににじり寄り、
背後からそうっと手をのばす姿は、
どちらかというとペット攫いのそれである。
88(0..100)x1 *]
[ …と、恐らく、
顔を向けていた時だ。
パートナーの脇を掠めていく雑音の群れに、
暫し 気を取られていたのかもしれない。
方向からして南の方から
数多の黒が押し寄せてくる光景には、
── 世界の終わりすら感じられて。
氷なんてもう無いのに、肌が冷えた。 ]
愛人 スージーは、メモを貼った。
2018/05/25(Fri) 23時半頃
── …… なんだろう。
死神って、何がしたいんだろう。
[ 自分の色は、この世界には浮きすぎる。
碧を空に向けて、
── 嗚呼、世界が変わりそうだと、
理由も無く、只、漠然と思う。 ]
…正義を振りかざすのは自由だけれど、
誰にも迷惑かけないで、
ひとりで勝手にやってくれよ。
[ 誰へとも無い、愚痴だ* ]
[ ── 逸れて、
…嗚呼神様、こんなおとこが、こんな風に
"真面目"になってしまったのが悪いのか!
一度見えたはずの子豚は
視界の何処にも居なくて、 ]
……… どうしよう
[ ぽろ、と零れたのはまたしても、
哀れなおとこの呟き。 ]
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── 7th day 中央エリア:スクランブル交差点 ──
…………!
[昨日、駄目元で送ってみたメールに、黒牧からの返信が来ていた。>>5 どうやらゲームマスターは、きちんとご帰還したらしい。 礼の言葉まで目を通せば、正直私は何もしてないけれど……、とむっすり気まずげな表情をしたりして。]
……禁断ノイズのこと、聞くべきかしら。
[ううん、と考え込む。 貴方が出現させたのならどういうつもりだったのか、と聞こうと思っていたのだけれど。 あまりにもあっさり返事がきたものだから、少し迷う。 うろうろと携帯端末の上で指を彷徨わせているうちに──、]
(@19) 2018/05/25(Fri) 23時半頃
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……、っきゃ!?
[遠く、地を揺るがす音がした。>>6]
あたた……、何? 地震……?
[突っ立っていたものだから、体勢を崩して、無様にべしゃり。 死神様とて、地の揺るぎには耐えられない。
──そうして、7日目。 ゲームの最終日が、始まる。*]
(@20) 2018/05/25(Fri) 23時半頃
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……かわいそう?
[幼馴染の言葉は、俺にとっては意外なもので>>79 歩きながら、彼女の顔を見上げた。]
…。 そう、だな。 俺は、話してみて普通の奴だって、思ったな。 いや、殺人犯に普通も何もないといえば それまでだけどな。
あのおっさんは、さ。 人が人として生きる上で大切な境界を 越えちまったんだ。 俺はそう、思っている。
人殺しは、悪でなければならない。 そうでなければ、社会って奴が成り立たないからな。
(94) 2018/05/25(Fri) 23時半頃
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[そう、独り言ちて]
同時に、それを越える人間が 必ずしも悪人だとは限らないと俺は思う。
……あのおっさんには 六人もの子供を殺さなければならない、 何かどうしても譲れないものがあって。
圭のいうとおり、それは碧衣に関すること だったのかもしれないな。 それを、部外者の俺たちがどうこういう筋合いは ないと思う。
とはいえ、このゲームにおいて 俺たちは立派な当事者だ。 そのへんは意見言わせてもらわないといけないな。
(95) 2018/05/25(Fri) 23時半頃
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大切なもの……。
[>>81かつてそれを見失った自分としては、 なんとも、耳に痛い言葉だ。]
……。
俺、さ。 圭が、いてくれてよかったと思ってるんだ。
このゲームのことばかりじゃなくて、 ガキの頃、公園で傘を差しだしてくれた時とか バッジをくれたときのこととか。 図書館で一緒に本を読んだり マブスラで遊んだりとか、 そういうの、すごく楽しくてさ…。
(96) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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このどうしようもなく不条理な世界にはさ。 圭みたいな奴が必要だと思う。 誰かが雨でびしょ濡れになっているときに、 そっと傘を差してくれるような奴が。
お前には幸せになってほしかったし、 この世界で再会したときは、 絶対に生き返ってほしいって思った。
俺の人生はさ、正直碌なもんじゃなかった。>>0:11 でも、俺は圭がいてくれたから こんなどうしようもない不条理な世界でだって 生きていくことは悪くないって、そう思えたんだよ。
(97) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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この数日間、いろんなことがあったけど、 …俺は、良かったことまで全部、 誰にも否定したくないし、されたくない。 このゲームで会った参加者や死神のことだってそうだ。
だから、その。…なんだろうな。 …どうすればいいのか、 それは今でも、わからないけれど。 でも、最後まであきらめずに行こうぜ。
あのおっさんたちが、もう一度大切なものを 見つけられる方法を、俺たちなりに探そう。
[ぽん、とその肩を叩いて、前を向く。]*
(98) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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…………、げっ。
[その、大きな揺れの後だったか。 何とは無しに周囲を確認するかのように見回す、スクランブル交差点。 その中に、もしも見知った顔を見つけたならば、派手に──そりゃあもう派手に、渋い顔をして。>>88]
わ、ワレンチナじゃない……。
[──見つかりたくない!!(※カルシウム不足のトラウマ) とは、死神様にはあるまじき感想で。]
(@21) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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いやでも、今日が最終日よね。 ……一矢報いてやらなくちゃあ、気が済まないわ。
[ふんす。 禁断ノイズの出現で、混乱に揺れまくっていた心にぽつりと闘志が灯った。
正直なところ、自分は、あまり大きなノイズを召還するのは得意ではないのだけれど。 ここはひとつ、と指をぱちりと鳴らし、サメ型のノイズ<シャーク>を、呼び出す。 人の行き交うスクランブル交差点。 その地面の中を、人に紛れるようにして、1匹のサメがワレンチナの方へ泳ぎだす。
それは、獲物──ワレンチナの足元まで進んだなら、彼に噛みつこうと飛び出すだろうけれど──]
(@22) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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[よくよく見れば、その尾びれには、ご丁寧に。 例のイタリア旅行券が括り付けられているだろう。
──引き取り手を探すのをすっかり失念していたので、お譲りします!*]
(@23) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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[ドシン と
重い音が響いた>>6>>#1
揺れる地面によろめき――。
考え込む死神に、気づく>>@19 転びそうになりながら近付いて、彼女の側へと。]
――大丈夫ですか。
[ひと言、ただそれだけ。 一応、立ちあがろうとするなら手を差し伸べてみようか]
(99) 2018/05/26(Sat) 00時頃
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[しかし、近付ききる前にサメが泳いできた。>22
噛み付かれかけて、後ろに飛退く。 反応が少し遅れ、つま先の辺りへと噛み付かれ鈍い痛みが走る。 振り払うように足を蹴り上げれば、サメは宙を舞うだろうか。
これは、黒いあのやたらしぶといノイズとは違うらしい。 それならと腕をふるえばサメへを二つに割る。
その動きは止まっただろうか。 尾びれ側が自分の方に飛んでくる。 くくりつけられていたイタリア旅行券は気づいたけれども――
ひょい、と避けた]
……ノイズも、旅行に行きたかったのでしょうか。
[この男、完全にずれていた]
(100) 2018/05/26(Sat) 00時半頃
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[>>89触るな。叫ぶな。 何もかもを拒絶したくて、動くつもりなんてなかった。 耳に何か大きな声が飛び込んでくる。
やめて。 死神が生きる意味が分からないひとに、これ以上何も言われたくない。
>>91なんで抱きかかえるの。ほんっと意味が分からない。 死ね。死んでしまえ。 彼の腕の中で暴れて、腹を何度か殴る。
仕込んでいた刃物を出そうとした。 けど、慌てていて上手く出せなかったのが悔しい。]
(@24) 2018/05/26(Sat) 00時半頃
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うさるい、うさるい うさるい!!! しでしまんえ!! しまんでしえ!!!
[涙でぐしゃぐしゃになりながら、怒りの罵声を浴びせかけた。
人の心を、一番傷付けるのは。 その人のことを何もわかっていないのに、わかったような口を聞くことだ。 この瞬間、歪んだ言葉を吼えながらそう理解した。
だって、おとなしく頷いて、笑って、 「その通りですね、ごめんなさい」――なんて嘘でも言おうものなら、 わたしを構成する全てがネジ曲がって千切れて破裂して粉々に砕けて消え去ってしまう。 それくらい、著しく残酷な言葉の数々だった!
立ち去りゆく彼に、<シャーク>を追いかけさせる。 見えなくなるまで追いかけさせて、後はもう野放しだ。]
(@25) 2018/05/26(Sat) 00時半頃
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う ううう うう…… うわぁぁああぁああぁぁぁあああ!!!!
[言葉の形をしない叫び声は、そのまま吐き出された。 >>93これでもまだ、また会おうとするそのお兄さんの声が、
理解できなくて、どうしようもなく怖くて、苦しすぎる。*]
(@26) 2018/05/26(Sat) 00時半頃
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っしゃあ!
[ 指の届いたその瞬間、
がむしゃらにそいつを手繰り寄せ、
しっかりとホールド──いえ、
ハグを決めての、ガッツポーズ。
別にいじめたいんでもないけれど、
腕の中の二匹目の子豚は、
ぷぎゅ……と悲しい声を上げて姿を変えた。]
…………潰したいわけじゃ、ないんだけど
[ すこうし、しょんぼりしながらも
ニーナは真っ先にジリヤに報告する。
──続いてフィドラーも確保!*]
―兄間薬品―
どんぐり、ですわね。
試してみますわ。
[藁にもすがる思いで、
ジリヤはパートナーのアドバイスに
ひとり、頷きました。
そうして、逃げた豚を追ったジリヤは、
この場所で二匹の子豚と対峙しておりました。]
……貴方達のお兄様は無事よ。
ですから、ほら、おいでなさいな。
[彼らがフィドラーかプラクティカルかは
分かりません。
ましてや、言語を解するわけもありませんけれど。
どんぐりのように見える鉛弾を手に、
ジリヤは微笑んで、薬局の棚の前で鳴く豚たちへ
一歩、踏み出しました。
92(0..100)x1]
……ニーナ!
捕まえましたわ!
[どんぐり(のように見える銃弾)に惹かれたらしい
1匹の豚を抱えて、ジリヤは飛び上がりました。
腕の中の豚は、耳をピンと立てたまま
微動だにしません。
その様子に碧眼を細めて、ジリヤは
豚の頭を愛おしげに撫でました。
とても、可愛らしいと思います。]
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[庭園までもうすぐというところ、 その途中にある階段に>>#3 先日、御沙霊園で見たものと同種と思われる サイノイズが一匹立ち塞がっていた。]
…あのときと一緒だな。
[あのときは、とにかくやばいと思って 直接の戦闘は避けたわけだが。]
(101) 2018/05/26(Sat) 00時半頃
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[――カクニ、という名前をあげましょうか。
動物の勘というやつでしょうか。
ぴぎ、と鋭い声を上げた豚は、
ジリヤの腕の中で、
豚はバッジへ姿を変えます。
もう一匹の豚は2の方へ
すたこら駆けて行ったでしょう。**
(1.盟海珈琲店
2.スタジオエデン
3.あん屋
4.スクランブル交差点
5.日継塚公園)]
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よっしゃ、ありがとうな、圭。
[此方がうずうずしていたのを感じ取ってか>>83 幼馴染がそんな提案をしてくれたので、 ここは素直に乗っかることにする。
ナイフで切った掌から流れる血が サイノイズと俺たちの左右に薄い膜を作る。 それはつまり、サイノイズは直線上、 俺たちへと真っ直ぐ進んでくることになる。
大きなサイの角は、 これで突かれでもしたら一溜りもないだろうなと 思わせるもので。 だが――>>84]
(102) 2018/05/26(Sat) 00時半頃
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