29 Sixth Heaven
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[フィリップの言葉に頷き、眉を寄せたまま苦味を帯びた声で>>179]
――そう…。 世界、の外にいるわけがない。 「器」とされたものも、 「管理者」として選ばれたものも。
それなのに、犠牲の上にしか世界が成り立たない…。 既に歪んだ平穏だ。けれど、上の誰も、それを知らない。
……恐らくは、選ばれたものも 多くが何も知らないで…――
[>>181 ――鋭いフィリップの叫びが響く。 スティーブンは少し俯きがちだった顔をあげて言葉を切り。]
(182) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[抱き締められるに任せて、少女は肩を震わせた]
……っ、……――。
[間近で聞こえた叫び>>181に、ひく、と一瞬呼吸が止まり。 声を上げて泣く事だけはすまいと、引き結んだ口元が歪む]
(183) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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…――、
[ムパムピスの方も、見て。 彼はどんな表情をしていたか。 スティーブンはムパムピスが抱くパピヨンへの憧憬を知らねど、知り合いらしきことは把握していた故、思うところはある。反応があれば、答えるが――]
…つらい話であったろう な。 少し、落ち着いたら。部屋で…休むと、いい。 そして、考えてほしい。
勝手な、話だが。 私は――……、…長きに渡り探して、再会できたという君たちに…幸せがあればいいと、思っている。
まったく、勝手な話、だが。
(184) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[スティーブンが否定したい理屈的言葉を口にする。 ”多くが何も知らないで”
彼の言葉の行き着く先は……]
…………お話は、わかりました スティーブン 申し訳ありませんが……一度部屋に戻っても?
[一度、滲みかけた視界 強く目を瞑り堪えて。
己の声でマーゴの呼吸がさらに乱れれば そっと、その髪を撫でる]
……ごめん…マーゴ………怒鳴ったりして…… 一回、落ち着こう……
[年上であり男で有る己が取り乱してどうすると 彼女の様子に泣くのは堪えスティーブンとマーゴに この場を辞すことを口にした]
(185) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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…ああ。
[フィリップに頷き、扉を開き、道をつくる。 ムパムピスもまた、この場を辞すであろうか。]
(186) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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―待機室―
生活とか、…かお、とか。 さっき、聞かれて。…「いたこと」を思い出した、ぐらい。
[テクノロジーから切断された余韻だろうとは、言わずとも。
梳く様に触れる指先を、感覚だけで辿る――だけ、でも。 意識を、一か所に留めておくのは、酷く難しい。 直ぐに霧散する意識に、ふせたあおを 僅か薄く開く。]
――つらいかも、…わかんない。 胸の方が、すこしだけギューっと するけど それも、どっか …とおい、から。
[思考も感情も怠惰し、麻痺した末。 痛みすら、既にどこかとおく。鈍いだけのモノ。
――他の色欲の器は、…どうだっただろう。話す事は無かった。 己が会話を既に放棄していたし、…逢う時には、相手こそ会話の成り立つ状態で無かった。]
(187) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[当の本人から、場を辞す提案が同じように出る そうすればフィリップは一度こくりと頷いて。]
……いえ、こちらこそ、 貴重な”情報”を、ありがとう、ございます……
[あまり、滲みかけた翠を見られたくないこともあり ただ、深く頭を下げ。 マーゴが厭わぬのなら彼女を抱き上げて。
リベラだけは、事情がわからず ただ、いつもの表情で首をかしげていた。]
(188) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[静かな修道士はどうしていただろうか? 残念ながらフィリップには 途中からムパスを気にする余裕はなくなっていて。 ただ、立ち去り際、彼の姿を見 その存在を思い出し頭を下げる。]
…………お騒がせ、いたしました……
[スティーブンの同意にそう述べる。 形式的な言葉は この場を取り繕い、何かを延期するのに 役に立つものだなと、心のどこかで思った]
(189) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[口を開けば泣き声が零れてしまいそうで。 やっとの事で紡げた言葉は]
……いい、え……知らないより……幸せ、のはず、だから。 ……ありが、と……――。
[か細く途切れ途切れの声。 他者を意識する余裕などなくて、 抱き上げられるがままにフィリップの胸に顔を埋めた]
(190) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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―待機室― ……怠惰を受け止め続けた結果が、今のあなたですか。
[一房すくって、さらさらと指の間から零す 手遊びのような触れ方で、少しの間彼の様子を見つめていた。 伏せられていたいろが、僅かに戻る]
胸が摑まれるというのならおそらくは、其処に感情が残っているのでしょう 遠くとも どれほど長く繋がれていたとしても その感覚を、諦めずに追いかけたなら あなたが貴方の心で感じていることが、わかるかもしれませんね。
………… [男が口にしたのは、己の願望。 感情は残るだろうか――しかし怠惰と色欲、大罪の種類は違う。 彼に問うてもよかったのだけれど、記憶しているかどうか この様子では怪しく、問いかけるのを躊躇う間が続く。 片手は髪から離れ、宙で留まった]
(191) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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―個室11―
……ん。
[頷いて。寄り添う二人と、 物静かで控えめな青年を見送る。
スティーブンは彼らが十分に遠ざかってから 閉めた扉に腕を重ねて体重を預け、 深く、深く、息を吐いた。]
――……、己か。…世界か……
[少しだけ声は掠れていた。 少女が泣いていた。少年とやっと再会できたのに。 控えめな青年は聞いていた。きっと脳裏に浮かぶのは 彼の担当する器の女性であろう]
(192) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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[ここ後に及んでも”幸せ”を口にする マーゴを抱き上げながら胸に顔うずめる彼女の 髪に口付けを落とす。
……けれど、本当に、そう、だったのだろうか?
何も知らず、彼女の死の直前まで何も知らせず ただ、最後まで優しい嘘の中 眠らせることも、出来ぬ、選択肢では、なかった?]
[もう一度、スティーブンとムパスに 無言で頭を下げると フィリップはそのまま、食事前 まだ、任務が終われば戻れると 思っていたときにいた部屋に戻った]
(193) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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[彼らはどのような答えを出すだろうか。 まだ、話を聞きたいと謂っていた者がいた、か。 そう、話さなければ。 何も知らないよりは、きっと―― 否。どうなのだろう。 何も知らないままのほうが?]
…よかったのだろうか、分からない、な …ギルバート…
[呟く、もういないものの名前。 「もうつかれた」 そう謂ったヘンリエッタという名の「器」は 己がどうなるか、知っていたのだろうか。 それを見て、己の友は何を思ったのだろうか、と]
(194) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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―待機室― ここにくる前はね。 …こんなに、忘れっぽくなかったんだ。
[ぽつぽつと、唇から零れる言葉は肯定を紡ぐ。 指の間から零れるのは、元の色素が半ば抜け褪せた様な、酷く細い髪。 少しだけくすぐったいのか気になるのか。あおが、幾度か瞬きを繰り返す。]
――…そっか、わかる かな。 でもたぶん、…“あっち”に戻る前には、わかんない よね。 …この役目が終わったら、
[わかると、いいな。 と。 再び、繋がれる事に躊躇が無いとばかり。やはりそれを口にする。 其れが当然と言う様に。疑問も、嫌悪も。全ての思考を放棄した結果。
それでも、感情の其れが残っている事に 少しだけ嬉しげに。 うすく うすく。口許が弧を描く。
ふと、髪から離れた温もりに、あおがぱちりと瞬いた。 ゆると、視線が上がる。宙に留まった手を どうしたのかと。]
(195) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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[部屋を辞した事が解れば、もう泣きじゃくるのを止められなかった。 フィリップの首に腕を回し、ぎゅっとしがみ付く]
いや、こんなのいや……。 一緒に、いようって……好きって、言ってくれたのに……。
[ぼろぼろと涙を零しながら、耳元で告げる]
っ、……フィル、……お願い……。
(196) 2011/04/20(Wed) 02時頃
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[頭の中で考える。 取ることが出来る選択は二つ。 スティーブンの言っていた、世界か、己か。 しかも……時間はあまり有ると、いえない。
部屋を辞し少し先に有る部屋にはいる。 マーゴはスティーブンの部屋を辞してからは 堪えていたものが堰を切ったようにあふれて。]
……………あぁ……
[唇を強くかみ締める。泣いているマーゴの前で泣けない 短い言葉と、頷き、撫でる手。 彼女が何か願うことを口にすれば 聞き取ろうと俯き耳を澄ます。]
(197) 2011/04/20(Wed) 02時半頃
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―個室11― ――…、…
[ずる、と。少しの間、その場に座り込むような格好。 伏せた藍は、少しだけ揺れていた。
――生きて、いるのに。 ――どうして。 眼を閉じ、思う。聞こえる、時計の音。 チク・タク・チク・タク 止まりはしない。
器に、繋いでほしくない、と思う心がある。 今去っていった少年と少女、 己が担当する、生気のぬけたような青年と 聖書の間に挟まれた妻子の姿を見てしまった、 チャールズに対しては、特に。 けれど彼はきっと、真実を知ってしまえば 尚のこと、戻れまいか。]
(198) 2011/04/20(Wed) 02時半頃
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此処へ来る前の貴方に……戻ることも こうして少しずつ思い出してゆけば、出来るかもしれませんよ。
[力込めて抱きしめれば折れそうな身体だと思う。 傍らの夫人とは違う肉付きの悪い少年の体。 宙に手浮かせて、その先を望む己を止めた]
あちらに
[視線をメインルームが映る壁に向ける。 それから、ペラジーを見つめなおした。 口元に浮かんだ形が、彼の望みではないのかと思うと]
戻るまでの間、僅かでも 貴方はもう少しこちらで、あなた自身を取り戻してください 決意あらたに繋がれれば、トニーのように 慾に流されず居られるかもしれません
[彼をそのままあちらへ戻す事は、止めたいと思う。 一日に一接続――――ならば]
(199) 2011/04/20(Wed) 02時半頃
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[宙に浮いた手を、己の胸に当てる]
どちらにせよ、次の接続は あなた方ではありませんよ。
[そう、告げるのは怠惰と傲慢の器へ。 密かな決意を抱いて**]
(200) 2011/04/20(Wed) 02時半頃
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フィリップは、マーゴが泣きじゃくるのを強く抱きしめつつ笑顔を浮かべようとした。
2011/04/20(Wed) 02時半頃
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…おもいだすの、むずかしいよ。
[困ったように、僅か眉を下げて。僅かに首を傾ぐ。 宙に浮いたままの手は、そのまま彷徨い。何を望む事無く退いていった。 その指先が何を望んでいたのか、知る由も無く。 ただ、あおはその行方を追ってもう一度瞬くだけ。
壁へと、そして再び己へと向けられる黒檀。 その視線が何を意味するのかも、何を思ってのものなのかも。 ――無意識の内に形作られた笑みすらも、青年には解らない。]
…? もうすこし?
[胸へと添えられた片手。 続いた言葉の意味を理解するには、少しだけ時間が掛った。 傍らの女は、何か言っただろうか――。 しかし青年は色薄く、そう。と、一つ静かに頷くだけ。]
(201) 2011/04/20(Wed) 02時半頃
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[膝を抱え座り込んだままの姿勢、再び顔は毛布へと伏せられる。 接続の順を押しのける心算は 無い。その労力は無いし、 …どうせ、最終的には変わらない。 今まで通りの日々が、始まるだけ。 ――その、筈だ。
…ぱちりと、緩やかに瞬いたあおは何を思ってか。少しだけ、揺れて。
しかし幾度目かの瞬きの後、――僅かな抗いも虚しく。 意識は微温湯の底へと沈んでいく**]
(202) 2011/04/20(Wed) 02時半頃
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マーゴは、フィリップの表情を目にすると、泣きながら首を振った。
2011/04/20(Wed) 03時頃
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[一つ、二つ翠から堪えきれず雫が落ちる。 眼前のマーゴは泣きながらも笑おうとしてくれるのに]
……道化師、失格だな、オレ 笑わせたいアンタの前で泣いちまうなんて……
[小さく、鼻がなる。 ただ、泣いたと口にしたからか 次から、次へと涙が零れ落ちて。
言葉を口にしようとしても言葉にならぬまま ただ、強くマーゴを抱きしめて*いた*]
(203) 2011/04/20(Wed) 03時半頃
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[綺麗な翠から零れた雫をそっと指で掬う]
道化師じゃなくたって、良いよ。 私にとってフィルは、窓から……外の世界から 会いに来てくれる大好きな人。
[抱き締め返す腕に力が篭る]
……2人で、決めよう。 私達が一番、笑って暮らせる世界を……**
(204) 2011/04/20(Wed) 04時頃
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―待機室―
[人のすくない、そこにもどってきたとき、誰がもどってきていたろうか。 ペラジーたちの会話を横目に聞きながら、ソファにどかり、と腰を下ろして。 ちらり、スクリーンをみて、トニーたちの姿がないことを確認する。]
……馬鹿馬鹿しい。まったく喜劇だ。 きっと、こう叫べば楽なんでしょうね。
「嫌だ嫌だ凄く嫌だ 英雄なんて冗談じゃない」
[ぽつり。 だれにいうでも、なく**]
(205) 2011/04/20(Wed) 07時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 07時半頃
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―個室11→廊下/待機室へ―
……―― こういうのを、「survival lottery」と、 謂うのだったか。 …「人がつくった世界」はどこまでも、残酷だ。
[ぽつり、呟く声は静かに落ちる。
――ややああって、スティーブンはゆっくりと立ち上がる。 ペラジーを待機室に置いてきたままだ、と。 ふと、鞄に触れ、預かっている聖書に触れた。 藍に落ちた影、眼を閉じて、開く。 待機室に向かって歩き始めた。]
(206) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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―待機室― [傍らの温もりに慣れてしまう頃 ラルフが戻ってくるのが見える。 軽く頭を下げた]
そう、もう少しこちらで 残る人々と色々お話すると良いですよ。 会話から得るものは、おそらく貴方のためになるでしょう。
[膝を抱えたペラジーに どこまで伝わったかはわからない。 あおい色が、閉じられる。 毛布をかけなおしてやると、ため息を一つ]
……
[喜劇だ。 英雄なんて冗談じゃない。 会話のなくなった待機室には、ラルフのつぶやきも 届いてしまう]
(207) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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―待機室―
[時は、幾らほど経過していただろうか。 ラルフに少し遅れたころか。 扉を潜って頭を下げる。 ペラジーの元に歩み寄る。眠っていた。]
―…眠ってしまったのか。…、…。
彼を見ていてくださったのですね。 ありがとうございます。
[チャールズとパピヨンへ、礼を謂う。]
(208) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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叫んで何かが変わるなら。
[薄く唇に弧を描き、黒檀色をちらりと向ける]
大昔にも 災厄から土地や人々を守るために、尊い犠牲になったものが 居たとされています。 ――――結局の所 何時の時代にも、そういうものはあるのでしょう 真に全てが平等で 真に全てが幸福になることなど 有り得ない……
(209) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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……いえ、今のは主の言葉ではありませんね お忘れください。
[首を振る。 スティーブンの姿が見えた]
先ほど眠ったばかりです。 ……私達は彼に何も特別なことはしていませんよ。 ただ、此処に来る前の話と、出た後の話を していただけですから。
(210) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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…そうですか。
いえ。 かれは、ひとと会話すべきだ。 …少しずつ、「怠惰」で薄れていた意志を 取り戻しているように、見えるから。
――出た、 後の …話し、ですか…
[スティーブンは少しだけ眼を伏せた。]
(211) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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