131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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[ソル・ニゲルの紋を絶やしてはならぬ─── 国王は、闇の国全ての命運を懸け、一計を案じた。
カーライル人の側室との間に産まれた最初の子を、 雪国カーライルの山深く、時聖堂へと秘匿したのだ。
闇の王の血引く赤子を、ルンフィアの追跡の及ばぬ、 遠い、遠い、「時空の彼方」へと逃がす為に………]
(208) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[ ───その隠された赤子の名こそ。
ヘクトル・ゼルロ・ストゥス・ルーベリオン。
ルーベリオン国、第零王子である─── *]
(209) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[ティソ>>206の会話の前半部分は聞こえていなかった。 店主との会話を促されれば頷いて、驚いた様子の問いには]
ええ。 お医者さまの「治療」がよく効いたみたいで、随分とよくなったわ。 それに、長居をしてもよくないもの。
[イアンの正体や長居出来ぬ理由には、ここでは触れず]
色々とありがとう。 それと……貴方の用事が済んだなら、出来ればこの街は離れた方がいいと思うわ。
[最後に付け加えたのは、世話になった恩からか。 訴える視線でティソを見上げた]
(210) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[言葉の奮え、心の刻み、まるで闇の中で命を燃やし尽くそうとしてる様に>>201]
…………ヘクター・ローガン。 それが『王の剣』を持つ、時の寵児。
いや、多分、その名前は……。
[然し友達の話を聞く限りでは、恐らく。つまり。アマトが持つ情報と共に、ソル・ニゲルの紋の形を思い返す。ああ、さっきもそれで火聖霊に怒られたばかりだ。 兎に角、彼はレグレシアにいる。裏路地と言う事は、既に人目を避ける場所を選んでるのは間違いないだろう。更に、大きな身動きも取れない事。それだけの情報を得れば、彼を探すのはそう難しくないが]
(211) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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ああ、とりあえず直ったなら何よりだけど薬はいらねぇ? 今、店主さんにお願いしてるところだったんだがなー。
[「貴方の用事」の言葉には首を横に振った]
用事はないぜ、この待ちを含めてふらふらしてるだけだからな、俺。
(212) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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― 裏路地・診療所 ―
[少女が去ってから疲れたように深く椅子に腰かける。 今成すべき事は何か、目まぐるしく脳内を駆け巡ると同時に。]
俺はただの医者だ。
[何故か共有される精神。 疲れた、考える事が多すぎて眩暈すら覚える。
ふらりと立ち上がると玄関の鍵を閉めてしまう。 ティソに薬の購入を頼んだが戻ってこれば扉を叩くくらいはするだろう。 今は患者を受け入れる気持ちにはなれず。 緊急外来も無視するつもりだ。]
(213) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[薬を使う相手はどうやら、黒衣を纏った少女>>202らしい。 たしかに、本人に聞けばどの程度のものが要るのかは分かりやすいだろう。]
・・・とりあえず、メモに有った薬はこの木箱に入れてるんで。 緩衝材におがくずは入れてるけど、ひっくり返したりはなるべく避けてくれよ?
[一先ずメモに有った薬を青年に渡し、 少女の方へと向き直った。]
ああ。此処の店主のミナカタってんだが… お嬢ちゃん、どんな気付け薬をお望みだい?
[少女の黒衣に『黒いドレスのブルーバード』が一瞬頭をよぎるが、 まずは薬が優先で。]
(214) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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ひひひ、何を仰います事やら。 私ほど信心深い者を見たことはないと自負しております。
[ラディスラヴァ――いや、教団が自らをどの様に認識しているかなど百も承知。 それでいながら、軽口を叩く。>>205]
嵐の後は確かに凪ぐでしょう。 しかしながら、その静寂の意味は大きく変わるかもしれない。……違いますかな?
[仕事の話を振られれば、立ち上がり、恭しく一礼する。]
卿がそれを望むのであれば、それも良いでしょう。 その仕事が、この嵐を特等席で楽しめるものなら、尚更。
[暫くの静寂が流れた後、ラディスラヴァの発した言葉に肩を竦めた。]
どちらもそれなりに楽しめるものです。 まあ、教団より遠い私の手に入るものは、貴女から見れば高々知れているものでしょう。 はっはっは。最近は異国の草子に興味を持ちましてな。
(215) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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いえ……また急に症状が出ても困るから。 薬は持っておこうと思うわ。
[ティソ>>212に答え。 こちらの問いに首を振られれば]
そう……。 それなら今の言葉、覚えておいて頂戴。 もっとも――
(216) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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因果の糸は、もう既に繋がれているかも知れないけれど。
[少女自身はティソの過去を覚えてはいないが、しかし預言者として、その存在《文字》の在処を見通す《検索する》ことは出来る。 故に――彼もまたこれまでの、そしてこれからの出来事に無関係でないことを、感じ取り始めていた]
(217) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[木箱を受け取りながら気づく。 代金が足りるかどうか考えていなかったことに]
ああ、すまねー、助かる。 ところで代金はどれぐらいだ?
[手持ちで足りればいいのだけど重いながら訪ねた]
(218) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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…………。
[――"名前"、その単語に僅かに俯く。
母親であった側室の生国であり、第零王子を託されたカーライルの聖霊術師であるアマトには心当たりがあったかもしれないが。 死産したされた第零王子の事を、当時生まれてもいない少年が知る術はない。
故に浮かぶ理不尽な感情に表情は曇るのだ。]
(219) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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[それから薬屋の店主の方へ向き直る]
初めまして、ミナカタさん。 私は《ブルーバード》。
[彼が連想していたものなど知らず、称号であり通り名でもあるそれを名乗る]
そうね……良ければ店の中で話させてもらえないかしら。 少々特殊な体質なものだから。
(220) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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アマトさん。 必ず、その"鞘"を『王』の下へと届けてください。
闇が常に我らの傍らにあるように。 惹き合うべくして出会える筈ですから。
……。
ただでさえ目立つのに。 私と一緒では余計に悪目立ちですからね。
[だから、聖都へと戻る前に別れましょうと。 穏やかにだが有無を言わせぬ響きを持って言う。]
(221) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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そうだな、万が一を考えたらもらっておくべきだよな。 んじゃ、この薬も渡しておいたほうがいいか?
[症状を見て医師が処方してくれた薬。 それも渡しておくに越したことはないのだろう]
ああ、わすれねーよ。 因果の鎖か、ずっと昔からもう繋がれてるんじゃねーかな?
もっともそれは誰もがだと思うけどな。
[その言葉は心当たりがありすぎた。 だから最後に少しだけ思わずごまかしてしまった]
(222) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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そう、まあ…そうね。 信仰を態度で示すなら、貴方より信心深い方はそうはいない。それは確かなところです。 確かに…嵐の後の凪は今とは違うものとなるでしょう。停滞し、少々窮屈になる。しかし安心はいくらでも手に入りますよ。
[立ち上がって一礼した彼に、自分も席を立つ。]
(223) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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クラウディア卿から何か任を受けていますね。委細は知りませんがそちらを優先してくだされば結構。 貴方に依頼するのは異端的な書物の回収と、ノックス卿が単独で行っているスラムの異端分子の炙り出しに関する協力です。 無論骨の折れる事ですから、市民への協力を取り付けていただいて結構。経費は当然こちらで持ちます。 特に《白銀の翅》については入念に。
回収する書物の内容に関してはある程度貴方の裁量に任せますが、禁書、BDB教団関係の宗教書や歴史書については確実にお願いします。 ……異国のものはまあ、その辺は任せますが。
(224) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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えーと。 魔法薬じゃないから割安だし、大体このぐらいって所かな。
[木箱に入れた薬の値段を聞かれれば、 暫し考えてから一般的な値段よりやや少なめの請求書を書いて見せる。 請求書形式にしたのは、メモの時点で誰かに買ってくるよう頼まれたと判断したからで。 薬を相手に届ける時に、請求書が有れば代金も受け取りやすいだろう。]
・・・ぁー。 そんじゃ、中で相談するか・・・ そっちのお兄さんもついて来るかい?
[少女の名乗り>>220に一寸目を反らすが、 気を取り直してそちらに向き直り。 関係者だろうと判断した青年に、一緒に聞くかと問いかける。 その場合は、伝言は少し後で伝えることになるのだろうけど。]
(225) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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ではその3倍で買い取って頂ける所へどうぞ。
[あからさまに不満を見せる男だが、こんな客はしょっちゅうだ。 笑顔のままどうぞどうぞと促せば、大体の客は折れていく。 目の前の男も例外なく、その金で布も買うとなればある意味丸儲けだ]
(226) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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……あのう、もしかして薬の代金って、私へのものも含まれるでしょうか? それでしたらお払い頂くのは余りに申し訳ないのですが……。
[先の言葉>>218を受けてティソに言葉を掛ける。 とは言え少女が路銀を持っていないことも明白だろう。 誤魔化すような言葉>>222を聞けばふと微笑んで]
そうかもしれませんね。 預言ばかり見ていると、見落としがちですが……。
[ティソは話を逸らすため言ったのかもしれないが、真理は突いている。 そう感じたのは、黒衣に運命を上書きされた、死せる少女の存在があるからかもしれない]
(227) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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ありがとうございます…。
どうされました………!?
この紋章をご存知なのですか…?
[店主の顔を保てたのはそこまで。 落ちた紙に描かれた紋章に男が気付いた時点で、均衡が崩れた音が聴こえた気がした。
張り詰めていく己を律しながら、過る予感が杞憂に終わる事を祈る様に、黙り込んだままの男を見つめる]
(228) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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そうして頂けるとありがたいです。
[ミナカタ>>225に頷いた。 ティソの付き添いに関しては彼の意向に任せるつもりだ]
(229) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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うん、どの道『剣の王』を探し出す必要はあるからね。 その後の事は。 ……うん。何とかするさ。
お互い目立つのは宿命なのかな。 ルンフィアの活気ある暮らしもいいけど、僕は雪国の隠居生活にずっと親しんで来たからなぁ。
[穏やかに、然し有無を言わせぬ響きで別れを告げる友達に。 これから何処で何をするつもりだと、聴こうとしたけど。やめた。きっと聴いた所で変える事は出来ないから]
(230) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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……それじゃあ僕が、先に行くよ。 オスカー。
[友達の瞳。赤色をした瞳を見つめて]
また。レグレシアで。 次に会うときは…… ううん。じゃあね。
[何か言いかけて、そしてアマトは先にレグレシアの方面へと走り出す。まず剣の主を会うためにも]
(231) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 00時頃
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………………あ?
………… ああ、何でもねェ。 香の香りだ。ちぃッと目眩がしちまってな。
[ふと気付いて、平気だと手をひらひら振った。 見えた幻影の事は、己の胸の内に留めたまま。]
ああー、ソル・ニゲルの紋だよな? それ。 ガキの頃、絵本でよく読んだヤツだ。 お袋に脅されて、怖くて眠れねェのなんのって!
[教団の女から聞いた話を受け売りにして、 誤魔化すようにへらりと笑った。]
……………………。
[俺の痣、見られてねェだろうな………と。 左手は無意識に胸の辺りの衣服を握っていた。]
(232) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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ああ、同行しよう。
[請求書を見ながら共に歩く。]
これは、この小箱だけじゃねーかな? まぁ、お前の分は何とか払ってやる。 もしくは立て替えておいてやる。
[気にしている様子だったからあえて絶対払うとは言わなかった。]
ま、言ってしまえば人生自体がすべて因果だしなー。
[誤魔化が通じたと重いけらけらと笑う]
(233) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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………おーし、だいぶ目立たなくなったぜ! 只の布でも、抜き身よりァずっとマシってな。
[単に刀身に黒い布をぐるぐると巻いただけだが、 それでも、敵意が無い事は充分に示せるだろう。 ──尤も、滲み出る闇の力までは隠せない。]
買い取りの件は納得いってねェが……… まあ、気が向いたらまた来てやらァ。
あばよ、達者でなァ!
[何も無ければ、大剣を担いで雑貨屋を出るだろう。
布を買って、余った分の所持金はごく少額だが、 本当は、金があれば買いたい品物ばかりなのだ。]
(234) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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[ラディスラヴァの言葉に首を竦めた。>>223]
安心――そうですなあ。 貴女方、教団の後ろ盾があるからこそ、我が家は守られ、私は守られる。 この国が揺らぐという事は、私が揺らぐことに他ならない。
はっはっは。貴女方が上手くいっている時は、安くこき使われないよう気を張っていましたがな。
[≪白銀の翅≫の名を聞けば、首を傾げる。]
ふむ、この度の嵐には黒――闇の関連と目星をつけておりましたが、ここに来て白銀とは……。白銀……ふむ、それは僅かに黒を得た光なのか、白に染めつくされた闇なのか……。
ああ、いやなに。貴女方の前では、思考を開示するように努めているのですよ。 無論、依頼を受ける事には異存はございませんとも。 異端を炙り出す事も、禁書を探しだし、引き渡す事も。 者を捜す苦労もも、物も探す面倒も、更地にすればまるっと解決できる。 ひっひっひ……経費も何もかもそちらに持って頂けるのなら、話は早い。
(235) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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ああ、大事な事を確認し忘れていました。
私は禁書に疎い故に、うっかり目を通してしまうかもしれませんが。 ――当然、御目溢し願えるのでしょう? でなくては、禁書か否かを知る事はできませんからなあ。
(236) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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どうしてそこまで……? いえ、有難い、のですが。
[ティソ>>233に困惑と申し訳なさを見せつつも、手持ちがないのは事実なので好意を受け取ることにした。 ミナカタの許可が出たなら共に店内へ向かう]
(237) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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