人狼議事


82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―

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…………。

[俯いて、一度だけ地面を睨みつける。
兄の手を握った手が、震えた。

………なら、

……今のうちに。ゆっくり……しておこうか。

[明るい声を出してくれる兄が、居てくれたから。
同じように、明るく振舞おうと。

弟子を傍で看取りたい気持ちも、あったけれど…
耐えられない気も、したから。]


 ……確認しないでください…。


[俯いたままではあったけれど、
耳まで赤いのは夕暮れのおかげでばれなかったと思いたい。]



 ……ホレーショー…さんに…ですか。
  …………よく切れそうです、けど。
 …適切な人がきてくれるまで……おあずけですかね。


[ケヴィンの腕は信用してはいるが、
やはり色々怖かった。

綺麗な場所を沢山見つけにいくのなら
少し、視界を広げてみようと思ったのだけれど。

できればなるべく遅い方がいいと、矛盾した呟きを。]


 ドリーの目。

 こうしてちゃんと見られるのはボクだけ
 … っていうのも
 ちょっと幸せなんだけど。ね。


[赤い耳を指先でくすぐり、
そのまま目元にかかる前髪を掻きあげて。
正面から双眸を見つめる。
小さな独占欲を込めて、
彼の目元を逆の手の指先で撫でる。]


 ダメだよ。もう、誰にも会いたくない。
 こっちへは。  誰も来て欲しくない。


[適切な人と言えば誰かと
思わずちょっと想像してしまいそうになるけど。]


[大丈夫、腕は確かだ。

[と、話を聞いていたら斧を素振りしたに違いない。*]


 賑やかなのも好きだけどね。

 ……ふたりきりの時間も欲しいけど。

[手を握ったまま身を寄せて、チアキを見つめる。

 きっと、すぐ会える。
 それが、悲しいことか喜ばしいことかは分からないけれど。]

 行こうか。

[河原への道を、また歩み始めるべく、ケヴィンの手を緩く引いた。]


[どこからか自然の風でない風圧を感じた気がした。]


[弟子には夢を叶えてほしかったから、彼の生を望んでいた。
会うのだって、何十年先で良かった。

でも、願いはいつでも叶うわけではないのを、知っている。]

……ん。

[せめて最期は、心穏やかであれと願って。
兄と二人、また村の中を歩いていく。]


 ……その方が…よく見えるでしょう。
 …エルも……エルが見せてくれるものも。

[向けられた言葉と撫でる指に、
このままでもいいか…と思ってしまう。
流されすぎだと自覚はしているが。]


 ……まぁ…適切な、と考えると。
  ……僕になるんですけどね…。

[はっきりと言ったサミュエルに相槌を打ち。
考えてみると、親交のあった人達の中で、
髪を切れそうな得物というと自分くらいだった。

やっぱり前髪は当分このままになりそうだ。]


 いい子だよね、チアキは。

[おそらく、死期は悟っているだろうに。
 なのに皆の前で、あれだけ明るく振る舞える。

 せめて最期が、安らかであれと。
 去り際に、ちらりと視線を向け、微笑んだ。]


 ……そういえば。

 ケヴィンは、どんなラーマになるつもり?
 私は、おまえの元でもう一度唱いたい……そればかりだったから、あの、斧の形をとったけど。


 ずっと、こうしていてあげようか。


[前髪を片手で押さえている手で頭を撫でる。
溺愛から甘やかし過ぎている自覚は
まったく無い。
だから、ひどく真面目に提案した。]


 うん。
 … でも、もうドリーをラーマとしては
 扱うつもりも無いんだ。


[他の繋がり方を得たから。
それがとても幸福だと知ったから。
そう、真面目な声音で胸の内を吐露する。]


……俺の弟子だ、当然だろう。

[間接的に自分を褒めている。

ん。

俺は、歌下手だからな……
ホレーショーのように綺麗な斧にはなれない。

[憧れはなくはないが、雑音しか出ない未来が予想できて苦笑する。]

……バンビでも振るえるような、
なるべく扱いやすいラーマになるかな。

[ライマーを目指すバンビたちの、力になれるように。]


 っ。

[間接的に自分を褒めるケヴィンに、軽く噴き出す。]

 うん、ケヴィンは師としても一流だったと思うよ。

[けれどそれは、嘘偽りのない感想。]

 歌……。
 けれどケヴィンは、私を唱わせることは、とても上手かったと思うけど?

[バンビにも振るえるようなと聞けば、納得したように笑顔で頷き]

 そうか。
 なんだか、ケヴィンらしいよ。

[ラーマとなったケヴィンを手にしたバンビ達が、一人前のライマーとなり、巣立つ。
 そんな未来に、思いを馳せた。]


[穏やかに散策する村では、
ひとつ、またひとつ、と命が失われている。
漂う悲しみの気配を感じながら
ドリベルの手を強く握った。

どこまでも一緒に。
もう二度と離さずに。
悲しませるような事はしない。

誓いを胸に。

今夜は星を見上げて静かに過ごそう。
どんなに悲しい出来事が起きようとも
残酷なほどに夜はやさしく。
どんな日にも等しく訪れる。そして新たな日の黎明も。

それを、ドリベルとふたりで見届けよう。**]


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