82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[名を呼べばそれだけで意思は伝わる。 鮮やかに狼を切り捨てたジェームスが戻ってくるのを、 笑みを浮かべて迎えた。]
さすがだった。ジェームスは強いな。
[じっと顔を見つめられて、くすりと笑う。]
なにも動いてないからね、大丈夫。 ジェームスこそ、怪我はない?
(173) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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[主の言葉>>173に安堵の表情を浮かべる。 剣を腰の鞘にしまいながら、主の傍へ。]
えぇ、大丈夫です。 剣も得意とはしておりますからね。 そう易々とはやられません。
[得意なのは確かだが、実践においてはそんなことを言い切れる訳もなく。 主を安心させる為の言葉ではあるが、それでも今は何も怪我をしていないのは確かだ。]
……貴方をお守りする為にも。
[手を伸ばしかけるも、自らの手が血に濡れていることに気付けば、その手を戻した。]
(174) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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[グリップを力強く握られるのは、 問題ないという証。
力が入らないほどの傷ではないようで。 任せてもらってこの体たらくに自責を感じるも、 それで傷が治るでもない。]
『……念のため止血をしてください… …血で手が滑ってもいけないので…』
[処置の間、周りに他の獣の気配がないかを探り、 2。 1.この付近に獣はいないようだ。 2.近づいてくる気配が1つ。]
(175) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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危なくなったら、無理はするなよ。 その時はちゃんと協力しよう。 お前と一緒なら、大丈夫。
[大丈夫と迷わず言いきったあたりからしても 怪我はしていない様子で安心した。
伸ばしかけられた手は一度戻されたので>>174 残りの何歩かは自ら近づいてジェームスを抱きしめる。]
ありがとうジェームス。 頼りにしてる。
(176) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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[傷が熱を持ったのか。 くらくらとする、だけどまだ、村の中に魔物の気配がする。 こんな風に、弱ってるわけには行かない。]
こんなの、大丈夫……だから、
[左目は、開けられないけど。 熱でやや潤みかけた目で、平気だと告げる。
先ほどは、掴めなかった薙刀を握れば、 軽くふらついたが、なんとか立ち上がった。
とりあえず、血を止めないといけないな。と 攻芸が手当をしようとするのなら、大人しく受けただろう。]
(177) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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えぇ、その時はお願いします。
[主の言葉>>176にそう答えながらも、やはり身体のことは心配で。 しかし、己が単身で戦うより、やはり主に身を任せた方が戦力となるのも、また事実。]
トレイル様……。
[抱きしめられれば、嬉しそうに目を細め。 そっと、主の頬に唇を寄せる。]
……俺も、頼りにしてます。
[頼ってはいけないのに。 やはり、主が恋しく、そして愛おしく。 ラーマとしての本能だろうか。彼に抱きしめられれば、何より喜びがこみ上げてくるのだった。]
(178) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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……あまりそのようにすると、汚れてしまいます。
[返り血がつくことを、少し心配しながらも。]
(179) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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………。
[不安が残る>>113という弟には、無言のまま、眉を寄せて頷いた。 このレベルの魔物であれば、弟の技量からして、今の状態でも倒せないものではないだろうとは思う。 けれど、もし複数で襲いかかってきたり、更に上位の魔物が現れたならと思えば、その懸念は確かなもの。]
その方がいいかもしれないな。
……私も行く。
[過保護だと、笑われるかもしれないが。 この状況で、片腕の弟をひとりにさせることはできなかった。
頭と胴を切り離した魔物が、完全に息絶えていることを入念に確かめてから、早足で、弟の後を追いかける。]
(180) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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『……まだいる。』
[警告を促し、臨戦体勢へ。 血の臭いを嗅ぎつけてきたか、 この先のキリシマ家の家畜が目的か。]
(181) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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[裂いたシャツの袖を犠牲にして、 傷口の血を拭って応急的な止血を施す。
左手一本での作業には多少苦労したが、 新たな獣の襲来までには 再び、ドリベルを握りしめ。 問題なく迎え討てるだろう。
(ドリー。……楽しいね。)
着々と近付く魔の気配。 緊迫した状況が続いている中ではあるが、 込み上げた思いのままに語りかける。]
(182) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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[ ─── カクンッ ]
え……?
[途中、いきなり膝の力が抜けた。 バランスを崩した身体を斧で支え、立て直すと、トントンと爪先で地面を蹴り、屈伸をしてみる。 軽く痛んだが、問題なく動くようだ。]
あー……、そうか……。
[顔が赤くなったのは、昨夜のことを思い出したから。 ばつが悪そうに口元を押さえたまま、また走りはじめた。]
(183) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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ん……ほんとに? なら嬉しいけど。
[頬にキスをされると小さく笑って 身体に回していた手の片方はジェームスの頭へ動かし、柔らかく撫でる。
返り血がつかないようにと気を使ってくれているのはわかったが 服はまた洗えばいいし、戦えばそんなの当たり前だったので 気にせず身体をくっつけた。]
(184) 2013/05/15(Wed) 21時頃
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足手まといには、ならないようにする。
[元より、一人で行くつもりはなかったようで。 兄が魔物の息を確かめているのに気づけば、立ち止まって追いつくのを待っていた。>>180]
一体何匹入り込んできているのやら… よりにもよって、こんな時に。 ……って、大丈夫か?どこかケガでも?
[こちらに来る途中、よろめいた兄の姿にきょとんと。>>183]
(185) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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――村長の家>>171>>172>>177――
俺の方はかすり傷だ。
[男の認識では、爪の貫通はかすり傷のようだ。 とりあえずチアキの怪我を優先させねば、と 傷を確かめる形で、顔をよく見る。 瞼が閉じた状態で傷が走っているようだから 眼球にまで届いて無い事を知る。]
うるさい、行くぞ。
[頬の傷は深いようだ。 チアキへ肩を貸し、村長の家の中へと。]
おい、誰かいるか? すまぬが、手当を。
[村長付きの使用人が出てきて、すぐに手当を行う。 応急処置だけ済ませた自分の肩の怪我も診させる。]
(186) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[立ち止まった弟の視線がこちらへ向けば、なんでもないという風に、手を振った。]
いや、ちょっと膝が……ね?
[誰かに見られていたら、どう説明したものか。 ただ躓いただけだとでも言って、誤魔化せるだろうか。 そんなことを考えつつ、ちらりと、視線を周囲に巡らせた。]
(187) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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勿論です。 貴方が俺の主なことは変わらないのですから……。
[身をよせ頭を撫でられれば、嬉しそうに主の手にすり寄った。
返り血も気にせずいてくれる主に、目を細め。 躊躇いがちに、その身体を抱きしめた。]
(188) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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わっ、ちょっと……
[うるさいと一喝され>>186 そのまま、村長の家へと連れて行かれる。
出てきた使用人が、慌ただしく手当をしてくれた。 包帯を巻かれて完全に左の視界が消えて、少しの不安。
このまま、戦えるだろうか。 ずきずきという痛みは、まだひかない。]
かすり傷っていう、傷に見えなんだけど……
[それを誤魔化すように、同じように手当てされている 攻芸を胡乱げに見た。]
(189) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[肩袖が無残になったシャツについては、 これが終わったら雑巾へ生まれ変わることになりそうだ。 その前に洗濯だが。]
『……はい。』
[伝わる言葉に、 不謹慎ながらも同調する。
互いのことが手に取るようにわかる。 声などなくても、文字を介さなくとも。 つながっているという実感。]
(190) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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『……どうぞ、好きに。』
[視認できる距離まで来たと思えば、 駆ける獣との距離はぐんぐんと縮まる。
共に戦うことへの喜びに、 いつもより少し好戦的な言葉で、主権を主へ。]
(191) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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ん?……あ、……うん?
[何かを察したような。>>187]
……………辛いようなら言えよ。 無理はよくない、からな。
[今は非常事態なので、それだけを言う。 若干顔が赤いが、思い出して顔押さえて蹲るわけにはいかないのだ。]
(192) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[抱きしめてきたジェームス>>188の背中を何度か撫でた。 返り血をつけるぐらいで気を使わなくてもいいのだと そんな動作で伝わればいいのだけど。
主、と言われて何も握っていない右手を ジェームスの背中の後ろでそっと握った。 ライマーの仕事はもうできないけれど 彼をラーマとしてもう一度ふるうことはあるのだろうか。
――そんな思いを断ち切るように、抱擁をとく。]
気配は、まだある?
[自分よりはジェームスの方が敏いだろう。 何となくいやな予感はするので、尋ねた。]
(193) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[青年が助けられたようで>>153
ほっと、安堵の息を吐く。]
良かった……、でも、まだ……
[禍々しい気配は消えない。 まだ、いる。もっと、強いのが。
村長の家に入っていくのを見たが>>186、 降りて行っていいものか。正直、戦うことはできない。 だけど、痛み止めか、熱さましくらいは渡しても良いだろうか。
フードをぎゅっと深く被って、階段の傍で、そわそわ。 あの子は確か、壺を使って修行していた子。 だからきっと、栞をくれた子なのだろうけど。 顔を出す勇気が出なかった。
そもそも、今はそんなことしている場合じゃない。**]
(194) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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知らぬのか? 我が家では致命傷以外はかすり傷だ。
[>>189他人が聞けば冗談の部類に入るような文句も、 男にとっては冗談などでは無い。
実際に父親からそう教え込まれたからこそ、 道着の上を脱いだ事で露出した背中や首に走った傷も、 どれもこれも醜い痕になっているが、かすり傷だ。
その中に、長兄からの虐待の痕も含まれているが、 できればこれは消えてくれまいかと願う。
ラーマに転生した時点で消してくれればいいのに。]
(195) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[同調する胸の奥に灯る幸福感。 知らないまま、自然に頬が綻んだ。
そんな幸せを邪魔するように現れたのは、 同胞の血の匂いを嗅ぎつけて駆けて来る狼。 その駆ける速度はなかなかのもので。 先の二匹よりも更に立派な体格をしている。
(うん。 行こう。)
静かに踏み出し、走り、距離を縮め。 噛み付こうと大口開けた狼の間合いに入り込み。
身をかがめた低姿勢から、前脚を切り落としにかかる。
3 1.前脚切断成功 2.深手は負わせた 3.避けられた 4.反撃された]
(196) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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………にしても情けない話だ。
こうも簡単に魔物共に攻め入られるとは。 守衛は一体何をしていた?
[村長に尋ねると、先ほど別のライマーが確認したとの旨。 狼に喉を噛みちぎられ、絶命していたらしい。]
病以上に、大打撃だな。
[やれやれだ。]
(197) 2013/05/15(Wed) 21時半頃
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[抱擁を解かれれば、僅かに寂しそうな表情が浮かぶ。
どうやら争いの空気は先ほどより薄れてきたようだが、それでもまだ安全が確認された訳ではない。 自分にそう言い聞かせ、表情を引き締めた。]
……近くにはいないようですが。 まだ、僅かに……。
………………それに……。
[何故だろう。狼の数は少なくなっているはずなのに、嫌な予感は拭えぬままで。 それどころか、時間が経つごとに重い気配を感じるようになっていた。
……それをそのまま主に伝えたものかは、暫し悩む。]
(198) 2013/05/15(Wed) 22時頃
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う、……そういえば、そんなことを
[母から聞いた覚えがある。 母の姉が、そういう流儀を若干嘆いていたらしい。 待つ方からすれば、家族が酷い怪我をすれば心配なものだ。]
守衛さんが……
[自体は本当に、酷いものだ。 眉を寄せて、ぽつりと呟けば、]
まだ、残りがいると思う、急いで倒さないと
[被害が酷くなると、急いで外に出ようとした。 視界が狭いせいで、階段の傍の人影には>>194 気付けなかったかもしれない。]
(199) 2013/05/15(Wed) 22時頃
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[―――チアキの怪我は、自分が傍にいなかったせいだ。 その感情を、今は殺す。
嘆いて怪我が治るならば、いくらでも嘆く。 泣いて癒える怪我なら、がんばって泣く努力をする。
それでどうにかなるなら、誰も死なないし傷つかない。]
(200) 2013/05/15(Wed) 22時頃
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[手応えは無かった。
空振った腕をそのまま大きく回した勢いで 下肢を捻った蹴りの構えに体勢は流れる。
狙うのは逃げる事に注力した狼の柔い腹。
蹴り飛ばすつもりで膝を入れたが、 獣の大きな体は、傍らに倒す程度が精一杯だ。
着地させた脚に重心をかけ、 同時に振るったドリベルの刃は 的確に狼の心臓を貫く。
全ての動作は、停止の間も一切の躊躇も無く。 ひと繋がりの流れ。]
(201) 2013/05/15(Wed) 22時頃
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んー……?
[一瞬だけ悲しそうな顔をしたのは気のせいか。>>198 すぐに表情を引き締め、何かを言い淀んだジェームスの態度に まだ敵が残っているらしいことを察する。
彼が感じている重い気配はまだ分からないものの やはり大物がいるのか、とまではあたりをつけて。]
大物いそう? それなら、誰かと合流できた方がいいかもな。
[二人だけで対峙は出来れば避けたいし、 この身体では全力で逃げることもかなわない。]
(202) 2013/05/15(Wed) 22時頃
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