15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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聴く人が決める…歌。 そう、それは、不思議な歌……。
[コリーンがホリーに手を振るのも見つめた。 そう、半分異形になった少女はそこに立ち尽くしていたか。]
――……あなたは、どっち?
[そのホリーを向くと、そう問う。 人間なのか、異形なのか。]
答えなくてもいい。 どちらでも、今がそこまで苦しくないのなら…。
[そして、ついっと空を見た。]
――…日が暮れる。 微かな光が消えていくわ。
夜はもう、とても寒いから……。
(170) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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気をつけて……。
[それは、いろんなものにたいしての助言。 ホリーの傍に来て。そう耳元で囁いてから……。]
――……シィラ……
[シィラを呼ぶ。シィラはやってくると、その背にヨナを乗せようとしゃがむ。]
(171) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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―城内― [灰色の髪をなびかせて。 古い古い城の中を歩く。
どの付近に部屋があるのか聞くのを忘れて]
どちらにいこうかしら。
[分かれ道で立ち止まった。
小さく歌を歌いながら。 きょろりと右と左を見比べる]
(172) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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―城下―
[>>155 集合の提案に頷き、 続いたセシルの言葉に当たり前の危険を思い出す]
あ、そうか……あぶないよね。 じゃあなるべく暗くなる前に集合したほうがいいかな。
……っていうかセシルが一人じゃあぶない?
[問いかけるように、チャールズを一度見て]
――……そういえば、君の探してる妹 名前、聞いたっけ?
[別れ際、妹探しと言われればぽつり、と 聞こえるかはわからない呟きを一つ。 セシルを追うように、民家へと入っていった]
(173) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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―見張り塔―
[遠くの、淀んだ色の山に微かに焼けた空が灯るような。 そんな一瞬を経て世界は暗さを増して行く。>>#2
スコープも使いながら、町の様子を覗いている。 物を探しに出ている人影は見付かるだろうか。]
(174) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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…ターリャ? [心配そうな少女の声に、寝ぼけた片目は夢の残滓を纏ったまま。
背中の傷口から、白い鳩が飛び立つ。 けれどもそれは、頭の代わりに花の蕾。 窓にその身を打ち付けて堕ちた。]
(175) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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―古城内― [暗く翳り始めた空が。 窓の外に見える。
どちらにいくかまよって。 適当に選んだ道を曲がる]
どこへゆく。 どこへむく。
哀しい絡繰り人形。
[うたいながら歩く先。
そこに見えたのは個室の並びか。 それとも倉庫か。]
(176) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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―小倉庫の近く―
[迷いながら歩くうち。 人の話し声が聞こえて。
ゆるり、首をかしげて暫し立ち止まる]
誰かしら。 人かしら。
[小さく呟き。 灰色の髪を揺らして。
そっと近づいた]
(177) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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― 古城・小倉庫 ― [倒れていた青年の背に触れると何かが飛び出した。 びくりと、触れていた手が、身体が大きく震える。]
―――…ゃっ!?
[小さな悲鳴の後、ガタンと鳴る音は二つ。 一つは花蕾の頭の鳩が窓へとぶつかった音、 もう一つはしゃがんだまま後ずさった女が棚にぶつかった音。]
な に…?
[零れた声は震えて。 紺の瞳を大きく見開いて堕ちた鳩と青年の傷を見つめた。]
(178) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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…歌? [まだぼんやりと寝ぼけたまま、聞こえる歌声が心地良くて、とろとろと目を閉じる。]
(179) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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―民家―
子供用の服? ちっちゃい子がいたなら、薬ありそうだけどね。
[台所に蠢く植物を無造作に薙ぎ払う、 本体がひるんだように引いた後、 貯蔵庫らしき床蓋がその下に覗いていた。
床蓋をよければ保存食らしきものが見えたけれど、 あまり食べられそうな状態には見えない]
……これは、どうかな?
[乾燥した植物の根、恐らくは甘草だろう。煎じて飲む、くらいは出来ると思うけれど。]
――薬、とはいえないかな。でもこれ喉にもいいんだよね? 君はどう思――…… セシル?
[ふと振り返れば、手指を舐めるその姿が見えただろうか]
(180) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/18(Sun) 23時半頃
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―小倉庫― [大きな音>>178が聞こえて。 ぱちくり、色のない瞳が瞬く。
口遊む歌はそのままに。
倉庫の中を覗き込んだ]
――ここは部屋?
[寝ている青年と。 しゃがみこんでいるマーゴ。
驚いたように見つめて、声を掛ける]
(181) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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― 泉から空へ ―
[そして、シィラの鳴き声に、手を広げる。 シィラは紅い眼を近づけて、それから、ヨナをその身体に乗せた。]
――……どこに行くの?
[高く飛び立つ……その空……
暮れてきていた。]
(182) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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ヨーランダは、奇数.見張り塔へ 偶数.城下町民家周辺へ 1
2010/07/18(Sun) 23時半頃
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― 見張り塔へ ―
[空に舞い上がる、エンジェルシィラとヨナの姿を見たものがいるなら、それはどう映っただろうか。]
シィラ……今、音がした。 何かを撃つ音……。
[そうシィラに告げると、シィラはその音の方向へ眸を向ける。 落ちない速度で、じわりじわりと眼下の風景が変わっていく……。 ついに見えてきたのは見張り塔。
その塔の下部が黒くにごっているように見えた。]
(183) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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>>150>>174
[そして、そのフィリップが覗いているスコープに、 シィラの紅い眼が映りこむはずだ。]
――……ああ、ここは……フィリップの……。
[シィラは塔の上、フィルの見る窓に近づいていく。]
(184) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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[遠くから歌が聞こえて、それが近づいてくる。 扉の開く音が聞こえると、 また小さく肩を震わせてそちらを見た。]
――…コリーン…?
[つい先程、泉で見かけた女性の名を呟いて、 それからまた、ベネットのことを見つめ]
(185) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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[聞こえた悲鳴にガバッと頭を上げ、くらりとめまいを起こしてまた沈む。]
…大丈夫? [心配そうにきいてみた。]
(186) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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このひとが…倒れてたの、
[部屋ではなくて、倉庫のような場所。 コリーンに緩く首を横に振ってからそう呟いて。
ひとと、呼んでいいのだろうか。少し目を伏せる。 彼の背から飛び出たのは異形だった。 思わず後ずさったのは ――…襲われるのではないか、 そう思ってしまったから。
鳩は、堕ちて動かない。青年も。 不安げな表情は拭えないまま、 再びベネットへと近づいて そっと、また背に触れた。]
―――…大丈夫…?
[誰かの名を呼んでいた。 それは、ラメトリーにいる者の名前なのだろうか…。]
(187) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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マーゴは、重なった言葉と突然起き上がったベネットにまた目を大きくさせて小さく震え
2010/07/19(Mon) 00時頃
森番 ガストンは、メモを貼った。
2010/07/19(Mon) 00時頃
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[雨漏りの位置に置いていた容器から、溜まった雨水を捨てた。 それからまた町を見ていると。]
……ん
[ちかりと赤い光が照準を通り過ぎる。 スコープから離した目を凝らせば、細長い異形が飛ぶ姿。
……――シィラ?
こちらに近付いて来る。 背にヨナを乗せているのも見えた。]
(188) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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―小倉庫― [>>185扉の影から顔をのぞかせる。
小さく震えるマーゴと。 起きようとして倒れた青年を。 不思議そうに見つめたまま]
倒れてたの?
[ゆるく首をかしげ。 灰色の髪を揺らしながら中へと入る。
二人同時に、互いを案じる様子に。 色のない瞳が可笑しそうに笑んだ]
助けは、必要?
[倒れたままの青年に。 軽くたずねる]
(189) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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あ…
[また沈む姿に手が無意識に慌てて追いかける。]
ごめんなさい
[ベネットの顔を――…その瞳を見ると、 また驚いたように紺の瞳が大きくなったけれども
その声音があまりに真摯な響きに聞こえたから]
……大丈夫、
[こくりと、微かにではあるけれども頷いて]
少し…、驚いてしまっただけ…
(190) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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ちょっと、貧血…かな……。 [寝そべったまま、少女を見上げて。]
いや、気にしないで、見間違い。…夢、みてた……。 [少し目をこすると、ちらばしたままだった手帳とペンを手にとる。]
大丈夫。休んでただけだし。 …みんな心配してくれるんだね。 ここで会うひとは、みんな優しい。
(191) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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― 見張り塔 ―
>>188 [そして、見張り塔にシィラが貼りついたと同時に、その身体を伝って見張り塔に入っていく。]
フィル……いきなりごめんなさい。 ここには、ひさしぶりにきた。 あなた、ここにいるのね。
[高いところにいたせいか、少し上ずった声で、突然の来訪を詫びる。]
(192) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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フィリップは、異形の唸りを普段以上に近く感じた気がする。
2010/07/19(Mon) 00時頃
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>>189
…助け、
[当たり前のようにそう口にするコリーンを フィルに向けたのと同じ、 アリーシャに向けたのと同じ、 少しだけ不思議そうな目で見て]
…今、
また 倒れたわ…
[もう一度倒れてから再びは起き上がらないベネットへ 心配するような視線を向けた。]
(193) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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>>192 [半壊の窓にぺとりと張り付くエンジェルシィラ。 ヨナが顔を出して非礼を詫びるのに手を伸ばした。]
や、良、けど……どうした
[シィラから塔に移りやすいように手を貸す。
ここに棲み付いてから、塔でヨナに会った事はなかった。 高い建物は余り安全ではないし、目ぼしい品もない。 だから、暮らすには来る必要のないところ。]
(194) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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[大丈夫だという青年>>191をみて。 マーゴの視線>>193を感じて首をかしげる]
優しい人、多いのね?
[小さく、残念そうに呟く。 また倒れた、という言葉をきき]
お兄さんは、ここで休んでるのね。
あたしも、部屋を探してるの。 どこか、知らない?
[けれども、心配するのではない言葉を。 二人を見ながら口にした]
(195) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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─古城外─
>>116そうだな。 俺がもし本当にくまだったとしても、なれるだろう。
[経験者としての言葉。 嘘は無いことは、自分が一番良く理解していた。]
(196) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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[貧血だと呟く青年に、眉尻が情けなく下がる。 彼に与えることのできる水は持っていなかったし、 何もできることがなくて。 ベネットを追いかけた手を動かして、一度だけ背を撫ぜた。]
――…夢、
倒れたわけじゃ… なかったの…
[見間違いというのは呟いていた名前のことだろうか。 ここにいる人なら呼ぶことができるから その名のことを聞こうと思ってたけれど 気にするなと言われたら頷きを返すことしかできず。]
―――……
[心配、優しい、その言葉には困った表情のまま目を伏せる。 怖いと思ったなんて、襲われるかと思ったなんて、 その言葉の後には明かすことなんてできず]
(197) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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>>194 [手を差し出されると、少し戸惑ったけど、高いほうがくらくらして手を伸ばして助けてもらう。]
――…シィラが鳴くから、 なんで鳴くのかと思って……。
そしたら、撃つ音がしたから、来たの。
[そして、見回し、銃を見つける。]
異形を撃っているのね。
(198) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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部屋、かぁ。
僕も雨宿りするのに手近なところに上がり込んだだけだから、まだ、この中は…
助けてくれた人が、着るものや薬を探しに行ってるから、戻ったらベッドのある所へ移動しようって言われたよ。
(199) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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