266 冷たい校舎村7
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[眠そうに笑って、小さく肩を竦めた。
崇拝したいわけでも 献身したいわけでも、 掌握されたいわけでもなくて
ただ、友達らしく 冷たい手のひらを、あなたが欲した時に暖めるだけ。
どちらかの熱が高すぎないように 少しは互いに踏み込まないところがあるように けれど決して、寒くはないように。
それだったら、もう誰かの首輪がついたいぬでも できることかな、って思うので そういう関係を、提案いたしまして]
(795) さねきち 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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[眠たそうなあなたに、 「寝ちゃっていいよ」、と笑う。>>748
靴を脱いで勉強を忘れたって構わない。 俺は男だけども、ぼろぼろのいぬ、に近いので 隣で女の子が眠りだしたら、多分一緒に寝るだけだ。 ……まあ、難しいかもしれないけど。
ぽつり、と寝言のように降ってきた言葉に首を傾げて 「なに?」って尋ねる。
尋ねてから――。]
(796) さねきち 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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ありがとう、瑠璃さん。 …………あのさ。
ただいま。
(797) さねきち 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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[触れられている手を軽く握って微笑んだ。
死にかけて血の気のうせた手のひら。 冷たい、といつもいわれていた手のひら。
いまはどちらの手のひらだって冷たくはない。
それだけのことに、ただ、安心していた。 勝手なことだけれども。
ペットも飼い主もなく 病室に転がっているのは二つの呼吸。 いつあなたが離れたかはわからないけれど 離れるまでは、俺から手を離すことはしなかった*]
(798) さねきち 2019/06/22(Sat) 23時半頃
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―― 病室:悟へ ――
……して、たよ。 だってうどん屋継ぎたくなさそうなのに 食いにいったら……
[なれ、っていってるようなもんじゃん、って 俺は口を尖らせて、わしゃわしゃと頭を撫でられている。 もっと撫でて、っていいたげに額を押し付けて]
(799) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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…………うん。
[抱きしめられながら、くぐもった声で頷いた。 命令形かよ。って突っ込みとか、 ご両親困らないの、とか、 そういう言葉は、全部俺と悟の間に消えてしまって
強引な言葉とか、強引なハグとか、 ……いつもなら高飛車だと思うことに どうも安心してしまって、困った。]
(800) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[怨んじまう、憎んじまう、って言って 嬉しそうなお前がよくわかんなくて だってお前って、いっつも俺に甘えてたんだもの。
与えられたら、求められたい、って それだけの話なのかもしれないんだけど 俺は、あんまりそういうの、馴染みがないから]
(801) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[……だから、今高本悟に縋りついている 養拓海とかいう野良犬のなりそこないは、 抱きついた体の温かさに戸惑いながら そこから逃げ出すこともできないでいる。]
(802) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[俺はゆっくりと顔をあげる。 まるで子供の頃のように無邪気に笑う悟がそこにいて こいつのこんな顔、何年ぶりに見たかなあ、って そんな事をふと考えた。
神様。神様。 ここにはいないだろう神様。 きっと俺は、これから先も死に損ねるのでしょうね。
だって、こんなにも懐かしくて大好きな笑顔を こんな歳にもなって、友達にもらってしまったから>>769]
(803) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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悟……
[名前を呼んで、呼びかけにこくり、と一つ頷く。>>768 ともだち。夕暮れ時に公園で約束を交わした、友達。]
…………ともだち。 ………………そうだな、悟
ずうっと、ともだちだ。
(804) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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[なんだかそこから先は、俺にも制御がつかなくて 声もなくめそめそ泣いていたと思ったら 腕の力を強くして嗚咽を漏らしたり、
たぶん、悟の服だって 涙で無事じゃ済まないくらいに泣いてしまって
まともな言葉もなく、頑是無い子供のように しばらくの間、 すがり付いて弱さと心を明け渡していた。**]
(805) さねきち 2019/06/23(Sun) 00時半頃
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――美術室にて――
[いくつもいくつも、ガラスを重ねる音だけが響く。]
(853) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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[青空を背にしたひまわり畑。 夕暮れの中滑り台が見える公園。 子供達が遊ぶ雪の学校。]
[木枠からとりだしたそれらを、 宝物のようにながめて、重ねて、鞄に詰める。
カプセルを構成していた木については、 残念ながら抱えて帰ることもできなければ 家にもって帰ったところで置いても崩れるだけなので ひとつひとつ解体して、まとめて処分することにした。
大丈夫。 カプセル、ではなくなってしまうけれど 油絵をパレットナイフで削るようなもの。
俺が大切にしたかったものは、ガラスの絵であるのだから 思い出を飾っておく枠組みがなくなったところで ただ、それだけであるのだから。]
(854) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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[棺めいたそれを壊して、土に還す。 ……ただ、それだけのこと。]
(855) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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[とはいえ、作業は少し苦痛だった。 後輩ちゃんたちが来る前に、俺はその作品に片をつけて 木材をゴミ袋へ。ガラス絵を丁寧に包んで鞄へ。
……そうしたときに、 もう閉じこもるように入りこめる あのカプセルはないんだな、って理解して 静かに胸を痛めた。]
(856) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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[そういえば、悟がここで絵を描いていたなあ、って 俺は少し視線をさまよわせて それらしいものが見えて、布を取り去る。>>492
青白い顔の端正な顔立ちの少女が 穏やかに微笑んでいる。 悟の妹さん。と俺は呟いて、 その絵にもう一度布をかけた。
お兄さん、美術部の物品勝手につかってるぜ。 しかも君を描いてさ。 パレットは紙パレットつかっとけ、とか 色々指導大変だったよ。
そんなぼやきは、美術部の静寂に消えて]
(857) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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[振り向けば、 今年の一年生が作った作品たちが立ち並んでいる。
わかっている。
そろそろここにも、三年生の居場所はない。
柊のことが好きだった子を含めて、後輩たちが 昨日と変わらない地続きの明日の中 学生らしく部活動に勤しむのだろう。
それは、俺たちの先輩であってもそうだったのだろうけれど いよいよ出て行くんだな、という感慨は やっぱり俺一人のものなので
しばらく、使い慣れたパレットと、作品たちと、 見慣れた美術部の風景を見つめて ふと見えた赤い頭部に目を細めもして
最後にそれらすべてに、切れないシャッターを切った。]
(858) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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[きっと忘れられない]*
(859) さねきち 2019/06/23(Sun) 13時半頃
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―― 家 ――
[硬い足音を響かせて敷地の中に入る。
誰か、……多分親父の妹さん、が 少しは洗い流してくれたらしいけれど 開け放ったガレージの中にははっきりと赤黒い痕が残っていた。
掃除しなきゃな、と思いながら、 その血痕をしゃがんで見下ろす。
入院費、治療費が馬鹿にならなくて 確かその時輸血のお金か何かも含まれていたんだか ……通帳の残高がごりっと減った事以外、 俺にはあんまりわからないことだけれど、
流れた血の量がありありとわかるその場所をただ見つめる。]
(860) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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[ほんとうに小さな頃、 ここでたろを蹴った事があったっけ。 「母さんに似てる」って、何度言われたことがあったっけ。
……なあ、あの人たちの血、ちゃんと流れてくれた?
結局俺の性質や性格が 脳みそや遺伝子に刻まれたものであるならば 骨髄で作られたものをいくら流したって意味はない。
意味は、ないんだけれど。
例えばこの体を開いて、心臓も何もかも引きずり出して あのひとたちとおんなじものにならずに済むなら 俺は喜んでそうするだろうから 流れた血の量を見て、少しだけ期待してしまう。]
(861) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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……痛かったなあ。
[耳鳴りがするから耳をふさいだ。 腹の傷が痛むからうずくまった。 陽光に薄く照らされたガレージには たろも、親父が使っていた車もない。
ただ、俺が流した血の痕があるだけ。]
(862) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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[ようやくそれから目を離して、 俺はふらふらと家の中に入る。
玄関に並んでいたはずの靴たちは、今は俺の分しかない。 靴箱の脇におかれた子供の頃の作品は埃を被っている。
廊下を歩いていって、リビングに辿り着けば いくつか空き缶やごみが転がっていて 俺はそれをため息をつきながら捨てた。 冷蔵庫の中身も全部一旦捨てなきゃ。]
(863) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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[曇りガラスから差し込む日差し。 照らされた食卓に、 羊と古い日付が刻まれているので、それを撫でた。
かつてここに刻まれていたものを思い出して 食卓に整然とならんだ、母さんの料理を思った。 休日の昼間は、よくスパゲティを出してくれて 小さい俺はそれを服につけてしかられたっけ。 空き缶なんか転がっちゃいなくて。
机についた輪を撫でる。 三つ分の輪。家族三人がコップを置く定位置。]
(864) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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[伸びづらかった身長を刻んだ柱、を一瞥してから 2階にあがって親父の部屋に辿り着く。
思った以上に部屋が荒れていた。 警察が来た時に暴れたのか、 それともあの夜に乱したのか
畳は削れているし、 棚の上のものは落ちているし、 テレビだって倒れている。 空き缶だってやっぱり転がっていて。
……けれど]
(865) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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[パソコンの傍に家族の写真と、 母さんの写真が置いてある。
小さい頃プレゼントした小鳥の小物が転がっていて、 遠い昔に新婚旅行で行った時に買ったんだ、とか言っていた 外国のアクセサリが、そのまま残っている。
「ちゃんとせんたくもんにださなきゃだめだろ!」って 小さい頃からよく叱ったのに 相も変わらず布団の傍には脱いだ靴下が散ってる。]
(866) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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[家族の痕跡はあるのに、 それは取り返しようもなく壊れていて
そこに生きていた証はきちんとあって 別にもう死んだわけでもないのに 家の中からは、誰かがたてる物音すらしない。
…… 俺が生まれて、育って、生きてきた「家」は 時をとめたようにしんと静まり返っている。]
(867) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時頃
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とうさん。かあさん。 …………ただいま。 ただいま、ただいま。…………
(868) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時半頃
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[おかえりなんて、誰も言わないのに 俺は笑って呟いて、泣いた。
あの人たちなんかに似たくないって 死ぬほど嫌いで、憎んでいるのにね。
それでも、俺は、この場所が捨てられなかった。*]
(869) さねきち 2019/06/23(Sun) 14時半頃
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―― 起訴の話 ――
[起訴、が決まったんだって。]
[そんな事をいわれても せいぜい喫煙のルールを破るのが関の山な18歳には ちょっと理解が及ばないんだけれど ともかくも親父は犯罪者になるらしい。
見つかった体液とか。血液とか。 そこらへんの話を聞き流しながら 俺は偉い人の話を聞いている。 この人、刑事さんだっけ。それとも弁護士?検察官?
始終俺に突き刺してくる「かわいそうに」って目が痛いので そこらへんもよく見ちゃいなかったけど、 5年以上の有期懲役、って呪文が、>>697 ちゃんと日本語として認識されてしまったので、俺は頭が痛い。]
(870) さねきち 2019/06/23(Sun) 15時頃
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[薄暗い面会室で縮こまるように座っている 親父の姿を見ている。
ガラス越しに、まるでドラマの1シーンみたいで 俺はそれを、来るところまで来ちまったんだなあ、って なんだかおかしな気分で見つめていた。]
親父。
[小さく声をかける。 差し入れとか、できなくてごめんな。
ほんとうはてんとうむしパンとかカツサンドとか 買ってきてやろうと思ったけど 家族から直接は渡せないらしい。]
(871) さねきち 2019/06/23(Sun) 15時頃
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