255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[それきり帰り道は無言で通し、 帰還を知らせれば出迎える皆の姿に安堵する。
異変はなかったかと確かめる声は、 どこかで聞いているならきっと、重たいままだった。 一息いれるために部屋に戻ったときの表情は、 普段とは似つかず、疲れきってもいる]
はー…… 早く犯人捕まんねえかな……
着替えの際の呟きですら力ないものだ。 けれどひとりの部屋でしか見せないこんな素は、 着替え終わる頃には消さなければいけない**]
(98) 2018/12/07(Fri) 01時頃
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[サイドボードの裁縫箱。
柔らかそうな布を広げ、筒状の突起物をゆっくりと縫い付けていく。
BGMは少年期の人間。
澄みきった良い声で鳴くからと、『特別に』融通して貰ったのだ、が。]
…… …もう、良いですよ。
[歌わずとも。鳴かずとも。]
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[背後からずっと足音はしていた。>>82 だからその点では振り返らない程度に安心はしている。
二人で倉庫に入り、金庫を見せた。 感慨深げに呟くその感情は、男はうまく読み取れない。]
ああ、やってみる。
[促され、手帳を見ながら、ダイヤルを回していく。>>84 回す度に、金庫はカチと小さく音を立て、 最後の数字で、一際大きな音がした。]
――開いた、
[勢いよく、ワカナの方を見た。 奇跡があるのなら、この事を言うのだろう。]
(99) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[ゆっくりと扉に手を掛け、開ける。 少なくとも三年は開いていないせいか、少しかび臭い香りがあたりに漂った。 厚い扉の向こうには、一冊のノートと手紙。
ノートの表紙には、サイラスと同じチャニングの姓を持つ名前が書かれ、 そして手紙には宛名がなかった。]
――、
[唾を飲む。 封はされていない。 宛名もなく、万が一にも投函のし忘れではない。 これは開けて良いものだろうか。 悩み、ちらりとワカナを見て、そして決めた。
――男は手紙を取り出した。 そして、覗き込むならば、ワカナにも見せるだろう。]
(100) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[これは祖父の手記の一部だ。 50年ほど前にエル・ドラードを目指した祖父が残した手記だ。
"下級種への薬効について。" 多様な下級種の、恐らく一部だけだが、研究結果が書いてあった。 そこに俺なりの見解も加えてある。 この店の物で作れるものが殆どだ。
祖父が知り得た情報をタツミに託す。 俺は居なくなるけど、ココにはお前が必要だ。 有事の際には、どうか役立てて欲しい―――]
(101) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[読み終えると、涙が出ていた。 それに手紙を持つ手の上に雫が落ちる事で漸く気付く。
この感情をうまく表現できない。 腹の奥でぐるりぐるりと渦巻いていた。]
嬉しいはずなのに、な。
[何故、素直に喜べない。
白衣の袖で涙を拭い、もう一度手紙を読む。 やはり、『タツミに託す』と書いてある。 懸念していた事が、これで晴れた。 にも関わらず、]
[男はこれを誰にも託せない、 そして、見つけるのが三年ほど遅かった。]
(102) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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――ワカナ、ありがとう。
[この手帳と引き合わせてくれた事に。 遅くて手遅れだったけれど、]
この街を出て行く前に、 知れて良かった。
[涙で掠れた声で、 隣に居るだろう彼女にそう告げた。**]
(103) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[いつもパンを焼いていた調理場が、怖い。 封筒が一枚、ただそれだけで怖い。 落ち着かないと、落ち着かないとって。 背に回される腕に身を寄せるの。
(でも、ずっとこうしてはいれないもの。)
何とか震える体を誤魔化して。 篭められた力に、勇気をもらってから。 大丈夫ですって微笑むの]
(104) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[封筒を見てくれるというセイルズさんへ。>>92 不安げにその手を握って]
あ、のっ……、気を付けて、ください。 中に何が入っているか、分かりませんから。
[また剃刀が入っているかもしれない。 もしくはもっと危ないものかも……、 封筒に向かうセイルズさんへ慌ててそう言って。 自分はカウンターからおずおず調理場を覗き込む。
怖い、でも―― それ以上にセイルズさんが心配だ。 私のせいで怪我をしないかしらって]
(105) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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あっ……、
[だから、私思わず声をあげたの。 封筒に無造作に指を差し入れるセイルズさんに。>>93 昨日の事を思い出して体が竦む。 でも、今回入っていたのは剃刀じゃないみたい。
勇気がある方ねって、そう思いながら。 でも、やっぱり心配しながら]
……、ひっ……、
[セイルズさんの背中越し、 隙間からちらりと見えた便箋に息をのむ]
(106) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[遠目に見える赤黒いそれは――血? しかも、血だけじゃない、 何かの肉片のようなものまでこびりついている。 生き物だったものの、無残な残骸。 それを塗り固めた、手紙。
これを送る為に、何かを殺したのだろうか? 殺意のように強い感情をしたためた、手紙。 文字よりも強烈に、私に訴えかけてくる。 恐怖で体が、震える。
それが一枚、二枚、三枚、四枚――。 セイルズさんが目を通して、二つ折りにして。 調理台の上に積まれていく]
(107) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[セイルズさんは今、どんな顔をしているのだろう? こんな恐ろしいものを目にして。 背中越しでは、よく分からないの。
ただただ、心配だったわ。 不安げな視線をそっと送るの。 そしてようやくセイルズさんが振り向いて。>>94 その顔がいつも通り冷静そうに見えて。 言われた言葉に今は素直に頷くの]
はい、分かりましたわ。 すぐに連絡します。
[調理場から離そうとするセイルズさんに。 私、促されるまま従うの]
(108) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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[籠の中の人間は、顔を強張らせて首を振る。
歌わせて欲しいと懇い、哀歌を奏でた。]**
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[そうして一度、調理場を離れて店の外に。 自警団に連絡をして。 それから、それから―― 躊躇いがちに、セイルズさんの手を握ったの]
……よかった、怪我がなくて。 あの、無理はしないでくださいね。 私、その事がとても心配でしたの。
[封筒に手を差し入れる姿がすごく危なげに見えて。 セイルズさんが怪我をしないか心配で。
だから、無事な姿にほっと微笑むの。 そうして自警団の人が来てくれるまで、店の外にいたかしら。**]
(109) 2018/12/07(Fri) 01時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/12/07(Fri) 02時頃
「やだ」だなんて本当はそんなこと思ってもないでしょうか?
だってノッカさんのナカ……すごく締め付けてきてますもの
[自分の指を離さぬようにと吸い付いてきた媚肉は指を抜いたあともひくりひくりと蠢いてははしたなく蜜というヨダレを垂れ流している。
どれだけ否定しようとも体は素直になってしまう。
体が流されてしまえば、じきに心も流され良い]
ほうら、体はどんどん準備万端になっていってますよ。
認めてしまいなさいな
そうすれば自分が幸せにして差し上げますからね
[縋り付く身を抱き寄せて、
唇を重ね合えば今度は舌を伸ばしてノッカの口内を犯していく。
下が気持ちいいのだ、上での交わりも次第に気持ちよくなってしまうだろう]
ほうら……一度イッテしまいましょうね
[自分は媚薬を指に塗り直すと、次は蜜穴の浅いところを探っていった。
探るのはGスポット……そこを見つけてしまえば媚薬を塗り込み、
指の腹を押し当てて擦り付けながら押し上げて刺激をしていってしまおうか**]
[どれだけ気持ち良くても、
認めてしまったら、戻れなくなりそうで。
あたしは、嫌だって言葉を零す。
けれどその言葉も、
そーさんの唇に、呑まれてしまって。
狭い口腔を舌が逃げられる場所もなく、
いとも容易く、
そーさんの舌に絡めとられてしまう]
ん、 ふぁ、 ぁ…………、
[息継ぎの方法さえもわからなくて、
酸素の足りなくなったあたしは、
ぼうっと、そーさんを見上げて――]
あ、 あっ、や、やあぁ、 そこぉ……っ!
[あたしの口から、
ひと際高い嬌声が洩れた。
『そこ』を重点的に撫で擦られる度、
肉壁がひくひくと、
そーさんの指に吸い付いていく。
その感覚は、慣れていくどころか、
あたしを狂わせようとするかのように、
快楽に陥らせていくばかり]
あっ、 ひぁ、
そーさん、 いっちゃ、 ――ッ!!!
[パチンと、頭の中で何かが弾けた。
真っ白になった頭は、
もう、何も考えられなくって。
腰が、びくんと跳ね上がる。
その瞬間、あたしの肉壁は、
そーさんの指を強く締め付けた**]
[耐えてしまえば堪えただけ、
達してしまった時の快楽は鮮烈になろう。
溺れて、流されて、受け入れて。
そうすれば幸せだけ感じていられよう]
そう、ココが一番ーーほら、いけますよ
[高みに至ってしまったノッカ。
跳ね上がる腰は指を持っていき、
媚肉は精を求めるように締め付けてくれる。
自分はにんまりと笑みを浮かべる。
力尽きたであろうノッカを抱きしめてやり、
一層惚けた瞳を見つめて]
よく、イケましたね
えらい、えらい……
[蜜壺から指を引き抜けば蜜が絡みつき、
つぅ、と銀の糸が伸びてーー切れた。
ぬらり濡れた指先を持ち上げてノッカに見せて、
それを自分の唇に運び口に含んで見せようか]
んん、これがノッカさんの味ですか……
あんなに小さかった女の子が性徴あいた証とは感慨深いですね
[自分の指先はゆるりとノッカの服に伸びていく。
力入らぬ身から、そこ着衣を一枚、また一枚と奪い去る。
肌が露わになる度に、ちう、と音を立てて唇ですい立てていけば
肌には淡い痕がいくつもついていく**]
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[少しだけ、店の外に出るのが遅かったセイルズさん。 あの恐ろしい封筒の事調べてくれたのかしらって。 私、そう思ったの。 だって、それくらいしか理由がないでしょう? だから申し訳なさそうに頭を下げるの]
ごめんなさい、セイルズさん。 あなたまで巻き込んでしまって……、もう夜も遅いのに。 あの、私、もう一人でも大丈夫です。 自警団の人がきっと守ってくれますわ。
[気付けば夜ももう遅い時間。 これ以上セイルズさんを引き留めるのは悪いもの。 だから、大丈夫ですって。 せめて気丈に微笑んでみせるの。**]
(110) 2018/12/07(Fri) 18時頃
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は、 ぁ…………っ
[荒くなってしまった息を整えようと、
大きく息を吸って、吐いて。
吐き出す息は熱を帯びていて、
一度達したというのに、
あたしの身体は、まだ熱いまま。
どうしてこんなに、
刺激が欲しいって思ってしまうんだろう。
まだ足りないって、思ってしまうんだろう]
そーさん、 やだぁ……、
[そーさんの動きが、羞恥心を煽る。
あたしに刺激を与えていた指を、
口に運ぶ動きも。
あたしの肌に痕をつけていく、その音も。
まだ理性が残っているあたしには、
あまりにも、恥ずかしくて。
けれど、触れてもらうことを求めてる身体は、
あたしが逃げ出すことを許してくれないから。
両手の甲で、顔を隠した**]
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― 花屋 ―
[2階建ての構造を見る限り、>>62 1階の通り沿いの店の間口から先は 表に出していない鉢植えもあるのだろうが… キッチンや風呂があるのかもしれない。]
1階に借りれる部屋が無いと 泊まるのは難しいだろうな。
[夫妻の他に年老いた存在がないだけ、 ホームエレベータの類は着いていないだろう。
既にシャッターは降りているようなので ショップの紙袋を抱えるまま、 車椅子を裏路地に向かわせる。
花屋側にしかこれまで用は無かったが そちらに回れば住居の玄関に出た。]
(111) 2018/12/07(Fri) 21時頃
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[こちら側からも台車で花を運び入れることがあるのか 幸いなことに、玄関には段差は無さそうだ。 靴を玄関で脱ぐ習慣の家もあれば そうではなくそのまま入る家もあるだろう。 ヌヴィル家が後者であるように。 いかんせん靴を脱ぐ風習を重んじる家は 車椅子を持ち上げて貰う必要があるので 後者であって欲しいところだが……。
車椅子を進め、ドアの前まで行こうか。
窓の一箇所には電気が灯っている。 窓の厚さでそこがキッチンだとは分からないものの 既に夕飯の支度でもしているのか 微かに―――“いい匂い”がした。 ただ、香辛料の香りは鍋を彷彿とさせる。 焼肉では無かったのかと、首をすこぅし傾げ]
(112) 2018/12/07(Fri) 21時半頃
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― 自宅 ―
[自宅に戻ってきて端末を見て。 それから夕飯の準備をする。 匂いの強い物は避けたいから。 今日は簡単にパンとサラダとスープだけ。]
お肉、食べた方がいいかなぁ。
[包帯の巻かれた指を見て呟く。 血肉を作るのはやっぱり肉を食べないと。 こんなダイエット食みたいな食事では。 身体が資本な仕事なのだからいけない。 貧血でも起こしたらみっともないし。]
(113) 2018/12/07(Fri) 21時半頃
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[明日はちゃんとした食事をしよう。 そう決めて。 私はシャワーを浴びる。 一日の汚れと疲れが流れて気持ちがいい。 使うシャンプーやボディソープは無香料。 普段は花の香りがするのだけど*]
(114) 2018/12/07(Fri) 21時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/07(Fri) 21時半頃
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……あ、しまっ……
[座っていると――否、座る移動しか出来ないと 色々と不便な事があるが。 インターホンに手が届かない事に気づいた。
仕方なくノックを数度と。]
『今玄関側に居るんだけど インターホンが高くて押せない』 [フローラから返信は無かったから立て続けだが ノックが聞こえなかった際の保険に、メールを送信。 もっとも、この携帯のGPSを 掌握されているだけに―― 無用な心配ではあるのだが]*
(115) 2018/12/07(Fri) 21時半頃
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[開いた、と子どものように勢いよくこちらを見る彼>>99の顔を見て、頷く。]
(116) 2018/12/07(Fri) 22時頃
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