158 Anotherday for "wolves"
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―― 朝 ――
[目が覚める。 末弟は先に目覚めていた。 おはようの声を掛ければ、眠そうに目を擦り同じが返る。 眠れなかった、という彼に理由を聞けば 宿の主人であるルパートが昨夜選ばれたという話が聞ける。 気になって夜更けに抜け出し確かめてきたらしい。 ベネットは大きな溜息を吐いて末弟の額を指で弾いた。]
子供が夜ひとりで出歩くのはダメだって。 お前に何かあったら、僕も、父さんも母さんも すごーく心配するんだから。
[わかったかい、と首を傾げて見せれば 渋々といった態で末弟は頷く。]
(132) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[静かに差し込む朝陽の中で、 凪いだ蒼色がこちらを見た。
伏せがちな目はまるで、 憂いを秘めた乙女のそれだが 「男」としての「アルカイド」しか知らぬ村医者には それは少しばかり、異様なものに映る。
「せんせい」と穏やかに唇から零れる音。 ――ますます不審だ。 ]
…………アル、 ……カイド?
[ふとアルカイドが話していた 「姉」のことが頭によぎる。
冗談にしては出来が悪いと思った。]
(133) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[「君は誰だ」と訝しげに問おうとしたところで ドンドン、と叩く音。 珍しい事にジョスランの声が聞こえてきた。 促され、扉を開けようと足を向けて]
――ああ ジョス ……
[ ばっ、と扉の方へ駆け寄り、勢いよく開ける。 レンズの奥の目を見開いて前方を見れば ジョスランがそこにいた]
なん、だと、 どこで?! 自宅で? 遺体の様子は、 サイラスは――
[大丈夫なのか、とまくしたてる。 それから、苦悶の表情を浮べた。 夢のことを仄かに思い出して、ぎり、と奥歯を噛んだ]
(134) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[>>128>>129 彼女の言葉に耳を傾けて]
まあ、こっちも似たり寄ったりだな
[と、返してから 投票先が「メアリー」でその理由を手短に 信頼と信用出来そうな相手の名も告げて]
っていうか、そもそも俺ら 狼に変身出来る時点で どんな不思議も…おかしかねえし
[人間からして見たら、余計そうだろう 自分たちは不思議の世界の生き物]
(135) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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………どうりで、声が聞こえないわけだ。
[ぽつりと言葉を落とした。 既に彼女は彼岸に行き、 断たれた繋がりは二度と、戻らない。]
教えてくれて……ありがとう。 ――まだ、犯人はいるって事か……。
[ジョスランに感謝を述べて、一歩を踏み出す。 その表情は酷く真剣だった。*]
(136) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 23時頃
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[然りとて、不思議の世界であったとて 宿す魂は人と何の変わりがあろう
人が過ちを犯す様に 人狼もまた──過ちを犯して何かを思う
そこを見失わなければ、いいのでは そう思うのは、甘過ぎる期待なのか?
その答えは未だ出ない**]
(137) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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……本屋に?
[行き先を尋ねられると共に、彼の行く先を聞いたなら。 思い浮かんだのは紛れも無く本屋の長男である彼の人。 ドナルドが何の用事かと首を傾げた。 誘われれば、少し躊躇ってこくりと頷きを一つ。
向かう地はあったのだけれど、ドナルドと出会った今、一人でその地へ赴くには、少し怖さも勝ってしまって。]
……後で、一つだけお願いがあるんです。
(138) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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―回想・2日目投票前・本屋― [去り際投げかけた問いに返ってくるベネットの答え。 >>122本屋の長兄の姿を見つめた後、]
……そっか。 …俺も。 ベネットと同じようなこと…思ってる。
[彼と似たような表情を浮かべて呟き、 本屋を後にした。**]
(139) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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宿屋の小屋を、一緒に、確かめて貰えませんか?
[そう、彼にお願いをしたならば。 彼と連れ立って本屋へと向かう道程へと向かい始める。]
[いともたやすく、不思議事で片付けられたそれに>>135、少し拍子抜けして瞬きを一つ、二つ繰り返したなら、張り詰めていた糸が少し緩んで、微かに笑みを浮かべた。]
[こんな時にも人は笑えるものなのだ。と、 どこかで思う自分も居る自分を、また知りながら。
彼から得た情報を、反芻し、たた、と足早な彼を追い掛ける。*]
(140) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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[宿で働いていたオーレリアが襲われて 宿の主人であるルパートが――。 昨夜話したグレッグの姿が過ぎる。 そうしてメアリーの姿が続けざまに浮かんだ。]
――……。
[家族ならばその痛みは己の比ではないだろう。]
大丈夫かな。
[案じるような呟きが漏れた。]
(141) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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―ジョスランの家の前― [配送先の一軒目、 扉を何度叩いても返事はなかった。 生き物の気配は中からしているのに、と首を傾ぐ。 きちんと耳を澄ませて足音を聞けば、 それが猫のものだとわかったろうけど 一睡もしていない脳みそではそこまで賢く回らない。]
……おかしいな、 "兄さん"だけが残ることはないはずなんだけど…、
……女でも連れ込んでるのかな。
[猫が雌なら当たりだろう。 仕方がないのでメモの次の項目に目を落とす。]
(142) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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…… 。
[>>133『ひとつ』のよで、 『ふたつ』に、区切られたなまえ。 別たれた、三文字に。
返事もなく、 森奥から差す木漏れ日のよに ただ 閑に笑み差すばかり。 ]
[ 訝し気にむけられる問いよりも。 先に、打ち立てられるノックのおと。
戸に近付こうとしてはいないけれど、 >>134捲し立てられる苦悶と。
剣呑な空気だけは、 ぴりり と、 髪を伝い、頬に、 それから。肌に、染みこむよう。 ]
(143) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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―― 朝/自宅 ――
[昨夜の問い掛け。 己の答えに、俺も、と返したグレッグ>>139。 男は静かに目を伏せる。 それをいぶかしみ末弟が顔を覗き込んできた。]
…………。
[同じ問い掛けをしようとして止める。]
何でもないよ。
[いつも通りの笑みを意識して浮かべた。]
(144) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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[ 奥歯を噛むよな横顔を、 ぼう と、 虚ろはみつめ。
微かに捉えた、 『声』ということばに。 なんのことかはわからないけれど、 硝子が 足許を向く。 ]
[ ―― きこえないこえ。 とどかぬ、こえ。
別たれた手を思い出して。 『ふたつの意味で』寂寞が揺蕩う。]
(145) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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( …そうだ つたえたいことはあるんだけれど、 )
[ 真剣な面持ちもった彼が ローブをひらめかせ、
外へ一歩。ゆくなら。 青年のなかの少女は、 悩むけれど、引き留めもしない。]
[ もし、隙間から。 猫を嫌う金色がのぞいたのなら、 普段はまったく違う、凪いだ湖は 普段しやしない会釈さえしてみせただろうが。* ]
(146) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 23時半頃
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[インクの届け先はあと少し先でも大丈夫だろう。
仕事に出る前、 酒場から持ちだした酒瓶はどうしよう。 届け主を思い浮かべて、 その彼が住まう場所を考えて、 向かう気にはなれなくて、 ぼんやりと診療所のある方角を見る。
いつも神出鬼没なのだから、 こういう時も草陰から顔を出してくれればいいのに。
現実は、そう思い通りには動かない。]
(147) 2015/05/15(Fri) 23時半頃
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―マーゴの家―
メアリーか、正直俺はアイツが一番怖い。 気をつけて行けよ。
[>>114酷い顔を見せてくれた親友。 抱きしめてやるようなものではないから、 かぶせた布の上からワシャワシャとかき混ぜ それで良いとした。]
ネックレス――それな。 昨日メアリーからマーゴに送られたものなんだ。 ……その元はといえばドナルドからオーレリアに 渡されたものなんだけどな。
どうしてメアリーがこれを、持ってたんだろな。 マーゴをとは思いたくは無いんだが。
[事実はどんどん広げていくつもりだ。]
(148) 2015/05/16(Sat) 00時頃
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俺もお前は信じてる。 というか情報が少ないんだよな。 他に誰を信じたらいいのか、とか。
[誰に投票したらいいのか、とも。]
お前こそな、変なことする前に呼べよ。 兄さんならすぐ駆けつけるだろ。
[>>118撫でられた獣もわんと軽い声を上げる。 ひとまず落ち着いた様子にほっとして、 マーゴットの家を後にした。 サイラスは大丈夫だと思えたから。*]
(149) 2015/05/16(Sat) 00時頃
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― ??? ―
[ しろいせかい。まっしろのなかに、いる。 ]
「明日聞くね」ってメアリーは言ったけれど
あんなに昏い目をしたあの子は、きっと悪い夢。
起きたらすぐに行かないといけないの。
だってほら。はやくしないと、あの子が先に
わたしのおうちに着いちゃうでしょう?
どっちが先に着けるのか
競争しましょう。 ね、 そうしましょう?
[ 掴んだ手は、誰のものか。
父か、 母か、 それとも――――。
伸ばした手先に絹糸が絡み、輪になり手首を彩るよう。
細くて微かな糸の束が捻れて、そこへ差したのは
微かな ――赫 ]
[ ねぇほら、声が聞こえる。
わたしを呼んでくれる
聲が聴こえる。>>=0
だから、起きないと。]
……どうして今朝は、こんなに鴉が煩いのかしら。
[ 扉のある方向を一瞥した わたしの耳に
突然降り注いだ おと は。
嗚咽 と 嗚咽。
喉が潰れるような サイラスの声。 ]
………サイラス!? どうしたの……。
[ わたしの問に返事はなく
こんなこと、一度だってなかったのに。 ]
ねえ、サイラス。どうしたの? どうしたの?
どうして、泣いているの?
[ 声の場所へと手を伸ばしたが、扉の開く音に
は、と振り返り、 ふたつの足音 4つの爪音。
そしてわたしの名前が呼ばれたことに
小さな胸を撫で下ろした。]
ジョス! エルも!
ねえ、サイラスの様子がへんなんです!
どうしたんですか? 何があったんですか?
[何が起きているのかわからない。触れるのすら恐ろしい。
”生きているのか” そんな声が聞こえた時は
喉の奥がきゅうっと締まり 両足がただの棒になったよう。]
[ 「俺は、 俺だけは 生きてるさ」 ]
[ ジョスも、エルも、返事をくれない。 ]
[ ねぇ。 ]
…ねぇ。
わたしを、視て……
[ ――おねがい よ。 ]
[ 糸の切れた人形のように、床を打ったふたつの膝も
物音ひとつ たてることなく。
わたしは わたしのかたちすら わからなくなって。
その場に座り込んだまま
目の前で繰り広げられる声たちを
川に流れる無数の笹舟を 見送るような
そんな諦念で 聞き続け ]
サイラス………。
[ 何度目かわからぬ名を 自分の手の中に落とし
わたしはようやく
抱けなかった背中を、思い出した。 ]
せんせ………。
[ 此方の聲なら届くかと、そんな微かな期待も闇に溶け*]
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―診療所―
サイラスは、大丈夫だろう。 遺体はマーゴットの部屋に寝かせてある。 あとで確認してくれ。
[二人が繋がっていた事を知らないから、 >>134その表情には不思議なものを感じる。]
昨日の処刑は……そうか。 もともと犯人は一人だとは思ってないんだが、 スティーブンはそうじゃなかったのか?
[真剣そうな表情に後は口ごもり、 歩き出すのを見送った。*]
(150) 2015/05/16(Sat) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 00時頃
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―― 本屋 ――
[落ち着くまでは店を休もうかと思っていた。 けれど気付けば身支度を整えて、 自宅の隣にある本屋へと足を運んでいた。]
そんなに仕事熱心じゃないんだけどなぁ。
[独り言ちて苦笑いながら掃除をする。 花瓶の水をかえて、一息つけばカウンターの定位置へ。 星の本、薬草の本、童話に小説――。 ベネットの代になってから増えたものも少なくない。]
(151) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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―― 回想/昨夜 ――
[微かに感じた血の匂いと、教会を拒んだ姿にどこか違和感を覚えて。 小さな紙に、既知である常連である彼の名前を書いた。 これだけの人数が居る中でも顔が広くて、穏やかで、やわらかな笑みを浮かべていたあの人が、断罪の台に選ばれるはずもないであろうという思い半分と。 もし、彼が道を違えたのならば、正さねばならないという思いから。
だから、小さな箱が開かれて。 スティーブン先生が彼の名前を読み上げた時。 どきんと、心臓が大きく跳ねた。]
[処刑先?>>10 正すのは話し合いで、ではなかったのかと。 来いと響くその声に、声を掛けようとするよりも少し早く。 メアリーの声が聞こえた。>>10>>19
ああ、私がしたことは――
彼女から、父を取り上げてしまうこと。]
(152) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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[その夜はなかなか寝付けずに、何度もベッドで寝返りを打った。 カーテン越しに見えた月は、少し雲が掛かっていて。 少し薄暗く、視界を悪く見せた。
目を閉じても、瞼の裏に浮かび上がるのは、 宿屋の主人が、娘が大人になったと喜ぶ姿。 その成長を遂げた少女が悲痛に叫ぶ声。
眠れずにベッドサイドに佇んで]
お父さん……
[そう、父の名を呼んだ時、ふと目の端に洗面器が映り込んだ。*]
(153) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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―朝―
「メアリー」
[名前を呼ばれて、戸口で振り返る。>>84 困ったような兄の顔は 何だか疲れ切っているような。]
遊び…? でも、お父さん……。
[兄の言葉は聞こえているけれど 何だか遠いところから聞こえるような。 ふわふわとして、まるで夢の中のような。
父を探したいという気持ちはあれど 必死に父を求めるということは]
(154) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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[つまり
認めてしまうということで…――]
[ 何 を ?]
[なのでわたしは兄の言葉に従うことにした。]
うん…。お昼になったら戻ってるよ、ね。
[そう信じたくて。 そのまま家を出た。]
(155) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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[すぐに傷むものではないので、 蜂蜜の瓶はジョスランの家の玄関先に置いた。
陽にあたりすぎるとよくないけれども きっとそのうち戻ってくるんじゃないかと 考えて。]
(156) 2015/05/16(Sat) 01時頃
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