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……だけど、これから考えよう、って、
ネルも言ってくれたんだから、
きっと、それは、できるんじゃないか、って。
[ 思っちゃ、ダメなんだろうか。
炎の壁は、飛べば越えられるだろうか
考えたあたりで、きみの声
新しい足音や声
[そこへ新たな、参加者、らしき人物。
落ち着いた声の人物が近寄ってくれば、
威嚇していた口を隠すように、顔は項垂れて、でも、眼光はその男へ向く。]
(誰だ?)
[そして、圭一が丁寧に応対し、その名前を知ることはできただろう。
ふうん、と狼は頷くが、その武装は解除しない]
無論だ。その為にここまで来たのだからな。
……しかしその狼が貴殿のパートナーなのかね。
[電気に、あとはおそらく獣化。
それが彼らの能力だと少年は語った。
しげしげと狼を眺めながらも
代わりに、こちらの能力を手短に話す。
発火能力と煙操作、そして自らの名を。
そして先ほどコンポーザーと対峙した時は
猫と熊の姿をしていたと]
[
言葉通り、光のような電気の球を生み出す青年を見て、
男は前方を見ながらパイプより煙を燻らせる。
それは何の形を成さぬまま、
不定形を保ったまま狐の周囲を取り巻く。
動くを鈍らせるための"膜"。
類や兵隊を操る少年、そして電気を操る青年が
攻撃を行うならば、それが外れぬよう動きを封じようと]*
―→ 南エリア / エコーシティ ―
[コンポーザーの姿を追って、南エリアを目指す。
途中で、傷ついた参加者たちを目にすることもあった。
すでに2度死した自分が、彼らに手助けをすることはできない。
心の中で彼らの健闘を祈り、その場を後にする]
……アイツは。
[小津の声
見知った姿が宙を舞うのが見えた。
忘れるはずもない、あの姿を。
包丁で腹を刺された時のあの痛みが、蘇った気すらした]
ざまあねえな。
俺を殺しておいて、死んだのかテメエは。
[ケッ、と唾を地面に吐き捨てて]
自分を殺した相手とも、協力しなきゃいけねえなんて。
本当に……趣味の悪いゲームだなァ。
[呟いてから、まだ高校生くらいの年頃に見えるその少年が。
背後に4つの光球を浮かばせるのを見遣った。
狼に姿を変えている彼の“叔父”が、
いつぞや由美子を庇ったあの青年であることに。
怒鳴は気付かない]
電気の能力……なるほど。
[ぱちん、と指を鳴らせば。
怒鳴の掌に火の玉が出現した]
これで少しは威力が増すだろう!受け取れ!!
[圭一に向かって火の玉を投げれば。
彼の操る光球と合体して、
さらにその光球の輝きが増すだろう*]
(了解、しっかり掴まっておけ)
[圭一からの依頼に、狼は答えると、その身をひらり、今来た男の前で翻した。]
(協力は歓迎する。
何かあったら言ってくれ)
[その姿は狼そのものであるから、
きっと、今まで男を知るものがあったとしても、気付かないだろう]
メモを貼った。
火使いの男が怒鳴だということは、こちらからは丸わかりだった。
煙操作と発火能力ですね。了解です。
それなら…燻らせれば、パワーアップが見込めると…
[それから、コンポーザーがそれ以前にも変化をしていた事実を知る。
猫と熊。特に猫…小さな生物にもなれる事を確認。]
俺は北見圭一といいます。
それでは、よろしくお願いします。
[小津が名乗るのに、自分も名乗りを返して。
それから、後から現れたおそらく彼のパートナーにもぺこり礼
―――お……おわっ!
[火の玉の衝撃で、一瞬光球が大きく揺れ…今まで以上に強い光を放ち始めた事に気づいた。
光球は、バチバチと電流を纏いながら、力強い赤い炎となり輝いている。
目に見えるパワーアップ。]
ありがとうございます!!!
メモを貼った。
よーーし!それじゃ、輝にい!狐狩開始りだ!!
向坂先生、援護します!
道を開きますから、思い切りぶっぱなしてください。
[すれ違いざま、向坂にそんな声をかけながら。
狼に乗り狐火へと近づいていき…]
紀陸君、一旦狐からはがれろ!
一緒に落ちたら洒落になんねー!
[狐の動きを止めようとしている紀陸に鋭く声をかけ、大き目の2つの火の玉は狐本体に照準を合わせる。
残る二つが向かう先は…地面。
爆風により、炎を吹き飛ばそうと。
そうして、狐に接近する道を作ろうと。]
[ 突然、声が飛んできて、
振り返った先、見た顔に、
やっぱり、正しかったじゃないか、なんて。
口に出さなかったのは、正解かもしれない。
毛並みのよい獣
それに跨るひとも、その後ろに立つふたりのおとなも、
おれは、よくよく、とは言わないまでも、知ってる。
おれが殺した。
ポイント持ってそうで、強そうで、
最後に残られたら厄介だろうから、殺した。
他にもたくさん、消えてったはずの参加者は、
今、ここにはいなくて、……つまり、そういうことなんだって。]
そ、れ、じゃ……燃えて痺れろ化け狐ー!!!!
[全力+αの火の玉2発を狐に向かい放つ。
本来、照準合わせに若干の苦労が伴う所だが…淡い煙の膜がその動きを固定してくれた
赤い炎と雷が狐に向かって突き進む。
それと同時に青い炎の燃える地面に更に2発
こちらは、炎を割り、紀陸の逃げ道や、新たなる攻撃へと向かう道のりになれたか。]
[ 自分の殺した相手との再会に相応しい言葉を、
生憎、おれは知らなくて、
やっぱり、このゲーム中何度もしたみたいに、
ぺこり、と小さく頭を下げた。
駆ける獣と浮かぶ光球
ひらり、と、道を開けてみせただろう。*]
[炎の雷撃を放つとすぐに皆方の背に全力でつかまり…自分はチャージタイム。
彼が動くに任せて揺られながら、呼吸を整える事に専念した。]
[圭一が挨拶をし、そして、その能力をきいている。
その会話は耳にしながら、その言葉通り、キツネに化けた]コンポーザーと、その二人の攻防を睨みつけた。
そして、援護が約束してもらえれば、圭一をそのキツネのなるたけ近くへ、
獣ならではの俊敏さと、狼ならではのハンター能力で近づくことになるだろう]
そう、ですか。
[
きっと、僕には与り知れない領域なのでしょうか。
知りたい、と。そう思ったのは、気のせいではないのでしょう。
……ああ、本当に。
僕も今更気付かされて、驚いています。
雑音に埋もれたせかいの中でも、まだまだ、知らないことがあったなんて。]
[狐狩り。その言葉通りに、彼らの戦いの場へ狼は踏み込んだ。
そして、バウンドし、牙を剥いて、狐に寄り近づこうとする。
その際、翅男をチラリみやれば、圭一をみてもその表情に変わりないことを確認した。]
[
再び周囲の様子を感じ取れば、次々と人が集まってきていました。
少しの息苦しさを感じ、動きが鈍るのを感じます。
尾を振ってそれを取り払おうとした、その矢先に。
ええ、“見た”んです。
見てから対処できるような攻撃でもないのに。
今までは、全てを感じ取ることで凌いでいたはずが。
“九尾”が、その強烈な一撃を受けて、燃え上がりました。]
[ ── その後を追うように、地面を蹴った。
炎の消えた道
まっすぐ、その、化物に、突っ込んでくみたいに。
或いは、飛んで。きみのくれた力を駆使して。
どうにかして、近づきたかった。
炎を纏っていようが、電気を帯びていようが、
”触れたら”、なんとかなるって、
さっき、思ってしまったから、
煙の膜が、炎が、電気が、
狐の動きを阻害しているなら、
伸ばした手の届くところに、まだいるなら、
今度こそ、痛みも、なんにもない、
ただ、”動けない”ってだけの感覚で、
そいつを、捕らえてしまいたい。*]
ぐ……っ……!
[僕の姿が、崩れて行きます。
思ったよりも苛烈な攻撃だったことを、受けてから思い知ります。
次は何の姿になろうかと、考えて。
この状況から逃れるために、もう一度、“龍”に。]
ふふっ、ふ……ふふ……。
[何故でしょうね。笑いが込み上げてくるのです。
本当に、何故なんでしょう。
再び取った龍の姿は、どろりと溶けるような醜い姿。
ソウルを安定させる暇はありませんでした。]
[蕩けたぐちゃぐちゃの龍が、残滓を周囲に撒き散らしながら。
そのまま天へと昇り、地上を見下ろします。
僕の体力も大きく削られてしまいましたので、あまり長くは保ちません。
そして、僕を中心に雷雲を発生させて、
――雷鳴の後に、全てを焼き尽してやろうと、大地に向けて大雷を放つでしょう。
それが放たれるまで、数秒。
消え行く貴方がたに、何ができるでしょうか。*]
メモを貼った。
(行け!)
[機動力として動く狼は、まずは、その攻撃に専念する。
煙と火に包まれた光弾は、かなりの威力をもつだろう。
だが、それでも、この街を一つ消し去る力には及ばないかもしれない。
だが、狼は、圭一の攻撃がより当たりやすいよう、飛び込み、
そして、相手からの反撃がくれば、飛びのくつもりだ。
圭一に危害は加わらぬよう、
八の尾っぽが間違ってもその柔肌を切り裂かぬよう。]
メモを貼った。
[それが着弾した時は、あきらかな変化が訪れた。
その狐の尻尾が飴細工のように溶け流れると、
またその存在は高貴な龍、だが今度は、まるで腐れ神のようになった]
(退くぞ)
[もちろん、悪予感しかしない。
見るからに醜悪な姿に、生理的嫌悪を覚えたか。
ともかく、生み出される雷電は、くらいたいものではもちろんなかった]
圭一をやや強引に揺さぶった状態になったかもしれない。**
メモを貼った。
―――………!!
[皆方の背の上で、暫く…呼吸を整えるために目を閉じていたが。
やっと落ち着いてきた所で目を開く。
狐狩りの狐は、見るも無残な姿になり…そして再び龍へ。
いや、龍のゾンビのような凶悪な姿へと変貌した。]
ちゃんとした形じゃねーって事は…やっぱ、ダメージ通ってる気がする。
気がするけど…うぅ…ビジュアルがえげつねー。それに…
雷なんて、人の真似して欲しくないんだけどなっ!
[上空に不自然なまでの黒い雲。軽口を叩きながらも、尋常じゃない力が集まっている事を肌でぴりぴりと感じる。]
――わかった。
[皆方にそう伝えると、緊急離脱の為か、今までにも増して強い揺れ。
姿勢を伏せ、全力でしがみついたまま、移動するに任せた。**]
(ダメージは通ってるだろう。
だが、こっちが落とされちゃたまらん。)
[まねしてほしくない、といった言葉には、苦笑い、は見えないだろうけれど]
(電流が走る経験、してみるか?
残念ながら本物は萎えるぞ。)
[なんて、無駄口叩きつつ、
また身を翻すと、ダッシュでなるべく龍から離れようと**]
メモを貼った。
[ ── 立ち止まれない、と思った。
確かに触れた、と思ったときに、
また、するりと逃げられるような感覚。
目前で、また、輪郭を失っていく化物に、
立ち止まれない、と、思って。
……何もしなきゃ、終わる命だ。
後を追うように、地面を蹴る。空に。
歪だろうが、醜かろうが、
”きみのためならなんだってする”って、
あのとき、この世界がはじまった瞬間から、
思った。思っていたんだから。]
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