219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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……最後に 言えて良かった。
[ ぽつん、と 呟き* ]
― 少し前 ―
[ノイズの大本らしきところを見つければ、丈司の方をちらと見る。
それと同時に自分を呼ぶ声。頼る――いや、任せたという、意思を持った言葉]
――任せて?
[もうへまはしない。だって、一緒に帰るんだから。一緒に生きるんだから。
丈司の頭に手を優しくぽん、と置いた後、振り向かずに大本の仁へと駆けていく。
あたしは、前だけを見ていればいい。後ろは、あの子が守ってくれるから]
[進行を邪魔するノイズのみを沈め、陣の壁のもとへ。
もちろん、そこまで到達するのに自分の力だけでは無理なことはわかっていた。
己の背後で咲くサルビアの花は、なんと雄々しく、美しいことだろうか]
―――……
[生への約束、想いは鋼に代わり、障壁となるものすべてを打ち砕く。
硬質化した脚はそのまま陣の中央に延ばされ、壁ごと貫き、ノイズごと葬り去られたことだろう]*
[ 問いかけてみたけれど、
確信なんか全然なかった。
ただ、同じ物を持ってた、
同じ年頃の女の子で、
…… その持ち主を知らないってだけで。
でも、振り絞るな声で告げられたお礼に、
ようやく、あの日の少女の姿が ―― 重なった ]
いや、ちがっ ……
あれその …… 事情があって!
アタシは最初からこうだったの!
[ 笑みを浮かべて言うものだから、
思わず口を出る弁解めいた言葉。
「 道路に転がってて危なそうな人だったから、
身バレしたくなくて演技しました 」
なんて、言えるはずもない。
それに、男口調で話したのが知られたの、
…… 恥ずかしいし。
金髪のあの子がアナタだって、分かったけど、
アタシの事も、どうか内緒にしててね ]
[
それから、零された呟きに“最後”を知る。
―― リョウ、が。
消え去ってしまいたいと願っていたこの世界に
それでも居た理由が自分にあったなんて、勿論知らない。
でも、それも達成された。
あとは来るべき時に、別れを告げるだけ。
それで彼女との七日間はお終い。
そうして二度目の喪失を迎えて、
彼女の望み通り、彼女を忘れず生きていく。
そうしようと、決めた ]
…… あのね、リョウ。
アタシも誕生日なの。明日。
[ ぽつり、零す。
多分、と付け足したのは、
繰り返されるゲームの中で、
今日が“いつ”かがよく分からなくなったからだ。
死んだ日の翌日が、その日、だった ]
でもね、アタシの家族、みんな死んじゃって、
祝ってくれるのはダイレクトメールくらい。
だから、一人でいいお店行って
美味しい物でも食べようかなって思ってたのに、
お金、アナタのドレスに全部使っちゃったわ。
[ しかもそのドレスももう使い物にはならない。
死んだからいいや!って散財したけど、
生き返れるとなったら話は別だ ]
生き返っても、アタシ、
独りぼっちで、何もない寂しい誕生日よ。
だから …… だから、リョウ。
アナタに使ったドレスの代わりに、
アタシの誕生日、祝って頂戴。
[ 彼女の願いを一つも叶えられないから。
彼女の人生の責任も負えないから。
だから無責任に彼女の手を引っ張れない。
―― そんな“大人”な思考は引っ込んだ。
あの日、道路に転がっていた少女が、
目の前にいるリョウと知ったから。
( ひったくるように、
プレゼントを抱えた彼女の姿が目に焼き付いて )
孤独な少女を、孤独のまま終わらせたくないと
思ってしまったから ]
[手が伸ばされようとしていた事すら知らないのは盗られてしまったからこそだろう。
だが、同時に、嘘だとかを気にせずに誰かと距離を詰めようとできた所以でもあった。
だからこそ、先生が負い目を感じるならば、それは本来青年自身も感じるべきものなのだ。
(誰も“自分”を掬い上げてはくれないと。
声を上げもしなかったのに、勝手に思っては、
如何しようともしなかったのだから。)
そうして、先生がその先行きごと手放そうとした事を、未だ、半ば夢心地の青年は知らないのだ。]
プレゼントなんていらないから。
明日、おめでとうって言って。
生き返って、祝って。
[ まるで“子供”の我儘だ。
だけど、もうそれくらいしか
彼女を引き留める術を知らなくて。
下がった眉と不安げな目で、
きっと情けない表情になっているだろうけど、
それでも真っ直ぐにリョウを見つめた ]*
/*
Tips:ノイズ<アウェスカンタス>
ゲームマスター酒衛鳴李がノイズ化した姿。
死神の黒い翼に白い翼が重なり、全身は白い羽毛のドレスが覆う。
「金色の卵」を自在に生み出す特殊能力を持つ。
(#6) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
[響き渡る硬質な物の砕かれる音。
瞬間、蒼い光が走ったかと思えばすぐに陣は活動を停止し無残な破片へ変わり果てた。
もうこれで西エリアからまっくろなノイズが発生するという事もなくなるはず。]
…やった!
[その様を見届ければ
頭上に咲き誇るサルビアを揺らしながら少年は彼女のもとへ駆け寄っただろう。*]
ー 北エリア・浄瑠璃公園 ー
[さて、桐生との話が終わってから暫く経った今
オレ達は桐生の提案で浄瑠璃公園まで来ていた。
道中?いやー色々あったぞ。
九想屋前でオレ達を見てた死神はよく分からない言葉混じりになんか言ってて、桐生がそれを要約してくれて漸く理解したり
その死神がまさかのサメ型の黒いノイズに飲み込まれる衝撃的な光景を見てしまったり
公園まで付かず離れずで桐生と向かったりがあった。
抹茶ミルクの飴もらったりもしたな。
こう言うとなんでもないように聞こえるけど
実際はもっと大変だった。
死神を撃退したりノイズ倒したりしながらだったから。
オレがダッシュやらジャンプで注意引きつつ攻撃避けて桐生が氷の槍で応戦するスタイル。
桐生が危なくなれば腕掴んで桐生ごと避けたりもしたから、足は結構酷使してたけどまだ平気。]
[そうやって移動してる途中で意識途切れたから、その時に次の日になったのかって思ったけど
脱落する前と違って疲労感が完全には回復してない気がする。
痛くはないが、膝の違和感が抜けきっていない。
気になる事があるとすれば……]
(更に君悪くなってんな、バッジ教
ノイズもなんか羽生えてんのいるし……)
[そう、その2つぐらい。
バッジ教というのはオレが勝手に考えた名称。
だってそう名前付けたくなる事言ってるし、オレにはもう訳が分からない。]
だよな、真っ直ぐじゃないから色々あるんだし
世界がすばらしいか決めるのはオレら個人だしな
正しいかなんて決めんのも変……てか無理だろ
[小さく口にする桐生に、オレもボソボソっと返す。
呆れた顔して話してるのはまぁ気にしないでほしいが、実際よく分からないやら本当に少し呆れてるやらでそうなってるから……まぁね?]
ノイズ?確かに数多いし形も……
[そこまで言いかけて目に入ったのは、前に来た時は見かけなかったと思われる謎の黒い紋様。
しかもそこからカエル型ノイズが出てくるもんだから
オレの腕を掴む桐生と草陰に隠れて避難。
その後もペンギンにカラスに……あれ、ドンドン湧いてきてないか?
なんて思うけど、オレは割と冷静にその様子を見てた。
桐生の手が少し震えてるの気付いたから、オレまでビビってちゃ笑えないだろ?]
……そうかもな、あの感じだと
[相棒を見れば、オレを見て頷いて
何も言わず氷の槍を託してきた。
言葉はなくても言いたい事は分かったつもり。
ド真ん中ぶっ刺してくると伝える代わりに
ニッと笑ってみせて、草陰から飛び出した。]
お前らの獲物はここだぞノイズ供!!!
[クマの凶悪な爪による攻撃は当たる寸前まで
ペンギンの体当たりはぶつかるギリギリまで
カラスはちらちら気にしつつ
カエルはすっかり慣れたから他のノイズとの連携にだけ注意して
他にも色々いたかもしれないけど、とにかくどのノイズに対してもギリギリまで引き付けてから避けていく。
早めに避けられない訳じゃないけど
相棒の元に少しでもノイズが近寄らないようにするのと
相棒が攻撃を当てやすくするの為に乱しすぎないようにする目的があっての事。
だから、そこらにいたノイズ達の注意を粗方引き付けられた時
ノイズ達の間をシュバッと抜けて
託された氷の槍をしっかり構え……]
消え失せろやああああ!!!
[勢いそのまま、謎の紋様のド真ん中に氷の槍をぶっ刺した。
桐生が放った分も命中していたおかげか
一瞬バチッと軽い電流が流れるような感覚の後で紋様が消えていく。]
はぁ……消えた……! 消えたぞ桐生!!
[つい成し遂げた感動でそう叫んだオレだけど
既に湧き出てた分の残党がまだいたかもしれないからとすぐに気持ちは切り替える。]
『残ってる黒ノイズどうする?
オレはまだ動いてられそうだけど
桐生がキツいようならどっか移動して休むぞ?』
[桐生の傍に行って直接声を掛けに行くとノイズまで連れて行く事になると思って、テレパシーで確認。
残党狩りするならさっきまで同様にノイズの注意を引いておくし
休むとなれば、ダッシュで桐生の腕を掴んでノイズがなるべく少ない場所を探しつつ公園から逃げるつもり。*]
[壁の一部が崩されたビルに目をやる。
恐らくは廃ビルだったのだから多少破壊したところでそこまで問題もない…だろう。
それよりも問題なのは]
…もうこれで、不思議な力はなくなったんだよね
[今ではコンクリートの破片へと成り果てた物をひとかけ拾う。
黒い紋様の一部が描かれているそれを手の中で回しながら眺めてみるが特に何かが起きる様子もなさそうだ。
完全に力を失ったのだろう。
それでも何かの役に立つかもしれないと、欠片をポケットへ仕舞いこんでおいた。*]
[ 結論 から、言うと。
……数分、黙っていた。
視線の先には、ローファーの爪先があって。
……なんで、って。
最後の言葉、未練も残さず消滅できると
さようなら、が できると。
…後悔のない選択をしたと、
そう 言えたはずなのに。
シーシャが、ふと
誕生日のことを言うものだから、 ]
[ ……語る様子が、あまりにも。
何時かの私に、そっくりだったから。
私は 明らかに困惑して しまって。 ]
………う、うー ん、
でも、…わたし は、あの家に、戻りたくないし、
怖いよ、もう
あの人が 見てくれないの 嫌だ。
………、
[ ……咄嗟に出た、けれど、
躊躇いがちな答えは、本当。
だけど たん、たん、
ローファーが地面を叩く。
私を抱く蛇は、また ぎゅうと力強くなって、
( …私よりよっぽど感情豊かだ、 )
結構な間、黙った。
……あのね、きっと、
たとえ、一度は生きる理由になっていたとしても、
私たちは、この場において平行線なんだと思う。
決して相いれない考えの中で、
選べるとしたら、きっと "真ん中"。 ]
……一年に 二回。
私の誕生日と、シーシャの誕生日。
その日だけ、生き返ったシーシャに会いに行く。
………それが、譲歩できる、最大限。
[ 指を、二本立てる。
それがどんな意味であるかだなんて、
この世界で生きてきた貴方になら、
きっとわかるでしょう。
生き返ること、消滅すること。
もうひとつ、初日まで戻って
喪服のあのこに聞いた、選択肢。 ]
[ ……その選択肢を、
考えなかった、訳じゃあない。
要は"向こう"でいなくなれば、
めでたし、ハッピーエンドなのだから。
選びたくなかったのは、
私がそうなってしまったとして
たったひとつだけ恐ろしいことが、あった。
それだけ。 ]
── でもね、それを選んだと、して
盗られたものを取り返せるかわからないし、
きっと無理だと、思う。
…もうね、私 わからないんだ。
何をなくしたのか、忘れてるの。
だんだん 消えていく、から。
だから、きっと、
文字通り人じゃなくなっていく と、思う。
それが、少し 怖い。
[周囲の安全が確保できたところで休憩をはさもうと言ったのはどちらからだっただろうか。
壁に背を預けながら腰を下ろし一息つく。
まっくろノイズと陣の問題は一旦解決したものの、周囲に見える生きている人間は相変わらずの様子で
この現象がミッションと関係しているというのなら、
まだ生き残っている参加者がどうにかするしかないのだろうか…。
だとしても、今生き残っているのは何組程か。
その中に自分の知っている顔はあるのだろうか。]
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