193 ―星崩祭の手紙―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[あなたにあえる、その日まで。
私はここで踊りを踊って、待っている。]
(114) dix73 2016/07/23(Sat) 00時頃
|
|
― 調査船島:港湾 ―
[空へ、宙へ昇り、小さくなり、消えて行く無数のカプセル]
[行く先はそれぞれ別の、どこかの誰かのところ。 行く先々で、きっと誰かの小さな幸せになる為の、小さな心の旅人たち]
[何処か幻想的な光景をぼんやりと眺めていると、 背後から、わぁ……っと、歓声が沸いた]
――……う、わぁ。
[振り仰ぎ、「すげぇ」と口元だけで呟く]
(115) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[青と紫と少しの紅が入り混じる宵闇色の空。 まだぼんやりと白く並んだ二つの月と、微かに光る小さな星々]
[いつもの光景、いつもの、どこまでも続くかのような水平線。 その水平線の端から、ぶわりと光が沸き立ち、空を翔る]
……金色の滝みたいだ。
[星が崩れゆく波のように見えるから、星崩祭。 金の波は、金の滝は、空と水面を翔け、泳ぎ。縦横無尽に視界を染め上げてゆく]
[まるで、奇跡のような光景だった]
(116) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[肩に置いた機械仕掛けの小鳥に見えるよう、小さな頭を宙へ向けてやる。 愛らしい声で「ぴゅいっ」と鳴いた小鳥の無機質な瞳にも、この光景が映れば良いと思った]
(117) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[前夜祭として行われる文流し。 実際には星崩祭が終わるまで、宇宙カプセルの遣り取りは可能らしい。 返信用のカプセルの内蔵されていない、やや小振りなカプセルを売る店が幾つか見える]
[他の船や島の事までは分からないけれど、調査船島の売り場では島特有の文化という事でか潜水艦型のカプセルを良く見掛けた。 やはりここでも潜水艦型が人気なのか既に品薄のようだった]
オネーサン、そのカプセルちょうだい。 あーっと、もうちょい大きい……そうそれ。
[残っていたカプセルの中から、男の両手にやっと収まるか収まらないか程度の大きさのカプセルを幾つか。 デフォルメされた花弁の多い花を模ったカプセルを――妙に少女趣味に見えてどうかと思いながら――購入した]
(118) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
うーん、さっすがに小さい
……な、これは。これは無理だ。
[もう一通を送ろうと桃色お花畑なカプセルを開いてはみたものの、容量に対し、如何せん中身が多過ぎた。 四苦八苦しているうち、手元で紙袋ががさりと音を立てる]
――ああ、これがあったっけ。
[手に提げたままだった袋を持ち上げ、少し重いそれを取り出す]
(119) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[湖底で無人探査機『R0-MBα』が引っ掛かって――もとい、発見したのは、大量のカプセルだった。 何年前のものだろう、昔むかしで始まる御伽噺の時代のものかもしれない、カプセルの山。 中身が入った物から空の物まで、まだ調査しきれてはいないけれど、祭り明けはきっと残業の日々が待っていることだろう]
[最初にR0-MBαが見つけたカプセルは、同じ時代の物だろうという事だった。 一見して空のカプセルは、資料的価値は低いだろうと発見者である俺に押し付け――もとい、調査部から俺が譲り受けた。 調査班に渡す前にと思い泥と汚れを落としていたのに、無駄骨を折った気分だ]
(120) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ともあれ汚れを落としたお陰で、調査班に比べれば文化史の素人同然の俺にも一つ分かった事がある。 現代の潜水艦型のカプセルと湖底から引き揚げたカプセルは良く似ていると思ったけれど、これは全くの別物だ。 螺子の細部に至るまで緻密に組み上げられたカプセルは、現代の形だけを似せたものを遥かに超えた技術を以って作られたもの]
[そして何より、そもそも模している乗り物が、違う。 一見すると良く似た形をしているけれど、 ずんぐりとした舟のようなボディには、潜水艦には無い羽のようなパーツと噴射孔のようなパーツが付属されている]
(121) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
うーーーーん…… まぁ、これでいっか。うちの星の物なのは間違いなさそうだし。
[時代はかなり違うけれど、それは些事だろう]
(122) noir 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
― 墓碑 ―
[ 写真と、小瓶に詰まった星の飴と、透明な花と。 それから、多くの手紙を土産に。 暗闇、地下の星で、たった一日。 星の波に照らされたある墓碑前で、 男と少女は並んで祈る。 ]
(123) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ "話したい"ことが、沢山あった。 少女がよく似た彼女に触れて、 その場所から、声なるものを伝えて。
ころころ変わる彼女の表情を見て、 外の世界の話を、してみたかった。 ]
(124) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ 君の声は、此処にあるのだろうか。 ]
.
(125) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ 半ば 縋るように、 朝聞こえた 彼女の声を手繰るように、 墓碑に触れて、男は伝える。
今まで興味のあまりなかった、外の世界。 暗闇ばかりでは無い空。 自分たち以外の家族の存在。 そもそも地上ではない星。 それら全てを、冷たい石に。 その向こうにいてほしい、彼女に。 ]
(126) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ 「悲しい顔しないの」と。 そう、何時もよりゆっくりと、 腕に触れた少女が伝えてきたのは、 どれほど経ってからだったか。 一方的に伝えたところで返事が無いのは当然で、 伝えたいことを全て彼女へと伝えれば、 大人しく、手を離した。
今度は少女が触れる番。 瞳を伏せ、暫しじっと動きを止めた後、 やがて男へと振り返る。 ]
(127) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
「父さん」 「もう大丈夫?」
[ 迷ったように問いかける少女は。 外見も仕草も、彼女と男に、よく似ていた。 空の向こうへ行った彼女が遺した、 男にとっての、生きる理由。 ]
(128) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
『ねえ、エフ。そんな悲しそうな顔をしないで?』
『私は空の向こうへ行くの。もっと広い星へ』 『だから、お願い。貴方もきっと、そう思って』 『死んじゃうなんて―― 思わないで?』
『…寂しいなんて言われたら、私、きっと泣いてしまうの』
(129) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ ―― 問いかける少女の 向こうに、 彼女が見えた、気がした。 男の瞳に一瞬だけ映った彼女は、 穏やかに笑んで、
そうして 消えた。 ]
(130) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
『―― ありがとう』
[ 少女の手を取り 墓碑を背にした。 去り際 ふわり 頭に響いた声は。 間違えようも無く、愛した彼女のものだった。 ]
(131) mayam 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
[映像が途絶え、暗がりが戻ってくる。 彼女は、動かなかった。 否、動けなかった。 誰かを救いたい、など、彼女は考えたこともなかった。 考えることを、無意識のうちに避けていたのかもしれない。 現実としてその手に取れば、気付いてしまう。 自分が、いかに何もできないのか、を。]
「お姉ちゃん?」
[声がした。 振り返ると、あの子はそこにいた。]
(132) hakutou 2016/07/23(Sat) 00時半頃
|
|
ステラ? どうしたの?
「なんとなく、お姉ちゃんの側に行かなきゃって、思って。」
[どうしてこう、この子は鋭いのだろう。 1番来てほしくなかった──来てほしかった、時に限って。
自分の首元を掴む、縋るように。 そして、彼女は腕を下ろした。]
あのね、ステラ。
(133) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
[そして、抱え上げたそれは……最後の光籠。]
外に、行きたい?
「うん!」
[あの子の言葉には、曇りがない。 余計なものが見えないから、要らぬものばかりを見据えて、淀んでしまった彼女とは違って。 だからこそ、彼女を突き刺す刃となった。]
あんただけなら、外に行けるかもしれない。 行ってみる?
[彼女は、努めて明るく、そう告げた。]
(134) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
「お姉ちゃんは?」
[返ってきたのは、真っ直ぐな疑問だった。]
私は、行けない。 これは小さいから、あんたしか入れないのよ。 でも、あんたなら大丈夫だって。 私がいなくても……
「お姉ちゃん。」
[あの子の声が、彼女の言葉を遮った。]
「わたしのこと、嫌い?」
(135) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
どうして……大好きに決まってるじゃない……!
[気付けば、叫んでいた。]
大好きよ、昔から、今も、ずっと! だから、あんただけでも外に行ければ……
[きっと、私などの元にいるよりずっと。]
あんたが、幸せになれるでしょ?
[もっと早くに、こうするべきだったのだ。 手離したくない、などと、私が考えるようになってしまう前に。]
だから、ね。
[籠を手に、差し出す彼女の腕は、みっともなく震えていた。]
(136) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
「行かない。」
[あの子は、首を振った。]
どうして……
「だって、わたしはお姉ちゃんと一緒にいたいから。」
[彼女も、首を振った。]
そんな、だって、外に行ってみたいんでしょ……?
「うん。 だけど、お姉ちゃんが一緒じゃなきゃやだ。 お姉ちゃんと一緒にいるのが、わたし、1番幸せだもん。」
ステラ……
[妹の名を呼ぶその声は、もはや音にならなかった。]
(137) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
「だって、わたしは。」
[ステラは、確かに彼女を見つめて、笑った。]
「お姉ちゃんの妹だから。」
(138) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
[泣き崩れる彼女の頭上、遥か宙の彼方で
幾百もの波と共に 星が、崩れた。]
(139) hakutou 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
── 星崩祭 ──
「 はやく! 」
[シンに手を引かれながら、やってきたのは街の広場。 祭の会場であるそこはたくさんの人で溢れていて 皆一様に空を見上げている。 はぐれぬように、離さぬように 右手には幼い息子の手を 左手には優しい妻の手を ぎゅっと握り、人の海の中へ。
空は、ビルの明かりに遮られ まだ、真っ暗なまま。]
(140) choro 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
おいで、シン。 もうすぐおほしさまが見られる。 みんなでお願い事をするんだ。 シンもお願いしてごらん。 きっとおほしさまが、聞いてくれる。
[手近なところへ腰を下ろし、シンを膝の上に。 あと少しで、祈りの時間。 「どのおねがいにしよう!」と悩み始めた彼を撫で 隣に座るセトと視線を合わせ、笑いあった。
“その時”まで、あと 三、二、一……]
(141) choro 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
[水槽の横には、送ったものよりひとまわり小さい返信用の銀の楕円が幾つかと。装飾物に似た淡青色の硝子球、そして此れは、船だろうか?今まで見たものより一際大きな、乗り物を模したカプセルが新しく並んでいた。
両手で掲げるほどの大きさのそれを頭の上へ持ち上げると、底面から、横から、しげしげと見遣っては空を滑らせた。こういう模型モノが好きなのは、男子であるなら星に関わらず、だろうか。暫し戯れたあと、カプセルの本来の用途、中を開こうと開口面を探して弄りまわして、偶然に開いた中から、零れ落ちそうな中身を慌てて抱えた。]
おっと…!
[袋いっぱいに詰められた、干し物らしいそれに目を丸くする。魚に抱かれた手紙をコンバーターにいつものようにかけると、自分とそう年頃の変わることのなさそうな、男子の声が流れだした。]
(142) ameya 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
|
………すごい
[頭上に広がるのは 星が崩れ、溶け出すような光の海。 ビルの明かりは一斉に消えたというのに 星の光は優しく地上を照らし出す。 それは、いままで見たどんな景色よりも美しい]
………
[ぎゅう、と 膝の上の宝物を、強く抱きしめて。 肩に寄りかかってきた彼女に頬を摺り寄せた。
きっとこれは、 最初で最期の星崩祭。 もう二度と、見ることは叶わない。]
(143) choro 2016/07/23(Sat) 01時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る