160 東京村
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[できれば友達に迎えに来て欲しかったが、こんな朝っぱらから車を出してくれる奴はいないだろう。
最後のプラン「新宿まで電車で戻るの巻」を採用することにした。
電車リハビリをしようというわけだ。完璧に克服すれば、もう自分の人生に何の問題もなくなると思った。
早速ポケットからスマホを取り出し、googleマップを起動する。
スマホを全く使いこなせていないフランクだが、googleマップはバイク乗りには心強い味方だった。
確か、乗り換え検索も対応していたはず。先程の車内放送で言っていた「つきのみや駅」を検索すると、ドーナツ状のアイコンがくるくる回った。]
『つきのみや駅の検索結果はありません。』
……あ?
[確かに「つきのみや」と言ったはずだが。それなら、現在地を確認すれば近くにあるだろう。]
『現在地が確認できません。』
壊れたのか?
[無駄なのは判っていても、スマホをうらっ返して眺めてみる。勿論何も変わったところはない。
『検索結果はありません』と出るということは、ネットはつながっているだろうか。
ブラウザを立ち上げてみると、一瞬立ち上がるが、画面が真っ黒になってアプリが強制終了した。]
はぁ?!
[何度やっても同じだった。仕方ない、諦めてとりあえず次の駅で降りて道を誰かに聞こう。
それまでの暇つぶしとして、ツイッターに書き込む。]
『なんか電車乗ってんだけど、何の電車かわかんない(笑)。大人なのに迷子。つきのみや駅ってどこ?』
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あっ、どおもお。
[ラーメンを受け取って礼を言う。>>102 『中華料理屋で』『女子高生と居て』『追い出された』『しかもあまりのクサさに追い出された』『しかもなぜか追い出され際豚まんを貰った』エスニック風タンクトップにサルエルパンツにピアスまでつけた赤緑黄のラスタターバンもどきをつけたおじさんは、充血気味の目で、しかもあやしい手元で、割り箸を一本取った。 そして上手に割れなかった。]
(104) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[何気ないツイートをしたつもりだった。
それだけでもどこか安心できた。自分のタイムラインも無事取得できている。
そこでようやく、スマホの右上の現在時刻に気がついた。
18:50。]
………うそだろ。
[あの太陽は登っているのではない。沈んでいるのだ。]
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 01時頃
[どうして気づかなかったんだろう。いや、気づかないようにしていたのか。
今度は呼吸は乱れなかった代わり息が止まって、血の気が引いた。
心臓が凍るようだった。
・ ・
――俺はまた、あの電車に乗ってしまったのだ――]
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[一人できびきびと店内の仕事をこなしている店主を見る限り、人の入りは常にこんなものだという事だろうか。確かに、自分もここを訪れた事はなかった。東京にはいくらでも食事のできる店があるのだ。固定客がいるのだろうか、そんな事も考えた。
注文の品が出来上がるまでは、他に話す相手もおらず、隣の客といやおうなしに会話をするしかない。]
いえ、私の方は特には。大丈夫ですから。 私はいいんですけれど、……やっぱり女子高生ぐらいの年頃は、一番清潔感に敏感な頃ですから。
それはいいんです。 友達というか、どちらかと言えば先輩ですが……そう言えばあの人、投げてましたね。551の豚まん。それは美味しかったでしょう。551がある時とない時では大違いですからね。 いいですよ、次に会った時にお礼は言っておきます。
(105) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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そう言えば店員さんのお知り合いだったんですね、あなた。
ああ、来ましたね、ラーメン。いただきましょう。
[出されたものを見て少し話題を変え、食べ始める。昼休みはそう長くはない。チャーハンはサイドメニューと言った感じでごく普通だったが、ラーメンについてはスープに多少こだわりが感じられて悪くない味だと感じた。突出したものは感じなかったのだけれど]
(106) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[幼馴染はアクリルで出来た伝票差しを手で弄びながら言った。 「なあ、もし普段歩きなれている道の途中で、あるはずがない別の道があったら、びっくりするだろ?」当然だ。びっくりするし、まず我が目を疑う。 「じゃあ、初めて歩く道の途中に、あるはずがない別の道があったら、びっくりするか?」 その質問は、なんとも落ち着かない質問だった。 初めて歩く道の途中なら、それがあるはずがないか、そもそもわからないのだ。 「そうだよ。だから、『リーク』を避けるっていうのは、基本的に無理なんだ」 だから、その『リーク』ってなんなんだ、と尋ねると、 「よくわからん」 と、釈然としない答えを返す。 「なんだろうな。多分、原因は色々ある。全く無害なものだったり、シャレにならんやつもある。まあ大ざっぱに言って、『バグ』みたいなもんなんじゃないかな」]
(107) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[「いやー、焦ったよ。曲がる場所を間違えたら行き止まりでさ。振り返ってみたら、進行方向と同じ壁があるの。お前が来てくれなかったら、多分一生出れなかったよ」 幼馴染は、まあ出れたらからよかったけど、といって笑う。三輪車で爆走してた頃からの仲だが、いまだにこいつのことがよくわからない。 しかし、冷静に考えてみれば、俺もその『リーク』に入り込んで、出れなくなる可能性もあったんじゃないか? 「だから、あるはずがない道じゃなくて、ある道にしたんだよ。お前は道順に従って、ちゃんと間違わずに来た。そこに俺がいるって知ってな。だからその道はある道なんだよ」 なるほど。そう納得した矢先に、 「まあ、それが上手くいくっていう確信があったわけじゃあ、ないんだけど」 と、笑いながら言うものだから、やっぱり俺は、こいつのことがわからない]
(108) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[堀川は、可哀想な具合に割れてしまった割り箸と充血した目の男とを交互に見ながら、ビクビクした様子で二人の会話を聞き続けていたが、淡々とした印象の女性が発した『豚まん投げてた』の言葉に、思わずブフォっと吹き出した。]
あ、すんませ、……いやだって、えっ? お、おにーさん豚まん投げられたんすか? 中華料理屋で?女子高生に?え?クサくて? え?追い出すのに豚まん投げられたってこと? なんで?ぶっ。
あ、すんません。割って入って……。 この通り、店、暇なんで。つい。 ていうか、うまいんすか?その店。
[と、情けない笑顔で頭の後ろを掻いた。]
(109) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[思えば女子高生の目の前で糞もした。 それに関して何か言おうとしたが「それはいいんです」と言われたので言わなかった。 たまらん屋がたまらん事になる前に話が変わって平穏無事なことである。]
あっ、ごめんねぇ、どちらかというと彼っ…… あー。 先輩ね。
そうそう、551! いやぁ美味しかったよぉ。 知り合いと分けたんだけど大喜びしてくれたからね。 ほら、貰った時に言いたいありがとうと、 食べた時に言いたいありがとうは違うじゃない?
いやあ親切なお嬢さんだな〜〜〜。 喜んでたって言っておいてね〜〜。
(110) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[智恵美はその記事を、何度も読み返した。それが存在していることを確かめるように]
[この怪談は、ただ『リーク』そう検索しただけでは、ヒットしない。『都市伝説』やら、『怪談』やら、『幼馴染シリーズ』やらと一緒に検索すれば、それなりの上位にヒットする]
[それと一緒に、
『リーク』報告スレ
という、掲示板のスレッドも、それから一つ二つ下がったところにヒットする。 その怪談がアップロードされてから数か月後に建てられたそのスレッドは、文字通り、『リーク』について報告されるスレだった。基本的に、
〜〜で『リーク』あり
という投稿が淡々とされている。情報の詳しさはまちまちで、地名だけであったり、具体的に、〜〜の交差点を曲がって5mあたり、といった、極めて具体的な投稿もある。 そうした投稿の中に、実際に『リーク』に入って起きたことの投稿であったり、知り合いが『リーク』に入って出れなくなったという投稿であったりと、『リーク』についての投稿がいくつか散見出来た]
(111) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[店主がたまらず吹き出した。]
あ 笑ってる。 たまらん屋ってね……なるほどねぇ。
そうなのおれ。 まあ女子高生には投げられてないけど。 おいしい中華料理屋を紹介しに 女子高生つれていったらおれのあまりの臭さに 無理立入禁止って言われて追い出された上 知らない関西人に豚まん投げられたのよ〜〜。 で持って帰って温めて食べたら美味しかったのよ〜〜。
あ、お兄さんのラーメンも美味しいよ。
(112) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[一度口を休めてラーメンに向かい合う。 五感が開いた状態で食べる食事は美味い。 ワタヌキはもしかすると『ふつうにおいしい』ではなく、『めちゃくちゃ美味しい』たまらん麺を食べているかもしれない。 湯気をあびながらラーメンを啜る。 咀嚼しながら頷き、飲み込んでから]
んー んーんー! ウン。
寧生君? あ、もしかしてお嬢さん彼と仲いい? 彼愛想いいからなァ〜〜
(113) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[智恵美は、その『リーク』報告スレをのぞく。そのスレッドも、何度開いたことだろう]
[真新しい投稿がある。そこには、
新宿 香港小吃
とだけ、記されていた]
(114) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ソフィアは、立ち上がり、駅の方へと向かう**
2015/06/06(Sat) 01時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ちょ、え?そのなるほどは何ゆえ? って、おにーさん、そんなクサかったんすか?ちょ。 ぶっ。何言ってんすか。わけわかんねー。ぶは。 ひー。やば。今度俺にも紹介してくださいよー。 俺も関西人に豚まん投げられてみてー。
[男の発言が謎のツボに入ったらしく、腹を抱えて笑いながら、ふと、昨日知り合った眼鏡の彼も関西人だったな、と思い出す。笑いすぎで目尻に浮かんだ涙をぬぐいながら、エプロンからスマホを取り出した。 このさりげない、自然な習慣。営業中にスマホに触れるという行為が、大変客受けが悪いのだということに、堀川は未だ気づいていない。]
(115) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[眼鏡アイコンへのリプへの反応は未だないようだった。 彼女へのLINEも、未だ既読にすらなっていない。 堀川はしょんぼりと眉尻を下げたが、うまそうにラーメンを啜る男の様子に、また気の抜けた笑顔が戻ったようだった。
そして、堀川には、もう一つ気づいていないことがある。 ちょうど堀川からは死角になる、ラー油や割り箸の置かれたカウンターの裏側。そこに10cmほどの大きさの、太った男の双頭がモチーフの不気味なシール――いわゆる、力士シール――が、ピッチャーに隠れるように貼られていることに。**]
(116) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 02時頃
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いいよぉ。 新宿にある店で香港小吃。
[へっへと掠れた咳のような笑い。 店主は癖でスマホを触ってしまうところが何か若々しい。 ワタヌキにとっては細かいことだが、人によっては「えっ」と思う客も居なくはないだろう。]
漢字四文字で ホンコンに、「ちいさい」に「どもる」、かな。 探してごらん。
[それほどスマホに慣れ親しんでるのなら、とそのように紹介した。]
(117) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[中学校の終業は早い。掃除当番でもなければ残る理由はないし、受験勉強という名目さえあれば部活も出なくて済む。 三年の特権を大いに活用して、外に出た。 スマホのロック解除、LINEを立ち上げる。]
『一度家に帰ってから、新宿に行きます。』
[真弓宛に、たったこれだけの短いメッセージを残した。 力士シールの出るロッカーとコインロッカーベイビーのロッカーが同じものかどうかなんて知らないけれど、最低でも犯人探しのネタになるかもしれないし、それで赤ちゃんがいればなおいい。]
(118) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[家に帰って15分。今日は、新宿駅のトイレには行かず、家で髪を巻いて、メイクする。 "夜遊び"するのでなければ、いつもの派手さの仮面はいらない。 簡単なメイク、巻き髪、シュシュを付けるくらい、今時中学生でも皆やることだ。
着替えて乗るのは、中央線。 電車内では、まだ朝の山手線の噂話が所々から聞こえてきた**]
(119) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[アンバランスな箸でラーメンを食べ続けてふと手が止まる。コップから水がなくなっていた。 ワタヌキは、ピッチャーに痩せた腕を伸ばし、取っ手を持ち上げた。]
……っ!?
[ピッチャーを持ち上げて、思わぬところから出てきた顔に、ワタヌキは声もなく急にぎくりとする。取り落としこそしなかったが、水が跳ねて、ピッチャーから少し零れた。]
……、……… ……? ………………んん……? ……………
[ピッチャーを持ったまま、出てきた顔に怪訝そうに、目を凝らすように眉根を寄せて顔を近づける。 シール、のようだった。くっついた男たち。壁に貼られているという意味ではない。顔同士がくっついている。互いどこか窮屈そうに眉を寄せて目を閉じている。]
四つ子だ……
[双子だ。**]
(120) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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…………………。
[『あいり』との通話画面から戻った携帯を、ゆっくりと握り締め。長く深く、息を吸う。]
[そうして青年は、新宿に向かう電車に乗った。山手線に巻き込まれるように、朝は遅延していたこの路線も、遅延はもう解消されていた。]
[問題なく新宿に着いたのは13時前。時間にまだ余裕がある。昨日と同じく、店までの慣れた道をゆっくりと歩く。]
[電車に揺られている間、 身体が空腹を訴えていたので、駅の売店で 大して食べたいとも思わないパンと缶コーヒーを買って 感慨もなさそうに食べながら向かった。]
(121) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[遠く離れた故郷の妹なら 兄のこの様子を叱っただろうか。
食事はちゃんとしろ、とか。 歩きながら食べるな、とか。]
(122) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[――故郷に居る妹は、本当に出来た妹だった。 自分よりも頭も良く才能もある、優秀な子。
成績とかそういうもので、 一度だって妹に勝てたことはない。 親の期待は兄よりも妹に注がれた。
だからといって優秀な妹へ、 青年が嫉妬することは決して無かった。
むしろ心から感謝しているほどだ。]
(123) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[妹が居るから、今の自分は自由なのだ。
留学と銘打って遠い異国の地で 家族を背負う責任を持つこともなく。 危険な遊びすら味わって、自由に暮らせる。
今の自分の「日常」は、妹の存在の上に出来ている。]
(124) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[…新宿駅の東口から歩いて少し。 そろそろ店が見える頃だ。
食べ終えたパンの包装袋をくしゃりと丸める。 缶コーヒーの残りを煽り、 青年は店の表側の道ではなく、 裏側の細い路地側へと足を踏み入れた。]
[店の裏には、業務用の大きなゴミ箱が置かれている。 そこにゴミを捨てて、店の表道路へと出た時だった。
――ふいに手にした携帯が震え始めた]
(125) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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、
[思わず びく、と肩が震えた。 携帯の画面に映ったのは通話画面。
――ただ、そこには見知った妹の名が表示されていた。 青年は は、と浅く息をつく。
タッチパネルに、静かに触れた。]
(126) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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――『お兄ちゃん?』
『…おー。何?』
――『昨日言った集合場所と時間なんだけど ごめん、飛行機の着陸が遅れちゃって。 ちょっと予定変更したいんだ』
[携帯越しの妹の声に、怪訝そうに眉を寄せて 黙ること数秒。次に出た声は思わず大きいものになった。]
『……〜〜は!? お前もう日本に居るの!?』
――『はぁ? 何言ってんのお兄ちゃん』
(127) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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