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[あい、が 愛か 哀か 相か
そんなことは知らない。知らねえ。
知ってるのは、……そいつとアプリゲームで遊んだことがあったとしても、それは二年の初めまでということと、
そっから先、四十崎との縁は切れちまってるか薄い、ってことだけだ。>>66]
(102) 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[体に残る傷でもあるまいし、形あるものですら壊れる。いわんや、形なきものをや。 残ればよかったかね、とは思うが、とりたてて3年になってから縁を持ち直すわけでもなし。
……まあ、そんなところだろう。高校のクラスメイトなんざ。*]
(103) 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/12(Fri) 20時半頃
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―― 校舎:屋上 ――
[何事も 前日というのは 当日より質が悪いのかもしれない。
寝不足の頭にはひっきりなしに音が響いて、 それが我が校の吹奏楽部の演奏なのだか クラス発表をダンスに決定した どこかの騒音なのだか蓮には判別がつかない。 誰かが>>25叫んでいるクラス名を ぼやけた頭でなぞる。関係がない。 B組でもない。Cでもない。
屋上に転がって、焼かれる蓮には関係がない。 このまま少し寝てもいい。そう思う程度に。]
(104) 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[じゅう、とイチゴオレが凹んだ。 仰向けに寝転がりながら飲める程度に 蓮は屋上での鉄板焼きに慣れているが
>>57だれかの大声を切っ掛けに 寝転がったまま校庭を見下ろすのは慣れていない。]
んーー …… ……
[上下さかさま のままでは校庭は視界のはるか上 仕方なく 反転し 半分起きあがって事態を知った。 崩れた材木とそこから離れる、ほかの頭より色の薄いそれ。]
(105) 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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ウケる あいつ、文化祭 似っあわねえ まじで [カシャ。 少しチープな 携帯のシャッター音。
遠く頭上より映したのでは 顔なんて判別できるようなものではないから
人物よりも 崩れた木材がメインの写真]
(106) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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─────────── To 葛九十九 From 蓮 ───────────
犯行現場。笑
[写真付] ───────────
(107) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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[限られた敷地内で 人の来ない場所を探せと言われて 好条件の場所はたいてい先客がいる。
先客と、遅い来客。 どちらになるかは知れず、 けれど顔を合わせれば 蓮は誰が相手でも それなりのコミュニケーション――というかは 不明だけれど構いたてるものだから 相手からたいして好反応がなくても いつしか蓮は そいつの名前とアドレス 両方をそろえてくる。 一年次は安住英子と同じ教室だった。 たいていのアドレスは手に入っている。 二年次は別のクラスで、 また連絡先をいたずらに増やして。 そうして増えていく相手の名前の一方で 蓮自身が相手に登録されてなければ 差出人不明のままそのメールは送られる*]
(108) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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―― 幕間/潮田へ ――
……あ゛?
[座っていた俺は眉間に皺を寄せてそいつを睨み上げた。 おそらくはホームルームの後。放課後。>>79 そして、それは二年の頃だったと記憶している。
潮田瑠璃。女。細い。 そういう印象しかなかったクラスメイトをじっと見て、苛立ち紛れにやけど痕を掻いた。 周囲の目が「やばい」「潮田さん助けなきゃ」とでもいいたげな目になっていくので、面白くて鼻で笑ってやる。]
(109) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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役立たずの手でも借りてえってか
[長く走れなくなった。瞬発力が出せない。時期も時期だ。 90分を走りきることは、もうできない。45分ですら危うい。
アタッカーとしては致命的な怪我を負って、レギュラーから外れた俺を拾ってくれるのは吹奏楽部だという。
……笑わせてくれるな。 ざわつく周りよりは「嫌いじゃない」。
俺はその度胸のある女をねめつけてから、ゆら、とたたらを踏んで立ち上がる。]
(110) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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そもそも何演奏すンのか、しらね。 お前が……何?あれラッパ? 練習してんのは知ってっけど
いうなら見物でもさせてくれや
[朝は、早くなんざ来ない。 潮田の練習を見たことがあるのは夕方。]
(111) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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ッつか適役なら、いンだろ。俺以外に。 安住とか
[指し示すのはとっくに帰ったあいつだ。 やけに音楽に煩い女。ラジオで流れる音楽にダメだしするような、えーこちゃん。
じっと潮田の目を見下ろした。斜陽がクラスを橙と黒に分けていた。目の前の潮田の瞳を覗き込む*]
(112) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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──新聞部室──
[ 間をおかずに、勝手知ったる素ぶりで扉を開ける。 部屋の奥にパソコンに向かう姿を見つけ、 その背に向かって、声を飛ばした。]
万年青くん、少しいいかな? 残りの分持ってきたの。
[ 新聞部とのささやかな繋がり。 文芸部は例年、校内新聞の小さな枠を埋める。 害のない物語を、紙面の片隅に添える。
前部長から引き継ぎを受けた際には、 その内容に、今年から廃止してはと提案したものだが、 ああ、恐ろしや伝統! 黒江仄日の名を添えられた当たり障りのない物語は、 あと数号、校内新聞の片隅に陣取るのである。]
(113) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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[ 主人公は高校生に。あるいは同年代に。 暴力描写、性描写を徹底的に避け、 耳障りの良い"優しい物語"を。
などと馬鹿げたレーティングに忠実に、 悪意を削がれた人びとの群像劇は、 新聞部3年の引退とともに終わりを迎える。
あとほんの数回を残した物語は、 どこまでも和やかな結末へと走る。
中には飽きずに読み続けてくれている物好きもいるらしいが、 どこで揶揄されていようが構わない。 まったくその通り。どこまでも平坦な世界。]
(114) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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[ 馬鹿げてる、詰まらないと嘆く指先。 されども、大したニュースの一つもない、 学校新聞になら似合いであろう。
微笑みを浮かべて差し出した手から、 小さなメモリを相手の元へと。]
万年青くんも、いよいよ引退ね。 幕引きに相応しいニュースは見つかった?
[ あるはずもないと思いながら、 するするりと言葉を紡ぐ口先。
窓の外は今日も、 ありふれた喧騒で満たされている。**]
(115) 2018/10/12(Fri) 21時頃
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―過去/葛と―
[「何て読むの?」>>101 よく尋ねられる事だった。 だから存外あっさり答えたものだ。
「あいさき よすがだよ」 それで終わらなかったのは彼の名前もまた、 少し聞き慣れないものだったから。
「君は……く……?きゅう……?」 珍しく表情を崩してそして得られた正解。
「どっちもつ≠ゥら始まるんだ。 つくもって神様の別称だっけ」
こんな形して話が膨らんでいった ]
(116) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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あい、のさきの、よすが?……あはは。
[ 彼の解釈には笑ってしまった。 とってもロマンチックに思えたから。 バカにしたつもりはなかったんだ。
でもほら、愛の先に縁があるならば、 その受け皿になってやれたのなら 良かったんだろうかって。
そんな事を望んで二つあって残った一つに ヨスガなんて名前を与えたんだろうか。
もしそうならどれだけ良いだろう。 もしそうならどれだけ辛いだろう ]
(117) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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意味、考えたことなかったけど。 愛……なら、いいな。 誰かの縁になれたらって思うよ。
なんて。 そんな君の名前にも何か意味はあるの?
[ 覗き込む瞳をもってして少しだけはぐらかす。 生まれ落ちてからの遣る瀬無さは日々消えず、 ただ生き長らえていた側だからこそ、 息を吸っていたいだけだった ]
(118) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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[ 愛か哀か相なのか。 その答えはまだ出ていない。
でもそれをきっかけに遊んだりするようになった>>102 部活で忙しそうだから時間空いた時だったけど 校内でも会えば気軽に声をかけていた一人だった。
そんな糸もほつれて綻びたのか。 ああ、そうだった。 彼がいなくなって、一人で遊んでいて ] 「何してるの」
[ そう言って声をかけてくれたのが、安住さんで。 形のない何かを埋めるように誘ったんだ。 葛を誘った時と同じ台詞で。
「やってみる?」 ]
(119) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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ははは。
[ なんで笑っているんだろう。
何も面白くなんかなかった。 でも丸くいるために必要だと思って フォローの一つもせずに立ち去る背>>100を見送った。
いい子ね。手間がかからない。 そんな意味で言われ続けていた。 でも実際は唯生きていたいだけ。
友達なら、庇えばいいのに。 せっかく縁に恵まれたのに>>103 彼に何か起きた事は気付いている癖して 遠巻きに眺めるだけに留める。 今じゃきっとただのクラスメイトだ。
これの何処が本当にいい子なんだろう ]
(120) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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[ 本当にやさしい子は、千切れた糸を括り直す。 この手にあるのは宙ぶらりんの残骸。
何かをまた一つ失って立ち尽くすただの残滓 ]*
(121) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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―― ―― [蓮には最近彼女ができた。 隣のクラス。3年C組のまどか>>38 話し始めて、告白されるまで時間は それほどかからなかったし 少し失望されるまで は もっとかからなかった。
何故って蓮の夜はほとんど埋まっている。 近寄ればいつも違う、香水の残香がある。
そのうえ、蓮は少し考えてみて まどかの期待に応える気が 自分にさほどないことが分かってしまった。 「えー まじで」 「じゃあ付き合ってみる?」の返答で始まった期間は >>38友達との決別ともセットだったし その決別の相談をもちかけるには 連はあまりに蓮すぎたので]
(122) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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[だから いつか蓮も >>37その扉を叩いてみた。]
(123) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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まどかが、 黒江さんに相談したみたいって聞いたので
[来ちゃいました]
[へら、と笑う蓮の顔には、二本指 あごをはさんで広げたピースを添えて 頭の足りない男がよくやるように 爪をきっちりと相手に向けている*]
(124) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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―― 現在/屋上へ ――
[別に犯行現場から慌てて去るわけでもなし、そのうち教師が来るかどうかは特に興味もないので、俺はゆっくりと校舎へ戻っていく。
いっそこのまま帰るのも悪くないだろう。 3年A組の出し物が何であれ、俺がこなせる舞台なんざない。用意できる道具もありはしない。平成最後の思い出にするのは他の奴らがやればいい。
だが忌々しい事に携帯が鳴った。>>107 大してアドレスも登録されていない、家から連絡が来るわけでもない、この携帯に。 面白くも無い気分でそれを起動させて、送られてきたそれを開く。]
(125) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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……あぁ?
[一瞬、意図が理解できないソレに対して苛立ちの混ざった声を零した後、チッ、と舌打して、理解。 小さく鼻で笑う。くだらねえことしてんな、と笑う。]
(126) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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[蓮 洋次郎。 移動する間の話として出すが、俺の携帯ではそいつの名前は「ハチ公」で登録されている。 御仏の 蓮? そもそも犬のように義理深くない? 知らねえな。
いつの間にか携帯にアドレスが登録されていて、 いつの間にか名前を知っていて、 稀に夜遭遇することがあったかは知らないが、いつの間にかほどほどに会話するようにはなったあいつが ハチ公なんて性根でもないことは何となく察してはいる。
呼びやすさが全てだ。
……それはさておき]
(127) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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─────────── To ハチ公 From 葛 ───────────
わたし、メリーさん。 あなたの後ろにいるの。
[ネットで拾ったホラー画像]
───────────
(128) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/10/12(Fri) 21時半頃
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[そのメールと画像が届く頃には、俺は屋上の扉を開けて蓮の後ろに立っている。]
……おい 何が犯行現場だ
[ぺっ、と 蓮の頭を痛まない程度に軽く叩くことができるか、は知らない。
犯人扱いされた、まごうことなく犯人である俺は、不機嫌を引きずったまま蓮を見下ろす形になったか、さて*]
(129) 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/12(Fri) 22時頃
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― 昔話・高校入学時 ―
久しぶり、えーこちゃん。
[ 入学式を終えた翌日。 家の前で待ち伏せした彼女の名を呼ぶと、 年上の幼馴染は目を丸くして、 一瞬、怯えたような顔をした。 『きみあき?その制服……』 同じ学校の制服だって、直ぐに分かったんだろう。 強く鞄を握る手が白くなったのが、見てわかった。 ]
ああ。俺も昨日から絡陽生。 ラッシュ時わかんなくてさ。教えてよ。
[ 何とも思っちゃいない顔をして笑えば、 彼女は困った人を見るような目で見た後、首肯する。 内心、戸惑いがあることは、見ればわかる。 ]
(130) 2018/10/12(Fri) 22時頃
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[ えーこちゃんが中3になったあたりから、 微妙に避けられていたのには、気付いてた。 多分、俺が時々昔みたいに呼んでたからだろう。 先輩が微妙な顔をしていた時の空気とか、 本当に、居心地悪かったよなあ。 黙々と歩く二人の間に会話は無い。 ほぼ1年ぶりに会ったようなものだ。 お互い、どうしていいか、わからないんだろう。 だからなのかもしれない。 ]
……なあ。俺のこと、嫌い?
[ そんな問いかけが口をついて出たのは。 ]
(131) 2018/10/12(Fri) 22時頃
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