191 The wonderful world -7 days of MORI-
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少
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全
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―――― 勿論、見つかったさ。
(301) 2016/06/15(Wed) 00時半頃
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[そう答えながら振り返ろうと、して。
>>288 身体に受ける強い衝撃に、男は地を転がった。 視界の端に怒鳴の姿が映る。 何が起こったか分からずに、咽ながら上体を起こして。
怒鳴の腹に突き刺さっているモノを見た。 男は目を見開く]
ミスター!! 大丈夫か、しっかりしたまえ!
[>>292 力なく膝をつき倒れ伏す怒鳴に駆け寄って体を起こす] 怒鳴の腹に刺さっていたのは、包丁だった。 ―――― 類が持っているはずの]
(302) 2016/06/15(Wed) 00時半頃
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類……一体どういうつもりなのだ、これは!?
[背に翅を生やす類を 驚愕と困惑が入り混じった表情で見上げる。
起こした怒鳴の身体から、 流れる赤い血に顔を青ざめさせながら]*
(303) 2016/06/15(Wed) 00時半頃
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[ コワイ ]
[ また、大切なものを
亡くしてしまう。 ]
[大きく開かれた死の淵に
眼を大きく見開いたまま
叫ぶことも忘れて。]
[あの時は横切ったものが、今度は自分の正面にあって
なんだか あの時のフィリップの頭がそっくりそのまま
自分のモノに置き換わったような。]
[でも今回は横から光の玉が飛んできた。
あの時が遠ざかり、感覚が今に戻ってくる。]
―スクランブル交差点―
[上空に揺蕩う靄に向かって叫べば、
それは嬉しそうに返答を寄越した。
ポケットで震える携帯。
どうやら差出人はその靄の人物のようだった。]
あァ、もう、くッそ!
コンポタだかコンポートだか知ンねェけど!
つまりはテメェをぶッ飛ばせっつゥことだよな?
……その勝負、受けて立つッ!!
[これまでのミッションよりは、数段シンプルな指示。
設定期間が長いことから、恐らく困難ではあろうが。
説明するだけして消えゆく人影を睨みつける。
さっそく、と思っていただけに出鼻をくじかれた思いだ。]
[後を追おうにも、自分のサイキックでは適わない。
しかし、
どうしようかと悩んで鉛色の空を見上げたところで、
一際目立つ、鮮やかな赤が横切るのが視界に入った。]
………ッ!
ヒトシっ!!
[この次元には、死んだ者だけがいると思っていたが、
よく考えれば、相方を失った者もまた、消滅するのである。
なんとなくあのインコは生きているような気がしていたが、
鳥飼がここに来ていても、なんらおかしくはなかった。
目的を持ってミタマ電機へ向かうらしい赤を追って、
フィリップもまた、地上を駆けてゆく。]
[体力のない身ではあるが、必死で駆ける。
新たなミッションへの挑戦を諦めた元参加者を尻目に、
ヴァニタスコロシアムへ出入りするモノクロの雑踏を抜け、
いくらか視界が開けたところで、電器店の屋上が見えた。
決して近くはないその距離でも屋上の会話はよく聞こえ、
明かされたコンポーザーの目的にゴクリと唾を飲む。]
なンだよ、それ、
なンだよ…、なンなんだよ…ッ!!
[ようやくミタマ電機の近くへ辿り着いたが、
中に入って屋上へ向かう時間も惜しい。
肩で息をしている間にも、靄の人影は鮫の形になって――]
や、……
……やめっ、
[まるでインコを一飲みにでもしてしまいそうな、]
やめ、≫ろォォォォォ!!≪
[サイキックと言っても、元は音波だ。
届くかもしれない。届かないかもしれない。
けれど、そこはもう、問題ではなかった。
ただ、ただ必死に、大声を鮫へぶつけるように。
少し前方の方から、
バチバチと音の鳴る光の球が、宙へ。
それはまっすぐに、鮫への向かっていった。]
[聞き覚えのある大声に一瞬そちらを振り向く。
──北見圭一。
こいつは死んでも尚俺の目の前に現れるのか。
それから「鮫は」という言葉に弾かれるように
距離を取ってそちらを向く。]
コイツ コンポーザー
モリク ケスッテ!
[端的にそう伝えると
無性に彼の、フィリップの無事を確認したくなった。
でも、今この場には来てほしくない。
彼に鮫を遭遇させたくなかった。
こんな思いをするのは自分一人で十分だから**]
[眩い光も、音波も、その行く末を確かめることなく。
そこそこ人の出入りしているミタマ電機へと入ってゆく。
UGにいた時は時折、RGの人々に認識されることもあったが、
はたして今はどうであろうか。
そんなこともお構いなしに、なりふり構わず、上を目指す。
なぜ自分は飛べないのだろうと思うと、酷く歯痒い。]
ケーイチ、テル、あいつを頼むッ!!
[ちょうど入店前、北見と皆方の横をすり抜けた。
どうやら光球の出所はそこであったらしい。
外でまた何か動きがあれば、彼らが動いてくれるだろう。
鳥飼の知人である彼らであれば信用できると考え、そう叫んだ。]
[妨害が入るであろうことは、手に取るように分かっていました。
しかし、来るのが分かっていようとも、避けられないものはあるのです。
音波が耳に届けば、一瞬だけ、身を止めざるを得ません。
その大きな大きな声量は、純粋に芯へと響きます。
そこへ、ぱち、ぱち、と、口の中へ光の玉が飛び込んできたので。
それが炸裂するや否や、少しだけ怯み。
後は口を閉じて、光を噛み砕くように咀嚼します。]
……なかなか。
期待には、答えてくださるみたいですね。
どなたの挑戦も、歓迎します。
可能性の種は多いほうがいいので。
[新たにここに駆け付けた者に一瞥をくれると、
“サメ”の姿でくるりと宙を旋回、空を泳ぐように舞いましょう。
そして、ぐるりと身を回転させながら。
純粋に押し潰すように、光の玉を放った少年――今はその姿ですが、本来は違うことを知っています――に、突進を繰り出すでしょう。**]
[うっかり店内に入ったがために、
鳥飼とすれ違ってしまう可能性も、無くはなく。
けれど気が動転していて、それどころではないのだ。
他に方法を知らない元トリは、
ニンゲンの身でできると思しき最善を尽くそうと、駆けるのみ。
テレパシーで無事でも確認できれば、
多少、冷静さを取り戻すだろうけれど。
その手段を思い出すのは――もう少し、先のこと。]**
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[多分この場で呆気に取られていないのは、 刺された怒鳴だけだったのだろう。
一瞬呆気にとられながらも淡々と言葉を述べる類。 その少年が男には恐ろしく感じられた。
昨日のパーカーの少年の言葉を思い出す。 ―― "そろそろ注意した方がいいかもしれない"
嗚呼、どうしてその事をもっと心に留めていなかったのだろう。 参加者に殺される可能性を考えていながら、 知っている顔だからと、子供だからと、男は油断した。
―― 人を殺してまで生き返りたいと。 類がそう考えているなんて思っていなくて、油断した]
(328) 2016/06/15(Wed) 01時半頃
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……キミに、何があったのだ……。 類、キミは本当にそれでよいのか!?
[猫を一緒に探すと声を掛けてくれて、 男の話を聞いてくれた少年が、今の少年の姿と重ならない。
人を殺してまで生きたいと、 そんな情念を、あの日の少年は持っていたのだろうか。
あの日一緒に探した猫。 その結末を知った少年は礼を言って踵を返した>>314。
遠ざかる背が視界から消えるよりも先に、 怒鳴の方へ視線を移して、 聞こえた声に目頭が熱くなった>>315]
(329) 2016/06/15(Wed) 01時半頃
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すまん、ミスター…! 吾輩がもっと気を付けていれば、こんな事には……。
[おれなんかにやられるなら、と類は言った。 だけど、違う。怒鳴が刺されたのは男のせいだ。 男が油断さえしていなければ、彼が地に伏せることは無かった。
男は袖口で自らの目元を拭った。 申し訳なさと、悔しさと、目の前で失われつつある命に、涙して]
……生き返ったらと、考えていたのだ。 妻と娘に会って、借金を返して。
―― いつか、貴殿と杯を交わせたらと。
(331) 2016/06/15(Wed) 01時半頃
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[生き返ればどうなるかは分からない。 男はまた美術品を買いあさるかもしれないし、 怒鳴はまた冷血漢に戻るかもしれない。
でも、それでも。 男が抱いた夢が現実になればいいと、願っていた。
―― だけど、もう叶わない。その願いは途絶えてしまった]
…………こんな事を思うとは、吾輩も老いたな。
[泣き笑いながら怒鳴を見下ろす。 そうして、彼の命が消えるまで、 彼の上体を支えたままずっとその場に座り込んでいた]
(332) 2016/06/15(Wed) 01時半頃
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[ 怒鳴の命が消えると同時。
男の意識もまた闇に落ちる。
―――― 二度と、目覚める事のない眠りに]**
(333) 2016/06/15(Wed) 01時半頃
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[少し前に、フィリップの声が聞こえたような気がする。
それが確信に変わるのはテレパシーが頭に響いてきたから。]
フィリップ クルナ!
[叫んでから、獲物を見繕うように悠々と空を泳ぐその影が
ぐるりと身を翻して今度は圭一に向かって突進していく。
彼に助けられた借りは返さないといけない。
そう思っているのに身体はなかなか動かない。
そうこうしているうちに相棒は息を切らして屋上まで
来ただろうか。]
─ミタマ電機 屋上─
オマエ ブジ
ナンダヨナ…?
[屋上で再会した彼の首と頭は確かにしっかりとくっついている。
死んでなお負けてなお、用意される舞台に
ただの慈悲だけではないのだと
コンポーザーとやらの話を聞いて
そう思う。
彼の話をテレパシーで伝えようとして
一寸、躊躇う。]
[ヒトに戻りたい トリに戻したい?]
[やりたいことがある 今でもできるんじゃ?]
[生き返りたい また死なせるかも?]
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